JP3193591U - 排尿検出パッドおよびそれを備えた排尿報知装置 - Google Patents

排尿検出パッドおよびそれを備えた排尿報知装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数回の利用に適した構成の排尿検出パッドおよびそれを用いた排尿報知装置を提供する。【解決手段】排尿検出パッド2は、尿水を吸収して透過させる第1シート21と、第1シートに重ね合わせて結合されており、第1シートを透過した尿水を吸収して濡れ拡がらせる第2シート22と、第2シートに縫い付けられた導電性糸によって形成され、互いに間隔を開けて設けられた一対の導電部23,24と、一対の導電部にそれぞれ接続され、第2シートに固定された一対の端子25,26とを含む。導電性糸で形成された導電部は、柔軟性があるうえに、充分な強度を有しており、尿水による汚れを洗浄して再利用するために充分な強度を有している。【選択図】図5

Description

この考案は、排尿検出パッドおよびそれを備えた排尿報知装置に関する。
特許文献1は、成人用オムツ等に組み込まれる水分センサを開示している。この水分センサは、メインシートと、メインシートの上下に貼り付けられたサブシートおよび防水シートとを備えている。メインシートには水溶性カーボンインクからなる一対の帯状電極が印刷されている。メインシートとサブシートとの間には導電性接着剤が介在している。導電性接着剤は、乾燥時には電気絶縁性を示し、吸水時に導電性を示す。水分センサは、オムツ本体を構成する不織布の内側に設けられている。
使用者が成人用オムツを着用した状態で排尿すると、水分がオムツ本体の不織布を透過し、導電性接着剤が吸水して導電性を示す。それによって、一対の電極間が導通する。
一対の電極にはコネクタが接続され、そのコネクタは排尿報知装置に接続される。排尿報知装置は、一対の電極間が導通すると、ブザー等で排尿を報知する。
特開2011−75347号公報
前述の先行技術の水分センサにおいては、水溶性カーボンインクをメインシートに印刷して一対の帯状電極が形成されている。この一対の帯状電極は、導電性接着剤に接するようにメインシートの表面に配置されており、導電性接着剤を介する導電路の形成を検出する。したがって、導電性接着剤を必須とする構成であり、導電性接着剤が一旦吸水してしまうと、乾燥して再利用することは困難である。また、一対の帯状電極は、水溶性カーボンインクの印刷によって形成されているから、尿水による汚れを洗浄して再利用できるだけの耐久性を備えていない。
したがって、前記先行技術に係る水分センサは、実際上、使い捨てにせざるを得ず、使用者の経済的負担が大きい。
そこで、この考案は、複数回の利用に適した構成の排尿検出パッドおよびそれを用いた排尿報知装置を提供する。
この考案は、使用者の陰部に着用されて当該使用者の排尿を検出する排尿検出パッドを提供する。この排尿検出パッドは、尿水を吸収して透過させる第1シートと、前記第1シートに重ね合わせられて当該第1シートと結合されており、前記第1シートを透過した尿水を吸収して濡れ拡がらせる第2シートと、前記第2シートに縫い付けられた導電性糸によって形成され、互いに間隔を開けて設けられた一対の導電部と、前記一対の導電部にそれぞれ接続され、前記第2シートに固定された一対の端子とを含む。
この構成によれば、使用者が排尿すると、尿水が第1シートに吸収されて透過し、第2シートに達して、第2シート内で尿水が濡れ拡がる。それによって、第2シートに縫い付けられた導電性糸で形成された一対の導電部間の電気抵抗が、第2シートが乾燥しているときに比較して低くなる。そこで、一対の導電部にそれぞれ接続された一対の端子間の電気抵抗を監視することによって、使用者の排尿を検出できる。
前述の先行技術のように、導電性接着剤を必須の構成としていないので、洗浄して第2シートを乾燥させれば、一対の導電部間の電気抵抗が高い状態(具体的には絶縁状態)となる。また、導電性糸で形成された導電部は、柔軟性があるうえに、充分な強度を有しており、尿水による汚れを洗浄して再利用するために充分な強度を有している。また、一対の端子は導電部とともに第2シートに固定されているので、導電部と端子との間の接続も強固である。したがって、複数回再利用可能な排尿検出パッドを提供することができ、それによって、使用者の経済的負担を軽減することができる。
この考案の一実施形態では、前記第1シートが、前記第2シートよりも吸水性が高い素材からなり、前記第2シートが、前記第1シートよりもシート内での尿水の濡れ拡がり速度が速く、前記第1シートよりも引っ張り強度の大きい素材からなる。
この構成では、第1シートは吸水性が高い素材であるので、使用者が多少発汗しても、その汗を吸い取り、第2シートに汗が濡れ拡がることを抑制または防止できる。その一方で、使用者が排尿して一定量以上の水分が生じれば、第1シートは尿水の全部は吸収せず、吸収し切れなかった尿水が第2シートに達して濡れ拡がる。第2シートは、尿水の濡れ拡がりが速い素材からなっているので、第2シートに達した尿水は速やかに濡れ拡がり、一対の導電部間の電気抵抗を速やかに下げる。このようにして、発汗による誤検出を抑制し、かつ排尿を高い信頼性で検出できる。
第1シートおよび第2シートは、いずれも織布からなっていてもよい。それにより、排尿検出パッドの強度が高まるので、複数回の再利用に堪える、経済的な排尿検出パッドを提供できる。
第1シートおよび第2シートのいずれか一方または両方が不織布からなっていてもよい。
この考案の一実施形態では、前記第1シートが、木綿の織布を含み、前記第2シートが、化学繊維(たとえばポリエステル)の織布を含む。この構成では、木綿の織布を含む第1シートは優れた吸水性を有するので、多少の発汗時に第2シートに水分が達することを抑制または防止できる。また、木綿の織布は肌触りがよいので、装着時の違和感を軽減できる。一方、化学繊維(たとえばポリエステル)の織布からなる第2シートは優れた強度を有するので、導電性糸を縫い付けるのに適しており、縫い付けられた導電性糸を高い強度で保持できる。また、化学繊維の織布からなる第2シートは、シート内を尿水が速やかに濡れ拡がるので、排尿時には、一対の導電部間に速やかに尿水を濡れ拡がらせることができる。これにより、少量の排尿を速やかに検出できるので、信頼性の高い排尿検出を実現できる。
