JPH09225254A - 堆肥を用いた脱臭方法 - Google Patents

堆肥を用いた脱臭方法

Info

Publication number
JPH09225254A
JPH09225254A JP8065425A JP6542596A JPH09225254A JP H09225254 A JPH09225254 A JP H09225254A JP 8065425 A JP8065425 A JP 8065425A JP 6542596 A JP6542596 A JP 6542596A JP H09225254 A JPH09225254 A JP H09225254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compost
deodorizing
deodorization
tank
odor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8065425A
Other languages
English (en)
Inventor
Koki Murakami
弘毅 村上
Mitsuru Aoki
満 青木
Tsutomu Nishimura
勤 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP8065425A priority Critical patent/JPH09225254A/ja
Publication of JPH09225254A publication Critical patent/JPH09225254A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】建設費やランニングコストが低く、設置面積を
小さくしても効果的に脱臭でき、しかも消耗速度が遅い
堆肥を用いた脱臭方法を提供すること。 【解決手段】脱臭槽1内に好気性で芽胞を形成する有用
細菌により発酵処理されて得られた堆肥を主として充填
し、該堆肥と臭気を接触させる堆肥を用いた脱臭方法で
あり、好ましくは前記堆肥中に含まれる細菌が主として
有用細菌からなり、該有用細菌の菌体濃度が106個/g以
上、より好ましくは108個/g以上であり、更に好ましく
は脱臭槽1の下方に臭気拡散部3を有し、該臭気拡散部
3の上方に好気性で芽胞を形成する有用細菌により発酵
処理されて得られた堆肥を主として充填してなる充填層
4を有し、該充填層4には該堆肥30〜100%と土壌及び
又は炭素源物質70〜0%とからなる混合物を充填してな
る堆肥を用いた脱臭方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は堆肥を用いた脱臭方
法に関し、詳しくは下水やし尿処理施設等の臭気発生源
から発生する臭気を土壌を用いて脱臭する方法の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】下水やし尿等の汚水処理施設の臭気成分
としては、アンモニア、ジメチルアミン、トリメチルア
ミン、硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチル、二
硫化メチル等があり、これらの臭気を脱臭するのに、従
来は、酸洗浄とアルカリ洗浄と活性炭吸着の組み合わ
せ、酸洗浄とアルカリ洗浄と次亜塩素酸ソーダ洗浄と活
性炭吸着の組み合わせ、酸洗浄とアルカリ洗浄とオゾン
酸化の組み合わせ、細菌汚泥含有水等によって処理する
方法が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
処理では建設費やランニングコストが高いために、近年
では素掘りの槽に土壌を充填し、その槽の下方から臭気
を通して脱臭する土壌脱臭法が試みられようとしてい
る。
【0004】土壌脱臭法は、臭気成分を脱臭槽に充填し
