JPH09227400A - 副腎皮質ホルモン分泌抑制剤 - Google Patents

副腎皮質ホルモン分泌抑制剤

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JPH09227400A
JPH09227400A JP8067309A JP6730996A JPH09227400A JP H09227400 A JPH09227400 A JP H09227400A JP 8067309 A JP8067309 A JP 8067309A JP 6730996 A JP6730996 A JP 6730996A JP H09227400 A JPH09227400 A JP H09227400A
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JP
Japan
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lavender
adrenocortical hormone
suppressant
secretion
secretion inhibitor
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Application number
JP8067309A
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English (en)
Inventor
Noriaki Oka
憲明 岡
Masamichi Ishigami
政道 石神
Shigeji Tanizawa
茂治 谷沢
Chihoko Suga
千帆子 菅
Masanori Okada
正紀 岡田
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Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 真性ラベンダー(ラバンジュラ アングステ
ィフォリア)を母親とし、スパイクラベンダー(ラバン
ジュラ ラティフォリア)を父親として作出された交配
種ラベンダーの植物体のエッセンスからなる副腎皮質ホ
ルモン分泌抑制剤及びそれを含有する化粧料、医薬品、
食品などの組成物。 【効果】 本発明によれば、副腎皮質ホルモンの過剰な
分泌が抑制できるので、これに起因する血管系障害など
が防げる。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は副腎皮質ホルモン分
泌抑制剤及びそれを含有する組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在はストレスの時代であり、現代社会
に生きる者が過剰のストレスを受けて生活していること
を否定する者はいない。この為、現代人の典型的な疾病
に、拒食症、不眠症、過食症、ノイローゼ、出社拒否症
等の心身症がある。これに対してこの様なストレスを軽
減するため、広くカラオケやいわゆるノミニケーション
が行われているが、この様な対処が健全でないことは言
うまでもない。ストレスを発散する手段としてスポーツ
があるが、多忙な中で無理に行うスポーツは効果が少な
いばかりか、心臓発作を招くなど危険な面が少なくな
い。この様な観点に於いて、無理無くストレスを緩和す
る手段が求められていた。
【0003】又、一方、副腎皮質ホルモンには、糖質コ
ルチコイドと鉱質コルチコイドの2種が存在し、これら
には種々の役割があるといわれている。例えば、糖質コ
ルチコイドは肝臓での糖新生が促進され血糖を上昇させ
たり、筋肉ではタンパク質の分解を促進したり、脂肪組
織では脂肪分解を促進し血中遊離脂肪酸量を増加させ
る。又、炎症による浮腫、毛細血管拡張、フィブリン沈
着、好中球遊走、喰作用、線維芽細胞増殖、肉芽形成等
が抑制するし、鉱質コルチコイドは腎遠位尿細管に作用
し、ナトリウムの再吸収を促進し、カリウム、水素イオ
ンの尿中排泄を促進する。このうち、糖質コルチコイド
はストレスと深く係わっている物質といわれており、ス
トレスを強く感じるとき血中へのこの糖質コルチコイド
の分泌量が増加すると言われている。しかしながら、ス
トレスと唾液中の副腎皮質ホルモンの濃度の関係につい
ては何も知られていない。
【0004】更に、ハーブに代表される香料などの効果
として抗ストレス効果があることは言われているが、そ
の効果を実際に確かめた例は知られていない。又、ハー
ブに副腎皮質ホルモンを低下させる作用があることも知
られていない。更に、ハーブの内、シソ科のラベンダー
