JPH10513041A - 第21染色体遺伝子マーカー、これを使用する組成物および方法 - Google Patents

第21染色体遺伝子マーカー、これを使用する組成物および方法

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JPH10513041A JP8516212A JP51621296A JPH10513041A JP H10513041 A JPH10513041 A JP H10513041A JP 8516212 A JP8516212 A JP 8516212A JP 51621296 A JP51621296 A JP 51621296A JP H10513041 A JPH10513041 A JP H10513041A
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アール. コレンバーグ,ジュリー
和弘 山川
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シーダーズ−サイナイ メディカル センター
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、EHOC−1タンパク質をコードする単離された核酸、およびこれにコードされる単離された受容体タンパク質を提供する。さらに本発明は、本発明の核酸を含有するベクター、これにハイブリダイズするプローブ、これに形質転換される宿主細胞、これに対するアンチセンスオリゴヌクレオチド、および本発明のポリペプチドに特異的に結合する抗体、本発明のタンパク質を含有する組成物、並びに本発明のタンパク質を発現するトランスジェニック非ヒト哺乳動物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 第21染色体遺伝子マーカー、これを使用する組成物および方法発明の背景 ヒトゲノムの地図の作成について、分子遺伝学の精力的な努力がなされている 。ヒトゲノムマッピングは、一般に、蛍光in situハイブリダイゼーショ ン(FISH)、体細胞ハイブリッド解析またはランダムクローンフィンガープ リント法のような、幾つかの方法を使用してこれらの染色体上のゲノムDNA断 片の順序を決定することからなる。マークした多型部位に対応するDNA断片は 、遺伝子結合解析によりオーダリングが行われる。多型遺伝子座の間の距離は、 減数分裂組換えの頻度により予測される。しかし、分子レベルではこの解像度が 低く、組換え頻度が物理的距離に直線的には相関しないため、この予測される距 離に基づく高分解能地図は、このような方法では容易に作成することはできない 。 すなわち、例えば情報量の多いマーカーを得ることが困難なことおよび染色体 に沿って均等に分布している同定されたマーカーが少ないことなどの種々の障害 が、現在の遺伝子地図の大きな欠点である。マッピングされたマーカーの多くは 、DNAハイブリダイゼーションにより測定される制限断片長多型(RFLP) である。これらのマーカーに基づく地図は、多くの疾患の一次的マッピングに大 きく貢献してきたが、まれな単一要因性疾患のマッピング、遺伝子同定に適した 距離にまで連鎖の間隔の精度を上げること、および複雑な形質に寄与する遺伝子 座のマッピングなどの多くの応用にはまだ不充分である。 遺伝子連鎖マッピングは、ヒトの生物学の研究、および特に疾患の分子学的基 礎を規定するのに応用される重要な技術である。実際、ヒトの遺伝疾患の研究に 最も一般的に使用される方策の一つは、染色体の位置に基づく関連する遺伝子を クローニングすることである。従って、遺伝子連鎖地図は、単一遺伝子性疾患に 関与する遺伝子、多要因性疾患に関与する遺伝子の同定とマッピングを促進し、 保因者の検出や遺伝疾患の出生前診断に有用である。詳細な連鎖地図はまた、全 染色体のクローンに基づく物理マッピングやDNA配列解析の前提条件でもある 。 ヒトの第21染色体は、大規模なヒト遺伝子マッピング計画の典型例である。 最も小さいヒト染色体である第21染色体は、約50メガ塩基(Mb)のDNA を有する。第21染色体上にあると予想される2000遺伝子のうち判明してい るのは1%にも達しない。染色体の高分解能地図は、家族制アルツハイマー病( FAD)、ダウン症候群(DS)、筋萎縮性側策硬化症(ALS)、およびフィ ニッシュ進行性ミオクローヌスてんかん(Finnish progressive myoclonus epil epsy)(PME)における明らかな役割のため、特に興味深い。FADの原因で ある遺伝子の欠陥は、3つの含セントロメア遺伝子座への遺伝子連鎖に基づき、 第21染色体に局在化されている。アルツハイマー病(AD)の老人斑と脳血管 アミロイド沈着の主要成分であるアルツハイマー病関連アミロイドβタンパク質 前駆体(APP)をコードする遺伝子もまた、第21染色体にマッピングされて いる。 このような広範囲の連続地図の作成には、クローン化された遺伝子断片中の目 標の同定と局在化が必要である。クローンされた断片のサイズにとって充分量の 目標があれば、隣接地図が作成され、同時に目標がオーダリングされる。現在、 YAC(すなわち、酵母人工染色体)が、ヒトゲノムのマッピングのほとんどに 使用されている。YACは約500Kb以上の断片のクローニングを可能にする 。しかし、YACライブラリーの操作には、いくつかの困難がある。例えば、種 々のYACライブラリーにおいて、クローンの一部は、同時クローニングから生 じ、すなわち単一のクローン内に非連続的なDNA断片が含まれる。高率のYA Cクローン、特に高分子量挿入体を有するクローンは、キメラ性である。キメラ クローンは、染色体の多くの部位にマッピングされ、従ってマッピングや解析の 進展を妨げる。YACクローニング特有の別の問題は、クローン化不可能である かまたは不安定であり、再配列や欠損し易いDNAセグメントにより引き起こさ れる。 細菌人工染色体(BAC)は、YAC系の代替物となる。BACを用いると、 YACの最も問題のある側面(例えば、キメラが高率であることやクローンの不 安定性)が軽減される。BACは、大腸菌(E.coli)単一コピープラスミ ドであるF因子をベースにしており、約300kbより大きいサイズのDNA断 片を忠実に増やすことができる。BACは、それらを物理マッピングをし易くす る多くの物理的性質(操作が容易であること、およびキメラが存在しないことな ど)を有する。BACは、キメラが存在しないことや大きな外来性挿入体DNA を増やすことができるため、染色体歩行(chromosome walking)や隣接物理地図 の作成の優れた候補である。 第21染色体を分子的に説明する必要性は、いくつかのヒトの遺伝疾患との関 連に直接由来する。この染色体をカバーする隣接単位の(contig)の地図 は、これらの疾患の原因を同定することを加速するであろう。実際、詳細な地図 は、病原性の遺伝子座が遺伝子連鎖または細胞遺伝学的解析により局在化されれ ば直ちに、ゲノムセグメント(任意の病原性遺伝子座など)に直接アクセスする ことを可能にするであろう。 すなわち、高分解能染色体地図の生理学的、医学的および診断的応用を促進す る第21染色体の遺伝子座を占める膨大な遺伝子を同定、性状解析、およびマッ ピングすることのニーズが存在する。本発明は、このニーズを満たし、関連する 利点を与える。発明の要約 本発明は、ヒトEHOC−1タンパク質をコードする単離された核酸、および これにコードされる単離された受容体タンパク質を提供する。さらに本発明は、 本発明の核酸、これとハイブリダイズするプローブ、これに形質転換される宿主 細胞、これに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドおよび含有する組成物、本 発明のポリペプチドに特異的に結合する抗体および含有する組成物、並びに本発 明のタンパク質を発現するトランスジェニック非ヒト哺乳動物を、提供する。図面の簡単な説明 図1は、HPE1の共通配列の物理地図を示す。 図2は、HPE1の共通配列に関連するEPM1の共通配列の物理地図を示す 。YACクローン、BACクローンおよびEHOC−1の位置を、太い棒で示す 。 図3Aは、EHOC−1が経膜的(transmembrane)タンパク質に対する相同性 を有する領域を示す。領域1は、ラットのナトリウムチャネルタンパク質III と 重複する34アミノ酸中で29.4%の同一性を示す。領域2は、サルモネラ・ チフィムリン(Salmonella typhimurin)のホスホグリセレート輸送系制御タンパ ク質と重複する103アミノ酸中で20.4%の同一性を示す。領域3は、アラ ビドプシス・タリアーナ(Arabidopsis thaliana)のピロリン酸−エネルギー化 液胞膜プロトンポンプと重複する55アミノ酸中で29.1%の同一性を示す。 領域4は、サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)のミオ シン様タンパク質と重複する50アミノ酸中で24.0%の同一性を示す。領域 5は、ウサギの心筋リアノジン(ryanodine)受容体と重複する39アミノ酸中で 17.9%の同一性を示す。領域6は、ラットの心筋ナトリウムチャネルタンパ ク質アルファサブユニットと重複する62アミノ酸中で21.0%の同一性を示 す。領域7は、ラットの骨格筋ナトリウムチャネルタンパク質アルファサブユニ ットと重複する27アミノ酸中で40.7%の同一性を示す。領域8は、ジスト ロフィン(dystrophin)のシステインリッチなドメインと重複する33アミノ酸 中で30.3%の同一性を示す。 図3Bは、連鎖不平衡解析で計算したEPM1遺伝子座との遺伝子距離(セン チモルガン)の比較を示す(レヘスジョキ(Lehesjoki)ら、Hum.Mol.G enet.2:1229−1234(1993))。 図4は、EHOC−1ポリペプチドをコードするcDNAの異なるイソフォー ムのスプライス変種とポリ(A)+結合部位の推定遺伝子座を示す。発明の詳細な説明 進行性ミオクローヌスてんかん(PME)は、ミオクローヌス、てんかん発作 および進行性神経変性(運動失調症や痴呆症を含む)を特徴とする、不均一な群 の疾患である(ベルコビック(Berkovic)ら、New.Engl.J.Med.315 :296−305(1986))。ウンフェリヒト−ルンドボルグ(Unver richt-Lundborg)型のPME(EPM1)は、フィンランドや地中海地域で血族 内で発生する常染色体性劣性遺伝疾患であり、フィンランドでの罹患率は少なく とも1:20,000である。