JPH09219883A - 移動体通信システム - Google Patents

移動体通信システム

Info

Publication number
JPH09219883A
JPH09219883A JP8023653A JP2365396A JPH09219883A JP H09219883 A JPH09219883 A JP H09219883A JP 8023653 A JP8023653 A JP 8023653A JP 2365396 A JP2365396 A JP 2365396A JP H09219883 A JPH09219883 A JP H09219883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
control means
transmission output
command
station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8023653A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichiro Karizume
敬一郎 狩集
Satoru Nakayama
哲 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8023653A priority Critical patent/JPH09219883A/ja
Publication of JPH09219883A publication Critical patent/JPH09219883A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各基地局の高出力化を行っても、基地局間干
渉が起こらないようにすること。 【解決手段】 センター局3は各基地局のCPU18か
ら各基地局のリンクビジー及びトラフィック量をサイク
リックに収集する。センター局3は収集したデータから
リンクビジー量が閾値を越えた例えば基地局CS2を見
付けると、全ての基地局にその送信出力減少とキャリア
センス低下指令を出す。この指令を受けた基地局CS1
のCPU18はアテネータ16を減衰ありにして、送信
信号の出力レベルを減少させると共に、キャリアセンス
を低下させてサービスエリアを縮小し、基地局が他の基
地局の通話チャネルの使用を自局の通話チャネルの使用
と間違えることを無くすことにより、基地局間干渉を回
避して、移動局による常に円滑な通信を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話機などの移
動体端末の通信を基地局を介して行う移動体通信システ
ムに係り、特に基地局間干渉を回避する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から移動体通信システムにおいて
は、図13に示すように複数の基地局CS1〜CS6が
適切な距離Lをおいて配置され、各基地局はPmWの送
信出力を持ち、半径L/2を例えば面カバー率80%で
カバーしているものとする。各基地局は3チャネルの通
話チャネルを同時に使用できるものとし、ここではf
1、f2、f3とする。そして、各基地局は、移動体端
末M1、M2、M3…同志、又は移動体端末M1と公衆
回線網との通話に対して、空いている通話チャネルを割
当て中継する。
【0003】ここで、図14及び図15に示した面カバ
ー率と距離の関係の図を示す。ここで図14は市街地に
関する図、図15は住宅地に関する図である。図14と
図15から、同一面カバー率の領域では、市街地、住宅
地共に100mW出力の基地局に対し、300mW出力
の基地局は距離で約1.4倍、面積で2倍のカバーが可
能になることが分かる。特に低トラフィック地域では1
00mW出力の基地局に対し半分の基地局設置で良いこ
とになり、基地局製品費用分、工事費用、回線費用など
の節約が可能になり、各基地局の送信出力Pを上げて、
高出力化すると、かなりのメリットがあることになる。
【0004】しかし、この各基地局の高出力化を行う
と、基地局間の干渉が発生する可能性が出て来る。この
干渉には制御チャネル干渉と通話チャネル干渉がある
