JPH09224393A - 空気調和機のファン用誘導電動機制御装置及びファン 用誘導電動機制御方法 - Google Patents

空気調和機のファン用誘導電動機制御装置及びファン 用誘導電動機制御方法

Info

Publication number
JPH09224393A
JPH09224393A JP8067002A JP6700296A JPH09224393A JP H09224393 A JPH09224393 A JP H09224393A JP 8067002 A JP8067002 A JP 8067002A JP 6700296 A JP6700296 A JP 6700296A JP H09224393 A JPH09224393 A JP H09224393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
voltage
induction motor
command
duty ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8067002A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Tanaka
正浩 田中
Yasushi Wakai
靖司 若井
Hidetoshi Nishio
秀敏 西尾
Takanori Maekawa
恭範 前川
Tadahito Igami
忠人 居上
Kazuyuki Takada
和幸 高田
Masahiro Yasohara
正浩 八十原
Yoshihiro Fujisaki
好洋 藤崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP8067002A priority Critical patent/JPH09224393A/ja
Publication of JPH09224393A publication Critical patent/JPH09224393A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/02Providing protection against overload without automatic interruption of supply
    • H02P29/024Detecting a fault condition, e.g. short circuit, locked rotor, open circuit or loss of load
    • H02P29/026Detecting a fault condition, e.g. short circuit, locked rotor, open circuit or loss of load the fault being a power fluctuation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機の圧縮能力の変化等に起因して生じる
直流電圧の変動に伴うファン用誘導電動機の制御特性の
変動を、簡素な構成及び簡素な制御によって抑制するこ
とが可能な空気調和機のファン用誘導電動機制御装置及
びファン用誘導電動機制御方法を提供する。 【解決手段】 平滑コンデンサ3aを有する電源部3に
よって交流電源2から直流電圧Vinを形成する。電源
部3の出力に圧縮機用インバータ部4とファン用インバ
ータ部7とを並列に接続し、直流電圧Vinをスイッチ
ングしてそれぞれ圧縮機用誘導電動機5、ファン用誘導
電動機8を駆動する。カレントトランス21で入力交流
電流値Iacを検出し、これに基づいて直流電圧Vin
の変動率Vhを把握する。ファン用インバータ部7をス
イッチングするファン用PWM信号Psのデューティ比
を、変動率Vhを用いて補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機のフ
ァン用誘導電動機制御装置及びファン用誘導電動機制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、空気調和機の制御精度を向上させ
るために、室外機の送風ファンの回転数をきめ細かく制
御しようとする試みがなされている。そしてこのような
場合、通常は送風ファンのファン用誘導電動機をインバ
ータ制御するのであるが、その際には直流を出力する電
源部に圧縮機用のインバータ部とファン用のインバータ
部とを並列に接続し、これによって両インバータ部の電
源を共通にしてファン関連のコストを低減することが考
えられている。そしてその制御としては、ファン用誘導
電動機の回転数に応じた周波数に所定のすべり周波数を
加算して得られる基本周波数指令と、必要なファン回転
数に応じて本体マイコンより出力される電圧指令とに基
づいてファン用PWM信号を形成し、このファン用PW
M信号で上記ファン用インバータ部をスイッチングして