がその様な作用に優れていることも知られていないし、
このラベンダーのうち、真性ラベンダー(ラバンジュラ
アングスティフォリア)を母親とし、スパイクラベン
ダー(ラバンジュラ ラティフォリア)を父親として作
出された交配種ラベンダーは、免疫増強作用に優れてい
ることが既に知られているが、この様な副腎皮質ホルモ
ン分泌抑制作用に優れていることは全く知られていな
い。
【0005】
【発明が解決しようする課題】本発明はこの様な状況下
行われたものであり、手軽にストレスの指標である、副
腎皮質ホルモンの分泌を抑制し、体液中の副腎皮質ホル
モンの濃度を低下させる副腎皮質ホルモン分泌抑制剤を
提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこの様な状
況に鑑みて、手軽にストレスの指標である、副腎皮質ホ
ルモンの分泌を抑制し、体液中の副腎皮質ホルモンの濃
度を低下させる副腎皮質ホルモン分泌抑制剤を求めて各
種原料を対象にスクリーニング研究を重ねた結果、シソ
科植物、取り分けラベンダーのエッセンスにその様な作
用を見いだした。更に検討を重ねた結果、このラベンダ
ーのうち、真性ラベンダー(ラバンジュラ アングステ
ィフォリア)を母親とし、スパイクラベンダー(ラバン
ジュララティフォリア)を父親として作出された交配種
ラベンダーにこの様な作用が著しいことを見いだし、発
明を完成させた。以下本発明について詳細に説明する。
【0007】(1)本発明の副腎皮質ホルモン分泌抑制
剤 本発明の副腎皮質ホルモン分泌抑制剤は真性ラベンダー
(ラバンジュラ アングスティフォリア)を母親とし、
スパイクラベンダー(ラバンジュラ ラティフォリア)
を父親として作出された交配種ラベンダーのエッセンス
からなる。本発明に言うエッセンスとは、この植物の植
物体を乾燥、細切、粉砕した加工品、植物体又はその加
工品を溶剤で抽出したり、抽出したものから溶剤を除去
した抽出物、植物体或いはその加工物を蒸留又は水蒸気
蒸留した蒸留物、抽出物或いは蒸留物をカラムクロマト
グラフィーや液液抽出した精製物等の総称を意味する。
ここで、水蒸気蒸留は通常の通り、植物体又はその加工
物に水蒸気を吹き込み、溜出分を冷却し水相と有機相に
分け、有機相を取れば良く、又、抽出は、植物体又はそ
の加工物に0.5〜10倍量の溶剤を加え室温であれば
数日、沸点付近の温度であれば数時間浸漬すればよい。
溶媒としては、例えば、メタノールやエタノール等のア
ルコール類、酢酸エチルや蟻酸メチル等のエステル類、
アセトニトリル等のニトリル類、ジエチルエーテルやテ
トラヒドロフラン等のエーテル類、クロロホルムや塩化
メチレン等のハロゲン化炭化水素類、アセトンやメチル
エチルケトン等のケトン類等が例示できる。本発明では
これらの何れもが利用可能であるが、これらの内好まし
いものは、蒸留などによって得た、植物体構成成分のう
ちの低沸点成分、即ち、沸点200℃未満の成分であ
る。これは、本発明の副腎皮質ホルモン分泌抑制剤が香
気によって嗅覚を介して刺激する場合が最も効果的で安
全な副腎皮質ホルモン分泌抑制作用を期待できるからで
ある。本発明の副腎皮質ホルモン分泌抑制剤は後記実施
例に示す如く、嗅覚を介して唾液中の副腎皮質ホルモン
の濃度を下げる作用を有する。本発明の改良ラベンダー
の具体的な作出方法であるが、特願平5ー178255
号に述べたとおり、交配予定日の約2〜3日前に未開花
の真性ラベンダーを除雄し、袋がけを行い、交配予定日
にスパイクラベンダーの雄しべをピンセットで摘み、真
性ラベンダーの雌芯に花粉を塗布し、受粉した花から種
子を得、これを発芽させ、これを育成して植物体を得
た。この植物体の内、生育が良く、且つ、花色に優れた
個体を選抜すれば改良ラベンダーが得られる。この時、
花色としては、次のものを基準として選ぶと良い。即
ち、上部花色の表面の色が、JISZ8721による色
表で10.0PB5.0/9.0であることである。
【0008】(2)ストレスの負荷と副腎皮質ホルモン
の関係 ストレスと副腎皮質ホルモン、取り分け糖質コルチコイ
ドの関係は深いとされているが、これらを実際に確かめ
た例はない。そこで、糖質コルチコイドとしてコルチゾ
ールをとり、ストレスの負荷とコルチゾールの関係を知
るために次のような実験を行った。即ち、被験者20名
を集め、2桁の加減乗除の計算を1題につき4秒の猶予
で30分間行わせ、その前後30分に唾液を採取し、唾
液中のコルチゾール濃度を後記発明の実施の形態に示す
ラジオイムノアッセイによって求めた。((計算後のコ
ルチゾールの濃度)−(計算前のコルチゾールの濃