この考案の一実施形態では、前記導電性糸が、前記第2シートの両面に露出するように前記第2シートに縫い付けられている。この構成では、尿水が第1シートを回り込んで第1シートとは反対側の第2シート表面に直接達した場合でも、尿水が第2シート内に濡れ拡がり、一対の導電部間の電気抵抗を引き下げる。したがって、第2シートのいずれの面からでも尿水を検出できるので、より信頼性の高い排尿検出が可能である。
この考案の一実施形態では、前記一対の導電部が、間隔を開けて互いに噛み合う一対の櫛形パターンを成している。この構成により、尿水を一層確実に検出することができ、より信頼性の高い排尿検出を実現できる。
この考案の一実施形態では、前記第2シートが、使用者の陰部前方に配置され、前記一対の導電部が配置された排尿検知部と、使用者の陰部後方に配置される後方部と、前記排尿検知部と前記後方部との間に配置され、使用者の股に配置される中間部とを含み、前記一対の導電部が、前記排尿検知部に配置され、前記後方部および前記中間部には配置されていない。
この構成では、導電部が陰部前方に配置される排尿検知部に設けられ、後方部および中間部には設けられていない。使用者の発汗は、通常、中間部および後方部に集中する。一般に排尿による尿水は、陰部前方を濡らすことが多い。そこで、導電部を陰部前方に対応した排尿検知部にだけ設けることによって、発汗による誤検出を抑制しながら、排尿を検出することができる。したがって、信頼性の高い排尿検出が可能である。陰部後方に配置される後方部は、排尿量が多いときの保水に寄与する。
この考案の一実施形態では、前記排尿検知部の幅が、前記後方部および前記中間部の幅よりも広く、前記後方部の幅が、前記中間部の幅よりも広い。この構成では、陰部前方に配置される排尿検知部の幅を広くし、股に対応する中間部の幅を狭くしている。それにより、装着時の違和感を軽減できる。また、排尿検知部を幅広にすることにより、より確実に排尿を検出できる。一方、後方部の幅を中間部よりも広くしておくことによって、排尿検出パッドを下着内の所定位置に確実に保持できるうえに、排尿量が多いときの保水性を高めることができる。
この考案の一実施形態では、前記第1シートが、前記第2シートの前記排尿検知部と重なり合う前方部と、前記第2シートの前記中間部と重なり合う股部とを有し、前記第2シートの後方部とは重なり合っていない。
この構成によれば、第2シートは、第1シートの排尿検知部と重なり合う前方部を有しているので、発汗による水分は当該前方部で吸収され、排尿時の尿水は当該前方部によって吸収され切らずに第2シートの排尿検知部に達する。それにより、信頼性の高い検知が可能である。また、第1シートの股部は第2シートの中間部と重なり合っているので、発汗による湿りの大部分を吸収できる。また、第1シートは、第2シートの後方部とは重なり合っていないので、万が一、尿水が陰部後方側に拡がった場合でも、第2シートの後方部から導電部に向けて尿水を濡れ拡がらせることができる。したがって、信頼性の高い排尿検知を実現できる。
この考案の一実施形態では、前記第1シートの前方部が前記第2シートの排尿検知部と等幅であり、前記第1シートの股部が前記第2シートの中間部と等幅である。この構成では、第1シートの前方部および股部は、第2シートの排尿検知部および中間部と整合する幅を有している。それにより、装着時の違和感を軽減でき、かつ発汗による誤検知を確実に抑制または防止できる。
この考案の一実施形態では、前記第1シートの周縁部と前記第2シートの周縁部とが互いに縫い付けられることにより、前記第1シートおよび前記第2シートが互いに結合されている。この構成では、第1および第2シートが周縁部同士を縫い付けて強固に結合されている。したがって、複数回の繰り返し利用に適した構造の排尿検出パッドを提供できる。第2シート内を尿水が濡れ拡がることによって排尿を検知できるので、周縁部よりも内方において第1および第2シートが互いに結合されていることを必ずしも必要としない。
この考案の一実施形態では、前記第1シートの周縁部が前記第2シートの周縁部に結合されており、前記第1シートの周縁部が、前記第2シートに結合されていない自由縁部を含み、前記第1シートと前記第2シートとの間に、前記自由縁部により区画された開口からアクセス可能なポケットが形成されている。
この構成により、たとえば大量の発汗による誤検知のおそれがあるときには、このポケット内に布きれその他の吸水材を挿入しておくことで、より信頼性の高い排尿検知が可能となる。発汗量には大きな個人差があるので、吸水性を簡単に調整できる構造を備えておくことにより、個人差に応じて適切な排尿検知が可能となる。
また、自由縁部から第2シートの内側面(第1シートに対向する面)にもアクセスすることができ、たとえば、導電部または端子の補修等を行うこともできる。
この考案の一実施形態では、前記第2シートが、複数のシート体を積層した積層構造を有している。この構成によれば、第2シートは、尿水が濡れ拡がる性質とともに、保水性を備えることができる。それにより、大量の排尿に際しても、或る程度の保水が可能である。
たとえば、第2シートは、化学繊維(たとえばポリエステル)の織布を複数層(2層以上。たとえば3層)重ね合わせた織布積層構造を有していてもよい。また、第2シートは化学繊維の不織布を複数層重ね合わせた不織布積層構造を有していてもよい。さらにまた、第2シートを構成する複数のシート体は、少なくとも1層の織布と、少なくとも1層の不織布とを含んでいてもよい。
第2シートは積層構造を有する必要はなく、単層のシート体で第2シートを構成することもできる。
この考案の一実施形態では、前記一対の導電部が、使用者の左右方向に間隔を開けて対向するように配置された一対の主体部をそれぞれ有し、各導電部が、前記主体部から他方の導電部の主体部に向かって延びた枝部を有している。この構成によれば、一対の主体部が左右方向に対向しており、それらから、互いの他方の主体部に向けて枝部が延びているので、第2シートに濡れ拡がる尿水を広域で確実に検出できる。
