JPH09226004A - パイプ用の屈曲性断熱被覆材およびその製造方法 - Google Patents
パイプ用の屈曲性断熱被覆材およびその製造方法Info
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- JPH09226004A JPH09226004A JP8061781A JP6178196A JPH09226004A JP H09226004 A JPH09226004 A JP H09226004A JP 8061781 A JP8061781 A JP 8061781A JP 6178196 A JP6178196 A JP 6178196A JP H09226004 A JPH09226004 A JP H09226004A
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- shaped body
- flexible
- plastic
- pipe
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L59/00—Thermal insulation in general
- F16L59/14—Arrangements for the insulation of pipes or pipe systems
- F16L59/16—Arrangements specially adapted to local requirements at flanges, junctions, valves or the like
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Thermal Insulation (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 むらなく均一に断熱材が被覆されかつ構造が
簡単で製造が容易であるパイプ用の屈曲性断熱被覆材を
提供する。 【解決手段】 室温で柔軟な発泡体からなる中空の棒状
体に、長さ方向に一本の直線状の切れ目を入れ、切れ目
により中空部に金属または剛性を有するプラスチックの
芯材が挿入されており、該芯材入り棒状体を螺旋状に巻
いて管状体を形成し、該管状体の外表面または外内表面
を室温で柔軟なプラスチックのテープで被覆して得られ
たパイプ用の屈曲性断熱被覆材。
簡単で製造が容易であるパイプ用の屈曲性断熱被覆材を
提供する。 【解決手段】 室温で柔軟な発泡体からなる中空の棒状
体に、長さ方向に一本の直線状の切れ目を入れ、切れ目
により中空部に金属または剛性を有するプラスチックの
芯材が挿入されており、該芯材入り棒状体を螺旋状に巻
いて管状体を形成し、該管状体の外表面または外内表面
を室温で柔軟なプラスチックのテープで被覆して得られ
たパイプ用の屈曲性断熱被覆材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡体からなる中
空の棒状体に切れ目を入れ、切れ目を通して芯材を挿入
した芯材入り棒状体を螺旋管状に巻き、さらに管状表面
を被覆して得られたパイプ用の屈曲性断熱被覆材および
その製造方法に関する。
空の棒状体に切れ目を入れ、切れ目を通して芯材を挿入
した芯材入り棒状体を螺旋管状に巻き、さらに管状表面
を被覆して得られたパイプ用の屈曲性断熱被覆材および
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、断熱材で被覆された冷暖房装置に
利用する屈曲パイプとしては、冷暖房された気体や液体
を流す屈曲パイプをガラス繊維などの断熱材で被覆し、
その外表面をプラスチックテープで被覆固定してきた。
この場合、冷暖房された気体や液体を流すパイプを曲げ
加工した後に断熱材を被覆しなければ断熱材を均一に被
覆できない。
利用する屈曲パイプとしては、冷暖房された気体や液体
を流す屈曲パイプをガラス繊維などの断熱材で被覆し、
その外表面をプラスチックテープで被覆固定してきた。
この場合、冷暖房された気体や液体を流すパイプを曲げ
加工した後に断熱材を被覆しなければ断熱材を均一に被
覆できない。
【0003】一方、内側に柔軟なプラスチックの管を、
外側に金属または剛性を有するプラスチックの芯材が螺
旋状に固着された柔軟なプラスチックの管で、かつ内側
と外側の屈曲性を有する管の間に発泡プラスチックを充
