JPH09226597A - ステアリングホイール - Google Patents

ステアリングホイール

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Publication number
JPH09226597A
JPH09226597A JP8032425A JP3242596A JPH09226597A JP H09226597 A JPH09226597 A JP H09226597A JP 8032425 A JP8032425 A JP 8032425A JP 3242596 A JP3242596 A JP 3242596A JP H09226597 A JPH09226597 A JP H09226597A
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JP
Japan
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steering wheel
spoke
boss
rim
core metal
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Pending
Application number
JP8032425A
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English (en)
Inventor
Kazuo Inaba
和男 稲葉
Yuichi Sugiyama
友一 杉山
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングホイールの固有共振周波数を調
整して振動を抑制する。変形特性の向上を容易にする。 【解決手段】 ステアリングホイール本体2の芯金18を
硬質樹脂にて覆う。ボスプレート12は硬質樹脂製の補強
部13にて厚く覆ってハブコア10を形成するとともに、補
強部13の内部に発泡した低密度部25を一体に形成する。
乗員の手前側に位置するスポーク部6の第2のスポーク
芯金15を覆う補強部13に、衝撃を受けたときに第2のス
ポーク芯金15が離脱できる離脱部31を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芯金の少なくとも
一部を合成樹脂で覆ったステアリングホイールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、実開昭62−10817
1号公報に記載されたステアリングホイールが知られて
いる。このステアリングホイールは、環状をなすリム部
と、このリム部の内側に位置してステアリングシャフト
に接続されるボス部と、これらリム部とボス部とを接続
する複数のスポーク部を備え、リム部のリム芯金と、ス
ポーク部のスポーク芯金との結合部およびこの結合部の
近傍などを、型成形により硬質樹脂で被覆して補強層を
形成するとともに、この補強層を軟質樹脂により被覆し
て構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成において、単にリム芯金を硬質樹脂により覆っ
て強固に補強すると、振動に対する共振周波数が高くな
る傾向があり、振動を抑制するための調整が困難になる
問題を有している。また、スポーク芯金を硬質樹脂によ
り強固に補強すると、衝突などの衝撃から乗員に対する
衝撃を緩和するための適切な変形特性を得るための調整
が困難になり、製造コストが上昇する問題を有してい
る。
【0004】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、振動を抑制して操作感を良好にでき、また、衝突
安全性を容易に向上できるステアリングホイールを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のステアリ
ングホイールは、リム芯金を設けたリム部と、ボス芯金
を設けたボス部と、これらリム芯金とボス芯金とを連結
するスポーク芯金を設けたスポーク部と、前記リム芯金
およびスポーク芯金の少なくとも一部を覆う軟質樹脂か
らなる被覆部とを具備し、前記ボス芯金を、前記軟質樹
脂より硬質の硬質樹脂からなる補強部で覆うとともに、
この補強部に、この補強部の他の部分より密度の低い硬
質樹脂からなる低密度部を設けたものである。
【0006】そして、この構成では、軟質樹脂からなる
被覆部でリム芯金およびスポーク芯金の少なくとも一部
を覆うことにより、ステアリングホイールの触感が向上
