JPH09228943A - 油圧ポンプ - Google Patents

油圧ポンプ

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Publication number
JPH09228943A
JPH09228943A JP8036259A JP3625996A JPH09228943A JP H09228943 A JPH09228943 A JP H09228943A JP 8036259 A JP8036259 A JP 8036259A JP 3625996 A JP3625996 A JP 3625996A JP H09228943 A JPH09228943 A JP H09228943A
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JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic pump
suction chamber
pump
working fluid
suction
Prior art date
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Pending
Application number
JP8036259A
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English (en)
Inventor
Hiroo Kitada
裕生 北田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP8036259A priority Critical patent/JPH09228943A/ja
Publication of JPH09228943A publication Critical patent/JPH09228943A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高回転時にポンプ吐出量を減少させることに
より、例えばパワーステアリング等のシステム効率の向
上、音振の低減等を図ること。 【解決手段】 ハウジング3内に設けられた吸入室7
と、吸入室7に作動流体を導くための吸入油路20と、
回転軸4に結合された偏心カム4aと、回転軸4に対し
て放射状に配列され、偏心カム4aによって駆動され、
吸入室7内の作動流体を吸入し、加圧して吐出する複数
のピストン9とを備えた油圧ポンプにおいて、吸入室7
の手前に設けた絞り部材50を、作動流体の粘性を利用
して、ポンプ回転数に応じて駆動力を発生する絞り部材
駆動部51により駆動し、回転数の上昇にともない流体
の通過面積を減少させ、吐出量を減少させること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この発明は油圧ポンプに関
する。
【0002】
【従来の技術】 従来の油圧ポンプとしては、例えば図
6に示すようなもの(以下、従来例1とする)がある。
この従来例1は、ポンプ回転数を検出する回転数センサ
103と、コントローラ101と、ソレノイド102
と、絞り部材50により、吸入室7への作動流体の通過
面積を変化させることにより、ポンプ回転数に応じて吐
出量を変化させることができる(特開平3ー19967
8号公報参照)。なお、図中4は回転軸、4aは偏心カ
ム、5は軸受、9はピストン、13はスプリング、14
は吸入口20は吸入路、25は吐出ポートである。ま
た、従来例2として図7に示したものもある(実開平2
ー92072号公報参照)。この従来例2では、偏心カ
ム4a付の回転軸に、この回転軸と一体に回転して回転
数の増加に伴って吸入室7への作動流体の吸入量を制限
する絞り部材200を取り付けることにより、高回転時
のポンプ吐出量を低減することが提案されている。どち
らも、高回転時にポンプ吐出量を減少させることによ
り、例えばパワーステアリング等のシステム効率の向
上、音振の低減等を目的としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来
例1に基づく油圧ポンプにあっては、回転数を検出する
手段や、コントローラ、ソレノイドを必要とするため、
コストが増大する。また、従来例2に基づく油圧ポンプ
においては、回転数に対する流量特性の調整が困難であ
るとともに、絞り部材により作動流体を撹絆してしまう
ため、ポンプ内部で気泡が発生し、ポンプ効率が悪化と
いう問題点があった。この発明は、このような従来の問
題点に着目してなされたもので、作動流体の粘性を利用
して、回転数の変化に応じて駆動部により、吸入室の手
前に設けた絞り部材を駆動し、作動流体の通過面積を変
化させることで、回転数に応じて吸入抵抗を変化させ、
ポンプ吐出量を変化させることにより、上記問題点を解
決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、ハウジング内に設けられ
た吸入室と、前記吸入室に作動流体を導くための吸入油
路と、回転軸に結合された偏心カムと、回転軸に対して
放射状に配列され、上記偏心カムによって駆動され、前
記吸入室内の作動流体を吸入し、加圧して吐出する複数
