JPH09220668A - 鉄骨の溶接用予熱器 - Google Patents

鉄骨の溶接用予熱器

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Publication number
JPH09220668A
JPH09220668A JP2684596A JP2684596A JPH09220668A JP H09220668 A JPH09220668 A JP H09220668A JP 2684596 A JP2684596 A JP 2684596A JP 2684596 A JP2684596 A JP 2684596A JP H09220668 A JPH09220668 A JP H09220668A
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JP
Japan
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steel frame
preheater
heat
welding
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP2684596A
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English (en)
Inventor
Hideo Otsuka
英郎 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯可能な独立した発熱体を熱源として用い
て、加熱作業を著しく容易化することができる鉄骨の溶
接用予熱器を提供する。 【解決手段】 容器本体14の上側に、熱源を収容する
収納部12を形成する。収納部12の開口部を蓋体18
で開閉可能に閉止する。収納部12には携帯可能な発熱
体20を収容する。容器本体14の下側に永久磁石を設
け、この永久磁石の磁力をもって予熱器10を鉄骨に着
脱可能に取付ける。容器本体14にはさらに、鉄骨表面
に触れるようにして温度センサーを設け、温度センサー
で計測した付着面の温度を温度表示部24に表示すると
共に、時間表示部26によって加熱時間を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨の溶接部分を
予め熱しておくための新規な溶接用予熱器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鉄骨を溶接する場合、溶接による
鉄骨の割れを防止するために、予め溶接部分近傍を熱し
ておくことが必要な場合がある。これは、鉄骨造建物等
における溶接部分の品質管理において、きわめて重要な
管理項目である。また、この加熱状態は溶接前のみなら
ず、溶接中および溶接後の適宜時間も維持しておくこと
が望ましい。
【0003】ところで、前記溶接部分の予熱は従来、ア
セチレンバーナとか電熱器を用いて鉄骨を加熱するのが
一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の鉄骨の予熱手段にあっては、アセチレンバーナを
用いた場合はガスの供給用ホースを、また、電熱器を用
いた場合はキャプタイアを加熱場所まで引張ってくる必
要ある。このため、溶接箇所が多い場合とか、溶接箇所
が遠く離れている場合等は、機器の運搬作業等を含めて
加熱作業が著しく煩雑となり、多くの手間および労力を
必要として溶接作業を非能率化させるという課題があっ
た。
【0005】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、携帯可能な独立した発熱体を熱源として用いて、加
熱作業を著しく容易化することができる鉄骨の溶接用予
熱器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、携帯可能な独立した発熱体を熱源として
用い、この発熱体を収容して開口部が蓋体で開閉可能に
閉止される収納部を設けた容器本体と、この容器本体を
鉄骨の溶接部分近傍に着脱可能に固定する治具とを備え
た構成とする。
【0007】また、前記治具としては、クランプ若しく
は磁石を用いることができる。
【0008】また、前記熱源は、化学的に反応して発熱
する発熱体であることが望ましい。
【0009】さらに、前記容器本体に、これを取り付け
た鉄骨部分の温度を検出する温度センサーを設けると共
に、この温度センサーで検出された温度の表示部を容器
本体に設ける構成とする。
【0010】以上の構成により本発明の鉄骨の溶接用予
熱器にあっては、収納部内に発熱体を収容すると共に蓋
体を閉止し、これを治具を用いて溶接部分近傍に固定し
ておくことにより、当該溶接部分近傍は発熱体の熱が伝
達されて加熱される。このとき、携帯可能な独立した発
熱体を使用しているため、予熱器自体も独立して用いる
ことができると共に、治具によって容器本体を簡単に鉄