た土壌によって物理的あるいは化学的に吸着し、生物的
に分解する手法であるが、臭気成分によっては十分に除
去できなかったり、また脱臭槽の臭気の空塔速度を上げ
ると臭気の除去率が極端に低下し、そのため空塔速度を
上げられず、空塔速度を20〜30cm/minの範囲に抑える必
要があるため、脱臭槽の設置面積を多く必要とする問題
があった。また悪臭成分を分解する細菌密度が102〜104
個/g程度と低いため分解速度が遅く、更に土壌が直に
飽和に達してしまい頻繁に交換しなければならない問題
があった。
【0005】そこで、本発明は、建設費やランニングコ
ストが低く、設置面積を小さくしても効果的に脱臭で
き、しかも消耗速度が遅い堆肥を用いた脱臭方法を提供
することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係る堆肥を用いた脱臭方法は、脱臭槽内に好気性で
芽胞を形成する有用細菌により発酵処理されて得られた
堆肥を主として充填し、該堆肥と臭気を接触させること
を特徴とする。
【0007】本発明の好ましい態様としては、堆肥中に
含まれる細菌が主として有用細菌からなり、該有用細菌
の菌体濃度が、106個/g以上であることであり、より好
ましい態様としては、堆肥中に含まれる有用細菌の菌体
濃度が、108個/g以上であることである。
【0008】更に本発明の他の好ましい態様としては、
脱臭槽の下方に臭気拡散部を有し、該臭気拡散部の上方
に好気性で芽胞を形成する有用細菌により発酵処理され
有用細菌濃度が極めて高い堆肥を主として充填してなる
充填層を有し、該充填層には該堆肥30〜100%と土壌及
び又は炭素源物質70〜0%とからなる混合物を充填して
なることであり、他の好ましい態様としては、充填層に
おける臭気の空塔速度が、100cm/min以上であることで
あり、更に他の好ましい態様としては脱臭槽が、素堀り
の槽であることである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、臭気の発生源は
特に限定されず、例えば下水やし尿処理施設等の汚水処
理施設が挙げられ、かかる処理施設における臭気の発生
源となるのは、汚水処理系や汚泥処理系あるいは堆肥化
施設系等の全般に存在するが、特に沈砂池、流量調整タ
ンク、反応槽(回分槽)、汚泥処理施設、堆肥化施設で
ある。そして汚水処理施設の臭気成分としては、アンモ
ニア、ジメチルアミン、トリメチルアミン、硫化水素、
メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル等が挙
げられる。
【0010】かかる成分を含む臭気は大気へ拡散しない
ようにして捕集され、脱臭槽に導入され、脱臭される。
【0011】本発明の脱臭槽は、金属製又はコンクリー
ト製の槽(塔状の槽を含む)又は素堀りの槽(例えば土
面を所定の深さに掘って形成される穴又は溝等)によっ
て形成することができ、該脱臭槽内には、好気性で芽胞
を形成する有用細菌により発酵処理され有用細菌濃度が
極めて高い堆肥が主として充填されている。
【0012】本発明において、好気性で芽胞を形成する
有用細菌により発酵処理される、というのは、堆肥を製
造する際に、原料中に好気性で芽胞を形成する有用細菌
を混合して用いることを意味しており、特にかかる有用
細菌が種菌として機能することが重要である。
【0013】種菌である好気性で芽胞を形成する有用細
菌は、かかる有用細菌を純粋培養したものを用いること
もできるが、工業的に入手が困難であるため、かかる有
用細菌を主として用いた汚水施設(例えば下水処理施設
やし尿処理施設等)から発生する余剰汚泥又はそれを脱
水した脱水ケーキ(含水率70〜85%)中に含まれ有用細
菌を用いることが好ましい。
【0014】なお、前記の余剰汚泥には、汚水処理施設
に導入された下水やし尿等の汚水中の有機物が汚泥に転