遺伝子連鎖解析により、EPM1の遺伝子座は、 染色体21q22.3上にあることが示され(マラフォッセ(Malafosse)ら、L ancet 339:1080−1081(1992))、ラフォラ(Lafo ra)病(これも、PMEの1つである)をこの領域から排除した(レヘスジョ キ(Lehesjoki)ら、Neurology 42:1545−155 0(1992))。連鎖不平衡解析は、PFKL、D21S25およびD21S 154の遺伝子座にまたがる300kbの候補領域を限定することを可能にした (レヘスジョキ(Lehesjoki)ら、Hum.Mol.Genet.:1229− 1234(1993);レヘスジョキ(Lehesjoki)ら、Human Genet ics 93:668−674(1994))。 自己免疫多腺性疾患タイプI(APECED)もまた、連鎖不平衡解析により 染色体21q22.3にマッピングされた(アアルトネン,ジェイ(Aaltonen, J.)ら、Nature Genet.:83−87(1994))。APEC EDは常染色体性劣性遺伝疾患であり、副甲状腺、副腎皮質、性腺、膵臓β細胞 、甲状腺および胃壁細胞の機能不全の種々の組合せが起きる。APECEDのさ らに別の作用には、脱毛症、白斑、肝炎、慢性粘膜皮膚カンジダ症、エナメル質 や爪の形成異常、および角膜症がある。APECEDは通常、小児期に発症する が、組織特異的症状は成人期に現れることがある。APECED遺伝子座は、D 21S49とD21S171の500kb以内にマッピングされている。 全前脳症は、単眼症、猿頭奇形猿頭症、顎骨前無形成、間隔異常減少、および 単一上顎中切り歯などの広範囲の顔面中央の異常として現れる、胚の前脳の分割 不全や不完全な顔面中央の発達が特徴である。最も一般的な関連する染色体異常 には、dup(3p)、del(7q)、第13染色体の欠失、トリソミー13 、トリソミー18、および三倍体性がある(ムンケ(Munke)、AM J Med Genet 34:237−245(1989))がある。原因は種々あり、 第2、3、7、13、18および21染色体の異数性がある。HPE1の候補領 域を限定するために、2人のHP患者で21(q22.3)の欠失を、蛍光in situ ハイブリダイゼーションと定量サザンブロット用量解析により性状 解析した。小さな欠失については、D21S25、D21S154、D21S1 71およびD21S44の領域を欠失させ、D21S42とD21S49につい ては欠失させなかった。これらのデータを、全前脳症表現型のない21q22. 3の欠失(D21S112−ter)の以前の報告と組合わせると、全前脳症を 起こす領域は、PFKLとITGB2を含む1〜2Mbの領域(CD18)にま たがることを示している。第21染色体異常を有する全前脳症の4症例が公表さ れ ている。エスタブルークス(Estabrooks)らは、染色体21(q22.3)の微 小欠失を記載し(エスタブルークス(Estabrooks)ら、AM J Med Ge net、36:306−309(1990))、この領域を全前脳症の遺伝子座 (HPE1)として示唆している。 EPM1−APECED−HPE1候補領域の隣接単位のBAC(細菌人工染 色体)(シズヤ(Shizuya)ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:8794−8797(1992))作成、および直接cDNA選択法を 用いるこの隣接地図単位からの新規遺伝子の単離が、本明細書に記載される。 これらの疾患の原因となる遺伝子を単離するために、ウニ−ザップXR(Un i−Zap XR)(ストラタジーン(Stratagene)、ラホイア(LaJolla)、カ リホルニア州)を用いて、14週令のトリソミー21胎児脳からcDNAライブ ラリーを作成した。95%以上のクローンは、1〜4kb(平均2kb)の範囲 の挿入体を有する。さらに、直接cDNA選択法を、21q22.3領域でBA C(細菌人工染色体)に応用した。 Sau3AIリンカーを、トリソミー21胎児脳から合成したcDNAに結合 させた。Sau3AIで消化後、リンカーの第2の対をこのcDNAに結合させ 、次にこれを、候補領域をカバーするビオチン化BAC DNAにハイブリダイ ズさせた。cDNA/BAC DNAハイブリッド分子を、ストレプトアビジン 被覆した磁気ビーズ上に捕捉し、非特異cDNAを洗浄して除去し、特異的にハ イブリダイズしたcDNAを溶出させ、次にPCRで増幅した。2回選択したP CR産物をサブクローニングし、解析した。サザンブロット解析は、30のうち 21(70%)の断片が元々のBACのユニークなバンドを与えることを明らか にした。これらの断片をプローブとして用いて、ライブラリーからcDNA(3 kb、4kbおよび5kb)を単離した。5kbのcDNAサブクローン(EH OC−1)は、近くのD21S25の近傍にマッピングされ、他の経膜的遺伝子 との相同性を示した。これらの遺伝子の遺伝子座はすべて、全前脳症、EPM1 およびAPECEDが局在化されている共通領域内にマッピングされる。 5kbのcDNAのDNA配列解析は、3570塩基対の完全なコード配列を 示し、これは、3つのナトリウムチャネルタンパク質を含む他の経膜的タンパク 質とのアミノ酸配列の相同性(配列番号:1〜2;図3)を明らかにした。 PFKL、D21S25、D21S154およびCD18を含有する配列に標 識をした部位(STS)を用いるPCRスクリーニング法により、5つのBAC クローンを全ヒトゲノムDNA BACライブラリーから単離した(シズヤ(Shi zuya)ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:8794− 8797(1992))。これらのBACクローンやYACクローンを有するH PE1−EPM1−APECED共通領域との物理地図(チュマコフ(Chumakov )ら、Nature 359:380−387(1992))を図1と2に示す 。BAC−1(230kb)とBAC−2(210kb)は、D21S25につ いて陽性である。BAC−3(170kb)は、D21S25とPFKLについ て陽性である。EcoRI消化したBAC DNAのアガロースゲル電気泳動と サザンブロット解析は、これらの3つのBACが重複することを示した。BAC −4はBAC−3と同じであった。BAC−5(100kb)は、CD18につ いて陽性であった。 共通領域にまたがる5つのBAC DNA(このうち4つは重複する)につい て、直接cDNA選択法を行なった。サブクローンDNAのEcoRI消化によ り、クローンの10%がキメラであることがわかった。非キメラクローンの平均 サイズは400塩基対であった。選択されたcDNAの40の非キメラサブクロ ーンを、EcoRI消化したBAC DNAサザンブロットにより解析した。2 8クローン(70%)は、BACブロット上にユニークなシグナルを示し、6ク ローン(15%)は、反復性であり、6クローン(15%)は、これらのブロッ ト上で何のシグナルも示さなかった。これらのサブクローンの挿入体DNAをプ ローブとして用いて、トリソミー21胎児脳cDNAライブラリーをスクリーニ ングした。ポリ(A)+テイルを含有する3つの重複cDNA(3kb、4kb および5kb)が単離され、EHOC−1と名付けた。 3つの重複するEHOC−1 cDNAサブクローンを、EcoRI消化した BAC DNAブロットを用いてサザンブロット解析のために使用した。BAC −1のみがユニークな複数バンドシグナルを示し、これはこれらのcDNAがB AC−1由来であることを示す。シグナルバンドのサイズが同じであることは、 これらのクローンは互いに重複することを示す。EHOC−1の5kbのcDN Aクローンの完全な配列解析と3kbと4kbのクローンの部分的配列解析は、 5kbクローンの中に3kbクローンの全配列と4kbクローンの配列の一部が 含有されていることを示した。しかし、4kbクローンの3’末端は、5kbク ローンのものとは異なり、EHOC−1 cDNAのスプライス変種が存在する ことを示した。全部で9つのヒトcDNAクローン(2.7kb〜7.2kb) をさらに性状解析すると、別のスプライシングおよび/または複数のポリ(A)+ 結合部位が明らかであった(図4を参照)。 例えば、配列番号:4は、3’非翻訳EHOC−1 cDNAの1801ヌク レオチドを含有し、配列番号:1のヌクレオチド5107のすぐ後ろまで延びて いる(EHOC−1 mRNA/cDNAの或るイソフォーム)。配列番号:1 のヌクレオチド5107のすぐ後ろから始まるポリ(A)+結合部位以外に、6 つの別のポリ(A)+結合部位が解明されている。これらの6つの結合部位は、 ヌクレオチド:10、310、1149、1155、1798および1801に 対応して配列番号:4のヌクレオチド位置に存在する(図4を参照、それぞれ、 クローンcDF7、cEH18/cDF4、cEH30、cEH33、cEH3 8、およびcEH2/cEH25)。 5kbのEHOC−1 cDNAの挿入体を用いるノーザンブロット解析によ り、複数の成人組織(心臓、脳、胎盤、肺、肝臓、骨格筋、腎臓、膵臓)につい て3つの転写体(5.3kb、7.5kbおよび8kb)が明らかになった。E HOC−1 5kbのcDNAサブクローンからの挿入体をプローブとして用い て、健常人のリンパ球について蛍光in situハイブリダイゼーションも行 なった。染色体21q22.3について不連続なシグナルが観察され、遺伝子座 が確認された。 ヒトおよびマウスの脳組織を用いるヒトおよびマウスEHOC−1 cDNA クローンの組織in situ ハイブリダイゼーション解析により、EHOC −1は普遍的に発現されるが、主にニューロン細胞中に存在することが明らかに なった。成体マウスの海馬歯状回と小脳のプルキンエ細胞は、かなり強いシグナ ルを示す組織であった。EPM1患者ではプルキンエ細胞が顕著に欠如している ため、プルキンエ細胞中のEHOC−1の強い発現は、進行性ミオクローヌスて んかんの原因としてのこの遺伝子の可能性を増加させている。 5kb cDNAの完全な配列から、3570塩基対の読みとり枠が明らかに なった(1190アミノ酸;配列番号:2)。開始ATGは、コザック(Kozak) 共通配列内に位置していた(コザック,エム(Kozak,M)、J.Mol.Bi ol.196:947−950(1987);コザック,エム(Kozak,M)、 Nuc.Acid Res.15:8125−8148(1987))。この読 みとり枠(ORF)をGenbank/EMBLに登録された遺伝子で相同性の 検索を行うと、この遺伝子産物は、3つのナトリウムチャネルタンパク質を含む 複数の経膜的タンパク質に相同的であることが明らかになった(図3)。 