する。そして、ボス芯金を硬質樹脂からなる補強部で覆
うことにより、ボス芯金が補強されるとともに、ステア
リングホイールの固有共振周波数が調整される。さら
に、この補強部に、この補強部の他の部分より密度の低
い硬質樹脂からなる低密度部を設けることにより、ステ
アリングホイールの固有共振周波数が容易に調整され、
振動が効果的に抑制される。
【0007】請求項2記載のステアリングホイールは、
請求項1記載のステアリングホイールにおいて、低密度
部は、発泡樹脂であるものである。
【0008】そして、この構成では、低密度部を発泡樹
脂とすることにより、低密度部が補強部と一体または別
体に容易に形成される。
【0009】請求項3記載のステアリングホイールは、
請求項1または2記載のステアリングホイールにおい
て、低密度部は、補強部と一体に形成されたものであ
る。
【0010】そして、この構成では、低密度部を補強部
と一体に形成することにより、構成が簡略化され、低密
度部が容易に形成される。
【0011】請求項4記載のステアリングホイールは、
請求項1ないし3いずれか記載のステアリングホイール
において、補強部の全体が発泡樹脂にて形成されたもの
である。
【0012】そして、この構成では、発泡された硬質樹
脂が、構造発泡体としてステアリングホイールの強度を
向上させるとともに、ステアリングホイールの固有振動
共振周波数を高めて容易に所定の値に調整することが可
能になる。
【0013】請求項5記載のステアリングホイールは、
請求項1ないし4いずれか記載のステアリングホイール
において、補強部は、ボス芯金を埋設して覆う厚肉部を
備えるとともに、リム芯金とスポーク芯金との少なくと
も一部を一体的に覆うものである。
【0014】そして、この構成では、硬質樹脂からなる
補強部の厚肉部が、ボス芯金を埋設して覆うので、振動
が効果的に抑制されるとともに、補強部は、リム芯金と
スポーク芯金との少なくとも一部をボス芯金と一体的に
覆うので、ステアリングホイールの芯金が強固に補強さ
れる。
【0015】請求項6記載のステアリングホイールは、
リム芯金を設けたリム部と、ボス芯金を設けたボス部
と、これらリム芯金とボス芯金とを連結するスポーク芯
金を設けたスポーク部と、前記リム芯金およびスポーク
芯金の少なくとも一部を覆う軟質樹脂からなる被覆部と
を具備し、前記スポーク芯金の全長にわたり、前記軟質
樹脂より硬質の硬質樹脂からなる補強部で覆うととも
に、この補強部の一部に前記スポーク芯金を離脱可能な
離脱部を設けたものである。
【0016】そして、この構成では、スポーク芯金の全
長にわたって、硬質樹脂からなる補強部で覆うことによ
り、スポーク部の強度が向上するとともに、この補強部
の一部に離脱部を形成したので、乗員がステアリングホ
イールのリム部に衝突した際などには、離脱部が破断あ
るいは変形して、スポーク芯金を補強部から離脱させて
スポーク芯金の変形を許容し、衝突の衝撃を効果的に吸
収する。
【0017】請求項7記載のステアリングホイールは、
請求項6記載のステアリングホイールにおいて、離脱部
は、補強部に開口した弱部を備えたものである。
【0018】そして、この構成では、ステアリングホイ
ールが衝撃を受けた際には、弱部に隣接した部分の硬質
樹脂が破断あるいは変形して、スポーク芯金の変形を許
容し、衝突の衝撃を効果的に吸収する。
【0019】請求項8記載のステアリングホイールは、
請求項6または7記載のステアリングホイールにおい
て、離脱部は、補強部の他の部分より厚さ寸法の小さい
弱部を備えたものである。
【0020】そして、この構成では、ステアリングホイ
ールが衝撃を受けた際には、弱部およびこの弱部に隣接
した部分の硬質樹脂が破断あるいは変形して、スポーク
芯金の変形を許容し、衝突の衝撃を効果的に吸収する。
【0021】請求項9記載のステアリングホイールは、
請求項7または8記載のステアリングホイールにおい
て、弱部は、リム芯金よりもボス芯金に近接して配置さ
れ、かつ、この弱部は、操作側の反対側に位置してスポ
ーク芯金の周方向の2分の1より小さく設けられたもの
である。
【0022】そして、この構成では、離脱部の弱部は、
スポーク芯金の周方向の2分の1より小さく設けられて
いるので、補強部がスポーク芯金に強固に密着し、スポ
ーク芯金が強固に保持される。また、弱部は、リム芯金
よりもボス芯金に近接して配置され、かつ、この弱部
は、操作側の反対側に位置して設けられているので、リ
ム部に操作側から衝撃が加わった際には、離脱部が破断
あるいは変形し、スポーク芯金がボス芯金の近傍から屈