が、ここでは、通話チャネル干渉について説明する。
【0005】図14及び図15から分かるように、市街
地という条件で、図13に示した基地局間の距離Lを決
めた場合に、街路(見通し領域)があると、基地局CS
1は基地局CS6の送信電波をも上記したように十分な
感度で受信できてしまうことがあり、特にトラフィック
が増大してくると、基地局CS1はキャリアセンスを増
減して空きチャネルを探す時に、基地局CS6の送信電
波も受信してしまい、サービスエリアS1では通話チャ
ネルf1が空いているにもかかわらず、サービスエリア
S6で通話チャネルf1が使用されているのをみて、結
局、自己のサービスエリアS1では全てのチャネルが使
用されていると誤判断して、リンクビジーとなってしま
うことが起きる。これを基地局間干渉と呼び、移動体端
末M1、M2、M3…による電話が掛かりにくくなる。
【0006】又、基地局CS1と基地局CS6で同時に
チャネルf1が使用されてしまうと、このチャネルf1
の電波干渉が発生して混信が生じるが、これも基地局間
干渉の一種で、以降本例では上記した2種類の場合を基
地局間干渉と呼ぶ。この電波干渉が生じると著しく通話
品質が落ちるという不具合が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の移
動体通信システムでは、複数の基地局CS1〜CS6が
適切な間隔で配置されて、広いエリアの移動体通信を可
能としているが、各基地局の送信出力の高出力化を行っ
てコストの低減を図ると、トラフィックが混んできた時
に、基地局間干渉が起きて、移動体端末M1、M2、M
3…による電話が掛かりにくくなったり、著しく通話品
質が落ちるという不具合が発生する。
【0008】そこで本発明は上記のような課題を解決す
るためになされたもので、各基地局の高出力化を行って
も、基地局間干渉を回避することができる移動体通信シ
ステムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、情報
の送受信を行う移動体端末と、これら移動体端末相互間
或いは、公衆回線網との通信を中継する複数の基地局
と、前記公衆回線網に接続されて前記各基地局の制御を
行うセンター局とを有する移動体通信システムにおい
て、前記各基地局に、送信出力レベルを変化可能な送信
出力回路と、この送信出力回路から出力される送信信号
レベルの大きさを前記センター局からの指令により制御
する出力制御手段と、前記センター局からの指令により
キャリアセンスレベルを変化させるキャリアセンス制御
手段とを具備すると共に、前記センター局に、前記基地
局の出力制御手段及びキャリアセンス制御手段に前記公
衆回線網を通して送信出力可変及びキャリアセンス可変
指令を出す基地局間干渉制御手段とを具備した構成を備
えている。
【0010】請求項2の発明は、情報の送受信を行う移
動体端末と、これら移動体端末相互間或いは、公衆回線
網との通信を中継する複数の基地局と、前記公衆回線網
に接続されて前記各基地局の制御を行うセンター局とを
有する移動体通信システムにおいて、前記各基地局に、
送信出力レベルを変化可能な送信出力回路と、受信感度
を変化可能な受信回路と、前記送信出力回路から出力さ
れる送信信号レベルの大きさを前記センター局からの指
令により制御する出力制御手段と、前記受信回路により
受信される受信信号レベルの大きさを前記センター局か
らの指令により変化させる受信感度制御手段とを具備す
ると共に、前記センター局に、前記基地局の出力制御手
段及び受信感度制御手段に前記公衆回線網を通して送信
出力可変及び受信感度可変指令を出す基地局間干渉制御
手段とを具備した構成を備えている。
【0011】請求項3の発明は、前記基地局の出力制御
手段は前記センター局の前記基地局間干渉制御手段から
出力される送信出力可変指令を受ける毎に予め決められ
たレベルずつ送信出力回路から出力される送信出力レベ
ルを変化させると共に、同基地局のキャリアセンス制御
手段は前記センター局の前記基地局間干渉制御手段から
出力されるキャリアセンス可変指令を受ける毎に予め決
められたレベルずつキャリアセンスレベルを変化させる
構成を備えている。
