JPH09225466A - 水処理方法 - Google Patents

水処理方法

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JPH09225466A
JPH09225466A JP3205196A JP3205196A JPH09225466A JP H09225466 A JPH09225466 A JP H09225466A JP 3205196 A JP3205196 A JP 3205196A JP 3205196 A JP3205196 A JP 3205196A JP H09225466 A JPH09225466 A JP H09225466A
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JP
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water
carbonaceous
electrolytic cell
electrode
treated
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JP3205196A
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Nobutaka Goshima
伸隆 五嶋
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電解滅菌システムにおける電解槽の運転状況
のデータを記録することにより、後日、該微生物濃度と
比較検討することを可能にし、水処理異常のあったとき
の原因を明らかにすることができる。更にはそのような
異常を起こしづらい電解槽の構成と運転条件の関係を持
った水処理方法を提供することができる。 【解決手段】 微生物を含有する被処理水を、炭素質三
次元固定床型電極が設置された三次元電解槽に供給し、
該電極に通電することにより分極させ、該分極した電極
に前記微生物を接触させることにより前記微生物の滅菌
を行なう水処理設備を用いる水処理方法において、前記
水処理設備の運転時に被処理水の温度、電気伝導度、処
理水の液量、電解槽運転の電圧値及び電流値の各データ
の少なくとも1項目以上を記録することを特徴とする水
処理方法であり、電極構成とLV値の関係も明確にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物を含有する
各種被処理水の該微生物に起因する各種性能劣化を抑制
するために前記被処理水を電解処理する際の異常の原因
を特定するための方法に関し、更には、そのような異常
を起こさないための電解条件を追跡し該電解処理の円滑
な進行を確保しようとするものであり、より詳細には写
真処理液、各種工場の純水あるいはプール水、製紙洗浄
水、熱交換器冷却水、飲料水、カップ式自動販売機用貯
水、養魚用水、薬剤希釈水、浴場水及びガス洗浄塔用循
環水等の微生物を含有しあるいは微生物発生の可能性の
ある各種被処理水を炭素質三次元固定床型電極電解槽を
使用して電解処理することにより前記各被処理水中の微
生物の制菌、殺菌や滅菌を行なう際の被処理水の温度や
電解電圧等のデータを連続的に記録し、処理終了後に電
解条件を追跡し検討することを可能にするための方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から各種用途に多種類の水溶液や他
の物質を溶解していない単独の水(純水)が使用されて
いる。これらの水溶液等は溶質が適度な養分を提供し、
あるいは該水溶液の液温が繁殖に好ましい比較的高温度
であると、細菌等の微生物が繁殖して該微生物は前記水
溶液等の性能劣化を起こしたり、又製品に悪影響を与え
たり、処理装置内に浮遊したり蓄積して処理装置の機能
を損なうことが多い。通常の水道水中の微生物数は残留
塩素を殺菌剤として残すことで30個/ミリリットル以
下としているが、この水道水を例えば熱交換器用冷却水
として使用すると前記微生物が飛躍的に繁殖して配管の
腐食や悪臭の発生が生ずる。
【0003】これらの現象を防止するために従来は防黴
剤や沈澱抑制剤等の各種薬剤を被処理水中に投入したり
各種フィルタを配管途中に設置したりしているが、前記
薬剤投入は前述の通り薬剤の残留による被処理水への悪
影響や薬剤使用のコスト面での問題点が指摘されてい
る。更に添加薬剤に対する抗菌が暫くすると発生し、次
の薬剤を検討したり必要量以上に多量の薬剤を供給する
等の必要が生ずるという問題点を抱えている。又フィル
ター操作で生菌を濾過分離することは原理的に不可能で
あり、永続する菌除去はできない。
【0004】前述の各被処理水のうち、特に飲料水は人