ファン用誘導電動機を制御しようとするものがある。こ
の制御方式は一般的にすべり周波数制御方式と呼ばれ、
誘導電動機を直流電動機のように電圧指令によってきめ
細かく回転数制御できるものとしてよく知られたもので
ある。従ってこのすべり周波数制御方式を用いることに
より、上記のようにファン関連のコスト低減が図られた
空気調和機の送風ファンの回転数を、本体マイコンから
の電圧指令に応じてきめ細かく制御することができると
期待されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでインバータ制
御された空気調和機の圧縮機は、室内外の温度等に応じ
て最適な回転数を選択し、圧縮能力可変に駆動されるも
のである。従って上記圧縮機が消費する電力は、最大と
最小では約10:1程度にまで変化している。一方、交
流電源から直流を形成する電源部では平滑コンデンサを
用いて直流電圧を形成しているが、これは整流された交
流の最大電圧値を平滑コンデンサを充電しておくことに
よって維持しようとするものである。従って平滑コンデ
ンサから放電されて機器側で利用された分を直ちに交流
電源から充電できれば問題はないが、機器側へ流れた電
流が大きい場合には交流側のインピーダンスとの関係で
平滑コンデンサの充電にある程度の時間を要するように
なり、これによって直流電圧の低下が生じることとな
る。特に電源部の交流電源側に力率改善用の交流リアク
トルを有する場合には、上記直流電圧を一定値とするた
めに必要なパルス状の入力電流をこれによって回避して
いるので、直流電圧の低下は顕著なものとなる。そして
圧縮機の能力が変動すると平滑コンデンサからの放電量
も増減するため、これによって上記直流電圧が変動する
こととなる。
【0004】ところが上記のように構成された電動機制
御装置では、ファン用インバータ部を圧縮機用インバー
タ部と並列に電源部に接続し、このファン用インバータ
部から出力する電圧の調整はPWM信号、すなわち直流
電圧をON/OFFするスイッチングパターンによって
行っている。図3は、このときのファン用インバータ部
の出力波形を示している。このファン用インバータ部で
は、直流電圧をスイッチングすることによって電圧矩形
波32の幅Bを変化させ、これによってファン用誘導電
動機に印加される平均電圧を調整しているのである。そ
してこれは、同図に示す電圧矩形波32の上下幅、すな
わち直流電圧が一定であることが前提とされているので
あって、もし仮に直流電圧が変動すると、これに従って
ファン用誘導電動機への印加電圧も変動してしまうこと
となる。つまり、圧縮機の圧縮能力が変化すると、その
たびにファン用誘導電動機の回転数が電圧指令とは無関
係に変動することになるのである。そして例えば直流電
圧が低下するとファン用誘導電動機の回転数は低下し、
送風ファンの駆動能力が不十分となって風量不足を招来
する。これを回避するためには、直流電圧が低下しても
ファン用誘導電動機が送風ファンを十分に駆動できるよ
うに、ファン用誘導電動機の特性を改善して駆動能力を
向上させる必要がある。しかしこのようにすると、逆に
直流電圧が上昇した場合にはファン用誘導電動機への印
加電圧が上昇する結果、ファン用誘導電動機の駆動電流
及び回転数が過剰に上昇してしまうという問題を生ずる
こととなる。
【0005】また過負荷状態においては、上記PWM信
号のデューティ比を制限することによってファン用イン
バータ部における過大電流の発生の防止を図ることが考
えられるが、しかしながらこのような場合に直流電圧が
上昇するとファン用誘導電動機へは制限以上の電圧が印
加されることになるため、過大電流の防止レベルが通常
よりも上昇することとなる。従ってファン用インバータ
部を構成するパワー素子としては、より電流容量の大き
な、すなわち高価で形状の大きな素子を用いる必要が生
じるのである。
【0006】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、圧縮機の圧縮
能力の変化等に起因して生じる直流電圧の変動に伴うフ
ァン用誘導電動機の制御特性の変動を、簡素な構成及び
簡素な制御によって抑制することが可能な空気調和機の
ファン用誘導電動機制御装置及びファン用誘導電動機制
御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和機のファン用誘導電動機制御装置及びファン用誘導電
動機制御方法は、交流電源2を整流したのち平滑コンデ
ンサ3aで平滑して直流電圧Vinを形成する電源部3
と、この直流電圧Vinをスイッチングして圧縮機用誘
導電動機5を駆動する圧縮機用インバータ部4と、この
圧縮機用インバータ部4と互いに並列に設けられて上記
直流電圧Vinをファン用PWM信号Psによってスイ
ッチングし、これによってファン用誘導電動機8を駆動
するファン用インバータ部7とを備え、また必要なファ