骨に着脱可能に固定することができるため、予熱器を任
意の場所に簡単に取付けることができる。従って、溶接
部分近傍の鉄骨の加熱作業を著しく簡単化でき、溶接作
業を高能率化して工期の短縮化を図ることができる。
【0011】治具として、従来から一般に良く用いられ
ているクランプや磁石を使用することとしたので、特殊
な技能を必要とせずに簡単に容器本体を鉄骨に着脱可能
に固定することができる。
【0012】また、前記熱源を化学的に反応して発熱す
る発熱体とすることにより、水和熱,酸化熱または還元
熱等を利用して簡単に発熱させて、鉄骨を加熱すること
ができる。
【0013】更に、前記容器本体に設けた温度センサー
で予熱器を取り付けた箇所近傍の鉄骨の温度を検出する
と共に、この温度センサーで検出した温度を前記容器本
体の表示部に表示させるようにしたので、鉄骨の加熱温
度を簡単かつ正確に知ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を参照して詳細に説明する。図1から図3は本発明の鉄
骨の溶接用予熱器の一実施例を示し、図1は予熱器の平
面図、図2は予熱器の正面図、図3は予熱器の使用状態
を示す説明図である。
【0015】即ち、本実施例の予熱器10は図1,図2
に示すように、上側に熱源を収容する収納部12を形成
した容器本体14を備える。容器本体14はアルミニウ
ム等の蓄熱性が良好な軽量材質で形成される。前記収納
部12の開口部には、これを閉止するためにヒンジ16
を介して蓋体18が開閉可能に設けられている。前記蓋
体18は正面に設けたロックボタン32の操作で開閉さ
れる。
【0016】前記熱源としては、例えば生石灰と水とを
反応させたときに発生する水和熱を利用して化学的に発
熱する発熱体20を用いることができ、携帯可能な独立
したものとなっている。前記化学的に発熱する発熱体2
0としては、前記水和熱を利用するもの以外に酸化熱ま
たは還元熱等を利用するものを用いることができる。ま
た、化学的反応以外にカイロ等のように燃料の燃焼熱を
利用するもの、更には携帯可能なバッテリで発熱される
ヒータでもよく、いずれにしても長時間に亘って多くの
熱量を安定して供給できる熱源を用いることが望まし
い。この際の鉄骨の加熱温度は、その鋼材の材質や板
厚、拘束条件などで種々選定されるが、おおよそ70〜
120°位とされる。
【0017】前記容器本体14の下側には永久磁石22
が設けられ、この永久磁石22の磁力をもって予熱器1
0は鉄骨に着脱可能に取付けられる。前記永久磁石22
は高温に強い強磁性体で形成される。固定用の治具とし
てはこの他にも一般によく知られているクランプがあ
り、これを用いて容器本体10を鉄骨に固定するように
しても良い。
【0018】前記容器本体14の上側には、前記収納部
12の側方に温度表示部24,時間表示部26および時
間表示部26に表示されている時間のリセットボタン2
8が設けられ、一方、容器本体14の下側には鉄骨に触
れるようにして温度センサー34が設けられる。そし
て、温度センサー34で計測した付着面の温度を温度表
示部24に表示すると共に、時間表示部26によって加
熱時間を表示させるようになっている。
【0019】前記構成になる予熱器10は、図3に示す
ように溶接しようとする鉄骨30の溶接部分Mの近傍に
取付けられ、溶接する所定時間前に収納部12に収容し
た発熱体20によって鉄骨30を熱しておくようになっ
ている。
【0020】以上の構成により本実施例の予熱器10に
あっては、収納部12に発熱体20を収容して鉄骨30
に取付けておくことにより、発熱体20から発生した熱
は永久磁石22を介して鉄骨30に伝達され、これを加
熱することができる。このとき、前記発熱体20として
は独立して携帯可能なものを使用しているため、予熱器
10自体を独立して用いることができると共に、下側に
設けた永久磁石22を介してこの予熱器10を鉄骨30
に着脱可能に取付けることができる。このため、予熱器
10を任意の場所に簡単に取付けることができるため、
溶接部分M近傍の加熱作業を容易化でき、溶接作業の能
率を向上させて工期の短縮化を図ることができる。
【0021】特に、前記発熱体20として、水和熱,酸
化熱,還元熱等の化学的に反応して発熱するものを用い
た場合は、複数の物質を分離して収納した袋を叩く,揉
む等の動作で反応させて簡単に発熱させることができる
ため、取扱いが著しく簡単になる。
【0022】また、本実施例では温度センサー34を設
けて、温度表示部24,時間表示部26によって加熱す
る際の温度管理を正確に行うことができるため、溶接部
分Mの品質管理を著しく向上することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の鉄骨の溶接
用予熱器にあっては、収納部内に携帯可能な独立した発
熱体を収容して蓋体を閉止し、容器本体を治具を用いて
鉄骨の溶接部分近傍に固定して、当該溶接部分近傍に発
熱体の熱を伝達して加熱するようになっている。このた