間の健康に直結するもので、それに含有される細菌の滅
菌や黴の繁殖の防止つまり微生物の死滅除去は重要であ
り、該滅菌や防黴の方法としては塩素による方法が主流
である。しかし都市部の水道滅菌はその原水となる河川
水、湖水等が各種有機物等で汚染され微生物の死滅に必
要な量以上の塩素添加を必要とするため、有機ハロゲン
化物等を生起したり、カルキ臭を発生する等の弊害を生
じている。該塩素法による前記欠点を解消するために、
塩素法以外の滅菌方法が提案されている。
【0005】本出願人は飲料水を含む前記各被処理水に
おける前述の欠点を解消するために、複数の炭素質三次
元固定床型電極(以下炭素質電極ともいう)が収容され
た炭素質三次元固定床型電極電解槽(以下、単に電解槽
ともいう)に前記被処理水を供給し電解処理することに
より該被処理水中の微生物を滅菌する水処理装置及び方
法を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このいわゆる電解滅菌
法は、前記炭素質電極に直流あるいは10Hz以下の交
流を通電することにより該電極を分極させ主としてプラ
スに分極した電極部分に接触した微生物を滅菌するもの
であり、通電が継続されている限り微生物の滅菌が継続
され、塩素やオゾン等の薬剤を使用しないため処理が長
期間に亘っても微少量の電気代を使用するのみで経済的
な運転が可能になるという長所がある。
【0007】他の被処理水の処理法例えばオゾン法や塩
素法でも同様であるが、得られる処理済の被処理水中の
微生物濃度(微生物数)はオンサイトでは測定できず、
得られた被処理水をサンプリングし、2〜3日間培養し
なければ微生物濃度は決定できない。本システムに於い
ても電解槽運転中は処理済の被処理水中の微生物濃度を
測定して電解槽の運転が正常か異常かを即時決定するこ
とはできない。
【0008】従って、2〜3日経過後に電解槽による殺
菌効果が満足できない状況であったことが検出されて
も、その運転状態を再現できないため異常の原因や、運
転状態の微生物濃度に与える影響等を関連付けて検討す
ることができず、以後の運転の参考に供することができ
ない。
【0009】本発明は、前述の従来技術の欠点を解消
し、電解滅菌システムにおける電解槽の運転状況を、微
生物濃度が確定した段階において該微生物濃度と比較検
討することを可能にすると共に、更にはそのような異常
を起こさないための電解槽の構成と運転条件の関係を持
った水処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
(1),(2),(3),(4)の何れか1項によって
達成される。
【0011】(1) 微生物を含有する被処理水を、炭
素質三次元固定床型電極が設置された炭素質三次元固定
床型電極電解槽に供給し、前記炭素質三次元固定床型電
極電解槽に通電することにより前記炭素質三次元固定床
型電極を分極させ、該分極した炭素質三次元固定床型電
極に前記微生物を接触させることにより前記微生物の滅
菌を行なう水処理設備を用いる水処理方法において、前
記水処理設備の運転時に被処理水の温度、電気伝導度、
処理水の液量、電解槽運転の電圧値及び電流値の各デー
タの少なくとも1項目以上を記録することを特徴とする
水処理方法。
【0012】(2) 微生物を含有する被処理水を、炭
素質三次元固定床型電極が設置された炭素質三次元固定
床型電極電解槽に供給し、前記炭素質三次元固定床型電
極電解槽に通電することにより前記炭素質三次元固定床
型電極を分極させ、該分極した炭素質三次元固定床型電
極に前記微生物を接触させることにより前記微生物の滅
菌を行なう水処理設備を用いる水処理方法において、前
記炭素質三次元固定床型電極電解槽の電極高さH(単位
mm)と被処理水の線速LV値(単位mm/sec)と
が下記の関係にあることを特徴とする水処理方法。
【0013】 H/(LV値)≧1.0 (単位:sec) (3) 前記炭素質三次元固定床型電極電解槽内を通過
する被処理水の前記LV値が30mm/sec以下であ
ることを特徴とする(2)項に記載の水処理方法。
【0014】(4) 前記炭素質三次元固定床型電極電
解槽の被処理水出口に開孔径が10μm以下の濾過設備
を設けることを特徴とする(1)〜(3)項の何れか1
項に記載の水処理方法。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明の方法は、写真処理液、各種工場の
純水、超純水あるいはプール水、製紙洗浄水、熱交換器
冷却水、飲料水、カップ式自動販売機用貯水、養魚用
水、薬剤希釈水、浴場水及びガス洗浄塔用循環水等の微
生物を含有しあるいは微生物発生の可能性のある各種被
処理水を対象とし、該被処理水を固定床型三次元電極電
解槽に供給し該電解槽に直流又は交流電圧を印加し前記