マウス胎児脳cDNAライブラリー(ストラタジーン(Stratagene)、ラホイ ア(La Jolla)、カリホルニア州)を、約5kbのヒトEHOC−1 cDNA クローン(cDF9)をプローブとして用いてスクリーニングした。2つの相同 性クローンが単離され、cMO1(3.5kb)とcMO6(3.0kb)と呼 んだ。cMO6クローンは部分的に配列決定され、配列番号:6に示す。配列番 号:6に記載の229塩基対の配列は、マウスEHOC−1タンパク質の1つの 断片をコードし、配列番号:1のヌクレオチド1913〜2141でヒトEHO C−1 cDNAに75.4%相同である。 ヒトのいくつかの神経疾患は、ナトリウムチャネル(プタセク(Ptacek)ら、 Cell 67:1021−1027(1991);ロジャス(Rojas)ら、Na ture 354:387−389(1991);マクラチェイ(MacClatchey) ら、Cell 68:769−774(1992);プタセク(Ptacek)ら、Ne uron :891−897(1992))、カルシウムチャネル(プタセク (Ptacek)ら、Cell 77:863−868(1994);ジュルクト−ロ ット(Jurkut-Rott)ら、Hum.Mol.Genet.:1415−141 9(1994))、およびカリウムチャネル(ブラウネ(Broune)ら、Natu re Genet.:136−140(1994))の突然変異により起きる ことが知られている。BLASTコンピュータープログラム(アルツチュル,エ ス・ジェイ(Altschul,S.J.)ら、J.Mol.Biol.215: 403−410(1994)を用いて、356<−>401a.a.に1つのフ ィブロネクチンドメイン(CxV....YxC)が見つかった。解析により、 モチーフ(Sxxx(I,L)E)が、462、670、708、716、73 0、および1078に存在することが証明された。このモチーフをさらに、種々 のタンパク質データベースで検索し、これが3回またはそれ以上存在することは あまりなかった。このモチーフは、例えばラットの軟骨特異的プロテオグリカン コアタンパク質、ミオシン、ショウジョウバエ・セブンレス(drosophila sevenl ess)(4コピー)、ショウジョウバエ・プロスペロ(drosophila prospero)(4 コピー)、およびショウジョウバエ・セレンディピティ(drosophila serendipit y)(3コピー)中に存在していた。後者の3つは、開発中の突然変異体である。 セブンレス(sevenless)遺伝子は、目の疾患を引き起こし、プロスペ ロ(prospero)遺伝子は軸策の開通(axon pathfinding)における欠陥を引き起 こし、セレンディピティ(serendipity)遺伝子は、小区画化の欠陥を引き起こす 。従って、軸策経路作成の欠陥は、EHOC−1の表現型と相関すると仮定する ことが妥当である。777で始まる領域はまた、多剤耐性遺伝子およびショウジ ョウバエ・ルタバーガ(drosophila rutabaga)遺伝子とある程度の相同性を有す る。ルタバーガ(rutabaga)遺伝子は、ショウジョウバエの学習に関係している 。 従って、本発明は、新規EHOC−1タンパク質をコードする単離された核酸 を提供し、この核酸はヒト第21染色体から、特にPME、HPE1、およびA PECEDを引き起こす突然変異部位である、q23.2遺伝子座で得られる。 この遺伝子にコードされるタンパク質は、複数の経膜的ドメインを有する。EH OC−1の約5kbのcDNAクローン(cDF9)の解析は、cDF9は23 を超えるエキソンよりなることを示した。 「核酸」(ポリヌクレオチドとも呼ぶ)という用語は、RNAならびに1本鎖 および2本鎖DNAおよびcDNAを包含する。本明細書において、「単離され た」という用語は、自然には存在しない形であることを意味する。EHOC−1 ポリペプチドをコードする核酸を単離するための1つの方法は、当業者に公知の 方法を用いて、天然のまたは人工的に作成したDNAプローブで哺乳動物ゲノム ライブラリーをプローブ探索することである。EHOC−1遺伝子由来のDNA プローブは、この目的のために特に有用である。EHOC−1ポリペプチドをコ ードするDNAおよびcDNA分子は、以下に詳述される方法により、ヒト、哺 乳動物、または他の動物から相補的なゲノムDNA、cDNAまたはRNAを得 るために、またはcDNAもしくはゲノムライブラリーのスクリーニングにより 、関連するcDNAまたはゲノムクローンを単離するために、使用される。核酸 の例としては、EHOC−1ポリペプチドをコードするRNA、cDNA、また は単離されたゲノムDNAがある。このような核酸は、配列番号:1または配列 番号:6に記載のコード配列と実質的に同じコード配列を含有しても良い。本発 明はまた、配列番号:1または配列番号:6に示す核酸とは異なるが、同じ表現 型を有する(すなわち、配列番号:2に記載のアミノ酸配列と実質的に同じアミ ノ酸配列であるタンパク質のすべてまたは断片をコードする)核酸も包含する。 表現型が類似の核酸はまた、「機能的に同等の核酸」とも呼ぶ。本明細書にお いて、「機能的に同等の核酸」という用語は、本明細書に開示の核酸と実質的に 同じように機能して同じタンパク質生成物を産生する、小さなおよびあまり重要 でない配列の変化を特徴とする核酸を包含する。特に、機能的に同等の核酸は、 本明細書に開示のポリペプチドと同じであるか、または保存的アミノ酸変化を有 するポリペプチドをコードする。例えば、保存的変化には、非極性残基の別の非 極性残基による置換、または荷電残基の類似の荷電残基による置換などがある。 これらの変化は、タンパク質の三次構造を実質的に変化させない、当業者に公知 の変化を含む。 遺伝コードの縮重のために、特定のハイブリダイゼーション条件下で本発明の 核酸に必ずしもハイブリダイズしない、EHOC−1ポリペプチドをコードする 核酸も提供される。本発明のポリペプチドをコードする好適な核酸は、配列番号 :2に記載のアミノ酸配列と実質的に同じアミノ酸配列をコードするヌクレオチ ドよりなる。あるいは、本発明のポリペプチドをコードする好適な核酸は、高厳 密性条件下で、配列番号:1または配列番号:6に記載の核酸配列の全配列また は実質的な部分(すなわち、典型的には15〜30ヌクレオチド)と、ハイブリ ダイズする。 本明細書において、ハイブリダイゼーションの厳密性とは、ポリヌクレオチド ハイブリッドが安定である条件を意味する。当業者に公知のように、ハイブリッ ドの安定性は、ナトリウムイオン濃度と温度の関数である(例えば、サムブルー ク(Sambrook)ら、分子クローニング:実験室マニュアル(Molecular Cloning: A Laboratory Manual)(第2版)、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラ トリー(Cold Spring Harbor Laboratory)、1989(参考のため本明細書に引 用される)を参照)。 また、EHOC−1ポリペプチドである、本発明の核酸にコードされる単離さ れたペプチド、ポリペプチドおよび/またはタンパク質が提供される。EHOC −1ポリペプチドは、約1190アミノ酸の長さのタンパク質よりなる。ヒトE HOC−1ポリペプチドをコードする完全なアミノ酸配列は、配列番号:2に示 す。さらに、配列番号:6は、マウスEHOC−1タンパク質の断片をコードす る、229塩基対のマウスcDNA配列を示す。 本明細書において、「単離された」という用語は、未変性のインビボの環境に 通常関係ある細胞性成分および/または汚染物質のないタンパク質分子を意味す る。本発明のポリペプチドおよび/またはタンパク質には、天然に存在する任意 のアレレ変種、並びにその組換え型がある。EHOC−1ポリペプチドは、当業 者に公知の種々の方法を用いて単離することができる。本発明のタンパク質の単 離と精製に利用できる方法には、沈降法、ゲル濾過クロマトグラフィー、イオン 交換クロマトグラフィー、逆相高速液体クロマトグラフィー、親和性クロマトグ ラフィーがある。他の公知の方法は、ドイチャー(Deutscher)ら、タンパク質精 製のガイド(Guide to Protein Purification):Methods in Enz ymology 第182巻、(アカデミックプレス(Academic Press)、199 0)に記載されている(これは、参考のため本明細書に引用される)。あるいは 、本発明の単離されたポリペプチドは、例えばサムブルーク(Sambrook)ら(前 述、1989)に記載されているように公知の組換え法を用いて得られる。 本発明のポリペプチドを調製する方法の例では、当該分野で公知の方法を用い て、適当な宿主細胞(例えば、細菌細胞、酵母細胞、両生類の細胞(すなわち、 卵母細胞)、または哺乳動物細胞)中で、EHOC−1をコードする核酸を発現 し、再び公知の方法を用いて、発現されたポリペプチドを回収する。本発明のポ リペプチドは、発現ベクター(以下で詳述される)で形質転換した細胞から直接 単離することができる。本発明のポリペプチド、その生物活性を有する断片、お よび機能性同等物もまた、化学合成により産生することができる。本明細書にお いて「生物活性のある断片」とは、アセチルコリンにより活性化されるCa2+に 透過性の陽イオン性チャネルに集合する、配列番号:2のアミノ酸配列で示され るポリペプチドの任意の部分を意味する。合成ポリペプチドは、アプライド・バ イオシステムズ社(Applied Biosystems,Inc)モデル430Aまたは431A 自動ペプチド合成機(フォスターシティ、カリホルニア州)を用いて、製造業者 に提供される試薬を使用して産生することができる。 本明細書において「EHOC−1」という用語は、高度に疎水性の領域を含有 する、天然物から精製したかまたは組換え法で発現/産生させた(すなわち、単 離されたかまたは実質的に純粋な)タンパク質を意味し、ここで高度に疎水性の 領域は、複数の経膜的タンパク質(一次転写体の別のスプライスにより産生され るmRNAによりコードされるナトリウムチャネル、カルシウムチャネルおよび カリウムチャネルタンパク質、およびその変種を含み、さらに前記性質の1つま たはそれ以上を含有するその断片を含有する)と相同性を有する膜にまたがる領 域を予言する。本明細書において、「機能性ポリペプチド」という用語は、例え ばリガンドの結合がEHOC−1タンパク質の転写活性化を誘発することを意味 する。さらに詳しくは、「機能性の本発明のポリペプチド」のアゴニスト活性化 は、タンパク質がシグナルを出すことを誘発する。 