換したり、あるいは腐植化過程を経て発生する汚泥以外
に上記施設の前処理段階で固液分離されて得られた汚泥
も含む。
【0015】種菌となる前記下水やし尿処理の余剰汚泥
又は脱水ケーキには、一般に尿素等に由来する窒素源
(N)が存在するものである。堆肥の製造方法において
重要となる窒素と炭素の比率(C/N比)は、原料中で
C/N=15〜35となることが好ましい。C/N比がかか
る範囲にあることによって、原料の発熱を促進し、短期
間に芳香な堆肥を得ることができる。C/N比の調整
は、種菌に窒素源が含まれる場合には、その調整は炭素
源を供給することにより行う。炭素源としてはC/N比
の高い副原料や適宜易分解性有機物(食用廃油や天ぷら
粕等)等を用いることができる。
【0016】堆肥の原料には、上記種菌や炭素源以外
に、通気性機能材及び又は水分調整材を用いることがで
き、通気性機能材は堆肥の製造過程において、原料中に
酸素を十分行き渡らせる役割として作用し、水分調整材
は原料中の水分を調整する作用をなす。原料中の含水率
が高いと嫌気的になり、好気性の芽胞形成細菌の活性を
低下しかねない。通気性機能材及び又は水分調整材とし
ては、例えばもみ殻、稲わらの裁断片、おがくず、かん
なくず等の中から選ばれる植物性廃棄物の少なくとも1
種を用いることが好ましい。これらの1種のみで用いて
もよいし、2種以上を混合使用することも好ましい。こ
れらの植物性廃棄物は、通気性機能と水分調整機能の両
方を有していてもよいが、いずれか一方のみを有してい
るものを、それぞれ双方2種以上組み合わせて使用して
もよい。かかる水分調整材によって含水率が65%前後に
調整されることが好ましい。
【0017】堆肥を製造するには、上記の原料を発酵槽
等を用いて、発酵、乾燥(コンポスト化)することもで
きるが、野積みによってコンポスト化することもでき
る。
【0018】本発明において、好気性で芽胞を形成する
有用細菌というのは、グラム陽性桿菌で内生胞子形成能
を有する菌群である。
【0019】この有用細菌は種々の優れた機能を有して
おり、汚水処理施設では好気的条件下にある反応槽内で
汚水中の蛋白質、脂質及び又はでんぷんを可溶化、分解
又は資化する機能を有しており、また堆肥化工程では堆
肥の原料を発酵するための種菌(発酵菌)として機能す
る。また本発明の脱臭方法では、堆肥中に含有されて、
脱臭機能を発揮する有効菌として機能する。
【0020】かかる有用細菌は病原菌生物を滅菌し、乾
燥状態においても死滅せず、優占種として、高濃度、高
密度状態に存在せしめることが可能であり、有用細菌の
菌体濃度は汚水処理施設の反応槽内で槽内汚泥1g当り1
08〜1011個存在していることが好ましく、109〜1010
存在していることがより好ましい。また種菌中では有用
細菌は余剰汚泥又は脱水ケーキ1g当り108〜1011個存
在していることが好ましく、1010〜1011個存在している
ことがより好ましい。
【0021】本発明の脱臭方法において、堆肥中に含ま
れる有用細菌の菌体濃度は、完熟時の堆肥1g当り107
以上であることが好ましく、より好ましくは堆肥1g当
り108〜1011個の範囲にあることである。
【0022】本発明において、有用細菌の菌体濃度と
は、サンプルの一定量を採り、あらかじめ準備してある
模擬し尿寒天培地上に拡散し、培養函内で32℃、6日間
培養して有用細菌胞子を発芽・増殖させ、そのコロニー
数を計数し、その数と希釈倍率により求めた濃度であ
る。
【0023】次に上記の堆肥を脱臭槽に充填して脱臭す
る手段について図面に基いて説明する。
【0024】図1は本発明の脱臭方法の一例を示す概略
断面図であり、図1において、1は土面2を素掘りによ
って形成した脱臭槽であり、その平面形状は方形状であ
っても円形であってもよいが、敷地面積を削減する上で
は方形状が好ましい。
【0025】3は臭気拡散部であり、脱臭槽1の下方か
