JPH0922887A - 研磨剤、研磨方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

研磨剤、研磨方法および半導体装置の製造方法

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JPH0922887A
JPH0922887A JP7169048A JP16904895A JPH0922887A JP H0922887 A JPH0922887 A JP H0922887A JP 7169048 A JP7169048 A JP 7169048A JP 16904895 A JP16904895 A JP 16904895A JP H0922887 A JPH0922887 A JP H0922887A
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polishing
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貞浩 岸井
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明良 大石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MnO2 を砥粒として含んだ研磨剤におい
て、WをSiO2 よりも高い選択比で研磨できる研磨
剤、およびかかる研磨剤を使った半導体装置の製造方法
を提供することにある。 【解決手段】 MnO2 よりなる砥粒と、溶媒と、添加
剤とよりなる研磨剤において、前記添加剤としてベンゼ
ン環を含む化合物を使用し、構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に半導体装置
の製造に関し、特に研磨工程を含む半導体装置の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置、特に半導体集積回路では、
基板上に形成した絶縁層上に配線パターンを埋め込んだ
配線構造を多層積層した多層配線構造が一部に採用され
てきた。このような多層配線構造では、第1の、下層配
線構造上に、他の配線構造が形成されるため、各々の配
線構造は平坦な表面を有することが要求される。
【0003】そこで、従来より、多層配線構造を形成す
る場合には、絶縁層上にコンタクトホールあるいは配線
溝を形成し、かかる絶縁層上に、前記コンタクトホール
あるいは配線溝を埋めるように金属層を堆積し、次いで
かかる金属層を、前記絶縁層表面が露出するまで研磨に
より除去し、平坦な配線構造を形成することが行われて
いる。かかる配線構造は、上主面が平坦であるため、そ
の上に次の配線構造を容易に形成することができる。
【0004】以下、かかる研磨工程を含む従来の半導体
装置の製造方法を、MOSトランジスタの製造工程を例
に図1〜4を参照しながら説明する。図1(A)を参照
するに、MOSトランジスタは例えばp型にドープされ
たSi基板1上に、前記基板1上に形成されたフィール
ド酸化膜1aが画成する活性領域1Aに対応して形成さ
れる。より具体的には、MOSトランジスタは前記活性
領域1A表面に形成されたn+ 型拡散領域1bと、前記
活性領域1A表面上に、前記拡散領域1bからMOSト
ランジスタのチャネル領域1dにより隔てられて形成さ
れた別の拡散領域1cと、前記チャネル領域1d上に、
ゲート酸化膜(図示せず)を挟んで形成されたゲート電
極2とより構成され、前記ゲート電極2の側壁には側壁
絶縁膜2a,2bが形成される。また、前記拡散領域1
bおよび1cはそれぞれMOSトランジスタのソース領
域およびドレイン領域として作用する。
【0005】図1(A)の工程では、かかるMOSトラ
ンジスタを埋め込むように、SiO 2 よりなる層間絶縁
膜3が、例えばCVD法等により、典型的には50nm
程度の厚さに堆積される。その結果、前記ゲート電極お
よび拡散領域1b,1cは前記絶縁膜3により覆われ
る。ただし、図1(A)に示すように、絶縁膜3の表面
は前記ゲート電極2に対応した凹凸を有する。
【0006】次に、図1(B)の工程で、前記絶縁膜3
の表面が一様に研磨され、その結果、絶縁膜3の面が平
坦化される。さらに、図2(C)の工程で、前記絶縁膜
3がレジスト(図示せず)を使ったフォトリソグラフィ
によりパターニングされ、その結果、前記絶縁膜3中