被処理水中の微生物の制菌、殺菌あるいは滅菌を行う際
の電解槽の運転方法に関するものである。本発明の微生
物には、細菌(バクテリア)、菌、糸状菌(黴)、大腸
菌、酵母、変形菌、単細胞の藻類、原生動物、ウイルス
等が含まれる。
【0017】前記被処理水を、通電された炭素質電極が
設置された電解槽に供給すると、該被処理水中の微生物
は液流動によって、分極した前記電極に接触しそれらの
表面で高電位のエネルギー供給を受け強力な酸化反応が
微生物細胞内で生じ、その活動が弱まったり微生物自身
が死滅して滅菌が行われる。
【0018】このような被処理水の電解処理によると、
前記炭素質電極が適正に分極し、かつ供給される被処理
水が確実に該炭素質電極の0.74V(vsSCE)の
電位のあるプラスに分極した部分に接触する限り微生物
の滅菌が行なわれ、この条件のいずれかが欠落すると微
生物は殺菌されにくい。
【0019】又、測定可能な電解槽運転データとして、
被処理水の温度、液量及び電気伝導度、及び電解槽の電
圧及び電流などがあるが、これらのデータを単独又は組
み合わせてもそれのみで運転が正常に行なわれているか
異常であるかの判定は困難であるが、仮に処理済の被処
理水中の微生物濃度が異常上昇している場合には、微生
物濃度の変動との比較検討により異常運転の原因を明確
にしたり、あるいは電解槽運転に関係なく微生物濃度の
異常値は他の原因に帰されるべきであるとの結論を導い
たりすることができる。
【0020】そのためには電解槽運転時の全時間に亘る
データが記録されていることが望ましく、該データと後
ほど得られる微生物濃度のデータとの対比によって電解
槽の運転状況の把握が可能になる。
【0021】従って本発明の水処理方法では、被処理水
の温度、液量及び電気伝導度、及び電解槽の電圧及び電
流から選択されるデータの少なくとも1種類、望ましく
はこれらの全てのデータを電解槽の運転とともに連続的
に記録し例えばコンピューターに記憶させる。一般に電
解処理に適した上記各条件の範囲は、被処理水温度5〜
45℃、電解槽内通過の線速LV値は1〜30mm/
秒、被処理水電気伝導度は0〜5000μs/cm、電
解電圧は2.0〜8.0V/電解槽、電流密度は0〜
5.0A/dm2であり、電解槽内に収容された炭素質
電極の高さと前記線速の関係が 〔電解槽高さH(mm)〕/〔線速LV値(mm/se
c)〕≧1.0 (sec) を満足すると効率良く被処理水の処理ができる。ここ
で、電解槽の高さHとは、炭素質三次元固定床型電極の
高さであり、該電極がお互いに絶縁されて複数、積層さ
れている構成であればその合計値であり、単位はmmで
ある。
【0022】また、線速LV値とは、被処理水が炭素質
三次元固定床型電極の多孔質の細い孔の中を流れて通り
抜ける線速であり単位はmm/secである。これらの
値は相互に関連しながら変動するため、いずれかの値が
この範囲内にあっても微生物濃度が満足できる低レベル
にあるとは限らず、逆にいずれかの値がこの範囲外にあ
っても微生物濃度が満足できる低レベルとなることもあ
るが正常運転を継続する上での指針と十分なり得る。
【0023】特に上記関係式で表される時間をかけて前
記炭素質三次元固定床型電極電解槽内を処理水を通過さ
せることが殺菌効率が良い。
【0024】また、その条件に加えて、線速LV値が3
0mm/sec以下であることが更に電解効率が安定す
ることが分かった。
【0025】これは分極した炭素質三次元固定床型電極
の電極表面に処理水中の微生物が効率良く接触するため
には被処理水に乱流を起こさせることが必要であるから
である。しかし、線速LV値が大きくなりすぎると、前
記分極面に処理水が触れる時間が短くなり、効率が下が
るので、その効率が落ちない限界の値が上記のLV値の
値である。また、LV値の下限は1〜2mm/secで
ある。
【0026】このデータの記録とともに、処理済の被処
理水のサンプリングを行ない該サンプル中の微生物濃度
の測定を平行して行ない、微生物濃度に関するデータが
得られる2〜3日後に、微生物濃度の異常が検出された
場合には、各データの経時変化と対比することにより電
解条件のどの項目が微生物濃度の異常に結びつくのかを
特定できる。又微生物濃度が満足できる低レベルに維持
されている場合には、各データの対応する経時変化に応
じた正常な運転が行なわれていることが把握できる。更
に微生物濃度が異常であるにもかかわらず各データに異
常が見られない場合には、電解槽の運転条件以外の要因
で微生物濃度の異常が起きていることが推測され、その
場合には前記他の要因の検討を行なうことができる。
【0027】特にPL法の施行以後は製品の欠陥の原因
を追求し明確にすることが企業の存続にも影響すると予
想される。本発明の水処理方法を人体の健康に直結する
