JPH09229993A - コロナ騒音検出装置および部分放電検出装置 - Google Patents

コロナ騒音検出装置および部分放電検出装置

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JPH09229993A
JPH09229993A JP3935496A JP3935496A JPH09229993A JP H09229993 A JPH09229993 A JP H09229993A JP 3935496 A JP3935496 A JP 3935496A JP 3935496 A JP3935496 A JP 3935496A JP H09229993 A JPH09229993 A JP H09229993A
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level
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corona noise
level signal
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JP3935496A
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Yasushi Kawashiro
靖 川城
Takashi Suzue
隆志 鈴江
Akihiro Saitani
明宏 才谷
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TECHNO CREATE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部騒音の影響を除いて、コロナ騒音および
部分放電を確実に検出することができる、コロナ騒音検
出装置および部分放電検出装置を提供する。 【解決手段】 コロナ騒音検出装置は、コロナ騒音が4
0[kHz]でピークになる特性を用いる。このコロナ
騒音検出装置は、収集部10と判定部20を備える。収
集部10は、収集した音の中で40[kHz]のレベル
を表す電気信号をレベル信号bとして出力すると共に、
40[kHz]より低い20[kHz]のレベルを表す
電気信号をレベル信号aとして出力する。判定部20
は、収集部10からのレベル信号aとレベル信号bを比
較し、レベル信号bの方が大きいときに、コロナ騒音の
検出を示す検出信号cを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コロナ騒音を検
出するコロナ騒音検出装置、および、このコロナ騒音検
出装置を用いて部分放電(コロナ放電)を検出する部分
放電検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高電圧用の送電線や配電線などのよう
な、高電圧が加えられる電線が、例えばキュービクルの
ような閉所内に引き込まれる場合がある。キュービクル
内では、高電圧の分岐などが行われる。
【0003】キュービクル内では、高電圧が加えられる
電線が、例えば、碍子のような絶縁器具で支えられてい
る。塵埃が碍子の表面に付着して、碍子が汚れると、碍
子の絶縁が劣化して、部分放電が碍子に発生する。部分
放電は、碍子の表面に微少な電流が流れる現象である。
高電圧が電線に加えられているので、部分放電が地絡事
故に発展する可能性がある。このために、部分放電の検
出が、地絡事故のような、大きな事故の発生を防ぐこと
になる。
【0004】部分放電を検出する装置には、例えば、次
のようなものがある。一般的に、部分放電が発生する
と、この部分放電に伴って、可聴音や超音波のコロナ騒
音が発生する。部分放電の検出装置は、このコロナ騒音
の有無を調べて、部分放電の発生を検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、部分放電の
周辺で発生する音には、コロナ騒音以外に、例えば、他
の機器の動作音、雨や風などによる音(以下、外部騒音
と記す)がある。このような外部騒音の周波数が、検出
装置の検出する音の周波数に近いと、検出装置は、この
外部騒音をコロナ騒音と判定してしまう。
【0006】つまり、従来の検出装置では、外部騒音の
影響により、コロナ騒音の検出が不安定になる。この結
果、部分放電の検出も不安定になる。
【0007】この発明の目的は、このような欠点を除