度))/(計算前のコルチゾールの濃度)*100の計
算式より唾液中コルチゾールの増加率を求めた。同様
に、それぞれ別の日に、猶予時間を3秒にした場合、問
題を解く時間を40分間にした場合のこの値も求めた。
結果を表1に示す。この表よりストレスの負荷量に比例
してコルチゾールの増加率も上昇することが判る。即
ち、コルチゾールに代表される糖質コルチコイドの唾液
中への分泌量が負荷されているストレスの強さの指標に
なることが判る。即ち、コルチゾールに代表される糖質
コルチコイドの分泌量を下げる物質が、ストレスを緩和
しうる物質であるといえる。
【0009】
【表1】
【0010】(3)本発明の副腎皮質ホルモン分泌抑制
剤の作用 本発明の副腎皮質ホルモン分泌抑制剤は、香りとして嗅
覚を刺激することにより、ストレスを緩和させる作用を
有し、その結果として唾液中の副腎皮質ホルモンの分泌
を抑制しその濃度を低下させる作用を有する。本発明の
副腎皮質ホルモン分泌抑制剤が香りとして、その効果を
発揮する用量は、0.01〜10mg/m3であり、こ
の濃度で嗅覚を刺激するのが好ましい。本発明の基源植
物は何れも食用に広く用いられているので、この様な濃
度で毒性を発現する心配はない。
【0011】(4)本発明の組成物 本発明の組成物は、上記副腎皮質ホルモン分泌抑制剤を
含有することを特徴とする。組成物の種類としては、嗅
覚を介して本発明の副腎皮質ホルモン分泌抑制剤による
刺激を伝達しうるものであれば特段の限定はなく、例え
ば、ポプリ、ルームフレグランス、香水、化粧水等の香
粧品、ガムやキャンディー等の食品、ジュースや清涼飲
料水等の飲料等が好ましく例示できる。本発明の組成物
では副腎皮質ホルモン分泌抑制剤以外に、これらの組成
物で通常用いられている任意成分を自由に用いることが
出来る。この様な任意成分としては、例えば、香粧品で
はワセリンやマイクロクリスタリンワックス等のような
炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛
脂、オリーブ油等のトリグリセライド類、セタノール、
オレイルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン
酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタ
ンジオール等の多価アルコール類、非イオン界面活性
剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界
面活性剤、エタノール、カーボポール等の増粘剤、防腐
剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体類等が挙げら
れるし、食品や飲料では、矯味矯臭剤、甘味料、酸味
料、油脂、増粘剤、乳化安定剤、水、炭酸、賦形剤、結
合剤などが挙げられる。又、これら組成物における本発
明の副腎皮質ホルモン分泌抑制剤の好ましい含有料であ
るが、香粧品では、0.01〜60重量%が好ましく、
0.05〜40重量%がより好ましく、0.1〜30重
量%が更に好ましい。食品或いは飲料では、0.01〜
30重量%が好ましく、0.05〜20重量%がより好
ましく、0.1〜10重量%が更に好ましい。これらの
組成物は通常知られている方法により製造できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、例を挙げて更に詳しく本発
明の実施の形態について説明するが、本発明がこれら例
にのみ限定されないことは言うまでもない。
【0013】例1 製造例 交配予定日の約2〜3日前に未開花の真性ラベンダーを
除雄し、袋がけを行い、交配予定日にスパイクラベンダ
ーの雄しべをピンセットで摘み、真性ラベンダーの雌芯
に花粉を塗布し、受粉した花から種子を得、これを発芽
させ、これを育成し得られた改良ラベンダーの開花した
花のみを集め、風乾し、花の乾燥物を作成し、副腎皮質
ホルモン分泌抑制剤1とした。
【0014】例2 製造例 花をつけた改良ラベンダーの全草を水洗した後風乾し、
フードプロセッサーで細切し、乾燥物の粉砕物を作成
し、副腎皮質ホルモン分泌抑制剤2とした。
【0015】例3 製造例 花をつけた改良ラベンダーの全草1Kgを20lの丸底
フラスコにつめ、これに水蒸気を吹き込み水蒸気蒸留
し、冷却して、液分を得た。この液分の内、水相部を捨
て、精油部を集め、11gの液状のエッセンスを得、こ
れを副腎皮質ホルモン分泌抑制剤3とした。
【0016】例4 製造例 花をつけた改良ラベンダーの全草1Kgを20lの丸底