以下の用語を有する本発明の核酸、ポリペプチドまたはタンパク質の修飾(「 組換え法で発現/産生」、「単離された」、または「実質的に純粋」)は、ヒト の手によりそのような形で産生され、従ってその未変性のインビボの細胞環境か ら分離された、核酸、ペプチド、ポリペプチドまたはタンパク質を包含する。こ のヒトによる介入の結果、本発明の組換え核酸、ポリペプチドおよびタンパク質 は、対応する天然に存在する分子が有用ではない方法(例えば、選択薬剤または 化合物の同定)において有用である。 「実質的な配列相同性」を有する配列とは、典型的には本発明の核酸と少なく とも約75%、好ましくは約80%、さらに好ましくは約90%の同一性を有す るヌクレオチド配列;および本発明のポリペプチドと少なくとも約75%、好ま しくは約85%、さらに好ましくは約95%の同一性を有するアミノ酸配列を意 味する。しかし、スプライス変種としてまたは保存的アミノ酸置換、もしくは縮 重コドンの置換により修飾されていることにより、前記のレベルの相同性より低 いポリペプチドまたは核酸もまた、本発明の範囲に包含されると考えられる。 本発明は、RNA転写のプロモーターに機能的に結合した単離されたポリヌク レオチド、並びに他の制御配列を提供する。本明細書において、「機能的に結合 」という用語は、ヌクレオチドの制御配列およびエフェクター配列(例えば、プ ロモーター、エンハンサー、転写停止部位および翻訳停止部位および他のシグナ ル配列)とのポリヌクレオチドの機能的関係を意味する。例えば、プロモーター へのポリヌクレオチドの機能的に結合とは、プロモーターを特異的に認識しプロ モーターに結合するRNAポリメラーゼにより、プロモーターからDNAの転写 が開始されるように、ポリヌクレオチドとプロモーターの間の物理的および機能 的関係を意味し、ここでプロモーターはポリヌクレオチドからRNAの転写を指 令する。 プロモーター領域は、RNAポリメラーゼ認識、結合および転写開始に充分な 特異的配列を含む。さらにプロモーター領域は、RNAポリメラーゼの認識、結 合および転写開始活性を調節する配列を含有する。そのような配列は、cis作 用性であるか、またはtrans作用性因子に応答性である。制御の性質に依存 して、プロモーターは構成性であるかまたは制御性である。プロモーターの例に は、SP6、T4、T7、SV40早期プロモーター、サイトメガロウイルス( CMV)プロモーター、マウス乳癌ウイルス(MMTV)ステロイド誘導性プロ モーター、モロニーマウス白血病ウイルス(MMLV)プロモーターなどがある 。 プロモーターと、ポリヌクレオチドが機能的に結合しているクローニング部位 の両方を有するベクターは、当該分野で公知である。そのようなベクターは、イ ンビトロまたはインビボでRNAを転写することができ、ストラタジーン(Stra tagene)、ラホイア(La Jolla)、カリホルニア州)やプロメガ (Promega)、マジソン、ウィスコンシン州)などから市販されている。発現およ び/またはインビトロ転写を最適化するために、クローンの5’および/または 3’非翻訳部分を除去、付加または変更して、余分の不適当な代替翻訳開始コド ン、または転写または翻訳のレベルで発現を妨害または低下させる他の配列を除 去することが必要なことがある。あるいは、開始コドンの5’のすぐ横に共通リ ボゾーム結合部位を挿入して、発現を増強することができる(例えば、コザック (Kozak)、J.Biol.Chem.266:19867(1991)を参照) 。同様に、転写を増強するために、EHOC−1ポリペプチドのコード配列の代 わりに、同じアミノ酸をコードする代替コドンを置換することができる(例えば 、宿主細胞のコドンの好みを採用、G−Cリッチなドメインの存在を低下させる 、など)。 また本発明の核酸よりなるベクターが提供される。ベクターの例には、バキュ ロウイルスやレトロウイルスのようなウイルス、バクテリオファージ、コスミド 、プラスミドおよび当該分野で典型的に使用される他の組換えビヒクルがある。 ポリヌクレオチドは、当該分野で公知の方法を用いてベクターゲノムに挿入され る。例えば、挿入体とベクターは、適当な条件下で制限酵素と接触されて、互い に対合でき、リガーゼと結合することができる各分子の相補端を作成することが できる。あるいは、合成核酸リンカーは、制限ポリペプチドの末端に結合するこ とができる。これらの合成リンカーは、ベクターDNA中の特定の制限部位に対 応する核酸配列を含有する。さらに、停止コドンと適当な制限部位を含有するオ リゴヌクレオチドを、例えば以下の一部またはすべてを含有するベクターへの挿 入のために結合させることができる:哺乳動物細胞中での安定なまたは一過性の トランスフェクション体の選択のためのネオマイシン遺伝子のような選択性マー カー遺伝子;高レベルの転写のためのヒトCMVの前初期遺伝子からのエンハン サー/プロモーター配列;mRNA安定性のためのSV40からの転写停止およ びRNAプロセシングシグナル;正しいエピソーム複製のためのSV40ポリオ ーマ複製開始点およびColE1;センスおよびアンチセンスRNAのインビト ロ転写のためのT7およびSP6 RNAプロモーター。他の手段は当該分野で 公知である。 さらに、細菌細胞、酵母細胞、両生類の細胞(すなわち、卵母細胞)、哺乳動 物細胞および他の動物細胞中での発現に適した、EHOC−1ポリペプチドをコ ードする核酸よりなるベクターが提供される。ベクターはさらに、EHOC−1 ポリペプチドをコードする核酸に対して発現を可能にするように位置する、細菌 、酵母、両生類、哺乳動物、または動物細胞での発現に必要な制御成分を含有し てもよい。 本明細書において、「発現」という用語は、核酸がmRNAに転写され、ペプ チド、ポリペプチド、またはタンパク質に翻訳される過程を意味する。核酸がゲ ノムDNA由来の場合は、発現は、(適当な真核生物宿主が選択される場合)m RNAをスプライスを含んでよい。発現に必要な制御成分には、RNAポリメラ ーゼに結合するプロモーター配列、およびリボゾーム結合のための転写開始配列 がある。例えば、細菌発現ベクターには、lacプロモーターのようなプロモー ター、そして転写開始のためにシャイン・ダルガルノ配列(Shine-Dalgarno seq uence)や開始コドンAUGがある(サムブルーク(Sambrook)ら、前述)。同 様に、真核生物発現ベクターには、RNAポリメラーゼIIのために異種または同 族プロモーター、下流のポリアデニル化シグナル、開始コドンAUG、およびリ ボゾームの脱着のための停止コドンがある。そのようなベクターは、市販されて いるかまたは当該分野で公知の方法に記載された配列により集合される(例えば 、ベクター作成のために前記で一般的に記載した方法)。発現ベクターは、本発 明のポリペプチドを発現する細胞を産生するのに有用である。 本発明は、EHOC−1ポリペプチドを組換え法で発現する形質転換された宿 主細胞を提供する。形質転換された宿主細胞の例は、哺乳動物細胞での発現に適 するようにしたプラスミドを含む哺乳動物細胞である。このプラスミドは、EH OC−1ポリペプチドをコードする核酸、および本発明のタンパク質の発現に必 要な制御成分を含有する。種々の哺乳動物細胞が宿主として使用され、例えば、 マウス繊維芽細胞NIH3T3、CHO細胞、Hela細胞、Ltk−細胞など がある。前記したような発現プラスミドは、当該分野で公知の方法(例えば、リ ン酸カルシウム沈殿法、DEAE−デキストラン、電気穿孔法、微量注入法また はリポフェクチン)により哺乳動物細胞をトランスフェクションするのに使用す ることができる。 真核細胞表面で組換え法で発現されるEHOC−1ポリペプチドは、少なくと も1つのEHOC−1ポリペプチドを含有するか、または宿主細胞によりコード されるペプチドおよび/または異種核酸によりコードされるサブユニットの混合 物を含有してもよい。 本発明は、EHOC−1ポリペプチドをコードする核酸内に含有される配列と 特異的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列、例えば配列番号: 1または配列番号:6に記載のヌクレオチド配列内に含有されるコード配列を含 んでなる核酸プローブを提供する。本明細書において「プローブ」という用語は 、配列番号:1または配列番号:6に記載の少なくとも15の隣接塩基を含有す るヌクレオチドの配列を有する、1本鎖DNAまたはRNAである。プローブを 作成するに好適な領域には、5’および/または3’コード配列、ORF内の配 列、経膜的ドメインをコードすることが予測される配列、細胞質性ループをコー ドすることが予測される配列、シグナル配列、リガンド結合部位などがある。c DNAクローンの全長または断片はまた、関連遺伝子の検出と単離のためのプロ ーブとしても使用できる。断片がプローブとして使用される時、好ましくはcD NA配列は、cDNAのカルボキシ末端をコードする部分由来であり、好ましく はcDNA配列の予測される経膜的ドメインをコードする部分を含むであろう。 経膜的ドメイン領域は、カイトとドリトル(Kyte and Doolittle)、J.Mol .Biol.157:105(1982)の方法を用いて予測されるアミノ酸配 列のヒドロパシー解析に基づき予測できるであろう(J.Mol.Biol.1 57:105(1982). 別の態様において、EHOC−1ゲノムDNAは、診断用プローブとして使用 される。例えば、EHOC−1遺伝子のエキソン7の約22塩基上流のゲノムイ ントロン配列中でG(グアニン)からA(アデノシン)への変換が起きることが わかっている。このGからAへの変換は、PME患者ではホモ接合性であると考 えられる。すなわち、配列番号:5のヌクレオチド94に対応するゲノムヌクレ オチド位置でのそのような突然変異は、PME疾患に関連していると考えられる 。配列番号:5のヌクレオチド117〜263のエキソン配列は、配列番号:1 の ヌクレオチド1176〜1322に対応する。すなわち、配列番号:5のヌクレ オチド94でのそのような変換を検出することができる配列番号:5由来の任意 のプローブは、本明細書で使用されると考えられる。 本明細書において、「特異的にハイブリダイズする」という用語は、ポリヌク レオチドがそれに相補的な核酸の配列を認識して、相補的な塩基対間の水素結合 を介して2重らせんセグメントを形成する能力を包含する。核酸プローブ技術は 、当業者に公知であり、そのようなプローブは長さの変動が大きく、プローブの 検出を促進するために検出可能な物質(例えば、放射線同位元素、蛍光色素など )で標識してもよいことは容易に理解できるであろう。本発明のプローブは、E HOC−1ポリペプチドをコードする核酸の存在を検出するのに有用である。例 えば、このプローブは、本発明の遺伝子が発現される生物組織を見つけるために 、in situ ハイブリダイゼーションのために使用することができる。