き、外部騒音の影響を除いて、コロナ騒音および部分放
電を確実に検出することができる、コロナ騒音検出装置
および部分放電検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1の発明は、コロナ騒音が第1周波数でピー
クになる特性を用いて、コロナ騒音を検出するコロナ騒
音検出装置であって、収集した音の中で第1周波数のレ
ベルを表す電気信号を第1レベル信号として出力すると
共に、第1周波数より低い第2周波数のレベルを表す電
気信号を第2レベル信号として出力する収集部と、収集
部からの第1レベル信号と第2レベル信号とを比較し、
第1レベル信号が大きいときに、コロナ騒音の検出を示
す検出信号を出力する判定部とを備える。
【0009】請求項2の発明は、コロナ騒音が第1周波
数でピークになる特性を用いて、コロナ騒音を検出する
コロナ騒音検出装置であって、収集した音の中で第1周
波数より低い第2周波数のレベルを表す電気信号を第1
レベル信号として出力すると共に、第1周波数と第2周
波数との間の第3周波数のレベルを表す電気信号を第2
レベル信号として出力する収集部と、収集部からの第1
レベル信号と第2レベル信号とを比較し、第2レベル信
号が大きいときに、コロナ騒音の検出を示す検出信号を
出力する判定部とを備える。
【0010】請求項3の発明は、コロナ騒音が第1周波
数でピークになる特性を用いて、コロナ騒音を検出する
コロナ騒音検出装置であって、あらかじめ設定された検
出時間の間に収集した音の中で、第1周波数のレベルを
表す電気信号を第1レベル信号として出力すると共に、
第1周波数より低い第2周波数のレベルを表す電気信号
を第2レベル信号として出力する収集部と、検出時間の
間に収集部から受け取った第1レベル信号と第2レベル
信号とを比較し、第1レベル信号が大きいときに、コロ
ナ騒音の検出を示す検出信号を出力する判定部とを備え
る。
【0011】請求項4の発明は、コロナ騒音が第1周波
数でピークになる特性を用いて、コロナ騒音を検出する
コロナ騒音検出装置であって、あらかじめ設定された検
出時間の間に収集した音の中で、第1周波数より低い第
2周波数のレベルを表す電気信号を第1レベル信号とし
て出力すると共に、第1周波数と第2周波数との間の第
3周波数のレベルを表す電気信号を第2レベル信号とし
て出力する収集部と、検出時間の間に収集部から受け取
った第1レベル信号と第2レベル信号とを比較し、第2
レベル信号が大きいときに、コロナ騒音の検出を示す検
出信号を出力する判定部とを備える。
【0012】請求項5の発明は、請求項3または4記載
のコロナ騒音検出装置を備える部分放電検出装置であっ
て、検出時間に比べて長く設定された監視時間の間に、
コロナ騒音検出装置から受け取った検出信号が所定数以
上になると、部分放電の発生と判定する検出部を備え
る。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を、
図面を用いて説明する。
【0014】この発明の実施の形態では、コロナ騒音の
周波数特性が外部騒音と異なることを利用して、コロナ
騒音および部分放電を検出する。コロナ騒音は、図7の
特性曲線101に示すような周波数特性を持つ。つま
り、特性曲線101のレベルが、周波数f1でピークに
なる。周波数f1は、超音波の帯域にあり、例えば、碍
子のような絶縁器具の場合、40[kHz]付近であ
る。これに対して、外部騒音は、特性曲線102に示す
ように、一般的に可聴帯域の周波数でピークとなる。
【0015】この発明の実施の形態では、このようなコ
ロナ騒音の周波数特性と、外部騒音の周波数特性の差を
利用する。
【0016】[発明の実施の形態1]図1は、この発明
の実施の形態1に係るコロナ騒音検出装置を示すブロッ
ク図である。このコロナ騒音検出装置は、収集部10と
判定部20を備える。
【0017】コロナ騒音検出装置の収集部10は、マイ
クロホン11,13と、増幅回路12,14とを備え
る。
【0018】収集部10のマイクロホン11は、超音波
用のものである。マイクロホン11は、図8に示すよう
に、周波数f1に比べて低い周波数f2の超音波を収集
する。実施の形態1では、周波数f2は、例えば、20
[kHz]である。マイクロホン11は、収集した超音
波を電気信号に変換して、20[kHz]の受信信号と
して増幅回路12に送る。
【0019】収集部10の増幅回路12は、マイクロホ
ン11からの、20[kHz]の受信信号を増幅する。
