JPH0922611A - 山桜の樹皮を使用した照明器具の製造方法 - Google Patents

山桜の樹皮を使用した照明器具の製造方法

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JPH0922611A
JPH0922611A JP6340764A JP34076494A JPH0922611A JP H0922611 A JPH0922611 A JP H0922611A JP 6340764 A JP6340764 A JP 6340764A JP 34076494 A JP34076494 A JP 34076494A JP H0922611 A JPH0922611 A JP H0922611A
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JP
Japan
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bark
cherry tree
luminaire
plate
shade
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Application number
JP6340764A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Kusanagi
満 草薙
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Abstract

(57)【要約】 【目的】山桜の表皮を剥いで陰干しにて乾燥させ、これ
を表裏から削って薄い原皮とし、透明又は半透明の薄い
合成樹脂板、硝子板等と接着して、照明器具に形成し、
照明光を通過させる、新しい美しさを持った明器具の製
造方法。 【構成】山桜の表皮を剥いで乾燥させた後、これを表裏
から6対4の割合に研磨して薄い原皮とし、合成樹脂
板、硝子板等の透明又は半透明の板に接着剤を介して加
熱圧着して加熱圧着し、原皮の裂け目、穴等の補修を行
い、ウレタンの下塗りをした後、照明器具の形上に形成
して、フレームに沿って接着し、最終のウレタン仕上げ
塗りをすることを特徴とする、山桜の樹皮を使用下照明
器具の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、山桜の表皮を必要な大
きさに剥いで、その表裏を削り、塩化ビニール板等の、
透明又は半透明の板に接着剤を介して加熱圧着し、電気
スタンドのシェードや、室内灯等のフレームに貼ってな
る照明器具の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の山桜の樹皮を貼った茶筒、皿等
は、秋田地方の名産品として販売されていた。近年は、
山桜の樹皮を模様として切り抜いて無地の盆や、手箱等
に貼った商品も出回っているが、これらのごく限られた
技術のみしか現存していないのが実状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、旧態依然た
る現状を打開し、山桜の樹皮の色や、樹皮の肌の自然の
模様の美しさを発揮する新しい商品として、照明灯の光
を通過させる照明器具等に使用し、山桜の樹皮が持つ自
然の美しさを新しく発揮させた、新規な照明器具の製造
方法である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するために、樹齢20年以上の、主として東北地方
の山桜の樹皮を、樹皮が水分を含み、気温の上がる7、
8、9月の間に、樹皮に浅くナイフを入れると、そのナ
イフの傷の長さの樹皮が樹木の太さにくるりと剥ける。
一本の山桜から、平均4〜6枚採取できる。山桜の樹皮
と言っても、表皮のみを剥くので、樹は枯れず、2年程
すると二度目の樹皮ができる。
【0005】採取した樹皮は、1〜3年ほど陰干しとし
て乾燥させ、製造行程に於ける伸縮や研磨の際の毛羽立
ちを押さえ、仕上がりの色彩を良好にする。
【0006】この乾燥させた樹皮を、表、裏とも、2、
3回にわたり研磨し、削って必要な厚さに仕上げ、これ
を原皮とし、この原皮を、塩化ビニール板、アクリル
板、硝子板等の透明又は半透明の薄板に、接着剤を介し
て、加熱圧着する。この行程の後に、樹皮の穴、裂け目
等を補修し、補修が終ったら、サンドペーパーで研磨
し、ウレタンで下塗りし、更に研磨してシェード板を作
成する。
【0007】電気スタンドのシェードの大きさと形状に
より、樹皮を縦、横いずれかに使用し、又接ぎ目が必要
なものは重ね代をとって接ぎ合せ、ランプシェード等の
フレームの形状に形成し、それらをフレームに貼り合わ
せ、組み立て終了後に仕上げのウレタン塗装をして出来
上がる。
【0008】
【発明の作用】以上のようにして作成した、ランプシェ
ード等の照明器具は、山桜の樹皮を薄く削って得る美し
い色彩の原皮は、樹皮の持つ色や、厚みにより、原皮の
厚さを調整し得るので、その原皮がやや厚めならばやや
黒みががり、薄い程黄色みが勝った色彩となり、平均の
ものは、電灯の光が通過すると、大変美しい赤みがかっ
