JPH09227102A - 二段燃焼式プレート改質器 - Google Patents

二段燃焼式プレート改質器

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JPH09227102A
JPH09227102A JP8034510A JP3451096A JPH09227102A JP H09227102 A JPH09227102 A JP H09227102A JP 8034510 A JP8034510 A JP 8034510A JP 3451096 A JP3451096 A JP 3451096A JP H09227102 A JPH09227102 A JP H09227102A
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combustion
gas
chambers
reformer
temperature
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Minoru Koga
実 古賀
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  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝熱面積を低下させることなく全体の室数を
少なくすることができ、かつ燃焼触媒の劣化や隔壁の許
容応力の低下を引き起こすことなく、燃焼室から改質室
に効率的に伝熱できる二段燃焼式プレート改質器を提供
する。 【解決手段】 平板状の改質室Reと燃焼室Coが交互
に積層された改質器本体12と、改質器本体の外部に設
置され燃焼室に燃焼ガス1を供給する一次燃焼器14と
からなる。燃焼室は、燃焼ガス入口15aと燃焼排ガス
出口15bとの間に設けられ外部より燃料ガス1が流入
するようになったガス中間流入手段16と、ガス中間流
入手段の下流側に設けられた二次燃焼器17とを備え
る。一次燃焼器14で燃料ガス1の一部を過剰空気によ
り燃焼させて、燃焼ガス温度を隔壁13を過熱しない所
定の温度以下に調節し、かつ燃料ガスの残部をガス中間
流入手段を介して内部燃焼器17に供給し、内部燃焼器
による燃焼ガス温度を所定温度以下に調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプレート型改質器に
係わり、更に詳しくは、一次燃焼器と二次燃焼器を備え
た二段燃焼式プレート改質器に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融炭酸塩型燃料電池は、高効率、かつ
環境への影響が少ないなど、従来の発電装置にはない特
徴を有しており、水力・火力・原子力に続く発電システ
ムとして注目を集め、現在世界各国で鋭意研究開発が行
われている。特に天然ガスを燃料とする溶融炭酸塩型燃
料電池を用いた発電設備では、図7に模式的に示す天然
ガス等の原料ガスを水素を含むガスに改質するために改
質器が用いられる。改質器は、隔壁で分離された燃焼室
Coと改質室Reからなり、燃焼室Coで燃料ガス1
(例えば燃料電池からのアノード排ガス)を燃焼させ、
その熱で改質室Reを加熱し、その内部に充填された改
質触媒3により改質室を流れる原料ガス2を水素を含む
ガス4(以下、改質ガスという)に改質するようになっ
ている。
【0003】かかる改質器として、従来のプラント用の
チューブラー型を発展させたものとしては、特公平3−
35778号,特公平5−9362号,特開昭62−2
7303号等が燃料電池用として既に提案されている。
【0004】一方、上述した従来のチューブラー改質器
とは全く異なる構成のプレート改質器が本願出願人から
既に提案され一部で用いられている。このプレート改質
器は、図8の原理図に例示するように、改質室Reと燃
焼室Coをそれぞれ平板状に構成して交互に積層したも
のであり、この燃焼室Coには、粒子状の燃焼触媒5が
平板状に充填され、外部マニホールド6a,6bから供
給される燃料ガス1と燃焼用空気7とが、図に破線で示
すように流れ、燃焼触媒5の作用により反応(燃焼)し
て発熱し、燃焼排ガス8bが反対側の外部マニホールド
6cから排出される。一方、改質室Reには、粒子状の
改質触媒3が同様に平板状に充填され、外部マニホール
ド6dから供給される原料ガス2が、図に実線で示すよ
うに流れ、改質触媒3の作用により原料ガス2を改質
し、改質ガス4が、反対側の外部マニホールド6eから
排出されるようになっている。