増幅回路12は、増幅した受信信号を、20[kHz]
のレベル信号aとして判定部20に送る。
【0020】収集部10のマイクロホン13は、超音波
用のものである。マイクロホン13は、40[kHz]
(=周波数f1)の超音波を収集する。マイクロホン1
3は、収集した超音波を電気信号に変換して、40[k
Hz]の受信信号として増幅回路14に送る。
【0021】収集部10の増幅回路14は、マイクロホ
ン13からの、40[kHz]の受信信号を増幅する。
増幅回路14は、増幅した受信信号を、40[kHz]
のレベル信号bとして判定部20に送る。
【0022】このように、収集部10は、外部から収集
した音の中で、40[kHz]のレベルを表す電気信号
を、レベル信号bとして判定部20に出力する。同時
に、収集部10は、40[kHz]より低い20[kH
z]のレベルを表す電気信号を、レベル信号aとして判
定部20に出力する。
【0023】コロナ騒音検出装置の判定部20は、ピー
ク検出回路21,23と、コンパレータ22,24と、
設定回路25と、ANDゲート26とを備える。
【0024】判定部20のピーク検出回路21は、あら
かじめ設定された時間(以下、検出時間と記す)の間、
レベル信号aの変化を調べて、レベル信号aのピーク電
圧(最大電圧)を保持する。1つの検出時間が経過する
と、ピーク検出回路21は、前に保持したピーク電圧を
リセットする。そして、ピーク検出回路21は、次の検
出時間で同じようにレベル信号aの変化を調べて、レベ
ル信号aのピーク電圧を保持する。このように、ピーク
検出回路21は、レベル信号aのピーク電圧を順次に保
持する。
【0025】同じように、ピーク検出回路23は、検出
時間の間、レベル信号bの変化を調べて、レベル信号b
のピーク電圧を保持する。1つの検出時間が経過する
と、ピーク検出回路23は、前に保持したピーク電圧を
リセットする。そして、ピーク検出回路23は、次の検
出時間で同じようにレベル信号bの変化を調べて、レベ
ル信号bのピーク電圧を保持する。このように、ピーク
検出回路23は、レベル信号bのピーク電圧を順次に保
持する。
【0026】判定部20のコンパレータ22は、ピーク
検出回路21からの、20[kHz]の超音波に対応す
るピーク電圧と、ピーク検出回路23からの、40[k
Hz]の超音波に対応するピーク電圧とを比較する。比
較の結果、ピーク検出回路23からのピーク電圧が、ピ
ーク検出回路21からのピーク電圧より大きいと、コン
パレータ22は、出力をプラスの値にする。
【0027】判定部20の設定回路25は、コンパレー
タ24に必要な基準電圧を発生する。この基準電圧は、
コンパレータ24による電圧の比較に際して、40[k
Hz]のレベル信号bがノイズによるものかどうかを識
別するためのものである。
【0028】判定部20のコンパレータ24は、設定回
路25からの基準電圧と、ピーク検出回路23からのピ
ーク電圧とを比較する。比較の結果、ピーク検出回路2
3からのピーク電圧が、設定回路25からの基準電圧よ
り大きいと、コンパレータ24は、出力をプラスの値に
する。つまり、コンパレータ24は、ノイズより高いレ
ベルの、40[kHz]の信号が発生したときだけ、出
力をプラスの値にする。
【0029】判定部20のANDゲート26は、コンパ
レータ22からの出力と、コンパレータ24からの出力
との、論理積の演算をする。ノイズより大きなレベル信
号bが発生し、かつ、40[kHz]のレベル信号b
が、20[kHz]のレベル信号aより大きくなったと
きに、ANDゲート26は、出力を「L(ロウ)」状態
から「H(ハイ)」状態にする。ANDゲート26は、
「H」状態の出力を検出信号cとし、この検出信号cに
よりコロナ騒音の発生を示す。
【0030】次に、実施の形態1の動作について説明す
る。
【0031】実施の形態1に係るコロナ騒音検出装置の
周辺で、コロナ騒音が発生すると、マイクロホン11
は、超音波を収集して、20[kHz]のレベルを示す
受信信号に変換する。同時に、マイクロホン13は、超
音波を収集して、40[kHz]のレベルを示す受信信
号を出力する。
【0032】増幅回路12は、マイクロホン11からの
受信信号を増幅し、20[kHz]のレベル信号aとし
てピーク検出回路21に送る。また、増幅回路14は、
マイクロホン13からの受信信号を増幅し、40[kH
z]のレベル信号bとしてピーク検出回路23に送る。
【0033】ピーク検出回路21は、検出時間の間、レ
ベル信号aの変化を調べて、レベル信号aのピーク電圧
