JPH09220259A - おむつ濡れ報知装置と濡れ検知センサ - Google Patents
おむつ濡れ報知装置と濡れ検知センサInfo
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- JPH09220259A JPH09220259A JP8052260A JP5226096A JPH09220259A JP H09220259 A JPH09220259 A JP H09220259A JP 8052260 A JP8052260 A JP 8052260A JP 5226096 A JP5226096 A JP 5226096A JP H09220259 A JPH09220259 A JP H09220259A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 乳幼児や老人がおむつを濡らしたとき、
これを母親や介護者に報知する装置と、その装置に使用
するセンサを提供する。 【解決手段】 一対の電極３，４を僅か離して並べて付
着形成して両電極３，４間に静電容量を形成し、おむつ
が濡れたとき静電容量が変化するおむつの濡れ検知セン
サと、この濡れ検知センサの電極３，４に交流信号を印
加する発振器１１と、一対の電極３，４間の静電容量の
変化を捉える検知器１３と、この検知器１３の出力信号
によって作動するバイブレータ１５あるいはブザーから
構成される。おむつの使用者が排泄しておむつが濡れる
と電極３，４間の静電容量が変化し、バイブレータ１５
あるいはブザーを作動させ、母親あるいは介護者にこれ
を報知する。
これを母親や介護者に報知する装置と、その装置に使用
するセンサを提供する。 【解決手段】 一対の電極３，４を僅か離して並べて付
着形成して両電極３，４間に静電容量を形成し、おむつ
が濡れたとき静電容量が変化するおむつの濡れ検知セン
サと、この濡れ検知センサの電極３，４に交流信号を印
加する発振器１１と、一対の電極３，４間の静電容量の
変化を捉える検知器１３と、この検知器１３の出力信号
によって作動するバイブレータ１５あるいはブザーから
構成される。おむつの使用者が排泄しておむつが濡れる
と電極３，４間の静電容量が変化し、バイブレータ１５
あるいはブザーを作動させ、母親あるいは介護者にこれ
を報知する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳幼児あるいは老
人等が当てるおむつに適用する濡れ検知センサとおむつ
濡れ報知装置に関するものである。
人等が当てるおむつに適用する濡れ検知センサとおむつ
濡れ報知装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】普通、おむつは乳幼児に使用されるが、
また老人にもおむつの使用者が最近増加している。排泄
によって濡らされたおむつは、そのまま放置しておくと
不快であるし、また匂いや肌荒れの原因にもなるので、
濡れたらすぐに交換するのが理想的である。しかしなが
ら母親が自分の子の面倒を見るときにはその様子を見て
おむつを交換するので濡れたままにしておくということ
は少ないが、老人病院等における寝た切り老人などは、
一定時間ごとにおむつ交換を行うことが多いため、個人
差のある排泄時間に適応できないことが多く、数回分の
濡れをそのままにしておくことも生ずる。濡れた状態で
長時間放置されることは、健康上および衛生上好ましい
ものではない。
また老人にもおむつの使用者が最近増加している。排泄
によって濡らされたおむつは、そのまま放置しておくと
不快であるし、また匂いや肌荒れの原因にもなるので、
濡れたらすぐに交換するのが理想的である。しかしなが
ら母親が自分の子の面倒を見るときにはその様子を見て
おむつを交換するので濡れたままにしておくということ
は少ないが、老人病院等における寝た切り老人などは、
一定時間ごとにおむつ交換を行うことが多いため、個人
差のある排泄時間に適応できないことが多く、数回分の
濡れをそのままにしておくことも生ずる。濡れた状態で
長時間放置されることは、健康上および衛生上好ましい
ものではない。
【０００３】そこでおむつが濡れたときにこれを電気的
に検出し、自己あるいは他人に報知するものが種々案出
されている。その一つとして実開昭６０−１８１３１１
