JPH09221499A - 神経細胞で発現する新規タンパク質 - Google Patents

神経細胞で発現する新規タンパク質

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JPH09221499A
JPH09221499A JP8278254A JP27825496A JPH09221499A JP H09221499 A JPH09221499 A JP H09221499A JP 8278254 A JP8278254 A JP 8278254A JP 27825496 A JP27825496 A JP 27825496A JP H09221499 A JPH09221499 A JP H09221499A
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protein
glu
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ser
gaa
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Manabu Nakayama
学 中山
Toshihiko Miyake
敏彦 三宅
Tadahisa Kitamura
忠久 北村
Yoshinari Wagahara
義成 我原
Osamu Obara
收 小原
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Shionogi and Co Ltd
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Shionogi and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 神経細胞で発現され、神経損傷に伴って発現
が抑制されるタンパク質を得ること。 【解決手段】 サブトラクティブ/ディファレンシャル
スクリーニングにより、カルボキシ末端付近にRING
−H2フィンガーモチーフを有する新規タンパク質をコ
ードする遺伝子を得た。さらに、この遺伝子を有する発
現ベクター、および発現ベクターを導入した形質転換体
が得られ、この形質転換体を培養することによりニュー
ロダップ1タンパク質を産生した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RING−H2フ
ィンガーモチーフを含みかつ神経細胞のシナプス後膜肥
厚領域に局在し得るタンパク質、特に、神経損傷(例え
ば、神経細胞の逆行性変性)に伴って発現が抑制される
タンパク質;該タンパク質の構造遺伝子;該遺伝子を有
する発現ベクター;該発現ベクターを導入した形質転換
体;該形質転換体を用いる、RING−H2フィンガー
モチーフを含みかつ神経細胞のシナプス後膜肥厚領域に
局在し得るタンパク質の製造方法;該タンパク質を認識
する抗体;および該抗体を産生し得るハイブリドーマに
関する。
【0002】
【従来の技術】神経の軸索損傷により影響を受けた神経
細胞の逆行性変性または軸索の再生は、中枢および末梢
神経系で通常に生じるプロセスである。ラットの顔面神
経の軸索切断により影響を受けた神経細胞では、以下の
ような一連のグリア反応が報告されている。第1に、ア
ストログリア細胞で、グリア線維性酸性タンパク質のレ
ベルが増加する(KitamuraおよびFujita、Denshi-kenbi
kyou 19:193-199 (1985);GraeberおよびKreutzberg、J
Neurocytol 15:363-373 (1986))。第2に、ミクログ
リア細胞が活性化され、そして増殖する(Kitamuraおよ
びFujita、(1985)前出;Graeberら、Neurosci Lett 85:
317-321 (1988))。第3に、神経周囲のミクログリア細
胞が、シナプス結合に侵入し、神経細胞体および主要樹
状突起の表面からシナプス末端を剥離する(Blinzinger
およびKreutzberg、Z ZellforschMikrosk Anat 85:145-
157 (1968))。このような一連の反応が起こった後に、
顔面神経の軸策が再生を起こすことが知られている。
【0003】これらの現象論的観察にも関わらず、軸索
切断に応答する神経細胞体の周りの領域で生じる分子生
物学的事象についてはほとんど知られていない。GAP-43
(Basiら、Cell 49: 785-791 (1987))、α-チューブリ
ン(α-tubulin)(Millerら、J Neurosci 9:1452-1463
(1989))、α-インターネキシン(α-internexin)(F
liegnerら、EMBO J 9:749-755 (1990))、SCG-10(Okaz
akiら、Genomics 18:360-373 (1993))、ユビキチン(F
inchら、Nucleic Acids Res 18:1907 (1990))、MHCク
ラスI RT1 Aa α鎖(Radaら、Proc Natl Acad Sci USA
87:2167-2171(1990))、およびカテプシンS(Petancesk
aおよびDevi、J Biol Chem 267:26038-26043 (199
2))、ニューロフィラメント(KitamuraおよびWatanab
e、Acta Histochem Cytochem 23:375-386 (1990);Kita
muraら、Neuropathology Suppl 4:263-268 (1991))、G
FAP(Kitamura、「Functional neuroteratology of sho
rt-term exposure to drugs」(Fujita TおよびBoer GJ
編)187-197頁、Tokyo、TeikyoUP (1991);Tetzlaff
ら、J Neurosci 11:2528-2544 (1991))、神経成長因子
レセプター(Saikaら、Mol Brain Res 9:157-160 (199
1);Chiuら、J Comp Neurol328:351-363 (1993))、お
よびアミロイドβタンパク質前駆体(βAPP:Solaら、E
ur J Neurosci 5795-5808 (1993))を含む非常に少数の
遺伝子が、軸索切断後にその発現レベルが変化すること
が既に報告されている。しかし、これらの同定された遺
伝子は、軸索切断によりその発現が変動した一部の遺伝
子であり、軸索切断後に重要な役割を果たすさらに他の
未知遺伝子の存在が考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、RI
NG−H2フィンガーモチーフを含みかつ神経細胞のシ
ナプス後膜肥厚領域に局在し得るタンパク質、詳細に
は、神経損傷に伴って発現が変動する上記従来技術の遺
伝子とは別の遺伝子から発現するタンパク質、特にその
発現が抑制されるタンパク質を提供することにある。さ
らに本発明の目的は、上記タンパク質の構造遺伝子;該
遺伝子を有する発現ベクター;該発現ベクターを導入し
た形質転換体;該形質転換体を用いるRING−H2フ
ィンガーモチーフを含みかつ神経細胞のシナプス後膜肥
厚領域に局在し得るタンパク質の製造方法;該タンパク
質に対する抗体;および該抗体を産生し得るハイブリド
ーマを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者らは、RING−
H2フィンガーモチーフを含みかつ神経細胞のシナプス
後膜肥厚領域に局在し得るタンパク質、特に、軸索切断
により転写レベルで影響を受ける遺伝子についてさらに
種々の検討を行うために、サブトラクティブ/ディファ
レンシャルスクリーニングというクローニング法を適用
した。これによって、いくつかの軸索切断によりその発
現が変動する遺伝子を単離し得、このうちの1つが、軸
索切断により発現が抑制される新規の遺伝子であった。
この遺伝子のDNA配列から推定したアミノ酸配列、お
よび大腸菌を用いてこの遺伝子を発現して得られた産物
が、亜鉛フィンガーファミリーに分類される特徴的なR
ING−H2フィンガーモチーフを有するタンパク質で
あることを見出した。さらに、このタンパク質が、シナ
プス後膜肥厚(PSD)に局在することを見出し、これ
をニューロダップ1(Neurodap-1)と命名し、本発明を
完成するに至った。
【0006】本発明の神経細胞のシナプス後膜肥厚領域
に局在し得るタンパク質(ニューロダップ1)は、RI
NG−H2フィンガーモチーフを含む。
【0007】好ましい実施態様によれば、上記タンパク
質は、神経損傷に伴って発現が抑制される。
【0008】好ましい実施態様によれば、上記RING
−H2フィンガーモチーフは、配列表の配列番号1の6
33位のCysから673位のCysまでのアミノ酸配列また
はその類似の配列である。
【0009】好ましい実施態様によれば、上記タンパク
質は、配列表の配列番号1の1位のMetから707位のP
roまでのアミノ酸配列またはその類似の配列を含む。
【0010】好ましい実施態様によれば、上記タンパク
質は、ヒトの中枢神経系で発現される。
【0011】好ましい実施態様によれば、上記RING
−H2フィンガーモチーフは、配列表の配列番号8の6
34位のCysから674位のCysまでのアミノ酸配列また
はその類似の配列である。
【0012】好ましい実施態様によれば、上記タンパク
質は、配列表の配列番号8の1位のMetから708位のP
roまでのアミノ酸配列またはその類似の配列を含む。
【0013】本発明のDNA分子は、上記のいずれかに
記載のタンパク質をコードする塩基配列を有する。
【0014】本発明のDNA分子は、配列表の配列番号
1の633位のCysから673位のCysまでのアミノ酸配
列またはその類似の配列をコードする塩基配列を少なく
とも含む。
【0015】好ましい実施態様によれば、上記DNA分
子は、配列表の配列番号1の2037位のTから215
9位のCまででなる塩基配列を有する。
【0016】好ましい実施態様によれば、上記DNA分
子は、配列表の配列番号1の141位のAから2261
位のGまででなる塩基配列を有する。
【0017】好ましい実施態様によれば、上記DNA分
子は、配列表の配列番号1の1位のTから4758位の
Aまででなる塩基配列を有する。
【0018】本発明のDNA分子は、配列表の配列番号
8の634位のCysから674位のCysまでのアミノ酸配
列またはその類似の配列をコードする塩基配列を少なく
とも含む。
【0019】好ましい実施態様によれば、上記DNA分
子は、配列表の配列番号8の2028位のTから215
0位のCまででなる塩基配列を有する。
【0020】好ましい実施態様によれば、上記DNA分
子は、配列表の配列番号8の129位のAから2252
位のCまででなる塩基配列を有する。
【0021】好ましい実施態様によれば、上記DNA分
子は、配列表の配列番号8の1位のGから4778位の
Aまででなる塩基配列を有する。
【0022】本発明の発現ベクターは、上記のいずれか
に記載のDNA分子を有する。
【0023】本発明の形質転換体は、上記発現ベクター
を宿主に導入して得られる。
【0024】好ましい実施態様によれば、上記宿主は大
腸菌である。
【0025】本発明のRING−H2フィンガーモチー
フを含みかつ神経細胞のシナプス後膜肥厚領域に局在し
得るタンパク質の製造方法は、上記形質転換体を培養す
る工程、および産生されたタンパク質を培養培地から回
収する工程を包含する。
【0026】本発明の抗体は、上記のいずれかに記載の
タンパク質を認識する。
【0027】好ましい実施態様によれば、上記抗体は、
モノクローナル抗体である。
【0028】本発明のハイブリドーマは、上記のいずれ
かに記載の抗体を産生し得る。
【0029】
【発明の実施の形態】
(I)定義 以下に、本発明を説明するうえで用いられる用語を説明
する。
【0030】「RINGフィンガーモチーフ」および
「RING−H2フィンガーモチーフ」は、いずれも亜
鉛フィンガーモチーフに分類されるタンパク質中の構造
的配列であり、亜鉛原子の周りにポリペプチド鎖が折り
たたまれることによって形成される。RINGフィンガ
ーモチーフは、ヒトRING1遺伝子(Loveringら、Pr
oc Natl Acad Sci USA 90:2112-2116 (1993))の配列中
に見られるシステインリッチのアミノ酸配列モチーフで
ある。RING−H2フィンガーモチーフは、RING
−フィンガーモチーフに密接に関連しており、RING
フィンガーモチーフ中のCys4がHisで置換されているモ
チーフである(Freemont、Ann NY Acad Sci684:174-192
