JPH09221075A

JPH09221075A - 荷籠の防犯用具

Info

Publication number: JPH09221075A
Application number: JP8029567A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiro Tokitsu; 和裕時津
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-02-16
Filing date: 1996-02-16
Publication date: 1997-08-26

Abstract

(57)【要約】【課題】自転車やミニバイクの荷籠に収容した積み荷
を、ひったくりや窃盗によって奪われないようにするこ
とを課題とする。【解決手段】筒状に形成された網体１の一方の開口縁
に、この開口縁を開閉する締め具２を設け、他方の開口
縁に、荷籠の上端部に係止する複数の留め具３を設けて
荷籠の防犯用具を構成する。また、前記開口縁を開閉す
る締め具３を、この開口縁に沿って設けられたひも４
と、このひも４に沿って可動する絞り部材５とから構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ひったくりなど
の窃盗から荷籠の積み荷を守るための防犯用具に関す
る。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
自転車やミニバイクを利用する人は、その積み荷を荷籠
に入れることが多い。

【０００３】しかしこうした積み荷は、上部を開口した
状態の荷籠に収容されていることが多いために、たとえ
走行中であっても、すれ違いざまに奪われたり、駐停車
している間に、荷籠から抜き取られたりすることがあ
る。

【０００４】この発明は、以上のような場合に備えて、
自転車やミニバイクの荷籠に収容した積み荷を、ひった
くりや窃盗によって奪われないようにできる荷籠の防犯
用具を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、筒状に形成された網体の一方の開口縁
に、この開口縁を開閉する締め具を設け、他方の開口縁
に、荷籠の上端部に係止する複数の留め具を設けた構成
としたものである。

【０００６】また、前記開口縁を開閉する締め具を、こ
の開口縁に沿って設けられたひもと、このひもに沿って
可動する絞り部材とから構成した。

【０００７】この構成により、荷籠の上縁部に上記留め
具を係止すると、筒状に形成された網体は、この荷籠の
上部を覆うこととなる。そして、筒状に形成された網体
の開口縁を開閉する締め具として、前記網体の開口縁に
沿ってひもを設け、このひもに沿って可動する絞り部材
を設けたので、この締め具によって網体の開口縁が閉じ
られることとなり、荷籠に収容した積み荷を、簡単に取
り出すことができなくなる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、添付図面にしたがって、こ
の発明の実施の一形態について説明する。

【０００９】図１に示される荷籠の防犯用具は、強靱で
可撓性のある合成繊維製の網を用いて筒状に形成された
網体１と、この網体１の一方の開口縁に設けられた締め
具２と、この網体１の他方の開口縁に設けられた複数の
留め具３とからなる。

【００１０】上記網体１に用いる網は、撥水性材料を用
いることにより、雨水で濡れるのを防止でき、また蛍光
色にすると、夜間における自転車乗車時の安全性を、よ
り向上させることができる。

【００１１】前記締め具２はひも４を用い、このひも４
は、網体１の網目に対して内側と外側とに交互に通され
ており、その両端には、このひも４の両端からこのひも
４に沿って可動する絞り部材５が設けられていて、この
絞り部材５が抜け出さないように、前記ひも４の両端を
結んである。そして、ひも４の両端を引っ張りながらこ
の絞り部材５を締めると、ひも４を設けた網体１の開口
部が閉じられることとなる。

【００１２】また、図２に示すように、前記留め具３
は、前記網体１の網糸に外嵌する取付部の一端に設けら
れたフック６と、他の一端にフック６の弾性開閉片７と
を設けて形成されている。このような留め具３をもちい
ることにより、荷籠８に対する網体１の取り付け、取り
外しが自在となる。しかも、複数の留め具３により、荷
籠の開口形状に沿って網体１を取り付けることができ
る。

【００１３】図３は、このように構成されたこの発明の
荷籠の防犯用具を、自転車の荷籠８に取り付けた状態を
示している。

【００１４】自転車の荷籠８は、金属製の金網等を用い
て形成されており、その上縁を開口した容器状の形状を
成しているので、この開口から荷物やかばんを出し入れ
できるようになっている。前記した網体１の口径は、こ
の荷籠８の上縁開口の口径とほぼ等しい大きめに作られ
ている。

【００１５】この荷籠８に前記留め金３を引っかける
と、この荷籠８の上方が網体１によって覆われる。さら
に前記絞り部材５によってひも４を締めると、網体１の
上縁の開口部が閉じられることとなる。

【００１６】こうして積み荷は、上縁の開口部を閉じた
網体１によってその上方を覆われることとなり、簡単に
取り出されることがなくなる。

【００１７】また、自転車やミニバイクを駐停車させた
ときも、網体１の上縁部を開くのに手間がかかって収容
物を奪取できない、という心理的な作用を、まわりに与
えることができる。このとき、網体の上縁部を閉じたあ
と、締め延ばされたひも４を、網体１の上縁部にくくり
つけておくと、この上縁部をより開口しにくくなって効
果的である。さらに、網体１で荷籠８の上部を覆うの
で、積み荷の荷崩れの発生を防止できる。

【００１８】なお、網体１の上縁部を開閉自在にする締
め具２として、前記ひも４を用いる以外に、網体の上縁
部にスナップやホックを設けてもよい。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、この発明の荷籠の
防犯用具を使用すると、自転車やミニバイクを利用する
人が、その積み荷を荷籠に入れていても、網体でその上
部を覆うことができ、この網体が邪魔になって、積み荷
を簡単に取り出すことができなくなるので、ひったくり
のような窃盗による被害に遭うことを防止することがで
きる。

【００２０】また、前記自転車やミニバイクの駐停車中
においても、網体で積み荷を覆うことにより、その上縁
部を開口するのに手間がかかって奪取できないという心
理的作用をまわりに与えることができるので、窃盗行為
を未然に防止できるとともに、網体によって荷籠に入れ
た積み荷の荷崩れを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の荷籠の防犯用具を示す斜視図

【図２】この発明の荷籠の防犯用具を自転車の荷籠に取
り付けた要部拡大図

【図３】この発明の荷籠の防犯用具を自転車の荷籠に取
り付けた状態を示す斜視図

【符号の説明】

１網体２締め具３留め具４ひも５絞り部材６フック７弾性開閉片８荷籠

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】筒状に形成された網体の一方の開口縁
に、この開口縁を開閉する締め具を設け、他方の開口縁
に、荷籠の上端部に係止する複数の留め具を設けたこと
を特徴とする荷籠の防犯用具。
【請求項２】前記開口縁を開閉する締め具が、この開
口縁に沿って設けられたひもと、このひもに沿って可動
する絞り部材とからなることを特徴とする請求項１に記
載の荷籠の防犯用具。