JPH09225998A - ブロー成形用金型 - Google Patents

ブロー成形用金型

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JPH09225998A
JPH09225998A JP3326096A JP3326096A JPH09225998A JP H09225998 A JPH09225998 A JP H09225998A JP 3326096 A JP3326096 A JP 3326096A JP 3326096 A JP3326096 A JP 3326096A JP H09225998 A JPH09225998 A JP H09225998A
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JP
Japan
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blow molding
main body
bottle
molding die
cooling water
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Pending
Application number
JP3326096A
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English (en)
Inventor
Kenichi Otani
憲一 大谷
Tokuji Noguchi
徳司 野口
Takayuki Hamada
隆幸 浜田
Toshio Watanabe
敏男 渡辺
Yuuki Saitou
祐紀 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Publication of JPH09225998A publication Critical patent/JPH09225998A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/42Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C49/48Moulds
    • B29C2049/4879Moulds characterised by mould configurations
    • B29C2049/4892Mould halves consisting of an independent main and bottom part

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品内部に突出する窪み部を有する中空成形
品の該窪み部分の冷却効率を高め得ると共に、金型及び
冷却水導入路の保守点検作業を容易に行い得る、ブロー
成形用金型を提供すること。 【解決手段】 ブロー成形用金型8において、2分割さ
れたそれぞれの金型におけるボトル底部を、底本体部1
6と該底本体部16に嵌合する入れ子部17となし、こ
れら底本体部16と入れ子部17を、該ボトル底部と対
応する部分において凸部18と凹部19の嵌め合い構造
とし、該凸部18と該凹部19との間にボトル底部の外
形状に沿った形状となした隙間を設け、該隙間を冷却水
導入路20,20とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブロー成形用金型
に関し、特に製品内部に突出する窪み部分の冷却を効率
良く行い得るようにしたブロー成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、上げ底とされたボトル等の如き中空成形品を成形す
る際に用いられる、ブロー成形用金型は、図9に示すよ
うに、ボトル本体部を成形する金型本体部101と、ボ
トル底部分を成形する金型底部102とからなる。
【0003】通常、ブロー成形用金型には、成形品を冷
却するための冷却水を循環させる、冷却水導入路が設け
られている。この冷却水導入路は、成形品の冷却効率を
より一層高めるために、金型成形部103,104にな
るべく近い位置に設けることが望ましい。
【0004】しかしながら、ボトル底部を冷却する冷却
水導入路105は、機械加工上、ドリルにより孔開けを
行うことから、どうしても図9に示すように直管となっ