【0012】請求項4の発明は、前記基地局の出力制御
手段は前記センター局の前記基地局間干渉制御手段から
出力される送信出力可変指令を受ける毎に予め決められ
たレベルずつ送信出力回路から出力される送信出力レベ
ルを変化させると共に、同基地局の受信感度制御手段は
前記センター局の前記基地局間干渉制御手段から出力さ
れる受信感度可変指令を受ける毎に予め決められたレベ
ルずつ受信回路の受信感度を変化させる構成を備えてい
る。
【0013】請求項5の発明は、前記センター局の前記
基地局間干渉制御手段から出力される送信出力可変指令
に出力変化レベル情報を含ませ、前記基地局の出力制御
手段は前記出力変化レベル情報に応じたレベルに前記送
信出力回路から出力される送信出力レベルを変化させる
と共に、前記センター局の前記基地局間干渉制御手段か
ら出力されるキャリアセンス可変指令にレベル変化情報
を含ませ、前記基地局のキャリアセンス制御手段は前記
レベル変化情報に応じたレベルにキャリアセンスレベル
を変化させる構成を備えている。
【0014】請求項6の発明は、前記センター局の前記
基地局間干渉制御手段から出力される送信出力可変指令
に出力変化レベル情報を含ませ、前記基地局の出力制御
手段は前記出力変化レベル情報に応じたレベルに前記送
信出力回路から出力される送信出力レベルを変化させる
と共に、前記センター局の前記基地局間干渉制御手段か
ら出力されるキャリアセンス可変指令に感度変化情報を
含ませ、前記基地局の受信感度制御手段は前記受信回路
の受信感度を前記感度変化情報に応じた感度に変化させ
る構成を備えている。
【0015】請求項7の発明は、前記各基地局に、自局
のサービスエリア内の現在のリンクビジー量又はトラフ
ィック量を測定してこれを前記公衆回線網を通して前記
センター局に送信するデータ通報手段を設けると共に、
前記センター局に、各基地局の前記データ通報手段から
送信されたリンクビジー量又はトラフィック量を受信し
て基地局毎に収集するデータ収集手段を設け、前記セン
ター局の基地局間干渉制御手段は前記データ収集手段が
収集した基地局毎のリンクビジー量に基づいて、前記送
信出力可変指令及びキャリアセンス可変指令を出す構成
を備えている。
【0016】請求項8の発明は、前記各基地局に、自局
のサービスエリア内の現在のリンクビジー量又はトラフ
ィック量を測定して、これを前記公衆回線網を通して前
記センター局に送信するデータ通報手段を設けると共
に、前記センター局に、各基地局の前記データ通報手段
から送信されたリンクビジー量又はトラフィック量を受
信して基地局毎に収集するデータ収集手段を設け、前記
センター局の基地局間干渉制御手段は前記データ収集手
段が収集した基地局毎のリンクビジー量に基づいて、前
記送信出力可変指令及び受信感度可変指令を出す構成を
備えている。
【0017】請求項9の発明は、前記基地局の通報手段
は前記センター局の前記データ収集手段からデータの送
信要求を受けた時に前記リンクビジー量又はトラフィッ
ク量を前記センター局に送信する構成を備えている。
【0018】請求項10の発明は、前記基地局間干渉制
御手段は前記データ収集手段が収集した基地局毎のリン
クビジー量を監視し、このリンクビジー量が閾値を越え
た基地局が予め決められた頻度以上の確率で見付かる
と、前記送信出力可変指令の一種である前記送信出力減
少指令及び前記キャリアセンス可変指令の一種であるキ
ャリアセンス低下指令を全基地局に出す構成を備えてい
る。
【0019】請求項11の発明は、前記基地局間干渉制
御手段は前記データ収集手段が収集した基地局毎のリン
クビジー量を監視し、このリンクビジー量が閾値を越え
た基地局が予め決められた頻度以上の確率で見付かる
と、前記送信出力可変指令の一種である前記送信出力減
少指令及び前記受信感度可変指令の一種である受信感度
減少指令を全基地局に出す構成を備えている。
【0020】請求項12の発明は、前記基地局間干渉制
御手段は前記データ収集手段が収集したリンクビジー量
が閾値を越えた基地局が予め決められた頻度以上の確率
で見付かると、予め決められた一部の基地局に前記送信
出力減少指令及びキャリアセンス低下指令を出す構成を
備えている。
【0021】請求項13の発明は、前記基地局間干渉制