【0005】このプレート改質器はチューブラー改質器
と比較すると、体積当たりの伝熱面積が大きく、非常に
小型軽量にできる特徴を有しており、燃料電池用ばかり
でなく、その他の分野(例えば水素製造等)への適用が
要望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図9(A)は、上述し
たプレート改質器の実際の構成例である。この図に示す
ように、実際のプレート改質器では、改質室Re(改質
段)は燃焼室Co(燃焼段)に挟まれて設置され、更に
燃料室Coに燃料ガス1を吹き込むための燃料室Fが燃
焼室Coの間に設置されている。従って、このプレート
改質器における改質室Re,燃焼室Co,及び燃料室F
の数は、改質室をN室とすると、燃焼室の数は2×N
室、燃料室はN+1室となる。
【0007】すなわち、図9に示す従来のプレート改質
器では、改質を行う改質室の間に、2つの燃焼室と燃料
室を必要とするため、全体の室数が多くなり、構造が複
雑になり、例えば外周溶接のためにコストアップにな
り、かつ装置の全高が大きくなる等の問題点があった。
【0008】特に、燃料電池以外の例えば水素製造等に
適用する場合には、燃料ガス1の発熱量が高いため燃焼
ガス流量が少なくなり、例えば改質ガス流量の2倍程度
となり、以下の問題が誘起される。 燃焼室が改質室の2倍あるので、燃焼室の流速が改質
室と同程度となり、燃焼室の熱伝達率αが小さくなるた
め、燃焼室から改質室へ伝熱する際の熱貫流率が低下す
る。これに対して、燃焼室における触媒燃焼の反応速度
は早いため、燃焼反応が短時間で完了し、1000℃以
上の断熱火炎温度(燃料と酸化ガスを断熱状態で燃焼さ
せた時のガス最高温度)に達した高温ガスにより、燃焼
触媒3を劣化させるばかりか、改質器の隔壁が過熱さ
れ、許容応力を大幅に低下させる問題点が発生する。
【0009】なお燃焼室の流速を上げるために、燃焼室
の高さ寸法を小さくすることが考えられるが、燃焼室の
高さが充填触媒5の粒径の3倍以下になると充填効率が
アンバランスになり充填ムラを生じ均一な流量配分が得
られない等の理由により、現実的には、改質室と同程度
(例えば5〜6mm厚)にせざるを得ない。 また、隔壁に生ずる熱応力は、図9(B)に模式的に
示されるように、入口から出口にかけて直線的に温度が
変化する場合が熱応力小さく理想的であるが、実際には
この図に示すように流れ方向に飽和状態の温度分布とな
り、かなりの熱応力が発生する。
【0010】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、伝熱
面積を低下させることなく全体の室数を少なくすること
ができ、かつ燃焼触媒の劣化や隔壁の許容応力の低下を
引き起こすことなく、燃焼室から改質室に効率的に伝熱
できる二段燃焼式プレート改質器を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、それぞ
れ平板状の改質室と燃焼室が交互に積層された改質器本
体と、改質器本体の外部に設置され前記燃焼室に燃焼ガ
スを供給する一次燃焼器とからなり、前記燃焼室は、燃
焼ガス入口と燃焼排ガス出口との間に設けられ外部より
燃料ガスが流入するようになったガス中間流入手段と、
該ガス中間流入手段の下流側に設けられた二次燃焼器
と、を備えることを特徴とする二段燃焼式プレート改質
器が提供される。
【0012】上述した本発明の構成によれば、改質器本
体が交互に積層された平板状の改質室と燃焼室からなる
ので、改質室の間には単一の燃焼室のみとなり(従来は
2つの2つの燃焼室と燃料室)、全体の室数が少なくな
り、構造が簡素化され、外周溶接等のコストが低減さ
れ、装置の全高を小さくすることができる。また、ガス
中間流入手段の下流側に設けられた二次燃焼器と、改質
器本体の外部に設置された一次燃焼器を備えているの
で、必要な燃焼ガスの一部を過剰空気を用いて一次燃焼
器で燃焼させ、これにより隔壁を過熱しない温度の燃焼
ガスを燃焼室に供給して改質を部分的に行わせ、次いで
改質により低温化した燃焼ガス中にガス中間流入手段を
介して燃焼ガスの残部を二次燃焼器に供給することによ
り、予め入れられた過剰空気により燃焼ガスを隔壁を過
熱しない温度で燃焼させることができる。従って、この
二段燃焼により、燃焼触媒の劣化や隔壁の許容応力の低
下を引き起こすことなく、必要な燃焼ガスの熱量を燃焼
室から改質室に効率的に伝熱することができる。
【0013】本発明の好ましい実施例によれば、前記ガ
ス中間流入手段は、燃焼室内の流れに直交する方向に延