に、前記拡散領域1bに対応して、前記領域1bの表面
を露出するコンタクトホール3aが形成される。さら
に、図2(D)の工程において、図2(C)の構造上
に、W,Al,Cu等の金属あるいは合金よりなる導体
層4を、一様な厚さに、例えばCVD法により堆積す
る。その結果、前記導体層4は、前記コンタクトホール
3aを埋め、前記コンタクトホールにおいて拡散領域1
bと電気的に接触する。先にも説明したように、図2
(D)の構造では、前記導体層4は前記コンタクトホー
ル3aを埋めるため、導体層4表面上には前記コンタク
トホール3aに対応して凹部4aが現れる。換言する
と、前記導体層4の表面には凹凸が生じる。
【0007】そこで、図3(E)の工程において、前記
導体層4が一様に研磨され、図3(E)に示すように絶
縁膜3の表面が平坦な構造が得られる。かかる導体層4
の研磨は導体層4を構成する金属に対して選択的に作用
し、前記絶縁膜3の上主面が露出した段階で停止する。
その結果、前記コンタクトホール3aを埋めるように、
前記拡散領域1bに接触する導体プラグ4bが形成され
る。研磨による平坦化の結果、前記導体プラグ4bの上
主面は前記絶縁膜3の上主面と一致する。
【0008】次に、図3(F)の工程において、前記平
坦化された図3(F)の構造上に、SiO2 等よりなる
別の絶縁膜5が堆積され、図4(G)の工程でフォトリ
ソグラフィによりパターニングされ、前記導体プラグ4
bを露出する溝5aが形成される。さらに、図4(H)
の工程において、W,Al,Cu等の金属あるいは合金
よりなる別の導体層6が、前記図4(G)の構造上に堆
積され、その結果前記溝5aに対応して導体層6には凹
部6aが、図4(H)に示すように形成される。
【0009】さらに、図5(I)の工程において、前記
導体層6を研磨し、図5(I)に示す平坦化された構造
が得られる。図5(I)の構造では、前記絶縁膜5中の
溝を前記導体層6の一部をなす導体パターニング6bが
埋める。さらに、かかる構造上に、図5(I)の工程
で、さらに別の絶縁層7を堆積する。かかる構造では、
絶縁層7上に、必要に応じて様々な配線パターンを形成
することができる。
【0010】かかる従来の半導体装置の製造工程におい
て、図3(E)あるいは図5(I)における導体層4あ
るいは6の研磨工程は、α−Al2 3 よりなる砥粒を
22 等よりなる液体酸化剤との混合物よるなる研磨
剤を使い、ウレタン樹脂等の研磨布上において実行され
ていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような酸
化剤を含んだ研磨剤をW等の導体層の研磨に使用する
と、酸化剤が前記導体層凹部、例えば凹部4aを埋める
導体層4中に、前記導体層4の堆積時に形成される継ぎ
目ないしシーム4cに沿って侵入してしまい、その結
果、かかる酸化剤の存在下で実行される研磨工程によ
り、前記シーム4cが、図6(A)に示す状態から図6
(B)に示す状態へと、酸化剤のエッチング作用により
拡大してしまう問題が発生する。すなわち、導体プラグ
4bの中央部には前記拡大したシーム4cに対応して大
きくまた深い凹部が形成されてしまい、コンタクトホー
ル3aにおける拡散領域1bと導体パターン6bとの接
触が不確実になってしまう問題点が生じる。かかる導体
プラグ研磨時に形成される凹部は、特にコンタクトホー
ル3aの大きさが0.5μmあるいはそれ以下の高い集
積密度を有する半導体装置および集積回路において、特
に深刻な信頼性の低下をもたらす。
【0012】この問題点を解決するため、本発明の出願
人は、先に固体酸化剤として作用するMnO2 を砥粒と
して有する研磨剤、およびかかる研磨剤を使った半導体
装置の製造方法を提案した。かかるMnO2 を使った研
磨剤では、H2 2 のような液体酸化剤を使わないた
め、コンタクトホール中のシームが酸化されることがな
く、このため研磨を行ってもシームが侵食されることが
ない。
【0013】一方、このようなMnO2 を使った研磨剤
では、特にSiO2 膜上に堆積したW層を研磨する際に
おける、下地のSiO2 に対するWの研磨の選択性、換
言すると、SiO2 の研磨速度に対するWの研磨速度の
比が2倍程度であるため、SiO2 が効果的な研磨スト
ッパとして作用しない問題点があった。
【0014】そこで、本発明は、上記の課題を解決した
新規で有用な研磨剤、かかる研磨剤を使った研磨方法お
よび半導体装置の製造方法を提供することを概括的目的