さ らに、EHOC−1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の核酸に相補的 な合成されたオリゴヌクレオチドは、ゲノムライブラリーまたはcDNAライブ ラリーの相同性スクリーニングを用いて、または当該分野で公知の増幅法を用い て、本発明の遺伝子の検出、その関連mRNAの検出、または関連遺伝子を単離 するためのプローブとして有用である。 また、EHOC−1ポリペプチドをコードするmRNAの任意の部分と特異的 に結合して、mRNAの翻訳を防ぐことができる配列を有するアンチセンスオリ ゴヌクレオチドが提供される。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、EHOC− 1ポリペプチドをコードするcDNAの配列の任意の部分と特異的に結合できる 配列を有していてもよい。本明細書において、「特異的に結合する」という用語 は、核酸配列が相補的な核酸配列を認識して、相補的な塩基対間の水素結合の形 成を介して2重らせんセグメントを形成する能力、核酸配列の能力を意味する。 アンチセンスオリゴヌクレオチドの例は、ヌクレオチドの化学的類似体を含んで なるアンチセンスオリゴヌクレオチドである。 細胞膜を通過して、EHOC−1ポリペプチドをコードするmRNAと特異的 に結合することにより、EHOC−1ポリペプチドの発現を低下させて、翻訳を 防止するのに有効な量の前述のアンチセンスオリゴヌクレオチドと、細胞膜を通 過することができる許容される疎水性担体を含んでなる組成物も、本明細書にお いて提供される。細胞膜を通過することができる許容される疎水性担体は、選択 された細胞型に特異的な受容体に結合し、こうして選択された細胞型の細胞によ り摂取される構造を含有してもよい。この構造は、細胞型特異的受容体に結合す ることが知られているタンパク質の一部であってもよい。 アンチセンスオリゴヌクレオチド組成物は、本発明のポリペプチドをコードす るmRNAの翻訳を阻害するのに有用である。合成オリゴヌクレオチドまたは他 のアンチセンス化学的構造は、EHOC−1ポリペプチドをコードするmRNA に結合してmRNAの翻訳を阻害するように設計され、組織試料または被験体中 のEHOC−1関連遺伝子の発現を阻害するための組成物として有用である。 本発明は、EHOC−1ポリペプチドをコードするmRNAの翻訳を阻害する 合成アンチセンスオリゴヌクレオチド組成物(以後、SAOCと呼ぶ)を用いて 、EHOC−1ポリペプチドの発現レベルを調節する手段を提供する。mRNA を認識しこれに選択的に結合するように設計される合成オリゴヌクレオチドまた は他のアンチセンス化学的構造は、配列番号:1または配列番号:6に示すヌク レオチド配列の部分に相補的であるように作製される。SAOCは、注射で被験 体に投与するために血流中で、または実験室の細胞培養条件で安定であるように 設計される。SAOCは、例えば、小さい疎水性SAOC化学構造を設計するか 、またはSAOCを認識してこれを細胞内に輸送する細胞中の特異的な輸送系に より、細胞膜を通過できるようにするSAOCの物理的および化学的性質により 細胞の細胞質に入るために、細胞膜を通過できるように設計される。さらに、選 択された細胞集団内でのみSAOCに結合しこれを摂取する特異的細胞摂取機構 により認識されるように、SAOCをターゲティングして、選択された細胞集団 にのみ投与するように設計することができる。例えば、SAOCは、ある型の細 胞(前述)にのみ存在する受容体に結合するように設計してもよい。SAOCは また、配列番号:1または配列番号:6に示す配列内に含有される配列に対応す る、標的mRNA配列を認識しこれに選択的に結合してターゲティングするよう に設計される。SAOCは、標的mRNA配列に結合して、例えばRNaseI 消化によるmRNAの分解を誘発するか、または翻訳制御因子もしくはリボゾー ムの 結合を妨害してmRNA標的配列の翻訳を阻害するか、または他の化学的構造( 例えば、リボザイム配列または標的mRNAを分解するかまたは化学的に修飾す る反応性化学基)を取り込むことにより、標的mRNA配列を不活性化するよう に設計される。SAOCは、mRNA標的に向けられた時、このような性質を示 すことができることが証明されている(コーエン(Cohen)ら、TIPS,10 :435(1989)、およびウェイントラウプ(Weintraub)、Sci.Am erican,January(1990)、pp.40(いずれも参考のため 本明細書に引用される)を参照)。 本発明はまた、許容される担体、および任意の単離され精製されたEHOC− 1ポリペプチド、その活性断片、または精製された成熟タンパク質およびその活 性断片を、単独または互いに組合せて含有する組成物を提供する。これらのポリ ペプチドまたはタンパク質は、組換え法により得られるか、化学合成されるか、 または天然の供給源から精製することができる。本明細書において「許容される 担体」という用語は、任意の薬剤学的担体(例えばリン酸緩衝化生理食塩水溶液 、水、および油/水または水/油のようなエマルジョン、および種々の型の湿潤 剤)を包含する。 さらに、本発明のEHOC−1ポリペプチドとの特異的反応性を有する抗体が 提供される。抗体の活性断片は、「抗体」の定義の中に包含される。 本発明の抗体は、本発明のポリペプチド、タンパク質またはこれらの部分を抗 原として用いて、公知の方法により産生することができる。例えば、ポリクロー ナル抗体およびモノクローナル抗体は、当該分野で公知の方法、例えばハーロー とレーン(Harlow and Lane)、「抗体:実験室マニュアル」(Antibodies: A Labo ratory Manual)(コールドスプリングハーバーラボラトリー(Cold Spring Harbo r Laboratory)1988)(参考のため本明細書に引用される)に記載の方法に より産生することができる。本発明のポリペプチドは、このような抗体を作成す るための免疫原として使用することができる。あるいは、(市販の合成機を用い て)合成ペプチドを調製し、免疫原として使用することができる。アミノ酸配列 は、当該分野で公知の方法により解析して、これらが対応するポリペプチドの疎 水性または親水性ドメインをコードするか否かを決定することができる。キ メラ抗体、ヒト化抗体、CDR−移植抗体または二官能性抗体のような改変抗体 は、当該分野で公知の方法により産生することもできる。このような抗体はまた 、ハーローとレーン(Harlow and Lane)(前述)に記載のハイブリドーマ、化学 合成または組換え法により産生することもできる。抗−ペプチドや抗−融合蛋白 抗体の両方が使用できる(例えば、バホウス(Bahouth)ら、Trends Ph armacol.Sci.12:338(1991);アウスベル(Ausubel)ら 、Current Protocols in Molecular Biol ogy(ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Wiley and Sons)、ニューヨ ーク、1989)(参考のため本明細書に引用される)を参照)。 本発明の抗体はまた、本発明のポリペプチドを単離するのに使用することもで きる。さらにこの抗体は、本発明のポリペプチドの存在の検出、並びに染色体の 局在および構造ドメインや機能性ドメインの解析に、有用である。細胞の表面の EHOC−1ポリペプチドの存在の検出方法は、抗体がポリペプチドに結合する ことを可能にする条件下で、EHOC−1ポリペプチドに特異的に結合する抗体 に細胞を接触させ、細胞に結合した抗体の存在を検出し、そしてこうして細胞表 面上の本発明のポリペプチドの存在を検出する、ことよりなる。このようなポリ ペプチドの検出において、抗体は、インビトロの診断またはインビボのイメージ ング法のために使用できる。 試料中の標的EHOC−1ポリペプチドのインビトロ検出に有用な免疫学的方 法には、検出可能な抗体を用いる免疫測定法がある。このような免疫測定法には 、例えば当該分野で公知の、ELISA、パンデックス(Pandex)微量蛍光法、 凝集測定法、フローサイトメトリー、血清診断法および免疫組織染色法がある。 抗体は、当該分野で公知の種々の方法により、検出可能にすることができる。例 えば、検出可能なマーカーは、直接または間接に抗体に結合させることができる 。有用なマーカーには、例えば放射性核種、酵素、蛍光物質、発色原および化学 発光標識物がある。 さらに、本発明の抗体は、生きている動物、ヒト、またはこれらから単離され る生物学的組織または体液中の、EHOC−1ポリペプチドの活性を調節するの に使用することができる。従って、担体と、本発明のポリペプチドへの天然に存 在するリガンドの結合を阻止するのに有効な量の、EHOC−1ポリペプチドに 対する特異性を有する抗体を含んでなる組成物。細胞表面上のEHOC−1ポリ ペプチド分子のエピトープに対するものであり、配列番号:2に示すEHOC− 1ポリペプチドの細胞表面エピトープのアミノ酸配列と実質的に同じアミノ酸配 列を有するモノクローナル抗体は、この目的のために有用である。 本発明はさらに、EHOC−1ポリペプチドコードする核酸を発現することが できる、トランスジェニック非ヒト哺乳動物を提供する。また本発明は、正常な 活性を示すことができない(すなわち、未変性のEHOC−1を発現しない)よ うに突然変異させた、EHOC−1ポリペプチドをコードする核酸を発現するこ とができるトランスジェニック非ヒト哺乳動物を提供する。本発明はまた、EH OC−1ポリペプチドをコードするmRNAに相補的なアンチセンスmRNA( これは、mRNAにハイブリダイズすることができる)に転写されるように位置 しており、従ってその翻訳を低下させる、EHOC−1ポリペプチドをコードす る核酸に相補的なアンチセンス核酸を含んでなるゲノムを有するトランスジェニ ック非ヒト哺乳動物を提供する。この核酸はさらに、誘導性プロモーターおよび /または組織特異的制御成分よりなり、その結果発現が誘導され特定の型の細胞 に限定される。核酸の例には、配列番号:1または配列番号:6に示すコード配 列と実質的に同じコード配列を有するDNAまたはcDNAがある。トランスジ ェニック非ヒト哺乳動物の例には、トランスジェニックマウスがある。組織特異 性決定成分の例は、メタロチオネインプロモーターおよびL7プロモーターであ る。 種々の方法を用いてEHOC−1ポリペプチドの発現が改変されているトラン スジェニック動物を作成することにより、EHOC−1ポリペプチドの生理学的 および行動的役割を明らかにする動物モデルの系が、作成される。