JPH09226036A - 半導電性発泡ロール - Google Patents

半導電性発泡ロール

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JPH09226036A
JPH09226036A JP6377296A JP6377296A JPH09226036A JP H09226036 A JPH09226036 A JP H09226036A JP 6377296 A JP6377296 A JP 6377296A JP 6377296 A JP6377296 A JP 6377296A JP H09226036 A JPH09226036 A JP H09226036A
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JP
Japan
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roll
foam
foamed
semiconductive
outer peripheral
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Application number
JP6377296A
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English (en)
Inventor
Katsuo Hagiwara
勝男 萩原
Yutaka Ozawa
豊 小澤
Takashi Oishi
剛史 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成不良、感光体カブリなどの生じない
半導電性発泡ロールを提供する。 【解決手段】 アクリロニトリル−ブタジエン−イソプ
レン共重合体ラテックスに硫黄、亜鉛華、加硫促進剤、
トリメンベース、オレイン酸カリウム、ケイフッ化ソー
ダ水分散液及びカーボンの分散液を添加して、固形分6
0重量%の組成物を得、この組成物をホバートミキサー
で強攪拌して空気を混入して機械的に5倍の発泡倍率に
発泡させ、次いで、型に注入して、発泡ゲル化物を得、
この発泡ゲル化物を60分間、130℃で加熱して加硫
させ発泡体を得、この発泡体を研削機で外周面を研磨し
平滑にし、最後にステンレス製の芯金の外周に接着剤で
接着し半導電性発泡ロールを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導電性発泡ロー
ルに関する。さらに詳しくは、トナーを用いて印刷また
は複写を行う電子写真印刷機または電子写真複写機に使
用する半導電性発泡ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機または電子写真印刷機な
どの電子写真装置は、感光ドラム外周面を一様に帯電さ
せ、次いで感光ドラムの外周面に印刷パターンまたは複
写パターンを露光することにより静電潜像を形成し、こ
の静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成(現
像)して、このトナー像を複写用紙または印刷用紙に転
写することにより印刷または複写する機構を有するもの
である。発泡ロールは電子写真装置において、感光体ド
ラム外周面を一様に帯電させるための帯電ロールとし
て、感光体ドラム外周面の静電潜像をトナー像に現像す
るための現像ロールとして、または現像ロールにトナー
を供給するための供給ロールなどとして使用されてい
る。電子写真機に用いる発泡ロールとしては、ポリウレ
タンフォームからなるロールが知られている。このウレ
タン発泡ロールはウレタンプレポリマーと延長化剤とか
らなる原料組成物に導電性付与剤を配合して、さらに必
要に応じて少量の水を加えて反応させ、この反応により
発生する炭酸ガスの量及び発生速度をコントロールして
セル径または密度のいずれかを制御し発泡体を得てい
る。また別の発泡ロールとして、シリコンゴム、天然ゴ
ム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴムなどを
用いたものが知られている。これら発泡ロールは固形の
ゴムに発泡剤を配合し、発泡剤から発生するガスの量、
発生速度を制御してセル径または密度のいずれかをコン
トロールして得る。これら従来の発泡ロールにおいて電
気抵抗を調整するために導電性付与剤を配合するが、発
泡体の硬度が高くなり、発泡状態も導電性付与剤の配合
により変化する。従って、発泡ロールのセル径、密度、
硬度及び電気抵抗のすべてを同時にコントロールするこ
とが困難であったため、セル径または密度のいずれか、
あるいは発泡体を形成するために用いる原料ゴムの硬度
または発泡体のアスカー硬度Cのいずれかを制御するこ
とにより、電子写真装置に適合するようにしてきた。し
かし、従来の発泡ロールでは、目詰まりなどによる画像
形成不良、ブリードによる感光体汚染などを数千枚程度
の印刷または複写後に起こすことがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、画像
形成不良、感光体カブリなどの生じない半導電性発泡ロ
ールを提供することにある。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ラテックスに
導電性付与剤を配合し、発泡させ、ゲル化し、加硫する
ことにより、セル径、密度、電気抵抗及び硬度を同時に
制御でき、且つセル径、密度、電気抵抗及び硬度を規定
することにより画像形成不良及び感光体汚染を起こさな
い半導電性発泡ロールが得られること及び固形ゴムから
得られる発泡体に比べ導電性付与剤の配合量が少なくす
み電気抵抗のムラを生じないことを見いだし、この知見
に基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】かくして、本発明によれば、(1) 導電
性剛性体からなる芯金及び該芯金の外周面に積層してな
る発泡体層からなり、該発泡体層の平均セル径が10〜
200μmで、発泡体の密度が0.1〜0.4g/cm
3で、アスカー硬度Fが30〜90度、アスカー硬度C
が0.1〜20度で、芯金とロール外周面との間の電気
抵抗が103〜1011Ω・cmである半導電性発泡ロー
ルが提供される。
【0006】本発明の半導電性発泡ロールの好適な態様
として以下のものが提供される。 (2) 発泡体がラテックス及び導電性付与剤を含有す
る組成物を発泡し、ゲル化し、加硫してなるものである
ことを特徴とする前記(1)の半導電性発泡ロール。 (3) 発泡体がアクリロニトリル−ブタジエン系共重
合体、アクリロニトリル−ブタジエン−イソプレン系共
重合体、スチレン−ブタジエン系共重合体、エピハロヒ
ドリン−アルキレンオキシド系共重合体、アクリレート
系重合体から選ばれる材料からなるものであることを特
徴とする前記(1)または(2)の半導電性発泡ロー
ル。 (4) 芯金の外径が発泡体の内径よりも大きいことを
特徴とする前記(1)の半導電性発泡ロール。
【0007】本発明によれば、(5) ラテックス及び
導電性付与剤を含有する組成物に気体を混入して発泡さ
せ発泡物を得る工程、発泡物をゲル化し発泡ゲル化物を
得る工程、発泡ゲル化物を加硫して発泡体を得る工程及
び発泡体に芯金を取り付ける工程を有することを特徴と
する半導電性発泡ロールの製法、及び (6) ラテックスを含有する組成物に気体を混入して
発泡させ発泡物を得る工程、発泡物をゲル化し発泡ゲル
化物を得る工程、発泡ゲル化物を加硫して発泡体を得る
工程、発泡体に導電性付与剤を含浸させる工程及び発泡
体に芯金を取り付ける工程を有することを特徴とする半
導電性発泡ロールの製法が提供される。
【0008】本発明の半導電性発泡ロールの製法の好適
な態様として以下のものが提供される。 (7) 発泡倍率が3〜7倍であることを特徴とする前
記(5)または(6)の製法。 (8) 緩凝固剤を組成物または発泡体に添加し常温下
でゲル化することを特徴とする前記(5)または(6)
の製法。 (9) 粒径0.03〜5μmのラテックスを用いるこ
とを特徴とする前記(5)または(6)の製法。
【0009】本発明によれば、(10) 導電性剛性体