填した屈曲性を有する断熱パイプがある。この場合、該
断熱パイプを屈曲した場合に発泡プラスチックが内側と
外側の柔軟なプラスチック管の間に均一に存在するため
には外側の柔軟なプラスチック管に固着された金属また
は剛性を有するプラスチックの芯材と発泡プラスチック
の装着位置およびその形状が適合しなければならない。
この断熱パイプの断面構造は多層で複雑である。したが
って、その製造方法も複雑で高度の技術を要する。
外側に金属または剛性を有するプラスチックの芯材が螺
旋状に固着された柔軟なプラスチックの管で、かつ内側
と外側の屈曲性を有する管の間に発泡プラスチックを充
填した屈曲性を有する断熱パイプがある。この場合、該
断熱パイプを屈曲した場合に発泡プラスチックが内側と
外側の柔軟なプラスチック管の間に均一に存在するため
には外側の柔軟なプラスチック管に固着された金属また
は剛性を有するプラスチックの芯材と発泡プラスチック
の装着位置およびその形状が適合しなければならない。
この断熱パイプの断面構造は多層で複雑である。したが
って、その製造方法も複雑で高度の技術を要する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、むら
なく均一に断熱材が被覆されかつ構造が簡単で製造が容
易なパイプ用の屈曲性断熱被覆材を提供するものであ
る。
なく均一に断熱材が被覆されかつ構造が簡単で製造が容
易なパイプ用の屈曲性断熱被覆材を提供するものであ
る。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明者は、断熱パイプ
について鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った
ものである。すなわち、本発明は、室温で柔軟な発泡体
からなる中空の棒状体で、該棒状体の長さ方向全体に一
本の切れ目があり、切れ目の深さは棒状体の外表面から
内表面に及ぶものであり、かつ該棒状体の中空部に切れ
目を通して金属または剛性を有するプラスチックの芯材
が挿入されており、該芯材入り棒状体を螺旋状に巻いて
管状体を形成し、該管状体の外表面または外内表面を室
温で柔軟なプラスチックのテープで被覆して得られたパ
イプ用の屈曲性断熱被覆材およびその製造方法に関する
ものである。
について鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った
ものである。すなわち、本発明は、室温で柔軟な発泡体
からなる中空の棒状体で、該棒状体の長さ方向全体に一
本の切れ目があり、切れ目の深さは棒状体の外表面から
内表面に及ぶものであり、かつ該棒状体の中空部に切れ
目を通して金属または剛性を有するプラスチックの芯材
が挿入されており、該芯材入り棒状体を螺旋状に巻いて
管状体を形成し、該管状体の外表面または外内表面を室
温で柔軟なプラスチックのテープで被覆して得られたパ
イプ用の屈曲性断熱被覆材およびその製造方法に関する
ものである。
【0006】本発明は、また、発泡体がポリオレフィ
ン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルまたはゴムであり、
芯材が金属、または荷重撓み温度70℃以上(ASTM
D648による4.6kgf/cm2荷重時)のプラ
スチックである屈曲性を有する断熱パイプに関するもの
であり、さらに、棒状体の断面の外形が円ないし楕円で
ある屈曲性を有する断熱パイプに関するものである。
ン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルまたはゴムであり、
芯材が金属、または荷重撓み温度70℃以上(ASTM
D648による4.6kgf/cm2荷重時)のプラ
スチックである屈曲性を有する断熱パイプに関するもの
であり、さらに、棒状体の断面の外形が円ないし楕円で
ある屈曲性を有する断熱パイプに関するものである。
【0007】本発明のパイプ用の屈曲性断熱被覆材は、
空調設備の流体が流れる配管の外側に該配管を包むよう
に巻かれた断熱性被覆材として使用されるものであり、
該配管を包むように巻くために、芯材入り棒状体は手の
力によって曲げたり伸ばしたりすることができるもので
ある。
空調設備の流体が流れる配管の外側に該配管を包むよう
に巻かれた断熱性被覆材として使用されるものであり、
該配管を包むように巻くために、芯材入り棒状体は手の