のピストンとを備えた油圧ポンプにおいて、前記吸入室
の手前に設けた絞り部材を、作動流体の粘性を利用し
て、ポンプ回転数に応じて駆動力を発生する絞り部材駆
動部により駆動し、回転数の上昇にともない流体の通過
面積を減少させ、吐出量を減少させることを特徴とす
る。また、前記絞り部材駆動部の入力側に接続された複
数の円板と、出力側に接続された複数の円板とを交互に
配置することにより、絞り部材駆動部を構成してもよい
(請求項2)。また、前記絞り部材駆動部の内部に作動
油よりも粘度の高い油を封入してもよい(請求項3)。
また、前記紋り部材を、回転軸と同軸の薄肉円板に、複
数の開口部を均等に配置することにより構成してもよい
(請求項4)。
【0005】
【発明の実施の形態】 以下、この発明を図面に基づい
て説明する。図1は、この発明の実施の形態を示す図で
ある。両端がハウジング3に固定された二つの軸受5,
6で支持された回転軸4を具え、回転軸4に結合された
偏心カム4aが、ハウジング3内に形成された吸入室7
の内部に収納され、偏芯カム4aによって駆動される複
数のピストン9がハウジング3内に放射状に形成された
シリンダ10にそれぞれ摺動自由に挿入されている。ピ
ストン9はコの字型の断面で、側面には作動流体を内部
に導くための吸入孔14があり、内部には作動流体をピ
ストン9の内部に導く際に、ピストン9を下降させるた
めのスプリング13が収納されている。ハウジング3に
は、吸入室7に作動流体を導くための吸入路20と、加
圧された作動流体を吐出ポートに導くための吐出路19
が形成されおり、吐出路19の途中には吐出ポート25
からの作動流体の逆流を防止するための逆止弁22があ
る。吸入ポート18と、吸入室の問7には、作動流体の
通過する断面積を変化させための開口部50a(図2)
を具えた絞り部材50と、作動流体の粘度の変化に応じ
て絞り部材50を駆動する絞り部材駆動部51がある。
【0006】図2に、絞り部材駆動部51の構造を示
す。絞り部材駆動部51は、回転軸4と接合され、回転
軸4と同期して回転する入力側部材51aと、絞り部材
50と結合される出力側部材51bで構成され、入力側
部材51aと出力側部材51bは回転自由であり、隙間
には作動流体が導かれている。出力側部材51bまた
は、絞り部材50が、弾性体51c、ピン51pを介し
てハウジング3に接合されている。ピン51pは、弾性
体をハウジング3に結合させるほかに、ここでは、絞り
手段50の量大回転角を制限するのにも使用されてい
る。
【0007】次に作用を説明する。吸入ポート18から
流入した作動流体は、吸入路19を通して吸入室7に導
かれる。吸入室7内の作動流体は、ピストン9が偏心カ
ム4aの動きとスプリング13の力によりポンプ中心方
向に下降した際に、ピストン9に設けられた吸入孔から
ピストン9内部に導かれる。ピストン内部の作動流体は
ピストン9が偏心カム4aによりポンプ外側へ押し出さ
れることにより加圧され、逆止弁22を通り吐出ポート
25から吐出される。
【0008】このようなポンプは、ある回転数N0 から
吸入抵抗の増加により、ポンプ1回転当りの吸入量が減
少し始めるため、ポンプの回転数に応じて吐出量が増加
する固有域と、ポンプ回転数に関わらず一定の吐出量が
得られる制限域とが存在する。制限域での吐出量は、吸
入室までの吸入抵抗の大きさにより決定するため、吸入
抵抗を変化させることにより変化させることができる。
【0009】図2により絞り部材駆動部51の作用を説
明する。絞り部材駆動部51の入力側部材51aが回転
すると、作動流体のせん断力によって、出力側部材51
bにトルクが伝達される。絞り部材駆動部51の入力側
部材51aの回転数、すなわちポンプの回転数をN、弾
性体51cのバネ定数をK、作動油の粘度をμとする
と、伝達されるトルクTは、 T=μaN …(1) となる。ここでaは、入力側部材51a、及び出力側部
材51bの直径や、入力側部材51aと出力側部材51
bの隙間等によって決定する定数である。このトルクと
弾性体51cの復元力により、出力側部材51bの回転
角△θは、 △θ=μaN/K …(2) となる。式(2)より出力側部材51bの回転角△θは
ポンプ回転数Nに比例することがわかる。この回転角△
θを絞り部材に伝達することにより、図3に示すよう
に、ポンプ回転数に応じて流体の通過面積を変化させる
ことができ、ポンプ回転数によって吐出量を変化させる
ことができる。
【0010】本発明によるポンプの吐出量変化を絞り部
材50を持たないポンプと比較して図4に示す。絞り部
材50の開口部50aの形状(A)(B)(C)の各形
状に応じ(A)(B)(C)いずれの流量特性も実現可
能である。また、絞り部材50に流体の通過面積を直線
的にしか変化させることができないポペット弁等を使用
したい場合には、絞り部材駆動部51の動きを問接的に
カム等で絞り部材に伝達すれば、カムの形状により特性
を変化させることができる。
【0011】請求項2にかかわるポンプは、絞り部材駆
動部51の入力側に接続された複数の円盤(入力側部材
51a)と出力側に接続された複数の円盤(出力側部材
51b)とを交互に配置することにより、絞り部材駆動
部51を構成したことを特徴としている。これにより、
流体の粘度が小さい場合や、絞り部材駆動部51の入出
力部材の直径が大きくできない場合においても、絞り部