この考案の一実施形態では、前記一対の主体部が、使用者の左右方向に対して直交するように使用者の下腹部に沿って互いに平行に延びる一対の平行直線部と、前記一対の平行直線部のそれぞれの対応する一端に連続し、使用者の股に向かうに従って互いの間隔が短くなるように傾斜した一対の傾斜直線部とを含む。
この構成により、使用者の下腹部の形状に対応したパターンで導電部が配置されているので、導電部に過度なストレスがかかることがなく、かつ、装着時に導電部に不所望な変形が生じることを回避できる。それによって、一層信頼性の高い排尿検知が可能になる。
この考案の一実施形態では、前記端子が、互いにスナップ結合する金属製の第1スナップ端子および第2スナップ端子を有するスナップ端子対の前記第1スナップ端子である。
この構成によれば、端子はスナップ式なので、外部装置を容易に着脱できる。したがって、外部装置から取り外した状態で、端子付の排尿検出パッドを取り扱うことができるため、洗浄および乾燥時の取り扱いが容易である。それに応じて、再利用に適しており、したがって経済的な構成の排尿検出パッドを提供できる。
前記外部装置は、第2シート上の一対の端子間の電気抵抗の低下に応答して警報(アラーム)を発生するアラームユニットであってもよい。
この考案の一実施形態に係る排尿検出パッドは、前記一対の端子にそれぞれ結合される一対の電線(たとえば被覆電線)と、前記一対の電線のそれぞれの先端に設けられ前記第1スナップ端子(雄型または雌型)にスナップ結合可能な一対の前記第2スナップ端子(雌型または雄型)とを含むケーブルをさらに含む。
この構成によれば、排尿検出パッドの第2シートに固定された第1スナップ端子に対して第2スナップ端子をスナップ結合させることによって、排尿検出パッドの端子にケーブルを接続できる。また、第1スナップ端子から第2スナップ端子を取り外すことによって、ケーブルを取り外すことができる。すなわち、ケーブルを容易に着脱できるから、洗浄時および乾燥時には、ケーブルを取り外した状態で排尿検出パッドを取り扱うことができる。したがって、複数回の再利用に適した、経済的な排尿検出パッドを提供できる。
この考案の一実施形態に係る排尿検出パッドは、前記一対の端子にそれぞれ着脱可能な端子部を先端に有する一対の電線(たとえば被覆電線)を備えたケーブルをさらに含む。この構成によれば、第2シートに固定された端子に対して、ケーブルの端子部を着脱できる。したがって、洗浄時および乾燥時には、ケーブルを取り外した状態で排尿検出パッドを取り扱うことができる。これにより、複数回の再利用に適した、経済的な排尿検出パッドを提供できる。
前記端子部は、前記第2のスナップ端子であってもよい。第2シートに設けられる端子およびケーブルに設けられる端子部は、スナップ端子対であってもよいし、容易に着脱可能な他の形態の端子対であってもよい。
この考案の一実施形態に係る排尿検知パッドは、前記第2シートに着脱自在な留め具(たとえばクリップ状留め具)と、前記留め具に保持(たとえば着脱自在に保持)され、前記一対の電線を結束して前記ケーブルを保持するケーブル保持具とをさらに含む。
この構成によれば、第2シートに着脱できる留め具にケーブル保持具が保持され、そのケーブル保持具に被覆電線を結束した状態でケーブルが保持される。したがって、ケーブルの端子部と第2シート上の端子との間に大きな外力がかかることを回避できる。すなわち、ケーブルが強く引かれたとしても、その引っ張り力はケーブル保持具および留め具によって受けられ、ケーブルの端子部にその大きな引っ張り力が及ぶことはない。これにより、ケーブルと端子との間の電気的接続を確保できるので、ケーブルが着脱可能でありながら、信頼性の高い排尿検知を実現できる。
この考案の一実施形態では、前記ケーブル保持具が、前記留め具によって前記一対の電線を互いに離間させた状態で当該一対の電線を結束して保持するように構成されている。この構成によれば、留め具およびケーブル保持具は、ケーブルを保持する機能だけでなく、被覆電線の先端側を離間させた状態を保持する機能を兼ね備えている。これにより、ケーブルの先端の端子部と第2シート上の端子との間に大きな外力がかかることを一層確実に回避でき、ケーブルが着脱可能でありながら、優れた信頼性の排尿検出パッドを提供できる。
前記排尿検出パッドは、前記留め具によって、使用者の下着に固定して用いられてもよい。この構成によれば、留め具は、ケーブルの保持だけでなく、使用者の下着への排尿検出パッドの固定のためにも用いられる。そして、使用者の下着に対して着脱可能であるので、使い捨てにする必要がなく、複数回繰り返して利用することができる排尿検出パッドを提供できる。
前記排尿検出パッドは、使用者が装着する下着の内側に配置して用いられることが好ましい。この構成によれば、排尿時には、尿水が下着に達するよりも前に、その尿水が一対の導電部間の電気抵抗を引き下げ、それによって、排尿が迅速に検出される。そして、使用者の下着に対して着脱可能であるので、使い捨てにする必要がなく、複数回繰り返して利用することができる排尿検出パッドを提供できる。
この考案の一実施形態は、前述のような特徴を有する排尿検出パッドと、前記一対の端子に電気的に接続され、前記一対の端子間の電気抵抗に応答して作動するアラームユニットとを含む、排尿報知装置を提供する。この構成では、第2シートに尿水が濡れ拡がって端子間の電気抵抗が下がると、それに応じてアラームユニットが作動する。これにより、排尿が報知される。
アラームユニットは、ブザー音等の警報音を発生するものであってもよいし、振動を発生するものであってもよいし、それらの両方を発生するものであってもよい。
アラームユニットは、たとえば、使用者が身につけて就寝できるように構成されていてもよい。この場合、就寝中の排尿の検出によってアラームユニットが作動することで、使用者を目覚めさせることができる。これにより、夜尿症の治療の目的に排尿報知装置を利用することができる。
アラームユニットは、一対の端子間の電気抵抗の低下に応答して、アラーム信号を無線送信する送信ユニットであってもよい。この場合、アラーム信号を無線受信する受信ユニットと、その受信ユニットがアラーム信号を受信することに応答して、警報音や振動を発生して排尿を報知する報知ユニットとがさらに備えられることが好ましい。受信ユニットおよび報知ユニットは、別体の装置であってもよいし、一つの装置内に両ユニットが備えられてもよい。