ン回転数を発生させる上記ファン用PWM信号Psを形
成すべく、上記ファン回転数に応じた電圧指令Vcを目
標回転数−電圧特性25に従って発生させる電圧指令発
生部11と、上記ファン用誘導電動機8の回転数mfを
把握し、これに所定のすべり周波数sfを加えて基本周
波数指令Fcを発生させる周波数指令発生部12と、上
記電圧指令Vcに応じたファン用PWM信号Psのデュ
ーティ比を把握すると共に、上記基本周波数指令Fcに
基づいてファン用インバータ部7に過大電流が流れるの
を防止し得る最大デューティ比を把握し、この最大デュ
ーティ比によって上記デューティ比を制限し、この制限
されたデューティ比を指令するデューティ指令Dcを発
生させるデューティ指令発生部13と、上記基本周波数
指令Fc及びデューティ指令Dcに基づいて上記ファン
用PWM信号Psを発生して出力するPWM信号発生部
14とを備え、さらに上記交流電源2からの入力交流電
流値Iac、平滑された後の直流電流平均値Idc、ま
たは圧縮機用誘導電動機5に供給される駆動電流値Im
のうち少なくともいずれかの電流値を検出する電流検出
部を備えた空気調和機のファン用誘導電動機制御装置で
あって、検出された上記電流値に基づいて上記直流電圧
Vinの変動を把握する電圧変動把握部15と、上記変
動分を補うように上記デューティ指令Dcが指令するデ
ューティ比を逆に変化させてこれを補正するデューティ
補正部16とを設けたことを特徴としている。
【0008】上記請求項1の空気調和機のファン用誘導
電動機制御装置では、主として機器等の保護のために備
えられている既存の手段を用いて直流電圧Vinの変動
を把握しているのでその構成を簡素なものとすることが
可能となる。しかも過大電流防止のための制限を課せら
れた後のデューティ指令Dcを補正して上記変動分を補
うようにしているので、上記補正に伴ってデューティ指
令Dcの制限値を変更する必要がなく、その構成を一段
と簡素なものとすることが可能となる。そしてこのよう
な極めて簡素な構成によって、ファン用誘導電動機の制
御特性の変動を容易に抑制することが可能となる。
【0009】また請求項2の空気調和機のファン用誘導
電動機制御装置及びファン用誘導電動機制御方法は、交
流電源2を整流したのち平滑コンデンサ3aで平滑して
直流電圧Vinを形成し、この直流電圧Vinをスイッ
チングして圧縮機用誘導電動機5を駆動する一方、ファ
ン回転数に応じた電圧指令Vcを目標回転数−電圧特性
25に従って発生させ、上記ファン用誘導電動機8の回
転数mfを把握し、これに所定のすべり周波数sfを加
えて基本周波数指令Fcを発生させ、上記電圧指令Vc
に応じたファン用PWM信号Psのデューティ比を把握
すると共に、上記基本周波数指令Fcに基づいてファン
用インバータ部7に過大電流が流れるのを防止し得る最
大デューティ比を把握し、この最大デューティ比によっ
て上記デューティ比を制限し、制限されたこのデューテ
ィ比を指令するデューティ指令Dcを発生させ、上記基
本周波数指令Fc及びデューティ指令Dcに基づいて上
記ファン用PWM信号Psを発生させ、上記直流電圧V
inをファン用PWM信号Psによってスイッチングし
てファン用誘導電動機8を駆動する空気調和機のファン
用誘導電動機制御方法であって、上記交流電源2からの
入力交流電源値Iac、平滑された後の直流電流平均値
Idc、又は圧縮機用誘導電動機5に供給される駆動電
流値Imのうち少なくともいずれかの電流値を検出し、
検出された上記電流値に基づいて上記直流電圧Vinの
変動を把握し、この変動分を補うように上記デューティ
指令Dcが指令するデューティ比を逆に変化させてこれ
を補正することを特徴としている。
【0010】上記請求項2の空気調和機のファン用誘導
電動機制御方法によれば、ファン用誘導電動機の制御特
性の変動を容易に抑制することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、この発明の空気調和機のフ
ァン用誘導電動機制御装置の具体的な実施の形態につい
て、ファン用誘導電動機制御方法の実施の形態と共に、
図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】図1は、上記ファン用誘導電動機制御装置
を示すブロック図である。同図において2は単相交流電
源であり、この交流電源2に交流リアクトル3c、整流
ダイオード3bが接続されて、交流が整流されるように
なっている。そしてその出力には平滑コンデンサ3aが
接続され、整流された電圧波形をこの平滑コンデンサ3
aによって平滑し、直流電圧Vinが形成されている。
すなわち交流リアクトル3c、整流ダイオード3b、及
び平滑コンデンサ3aによって電源部3が構成され、そ
の出力が直流電圧Vinとなっているのである。そして
この直流電圧Vinは圧縮機用インバータ部4に入力さ
れ、この圧縮機用インバータ部4でスイッチングされた
後に3相交流形誘導電動機である圧縮機用誘導電動機5
