JPH09224966A - 腰パッド付加機能を備えた腹巻き - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 指圧機能及び就寝時の姿勢矯正や腰部保護の
機能を備えた、付加機能を備えた腹巻き提供するにあ
る。 【構成】両端に取着部材２を有するベルト部材１に枕状
弾性腰パッド部材３を着脱自在に構成し、ベルト部材１
による腹巻きとしての使用と枕状弾性腰パッド部材３の
指圧部材としての使用の他、枕状弾性腰パッド部材３を
ベルト部材１に取着した状態での就寝姿勢の矯正や腰部
保護としても使用でき、これらは使用者が任意に選択し
て使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、使用者の腰部に巻付け
て生活或いは睡眠する事ができ、腰痛や腰疲労回復及び
腰部矯正をも任意に行えるようにした腰パッド付加機能
を備えた腹巻きに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ぎっくり腰や慢性の腰痛等が
生じた場合においては、一般に腰骨を保護して矯正する
ために、腹巻きが使用されているが、該腹巻きは伸縮性
を有する弾性部材で帯状に形成したものであり、これを
使用者の腰部周囲に巻き付けることにより、腰骨を可及
的に安定させ、腰痛を緩和させることができるようにし
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで腰痛は、運動
不足による筋肉の硬化や老化が原因である場合や、日常
の生活時や業務時の悪姿勢による場合の他、睡眠時の悪
姿勢等が原因であるが、特に日常生活において、長時間
に亘り椅子に着座した状態を継続しなければならない事
務系の職種を行う人々や、畳上で正座する時間が長い職
種を行う人々、更に穀物や野菜類の育成すべく腰部を頻
繁に屈伸する必要のある職種を行う人々においては、そ
の腰部に掛かる負担が大きいため、腰痛になる可能性は
比較的に高くなるのが事実である。

【０００４】また、就寝時においても、睡眠により腰部
の疲労は比較的回復されるのであるが、その睡眠姿勢が
悪い場合には、逆に腰部筋肉に悪姿勢による負担を掛
け、結果的に疲労が回復し難いという問題もある。

【０００５】更に、就寝時の腰部に対する負担を比較的
に軽減させるべく、腰部位置に枕状の弾性部材を敷いて
睡眠する手段はあるが、就寝前に設置した弾性部材は、
寝返り等により腰部位置から移動するため、常時腰部に
安定した状態での使用ができないという問題がある。

【０００６】本発明は、上記実情に鑑みて成されたもの
であり、通常の腹巻きとしての機能と、指圧機能及び就
寝時の姿勢矯正や腰部保護の機能を有し、これら各機能
を同時若しくは任意に選択して使用し得る腰パッド付加
機能を備えた腹巻き提供することを目的とするものであ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の腰パ
ッド付加機能を備えた腹巻きは、人体腰部を覆い得る幅
と長さを有する伸縮自在なベルト部材と、該ベルト部材
の両側に連接されてベルト部材を無端状に連結し得る取
着部材と、前記ベルト部材の略々中央部に着脱自在に配
設される有クッション性の枕状弾性腰パッド部材とで構
成する事を特徴とするものである。

【０００８】また、本発明の腰パッド付加機能を備えた
腹巻きは、人体腰部を覆い得る幅と長さを有する伸縮自
在なベルト部材と、該ベルト部材の両側に連接されてベ
ルト部材を無端状に連結し得る取着部材と、前記ベルト
部材を挿通し得るよう帯材をこの裏面側に無端状に連接
した有クッション性の枕状弾性腰パッド部材とで構成す
る事を特徴とするものである。

【０００９】更に本発明は、前記ベルト部材を網目状に
形成した伸縮自在なベルト部材にする事を特徴とするも
のである。

【００１０】更にまた本発明は、前記取着部材を、ベル
ト部材の一側に連接される切抜穴を設けたベルベット式
固定片と、ベルト部材の他側に連接されて前記ベルベッ
ト式固定片と取着する係止片とで構成される事を特徴と
するものでもある。

【００１１】

【発明の実施の形態】図面は、本発明の腰パッド付加機
能を備えた腹巻きの実施の形態を示すものであり、該腹
巻きは、人体腰部を覆い得るベルト部材１と、該ベルト
部材１の両端連結用の取着部材２と、前記ベルト部材１
に着脱自在な枕状弾性腰パッド部材３とで構成し、使用
者がその使用目的に応じて、例えば腹巻きとしての使用
ができ、更に、ベルト部材１に枕状弾性腰パッド部材３
を取着することで腰部保護のための使用ができるように
しており、しかも、これらを任意に選択して使用できる
ようにしているのである。