とする。本発明のより具体的な目的は、研磨される金属
材料の侵食を抑止でき、しかも絶縁膜に対して高い選択
性を示す研磨剤、かかる研磨剤を使った研磨方法および
半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0015】本発明のさらにより具体的な目的は、Mn
2 よりなる砥粒を含み、Wに対して選択的に作用する
研磨剤、かかる研磨剤を使った研磨方法および半導体装
置の製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題
を、請求項1に記載したように、MnO2 よりなる砥粒
と、溶媒と、添加剤とよりなる研磨剤において、前記添
加剤はベンゼン環を含むことを特徴とする研磨剤によ
り、または請求項2に記載したように、前記溶媒はH2
Oであり、前記添加剤はフタル酸化合物またはアントラ
ニル酸であることを特徴とする請求項1記載の研磨剤に
より、または請求項3に記載したように、前記溶媒はH
2 Oまたは低級アルコールであり、前記添加剤はフタル
酸または安息香酸であることを特徴とする請求項1記載
の研磨剤により、または請求項4に記載したように、砥
粒と、溶媒と、添加剤とよりなる研磨剤において、前記
砥粒はMnO2 であり、前記溶媒はH2 Oであり、前記
添加剤は乳酸、ラクトースおよびBaSO4のいずれか
であることを特徴とする研磨剤により、または請求項5
に記載したように、MnO2 よりなる砥粒を、溶媒と共
に、フタル酸カリウム、フタル酸アンモニウム,フタル
酸,安息香酸,アントラニル酸等のベンゼン環を有する
添加剤、あるいは乳酸、ラクトース、およびBaSO4
より選ばれる化合物よりなる添加剤と組み合わせて使っ
たことを特徴とする研磨方法により、または請求項6に
記載したように、MnO2 よりなる砥粒を、溶媒と共
に、フタル酸カリウム、フタル酸アンモニウム,フタル
酸,安息香酸,アントラニル酸等のベンゼン環を有する
添加剤、あるいは乳酸、ラクトース、およびBaSO4
より選ばれる化合物よりなる添加剤と組み合わせて絶縁
膜上の金属を研磨することを特徴とする半導体装置の製
造方法により解決する。
【0017】請求項1〜6記載の本発明の特徴によれ
ば、MnO2 よりなる砥粒を、溶媒と共に、フタル酸カ
リウム,フタル酸アンモニウム,フタル酸,安息香酸,
アントラニル酸等のベンゼン環を有する添加剤、あるい
は乳酸,ラクトース,およびBaSO4 より選ばれる化
合物よりなる添加剤と組み合わせて使うことにより、そ
の機構は解明されていないが、Wの研磨速度とSiO2
の研磨速度との間に20以上の選択比を実現できること
が発見された。換言すると、本発明の砥粒を使うことに
より、Wの研磨を行った場合にSiO2 を効果的な研磨
ストッパとして使うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例
を、半導体装置の製造に適用した場合につき、実験例に
もとづいて説明する。
【0019】
【実施例】実験例1 本実験例では、平均粒径が1.0μmのMnO2 よりな
る砥粒と、溶媒と、添加剤とを混合して研磨剤を形成し
た。溶媒としてはH2 Oを使い、研磨剤の組成を、研磨
剤中におけるMnO2 の割合が10wt%になるように
調整した。添加剤としてはフタル酸カリウムを使い、研
磨剤中におけるフタル酸カリウムの割合を10wt%に
なるように調整した。
【0020】かかる組成の研磨剤を使って基板上に形成
されたW層およびSiO2 層をそれぞれ研磨したとこ
ろ、Wの研磨速度がSiO2 の研磨速度の20倍以上に
なることが見いだされた。実験例2 本実験例では、平均粒径が1.0μmのMnO2 よりな
る砥粒と、溶媒と、添加剤とを混合して研磨剤を形成し
た。溶媒としてはH2 Oを使い、研磨剤の組成を、研磨
剤中におけるMnO2 の割合が10wt%になるように
調整した。添加剤としてはフタル酸アンモニウムを使
い、研磨剤中におけるフタル酸カリウムの割合を10w
t%になるように調整した。
【0021】かかる組成の研磨剤を使って基板上に形成
されたW層およびSiO2 層をそれぞれ研磨したとこ
ろ、Wの研磨速度がSiO2 の研磨速度の20倍以上に
なることが見いだされた。実験例3 本実験例では、平均粒径が1.0μmのMnO2 よりな
る砥粒と、溶媒と、添加剤とを混合して研磨剤を形成し
た。溶媒としてはH2 Oまたは低級アルコールを使い、
研磨剤の組成を、研磨剤中におけるMnO2 の割合が1
