JPH09229846A - オイル劣化度測定装置 - Google Patents

オイル劣化度測定装置

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JPH09229846A
JPH09229846A JP6718096A JP6718096A JPH09229846A JP H09229846 A JPH09229846 A JP H09229846A JP 6718096 A JP6718096 A JP 6718096A JP 6718096 A JP6718096 A JP 6718096A JP H09229846 A JPH09229846 A JP H09229846A
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JP
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oil
light
oil chamber
emitting element
side member
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JP6718096A
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Kiyoto Kobayashi
清人 小林
Yoshio Yokogawa
芳夫 横川
Tatemasa Ootsuka
楯征 大塚
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルレベルゲージ等により容易に採取でき
るオイルを使用して、短時間で、オイルの無駄なく、精
度良く、能率良く、複数種類のオイルの劣化度を測定で
き、測定後のオイルの清掃が容易な低コストのオイル劣
化度測定装置を提供する。 【解決手段】 上方側部材6は下方側部材5に対し近接
位置との間で相対変位可能とされる。その離反位置にお
いて、上方側部材6の凸部11は、下方側部材5の凹部
10の外部に配置される。その近接位置において、その
凸部11と凹部10との間がオイル室15となる。その
オイル室15の上下方向寸法は予め定められた設定値δ
となる。発光素子2の発する光は、オイル室15内のオ
イル40を上下方向に沿って透過する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガソリンスタンド等
において、自動車のエンジンなどに使用するオイルの劣
化度を測定するのに利用できるオイル劣化度測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のエンジンに使用される
潤滑オイルが劣化すると、焼き付き等の故障の原因にな
るため、オイルの劣化が進行する前に予め交換する必要
がある。
【0003】そのため従来は、自動車の走行距離からオ
イル交換時期を判断したり、採取したオイルの色や手触
りに基づきオイル劣化度を判断していた。
【0004】しかし、自動車の走行距離はオイル交換時
期の目安にはなるが、自動車の潤滑オイルの劣化度は運
転の仕方等により変化するため、オイル交換時期を正確
に判断することはできない。
【0005】また、オイルの色や手触りでオイル劣化度
を判断するには経験が必要であり、また、定量的な判断
はできないため、やはりオイル交換時期を正確に判断す
ることはできない。
【0006】そこで、発光素子と、受光素子と、上向き
に開口するオイル室とを備え、その発光素子の発する光
は、そのオイル室内のオイルを透過した後に、その受光
素子により受光可能とされているオイル劣化度測定装置
が提案されている。この装置によれば、その受光素子に
よる受光光量がオイルの劣化度に応じて減少することか
ら、その劣化度を定量的に測定できる。
【0007】そのようなオイル劣化度測定装置において
は、受光素子の受光光量は、発光素子の発する光のオイ
ル中における光路長に応じて変化する。そのため、その
光路長を予め設定した一定値とすることで、オイル劣化
度の判断の正確を期している。その光路長を一定値とす
るため、その発光素子の発する光は、そのオイル室内の
オイルを横方向に沿って透過するものとされている。す
なわち、そのオイル室に充填されるオイル量が正確に一
定になるように計量するのは実質的に困難であり、オイ
ル室内のオイルの充填深さを一定寸法にすることはでき
ない。そのため、そのオイル室の横方向寸法が一定とさ
れ、その横方向に沿って発光素子の発する光を進行させ
ることで、一定長さの光路長を確保している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記測定装置による劣
化度の測定のためのオイルの採取は、例えばエンジンの
潤滑オイルであればオイルレベルゲージを用いることで
容易に行なえる。しかし、そのようなエンジンに搭載さ
