JPH09228290A - Frp基材用不織布及びfrp構造体 - Google Patents
Frp基材用不織布及びfrp構造体Info
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- JPH09228290A JPH09228290A JP8034609A JP3460996A JPH09228290A JP H09228290 A JPH09228290 A JP H09228290A JP 8034609 A JP8034609 A JP 8034609A JP 3460996 A JP3460996 A JP 3460996A JP H09228290 A JPH09228290 A JP H09228290A
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- JP
- Japan
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- frp
- resin
- fibers
- nonwoven fabric
- fiber
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】透明性の高いFRPおよび、そのための基材用
不織布を提供する。 【解決手段】繊維フィラメントの断面形状が、長軸/短
軸比2以上の楕円である繊維を50重量%以上含有し、
湿式抄紙法によって製造されることを特徴とするFRP
基材用不織布及び該不織布を基材として成形されたFR
P構造体。
不織布を提供する。 【解決手段】繊維フィラメントの断面形状が、長軸/短
軸比2以上の楕円である繊維を50重量%以上含有し、
湿式抄紙法によって製造されることを特徴とするFRP
基材用不織布及び該不織布を基材として成形されたFR
P構造体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床材や壁材等に用い
られるFRPの基材用不織布及び該不織布を基材として
成形されたFRP構造体に関する。更に詳しくは、透明
性を向上させ、下地印刷層や含有する着色繊維等を明瞭
にして人工大理石等への応用を可能にした、FRPの基
材用不織布及び該不織布を基材として成形されたFRP
構造体に関する。
られるFRPの基材用不織布及び該不織布を基材として
成形されたFRP構造体に関する。更に詳しくは、透明
性を向上させ、下地印刷層や含有する着色繊維等を明瞭
にして人工大理石等への応用を可能にした、FRPの基
材用不織布及び該不織布を基材として成形されたFRP
構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明でFRP構造体とは、繊維強化プ
ラスチックのシートまたは成形体のことを言う。従来、
FRP基材用不織布として用いられている不織布として
は、各種合成繊維不織布やガラス繊維を中心とした無機
繊維不織布等が使用され、これらの不織布は樹脂含浸、
熱圧成形し、FRP構造体を製造するための基材として
用いられている。これらの基材用不織布は一般に、FR
P構造体に補強機能を付与するために使用されている
が、完成FRPを床材や壁材として用いる場合におい
て、美粧性の観点からみると、FRPの透明性が不十分
なために、下地印刷層が明瞭に見えにくかったり、また
含有する着色繊維、フィラー等がくすんだり、ぼやけた
りして外観を損ねる等の問題があった。
ラスチックのシートまたは成形体のことを言う。従来、
FRP基材用不織布として用いられている不織布として
は、各種合成繊維不織布やガラス繊維を中心とした無機
繊維不織布等が使用され、これらの不織布は樹脂含浸、
熱圧成形し、FRP構造体を製造するための基材として
用いられている。これらの基材用不織布は一般に、FR
P構造体に補強機能を付与するために使用されている
が、完成FRPを床材や壁材として用いる場合におい
て、美粧性の観点からみると、FRPの透明性が不十分
なために、下地印刷層が明瞭に見えにくかったり、また
含有する着色繊維、フィラー等がくすんだり、ぼやけた
りして外観を損ねる等の問題があった。
【0003】これらの問題点について、これまではFR
Pの透明性を確保するために、含浸樹脂と,不織布を構
成する繊維やバインダーの屈折率を近傍のもので構成し
て対処する等の方法がとられてきたが、これだけでは透
明性を高めるのに不十分な場合が多い。そこでFRPの
透明性を高める方法に関しては、これまでもいろいろな
工夫がなされている。たとえば特公昭62−5176に
おいては、第4級アンモニウム塩を表面に付着させたガ