この考案によれば、複数回の利用に適した構成の排尿検出パッドおよびそれを用いた排尿検知装置を提供できる。
図1は、この考案の一実施形態に係る排尿検出パッドを備えた排尿報知装置の使用例を示す斜視図である。 図2は、排尿検出パッドの使用状態を拡大して示す斜視図である。 図3は、排尿検出パッドの平面図であり、使用時に使用者側(内側)に位置する内側表面の構成を示す。 図4は、排尿検出パッドの底面図であり、使用時に使用者とは反対側(外側)に位置する外側表面の構成を示す。 図5は、排尿検出パッドの分解斜視図である。 図6は、排尿検出パッドを構成する第2シートの積層構造を示す図解的な断面図である。 図7は、排尿検出パッドの一対の端子に接続されるケーブルの構成例を示す斜視図である。 図8は、排尿検出パッドを着衣に固定するためのクリップおよびケーブルの保持構造を示す斜視図である。 図9は、ケーブル保持具をクリップに取り付けた状態を示す平面図である。 図10は、排尿検出パッドに接続されるアラームユニットの構成例を示す斜視図である。
以下では、この考案の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この考案の一実施形態に係る排尿検出パッドを備えた排尿報知装置の使用例を示す斜視図である。排尿報知装置1は、排尿検出パッド2と、この排尿検出パッド2に接続されたアラームユニット3とを含む。排尿報知装置1は、たとえば、夜尿症の治療の目的で使用することができる。排尿検出パッド2は、就寝時に使用者10が下着11の内側に着用し、使用者10の排尿を検出する。アラームユニット3は、ケーブル4を介して排尿検出パッド2に接続されている。アラームユニット3は、たとえば、就寝着12の上半身部に固定されて用いられる。
使用者10の排尿が検出されると、アラームユニット3が作動して、警報音や振動等によってアラームを発生し、使用者10に排尿を報知する。これにより、使用者10が覚醒する。
図2は、排尿検出パッド2の使用状態を拡大して示す斜視図である。排尿検出パッド2は、使用者が装着する下着11の内側に配置され、クリップ5によって下着11に固定される。その状態で使用者が下着11を装着すると、排尿検出パッド2は、使用者10の下腹部、すなわち陰部〜股部〜臀部にあてがわれる。排尿検出パッド2には、ケーブル4の一端が着脱自在に接続されている。ケーブル4は、クリップ5に保持されている。ケーブル4の他端は、アラームユニット3に着脱自在に接続されている(図1参照)。
図3は、排尿検出パッド2の平面図であり、使用時に使用者の肌に接する面(内側)の構成を示す。図4は、排尿検出パッド2の底面図であり、使用時に使用者の下着に接する面(外側)の構成を示す。図5は、排尿検出パッド2の分解斜視図である。
排尿検出パッド2は、第1シート21と、第2シート22と、一対の導電部23,24と、一対の端子25,26とを含む。第1シート21および第2シート22は、互いに重ね合わされて、一部の区画を除き結合されている。第1シート21は、使用時に使用者側(内側)に位置し、尿水を吸収して第2シート22へと透過させる。第2シート22は、使用時に使用者とは反対側(外側。下着に接する側)に位置し、第1シート21を透過した尿水を吸収し、当該第2シート22内で濡れ拡がらせる。一対の導電部23,24は、第2シート22に縫い付けられた導電性糸によって形成されており、第2シート22上で互いに間隔を開けて配置されている。一対の端子25,26は、第2シート22に固定されており、一対の導電部23,24にそれぞれ接続されている。排尿検出パッド2は、全体として、可撓性シート状のパッドであり、使用時には、使用者の下着および下腹部の形状に倣って変形する。
第1シート21は、第2シート22よりも吸水性の高い素材からなる。具体的には、この実施形態では、第1シート21は、木綿の織布からなる。第2シート22は、第1シート21よりも尿水の濡れ拡がり速度が速い素材からなる。具体的には、この実施形態では、第2シート22は、化学繊維(より具体的にはポリエステル)の織布からなる。
さらに具体的には、図6に示すように、第2シート22は複数のシート体221,222,223を積層した層構造を有している。この実施形態では、複数のシート体221,222,223は、化学繊維(たとえばポリエステル)の織布からなっている。これらの複数のシート体221,222,223は、周縁部で縫い合わされることによって互いに結合されている。
第2シート22は、使用者の陰部前方に配置される排尿検知部31と、使用者の陰部後方に配置される後方部33と、使用者の股に配置される中間部32とを含む。中間部32は排尿検知部31および後方部33の間に配置されており、排尿検知部31および後方部33にそれぞれ連続している。第2シート22は、排尿検出パッド2の中心線20に対して左右対称な形状を有している。中心線20は、仰臥位の使用者の体軸(身体の長軸)を含む鉛直面に沿う線である。
排尿検知部31は、中心線20に沿って延びた等幅部311と、等幅部311から中間部32に向かって幅が漸減する減幅部312とを有しており、等幅部311において最大幅W1を有している。等幅部311の周縁35は、中心線20とほぼ平行な一対の側辺部36,37と、中心線20にほぼ垂直に交わる端辺部38と、この端辺部38の両端を一対の側辺部36,37に連続させる円弧状の一対の曲線部39とを有している。側辺部36,37および端辺部38は、この実施形態では、ほぼ直線状であり、より正確には、外方に向かって若干膨出した弧状にそれぞれ形成されている。減幅部312の周縁40は、等幅部311から中間部32に向かうに従って中心線20に接近するように傾斜した一対の傾斜辺部41,42を含む。
中間部32の周縁45は、中心線20を挟んだ両側に一対の凹状部46を有している。凹状部46は、排尿検知部31側端から後方部33側端に向かうに従って、中心線20に近づいていき、その後、中心線20から離れるように窪んだ弧状に形成されている。凹状部46が中心線20に最も接近する位置において、中間部32の幅が最小幅W2′となり、凹状部46の両端のいずれかの位置で、中間部32は最大幅W2を有している。