号の明細書に記載されたものがある。これは水分不透過
性の裏面シートの一端部を吸水層を覆うように延設し、
この延設部分の両側より挟着するように金属層を付着形
成したもので、吸水層をはさむ裏面シートと金属層とで
コンデンサを形成し、吸水層の水分吸着量によって変化
する静電容量を捉えておむつの濡れを知ろうとするもの
である。
に検出し、自己あるいは他人に報知するものが種々案出
されている。その一つとして実開昭６０−１８１３１１
号の明細書に記載されたものがある。これは水分不透過
性の裏面シートの一端部を吸水層を覆うように延設し、
この延設部分の両側より挟着するように金属層を付着形
成したもので、吸水層をはさむ裏面シートと金属層とで
コンデンサを形成し、吸水層の水分吸着量によって変化
する静電容量を捉えておむつの濡れを知ろうとするもの
である。
【０００４】また、他の例として実公平６−２１０１８
号公報に開示されたものがある。これは、上記センサの
構造を具体的にしたものであり、長方形の水分不透過性
の裏面シートの長手方向に沿って一定の間隔を保持して
平行に金属層を設け、一方の金属層のみを被覆して電気
絶縁層とすると共に、これらの上面を水分透過性の表面
シートで覆ったものである。この構造では金属層と電気
絶縁層及び表面シートによって構成されるコンデンサの
静電容量変化を検知しておむつの濡れをしることにな
る。
号公報に開示されたものがある。これは、上記センサの
構造を具体的にしたものであり、長方形の水分不透過性
の裏面シートの長手方向に沿って一定の間隔を保持して
平行に金属層を設け、一方の金属層のみを被覆して電気
絶縁層とすると共に、これらの上面を水分透過性の表面
シートで覆ったものである。この構造では金属層と電気
絶縁層及び表面シートによって構成されるコンデンサの
静電容量変化を検知しておむつの濡れをしることにな
る。
【０００５】さらに他の例として実公平６−７６９８号
公報に開示されたものがある。これは、使い捨て紙製の
おむつ本体に導電性表面吸着層を形成させた湿度センサ
を取付け、その出力信号を電波で外部に放射するもので
ある。
公報に開示されたものがある。これは、使い捨て紙製の
おむつ本体に導電性表面吸着層を形成させた湿度センサ
を取付け、その出力信号を電波で外部に放射するもので
ある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】これらの技術により、
おむつが濡れたことを介護者等に報知することができる
ことになった。しかしながらこれらのものは、いずれも
金属層をおむつの中に介在させるものであることから、
おむつの廃棄と共にセンサも廃棄されることになり、セ
ンサ自体を長期に渡って使用するものではない。本発明
はこの点に改良を加えたおむつ濡れ報知装置と、それに
使用する濡れ検知センサを提供しようとするものであ
る。
おむつが濡れたことを介護者等に報知することができる
ことになった。しかしながらこれらのものは、いずれも
金属層をおむつの中に介在させるものであることから、
おむつの廃棄と共にセンサも廃棄されることになり、セ
ンサ自体を長期に渡って使用するものではない。本発明
はこの点に改良を加えたおむつ濡れ報知装置と、それに
使用する濡れ検知センサを提供しようとするものであ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項１に記載された発明
は、一対の電極を僅か離して並べて付着形成して両電極
間に静電容量を形成し、おむつが濡れたとき静電容量が
変化するおむつの濡れ検知センサと、該濡れ検知センサ
の前記電極に交流信号を印加する発振器と、前記一対の
電極間の静電容量の変化を捉える検知器と、該検知器の
出力信号によって作動するバイブレータ、ブザーの少な
くとも一方を備えたことを特徴とするおむつ濡れ報知装
置である。
決するための手段として、請求項１に記載された発明
は、一対の電極を僅か離して並べて付着形成して両電極
間に静電容量を形成し、おむつが濡れたとき静電容量が
変化するおむつの濡れ検知センサと、該濡れ検知センサ
の前記電極に交流信号を印加する発振器と、前記一対の
電極間の静電容量の変化を捉える検知器と、該検知器の
出力信号によって作動するバイブレータ、ブザーの少な
くとも一方を備えたことを特徴とするおむつ濡れ報知装
置である。