てしまう。このため、ボトル底部の金型成形部104
(金型底部102に突出して設けられる部分)と冷却水
導入路105との対向距離が大きくなり、該ボトル底部
の冷却を充分に行うことができない。その結果、ボトル
底部が変形したり成形サイクルが遅くなるなど、歩留り
の低下が生じる。
【0005】上記ボトル底部の冷却効率を高めるため
に、例えば3次元加工機を用いてボトル底部の形状に沿
って冷却水導入路105を加工することも考えられる
が、3次元加工機は高価であり、また、加工速度も遅く
複雑な形状には対応できず、現実的ではない。
【0006】そこで、従来、特開平3−198966号
公報に開示されるように、ボトル底部の金型成形部10
4を2つのブロックに分割し、その一方のブロックの対
向面に冷却水を循環させるための流路を形成し、他方の
ブロックをこの一方のブロックに溶接することにより、
流路を塞いだものが提案されている。
【0007】しかし、上述の如く、分割した2つのブロ
ックを溶接により接合すると、該溶接による歪みの発生
により、金型の寸法精度が悪くなる。また、流路に不純
物が詰まったりした場合や流路径を変えるといったメン
テナンスが一切出来ない。
【0008】この他、ボトル底部分を成形する金型底部
102には、通常、パリソンを食い切る食切り刃が必要
なため、ブロック全体を鉄等の硬度の高い材質を使用す
る必要がある。しかし、金型底部102に鉄等の鋼材を
用いた場合には、該鋼材は冷却効率が悪いために、製造
サイクルが短縮できず、生産性の向上が期待できない。
【0009】また、金型底部102は、食切り刃として
機能するため破損或いは磨耗し易い。そのため、新たな
金型底部102を作る必要があるが、該金型底部102
は一体的に形成されていることから、コスト高となり、
また修復のための時間がかかるといった問題がある。
【0010】従って、本発明の目的は、製品内部に突出
する窪み部を有した中空成形品の該窪み部分の冷却効率
を高め得ると共に、金型及び冷却水導入路の保守点検作
業を容易に行い得る、ブロー成形用金型を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は製
品内部に突出する窪み部を有する中空成形品を、ブロー
成形により成形する際に用いられる、ブロー成形用金型
において、2分割されたそれぞれの金型における少なく
とも窪み部が設けられる部分を、本体部と該本体部に嵌
合する入れ子部となし、これら本体部と入れ子部を、該
窪み部と対応する部分において凸部と凹部の嵌め合い構
造とし、該凸部と該凹部との間に窪み部分の外形状に沿
った形状となした隙間を設け、該隙間を冷却水導入路と
したことを特徴とするブロー成形用金型を提供すること
により、上記の目的を達成したものである。
【0012】請求項2記載の発明は、上記本体部と上記
入れ子部を、締結手段により着脱自在に取り付けたこと
を特徴とする請求項1記載のブロー成形用金型を提供す
るものである。
【0013】請求項3記載の発明は、上記凸部と凹部の
嵌め合い部に、水漏れ防止用のシール材を設けたことを
特徴とする請求項1記載のブロー成形用金型を提供する
ものである。
【0014】請求項4記載の発明は、上記中空成形品が
上げ底とされたボトルであり、上記窪み部が、該ボトル
の底部であることを特徴とする請求項1記載のブロー成
形用金型を提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のブロー成形用金型
の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。 [実施形態1]実施形態1では、底本体部と入れ子部の
両方に冷却水導入用の流路を形成したブロー成形用金型
の例である。
【0016】図1は本実施形態におけるブロー成形用金
型が取り付けられるブロー成形機型閉装置の模式図、図
2は本実施形態におけるブロー成形用金型の組立て状態
を示す斜視図、図3は本実施形態におけるブロー成形用
金型の分解斜視図、図4は本実施形態におけるブロー成
形用金型のボトル底部分を示す要部正面図である。
【0017】本実施形態のブロー成形用金型について説
明する前に、このブロー成形用金型が取り付けられるブ
ロー成形機型閉装置について簡単に説明する。ブロー成
形機型閉装置は、図1に示すように、定位置に固定され
た本体部1と、この本体部1に前後動自在且つ水平に支