め、予熱器自体を独立に携帯して用いることができると
共に、治具によって簡単に予熱器を鉄骨に着脱可能に固
定することができるため、予熱器を任意の場所に簡単に
取付けることができる。従って、溶接部分近傍の鉄骨の
加熱作業を著しく容易化することができて、溶接作業の
能率を向上して工期の短縮化を図ることができる。
【0024】本発明の請求項2にあっては、治具とし
て、従来から一般に良く用いられているクランプや磁石
を使用することとしたので、特殊な技能を必要とせずに
簡単に容器本体を鉄骨に着脱可能に固定することができ
る。
【0025】また、本発明の請求項3にあっては、前記
熱源を化学的に反応して発熱する発熱体としたので、水
和熱,酸化熱または還元熱等を利用して簡単に発熱させ
て鉄骨を加熱することができる。
【0026】更に、本発明の請求項4にあっては、容器
本体に、これを取り付けた鉄骨部分の温度を検出する温
度センサーを設けると共に、この温度センサーで検出さ
れた温度の表示部を容器本体に設けたことにより、鉄骨
の加熱温度を簡単かつ正確に知ることができ、延いて
は、溶接部分の温度管理を正確に行って溶接強度をより
高めることができるという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄骨の溶接用予熱器の一実施例を示す
平面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す予熱器の正面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例を示す予熱器の使用状態の説
明図である。
【符号の説明】
10 予熱器 12 収納部 14 容器本体 18 蓋体 22 永久磁石 24 温度表示
部 30 鉄骨 M 溶接部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯可能な独立した発熱体を熱源として
    用い、この発熱体を収容して開口部が蓋体で開閉可能に
    閉止される収納部を設けた容器本体と、この容器本体を
    鉄骨の溶接部分近傍に着脱可能に固定する治具とを備え
    たことを特徴とする鉄骨の溶接用予熱器。
  2. 【請求項2】 前記治具が、クランプ若しくは磁石であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の鉄骨の溶接用予熱
    器。
  3. 【請求項3】 前記熱源は、化学的に反応して発熱する
    発熱体であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の鉄骨の溶接用予熱器。
  4. 【請求項4】 前記容器本体に、これを取り付けた鉄骨
    部分の温度を検出する温度センサーを設けると共に、こ
    の温度センサーで検出された温度の表示部を容器本体に
    設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に
    記載の鉄骨の溶接用予熱器。
JP2684596A 1996-02-14 1996-02-14 鉄骨の溶接用予熱器 Pending JPH09220668A (ja)

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JP2684596A JPH09220668A (ja) 1996-02-14 1996-02-14 鉄骨の溶接用予熱器

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JP2684596A JPH09220668A (ja) 1996-02-14 1996-02-14 鉄骨の溶接用予熱器

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JPH09220668A true JPH09220668A (ja) 1997-08-26

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JP2684596A Pending JPH09220668A (ja) 1996-02-14 1996-02-14 鉄骨の溶接用予熱器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005329435A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 容器の溶接方法及びその装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005329435A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 容器の溶接方法及びその装置

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