JPH09219943A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JPH09219943A
JPH09219943A JP2677396A JP2677396A JPH09219943A JP H09219943 A JPH09219943 A JP H09219943A JP 2677396 A JP2677396 A JP 2677396A JP 2677396 A JP2677396 A JP 2677396A JP H09219943 A JPH09219943 A JP H09219943A
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core
iron
core piece
piece
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JP2677396A
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Takashi Yasuhara
隆 安原
Akiji Yamada
旭司 山田
Hiromitsu Fuku
裕光 富久
Tsugio Sekine
次雄 関根
Izumi Shimizu
泉 清水
Yukiro Endo
幸郎 遠藤
Matsutoshi Ihara
松利 井原
Ryuichi Iwata
竜一 岩田
Takahiro Takeda
高広 竹田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割鉄心形固定子を用いたことによる性能向
上と小形軽量化が充分に得られるようにした回転電機を
提供すること。 【解決手段】 回転電機の固定子鉄心3Aを、L字状鉄
心片31と棒状鉄心片32に分割して作成してから、こ
れらを所定個数組合せて構成するようにした回転電機に
おいて、L字状鉄心片31相互の接合面Sを、矢印φで
示した磁束の流通方向と垂直な面、つまり軸Oを通る径
方向の面から所定角θだけ傾けたもの。 【効果】 斜めにしたことにより、接合面積が増加する
ので、接合面に存在する空隙による磁気抵抗の増加を抑
えることができ、この結果、分割鉄心形固定子を用いた
ことによる利点が確実に活かされ、性能向上と小形軽量
化を充分に図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導電動機や同期
機などの回転電機に係り、特に比較的小容量の汎用誘導
電動機に好適な回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】比較的小容量の汎用誘導電動機などの回
転電機としては、図6に示す構造のものが、従来から一
般的に使用されている。この図6において、1はハウジ
ングで、枠体或いはフレームとも呼ばれ、鋳鉄など鉄系
材料の鋳造によりほぼ筒状に作られ、電動機の外被を構
成している。1aは放熱フィンで、軸方向に伸びた短冊
状をなし、ハウジング1と一体鋳造され、その外周に放
射状に形成されている。
【0003】2A、2Bはエンドブラケットで、軸受ブ
ラケットとも呼ばれ、軸受4A、4Bを収納しハウジン
グ1の両端に各々インロー嵌合して取付けられるように
なっている。
【0004】3は固定子で、図7に示すように、複数の
スロット3Cを内周側に持つ環状のけい素鋼板(電磁鋼
板)の積層体からなる固定子鉄心3Aを用い、この固定
子鉄心3Aのスロット3C内に固定子巻線3Bを巻回し
て構成されている。
【0005】5は回転子で、回転軸6を有し、この回転
軸6がエンドブラケット2A、2Bの軸受4A、4Bに
より回転自在に保持されることにより、固定子3内の所
定の位置で、この固定子3に対向した位置で回転するよ
うに構成されている。
【0006】そして、このような従来の電動機では、予
め固定子3をハウジング1の内側に挿入して、その内周
壁に取付けておき、その後、この固定子3内に回転子5
を挿入し、次いで回転軸6に軸受4A、4Bが嵌合する
ようにして、ハウジング1の両端にそれぞれエンドブラ
ケット2A、2Bをインロー嵌合させ、複数本のボルト
(図示してない)により、ハウジング1に固着して取付
け、組立てるようになっている。
【0007】回転軸6は、その一端側(図では右側)がエ
ンドブラケット2Aの軸受4Bを挿通して外部に突出
し、出力軸を形成しているが、他端側(同、左側)はエン
ドブラケット2Aの軸受4Aから突出した部分に外部冷
却扇9(以下、外ファンと称す)が取付けられている。