持されたタイバー2,2と、これらタイバー2,2の前
後端部に配設されたフロントプラテン3及びリアプラテ
ン4と、該フロントプラテン3に対向し且つ前後動自在
に上記タイバー2,2に配設された可動プラテン5とを
具備している。
【0018】さらに、このブロー成形機型閉装置は、上
記リアプラテン4と可動プラテン5とを移動させる油圧
作動のピストン・シリンダー機構6と、上記リアプラテ
ン4及び可動プラテン5の移動をガイドするピニオン・
ラック機構7を備えている。
【0019】そして、本発明のブロー成形用金型8,8
は、上記フロントプラテン3と可動プラテン5の相対向
する面に、それぞれボルトなどにより取り付けられてい
る。
【0020】このブロー成形機型閉装置の動作は、次の
通りである。押出機9のクロスヘッド10から垂下する
パリソン11が、2分割されたブロー成形用金型8,8
の所定位置にくると、油圧ユニット12が作動し、電磁
弁13と一対のサーボ弁14,14を制御し、上記ピス
トン・シリンダー機構6のピストンロッド15を押し出
して可動プラテン5をパリソン11に近づく方向に移動
させると共に、リヤプラテン4をパリソン11より離れ
る方向に移動させる。
【0021】そして、このリアプラテン4の移動に伴う
タイバー2,2自身の後方への移動により、フロントプ
ラテン3をパリソン11に近づける方向に移動させて、
これらブロー成形用金型8,8を当接させ、金型内部に
パリソン11を挟持する。しかる後、パリソン11内に
空気を吹き込んでブロー成形する。そして、ブロー成形
が終了したら、今度は、前記した動作を逆にして、ピス
トンロッド15をシリンダ内に引き込んでリアプラテン
4及び可動プラテン5を成型品から待避させ、成形を完
了する。
【0022】次に、本実施形態のブロー成形用金型8,
8について、図2及び図3を参照して説明する。なお、
ここでは、パーティングラインに沿って2分割されたブ
ロー成形用金型8,8は、製品成形部の形状を除いて、
左右同一構造であるため、一方の金型8のみを説明す
る。
【0023】本実施形態のブロー成形用金型8は、図2
ないし図4に示すように、製品内部に突出する窪み部を
有した中空成形品を、ブロー成形により成形する際に用
いられる、ブロー成形用金型であり、2分割されたそれ
ぞれの金型における少なくとも窪み部が設けられる部分
を、底本体部16と該底本体部16に嵌合する入れ子部
17となし、これら底本体部16と入れ子部17を、該
窪み部と対応する部分において凸部18と凹部19の嵌
め合い構造とし、該凸部18と該凹部19との間に窪み
部分の外形状に沿った形状となした隙間を設け、該隙間
を冷却水導入路20, 20としたものである。
【0024】本実施形態のブロー成形用金型8について
更に詳しく説明する。本実施形態のブロー成形用金型8
は、製品内部に突出する窪み部を有した中空成形品とし
て、上げ底とされたボトルを成形する際に用いられる、
金型の例である。
【0025】このブロー成形用金型8は、図2に示すよ
うに、ボトル本体部を成形する金型本体部21と、ボト
ル底部分を成形する金型底部22とからなる。金型本体
部21は、ボトル底部分を除いた、ボトル本体の外形状
に応じた凹部として形成されるボトル本体成形部23を
有している。そして、この金型本体部21には、ブロー
成形されて膨らんだボトル本体を冷却するための冷却水
導入路(図示は省略する)が設けられている。
【0026】一方、金型底部22は、図3に示すよう
に、製品内部に突出するボトル底部の外形状に応じた突
起として形成されるボトル底成形部24を有した底本体
部16と、この底本体部16に嵌合する入れ子部17と
からなっている。
【0027】底本体部16は、図3及び図4に示すよう
に、ボトル底成形部24が設けられる部分が突出した平
面矩形状をなすブロックとして形成されている。そし
て、このボトル底成形部24には、パリソンを食い切る
ための食切り刃25が設けられている。このように、底
本体部16は、パリソンを切断する食切り刃25として
機能することから、例えば磨耗し難い鋼材により形成さ
れている。
【0028】一方の底本体部16に設けられる食切り刃
25の稜線は、切断したパリソンの逃げ用として設けら
れたへこみ部26の両側に呈する両側面16a,16a
と同一面上に設けられており、ボトル底部のパーティン
グ面とされている。これに対して、他方の底本体部16
に設けられる食切り刃25の稜線は、該食切り刃25が
