JPH0922769A - 放電管 - Google Patents

放電管

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JPH0922769A
JPH0922769A JP8067542A JP6754296A JPH0922769A JP H0922769 A JPH0922769 A JP H0922769A JP 8067542 A JP8067542 A JP 8067542A JP 6754296 A JP6754296 A JP 6754296A JP H0922769 A JPH0922769 A JP H0922769A
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    • H01T4/10Overvoltage arresters using spark gaps having a single gap or a plurality of gaps in parallel
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T1/00Details of spark gaps
    • H01T1/20Means for starting arc or facilitating ignition of spark gap
    • H01T1/22Means for starting arc or facilitating ignition of spark gap by the shape or the composition of the electrodes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立ち上がり時間が短いサージ電圧に対しても
安定した放電開始電圧が得られる放電管を提供する。 【解決手段】 絶縁体12を介在させて電極14a、電
極14bを対向させて配置した放電管10において、前
記電極14a、電極14bの放電面に臭化カリウム、ふ
っ化カリウム、ふっ化ナトリウムの内の少なくとも1種
類のアルカリ金属塩を0.01〜60重量%含有する塗布剤1
6を塗布したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は避雷管や点火プラグ
や高圧放電ランプなどに定電圧を供給するスパークギャ
ップなどに用いて好適な放電管に関する。
【0002】
【従来の技術】放電管としては、機器の商用電源ライン
に取り付けられて雷等によって生じる単発的なサージ電
圧の機器への侵入を防止する避雷管や、車両の点火プラ
グや高圧放電ランプの点火用などに用いられて高い定電
圧を継続して供給するためのスパークギャップが知られ
ている。そして、避雷管の場合にはサージ電圧に対する
初期放電開始電圧を低く抑えるために、またスパークギ
ャップの場合には安定な放電電圧を得るために、その電
極に種々の塗布剤を塗布することが行われている。な
お、スパークギャップであっても放電電圧を略所定の電
圧以下にするという機能を有することから避雷管として
も使用できることは当然である。最も一般的な塗布剤
は、水を溶媒として、固着剤としての珪酸ナトリウムや
ニトロセルロースやシリコンゴムと、サージ耐量を向上
させるチタン酸バリウムや酸化アルミニウムを添加した
ものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記添
加剤を塗布した放電管では、入力されるサージ電圧の立
ち上がり時間が短くなると、放電開始電圧が上昇して避
雷管としての機能やスパークギャップとしての機能が果
たせないということが判明した。また、特にスパークギ
ャップでは継続放電させると放電開始電圧が低下するな
ど安定した放電特性が得られないことも判明した。具体
的には車両用の点火プラグや高圧放電ランプなどに安定
した定電圧を供給する場合、数msec幅の高電圧パルスを
印加するなど特殊な使用がなされるが、このような場合
安定した放電電圧を得ることは困難であった。図10
は、一例として珪酸ナトリウムとチタン酸バリウムを含
有した塗布剤を塗布した放電管の電圧−時間特性を示す
グラフである。なお、このグラフにおいて縦軸の電圧は
サージパルス電圧が印加された際の放電開始電圧であ
り、横軸の時間は印加されるサージパルスのパルス幅を
示す。なお、サージパルスの立ち上がり時間(単位は、