【0008】10はエンドカバーで、外ファン9を覆う
カバーを形成している。そして、このエンドカバー10
には、外気を外ファン9で取り込むための開孔10a
(以下、通風入口と称す)が設けられている。また、この
開孔10aの反対側は、開放した円筒形若しくは異形の
円筒形に形成され、これによりエンドブラケット2A及
びハウジング1の外径部との間に径方向の隙間部10b
からなる通風出口が形成されるようになっている。
【0009】従って、回転子5により外ファン9が回転
されると、エンドカバー10の通風入口10aから外気
が吸い込まれ、隙間部10bから吹き出されるようにな
り、これによりエンドブラケット2Aと、ハウジング1
及びエンドブラケット2Bの外部表面に外気を通風し、
冷却作用が得られるようになっている。
【0010】回転子5は、上記したように、回転軸6の
ハウジング1内で固定子2と対向する位置に取付けられ
ており、この回転子5には、図示してない二次導体バー
と、エンドリング7が設けられており、さらに、このエ
ンドリング7と一体に内部冷却扇8(以下、内ファンと
称す)が形成されている。
【0011】この内ファン8は、エンドリング7の両端
面から軸方向に突設された複数の羽根ブレードからな
り、電動機内部での空気の循環を図り、冷却作用が得ら
れるようにしている。すなわち、内ファン8により起こ
された空気流は、回転子5、エンドリング7、固定子巻
線3B及び固定子鉄心3Aの両端面を冷却しながら通過
した後、ハウジング1に比して比較的温度上昇の低いエ
ンドブラケット2A、2Bの内面に沿って通過するとき
に放熱が得られるようになっているのである。
【0012】なお、この種の従来技術に関するものとし
ては、例えば特開昭61ー251440号公報等を挙げ
ることができる。
【0013】ところで、このような回転電機にあって
は、小形軽量化が常に大きな命題であるが、回転電機
は、小形化により特性が低下する傾向にあり、特に出力
や停動トルク(最大トルク)が低下する傾向がある。しか
して、これらの低下を防ぐため、固定子コイル(電機子
コイル)の巻線数を増やし、磁束密度を上げようとする
と、鉄損が大きくなり、力率や効率が悪くなるという問
題があった。
【0014】また、一般に回転電機を小形にするには、
固定子を小さくするのが効果的であるが、しかし、この
場合、固定子外径を小さくして同一トルクを出力するた
めには、起磁力を同一の大きさに保たなければならな
い。つまり、磁気装荷を変えることなく回転電機を構成
する必要がある。言い換えると、固定子で発生する磁束
量を減少することなく、しかも固定子の単位面積当たり
の磁束量(以下、磁束密度という)を一定に保つことが重
要なのである。
【0015】しかしながら、この状態では、磁束量は小
型化する前と同じままで、固定子だけが小さくなるの
で、磁束密度の増加をもたらし、そのため、磁束飽和を
招く結果、回転電機の特性が悪化してしまう。そこで、
固定子が小さくなっても磁束密度が飽和しないように、
磁気装荷を変えることなく構成するためには、固定子の
磁路各部の面積を、小形化する前と同等になるように確
保する必要がある。しかして、この結果、固定子のスロ
ット面積が減少するので、該スロットに固定子巻線3B
を収納することができなくなってしまう。
【0016】これは、従来の技術では、固定子巻線3B
は、スロット3C内に開口溝から一本ずつスロット内へ
挿入していたので、スロット3C内では、固定子巻線3
Bの配列が不規則になり、そのため、コイルの収納容積
がスロット容積に匹敵する程度にはならず、これらの容
積比(以下、占積率という)では60%台にとどまり、コ
イル収納に限度があるからである。
【0017】そこで、この占積率を向上するために、固
定子鉄心を分割してコイルの収納性を改善するようにし
た分割鉄心形回転電機が従来から知られている。この分
割鉄心形の回転電機は、所定個数に分割した固定子鉄心
を用い、これらを、予め成形してある固定子巻線に順次
組み付けることにより、固定子を組み立てるようにした
ものであり、固定子鉄心のスロット内に一本ずつコイル
を挿入して巻線を施す必要が無いので、スロット内に隙
間なくコイルを充填させることができ、この結果、占積
率の向上が充分に得られ、小型化を図ることができるの
である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、固定
子鉄心の分割に伴う磁気抵抗の増加について特に配慮が
されておらず、分割鉄心形固定子を用いたことによる回