パーティングラインより若干(0.1mm程度)出てい
るので、上記両側面16b,16bと同一面上にはな
い。
【0029】また、上記パリソンの逃げ用として設けら
れたへこみ部26のへこみ量Xは、切断したパリソンを
確実に逃がすに足る寸法とされている。このへこみ部2
6のへこみ量Xは、製品底内部の肉の付き方に影響する
ので、最初は浅めに加工しておいて、テストしながら徐
々に深く加工して最適深さを決定するようにしている。
かかるへこみ部26のへこみ量Xを変更したい時は、上
記底本体部16のパーツ交換のみで対応することができ
る。
【0030】また、上記底本体部16には、上記入れ子
部17に設けられる凸部18を嵌合させる凹部19が形
成されている。この凹部19は、上記ボトル底成形部2
4が設けられる面16bとは反対側の裏面16cに、上
記入れ子部17の凸部18を嵌合させるへこみとして形
成されている。そして、この凹部19の底面には、図3
及び図4に示すように、一対の冷却水導入路20,20
を構成する流路20a,20aがそれぞれ設けられてい
る。
【0031】これら流路20a,20aは、ボトル底成
形部24の外形状に沿った形状として、該ボトル底成形
部24に近接した位置に設けられている。一方の流路2
0aは、食切り刃25に近接した位置に設けられ、他方
の流路20aは、ボトル底成形部24の外周縁近傍部に
設けられている。
【0032】そして、上記各流路20a,20aには、
それぞれ冷却水を導入するための導入管27,27が接
続されている。これら導入管27,27は、上記底本体
部16の長手方向における両側面16d,16eより、
上記凹部19に貫通する円形穴として、それぞれの流路
20a,20aに対応した位置に設けられている。
【0033】一方、入れ子部17は、図3に示すよう
に、上記凹部19に嵌合する凸部18を有した平面矩形
状をなすブロックとして形成されている。この入れ子部
17は、食切り刃25として機能するものではないの
で、ボトル底部の冷却効率を高めるべく、例えば冷却効
率に優れたアルミ材によって形成されている。そして、
上記凸部18は、上記凹部19に設けられたそれぞれの
流路20a,20aに対応する位置に、これら流路20
a,20aとによって冷却水導入路20,20を構成す
る流路20b,20bを有している。これら各流路20
b,流路20bは、上記凸部18の上面18a側に、上
記凹部19に設けられた各流路20a,20aと同一形
状をなす溝部としてそれぞれ形成されている。
【0034】これら凸部18に形成される流路20b,
20bと凹部19に形成される流路20a,20aは、
該凹部19に凸部18が嵌合した状態において、図4に
示すように、それぞれの流路20a,20a、流路20
b,20bが一致して冷却水導入路20,20を構成す
る。そして、それぞれの冷却水導入路20,20に対応
して、これら冷却水導入路20,20に冷却水を導入す
るための各導入管27,27が接続される。
【0035】また、上記凸部18と凹部19の嵌め合い
部には、例えばOリングなどからなる水漏れ防止用のシ
ール材28が設けられている。このシール材28は、図
3に示すように、上記凸部18の外周囲に設けられたO
リング溝(図示は省略する)に嵌め込まれ、上記冷却水
導入路20,20からの水漏れを防止するようになって
いる。
【0036】上記のように構成された底本体部16と入
れ子部17は、上記凹部19に上記凸部18が嵌合され
て、図3及び図4に示すように、底本体部16と入れ子
部17に設けられたそれぞれのボルト挿入孔29,30
を介して、締結手段であるボルト31により、上記金型
本体部21に対して着脱自在に取り付けられている。
【0037】以上のようにして構成されたブロー成形用
金型8においては、ボトル底部の金型を底本体部16と
該底本体部16に嵌合する入れ子部17となし、これら
底本体部16と入れ子部17を凸部18と凹部19の嵌
め合い構造とし、その凸部18と凹部19との間に窪み
部分の外形状に沿った形状となした隙間を設け、該隙間
を冷却水導入路20,20としているので、高価な3次
元加工機を使わなくても、従来から通常使用されている
金型加工機で3次元形状が加工でき、ボトル底部の外形
状に沿った形状とすることができる。従って、冷却水導
入路20,20をボトル底部に近づけることができ、冷
却が充分に行え、通常特に温度が高くなるボトル底部の
