JPH09222876A - カーソル表示装置 - Google Patents

カーソル表示装置

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JPH09222876A
JPH09222876A JP8028950A JP2895096A JPH09222876A JP H09222876 A JPH09222876 A JP H09222876A JP 8028950 A JP8028950 A JP 8028950A JP 2895096 A JP2895096 A JP 2895096A JP H09222876 A JPH09222876 A JP H09222876A
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JP
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cursor
mouse
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coordinate input
operator
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JP8028950A
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English (en)
Inventor
Norio Kiriyama
範雄 桐山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作者が座標入力装置を操作していない時に座
標入力装置に対応するカーソルを自動的に邪魔にならな
い位置に動かすカーソル表示装置を実現し、操作性の向
上を図る。 【解決手段】操作者が座標入力装置を保持または離した
ことを検出して通知する座標入力装置を有し、操作者が
座標入力装置を離したことを検出した場合は座標入力装
置に対応するカーソルの形状や位置を変更し、操作者が
座標入力装置を保持したことが通知された場合には座標
入力装置に対応するカーソル形状や位置を元に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、座標入力装置に対
応するカーソルを有し、座標入力装置に対応するカーソ
ルは、座標入力装置の移動量に対応して移動させるカー
ソル表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】座標入力に用いる周辺装置(座標入力装
置)は、図形やイメージ作成における座標入力,GUI
におけるアイコン指定の手段など、操作性の向上に重要
な位置を占める周辺装置となっている。
【0003】特にマウスやトラックボールに代表される
座標入力装置の移動量を検出する移動量検出部と、座標
入力装置に搭載されたスイッチのオン/OFFを検出す
るスイッチ検出部を有し、座標入力装置の移動量とスイ
ッチのオン/オフの状態を接続された処理装置に通知す
る座標入力装置が広く用いられている。
【0004】また座標入力方法は、座標入力装置の移動
量を検出して処理装置にその移動量を通知し、処理装置
はその移動量に対応して移動するカーソルを表示するこ
とにより、操作者はカーソルを入力座標に移動させ、座
標入力装置に搭載されたスイッチで入力する方法が広く
用いられており、マウスやトラックボールなどを座標入
力装置として使用する処理装置の大部分に採用されてい
る。
【0005】上記の座標入力方法で用いられているカー
ソル制御方式で、操作性向上に関する様々な方式が提案
されている。
【0006】この方式の例として、座標入力装置に移動
量の通知を禁止するスイッチを設ける方式(特開平4−1
45515 号公報)、座標入力装置が移動中にカーソル表示
を大きくする方式(特開平3−296814号,特開平4−1918
89号公報)、特定の入力がある場合にはカーソルの形状
を一定時間変化させる方式(特開平4−128790号公報)な
どが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術で説明した操
作性向上で、座標入力装置に対応するカーソルと、キー
ボードに対応するカーソルの表示制御は重要な要素であ