転電機の性能向上の点で不満があった。本発明の目的
は、分割鉄心形固定子による利点を活かして、性能向上
と小形軽量化が充分に得られるようにした回転電機を提
供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的は、固定子鉄心
が複数個の積層鉄心片の組合せにより形成されている回
転電機において、前記積層鉄心片の固定子鉄心円筒状継
鉄部を形成する部分での接合面が、該円筒状継鉄部での
磁束の通過方向に垂直な平面から所定の角度で傾斜した
平面で構成されるようにして達成される。
【0020】ここで、磁束の通過方向に垂直な平面を傾
斜させれば、その面積は、もとの平面の面積よりも大き
くなる。
【0021】ところで、周知のように、磁気回路での磁
気抵抗は、電気回路での電気抵抗と同様に、その経路の
断面積に反比例し、長さに比例する。一方、積層鉄心片
の接合面は、その面積を磁束流通断面積とし、そこに存
在する空隙を磁束流通長とする磁気回路として作用する
ので、それにより与えられてしまう磁気抵抗の大きさ
は、接合面の面積に反比例し、空隙の長さに比例する。
【0022】そこで、接合面を磁束の通過方向に垂直な
平面から傾斜させてやれば、その面積が広くなるので、
磁気抵抗を減らすことができることになり、この結果、
固定子鉄心の分割に伴う磁気抵抗の増加を最小限に抑え
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明による回転電機につ
いて、実施形態例により詳細に説明する。本発明の一実
施形態は誘導電動機であるが、その全体構成は、図6で
説明した従来の誘導電動機と同じであり、異なる点は、
固定子鉄心3Aが分割鉄心形になっている点だけなの
で、以下、主として、この固定子鉄心3Aの構成につい
て説明する。
【0024】図1は、本発明の一実施形態例による固定
子3を示したもので、分割形の固定子鉄心3Aと、その
スロット3C内に収納された固定子コイル3Bとで構成
されている。そして、固定子鉄心3Aは、図示のよう
に、L字状鉄心片31(第1の積層鉄心片)と棒状鉄心片
32(第2の積層鉄心片)の二種類に分割された形状に作
られた上で、複数個のL字状鉄心片31が順次環状に配
置して組み合わされ、これに対して棒状鉄心片32が、
L字状記鉄心片31のスロット用空間部内周の切欠き
に、ほぼ固定子鉄心3Aの中心軸Oから外方向に挿入し
て組み合わされることにより、固定子鉄心3Aが構成さ
れるようになっている。
【0025】ここで、L字状鉄心片31は、図3(a)に
示すように、固定子の周方向に適宣の幅を有する背部3
1aと、該背部31aの一方の端面側、図では右側の端
面側にあって、固定子鉄心3Aの中心軸O方向に向かっ
て突出する歯部31bと、該歯部31bの左側に設けら
れたスロット用の空間部をなす切欠き部31cと、該空
間部切欠き31c内周の左側に、歯部31bとほぼ同様
の幅の切欠き部31dとを有する形状に作られている。
【0026】そして、このとき、鉄心片背部31aの周
方向の端面31e、31fは、固定子鉄心3Aの中心軸
Oを通る鎖線で示した直線に対して平行ではなくて、所
定角度θだけ傾いて形成されている。
【0027】次に棒状鉄心片32は、図3(b)に示すよ
うに、一方の端部に根本部32aと、他方の端部に歯部
32bを有すると共に、該歯部32bの先端にスロット
開口部を形成する舌片32cを有する棒状に作られ、根
本部32aがL字状鉄心片31のスロット用空間部内周
の切欠き31dに径方向に沿って挿入されたとき、この
棒状鉄心片32の歯部32bと、L字状鉄心片31の歯
部31bとの間に固定子コイルを収納するためのスロッ
ト3Cが画成されるように作られている。
【0028】従って、各L字状鉄心片31の背部31a
の周方向の寸法は、棒状鉄心片32が挿入係合されたと
き、これに隣接する歯部31bとにより、所定の寸法の
スロット3Cの空間部が形成されるような寸法に作られ
ている。
【0029】そして、これらL字状鉄心片31と棒状鉄
心片32は、それぞれけい素鋼板などの電磁鋼板から図
3に示す通りの平面形状に打ち抜いた鉄板を所定枚数積
層した上で、その積層面が例えばレーザ溶接され、一体
化される。
【0030】そこで、これらのL字状鉄心片31と棒状
鉄心片32を用い、L字状鉄心片31は、相互に各端面
31e、31fが突き合わされた状態で筒状に組み立
て、これに内面から棒状鉄心片32が組み合わされるよ
うにして、固定子コイル3Bと組合せてやれば、固定子
3が構成されることになる。なお、このため、固定子コ