製品取り出し温度が下がり、製造サイクルを向上させる
ことができる。
【0038】また、ボトル底部の金型が分割構造のため
不慮のトラブルにより破損した場合でも、その部分だけ
作り直せばよいので、金型代が安価になる。また、不慮
のトラブルに備えて予備型を持つ場合でも、特にそのブ
ロックだけを予備として持っていれば、通常のトラブル
に対応できるため、修復時間を大幅に短縮することがで
きる。特に、食切り刃25として機能する底本体部16
は、磨耗により作り替えが必要となるが、その場合でも
底本体部16のみ作れば、或いは底本体部16のみを予
備として持っていれば、ボトル底部の金型全てを作り替
えするよりは、遙かに安価である。
【0039】また、冷却水導入路20,20に不純物が
蓄積または腐食したりすることによって冷却効率が下が
ると、該冷却水導入路20,20の保守点検作業が必要
となる。しかしながら、本実施形態のブロー成形用金型
8においては、底本体部16と入れ子部17をボルト3
1により、金型本体部21に対して着脱自在に取り付け
ているので、該入れ子部17を底本体部16から取り外
すだけで、冷却水導入路20,20が露出する。このた
め、冷却水導入路20,20の保守点検作業が容易とな
り、また、冷却水導入路20,20の流路径を変更する
場合も容易に行うことができる。
【0040】また、ボトル底部の金型を底本体部16と
入れ子部17に分割したことから、これら2つのブロッ
クで異なる材料を使用することができ、それぞれのブロ
ックに要求されるのに適した材料の選択幅を広げること
ができる。さらに、これら底本体部16に対して入れ子
部17を溶接するのではなく、ボルト31などの如き締
結手段によって着脱自在に取り付けているので、溶接で
きない材料をブロックに使用することもでき、また、溶
接しないため、材料の歪みが生じず、金型寸法精度の向
上を図ることができる。
【0041】[実施形態2]本実施形態2におけるブロ
ー成形用金型は、底本体部16にのみ冷却水導入用の流
路20a,20aを形成し、入れ子部17は単に蓋の役
目をさせたものである。この実施形態2では、流路20
a,20aが形成される底本体部16の凹部19の形状
と入れ子部17の凸部18の形状が先の実施形態1のブ
ロー成形用金型と異なる以外は、実施形態1のブロー成
形用金型と同一の構成であり、その説明は省略する。
【0042】図5は本実施形態におけるブロー成形用金
型の分解斜視図、図6は本実施形態におけるブロー成形
用金型の底本体部の斜視図、図7は本実施形態における
ブロー成形用金型のボトル底部分を示す要部正面図、図
8は本実施形態におけるブロー成形用金型のボトル底部
分を示す要部底面図である。
【0043】この実施形態2のブロー成形用金型の底本
体部16に設けられる凹部19は、図5及び図6に示す
ように、先の実施形態1の凹部19の中央部分がさらに
凹んだ階段状をなすへこみとして形成されている。そし
て、その凹部19には、図7及び図8に示す冷却水導入
路20,20を構成する流路20a,20aがそれぞれ
設けられている。これら流路20a,20aは、成形品
の冷却をより一層高めるために、ボトル底成形部24の
外形状に沿った曲線として、このボトル底成形部24の
外表面になるべく近接して設けられている。
【0044】これに対して、入れ子部17の凸部18
は、図5及び図7に示すように、上記凹部19に嵌合す
るような中央部分が突出した階段状をなす突起として形
成されている。この凸部18の中央部分の上面18a
と、これより一段下がった下面18bは、該凸部18が
上記凹部19に嵌合されたときに、該凹部19に設けら
れた流路20a,20aに蓋をして冷却水導入路20,
20を構成する役目をするため、溝等のない平坦な面と
されている。
【0045】このように、底本体部16にのみ冷却水導
入用の流路20a,20aを形成すれば、冷却水導入路
20,20をボトルの底部分により近づけられるため、
該ボトル底部分の冷却をより一層効率のよいものとする
ことができる。また、入れ子部17には、流路を形成し
なくて済むことから、金型を製造する上でもコストの面
で好ましい。
【0046】以上、本発明のブロー成形用金型は、上述
した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸
脱しない限り適宜変更が可能である。例えば、上述の実
施形態では、中空成形品として上げ底とされたボトルを