御手段は前記データ収集手段が収集したリンクビジー量
が閾値を越えた基地局が予め決められた頻度以上の確率
で見付かると、予め決められた一部の基地局に前記送信
出力減少指令及び受信感度減少指令を出す構成を備えて
いる。
【0022】請求項14の発明は、前記基地局間干渉制
御手段は前記データ収集手段が収集したリンクビジー量
が閾値を越えた基地局が予め決められた頻度以上の確率
で見付かると、リンクビジー量が閾値以下になるまで、
予め決められた順番で前記送信出力減少指令及びキャリ
アセンス低下指令を基地局に順次出す構成を備えてい
る。
【0023】請求項15の発明は、前記基地局間干渉制
御手段は前記データ収集手段が収集したリンクビジー量
が閾値を越えた基地局が予め決められた頻度以上の確率
で見付かると、リンクビジー量が閾値以下になるまで、
予め決められた順番で前記送信出力減少指令及び受信感
度減少指令を基地局に順次出す構成を備えている。
【0024】請求項16の発明は、前記基地局間干渉制
御手段は前記データ収集手段が収集した基地局毎のトラ
フィック量に基づいて、トラフィック量が閾値を越えた
基地局がなくなると、基地局間干渉が起きにくい状況に
なったと判断して、前記送信出力可変指令の一種である
前記送信出力増大指令及び前記キャリアセンス可変指令
の一種であるキャリアセンスを高める指令を全基地局に
出す構成を備えている。
【0025】請求項17の発明は、前記基地局間干渉制
御手段は前記データ収集手段が収集した基地局毎のトラ
フィック量に基づいて、全ての基地局のトラフィック量
が閾値以下なると、基地局間干渉が起きにくい状況にな
ったと判断して、前記送信出力可変指令の一種である前
記送信出力増大指令及び前記受信感度可変指令の一種で
ある受信感度を高める指令を全基地局に出す構成を備え
ている。
【0026】請求項18の発明は、前記基地局間干渉制
御手段は前記データ収集手段が収集した基地局毎のリン
クビジー量及びトラフィック量に基づいて、全ての基地
局のトラフィック量が閾値以下なると、基地局間干渉が
起きにくい状況になったと判断して、リンクビジー量が
所定値以上になるまで、予決められた順番で前記送信出
力増大指令及びキャリアセンスを高める指令を基地局に
順次出す構成を備えている。
【0027】請求項19の発明は、前記基地局間干渉制
御手段は前記データ収集手段が収集した基地局毎のリン
クビジー量及びトラフィック量に基づいて、全ての基地
局のトラフィック量が閾値以下なると、基地局間干渉が
起きにくい状況になったと判断して、リンクビジー量が
所定値以上になるまで、予決められた順番で前記送信出
力増大指令及び受信感度増大指令を基地局に順次出す構
成を備えている。
【0028】請求項20の発明は、前記データ収集手段
はリンクビジー量の代わりに各基地局で移動体端末から
の送信要求を受けて空き通話チャネルをサーチしてそれ
が見付かる度合を収集し、前記センター局の基地局間干
渉制御手段は前記データ収集手段が収集した基地局毎の
前記度合に基づいて前記送信出力可変指令及びキャリア
センス可変指令を基地局に出す構成を備えている。
【0029】請求項21の発明は、前記データ収集手段
はリンクビジー量の代わりに各基地局で移動体端末から
送信要求を受けて空き通話チャネルをサーチしてそれが
見付かる度合を収集し、前記センター局の基地局間干渉
制御手段は前記データ収集手段が収集した基地局毎の前
記度合に基づいて前記送信出力可変指令及び受信感度可
変指令を基地局に出す構成を備えている。
【0030】請求項22の発明は、情報の送受信を行う
移動体端末と、これら移動体端末相互間或いは、公衆回
線網との通信を中継する複数の基地局と、前記公衆回線
網に接続されて前記各基地局の制御を行うセンター局と
を有する移動体通信システムにおいて、前記各基地局
に、送信出力レベルを変化可能な送信出力回路と、この
送信出力回路から出力される送信信号レベルの大きさを
前記センター局からの指令により制御する出力制御手段
とを具備すると共に、前記センター局に、前記基地局の
出力制御手段に前記公衆回線網を通して送信出力可変指
令を出す基地局間干渉制御手段とを具備した構成を備え
ている。
【0031】請求項23の発明は、情報の送受信を行う