イル3Bは、予めスロット3C内に収納し得るように、
所定の形状に成形されている。
【0031】そして、このようにして構成された固定子
3によれば、固定子鉄心3AのL字状鉄心片31の端面
31e、31fによる接合面での磁気抵抗を最小限に抑
えることができ、この結果、鉄心の分割による磁束数の
減少が充分に抑えられることになるのであるが、以下、
この理由について説明する。
【0032】まず、固定子鉄心3Aを形成するL字状鉄
心片31の背部31aは、相互に各端面31e、31f
が突き合わされた状態で筒状に組み立てられることによ
り、固定子鉄心3Aの継鉄部(ヨーク部)を形成してい
る。従って、このL字状鉄心片31の背部31a内での
磁束は、各端面31e、31fの接合面を通って、矢印
φで示すように、軸Oを中心軸とする円周方向に流れ
る。
【0033】一方、固定子鉄心3AのL字状鉄心片31
の端面31e、31fは、この矢印φで示す磁束の流れ
る方向と垂直な面から、図示のように、角度θをもって
傾いており、この結果、矢印φで示す磁束に対しては、
これら端面31e、31fによる接合面は、磁束の通過
方向に垂直な平面よりも大きな面積になっていることに
なり、従って、この接合面による磁気抵抗を最小限に抑
えることができるのである。
【0034】そこで、この図1に示す固定子3を用いて
図6に示した誘導電動機を構成することにより、分割鉄
心形固定子を用いたことによる利点が充分に活かされ、
高性能で小形軽量の回転電機を容易に得ることができ
る。
【0035】次に、上記実施形態例について、更に詳し
く説明する。まず、固定子コイル3Bは、普通の断面形
状が円形の導体を用いてもよいが、例えば図4に示すよ
うに、ほぼ矩形断面を有する導体33を用い、この導体
33のスロット3C内での向きを、図示のように、その
長辺部分がスロット3Cの長手方向に向い、短辺部分が
スロット3Cの横手方向に向くようにして配置するのが
望ましい。
【0036】これによれば、各導体33間に残ってしま
う空間が最小限に抑えられ、且つ、各導体33とスロッ
ト内壁との間の空間をも最小限に抑えることができ、こ
の結果、占積率をさらに改善することができる。なお、
この図4において、34はスロットライナで、固定子コ
イル3Bに装着されているものである。
【0037】次に、図1に示した固定子3の組み立て方
法について説明する。まず、固定子3の組込みに際して
は、予め成形された所定個数の固定子コイル3Bを、図
示してない治具により、所定の角度で所定の位置に環状
に配列保持させ、ついで、図示してないインデックスと
コレットチャック等の手段により、この固定子コイルに
対して内周側から棒状鉄心片32移動させ、該棒状鉄心
片32の両側に固定子コイル3Bを位置決めする。
【0038】その後、L字状鉄心片31を外周方向か
ら、これも図示してないインデックス等の移動手段によ
って移動させ、その切欠き部31dに、棒状鉄心片32
を挿入係合すると、鉄心片31の歯部31bと棒状鉄心
片32の歯部32bとで画成されるスロット3C内に固
定子コイル3Bを収納することができる。
【0039】従って、予め成形した固定子コイル3B
を、分割形成したL字状鉄心片31と棒状鉄心片32と
に組付けるだけで、固定子コイル3Bがスロット3Cに
収納できるので、固定子コイル3Bの収納を的確に行う
ことができる。
【0040】そのため、従来技術のように、固定子コイ
ルを3Bをスロット内に圧入する必要が無くなるので、
スロット3C内に、固定子コイル3Bの導体を多数本に
わたり、ほとんど限度一杯まで収納させることができ
る。
【0041】しかも、L字状鉄心片31の切欠き部31
dに対して、固定子3の中心側から径方向に棒状鉄心片
32を移動させて挿入係合すれば、固定子3が形成でき
るので、多数本の導体からなる固定子コイルをスロット
に圧入する従来技術に比較すると、固定子コイルの収納
を極めて容易に行うことができ、この結果、スロット3
Cの面積が小形化しているにも拘らず、スロット内での
コイル占積率を確実に高めることができる。
【0042】また、従来技術では、固定子鉄心の内周に
僅かな幅の溝を設けてスロット3C内にコイルを導き、
収納するようになっているので、この溝の幅はコイルの
導線一本の径寸法により支配されてしまい、このため、
回転電機の特性を改良するため、溝幅を任意に選択する
ことについて制限を受けていた。
【0043】しかして、上述の実施形態例では、L字状
鉄心片31に棒状鉄心片32を挿入係合すれば固定子コ
