JPH03264060A - おむつの濡れ検出用パッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、水分を媒介として導電糸間に通電されること
により、両導電糸に接続された送信器を動作させ、幼児
や寝た切り老人等の用便を感知することができるおむつ
の濡れ検出用パッドに関するものである。

［従来の技術］ 従来の、この種の幼児や寝た切り老人等の用便を感知す
ることができる装置としては、例えば、特公平１−３０
９２２号公報に掲載されているような、使い捨ておむつ
における水分を感知可能な発振装置がある。

この装置は、水分透過性の表面シートと、水分不透過性
の裏面シートと、両シート間に位置する吸水層とを具え
、この吸水層と裏面シートとの間に、吸水層内への水分
吸着量に対応して電気伝導度が変化する金属層を付着形
成した使い捨ておむつにおいて、防水性ケースの一端に
設けた一対のクリップに前記金属層を挟着固定すると共
に、クリップから導出したリード線と連結して、金属層
の電気伝導度変化を検出して発振する発振器を防水性ケ
ース内に収納したことを特徴としている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、かかる従来の水分を感知可能な発振装置
を具えた使い捨ておむつにあっては、おむつ本体内にあ
る程度の幅を有する金属層を複数本配設する構造となっ
ていたため、装着時には、お尻の下に複数本の金属層が
敷かれることから当該金属層によって使用者にゴワゴワ
した感じが与えられ、装着感が悪いという課題があった
。

また、発振装置が水分を感知した場合には、おむつの全
体を交換しなければならないことから、不経済であると
いう課題もあった。

本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであ
り、ニッケルメッキ処理を施したアクリル繊維を撚り合
せることによって導電糸を形成し、この導電糸を２枚の
不織布で挟持することにより金属によるゴワゴワした装
着感をなくして、上記課題を解決することを目的として
いる。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明におけるおむつの濡
れ検出用パッドは、ニッケルメッキ処理を施したアクリ
ル繊維を撚り合せて導電糸を形成し、この導電糸の２本
を２枚の不織布で上下から挟み込むと共に、各導電糸の
端部に面状の電極片を設け、前記不織布のうち一方の不
織布の表面に、おむつの内面に固定するための固定テー
プを貼着したことを特徴としている。

また、上記構成に加えて、２枚の不織布を貫通させて互
いに嵌合することにより電極片とそれぞれ電気的に接続
される２組のホックによって取付けられたケースに、前
記ホックにリード線を介して接続され且つ湿気によって
２本の前記導電糸間が導通されたことにより信号を送信
する送信器を収容する構成とすることができる。

［作用］ このおむつの濡れ検出用パッドは、固定テープによって
おむつの内面に固定することができ、その状態でおむつ
と一体的に装着使用される。

この場合、導電糸は、ニッケルメッキ処理を施したアク
リル繊維を撚り合せることにより形成されていて、細く
て柔軟性に富んだ形態をなしているため、金属によるゴ
ワゴワした装着感を使用者に与えることがなく、また、
本パッドのみを交換することによっておむつ及び送信器
は再使用することができる。

［実施例Ｊ 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する
。

第１図乃至第８図は、本発明の一実施例を示す図である
。

まず、構成を説明すると、第１．２図に示すｌは、上面
側に配置された不織布、２は、下面側に配置された不織
布であり、両軍織布１，２は長方形をなしていて、その
大きさ及び吸水能力等は、幼児や寝た切り老人等のよう
に使用対象者に対応して設定する。かかる不織布として
は、例えばポリプロピレン、ポリエステル等のような各
種の材質及びそれらの複合材質等を適用することができ
る。

３は、上下の不織布１．２間に挟み込まれた導電糸であ
り、２本の導電糸３は互いに平行に配設されている。か
かる導電糸３は、第３図に拡大して示すように、ニッケ
ルメッキ処理を施したアクリル繊維を複数本台せて撚り
を掛けることにより糸状に形成されている。かかるアク
リル繊維のニッケルメッキ処理方法としては、例えば真
空蒸着法等を適用することができ、その場合のニッケル
蒸着時期については、アクリル繊維の撚り掛は時の前後
を問わない。

６は、各導電糸３の端部に設けられた電極片であり、例
えば、アルミニウム、銅等のような導電性金属の箔片を
貼り付けることにより、或は導電性塗料を面状に塗布す
ることにより形成することができる。特に、導電性塗料
が、不織布の外側から塗布する（使用者の肌に接触しな
いようにするためには、裏側不織布２から塗布する方が
好適である。）ことにより導電糸３まで達して当該導電
糸３の周囲に面状に拡散して電極片６を形成し得るもの
であれば、量産性等の点からより好適である。

７は、下側不織布２の表面、即ち不織布２の下面中央に
貼着された固定テープである。この固定テープ７は、具
体的には両面テープからなり、第７図に示すように、表
面の剥離紙８を剥離してその面の接着剤をおむつ４の内
面に貼着することにより、本パッドをおむつ４の所定位
置に固定してズレを防止することができる。

第４，５図に示す、９は、プラスチック等の絶縁材料に
よって形成されたケースであり、このケース９は、ヒン
ジ１０によって開閉自在に連結されたケース本体１１と
ケース蓋体１２とで形成されている。ケース本体１１に
は、導電材料（例えば、ステンレス、銅等の金属、導電
性樹脂等）によって形成されたホックの雌形１３が２個
取付けられている一方、ケース蓋体１２には、これを閉
じた時に雌形１３と嵌合し得るホックの雌形１４が２個
取付けられている。