る。
【0008】マウスやトラックボールなどを使用したカ
ーソル制御方式を用い、GUIが完備された条件下で
は、キーボード上のカーソルキーによって移動するカー
ソルと、座標入力装置(マウスやトラックボールなど)
によって移動するカーソルを併用する場合が多い。この
ため操作者が一方のカーソルを使用している場合は、他
方のカーソル表示が邪魔になる。これを回避する方法と
して操作者がキーボードを操作する度に座標入力装置に
対応するカーソルを邪魔にならない位置に移動して使用
することが考えられるが、キーボードを操作する度にカ
ーソルを移動させるため操作が煩雑になり、また座標入
力装置に対応するカーソルをどこに移動したかを記憶し
ていないと、操作者が座標入力装置に対応するカーソル
を見失うという問題がある。
【0009】特開平3−296814 号,特開平4−191889
号,特開平4−128790 号公報に開示されている方式は、
座標入力装置の移動や特定のキーボード操作によって座
標入力装置のカーソル形状を変化させる方式であるた
め、座標入力装置のカーソルがどこにあるかが容易に判
別でき、またキーボード操作時に座標入力装置のカーソ
ルを目立たない形状にすれば、座標入力装置のカーソル
が邪魔になる頻度を低減することができる。
【0010】しかし、これらの方式でもカーソルの形状
を変化させる場合は、余分に座標入力装置やキーボード
を操作することが必要であるという問題点がある。
【0011】本発明の目的は、座標入力装置に対応する
カーソル表示について、操作性を損なうことなく、キー
ボード操作時にはカーソルが邪魔にならないようにする
と共に、座標入力装置の操作時にはカーソルの視認性を
向上させるカーソル表示装置を実現することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、操作者が座
標入力装置を保持または離したことを検出して通知する
座標入力装置を有し、操作者が座標入力装置を離したこ
とを検出した場合は座標入力装置に対応するカーソルの
形状や位置を変更し、操作者が座標入力装置を保持した
ことが通知された場合には座標入力装置に対応するカー
ソル形状や位置を元に戻すことにより実現できる。
【0013】キーボードを操作する場合には、操作者は
座標入力装置より手を離し、両手でキーボードを操作す
る。このため座標入力装置から操作者が手を離したこと
を検出したときは、座標入力装置に対応するカーソルの
形状や位置を変更することができる。この動作は座標入
力装置を離したときに自動的に行われ、操作者に対して
余分な操作を必要とせず違和感を与えることはない。
【0014】また座標入力装置が保持されたことを検出
した場合は座標入力装置に対応するカーソルの形状や位
置を元に戻すことにより、前の操作を継続する場合に座
標入力装置を余分に動かす必要がなくなる。また操作者
から見ると座標入力装置に対応するカーソルが元の位置
に自動的に移動することになり、視認性を向上させるこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の一例に
ついて図面を用いて詳しく説明する。図1は本発明にお
けるカーソル表示装置の構成を示すブロック図である。
【0016】図中1はCPU、2はメインメモリ、3は
IPLROM、4はキーボード制御回路、5はキーボー
ド、6はマウス制御回路、7はマウス、8はHDDコン
トローラ、9はハードディスク(以下HDD),10は
FDDコントローラ、11はフロッピディスク(以下F
DD)、12はLCDコントローラ、13は液晶表示装
置(以下LCD)、14は表示メモリ、15はインター
バルタイマである。
【0017】CPU1は、メインメモリ2に格納された
プログラムに従い、カーソル表示装置における各種デー
タ処理、周辺I/Oの制御を行う。またCPU1は、電
源投入時にIPLROM3に格納されたプログラムを実
行し、補助記憶装置であるHDD9に格納されたプログ
ラムやデータをメインメモリ2に転送する。なおHDD
9はHDDコントローラ8によって制御される。
【0018】キーボード5は操作者によって操作される
入力装置である。キーボード5は主に文字や各種制御コ
ード(改行,後退,字削除など)を入力するのに用いら
れ、キーボード制御回路4によって制御される。