を保持する。また、ピーク検出回路23は、検出時間の
間、レベル信号bの変化を調べて、レベル信号bのピー
ク電圧を保持する。
【0034】コンパレータ22は、レベル信号aのピー
ク電圧と、レベル信号bのピーク電圧とを比較する。レ
ベル信号bのピーク電圧がレベル信号aのピーク電圧よ
り大きいと、コンパレータ22は、出力をプラスの値に
する。
【0035】コンパレータ24は、設定回路25からの
基準電圧と、レベル信号bのピーク電圧とを比較する。
レベル信号bのピーク電圧が基準電圧より大きいと、コ
ンパレータ24は、出力をプラスの値にする。
【0036】コンパレータ22からの出力の値と、コン
パレータ24からの出力の値とがプラスであるとき、A
NDゲート26は、出力を「H」状態にして、検出信号
cを出力する。
【0037】一方、コロナ騒音検出装置の周辺で外部騒
音が発生すると、20[kHz]のレベル信号aの方が
40[kHz]のレベル信号bに比べて大きくなる。こ
の結果、コンパレータ22は、出力をマイナスにする。
これにより、ANDゲート26は、出力を「L」状態に
して、検出信号cを出力しない。
【0038】このように、実施の形態1は、コロナ騒音
の特性曲線101と、外部騒音の特性曲線102との違
いを利用する。つまり、20[kHz]〜40[kH
z]の間では、特性曲線101,102に示すように、
コロナ騒音のレベルが増加し、外部騒音のレベルが減少
する点を利用する。そして、コロナ騒音の40[kH
z]のレベルが20[kHz]のレベルより大きくな
り、外部騒音の40[kHz]のレベルが20[kH
z]のレベルより小さくなることにより、外部騒音の影
響を除いて、コロナ騒音を確実に検出することができ
る。
【0039】[発明の実施の形態2]図2は、この発明
の実施の形態2に係るコロナ騒音検出装置を示すブロッ
ク図である。実施の形態2では、先に説明した実施の形
態1とは、収集部30だけが異なり、その他は実施の形
態1と同じである。以下の説明では、この異なる点を説
明し、重複する部分については、図面に同一の参照番号
を付けて、説明を省略する。
【0040】実施の形態2の収集部30は、マイクロホ
ン31と、増幅回路32と、フィルタ回路33,34と
を備える。
【0041】収集部30のマイクロホン31は、実施の
形態1のマイクロホン11に比べて、広帯域の超音波用
のものである。つまり、マイクロホン31は、20[k
Hz](=周波数f2)から40[kHz](=周波数
f1)を含む周波数帯域の超音波を収集する。マイクロ
ホン31は、収集した超音波を電気信号に変換して、受
信信号として増幅回路32に送る。
【0042】収集部30の増幅回路32は、マイクロホ
ン31からの受信信号を増幅する。つまり、増幅回路3
2は、20[kHz]から40[kHz]を含む、平ら
な増幅特性を持つ。
【0043】収集部30のフィルタ回路33は、20
[kHz]のバンドパスフィルタである。フィルタ回路
33は、増幅回路32から受信信号を受け取ると、受信
信号の20[kHz]の成分だけを通す。フィルタ回路
33は、受信信号の20[kHz]の成分を、レベル信
号aとして判定部20に送る。
【0044】収集部30のフィルタ回路34は、40
[kHz]のバンドパスフィルタである。フィルタ回路
34は、増幅回路32から受信信号を受け取ると、受信
信号の40[kHz]の成分だけを通す。フィルタ回路
34は、受信信号の40[kHz]の成分を、レベル信
号aとして判定部20に送る。
【0045】このように、収集部30は、マイクロホン
31だけで、外部から収集した音の中から、20[kH
z]のレベルを表すレベル信号aと、40[kHz]の
レベルを表すレベル信号bとを判定部20に出力する。
【0046】実施の形態2では、超音波を収集するマイ
クロホンが、マイクロホン31だけである。このため
に、2つのマイクロホンを同じ方向に設置する場合に比
べて、マイクロホン31の設置を簡単にすることができ
る。
【0047】[発明の実施の形態3]図3は、この発明
の実施の形態3に係るコロナ騒音検出装置を示すブロッ
ク図である。実施の形態3では、先に説明した実施の形
態1とは、収集部40だけが異なり、その他は実施の形
態1と同じである。以下の説明では、この異なる点を説
明し、重複する部分については、図面に同一の参照番号
を付けて、説明を省略する。
【0048】実施の形態3の収集部40は、マイクロホ
ン41,43と、増幅回路42,44とを備える。