移動体端末と、これら移動体端末相互間或いは、公衆回
線網との通信を中継する複数の基地局と、前記公衆回線
網に接続されて前記各基地局の制御を行うセンター局と
を有する移動体通信システムにおいて、前記センター局
からの指令によりキャリアセンスレベルを変化させるキ
ャリアセンス制御手段を前記各基地局に具備すると共
に、前記センター局に、前記基地局のキャリアセンス制
御手段に前記公衆回線網を通してキャリアセンス可変指
令を出す基地局間干渉制御手段を具備した構成を備えて
いる。
【0032】請求項24の発明は、情報の送受信を行う
移動体端末と、これら移動体端末相互間或いは、公衆回
線網との通信を中継する複数の基地局と、前記公衆回線
網に接続されて前記各基地局の制御を行うセンター局と
を有する移動体通信システムにおいて、受信感度を変化
可能な受信回路と、前記受信回路により受信される受信
信号レベルのC/Nを前記センター局からの指令により
変化させる受信感度制御手段とを具備すると共に、前記
センター局に、前記基地局の受信感度制御手段に前記公
衆回線網を通して受信感度可変指令を出す基地局間干渉
制御手段を具備した構成を備えている。
【0033】請求項25の発明は、情報の送受信を行う
移動体端末と、これら移動体端末相互間或いは、公衆回
線網との通信を中継する複数の基地局と、前記公衆回線
網に接続されて前記各基地局の制御を行うセンター局と
を有する移動体通信システムにおいて、前記各基地局
に、送信出力レベルを変化可能な送信出力回路と、この
送信出力回路から出力される送信信号レベルの大きさを
前記センター局からの指令により制御する出力制御手段
と、前記センター局からの指令によりキャリアセンスレ
ベルを変化させるキャリアセンス制御手段と、自局のリ
ンクビジー量に基づいて、前記出力制御手段及びキャリ
アセンス制御手段に送信出力可変及びキャリアセンス可
変指令を出す基地局間干渉制御手段とを具備した構成を
備えている。
【0034】請求項26の発明は、情報の送受信を行う
移動体端末と、これら移動体端末相互間或いは、公衆回
線網との通信を中継する複数の基地局と、前記公衆回線
網に接続されて前記各基地局の制御を行うセンター局と
を有する移動体通信システムにおいて、前記各基地局
に、送信出力レベルを変化可能な送信出力回路と、受信
感度を変化可能な受信回路と、前記送信出力回路から出
力される送信信号レベルの大きさを前記センター局から
の指令により制御する出力制御手段と、前記受信回路に
より受信される受信信号レベルのC/Nを前記センター
局からの指令により変化させる受信感度制御手段と、前
記センター局からの指令により前記受信回路の受信感度
を変化させる受信感度制御手段と、自局のリンクビジー
量に基づいて、前記出力制御手段及び受信感度制御手段
に送信出力可変及び受信感度可変指令を出す基地局間干
渉制御手段とを具備した構成を備えている。
【0035】請求項27の発明は、基地局間干渉制御手
段は前記リンクビジー量の代わりに各基地局で移動体端
末から送信要求を受けて空き通話チャネルをサーチして
それが見付かる度合に基づいて、前記出力制御手段及び
キャリアセンス制御手段に送信出力可変及びキャリアセ
ンス可変指令を出す基地局間干渉制御手段とを具備した
構成を備えている。
【0036】請求項28の発明は、基地局間干渉制御手
段は前記リンクビジー量の代わりに各基地局で移動体端
末から送信要求を受けて空き通話チャネルをサーチして
それが見付かる度合に基づいて前記出力制御手段及び受
信感度制御手段に送信出力可変及び受信感度可変指令を
出す基地局間干渉制御手段とを具備した構成を備えてい
る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の移動体通信システ
ムの第1の実施の態様を示したブロック図である。1は
ISDN公衆回線網2に接続され、図示されない移動体
端末の通話を中継する基地局(CS1)、2はISDN
公衆回線網、3はISDN公衆回線網2に接続され、基
地局1の送信出力及びキャリアセンス等の各種動作の制
御や設定を行うセンター局で、例えばワークステーショ
ンとこのワークステーションをISDN公衆回線網2に
接続する通信インタフェース部から成っている。4a〜