後方部33の周縁47は、中心線20を挟んだ両側に一対の凸状部48を有し、さらに、これらの一対の凸状部48を結合する端辺部49を有している。一対の凸状部48は、中間部32から端辺部49に向かうに従って、中心線20から離れていき、その後、中心線20に接近していくように膨らんだ弧状に形成されている。端辺部49は、この実施形態では、ほぼ直線状であり、より正確には、外方に若干膨出した弧状に形成されている。後方部33は、凸状部48の頂点(中心線20から最も離れている位置)付近において最大幅W3を有している。
この実施形態では、排尿検知部31の幅W1は、中間部32の幅W2および後方部33の幅W3のいずれよりも広い。また、後方部33の幅W3は中間部32の幅W2よりも広い。
排尿検知部31の最大幅W1はたとえば14cm〜17cmであってもよい。中間部32の最大幅W2はたとえば8cm〜10cmであってもよい。中間部32の最小幅W2′は、たとえば7cm〜9cmであってもよい。後方部33の最大幅W3はたとえば11cm〜13cmであってもよい。
排尿検知部31の中心線20に沿う方向の長さは、たとえば19cm〜21cmであってもよい。中間部32の中心線20に沿う方向の長さは、たとえば7cm〜9cmであってもよい。後方部33の中心線20に沿う方向の長さは、たとえば8cm〜10cmであってもよい。排尿検知部31の長さは、中間部32および後方部33の長さよりも長い。排尿検出パッド2全体の中心線20に沿う方向の長さは、たとえば、36cm〜40cmであってもよい。排尿検知部31の長さは、排尿検出パッド2の全長の半分以上であってもよい。
第1シート21は、使用者の陰部前方に配置される前方部51と、使用者の股に配置される股部52とを有している。第1シート21は、第2シート22の後方部33と重なり合う部分を有していない。
前方部51は、第2シート22の排尿検知部31と重なりあっており、排尿検知部31と整合する大きさおよび形状を有している。したがって、前方部51は第2シート22と等幅に形成されている。より具体的には、前方部51は、中心線20に沿って延びた等幅部511と、等幅部511から股部52に向かって幅が漸減する減幅部512とを有しており、等幅部511において最大幅W11(≒W1)を有している。等幅部511の周縁55は、中心線20とほぼ平行な一対の側辺部56,57と、中心線20にほぼ垂直に交わる端辺部58と、この端辺部58の両端を一対の側辺部56,57に連続させる円弧状の曲線部59とを有している。側辺部56,57は、この実施形態では、ほぼ直線状であり、より正確には、外方に向かって若干膨出した弧状に形成されている。端辺部58は、この実施形態では、中央部にオフセット辺63を有している。オフセット辺63は、第2シート22の排尿検知部31の端辺部38よりも内方(股部52に近い方)に後退して配置されている。減幅部512の周縁60は、等幅部511から股部52に向かうに従って中心線20に接近するように傾斜した一対の傾斜辺部61,62を含む。
股部52は、第2シート22の中間部32と重なりあっており、中間部32と整合する大きさおよび形状を有している。したがって、股部52は第2シート22の中間部32と等幅に形成されている。より具体的には、股部52の周縁65は、中心線20を挟んだ両側に一対の凹状側部66を有し、前方部51とは反対側に端辺部67を有している。凹状側部66は、前方部51側端から離れるに従って、中心線20に近づいていき、その後、中心線20から離れるように窪んだ弧状に形成されている。凹状側部66が中心線20に最も接近する位置において、股部52は最小幅W12′(≒W2′)を有し、凹状側部66の両端のいずれかの位置で、股部52は最大幅W12(≒W2)を有している。股部52の幅W12は、前方部51の幅W11よりも狭い。端辺部67は、一対の凹状側部66の後端を結合するようにほぼ直線状に延びている。
第1シート21および第2シート22の周縁部同士は、互いに縫い付けられることによって、互いに結合されている。
より具体的には、第1シート21の前方部51の周縁部において、一対の側辺部56,57および一対の傾斜辺部61,62が、第2シート22の排尿検知部31の一対の側辺部36,37および一対の傾斜辺部41,42に、それぞれ縫い付けられている。また、第1シート21の前方部51の周縁部において、端辺部58の両端領域が、第2シート22の排尿検知部31の端辺部38の両端領域にそれぞれ縫い付けられている。第1シート21の前方部51の端辺部58において、オフセット辺63の領域は、第2シート22に結合されていない第1自由縁部71である。
一方、第1シート21の股部52の周縁部において、一対の凹状側部66が、第2シート22の中間部32の一対の凹状部46に縫い付けられている。第1シート21の股部52の端辺部67は、第2シート22に結合されていない第2自由縁部72である。
第1シート21と第2シート22とは、周縁部以外では結合されておらず、したがって、第1シート21と第2シート22との間には、第1自由縁部71および第2自由縁部72によりそれぞれ区画された第1開口73および第2開口74からアクセス可能なポケット70が形成されている。このポケット70には、布きれ等を入れることができ、それによって、必要に応じて吸水性および保水性を増加させることができる。また、第1開口73および第2開口74から第1シート21および第2シート22の互いの対向面にアクセスすることができる。それによって、たとえば、第2シート22に備えられた導電部23,24や端子25,26のメンテナンスを必要に応じて行うことができる。
一対の導電部23,24は、第2シート22の排尿検知部31に配置されており、その中間部32および後方部33には配置されていない。導電部23,24を構成する導電性糸は、第2シート22の両面に露出するように当該第2シート22に縫い付けられている。導電性糸とは、導電性を持たせた繊維からなる。導電性糸は、合成繊維に導電体(金属や黒鉛など)を均一に分散させたものであってもよいし、ステンレス鋼のような金属を繊維化したものであってもよいし、有機物繊維の表面を導電体(金属等)で被覆したものであってもよいし、導電性物質を含む樹脂で有機物繊維の表面を被覆したものであってもよい。