力によって曲げたり伸ばしたりすることができるもので
ある。
【0008】本発明の室温で柔軟な発泡体とは、上記の
ように、日常、建物の内外の作業で手の力によって曲げ
たり伸ばしたりすることができる程度に柔軟性を有する
発泡体であり、発泡体の材質はポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレンのようなポリオレフィン、ポリウ
レタン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、または、天然ゴム、合成ゴムである。発泡体として
は前記プラスチックを、二酸化炭素、窒素、フロンまた
は炭化水素等のガスを用いて、あるいは分解して前記ガ
スを発生する化学発泡剤を用いて、発泡倍率5〜80
倍、好ましくは、10〜50倍に発泡させたものが挙げ
られる。
ように、日常、建物の内外の作業で手の力によって曲げ
たり伸ばしたりすることができる程度に柔軟性を有する
発泡体であり、発泡体の材質はポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレンのようなポリオレフィン、ポリウ
レタン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、または、天然ゴム、合成ゴムである。発泡体として
は前記プラスチックを、二酸化炭素、窒素、フロンまた
は炭化水素等のガスを用いて、あるいは分解して前記ガ
スを発生する化学発泡剤を用いて、発泡倍率5〜80
倍、好ましくは、10〜50倍に発泡させたものが挙げ
られる。
【0009】本発明では、棒状体の中空部に芯材が挿入
されている。芯材を棒状体の中空部に挿入するために、
棒状体には切れ目が入れられている。切れ目は一本の線
状であり、切れ目の深さは棒状体の外表面から中空部に
達するものである。切れ目の線状は直線状でもジグザグ
線状でもよい。切れ目は棒状発泡体を製造するときに同
時に与えられても、棒状発泡体を製造後に入れられても
よい。
されている。芯材を棒状体の中空部に挿入するために、
棒状体には切れ目が入れられている。切れ目は一本の線
状であり、切れ目の深さは棒状体の外表面から中空部に
達するものである。切れ目の線状は直線状でもジグザグ
線状でもよい。切れ目は棒状発泡体を製造するときに同
時に与えられても、棒状発泡体を製造後に入れられても
よい。
【0010】芯材の材質は金属または荷重撓み温度70
℃以上(ASTM D648による4.6kgf/cm
2荷重時)の剛性を有するプラスチックであり、芯材入
り棒状体を流体の流れる配管に螺旋状に巻き付け管状と
した場合に、巻きやすく、一定の固さの管状を与えるた
めに必要とされるものである。芯材としては鉄、銅等の
金属製の針金あるいはポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレンのようなポリオレフィン、ポリエチレンテ
レフタレートのようなポリエステル、ポリスルフォン、
ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンエステル、芳
香族ナイロン等のエンジニアリングプラスチックが使用
できる。これらのプラスチック芯材は、発泡プラスチッ
クの溶融温度よりも高い融点、ガラス転移温度を有する
ものが好ましい。
℃以上(ASTM D648による4.6kgf/cm
2荷重時)の剛性を有するプラスチックであり、芯材入
り棒状体を流体の流れる配管に螺旋状に巻き付け管状と
した場合に、巻きやすく、一定の固さの管状を与えるた
めに必要とされるものである。芯材としては鉄、銅等の
金属製の針金あるいはポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレンのようなポリオレフィン、ポリエチレンテ
レフタレートのようなポリエステル、ポリスルフォン、
ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンエステル、芳
香族ナイロン等のエンジニアリングプラスチックが使用
できる。これらのプラスチック芯材は、発泡プラスチッ
クの溶融温度よりも高い融点、ガラス転移温度を有する
ものが好ましい。
【0011】また芯材としては、形状記憶合金または、
形状記憶ポリマーが使用される。形状記憶合金として
は、ニッケル−チタン合金、銅−亜鉛−アルミ合金、鉄