飲料水に適用する場合には特にその影響が大きく、単に
微生物濃度のデータのみでは製品の欠陥が電解槽や該電
解槽を使用する処理方法の欠陥に起因するのか、あるい
は他の要因によるものであるのか特定できない場合も生
ずる。
【0028】しかし本発明のように、電解条件に関する
各種データを記録し後日に残すことにより、後に得られ
る微生物濃度に関するデータと組み合わせることによ
り、製品の欠陥原因を確実に特定することが可能にな
る。
【0029】又微生物濃度に異常がない場合にも電解処
理が正常に行なわれていたことの補助データとして使用
できる。
【0030】本発明方法に使用する電解槽は、炭素質三
次元固定床型電極電解槽つまり炭素質三次元固定床型単
極式電極電解槽及び炭素質三次元固定床型複極式電極電
解槽であり、これらの電解槽では該電解槽の炭素質三次
元固定床型電極が莫大な表面積を有するため炭素質電極
表面と被処理水との接触面積を増大させることができ、
これにより装置サイズを小さくし、かつ電解処理の効率
を上げることができる点で有利である。
【0031】本発明の方法に用いる炭素質三次元固定床
型電極電解槽における電極は一般に分極現象を生じる炭
素質三次元固定床型電極(炭素質電極)と給電用電極を
含み、該炭素質電極は前述の使用する電解槽に応じた形
状を有し、炭素質三次元固定床型複極式電極電解槽を使
用する場合には、前記被処理水が透過可能な炭素質材
料、例えばフェルト状、織布状、多孔質ブロック状等の
形状を有する活性炭、グラファイト、炭素繊維等の炭素
系材料から形成され、該炭素質電極の両端に設置した平
板状又はエキスパンドメッシュ状やパーフォレーティッ
ドプレート状等の多孔板体から成る給電用電極間に直流
電圧あるいは10Hz以下の交流電圧を印加して前記電
極を分極させその一端及び他端にそれぞれ陽極及び陰極
を形成させ得る炭素質三次元固定床型電極を収容した固
定床型複極式電解槽とすることが可能であり、この他に
単独で陽極としてあるいは陰極として機能する炭素質三
次元材料を交互に短絡しないように設置しかつ電気的に
接続して固定床型複極式電解槽とすることができる。
【0032】前記電極が炭素質であるため、電解反応生
成物である酸素ガスにより酸化され炭酸ガスとして電極
崩壊することがある。これを防止するためには前記電極
の陽分極する側にチタン等の基材上に酸化イリジウム、
酸化ルテニウム等の白金族金属酸化物を被覆した電極材
料、又は、通常不溶性金属電極として使用される多孔質
材料やチタン等の基材上に白金族金属をメッキ等で被覆
した電極材料を接触状態で設置し、酸素発生が主として
該多孔質材料上で生ずるようにすればよい。
【0033】前記炭素質電極の平均開孔径は25〜50
0μmとすることが望ましい。該炭素質電極を電解槽に
収容して被処理水例えば飲料水を処理する際には、炭素
質電極の性質により被処理水の流通の容易性あるいは電
解電圧等に影響が生ずる。該炭素質電極の開孔径も比較
的強い影響を有し、該炭素質電極の開孔径が大きいと該
電極に被処理水が接触することなく電解槽を通過しやす
くなるため微生物の滅菌効率が低下する。逆に開孔径が
小さすぎると被処理水が前記炭素質電極内を流通するこ
とができずに電解電圧の上昇や電解槽内での液流の圧力
損失を招いてしまう。
【0034】本発明者の検討によると、炭素質三次元固
定床型電極の開孔径が25μm未満であると電解電圧の
顕著な上昇が生じ、又500μmを越えると電流効率
(滅菌効率)の顕著な減少を招き、いずれも満足すべき
効果(滅菌効率)を達成することができない。従って本
発明方法における電解槽で炭素質電極を使用する場合に
はその平均開孔径を前述の通り25〜500μmとする
ことが望ましい。そして該炭素質電極の空間率〔(電極
の空隙容積)÷(電極の全体積)×100(%)〕は2
0〜80%、好ましくは30〜60%である。
【0035】所望の開孔径を有する炭素質電極は次のよ
うに製造することができる。
【0036】例えば炭素系粒子を焼結して炭素質電極を
形成する場合には使用する炭素系粒子の粒径を調節する
ことにより、調製される炭素質電極の開孔径を調節して
任意の開孔径を有する炭素質電極とすることができ、焼
結温度は1000〜4000℃、好ましくは約3800
℃とする。又、別の製法としては所定の開孔径を有する
セルロース系ペーパーを積層し同様な焼結温度にてグラ
ファイト化する。
【0037】又単極式炭素質三次元固定床型電極電解槽
を使用する場合には、三次元材料1個を隔膜を介してあ
るいは介さずに電解槽内に設置し、あるいは複数の三次
元材料を同一の電解電位の状態で単一の電解槽内に設置
するようにする。
【0038】いずれの形態の電極を使用する場合でも、
処理すべき被処理水が流れる電解槽内に液が電極に接触
せずに流通できる空隙があると被処理水の処理効率が低