れているオイルレベルゲージ等によって簡易に採取でき
るオイル量は少量であり、多量のオイルを一度に採取す
るのは困難である。
【0009】そのため、そのオイル劣化度測定装置のオ
イル室の容積が大きい場合、そのオイル室へのオイルの
充填に時間を要するため短時間で劣化度を判断すること
ができない。また、測定用に用いたオイルは再利用が面
倒なことから通常は廃棄される。そのため、劣化度測定
用に多量のオイルを用いるのは無駄なものである。
【0010】また、そのオイル室は、測定終了後に次の
測定のために清掃する必要がある。その清掃は、オイル
室が上向きの開口を有することから、開口面積が小さい
程に、また、深さ寸法が大きい程に困難になる。特に、
オイル室の底部の隅に付着したオイルは除去が困難にな
る。
【0011】そこで、その開口面積をそれ程小さくする
ことなく、深さ寸法を小さくしてオイル室の容積を小さ
くすることで、測定時間を短縮し、オイルの無駄をなく
し、清掃を容易化することが考えられる。
【0012】しかし、従来のオイル劣化度測定装置にあ
っては、発光素子の発する光がオイル室内のオイルを横
方向に沿って透過する。そのため、そのオイル室の深さ
寸法を小さくすると、透過光の直交方向におけるオイル
室の面積が小さくなる。そうすると、その発光素子の発
する光を高密度に集光したり、発光素子の出力を非常に
大きくすることで、オイル中を透過する光量の絶対量を
確保する必要がある。しかし、発光素子の発する光を高
密度に集光するために集光度の高いレンズ系を設けた
り、必要以上に大きな出力の発光素子を用いると、コス
トが増大するという問題がある。
【0013】本発明は、上記問題を解決することのでき
るオイル劣化度測定装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、発光素子と、
受光素子と、オイル室とを備え、その発光素子の発する
光は、そのオイル室内のオイルを透過した後に、その受
光素子により受光可能とされているオイル劣化度測定装
置において、上向きに開口する凹部を有する下方側部材
と、下向きに突出する凸部を有する上方側部材とが設け
られ、その上方側部材は、その下方側部材に対して離反
位置と近接位置との間で相対変位可能とされ、その離反
位置において、その凸部は凹部の外部に配置され、その
近接位置において、その凸部と凹部との間が前記オイル
室となるように、その凸部は凹部の内部に配置され、そ
のオイル室の上下方向寸法は予め定められた設定値とさ
れ、その発光素子の発する光は、そのオイル室内のオイ
ルを上下方向に沿って透過可能とされていることを特徴
とする。
【0015】本発明によりオイルの劣化度を測定するに
は、まず、上方側部材を離反位置に変位させた状態で、
下方側部材の凹部にオイルを充填する。次に、上方側部
材を近接位置に変位させることで、凸部と凹部との間に
オイル室を形成する。この際、その凸部と凹部とにより
オイル室内のオイルは挟み込まれ、余分なオイルは上方
部材と下方部材との間を介してオイル室の外部に導くこ
とができる。次に、発光素子の発した光を、そのオイル
室内のオイルを上下方向に沿って透過させた後に、受光
素子により受光させる。これにより、その受光光量に応
じたオイルの劣化度を測定できる。
【0016】そのオイル室の上下方向寸法は予め定めら
れた設定値とされ、その発光素子の発する光はオイル室
内のオイルを上下方向に沿って透過するので、その設定
値に対応する一定の光路長をオイル中に確保できる。こ
れにより、その受光光量からオイルの劣化度を正確に測
定できる。また、そのオイル室の上下方向寸法は任意に
設定できることから、その設定値を小さくすることで、
その透過光の直交方向におけるオイル室の面積をそれ程
小さくすることなく、オイル室の容積を小さくできる。
これにより、測定に必要なオイル量を少なくし、オイル
の充填時間を短くできるので、測定時間を短縮し、オイ
ルの無駄をなくすことができる。また、その透過光の直
交方向におけるオイル室の面積をそれ程小さくする必要
がないので、その発光素子の発する光を高密度に集光す
るレンズ系を設けることなく、また、不必要に出力の大
きな発光素子を用いることなく、オイル中を透過する光
量の絶対量を確保でき、コストを低減できる。さらに、
測定の終了後に上方側部材を離反位置に変位させること
で、測定に用いられたオイルを容易に清掃して除去でき
る。
【0017】その下方側部材と上方側部材とを、準備位
置と測定位置との間で変位可能なように案内するガイド
手段と、その準備位置において、その上方側部材を前記
離反位置に変位させる弾力の付与手段と、その測定位置
において、その上方側部材を弾力に抗して前記近接位置
に変位させる手段とが設けられ、その測定位置におい
て、発光素子の発する光がオイル室内のオイルを上下方
向に沿って透過するのが好ましい。この構成により、そ