−マンガン−珪素合金等が使用できる。形状記憶ポリマ
ーとしては、ポリノルボルネン、トランスポリイソプレ
ン、ポリウレタン等が使用できる。これらは所定の温度
で、所定の形状に記憶させておき、作業温度で任意の形
状にした後、特定の温度にすることにより所定の形状を
与えることが出来る。
形状記憶ポリマーが使用される。形状記憶合金として
は、ニッケル−チタン合金、銅−亜鉛−アルミ合金、鉄
−マンガン−珪素合金等が使用できる。形状記憶ポリマ
ーとしては、ポリノルボルネン、トランスポリイソプレ
ン、ポリウレタン等が使用できる。これらは所定の温度
で、所定の形状に記憶させておき、作業温度で任意の形
状にした後、特定の温度にすることにより所定の形状を
与えることが出来る。
【0012】このようにして得られた芯材入り棒状体
は、必要により切れ目を接合して使用することができ
る。しかしながら、接合しないでも、芯材が中空部から
飛び出さずに使用できる場合には、切れ目を接合せずに
使用してもよい。あるいは、芯材入り棒状体を管状に巻
き取り、その管状体の外表面をテープで被覆することに
より、棒状体が目的とする形状を保つことができる場合
には切れ目を接合せずに使用してもよい。
は、必要により切れ目を接合して使用することができ
る。しかしながら、接合しないでも、芯材が中空部から
飛び出さずに使用できる場合には、切れ目を接合せずに
使用してもよい。あるいは、芯材入り棒状体を管状に巻
き取り、その管状体の外表面をテープで被覆することに
より、棒状体が目的とする形状を保つことができる場合
には切れ目を接合せずに使用してもよい。
【0013】切れ目の接合は、接着剤、粘着剤、溶解剤
を用いて行ってもよいし、熱溶着、圧接着、縫製等によ
っても行うことができる。
を用いて行ってもよいし、熱溶着、圧接着、縫製等によ
っても行うことができる。
【0014】上記のように螺旋状に巻き管状としたもの
の外側はさらに、室温で柔軟なプラスチックテープで被
覆され、螺旋状に巻き付けた管状体はテープ状物で固着
される。螺旋状に巻き付け管状としたものは、外側のみ
ならず内側もプラスチックテープで被覆されていてもよ
い。室温で柔軟なプラスチックテープの材質の種類とし
ては、前記室温で柔軟な発泡体の材質や弗素樹脂、シリ
コン樹脂が挙げられる。テープの材質と発泡体の材質は
同じものでも、異なっていてもよい。テープ状物には、
必要により粘着剤、接着剤が塗布されていてもよい。例
えば、プラスチックのテープ状物としては通常の粘着剤
を塗布した絶縁テープが挙げられる。
の外側はさらに、室温で柔軟なプラスチックテープで被
覆され、螺旋状に巻き付けた管状体はテープ状物で固着
される。螺旋状に巻き付け管状としたものは、外側のみ
ならず内側もプラスチックテープで被覆されていてもよ
い。室温で柔軟なプラスチックテープの材質の種類とし
ては、前記室温で柔軟な発泡体の材質や弗素樹脂、シリ
コン樹脂が挙げられる。テープの材質と発泡体の材質は
同じものでも、異なっていてもよい。テープ状物には、
必要により粘着剤、接着剤が塗布されていてもよい。例
えば、プラスチックのテープ状物としては通常の粘着剤
を塗布した絶縁テープが挙げられる。
【0015】あるいは芯材入り棒状体が予めテープ状物
で被覆されており、これを螺旋状に配管に巻き付けても
よい。芯材入り棒状体が予めテープ状物で被覆されてい
るものは、溶融押出機から成形されたテープ状物で該テ
ープが固化する前に、該テープ状物で発泡プラスチック
表面全体を被覆することによって作成することができ
る。予めテープ状物で被覆されている代わりに、発泡プ
ラスチック表面を未発泡プラスチックで覆われるように
してもよい。このためには、発泡体の表面がスキン層を
持つようにしてもよい。
で被覆されており、これを螺旋状に配管に巻き付けても
よい。芯材入り棒状体が予めテープ状物で被覆されてい
るものは、溶融押出機から成形されたテープ状物で該テ
ープが固化する前に、該テープ状物で発泡プラスチック
表面全体を被覆することによって作成することができ
る。予めテープ状物で被覆されている代わりに、発泡プ
ラスチック表面を未発泡プラスチックで覆われるように
してもよい。このためには、発泡体の表面がスキン層を
持つようにしてもよい。
【0016】本発明のパイプ用の屈曲性断熱被覆材は、
空調設備の流体が流れる配管の外側に該配管を包むよう
に巻かれた断熱性被覆材として使用されるものである
が、使用に際して、芯材入り棒状体を配管に巻き付け、