【０００８】請求項２に記載された発明は、一対の電極
を僅か離して並べて付着形成して両電極間に静電容量を
形成し、おむつが濡れたとき静電容量が変化するおむつ
の濡れ検知センサと、該濡れ検知センサの前記一対の電
極に交流信号を印加する発振器と、前記電極間の静電容
量の変化を捉える検知器と、該検知器の出力信号を電波
にして空中に放射する発振器および送信機と、該送信機
の信号を受信し、出力する受信機と、該受信機に接続さ
れたインジケータまたはブザーを備えたことを特徴とす
るおむつ濡れ報知装置である。
を僅か離して並べて付着形成して両電極間に静電容量を
形成し、おむつが濡れたとき静電容量が変化するおむつ
の濡れ検知センサと、該濡れ検知センサの前記一対の電
極に交流信号を印加する発振器と、前記電極間の静電容
量の変化を捉える検知器と、該検知器の出力信号を電波
にして空中に放射する発振器および送信機と、該送信機
の信号を受信し、出力する受信機と、該受信機に接続さ
れたインジケータまたはブザーを備えたことを特徴とす
るおむつ濡れ報知装置である。
【０００９】また、請求項３に記載された発明は、一対
の電極を僅か離して並べて付着形成して両電極間に静電
容量を形成し、おむつが濡れたとき静電容量が変化する
おむつの濡れ検知センサと、該濡れ検知センサの前記電
極に交流信号を印加する発振器と、前記一対の電極間の
静電容量の変化を捉える検知器と、該検知器の出力信号
にＩＤ番号を付す発振器と、該ＩＤ番号で複数の信号を
識別し表示する装置とを備えたことを特徴とするおむつ
濡れ報知装置である。
の電極を僅か離して並べて付着形成して両電極間に静電
容量を形成し、おむつが濡れたとき静電容量が変化する
おむつの濡れ検知センサと、該濡れ検知センサの前記電
極に交流信号を印加する発振器と、前記一対の電極間の
静電容量の変化を捉える検知器と、該検知器の出力信号
にＩＤ番号を付す発振器と、該ＩＤ番号で複数の信号を
識別し表示する装置とを備えたことを特徴とするおむつ
濡れ報知装置である。
【００１０】さらに、請求項４に記載された発明は、上
記各項に記載されたものにおける濡れ検知センサとし
て、２枚の水分不透過性のシートの間に一対の電極を僅
か離して並べて付着形成して両電極間に静電容量を形成
するとともに、シートの一面におむつ前部の表面に結合
する手段を設けたことを特徴とする。
記各項に記載されたものにおける濡れ検知センサとし
て、２枚の水分不透過性のシートの間に一対の電極を僅
か離して並べて付着形成して両電極間に静電容量を形成
するとともに、シートの一面におむつ前部の表面に結合
する手段を設けたことを特徴とする。
【００１１】さらにまた、請求項５に記載された発明
は、請求項４に記載されたものにおいて、一対の電極の
平面形状が、対向する辺において平行であり、あるいは
鋸歯状、波状等に屈折したものであることを特徴とす
る。
は、請求項４に記載されたものにおいて、一対の電極の
平面形状が、対向する辺において平行であり、あるいは
鋸歯状、波状等に屈折したものであることを特徴とす
る。
【００１２】このような構成とした濡れ検知センサは、
先の先行技術が濡れ面積の増大を捉えるものであったの
に対し、空気側の比誘電率に対する濡れたもの側の比誘
電率の変化を捉える点で相違し、またその原理によって
センサ自体をおむつの中に入れる必要がない。本発明
は、この濡れ検知センサを用いたおむつ濡れ報知装置
は、上述した先行技術には示されていない具体的な構造
を提供することになる。
先の先行技術が濡れ面積の増大を捉えるものであったの
に対し、空気側の比誘電率に対する濡れたもの側の比誘
電率の変化を捉える点で相違し、またその原理によって
センサ自体をおむつの中に入れる必要がない。本発明
は、この濡れ検知センサを用いたおむつ濡れ報知装置
は、上述した先行技術には示されていない具体的な構造
を提供することになる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図につ
いて説明する。まず図１および図２に示すものは濡れ検
知センサである。この濡れ検知センサ１は、水分不透過
性の裏面シート２の上面に金属膜からなる一対の電極
３，４を僅か（距離ｄ）離して並べて付着形成し、その
上面を、やはり水分不透過性の表面シート５で覆ったも
のである。
いて説明する。まず図１および図２に示すものは濡れ検
