JPH09224750A - 机 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きい用紙や長い用紙を用いて行なう習字が
楽に行なえる習字用の机を提供する。 【解決手段】 支持脚３で支持された天板４の両端にロ
ーラ５、５を回転可能に取付け、両ローラ５、５間で天
板４の両側にエンドレス条６をその上部走行部分が天板
４上に位置するよう張設し、天板４上に載置した用紙Ａ
とエンドレス条６をクリップ８で結合し、エンドレス条
６を回動させることにより用紙Ａを移動させ、字を書く
位置を一定にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、机、例えば習字
を行なう場合に使用する机に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に習字を行なうには、テーブルや床
面上に用紙を設置すると共に、練習時は手本を用紙の横
に並べるようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
習字では、大きな用紙を使用する場合、用紙の上部位置
に字を書くのに用紙の下部が邪魔になり、姿勢が不自然
となって字が書きにくいという問題がある。

【０００４】また、手本も大きくなると用紙の横に並べ
たとき邪魔になると共に、用紙から離れた位置に設置す
ると、手本の字が見にくくなり手本を効果的に生かすこ
とができないという問題がある。

【０００５】そこで、この発明の課題は、大きな用紙で
も自然な姿勢で習字が行なえ、手本も横に並べて有効に
利用できる習字用の机を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項１の発明は、天板の両端部に転子を回
転可能に設け、前記両端部の転子間に複数のエンドレス
条をその上部走行部分が天板上に位置するよう張設し、
天板上に載置した用紙をエンドレス条にクリップで結合
するようにした構成を採用したものである。

【０００７】請求項２の発明は、天板の両端部にローラ
を回転可能に設け、前記両端部のローラ間にエンドレス
ベルトをその上部走行部分が天板上に位置するように張
設した構成を採用したものである。

【０００８】ここで、天板は両端部に脚部を有して机を
形成していると共に、エンドレス条及びエンドレスベル
トは手動操作又はモーターで回動させることができ、天
板上に載置した用紙を一体に移動させるようになってい
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。図１乃至図３に示す第１の実施形
態において、机１は、水平フレーム２の両端部四隅に固
定又は調節可能な支持脚３を設け、フレーム２上に角形
状、矩形状の天板４を張設し、天板４の両端に転子とな
るローラ５、５を回転自在に設け、両ローラ５、５間で
天板４の両側にエンドレス条６を張設した構造になって
いる。

【００１０】上記ローラ５、５は水平フレーム２の両端
部に回転自在に枢止され、その両端部外周面に凹溝７が
設けられ、エンドレス条６、６は各種材料からなるロー
プや紐、細幅ベルト等を用い、両端に位置するローラ
５、５の対応する溝７間に張設され、ローラ６、６を手
回し又はモーターで回転させることにより回動すること
になる。

【００１１】このエンドレス条６、６は、図１に示すよ
うに上部走行部分が天板４上に位置するように配置さ
れ、天板４上に設置した用紙Ａはその両側をクリップ８
でエンドレス条６、６に結合し、ローラ５又は５を回転
させてエンドレス条６、６を回動させることにより、用
紙Ａを前後に移動させることができる。

【００１２】又、エンドレス条６、６間に連結部１０を
設け、この連結部１０に移動自在のクリップ１１、１１
を設けることもできる。この移動自在のクリップ１１、
１１によってエンドレス条６、６幅よりも短い幅の用紙
Ａの端部を挟持し、固定することができる。

【００１３】上記のクリップ８、８又は１１、１１は、
エンドレス条６、６又は連結部１０に用紙Ａを固定し、
エンドレス条６の回動時に用紙Ａを一体に移動させるた
めのものであり、例えば、エンドレス条６、６に用紙Ａ
を一対又は二対のクリップ８で挟持するものや、連結部
１０のクリップ１１で挟持するものを用いればよい。

【００１４】次に、図４と図５に示す第２の実施形態
は、先の第１の実施形態におけるエンドレス条に代えて
エンドレスベルトを採用したものであり、第１の実施形
態と同一部分には同一符号を付して説明に代える。