一対の導電部23,24は、排尿検知部31において、間隔を開けて互いに噛み合う一対の櫛形パターンを成している。より具体的には、一対の導電部23,24は、中心線20を挟んで左右方向に間隔を開けて対向するように配置された一対の主体部81と、主体部81から各他方の主体部81に向かって延びた複数の枝部82とを有している。各主体部81は、中心線20に平行に延びる平行直線部811と、この平行直線部811の中間部32側の端に連続し、中間部32に向かうに従って中心線20に接近するように傾斜した傾斜直線部812とを有している。一対の主体部81にそれぞれ備えられた一対の平行直線部811は、使用者の左右方向に対して直交するように使用者の下腹部に沿って互いに平行に延びている。一対の平行直線部811の間の間隔は、たとえば、5cm〜7cmであってもよい。一対の主体部81にそれぞれ備えられた一対の傾斜直線部812は、使用者の股に向かうに従って互いに間隔が漸減するように傾斜している。複数の枝部82は、各導電部23,24から中心線20に向かう方向にそれぞれ直線状に延びている。この実施形態では、一対の導電部23,24の平行直線部811から2本ずつの枝部82が互い違いに延びており、さらに一方の導電部23,24の傾斜直線部812から1本の枝部82が延びている。
平行直線部811から延びた枝部82は、この実施形態では、中心線20を越え、かつ他方の主体部81の平行直線部811との間に間隔を保った位置まで延びている。たとえば、平行直線部811から延びた枝部82の長さは3.5cm〜5cm程度であってもよく、枝部82の先端と対向する平行直線部811との間には、1.5cm〜2.5cm程度の間隔が確保されていてもよい。また、傾斜直線部812から延びた枝部82は、中心線20を越える位置まで延びていてもよく、中心線20を越えない位置まで延びていてもよい。この枝部82の長さは、たとえば、1.5cm〜2cmであってもよく、対向する傾斜直線部812との間に2cm〜4cmの間隔が確保されていてもよい。
一対の主体部81から延びた枝部82は、中心線20に沿って、一定の間隔を開けて配列されている。その間隔は、たとえば、1.5cm〜2.5cm程度であってもよい。すなわち、一対の主体部81の間の最短距離は、1.5cm〜2.5cm程度であってもよい。
導電部22,23は、排尿検知部31の中央部を含む広い面積に渡っている。それにより、感知域が広いので、尿量が少なくとも、また尿水による濡れが偏っている場合でも、安定した排尿検知を行える。
一対の端子25,26は一対の導電部23,24の主体部81の一端にそれぞれ接続するように、第2シート22に取り付けられている。端子25,26は、この実施形態では、スナップボタンの形態を有する金属製(たとえばステンレス製)の第1スナップ端子25,26である。
図7は、一対の端子25,26に接続されるケーブル4の構成例を示す斜視図である。ケーブル4は、一対の被覆電線91,92と、一対の被覆電線91,92の各一端にそれぞれ接続された一対の第2スナップ端子95,96と、一対の被覆電線91,92の端部に共通に接続されたアラームユニットコネクタ100とを含む。
第2スナップ端子95,96は、第2シート22に固定された第1スナップ端子25,26とそれぞれスナップ結合可能な金属製(たとえばステンレス製)の端子である。すなわち、第2スナップ端子95,96は、第1スナップ端子25,26にそれぞれスナップ結合可能なスナップボタンの形態を有する。第1スナップ端子25,26および第2スナップ端子95,96は、雌雄結合可能なスナップ端子対をなしており、それらのうちの一方(たとえば第1スナップ端子25,26)が雄型スナップ端子であり、他方(たとえば第2スナップ端子95,96)が雌型スナップ端子である。したがって、第2スナップ端子95,96は、第1スナップ端子25,26に対して着脱することができる。
第2スナップ端子95,96は、樹脂カバー97,98でそれぞれ覆われている。樹脂カバー97,98は、被覆電線91,92の樹脂被覆部94(図8参照)に結合されている。第2スナップ端子95,96は、被覆電線91,92の芯線93(図8参照)に接合され、当該芯線93と電気的に接続されている。
一対の被覆電線91,92は、第2スナップ端子95,96の近傍の所定長(たとえば5〜10cm程度)の部分が互いに分離されており、残余の部分は、互いの樹脂被覆部94同士が結合されている。
アラームユニットコネクタ100は、樹脂ハウジング101と、少なくとも一対の金属端子102とを含む。一対の金属端子102に、一対の被覆電線91,92の芯線93がそれぞれ接合されて電気的に接続されている。樹脂ハウジング101は、被覆電線91,92の端部を保持し、かつそれらの芯線93にそれぞれ接続された一対の金属端子102を保持している。
図8は、クリップ5およびケーブル4の保持構造を示す斜視図である。クリップ5は、クリップ基部111と、板ばね片112と、圧接板113と、操作レバー114とを含む。
クリップ基部111は、長尺板状に形成されており、その一端部の一表面に圧接部116を有し、その他端部には板厚方向に貫通した貫通孔117を有し、その中間部の両側縁から立ち上がった一対の軸受片118を有している。一対の軸受片118に操作レバー114が回動自在に取り付けられている。
板ばね片112は、一対の軸受片118の間に、操作レバー114とクリップ基部111との間を通るように配置されており、その後端が貫通孔117の近傍に掛合していて、前端に向かうに従ってクリップ基部111から離間する形状に整形されている。
板ばね片112の前端に圧接板113が固定されており、クリップ基部111の圧接部116に対向している。
操作レバー114は一対の軸受片118に回動自在に挿入された軸部120と、軸部120から突出した突条121とを有している。突条121は、操作レバー114の回動軸線に沿って延びており、かつその回動軸線に直交する方向に突出している。
操作レバー114をクリップ基部111の圧接部116に向けて回動させると、突条121が板ばね片112に当接する。板ばね片112の弾性力に抗してさらに操作レバー114を圧接部116に向けて回動させると、板ばね片112が弾性変形することにより、圧接板113が圧接部116に接近する。突条121が板ばね片112の最大変位点を超えるまで操作レバー114を回動させることにより、板ばね片112の弾性力によって、操作レバー114の先端部がクリップ基部111に接近した閉じ位置で操作レバー114が保持される。