びる孔開き中空チャンネルと、該中空チャンネルの内部
に連通し外部より燃料ガスが流入するようになったガス
吹込み口とからなり、前記二次燃焼器は、孔開き中空チ
ャンネルの下流側に充填された燃焼触媒と、更に下流側
に充填され燃焼触媒の移動を防止する耐熱粒子からな
る。
【0014】この構成により、ガス吹込み口から中空チ
ャンネルの内部に燃料ガスを供給することができ、中空
チャンネルの孔からその下流側に流入した燃料ガスを予
め入れられた過剰空気により燃焼触媒で燃焼させること
ができる。
【0015】また、一次燃焼器で燃料ガスの一部を過剰
空気により燃焼させて、該燃焼ガス温度を隔壁を過熱し
ない所定の温度以下に調節し、かつ燃料ガスの残部を前
記ガス中間流入手段を介して二次燃焼器に供給し、二次
燃焼器による燃焼ガス温度を前記所定温度以下に調節す
る、ことが好ましい。この構成により、改質器の隔壁を
過熱することなく、改質に必要な燃焼ガスの熱量を燃焼
室から改質室に効率的に伝熱することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付して使用する。図1は、本発
明による二段燃焼式プレート改質器の原理図であり、図
2はその全体構成図である。図1及び図2において、本
発明の二段燃焼式プレート改質器10は、改質器本体1
2と、一次燃焼器14とからなる。改質器本体12は、
それぞれ平板状の改質室Reと燃焼室Coが隔壁13に
より交互に積層して構成されている。また、一次燃焼器
14は、改質器本体12の外部に設置され燃焼室Coに
燃焼ガスを供給するようになっている。
【0017】図1及び図2に示すように燃焼室Coは、
燃焼ガス入口15aと燃焼排ガス出口15bとの間に設
けられ外部より燃料ガス1が流入するようになったガス
中間流入手段16と、ガス中間流入手段16の下流側に
設けられた二次燃焼器17と、を備えている。
【0018】燃料電池以外の例えば水素製造等に適用す
る場合において、燃焼ガス流量が改質ガス流量の2倍程
度となる。この場合について、以下説明する。炭化水素
(都市ガス,メタノール等)と水蒸気の混合気である原
料ガス2(プロセスガス)が改質触媒3が充填された改
質室Reに流入し、改質室Reの両側に設置された燃焼
室Coから隔壁13を介して伝熱される熱によって水蒸
気改質反応は進行し、原料ガス2は水素及び一酸化炭素
を含む改質ガス4に変換される。なお、都市ガスの改質
温度は約700〜800℃であり、メタノールの改質温
度は約200〜300℃である。なお以下、特に都市ガ
スを原料とする場合について説明するが、メタノールを
原料とする場合も同様である。
【0019】図1及び図2の二段燃焼式プレート改質器
10において、燃焼用空気7(酸化ガス)と燃料ガス1
の一部は一次燃焼器14で燃焼し、この燃焼ガス8aが
燃焼室Coに流入する。この際、燃焼ガス8aの最高温
度を例えば800℃以上にしないことが、コストダウン
では重要であり、これ以上の温度領域では改質器本体の
材料として高価な耐熱材料を使用する必要がある。
【0020】燃焼室Coに入った燃焼ガス8aは改質室
Reに熱を伝達するため、ガス温度が徐々に下がる。各
燃焼室Coには一次燃焼器14で使用されなかった燃料
ガス1を吹き込む口16aが設けられている。また、吹
き込み口16aの近傍には効率の良い燃焼を実施するた
めに、燃焼触媒5が充填されている。燃料ガス1の流量
比率は一次燃焼器14の出口燃焼ガス温度が800℃以
上にならないように制御される。
【0021】上述した本発明の二段燃焼式プレート改質
器10によれば、改質器本体12が交互に積層された平
板状の改質室Reと燃焼室Coからなるので、改質室R
eの間には単一の燃焼室Coのみとなり、全体の室数が
少なくなり、構造が簡素化され、外周溶接等のコストが
低減され、装置の全高を小さくすることができる。ま
た、ガス中間流入手段16の下流側に設けられた二次燃
焼器17と、改質器本体12の外部に設置された一次燃
焼器14を備えているので、必要な燃焼ガス1の一部を
過剰空気を用いて一次燃焼器14で燃焼させ、これによ
り図1(B)及び図2(B)に模式的に示すように、隔
壁13を過熱しない温度の燃焼ガス8aを燃焼室Coに
供給して改質を部分的に行わせ、次いで改質により低温
化した燃焼ガス中にガス中間流入手段16を介して燃焼
ガス1の残部を二次燃焼器17に供給することにより、
予め入れられた過剰空気7により燃焼ガスを隔壁13を
過熱しない温度で燃焼させることができる。従って、こ
の二段燃焼により、燃焼触媒5の劣化や隔壁13の許容