かかるケース本体１１には送信器１５が内蔵されていて
、その送信器１５の端子とホックの雌形１２とをリード
線１６によって接続している。送信器１５は、第６図に
示すように、発振回路１７と電源回路１８とを少なくと
も具え、２組のホックの結合を介して電極片６及び導電
糸３と電気的に接続されている。従って、湿気により２
木の導電糸３間が導通され、その水分の介在によるスイ
ッチング作用によって回路に通電されると、電源回路１
８の作動を介して発振回路１７が発振出力を出力する。

送信器１５から送信された信号は受信器２０の受信回路
２１により受信され、増幅器２２を介して警報器２３が
作動する。これにより、使用者の排尿状態を確認するこ
とができる。

上記導電糸３及び電極片６を有する上下の不織布１．２
と、固定テープ７と、送信器１５とで、本実施例に係る
濡れ検出用パッドＡが構成されている。

次に、作用について説明する。

本パッドＡは、通常の使い捨ておむつパッドと同様に、
おむつの内面に装着して使用する。

この場合、送信器１５は、不織布１．２等をおむつ４に
固定する前に当該不織布１，２に取付けてもよく、また
、次に述べるように、おむつ４に固定してから不織布１
．２に取付けてもよい。

談ず、裏側不織布２の表面に貼着された固定テープ７の
剥離紙８を剥離し、その両面テープでおむつの内面に貼
着してズレを防止して装用する。

次に、送信器１５を取付ける場合は、ケース９のケース
本体１１とケース蓋体１２との間に、不織布１，２の電
極片６を設けた側の端部を挿入し、しかる後、ケース蓋
体１２を閉じることによりホックの雌形１４を上側の不
織布１及び電極片６に貫通させ、さらに、下側の不織布
２をも貫通させて雌形１３に嵌合させる。

これにより、雌形１４を介して電極片６と雌形１３とが
電気的に接続され、更に、これらを介して導電糸３と送
信器１５とが電気的に接続される。この場合、ケース本
体１１とケース蓋体１２とはヒンジ１０を介して連結さ
れているため、ホックの雌形１４は不織布１及び電極片
６を斜め上方から突き破るようにして貫通するようにな
る。

そのため、雌形１４によって電極片６を円形にくり貫く
ようなことがなく、従って、雌形１４と電極片６との接
続を確実に行うことができる。

このようにして本パッドＡをおむつ４に固定した状態で
、第８図に示すように、通常のおむつと同様に装着して
使用する。

装用時、不織布ｌに水分が流入すると、その水分を媒体
とするスイッチング作用によって２本の導電系３間の回
路が閉じられるため、電源回路１８の作動を介して発振
回路１７から発振出力が出力される。この送信器１５の
出力を受信器２０の受信回路２１が受信し、増幅器２２
の作動を介して警報器２３が作動する。これにより、幼
児や寝た切り老人等の排尿状態を確認することができる
。

この場合、本パフドＡは従来のパッドと同様に使用者の
尻の下に敷かれ、それと同時に導電糸３も尻の下に配設
されることになるが、導電糸３はアクリル繊維を撚り合
せた糸であり、その糸にニッケルメッキ処理を施したも
のであって極めて細く且つ柔軟性に富んでいるため、従
来の電極層のようなゴワゴワした着用感がなく、違和感
を生じることなく装用することができる。

［発明の効果］ 以上説明してきたように、本発明は上述のとおり構成さ
れているので、次に記載するような効果を奏する。

導電糸はニッケルメッキ処理を施したアクリル繊維を撚
り合せて糸状に形成したものであって、極めて細く且つ
柔軟性に富んでいるため、尻の下に敷いた場合にもゴワ
ゴワしたような着用感を生じることがなく、従って、使
用者に不快感を与えることなく自然な状態で装用するこ
とができる。

また、送信器は不織布からなるパッド本体に対して着脱
自在であり、新しいパッド本体への取付けが簡単であっ
て電気的な接続を確実に行うことができると共に、新し
いパッド本体へ取付けて何回でも使用することができて
経済的である。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図は同じ
く分解斜視図、第３図は本発明に係る導電糸の拡大斜視
図、第４図は同じく送信器のパッド装着前の状態を示す
斜視図、第５図は同じく送信器のパッド装着後の状態を
示す断面図、第６図は同じく送信器等のブロック説明図
、第７図は本発明に係るパッドをおむつに取付けた状態
を示す説明図、第８図は同じくおむつを幼児に装着した
状態を示す説明図である。 １．２：不織布　　　　　３：導電糸 ４：おむつ　　　　　　６：電極片 ７：固定テープ　　　　９：ケース １０：ヒンジ　　　　　　１１：ケース本体１２：ケー
ス蓋体　　　　１３：ホックの雌形１４：ホックの雌形
　　　１５：送信器第１図 第３図 第４図 第２図 第 ５ 図 第 図 第 図 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ニッケルメッキ処理を施したアクリル繊維を撚り
   合せて導電糸を形成し、この導電糸の２本を２枚の不織
   布で上下から挟み込むと共に、各導電糸の端部に面状の
   電極片を設け、前記不織布のうち一方の不織布の表面に
   、おむつの内面に固定するための固定テープを貼着した
   ことを特徴とするおむつの濡れ検出用パッド。
2. （２）ニッケルメッキ処理を施したアクリル繊維を撚り
   合せて導電糸を形成し、この導電糸の２本を２枚の不織
   布で上下から挟み込むと共に、各導電糸の端部に面状の
   電極片を設け、２枚の前記不織布を貫通させて互いに嵌
   合することにより前記電極片とそれぞれ電気的に接続さ
   れる２組のホックによって取付けられたケースに、前記
   ホックにリード線を介して接続され且つ湿気によって２
   本の前記導電糸間が導通されたことにより信号を送信す
   る送信器を収容し、前記不織布のうち一方の不織布の表
   面に、おむつの内面に固定するための固定テープを貼着
   したことを特徴とするおむつの濡れ検出用パッド。