0wt%になるように調整した。添加剤としてはフタル
酸を使い、研磨剤中におけるフタル酸の割合を10wt
%になるように調整した。
【0022】かかる組成の研磨剤を使って基板上に形成
されたW層およびSiO2 層をそれぞれ研磨したとこ
ろ、Wの研磨速度がSiO2 の研磨速度の20倍以上に
なることが見いだされた。実験例4 本実験例では、平均粒径が1.0μmのMnO2 よりな
る砥粒と、溶媒と、添加剤とを混合して研磨剤を形成し
た。溶媒としてはH2 Oまたは低級アルコールを使い、
研磨剤の組成を、研磨剤中におけるMnO2 の割合が1
0wt%になるように調整した。添加剤としては安息香
酸を使い、研磨剤中における安息香酸の割合を10wt
%になるように調整した。
【0023】かかる組成の研磨剤を使って基板上に形成
されたW層およびSiO2 層をそれぞれ研磨したとこ
ろ、Wの研磨速度がSiO2 の研磨速度の20倍以上に
なることが見いだされた。実験例5 本実験例では、平均粒径が1.0μmのMnO2 よりな
る砥粒と、溶媒と、添加剤とを混合して研磨剤を形成し
た。溶媒としてはH2 Oを使い、研磨剤の組成を、研磨
剤中におけるMnO2 の割合が10wt%になるように
調整した。添加剤としてはアントラニル酸を使い、研磨
剤中におけるアントラニル酸の割合を10wt%になる
ように調整した。
【0024】かかる組成の研磨剤を使って基板上に形成
されたW層およびSiO2 層をそれぞれ研磨したとこ
ろ、Wの研磨速度がSiO2 の研磨速度の20倍以上に
なることが見いだされた。実験例6 本実験例では、平均粒径が1.0μmのMnO2 よりな
る砥粒と、溶媒と、添加剤とを混合して研磨剤を形成し
た。溶媒としてはH2 Oを使い、研磨剤の組成を、研磨
剤中におけるMnO2 の割合が10wt%になるように
調整した。添加剤としてはアントラニル酸を使い、研磨
剤中におけるアントラニル酸の割合を10wt%になる
ように調整した。
【0025】かかる組成の研磨剤を使って基板上に形成
されたW層およびSiO2 層をそれぞれ研磨したとこ
ろ、Wの研磨速度がSiO2 の研磨速度の20倍以上に
なることが見いだされた。実験例7 本実験例では、平均粒径が1.0μmのMnO2 よりな
る砥粒と、溶媒と、添加剤とを混合して研磨剤を形成し
た。溶媒としてはH2 Oを使い、研磨剤の組成を、研磨
剤中におけるMnO2 の割合が10wt%になるように
調整した。添加剤としては乳酸を使い、研磨剤中におけ
る乳酸の割合を10wt%になるように調整した。
【0026】かかる組成の研磨剤を使って基板上に形成
されたW層およびSiO2 層をそれぞれ研磨したとこ
ろ、Wの研磨速度がSiO2 の研磨速度の20倍以上に
なることが見いだされた。実験例8 本実験例では、平均粒径が1.0μmのMnO2 よりな
る砥粒と、溶媒と、添加剤とを混合して研磨剤を形成し
た。溶媒としてはH2 Oを使い、研磨剤の組成を、研磨
剤中におけるMnO2 の割合が10wt%になるように
調整した。添加剤としてはラクト−スを使い、研磨剤中
におけるラクト−スの割合を10wt%になるように調
整した。
【0027】かかる組成の研磨剤を使って基板上に形成
されたW層およびSiO2 層をそれぞれ研磨したとこ
ろ、Wの研磨速度がSiO2 の研磨速度の20倍以上に
なることが見いだされた。実験例9 本実験例では、平均粒径が1.0μmのMnO2 よりな
る砥粒と、溶媒と、添加剤とを混合して研磨剤を形成し
た。溶媒としてはH2 Oを使い、研磨剤の組成を、研磨
剤中におけるMnO2 の割合が10wt%になるように
調整した。添加剤としてはBaSO4 を使い、研磨剤中
におけるBaSO4 の割合を10wt%になるように調
整した。
【0028】かかる組成の研磨剤を使って基板上に形成
されたW層およびSiO2 層をそれぞれ研磨したとこ
ろ、Wの研磨速度がSiO2 の研磨速度の20倍以上に
なることが見いだされた。次に、本発明の研磨剤を使っ
た半導体装置の製造工程を、MOSトランジスタの製造
工程を例に、先に従来の技術に関連して説明した図1〜
5を参照しながら説明する。
【0029】図1(A)を参照するに、MOSトランジ
スタは例えばp型にドープされたSi基板1上に、前記
基板1上に形成されたフィールド酸化膜1aが画成する
活性領域1Aに対応して形成される。より具体的には、
MOSトランジスタは前記活性領域1A表面に形成され
たn+ 型拡散領域1bと、前記活性領域1A表面上に、