【００１２】前記ベルト部材１は、図１に示したよう
に、例えばゴム材や合成樹脂の他、合成繊維、布材、発
泡ウレタン、スポンジゴム等の伸縮材料で人体腰部を覆
い得る幅と長さを有する面状に形成したものであり、該
ベルト部材１を人体腰部に巻つけた場合に一定の収縮力
で腰部を引き締めることができるようにしている。

【００１３】また、前記ベルト部材１は、図２に示した
ように、上記伸縮材料で人体腰部を覆い得る幅と長さを
有する網目状に形成してもよく、これにより該ベルト部
材１を人体腰部に巻つけた場合に、ベルト部材１の全域
に亘り、均等且つ一定の収縮力で腰部を引き締めること
ができる。

【００１４】前記取着部材２は、前記ベルト部材１の両
側に連接されてベルト部材１を無端状に連結し得るよう
構成されるものであり、該取着部材２は、例えば図１に
示したように、ベルト部材１の一側に連接され、ベルト
幅と同幅に形成され、その中央部に切抜穴２２を設けた
方形状のベルベット式固定片２１と、ベルト部材１の他
側に連接されて、前記ベルベット式固定片２１と取着す
るよう構成された少なくとも１以上（図面では２個設け
た例を示した）の係止片２３とで構成され、これら一対
のベルベット式フアスナー（ベルベット式固定片２１と
係止片２３）により、ベルト部材１の両端を連結できる
ようにしているのである。

【００１５】また、この取着部材２は、図２に示したよ
うに、ベルト部材１の一側に連接されるベルト幅と同幅
の方形状のベルベット式固定片２４と、ベルト部材１の
他側に連接される前記ベルベット式固定片２４と取着す
るよう構成されたベルト幅と同幅の係止片２５とで構成
してもよく、これら一対のベルベット式フアスナー（ベ
ルベット式固定片２４と係止片２５）を採用すること
で、より安価な取着部材を構成してベルト部材１の両端
を連結できるのである。

【００１６】前記枕状弾性腰パッド部材３は、前記ベル
ト部材１の略々中央部に着脱自在に配設されて、人体腰
部を指圧・矯正することができるようにするためのもの
であり、該枕状弾性腰パッド部材３は、例えば軟質ゴム
材や軟質合成樹脂の他、合成発泡ウレタン、硬質スポン
ジ材、軟質スポンジ材等の弾性を有する有クッション性
材料で、枕状に形成されている。

【００１７】前記枕状弾性腰パッド部材３は、前述した
ように前記ベルト部材１の略々中央部に着脱自在に配設
されて使用するものであるが、その着脱手段について
は、例えば図３に示したように、前記ベルト部材１の略
々中央部の所定範囲にベルベット式固定片３１を貼着
（図面では２か所に設けた例を示した）し、前記枕状弾
性腰パッド部材３には、その裏面側の前記ベルベット式
固定片３１と対応する位置に前記ベルベット式固定片３
１と取着するようこれと同幅の係止片３２を貼着して、
これら一対のベルベット式フアスナー（ベルベット式固
定片３１と係止片３２）により、前記ベルト部材１の略
々中央部に枕状弾性腰パッド部材３を任意に着脱できる
ようにしているのである。

【００１８】また、前記枕状弾性腰パッド部材３の着脱
手段は、上記手段に限られるものではなく、図５乃至図
７に示したように、枕状弾性腰パッド部材３の裏面側
に、前記ベルト部材１を覆い得る長さの帯材４を無端状
に連設した枕状弾性腰パッド部材３を構成し、枕状弾性
腰パッド部材３の帯材４に前記ベルト部材１を挿入する
ことにより、前記ベルト部材１の略々中央部に枕状弾性
腰パッド部材３を任意に着脱できるようにすることもで
きる。

【００１９】上記構成の腰パッド付加機能を備えた腹巻
きをは、ベルト部材１に枕状弾性腰パッド部材３を任意
に着脱して、使用者の使用目的に応じて、適宜の使用が
できるようにしたものであるから、例えば腹巻きとして
使用する場合には、枕状弾性腰パッド部材３を離脱させ
た状態で使用者がその腰部にベルト部材１を巻き付け
て、ベルベット式固定片２１と係止片２３、またはベル
ベット式固定片２４と係止片２５等の取着部材２でベル
ト部材１の両端を連結すれば良く、通常の腹巻きとして
の使用ができるのである。