に印加され、圧縮機6を駆動するようになっている。さ
らに上記直流電圧Vinはファン用インバータ部7にも
入力され、このファン用インバータ部7でスイッチング
された後に3相交流形誘導電動機であるファン用誘導電
動機8に印加され、送風ファン9を駆動するようになっ
ている。つまり圧縮機用インバータ部4とファン用イン
バータ部7とは、電源部3の出力、すなわち直流電圧V
inに対して互いに並列に接続されているのである。
【0013】また同図において21は、主として圧縮機
6の過負荷状態等を監視して機器を保護するために設け
られているカレントトランス(電流値検出部)であり、
周波数が50Hz又は60Hzの交流用のものである。
このカレントトランス21によって電源部3の入力交流
電流値Iacを検出し、検出した電流値Iacは電圧把
握部15に出力されるようになっている。ところで上述
のように直流電圧Vinは機器を流通する電流によって
変動するものであるから、その変動は上記入力交流電流
値Iacの変動とも1対1の相関を有している。そこで
上記電圧把握部15は、予め実験によって求められた図
4に示すような入力交流電流値Iacと直流電圧Vin
との相関特性を記憶し、これに基づいて直流電圧Vin
の変動率Vhを把握する。この電圧変動率Vhは、交流
電源2の電源電圧が正常な時に対応する基準電圧Vre
fと上記直流電圧Vinとに基づいて、 Vh=Vref/Vin・・・ (1) を演算して求められるものである。そしてこの電圧変動
率Vhは、後述するデューティ補正部16に出力される
ようになっている。
【0014】一方、同図において17は運転状態指令部
であり、室温や外気温等に応じて利用者の快適性を検討
し、圧縮機6の回転数及びファン9の回転数を決定する
ものである。そしてここで決定された圧縮機6の回転数
に従って圧縮機用インバータ部4がスイッチングされ、
圧縮機用誘導電動機5が駆動される。また決定されたフ
ァン9の回転数(目標回転数)fは、電圧指令発生部1
1に出力されるようになっているが、この電圧指令発生
部11には、予め図2に示すような目標回転数−電圧特
性25が記憶されている。この目標回転数−電圧特性2
5は、要求されるファン9の目標回転数fに対して最も
良好な効率を得ることができる運転電圧Vzを与えるも
のである。そして上記電圧指令発生部11は、運転状態
指令部17によって決定された目標回転数fに対し、上
記目標回転数−電圧特性25に従って運転電圧Vzを求
め、この電圧Vzを指令する電圧指令Vcを出力するよ
うになっている。そして以上の電圧把握部15、運転状
態指令部17、及び電圧指令発生部11は、本体マイコ
ン19によって構成されている。
【0015】また同図における12は周波数指令発生部
であり、送風等の負荷によって変動する電動機周波数m
fに所定のすべり周波数sfを加算し、こうして得た周
波数を基本周波数指令Fcとして出力するものである。
なお上記電動機周波数mfは、ファン用誘導電動機に備
えられた速度検出器(図示せず)によって検出されるよ
うになっている。そして上記基本周波数指令Fcは、上
述した電圧指令Vcと共にデューティ指令発生部13に
出力される。このデューティ指令発生部13は、まず上
記電圧指令Vcが指令する運転電圧Vzをファン用イン
バータ部7で発生させるためのファン用PWM信号(三
相正弦波PWM信号)Psのデューティ比を把握する。
そして通常の運転状態では、このデューティ比を指令す
るデューティ指令Dcを出力する。しかしながら例えば
送風等の負荷によってファン用誘導電動機8の周波数m
fが低下し、これが図2に示す目標回転数−電圧特性2
5よりも左側の領域へと移行したような場合には、過負
荷状態となってファン用インバータ部7に過大電流が流
れ、パワー素子の破壊や運転の停止等を招くこととな
る。そこでこのような場合には、入力した電動機周波数
mfに応じて上記過大電流を防止し得る最大デューティ
比を把握し、この最大デューティ比によって上記デュー
ティ比を制限したうえで、この制限されたデューティ比
を指令するデューティ指令Dcを出力するようになって
いる。つまり上記デューティ指令発生部13は、デュー
ティリミッタとしての機能をも有しているのである。そ
してこのようにして形成されたデューティ指令Dcに
は、次にデューティ補正部16によって補正が加えられ
る。すなわち、デューティ指令Dcが指令するデューテ
ィ比に上記電圧変動率Vhを乗じて直流電圧Vinの変
動を補うようにデューティ指令Dcを補正するのであ
る。そして補正されたデューティ指令Dcと上記基本周
波数指令Fcとに基づき、これらによって指令されたデ
ューティ比と周波数とを有するファン用PWM信号Ps
がPWM信号発生部14から出力され、このファン用P
WM信号Psによってファン用インバータ部7をスイッ
チングする。また以上の周波数指令発生部12、デュー
ティ指令発生部13、デューティ補正部16、及びPW