ら臭気が槽内に均一に拡散可能なような構成を有してい
ることが好ましい。例えば脱臭槽1の下部に臭気分配管
30を設け、該臭気分配管30に図示しない汚水処理施設等
から臭気を捕集して該脱臭槽1に導入する臭気導入管31
を連結する。また臭気分配管30の回りには、ぐり石やバ
ラス等32を充填しておき、臭気の拡散を助長できるよう
にしておくことが好ましい。ぐり石やバラス等32を充填
する場合には下方に径の大きい礫を配置し、上方に向か
って径の小さい砂利、砂等を配置することも好ましい。
また臭気拡散部3はぐり石及びバラスを充填する層と、
バラスのみを混入する層の2層に構成してもよい。なお
上記のぐり石やバラス等の間に堆肥が混入していてもよ
い。
【0026】4は該臭気拡散部3の上方に設けられる充
填層であり、該充填層4には、堆肥が主として充填され
る。充填層4と臭気拡散部3の間にはネット33が設けら
れることが好ましい。充填層4には堆肥のみが充填され
てもよいが、該堆肥と共に土壌や炭素源物質を充填する
こともできる。堆肥と土壌や炭素源物質を混合して充填
する場合には、堆肥30〜100%に対し、土壌や炭素源物
質70〜0%となるような混合比率で混合することが好ま
しく、より好ましい混合比率は堆肥40〜70%に対し、土
壌や炭素源物質60〜30%である。
【0027】充填層4に充填される堆肥は、上記の好気
性で芽胞を形成する有用細菌により発酵処理されて得ら
れた堆肥が用いられる。かかる堆肥は、有用細菌の胞子
を高密度に含有し、これらの胞子は水分と温度、空気、
栄養の供給を受けると再び発芽して活動し、直接アンモ
ニアを吸着し分解したり、あるいは吸着したアンモニア
からアミノ酸合成→蛋白質合成を経てアンモニアを資化
したり、また硫化水素も、分解資化したりあるいはアミ
ノ酸合成に利用したりして脱臭する。又、この有用細菌
は、60℃の高温の臭気も前処理なしで脱臭できる。
【0028】本発明では、上記の堆肥のみによって脱臭
を行うことができるが、堆肥と共に土壌や炭素源物質を
混合使用することによって、脱臭層の嵩を増大し、通気
性を向上させることができる。また土壌中でも臭気成分
の吸着が起こり、臭気の更なる除去に貢献する。更に堆
肥の経時消耗を補充する役割を果たす。好ましい土壌と
しては、準安定型ケイ酸塩を含有する土壌等が挙げられ
る。
【0029】脱臭槽内の堆肥層が減量し、その減量率が
10%を越えた場合には、堆肥(土壌等を含んでも良い)
を補充することもできる。
【0030】脱臭槽に土壌や炭素源物質をのみを充填し
た場合には、臭気の空塔速度を30cm/min以上にすること
はできなかったが、上記のような堆肥の使用によって充
填層4における臭気の空塔速度は飛躍的に増大し、100c
m/min以上まで増大できる。従って、脱臭槽への臭気の
導入量が一定の場合には、空塔速度を大きくすることが
できれば、それだけ脱臭槽の表面積(設置面積)を小さ
くでき、それに応じて設置スペースを小さくできる。充
填層4の層高は特に限定されないが、好ましくは50〜15
0cmである。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げるが、本発明は
かかる実施例によって何ら限定されるものではない。
【0032】実施例1 図1に示すような素掘りの脱臭槽を掘り、臭気拡散部と
充填層を下記のように構成した。
【0033】 臭気拡散部の構成:ぐり石とバラス:層高40cm バラス :層高40cm 充填層の構成 :堆肥50%と土壌50%を混合:層高70cm 充填層に用いた堆肥は、以下のように製造した。
【0034】(原料) 乾燥鶏糞 5000kg 下水汚泥 1000kg バーク 1000kg もみがら 2000kg 廃食用油 1000kg 上記原料を混合し、水分65%となるよう加水して、野積
み方式による堆肥化を行った。尚、積上げ最大高さを1.