【0049】収集部40のマイクロホン41は、超音波
用のものである。マイクロホン41は、図9に示すよう
に、周波数f1に比べて低い周波数f3の超音波を収集
する。実施の形態3では、周波数f3は、例えば、20
[kHz]である。マイクロホン41は、収集した超音
波を電気信号に変換して、20[kHz]の受信信号と
して増幅回路42に送る。
【0050】収集部40の増幅回路42は、マイクロホ
ン41からの、20[kHz]の受信信号を増幅する。
増幅回路42は、増幅した受信信号を、20[kHz]
のレベル信号aとして判定部20に送る。
【0051】収集部40のマイクロホン43は、超音波
用のものである。マイクロホン43は、周波数f1と周
波数f3との間の周波数f4の超音波を収集する。実施
の形態3では、周波数f4は、例えば、35[kHz]
である。マイクロホン43は、収集した超音波を電気信
号に変換して、35[kHz]の受信信号として増幅回
路44に送る。
【0052】収集部40の増幅回路44は、マイクロホ
ン43からの、35[kHz]の受信信号を増幅する。
増幅回路44は、増幅した受信信号を、35[kHz]
のレベル信号bとして判定部20に送る。
【0053】このように、実施の形態3は、コロナ騒音
の特性曲線101と、外部騒音の特性曲線102との違
いを利用する。つまり、20[kHz]〜40[kH
z]の間では、特性曲線101,102に示すように、
コロナ騒音のレベルが増加し、外部騒音のレベルが減少
する点を利用する。そして、コロナ騒音の35[kH
z]のレベルが、20[kHz]のレベルより大きくな
り、外部騒音の35[kHz]のレベルが20[kH
z]のレベルより小さくなることにより、外部騒音の影
響を除いて、コロナ騒音を確実に検出することができ
る。
【0054】[発明の実施の形態4]図4は、この発明
の実施の形態4に係るコロナ騒音検出装置を示すブロッ
ク図である。実施の形態4では、先に説明した実施の形
態1とは、収集部50だけが異なり、その他は実施の形
態1と同じである。以下の説明では、この異なる点を説
明し、重複する部分については、図面に同一の参照番号
を付けて、説明を省略する。
【0055】実施の形態4の収集部50は、マイクロホ
ン51と、増幅回路52と、フィルタ回路53,54と
を備える。
【0056】収集部50のマイクロホン51は、実施の
形態1のマイクロホン11に比べて、広帯域の超音波用
のものである。つまり、マイクロホン51は、20[k
Hz](図9の周波数f3)から35[kHz](図9
の周波数f4)を含む周波数帯域の超音波を収集する。
マイクロホン51は、収集した超音波を電気信号に変換
して、受信信号として増幅回路52に送る。
【0057】収集部50の増幅回路52は、マイクロホ
ン51からの受信信号を増幅する。つまり、増幅回路5
2は、20[kHz]から35[kHz]を含む、平ら
な増幅特性を持つ。
【0058】収集部50のフィルタ回路53は、20
[kHz]のバンドパスフィルタである。フィルタ回路
53は、増幅回路52から受信信号を受け取ると、受信
信号の20[kHz]の成分だけを通す。フィルタ回路
53は、受信信号の20[kHz]の成分を、レベル信
号aとして判定部20に送る。
【0059】収集部50のフィルタ回路54は、35
[kHz]のバンドパスフィルタである。フィルタ回路
54は、増幅回路52から受信信号を受け取ると、受信
信号の35[kHz]の成分だけを通す。フィルタ回路
54は、受信信号の35[kHz]の成分を、レベル信
号bとして判定部20に送る。
【0060】このように、収集部30は、マイクロホン
51だけで、外部から収集した音の中で、20[kH
z]のレベルを表すレベル信号aと、35[kHz]の
レベルを表すレベル信号bとを判定部20に出力する。
【0061】[発明の実施の形態5]図5は、この発明
の実施の形態5に係る部分放電検出装置を示すブロック
図である。この部分放電検出装置は、コロナ騒音検出装
置61と、検出部62と、出力部63とを備える。
【0062】コロナ騒音検出装置61は、コロナ騒音の
有無を示す検出信号cを出力する。このコロナ騒音検出
装置61として、実施の形態1から実施の形態4に示し
たコロナ騒音検出装置の1つが用いられる。
【0063】検出部62は、コロナ騒音検出装置61か
らの検出信号cに対して、図6に示す処理をする。検出
部62は、部分放電の検出を開始すると、コロナ騒音検
出装置61からの検出信号cを監視する(ステップS