の下方側部材と上方側部材とを準備位置に変位させるだ
けで、その上方側部材を離反位置に変位させることがで
きる。また、その下方側部材と上方側部材とを測定位置
に変位させるだけで、その上方側部材を近接位置に変位
させてオイル室を形成できる。これにより、測定を能率
良く行なうことができる。さらに、その下方側部材と上
方側部材とを、前記準備位置に変位させる弾力を付与す
ると共に、その弾力に抗して前記測定位置に解除可能に
ロックする手段が設けられているのが好ましい。この構
成により、そのロックを解除するだけで下方側部材と上
方側部材とを準備位置に変位させることができ、測定を
より能率良く行なうことができる。
【0018】そのオイル室内のオイルを透過する光以外
の光を、受光素子により受光されないように遮蔽する手
段が設けられているのが好ましい。これにより、オイル
劣化度の測定精度を向上することができる。
【0019】そのオイル室の上下方向寸法の設定値は変
更可能とされているのが好ましい。オイルを透過する光
量は、オイルの劣化度だけでなく、オイルの種類によっ
ても変化する。よって、その設定値をオイルの種類の応
じて変更し、オイル中の光路長を可変とすることで、複
数種類のオイルの劣化度を測定することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0021】図1〜図3に示すオイル劣化度測定装置1
は、発光素子2と、受光素子3と、下方側部材5と、上
方側部材6と、ケース7と、その発光素子2と受光素子
3とが接続される制御装置41とを備える。
【0022】その発光素子2と受光素子3とは、そのケ
ース7の内部に上下に間隔をおいて固定されている。そ
の発光素子2は、例えば波長940nmの光を発するL
EDにより構成でき、その受光素子3は、その発光素子
2の発する光の受光量に応じた電気信号を出力するフォ
トダイオード等により構成できる。その下方側部材5と
上方側部材6とは、その発光素子2の発する光が透過す
るアクリル樹脂や石英ガラス等の材質の板状材から構成
できる。
【0023】その下方側部材5は、上向きに開口する凹
部10を有する。その上方側部材6は、下向きに突出す
る凸部11を有する。その上方側部材6の一端は、その
下方側部材5に、横方向軸12中心に揺動可能に取り付
けられている。その揺動により、上方側部材6は下方側
部材5に対して、図1に示すように他端側が下方側部材
5の上方に離反する離反位置と、図2に示すように他端
側が下方側部材5に近接する近接位置との間で相対変位
する。その離反位置において、その凸部11は凹部10
の外部に配置される。その近接位置において、その凸部
11は凹部10の内部に配置され、その凸部11と凹部
10との間がオイル室15とされる。図4の(2)に示
すように、そのオイル室15の上下方向寸法δは予め定
められた設定値とされ、例えば1mmとされる。
【0024】その下方側部材5と上方側部材6とは、ケ
ース7の内部に設けられたガイド16により、上記横方
向軸12に直交する横方向に沿って変位可能に案内され
る。これにより、下方側部材5と上方側部材6とは、図
1に示すように凹部10と凸部11とがケース7の開口
7aから外部に進出する準備位置と、図2に示すように
凹部10と凸部11とがケース7の内部に没入する測定
位置との間で変位可能とされている。
【0025】その準備位置において、その上方側部材6
を上記離反位置に変位させる弾力を付与するバネ21
が、下方側部材5と上方側部材6とに亘り設けられてい
る。そのケース7の開口7aの上部に押し付け部材25
が取り付けられ、その押し付け部材25は、その測定位
置において上方側部材6を上記バネ21の弾力に抗して
押し付けることで上記近接位置に変位させる。
【0026】その測定位置において、その発光素子2と
受光素子3との上下間に上記オイル室15が配置され
る。これにより、その発光素子2の発する光は、そのオ
イル室15内のオイル40を上下方向に沿って透過した
後に、その受光素子3により受光可能とされている。
【0027】その発光素子2や受光素子3の指向角が大
きい場合、その受光素子3とオイル保持室15との間に
環状の絞り部材18を配置し、オイル室15内のオイル
40を透過する光以外の光を、受光素子3により受光さ
れないように遮蔽する。これにより、オイル劣化度の測
定精度を向上できる。
【0028】また、その下方側部材5と上方側部材6と
を、その準備位置に変位させる弾力を付与するバネ27
が、ケース7と下方側部材5とに亘り設けられている。
【0029】そのバネ27の弾力に抗して、その下方側
部材5と上方側部材6とを上記測定位置に解除可能にロ
ックするロック装置30が設けられている。そのロック
装置30は、ケース7に上記横方向軸12と平行な横方
向軸31中心に揺動可能に取り付けられたロック部材3
2と、ケース7に上下動可能に支持されたピン33と、
そのロック部材32とケース7とに亘り設けられたバネ