M信号発生部14は、マイコン等の機能をも含む集積回
路であるファンモータドライバ20によって構成されて
いる。
【0016】次に上記制御装置の作動状態を説明する
が、これは誘導電動機制御方法の実施の形態でもある。
上記圧縮機6が起動し、あるいはその圧縮能力が変化す
ると、負荷変動が生じて機器を流通する電流が変化し、
これによって直流電圧Vinが変動するのは上述の通り
である。。そこでカレントトランス21で入力交流電流
値Iacを検知し、上述のように電圧把握部15で電圧
変動率Vhを把握する。そしてこの電圧変動率Vhによ
ってデューティ指令Dcを補正している。従ってファン
用PWM信号Psのデューティ比は直流電圧Vinの変
動を補うように補正されていることになり、これによっ
てファン用誘導電動機8の制御特性が変動するのを抑制
することができる。そして圧縮機6の能力変動の影響を
受けることなく、送風ファン9を常に最適な状態で駆動
することができる。しかも本発明によれば、最大デュー
ティ比で制限された後のデューティ指令Dcを補正して
いる。従って過大電流の防止レベルが直流電圧Vinの
変動の影響を受けることはないので、ファン用インバー
タ部7を構成するパワー素子として過剰に電流容量の大
きなものを使用する必要はなく、安価で形状も小さな電
流容量の小さいパワー素子を用いることができる。また
上記最大デューティ比に対する補正も不要であるから、
これによって構成を簡素なものとすると共に容易に実行
可能な制御とすることができる。もし仮に上記補正を電
圧指令Vcに対して行ったとすると、同時に最大デュー
ティ比に対しても同じ補正を施さなければ補正されたデ
ューティ比に対して過大電流防止のための制限が実行で
きないこととなるため、構成及び制御内容が複雑となる
のである。なお電流電圧Vinが正常な場合には(1)
式のVref/Vinの値が1になり、デューティ指令
Dcは補正されることなくデューティ補正部16からそ
のまま出力される。さらに上記ファン用誘導電動機制御
装置では、機器の保護のために既設のカレントトランス
21によって入力交流電流値Iacを検出し、これに基
づいて直流電圧Vinを把握している。従って直流電圧
Vinを検知するための特別な手段は不要となり、簡素
な構成によってコストダウンを図ることができる。また
デューティ補正部16は、マイクロコンピュータの機能
を含む集積回路内において、他の例えばPWM信号発生
部14等と共にソフトウェアを用いて構成することがで
きるので、これによってコストアップを招くのを回避す
ることができる。
【0017】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。例えば上記制御装置では入力交流電流値I
acを検出するカレントトランス21を用いたが、圧縮
機用インバータ部4保護のため直流電流平均値Idcを
検出するカレントトランス(周波数が数kHzの直流
用)22や、圧縮機用誘導電動機5に供給される駆動電
流値Imを検出する圧縮機用誘導電動機5の保護のため
のカレントトランス(周波数が10〜300Hzの交流
用)23を用いてもよい。そして上記直流電流平均値I
dcに基づいて直流電圧Vinを把握する場合には、上
記電圧把握部15における電流−電圧の相関特性を直流
電流平均値Idcと直流電圧Vinとの間に成立する特
性に変更する。また上記駆動電流値Imに基づいて直流
電圧Vinを把握する場合には、上記相関特性は、直流
電圧Vinが圧縮機用誘導電動機5の消費電力と相関す
るものであることから、上記圧縮機用誘導電動機5への
印加電圧と駆動電流値Imとの積と、直流電圧Vinと
の間に成立する特性に変更する。
【0018】
【発明の効果】上記請求項1の空気調和機のファン用誘
導電動機制御装置では、主として機器等の保護のために
備えられている既存の手段を用いて直流電圧の変動を把
握しているので、その構成を簡素なものとすることが可
能となる。しかも過大電流防止のための制限を課せられ
た後のデューティ指令を補正して上記変動分を補うよう
にしているので、上記補正に伴ってデューティ指令の制
限値を変更する必要がなく、その構成を一段と簡素なも
のとすることが可能となる。そしてこのような極めて簡
素な構成によって、ファン用誘導電動機の制御特性の変
動を容易に抑制することが可能となる。
【0019】また請求項2の空気調和機のファン用誘導
電動機制御方法によれば、ファン用誘導電動機の制御特
性の変動を容易に抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の空気調和機のファン用誘導電動機制
御装置のブロック図である。
【図2】上記装置における目標回転数−電圧特性を示す
グラフである。
【図3】上記装置におけるファン用インバータ部からの
出力電圧波形を示す模式図である。
【図4】上記装置における入力交流電流値と直流電圧と
の相関特性を示すグラフである。
【符号の説明】