曲して、衝撃を効果的に吸収する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のステアリングホイ
ールの一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0024】図2において、1は自動車などのステアリ
ングホイールで、このステアリングホイール1は、ステ
アリングホイール本体2と、このステアリングホイール
本体2に装着されたパッド体3とにより構成されてい
る。そして、ステアリングホイール本体2は、円環状を
なすリム部4と、このリム部4の内側に位置するボス部
5と、これらリム部4とボス部5とを連結する複数のス
ポーク部6とから構成されている。また、ボス部5の車
体側すなわち下側は、図示しないロアカバーにより覆わ
れている。さらに、パッド体3は、スポーク部6の一部
およびボス部5の乗員側すなわち上側を覆うカバー体
と、このカバー体の下側に設けられたエアバッグ装置あ
るいは衝撃吸収体などから構成されている。
【0025】そして、図1ないし図3に示すように、ス
テアリングホイール本体2のボス部5には、ハブコア10
が設けられている。そして、このハブコア10は、溶接な
どして互いに一体的に固着された金属製のボス11および
ボス芯金としてのボスプレート12と、このボスプレート
12を覆う硬質の合成樹脂である硬質樹脂からなる補強部
13となどから構成されている。すなわち、ボス11は、図
示しないステアリングシャフトに嵌着される略円筒状を
なし、ボスプレート12は、板状をなして、このボス11の
上側部に固着されている。なお、ボス11とボスプレート
12とを一体に形成してボス芯金を構成することもでき
る。
【0026】また、各スポーク部6には、中実の鋼材で
ある丸棒状の金属棒を緩やかに屈曲した第1のスポーク
芯金14と、同じく丸棒状の金属棒を略V字状に屈曲した
第2のスポーク芯金15とが設けられ、それぞれボスプレ
ート12の前側部と後側部とに溶接などして固着されてい
る。なお、車体への取り付け時に前側上方(フロントガ
ラス側)に位置する第1のスポーク芯金14は直径(外径
寸法)が9mm乃至13mm、車体への取り付け時に後側下
方(乗員の手前側)に位置する第2のスポーク芯金15は
直径(外径寸法)が6mm乃至10mmの範囲に設定され、
さらに、第2のスポーク芯金15は第1のスポーク芯金14
に対して常に小径になるように構成されている。
【0027】さらに、リム部4には、円筒状の金属管を
屈曲し両端部を突き合わせ溶接してなる中空円環状のリ
ム芯金16が設けられ、第1および第2のスポーク芯金1
4,15の端部に溶接などして固着されている。
【0028】そして、これらボスプレート12、第1およ
び第2のスポーク芯金14,15、およびリム芯金16によ
り、ステアリングホイール本体2の芯金18が構成されて
いる。
【0029】一方、ボスプレート12を覆ってハブコア10
を構成する硬質樹脂からなる補強部13は、一部を除いて
第1および第2のスポーク芯金14,15の全長を一体に覆
い、さらに、リム芯金16の一部を覆うリム補強部19を一
体に形成しているとともに、これら芯金18および補強部
13,19の外周部は、パッド体3に覆われる部分を除き、
軟質の合成樹脂からなる被覆部(表皮)22により一体に
覆われている。
【0030】そして、補強部13は、ポリプロピレン、ガ
ラス強化ポリプロピレン、あるいはガラス強化ポリエス
テル樹脂(PET)などの硬質樹脂を芯金18にオーバー
モールドして厚肉に形成され、上面はリブ23を突設した
格子状、下面は平面状に形成されている。さらに、補強
部13の内部には、図1および図3に示すように、微細な
気泡群を形成した発泡樹脂である低密度部25が一体に形
成されている。さらに、この補強部13には、ボス部5の
両側方に位置して、第1のスポーク芯金14と第2のスポ
ーク芯金15とを機械的に連結して補強する両側一対のラ
ンナー27,27が一体に形成されている。さらに、これら
ランナー27の前後の端部には、パッド体3あるいは図示
しないホーンスイッチ装置を取り付ける取付部28が一体
または別体に設けられている。
【0031】また、この補強部13は、第1のスポーク芯
金14については、全長の全周を一体に覆っているととも
に、第2のスポーク芯金15については、図1に示すよう
に、ランナー27のボス部5側に位置して、すなわち、リ
ム部4よりもボス部5の近傍に位置して、両側一対の離
脱部31,31が形成されている。そして、この離脱部31に
は、図1および図5に示すように、乗員の反対側すなわ
ち車体側に向かい、補強部13の他の部分より強度が弱い
非補強部となる弱部32が形成されている。また、この弱