(1993))。
【0031】アミノ酸配列またはDNA配列に「類似の
配列」とは、特定の配列に必ずしも限定されることはな
く、この配列に加えて当業者に公知の置換、挿入、欠失
などを含み、そしてコードされるタンパク質の機能また
は活性が実質的に同じ程度である改変を含む配列をい
う。あるいは、タンパク質の機能または活性が実質的に
同じ程度であるならば、化学的または生化学的な改変、
あるいは非天然または誘導体化されたアミノ酸または塩
基を含んでいてもよい。
【0032】(II)本発明のタンパク質またはDNA
配列の単離または同定に用い得る方法 本発明の各工程において用い得る一般的な分子生物学的
実験手法(DNAの電気泳動、電気泳動分離したDNA
をゲル中から回収する方法、ライゲーション、宿主の形
質転換、組換え宿主の培養、プラスミドDNAの調製、
DNAの制限酵素による切断、DNAの放射標識など)
は、例えばMolecular Cloning 第2版(Maniatisら、Co
ld Spring Harbor Laboratory, New York (1989))に記
載されているような、当業者に公知の方法が採用され
る。
【0033】以下に本発明のタンパク質またはDNA分
子の単離または同定に用い得る一般的方法を述べる。
【0034】(1)ニューロダップ1のcDNAのクロ
ーニング 本発明のタンパク質であるニューロダップ1をコードす
るDNAを含むDNA断片のクローニングを配列決定方
法と共に以下に例示する。本発明のニューロダップ1に
ついては、神経細胞で発現されていること、特に顔面神
経軸索切断により発現が変動すること以外に情報がない
ので、この遺伝子を得るために、サブトラクティブ/デ
ィファレンシャルスクリーニングを用いて、例えば、以
下に記載のように行う。
【0035】(A)RNAの調製 顔面神経軸索切断により発現が変動するDNAをクロー
ニングする場合、例えばラットなどの動物を麻酔して、
その片側の顔面神経を、例えば茎乳突孔のレベルで切断
する。適当な時間の後、これらの動物を屠殺し、その脳
幹から、切断側および非切断側の顔面神経核を取り出
す。それぞれの取り出した顔面神経核を有する脳組織か
ら、グアニジンチオシアネート法(ChomczynskiおよびS
acchi、Anal Biochem 162:156-159 (1987))に従ってR
NAを抽出し得る。あるいは、神経細胞で発現されてい
るDNAをクローニングする場合は、例えば、未処理の
ラットの脳組織から、上記の公知の方法によりRNAを
抽出し得る。
【0036】(B)cDNAライブラリーの構築 cDNAライブラリーを、上記のようにして得た切断側
または非切断側顔面神経核あるいは未処理脳組織由来の
RNAから、例えば市販のcDNA構築キット(GIBCO
BRL社製)を用いて構築し得る。cDNA合成用のアダ
プタープライマーとして、および適切なベクターへのc
DNA挿入物用のアダプターとしての適当な長さのオリ
ゴヌクレオチドは、DNA合成機などで化学的に合成し
得る。
【0037】(C)サブトラクティブ/ディファレンシ
ャルハイブリダイゼーション サブトラクティブハイブリダイゼーションは、例えば、
Rubensteinら(Nucleic Acids Res 18:4833-4842 (199
0))およびSwaroopら(Nucleic Acids Res 19:1954 (19
91))に記載の方法で行い得る。まず、軸索切断により
発現が転写レベルで抑制される遺伝子を得るためには、
例えば、ヘルパーファージM13KO7とともに非切断側顔面
神経核cDNAライブラリー由来の一本鎖(ss)環状D
NAを、切断側顔面神経核cDNAライブラリー由来の
二本鎖(ds)プラスミドDNAからの転写物であるビオ
チン化RNAにアニールする。次いで、ビオチン化RN
Aおよびこのビオチン化RNAにハイブリダイズしたD
NAを、ストレプトアビジンの添加により取り除き、こ
れをフェノール/クロロホルムにより抽出する。このス
トレプトアビジン−フェノール処理後に残った非切断側
由来のssDNAを、例えばシークエナーゼおよび適切な
プライマーを用いて、dsDNAに変換し得る。次いで、
得られたdsDNAを、例えば大腸菌にトランスフェクト
する。このようにして得られるサブトラクトしたライブ
ラリー由来の各クローン中の挿入cDNAを、PCRに
より増幅する。得られるPCR産物について、サブトラ
クトしたライブラリーのディファレンシャルスクリーニ
ングを、切断または非切断顔面神経核由来のmRNAか
ら形成される標識cDNAプローブを用いるドットハイ
ブリダイゼーションにより行い得、軸索切断後に顔面神
経核で発現が抑制されるcDNAを単離し得る。
【0038】一方、軸索切断後に顔面神経核で転写レベ
ルで発現が誘導された遺伝子を得るためには、同様のプ
ロセスを、一本鎖(ss)環状DNAの合成のための切断
側顔面神経核のcDNAライブラリー、および二本鎖
(ds)プラスミドDNA用の非切断側顔面神経核のcD
NAライブラリーを用いて行うことにより、軸索切断後
に顔面神経核で発現が誘導されるcDNAを単離し得
る。
【0039】あるいは、未処理の神経細胞で発現されて
いる遺伝子を得るためには、上記のようにして得られた
目的のcDNAの断片を用いて、例えばコロニーハイブ
リダイゼーションなどの公知の方法により、cDNAを
単離し得る。
【0040】(D)DNA配列およびタンパク質のホモ
ロジー検索 上記のようにして、軸索切断後に顔面神経核で発現が変
動するいくつかのcDNAを単離し得る。このような軸
索切断により影響を受ける遺伝子を有するクローンにつ
いて、例えばコロニーハイブリダイゼーションにより全
長のcDNAが得られる。この塩基配列の決定は、例え
ば、ジデオキシ法(Sanger、Science, 214, 1205-1210
(1981))に従って行い得る。このようなクローンを解析
して得られたニューロダップ1のDNA配列およびアミ
ノ酸配列を、配列表の配列番号1および配列番号8に示
す。このDNA配列およびアミノ酸配列について、例え
ば、GenBank/EMBL/DDBJ DNA配列データベースおよび
NBRF/Swiss pROT/PIRタンパク質データベースに対して
適切なホモロジー検索プログラムを用いて、検索を行い
得る。さらに、タンパク質モチーフについては、例え
ば、PROSITEプログラムを用いてモチーフ検索を行い得
る。このモチーフ検索の結果、本発明の神経細胞で発現
されているタンパク質、すなわちラット神経損傷に伴っ
て発現が抑制されるタンパク質(ニューロダップ1)
は、そのカルボキシ末端付近にRING−H2フィンガ
ーモチーフを有することが明らかになった。また、この
ラットニューロダップ1のcDNA断片を用いたスクリ
ーニングにより得られたヒトニューロダップ1も、カル
ボキシル末端付近にRING−H2フィンガーモチーフ
を有することがわかった。
【0041】RINGフィンガーモチーフを有するタン
パク質の多くについては、亜鉛フィンガーモチーフタン
パク質の場合のように、DNA結合活性を有することが
報告されているが、ほとんどのRING−H2フィンガ
ーモチーフタンパク質および少数のRINGフィンガー
モチーフタンパク質は、DNAに結合しないと考えられ
ている(Freemont、(1993) 前出)。特に、RINGま
たはRING−H2フィンガーモチーフタンパク質のサ
ブファミリーは、それぞれのカルボキシ末端部分にこの
配列モチーフを有しており、このモチーフは空胞または
膜と結合することが知られている。例えば、酵母タンパ
ク質PET3/Vps18pおよびPET5/Vps11/END1は、空胞の生合
成に関連し(DulicおよびRiezman、EMBO J 8:1349-1359
(1989);Prestonら、Mol Cell Biol 11:5801-5812 (19
91);Robinsonら、Mol Cell Biol 12:5813-5824 (199
1))、そして43-kDaシナプス後膜タンパク質(43K)
は、アセチルコリンレセプターの集合(clustering)お
よび凝集(aggregation)に関連しており、原形質膜と
結合することが見出されている(Scotlandら、J Cell B
iol 123:719-728 (1993))。これらの知見から、RIN
G−H2フィンガーモチーフが、タンパク質−タンパク
質またはタンパク質−脂質関連ドメインを形成し得るこ
とが示唆される。そのため、このモチーフは、細胞内タ
ンパク質輸送システムに関連していると考えられる。従
って、本発明のニューロダップ1タンパク質も、細胞内
タンパク質輸送システムに関連していると考えられる。
【0042】(2)ニューロダップ1の組織および組織
内分布の確認 本発明のニューロダップ1の組織分布は、例えば、mR
NAの発現またはニューロダップ1タンパク質の発現を
解析することにより、確認することができる。mRNA
の発現については、cDNAを用いてノーザンブロット
分析により確認し得る。ニューロダップ1タンパク質の
発現については、このタンパク質に対する抗体を作成し
た後、ウエスタンブロット分析により確認することがで
きる。
【0043】本発明のニューロダップ1の組織内分布
は、例えば、インサイチュハイブリダイゼーションなど
によりmRNAを、抗体を使用する免疫組織化学などに
よりタンパク質を分析することによって確認することが
できる。インサイチュハイブリダイゼーションは、例え
ば、公知の文献に記載のように(Nakayamaら、Mol Brai
n Res 21:206-218 (1994))、放射性同位体またはジゴ
キシゲニン標識RNAプローブを用いて、組織の凍結切
片について行い得る。
【0044】(3)ニューロダップ1の免疫組織化学的
検査 免疫組織化学的検査は、パラホルムアルデヒドなどで固
定した脳の切片を切り出し、この切片をニューロダップ
1タンパク質に対する抗体を用いた染色法により染色
し、そしてエポキシ樹脂で扁平に包埋する。樹脂包埋組
織の切片を、光学顕微鏡および電子顕微鏡下でそれぞれ
観察し得る。
【0045】(4)ニューロダップ1タンパク質の発現 本発明のニューロダップ1をコードする遺伝子は、適当
なベクター、例えば、pGEX-3X、pGEX5Xに組み込まれ
て、ニューロダップ1タンパク質を発現させるための発
現ベクターとされる。
【0046】この発現ベクターを、例えば、細菌、酵
母、昆虫細胞、または動物細胞に導入して、形質転換体
が作成される。この形質転換体を培養することにより、
本発明のニューロダップ1タンパク質が産生され得る。
また、本発明のニューロダップ1タンパク質は、適当な
タンパク質との融合タンパク質としても産生され得る。
【0047】発現させた本発明のニューロダップ1タン
パク質またはその融合タンパク質は、ニューロダップ1
タンパク質に対する抗体を産生するための抗原として用
い得る。本発明のニューロダップ1タンパク質の特定部
分のみを抗原として利用して、抗体を作成し得る。例え
ば、ニューロダップ1タンパク質のカルボキシ末端付近
の約3分の1のアミノ酸配列部分を抗原として利用し
て、抗体を調製することが可能である。
【0048】例えば、pGEX-3XのBglII-HindIII部位に本
発明のニューロダップ1タンパク質のカルボキシ末端付
近の約3分の1のアミノ酸配列をコードする遺伝子を組
み込んで、該遺伝子を含む発現ベクターを作成し、これ
を大腸菌などに導入することによって形質転換体を作成
し得る。この形質転換体は、グルタチオンS−トランス
フェラーゼ(GST)融合タンパク質として発現され得
る。このようにして得られたニューロダップ1遺伝子産
生培養物は、アフィニティーカラム法などで精製され得
る。
【0049】(5)ニューロダップ1タンパク質に対す
る抗体の産生 上記(4)項のようにして得られるニューロダップ1タ
ンパク質またはGST融合タンパク質を、例えば、ウサ
ギに注射して抗血清を誘起し、その血清から抗体(ポリ
クローナル抗体)をニューロダップ1タンパク質アフィ
ニティーカラムで精製し得る。このようにして得られる
抗体を、例えば、アルカリホスファターゼ結合した抗ウ
サギIgGとともに用いて、免疫ブロッティング分析を行
い得る。
【0050】または、例えば、上記(4)項のようなニ
ューロダップ1タンパク質の一部分を認識する抗体を産
生させ得るタンパク質を免疫原とし、マウス、ラット、
モルモットなどの動物を免疫し、免疫した動物の脾臓ま
たはリンパ節から細胞を取り出し、ミエローマ細胞など
の細胞と融合させてハイブリドーマを作製した後、該ハ
イブリドーマからモノクローナル抗体を産生させ得る。
【0051】本発明のニューロダップ1タンパク質に対
する抗体を用いて、本発明のニューロダップ1タンパク