下するため、電極等は電解槽内の被処理水の流れが電極
に接触せずにショートパスしないように配置することが
望ましい。
【0039】前記電解槽内を隔膜で区画して陽極室と陰
極室を形成しても、隔膜を使用せずにそのまま通電を行
うこともできるが、隔膜を使用せずかつ電極の極間距離
を狭くする場合には短絡防止のため電気絶縁性のスペー
サとして例えば有機高分子材料で作製した網状スペーサ
等を両極間に挿入することができる。又隔膜を使用する
場合には流通する被処理水の移動を妨害しないように多
孔質例えばその開口率が10%以上95%以下好ましく
は20%以上80%以下の隔膜を使用することが望まし
く、該隔膜は少なくとも前記被処理水が透過できる程度
の孔径の微細孔を有していなければならない。
【0040】このような構成から成る電解槽の運転条件
は、被処理水中の微生物の滅菌効率が最大になるように
設定することが望ましい。
【0041】電解槽で水の電解処理を行う場合にはワン
パス処理と循環処理があり、循環処理の方が滅菌効率は
上昇するが例えば飲料水の電解処理では循環処理を行う
ことは困難であり、通常ワンパス処理となる。ワンパス
処理では電解条件のうちの特に被処理水の空間速度(l
iquid hourly space veloci
ty)をなるべく小さくして被処理水の電解槽内の滞留
時間を長くするので電解槽サイドが大きくなるという問
題がある。
【0042】又その被処理水供給時の電極電位は前述の
通り陽極電位を+1.2V(vs.SHE)以下で+
0.2V(vs.SHE)以上である値とすることが望
ましい。この電位範囲では両極における通常の電解反応
により生ずる酸素ガス及び水素ガスの発生が僅かに生ず
るか殆ど認められず、前記微生物の滅菌に寄与すること
のない発生ガスに配慮することなく、又電解電力を被処
理水滅菌以外の無駄でかつ滅菌処理を阻害する電解ガス
発生に使用することなく、前記被処理水の滅菌処理を行
うことができる。
【0043】なお電解槽出口には開孔径10μm以下、
更に確実には5μm以下のフィルターを有する濾過設備
を設置して、電解処理により滅菌された微生物の死骸や
炭素質電極の細かい破砕粉を濾過により除去することが
望ましい。
【0044】次に添付図面に基づいて本発明に使用でき
る電解槽の好ましい例を説明するが、前記電解槽はこれ
らに限定されるものではない。
【0045】図1は、本発明方法の電解槽として使用可
能な単極式炭素質三次元固定床型電極電解槽の例を示す
概略縦断面図である。
【0046】底板中央に上水道水供給口1を、又天板中
央に上水道水取出口2をそれぞれ有する円筒状の電解槽
本体3内の下部には、炭素質材料から形成される短寸円
柱形の多孔質の炭素質三次元固定床型陽極4が前記電解
槽本体3の内壁と実質的に液流動の生じないような僅か
な間隙しか形成しないように収容され、該陽極4上には
若干の間隙を介して例えばメッシュ状の白金族金属酸化
物被覆チタン材あるいはメッシュ状の白金族金属をメッ
キ等の手段で被覆したチタン材から成る陰極5が収容さ
れている。前記電解槽本体3は、長期間の使用又は再度
の使用にも耐え得る電気絶縁材料で形成することが好ま
しく、特に合成樹脂であるポリエピクロルヒドリン、ポ
リビニルメタクリレート、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化エチレン、フェノール−
ホルムアルデヒド樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等が
好ましく使用できる。
【0047】このような構成から成る電解槽本体3は例
えば水道配管の途中や水道の蛇口に設置され、該本体3
にその上水道水供給口1から、微生物、有効塩素成分、
カルキ臭、カルシウムイオン、マグネシウムイオン及び
鉄イオン等を含有する上水道水を供給すると、該上水道
水は多孔質陽極4の下面に接触し該陽極4面で前記有効
塩素成分やカルキ臭の除去、及び金属イオン成分等の還
元による対応する水酸化物又は酸化物との析出による除
去等が起こり、前記陽極4面で前記微生物の滅菌が起こ
り、清浄化された上水道水が前記上水道水取出口2から
槽外へ取り出される。なお本電解槽では液流が上向きで
あるため、電解反応によって微量発生する水素ガスや酸
素ガスが容易に液流とともに電解槽外へ排出される。
【0048】図示は省略したが、図1の電解槽には小型
のレコーダーが装着され、電解槽運転の際の該電解槽通
過中の被処理水の温度、液量及び電気伝導度、及び電解
槽の電圧及び電流等のデータを連続的に記録しかつ保存
している。
【0049】図2は、本発明方法の電解槽として使用可
能な複極式炭素質三次元固定床型電極電解槽の一例を示
す概略縦断面図である。
【0050】上下にフランジ11を有する円筒形の電解