部32は、第2のスポーク芯金15を露出させる開口部33
と、この開口部33の外側に隣接して薄肉に凹設された薄
肉部34とからなり、第2のスポーク芯金15の周方向に対
して2分の1より小さい範囲Wに形成され、第2のスポ
ーク芯金15を保持している 一方、リム補強部19は、図2に示すように、リム芯金16
の長手方向(軸方向)の全長にわたって連続するととも
に、周方向の全周を覆う筒状部36と、周方向の内周側の
みを覆う半円弧部37とがそれぞれ所定の長さで交互に形
成されている。
【0032】次に、本実施の形態のステアリングホイー
ル1のステアリングホイール本体2の製造工程を説明す
る。
【0033】まず、溶接などにより芯金18を構成し、こ
の芯金18を金型内に設置して、図3に矢印Gで示す位置
に設けたゲートから硬質樹脂を射出などして、ボス11の
一部、ボスプレート12の全周、各スポーク芯金14,15の
ほぼ全周にいわゆるオーバーモールドを行い、補強部13
を形成する。この時、硬質樹脂には、ドライブレンド、
マスターバッチなどの方法により、少量の発泡剤を添加
しておく。
【0034】そして、成形プロセスにおいて、金型表面
に接した部分、すなわち、補強部13の表面は急速に冷却
され、発泡しないか、微発泡にとどまるが、補強部13の
内部で、金属インサート部材であるボスプレート12や各
スポーク芯金14,15などから離間した部位は、樹脂によ
り金型表面から断熱されて発泡し、微細な気泡群が形成
されて、低密度部25が構成される。
【0035】また、ゲートから導入された硬質樹脂は、
ボスプレート12を覆うボス補強部40を形成するととも
に、各スポーク芯金14,15に沿って形成された金型空間
をリム芯金16側に向かって放射状に流動し、図1に示す
ように、第1スポーク補強部41、第2スポーク補強部4
2、ランナー27を形成し、さらに流動して、リム補強部1
9を一体に形成する。なお、第1スポーク補強部41に
は、ボス補強部40から延設された延設部43が形成され、
この延設部43にリブ44が形成されているとともに、この
延設部43の先端部からは、リム部4に向かって立ち上が
る傾斜部45が形成されている。また、硬質樹脂は、第2
スポーク補強部42には、ボス補強部40から流入するとと
もに、ランナー27を介して第1スポーク補強部41から分
岐して流入する。
【0036】そして、このように芯金18の周囲に硬質樹
脂による補強部13を形成した部材を、さらに射出成形金
型にインサートし、スチレン系エラストマーなどの熱可
塑性軟質樹脂を射出して被覆部22を形成し、ステアリン
グホイール本体2を形成する。
【0037】そして、本実施の形態のステアリングホイ
ール1によれば、鋼材で形成された芯金18を、インサー
ト射出成形によりポリプロピレンなどの硬質樹脂で被覆
し、さらに、熱可塑性エラストマーなどの軟質樹脂によ
りオーバーモールドすることにより、硬質樹脂を介し
て、触感を向上する軟質樹脂を芯金18に強固に結合させ
ることができる。
【0038】また、発泡された硬質樹脂は、構造発泡体
としてステアリングホイール本体2の強度を向上させる
とともに、ステアリングホイール1の固有振動共振周波
数を高めて容易に所定の値とすることができ、ステアリ
ングシャフトを介して伝わる不快な振動によるステアリ
ングホイール1の共振を抑制して、操作感を向上するこ
とができる。特に、補強部13は、ボス部5のボスプレー
ト12を厚肉に覆うとともに、各スポーク芯金14,15を全
長を連続して覆うため、ステアリングホイール1の固有
振動共振周波数を効果的に高めることができる。
【0039】さらに、乗員の手前側に位置する第2のス
ポーク芯金15については、ランナー27のボス部5側に位
置して、すなわち、リム部4よりもボス部5の近傍に位
置して、両側一対の離脱部31,31を形成し、この離脱部
31には、乗員の反対側に向って容易に破断する弱部32を
形成したため、自動車が衝突し、運転者の胸部や下腹部
がステアリングホイール1に衝突した際には、硬質樹脂
からなる離脱部31が破断して、鋼材からなる第2のスポ
ーク芯金15の屈曲を許容し、衝撃を緩和することができ
る。すなわち、図5および図4に実線で示す平常時にお
いて、矢印X方向に、乗員が衝突する力、またはこの力
のステアリングシャフト方向への分力が作用したときに
は、図6に示すように、弱部32が第2のスポーク芯金15
を抱え込むように係合していた部分32a が破断して、あ
るいは、図示しないが拡開するように変形して、補強部
13から第2のスポーク芯金15を開放し、この第2のスポ