4fは携帯電話機などの移動体端末である。尚、基地局
CS2、CS3…は基地局CSIと同一構成を有してい
る。
【0038】ここで、基地局1は、アンテナ19a〜1
9dの接続を受信部12a〜12d側、又は送信用高周
波電力増幅部17側に切り替える高周波スイッチ11、
アンテナ19a〜19dで捕捉された移動体端末4a〜
4fからの送信信号を受信する受信部12a〜12d、
受信部12a〜12dの受信信号を合成する受信合成部
13、ISDN公衆回線網2と本基地局を接続する回線
インタフェース部14、回線インタフェース部14から
の信号で変調された搬送高周波信号を出力する送信部1
5、送信部15から出力される搬送高周波信号のレベル
を調整するアテネータ16、アテネータ16から入力さ
れる搬送高周波信号を電力増幅する高周波電力増幅部1
7、アテネータ16の減衰レベルを調整したり、或いは
本基地局のリンクビジー量及びトラフィック量を把握し
てセンター局3に知らせる等の各処理を行うCPU18
を有している。尚、CPU18は出力制御手段、キャリ
アセンス制御手段を構成している。送信部15、アテネ
ータ16、高周波電力増幅部17は送信出力回路を構成
している。
【0039】更に、上記受信部12a〜12dは携帯電
話機からの送信信号を受信する受信回路121と、この
受信回路121の受信信号を復調する復調回路122を
有しており、送信部15はTDMA符号化された信号を
変調する変調回路151と、この変調回路151で変調
された変調信号を送信信号とする送信回路152を有し
ている。また、受信合成部13と回線インタフェース部
14との間にはTDMΛデコード部20が設けられ、受
信合成部13から入力されたTDMA符号化された復調
信号をデコードして元の信号に戻してから回線インタフ
ェース部14に出力している。更に、回線インタフェー
ス部14と送信部15との間にはTDMAエンコード部
21が設けられ、回線インタフェース部14から入力さ
れた信号をエンコードしてTDMA符号化して、送信部
15に出力している。
【0040】図2は図1に示したセンター局3の詳細構
成例を示したブロック図である。31は本センター局を
制御すると共に基地局の送信出力やキャリアセンス(又
は受信感度)の大きさを制御する等の各種処理を行うC
PU、32はCPU31が動作する上で必要な各種デー
タを格納するRAM、33はCPU31を制御するプロ
グラム等を格納するROM、34はオペレー夕により各
種指令等がキー人力されるキーボート、35は各種精報
を表示するCRT、36はISDN公衆回線網2に対し
て各種情報の送受信を行う通信インタフェースである。
尚、CPU31、RAM32、ROM33、キーボード
34、CRT35等は例えばワークステーション等の一
部であっても良い。CPU31は基地局間干渉制御手段
を構成している。
【0041】図3は図1に示した構成を有する各基地局
の配置と各基地局が受け持つサービスエリアSの範囲を
示した図である。この例では、8個の基地局CS1〜C
S8が図のように等間隔に配置されている。また、基地
局CS1〜CS8の送信出力は2段階に可変され、送信
出力が小の時はサービスエリアSは基地局を中心に半径
aの円形状に広がり、送信出力が大の時はサービスエリ
アSは基地局を中心に半径bの円形状に広がっており、
これら8個のサービスエリアSの中の移動体端末の通話
の中継が行えるようになっている。通常、各基地局CS
I〜CS7の送信系のアテネータ16(図1参照)は減
衰無しの状態になっていて、送信部15から出力された
送信信号はそのままのレベルで高周波電力増幅部17に
入力され、送信出力が大の状態となっているため、サー
ビスエリアSの半径はbである。
【0042】次に本実施の形態の動作について説明する
が、まず、図1に示した基地局の送受信動作について説
明する。高周波スイツチ11はCPU18によって送信
時には高周波電力増幅部17側に切り替わって、高周波
電力増幅部17の出力側と例えばアンテナ19dとを接
続し、このアンテナ19dから送信信号が電波として放
射される。この時、アテネータ16の減衰レベルがCP
U18により制御されて、送信部15から高周波電力増
幅部17に入力される送信信号のレベルが調整されて、