知センサである。この濡れ検知センサ１は、水分不透過
性の裏面シート２の上面に金属膜からなる一対の電極
３，４を僅か（距離ｄ）離して並べて付着形成し、その
上面を、やはり水分不透過性の表面シート５で覆ったも
のである。
【００１４】図２に示すように、裏面シート２にはおむ
つ６の表面に設けられた結合バンド７に結合する結合バ
ンド８が設けられている。結合バンド７，８としては、
いずれか一方の表面に繊維をループ状に編んで突出さ
せ、他方にはこのループ状の突出部に係合する突起を形
成したものが適しているが、もちろん他の構造のもので
あってもよい。９，１０は電極３，４に接続されたリー
ド線である。
つ６の表面に設けられた結合バンド７に結合する結合バ
ンド８が設けられている。結合バンド７，８としては、
いずれか一方の表面に繊維をループ状に編んで突出さ
せ、他方にはこのループ状の突出部に係合する突起を形
成したものが適しているが、もちろん他の構造のもので
あってもよい。９，１０は電極３，４に接続されたリー
ド線である。
【００１５】結合バンド７，８により、裏面シート２を
おむつ６の表面に取付けると、裏面シート２はおむつ６
側の比誘電率の影響を受け、表面シート５は空気中の比
誘電率の影響を受ける。図３は、おむつ６が濡れ、裏面
シート２側の比誘電率が水分中で「８０」にまで上がっ
た場合を示すものである。このとき表面シート５側は空
気中の比誘電率「１」のままであるので、ここに大きな
差が生ずる。電極３，４間の静電容量は、ここで大きく
変化する。
おむつ６の表面に取付けると、裏面シート２はおむつ６
側の比誘電率の影響を受け、表面シート５は空気中の比
誘電率の影響を受ける。図３は、おむつ６が濡れ、裏面
シート２側の比誘電率が水分中で「８０」にまで上がっ
た場合を示すものである。このとき表面シート５側は空
気中の比誘電率「１」のままであるので、ここに大きな
差が生ずる。電極３，４間の静電容量は、ここで大きく
変化する。
【００１６】実際に製作し、データをとったものにおい
ては、裏面シート２および表面シート５として、幅が４
０ｍｍ、長さが８０ｍｍ以内で厚さ５〜５０ミクロンの
長方形のポリプロピレン、ポリエステル等のプラスチッ
クフィルムを用いた。また電極としては、アルミニウ
ム、亜鉛、銅などの素材で、幅寸法が１０〜２０ミリメ
ートル、厚さ５０ミクロン以下のものを用いている。電
極３，４間の距離ｄは０．５ｍｍ程度設ける。この電極
３，４は、接着、蒸着またはラミネート等により、裏面
シート２の長手方向に沿って形成されている。電極３，
４の平面形状は図１に示すように、対向する辺において
鋸歯状にしてあるが、波状に屈折していてもよく、単に
平行にしてもよい。鋸歯状または波状にすれば、濡れた
ところの形状が複雑であっても良好に対応することがで
きる。
ては、裏面シート２および表面シート５として、幅が４
０ｍｍ、長さが８０ｍｍ以内で厚さ５〜５０ミクロンの
長方形のポリプロピレン、ポリエステル等のプラスチッ
クフィルムを用いた。また電極としては、アルミニウ
ム、亜鉛、銅などの素材で、幅寸法が１０〜２０ミリメ
ートル、厚さ５０ミクロン以下のものを用いている。電
極３，４間の距離ｄは０．５ｍｍ程度設ける。この電極
３，４は、接着、蒸着またはラミネート等により、裏面
シート２の長手方向に沿って形成されている。電極３，
４の平面形状は図１に示すように、対向する辺において
鋸歯状にしてあるが、波状に屈折していてもよく、単に
平行にしてもよい。鋸歯状または波状にすれば、濡れた
ところの形状が複雑であっても良好に対応することがで
きる。
【００１７】図４に示すものは、上記濡れ検知センサ１
を使用したおむつ濡れ報知装置の一例で請求項１に対応
する実施形態である。これを説明すると、１１は発振器
であり、濡れ検知センサ１の電極３に所定周波数の交流
信号を印加するものである。電極３，４間には所定容量
の静電容量があるので、電極３に交流信号が加えられる
と、電極４にも電圧が誘起され、電極４に負荷を接続す
れば、静電容量に応じた電流が流れる。電極４にはＩ−
Ｖ変換器１２を介して検知器１３が接続され、静電容量
の変化が検出される。この信号は次に接続されたオペア
ンプ１４から、その出力側に接続されたバイブレータ１
５に供給される。
を使用したおむつ濡れ報知装置の一例で請求項１に対応