からなる芯金及び該芯金の外周面に積層してなる発泡体
層からなり、該発泡体層の平均セル径が10〜200μ
mで、発泡体の密度が0.1〜0.4g/cm3で、ア
スカー硬度Fが30〜90度、アスカー硬度Cが0.1
〜20度で、芯金とロール外周面との間の電気抵抗が1
3〜1011Ω・cmである前記の半導電性発泡ロール
及び外周面が一様に帯電し且つ露光することにより該帯
電が除電される感光体ドラムからなり、半導電性発泡ロ
ール及び感光体ドラムはそれぞれ回転することができ且
つ接触して設置されてなる画像形成装置が提供される。
【0010】また、本発明によれば、(11) 導電性
剛性体からなる芯金及び該芯金の外周面に積層してなる
発泡体層からなり、該発泡体層の平均セル径が10〜2
00μmで、発泡体の密度が0.1〜0.4g/cm3
で、アスカー硬度Fが30〜90度、アスカー硬度Cが
0.1〜20度で、芯金とロール外周面との間の電気抵
抗が103〜1011Ω・cmである前記の半導電性発泡
ロール、導電性剛性体からなる芯金及び該芯金の外周面
に積層してなるゴム層からなり、芯金とロール外周面と
の間の電気抵抗が106〜1011Ω・cmであり、ゴム
層外周面の十点平均表面粗さが1〜10μmである現像
用ゴムロール及び外周面が一様に帯電し且つ露光するこ
とにより該帯電が除電される感光体ドラムからなり、半
導電性発泡ロール、現像用ゴムロール及び感光体ドラム
はそれぞれ回転することができ、半導電性発泡ロールと
現像用ゴムロールとが接触して設置され、現像用ゴムロ
ールと感光体ドラムとが接触して設置されてなる現像装
置が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の半導電性発泡ロールは、
導電性剛性体からなる芯金及び該芯金の外周面に積層し
てなる発泡体層からなるものである。
【0012】発泡体層は、その平均セル径が10〜20
0μm、好ましくは50〜150μmである。セル径が
大きくなると、トナーの目詰まりなどを生じて感光体カ
ブリ等の画像形成不良を生じる。セル径は小さくなる
と、硬度が高くなり印字濃度が低下するなどの不具合が
生じる。
【0013】発泡体層は、その密度が0.1〜0.4g
/cm3、好ましくは0.12〜0.3g/cm3であ
る。密度が小さいと、トナーの目詰まりを生じて画像形
成不良を起こす。密度が大きいとロールの回転負荷が大
きくなる。
【0014】発泡体層は、そのアスカー硬度Fが30〜
90度、好ましくは40〜85度である。またそのアス
カー硬度Cが0.1〜20度、好ましくは0.5〜15
度である。アスカー硬度F及びアスカー硬度Cが小さい
と、耐久性が低下し、アスカー硬度F及びアスカー硬度
Cが大きいとロールの回転負荷が大きくなる。また硬度
Fと硬度Cとをこの範囲内にすることによりトナーのか
きとりの効率が良くなりゴーストの発生、印字濃度の低
下などの不具合が解消される。
【0015】また、芯金とロール外周面との間の電気抵
抗が103〜1011Ω・cm、好ましくは104〜1010
Ω・cmである。
【0016】発泡体を形成する材料は、特に限定されな
いが、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−イソプレン共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、エピハロヒドリン共重合体、
アクリレート系重合体、ポリウレタン、シリコーン、ポ
リエチレン、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴ
ム、イソプレンゴム、天然ゴムなどが挙げられる。これ
らのうち、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ア
クリロニトリル−ブタジエン−イソプレン共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、エピハロヒドリン共重合
体及びアクリレート系重合体、特にアクリロニトリル−
ブタジエン−イソプレン共重合体またはスチレン−ブタ