質を免疫学的に測定することができる。例えば、免疫に
用いた免疫原と同一の抗原部位を有する標識(例えば、
放射性同位体または蛍光色素などで標識)した一定量の
タンパク質に、濃度既知の非標識抗原、および血清由来
のポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体を加え
て、抗原抗体競合反応を行わせる。非標識抗原の濃度を
適当に変化させた後、抗体に結合した標識抗原と抗体に
結合していない標識抗原とを適当な方法で分離して、抗
体と結合した標識抗原の放射能量、酵素活性、または蛍
光強度を測定する。非標識抗原の量が増すにつれ、抗体
と結合する標識抗原の量は減少する。この関係をグラフ
にして標準曲線を得る。
【0052】次に、上記の反応系に濃度既知の非標識抗
原の代わりに未知量の抗原を含む試料を加え、これを反
応させた後に得られる放射能量、酵素活性、または蛍光
強度を、標準曲線にあてはめれば、試料中の抗原の量を
知ることができる。
【0053】
【実施例】
[実施例1]cDNAライブラリーのサブトラクティブ
/ディファレンシャルスクリーニング 顔面神経軸索切断により発現が変動する遺伝子を得るた
めに、ラットの顔面神経を用いて、サブトラクティブ/
ディファレンシャルスクリーニングを以下に記載のよう
に行った。
【0054】(1)RNAの調製 40匹の成熟雄Sprague-Dawley系ラット(6〜8週齢)
を、ペントバルビタールナトリウムで麻酔し、左側顔面
神経を茎乳突孔のレベルで切断した。その24時間後にこ
れらのラットをエーテル麻酔下で断頭により屠殺した。
ラットの脳幹を、両側の顔面神経核が1.5mm厚の薄片に
含まれるようにかみそりの刃で切断し、そして各顔面神
経核を15ゲージのステンレス管で穴をあけて取り出した
(Yu、「Adissection and tissue culture manual of t
he nervous system 」(Shaharら編)30-39頁、New Yor
k:Alan R. Liss Inc. (1989))。それぞれの取り出した
顔面神経核を有する脳組織から、公知の方法(Chomczyn
skiおよびSacchi、(1987)前出)に従ってRNAを抽出
した。
【0055】(2)cDNAライブラリーの構築 方向性のあるcDNAライブラリーを、上記のようにし
て得た左側(切断)または右側(非切断)顔面神経核由
来の30〜60μgの総RNAから、cDNA構築キット(G
IBCO BRL社製)を用いて構築した:第1鎖のcDNA合
成用のアダプタープライマーとして、オリゴマーA(配
列表の配列番号2)を用い、そしてpBluescript SKベク
ター(Stratagene社製)へのcDNA挿入物用のアダプ
ターとして、オリゴマーBおよびC(それぞれ、配列表
の配列番号3および配列番号4)を用いた。これらのオ
リゴマーは、Pharmacia Gene Assembler Plus DNA合
成機で合成した。
【0056】(3)サブトラクティブ/ディファレンシ
ャルハイブリダイゼーション サブトラクティブハイブリダイゼーションを、以下に記
載のように行った。軸索切断により発現が抑制される遺
伝子を得るために、まず、右側(非切断)顔面神経核の
cDNAライブラリーを用いて、ヘルパーファージM13K
O7とともに一本鎖(ss)環状DNAを生成した。左側
(切断)顔面神経核のcDNAライブラリーから調製し
た二本鎖(ds)プラスミドDNAを、ビオチン化UTP(E
nzo Biochem社製)でビオチン化し、ビオチン化RNA
を合成した。次に、非切断側ライブラリー由来の0.4μg
のssDNAを、10μlのハイブリダイゼーション緩衝液
[0.5M リン酸ナトリウム(pH 7.2)、1O mM EDTA、お
よび0.1% SDS]で、65℃にて16時間、切断側cDNA
ライブラリー由来の40μgのビオチン化RNAにアニー
ルした。次いで、ビオチン化RNAおよびこのビオチン
化RNAにハイブリダイズしたDNAを、ストレプトア
ビジン(GIBCO BRL社製)の添加により取り除き、そし
てこれをフェノール/クロロホルムにより抽出した(Ru
bensteinら、(1990) 前出)。このストレプトアビジン
−フェノール処理後に残った非切断側由来のssDNA
を、Sequenase(United States Biochemical社製)およ
びオリゴマーD(配列表の配列番号5)を用いて、dsD
NAに変換した。次いで、得られたdsDNAを、電気形
質転換法により大腸菌DH10B細胞(GIBCO BRL社製)にト
ランスフェクトした。サブトラクトしたライブラリーか
らの各クローン中の挿入cDNAを、プライマーとして
上記オリゴマーBおよびDを用いるPCRにより増幅し
た。PCRは、以下の熱サイクル条件を用いて、AmpliT
aq DNAポリメラーゼ(Perkin-Elmer-Cetus社製)お
よびDNAサーマルサイクラー(Perkin-Elmer-Cetus社
製)で通常に行った:94℃にて30秒変性、55℃にて1分
アニール、72℃にて30秒伸長、72℃にて5分最後の伸
長;30〜50サイクル。各PCR産物(約0.2 mg)を、96
ウェルドットブロット装置を用いてナイロンフィルター
上に2つずつスポットした。サブトラクトしたライブラ
リーのディファレンシャルスクリーニングを、切断また
は非切断顔面神経核由来のmRNAから生成されるラン
ダムプライム32P-標識cDNAプローブを用いるドット
ハイブリダイゼーションにより行い、軸索切断後に顔面
神経核で発現が抑制されるcDNAを単離した。
【0057】また、軸索切断後に顔面神経核で発現が誘
導された遺伝子を得るために、同様のプロセスを、一本
鎖(ss)環状DNAの合成のための左側(切断)顔面神
経核のcDNAライブラリーおよび二本鎖(ds)プラス
ミドDNA用の右側(非切断)顔面神経核のcDNAラ
イブラリーを用いて行い、軸索切断後に顔面神経核で発
現が誘導されるcDNAを単離した。
【0058】(4)DNA配列の核酸ホモロジー検索 上記のようにして、軸索切断後に顔面神経核で発現が誘
導または抑制されるいくつかのcDNAを単離した。こ
のような軸索切断により影響を受ける遺伝子を有するク
ローンについて、部分的に配列決定し、そしてこの配列
をGenBank/EMBL/DDBJ DNA配列データベースに対して
核酸ホモロジー検索を行った。
【0059】まず、3000クローンを含む発現が誘導され
たcDNAライブラリーから、軸索切断により発現が誘
導されるいくつかのcDNAクローンを単離した。核酸
ホモロジー検索により、GAP43、α-チューブリンなどの
軸索切断後に顔面神経核で発現が誘導されているcDN
Aクローンを単離した。従って、このスクリーニング方
法により単離された公知のcDNAが実際に見出され、
この結果は、このスクリーニングシステムが予測通りに
作用することを示した。
【0060】このスクリーニング方法により、発現が抑
制されるcDNAライブラリー(約2000クローン)か
ら、軸索切断で発現が抑制されるcDNAを有する2.2
kbpの1つのクローンを単離した。これについても核酸
ホモロジー検索を行い、新規遺伝子であることが明らか
となった。このcDNAを、ニューロダップ1と命名し
た。
【0061】[実施例2]ニューロダップ1タンパク質
の配列分析 プローブとして上記実施例1で得たニューロダップ1の
cDNAクローン(2.2 kbp)を用いて、ノーザンブロ
ット分析を行い、ラットの全脳mRNAにおいて、4.8
kbpの単一バンドを検出した。従って、上記実施例1で
得たニューロダップ1のcDNAクローンは、ニューロ
ダップ1のcDNAの一部であると考えられる。従っ
て、ニューロダップ1の全長cDNA(プラスミドpful
l223中に含まれる)を、コロニーハイブリダイゼーショ
ンにより右側(非切断)顔面神経核のcDNAライブラ
リーから単離した。
【0062】ジデオキシ法によるDNA配列決定を、プ
ライマーウォーキングおよびnested欠失法下で、Sequen
aseキット(United States Biochemical)を用い、完全
な4.8 kbpのニューロダップ1のcDNAを両鎖につい
て行った。得られたニューロダップ1のcDNAの核酸
配列から、707アミノ酸残基からなるオープンリーディ
ングフレームの存在を予測した(配列表の配列番号
1)。この配列番号1に報告したDNA配列およびアミ
ノ酸配列のデータは、DDBJに提出され、受託番号D32249
が与えられている。
【0063】ホモロジーの検索を、GenBank(リリース
番号79)/EMBL(リリース番号35)/DDBJ(リリース番
号15)核酸データベースおよびNBRF/Swiss pROT/PIRタ
ンパク質データベースについて、それぞれ、ホモロジー
比較プログラムのFASTAおよびTFASTA(PearsonおよびLi
pman、Proc Natl Acad Sci USA 85:2444-2448 (1988))
を用いて行った。このcDNA配列は、入手可能なデー
タベース中のヒトEST00844(Hoog、Nucleic Acids Res
19:6123-6127 (1991))と4.7%の相同性、およびマウス
Tsg163X(Adamsら、Nature 355:632-634 (1992))と3.7
%の相同性を有するのみであり、顕著な配列の相同性を
示さなかった。明らかな膜貫通ドメインもN-末端シグ
ナル配列も同定されなかったので、この推定タンパク質
は細胞質タンパク質であると考えられる。
【0064】次に、タンパク質モチーフについての検索
を、PROSITEプログラム(Bairoch、Nucleic Acids Res
19:2241-2245(1991))を用いて行った。ニューロダッ
プ1タンパク質のカルボキシ末端付近の領域が、ゴリア
ス(goliath)と呼ばれるショウジョウバエタンパク質
(BouchardおよびCote、Gene 125:205-209 (1993))お
よびいくつかのRINGフィンガータンパク質に見られ
る、RING−H2フィンガーモチーフ(Freemont、(1
993) 前出)という定義された配列モチーフを有するこ
とが見出された。ニューロダップ1タンパク質中のRI
NG−H2フィンガーモチーフは、配列表の配列番号1
の633位のCysから673位のCysまでのアミノ酸配列
である。このRING−H2フィンガーモチーフは、Cy
s1-X-X(疎水性)-Cys2-X(12-35)-Cys3-X-His1-X-X(疎水
性)-His2-X(疎水性)-X-Cys4-X(8-39)-Cys5-X-X-Cys6
あり、ここで、Xは任意のアミノ酸残基である。ニュー
ロダップ1のカルボキシ末端領域の一部を、図1に示す
ように、ゴリアス、43K(Scotlandら、(1993) 前出)、
PET3/Vps18(Prestonら、(1991) 前出;Robinsonら、(1
991) 前出)、PET5/Vps11/End1(DulicおよびRiezman、
(1989) 前出)、CELG(Freemont、(1993) 前出)、およ
びFAR1(ChangおよびHerskowitz、Cell 63:999-1011 (1
990))中のRING−H2フィンガーモチーフと比較し
た。図1において、ファミリーのメンバー間で完全に保
存される金属結合リガンドを、アステリスク(*)で示
し、保存された疎水性残基の位置をシンボル(#)で示
す。各保存されたCysおよびHisの下の数字(1〜6および
1〜2)は、それぞれ金属結合リガンド部位C1〜C6および
H1〜H2を示す。また、括弧内の数字は、挿入されている
アミノ酸の数を示す。この比較により、ニューロダップ
1タンパク質のカルボキシ末端部分が、RING−H2
フィンガーモチーフとして定義されるのと同様の構造を
有することが明らかになった。また、アミノ酸配列に基
づく推定分子量は、80kDaであった。
【0065】[実施例3]ラット脳におけるニューロダ
ップ1の発現 (1)ノーザンブロット分析 ニューロダップ1の組織別発現分布を調べるために、組
織のRNAを用いてノーザンブロット分析を行った。
【0066】ラット組織由来mRNAをブロッティング
した市販のナイロン膜(Clontech Laboratories)につ
いて、ニューロダップ1のcDNAを、[α32P]dCTP(A
mersham社製)によりPrime-It II(Stratagene社製)を
用いて標識したものをプローブとして用いて、ハイブリ
ダイゼーション緩衝液(0.5 M リン酸ナトリウム(pH7.
2)、1mM EDTA、1%BSA、7%SDS)中で、65℃、16時
間、ハイブリダイゼーションを行った。膜の洗浄は、0.