34とを有する。そのロック部材32の一端はフック部
32aとされている。そのバネ34は、そのフック部3
2aが下方に変位するように弾力を付与する。そのフッ
ク部32aは、測定位置の下方側部材5の上面に形成さ
れた窪み部5aに上方から嵌まり込み可能とされてい
る。これにより、下方側部材5と上方側部材6とを測定
位置にロックする。なお、そのフック部32aの一端面
は下方に向かうに従い他端方向に向かう斜面32a′と
され、これにより、測定位置に向かい移動する下方側部
材5により押すことでフック部32aを上方に変位させ
ることができる。そのピン33は、上端がケース7の外
部にあって押し下げ操作可能とされ、下端がロック部材
32の他端の上面に接する。これにより、そのピン33
をバネ34の弾力に抗して押し下げることで、ロック部
材32は揺動してフック部32aは窪み部5aから外
れ、そのロックは解除される。
【0030】上記構成によりオイル40の劣化度を測定
するには、まず、ピン33を押すことで下方側部材5と
上方側部材6のロック解除をし、両部材5、6をバネ2
7の弾力により準備位置に変位させ、凹部10と凸部1
1とをケース7の外部に進出させる。これにより、バネ
21の弾力により上方側部材6は揺動して近接位置に変
位する。この状態で、図4の(1)に示すように例えば
オイルレベルゲージに付着しているオイル40を垂らし
て凹部10に充填する。次に、下方側部材5と上方側部
材6をケース7内部に押し込むことで測定位置に変位さ
せる。これにより、上方側部材6は押し付け部材25に
より押し付けられ、測定位置において近接位置に変位す
る。また、測定位置において下方側部材5と上方側部材
6はロック装置30によりロックされる。その上方側部
材6の近接位置への変位により、図4の(2)に示すよ
うにオイル室15が形成され、この際、このオイル室1
5内のオイル40は凹部10と凸部11とに挟み込ま
れ、余分なオイル40は溢れて下方側部材5と上方側部
材6を介してオイル室15の外部に導かれる。次に、制
御装置41からの信号により発光素子2を発光させ、そ
の光を、オイル保持空間15内のオイル40を両対向面
5a、6aの対向方向に沿って透過させた後に、受光素
子3により受光させる。その受光素子3からの受光光量
に応じた信号に基づき、制御装置41によりオイル40
の劣化度の測定を行う。その測定結果は、例えば、受光
光量に対応する劣化度を表示する計器を制御装置41に
接続することで表示できる。また、予め設定したオイル
劣化度に対応する光量を制御装置41に記憶させ、その
記憶した光量と受光光量とを比較し、設定以上に劣化し
ている場合はランプやブザー等により警報を発してもよ
い。オイル40の劣化度の測定が終了したならば、下方
側部材5と上方側部材6を準備位置に変位させ、上方側
部材6を離反位置に変位させることで、オイル40をウ
ェス等で拭ことで清掃を行う。
【0031】上記構成によれば、オイル室15の上下方
向寸法は予め定められた設定値δとされ、その発光素子
3の発する光はオイル室15内のオイル40を上下方向
に沿って透過するので、その設定値δに対応する一定の
光路長をオイル40中に確保できる。これにより、その
受光光量からオイル40の劣化度を正確に測定できる。
また、そのオイル室15の上下方向寸法は任意に設定で
きることから、その設定値δを小さくすることで、その
透過光の直交方向におけるオイル室15の面積をそれ程
小さくすることなく、オイル室15の容積を小さくでき
る。これにより、測定に必要なオイル40の量を少なく
し、オイル40の充填時間を短くできるので、測定時間
を短縮し、オイル40の無駄をなくすことができる。ま
た、その透過光の直交方向におけるオイル室15の面積
をそれ程小さくする必要がないので、その発光素子3の
発する光を高密度に集光するレンズ系を設けることな
く、また、不必要に出力の大きな発光素子を用いること
なく、オイル40中を透過する光量の絶対量を確保で
き、コストを低減できる。さらに、測定の終了後に上方
側部材6を離反位置に変位させることで、測定に用いて
オイル40を容易に清掃して除去できる。
【0032】また、ピン33を押すだけで、下方側部材
5と上方側部材6とを準備位置に変位させると共に上方
側部材6を離反位置に変位させることができ、下方側部
材5と上方側部材6とを測定位置に変位させてロックす
るだけで、上方側部材6を近接位置に変位させてオイル
室15を形成できるので、オイル劣化度の測定を能率良
く行なうことができる。
【0033】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば図5の(1)に示すように、上方側部材6
を、本体6aと、この本体6aに形成された貫通孔6
a′に抜き差し可能に嵌め合わされる円錐台形のブロッ
ク6bとで構成し、そのブロック6bにおける貫通孔6
a′からの下方突出部分を凸部11としてもよい。この