電圧/時間)も併せて表示している。このグラフは、予
め所定の放電開始電圧に設計された放電管のサージパル
スのパルス幅や立ち上がり時間の変化に対する実際の放
電開始電圧の変化を示している。なお、一例として放電
開始電圧が 600ボルト、 350ボルト、 200ボルト仕様の
放電管の電圧−時間特性を示す。以下同様。このグラフ
から明らかなように、立ち上がり時間が400 ボルト/ms
ecぐらいまでは安定した初期放電特性を示すが、これよ
り立ち上がり時間が短くなると、急激に放電開始電圧が
上昇してしまい、避雷管として機能しなくなる。また、
図11は、珪酸ナトリウム25重量%、チタン酸バリウム
5 重量%の塗布剤を塗布した放電管に5msec の高電圧パ
ルスを印加した場合の初期放電特性(継続放電特性)
を、図12は珪酸ナトリウム6 重量%、チタン酸バリウ
ム3.5 重量%の塗布剤を塗布した放電管に5msec の高電
圧パルスを印加した場合の初期放電特性(継続放電特
性)を示すが、いずれも安定した継続放電開始電圧が得
られていない。
【0004】そこで、本発明は上記問題点を解決すべく
なされたものであり、その目的とするところは、立ち上
がり時間が短いサージパルスでも安定した放電電圧を得
ることができる放電管を提供することにある。また、継
続放電させた場合でも安定した放電電圧が得られる放電
管を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、本発明に係る放
電管では、絶縁体を介在させて電極を対向させて配置し
た放電管において、前記電極の放電面に臭化カリウム、
ふっ化カリウム、ふっ化ナトリウムの内の少なくとも1
種類のアルカリ金属塩を0.01〜60重量%含有する塗布剤
を塗布したことを特徴としている。この構成とすると、
立ち上がり時間が短いサージ電圧でも安定した放電電圧
を得ることができる。前記塗布剤の前記1種類のアルカ
リ金属塩の含有量は5 〜30重量%が好ましく、特に10〜
20重量%含有すると好適である。さらに、前記塗布剤に
珪酸ナトリウムを0.01〜50重量%含有させると、継続放
電させた場合でも安定した放電電圧が得られる。また、
前記塗布剤の珪酸ナトリウムの含有量は0.5 〜10重量%
が好ましく、特に1 〜2.5 重量%が好適である。
【0006】
【作用】図2はチタン酸バリウムを主成分とする塗布剤
に、臭化カリウム10重量%を含有させた塗布剤を塗布し
た放電管の電圧−時間特性を示す。同図から明らかなよ
うに、立ち上がり時間が100 ボルト/マイクロ秒までは
安定した放電開始電圧を維持し、それ以後は次第に放電
開始電圧が上昇するが、従来のように急激に上昇するこ
とはない。よって、避雷管としての特性を向上できる。
なお、図3に放電管に5msec 以下の高電圧パルスを印加
した場合の初期放電特性(継続放電特性)を示すが、こ
の場合には放電開始電圧は安定していないために、スパ
ークギャップとしての使用には適さない。図5は珪酸ナ
トリウム2.5 重量%、臭化カリウム15重量%を含有した
塗布剤を調整し、放電面に塗布したスパークギャップに
5msec 以下の高電圧パルスを印加した場合の初期放電特
性を示す。同図から明らかなように、臭化カリウムだけ
ではなく、珪酸ナトリウムを含有させることによって、
図4に示す電圧−時間特性のみならず、初期放電特性
(継続放電特性)も放電開始電圧が1000ボルト付近で安
定させることができる。図6は上記と同じスパークギャ
ップに、5msec 以下の高電圧パルスを1sec 間印加する
操作を20000 回行った後の放電特性を示す。同図から明
らかなように、長時間継続使用した場合にあっても放電
開始電圧は1000ボルトを維持し、安定した放電特性を示
した。また、図7は珪酸ナトリウム2.5 重量%、ふっ化
カリウム15重量%を含有した塗布剤を調整し、放電面に
塗布したスパークギャップに5msec 以下の高電圧パルス
を印加した場合の初期放電特性を示す。同図から明らか
なように、放電開始電圧が1000ボルト付近で安定してい
る。また、図8は珪酸ナトリウム2.5 重量%、ふっ化ナ
トリウム15重量%を含有した塗布剤を調整し、放電面に
塗布したスパークギャップに5msec 以下の高電圧パルス
を印加した場合の初期放電特性を示す。同図から明らか
なように、やはり放電開始電圧が1000ボルト付近で安定