1×SSC、65℃で行った。シグナルの検出には、X線フィ
ルム(Eastman Kodak社製;XAR5)を用い、増感紙の存
在下で-70℃16時間感光した後現像した。
【0067】検討した組織(脳、心臓、骨格筋、脾臓、
肺、肝臓、腎臓、および精巣)の中で、脳が最もニュー
ロダップ1のmRNAを豊富に含むことが示された。し
かし、心臓および骨格筋もまた少量であるが検出し得る
量のmRNAを含んでいた。従って、次に、脳内におけ
るニューロダップ1のmRNAの詳細な分布について検
討した。
【0068】(2)インサイチュハイブリダイゼーショ
ン 軸索切断の3、7、および14日後にラットを屠殺し、そ
の脳幹から顔面神経核を含む切片を切り出した。両側の
顔面神経核を含む凍結した切片を、低温槽上で5μmに
切断し、そしてそれらをPBS中の4%パラホルムアル
デヒドで固定した。これらの切片について、インサイチ
ュハイブリダイゼーションを、公知の文献に記載のよう
に(Nakayamaら、(1994) 前出)、放射性同位体または
ジゴキシゲニン標識RNAプローブを用いて行った。
【0069】放射性同位体標識RNAプローブを用いる
場合、このプローブを、[α-35S]UTP(800 Ci/mmol、Am
ersham社製)とともに、T3またはT7 RNAポリメラー
ゼを用いて調製した。ハイブリダイゼーションを、5×1
07cpm/mlのRNAプローブの条件下で55℃にて16時間行
った。O.1×SSCで30分間60℃にて洗浄した後、切片を、
リボヌクレアーゼA(Sigma社製)(30分、37℃)で処
理した。次いで、切片を、原子核乳剤(Kodak NTB2、Ea
stman Kodak社製)でコートし、そして暗箱中4℃で7
日間曝露した。現像後、切片をヘマトキシリン-エオシ
ンで染色し、次いで、暗または明視野光学顕微鏡(Zeis
s Axiophoto、Karl Zeiss社製)下で観察した。この結
果を、図2の明視野顕微鏡写真、および図3の暗視野顕
微鏡写真に示す。図2は軸索切断7日後の非切断側およ
び切断側の顔面神経核についての結果であり、図中のA
は非切断側、Bは切断側であり、スケールバーは、50μ
mを示す。図3は、顔面神経軸索切断後3日(A)、7
日(B)、および14日(C)のニューロダップ1mRN
Aの発現の暗視野顕微鏡写真であり、図中の矢印は、左
側顔面神経核(軸索切断側)を示し、スケールバーは10
00μmを示す。
【0070】ジゴキシゲニン標識RNAプローブを用い
る場合、このプローブを、DIG RNA標識キット(Boeh
ringer Mannheim社製)を用いて調製した。ハイブリダ
イゼーションの後、ジゴキシゲニン標識ニューロダップ
1mRNAを、ヒツジ抗ジゴキシゲニン抗体のアルカリ
ホスファターゼ結合Fabフラグメント(Boehringer Mann
heim社製)[100 mM Tris-HCl(pH 7.5)+150 mM NaCl
により1:500希釈]およびBCIP/NBTホスファターゼ基質
システム(GIBCO BRL社製)を用いて、Springerら(J H
istochem Cytochem 39:231-234 (1991))の手順に従っ
て検出した。ニューロダップ1遺伝子のジゴキシゲニン
標識アンチセンスRNAプローブを用いて、小脳
(A)、海馬(B)、および大脳皮質(C)の切片につ
いて行い、これを、ヘマトキシリン-エオシンで染色し
たインサイチュハイブリダイゼーションの結果を、図4
に示す。図中のスケールバーは100μmを示す。
【0071】インサイチュハイブリダイゼーションの結
果、ニューロダップ1のmRNAの強いハイブリダイゼ
ーションシグナルが、非切断(右)側の顔面神経核の大
型の神経細胞で観察され、一方このシグナルは切断
(左)側で著しく減少しており、そして軸索切断の7日
後には非切断(右)側の約半分のレベルであった(図
2、3B)。この低レベルの発現は、軸索切断の14日後
もなお続いていた(図3C)。切断した顔面神経核以外
の神経細胞におけるmRNAのハイブリダイゼーション
シグナルのレベルは、顔面神経軸索切断により影響を受
けなかった。
【0072】また、ニューロダップ1のmRNAのシグ
ナルが、大脳皮質の神経細胞、海馬の錘体神経細胞、小
脳のプルキンエ細胞、および脳幹における神経細胞など
の核周囲部の細胞質で観察された(図2、3、4A〜4
C)。標識センスプローブが同様のハイブリダイゼーシ
ョン/洗浄条件下でシグナルを示さないので、これらの
シグナルは特異的であると考えられる(データは示して
いない)。また、より弱いシグナルを、海馬歯状回の顆
粒細胞で検出したが、ニューロダップ1のmRNAにつ
いてのシグナルは、ラット脳のいかなる領域のグリア細
胞においても検出しなかった。
【0073】(3)免疫組織化学的検査 ラットを、ペントバルビタール麻酔下、PBS(pH 7.
4)に溶かした4%パラホルムアルデヒドを心臓から全
身に潅流し、そして脳を取り出し、これを同じ固定液に
さらに4時間浸した。固定した脳の4μm厚の切片を、
公知の文献(MiyakeおよびKitamura、Brain Res 586:53
-60 (1992))のようなABC法(Hsuら、J Histochem Cyto
chem 29:577-580 (1981))により、以下の実施例5に記
載のようにして得た精製抗体(1:3500希釈)で染色し
た。電子顕微鏡の免疫組織化学的検査用に、固定した脳
の60μm厚の切片を、Microslicer(Dosaka EM社製)で
切り出し、そしてこの切片を、抗体(1:3500希釈)で染
色し、既述のように(MiyakeおよびKitamura、(1992)
前出)、エポキシ樹脂で扁平に包埋した。樹脂包埋組織
の1μm厚の切片を、光学顕微鏡(Nikon Optiphoto、Ni
kon社製)および電子顕微鏡(JEOL 1OO CX Il、JEOL社
製)下でそれぞれ観察した。
【0074】免疫組織化学的検査の結果を、図4のD、
E、およびF、ならびに図5に示す。図4は、精製抗ニ
ューロダップ1タンパク質抗体を用いて、小脳(D)、
海馬(E)、および大脳皮質(F)の切片について免疫
組織化学的検査を行った結果であり、ニューロダップ1
に対する精製抗体を用いる免疫組織化学的検査により、
ニューロダップ1陽性細胞の分布がインサイチュハイブ
リダイゼーションにより示されたmRNAの分布と本質
的に同じであることが示された。図5のAは非切断側、
Bは切断側の顔面神経核の1μm厚切片の免疫組織化学
的検査の結果であり、この図より、ニューロダップ1が
細胞質中に分布することが示された。図5Bに示すよう
に、ニューロダップ1に対する免疫反応性は、軸索切断
後著しく低減した。
【0075】[実施例4]ニューロダップ1タンパク質
の大腸菌内での発現 インビトロ転写-翻訳連結アッセイを、テンプレートと
してニューロダップ1の全長cDNAを挿入したプラス
ミド2μgを、TNT T7-網赤血球ライセート(Promega社
製)に加えて1〜2時間インキュベートして行った。翻
訳産物を、4〜20%SDS-ポリアクリルアミドゲル上で電
気泳動した結果を、図6のBに示す。各レーンは、左か
ら順にそれぞれ、テンプレートとして、pBluescript SK
(-)(ベクター)、pfull223(全長)、EcoRIで消化した
pfull223(EcoRI)、およびHindIIIで消化したpfull223
(HindIII)を用いて行った結果である。図中の白三角
はニューロダップ1タンパク質の位置を示し、黒三角は
短縮型ニューロダップ1タンパク質の位置を示す。全長
のレーンに示すように、複数のバンドが現れるが、この
うち最大のポリペプチドを、このcDNAの産物である
と仮定し、小さいポリペプチド(約46〜60kDa)を疑似
産物と仮定した。従って、このインビトロシステムで生
成したニューロダップ1の分子量を、SDS-ポリアクリル
アミド電気泳動により約140kDaであると推定した。翻訳
後修飾はこのインビトロシステムでは生じないが、この
値は一次構造から推定した予測分子量(約80kDa)より
も大きかった。このような予測分子量と実測分子量との
間の不一致は、SDS-ポリアクリルアミドゲル上のタンパ
ク質移動速度の変動により説明され得る(OharaおよびT
eraoka、FEBS letters 211:78-82 (1987))。なぜな
ら、図6のAの図に示すように、オープンリーディング
フレーム(白抜きのバー)の同定の誤りの可能性につい
ては、EcoRIおよびHindIII部位がそれぞれ同定された停
止コドンの前後に位置することに基づく以下の結果によ
り排除されるからである。図6のBのEcoRIのレーンに
示すように、EcoRI消化により3'-非コーディング領域を
除去した場合は、インビトロ産物の見かけの分子量は変
わらなかったが、HindIIIのレーンに示すように、HindI
II消化により停止コドンを消失させた場合は、短縮型産
物のみが生成した。
【0076】次に、ニューロダップ1のカルボキシ末端
部分の約3分の1のアミノ酸配列(配列表の配列番号1
の456位〜707位のアミノ酸配列)をコードする1.
2 kbpのcDNAフラグメントを、テンプレートとしてp
full223を用いて、プライマーとしてオリゴマーEおよ
びF(それぞれ、配列番号6および7)を用いたPCR
により増幅した。このPCR産物を、BglII(TAKARA Sh
uzo社製)およびEcoRI(TAKARA Shuzo社製)の両方で切
断し、そしてpGEX-3Xベクター(Pharmacia社製)のBamH
I-EcoRI部位に連結した。これを大腸菌SURE株にエレク
トロポレーションし、陽性クローンを分離し、LB培地で
培養し、イソプロピル-1-チオ-β-D-ガラクトピラノシ
ド(Sigma社製)を添加した培地でタンパク質の発現誘
導を行い、そして大腸菌を採集した。これを1%Triton
X100を含むPBS中で音波処理した後、遠心分離し、
得られた上清を、グルタチオン-セファロース4Bビーズ
に吸着させた。このビーズをPBSで洗浄した後、グル
タチオンを含む溶出緩衝液で溶出してアフィニティー精
製し、GST-ニューロダップ1融合タンパク質を得た。得
られた融合タンパク質を、SDS-ポリアクリルアミドゲル
電気泳動し、クーマシーブリリアントブルーで染色し
た。この結果を、図6のCのレーン2に示す。レーン1
は分子量マーカーであり、その左側に分子量を示す。精
製したGST-ニューロダップ1融合タンパク質は、単一バ
ンドとして現れた。
【0077】[実施例5]抗ニューロダップ1タンパク
質抗体の産生 上記実施例4で得た精製GST-ニューロダップ1融合タン
パク質100μgを、Freundの完全アジュバント(DIFCO社
製)とコンジュゲートした後、これをニュージーランド
ホワイトウサギに注射して抗血清を誘起した。数回のブ
ーストの後、全血を採取し、GST-ニューロダップ1融合
タンパク質アフィニティーカラムで精製した。このよう
にして得たGST-ニューロダップ1融合タンパク質に対す
る抗体は、既述(Towbinら、Proc Natl Acad Sci USA 7
6:4350-4354 (1979))のように、アルカリホスファター
ゼ(Promega社製)と結合した抗ウサギIgGを用いて、免
疫ブロット分析を行った。図6のDのレーン1に示すよ
うに、細菌の組換えGST-ニューロダップ1タンパク質と
特異的に反応した。次に、ラットの脳細胞抽出物をガラ
スホモジナイザーを用いて調製し、同様に分析した(図
6のDのレーン2)。
【0078】ニューロダップ1タンパク質に対する抗体
の特異性を、以下の観察結果により確認した。第1に、
この抗体により免疫染色した脳細胞の分布は、以下に記
載のように、インサイチュハイブリダイゼーションで観
察されたmRNA陽性細胞の分布と同一であった。ニュ
ーロダップ1のmRNAに対するシグナルおよびニュー
ロダップ1タンパク質が、神経細胞で観察されたが、グ
リア細胞では見られなかった。第2に、この抗体は、主
として免疫ブロットにおいて脳抽出物の単一タンパク質
バンドを染色し(図6D)、そしてこのバンドは、イン
ビトロで合成したニューロダップ1と共に移動した(図
6B)。第3に、この抗体は、細菌で発現させたGST-ニ
ューロダップ1融合タンパク質だけでなく、ラット脳抽
出物から得られたニューロダップ1自体をも免疫沈降さ
せた(データは示していない)。
【0079】[実施例6]ニューロダップ1タンパク質
の細胞内局在 ニューロダップ1タンパク質の細胞内局在を検討するた
めに、上記実施例3の(3)項に記載と同様の方法で、
大脳皮質および顔面神経核について免疫組織化学的検査
を行った。結果を図7に示す。図中のAは大脳皮質、B
およびCは非切断側の顔面神経核、そしてDは切断側の
顔面神経核(軸索切断9日後)の結果である。A中の矢
印で示した軸索細胞体間シナプスの部分を拡大したもの
を、Aの右肩に示し、図中のスケールバーは1μmを示
す。図7のAから明らかなように、ニューロダップ1タ
ンパク質が小胞体(ER)およびゴルジ装置の周りで濃
縮されることが見出された。免疫反応産物は、核膜の周
りでは観察されなかったが、ER、ゴルジ装置、いくつ
かの小胞、および細胞膜の細胞質側表面上で検出した。
特に、ニューロダップ1タンパク質の免疫反応性が軸索
細胞体間シナプスのシナプス後膜肥厚(PSD)領域に
観察された。顔面神経核の神経細胞では、軸索細胞体間
シナプスのPSDの約7%がニューロダップ1で染色さ
れるが、大脳皮質の神経細胞の軸索細胞体間シナプスの
PSDの約60%は、ニューロダップ1タンパク質と関連
していた。この結果は、ニューロダップ1のPSDへの
関連がPSDのタイプに非常に依存することを示す。
【0080】軸索切断後のニューロダップ1タンパク質
の細胞内分布の顕著な変化は、電子顕微鏡による免疫組
織化学的検査では見られなかった。ニューロダップ1の
免疫反応性は、一般に軸索切断後低下するが、この免疫
反応性はゴルジ装置の周りでわずかに増大するようであ
った(図7D)。
【0081】[実施例7]ヒトニューロダップ1cDN
Aのクローニング ヒトの中枢神経系で発現されているニューロダップ1タ
ンパク質の相同体を得るために、ヒト脳cDNAライブ
ラリーを用いて以下のようにスクリーニングを行った。
【0082】まず、ヒト脳RNA(whole brain poly A
+RNA;Clontech社製)からSUPERSCRIPT Plasmid System
(GIBCO BRL社製)を用いてヒト脳cDNAプラスミド