2 交流電源 3 電源部 3a 平滑コンデンサ 4 圧縮機用インバータ部 5 圧縮機用誘導電動機 7 ファン用インバータ部 8 ファン用誘導電動機 11 電圧指令発生部 12 周波数指令発生部 13 デューティ指令発生部 14 PWM信号発生部 15 電圧把握部 16 デューティ補正部 25 目標回転数−電圧特性
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若井 靖司 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 西尾 秀敏 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 前川 恭範 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 居上 忠人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高田 和幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 八十原 正浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤崎 好洋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源(2)を整流したのち平滑コン
    デンサ(3a)で平滑して直流電圧(Vin)を形成す
    る電源部(3)と、この直流電圧(Vin)をスイッチ
    ングして圧縮機用誘導電動機(5)を駆動する圧縮機用
    インバータ部(4)と、この圧縮機用インバータ部
    (4)と互いに並列に設けられて上記直流電圧(Vi
    n)をファン用PWM信号(Ps)によってスイッチン
    グし、これによってファン用誘導電動機(8)を駆動す
    るファン用インバータ部(7)とを備え、また必要なフ
    ァン回転数を発生させる上記ファン用PWM信号(P
    s)を形成すべく、上記ファン回転数に応じた電圧指令
    (Vc)を目標回転数−電圧特性(25)に従って発生
    させる電圧指令発生部(11)と、上記ファン用誘導電
    動機(8)の回転数(mf)を把握し、これに所定のす
    べり周波数(sf)を加えて基本周波数指令(Fc)を
    発生させる周波数指令発生部(12)と、上記電圧指令
    (Vc)に応じたファン用PWM信号(Ps)のデュー
    ティ比を把握すると共に、上記基本周波数指令(Fc)
    に基づいてファン用インバータ部(7)に過大電流が流
    れるのを防止し得る最大デューティ比を把握し、この最
    大デューティ比によって上記デューティ比を制限し、こ
    の制限されたデューティ比を指令するデューティ指令
    (Dc)を発生させるデューティ指令発生部(13)
    と、上記基本周波数指令(Fc)及びデューティ指令
    (Dc)に基づいて上記ファン用PWM信号(Ps)を
    発生して出力するPWM信号発生部(14)とを備え、
    さらに上記交流電源(2)からの入力交流電流値(Ia
    c)、平滑された後の直流電流平均値(Idc)、また
    は圧縮機用誘導電動機(5)に供給される駆動電流値
    (Im)のうち少なくともいずれかの電流値を検出する
    電流検出部を備えた空気調和機のファン用誘導電動機制
    御装置であって、検出された上記電流値に基づいて上記
    直流電圧(Vin)の変動を把握する電圧変動把握部
    (15)と、上記変動分を補うように上記デューティ指
    令(Dc)が指令するデューティ比を逆に変化させてこ
    れを補正するデューティ補正部(16)とを設けたこと
    を特徴とする空気調和機のファン用誘導電動機制御装
    置。
  2. 【請求項2】 交流電源(2)を整流したのち平滑コン
    デンサ(3a)で平滑して直流電圧(Vin)を形成
    し、この直流電圧(Vin)をスイッチングして圧縮機
    用誘導電動機(5)を駆動する一方、ファン回転数に応
    じた電圧指令(Vc)を目標回転数−電圧特性(25)
    に従って発生させ、上記ファン用誘導電動機(8)の回
    転数(mf)を把握し、これに所定のすべり周波数(s
    f)を加えて基本周波数指令(Fc)を発生させ、上記
    電圧指令(Vc)に応じたファン用PWM信号(Ps)
    のデューティ比を把握すると共に、上記基本周波数指令
    (Fc)に基づいてファン用インバータ部(7)に過大
    電流が流れるのを防止し得る最大デューティ比を把握
    し、この最大デューティ比によって上記デューティ比を
    制限し、制限されたこのデューティ比を指令するデュー
    ティ指令(Dc)を発生させ、上記基本周波数指令(F
    c)及びデューティ指令(Dc)に基づいて上記ファン