イル3Bを収納できるので、従来技術のように溝幅に制
限されることがなくなり、回転電機の設計の裕度が大き
くなり、最適を設計することが可能となる。
【0044】さらに、棒状鉄心片32の歯部32bの先
端には、図3(b)に示すように、舌片32cが形成さ
れ、この舌片32cによりスロット3Cの幅より狭い開
口部を形成しているので、固定子コイル3Bの導体がス
ロット3C内から外部に出てしまう虞れを全く無くすこ
とができるばかりでなく、舌片32cと周方向に隣接す
るL字状鉄心片31の歯部31bとの間のギャップが小
さくできるので、回転子5が回転したときに発生する騒
音を低減することもできる。
【0045】次に、図5は、固定子鉄心3Aの他の実施
形態例を示したもので、この固定子鉄心3Aは、図2で
説明したL字状鉄心片31と左右勝手違いのL字状鉄心
片31’を用い、この勝手違いのL字状鉄心片31’
を、L字状鉄心片31と軸方向において交互に積層して
構成したものである。
【0046】この図5の固定子鉄心3Aによれば、鉄心
片同志の係合箇所が、積層方向にみて同一線上にならな
いで、交差して周方向に配列されるようになるため、鉄
心片の積層状態が堅固になるという効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、固定子鉄心の接合面を
傾けるという簡単な構成で、固定子鉄心の分割に伴う磁
気抵抗の増加を最小限に抑えることができ、この結果、
分割鉄心形固定子による利点を活かして、回転電機の性
能向上と小形軽量化を充分に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を誘導電動機に適用した一実施形態例に
おける固定子の説明図である。
【図2】本発明の一実施形態例における固定子鉄心の正
面図である。
【図3】本発明の一実施形態例における固定子鉄心の分
解説明図である。
【図4】本発明の一実施形態例における固定子コイルの
一例を示す説明図である。
【図5】本発明の他の一実施形態例における固定子鉄心
の正面図である。
【図6】回転電機の一例である誘導電動機の説明図であ
る。
【図7】回転電機の従来例における固定子鉄心の平面図
である。
【符号の説明】
1 ハウジング 3 固定子 3A 固定子鉄心 3B 固定子コイル 3C スロット 31 L字状鉄心片 31a 背部 31b 歯部 31c スロット用の切欠き部 31d 切欠き部 31e、31f 周方向の端面 32 棒状鉄心片 32a 背部 32b 歯部 32c 舌片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 次雄 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 清水 泉 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 遠藤 幸郎 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 井原 松利 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 岩田 竜一 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 竹田 高広 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子鉄心が複数個の積層鉄心片の組合
    せにより形成されている回転電機において、 前記積層鉄心片の固定子鉄心円筒状継鉄部を形成する部
    分での接合面が、該円筒状継鉄部での磁束の通過方向に
    垂直な平面から所定の角度で傾斜した平面で構成されて
    いることを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、 前記積層鉄心片が第1の積層鉄心片と第2の積層鉄心片
    の二種類の異なった形状を有し、 第1の積層鉄心片は、前記円筒状継鉄部と、磁極形成用
    の歯部、スロット形成用の空間部、及び前記第2の積層
    鉄心片の根本部挿入用の切欠き部とを形成するのに必要
    な形状に作られ、 第2の積層鉄心片は、磁極形成用の歯部と、前記第1の
    積層鉄心の前記切欠き部に挿入される根本部を形成する
    のに必要な形状に作られていることを特徴とする回転電
    機。
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