している。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は放電管10の一例を示す断
面図である。12はセラミック等からなる筒状の絶縁体
である。筒状の絶縁体12の両端側開口部に電極14
a、電極14bが対向して固着され、密封された絶縁体
12内には低圧のアルゴン等の不活性ガスなどが封入さ
れている。絶縁体12内壁の適所にはカーボン・トリガ
線(図示せず)が形成されている。電極14a、電極1
4bの対向している放電面上には塗布剤16が塗布され
ている。
【0008】塗布剤16は水(純水)を溶媒とするもの
で、チタン酸バリウムを用いた公知の塗布剤に、溶媒1
に対しアルカリ金属塩である臭化カリウムを0.01〜60重
量%含有している。該塗布剤16は放電面に塗布後、乾
燥される。
【0009】この具体例を説明する。なお、図2は本実
施形態の具体例(チタン酸バリウムに臭化カリウムを混
ぜたもの) における電圧−時間特性を示すグラフであ
る。従来のチタン酸バリウムに臭化カリウムを混ぜない
場合の電圧−時間特性(図10参照)と比較すると、サ
ージ電圧の立ち上がり時間が短くなった場合に、従来例
では 200ボルト仕様の放電管10でも放電開始電圧が上
昇して10キロボルト/マイクロ秒では2000ボルトを越え
てしまう。このことは保護する機器に 200ボルト仕様の
放電管を避雷管として取り付けても、2000ボルトを越え
る異常電圧が侵入することを意味しており、機器の確実
な保護が行えず、機器が破損するという事態が発生する
可能性がある。図10を見ると、確実に 200ボルトを越
える異常電圧を除去できるのは、立ち上がり時間が約 2
00ボルト/msec〜 400ボルト/msecまでのサージに対し
てである。一方、本実施の形態での放電管は、図2に示
すように 200ボルト仕様のスパークギャップでは放電開
始電圧の上昇が比較例と比べて急ではなく、10キロボル
ト/マイクロ秒でも 430ボルト程度で動作し、優れた特
性を示す。従って、機器の確実な保護が行え、機器が破
損するという事態の発生率を低減することが可能とな
る。臭化カリウムは放電電圧の安定性に直接影響し、0.
01〜60重量%の範囲で使用可能であるが、5 〜30重量%
の範囲で放電特性が安定し、特に10〜20重量%前後で安
定度が高く好適である。なお、臭化カリウムに代えて他
のアルカリ金属塩、例えばふっ化カリウム、ふっ化ナト
リウムでもよく、これら3つのアルカリ金属塩の内の少
なくとも1種類を含有させるようにしても良い。
【0010】なお、本実施の形態での放電管10は、図
3に示すように5msec 以下の高電圧パルスを連続して印
加した場合の初期放電特性(継続放電特性)では、一定
の放電電圧を安定して維持できないために、スパークギ
ャップとしての使用可能性はない。
【0011】(第2の実施の形態)放電管10の機構的
な構造は第1の実施の形態と同様であるため、説明は省
略する。本実施の形態では、塗布剤に、固着剤として珪
酸ナトリウムを含有した点にある。具体的には、塗布剤
16は水(純水)を溶媒とするもので、溶媒1に対し珪
酸ナトリウムを0.01〜50重量%、臭化カリウムを0.01〜
60重量%含有している。該塗布剤16は放電面に塗布
後、乾燥される。珪酸ナトリウムの添加量は0.01重量%
位から効果が現れ、1 〜2.5 重量%の範囲で最も放電特
性が安定している。2.5 重量%よりも多くなると徐々に
放電特性の安定性が低下し、含有量が40重量%を越える
と、続流放電を起こしやすくなってくる為、珪酸ナトリ
ウムの溶媒の水への溶解限度の50重量%までは効果は持
続するが、極力、含有量を数%台に抑えた方が良い。
【0012】この具体例を用いて説明する。なお、図4
は本実施形態の具体例(珪酸ナトリウム:2.5重量%、臭
化カリウム: 10重量%) における電圧−時間特性を示す
グラフである。この図4のグラフから明らかなように、
本実施の形態での放電管10の電圧−時間特性は、やは
り塗布剤に臭化カリウムが含有されているため、立ち上
がり時間が短い場合でも第1の実施の形態と同様に放電
開始電圧の上昇が抑えられ、良好な放電開始電圧を得る
ことが可能となる。さらに、珪酸ナトリウムを含有させ
ることによって、5msec 以下の高電圧パルスを連続印加
した場合の初期放電特性(継続放電特性)が図5に示す
ように、約1000ボルト付近で安定するので、放電管を避
雷管としてだけでなく、スパークギャップとしても使用