ライブラリーを作成した。このcDNAプラスミドライ
ブラリーを、Gene Pulser(BIO-RAD)を用いて大腸菌
(Electro MAX DH10B細胞、GIBCO BRL社製)内へ導入し
た。LBプレート1枚当たり約2万クローンまで増殖
し、これを15枚作製して約30万クローンを得た。このL
Bプレート上のコロニーをBIODYNE A TRANSFER MEMBRAN
E(Pall Biosupport Division社製)に移し取り、変性
液(0.5N NaOH、1.5MNaCl)で2分間、次いで中和液
(0.5M Tris-HCl、pH7.2、1.5M NaCl)で5分間処理し
た後、UV Stratalinker(STRATAGENE社製)でDNAを
固定した。次いで、ハイブリダイゼーションを、プロー
ブとして、Prime-It II(STRATAGENE社製)で32P標識
した上記実施例2で得られたラットニューロダップ1の
cDNAの5'末端側の1.7kbp断片を用いて、ハイブリダ
イゼーション溶液(0.5M NaHPO4 pH7.2、1%BSA、1mM
EDTA、7%SDS)中で、60℃にて16時間反応させた。次
いで、0.1×SSC(1×SSC=150mM NaCl、15mM クエン酸
ナトリウム)、0.1%SDS溶液で、室温にて10分間の洗浄
を3回、さらに59℃にて30分間の洗浄を1回行った後、
オートラジオグラフを行った。その結果、約4.8kbpの完
全長のヒトニューロダップ1cDNAを挿入断片として
有するクローンを得た。
【0083】[実施例8]ヒトニューロダップ1の配列
分析 上記実施例7で得たヒトニューロダップ1のcDNAに
ついて、ジデオキシ法によるDNA配列決定を、プライ
マーウォーキング法下でSequencing PRO(TOYOBO社製)
を使用して行った。得られたヒトニューロダップ1のc
DNAの核酸配列は、そのコード領域が4778bpの長さで
あり、708アミノ酸残基をコードしていた(配列表の配
列番号8)。また、配列表の配列番号8の634位のCy
sから674位のCysまでのアミノ酸配列が、RING−
H2フィンガーモチーフに一致していた。さらに、この
ヒトニューロダップ1のアミノ酸配列と上記実施例2で
得たラットニューロダップ1のアミノ酸配列とは、81%
の相同性を示した。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、シナプス後膜肥厚領域
に局在し得る、詳細には神経損傷に伴って発現が抑制さ
れる、上記従来技術とは別のタンパク質、特にRING
−H2フィンガーモチーフを含むタンパク質が提供され
る。さらに本発明によれば、上記タンパク質の構造遺伝
子;該遺伝子を有する発現ベクター;該発現ベクターを
導入した形質転換体;該形質転換体を用いるシナプス後
膜肥厚領域に局在し得るタンパク質の製造方法;該タン
パク質を認識する抗体;および該抗体を産生し得るハイ
ブリドーマが提供される。
【0085】ニューロダップ1タンパク質は、RING
−H2フィンガーモチーフを有し、神経細胞の小胞体お
よびゴルジ装置の膜の細胞質側表面に局在している。従
って、ニューロダップ1タンパク質は、細胞内タンパク
質輸送機構に関連し、神経細胞活性維持に重要な働きを
すると考えられ、この機構解明に応用し得る。
【0086】さらに、ニューロダップ1タンパク質は、
一部の小型神経細胞を除いてほとんど全ての神経細胞の
軸索細胞体間シナプスのPSD領域に存在し、そしてそ
の遺伝子発現は、例えば、軸索体細胞間シナプスの数が
減少するような、顔面神経の軸索切断などの条件で抑制
されている。このことは、ニューロダップ1タンパク質
が、主として、細胞体および軸索細胞体間シナプスが十
分に発達している神経細胞で発現していることを示唆し
ている。これは、ニューロダップ1が、細胞内タンパク
質輸送機構で一般的な役割を果たすというよりも、PS
D領域でのシナプス情報伝達またはシナプス結合に関係
した役割を果たすことを示唆していると思われる。PS
Dは、神経細胞のシナプス伝達および可塑性に関連する
観点から非常に注目されている(Siekevitzら、Proc Na
tl Acad Sci USA 82:3494-3498 (1985);WalshおよびKu
ruc、J Neurochem 59:667-678 (1992))。従って、ニュ
ーロダップ1タンパク質またはその遺伝子を用いて、シ
ナプスに関連する記憶、学習、および発達段階、ならび
に虚血、てんかん、およびアルツハイマー病などの神経
変性状態において、その発現の変動を検討することは、
これらの機構を研究する上で有用であり得る。
【0087】
【配列表】
【0088】
【配列番号1】 配列の長さ:4758 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:ラット 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:141..2264 特徴を決定した方法:E 配列 TGGCGGGTGG AGGATCGAGC GCTGTTCTCG CTCTGGAGCC GCTGCACATC TCGGAATCAT 60 TTGCAGCTTA TTCACTGTGT AAGGAAAAAC CAAATTACAT CCATAATTCT ATTGAACTGG 120 AAGCATAGAC GCTGCCATAT ATG TCA CAG TAT ACA GAA AAA GAA CCA TCA GTA 173 Met Ser Gln Tyr Thr Glu Lys Glu Pro Ser Val 1 5 10 ATG GAT CAA GAC TCC AGC AAG GCT GCG TGG CCT AGA GCA GCA GGA GGA 221 Met Asp Gln Asp Ser Ser Lys Ala Ala Trp Pro Arg Ala Ala Gly Gly 15 20 25 TAC CAG ACG ATT ACA GGC AGG AGG TAC GGA AGG AGA CAT GCG TAT GTC 269 Tyr Gln Thr Ile Thr Gly Arg Arg Tyr Gly Arg Arg His Ala Tyr Val 30 35 40 AGT TTT AAG CCA TGT ATG ACC AGG CAT GAA CGG AGC TTG GGT CGG GCT 317 Ser Phe Lys Pro Cys Met Thr Arg His Glu Arg Ser Leu Gly Arg Ala 45 50 55 GGC GAT GAC TAT GAA GTT CTG GAA CTG GAT GAC GTT GCC AAG GAA AAC 365 Gly Asp Asp Tyr Glu Val Leu Glu Leu Asp Asp Val Ala Lys Glu Asn 60 65 70 75 ACC GCA GGT TCC AGT TCA TTG GAT CAA GTC CAT CCT TCT TTA CCC AGT 413 Thr Ala Gly Ser Ser Ser Leu Asp Gln Val His Pro Ser Leu Pro Ser 80 85 90 GAA ACT ACA GTT GAA AAA AGT GAA ACA GAA ATT CCT ACT TGT GGT CCA 461 Glu Thr Thr Val Glu Lys Ser Glu Thr Glu Ile Pro Thr Cys Gly Pro 95 100 105 GCA CTG AAT CAA AGC ACG GAG AGC AAC CCA TCC GTT GCC ACA GTG TGT 509 Ala Leu Asn Gln Ser Thr Glu Ser Asn Pro Ser Val Ala Thr Val Cys 110 115 120 CAT AGT GAG GAA GTC AGG GAG ACC TTA GAC AGC AGT ACG AAT CTT CAG 557 His Ser Glu Glu Val Arg Glu Thr Leu Asp Ser Ser Thr Asn Leu Gln 125 130 135 AAT CAC GCT GAG AGA GAG TGT ACG CCA GCA GTT TGT AAT GCC TCA AGT 605 Asn His Ala Glu Arg Glu Cys Thr Pro Ala Val Cys Asn Ala Ser Ser 140 145 150 155 GTC CAG AAT GGA ATT GTG TTG GTT CAT ACT GAC TCT TAT GAT CCA GAC 653 Val Gln Asn Gly Ile Val Leu Val His Thr Asp Ser Tyr Asp Pro Asp 160 165 170 AGC AAG CAT GAT GAG AAT GAC TCT CTT CAA CTT TGT GCC CAA GCT GTG 701 Ser Lys His Asp Glu Asn Asp Ser Leu Gln Leu Cys Ala Gln Ala Val 175 180 185 GAA GGT GGT AGA CGT CAG AAG GTA TTA GGC AAT GCA GTC TTT GAG CTG 749 Glu Gly Gly Arg Arg Gln Lys Val Leu Gly Asn Ala Val Phe Glu Leu 190 195 200 GAA AAT GGA GAG GTA GAG AGA TAT GCT GAT CTG TGT CCC TCA GTT CCC 797 Glu Asn Gly Glu Val Glu Arg Tyr Ala Asp Leu Cys Pro Ser Val Pro 205 210 215 TCT CTC AGT GGT GAA ATA AGG GAG GAG TCT GAA GAG CTA GGT TCA GCA 845 Ser Leu Ser Gly Glu Ile Arg Glu Glu Ser Glu Glu Leu Gly Ser Ala 220 225 230 235 CTC TTA GAG AAA AAT TCT GCT GGC GAT GCG GAG GCT GTC CAT CAG GAT 893 Leu Leu Glu Lys Asn Ser Ala Gly Asp Ala Glu Ala Val His Gln Asp 240 245 250 GGG CAG GAA TTT CAG AGG TCT TCT GAA GAC GGC ATT GTT AGA AAG AGG 941 Gly Gln Glu Phe Gln Arg Ser Ser Glu Asp Gly Ile Val Arg Lys Arg 255 260 265 CGA CAA GAT GAT ACC GAT CAG GGA AGA CAG ACA GAA AAT TCA ACT GAA 989 Arg Gln Asp Asp Thr Asp Gln Gly Arg Gln Thr Glu Asn Ser Thr Glu 270 275 280 GAT GCA GAC TGT GTT CCA GGC CAT GTT GAA CAA AAT ACT AGT GAG AGA 1037 Asp Ala Asp Cys Val Pro Gly His Val Glu Gln Asn Thr Ser Glu Arg 285 290 295 GCC AAT CAC CAT GGA AGT TCT CCT GAA CAG GTA GTG AGG CCC AAA GTT 1085 Ala Asn His His Gly Ser Ser Pro Glu Gln Val Val Arg Pro Lys Val 300 305 310 315 AGA AAA GTG ATC AGT TCA AGC CAG GTG GAC CAA GAG AGC GGT TTT AAT 1133 Arg Lys Val Ile Ser Ser Ser Gln Val Asp Gln Glu Ser Gly Phe Asn 320 325 330 AGG CAC GAG GCT AAG CAA AGA AGT GTT CAG AGG TGG AGA GAG GCT CTG 1181 Arg His Glu Ala Lys Gln Arg Ser Val Gln Arg Trp Arg Glu Ala Leu 335 340 345 GAA GTT GAG GAA TGC AGT TCA GAT GAC CCT ATA ATC AAG TGT GAC GAT 1229 Glu Val Glu Glu Cys Ser Ser Asp Asp Pro Ile Ile Lys Cys Asp Asp 350 355 360 TAT GAT GGA GAC CAT GAC TGC ATG TTC CTA ACC CCA TCC TAC TCA AGA 1277 Tyr Asp Gly Asp His Asp Cys Met Phe Leu Thr Pro Ser Tyr Ser Arg 365 370 375 GTT ACG CCA AGG GAA GCA GAA CGT CAC CGT GCG ACA GCA GAA AAT GGA 1325 Val Thr Pro Arg Glu Ala Glu Arg His Arg Ala Thr Ala Glu Asn Gly 380 385 390 395 GCC ACA GCT TCA GGA AGG CAA GAG GCT CGG GAA AAT GCC TTT TGG AAT 1373 Ala Thr Ala Ser Gly Arg Gln Glu Ala Arg Glu Asn Ala Phe Trp Asn 400 405 410 GCC TGT GGA GAG TAT TAC CAG CTC TTT GAC AAA GAC GAA GAC AGT TCA 1421 Ala Cys Gly Glu Tyr Tyr Gln Leu Phe Asp Lys Asp Glu Asp Ser Ser 415 420 425 GAG TGC AGT GAT GGG GAA TGG TCT GCT TCT CTG CCT CAC CGA TTT TCT 1469 Glu Cys Ser Asp Gly Glu Trp Ser Ala Ser Leu Pro His Arg Phe Ser 430 435 440 GGC ACA GAA AAA GAC