【0019】マウス7は操作者によって操作される座標
入力装置である。マウス7は画面上の座標を入力するの
に用いられ、マウス制御回路6によって制御される。
【0020】FDD11は、主に外部とプログラムやデ
ータのやり取りを行うための補助記憶装置であり、FD
Dコントローラ10によって制御される。
【0021】LCD13は画面表示を行うものであり、
LCDコントローラ12によって制御される。表示メモ
リ14は表示画面に対応する表示データを格納するメモ
リであり、LCDコントローラ12によってCPU1に
よる表示データのアクセスが制御される。
【0022】インターバルタイマ15は、一定の周期に
同期した処理を行うために用いるタイマである。カーソ
ル表示ではキーボード5やマウス7の状態を読み取るタ
イミングを決定するのに用いる。
【0023】図2は座標入力装置であるマウス7の構成
を示すブロック図である。図中21は近接センサ制御
部、22はホストI/F制御部、23は近接センサ、2
4a,24bはスイッチ、25aはXエンコーダ、25
bはYエンコーダ、26はホストI/Fケーブル、27
はホストI/Fコネクタ、28はボール、MS_HOLDはマ
ウス7の保持検出信号、SWA,SWBはスイッチ状態
信号、XOUT0〜1,YOUT0〜1はXエンコーダ
6a、Yエンコーダ6bの出力信号、DATAはデータ
信号である。
【0024】近接センサ23は、操作者の手がマウス7
を保持したことを検出するためのセンサであり、近接セ
ンサ制御部21は、近接センサ23の出力からマウス7
が保持されたことを検出し、保持検出信号MS_HOL
DをホストI/F制御部22に出力する。保持検出信号
MS_HOLDは、マウス7が保持されたことを検出し
た場合は1となり、そうでない場合は0となる信号であ
る。
【0025】スイッチ24a,24bはマウス7に搭載
されているスイッチであり、そのオン/オフ状態は、ス
イッチ状態信号SWA,SWBによってホストI/F制
御部22に出力される。スイッチ状態信号SWA,SW
Bは、スイッチ24a,24bがオンになれば0とな
り、オフになれば1となる信号である。
【0026】またXエンコーダ25a,Yエンコーダ2
5bは、マウス7の移動量を検出するエンコーダであ
り、マウス7の移動によって回転するボール28からX
方向とY方向の移動量を検出する。Xエンコーダ25
a,Yエンコーダ25bの出力は、エンコーダ出力信号
XOUT0〜1,YOUT0〜1によってホストI/F
制御部22に出力される。
【0027】ホストI/F制御部22は、マウス7の保
持検出信号MS_HOLD、スイッチ状態信号SWA,
SWBからスイッチ24a,24bの状態を、エンコー
ダ出力信号XOUT0〜1,YOUT0〜1からマウス
7のX方向とY方向の移動量をそれぞれ求め、これらを
データ信号DATAに出力する。このデータ信号DATA
は、ホストI/Fケーブル26,ホストI/Fコネクタ
27を介してマウス制御回路6に出力される。
【0028】図3は本発明におけるマウス7の外観図で
ある。スイッチ24a,24bはマウス7の前方に配置
されており、操作者はこのスイッチ24a,24bに指
を乗せ、座標入力装置を包み込むようにして保持する。
近接センサ23はマウス7の上面に埋め込まれており、
操作者が座標入力装置を保持すると近接センサ23には
操作者の手のひらが接することになる。このため本発明
におけるマウス7は、近接センサ23が操作者の手のひ
らに接触したことを検出することにより、操作者がマウ
ス7を保持したことを検出することができる。
【0029】図4は近接センサ制御部21の回路図であ
る。図中INV1〜2はインバータ、BUFF1はバッ
ファ、AND1はANDゲート、R1〜3は抵抗、C1
〜3はコンデンサ、D1〜3はダイオードである。
【0030】近接センサ制御部21は、インバータIN
V1〜2,バッファBUFF1,抵抗R1〜3,コンデ
ンサC1〜3,ダイオードD1〜3によって構成され
る。
【0031】近接センサ23は人体を経由して誘導され
るAC電源成分を出力する。抵抗R1とコンデンサC1
はローパスフィルタを構成し、AC電源成分以外のノイ
ズを除去する。また近接センサ23の出力は交流である
ため、ダイオードD1によって整流してインバータIN
V1に入力する。インバータINV1はこの整流された