1)。ステップS1の後、検出部62は、監視時間TN
の添字Nを、N=1にする(ステップS2)。
【0064】監視時間TNは、検出部62にあらかじめ
設定された時間であり、コロナ騒音検出装置61の判定
部20に設定されている検出時間に比べて、長く設定さ
れている。
【0065】ステップS2の後、検出部62は、監視時
間TNつまり監視時間T1の間に発生する検出信号cの数
を調べる(ステップS3)。この後、ステップS3で調
べた発生数が、あらかじめ設定された数(以下、所定数
と記す)以上に達したかどうかを調べる(ステップS
4)。
【0066】ステップS4で、発生数が所定数以上にな
ると、検出部62は、部分放電の発生を示す警報信号を
生成し、この警報信号を出力部63に送る(ステップS
5)。また、ステップS4で、発生数が所定数に達しな
いとき、検出部62は、監視時間TNの添字Nを、 N=N+1 にする(ステップS6)。ステップS6の後、検出部6
2は、処理をステップS3に戻す。これにより、検出部
62は、次の監視時間TNで、ステップS3とステップ
S4を繰り返す。
【0067】このような処理により、検出部62は、警
報信号を出力する。
【0068】出力部63は、検出部62からの警報信号
を受け取ると、発光や音により、部分放電の発生を外部
に知らせる。
【0069】このようにして、実施の形態5は、部分放
電を確実に検出することができる。これは、次の理由に
よる。
【0070】部分放電は、碍子のような絶縁器具の表面
に電流が流れる現象であるので、継続的に発生する現象
である。コロナ騒音は、部分放電に伴って発生する騒音
であるので、同じように、継続的に発生する音である。
つまり、コロナ騒音は、図10の特性曲線111に示す
ように、時間の経過に無関係に一定のレベルを保つ。こ
れに対して、外部騒音は、他の機器の動作音、雨や風な
どによる音であり、単発的に発生する音である。このた
めに、外部騒音のレベルは、特性曲線112に示すよう
に変動する。
【0071】実施の形態5では、部分放電により発生す
るコロナ騒音の、時間経過に対する特性と、外部騒音の
時間経過に対する特性との違いを利用している。つま
り、監視時間TNの間に、所定数以上の検出信号cを検
出したときに、部分放電の発生とすることにより、部分
放電を確実に検出することができる。
【0072】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
は、第1周波数のレベルと、第1周波数より低い第2周
波数のレベルとの比較により、コロナ騒音の有無を検出
する。これにより、外部騒音の影響を除いて、コロナ騒
音を確実に検出することができる。
【0073】請求項2の発明は、第1周波数より低い第
2周波数のレベルと、第1周波数と第2周波数との間の
第3周波数のレベルとの比較により、コロナ騒音の有無
を検出する。これにより、第2周波数として、コロナ騒
音のピークになる付近の周波数を用いるので、第2周波
数の選択が簡単になる。
【0074】請求項3,4の発明により、あらかじめ設
定した検出時間内で、つまり、時間を区切って、コロナ
騒音の有無を調べることができる。
【0075】請求項5の発明により、監視時間の間に、
所定数以上のコロナ騒音を検出したときに、部分放電の
発生と判断する。これにより、継続的に発生するコロナ
騒音と、単発的に発生する外部騒音とを確実に区別し
て、部分放電を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るコロナ騒音検出
装置を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態2に係るコロナ騒音検出
装置を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態3に係るコロナ騒音検出
装置を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態4に係るコロナ騒音検出
装置を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態5に係る部分放電検出装
置を示すブロック図である。
【図6】実施の形態5の検出部の処理を示すフローチャ
ートである。
【図7】コロナ騒音と外部騒音の周波数特性を示す図で
ある。
【図8】実施の形態1のマイクロホンが収集する周波数
を示す図である。
【図9】実施の形態3のマイクロホンが収集する周波数
を示す図である。