フラスコにつめ、これにエタノール5lを加え、4時間
加熱還流した後、冷却し不溶物をろ過で除去し、減圧濃
縮し、17gの液状エッセンスを得、これを副腎皮質ホ
ルモン分泌抑制剤4とした。
【0017】例5 製造例 改良ラベンダーの花の乾燥物1Kgを20lの丸底フラ
スコにつめ、これにクロロホルム5lを加え、4時間加
熱還流した後、冷却し不溶物をろ過で除去し、減圧濃縮
し、13gの液状エッセンスを得、これを副腎皮質ホル
モン分泌抑制剤5とした。
【0018】例7 ハーブ・ティー・バッグ ナイロン製の袋に副腎皮質ホルモン分泌抑制剤1を10
g詰め、縫合し、糸を取り付けティー・バッグを作成し
た。
【0019】例8 ハーブ・ティー・バッグ ナイロン製の袋に副腎皮質ホルモン分泌抑制剤2を10
g詰め、縫合し、糸を取り付けティー・バッグを作成し
た。
【0020】例9 キャンディー 下記の処方に従ってキャンディーを作成した。即ち、A
を150℃で加熱溶解させ、120℃に冷却後Bを加え
良く混練りし、冷却成型しキャンディーを得た。 (A)砂糖 60 水飴 30 (B)副腎皮質ホルモン分泌抑制剤3 10
【0021】例10 キャンディー 下記の処方に従ってキャンディーを作成した。即ち、A
を150℃で加熱溶解させ、120℃に冷却後Bを加え
良く混練りし、冷却成型しキャンディーを得た。 (A)砂糖 60 水飴 30 (B)副腎皮質ホルモン分泌抑制剤4 10
【0022】例11 キャンディー 下記の処方に従ってキャンディーを作成した。即ち、A
を150℃で加熱溶解させ、120℃に冷却後Bを加え
良く混練りし、冷却成型しキャンディーを得た。 (A)砂糖 60 水飴 30 (B)副腎皮質ホルモン分泌抑制剤5 10
【0023】例12 キャンディー 下記の処方に従ってキャンディーを作成した。即ち、A
を150℃で加熱溶解させ、120℃に冷却後Bを加え
良く混練りし、冷却成型しキャンディーを得た。 (A)砂糖 60 水飴 30 (B)副腎皮質ホルモン分泌抑制剤3 5 副腎皮質ホルモン分泌抑制剤5 5
【0024】例13 グミ 下記の処方に従ってグミを作成した。即ち、Aを110
℃で加熱溶解させ、Bを膨潤・加熱・溶解させて加え、
さらにCを加え攪拌混合し、型に流し込み、1日後型か
ら外してグミを得た。 (A)砂糖 45 水飴 35 (B)ゼラチン 8 水 5 (C)クエン酸 2 副腎皮質ホルモン分泌抑制剤3 5
【0025】例14 グミ 下記の処方に従ってグミを作成した。即ち、Aを110
℃で加熱溶解させ、Bを膨潤・加熱・溶解させて加え、
さらにCを加え攪拌混合し、型に流し込み、1日後型か
ら外してグミを得た。 (A)砂糖 45 水飴 35 (B)ゼラチン 8 水 5 (C)クエン酸 2 副腎皮質ホルモン分泌抑制剤4 5
【0026】例15 グミ 下記の処方に従ってグミを作成した。即ち、Aを110
℃で加熱溶解させ、Bを膨潤・加熱・溶解させて加え、
さらにCを加え攪拌混合し、型に流し込み、1日後型か
ら外してグミを得た。 (A)砂糖 45 水飴 35 (B)ゼラチン 8 水 5 (C)クエン酸 2 副腎皮質ホルモン分泌抑制剤5 5
【0027】例15〜21(配合例) 表2に示す処方でルームフレグランスを製造した。即ち
処方成分を加熱溶解し、容器に流し込み固化させてルー
ムフレグランスを得た。
【0028】
【表2】
【0029】例22〜28(配合例) 表3に示す処方でカーフレグランスを製造した。即ち処
方成分を加熱溶解し、容器に詰め、芯を装着させてカー
ムフレグランスを得た。
【0030】
【表3】
【0031】例29〜35 表4に示す処方で化粧水を作成した。即ち処方成分を8
0℃で加熱攪拌可溶化し冷却して化粧水を得た。
【0032】
【表4】
【0033】例36〜42(配合例) 表5の処方に従ってヘアトニックを作成した。即ち、処
方成分を秤込み、攪拌可溶化してヘアトニックを得た。
【表5】
【0034】
【実施例】
実施例1 副腎皮質ホルモン分泌抑制剤1〜5について、副腎皮質
ホルモン分泌抑制作用を調べた。被験者20名に対し、
副腎皮質ホルモン分泌抑制剤1〜5の存在下、前述の猶
予4秒の計算負荷作業を30分行わせた。コントロール
群は香りの存在無しで行った。この作業の前後に唾液を
採取し、ガンマー・コートコーチゾンを用いてコルチゾ
ールの定量を行った。即ち、唾液を−20℃、24時間
で凍結させ、5℃に戻し3000cpm、15分で遠心
分離し上清を取った。この上清を測定直前まで−20℃
で保存した。キットのトレーサー液1バイアルをキット
の緩衝液100mlと良く混和させトレーサー緩衝液と
した。キットの抗体チューブそれぞれに検体、ブランク