例にとり説明したが、本発明では、製品内部に突出する
窪み部を有する中空成形品をブロー成形すると言った場
合にも、その窪み部を、本体部と入れ子部とに着脱自在
に分割することで、前述の実施形態と同一の作用効果が
得られる。
【0047】また、上述の実施形態では、冷却水導入路
20,20を2本設けたが、必要に応じて2本以上設け
るようにしてもよい。また、この冷却水導入路20,2
0の形状も上述の実施形態に限定されるものではない。
【0048】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係るブロー成形用金型によれば、冷却水導入路を中
空成形品の窪み部分に近づけることができるため、該窪
み部分の冷却効率を高めることができ、該中空成形品の
寸法精度を安定なものとすることができる。また、本発
明のブロー成形用金型によれば、窪み部分の金型を、本
体部と入れ子部とに着脱自在に分割しているため、該金
型及び冷却水導入路の保守点検作業を容易なものとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロー成形用金型が取り付けられるブ
ロー成形機型閉装置の模式図である。
【図2】本発明のブロー成形用金型の組立て状態を示す
斜視図である。
【図3】本発明のブロー成形用金型の分解斜視図であ
る。
【図4】本発明のブロー成形用金型のボトル底部分を示
す要部正面図である。
【図5】本発明のブロー成形用金型の他の例を示す分解
斜視図である。
【図6】図5に示すブロー成形用金型の底本体部の斜視
図である。
【図7】図5に示すブロー成形用金型のボトル底部分を
示す要部正面図である。
【図8】図5に示すブロー成形用金型のボトル底部分を
示す要部底面図である。
【図9】従来のブロー成形用金型の斜視図である。
【符号の説明】
8 ブロー成形用金型 16 底本体部 17 入れ子部 18 凸部 19 凹部 20 冷却水導入路 21 金型本体部 22 金型底部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 敏男 山形県酒田市大浜2−1−18 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 斉藤 祐紀 山形県酒田市大浜2−1−18 花王株式会 社研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品内部に突出する窪み部を有する中空
    成形品を、ブロー成形により成形する際に用いられる、
    ブロー成形用金型において、 2分割されたそれぞれの金型における少なくとも窪み部
    が設けられる部分を、本体部と該本体部に嵌合する入れ
    子部となし、これら本体部と入れ子部を、該窪み部と対
    応する部分において凸部と凹部の嵌め合い構造とし、該
    凸部と該凹部との間に窪み部分の外形状に沿った形状と
    なした隙間を設け、該隙間を冷却水導入路としたことを
    特徴とするブロー成形用金型。
  2. 【請求項2】 上記本体部と上記入れ子部を、締結手段
    により着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1
    記載のブロー成形用金型。
  3. 【請求項3】 上記凸部と凹部の嵌め合い部に、水漏れ
    防止用のシール材を設けたことを特徴とする請求項1記
    載のブロー成形用金型。
  4. 【請求項4】 上記中空成形品が上げ底とされたボトル
    であり、上記窪み部が、該ボトルの底部であることを特
    徴とする請求項1記載のブロー成形用金型。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006038616A1 (ja) * 2004-10-05 2006-04-13 Suzuka Fuji Xerox Co., Ltd. 金型冷却構造
JP2011136424A (ja) * 2009-12-25 2011-07-14 Kao Corp ブロー成形用金型
JP2015027802A (ja) * 2009-06-30 2015-02-12 キョーラク株式会社 ブロー成形用金型および樹脂成形品の成形方法

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