ラス繊維補強材に、不飽和ポリエステル樹脂を含浸して
硬化させることにより、透明性に優れたFRPを得てい
る。また、同様の考え方から、特開平5−339034
においては、ガラス繊維をサイジング処理することによ
り、それを基に成形されるFRPの透明性を高めてい
る。
Pの透明性を確保するために、含浸樹脂と,不織布を構
成する繊維やバインダーの屈折率を近傍のもので構成し
て対処する等の方法がとられてきたが、これだけでは透
明性を高めるのに不十分な場合が多い。そこでFRPの
透明性を高める方法に関しては、これまでもいろいろな
工夫がなされている。たとえば特公昭62−5176に
おいては、第4級アンモニウム塩を表面に付着させたガ
ラス繊維補強材に、不飽和ポリエステル樹脂を含浸して
硬化させることにより、透明性に優れたFRPを得てい
る。また、同様の考え方から、特開平5−339034
においては、ガラス繊維をサイジング処理することによ
り、それを基に成形されるFRPの透明性を高めてい
る。
【0004】一方、これらFRPの透明性を高めるため
の方法とは別に、ガラス繊維自体の形態を変えることに
より、FRPの品質を向上させる技術も開発されてい
る。FRP用ガラス繊維の断面形状を、従来の円形断面
から偏平断面に変える方法がそれである。たとえばガラ
ス繊維の断面形状を円形から楕円形に変えることによ
り、高密度、高強度で、寸法安定性、機械的性質の優れ
たFRPが得られるとしており、その例として、特公平
2−60494、特開平2−173047等の例を挙げ
ることができる。これらの方法は、ガラス繊維と樹脂を
混練ないし溶融混合して、これを熱圧下で押出成形機等
により成形してFRPを製造する方法であるが、一方、
あらかじめ偏平断面のガラス繊維を用いてガラス繊維紙
を湿式抄造し、これをFRP基材用不織布として用いる
方法として、特公平7−122235が挙げられる。
の方法とは別に、ガラス繊維自体の形態を変えることに
より、FRPの品質を向上させる技術も開発されてい
る。FRP用ガラス繊維の断面形状を、従来の円形断面
から偏平断面に変える方法がそれである。たとえばガラ
ス繊維の断面形状を円形から楕円形に変えることによ
り、高密度、高強度で、寸法安定性、機械的性質の優れ
たFRPが得られるとしており、その例として、特公平
2−60494、特開平2−173047等の例を挙げ
ることができる。これらの方法は、ガラス繊維と樹脂を
混練ないし溶融混合して、これを熱圧下で押出成形機等
により成形してFRPを製造する方法であるが、一方、
あらかじめ偏平断面のガラス繊維を用いてガラス繊維紙
を湿式抄造し、これをFRP基材用不織布として用いる
方法として、特公平7−122235が挙げられる。
【0005】この方法においては、偏平断面のガラス繊
維を用いることにより、従来の湿式抄造法では、特性上
のバランスから25%程度が限界とされていたガラス繊
維含有率を、35%程度にまで上げられることが記載さ
れている。しかしながら、偏平断面のガラス繊維が、こ
れ以上の含有率で含まれた場合の効果については、強
度、密度に及ぼす一般的影響以外の記載はなく、更に、
偏平断面のガラス繊維を用いた場合の透明性に及ぼす効
果については、そもそも全く言及されていない。
維を用いることにより、従来の湿式抄造法では、特性上
のバランスから25%程度が限界とされていたガラス繊
維含有率を、35%程度にまで上げられることが記載さ
れている。しかしながら、偏平断面のガラス繊維が、こ
れ以上の含有率で含まれた場合の効果については、強
度、密度に及ぼす一般的影響以外の記載はなく、更に、
偏平断面のガラス繊維を用いた場合の透明性に及ぼす効
果については、そもそも全く言及されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】不織布を基材とするF
RPの透明性を損なう要因については、不織布構成材料
それぞれの屈折率以外にも、樹脂と構成繊維の界面での
光散乱に起因する場合がある。通常、構成繊維の断面形
状は円形であり、この場合、入射光に対して、光が樹脂
と繊維の界面で散乱して透明性が低下する欠点がある。
そこで、この樹脂と繊維の界面で発生する光散乱を、で
きる限り低減させて、透明性の高い、美粧性に優れたF
RP基材用不織布及びFRP構造体を提供することが本
発明の目的である。
RPの透明性を損なう要因については、不織布構成材料
それぞれの屈折率以外にも、樹脂と構成繊維の界面での
光散乱に起因する場合がある。通常、構成繊維の断面形
状は円形であり、この場合、入射光に対して、光が樹脂
と繊維の界面で散乱して透明性が低下する欠点がある。