したがって、圧接部116と圧接板113との間に第2シート22および使用者の下着の縁部(たとえば、使用者の腹部側の上縁部)とを挟み込むことにより、排尿検出パッド2を下着に固定できる。
クリップ基部111の貫通孔117には、ケーブル保持具125を着脱自在に取り付けることができる。ケーブル保持具125は、貫通孔117に嵌合し、それらの間の摩擦力によって保持される嵌合突起126と、この嵌合突起126と一体に成形された電線結束部127とを有している。電線結束部127には一対の被覆電線91,92がスライド可能に挿通されている。
この実施形態では、貫通孔117は円筒状に形成されており、それに応じて、嵌合突起126は円柱状に形成されている。貫通孔117および嵌合突起126の径はほぼ等しい。
ケーブル保持具125の嵌合突起126をクリップ基部111の貫通孔117に嵌合させることによって、ケーブル保持具125を、クリップ5を介して使用者の下着および第2シート22に取り付けることができる。ケーブル保持具125は、一対の被覆電線91,92を結束した状態で、クリップ基部111に保持する。
図9は、ケーブル保持具125をクリップ5に取り付けた状態を示す平面図である。ケーブル保持具125と一対の軸受片118との間で、一対の被覆電線91,92を互いに離間させると、その離間した各被覆電線91,92は、ケーブル保持具125と軸受片118との間で曲げられ、その曲げられた状態で保持される。これにより、ケーブル保持具125は、一対の被覆電線91,92を互いに離間させた状態で、当該一対の被覆電線91,92を結束して保持することができる。
一対の被覆電線91,92がケーブル保持具125の近傍で大きく曲げられることにより、被覆電線91,92はケーブル保持具125に対してきつく保持される。したがって、ケーブル4がアラームユニット3側へと引かれても、ケーブル4にかかる張力が端子部(第2スナップ端子)95,96まで伝達することがない。それによって、ケーブル4と導電部23,24との間の電気的接続を確実に保持することができる。
図10は、アラームユニット3の構成例を示す斜視図である。アラームユニット3は、ハウジング131と、接続部132と、解除ボタン133と、取付具134とを含む。図示は省略するが、ハウジング131内には、ケーブル4の一対の被覆電線91,92間の電気抵抗を検出する検出部と、その検出部の検出結果に応答してアラーム(警報)を発生するアラーム発生部とが設けられている。アラーム発生部は、ブザー音、振動等のアラームを発生する。
解除ボタン133は、アラームを停止させるための操作部である。たとえば、ケーブル4を接続部132から取り外した状態で解除ボタン133に対して所定の操作(たとえば長押し操作)を行うことで、アラームが停止するように構成されていてもよい。取付具134は、この実施形態では、マグネット式である。具体的には、取付具134は、ハウジング131から延び出た可撓性の帯状体136と、その帯状体136の先端に設けられた磁性体137と、ハウジング131に固定された磁性体138とを含む。一対の磁性体137,138の少なくとも一方が磁石(強磁性体)である。使用者は、一対の磁性体137,138で着衣の一部を挟み込むことによって、アラームユニット3を着衣に固定することができる。
以上、この実施形態の構成によれば、使用者10が排尿すると、尿水が第1シート21に吸収されて透過し、第2シート22に達して、第2シート22内で尿水が濡れ拡がる。それによって、第2シート22に縫い付けられた導電性糸で形成された一対の導電部23,24間の電気抵抗が、第2シート22が乾燥しているときに比較して低くなる。これに応答して、アラームユニット3がアラームを発生して、使用者10に排尿を報知する。
第1シート21および第2シート22は周縁部同士を縫い付けることによって互いに結合されており、第2シート22中で尿水が濡れ拡がることによって排尿を検出できる。そのため、特許文献1の先行技術のように、導電性接着剤を必須の構成としていない。また、導電性糸で形成された導電部23,24は、柔軟性があるうえに、充分な強度を有している。そして、一対の端子25,26は導電部23,24とともに第2シート22に固定されているので、導電部23,24と端子25,26との間の接続も強固である。したがって、この実施形態の排尿検出パッド2は、洗浄および乾燥して複数回再利用することができる。それにより、使用者の経済的負担を軽減することができる。
その他、この実施形態の排尿検出パッド2は、「課題を解決するための手段」の項で説明した作用効果を奏することができ、信頼性の高い排尿検出が可能で、かつ経済的な排尿検出パッドを提供できる。
以上、この考案の一実施形態について説明したが、この考案は「課題を解決するための手段」の項において言及した変形を含む各種の変形形態で実施することができ、その他にも、実用新案登録請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 排尿報知装置
2 排尿検出パッド
3 アラームユニット
4 ケーブル
5 クリップ
10 使用者
11 下着
12 就寝着
20 中心線
21 第1シート
22 第2シート
221,222,223 第2シートを構成するシート体
23,24 導電部(導電性糸)
25,26 端子(第1スナップ端子)
31 排尿検知部
32 中間部
33 後方部
W1 排尿検知部の幅
W2 中間部の幅
W3 後方部の幅
51 前方部
52 股部
W11 前方部の幅
W12 股部の幅
63 オフセット辺
70 ポケット
71 第1自由縁部
72 第2自由縁部
73 第1開口
74 第2開口
81 主体部
811 平行直線部
812 傾斜直線部
82 枝部
91,92 被覆電線
95,96 端子部(第2スナップ端子)
125 ケーブル保持具
126 嵌合突起
127 電線結束部
131 ハウジング
132 接続部
133 解除ボタン

Claims (23)

  1. 使用者の陰部に着用されて当該使用者の排尿を検出する排尿検出パッドであって、