そのような方 法の例には、微量注入法、レトロウイルス感染、または当業者に公知の他の方法 による、EHOC−1ポリペプチドをコードする正常なまたは突然変異した核酸 を、適当な受精した胚に挿入してトランスジェニック動物を作成する方法がある 。(例えば、ホーガン(Hogan)ら、「マウス胚の操作:実験室マニュアル」 (Manipulating the Mouse Embryo: A Labtoraory Manual)(コールドスプリン グハーバーラボラトリー(Cold Spring Harbor Laboratory)、1986)を参照 )。もう1つの方法には、これらの遺伝子の突然変異型または正常な型を、トラ ンスジェニック動物の未変性の遺伝子座と相同的組換えを行う方法があり、これ は、EHOC−1ポリペプチドの発現または構造の制御を改変するために使用さ れる(例えば、カペッチ(Capecchi)ら、Science 244:1288( 1989);チマー(Zimmer)ら、Nature 338:150(1989) を参照;これらは参考のため本明細書に引用される)。相同的組換え法は、当該 分野で公知である。相同的組換え法では、未変性の(内因性)遺伝子を組換えま たは突然変異遺伝子で置換して、未変性の(内因性)タンパク質を発現すること ができないが、例えばEHOC−1ポリペプチドの改変発現を引き起こす突然変 異タンパク質を発現する動物を産生する。相同的組換え法に対して、微量注入法 は宿主遺伝子を除去することなく宿主ゲノムに遺伝子を付加する。微量注入法は 、内因性および外因性EHOC−1タンパク質の両方を発現することができるト ランスジェニック動物を産生する。誘導性プロモーターを核酸のコード配列に結 合させて、トランス遺伝子(transgene)の発現を制御する手段を提供することが できる。組織特異的制御成分は、コード領域に結合させて、トランス遺伝子(tra nsgene)の組織特異的発現を可能にする。トランスジェニック動物モデル系は、 特異的リガンド(すなわち、タンパク質応答を活性化または阻害するアゴニスト やアンタゴニスト)の同定のための化合物のインビボスクリーニングに有用であ る。 本発明の核酸、オリゴヌクレオチド(アンチセンスを含む)、これらを含有す るベクター、形質転換された宿主細胞、ポリペプチドおよびこれらの組合せ、並 びに本発明の抗体は、インビトロで化合物をスクリーニングするのに使用して、 化合物が本発明のポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニストとして機能す るかどうかを決定することができる。これらのインビトロのスクリーニング測定 法は、本発明のポリペプチドの機能と活性に関する情報を提供し、1つまたはそ れ以上の型のポリペプチド、ペプチドまたはタンパク質と特異的に相互作用する ことができる化合物の同定や設計を可能にする。 本発明のさらに別の態様において、EHOC−1ポリペプチドに結合する化合 物の同定方法が提供される。本発明のタンパク質は、競合的結合測定法に使用す ることができる。このような測定法は、多量の化合物を迅速にスクリーニングし て、どの化合物(もしあれば)がEHOC−1タンパク質に結合できるかを決定 することを可能にする。次に、結合することがわかった化合物について、より詳 細な測定法を行い、そのような化合物が、本発明の調節物質、アゴニストまたは アンタゴニストとして作用するか否かを決定することができる。 本発明の別の態様において、本発明のポリペプチドの活性を調節する化合物を 同定するための生物測定法が提供される。この方法では、本発明のポリペプチド を、「未知」すなわち試験物質(アンタゴニスト活性を試験する場合は、レポー ター遺伝子作製体の存在下で)と接触させて、「未知」すなわち試験物質との接 触後、ポリペプチドの活性を追跡し、レポーター遺伝子作製体を発現させる物質 が、EHOC−1ポリペプチドの機能性リガンドとして同定される。 本発明の別の態様において、組換え法で本発明のポリペプチドを発現する形質 転換宿主細胞を試験化合物と接触させて、次にその調節活性を、試験化合物の存 在下および非存在下で(レポーター遺伝子発現を介して)EHOC−1−介在応 答を比較するか、または化合物の存在に対する試験細胞または対照細胞(すなわ ち、EHOC−1ポリペプチドを発現しない細胞)の応答を比較することにより 、評価することができる。 本明細書において、本発明のポリペプチドの「活性を調節する」化合物または シグナルとは、EHOC−1ポリペプチドの活性を変化させて、その結果本発明 のポリペプチドの活性は、その化合物またはシグナルの存在下では、その化合物 またはシグナルの非存在下の活性とは異なるような、化合物またはシグナルを意 味する。特に、そのような化合物またはシグナルには、アゴニストおよびアンタ ゴニストが含まれる。アゴニストは、EHOC−1タンパク質発現を活性化する 化合物またはシグナルを包含する。また、アンタゴニストは、EHOC−1タン パク質発現を妨害する化合物またはシグナルを包含する。典型的には、アンタゴ ニストの作用は、アゴニスト誘導性のタンパク質活性化の阻止として観察される 。アンタゴニストには、競合的アンタゴニストおよび非競合的アンタゴニストが あ る。競合的アンタゴニスト(すなわち、競合的ブロッカー)は、アゴニスト結合 に特異的な部位またはその近傍と相互作用する。非競合的アンタゴニストまたは ブロッカーは、アゴニスト相互作用部位以外の部位と相互作用することにより、 ポリペプチドの機能を不活性化する。 当業者により理解されるように、EHOC−1活性を調節する化合物を同定す る測定法は、対照との比較を必要とする。1つの型の「対照」は、化合物に接触 させた試験細胞または試験培養物と実質的に同様に処理されるが、「対照」細胞 または培養物は化合物に接触させていない点が異なる。例えば、電圧固定(volta ge clamp)電気生理学的方法では、同じ細胞を単に細胞を浸す外部溶液を変える ことにより、化合物の存在下または非存在下で試験することができる。別の型の 「対照」は、トランスフェクションされた細胞と同一の細胞または培養物であり 、「対照」細胞または培養物は未変性のタンパク質を発現しない点が異なる。従 って、化合物に対するトランスフェクションされた細胞の応答を、同じ反応条件 下で、同じ化合物に対する「対照」細胞または培養物の応答(または、応答の欠 如)と比較する。 本発明のさらに別の態様において、EHOC−1ポリペプチドの活性化は、上 記の生物測定法により同定される少なくとも1つの化合物の有効量に、ポリペプ チドを接触させることにより調節することができる。 本発明を以下の非限定例に関してさらに詳細に説明する。 例1BAC Contigの作製 全ヒトゲノムDNAのBACライブラリーの作製は、シズヤ(Shizuya)ら、P roc.Natl.Acad.Sci.USA 89:8794−8797(1 992)に記載のように行なった。BACクローンは、STSを用いるPCRに よりスクリーニングした(PFKL、D21S25、D21S154、CD18 )。これらのBACクローンの遺伝子座は、蛍光in situハイブリダイゼ ーションにより確認した。BACクローンの挿入体のサイズは、DNAをNot Iで消化後パルスフィールドゲル電気泳動により測定した。 例2直接cDNA選択 直接選択方法は、モルガン(Morgan)ら、Nucleic Acid Res .20:5173−5179(1992)に記載の方法を若干修飾した。 TRIregion(登録商標)(モレキュラーリサーチセンター社(Molecular Research Center,Inc.))を用いて、14週令のトリソミー21の胎児脳から 単離した。ポリ(A)クイック(Poly(A)Quick)(登録商標)mR NA単離キット(ストラタジーン(STRATAGENE))を用いて、ポリ(A)+RN Aを単離した。1μgのオリゴ(dT)15または0.1μgのランダムヘキサマ ーを用いて、5μgのトリソミー21の胎児脳ポリ(A)+RNAから、スーパ ースクリプト(登録商標)チョイスシステム(SuperScriptTM Ch oice System)(ギブコ・ビーアールエル(GIBCO BRL))を用いて、 2本鎖cDNAを合成した。全合成反応物は、ジーンクリーン(登録商標)II( Gene CleanTMII)キット(バイオ101社(BIO101,Inc.))により精 製し、次にキナーゼで処理した。Sau3AIリンカーをcDNAに結合させ、 これを次にSau3AIで消化した。ジーンクリーン(Gene Clean) を用いて反応物を精製した。MboIリンカーをcDNAに結合させ、ジーンク リーン(Gene Clean)を用いて反応物を精製した(モルガン(Morgan )ら、Nucleic Acid Res.20:5173−5179(199 2))。合成した生成物を、1本鎖のMboIリンカー(5’CCTGATGC TCGAGTGAATTC3’)(配列番号:3)をプライマーとして用いて、 PCRにより増幅した。PCRサイクル条件は、40サイクルの94℃/15秒 、60℃/23秒、72℃/2分を、100μlの1×PCR緩衝液(プロメガ (Promega))、3mM MgCl2、5.0単位のTaqポリメラーゼ(プロメガ (Promega))、2μMのプライマーおよび0.2mMのdNTP中で行なった。 キアゲン(QIAGEN)プラスミドキットを用いて5つのBAC DNA( 総量2.5μg)を調製し、ニックトランスレーション(Nick Trans lation)キットとビオチン−16−dUTP(ベーリンガーマンハイム(B oehringer-Mannheim))を用いてビオチン化した。熱変性したPCR 増幅cDNAの3μgを、100μgのハイブリダイゼーション緩衝液(750 mM NaCl、50mM NaPO4(pH7.2)、5mM EDTA、5 ×デンハルツ(Denhardt's)、0.05%SDS、および50%ホルムアミド) 中の熱変性COT1 DNA(BRL)3μgと、42℃で2時間アニーリング させた。プレハイブリダイゼーション後、1.2μgの熱変性ビオチン化BAC DNAを加え、42℃で16時間インキュベートした。cDNA−BAC D NAハイブリッドを、EtOHで沈殿させ、60μlの10mMトリス−塩酸( pH8.0)、1mM EDTAに溶解した。40μlの5M NaClを添加 後、DNAを磁性ビーズ(ダイナビーズ(Dynabeads)M−280,ダイナル(D ynal))と、25℃で1時間静かに回転させてインキュベートして、DNA を磁性ビーズに結合させた。次にビーズを、400μlの2×SSCにピペット でとり、磁石ホルダー(MPC−ETM、ダイナル(Dynal))に30秒間セ ットし、上清を除去することにより2回洗浄した。