CAG TCC TCA AGC GAT GAA AGC TGG GAA ACT CTG 1517 Gly Thr Glu Lys Asp Gln Ser Ser Ser Asp Glu Ser Trp Glu Thr Leu 445 450 455 CCA GGA AAA GAT GAG AAT GAA CCT GAG CTA CAG AGT GAT AGT AGT GGC 1565 Pro Gly Lys Asp Glu Asn Glu Pro Glu Leu Gln Ser Asp Ser Ser Gly 460 465 470 475 CCT GAG GAA GAA AAC CAA GAA TTG TCT CTT CAG GAG GGA GAA CAG ACG 1613 Pro Glu Glu Glu Asn Gln Glu Leu Ser Leu Gln Glu Gly Glu Gln Thr 480 485 490 TCC TTG GAG GAG GGG GAG ATT CCC TGG TTA CAG TAC AAT GAG GTC AAT 1661 Ser Leu Glu Glu Gly Glu Ile Pro Trp Leu Gln Tyr Asn Glu Val Asn 495 500 505 GAG AGC AGC AGC GAT GAA GGG AAC GAG CCT GCC AAT GAG TTT GCA CAA 1709 Glu Ser Ser Ser Asp Glu Gly Asn Glu Pro Ala Asn Glu Phe Ala Gln 510 515 520 CCA GAA GCT TTC ATG TTG GAT GGG AAC AAC AAC CTG GAG GAC GAC TCG 1757 Pro Glu Ala Phe Met Leu Asp Gly Asn Asn Asn Leu Glu Asp Asp Ser 525 530 535 AGC GTG AGT GAA GAC CTG GAT GTG GAC TGG AGC CTA TTT GAT GGT TTT 1805 Ser Val Ser Glu Asp Leu Asp Val Asp Trp Ser Leu Phe Asp Gly Phe 540 545 550 555 GCG GAT GGA CTT GGT GTT GCT GAA GCT ATT TCC TAC GTG GAT CCT CAG 1853 Ala Asp Gly Leu Gly Val Ala Glu Ala Ile Ser Tyr Val Asp Pro Gln 560 565 570 TTC CTC ACC TAC ATG GCA CTA GAA GAA CGC TTA GCC CAG GCT ATG GAG 1901 Phe Leu Thr Tyr Met Ala Leu Glu Glu Arg Leu Ala Gln Ala Met Glu 575 580 585 ACT GCA CTG GCA CAC TTA GAG TCT CTT GCT GTA GAC GTT GAG GTG GCT 1949 Thr Ala Leu Ala His Leu Glu Ser Leu Ala Val Asp Val Glu Val Ala 590 595 600 AAC CCA CCT GCC AGT AAG GAA AGC ATC GAC GGA CTT CCA GAA ACC CTT 1997 Asn Pro Pro Ala Ser Lys Glu Ser Ile Asp Gly Leu Pro Glu Thr Leu 605 610 615 GTC CTA GAA GAT CAC ACC GCT ATT GGT CAG GAG CAG TGC TGT CCC ATC 2045 Val Leu Glu Asp His Thr Ala Ile Gly Gln Glu Gln Cys Cys Pro Ile 620 625 630 635 TGC TGC AGT GAG TAC ATT AAG GAT GAC ATC GCA ACA GAG CTG CCC TGC 2093 Cys Cys Ser Glu Tyr Ile Lys Asp Asp Ile Ala Thr Glu Leu Pro Cys 640 645 650 CAT CAC TTC TTT CAT AAG CCT TGT GTC TCC ATT TGG CTA CAG AAG TCC 2141 His His Phe Phe His Lys Pro Cys Val Ser Ile Trp Leu Gln Lys Ser 655 660 665 GGA ACG TGC CCT GTG TGC CGC CGC CAC TTC CCA CCT GCA GTG ATT GAC 2189 Gly Thr Cys Pro Val Cys Arg Arg His Phe Pro Pro Ala Val Ile Asp 670 675 680 GCA TCT GCA GCT GCT TCC TCT GAA CCA GAC CTT GAT GCC TCG CCT GCA 2237 Ala Ser Ala Ala Ala Ser Ser Glu Pro Asp Leu Asp Ala Ser Pro Ala 685 690 695 AAC GAC AAT GCT GAG GAA GCC CCG TAA GCCGTCACGG GGAAATGAGA 2284 Asn Asp Asn Ala Glu Glu Ala Pro 700 705 TCGAAATTCT ATCACAGTAA ATCTGCAAAT TCCTTCTAAA TCTGATGTGC AAATAATTAT 2344 ATATAAATAT ATTTAAAATG CTCTATATAG TATATGCCGT AGTTTAGAAA GAGAATATTA 2404 ACCTTTCTAA ACTGAATTTA GGTTTGCAGA AGATACTAAA CATTTTCAAG CTGAATGTTG 2464 AAGCAGTGCA TCCATTTTCT TTAGTTGAAC ATGGTGTCCA TTGTAACGTC AGTAGTCATC 2524 TCTGTGGCAT ACGTTTCTGT TTTGTCTGAA GTGCTGCCAC TAAGAGATCA GAATTAAGCT 2584 CTCCTTTCCA CATCAGATGT GAAAGGAGAG CTTAATTCTG ATCTCTGTGG CATACGTTTC 2644 TGTTTTGTCT GAAGTGCTGC CACTAAGAGA TCAGAATTAA GCTCTCCTTT CCACATCAGA 2704 TGTGAAAACT GTGATCACAA CAGTAGTACA GTTTGGTTTC ATTGAAAATA AACTGAATTC 2764 TAAAGCATGC TTTTTCACTG GTCCCTTTGC TTTTGCTACT TCGAGACCTC TTGGTTTATA 2824 TAACACTGAG GTTAAGATTA AAGCTTTTCA GAATGCCAGG CAAAGACTAG AGTTTTGACC 2884 CGAACACACA CACAAAATAA AAAAATAAAA AATAAATTAC ATCTTAGATG TAAACTTCCT 2944 GAAACTGTCA TGTAATAAAC TATTCAGTGA ACGTTGGATG TTTAAAGGCT AGTAAAGCAT 3004 GTGAATTATC TGATGTGCTT CATGCTCGGC ACAGTCTCAT GAGCTTGGCC TATGAAACAC 3064 TGTCTAAGCC CTCATGCAGT CTGCTTCTAC TTGTTAAACA CTGAAGGTCC AGACCAGTCT 3124 TGGCATCTGA TTAAGAAATT GGATGTAGTT AGCTAAGGTA GTTTGGGTTC TACTTTAGGA 3184 GATCTGAAGA TTTGCACATG GCCATGTCTG TTACAGCATC ACCCCAGATT AGAAAGGCAC 3244 AGCTTTTAGG TGGTCACACG AGTAGGCAAG TCTGTGCAGA CGCTGGTGTG ATAGGTAGCT 3304 TACAGGTGAG CCCTGACATC AGCACAGGGA CAACGGCTCA GCAGGCCCAG CACTGGAGCC 3364 CATCCGCGTG CACATCTACC TGCCCTGCTC ATCCAGTTCG GGAATATTTC TATAGCTTCC 3424 CAAATCAGCT TCATCTGATT TGTGTAATAT ATCTGAGTAT TTATAGTCTT TCTTTTTTCT 3484 CCAGTCTTAA AAATAAATGA ATTTTCACTG TTGGCACATT TGAGGCTTAA ATATAAGAAA 3544 CCTAACACTT GCATTCTGAT TTTTGCATAT ATTGTAAATG TGGCTGGTAT TTACAGCGAA 3604 TCCTGTGTGT CCTTTTATGG GTAAAACAAA AGTGAACATT GCATGCAAGT AATGTGGTGA 3664 ATTTGTAATT TAGGGGTTTT CTGGGGCTTC TGTGACTGTG GATGCTTAAA TTCAGGCCTT 3724 AATGTTGCTC TAGCTAGCAT GTTTCCTTCT AATGTACATA GTCAGCCTGT ATCCACTAAT 3784 CTCTGCTTGT CTTCTCCTCC GTGGTCTTCA CACCGTATCC ACTGATGGTC AGTTAGTGTC 3844 AGAGGTCACC CAGGTTAGCA TCAGTTCCCA TGTGTGCCGT GCGGATTGTG AGCCGTGTGG 3904 TTGCTTGGTT GGTTTTCTTT TATGTACTTT GATTAGCTGT GGCACTTACT GAGTAAACTT 3964 ACGTTGCTGC AGACTGCTGT GTAACAAGCC ACGTTTTGTG TTTAGTCAGT ATTACACACG 4024 GGACCTTGTT TTATTCTTCT AGATAGCAGC TGTCCCAAAG AAAATATTTC TTCTTTGCCT 4084 ATTAAGATTT AGCTATTATC TGCCAGTTGT TAAGGGGTTT GATTCCAAAC TCAACCAGAG 4144 TTGAACGTAA GAAAGCTGCT GTACTCTTGC TGTCCATCTG TTACGTCCTC CGTTGTTGGC 4204 TCCTGACTAC GTACCCACGG CTGCTGAAGG AGACTTGTTT TAATTTGTTT TAAAAAGGAA 4264 AATGAAGTTT TAGGACTTTG ATGGTGGGGA AGCTGACAAG TTCAGACCCC AGTCTGTCAT 4324 TTGCTCTTAG CTTGGATCCT TTTGAAAAGT TAAGAATATA TGAAGGTAAA TTAGAAAAAG 4384 TAAAAATATT GATAAAATGT CATTTATCTT ATGTCTATTT TATGTTGTTA TTTGGCCTAT 4444 TAATTTTAAT TTTTTGAACA TTTTCTTATT TCTTGTAATA TGAATGCCGA TATTTAAAGT 4504 TTGACTCACT TGGGTTTCTT TTGTGTTTCT TAGTTGTTAT CTCTAAGCCT AACTAACTTT 4564 TAAGATTATT TGTGATATGG ATTTATATAA GCTGTTAAAT ATATATGAGC TGTTAAAATG 4624 GAATGCAAGG TTTTCCAAAG ACCAGGTCTA ACTGTAATGA TTGGTTTATT GTTCTACAAT 4684 CCCAGCCCGG CATTTTCCGT GTAAATCATA AACAATAAAC AGGATATACT CAGTGTTCAT 4744 TTCTAAAAAA AAAA 4758
【0089】
【配列番号2】 配列の長さ:45 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GACTAGTCAA AGCGGCCGCG AGCTCTTTTT TTTTTTTTTT TTTTT 45
【0090】
【配列番号3】 配列の長さ:16 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 CGCGTCCGAG CTCGGC
16
【0091】
【配列番号4】 配列の長さ:12 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GCCGAGCTCG GA 12
【0092】
【配列番号5】 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GCCGCGAGCT CTTTTTTTTT T 21
【0093】
【配列番号6】 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GGAGATCTGG GAAACTCTGC CAGGAAA
27
【0094】
【配列番号7】 配列の長さ:25 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GGGAATTCTG ATCTCTTAGT GCAGC 25
【0095】
【配列番号8】 配列の長さ:4778 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:ヒト 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:129..2255 特徴を決定した方法:E 配列 GTTCGAGCGC TGTTCTCGCT CCGGAGCCGC TGC
ACATTTC GGAATCTTCT GCGGCTTGTC 60 CATAGTGTGA ATAAAAACTA AATCACATCT ATA
ATTCTAC TGAACTGGTC ACACAGACGC 120 TGCCATAT ATG TCA CAG TAC ACT GAA AAG
GAG CCA GCA GCA ATG GAC CAA 170 Met Ser Gln Tyr Thr Glu Lys
Glu Pro Ala Ala Met Asp Gln 1 5