その外側をテープで被覆してもよい。あるいは、芯材入
り棒状体を一定の径の螺旋管状としその外側をテープで
被覆したものを予め作っておくことができる。これを流
体が流れる配管に被せ配管を曲げて使用してもよいし、
既に曲がった配管に被せて使用してもよい。
空調設備の流体が流れる配管の外側に該配管を包むよう
に巻かれた断熱性被覆材として使用されるものである
が、使用に際して、芯材入り棒状体を配管に巻き付け、
その外側をテープで被覆してもよい。あるいは、芯材入
り棒状体を一定の径の螺旋管状としその外側をテープで
被覆したものを予め作っておくことができる。これを流
体が流れる配管に被せ配管を曲げて使用してもよいし、
既に曲がった配管に被せて使用してもよい。
【0017】本発明の棒状体の断面は、外形が円ないし
楕円であるが、正方形、矩形、その他多角形であっても
よいし、棒状体を螺旋状に巻き取った場合に、巻き取る
ためのガイドとなる形状を有するものでもよい。
楕円であるが、正方形、矩形、その他多角形であっても
よいし、棒状体を螺旋状に巻き取った場合に、巻き取る
ためのガイドとなる形状を有するものでもよい。
【0018】棒状体を螺旋状に巻き取った場合に、巻き
取った棒状体同士の接触部を熱溶融または接着剤により
接着すると、完成した屈曲性断熱被覆材は強度が増し耐
久性が優れたものとなる。
取った棒状体同士の接触部を熱溶融または接着剤により
接着すると、完成した屈曲性断熱被覆材は強度が増し耐
久性が優れたものとなる。
【0019】次に製造方法について説明する。本発明の
屈曲性を有する断熱パイプを製造するには先ず、室温で
柔軟な発泡プラスチックからなる中空の棒状体を連続し
て製造する。
屈曲性を有する断熱パイプを製造するには先ず、室温で
柔軟な発泡プラスチックからなる中空の棒状体を連続し
て製造する。
【0020】中空の棒状体を製造するには、通常の発泡
プラスチックを作る方法において、その押出成形ダイの
中心部にノズルから不活性気体を導入すると出来る。中
空の棒状体には、長さ方向に一本の直線状の切れ目をカ
ッターにより与える。芯材を発泡棒状体の中空部へ切れ
目を通して挿入する。切れ目は、必要により接合され
る。
プラスチックを作る方法において、その押出成形ダイの
中心部にノズルから不活性気体を導入すると出来る。中
空の棒状体には、長さ方向に一本の直線状の切れ目をカ
ッターにより与える。芯材を発泡棒状体の中空部へ切れ
目を通して挿入する。切れ目は、必要により接合され
る。
【0021】このようにして得られた芯材入り中空発泡
プラスチック棒状体を一定の径の螺旋状に、発泡プラス
チック同士が密接するように巻き取り、同時に巻き取ら
れた棒状の発泡プラスチックの全表面を柔軟なプラスチ
ックのテープ状物で被覆し、固着する。あるいは流体の
流れる配管に上記芯材入り中空発泡プラスチック棒状体
を巻き付け、その上を柔軟なプラスチックのテープ状物
で被覆し、固着してもよい。
プラスチック棒状体を一定の径の螺旋状に、発泡プラス
チック同士が密接するように巻き取り、同時に巻き取ら
れた棒状の発泡プラスチックの全表面を柔軟なプラスチ
ックのテープ状物で被覆し、固着する。あるいは流体の
流れる配管に上記芯材入り中空発泡プラスチック棒状体
を巻き付け、その上を柔軟なプラスチックのテープ状物
で被覆し、固着してもよい。
【0022】
【0023】(実施例1)外径10mm、内径2mm、
発泡倍率30倍の中空ポリエチレン棒状体に、長さ方向
に一本の直線状の切れ目をカッターにより与えた。直径
1mmの銅線を挿入し芯材入り発泡棒状体を得た。芯材
入り発泡棒状体を隙間なく螺旋状に巻き、外径25mm
の管状に巻き取った。このようにして得られた管状体の
表面を、幅2.5cmポリ塩化ビニル製絶縁粘着テープ
で巻きながら被覆した。このようにして作成した屈曲性
断熱被覆材は、芯材がはみ出ることなく、空調用のフロ
ンガスが流れる配管に被せることができた。被せた後、
配管を所定の形に曲げて使用したが、屈曲部の発泡材が
とぎれることなく、断熱性が良好であった。
発泡倍率30倍の中空ポリエチレン棒状体に、長さ方向
に一本の直線状の切れ目をカッターにより与えた。直径
1mmの銅線を挿入し芯材入り発泡棒状体を得た。芯材
入り発泡棒状体を隙間なく螺旋状に巻き、外径25mm
の管状に巻き取った。このようにして得られた管状体の
表面を、幅2.5cmポリ塩化ビニル製絶縁粘着テープ
で巻きながら被覆した。このようにして作成した屈曲性