2 mとし、温度が50℃に低下した時、混ぜ返しを行っ
た。
【0035】種菌として用いた下水汚泥(脱水ケーキを
使用、含水率78%)の有用細菌の菌体濃度は5×109
/gであり、また上記原料中のC/N比は19.6であっ
た。又、本発明により製造された堆肥中の有用細菌濃度
は13×108個/gであった。
【0036】上記の脱臭槽に、堆肥化施設から発生する
高濃度のアンモニア(450ppm)を含む臭気を導入して脱
臭した。また臭気の空塔速度を変化させて脱臭効率の変
化についても同時に確認した。
【0037】脱臭槽通過空気中のアンモニア濃度と空塔
速度の関係を表1に示す。アンモニア濃度の分析はJIS-
K-009 9のインドフェノール法による。
【0038】比較例1 実施例1において、充填層中の堆肥を用いずに、土壌10
0%とした以外は同様にして、脱臭を行った。その結果
を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】上記表1から明らかなように、実施例1で
は比較例1に比べ10倍以上の脱臭効果を示し極めて脱臭
性が優れていることが判る。また実施例1では空塔速度
を容易に上昇でき、比較例1の脱臭効率は30cm/minの空
塔速度においても実施例1の300cm/minの空塔速度の場
合にも及ばないことが判る。更に比較例1の空塔速度は
土壌の空隙が小さいため物理的にも100cm/minを越える
ことはできなかった。
【0041】実施例2 実施例1の脱臭槽に導入した臭気中のアンモニア以外の
成分についての除去結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】臭気成分の分析はガスクロマトグラフ法に
よる。
【0044】実施例3 実施例1の実験番号3(空塔速度100cm/min)の場合に
おいて、堆肥の消耗速度について確認実験を行った。
【0045】確認のため、脱臭槽表面のひび割れの発生
と、堆肥充填高さの変化を指標とした。その結果を表3
に示す。
【0046】
【表3】
【0047】*脱臭槽表面の堆肥にひび割れが認められ
ると、脱臭槽の内部構造が変化し通気が偏るため、この
状態では負荷が集中し、脱臭効果が低下するが、耕耘機
により耕すと割れはなくなり放散もなくなる。従って3
ケ月から6ケ月に1回程度耕耘機による表面層のまぜ返
しを行うのがよい。
【0048】比較例2(堆肥中の有用細菌濃度変化させ
た実験)実施例1で用いた脱臭槽内堆肥を下記の比較堆
肥に代えた以外は同様にして脱臭実験を行った。その結
果を (比較堆肥)通常の下水処理場汚泥を発酵させて堆肥を
製造した。下水処理場汚泥中の有用細菌濃度は1.5×105
個/gであった。
【0049】(入口濃度) アンモニア:450ppm 硫化水素 :80ppm メチルメルカプタン:40ppm (実験結果)下記表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、脱臭槽
内に好気性で芽胞を形成する有用細菌により発酵処理さ
れて得られた堆肥を主として充填してなるだけで、設備
自体に付加機器を要しないので、建設費やランニングコ
ストを低くすることができ、又空塔速度を大きくするこ
とができ、特に請求項5記載の発明のように100cm/min
以上にできるので設置面積を小さくでき、しかも堆肥が
容易に飽和にならず消耗速度が遅い。
【0052】また請求項2及び3記載の本発明によれ
ば、堆肥中に含まれる有用細菌の菌体濃度が高いため
に、脱臭効果に優れ、各種の臭気成分を効果的に除去で
きる。
【0053】更に請求項4記載の本発明によれば、充填
層に堆肥と土壌及び又は炭素源物質の混合物を充填する
ことによって、脱臭層の嵩が増大し、通気性を向上させ
ることができ、土壌中でも臭気成分の吸着が起こり、臭
気の更なる除去に貢献し、更に堆肥の経時消耗を補充す
る役割を果たす。
【0054】更に又請求項6記載の本発明によれば、脱
臭槽が、素堀りの槽であることによって、更に建設費を
安くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱臭方法の一例を示す概略断面図
【符号の説明】 1:脱臭槽 2:土面 3:臭気拡散部 30:臭気分配管 31:臭気導入管 32:ぐり石やバラス等 33:ネット 4:充填層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱臭槽内に好気性で芽胞を形成する有用細
    菌により発酵処理されて得られた堆肥を主として充填
    し、該堆肥と臭気を接触させることを特徴とする堆肥を
    用いた脱臭方法。
  2. 【請求項2】堆肥中に含まれる細菌が主として有用細菌
    からなり、該有用細菌の菌体濃度が、106個/g以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載の堆肥を用いた脱臭方
    法。
  3. 【請求項3】堆肥中に含まれる有用細菌の菌体濃度が、
    108個/g以上であることを特徴とする請求項2記載の堆
    肥を用いた脱臭方法。
  4. 【請求項4】脱臭槽の下方に臭気拡散部を有し、該臭気
    拡散部の上方に好気性で芽胞を形成する有用細菌により
    発酵処理されて得られた堆肥を主として充填してなる充
    填層を有し、該充填層には該堆肥30〜100%と土壌及び
    又は炭素源物質70〜0%とからなる混合物を充填してな
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の堆肥を用
    いた脱臭方法。
  5. 【請求項5】充填層における臭気の空塔速度が、100cm/
    min以上であることを特徴とする請求項1、2、3又は
    4記載の堆肥を用いた脱臭方法。
  6. 【請求項6】脱臭槽が、素堀りの槽であることを特徴と
    する請求項1、2、3、4又は5記載の堆肥を用いた脱