近接センサ23の出力をデジタル信号に変換する。この
出力はダイオードD2,抵抗R2,コンデンサC2で構
成される立上り抑制回路に入力される。インバータIN
V1の出力が1から0に変化する場合には、ダイオード
D2がオンとなりコンデンサC2は速やかに放電される
のに対し、インバータINV1の出力が0から1に変化
する場合には、ダイオードD2がオフとなるため、コン
デンサC2の電荷は抵抗R2を介して充電されることに
なる。この結果立上り抑制回路の出力は、0から1に変
化する際に、抵抗R2とコンデンサC2で決定される時
定数で緩やかに立ち上がることになる。
【0032】ダイオードD2,抵抗R2,コンデンサC
2で構成される立上り抑制回路の出力はインバータIN
V2に接続される。インバータINV2の出力は、ダイ
オードD3,抵抗R3,コンデンサC3で構成される立
上り抑制回路に入力される。この立上り抑制回路の出力
もインバータINV2が0から1に変化する際に、抵抗
R3とコンデンサC3で決定される時定数で緩やかに立
ち上がる。ダイオードD3,抵抗R3,コンデンサC3
で構成される立上り抑制回路の出力はバッファBUFF
1に入力され、バッファBUFF1の出力がマウス7の
保持検出信号MS_HOLDとなる。
【0033】図5は近接センサ制御部21の動作を示す
動作タイミング図である。図中、Tsは近接センサ4a
の出力信号の周期、T0は抵抗R2,コンデンサC2で
決定される立上り遅延時間、T1は抵抗R3,コンデン
サC3で決定される立上り遅延時間、Vtはインバータ
INV1〜2とバッファBUFF1のスレッショルド電
圧である。
【0034】近接センサ4aに操作者の手のひら又は指
が触れた場合、インバータINV1の入力は、近接セン
サ4aの出力信号(交流)をダイオードD1で整流した
信号が入力される。インバータINV1は、入力電圧が
スレッショルド電圧Vtを越えたときに0、越えないと
きは1とする。
【0035】インバータINV2の入力波形は、インバ
ータINV1の出力が0の場合は0となり、1の場合に
は抵抗R2とコンデンサC2で決定される時定数で緩や
かに立ち上がる。このときインバータINV2の入力電
圧がスレッショルド電圧Vtまで立ち上がる時間T0
は、近接センサ4aの出力信号周期Tsに対して十分大
きくする。すると近接センサ23より交流信号が来てい
る間は、入力電圧がスレッショルド電圧Vtに達せず、
インバータINV2の出力は常に1となり、近接センサ
4aの交流信号がT0以上の期間途絶えた場合に、入力
電圧がスレッショルド電圧Vtを越え、インバータIN
V2の出力は0になる。
【0036】バッファBUFF1の入力波形は、インバ
ータINV2の出力が0の場合は0となり、1の場合に
は抵抗R3とコンデンサC3で決定される時定数で緩や
かに立ち上がる。この結果バッファBUFF1の出力
(TOUCH)は、インバータINV2の出力が1とな
ってから、バッファBUFF1の入力電圧がスレッショ
ルド電圧Vtまで立ち上がる時間T1だけ遅れて1とな
り、インバータINV2の出力が0の場合は速やかに0
になる。
【0037】以上のことからバッファBUFF1の出力
(MS_HOLD)は、近接センサ23に操作者の手の
ひらが触れてT1経過してから1となり、近接センサ4
aに操作者の手のひら又は指が離れてT0経過してから
0となる。
【0038】次にホストI/F制御部22の構成を図面
を用いて詳しく説明する。図6はホストI/F制御部3
の構成を示すブロック図である。図中31は制御CP
U、32はROM、33はRAM、34はシリアル通信
ポート、35はインターバルタイマ、36a〜36cは
入力ポート、37は出力ポート、28aはXカウンタ、
28bはYカウンタ、COUNT_ENAはカウンタ制
御信号である。
【0039】制御CPU31はROM32に格納された
プログラムに従って、スイッチ24a,24bの状態検
出,マウス7の移動量の算出,マウス制御回路6との通
信などを行う。そしてRAM33はこれらの処理に必要
な処理データを格納する。
【0040】シリアル通信ポート34はマウス制御回路
6との通信のための制御回路であり、シリアル通信ポー
ト34に転送するデータを書き込むこと、書き込まれた
データがシリアル信号変換されてマウス制御回路6に送
信される。