ジエン共重合体が好適である。また、この発泡体層は、
ラテックスを発泡させて得られる発泡体からなるものが
好ましい。
【0017】本発明の半導電性発泡ロールにおいて、芯
金は導電性剛性体、具体的には、銅、鉄、ステンレス
鋼、アルミニウム、ニッケルなどの金属で形成されてい
る。芯金は通常、端から端までが同一外径の円柱形状を
なしているものを用いるが、発泡ロールが他のロールに
接触することによる、他のロールまたは発泡ロールの端
部の摩耗を少なくするために芯金の端部の外径を芯金の
軸方向中央部よりも小さくすることが好ましい。芯金の
外周面は発泡体層との接着力を高めるために、表面粗さ
を大きくすることが好ましい。
【0018】半導電性発泡ロールの外周面には、電気抵
抗の調整のためまたは表面粗さあるいは摩擦抵抗の調整
のために樹脂などを被覆することができる。
【0019】本発明の半導電性発泡ロールの製法は特に
限定されないが、好適には、ラテックス及び導電性付与
剤を含有する組成物に気体を混入して発泡させ発泡物を
得る工程、発泡物をゲル化し発泡ゲル化物を得る工程、
発泡ゲル化物を加硫して発泡体を得る工程及び発泡体に
芯金を取り付ける工程を有する製法、またはラテックス
を含有する組成物に気体を混入して発泡させ発泡物を得
る工程、発泡物をゲル化し発泡ゲル化物を得る工程、発
泡ゲル化物を加硫して発泡体を得る工程、発泡体に導電
性付与剤を含浸させる工程及び発泡体に芯金を取り付け
る工程を有する製法により得る。
【0020】ラテックスは、前記発泡体を形成する材料
の粒子の水分散液または水乳化液である。ラテックス粒
子の粒径は、通常、0.03〜5μmである。
【0021】導電性付与剤は、発泡体を形成する材料に
分散させ発泡体の電気抵抗を低下させるものである。導
電性付与剤としては、カーボンブラックなどの炭素粉;
銅粉、銀粉、アルミニウム粉、ニッケル粉などの金属粉
などを挙げることができる。導電性付与剤は、通常、粒
子形状をなしている。導電性付与剤の粒径は、通常、
0.01〜100μmである。導電性付与剤の量は、前
記の電気抵抗に調整するために適宜選択できる。具体的
には、ラテックスの固形分100重量部に対して、通
常、0.5〜30重量部、好ましくは1〜20重量部で
ある。導電性付与剤を発泡体中に分散させるには、発泡
体を形成するためのラテックスに混合して発泡させる
か、または発泡体を得た後、その発泡体に含浸させる。
【0022】前記ラテックスと導電性付与剤とを混合し
組成物を得る。導電性付与剤をラテックスに混合するに
は、導電性付与剤を水に均一分散させてからラテックス
に混合するのが好ましい。なお、この組成物には必要に
応じて、感熱ゲル化剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進
剤、整泡剤、発泡剤などを配合することができる。
【0023】次いで、組成物に気体を混入して発泡物を
得る。気体を混入するには、通常、該組成物を空気中で
強攪拌するか、または過酸化水素などの発泡剤を用いる
ことにより行う。強攪拌するためにはホバートミキサ
ー、オークスミキサー等を用いる。発泡物の発泡倍率
は、通常、3〜7倍、好適には4〜6倍である。発泡倍
率が低いと印字濃度が低くなりやすくなり、発泡倍率が
高いとカブリなどを生じやすくなる。次いで、発泡物を
ゲル化し発泡ゲル化物を得る。ゲル化するときには発泡
物の発泡セルが潰れないようにして行う。ゲル化するに
は、ダンロップ法のごとくけいフッ化ソーダ、けいフッ
化カリウムやチタンフッ化ソーダなどの緩凝固剤を組成
物または発泡物に添加し常温下でゲル化させるか、タラ
レー法のごとく発泡物を冷凍するか、熱凝固法のごとく
組成物に感熱ゲル化剤を配合し、発泡後、熱を加える
か、またはケイザム法などの方法が採られる。次に、発
泡ゲル化物を加硫して発泡体を得る。加硫するには、ゲ
ル化物をそのまま加硫しても良いし、ゲル化物を圧縮し
て加硫してもよい。
【0024】発泡体と芯金との接合は、前記発泡体を研
削し、芯金に接着することにより容易に行うことができ
る。また、前記発泡物を芯金の入った型に流し込んだ
後、ゲル化し、加硫することによりも得ることができ