そこで、この樹脂と繊維の界面で発生する光散乱を、で
きる限り低減させて、透明性の高い、美粧性に優れたF
RP基材用不織布及びFRP構造体を提供することが本
発明の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下の構成を採る。即ち本発明は、「繊維
フィラメントの断面形状が、長軸/短軸比2以上の楕円
である繊維を50重量%以上含有し、湿式抄紙法によっ
て製造されることを特徴とするFRP基材用不織布」で
ある。
め、本発明は以下の構成を採る。即ち本発明は、「繊維
フィラメントの断面形状が、長軸/短軸比2以上の楕円
である繊維を50重量%以上含有し、湿式抄紙法によっ
て製造されることを特徴とするFRP基材用不織布」で
ある。
【0008】また、本発明の第二の発明は、上記第一の
発明において、繊維フィラメントの断面形状が、長軸/
短軸比2以上の楕円である繊維以外の構成成分として、
着色繊維、フィラー、ウィスカーを含有することを特徴
とするFRP基材用不織布の発明である。
発明において、繊維フィラメントの断面形状が、長軸/
短軸比2以上の楕円である繊維以外の構成成分として、
着色繊維、フィラー、ウィスカーを含有することを特徴
とするFRP基材用不織布の発明である。
【0009】また、本発明の第三の発明は、上記第一及
び第二の発明の不織布を基材として成形されたFRP構
造体の発明である。以下本発明について説明する。
び第二の発明の不織布を基材として成形されたFRP構
造体の発明である。以下本発明について説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、樹脂と繊維の界面の光
散乱をできる限り低減させ、透明性の高いFRP基材用
不織布及びFRP構造体を得るため,主たる構成繊維と
して、断面形状が、長軸/短軸比2以上の楕円形の繊維
を使用する。以下、この繊維を楕円断面形状繊維と称す
る。また、上記繊維の繊維径としては、安定に抄紙する
ためには、断面積換算で6μ〜20μが好ましい。
散乱をできる限り低減させ、透明性の高いFRP基材用
不織布及びFRP構造体を得るため,主たる構成繊維と
して、断面形状が、長軸/短軸比2以上の楕円形の繊維
を使用する。以下、この繊維を楕円断面形状繊維と称す
る。また、上記繊維の繊維径としては、安定に抄紙する
ためには、断面積換算で6μ〜20μが好ましい。
【0011】特に大量の水を使用する湿式抄紙法におい
ては、その原理上、抄紙マシン系における水流によっ
て,楕円断面形状繊維の断面長軸方向(即ち平らに近い
面)が、シートに平行に配向されたシートが容易に得ら
れる。従って、この方法で抄造した不織布を基材とし
て、熱圧成形して得られるFRPは、樹脂と構成繊維の
界面における光散乱が小さくなり、このため透明性の高
いFRPを製造することが可能になる。
ては、その原理上、抄紙マシン系における水流によっ
て,楕円断面形状繊維の断面長軸方向(即ち平らに近い
面)が、シートに平行に配向されたシートが容易に得ら
れる。従って、この方法で抄造した不織布を基材とし
て、熱圧成形して得られるFRPは、樹脂と構成繊維の
界面における光散乱が小さくなり、このため透明性の高
いFRPを製造することが可能になる。
【0012】本発明に用いる楕円断面形状繊維の材質と
しては、Eガラス、Cガラス、クオーツ等のガラス繊維
やアルミナ繊維、シリカアルミナ繊維などの無機繊維、
レーヨン、ポリエステル、ポリビニルアルコールなどの
有機繊維等が挙げられ、繊維の種類には特に限定されな
いが、いずれも透明な繊維であり、繊維製造の観点から
融点の低い材料が好ましい。
しては、Eガラス、Cガラス、クオーツ等のガラス繊維
やアルミナ繊維、シリカアルミナ繊維などの無機繊維、
レーヨン、ポリエステル、ポリビニルアルコールなどの
有機繊維等が挙げられ、繊維の種類には特に限定されな
いが、いずれも透明な繊維であり、繊維製造の観点から
融点の低い材料が好ましい。
【0013】本発明に用いる繊維の断面は楕円であっ
て、楕円の長軸/短軸比は2以上である。長軸/短軸比
2未満では十分な透明性が得られず、特に長軸/短軸比
が4以上にすると急激に透明性が向上する。
て、楕円の長軸/短軸比は2以上である。長軸/短軸比
2未満では十分な透明性が得られず、特に長軸/短軸比
が4以上にすると急激に透明性が向上する。
【0014】本発明に用いる楕円断面形状の繊維の含有
量は50重量%以上、好ましくは80重量%以上であ
る。楕円断面形状繊維の含有量が50重量%未満である
と、透明性向上効果が急激に低下する。また、本発明で