断熱被覆材は、芯材がはみ出ることなく、空調用のフロ
ンガスが流れる配管に被せることができた。被せた後、
配管を所定の形に曲げて使用したが、屈曲部の発泡材が
とぎれることなく、断熱性が良好であった。
【0024】(実施例2)実施例1において、直径1m
mの銅線の代わりに、直径1.5mmのポリプロピレン
製の棒状物(荷重撓み温度80℃)を挿入し、芯材入り
発泡棒状体を得た。芯材入り発泡棒状体を隙間なく螺旋
状に巻き、外径25mmの管状に巻き取った。このよう
にして作成した屈曲性断熱被覆材は、実施例1と同様に
屈曲性と断熱性に優れていた。
mの銅線の代わりに、直径1.5mmのポリプロピレン
製の棒状物(荷重撓み温度80℃)を挿入し、芯材入り
発泡棒状体を得た。芯材入り発泡棒状体を隙間なく螺旋
状に巻き、外径25mmの管状に巻き取った。このよう
にして作成した屈曲性断熱被覆材は、実施例1と同様に
屈曲性と断熱性に優れていた。
【0025】(実施例3)外径10mm、内径2mm、
長さ25m、発泡倍率50倍の中空で表面にスキン層を
持つ軟質ポリウレタン棒状体に、長さ方向に一本の直線
状の切れ目をカッターにより与えた。融点230℃、ガ
ラス転移温度70℃のポリエチレンテレフタレート製の
直径1mmの線を、棒状体にの中空部に切れ目を通して
挿入し、切れ目をウレタン系接着剤を用いて接着し、芯
材入り発泡棒状体を得た。芯材入り発泡棒状体の表面に
ウレタン系接着剤を塗布した後、これを外径15mmの
流体用銅管の上に隙間なく、長さ約4mの螺旋管状に巻
いた。さらに、管状体の表面をウレタン系接着剤を塗布
した弗素樹脂製テープで被覆した。このようにして作成
された断熱被覆材付き銅管の作成は容易であり、曲率半
径20cmのエルボウを含むフロン液用配管として使用
したが折り曲げ部に断熱材の隙間を生じなかった。一年
間使用後、断熱性能に変化は見られなかった。また、エ
ルボウ部を直線状に伸ばしたが、発泡材、芯材共に初期
の状態と変わらず配管作業を容易に行うことができた。
長さ25m、発泡倍率50倍の中空で表面にスキン層を
持つ軟質ポリウレタン棒状体に、長さ方向に一本の直線
状の切れ目をカッターにより与えた。融点230℃、ガ
ラス転移温度70℃のポリエチレンテレフタレート製の
直径1mmの線を、棒状体にの中空部に切れ目を通して
挿入し、切れ目をウレタン系接着剤を用いて接着し、芯
材入り発泡棒状体を得た。芯材入り発泡棒状体の表面に
ウレタン系接着剤を塗布した後、これを外径15mmの
流体用銅管の上に隙間なく、長さ約4mの螺旋管状に巻
いた。さらに、管状体の表面をウレタン系接着剤を塗布
した弗素樹脂製テープで被覆した。このようにして作成
された断熱被覆材付き銅管の作成は容易であり、曲率半
径20cmのエルボウを含むフロン液用配管として使用
したが折り曲げ部に断熱材の隙間を生じなかった。一年
間使用後、断熱性能に変化は見られなかった。また、エ
ルボウ部を直線状に伸ばしたが、発泡材、芯材共に初期
の状態と変わらず配管作業を容易に行うことができた。
【0026】(実施例4)実施例3において芯材とし
て、ポリエチレンテレフタレートの代わりに、形状記憶
樹脂を使用した。芯材入り発泡棒状体を加熱し螺旋状に
巻き、室温に冷却した。螺旋はほどけることなく螺旋管
状を保った。この螺旋管の内外表面を弗素樹脂製テープ
で被覆した。
て、ポリエチレンテレフタレートの代わりに、形状記憶
樹脂を使用した。芯材入り発泡棒状体を加熱し螺旋状に
巻き、室温に冷却した。螺旋はほどけることなく螺旋管
状を保った。この螺旋管の内外表面を弗素樹脂製テープ
で被覆した。
【0027】(実施例5)芯材として銅線の代わりに形
状合金を使用した他は、実施例1と同様にして行った。
このようにして作成した屈曲性断熱被覆材は、空調用の
フロンガスが流れる配管に被せた後、冷却して所定の形
状を与えた。屈曲部の発泡材がとぎれることなく、断熱
性が良好であった。
状合金を使用した他は、実施例1と同様にして行った。
このようにして作成した屈曲性断熱被覆材は、空調用の
フロンガスが流れる配管に被せた後、冷却して所定の形
状を与えた。屈曲部の発泡材がとぎれることなく、断熱
性が良好であった。
【0028】(実施例6)実施例2において、ポリプロ
ピレン製の棒状物の代りにポリフェニレンエーテル(荷
重撓み温度136℃)の棒状物を挿入し、芯材入り発泡
棒状体を得た。隙間なく螺旋状に巻き、外径25mmの