る。芯金の外径は発泡体の芯金を取り付ける部分の内径
に比べ大きい方が芯金と発泡体との接合力が強くなるの
で、接合部が破壊され、ロールが芯金に対して滑って回
転しなくなり画像不良を生起することが防げるので好ま
しい。
【0025】本発明の半導電性発泡ロールは、その発泡
体層の外周面の摩擦抵抗、表面粗さ、表面電気抵抗また
は硬度を調整するために、ポリウレタンなどの樹脂を被
覆し、または紫外線等を照射することができる。
【0026】本発明の現像装置は、前記半導電性発泡ロ
ール(以下、供給ロールという。)、現像ロール及び感
光体ドラムを有するものである。感光体ドラムは、帯電
ロールと接触させることにより外周面が一様に帯電し且
つ露光することにより該帯電が除電されるものである。
【0027】供給ロール、現像ロール及び感光体ドラム
はそれぞれ回転することができるよう固定されている。
供給ロールと現像ロールとは接触するように固定されて
いる。また、現像ロールと感光体ドラムとが接触するよ
うにして固定されている。なお、供給ロール、感光体ド
ラム及び現像ロールをそれぞれ回転させるための駆動装
置が、通常、備えられている。感光体ドラムの回転方向
と現像ロールの回転方向は、通常、逆回転方向になるよ
うに(接触面では同方向に擦り合うように)する。供給
ロールの回転方向と現像ロールの回転方向は、通常、同
じ回転方向になるように(接触面では逆方向に擦り合う
ように)する。周速度は、トナーが感光体に十分付着す
るように、また後述の転写装置で転写しなかった残存ト
ナーを現像ロールで清掃する効率を高めるために感光体
ドラムの周速度に対して1.5〜3倍の周速度で現像ロ
ールを回転させることが好ましい。また現像ロールの周
速度に対して0.4〜0.9倍の周速度で供給ロールを
回転させることが好ましい。
【0028】供給ロール、感光体ドラム及び現像ロール
には、通常、電圧が印加されている。感光体ドラム及び
現像ロールに印加される電圧は、感光体ドラムの表面電
位(Vc)と現像ロールの表面電位(Vd)との関係
が、(Vc−Vd)の絶対値が50ボルト以上になるよ
うにする。印加電圧を上記条件に設定することにより、
現像と清掃とを同時に効率よく行うことができる。
【0029】現像ロールには、通常、現像ロール表面に
付着されるトナーの層厚及び帯電状態を制御するための
現像ブレードが現像ロールに当接されている。現像ブレ
ード及び供給ロールには、通常、電圧が印加されてい
る。現像ブレード及び供給ロールに印加される電圧は、
現像ブレードの表面電位(Vb)、供給ロールの表面電
位(Vs)、現像ロールの表面電位(Vd)との関係
が、数1で表されるようにする。トナーの帯電が均一に
なり、トナーの供給が効率よく行うことができる。
【0030】
【数1】
【0031】現像ロールによって感光体ドラムに付着さ
れたトナーは転写装置により紙または樹脂シート等にト
ナー像が転写される。転写装置としては、転写ロール、
転写ベルト、コロナ放電転写装置などが挙げられる。
【0032】本発明の現像装置を適用できるトナーは特
に制限されないが、好適には球形の非磁性一成分トナー
を用いる。球形トナーは体積平均粒径(dv)が3〜1
5μm、好ましくは5〜10μmのものである。好適な
球形トナーは上記体積平均粒径を備え、さらに体積平均
粒径(dv)と個数平均粒径(dn)の比(dv/d
n)が1〜1.4であり、粒子の絶対最大長を直径とし
た円の面積(Sc)を粒子の実質投影面積(Sr)で割
った値(Sc/Sr)が1〜1.3である。さらに好適
に適用できる球形トナーはBET法による比表面積
(A)[m2/g]、個数平均粒径(dn)[μm]及
び真比重(D)の積(A×dn×D)が5〜10の範囲
に入るもので、帯電量(Q)[μc/g]と比表面積
(A)の比(Q/A)が40〜150のものである。球
形トナーは、通常、重合法により得ることができる。
【0033】本発明の現像装置に用いる現像ロールの十
点平均粗さ(Rz1)は1〜10μm、好ましくは2〜
9μmである。Rz1はより小さい方が好ましいが、R
1を0に近づけることは困難であるので、下限は0.