できるようになる。図6は上記と同じ放電管に、5msec
以下の高電圧パルスを1sec 間印加する操作を20000 回
行った後の放電特性を示す。同図から明らかなように、
長時間継続使用した場合にあっても放電開始電圧は1000
ボルトを維持し、安定した放電特性を示した。
【0013】(第3の実施の形態)本実施の形態の放電
管の構成は第1の実施の形態で説明した放電管10と略
同じであり、塗布剤16の成分が異なっているのみであ
る。その塗布剤16は、水を溶媒とするもので、珪酸ナ
トリウムを0.01〜50重量%、ふっ化カリウムを0.01〜60
重量%含有している。該塗布剤16は放電面に塗布後、
乾燥される。珪酸ナトリウムの添加量に関しては第2の
実施の形態で説明した内容と同様であり、省略する。ふ
っ化カリウムは放電電圧の安定性に直接影響し、0.01〜
60重量%の範囲で使用可能であるが、5 〜30重量%の範
囲で放電特性が安定し、特に10〜20重量%前後で安定度
が高く好適である。
【0014】図7は珪酸ナトリウム2.5 重量%、ふっ化
カリウム15重量%を含有した塗布剤を調整し、放電面に
塗布したスパークギャップに5msec 以下の高電圧パルス
を印加した場合の初期放電特性(継続放電特性)を示
す。同図から明らかなように、放電開始電圧が1000ボル
ト付近で安定している。また、この放電管に、5msec 以
下の高電圧パルスを1sec 間印加する操作を20000 回行
った後の放電特性も図示はしないが、第2の実施の形態
の放電管と同様に長時間継続使用した場合にあっても放
電開始電圧は1000ボルトを維持し、安定した放電特性を
示した。また電圧−時間特性も図示はしないが、第2の
実施の形態と略同様の特性を有している。
【0015】(第4の実施の形態)本実施形態の放電管
の構成は、第1の実施の形態で説明した放電管10と略
同じであり、塗布剤16の成分が異なっているのみであ
る。その塗布剤16は、水を溶媒とするもので、珪酸ナ
トリウムを0.01〜50重量%、ふっ化ナトリウムを0.01〜
60重量%含有している。該塗布剤16は放電面に塗布
後、乾燥される。珪酸ナトリウムの添加量に関しては第
2の実施の形態で説明した内容と同様であり、省略す
る。ふっ化ナトリウムは放電電圧の安定性に直接影響
し、0.01〜60重量%の範囲で使用可能であるが、5 〜30
重量%の範囲で放電特性が安定し、特に10〜20重量%前
後で安定度が高く好適である。
【0016】図8は珪酸ナトリウム2.5 重量%、ふっ化
ナトリウム15重量%を含有した塗布剤16を調整し、放
電面に塗布した放電管に5msec 以下の高電圧パルスを印
加した場合の初期放電特性を示す。同図から明らかなよ
うに、放電開始電圧が1000ボルト付近で安定している。
また、この放電管に、5msec 以下の高電圧パルスを1se
c 間印加する操作を20000 回行った後の放電特性も図示
はしないが、第1の実施の形態の放電管と同様に長時間
継続使用した場合にあっても放電開始電圧は1000ボルト
を維持し、安定した放電特性を示した。また電圧−時間
特性も図示はしないが、第2の実施の形態と略同様の特
性を有している。
【0017】なお、上記の第1〜第4の実施形態では、
塗布剤16に珪酸ナトリウムと共に含めるアルカリ金属
塩として、臭化カリウム、ふっ化カリウム、ふっ化ナト
リウムの内の1種類を使用していたが、臭化カリウムと
ふっ化カリウムの2種類、臭化カリウムとふっ化ナトリ
ウムの2種類、ふっ化カリウムとふっ化ナトリウムの2
種類、臭化カリウムとふっ化カリウムとふっ化ナトリウ
ムの3種類のように、複数のアルカリ金属塩をそれぞれ
混合したものを塗布剤16に含有させる構成としても同
様に良好な特性が得られる。この場合に、塗布剤16に
含める各アルカリ金属塩の含有量は、それぞれ1種類の
場合と同様に、0.01〜60重量%の範囲で使用可能である
が、5 〜30重量%の範囲で放電特性が安定し、特に10〜
20重量%前後で安定度が高くなる。
【0018】その例を示すと、上記のアルカリ金属塩を
2種類(一例として臭化カリウムとふっ化カリウム)使
用する場合には、珪酸ナトリウム2.5 重量%、臭化カリ
ウム15重量%、ふっ化カリウム15重量%を含有した塗布
剤16に調整すればよく、また上記の3種類のアルカリ
金属塩(臭化カリウムとふっ化カリウムとふっ化ナトリ
ウム)全てを使用する場合には、珪酸ナトリウム2.5 重
量%、臭化カリウム15重量%、ふっ化カリウム15重量