た飴色となり、山桜の樹皮の持つ自然の色の美しい変化
を呈するものである。
【0009】
【実施例】本発明による照明器具には、樹齢20年以上
の山桜の樹皮の表皮の、幅約20cm以上のものを必要
とし、7、8、9月に山桜の表皮を剥ぎ、作業行程での
伸縮と毛羽立ちを防ぐため、陰干しとして1〜3年の間
乾燥させるが、この樹皮は厚さ約1mmである。この樹
皮1を一回目の荒削りで約0.5mm(サンドペーパー
番数60番)とし、二回目の中削りで約0.3mm(サ
ンドペーパー番数150番)とし、3回目は仕上げ削り
とするが、厚さ約0.2mm(サンドペーパーの番数2
40番)の仕上がりとする。研磨の比率は、樹皮の表面
が6で、裏面が4の割合である。普通は以上のように研
磨して仕上げるのであるが、樹皮の厚さや樹皮の持って
いる色彩等を考慮して、サンドペーパーの番数等を適宜
調整するものである。
【0010】以上のごとき原皮は、塩化ビニール、アク
リル板または硝子板等の透明、半透明の板2(平均約
0.3mm)に接着するが、樹皮と、例えばアクリル板
の双方に接着剤を塗り、季節にもよるが、約1時間程乾
かしてのち、加熱して圧着する。加熱圧着して後、樹皮
の穴や裂け目に、中削りの際の樹皮の粉と接着剤を混ぜ
合わせ、一つ一つ篦で丁寧にぬりつぶして補修作業を行
う。
【0011】補修を終えた板は、再度サンドペーパーで
研磨し、その後ウレタンで下塗りをし、乾いた後、再度
サンドペーパーで研磨し、シェード板を仕上げる。
【0012】例えば、電気スタンドのシェードを製作す
る場合、通常の形状のシェードは下方の拡がった筒型の
金属フレーム3で、これに対応して、この実施例では、
樹皮を横貼りとして二枚用意し、二枚を接着剤で貼り合
わせて作成し、フレーム3に接着し、ウレタン仕上げを
し、飾りテープ等を装着する。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、山桜の樹皮の自然の色彩が、灯火が通過すること
により樹皮の持つ色彩の濃淡により、一層の美しい色合
いとなり、山桜の樹皮を使用した画期的新商品として、
多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原皮
【図2】電気スタンドの形状をした樹脂板
【図3】電気スタンドのフレーム
【符号の説明】
1 原皮 2 電気スタンドに形成した樹脂板 3 電気スタンドのフレーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】山桜の樹皮を必要な大きさに剥いで、陰干
    しとして乾燥させ、これを原皮とし、原皮の表面及び裏
    面を、それぞれ2、3回に分けて必要な厚さに薄く研磨
    し、この原皮を、接着剤を介して塩化ビニール板、アク
    リル板又は硝子板等の透明、又は半透明の薄い板に加熱
    圧着して後、原皮の穴や裂け目の補修行程を経て、ウレ
    タンの下塗りをし、照明器具のシェード型等に形成し
    て、フレームに沿って接着し、最終のウレタンの仕上げ
    塗りを行うことを特徴とする、山桜の樹皮を使用した照
    明器具の製造方法。
JP6340764A 1994-12-21 1994-12-21 山桜の樹皮を使用した照明器具の製造方法 Pending JPH0922611A (ja)

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JP6340764A JPH0922611A (ja) 1994-12-21 1994-12-21 山桜の樹皮を使用した照明器具の製造方法

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ID=18340091

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JP6340764A Pending JPH0922611A (ja) 1994-12-21 1994-12-21 山桜の樹皮を使用した照明器具の製造方法

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5629202A (en) * 1979-07-23 1981-03-24 Pirelli General Cable Works Optical fiber cable
JPS5681798A (en) * 1979-12-03 1981-07-04 Ingersoll Rand Co Roof plate for mine
JPS56160484A (en) * 1980-05-13 1981-12-10 Nippon Kanken Kogyo Kk Leakage preventing method of joining part of buried branch pipe
JPS60150608A (ja) * 1984-01-19 1985-08-08 Toshiba Corp 箔巻変圧器の冷却ダクト

Patent Citations (4)

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