応力の低下を引き起こすことなく、必要な燃焼ガス1の
熱量を燃焼室Coから改質室Reに効率的に伝熱するこ
とができる。
【0022】図3は、二次燃焼器17による二次燃焼前
の改質室温度(横軸)と二次燃焼器17による二次燃焼
時の断熱火炎温度と空気流量(縦軸)との関係図であ
る。なおこの図は、都市ガスを水蒸気改質し、酸化ガス
として空気を使用する場合を示しており、かつ、一次燃
焼器14から供給される燃焼ガス8aの温度(すなわち
一次燃焼器14における断熱火炎温度)を800℃とし
ている。
【0023】図3から、二次燃焼器17による二次燃焼
時の断熱火炎温度を隔壁13を過熱しない温度(例えば
800℃)以下にするためには、二次燃焼前の改質室温
度を低くし(例えば585℃以下)、かつ空気流量を高
くするのがよいことがわかる。すなわち、二次燃料吹き
込み箇所における改質ガス温度を低くすると、二次燃料
吹き込み箇所から改質出口までに改質反応に必要な熱量
が増加するので、一次燃焼器14における空気流量が増
加する。また、空気流量の増加に伴い、一次燃焼器14
の断熱火炎温度を800℃に保持すると、一次燃焼器1
4の燃料流量が増加し、二次燃焼器17の燃料流量が低
下するので、二次燃焼時の断熱火炎温度は低下する。二
次燃焼器17の断熱火炎温度が800℃のとき、一次燃
焼器14と二次燃焼器17の燃料比率は、約70対30
である。
【0024】図4は、一次燃焼器14の燃料比率(全体
に対する流量比率)と二次燃焼器17による二次燃焼前
の改質ガス温度との関係を示す。この図から、二次燃焼
前の改質ガス温度が低下すると一次燃焼器14の燃料比
率が増加することがわかる。
【0025】上述した二段燃焼式プレート改質器10
は、一次燃焼器14で燃料ガス1の一部を過剰空気によ
り燃焼させて、燃焼ガス温度を隔壁13を過熱しない所
定の温度以下(例えば800℃)に調節し、かつ燃料ガ
ス1の残部を前記ガス中間流入手段16を介して二次燃
焼器17に供給し、二次燃焼器17による燃焼ガス温度
を同様に所定の温度以下(例えば800℃)に調節する
ことが好ましい。この構成により、改質器の隔壁13を
過熱することなく、改質に必要な燃焼ガスの熱量を燃焼
室Coから改質室Reに効率的に伝熱することができ
る。
【0026】図5は、改質室Reの構造図である。この
図4において、炭化水素と水蒸気を含む原料ガス2は矢
印のように流れる。燃焼室Coとの隔壁13の周辺はガ
ス通路及び触媒投入孔を除き中実のサイドバー21(図
では直線で示す)が設置されガスシールのため全周溶接
されている。改質触媒3は孔開き板をチャンネル状にし
た部材22(図では直線で示す)の間に充填孔23より
充填される。充填孔23は触媒充填後に触媒3が流れ出
すのを防止するため蓋24が取り付けられている。ま
た、隔壁13の熱変形を防止するため、エンボス25が
適当なピッチで設置されている。原料ガス2及び改質ガ
ス4はノズル26a,26bより流入及び流出する。
【0027】図6は、燃焼室Coの構造図である。燃焼
室Coは、構造的にはほぼ改質室Reと同じなので相違
する部分のみを説明する。ガス中間流入手段16は、燃
焼室Co内の流れに直交する方向に延びる孔開き中空チ
ャンネル16bと、中空チャンネル16bの内部に連通
し外部より燃料ガス1が流入するようになったガス吹込
み口16aとからなる。二次燃焼器17は、孔開き中空
チャンネル16bの下流側に充填された燃焼触媒5と、
更に下流側に充填され燃焼触媒の移動を防止する耐熱粒
子18からなる。耐熱粒子18は、例えばアルミナボー
ルであり、燃焼室Coにおけるガスの流れを阻害せず、
かつ燃焼室Co内に均一にガスを流すようになってい
る。
【0028】二次燃料ガス1はガス吹込み口16aを介
して各燃焼室Coの中空チャンネル16bの内部に入
り、その吹き出し穴から下流側に隣接する二次燃焼器1
7に供給される。中空チャンネル16bの燃料吹き出し
穴の近傍には燃焼触媒5を置き、効率の良い燃焼ができ
るようにしている。燃焼触媒以外の領域には燃焼願の熱
伝達を促進するためアルミナボール18を充填してい
る。燃焼触媒5及びアルミナボール18は触媒充填孔2
3から充填される。燃焼ガス8aはノズル26c,26
dより改質器Reに流入/流出する。
【0029】上述した構成により、ガス吹込み口16a
から中空チャンネル16bの内部に燃料ガス1を供給す
ることができ、中空チャンネル16の孔からその下流側
に流入した燃料ガス1を予め入れられた過剰空気により
燃焼触媒5で燃焼させることができる。