【００２０】また、上記構成の腰パッド付加機能を備え
た腹巻きを使用して、就寝時の姿勢矯正や腰部保護に使
用する場合においては、枕状弾性腰パッド部材３の係止
片３２をベルト部材１のベルベット式固定片３１位置に
取着させるかまたは、枕状弾性腰パッド部材３の帯材４
に前記ベルト部材１を挿入し、前記ベルト部材１の略々
中央部に枕状弾性腰パッド部材３を位置させた後、使用
者が腰部にベルト部材１を巻き付けて、ベルベット式固
定片２１と係止片２３、またはベルベット式固定片２４
と係止片２５等の取着部材２でベルト部材１の両端を連
結すれば良く、この状態で図４及び図８に示したように
仰臥するだけで、就寝中に自然に姿勢矯正や腰部保護を
行うことができるのである。

【００２１】

【発明の効果】以上のように、本発明の腰パッド付加機
能を備えた腹巻きによれば、ベルト部材に枕状弾性腰パ
ッド部材を任意に着脱できるように構成して、使用者の
使用目的に応じて、通常の腹巻きとしての機能や就寝時
の姿勢矯正や腰部保護の機能及び枕状弾性腰パッド部材
のみの指圧機能の３機能を適宜に選択して使用ができる
ようにするものであるから、安価にして複数の使用用途
が存在し、その利用効果を高めることができる。

【００２２】また本発明は、特に従来の問題点である、
就寝時の疲労回復に役立つものであり、枕状弾性腰パッ
ド部材を使用者の腰部位置に安定させた状態で睡眠でき
るように構成しているため、枕状弾性腰パッド部材が寝
返り等により腰部位置から移動するという問題もなく、
また、睡眠姿勢を矯正でき、睡眠姿勢が悪いことによる
腰部筋肉に対する負担もなく、睡眠による効果的な疲労
回復が期待できるものである。

【００２３】更に、本発明は、ベルト部材を網目状に形
成することで、該ベルト部材を人体腰部に巻つけた場合
の収縮力を均等且つ一定にすることができ、使用者に対
する収縮負担を軽減でき、しかも通気性良好な腰パッド
付加機能を備えた腹巻きとして使用できるという効果も
あり、その使用効果は絶大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の腰パッド付加機能を備えた腹巻きの実
施の形態を示す平面図である。

【図２】本発明の腰パッド付加機能を備えた腹巻きの実
施の形態を示す平面図である。

【図３】本発明の腰パッド付加機能を備えた腹巻きにお
ける枕状弾性腰パッド部材の取着手段の実施の形態を示
す説明図である。

【図４】本発明の腰パッド付加機能を備えた腹巻きの使
用状態を示す説明図である。

【図５】本発明の腰パッド付加機能を備えた腹巻きの実
施の形態を示す平面図である。

【図６】本発明の腰パッド付加機能を備えた腹巻きの実
施の形態を示す平面図である。

【図７】本発明の腰パッド付加機能を備えた腹巻きにお
ける枕状弾性腰パッド部材の取着手段の実施の形態を示
す説明図である。

【図８】本発明の腰パッド付加機能を備えた腹巻きの使
用状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１ ベルト部材 ２ 取着部材 ２１ ベルベット式固定片 ２２ 切抜穴 ２３ 係止片 ２４ ベルベット式固定片 ２５ 係止片 ３ 枕状弾性腰パッド部材３ ４ 帯材

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 人体腰部を覆い得る幅と長さを有する伸
   縮自在なベルト部材と、該ベルト部材の両側に連接され
   てベルト部材を無端状に連結し得る取着部材と、前記ベ
   ルト部材の略々中央部に着脱自在に配設される有クッシ
   ョン性の枕状弾性腰パッド部材とで構成する事を特徴と
   する腰パッド付加機能を備えた腹巻き。
2. 【請求項２】 人体腰部を覆い得る幅と長さを有する伸
   縮自在なベルト部材と、該ベルト部材の両側に連接され
   てベルト部材を無端状に連結し得る取着部材と、前記ベ
   ルト部材を挿通し得るよう帯材をこの裏面側に無端状に
   連接した有クッション性の枕状弾性腰パッド部材とで構
   成する事を特徴とする腰パッド付加機能を備えた腹巻
   き。
3. 【請求項３】 前記ベルト部材を網目状に形成した伸縮
   自在なベルト部材にする事を特徴とする請求項１及び請
   求項２記載の腰パッド付加機能を備えた腹巻き。
4. 【請求項４】 前記取着部材を、ベルト部材の一側に連
   接される切抜穴を設けたベルベット式固定片と、ベルト
   部材の他側に連接されて前記ベルベット式固定片と取着
   する係止片とで構成される事を特徴とする請求項１乃至
   請求項３記載の腰パッド付加機能を備えた腹巻き。