%、ふっ化ナトリウム15重量%を含有した塗布剤16に
調整すればよい。また、本発明の塗布剤は、三極の放電
管などに適用しても良い。また、放電管10の電極の形
状は図1の平坦な形状に代えて、図9に示すように放電
面に凹部18を設けるようにしてもよい。この構成を採
用すると、表面積を大きくすることができ、放電寿命が
延びる。
【0019】以上本発明につき好適な実施の形態を挙げ
て種々説明したが、本発明はこの実施の形態に限定され
るものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多く
の改変を施し得るのはもちろんである。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る放電管によれば、サージ電
圧の立ち上がり時間が短くなった場合でも、安定した放
電開始電圧を得ることができ、避雷管として使用するこ
とで機器の損傷を防止することができる。また、さらに
珪酸ナトリウムを併せて含有させることによって、高電
圧・高周波のパルスが継続して印加された場合にあって
も、安定した放電開始電圧を得ることが可能となり、車
両の点火プラグや高圧放電ランプの点火用などに用いら
れるスパークギャップとしても良好な特性を有すること
ができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】放電管の断面図である。
【図2】第1の実施の形態の放電管(臭化カリウムを混
ぜた塗布剤を用いたもの) における電圧−時間特性を示
すグラフである。
【図3】図2の放電管に高電圧パルスを継続印加した際
の継続放電特性を示すグラフである。
【図4】第2の実施の形態の放電管(珪酸ナトリウムと
臭化カリウムを混ぜた塗布剤を用いたもの) における電
圧−時間特性を示すグラフである。
【図5】図4の放電管に高電圧パルスを継続印加した際
の継続放電特性を示すグラフである。
【図6】図4の放電管に高電圧パルスを継続印加した後
に、再度高電圧パルスを継続印加した際の継続放電特性
を示すグラフである。
【図7】第3の実施の形態の放電管に高電圧パルスを印
加した場合の継続放電特性を示すグラフである。
【図8】第4の実施の形態の放電管に高電圧パルスを印
加した場合の継続放電特性を示すグラフである。
【図9】放電管の電極部分の他の実施形態の形状を示す
断面図である。
【図10】従来の放電管に高電圧パルスを印加した場合
の電圧−時間特性を示すグラフである。
【図11】従来の放電管の一例として、珪酸ナトリウム
25重量%、チタン酸バリウム5 重量%の塗布剤を塗布し
た放電管の継続放電特性を示すグラフである。
【図12】従来の放電管の一例として、珪酸ナトリウム
6 重量%、チタン酸バリウム3.5重量%の塗布剤を塗布
した放電管の継続放電特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 スパークギャップ 12 絶縁体 14a 電極 14b 電極 16 塗布剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体を介在させて電極を対向させて配
    置した放電管において、 前記電極の放電面に臭化カリウム、ふっ化カリウム、ふ
    っ化ナトリウムの内の少なくとも1種類のアルカリ金属
    塩を0.01〜60重量%含有する塗布剤を塗布したことを特
    徴とする放電管。
  2. 【請求項2】 前記塗布剤に前記1種類のアルカリ金属
    塩が5 〜30重量%含有することを特徴とする請求項1記
    載の放電管。
  3. 【請求項3】 前記塗布剤に前記1種類のアルカリ金属
    塩が10〜20重量%含有することを特徴とする請求項1記
    載の放電管。
  4. 【請求項4】 前記塗布剤に珪酸ナトリウムが0.01〜50
    重量%含有することを特徴とする請求項1、2または3
    記載の放電管。
  5. 【請求項5】 前記塗布剤に珪酸ナトリウムが0.5 〜10
    重量%含有することを特徴とする請求項1、2または3
    記載の放電管。
  6. 【請求項6】 前記塗布剤に珪酸ナトリウムが1 〜2.5
    重量%含有することを特徴とする請求項1、2または3
    記載の放電管。
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