場合、図5の(2)に示すように、そのブロック6bに
換えて高さの異なるブロック6cを用いることで、オイ
ル室15の上下方向寸法の設定値δを変更できる。これ
により、オイル40を透過する光量がオイル40の種類
により異なる場合に、その設定値δをオイル40の種類
に応じて変更してオイル40中の光路長を可変とするこ
とで、複数種類のオイル40の劣化度を測定することが
できる。また、図6に示すように、上記絞り部材18に
換えて、下方側部材5と上方側部材6とを、受光素子3
の受光可能波長の光を遮蔽する例えば金属や不透明合成
樹脂等の材料からなる部材5A、6Aと、透過する例え
ば石英ガラス、アクリル樹脂等の材料からなる部材5
B、6Bとにより構成することで、オイル室15以外に
到った光が受光素子3により受光されないように遮蔽し
てもよい。また、レンズ系により発光素子2の発する光
がオイル室15内のオイル40のみを透過して受光素子
3により受光されるようにしてもよく、この際、その透
過光の直交方向におけるオイル室15の面積をそれ程小
さくする必要はないので、そのレンズ系は集光度の低い
低コストのもので足りる。また、オイル室の上下方向寸
法は、予め定められた設定値であれば、均一である必要
はなく不均一であってもよく、また、オイル室の形状も
特に限定されない。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、オイルレベルゲージ等
により容易に採取できるオイルを使用して、短時間で、
オイルの無駄なく、精度良く、能率良く、複数種類のオ
イルの劣化度を測定でき、測定後のオイルの清掃が容易
な低コストのオイル劣化度測定装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のオイル劣化度測定装置の準
備状態での断面図
【図2】本発明の実施形態のオイル劣化度測定装置の測
定状態での断面図
【図3】本発明の実施形態のオイル劣化度測定装置の平
面図
【図4】本発明の実施形態のオイル劣化度測定装置の
(1)は凹部の断面図、(2)は凹部と凸部の断面図
【図5】本発明の変形例のオイル劣化度測定装置の
(1)は凹部と凸部の断面図、(2)は設定値を変更し
た状態での凹部と凸部の断面図
【図6】本発明の変形例のオイル劣化度測定装置の凹部
と凸部の断面図
【符号の説明】
1 オイル劣化度測定装置 2 発光素子 3 受光素子 5 下方側部材 6 上方側部材 10 凹部 11 凸部 15 オイル室 16 ガイド 21 バネ 27 バネ 30 ロック装置 40 オイル劣化度測定装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と、受光素子と、オイル室とを
    備え、その発光素子の発する光は、そのオイル室内のオ
    イルを透過した後に、その受光素子により受光可能とさ
    れているオイル劣化度測定装置において、 上向きに開口する凹部を有する下方側部材と、 下向きに突出する凸部を有する上方側部材とが設けら
    れ、 その上方側部材は、その下方側部材に対して離反位置と
    近接位置との間で相対変位可能とされ、 その離反位置において、その凸部は凹部の外部に配置さ
    れ、 その近接位置において、その凸部と凹部との間が前記オ
    イル室となるように、その凸部は凹部の内部に配置さ
    れ、 そのオイル室の上下方向寸法は予め定められた設定値と
    され、 その発光素子の発する光は、そのオイル室内のオイルを
    上下方向に沿って透過可能とされていることを特徴とす
    るオイル劣化度測定装置。
  2. 【請求項2】 その下方側部材と上方側部材とを、準備
    位置と測定位置との間で変位可能なように案内するガイ
    ド手段と、 その準備位置において、その上方側部材を前記離反位置
    に変位させる弾力の付与手段と、 その測定位置において、その上方側部材を弾力に抗して
    前記近接位置に変位させる手段と、 その下方側部材と上方側部材とを、前記準備位置に変位
    させる弾力を付与すると共に、その弾力に抗して前記測
    定位置に解除可能にロックする手段とが設けられ、 その測定位置において、発光素子の発する光がオイル室
    内のオイルを上下方向に沿って透過する請求項1に記載
    のオイル劣化度測定装置。
  3. 【請求項3】 そのオイル室内のオイルを透過する光以
    外の光を、受光素子により受光されないように遮蔽する
    手段が設けられている請求項1または2に記載のオイル
    劣化度測定装置。
  4. 【請求項4】 そのオイル室の上下方向寸法の設定値は
    変更可能とされている請求項1〜3の何れかに記載のオ
    イル劣化度測定装置。
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