【0041】インターバルタイマ35は、処理全体のタ
イミングをとるためのタイマーであり、各種処理はこの
インターバルタイマー35に同期して行う。
【0042】入力ポート36aは、マウス7の保持検出
信号HOLD,スイッチ5a,5bの状態信号SWA,
SWBの状態を読み込むための入力ポートである。
【0043】入力ポート36b,36cはマウス7の移
動量を読み込む入力ポートであり、これらにはXカウン
タ38a,Yカウンタ38bの出力がそれぞれ接続され
る。Xカウンタ38a,Yカウンタ38bは、Xエンコ
ーダ25a,Yエンコーダ25bの出力信号(XOUT
0〜1,YOUT0〜1)から移動量を算出するカウン
タであり、Xエンコーダ6a,Yエンコーダ6bより移
動量に対応して出力されるパルスを計数する。
【0044】次にホストI/F制御部22の動作を制御
CPU31のフローチャートを用いて説明する。図7は
制御CPU31の処理フローを示すフローチャートであ
る。図中41はポート36aのリード処理、42はMS
_HOLD,SW1,SW2の状態送信処理、43はX
カウンタ変化量送信処理、44はYカウンタ変化量送信
処理、45はインターバル時間待ち処理である。
【0045】制御CPU31は、最初にポート36aの
リード処理41によってMS_HOLD,SW1,SW2の状
態を調べ、次にMS_HOLD,SW1,SW2の状態
送信処理42で、これらの状態を通信ポート34に書き
込むことにより送信する。更にXカウンタ変化量送信処
理43では、Xカウンタ38aの出力を読み取って前回
の読み取り値との変化量(以下これをXCOUNTとする)を
計算し、その結果を通信ポート34に書き込むことによ
りXCOUNTをマウス制御回路6に送信する。同様にYカウ
ンタ変化量送信処理44では、Yカウンタ38bの出力
を読み取って前回の読み取り値との変化量(以下これを
YCOUNTとする)を計算し、その結果を通信ポート34に
書き込むことによりYCOUNTをマウス制御回路6に送信す
る。最後にインターバル時間待ち処理45では、インタ
ーバルタイマ35に設定された時間だけ待ち、インター
バルタイマ35と同期をとる。
【0046】以上のように本発明における座標入力装置
であるマウス7は、マウス7に搭載されたスイッチ24
aの状態であるSWA、スイッチ24bの状態であるS
WB、マウス7のX方向の移動変化量であるXCOUNT、マ
ウス7のY方向の移動変化量であるYCOUNTをインターバ
ルタイマ35に設定された周期でマウス制御回路6に送
信する。これらの情報はマウス制御回路6で受信され、
カーソル表示装置のCPU1によって読み取ることがで
きる。
【0047】マウス7に対応するカーソルの制御は、イ
ンターバルタイマ15によって起動される割込み処理に
よって行われる。
【0048】図8はCPU1のマウス7に対応するカー
ソルの制御における割込み処理を示すフローチャートで
ある。図中51はカーソル位置の退避処理、52はカー
ソル移動処理(待機位置に移動)、53はカーソル形状
変更処理(待機モード)、54はカーソル位置の復帰処
理、55はカーソル移動処理(退避前の位置に移動)、5
6はカーソル形状変更処理(通常モード)、57はカー
ソル移動処理(XCOUNT,YCOUNTに応じて移動)、58は
カーソル指定/解除処理である。また通常モードとは操
作者がマウス7を操作している状態であり、待機モード
はマウス7を操作しておらず、操作者がマウス7を離し
ている状態である。
【0049】CPU1は最初にMS_HOLDを調べ
る。MS_HOLDの変化がなく、かつMS_HOLD
が0ならば、操作者はマウス7を離し続けていることを
表す。この場合はカーソルの制御は行わずに終了する。
【0050】またMS_HOLDの変化がなく、かつM
S_HOLDが1ならば、操作者はマウス7を保持し続
けていることを表す。この場合はXCOUNT≠0またはYCOU
NT≠0(マウス7が移動)の場合はカーソル移動処理(X
COUNT,YCOUNTに応じて移動)57を実施し、SWAまた
はSWBが変化している場合はカーソル指定/解除処理
58を実施する。
【0051】またMS_HOLDの状態が変化し、かつ
MS_HOLDが0ならば、操作者は保持していたマウ
ス7を離したことを表す。この場合はカーソル位置の退
避処理51を実施しカーソルの位置を退避する。次にカ