    尿水を吸収して透過させる第1シートと、
    前記第1シートに重ね合わせられて当該第1シートと結合されており、前記第1シートを透過した尿水を吸収して濡れ拡がらせる第2シートと、
    前記第2シートに縫い付けられた導電性糸によって形成され、互いに間隔を開けて設けられた一対の導電部と、
    前記一対の導電部にそれぞれ接続され、前記第2シートに固定された一対の端子とを含む、排尿検出パッド。
  2. 前記第1シートが、前記第2シートよりも吸水性が高い素材からなり、
    前記第2シートが、前記第1シートよりもシート内での尿水の濡れ拡がり速度が速く、前記第1シートよりも引っ張り強度の大きい素材からなる、請求項1に記載の排尿検出パッド。
  3. 前記第1シートおよび前記第2シートがいずれも織布からなる、請求項1または2に記載の排尿検出パッド。
  4. 前記第1シートが、木綿の織布を含み、
    前記第2シートが、化学繊維の織布を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の排尿検出パッド。
  5. 前記導電性糸が、前記第2シートの両面に露出するように前記第2シートに縫い付けられている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の排尿検出パッド。
  6. 前記一対の導電部が、間隔を開けて互いに噛み合う一対の櫛形パターンを成している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の排尿検出パッド。
  7. 前記第2シートが、
    使用者の陰部前方に配置され、前記一対の導電部が配置された排尿検知部と、
    使用者の陰部後方に配置される後方部と、
    前記排尿検知部と前記後方部との間に配置され、使用者の股に配置される中間部とを含み、
    前記一対の導電部が、前記排尿検知部に配置され、前記後方部および前記中間部には配置されていない、請求項1〜6のいずれか一項に記載の排尿検出パッド。
  8. 前記排尿検知部の幅が、前記後方部および前記中間部の幅よりも広く、
    前記後方部の幅が、前記中間部の幅よりも広い、請求項7に記載の排尿検出パッド。
  9. 前記第1シートが、前記第2シートの前記排尿検知部と重なり合う前方部と、前記第2シートの前記中間部と重なり合う股部とを有し、前記第2シートの後方部とは重なり合っていない、請求項7または8に記載の排尿検出パッド。
  10. 前記第1シートの前方部が前記第2シートの排尿検知部と等幅であり、前記第1シートの股部が前記第2シートの中間部と等幅である、請求項9に記載の排尿検出パッド。
  11. 前記第1シートの周縁部と前記第2シートの周縁部とが互いに縫い付けられることにより、前記第1シートおよび前記第2シートが互いに結合されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の排尿検出パッド。
  12. 前記第1シートの周縁部が前記第2シートの周縁部に結合されており、
    前記第1シートの周縁部が、前記第2シートに結合されていない自由縁部を含み、
    前記第1シートと前記第2シートとの間に、前記自由縁部により区画された開口からアクセス可能なポケットが形成されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の排尿検出パッド。
  13. 前記第2シートが、複数のシート体を積層した積層構造を有している、請求項1〜12のいずれか一項に記載の排尿検出パッド。
  14. 前記一対の導電部が、使用者の左右方向に間隔を開けて対向するように配置された一対の主体部をそれぞれ有し、各導電部が、前記主体部から他方の導電部の主体部に向かって延びた枝部を有している、請求項1〜13のいずれか一項に記載の排尿検出パッド。
  15. 前記一対の主体部が、使用者の左右方向に対して直交するように使用者の下腹部に沿って互いに平行に延びる一対の平行直線部と、前記一対の平行直線部のそれぞれの対応する一端に連続し、使用者の股に向かうに従って互いの間隔が短くなるように傾斜した一対の傾斜直線部とを含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の排尿検出パッド。
  16. 前記端子が、互いにスナップ結合する金属製の第1スナップ端子および第2スナップ端子を有するスナップ端子対の前記第1スナップ端子である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の排尿検出パッド。
  17. 前記一対の端子にそれぞれ結合される一対の電線と、前記一対の電線のそれぞれの先端に設けられ前記第1スナップ端子にスナップ結合可能な一対の前記第2スナップ端子とを含むケーブルをさらに含む、請求項16に記載の排尿検出パッド。
  18. 前記一対の端子にそれぞれ着脱可能な端子部を先端に有する一対の電線を備えたケーブルをさらに含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の排尿検出パッド。
  19. 前記第2シートに着脱自在な留め具と、
    前記留め具に保持され、前記一対の電線を結束して前記ケーブルを保持するケーブル保持具とをさらに含む、請求項17または18に記載の排尿検出パッド。
  20. 前記ケーブル保持具が、前記留め具によって前記一対の電線を互いに離間させた状態で当該一対の電線を結束して保持するように構成されている、請求項19に記載の排尿検出パッド。
  21. 前記留め具によって、使用者の下着に固定して用いられる、請求項19または20に記載の排尿検出パッド。
  22. 使用者が装着する下着の内側に配置して用いられる、請求項1〜21のいずれか一項に記載の排尿検出パッド。
  23. 請求項1〜22のいずれか一項に記載の排尿検出パッドと、
    前記一対の端子に電気的に接続され、前記一対の端子間の電気抵抗に応答して作動するアラームユニットとを含む、排尿報知装置。
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