    臭方法。
JP8065425A 1996-02-27 1996-02-27 堆肥を用いた脱臭方法 Pending JPH09225254A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8065425A JPH09225254A (ja) 1996-02-27 1996-02-27 堆肥を用いた脱臭方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8065425A JPH09225254A (ja) 1996-02-27 1996-02-27 堆肥を用いた脱臭方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09225254A true JPH09225254A (ja) 1997-09-02

Family

ID=13286715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8065425A Pending JPH09225254A (ja) 1996-02-27 1996-02-27 堆肥を用いた脱臭方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09225254A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100331340B1 (ko) * 1999-03-18 2002-04-03 윤영중 미생물을 이용한 악취 및 휘발성 유기화합물(voc) 제거장치
JP2016172250A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 株式会社県南衛生工業 有機性排出物の発酵生産物を利用した揮発性有機成分の除去方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100331340B1 (ko) * 1999-03-18 2002-04-03 윤영중 미생물을 이용한 악취 및 휘발성 유기화합물(voc) 제거장치
JP2016172250A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 株式会社県南衛生工業 有機性排出物の発酵生産物を利用した揮発性有機成分の除去方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Waqas et al. Optimizing the process of food waste compost and valorizing its applications: A case study of Saudi Arabia
Xi et al. Process kinetics of inoculation composting of municipal solid waste
Ramírez-Sáenz et al. H2S and volatile fatty acids elimination by biofiltration: Clean-up process for biogas potential use
KR100378667B1 (ko) 가축분뇨등의 신속한 무취화 및 퇴비화 방법 및 그 조성물
JP2004248618A (ja) 有機物処理真菌共生菌群及びその用途
CN103638545B (zh) 一种微生物除臭剂及其制备方法
JP3919030B2 (ja) 生ごみの処理方法
CN110465184A (zh) 除臭填料及其制备方法、除臭装置和除臭方法及应用
AU2003262294B2 (en) Method of sludge recycling
Yadav et al. Challenges and opportunities for disposal of floral waste in developing countries by using composting method
CN113083869A (zh) 一种餐厨垃圾处理方法
KR100753628B1 (ko) 유기성 슬러지 퇴비화 방법
KR100490800B1 (ko) 퇴비 바이오필터 및 그를 이용한 악취가스의 제거방법
Choi Optimal operating parameters in the composting of swine manure with wastepaper
JP3676884B2 (ja) 有機性廃棄物の再資源化方法
KR101976009B1 (ko) 고형 유기성 폐기물 처리용 조성물, 이를 이용한 고형 유기성 폐기물 처리방법 및 이에 의해 제조된 퇴비
Nakasaki et al. Effect of bulking agent on the reduction of NH3emissions during thermophilic composting of night-soil sludge
KR100267632B1 (ko) 생물학적 필터를 이용한 악취 및 휘발성 물질의 제거방법
JPH09225254A (ja) 堆肥を用いた脱臭方法
CN109529601A (zh) 一种采用生物过滤器一体化处理恶臭气体的方法
JPH0810792A (ja) 厨芥含有汚水処理装置
KR100809850B1 (ko) 음식물 쓰레기의 퇴비화 방법
JPH09286684A (ja) 土壌改良材
KR100277565B1 (ko) 음식물쓰레기처리및악취제거용다공성세라믹스
JP2530257B2 (ja) ビ―ル粕の脱臭方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040309

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040706