槽本体12の内部上端近傍及び下端近傍にはそれぞれメ
ッシュ状の給電用陽極ターミナル13と給電用陰極ター
ミナル14が設けられている。該両電極ターミナル1
3、14間には複数個の図示の例では3個の多孔質状の
炭素質三次元固定床型電極(炭素質電極)15が積層さ
れ、かつ該炭素質電極15間及び該炭素質電極15と前
記両電極ターミナル13、14間に4枚のメッシュ状隔
膜又はスペーサー16が挟持されている。各炭素質電極
15は電解槽本体12の内壁に密着し炭素質電極15の
内部を通過せず、炭素質電極15と電解槽本体12の側
壁との間を流れる上水道水の漏洩流がなるべく少なくな
るように配置されている。
【0051】このような構成から成る電解槽に下方から
矢印で示すように上水道水を供給しながら通電を行う
と、前記各炭素質三次元固定床型電極(炭素質電極)1
5が図示の如く下面が正に上面が負に分極して各炭素質
電極15の下面に多孔質陽極が形成され、前記上水道水
はこの多孔質陽極に接触して滅菌が行われ、その後前記
電解槽の上方に取り出され、蛇口に導かれる。本実施例
の電解槽でも図1の場合と同様に小型のレコーダーが装
着され、被処理水温度等の各種データを連続的に記録し
かつ保存している。
【0052】図3は、本発明方法に使用できる複極式炭
素質三次元固定床型電極電解槽の他の例を示すもので、
該電解槽は図2の電解槽の炭素質電極15の給電用陰極
ターミナル14に向かう側つまり陽分極する側にメッシ
ュ状の不溶性金属電極17を密着状態で設置したもので
あり、他の部材は図2と同一であるので同一符号を付し
て説明を省略する。
【0053】直流電圧が印加された炭素質電極15はそ
の両端部において最も大きく分極が生じ、ガス発生が伴
う場合には該両端部においてガス発生が生じ易い。従っ
て最も強く陽分極するつまり最も激しく酸素ガスが発生
する炭素質電極15の給電用陰極ターミナル14に向か
う端部には最も速くかつ激しく酸化反応や電極基材の溶
解反応が生じる。図示の通りこの部分に不溶性金属電極
17を設置しておくと、該不溶性金属電極17の酸素発
生過電圧が炭素質電極15を形成する炭素系材料の前記
過電圧より低いため殆どの酸素ガスが前記不溶性金属電
極17から発生し炭素質電極15は殆ど酸素ガスを発生
しなくなるため、前記炭素質電極15の崩壊は効果的に
抑制される。又該電解槽本体12に供給された上水道水
は図2の場合と同様に処理され上水道水中の微生物の滅
菌等が行われる。本実施例の電解槽でも図1の場合と同
様に小型のレコーダーが装着され、被処理水温度等の各
種データを連続的に記録しかつ保存している。
【0054】図4は、本発明方法に使用できる複極式炭
素質三次元固定床型電極電解槽の更に他の例を示す縦断
面図である。
【0055】中空円筒形の電解槽本体21の下部には中
央に上水道水供給口22を有する碗状の底板23がクラ
ンブ24により接続され、かつ前記電解槽本体21の上
部には中央に上水道水取出口25を有する碗状の天板2
6がクランブ27により接続されている。前記上水道水
供給口22の上方の電解槽本体21内には円板状の給電
用陽極ターミナル28が、又上水道水取出口25の下方
の電解槽本体21内には円板状の給電用陰極ターミナル
29がそれぞれ設置されている。
【0056】両ターミナル28、29間には図示の例で
は計10個の炭素質電極30が、2枚の図3と同様の不
溶性金属電極31とその間に位置するスペーサ32を介
して積層されている。各炭素質電極30は電解槽本体2
1の内壁に密着し炭素質電極30の内部を通過せず、炭
素質電極30と電解槽本体21の側壁との間を流れる上
水道水の漏洩流がなるべく少なくなるように配置されて
いる。
【0057】このような構成から成る電解槽に上水道水
供給口22に上水道水を供給しながら通電を行うと、前
記各炭素質電極30の下面がマイナスに上面がプラスに
分極して各炭素質電極30の上面に多孔質陽極が形成さ
れ、前記上水道水はこの多孔質陽極に接触して滅菌が行
われ、その後前記電解槽の上方に取り出され、蛇口等に
導かれる。本実施例の電解槽でも図1の場合と同様に小
型のレコーダーが装着され、被処理水温度等の各種デー
タを連続的に記録しかつ保存している。
【0058】図5は、本発明方法に使用できる複極式炭
素質三次元固定床型電極電解槽の更に他の例を示す分解
斜視図である。
【0059】中空円筒形のケーシング41の内下部には
フィルター42と活性炭43が収容されたカートリッジ
44が設置され、該カートリッジ44の上には、円筒形
の保持部材槽である電解槽本体45内に収容された電解
槽構成部材46が設置されている。該電解槽構成部材4
6は下から順に給電用陽極ターミナル47、計10個の
炭素質電極48と前記金属製保護電極がセットされた固