3μmとなる。
【0034】さらに本発明の現像ロールの円周方向の十
点平均粗さ(Rz2)/軸方向の十点平均粗さ(Rz1
の比が0.9〜1.2であることが好ましい。Rz2
Rz1の比が大きくなると印字濃度が高くなるがハーフ
トーン(印字のドット再現性)が低下する。逆にRz2
/Rz1の比が小さくなる印字濃度及び印字のドット再
現性が低下する。なお、十点平均粗さ(Rz1及びR
2)はゴムロール面の断面曲線から基準長さだけ抜き
取った部分の中で最も高い山から5番目までの山の高さ
の平均値と最も深い谷から5番目までの谷の深さの平均
値との差をμmの単位で表した値である。
【0035】現像ロールのゴム層の電気抵抗は、通常、
106〜1011Ω・cm、好ましくは106〜1010Ω・
cmである。電気抵抗を範囲にすることにより、トナー
の帯電が高く均一となり、良好な印字濃度が得られ、ま
たドット再現性も良くなる。
【0036】現像ロールのゴム層の材料はゴム弾性を有
するものである。ゴム弾性を有する材料としては、スチ
レン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン
ゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−
プロピレン−ジエンゴム?、エピクロルヒドリンゴム、
ブチルゴム、アクリルゴムなどを挙げることができる。
これらのうち、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、エ
ピクロルヒドリンゴムはゴム層の電気抵抗が均一で、ト
ナーの帯電が均一にできるので、カブリなどの画像不良
を生じにくいので好ましい。
【0037】本発明の画像形成装置は、前記半導電性発
泡ロール及び感光体ドラムからなり、半導電性発泡ロー
ル及び感光体ドラムはそれぞれ回転することができ且つ
接触して設置されてなるものである。半導電性発泡ロー
ルは供給ロールとして使用する以外に、帯電ロール、現
像ロールまたは転写ロールとして使用することができ
る。
【0038】
【実施例】実施例により本発明をさらに詳細に説明す
る。本実施例において行った評価試験方法は以下のとお
りである。
【0039】[印字濃度]マクベス反射濃度軽を用いて
「黒ベタ印字部」の印字濃度を測定した。1.3〜1.
4の範囲になるのが好適である。
【0040】[感光体カブリ]2,000枚の連続印刷
を行った後、 感光体ドラム上のカブリ部分のトナーを
メンディングテープで剥し取り、そのテープを白紙に張
り付け、これの反射率を白色度計を用いて測定し、メン
ディングテープだけを白紙に張り付けたものの反射率と
の差を求めた。その差が10%未満になっていることが
好ましい。
【0041】実施例1 平均粒径約0.1μmのアクリロニトリル−ブタジエン
−イソプレン共重合体ラテックス100重量部(固形
分)に硫黄1重量部、酸化亜鉛3重量部、加硫促進剤1
重量部(EZ=0.5重量部、MZ=0.5重量部)、
トリメンベース0.5重量部、オレイン酸カリウム0.
1重量部、ケイフッ化ソーダ(20%)水分散液5重量
部(固形分)及びカーボンの分散液5重量部(固形分)
を添加して、固形分60重量%の組成物を得た。この組
成物をホバートミキサーで強攪拌して空気を混入して機
械的に5倍の発泡倍率に発泡させた。次いで、外径4m
m芯棒の設置された型に注入して、発泡ゲル化物を得
た。この発泡ゲル化物を60分間、130℃で加熱して
加硫させ、脱型し、芯棒を取り除いて発泡体を得た。こ
の発泡体(芯棒の通っていた部分)に、中央部外径6m
m、端部外径5.5mmのステンレス製の芯金を通し
て、発泡体と芯金外周とを接着剤で接着し、次いで研削
機を用いて発泡体外周面を研磨し平滑にして半導電性発
泡ロールを得た。
【0042】この半導電性発泡ロールを図1に示す画像
形成装置の供給ロールとして取り付け、Rz1が5μ
m、Rz2/Rz1が1.0及び電気抵抗が約109のエ
ピクロルヒドリンゴムとアクリロニトリル−ブタジエン
ゴムとを混練し加硫した物からなる現像ロールと感光体
ドラムとの表面電位の差を、300ボルトとし、現像ブ
レードの表面電位が現像ロールの表面電位より高くなる
ように現像ブレードに電圧を印加し、さらに供給ロール
の表面電位が現像ブレードの表面電位よりも高くなるよ
うに供給ロールに電圧を印加して、感光体ドラムをA方
向に現像ロールをB方向に回転させ、球形トナー(体積
平均粒径5.3μm、個数平均粒径5μm、粒子の絶対
最大長を直径とした円の面積(Sc)を粒子の実質投影
面積(Sr)で割った値(Sc/Sr)が1.1、BE
T法による比表面積(A)[m2/g]、個数平均粒径
(dn)[μm]及び真比重(D)の積(A×dn×
D)が8、且つ帯電量(Q)[μc/g]と比表面積
(A)の比(Q/A)が120)を用いて、印刷を行っ
た。その結果を表1に示した。
【0043】実施例2〜5 表1に示すラテックスを用いて、実施例1と同様にして
発泡ロールを得、その発泡ロールを用いて画像評価を行