は50重量未満の範囲で長軸/短軸比が2未満の透明繊
維(例えば通常の断面が略円形状の繊維)を使用するこ
とができ、その繊維の材質としては、上記した楕円断面
形状繊維の材質と同様のものが使用できる。
量は50重量%以上、好ましくは80重量%以上であ
る。楕円断面形状繊維の含有量が50重量%未満である
と、透明性向上効果が急激に低下する。また、本発明で
は50重量未満の範囲で長軸/短軸比が2未満の透明繊
維(例えば通常の断面が略円形状の繊維)を使用するこ
とができ、その繊維の材質としては、上記した楕円断面
形状繊維の材質と同様のものが使用できる。
【0015】本発明において繊維を結合させるバインダ
ー成分としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、SBR、ポリビニルアルコールなど熱硬化
性樹脂、熱可塑性樹脂のいずれも使用可能であるが、含
浸樹脂に応じて屈折率が近傍のものを選択することが望
ましい。バインダーは全不織布重量に対して、5〜30
重量%、好ましくは、10〜20重量%である。
ー成分としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、SBR、ポリビニルアルコールなど熱硬化
性樹脂、熱可塑性樹脂のいずれも使用可能であるが、含
浸樹脂に応じて屈折率が近傍のものを選択することが望
ましい。バインダーは全不織布重量に対して、5〜30
重量%、好ましくは、10〜20重量%である。
【0016】本発明の不織布基材に合成樹脂を含浸して
FRPを作成する場合に、含浸する樹脂としては熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれでも良い。熱硬化性樹脂
としては、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタ
レート樹脂などが挙げられる。熱可塑性樹脂としては、
ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエ
チレンテレフタレートなどが挙げられる。不織布シート
と含浸樹脂の重量比率は、全重量に占める含浸樹脂の割
合で50〜80%である。
FRPを作成する場合に、含浸する樹脂としては熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれでも良い。熱硬化性樹脂
としては、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタ
レート樹脂などが挙げられる。熱可塑性樹脂としては、
ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエ
チレンテレフタレートなどが挙げられる。不織布シート
と含浸樹脂の重量比率は、全重量に占める含浸樹脂の割
合で50〜80%である。
【0017】本発明におけるFRP基材用不織布は透明
度が向上するため、着色繊維、フィラー、ウィスカーを
含有させて美粧性をさらに高めることができる。着色繊
維としては、たとえば炭素繊維、染色レーヨン、アラミ
ド繊維等が挙げられる。またフィラーとしては水酸化ア
ルミニウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、マイカ等が
あげられる。ウィスカーの例としては、チタン酸カリウ
ムウィスカー、チタン酸バリウムウィスカー等が挙げら
れる。
度が向上するため、着色繊維、フィラー、ウィスカーを
含有させて美粧性をさらに高めることができる。着色繊
維としては、たとえば炭素繊維、染色レーヨン、アラミ
ド繊維等が挙げられる。またフィラーとしては水酸化ア
ルミニウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、マイカ等が
あげられる。ウィスカーの例としては、チタン酸カリウ
ムウィスカー、チタン酸バリウムウィスカー等が挙げら
れる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、楕円断面形状繊維を用
いて、湿式抄紙法により不織布を製造し、これを基材と
することにより、透明性が高く、美粧性にすぐれたFR
Pを得ることが可能となる。これによりFRPの用途が
広がり、たとえば人工大理石等への応用も可能になり、
高級感のある優れた床材や壁材用FRPが得られる。
いて、湿式抄紙法により不織布を製造し、これを基材と
することにより、透明性が高く、美粧性にすぐれたFR
Pを得ることが可能となる。これによりFRPの用途が
広がり、たとえば人工大理石等への応用も可能になり、