材50を駆動するための十分なトルクを得ることができ
る。
【0012】請求項3について説明する。絞り部材駆動
部51の発生する駆動力は、前述のように流体の粘度に
比例する。絞り部材駆動部51の小型化や、より大きな
駆動力を必要とする場合は、絞り部材駆動部51内に作
動流体よりも粘度の高い流体を封入することで、上記の
問題が解決できる。
【0013】請求項4について説明する。放射状にピス
トン9が配列されたポンプにおいては、吐出脈動を低減
させるため、各ピストン9に均一に作動流体を導くこと
が重要である。また、ポンプを設計にあたり、ポンプの
小型化は重要な課題である。この様な問題に対応するた
めには、図5に示すように絞り部材50を、回転軸4と
同軸の薄肉円板に、複数の開口部50aを均等に配置す
ることによって構成することにより、これらの問題が両
立できる。
【0014】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても、本発明に含まれる。
【0015】
【発明の効果】 以上説明してきたように、この発明に
よれば、その構成を流体の粘性を利用し、ポンプ回転数
の変化に応じて駆動力を発生する絞り部材駆動部によ
り、吸入室手前に設けた絞り部材を駆動し、流体の通過
面積を変化させる構成としたため、安価であるだけでな
く、ポンプの回転数に対する吐出量特性を自由に変化さ
せることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の油圧ポンプ
【図2】従来の油圧ポンプ
【図3】本発明の一実施の形態
【図4】紋り部材駆動部の構成を説明する図
【図5】回転数の変化による絞り部材の動きを示した図
【図6】絞り部材の開口部の形状とポンプの流量特性を
示した図
【図7】請求項4の絞り部材を示した図
【符号の説明】
3 ハウジング 4 回転軸 4a偏心カム 7吸入室 9ピストン 10 シリンダ 13 スプリング 14 吸入孔 18 吸入ポート 19 吐出路 20 吸入路 22 逆止弁 25 吐出ポート 50 絞り部材 51 絞り部材駆動部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に設けられた吸入室と、前
    記吸入室に作動流体を導くための吸入油路と、回転軸に
    結合された偏心カムと、回転軸に対して放射状に配列さ
    れ、上記偏心カムによって駆動され、前記吸入室内の作
    動流体を吸入し、加圧して吐出する複数のピストンとを
    備えた油圧ポンプにおいて、 前記吸入室の手前に設けた絞り部材を、作動流体の粘性
    を利用して、ポンプ回転数に応じて駆動力を発生する絞
    り部材駆動部により駆動し、回転数の上昇にともない流
    体の通過面積を減少させ、吐出量を減少させることを特
    徴とする油圧ポンプ。
  2. 【請求項2】 絞り部材駆動部の入力側に接続された複
    数の円板と、出力側に接続された複数の円板とを交互に
    配置することにより、絞り部材駆動部を構成したことを
    特徴とする請求項1記載の油圧ポンプ。
  3. 【請求項3】 絞り部材駆動部の内部に作動油よりも粘
    度の高い油を封入したことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の油圧ポンプ。
  4. 【請求項4】 紋り部材を、回転軸と同軸の薄肉円板
    に、複数の開口部を均等に配置することにより構成した
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3のいず
    れか記載の油圧ポンプ。
JP8036259A 1996-02-23 1996-02-23 油圧ポンプ Pending JPH09228943A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014113152A1 (en) * 2013-01-15 2014-07-24 Husco International, Inc. Hydraulic piston pump with throttle control
US8926298B2 (en) 2012-01-04 2015-01-06 Husco International, Inc. Hydraulic piston pump with a variable displacement throttle mechanism

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8926298B2 (en) 2012-01-04 2015-01-06 Husco International, Inc. Hydraulic piston pump with a variable displacement throttle mechanism
WO2014113152A1 (en) * 2013-01-15 2014-07-24 Husco International, Inc. Hydraulic piston pump with throttle control
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