0.2×SSC中で68℃で 10秒間の洗浄をさらに4回行い、各洗浄でビーズを新しい試験管に移した。1 00μlの蒸留水中で80℃で10分間時々混合して、cDNAを溶出した。溶 出したcDNAを前述のPCRで増幅した。磁性ビーズを用いる選択を2回繰り 返した後、増幅したcDNAをEcoRIで消化し、pBluescriptII にサブクローニングした。 例3サザンブロット解析 1×TBE中0.8%アガロースゲルで、DNAのゲル電気泳動を行なった。 ナイボンド(Nybond)N+膜(アマシャム(Amersham))への核酸の移動 は、製造業者の説明書に従って行なった。プローブを、ラッドプライム・ラベリ ング・システム(RadPrime Labeling System)(BRL)を用いて標識した。ハ イブリダイゼーションは、50%ホルムアミド、5×SSPE、5×デンハルツ 0.1%SDS、100μg/ml変性サケ精子DNA中で、42℃で16時間 行なった。フィルターを、1×SSC、0.1%SDSで室温で20分間洗浄し 、0.1×SSC、0.1%SDSで65℃で20分間洗浄した。ブロットをX 線フィルムに露光させた(コダック(Kodak)、X−OMAT−AR)。 例4cDNAライブラリースクリーニング 単方向cDNAライブラリーを産生するZAP−cDNA(登録商標)合成キ ット(ストラタジーン(STRATAGENE))を用いて、トリソミー21胎児脳cDN Aライブラリーを作製した。簡単に説明すると、5−メチルdCTPとのハイブ リッドオリゴ(dT)−XhoIリンカープライマーを用いて、5μgのトリソ ミー21の胎児脳ポリ(A)+RNAから、2本鎖cDNAを合成した。Eco RIリンカーをcDNAに結合させ、これを次にEcoRIとXhoIで消化し 、次にUNI−ZAP XRベクターにクローン化した。ライブラリーをギガパ ック(登録商標)IIゴールド(Gigapack II Gold)パッケージング抽出物を用い て、ライブラリーをパッケージングした。元々のライブラリーの力価は、1.1 ×106 p.f.u./パッケージであった。ライブラリーを1回増幅した。ブルー −ホワイト(blue-white)発色測定法は、クローンの99%が挿入体を有するこ とを示した。14クローンから計算した挿入体の平均サイズは1.9kbであっ た。 選択されたcDNA断片を用いて、トリソミー21胎児脳cDNAライブラリ ーのスクリーニングを行なった。ファージを、平均密度1×105/175cm2 プレートで塗布した。2重測定のナイロン膜(ハイボンド(Hybond)N+ 膜(アマシャム(Amersham))を用いて、20プレート(2×106ファージ) のファージを取り上げた。ハイブリダイズした膜を、65℃で0.2×SSC、 0.1×SDSの最終厳密度で洗浄した。フィルターを一晩X線フィルムに露光 させた。さらに解析するために、M13介在切り出しにより、ファージをプラス ミドベクターpBluescriptII SK(−)にサブクローニングした。 例5ノーザンブロット解析 XhoIとEcoRIで消化して、ベクターからcDNA挿入体を切り出した 。ランダムプライム法により標識後、断片をマルチプル組織ノーザンブロット(M ultiple Tissue Northern Blot)(クロンテック(Clontech))を用いて、ノー ザンハイブリダイゼーションのプローブとして使用した。 例6中期の調製 BrdUブロック(ザベル(Zabel)ら、Proc.Natl.Acad.S ci.USA 80:6932−6936(1983))を若干修飾して、染色 体を調製した。簡単に説明すると、ヒト末梢リンパ球を、L−グルタミン(2m M)、15%胎児牛血清、ペニシリン(100単位/ ml)、ストレプトマイシ ン(0.05mg/ml)および0.02%植物性血球凝集素を補足したRPM I1640培地(ギブコ・ビーアールエル(GIBCO BRL)、ゲイサーズバーグ(Gai thersburg)、メリーランド州)中で37℃で72時間増殖させた。5−ブロモ −デオキシウリジン(0.8mg/ml)を16時間加えて、細胞をS期でブロ ックした。細胞をHBSS(ハンクス塩溶液)(ギブコ・ビーアールエル(GIBCO BRL)、ゲイサーズバーグ(Gaithersburg)、メリーランド州)で洗浄して、同 期物質を除去し、2.5μg/mlチミジンを補足した培地でさらに5〜6時間 インキュベートして遊離させた。0.1μg/mlのコルセミド(colcemid)を 10分間加え、次に0.075MのKCl低張溶液を37℃で15分間加えて培 養物を採取し、次にメタノールと酢酸の3:1混合物で1〜5分間固定した。 例7高品質染色体調製物 高品質染色体調製物を得るために、アルコールで洗浄したスライドに懸濁液1 滴を落とし、均等で平らに、細胞質が全く入らないように広げて、中期スプレッ ドを調製した。次にスライドを、お湯を満たした容器の上に、周囲湿度で20〜 60秒間置いた。まず位相差顕微鏡下で数枚のスライドをチェックして、最適条 件を決定した。最適の結果を得るために、スライドを室温で少なくとも2〜3週 間エージングした後、in situ ハイブリダイゼーションを行なった。ス ライドはエージング後−70℃で保存するのが最も良い。変性の前日に、スライ ドを−70℃から取り出し、一晩4℃に保存した。次にスライドを室温で1〜2 時間放置した後、55〜60℃で一晩焼き、次に70%ホルムアミドで変性させ た(66〜70℃)。最適の結果を得るために、新鮮なスライドを66℃で変性 させた。 例8小DNAプローブをマッピングするためのプローブ断片のサイズ ニックトランスレーションで標識されるプローブの断片サイズは、好ましくは 約100〜200塩基対であり、ハイブリダイゼーション混合物中のプローブD NAの濃度は、好ましくは20〜40ng/μl(すなわち、200〜400n g/スライド)である。この濃度は、非特異結合を増加させるが、一般的に良好 なシグナル/ノイズ比を与える。繰り返し配列の非特異的バックグランドハイブ リダイゼーションを減少させるために、少量のCotI DNAをcDNAプロ ーブとともに使用することができる(すなわち、200〜400ngのプローブ DNAとともに1〜3μgのCotI)。 例9プローブのビオチン化 ニックトランスレーション(ギブコ・ビーアールエル(GIBCO BRL))により、 DNAプローブを、ビオチン−14−dATPで標識した。取り込まれなかった ヌクレオチドを、クロマトグラフィー(セファデックスG−50)により分離し た。すべてDNAプローブの平均断片サイズを、約200塩基対(100〜60 0塩基対の範囲)(非変性アガロースゲルで測定した)とした。 例10in situ ハイブリダイゼーション 小DNAプローブを有する単一コピー配列を特異的にハイブリダイゼーション するために、リヒター(Lichter)ら、Science 247:64−69( 1990)のFISH方法を修飾した。使用の1年以上前に作成したスライドは 、RNase処理は不要である。必要な場合は、RNase処理は、100μg /mlのRNaseを37℃で20分間スライド上に置き、次に70%、90% および100%の冷エタノールのシリーズで脱水して行なった。スライドの変性 は、67〜70℃で70%ホルムアミド/2×SSC(0.15M NaCl、 0.015Mクエン酸ナトリウム)で1〜2分間(新鮮な染色体調製物は短い時 間が必要である)行なった。3μgのCot1 DNAと7μgの超 音波処理サケ精子DNAとともにビオチン化プローブを含有するハイブリダイゼ ーション緩衝液(10μl)を、各スライドの上に置いた(プローブ:Cot1 DNAの比は1:15−30;全DNA濃度1μg/μl)。次にカバーグラ スを乗せ、ゴムセメントで密封し、次に加湿チャンバー中で37℃で一晩インキ ュベートした。 例11免疫蛍光法によるプローブシグナルの検出 スライドを一晩ハイブリダイゼーションした後、50%ホルムアミド(v/v )/2×SSC(4×5分間)中で44℃で、次に2×SSCで50〜60℃( 3×5分間)で洗浄した。小さいプローブ(挿入体サイズ<1.5kb)につい ては、洗浄時間は短かった(3×2分間)。小プローブにより産生される蛍光シ グナルの強度を上げるために、ハイブリダイゼーション後の洗浄の厳密性を下げ ることが必要である(2×SSC、45〜50℃)。次にスライドを、3%ウシ 血清アルブミン(BSA)と0.1%ツイーン20含有4×SSC 100μl で37℃で10〜20分間インキュベートしてブロックした。次に緩衝液を、F ITC−アビジン(4×SSC/1%BSA/0.1%ツイーン20中0.5μ g/ml)で、37℃で30分間置換した。2×SSC/0.1%ツイーン20 中で45℃で5分間の洗浄を3回行なった後、ビオチン化ヤギ抗−アビジン抗体 層(5μg/ml)を添加して、ハイブリダイゼーションシグナルを37℃で3 0分間増幅させた。スライドを、5%ヤギ血清/2×SSC/3%BSA/0. 1%ツイーン20中で10〜20分間プレインキュベート後、増幅工程で免疫学 的非特異結合を減少させた。洗浄後、FITC−アビジンの第2の層を、前記の ようにスライドに加えた。ハイブリダイゼーションシグナルの強度を上げるため に、必要に応じて2回目の増幅を行ってもよい。次にスライドを、2×SSC/ 0.1%ツイーン20で45℃で洗浄して、簡単に水を切る。 例12染色体R分染法 染色体バンドと蛍光シグナルを同時に見るために、色素クロモマイシン(chrom omycin)A3とジスタマイシン(dystamycin)Aを逆染色として用いた (シュバイツアー(Schweizer)、Chromosoma 58:307−324 (1976);シュバイツアー(Schweizer)ら、Hum.Genet 57:1 −14(1981);マゲニス(Magenis)ら、Hum.Genet 69:30 0−303(1985))。最後の検出の直後に、スライドをマキラバン(McIla vane's)緩衝液(pH8.5〜9.0)(シュバイツアー(Schweizer)ら、前述) (蒸留水で1:1に希釈)で洗浄後、染色した。次に、100μlのクロモマイ シン(chromomycin)A3(1/2マキラバン(McIlavane's)緩衝液(pH8.5〜 9.0)中0.5mg/ml)を、スライドの上に乗せ10分間〜1時間、室温 で暗所に入れた。必要な染色時間は、スライドの新鮮さに依存し、新鮮なスライ ドは長い染色時間が必要であり、古いスライドはわずか10分間の染色でよい。 第1回の染色後、スライドを1/2マキラバン(McIlavane's)緩衝液で1分間洗 浄し、過剰の液体を振って除去した。次に、スライドの上に50μlの0.1m g/mlジスタマイシンAを乗せて、室温で1〜2分間インキュベートして染色 して、次に前記のように洗浄した。 