高級感のある優れた床材や壁材用FRPが得られる。
【0019】
【実施例】本発明を実施例及び比較例により更に詳細に
説明するが、本発明の内容は実施例に限られるものでは
ない。本実施例において透明性の指標として、JIS
K−7105に規定するヘーズ(曇価)を測定する。ヘ
ーズの値は低い方が散乱光が少なく、透明感が高いこと
を意味する。
説明するが、本発明の内容は実施例に限られるものでは
ない。本実施例において透明性の指標として、JIS
K−7105に規定するヘーズ(曇価)を測定する。ヘ
ーズの値は低い方が散乱光が少なく、透明感が高いこと
を意味する。
【0020】<実施例1>分散剤として、ポリエチレン
オキサイドを濃度50mg/lで溶解した水溶液に、ガ
ラス繊維(断面楕円形状の長軸/短軸比=4)を0.5
重量%濃度になるように加えて分散した。分散後、ガラ
ス繊維90部に対してバインダーを10部添加して、米
坪75g/m2 になるように抄紙してガラス不織布を得
た。次にこのガラス不織布35部に、エポキシ樹脂65
部(油化シェル(株)製エポキシ1001)の割合で含浸
処理した後、170℃、90分、40kgf/cm2 の
条件で加熱、加圧して1.6mm厚さの積層板を得た。
但しエポキシ樹脂は、樹脂65部に対して硬化促進剤と
してジメチルベンジルアミン0.2部を添加混合したも
のである。
オキサイドを濃度50mg/lで溶解した水溶液に、ガ
ラス繊維(断面楕円形状の長軸/短軸比=4)を0.5
重量%濃度になるように加えて分散した。分散後、ガラ
ス繊維90部に対してバインダーを10部添加して、米
坪75g/m2 になるように抄紙してガラス不織布を得
た。次にこのガラス不織布35部に、エポキシ樹脂65
部(油化シェル(株)製エポキシ1001)の割合で含浸
処理した後、170℃、90分、40kgf/cm2 の
条件で加熱、加圧して1.6mm厚さの積層板を得た。
但しエポキシ樹脂は、樹脂65部に対して硬化促進剤と
してジメチルベンジルアミン0.2部を添加混合したも
のである。
【0021】<実施例2>分散剤として、ポリエチレン
オキサイドを濃度50mg/lで溶解した水溶液に、ガ
ラス繊維(断面楕円形状の長軸/短軸比=8)を0.5
重量%濃度になるように加えて分散した。分散後、ガラ
ス繊維90部に対してバインダーを10部添加して、米
坪75g/m2 になるように抄紙してガラス不織布を得
た。次にこのガラス不織布35部に,エポキシ樹脂65
部(油化シェル(株)製エポキシ1001)の割合で含浸
処理した後、170℃、90分、40kgf/cm2 の
条件で加熱、加圧して1.6mm厚さの積層板を得た。
但しエポキシ樹脂は、樹脂65部に対して硬化促進剤と
してジメチルベンジルアミン0.2部を添加混合したも
のである。
オキサイドを濃度50mg/lで溶解した水溶液に、ガ
ラス繊維(断面楕円形状の長軸/短軸比=8)を0.5
重量%濃度になるように加えて分散した。分散後、ガラ
ス繊維90部に対してバインダーを10部添加して、米
坪75g/m2 になるように抄紙してガラス不織布を得
た。次にこのガラス不織布35部に,エポキシ樹脂65
部(油化シェル(株)製エポキシ1001)の割合で含浸
処理した後、170℃、90分、40kgf/cm2 の
条件で加熱、加圧して1.6mm厚さの積層板を得た。
但しエポキシ樹脂は、樹脂65部に対して硬化促進剤と
してジメチルベンジルアミン0.2部を添加混合したも
のである。
【0022】<実施例3>分散剤として,ポリエチレン
オキサイドを濃度50mg/lで溶解した水溶液に、ガ
ラス繊維(断面楕円形状の長軸/短軸比=2)を0.5
重量%濃度になるように加えて分散した。分散後、ガラ
ス繊維90部に対してバインダーを10部添加して、米
坪75g/m2 になるように抄紙してガラス不織布を得
た。次にこのガラス不織布35部に、エポキシ樹脂65
部(油化シェル(株)製エポキシ1001)の割合で含浸
処理した後、170℃、90分,40kgf/cm2 の
条件で加熱,加圧して1.6mm厚さの積層板を得た。
但しエポキシ樹脂は,樹脂65部に対して硬化促進剤と
してジメチルベンジルアミン0.2部を添加混合したも
のである。
オキサイドを濃度50mg/lで溶解した水溶液に、ガ
ラス繊維(断面楕円形状の長軸/短軸比=2)を0.5
重量%濃度になるように加えて分散した。分散後、ガラ
ス繊維90部に対してバインダーを10部添加して、米
坪75g/m2 になるように抄紙してガラス不織布を得
た。次にこのガラス不織布35部に、エポキシ樹脂65
部(油化シェル(株)製エポキシ1001)の割合で含浸
処理した後、170℃、90分,40kgf/cm2 の