【図10】コロナ騒音と外部騒音の、時間経過に対する
特性を示す図である。
【符号の説明】
10収集部 11,13 マイクロホン 12,14 増幅回路 20 判定部 21,23 ピーク検出回路 22,24 コンパレータ 25 設定回路 26 ANDゲート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コロナ騒音が第1周波数でピークになる
    特性を用いて、コロナ騒音を検出するコロナ騒音検出装
    置であって、 収集した音の中で第1周波数のレベルを表す電気信号を
    第1レベル信号として出力すると共に、第1周波数より
    低い第2周波数のレベルを表す電気信号を第2レベル信
    号として出力する収集部と、 収集部からの第1レベル信号と第2レベル信号とを比較
    し、第1レベル信号が大きいときに、コロナ騒音の検出
    を示す検出信号を出力する判定部とを備えることを特徴
    とするコロナ騒音検出装置。
  2. 【請求項2】 コロナ騒音が第1周波数でピークになる
    特性を用いて、コロナ騒音を検出するコロナ騒音検出装
    置であって、 収集した音の中で第1周波数より低い第2周波数のレベ
    ルを表す電気信号を第1レベル信号として出力すると共
    に、第1周波数と第2周波数との間の第3周波数のレベ
    ルを表す電気信号を第2レベル信号として出力する収集
    部と、 収集部からの第1レベル信号と第2レベル信号とを比較
    し、第2レベル信号が大きいときに、コロナ騒音の検出
    を示す検出信号を出力する判定部とを備えることを特徴
    とするコロナ騒音検出装置。
  3. 【請求項3】 コロナ騒音が第1周波数でピークになる
    特性を用いて、コロナ騒音を検出するコロナ騒音検出装
    置であって、 あらかじめ設定された検出時間の間に収集した音の中
    で、第1周波数のレベルを表す電気信号を第1レベル信
    号として出力すると共に、第1周波数より低い第2周波
    数のレベルを表す電気信号を第2レベル信号として出力
    する収集部と、 検出時間の間に収集部から受け取った第1レベル信号と
    第2レベル信号とを比較し、第1レベル信号が大きいと
    きに、コロナ騒音の検出を示す検出信号を出力する判定
    部とを備えることを特徴とするコロナ騒音検出装置。
  4. 【請求項4】 コロナ騒音が第1周波数でピークになる
    特性を用いて、コロナ騒音を検出するコロナ騒音検出装
    置であって、 あらかじめ設定された検出時間の間に収集した音の中
    で、第1周波数より低い第2周波数のレベルを表す電気
    信号を第1レベル信号として出力すると共に、第1周波
    数と第2周波数との間の第3周波数のレベルを表す電気
    信号を第2レベル信号として出力する収集部と、 検出時間の間に収集部から受け取った第1レベル信号と
    第2レベル信号とを比較し、第2レベル信号が大きいと
    きに、コロナ騒音の検出を示す検出信号を出力する判定
    部とを備えることを特徴とするコロナ騒音検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のコロナ騒音検出
    装置を備える部分放電検出装置であって、 検出時間に比べて長く設定された監視時間の間に、コロ
    ナ騒音検出装置から受け取った検出信号が所定数以上に
    なると、部分放電の発生と判定する検出部を備えること
    を特徴とする部分放電検出装置。
JP3935496A 1996-02-27 1996-02-27 コロナ騒音検出装置および部分放電検出装置 Pending JPH09229993A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010230497A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Kanto Denki Hoan Kyokai 高圧受電設備の絶縁劣化診断装置
JP2012168158A (ja) * 2011-01-25 2012-09-06 Univ Of Tokyo 絶縁抵抗測定装置
JP2018044938A (ja) * 2016-09-16 2018-03-22 株式会社東芝 監視システム

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