10 GAA TCT GGT AAG GCT GTC TGG CCC AAA
CCA GCA GGA GGG TAT CAG ACA 218 Glu Ser Gly Lys Ala Val Trp Pro Lys
Pro Ala Gly Gly Tyr Gln Thr 15 20
25 30 ATT ACA GGC AGG AGA TAT GGA AGA AGA
CAT GCT TAT GTC AGT TTT AAA 266 Ile Thr Gly Arg Arg Tyr Gly Arg Arg
His Ala Tyr Val Ser Phe Lys 35
40 45 CCA TGT ATG ACC AGA CAT GAA AGA AGC
TTA GGT CGG GCT GGT GAT GAC 314 Pro Cys Met Thr Arg His Glu Arg Ser
Leu Gly Arg Ala Gly Asp Asp 50 55
60 TAT GAA GTG TTG GAA CTA GAT GAT GTT
CCA AAG GAA AAT TCC TCA GGT 362 Tyr Glu Val Leu Glu Leu Asp Asp Val
Pro Lys Glu Asn Ser Ser Gly 65 70
75 TCC AGT CCT TTG GAT CAA GTT GAT TCT
TCT TTA CCC AGT GAA CCT ATA 410 Ser Ser Pro Leu Asp Gln Val Asp Ser
Ser Leu Pro Ser Glu Pro Ile 80 85
90 TTT GAA AAA AGT GAA ACA GAA ATT CCC
ACT TGT GGT TCA GCA TTG AAT 458 Phe Glu Lys Ser Glu Thr Glu Ile Pro
Thr Cys Gly Ser Ala Leu Asn 95 100
105 110 CAA ACC ACT GAG AGC AGT CAA TCC TTT
GTT GCA GTA CAT CAC AGT GAG 506 Gln Thr Thr Glu Ser Ser Gln Ser Phe
Val Ala Val His His Ser Glu 115
120 125 GAA GGC AGG GAT ACC TTA GGA AGC AGT
ACA AAT CTT CAT AAT CAC TCT 554 Glu Gly Arg Asp Thr Leu Gly Ser Ser
Thr Asn Leu His Asn His Ser 130 135
140 GAG GGA GAG TAT ATT CCA GGA GCT TGT
AGT GCT TCA AGT GTC CAA AAT 602 Glu Gly Glu Tyr Ile Pro Gly Ala Cys
Ser Ala Ser Ser Val Gln Asn 145 150
155 GGA ATT GCA TTG GTT CAT ACA GAC TCT
TAT GAT CCA GAT GGC AAA CAT 650 Gly Ile Ala Leu Val His Thr Asp Ser
Tyr Asp Pro Asp Gly Lys His 160 165
170 GGA GAA GAT AAT GAC CAT CTT CAA CTT
TCT GCA GAA GTC GTG GAA GGT 698 Gly Glu Asp Asn Asp His Leu Gln Leu
Ser Ala Glu Val Val Glu Gly 175 180
185 190 AGT AGA TAC CAG GAA TCA TTA GGC AAT
ACA GTA TTT GAG TTG GAA AAC 746 Ser Arg Tyr Gln Glu Ser Leu Gly Asn
Thr Val Phe Glu Leu Glu Asn 195
200 205 AGA GAG GCA GAG GCA TAC ACT GGT CTT
TCA CCA CCA GTT CCC TCA TTT 794 Arg Glu Ala Glu Ala Tyr Thr Gly Leu
Ser Pro Pro Val Pro Ser Phe 210 215
220 AAC TGT GAA GTA AGA GAT GAG TTT GAA
GAG TTA GAT TCT GTA CCA TTA 842 Asn Cys Glu Val Arg Asp Glu Phe Glu
Glu Leu Asp Ser Val Pro Leu 225 230
235 GTG AAA AGT TCT GCT GGT GAT ACT GAG
TTT GTC CAT CAG AAT AGC CAG 890 Val Lys Ser Ser Ala Gly Asp Thr Glu
Phe Val His Gln Asn Ser Gln 240 245
250 GAA ATT CAG AGG TCT TCT CAA GAT GAA
ATG GTT AGT ACG AAA CAA CAA 938 Glu Ile Gln Arg Ser Ser Gln Asp Glu
Met Val Ser Thr Lys Gln Gln 255 260
265 270 AAT AAT ACT AGC CAG GAA AGA CAG ACA
GAA CAT TCA CCT GAA GAT GCA 986 Asn Asn Thr Ser Gln Glu Arg Gln Thr
Glu His Ser Pro Glu Asp Ala 275
280 285 GCC TGT GGT CCA GGG CAT ATT TGT AGT
GAA CAA AAT ACC AAT GAT AGG 1034 Ala Cys Gly Pro Gly His Ile Cys Ser
Glu Gln Asn Thr Asn Asp Arg 290 295
300 GAA AAG AAC CAT GGA AGT TCT CCT GAA
CAG GTA GTG AGG CCA AAA GTT 1082 Glu Lys Asn His Gly Ser Ser Pro Glu
Gln Val Val Arg Pro Lys Val 305 310
315 AGA AAA CTG ATA AGT TCA AGC CAG GTG
GAC CAA GAA ACA GGT TTT AAT 1130 Arg Lys Leu Ile Ser Ser Ser Gln Val
Asp Gln Glu Thr Gly Phe Asn 320 325
330 AGG CAT GAG GCG AAA CAA AGA AGT GTT
CAA AGA TGG AGA GAG GCT TTG 1178 Arg His Glu Ala Lys Gln Arg Ser Val
Gln Arg Trp Arg Glu Ala Leu 335 340
345 350 GAA GTT GAG GAA AGT GGC TCA GAT GAC
CTC TTA ATA AAA TGT GAA GAA 1226 Glu Val Glu Glu Ser Gly Ser Asp Asp
Leu Leu Ile Lys Cys Glu Glu 355
360 365 TAT GAT GGA GAG CAT GAC TGT ATG TTC
TTG GAT CCA CCA TAC TCA AGA 1274 Tyr Asp Gly Glu His Asp Cys Met Phe
Leu Asp Pro Pro Tyr Ser Arg 370 375
380 GTT ATT ACA CAA AGG GAA ACA GAA AAT
AAC CAA ATG ACA TCA GAA AGT 1322 Val Ile Thr Gln Arg Glu Thr Glu Asn
Asn Gln Met Thr Ser Glu Ser 385 390
395 GGA GCC ACA GCA GGA AGG CAA GAG GTG
GAT AAC ACC TTT TGG AAT GGC 1370 Gly Ala Thr Ala Gly Arg Gln Glu Val
Asp Asn Thr Phe Trp Asn Gly 400 405
410 TGT GGA GAT TAT TAC CAA CTC TAT GAC
AAA GAT GAA GAT AGT TCT GAA 1418 Cys Gly Asp Tyr Tyr Gln Leu Tyr Asp
Lys Asp Glu Asp Ser Ser Glu 415 420
425 430 TGC AGT GAT GGG GAA TGG TCT GCT TCT
TTG CCT CAT CGA TTT TCT GGT 1466 Cys Ser Asp Gly Glu Trp Ser Ala Ser
Leu Pro His Arg Phe Ser Gly 435
440 445 ACA GAA AAA GAT CAA TCC TCA AGT GAT
GAA AGC TGG GAG ACT CTG CCA 1514 Thr Glu Lys Asp Gln Ser Ser Ser Asp
Glu Ser Trp Glu Thr Leu Pro 450 455
460 GGA AAA GAT GAG AAT GAA CCT GAG CTA
CAA AGT GAT AGC AGT GGC CCT 1562 Gly Lys Asp Glu Asn Glu Pro Glu Leu
Gln Ser Asp Ser Ser Gly Pro 465 470
475 GAA GAA GAA AAC CAA GAA TTA TCT CTT
CAG GAA GGG GAA CAG ACA TCC 1610 Glu Glu Glu Asn Gln Glu Leu Ser Leu
Gln Glu Gly Glu Gln Thr Ser 480 485
490 TTG GAA GAG GGA GAA ATT CCT TGG TTA
CAG TAC AAT GAA GTC AAT GAA 1658 Leu Glu Glu Gly Glu Ile Pro Trp Leu
Gln Tyr Asn Glu Val Asn Glu 495 500
505 510 AGC AGC AGT GAT GAG GGA AAT GAA CCT
GCC AAT GAA TTT GCA CAG CCA 1706 Ser Ser Ser Asp Glu Gly Asn Glu Pro
Ala Asn Glu Phe Ala Gln Pro 515
520 525 GCT TTC ATG TTG GAT GGT AAC AAT AAC
CTG GAG GAT GAC TCC AGT GTG 1754 Ala Phe Met Leu Asp Gly Asn Asn Asn
Leu Glu Asp Asp Ser Ser Val 530 535
540 AGT GAA GAC TTA GAT GTG GAT TGG AGC
CTA TTT GAT GGC TTT GCA GAT 1802 Ser Glu Asp Leu Asp Val Asp Trp Ser
Leu Phe Asp Gly Phe Ala Asp 545 550
555 GGA CTA GGA GTT GCT GAA GCT ATT TCA
TAT GTG GAT CCT CAG TTC CTT 1850 Gly Leu Gly Val Ala Glu Ala Ile Ser
Tyr Val Asp Pro Gln Phe Leu 560 565
570 ACC TAC ATG GCA CTA GAA GAA CGC TTA
GCC CAG GCT ATG GAG ACT GCT 1898 Thr Tyr Met Ala Leu Glu Glu Arg Leu
Ala Gln Ala Met Glu Thr Ala 575 580
585 590 CTG GCC CAT TTA GAG TCT CTT GCA GTG
GAT GTT GAG GTG GCC AAT CCA 1946 Leu Ala His Leu Glu Ser Leu Ala Val
Asp Val Glu Val Ala Asn Pro 595
600 605 CCA GCT AGT AAG GAA AGC ATT GAT GGT
CTT CCA GAG ACC CTT GTT CTT 1994 Pro Ala Ser Lys Glu Ser Ile Asp Gly
Leu Pro Glu Thr Leu Val Leu 610 615
620 GAA GAT CAC ACT GCT ATT GGT CAG GAA
CAA TGC TGT CCA ATC TGT TGC 2042 Glu Asp His Thr Ala Ile Gly Gln Glu
Gln Cys Cys Pro Ile Cys Cys 625 630
635 AGT GAG TAT ATT AAG GAT GAT ATA GCA
ACA GAG TTG CCC TGT CAC CAT 2090 Ser Glu Tyr Ile Lys Asp Asp Ile Ala
Thr Glu Leu Pro Cys His His 640 645
650 TTC TTT CAC AAA CCT TGT GTC TCA ATT
TGG CTA CAA AAG TCG GGA ACA 2138 Phe Phe His Lys Pro Cys Val Ser Ile
Trp Leu Gln Lys Ser Gly Thr 655 660
665 670 TGC CCT GTG TGC CGC CGT CAT TTC CCA
CCT GCG GTT ATT GAA GCA TCT 2186 Cys Pro Val Cys Arg Arg His Phe Pro
Pro Ala Val Ile Glu Ala Ser 675
680 685 GCA GCT CCT TCC TCT GAG CCT GAT CCT
GAT GCC CCA CCT TCA AAT GAC 2234 Ala Ala Pro Ser Ser Glu Pro Asp Pro
Asp Ala Pro Pro Ser Asn Asp 690 695
700 AGT ATT ACA GAA GCA CCC TAA ACCTTGAC
AG TTGAAATGAG ATCAGTGTAT 2285 Ser Ile Thr Glu Ala Pro 705 CAAAGTAAAT CTGCAAATTC CTTCTAAATT TCA
TGTGCAA ATAATTATAT ATAAATATAT 2345 TTAGAAATGC TATATATAGT ATATGCCATA GTT