【0030】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更でき
ることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】上述した本発明の二段燃焼式プレート改
質器によれば、燃焼室の数が改質室とほぼ同一となる
ため、少ない燃焼ガス量でも、燃焼室Coのガス流速を
下げる必要がなく高い熱伝達を期待することができる。
また、隔壁の温度分布を入口から出口までほぼ直線的
に変化することができ、隔壁に発生する応力レベルを下
げることができる。更に、燃焼ガス温度を最高燃焼ガ
ス温度を(例えば800℃以下に)抑制することことが
でき、高価な耐熱材料を用いることなく、改質器を構成
でき、コストダウンを図ることができ、同時に触媒の長
寿命化を図ることができる。
【0032】従って、本発明の二段燃焼式プレート改質
器は、伝熱面積を低下させることなく全体の室数を少な
くすることができ、かつ燃焼触媒の劣化や隔壁の許容応
力の低下を引き起こすことなく、燃焼室から改質室に効
率的に伝熱できる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】二段燃焼式プレート改質器の原理図である。
【図2】二段燃焼式プレート改質器の全体構成図であ
る。
【図3】二次燃焼前の改質室温度と二次燃焼時の断熱火
炎温度及び空気流量との関係図である。
【図4】一次燃焼器の燃料比率と二次燃焼器による二次
燃焼前の改質ガス温度との関係図である。
【図5】改質室Reの構造図である。
【図6】燃焼室Coの構造図である。
【図7】従来の改質器の模式的構成図である。
【図8】従来のプレート改質器の原理図である。
【図9】従来の実際のプレート改質器の構成図である。
【符号の説明】
1 燃料ガス 2 原料ガス(プロセスガス) 3 改質触媒 4 改質ガス 5 燃焼触媒 6a〜6e 外部マニホールド 7 燃焼用空気 8a 燃焼ガス 8b 燃焼排ガス 10 二段燃焼式プレート改質器 12 改質器本体 13 隔壁 14 一次燃焼器 15a 燃焼ガス入口 15b 燃焼排ガス出口 16 ガス中間流入手段 16a 吹き込む口 17 二次燃焼器 21 サイドバー 22 チャンネル状部材 23 触媒充填孔 24 蓋 25 エンボス 26a〜d ノズル Re 改質室 Co 燃焼室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ平板状の改質室と燃焼室が交互
    に積層された改質器本体と、改質器本体の外部に設置さ
    れ前記燃焼室に燃焼ガスを供給する一次燃焼器とからな
    り、 前記燃焼室は、燃焼ガス入口と燃焼排ガス出口との間に
    設けられ外部より燃料ガスが流入するようになったガス
    中間流入手段と、該ガス中間流入手段の下流側に設けら
    れた二次燃焼器と、を備えることを特徴とする二段燃焼
    式プレート改質器。
  2. 【請求項2】 前記ガス中間流入手段は、燃焼室内の流
    れに直交する方向に延びる孔開き中空チャンネルと、該
    中空チャンネルの内部に連通し外部より燃料ガスが流入
    するようになったガス吹込み口とからなり、 前記二次燃焼器は、孔開き中空チャンネルの下流側に充
    填された燃焼触媒と、更に下流側に充填され燃焼触媒の
    移動を防止する耐熱粒子からなる、ことを特徴とする請
    求項1に記載の二段燃焼式プレート改質器。
  3. 【請求項3】 一次燃焼器で燃料ガスの一部を過剰空気
    により燃焼させて、該燃焼ガス温度を隔壁を過熱しない
    所定の温度以下に調節し、かつ燃料ガスの残部を前記ガ
    ス中間流入手段を介して二次燃焼器に供給し、二次燃焼
    器による燃焼ガス温度を前記所定温度以下に調節する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の二段燃焼式プレート
    改質器。
JP8034510A 1996-02-22 1996-02-22 二段燃焼式プレート改質器 Pending JPH09227102A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005206398A (ja) * 2004-01-21 2005-08-04 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 改質器及びその運転方法
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