定床電極ユニット、給電用陰極ターミナル49がこの順
に配置されている。電解槽本体45の天板50には計3
個の通孔51が穿設され、被処理水供給管、被処理水取
出管及び排水時の通気孔が設置されている。
【0060】この電解槽本体45は、その頭部にデータ
記録用回路及び直流電源回路52とデータ表示板53を
有する側面視「コ」字状の取付台54に固定され、家庭
やビル内の蛇口に近接して設置し、特に上水道水つまり
飲料水の電解処理に利用される。
【0061】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されるものではない。
【0062】以下に本発明方法による飲料水等の被処理
水処理の実施例を記載するが、該実施例は本発明方法を
限定するものではない。
【0063】実施例1 まず次のようにして本実施例の電解槽を構成した。
【0064】透明な硬質ポリ塩化ビニル樹脂製の高さ7
5mm、内径40mmのフランジ付円筒形である図2に
示した電解槽内に、炭素繊維から成る直径39.5m
m、厚さ10mmの固定床(多孔質グラファイト、東海
カーボン株式会社製G−100S)5個を、開口率80
%で直径40mm及び厚さ1mmのポリエチレン樹脂製
隔膜6枚で挟み込み、上下両端の隔膜にそれぞれ白金を
その表面にメッキしたチタン製である直径38mm厚さ
1mmのメッシュ状給電用陽極及び給電用陰極を接触さ
せて設置し、本実施例の電解槽を構成した。
【0065】又上水道水に微生物を約800個/ミリリ
ットル添加して試験用被処理水を調製した。
【0066】前記電解槽の下部からこの試験用被処理水
を1.5リットル/分の割合で供給し、直流電源により
見掛け電流密度0.2A/dm2、電解電圧が4.3〜
8.8V(平均電解電圧5.8V)となるように調節し
て前記試験用被処理水の電解処理を行なった。
【0067】この条件で電解槽の運転を15日継続しか
つ運転時の被処理水の温度、液量及び電気伝導度、及び
電解槽の電圧及び電流のデータをコンピューターに記憶
させ、かつ1時間毎に電解槽から取り出される処理済の
被処理水をサンプリングし、3日培養して各時間毎の微
生物数をカウントした。その結果を表1に示した。
【0068】
【表1】
【0069】実施例2 次に実施例1と同じ電解槽を使用し、運転時間の経過と
ともに意図的に被処理水量を増加させ、かつ実施例1と
同様に被処理水をサンプリングし、3日培養して各時間
毎の微生物数をカウントした。その結果を表2に示し
た。
【0070】実施例3 次に実施例1と同じ電解槽を使用し、運転時間の経過と
ともに意図的に電解電圧を減少させ、かつ実施例1と同
様に被処理水をサンプリングし、3日培養して各時間毎
の微生物数をカウントした。その結果を表3に示した。
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】表1から判るように、微生物濃度がほぼ満
足できるレベルにあるときは前述の各データの経時変化
値はほぼ一定していた。従ってカウントされた微生物濃
度だけでなく記録された各データ値からも電解槽の運転
が正常に行なわれたことが確かめられた。これに対し、
微生物濃度が十分に低下しない実施例2及び3のような
例では、被処理水量や電解電圧に異常が生じており、微
生物濃度と各データとを対比することにより、微生物濃
度上昇つまり運転異常の原因を特定できた。
【0074】実施例4 一方、電解槽における多孔質グラファイト電極の高さは
1個当たり10mmでありそれを5枚重ねて該電極の総
高さHは50mmであったが、その枚数を変えて総高さ
Hmmを可変にし、被処理水量は1.5リットル/mi
nと一定にした。前記多孔質グラファイト電極は開口率
80%、直径39.5mmであるのでLV値は略30m
m/secに固定される。そしてH/(LV値)と殺菌
効率の関係をプロットすると図6の線図のようになる。
【0075】実施例5 また、前記電極の高さを50mm(5枚重ね)に固定
し、被処理水量を0.2,0.5,0.8,1.0,
1.5,2.0リットル/minと変えてLV値と殺菌
率の関係をプロットした。その結果は図7の線図のよう
になる。
【0076】LV値が約5mm/sec以下になると極
度に殺菌効率が下がるがこれは液流がグラファイト電極
内で乱流とならず液中微生物が電極に接触しない為と考
えられる。LV値が約30mm/secを超すと殺菌効
率が下がるが、これは実施例4と同様に溶液中の微生物
が分極した電極に触れる時間が短くなるためと考えられ
る。
【0077】
【発明の効果】上水道水等の被処理水を本発明の水処理
方法に用いる炭素質三次元固定床型電極電解槽に供給す
ると、該被処理水中の微生物は電位を与えられた炭素質
電極に接触しそれらの表面で高電位の電流に接触し強力
な酸化反応を受け、その活動が弱まったり自身が死滅す