前記拡散領域1bからMOSトランジスタのチャネル領
域1dにより隔てられて形成された別の拡散領域1c
と、前記チャネル領域1d上に、ゲート酸化膜(図示せ
ず)を挟んで形成されたゲート電極2とより構成され、
前記ゲート電極2の側壁には側壁絶縁膜2a,2bが形
成される。また、前記拡散領域1bおよび1cはそれぞ
れMOSトランジスタのソース領域およびドレイン領域
として作用する。
【0030】図1(A)の工程では、かかるMOSトラ
ンジスタを埋め込むように、SiO 2 よりなる層間絶縁
膜3が、例えばCVD法等により、典型的には50nm
程度の厚さに堆積される。その結果、前記ゲート電極お
よび拡散領域1b,1cは前記絶縁膜3により覆われ
る。ただし、図1(A)に示すように、絶縁膜3の表面
は前記ゲート電極2に対応した凹凸を有する。
【0031】次に、図1(B)の工程で、前記絶縁膜3
の表面が一様に研磨され、その結果、絶縁膜3の面が平
坦化される。この工程では、公知の適当な研磨剤を使え
ばよい。さらに、図2(C)の工程で、前記絶縁膜3が
レジスト(図示せず)を使ったフォトリソグラフィによ
りパターニングされ、その結果、前記絶縁膜3中に、前
記拡散領域1bに対応して、前記領域1bの表面を露出
するコンタクトホール3aが形成される。さらに、図2
(D)の工程において、図2(C)の構造上に、W,A
l,Cu等の金属あるいは合金よりなる導体層4を、一
様な厚さに、例えばCVD法により堆積する。その結
果、前記導体層4は、前記コンタクトホール3aを埋
め、前記コンタクトホールにおいて拡散領域1bと電気
的に接触する。先にも説明したように、図2(D)の構
造では、前記導体層4は前記コンタクトホール3aを埋
めるため、導体層4表面上には前記コンタクトホール3
aに対応して凹部4aが現れる。換言すると、前記導体
層4の表面には凹凸が生じる。
【0032】そこで、本実施例においては、図3(E)
の工程において、前記第1〜第9の実験例のいずれかに
記載した研磨剤を使って前記導体層4を一様に研磨し、
図3(E)に示す絶縁膜3の表面が平坦化された構造を
得る。本発明による研磨剤は導体層4を構成するW層に
対して選択的に作用し、研磨は前記絶縁膜3の上主面が
露出した段階で自発的に停止する。その結果、前記コン
タクトホール3aを埋めるように、前記拡散領域1bに
接触する導体プラグ4bが形成される。かかる研磨によ
る平坦化の結果、前記導体プラグ4bの上主面は前記絶
縁膜3の上主面と一致する。本発明の研磨剤では砥粒と
して含まれるMnO2 が固体酸化剤として作用するため
に、研磨は砥粒が実際に作用する導体プラグ4bの表面
に限定され、導体プラグ4b中のシーム4cが研磨に際
して侵食されることはない。
【0033】次に、図3(F)の工程において、前記平
坦化された図3(F)の構造上に、SiO2 等よりなる
別の絶縁膜5が堆積され、図4(G)の工程でフォトリ
ソグラフィによりパターニングされ、前記導体プラグ4
bを露出する溝5aが形成される。さらに、図4(H)
の工程において、W,Al,Cu等の金属あるいは合金
よりなる別の導体層6が、前記図4(G)の構造上に堆
積され、その結果前記溝5aに対応して導体層6には凹
部6aが、図4(H)に示すように形成される。
【0034】さらに、図5(I)の工程において、前記
導体層6を、図3(E)の工程と同様に、第1〜第9の
実験例のいずれかに示す研磨剤により研磨し、図5
(I)に示す平坦化された構造が得られる。図5(I)
の構造では、前記絶縁膜5中の溝を前記導体層6の一部
をなす導体パターニング6bが埋める。さらに、かかる
構造上に、図5(I)の工程で、さらに別の絶縁層7を
堆積し、絶縁層7上に、必要に応じて様々な配線パター
ンを形成する。
【0035】かかる半導体装置の製造方法においては、
図3(E)あるいは図5(I)の研磨工程において平坦
性のすぐれた構造を得ることができ、また絶縁層中を延
在する導体プラグが研磨剤により侵食されないため、多
層配線構造を容易にかつ確実に形成することができる。
【0036】なお、上記実施例ではSiO2 上のWの研
磨について詳述したが、本発明は他の絶縁膜上の金属の
研磨についても有効である。他の絶縁膜としては、PS
G,BPSG,SiN等が含まれ、また本発明が適用で
きる金属には、さらにAl,Cu,Ti等の高融点金属
が含まれる。
【0037】
【発明の効果】請求項1〜4記載の本発明の特徴によれ