管状に巻き取った。このようにして作成した屈曲性断熱
被覆材は、実施例2と同様に屈曲性と断熱性に優れてい
た。
ピレン製の棒状物の代りにポリフェニレンエーテル(荷
重撓み温度136℃)の棒状物を挿入し、芯材入り発泡
棒状体を得た。隙間なく螺旋状に巻き、外径25mmの
管状に巻き取った。このようにして作成した屈曲性断熱
被覆材は、実施例2と同様に屈曲性と断熱性に優れてい
た。
【0029】
【発明の効果】本発明により、むらなく均一に断熱材が
被覆されかつ構造が簡単で製造が容易であり、さらに施
工作業も簡単に行える、パイプ用の屈曲性断熱被覆材を
提供することができた。
被覆されかつ構造が簡単で製造が容易であり、さらに施
工作業も簡単に行える、パイプ用の屈曲性断熱被覆材を
提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16L 59/16 B29C 67/18 // B29K 27:06 75:00 105:04 105:22 B29L 23:00
Claims (6)
- 【請求項1】 室温で柔軟な発泡体からなる中空の棒状
体で、該棒状体の長さ方向全体に一本の切れ目があり、
切れ目の深さは棒状体の外表面から内表面に及ぶもので
あり、かつ該棒状体の中空部に切れ目を通して金属また
は剛性を有するプラスチックの芯材が挿入されており、
該芯材入り棒状体を螺旋状に巻いて管状体を形成し、該
管状体の外表面または外内表面を室温で柔軟なプラスチ
ックのテープで被覆して得られたパイプ用の屈曲性断熱
被覆材。 - 【請求項2】 発泡体がポリオレフィン、ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニルまたはゴムである請求項1記載のパ
イプ用の屈曲性断熱被覆材。 - 【請求項3】 剛性を有するプラスチックが荷重撓み温
度70℃以上のプラスチックである請求項1記載のパイ
プ用の屈曲性断熱被覆材。 - 【請求項4】 棒状体の断面の外形が円ないし楕円であ
る請求項1記載のパイプ用の屈曲性断熱被覆材。 - 【請求項5】 棒状体の中空部に切れ目を通して金属ま
たは剛性を有するプラスチックの芯材を挿入した後、切
れ目を接合した請求項1記載のパイプ用の屈曲性断熱被
覆材。 - 【請求項6】 室温で柔軟な発泡体からなる中空の棒状
体に、該棒状体の長さ方向全体に一本の切れ目を入れ、
切れ目の深さは棒状体の外表面から内表面に及ぶもので
あり、かつ該棒状体の中空部に切れ目を通して金属また
は剛性を有するプラスチックの芯材を挿入し、該棒状体
を螺旋状に巻いて管状に形成し、該管状体の外表面また
は外内表面を被覆材で被覆することを特徴とするパイプ
用の屈曲性断熱被覆材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8061781A JPH09226004A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | パイプ用の屈曲性断熱被覆材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8061781A JPH09226004A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | パイプ用の屈曲性断熱被覆材およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09226004A true JPH09226004A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=13180986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8061781A Pending JPH09226004A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | パイプ用の屈曲性断熱被覆材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09226004A (ja) |
-
1996
- 1996-02-23 JP JP8061781A patent/JPH09226004A/ja active Pending
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