った。その結果を表1に示した。
【0044】比較例1 ポリエーテルポリオール(旭硝子(株)製、エクセノー
ル828)100重量部、ウレタン変性MDI(住友バ
イエルウレタン(株)製、スミジュールPF)17.5
重量部、1,4−ブタンジオール1重量部からなるポリ
エーテルポリウレタンにシリコン界面活性剤(日本ユニ
カー(株)製、L−520)1.5重量部、ジブチルチ
ンジラウリレート0.01重量部及びカーボン5重量部
を添加し発泡させて得られた発泡体を用いて発泡ロール
を得、その発泡ロールを用いて画像評価を行った。その
結果を表1に示した。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明の製法によれば、発泡体の平均セ
ル径、密度、アスカー硬度F、アスカー硬度C及び芯金
とロール外周面との間の電気抵抗を容易に調整可能であ
る。また発泡体の平均セル径、密度、アスカー硬度F、
アスカー硬度C及び芯金とロール外周面との間の電気抵
抗とのバランスを調整した半導電性発泡ロールは印字濃
度の低下や感光体カブリなどの画像形成不良を生じにく
く、電子写真装置用のロールとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置を示す図。
【符号の説明】
4:感光体ドラム 5:帯電ロール 6:現像ロール 7:転写ロール 8:供給ロール 9:現像ブレード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性剛性体からなる芯金及び該芯金の
    外周面に積層してなる発泡体層からなり、該発泡体層の
    平均セル径が10〜200μmで、発泡体の密度が0.
    1〜0.4g/cm3で、アスカー硬度Fが30〜90
    度、アスカー硬度Cが0.1〜20度で、芯金とロール
    外周面との間の電気抵抗が103〜1011Ω・cmであ
    る半導電性発泡ロール。
  2. 【請求項2】 ラテックス及び導電性付与剤を含有する
    組成物に気体を混入して発泡させ発泡物を得る工程、発
    泡物をゲル化し発泡ゲル化物を得る工程、発泡ゲル化物
    を加硫して発泡体を得る工程及び発泡体に芯金を取り付
    ける工程を有することを特徴とする半導電性発泡ロール
    の製法。
  3. 【請求項3】 ラテックスを含有する組成物に気体を混
    入して発泡させ発泡物を得る工程、発泡物をゲル化し発
    泡ゲル化物を得る工程、発泡ゲル化物を加硫して発泡体
    を得る工程、発泡体に導電性付与剤を含浸させる工程及
    び発泡体に芯金を取り付ける工程を有することを特徴と
    する半導電性発泡ロールの製法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導電性発泡ロール及び
    外周面が一様に帯電し且つ露光することにより該帯電が
    除電される感光体ドラムからなり、 半導電性発泡ロール及び感光体ドラムはそれぞれ回転す
    ることができ且つ接触して設置されてなる画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導電性発泡ロール、 導電性剛性体からなる芯金及び該芯金の外周面に積層し
    てなるゴム層からなり、芯金とロール外周面との間の電
    気抵抗が106〜1011Ω・cmであり、ゴム層外周面
    の十点平均表面粗さが1〜10μmである現像用ゴムロ
    ール及び外周面が一様に帯電し且つ露光することにより
    該帯電が除電される感光体ドラムからなり、 半導電性発泡ロール、現像用ゴムロール及び感光体ドラ
    ムはそれぞれ回転することができ、半導電性発泡ロール
    と現像用ゴムロールとが接触して設置され、現像用ゴム
    ロールと感光体ドラムとが接触して設置されてなる現像
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001227532A (ja) * 2000-02-16 2001-08-24 Sumitomo Rubber Ind Ltd 導電性ロール用ゴム組成物および導電性ロール
JP2006337683A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置および荷電制御部材
CN1322088C (zh) * 2003-08-22 2007-06-20 日东电工株式会社 发泡防尘材料以及采用该发泡防尘材料的防尘结构
JP2011081387A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Samsung Electronics Co Ltd 画像形成装置の電圧制御方法とその記録媒体、電圧制御装置及び電圧制御装置を有する画像形成装置

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