ーク芯金15を、図4および図6の矢印Y方向すなわち図
4の想像線に示すように変形させることができる。
【0040】すなわち、補強部13には、第2のスポーク
芯金15の変位方向Yに向かって、この第2のスポーク芯
金15を開放できるように弱部32が形成されており、第2
のスポーク芯金15が補強部13の拘束から容易に離脱でき
るため、円滑にセルフアライニング効果を得ることがで
きる。
【0041】なお、上記の実施の形態においては、図5
に示すように、開口部33と薄肉部34とから弱部32を形成
したが、例えば、図7に示すように、膜状の薄肉部51を
形成して、弱部を構成することもできる。さらに、図示
しないが、例えば、弱部の幅寸法を、第2のスポーク芯
金15の長さ方向に沿って適宜変化させ、所定の部位で破
断を生ずるようにすることもできる。また、弱部に対向
した位置、すなわち乗員側に、ヒンジあるいは破断する
第2の弱部を形成し、補強部13を拡開させて第2のスポ
ーク芯金15を離脱させることもできる。さらに、第2の
スポーク芯金15を覆う補強部13に複数の弱部を形成し
て、所定の破断変形特性と所望の固有振動周波数を得る
こともできる。
【0042】また、上記の実施の形態においては、図3
などに示すように、補強部13の一部を発泡させて一体に
低密度部25を形成したが、ソリッド樹脂の内部に発泡樹
脂あるいは低密度樹脂を注入するいわゆるサンドイッチ
成形方法により、あるいは、別体の発泡ブロックをイン
サート成形して補強部に内蔵することもできる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載のステアリングホイールに
よれば、軟質樹脂からなる被覆部でリム芯金およびスポ
ーク芯金の少なくとも一部を覆うことにより、ステアリ
ングホイールの触感を向上できる。そして、ボス芯金を
硬質樹脂からなる補強部で覆うことにより、ボス芯金を
補強できるとともに、ステアリングホイールの固有共振
周波数を調整し、振動を抑制して、操作感を向上でき
る。さらに、この補強部に、この補強部の他の部分より
密度の低い硬質樹脂からなる低密度部を設けることによ
り、ステアリングホイールの固有共振周波数を容易に調
整し、振動を抑制して、操作感を向上することができ
る。
【0044】請求項2記載のステアリングホイールによ
れば、請求項1記載の効果に加え、低密度部を発泡樹脂
とすることにより、低密度部を補強部と一体または別体
に容易に形成でき、製造コストを低減することができ
る。
【0045】請求項3記載のステアリングホイールによ
れば、請求項1または2記載の効果に加え、低密度部を
補強部と一体に形成することにより、構成を簡略化し、
低密度部を容易に形成でき、製造コストを低減すること
ができる。
【0046】請求項4記載のステアリングホイールによ
れば、請求項1ないし3いずれか記載の効果に加え、補
強部の全体を発泡樹脂にて形成したため、発泡された硬
質樹脂が、構造発泡体としてステアリングホイールの強
度を向上させるとともに、ステアリングホイールの固有
振動共振周波数を高めて容易に所定の値に調整すること
ができる。
【0047】請求項5記載のステアリングホイールによ
れば、請求項1ないし4いずれか記載の効果に加え、硬
質樹脂からなる補強部の埋設部が、ボス芯金を埋設して
覆うため、振動を効果的に抑制でき、操作感を向上でき
るとともに、補強部は、リム芯金とスポーク芯金との少
なくとも一部をボス芯金と一体的に覆うため、ステアリ
ングホイールの芯金を強固に補強することができる。
【0048】請求項6記載のステアリングホイールによ
れば、軟質樹脂からなる被覆部でリム芯金およびスポー
ク芯金の少なくとも一部を覆うことにより、ステアリン
グホイールの触感を向上できる。そして、スポーク芯金
の全長にわたって、硬質樹脂からなる補強部で覆うこと
により、スポーク部の強度を向上できるとともに、この
補強部の一部に離脱部を形成したため、乗員がステアリ
ングホイールのリム部に衝突した際などには、離脱部が
破断あるいは変形して、スポーク芯金を補強部から離脱
させ、スポーク芯金の変形を許容し、衝突の衝撃を効果
的に吸収することができる。
【0049】請求項7記載のステアリングホイールによ
れば、請求項6記載の効果に加え、離脱部は、補強部に
開口した弱部を備えたため、ステアリングホイールが衝
撃を受けた際には、弱部に隣接した部分の硬質樹脂が破
断あるいは変形して、スポーク芯金の変形を許容し、衝
突の衝撃を効果的に吸収することができる。
【0050】請求項8記載のステアリングホイールによ
れば、請求項6または7記載の効果に加え、離脱部は、
補強部の他の部分より厚さ寸法の小さい弱部を備えたた