する実施形態である。これを説明すると、１１は発振器
であり、濡れ検知センサ１の電極３に所定周波数の交流
信号を印加するものである。電極３，４間には所定容量
の静電容量があるので、電極３に交流信号が加えられる
と、電極４にも電圧が誘起され、電極４に負荷を接続す
れば、静電容量に応じた電流が流れる。電極４にはＩ−
Ｖ変換器１２を介して検知器１３が接続され、静電容量
の変化が検出される。この信号は次に接続されたオペア
ンプ１４から、その出力側に接続されたバイブレータ１
５に供給される。
【００１８】作用を説明する。濡れ検知センサ１は前述
のように、裏面シート２に設けられた結合バンド８をお
むつ６表面の結合バンド７に結合して使用する。おむつ
６に取付ける前では裏面シート２側と表面シート５側で
乾燥度が等しいので比誘電率はともに「１」程度で差が
生じない。おむつ６に取付けると裏面シート２側の湿度
が少々上がるので、比誘電率が僅かに変化し、電極３，
４間の静電容量も変化する。さらにおむつ６が使用者の
排泄によって濡れると、濡れた側の比誘電率が「８０」
程度と非常に高くなるので、濡れがあれば即座に検知で
きる。
のように、裏面シート２に設けられた結合バンド８をお
むつ６表面の結合バンド７に結合して使用する。おむつ
６に取付ける前では裏面シート２側と表面シート５側で
乾燥度が等しいので比誘電率はともに「１」程度で差が
生じない。おむつ６に取付けると裏面シート２側の湿度
が少々上がるので、比誘電率が僅かに変化し、電極３，
４間の静電容量も変化する。さらにおむつ６が使用者の
排泄によって濡れると、濡れた側の比誘電率が「８０」
程度と非常に高くなるので、濡れがあれば即座に検知で
きる。
【００１９】このように濡れ検知センサ１をおむつ６に
取付けた状態を基準にし、このときと排泄によっておむ
つ６が濡れたときとを比較し、濡れたことによって大き
く変わる静電容量を捉えてバイブレータ１５を作動させ
るのである。
取付けた状態を基準にし、このときと排泄によっておむ
つ６が濡れたときとを比較し、濡れたことによって大き
く変わる静電容量を捉えてバイブレータ１５を作動させ
るのである。
【００２０】バイブレータ１５を作動させるのは、たと
えば排泄には自覚がないが、排泄が知らされれば、その
あとの処理は自分で行うことができる老人などの場合で
ある。あとの処理も自分ではできず、介護者に頼る場合
にはバイブレータ１５に代え、あるいはバイブレータ１
５とともにブザーを接続することになる。
えば排泄には自覚がないが、排泄が知らされれば、その
あとの処理は自分で行うことができる老人などの場合で
ある。あとの処理も自分ではできず、介護者に頼る場合
にはバイブレータ１５に代え、あるいはバイブレータ１
５とともにブザーを接続することになる。
【００２１】図５に示すものは本発明の他の実施形態で
請求項２に対応するものである。この回路は、検知器１
３の出力信号を変調する発振器１６と、この信号を空中
に放射する送信器１７と、アンテナ１８と、アンテナ１
８からの電波を受信するアンテナ１９と、アンテナ１９
からの電波を受信検波する受信機２０と、受信機２０の
出力信号を切換える切換スイッチ２１と、切換スイッチ
２１に接続されたバイブレータ１５およびブザー２２で
構成される。
請求項２に対応するものである。この回路は、検知器１
３の出力信号を変調する発振器１６と、この信号を空中
に放射する送信器１７と、アンテナ１８と、アンテナ１
８からの電波を受信するアンテナ１９と、アンテナ１９
からの電波を受信検波する受信機２０と、受信機２０の
出力信号を切換える切換スイッチ２１と、切換スイッチ
２１に接続されたバイブレータ１５およびブザー２２で
構成される。
【００２２】この実施形態では、おむつ６が濡れたこと
によって電極３，４間の静電容量が変化したとき、その
信号は電波によって受信機２０に伝えられ、切換スイッ
チ２１で切換えられたバイブレータ１５またはブザー２
２を作動させる。バイブレータ１５に切換えたときは、
これを身体に取付けた介護者が振動で事態を知ることに
なり、ブザー２２に切換えたときには音で知るので、介
護者は即座におむつ６の交換をすることができる。
によって電極３，４間の静電容量が変化したとき、その
信号は電波によって受信機２０に伝えられ、切換スイッ
チ２１で切換えられたバイブレータ１５またはブザー２