TAGAAAG AATATTAACC TTTCTAAACT 2405 AAATTTAGGT TTGCAGAAAG TATTAATCAT TTT
TAAGCTG AATGTTGAGA CAGTGCATCC 2465 ATTTTCTTTA GTTGAATATG TTTGTATTAA TTG
TAAAGCC AAGCTTATCA GTTGACTCTC 2525 TCCAGAATAA ATAATCATCT GTGTGGCATA CGT
TATTGGC TTTGTCTGTA ATACTGCCAC 2585 TAAGTGATTA TAATTAAGCT GTCCTGTTTG CAT
CAAATGT AAAGACTGTG TTCACAACCG 2645 TAGTAAAATT TGGTTTCATT GGAAATGAAA CAA
ATTCTAA AGTATGCTTT TTCACTAGTC 2705 CCTTTGATTT TGCTATATCA TAACCTCTTG GTT
CATATGC TGAGAAATTT TTCAGAAAGT 2765 CCATTTTTGT TTAAAATTAG AACTTTTCAG AAT
GCCAAAT GAAGGCTAAA ATTTTGGCCA 2825 GAACATTACA AAAGTTTTAA ATCGTAGACG TAA
CTCCCCC TGAAATAAAG TTAGGTAGTA 2885 AAATCCTTAA TGAAACCAGT GGATGTGCTT AAC
GTAAGGT TAGTAAAGCA TACAAAGAAT 2945 CTAGTGTGCT CAGGGCTTGG TACAATGAGC TGA
ATTAGAT GGCCTTATGA AACTCTTTCT 3005 AACCTCTTAC CCAACCTGTT TCTCCTTGGT TAA
AATTATA CTTGAAGGCC CAGAACACTC 3065 ATGGCACATT TGTTTAATAT TGCTTATAGT TAG
TTTAAGG TAATTTTGCT TCTACAGTAT 3125 TTTGGAAGGT CTGAAAACTT GCACAGGGTC ATC
TTTGTAA TTATATAACC CCAAACTAAG 3185 ATGCACAATG TCTCCTTCAG GTGATCACAC ACA
GTGGACG AGTATGTGCA AACATGGACA 3245 TAATAGTTCA CTTACAAATG TGATTTGATG TTA
ACACTAG AGAATGATGA CTGTAGAACA 3305 TTTGAGCAAG TAAAATAGTA AAGCACATAG TGA
GTGTATG TCCATCTAAC TGGTACATTG 3365 ATAATTTAGT TTGGGCACAT AAAAGGAATA TTT
ATATGGC TTCCCAAATG CAGAGTTACA 3425 TCTTATTCGT GTATTTCTCT GAGTATTTAT ATC
CCGTCTC CTTTTTTCAT TCTTAAAAAT 3485 AAATGAATTT TCACTGTTGG CACATATGAG GCT
TAAATAT AAGGAACATA ACACTTGCAT 3545 TCTAATTTTT GCATATATTG TAAATGTGTC TGG
TATTTAC AGCAAAATAC TGTGTATCCT 3605 TTTATGGGTA AAACAAAAGT GAACATTGCA TGC
ATGTAAT GTGATGAATT TGTAATTTAG 3665 GAGTTCTTTG GGGCTTCTGT GACTTGGGAA ATG
CTTACAT TCAGGCCTTA ATGTTGCATT 3725 AGCTAGCATG TTTTCCCTCT GATGTATATA GTC
ACTGTTG TATAAACTAA TCTTTGCTTG 3785 TTTTCTACTC TGTGATCTTT CCATATCATA TTT
CATTAAT GATCAGTTAG TGTCAAGGAG 3845 TCAAAACAGA TTAAAATTAA TTTCATGTGT ATA
TGGTGGA AATTTGTGGC TAGTGTGATT 3905 TTTGTTTGTT TCCTTTTAAG TACTGTTGAT CAG
TTGTGAC ACTTACTGGT TAAACTTACG 3965 TTGCTAAAGA TTTCTCTATA ATAAGCCACA CAT
TATATTT AGACTATATT AAGGGACCTT 4025 GGTTTTCTTC TAGATAGCAG CTGTCCCAAA GAA
AATATTT CTTCTTTGTC TGTTAAGATT 4085 TAGCTATTAT CTGCCAGTTG TTAAGAGGTT TTG
GTTCCAA ACTCAACCAG CAATGTTGAG 4145 AGCTGAACTT AAGATAGCTG TTGTACTTTT TGC
TTTCCAT CTGTTACTGT CCTTCATTCT 4205 TGGCTCCCTA CTATCTATAA ACAGCTGCTG TGA
AGAAGAA AAGTTGAATA AGAGTTGGCT 4265 TAAATTTTAA AAAAGAAAAA GAAAATTGAG GTT
TTAGGAT TTTCATGGTA ACAAGCTCTG 4325 GTATAAGCTA AGGCTGGCAA GTTCAGATAC TAA
AATATTA TTTGATCATA TCTTGGATCC 4385 TTTTGAAAAA GTTAAGACTA TATGAAGGTA AAT
TAGAAAT AAGTATGAAT ATTAATAAAA 4445 TAGCATTTAT CTTATTTCTC TATTTTATGT TGT
GACTTAA CCTAATTTTA TTTTTTTAAC 4505 ATTTTCTTAT TTCTTATAAT ATGAATGCTG ATA
TTTAAAG GTAGATCTAT GTGGTATTCT 4565 TTGTGTTTCT TAATTGTTTA ACTCTTTAAG ATT
ATTTGTG ATCTGGATTT ATGTATTTGT 4625 TAGATACATA CGAATTGTTA AAATGGAATG CAA
GTTTTTC AAAAGCCCAG GTCTAAATGT 4685 AATGGTTGGT TTATTGTTCT ATAACCCCAG CCC
ATCATTT TCTGTGTAAA TCATAAACAA 4745 TAAACAGAAT ATACTCGGTG GCCAAAAAAA AAA
4778
【図面の簡単な説明】
【図1】RING−H2フィンガーファミリーに属する
タンパク質のアミノ酸配列の比較を示す図である。
【図2】Aは、ラットの顔面神経軸索切断7日後の非切
断側の顔面神経核の本発明のニューロダップ1のmRN
Aの局在を示す明視野顕微鏡写真であり、そしてBは、
ラットの顔面神経軸索切断7日後の切断側の顔面神経核
の本発明のニューロダップ1のmRNAの局在を示す明
視野顕微鏡写真である。
【図3】Aは、ラットの顔面神経軸索切断3日後の本発
明のニューロダップ1のmRNAの発現を示す暗視野顕
微鏡写真であり、Bは、ラットの顔面神経軸索切断7日
後の本発明のニューロダップ1のmRNAの発現を示す
暗視野顕微鏡写真であり、そしてCは、ラットの顔面神
経軸索切断14日後の本発明のニューロダップ1のmR
NAの発現を示す暗視野顕微鏡写真である。
【図4】A、B、およびCはそれぞれ小脳、海馬、およ
び大脳皮質におけるインサイチュハイブリダイゼーショ
ンによる本発明のニューロダップ1mRNAに分布を示
す電子顕微鏡写真であり、そしてD、E、およびFはそ
れぞれ小脳、海馬、および大脳皮質における免疫組織化
学検査によるタンパク質の分布を示す電子顕微鏡写真で
ある。
【図5】Aは、ラットの顔面神経軸索の非切断側の顔面
神経核の免疫組織化学検査の結果を示す顕微鏡写真であ
り、そしてBは、ラットの顔面神経軸索の切断側の顔面
神経核の免疫組織化学検査の結果を示す顕微鏡写真であ
る。
【図6】Aは、インビトロ転写−翻訳アッセイのテンプ
レートの種々のサイズを示す図であり、Bは、インビト
ロ転写-翻訳アッセイの結果を示す電気泳動像の写真で
あり、Cは、精製GST-ニューロダップ1融合タンパク質
の電気泳動像の写真であり、そしてDは、アフィニティ
ー精製抗ニューロダップ1抗体を用いる免疫ブロッティ
ング分析の結果を示す、電気泳動像の写真である。
【図7】Aは、ラットの大脳皮質における本発明のニュ
ーロダップ1タンパク質の細胞内局在を示す免疫電子顕
微鏡写真であり、BおよびCは、ラットの顔面神経軸索
の非切断側の顔面神経核における本発明のニューロダッ
プ1タンパク質の細胞内局在を示す免疫電子顕微鏡写真
であり、そしてDは、ラットの顔面神経軸索の切断側の
顔面神経核(軸索切断9日後)における本発明のニュー
ロダップ1タンパク質の細胞内局在を示す免疫電子顕微
鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/09 C12P 21/08 C12P 21/02 C12N 5/00 B // C12P 21/08 9282−4B 15/00 A (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 我原 義成 兵庫県神戸市北区甲栄台3丁目1番27−13 (72)発明者 小原 收 千葉県木更津市請西2丁目20−25

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 神経細胞のシナプス後膜肥厚領域に局在
    し得るタンパク質であって、RING−H2フィンガー
    モチーフを含む、タンパク質。
  2. 【請求項2】 神経損傷に伴って発現が抑制される、請
    求項1に記載のタンパク質。
  3. 【請求項3】 前記RING−H2フィンガーモチーフ
    が配列表の配列番号1の633位のCysから673位のC
    ysまでのアミノ酸配列またはその類似の配列である、請
    求項1または2に記載のタンパク質。
  4. 【請求項4】 配列表の配列番号1の1位のMetから7
    07位のProまでのアミノ酸配列またはその類似の配列
    を含む、請求項1または2に記載のタンパク質。
  5. 【請求項5】 ヒトの中枢神経系で発現される、請求項
    1または2に記載のタンパク質。
  6. 【請求項6】 前記RING−H2フィンガーモチーフ
    が配列表の配列番号8の634位のCysから674位のC
    ysまでのアミノ酸配列またはその類似の配列である、請
    求項1、2、または5のいずれかに記載のタンパク質。
  7. 【請求項7】 配列表の配列番号8の1位のMetから7
    08位のProまでのアミノ酸配列またはその類似の配列
    を含む、請求項1、2、または5のいずれかに記載のタ
    ンパク質。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のタンパ
    ク質をコードする塩基配列を有するDNA分子。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載のタンパク質をコードす
    る塩基配列を少なくとも有する、DNA分子。
  10. 【請求項10】 配列表の配列番号1の2037位のT
    から2159位のCまででなる塩基配列を有する、請求
    項9に記載のDNA分子。
  11. 【請求項11】 配列表の配列番号1の141位のAか
    ら2261位のGまででなる塩基配列を有する、請求項
    9に記載のDNA分子。
  12. 【請求項12】 配列表の配列番号1の1位のTから4
    758位のAまででなる塩基配列を有する、請求項9に
    記載のDNA分子。
  13. 【請求項13】 請求項6に記載のタンパク質をコード
    する塩基配列を少なくとも有する、DNA分子。
  14. 【請求項14】 配列表の配列番号8の2028位のT
    から2150位のCまででなる塩基配列を有する、請求
    項13に記載のDNA分子。
  15. 【請求項15】 配列表の配列番号8の129位のAか
    ら2252位のCまででなる塩基配列を有する、請求項
    13に記載のDNA分子。
  16. 【請求項16】 配列表の配列番号8の1位のGから4
    778位のAまででなる塩基配列を有する、請求項13
    に記載のDNA分子。
  17. 【請求項17】 請求項8〜16のいずれかに記載のD
    NA分子を有する発現ベクター。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の発現ベクターを宿
    主に導入して得られる形質転換体。
  19. 【請求項19】 前記宿主が大腸菌である、請求項18
    に記載の形質転換体。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の形質転換体を培養
    する工程、および産生されたタンパク質を培養培地から
    回収する工程を包含する、請求項1〜7のいずれかに記
    載のタンパク質の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項1〜7のいずれかに記載のタン
    パク質を認識する抗体。
  22. 【請求項22】 モノクローナル抗体である、請求項2
    1に記載の抗体。
  23. 【請求項23】 請求項21または22に記載の抗体を
    産生し得る、ハイブリドーマ。
JP8278254A 1995-10-24 1996-10-21 神経細胞で発現する新規タンパク質 Withdrawn JPH09221499A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001049737A1 (fr) * 1999-12-29 2001-07-12 Fudan University Nouveau polypeptide, latexine proteine humaine 46, et polynucleotide codant pour ce polypeptide

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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