る。
【0078】しかしこの電解滅菌法では、電解槽から取
り出される処理済の被処理水中の微生物濃度を直ちに測
定することができず、微生物濃度の特定には通常3日程
度の日時を要する。従って電解槽運転時に運転が正常に
行なわれているか否かを直接決定する手段はない。本発
明の水処理方法では、電解槽運転時の前述の各運転条件
のデータの少なくとも1種類を記録することにより、微
生物濃度が特定された後に、前記データと微生物濃度を
対比することにより、電解槽運転が正常であったか異常
であったかを含めた運転状況を特定できる。
【0079】更に微生物濃度は単に電解槽の運転状況だ
けでなく、他の電解には関連しない要因によっても変動
する。そこで本発明の水処理方法によれば、電解槽の運
転を示すデータを残しておくと、前記微生物増加が電解
槽の異常運転に起因するものでないことが分かり、別の
対策に進むことができる。
【0080】また、LV値と電極高さとの関係又は該L
V値を規定することにより殺菌効率が安定向上すること
が確認された。更に電解槽の被処理水の出口に開孔径が
5μm以下の濾過設備を設けることにより、殺菌効果が
更に安定すると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に電解槽として使用可能な単極式
炭素質三次元固定床型電極電解槽の一例を示す概略縦断
面図。
【図2】本発明の方法に電解槽として使用可能な複極式
炭素質三次元固定床型電極電解槽の一例を示す概略縦断
面図。
【図3】本発明の方法に使用できる複極式炭素質三次元
固定床型電極電解槽の他の一例を示す概略縦断面図。
【図4】本発明の方法に使用できる複極式炭素質三次元
固定床型電極電解槽の更に他の一例を示す縦断面図。
【図5】本発明の方法に使用できる複極式炭素質三次元
固定床型電極電解槽の更に他の例を示す分解斜視図。
【図6】電極高さをLV値で割った値と殺菌効率との関
係を示す線図。
【図7】LV値と殺菌効率との関係を示す線図。
【符号の説明】
1 上水道水供給口 2 上水道水取出口 3 電解槽本体 4 固定床型陽極 5 陰極 12 電解槽本体 13 給電用陽極ターミナル 14 給電用陰極ターミナル 15 炭素質三次元固定床型電極(炭素質電極) 21 電解槽本体 22 上水道水供給口 25 上水道水取出口 28 給電用陽極ターミナル 29 給電用陰極ターミナル 30 炭素質三次元固定床型電極(炭素質電極) 45 電解槽本体 47 給電用陽極ターミナル 48 炭素質三次元固定床型電極(炭素質電極) 49 給電用陰極ターミナル 52 データ記録用回路及び直流電源回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物を含有する被処理水を、炭素質三
    次元固定床型電極が設置された炭素質三次元固定床型電
    極電解槽に供給し、前記炭素質三次元固定床型電極電解
    槽に通電することにより前記炭素質三次元固定床型電極
    を分極させ、該分極した炭素質三次元固定床型電極に前
    記微生物を接触させることにより前記微生物の滅菌を行
    なう水処理設備を用いる水処理方法において、前記水処
    理設備の運転時に被処理水の温度、電気伝導度、処理水
    の液量、電解槽運転の電圧値及び電流値の各データの少
    なくとも1項目以上を記録することを特徴とする水処理
    方法。
  2. 【請求項2】 微生物を含有する被処理水を、炭素質三
    次元固定床型電極が設置された炭素質三次元固定床型電
    極電解槽に供給し、前記炭素質三次元固定床型電極電解
    槽に通電することにより前記炭素質三次元固定床型電極
    を分極させ、該分極した炭素質三次元固定床型電極に前
    記微生物を接触させることにより前記微生物の滅菌を行
    なう水処理設備を用いる水処理方法において、前記炭素
    質三次元固定床型電極電解槽の電極高さH(単位mm)
    と被処理水の線速LV値(単位mm/sec)とが下記
    の関係にあることを特徴とする水処理方法。 H/(LV値)≧1.0 (単位:sec)
  3. 【請求項3】 前記炭素質三次元固定床型電極電解槽内
    を通過する被処理水の前記LV値が30mm/sec以
    下であることを特徴とする請求項2に記載の水処理方
    法。
  4. 【請求項4】 前記炭素質三次元固定床型電極電解槽の
    被処理水出口に開孔径が10μm以下の濾過設備を設け
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の
    水処理方法。
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