２を作動させる。バイブレータ１５に切換えたときは、
これを身体に取付けた介護者が振動で事態を知ることに
なり、ブザー２２に切換えたときには音で知るので、介
護者は即座におむつ６の交換をすることができる。
【００２３】図６に示すものは本発明のさらに他の実施
形態で請求項３に対応するものである。この実施形態で
は発振器１６にＩＤ番号付与機能を持たせ、受信機２０
の後段にＩＤ番号識別器２３を設けてある。ＩＤ番号識
別器２３の出力側は通信ケーブル２４を介して装置の一
例であるパソコン２５に接続されている。
形態で請求項３に対応するものである。この実施形態で
は発振器１６にＩＤ番号付与機能を持たせ、受信機２０
の後段にＩＤ番号識別器２３を設けてある。ＩＤ番号識
別器２３の出力側は通信ケーブル２４を介して装置の一
例であるパソコン２５に接続されている。
【００２４】この実施形態においては、ＩＤ番号で個人
を識別することができるので、複数人の状態を同時に監
視することができる。すなわち、おむつが濡れて電極
３，４間の静電容量が変化したとき、その信号には発振
器１６によってＩＤ番号が付与され、電波として空中に
放射される。アンテナ１９によりこの電波を受けた受信
機２０は、検波出力をＩＤ番号識別器２３に入力し、Ｉ
Ｄ番号から誰のおむつが濡れたのかをパソコン２５の画
面から知ることになる。
を識別することができるので、複数人の状態を同時に監
視することができる。すなわち、おむつが濡れて電極
３，４間の静電容量が変化したとき、その信号には発振
器１６によってＩＤ番号が付与され、電波として空中に
放射される。アンテナ１９によりこの電波を受けた受信
機２０は、検波出力をＩＤ番号識別器２３に入力し、Ｉ
Ｄ番号から誰のおむつが濡れたのかをパソコン２５の画
面から知ることになる。
【００２５】図６に示した実施形態では、ＩＤ番号識別
器２３とパソコン２５との間を通信ケーブル２４で接続
したが、このようにせず、この間を電波により無線で連
絡するようにしてもよい。またパソコン２５は、これに
代え、より大型のコンピュータを使用してもよく、ある
いは専用の機能を持たせたマイクロコンピュータを用い
るようにしてもよいものである。
器２３とパソコン２５との間を通信ケーブル２４で接続
したが、このようにせず、この間を電波により無線で連
絡するようにしてもよい。またパソコン２５は、これに
代え、より大型のコンピュータを使用してもよく、ある
いは専用の機能を持たせたマイクロコンピュータを用い
るようにしてもよいものである。
【００２６】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
たおむつ濡れ報知装置と濡れ検知センサであるから、お
むつが濡れたとき、おむつをしている本人あるいは介護
者に、即座に知らせることができることになる。そして
濡れ検知センサは、おむつの外側に取付ければよく、従
来のもののように電極を濡らす必要がないので、何回で
も繰り返し使用できる特長もある。
たおむつ濡れ報知装置と濡れ検知センサであるから、お
むつが濡れたとき、おむつをしている本人あるいは介護
者に、即座に知らせることができることになる。そして
濡れ検知センサは、おむつの外側に取付ければよく、従
来のもののように電極を濡らす必要がないので、何回で
も繰り返し使用できる特長もある。
【図１】本発明に係る濡れ検知センサの平面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ断面とおむつとの関係を示す断面
図である。
図である。
【図３】空気中と水分中の比誘電率の差を説明する説明
図である。
図である。
【図４】本発明に係るおむつ濡れ報知装置の一実施形態
の回路図である。
の回路図である。
【図５】本発明に係るおむつ濡れ報知装置の他の実施形
態の回路図である。
態の回路図である。
【図６】本発明に係るおむつ濡れ報知装置のさらに他の
実施形態の回路図である。
実施形態の回路図である。
１ 検知センサ ２ 裏面シート ３ 電極 ４ 電極 ５ 表面シート ６ おむつ １１ 発振器 １３ 検知器 １５ バイブレータ １６ 発振器 ２０ 受信機 ２２ ブザー ２３ ＩＤ番号識別器 ２５ パソコン
Claims (5)
- 【請求項１】 一対の電極を僅か離して並べて付着形成
して両電極間に静電容量を形成し、おむつが濡れたとき