    用PWM信号(Ps)を発生させ、上記直流電圧(Vi
    n)をこのファン用PWM信号(Ps)によってスイッ
    チングしてファン用誘導電動機(8)を駆動する空気調
    和機のファン用誘導電動機制御方法であって、上記交流
    電源(2)からの入力交流電源値(Iac)、平滑され
    た後の直流電流平均値(Idc)、又は圧縮機用誘導電
    動機(5)に供給される駆動電流値(Im)のうち少な
    くともいずれかの電流値を検出し、検出された上記電流
    値に基づいて上記直流電圧(Vin)の変動を把握し、
    この変動分を補うように上記デューティ指令(Dc)が
    指令するデューティ比を逆に変化させてこれを補正する
    ことを特徴とする空気調和機のファン用誘導電動機制御
    方法。
JP8067002A 1996-02-15 1996-02-15 空気調和機のファン用誘導電動機制御装置及びファン 用誘導電動機制御方法 Pending JPH09224393A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8067002A JPH09224393A (ja) 1996-02-15 1996-02-15 空気調和機のファン用誘導電動機制御装置及びファン 用誘導電動機制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8067002A JPH09224393A (ja) 1996-02-15 1996-02-15 空気調和機のファン用誘導電動機制御装置及びファン 用誘導電動機制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09224393A true JPH09224393A (ja) 1997-08-26

Family

ID=13332304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8067002A Pending JPH09224393A (ja) 1996-02-15 1996-02-15 空気調和機のファン用誘導電動機制御装置及びファン 用誘導電動機制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09224393A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001268934A (ja) * 2000-03-24 2001-09-28 Daikin Ind Ltd 空気調和機の駆動回路及び空気調和機の駆動方法
JP2005253282A (ja) * 2004-02-06 2005-09-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電力変換装置及びモータ駆動用インバータ制御装置及び空気調和機
WO2010001739A1 (ja) 2008-07-01 2010-01-07 ダイキン工業株式会社 直接形変換装置及びその制御方法
WO2010021226A1 (ja) 2008-08-21 2010-02-25 ダイキン工業株式会社 直接形変換装置及びその制御方法並びに制御信号生成装置
JP2013187945A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Mitsubishi Electric Corp 直流電源装置、ならびにその直流電源装置を備えた空気調和機および直流給電システム
JP2015158188A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 三菱重工業株式会社 過給機及び船舶
US20150330693A1 (en) * 2013-01-30 2015-11-19 Trane International Inc. Multiple load control for variable frequency drive harmonic mitigation

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4505932B2 (ja) * 2000-03-24 2010-07-21 ダイキン工業株式会社 空気調和機の駆動回路及び空気調和機の駆動方法
JP2001268934A (ja) * 2000-03-24 2001-09-28 Daikin Ind Ltd 空気調和機の駆動回路及び空気調和機の駆動方法
JP2005253282A (ja) * 2004-02-06 2005-09-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電力変換装置及びモータ駆動用インバータ制御装置及び空気調和機