条件で加熱,加圧して1.6mm厚さの積層板を得た。
但しエポキシ樹脂は,樹脂65部に対して硬化促進剤と
してジメチルベンジルアミン0.2部を添加混合したも
のである。
【0023】ガラス繊維として断面形状が丸型のものを
使用した外は実施例1と同様にしてガラス不織布とFR
Pを作成した。実施例、比較例について表1にまとめて
示した。
使用した外は実施例1と同様にしてガラス不織布とFR
Pを作成した。実施例、比較例について表1にまとめて
示した。
【0024】
【表1】
【0025】なお、表1において、各表示は以下の意味
を有する。 偏平比 :繊維断面の楕円の長軸/短軸比。 エポキシ:熱硬化型エポキシ樹脂 アクリル:熱硬化型アクリル樹脂 同比率* :全不織布中のバインダ重量% 同比率**:FRP中の含浸樹脂の重量%
を有する。 偏平比 :繊維断面の楕円の長軸/短軸比。 エポキシ:熱硬化型エポキシ樹脂 アクリル:熱硬化型アクリル樹脂 同比率* :全不織布中のバインダ重量% 同比率**:FRP中の含浸樹脂の重量%
Claims (3)
- 【請求項1】繊維フィラメントの断面形状が、長軸/短
軸比2以上の楕円である繊維を50重量%以上含有し、
湿式抄紙法によって製造されることを特徴とするFRP
基材用不織布。 - 【請求項2】繊維フィラメントの断面形状が,長軸/短
軸比2以上の楕円である繊維以外の構成成分として、着
色繊維、フィラー、ウィスカーを含有することを特徴と
する請求項1に記載のFRP基材用不織布。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の不織布を
基材として成形されたFRP構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8034609A JPH09228290A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | Frp基材用不織布及びfrp構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8034609A JPH09228290A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | Frp基材用不織布及びfrp構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09228290A true JPH09228290A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12419116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8034609A Pending JPH09228290A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | Frp基材用不織布及びfrp構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09228290A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6543258B1 (en) | 1997-12-02 | 2003-04-08 | Nitto Boseki Co., Ltd. | Glass fiber nonwoven fabric and printed wiring board |
JP2016079553A (ja) * | 2014-10-20 | 2016-05-16 | 王子ホールディングス株式会社 | 不織布、不織布の製造方法および繊維強化プラスチック成形体 |
-
1996
- 1996-02-22 JP JP8034609A patent/JPH09228290A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6615616B2 (en) | 1997-12-02 | 2003-09-09 | Nitto Boseki Co. Ltd. | Glass fiber nonwoven fabric and printed wiring board |
JP2016079553A (ja) * | 2014-10-20 | 2016-05-16 | 王子ホールディングス株式会社 | 不織布、不織布の製造方法および繊維強化プラスチック成形体 |
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