静電容量が変化するおむつの濡れ検知センサと、該濡れ
検知センサの前記電極に交流信号を印加する発振器と、
前記一対の電極間の静電容量の変化を捉える検知器と、
該検知器の出力信号によって作動するバイブレータ、ブ
ザーの少なくとも一方を備えたことを特徴とするおむつ
濡れ報知装置。 - 【請求項２】 一対の電極を僅か離して並べて付着形成
して両電極間に静電容量を形成し、おむつが濡れたとき
静電容量が変化するおむつの濡れ検知センサと、該濡れ
検知センサの前記電極に交流信号を印加する発振器と、
前記一対の電極間の静電容量の変化を捉える検知器と、
該検知器の出力信号を電波にして空中に放射する発振器
および送信機と、該送信機の信号を受信し、出力する受
信機と、該受信機に接続されたインジケータまたはブザ
ーを備えたことを特徴とするおむつ濡れ報知装置。 - 【請求項３】 一対の電極を僅か離して並べて付着形成
して両電極間に静電容量を形成し、おむつが濡れたとき
静電容量が変化するおむつの濡れ検知センサと、該濡れ
検知センサの前記電極に交流信号を印加する発振器と、
前記一対の電極間の静電容量の変化を捉える検知器と、
該検知器の出力信号にＩＤ番号を付す発振器と、該ＩＤ
番号で複数の信号を識別し表示する装置とを備えたこと
を特徴とするおむつ濡れ報知装置。 - 【請求項４】 ２枚の水分不透過性のシートの間に一対
の電極を僅か離して並べて付着形成して両電極間に静電
容量を形成するとともに、シートの一面におむつ前部の
表面に結合する手段を設けたことを特徴とする請求項１
ないし３のいずれかに記載の濡れ検知センサ。 - 【請求項５】 一対の電極の平面形状が、対向する辺に
おいて平行であり、あるいは鋸歯状、波状等に屈折した
ものであることを特徴とする請求項４に記載の濡れ検知
センサ。
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|---|---|---|---|
| JP08052260A JP3136438B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 濡れ検知センサ及びこれを用いたおむつ濡れ報知装置 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08052260A JP3136438B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 濡れ検知センサ及びこれを用いたおむつ濡れ報知装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
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| JPH09220259A true JPH09220259A (ja) | 1997-08-26 |
| JP3136438B2 JP3136438B2 (ja) | 2001-02-19 |
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ID=12909804
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|---|---|---|---|
| JP08052260A Expired - Fee Related JP3136438B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 濡れ検知センサ及びこれを用いたおむつ濡れ報知装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3136438B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2021128101A (ja) * | 2020-02-17 | 2021-09-02 | 株式会社秋田テクノデザイン | 排尿検知装置 |
-
1996
- 1996-02-15 JP JP08052260A patent/JP3136438B2/ja not_active Expired - Fee Related
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