JP4595427B2 (ja) * 2004-02-06 2010-12-08 パナソニック株式会社 電力変換装置
WO2010001739A1 (ja) 2008-07-01 2010-01-07 ダイキン工業株式会社 直接形変換装置及びその制御方法
US8659917B2 (en) 2008-07-01 2014-02-25 Daikin Industries, Ltd. Direct-type converting apparatus and method for controlling the same
US8711589B2 (en) 2008-08-21 2014-04-29 Daikin Industries, Ltd. Direct converting apparatus, method for controlling the same, and control signal generation device
WO2010021226A1 (ja) 2008-08-21 2010-02-25 ダイキン工業株式会社 直接形変換装置及びその制御方法並びに制御信号生成装置
JP2013187945A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Mitsubishi Electric Corp 直流電源装置、ならびにその直流電源装置を備えた空気調和機および直流給電システム
US20150330693A1 (en) * 2013-01-30 2015-11-19 Trane International Inc. Multiple load control for variable frequency drive harmonic mitigation
JP2015158188A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 三菱重工業株式会社 過給機及び船舶
CN105940202A (zh) * 2014-02-25 2016-09-14 三菱重工业株式会社 增压器及船舶
EP3139016A4 (en) * 2014-02-25 2017-07-12 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Turbocharger and ship
US10066539B2 (en) 2014-02-25 2018-09-04 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Turbocharger and ship

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1835607B1 (en) Apparatus and method for supplying DC power source
JP3955285B2 (ja) モータ駆動用インバータ制御装置および空気調和機
JP3980005B2 (ja) モータ駆動用インバータ制御装置および空気調和機
JP2007129849A (ja) 電源装置
JPS6237093A (ja) 空気調和機用圧縮機の制御装置
JPWO2003085265A1 (ja) 圧縮機ユニットおよびそれを用いた冷凍機
JPH09224393A (ja) 空気調和機のファン用誘導電動機制御装置及びファン 用誘導電動機制御方法
JP3215302B2 (ja) 空気調和機
JPH0568376A (ja) 空気調和機の制御方法
JP2006262632A (ja) モータ駆動用インバータ制御装置
WO2004031658A1 (ja) 空気調和機
JP5656655B2 (ja) 空気調和機
JPH11178347A (ja) 電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機
KR20070030073A (ko) 인버터 에어컨의 구동장치 및 그 제어방법
KR20010037395A (ko) 인버터 공기조화기의 제어방법 및 장치
JPH1089782A (ja) 空気調和機
KR20070059273A (ko) 전원공급장치
CN113701306A (zh) 空调器中压缩机的保护控制方法和装置、电机控制器
JPWO2022149214A5 (ja)
JP4882358B2 (ja) インバータ制御装置
KR102060069B1 (ko) 전력 변환 장치와 그 제어방법 및 전력 변환 장치를 포함하는 공기 조화기
KR0177691B1 (ko) 인버터 공기조화기의 압축기 운전 제어방법
JP2011234466A (ja) モータ制御装置及びこれを備えた機器
JP2008099510A (ja) 直流電源装置とそれを用いた機器
KR102013869B1 (ko) 전력변환장치 및 그의 동작 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050222