ーソル移動処理(待機位置に移動)52によってカーソ
ルを待機位置に移動させ、カーソル形状変更処理(待機
モード)53によってカーソルを待機モードに対応した
形状に変更する。
【0052】またMS_HOLDの状態が変化し、かつ
MS_HOLDが0ならば、操作者は離していたマウス
7を保持したことを表す。この場合はカーソル位置の復
帰処理54によって退避処理51で退避したカーソル位
置を復帰する。次にカーソル移動処理(退避前の位置に
移動)55によってカーソルを復帰したカーソル位置に
移動させ、カーソル形状変更処理(通常モード)56に
よってカーソルを通常モードに対応した形状に変更す
る。
【0053】図9は表示画面で、マウス7に対応するカ
ーソル(マウスカーソル)の位置と形状がどのように変
化するかを示す図である。図中、61aはマウスカーソ
ル(通常モード)、61bはマウスカーソル(待機モー
ド)、62はキーボード5に対応するカーソル(キーボ
ードカーソル)、63は入力文字表示領域、64はメニ
ューバーである。またP0,P1はマウスカーソルの位
置を表し、P0が通常モードでマウス7を離した時点の
位置、P1は待機モード時の位置である。
【0054】図9で、入力文字表示63はキーボード5
によって入力された文字を表示している部分である。キ
ーボード5によって文字コードが入力されると、キーボ
ードカーソル62の位置に文字コードに対応した文字の
表示を行い、キーボードカーソル62を次の文字が表示
される位置に移動させる。またキーボードカーソル62
は、キーボード5により入力される制御コード(改行,
カーソル移動など)に従って移動させることができる。
これらの表示は入力文字表示領域63で行われる。
【0055】(a)は通常モードにおける画面表示であ
る。通常モードでは操作者がマウス7を保持し続けてい
るためMS_HOLDの状態は1で変化しない。マウス
7に対応するカーソルは、マウスカーソル(通常モー
ド)61aとなる。そしてマウス7が移動するとカーソ
ル移動処理(XCOUNT,YCOUNTに応じて移動)57によっ
て移動し、またマウス7に搭載されたスイッチ24a,
24bを押すと、カーソル指定/解除処理58が行われ
る。カーソル指定/解除処理58ではマウスカーソル
(通常モード)61aが入力文字表示領域63にある
と、マウスカーソル(通常モード)61aの位置にある
文字を選択し、メニューバー64にあるとマウスカーソ
ル(通常モード)61aの位置に表示されている機能
(移動,複写など)を実行する。
【0056】操作者がマウス7による操作を終了する
と、操作者はマウス7を離しキーボード5を操作する。
この時点のマウスカーソル(通常モード)61aの位置
をP0で表す。
【0057】(b)は通常モードにおいて操作者がマウ
ス7を離し、待機モードに移行するまでの表示画面であ
る。操作者がマウス7を離すとMS_HOLDの状態は
1から0に変化し、これによってカーソル位置の退避処
理51,カーソル移動処理(待機位置に移動)52,カ
ーソル形状変更処理(待機モード)53が実行される。
そしてカーソル位置の退避処理51によってP0の位置
が退避され、カーソル移動処理(待機位置に移動)52
によってマウスカーソル(通常モード)61aが待機位置
P1に移動する。そしてカーソル形状変更処理(待機モ
ード)53によってマウスカーソル(通常モード)61
aはマウスカーソル(待機モード)61bに変更され表
示画面は(c)になる。
【0058】(c)は待機モードにおける表示画面であ
る。この場合MS_HOLDは0で変化しない。この状
態ではマウスカーソル(待機モード)61bは待機位置
P1から移動せず、また待機位置P1は、入力文字表示
領域63の外にあるためキーボード5を操作して文字入
力を行う際にマウスカーソル(待機モード)61bが邪
魔にならなくなる。またマウスカーソルの形状を変更す
ることにより操作者は待機モードにいることを容易に判
別できる。
【0059】(d)は操作者が再びマウス7を保持し、
通常モードに移行するまでの表示画面である。操作者が
マウス7を保持するとMS_HOLDの状態は0から1
に変化し、カーソル位置の復帰処理54,カーソル移動
処理(退避前の位置に移動)55,カーソル形状変更処
理(通常モード)56が実行される。そしてカーソル位