ば、シーム等の欠陥部を侵食することがなく、WとSi
2 との間における研磨の選択比が非常に大きい研磨剤
が得られる。
【0038】請求項5および6記載の本発明の特徴によ
れば、研磨工程を含む半導体装置の製造方法において、
平坦性のすぐれた構造を得ることができ、また絶縁層中
を延在する導体プラグが研磨剤により侵食されないた
め、信頼性の高い多層配線構造を、容易にかつ確実に形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)は従来および本発明における半
導体装置の製造工程を示す図(その一)である。
【図2】(C),(D)は従来および本発明における半
導体装置の製造工程を示す図(その二)である。
【図3】(E),(F)は従来および本発明における半
導体装置の製造工程を示す図(その三)である。
【図4】(G),(H)は従来および本発明における半
導体装置の製造工程を示す図(その四)である。
【図5】(I),(J)は従来および本発明における半
導体装置の製造工程を示す図(その五)である。
【図6】(A),(B)は従来の研磨工程で発生してい
た問題点を示す図である。
【符号の説明】
1 基板 1a フィールド酸化膜 1b,1c 拡散領域 1d チャネル領域 2 ゲート電極 2a,2b ゲート側壁絶縁膜 3,5,7 絶縁膜 3a コンタクトホール 4,6 導体層 4a 凹部 4b 導体プラグ 4c シーム 5a 溝 6a 凹部 6b 導体パターン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MnO2 よりなる砥粒と、溶媒と、添加
    剤とよりなる研磨剤において、前記添加剤はベンゼン環
    を含むことを特徴とする研磨剤。
  2. 【請求項2】 前記溶媒はH2 Oであり、前記添加剤は
    フタル酸化合物またはアントラニル酸であることを特徴
    とする請求項1記載の研磨剤。
  3. 【請求項3】 前記溶媒はH2 Oまたは低級アルコール
    であり、前記添加剤はフタル酸または安息香酸であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の研磨剤。
  4. 【請求項4】 砥粒と、溶媒と、添加剤とよりなる研磨
    剤において、前記砥粒はMnO2 であり、前記溶媒はH
    2 Oであり、前記添加剤は乳酸、ラクトースおよびBa
    SO4 のいずれかであることを特徴とする研磨剤。
  5. 【請求項5】 MnO2 よりなる砥粒を、溶媒と共に、
    フタル酸カリウム、フタル酸アンモニウム,フタル酸,
    安息香酸,アントラニル酸等のベンゼン環を有する添加
    剤、あるいは乳酸、ラクトース、およびBaSO4 より
    選ばれる化合物よりなる添加剤と組み合わせて使ったこ
    とを特徴とする研磨方法。
  6. 【請求項6】 MnO2 よりなる砥粒を、溶媒と共に、
    フタル酸カリウム、フタル酸アンモニウム,フタル酸,
    安息香酸,アントラニル酸等のベンゼン環を有する添加
    剤、あるいは乳酸、ラクトース、およびBaSO4 より
    選ばれる化合物よりなる添加剤と組み合わせて絶縁膜上
    の金属を研磨することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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KR100637887B1 (ko) * 1998-12-28 2006-10-23 도소 가부시키가이샤 연마용 성형체, 이것을 이용한 연마용 정반 및 연마방법
US7637270B2 (en) 2002-05-21 2009-12-29 Fujitsu Limited Method of washing a polished object
US8702826B2 (en) 2012-06-14 2014-04-22 Fujitsu Limited Abrasive agent, method for producing abrasive agents, and electronic device
WO2023080014A1 (ja) * 2021-11-04 2023-05-11 Agc株式会社 研磨剤、添加液および研磨方法

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