め、ステアリングホイールが衝撃を受けた際には、弱部
およびこの弱部に隣接した部分の硬質樹脂が破断あるい
は変形して、スポーク芯金の変形を許容し、衝突の衝撃
を効果的に吸収することができる。
【0051】請求項9記載のステアリングホイールによ
れば、請求項7または8記載の効果に加え、離脱部の弱
部を、スポーク芯金の周方向の2分の1より小さく設け
たため、補強部をスポーク芯金に強固に密着させ、スポ
ーク芯金を強固に保持できる。また、弱部を、リム芯金
よりもボス芯金に近接して配置し、かつ、この弱部を、
操作側の反対側に位置して設けたため、リム部に操作側
から衝撃が加わった際には、離脱部が破断あるいは変形
し、スポーク芯金をボス芯金の近傍から屈曲させて、衝
撃を効果的に吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステアリングホイールの一実施の形態
を示す一部を切り欠いた一部の斜視図である。
【図2】同上ステアリングホイールの一部を切り欠いた
平面図である。
【図3】同上ステアリングホイールの図2のI−I断面
図である。
【図4】同上ステアリングホイールの動作を示すスポー
ク部の図2のIII −III 断面図である。
【図5】同上ステアリングホイールの図1のII−II断面
図である。
【図6】同上ステアリングホイールの動作を示す図1の
II−II断面図である。
【図7】本発明のステアリングホイールの他の実施の形
態を示すスポーク部の断面図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 4 リム部 5 ボス部 6 スポーク部 12 ボス芯金としてのボスプレート 13 補強部 15 スポーク芯金 16 リム芯金 22 被覆部 25 低密度部 31 離脱部 32 弱部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リム芯金を設けたリム部と、ボス芯金を
    設けたボス部と、これらリム芯金とボス芯金とを連結す
    るスポーク芯金を設けたスポーク部と、前記リム芯金お
    よびスポーク芯金の少なくとも一部を覆う軟質樹脂から
    なる被覆部とを具備し、 前記ボス芯金を、前記軟質樹脂より硬質の硬質樹脂から
    なる補強部で覆うとともに、この補強部に、この補強部
    の他の部分より密度の低い硬質樹脂からなる低密度部を
    設けたことを特徴とするステアリングホイール。
  2. 【請求項2】 低密度部は、発泡樹脂であることを特徴
    とする請求項1記載のステアリングホイール。
  3. 【請求項3】 低密度部は、補強部と一体に形成された
    ことを特徴とする請求項1または2記載のステアリング
    ホイール。
  4. 【請求項4】 補強部の全体が発泡樹脂にて形成された
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のステ
    アリングホイール。
  5. 【請求項5】 補強部は、ボス芯金を埋設して覆う厚肉
    部を備えるとともに、リム芯金とスポーク芯金との少な
    くとも一部を一体的に覆うことを特徴とする請求項1な
    いし4いずれか記載のステアリングホイール。
  6. 【請求項6】 リム芯金を設けたリム部と、ボス芯金を
    設けたボス部と、これらリム芯金とボス芯金とを連結す
    るスポーク芯金を設けたスポーク部と、前記リム芯金お
    よびスポーク芯金の少なくとも一部を覆う軟質樹脂から
    なる被覆部とを具備し、 前記スポーク芯金の全長にわたり、前記軟質樹脂より硬
    質の硬質樹脂からなる補強部で覆うとともに、この補強
    部の一部に前記スポーク芯金を離脱可能な離脱部を設け
    たことを特徴とするステアリングホイール。
  7. 【請求項7】 離脱部は、補強部に開口した弱部を備え
    たことを特徴とする請求項6記載のステアリングホイー
    ル。
  8. 【請求項8】 離脱部は、補強部の他の部分より厚さ寸
    法の小さい弱部を備えたことを特徴とする請求項6また
    は7記載のステアリングホイール。
  9. 【請求項9】 弱部は、リム芯金よりもボス芯金に近接
    して配置され、かつ、この弱部は、操作側の反対側に位
    置してスポーク芯金の周方向の2分の1より小さく設け
    られたことを特徴とする請求項7または8記載のステア
    リングホイール。
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