置の復帰処理54によって退避したP0が復帰され、カ
ーソル移動処理(退避前の位置に移動)55によってマ
ウスカーソル(待機モード)61bはP1からP0に移
動する。そしてカーソル形状変更処理(通常モード)5
6によってマウスカーソル(待機モード)61bはマウ
スカーソル(通常モード)61aに変更され、通常モー
ドの表示画面である図9(a)に戻る。P0はマウス7
を離した時点の位置であるため、前の操作を継続する場
合にマウス7を余分に動かす必要はなくなる。また通常
モードに移行する際にマウスカーソルが(待機モード)
61bがP1からP0に移動するためマウスカーソルを
見失うこともなくなり視認性が向上する。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、操作者が保持している
か離しているかを検出して通知する座標入力装置を有
し、操作者が座標入力装置を離していることを検出する
と、操作に邪魔にならない位置に座標入力装置に対応す
るカーソルを移動させ、更にその形状を変更する。これ
によって操作者は他の入力装置の操作時に、座標入力装
置に対応するカーソルが邪魔にならない位置に移動さる
ことができ、かつ座標入力装置に対応するカーソルが無
効になっていることを容易に確認できる。
【0061】また操作者が座標入力装置を再び保持する
と、座標入力装置に対応するカーソルの形状や位置を元
に戻すため、前の操作を継続する際に座標入力装置を余
分に動かす必要はなくなる。また操作者が座標入力装置
を保持した時点でカーソルが移動するため座標入力装置
に対応するカーソルを見失うこともなくなる。
【0062】以上のことから、座標入力装置を使用しな
ければ座標入力装置に対応するカーソルが邪魔になら
ず、また座標入力装置を保持した時点でカーソルを元に
戻すと共にカーソルの視認性を向上させる処理を加える
ことができる。
【0063】これらの動作は、操作者が座標入力装置を
保持あるいは離したときに自動的に行われるため、操作
者は座標入力装置の移動や特別な入力は必要がないため
操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるカーソル表示装置のブロック
図。
【図2】本発明における座標入力装置のブロック図。
【図3】本発明における座標入力装置の斜視図。
【図4】近接センサ制御部21のブロック図。
【図5】近接センサ制御部21の動作タイミングチャー
ト。
【図6】ホストI/F制御部3のブロック図。
【図7】制御CPU21の処理フローチャート。
【図8】カーソルの制御における割込み処理を示すフロ
ーチャート。
【図9】各表示画面の説明図。
【符号の説明】
1…CPU、2…メインメモリ、3…IPLROM、4…キー
ボード制御回路、5…キーボード、6…マウス制御回
路、7…マウス、8…HDDコントローラ、9…ハード
ディスク、10…FDDコントローラ、11…フロッピ
ディスク、12…LCDコントローラ、13…液晶表示
装置、14…表示メモリ、15…インターバルタイマ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動量を検出して通知する座標入力装置
    と、前記座標入力装置の移動に応じて表示されるカーソ
    ルを表示するカーソル表示装置において、操作者が前記
    座標入力装置を離したことを検出する手段を有し、操作
    者が前記座標入力装置を離していることを検出した場合
    には、画面上に表示された前記座標入力装置に対応する
    カーソルを邪魔にならないよう形状や位置を変更するこ
    とを特徴とするカーソル表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記操作者が離してい
    た前記座標入力装置を再び保持したことを検出する手段
    を有し、前記操作者が前記座標入力装置の座標を再び保
    持したことを検出下場合は、前記座標入力装置に対応す
    るカーソルの形状や位置を元に戻すカーソル表示装置。
JP8028950A 1996-02-16 1996-02-16 カーソル表示装置 Pending JPH09222876A (ja)

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