この段階で、小さい挿入体を有するDNAプローブ(例えば、弱いシグナルを 生じると予測される)を用いるなら、リン酸緩衝液中にp−フェニレンジアミン を含有する抗−褪色緩衝液の薄い層を乗せることができる(ジョンソン(Johnson )ら、J.Immuno.Methods 43:349−350(1981) )。 2回のクロモマイシンA3とジスタマイシンA染色により、最大の分染の分解 能と最小の褪色が得られる。さらに、検出工程の直後(2〜3日以内)にスライ ドを染色すると最適の分染結果が得られる。染色直後、すなわち小さいプローブ (1.0kb〜2.5kb)については3日以内、大きなプローブ(>2.5〜 3kb)については1〜2週間以内に、スライドを顕微鏡観察するのが良い。蛍 光顕微鏡でスライドを観察する前に、軽い逆染色を行えば良い。実際、この分染 法の利点は、必要であれば染色体を明るくするために、ハイブリダイゼーション 後のどの時点でも逆染色工程を繰り返すことができることである。さらに、像を とらえた後、コンピューターシステムを用いて、バンドパターンを選択的に漂白 して、より明瞭にFITCハイブリダイゼーションシグナルを見ることができる 。 例13顕微鏡と写真 ツアイスアクシオフォト(Zeiss Axiophot)100またはアクシオベルト(Ax iovert)135蛍光顕微鏡(ツアイス社(Zeiss,Inc.)、ソーンウッド(Thornwoo d)、ニューヨーク)を用いて、スライドを観察した。FITCとクロモマイシン A3は両方とも、400〜490nmバンドパスエキサイター(band pass excit er)、460nmダイクロイック(dichloic)、および470nmバリアー(ツ アイスフィルターセット#5)を用いて励起する。ハイブリダイズしたセグメン トは、明るい青緑色または明るい黄緑色の点として現れ、染色体バンドの残りの 部分は、薄暗い緑色として現れる。コダックテクニカルパン(Kodak Technical p an)(ASA100)フィルムを用いて、白黒写真を撮った。カラー画像は、冷 却したCCDカメラ(フォトメトリクス(Photometrics)CH250、フォトメ トリクス社(Photometrics Ltd.)、ツーソン、アリゾナ州)により、BDS(バ イオロジカル・デテクション・システムズ(Biological Detection Systems)、ピ ッツバーグ、ペンシルバニア州)イメージングソフトウェアを用いてとらえた。 本発明を好適な態様に関して詳述したが、本明細書に記載の請求の範囲の精神 や範囲を逸脱することなく、修飾や変更が可能であることは理解されるであろう 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/53 G01N 33/53 D 33/577 33/577 B //(C12N 15/09 ZNA C12R 1:91)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ヒトEHOC−1ポリペプチドをコードする、単離された核酸。 2.核酸はDNAを含んでなる、請求項1記載の単離された核酸。 3.DNAはcDNAである、請求項2記載のDNA。 4.DNAは、配列番号:2に記載のアミノ酸配列をコードする、請求項2記 載のDNA。 5.DNAは、高厳密性条件下で配列番号:1または配列番号:6に記載の実 質的に全てのコード配列(ヌクレオチド138〜3710)にハイブリダイズす る、請求項2記載のDNA。 6.DNAは、配列番号:1または配列番号:6に記載のヌクレオチド配列と 実質的に同じヌクレオチド配列を有する、請求項2記載のDNA。 7.請求項2記載のDNAを含んでなるベクター。 8.細胞は原核細胞または真核細胞である、請求項7記載のベクターを含有す る宿主細胞。 9.細胞は機能性EHOC−1タンパク質を発現する、請求項8記載の宿主細 胞。 10.配列番号:1または配列番号:6に記載のヌクレオチド配列の核酸の配列 と特異的にハイブリダイズすることができる、少なくとも15ヌクレオチドを含 んでなる核酸プローブ。 11.プローブは検出可能なマーカーで標識される、請求項10記載の核酸プロ ーブ。 12.複数のプローブを含んでなる、遺伝子座q22.3で第21染色体の突然 変異および異数性を検出するためのキットであって、各プローブは、配列番号: 1または配列番号:6に記載のヌクレオチド配列の核酸の配列と特異的にハイブ リダイズすることができる、少なくとも15塩基対の隣接ヌクレオチドを有する 核酸配列を含んでなり、各プローブは、染色体21q22.3上の特異的遺伝子 座に対応する、上記キット。 13.請求項2記載のDNAに相補的な単離されたmRNA。 14.RNA転写のプロモーターに機能的に結合している、請求項2記載の核酸 の化学的類似体を含んでなるオリゴヌクレオチド組成物。 15.請求項13記載のmRNAに特異的に結合することができ、その翻訳を調 節することができる、アンチセンスオリゴヌクレオチド。 16.単離されたEHOC−1ポリペプチドおよびその機能性同等物。 17.ポリペプチドは、配列番号:2に記載のものと実質的に同じアミノ酸配列 を有する、請求項16記載の単離されたEHOC−1ポリペプチド。 18.ポリペプチドは、配列番号:2に記載のものと同じアミノ酸配列を有する 、請求項16記載の単離されたEHOC−1ポリペプチド。 19.ポリペプチドは、配列番号:1または配列番号:6に記載のものと実質的 に同じヌクレオチド配列であるヌクレオチド配列によりコードされる、請求項1 6記載の単離されたEHOC−1ポリペプチド。 20.ポリペプチドは、配列番号:1または配列番号:6に記載のヌクレオチド 配列によりコードされる、請求項16記載の単離されたEHOC−1ポリペプチ ド。 21.組換え法で宿主細胞中で発現されるEHOC−1ポリペプチド。 22.ポリペプチドは、配列番号:1または配列番号:6に記載のものと実質的 に同じヌクレオチド配列であるヌクレオチド配列によりコードされる、請求項2 1記載のEHOC−1ポリペプチド。 23.ポリペプチドは、配列番号:1または配列番号:6に記載のヌクレオチド 配列によりコードされる、請求項21記載のEHOC−1ポリペプチド。 24.ヒトEHOC−1タンパク質上の抗原決定基に特異的に結合する抗体また はその活性断片。 25.抗体はモノクローナル抗体である、請求項24記載の抗体。 26.抗体はポリクローナル抗体である、請求項24記載の抗体。 27.ヒトEHOC−1ポリペプチドの発現を調節するのに有効な量の請求項1 3記載のアンチセンスオリゴヌクレオチドと、細胞膜を通過することができる許 容される疎水性担体を含んでなる組成物。 28.オリゴヌクレオチドは、mRNAを不活性化する物質に結合している、請 求項27記載の組成物。 29.物質はリボザイムである、請求項28記載の組成物。 30.ヒトEHOC−1受容体に対する天然に存在するリガンドへの結合を阻止 するのに有効な量の請求項24記載の抗体と、許容される担体を含んでなる組成 物。 31.ヒトEHOC−1ポリペプチドをコードするDNAを発現するトランスジ ェニック非ヒト哺乳動物。 32.ポリペプチドをコードするDNAは、正常ポリペプチド活性を示すことが できないように突然変異され、発現されたポリペプチドは未変性のEHOC−1 ポリペプチドではない、請求項31記載のトランスジェニック非ヒト哺乳動物。 33.アンチセンスDNAは、ヒトEHOC−1ポリペプチドをコードするmR NAに相補的なアンチセンスmRNAに転写される、そのゲノムが、ヒトEHO C−1ポリペプチドをコードするDNAに相補的なアンチセンスDNAを含んで なるトランスジェニック非ヒト哺乳動物。 34.DNAは誘導性プロモーターに機能的に結合している、請求項31記載の トランスジェニック非ヒト哺乳動物。 35.DNAは組織特異的制御成分に機能的に結合している、請求項31記載の トランスジェニック非ヒト哺乳動物。 36.トランスジェニック非ヒト哺乳動物はマウスである、請求項31記載のト ランスジェニック非ヒト哺乳動物。 37.ヒトEHOC−1タンパク質をコードする核酸の同定方法であって、核酸 を含有する試料に請求項11記載のプローブを接触させ、ここで、接触は高厳密 性ハイブリダイゼーション条件下で行われる、これにハイブリダイズする化合物 を同定することからなる、上記方法。 38.請求項9記載の細胞に化合物を接触させ、これに結合する化合物を同定す ることからなる、ヒトEHOC−1ポリペプチドに結合する化合物の同定方法。 39.細胞表面上のヒトEHOC−1ポリペプチドの存在の検出方法であって、 試験細胞に請求項24記載の抗体を接触させ、抗体−受容体複合体の存在を検出 し、そして細胞表面上のヒトEHOC−1ポリペプチドの存在を検出することか らなる、上記方法。 40.特異的なヒトEHOC−1ポリペプチドアレルの発現に関連する疾患への 罹り易さを診断する方法であって、該方法は、核酸を含有する試料に複数のプロ ーブを接触させることからなり、各プローブは、配列番号:1または配列番号: 6記載のヌクレオチド配列の核酸の配列と特異的にハイブリダイズすることがで きる、少なくとも15塩基対の隣接ヌクレオチドを有する核酸配列を含んでなり 、各プローブは染色体21q22.3上の特異的遺伝子座に対応する、上記方法 。 41.疾患は、進行性ミオクローヌスてんかん、全前脳症、または自己免疫多腺 性疾患から選択される、請求項40記載の方法。 42.遺伝子の発現を調節する組成物を投与することからなる、特定の疾患に関 連した症状の発生を検出する方法。 43.ヒト染色体座21q22.3に変化を導入する方法であって、進行性ミオ クローヌスてんかんを有する被験体から得られた細胞の試料を、選択性マーカー 遺伝子とともに請求項1記載の核酸で形質転換し;選択培地で細胞を維持し;そ して、修飾された標的配列を含有する生存細胞を単離する、ことからなる上記方 法。 44.野生型EHOC−1遺伝子またはその機能性断片を、発現されるように細 胞内に導入することからなる、EHOC−1遺伝子内で突然変異/異数性を有す る該細胞に野生型EHOC−1遺伝子機能を付与する方法。 45.プライマーは、配列番号:1、配列番号:5または配列番号:6に記載の 核酸配列から得られた核酸配列を含んでなる、進行性ミオクローヌスてんかんの 増幅診断のための1本鎖DNAプライマー。 46.任意のBACクローン中に含有される遺伝子内の変種ヌクレオチド配列の 有無を測定することからなる、核酸試料中の1つまたはそれ以上のEHOC−1 アレルの検出方法。
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