として生理食塩水、コルチゾールの標準液を200μl
づつ入れた。これらのチューブそれぞれにトレーサー緩
衝液1mlを加えた。トータルカウント測定用チューブ
(T1,T2)にトレーサー緩衝液を1mlづつ加えキ
ャップをしてトータルカウントチューブとした。これら
のチューブを37℃、45分インキュベートした。内容
液を除去し、ガンマーカウンターで全てのチューブの放
射能を測定した。このうち標準液に対する放射活性をプ
ロットし、検量線を作成し、この検量線より各検体中の
コルチゾールの濃度を算出した。尚、比較品としては、
母親である真性ラベンダー(ラバンジュラ アングステ
ィフォリア)と父親であるスパイクラベンダー(ラバン
ジュラ ラティフォリア)の水蒸気蒸留物を用いた。結
果を表7に示す。表の数値の単位はμg/dlである。
この表より本発明の副腎皮質ホルモン分泌抑制剤は有意
に唾液中のコルチゾールの濃度を低下させていた。又、
フェネチルアルコールやリナロールに比較しても低下の
度合いは高かった。
【0035】
【表7】
【発明の効果】本発明によれば、手軽にストレスの指標
である、副腎皮質ホルモンの分泌を抑制し、体液中の副
腎皮質ホルモンの濃度を低下させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/48 A61K 7/48 // A23L 1/06 A23L 1/06 (72)発明者 菅 千帆子 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 岡田 正紀 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社横浜研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真性ラベンダー(ラバンジュラ アング
    スティフォリア)を母親とし、スパイクラベンダー(ラ
    バンジュラ ラティフォリア)を父親として作出された
    交配種ラベンダーの植物体のエッセンスからなる副腎皮
    質ホルモン分泌抑制剤。
  2. 【請求項2】 副腎皮質ホルモンが糖質コルチコイドで
    ある、請求項1記載の副腎皮質ホルモン分泌抑制剤。
  3. 【請求項3】 糖質コルチコイドがコルチゾールであ
    る、請求項1又は2記載の副腎皮質ホルモン分泌抑制
    剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の副腎皮質ホルモン分泌抑
    制剤を含有する組成物。
  5. 【請求項5】 用途がストレスの軽減乃至はストレス過
    剰症の予防又は治療である、請求項4記載の組成物。
JP8067309A 1996-02-28 1996-02-28 副腎皮質ホルモン分泌抑制剤 Pending JPH09227400A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002060457A1 (fr) * 2001-01-24 2002-08-08 Amato Pharmaceutical Products,Ltd. Agents anti-stress
WO2002049629A3 (en) * 2000-12-20 2003-04-10 Johnson & Johnson Consumer Methods for reducing chronic stress in mammals
EP1342489A1 (en) * 2002-02-08 2003-09-10 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Method of affecting sleep and sleep-related behaviors
US6830755B2 (en) 1999-10-01 2004-12-14 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Method for relaxing human beings using personal care compositions
US6986747B2 (en) 2002-01-29 2006-01-17 Johnson & Johnson Consumer Companies Method of measuring the stress or relaxation level of a mammal

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