【００１５】この第２の実施形態は、天板４の両端部に
回動自在となるよう枢止したローラ５と５間にエンドレ
スベルト９を張設し、該ベルト９の上部走行部分を天板
４上に位置させた構造になっている。

【００１６】図６に示す第３の実施形態は、机１の天板
４及びその両端のローラ５、５を第２の実施形態でロー
ラ５の連結部１２を介してもう一台の机を並列状に接続
し、両ベルト９、９を同調して回動させるようにしたも
のである。このローラ５の端部に設けた連結部１２と
は、図６に示す如く、一方の端部に凸部を、他方の端部
に凹部を設けて連絡するようにする。

【００１７】この第３の実施形態のものも、図１に示す
如くエンドレス条６、６を用い、これらエンドレス条
６、６間に連結部１０を設け、この連結部１０に移動自
在のクリップ１１、１１を設けることもできる。

【００１８】この発明の習字用の机は上記のような構成
であり、第１の実施形態では天板４上に用紙Ａを載置
し、その両側をクリップ８でエンドレス条６に又はクリ
ップ１１で連結部１０に固定し、第２の実施形態では用
紙Ａをエンドレスベルト９上に載置する。

【００１９】また、第３の実施形態では、一方のエンド
レスベルト９上に用紙Ａを載置すると共に、他方のエン
ドレスベルト９上に手本Ｂを載置して並べる。

【００２０】習字を行なう人は机１の一方端部の位置に
座り、エンドレス条６又はエンドレスベルト９を手又は
モーターで回動させ、用紙Ａの上端部を机前端部に位置
させて字を書き、次の字を書くときは、エンドレス条６
又はエンドレスベルト９を回動させて用紙Ａを前方に移
動させれば書き終えた部分は天板の下側に移動させる。

【００２１】このように、用紙Ａを移動させることによ
り、大きな用紙や長い用紙に字を書くときに、常に一定
の位置で字が書け、しかも姿勢も一定化する。また、第
３の実施形態では、字を書く位置の横に手本の字を位置
させることができ、習字の上達が早くなる。

【００２２】

【発明の効果】以上のように、この発明によると、習字
の用紙を簡単に移動させることができ、大きな用紙や長
い用紙に字を書く場合でも、字を書く位置と姿勢を一定
化することができ、字を書く姿勢に無理がなくなり、用
紙を傷めることもなく、美しい字を書くことができる。

【００２３】また、用紙と手本を並列させて同時に移動
させることができ、手本の字を見ながら字を書く習字の
練習が効率よく行なえ、上達が早くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る机の第１の実施形態を示す斜視
図。

【図２】同上の側面図。

【図３】同上の一部を拡大した平面図。

【図４】第２の実施形態を示す斜視図。

【図５】同一の一部を拡大した平面図。

【図６】第３の実施形態を示す平面図。

【符号の説明】

１ 机 ２ フレーム ３ 支持脚 ４ 天板 ５ ローラ ６ エンドレス条 ８ クリップ ９ エンドレスベルト １０ 連結部 １１ クリップ １２ ローラ連結部 Ａ 用紙 Ｂ 手本

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 天板の両端部に転子を回転可能に設け、
   前記両端部の転子間に複数のエンドレス条をその上部走
   行部分が天板上に位置するよう張設し、天板上に載置し
   た用紙をエンドレス条にクリップで結合するようにした
   机。
2. 【請求項２】 天板の両端部にローラを回転可能に設
   け、前記両端部のローラ間にエンドレスベルトをその上
   部走行部分が天板上に位置するように張設し、エンドレ
   スベルトにクリップを設け、用紙とクリップで結合でき
   るようにした机。
3. 【請求項３】 二本のエンドレスベルトが並列して設け
   られている請求項２記載の机。
4. 【請求項４】 両端部のローラの端部に連結部を設け、
   ２台並列状に接続出来るようにした机。
5. 【請求項５】 エンドレス条間に連結部を設け、連結部
   に移動自在のクリップを設けた請求項１記載の机。