高周波電力増幅部17から出力される送信出力が制御さ
れ、この基地局のサービスエリアの範囲を変化させるこ
とができる。但し、アテネータ16の減衰レベルが最小
(減衰レベル零)の時、高周波電力増幅部17から出力
される送信電力が通常出力レベルになるように設定して
ある。
【0043】一方、受信時、高周波スイツチ11はCP
U18によって受信部12a、12b、12c、12d
側に切り替わって、例えば受信部12aをアンテナ19
a、受信部12bをアンテナ19bに、受信部12cを
アンテナ19cに、受信部12dをアンテナ19dに接
続する。従って、受信部12a、12b、12c、12
dはアンテナ19a、19b、19c、19dが捕捉し
た移動体端末から送信された同一の信号を受信し、それ
を復調した信号を受信合成部13によりーつの信号に合
成して、回線インタフェース部14に出力される。
【0044】ここで、上記したアンテナ19a、19
b、19c、19dと受信部12a、12b、12c、
12dから成る4系統の受信系により、同一の電波を受
信して受信信号を受信合成部13で合成することによ
り、アンテナ19a、19b、19c、19dの指向性
や受信信号のS/Nを改善することができ、送信出力を
増大させてサービスエリアを拡大した時に、遠方の移動
端末からの信号を十分な品質で受信でき、サービスエリ
アを拡大した時の通信品質を一定の水準以上としてい
る。又、本例では、CPU18のキャリアセンスレベル
も増減でき、通常、半径bをカバーする送信出力に合わ
せてキャリアセンスレベルの閾値を設定(キャリアセン
ス大)している。
【0045】上記のような基地局CS1、CS2、CS
3・・・ の送受信動作中、センター局3は各基地局(CS
1、CS2、CS3・・・ )のリンクビジー量及びトラフ
ィック量を把握するため、サイクリックに図4に示すよ
うなフローチャートに従ったデータ収集処理を行う。即
ち、センター局3のCPU31はステップ401にて該
当の基地局にリンクビジーデータ及びトラフィックデー
タの送信指令をISDN公衆回線網2を介して出す。こ
の指令を受けて、該当の基地局のCPU18が自局の現
在のリンクビジー量及びトラフィック量を回線インタフ
ェース部14からISDN公衆回線網2を介してセンタ
ー局3に送る。但し、センター局3と基地局間のリンク
ビジー及びトラフィックデータの送受の手順には各種方
式がある。
【0046】これにより、センター局3のCPU31は
ステップ402にて前記基地局から送られてきたリンク
ビジー量及びトラフィック量を受信し、得られたリンク
ビジー量及びトラフィック量をRAM32に設定してあ
る図5に示すような管理表に記憶する。その後、CPU
31はステップ404にて、全ての基地局から上記デー
タを収集したかを判断し、収集していない場合はステッ
プ401に戻って、次の基地局に対して上記処理を行
い、全ての基地局から上記データを収集した場合は処理
を終了する。
【0047】図5は上記したようにセンター局3で収集
された基地局CS1、CS2、CS3、CS4…のリン
クビジー量及びトラフィック量を収集した管理表で、各
基地局毎の現在のリンクビジー量及びトラフィック量が
一覧記憶されている。このリンクビジー量及びトラフィ
ック量はセンター局3が図4に示した処理をサイクリッ
クに行う毎に更新されることになる。
【0048】ところで、移動体通信システムを構成する
各基地局CS1〜CS8の送信出力が通常状態の時、各
基地局のサービスエリアSは図3の破線に示したように
半径bになる。しかし、このような各基地局が高出力状
態の移動体通信システムでトラフィック量が増大する
と、基地局間干渉が生じ易くなって移動体端末M1、M
2、M3…を用いた電話が掛かりにくくなることがあ
る。本例はこのような事態を事前に回避するために、セ
ンター局3はリンクビジー量を監視し、これが増大した
ことを検出すると、基地局間干渉が生じ易くなった状況
であると判断し、基地局CS1〜CS7の送信出力及び
キャリアセンスの閾値を増大させて基地局間干渉が生じ
るのを回避する制御を行って、移動体通信が常に円滑に
行われるようにする。以下この制御について図6のフロ
ーチャートに従って説明する。
【0049】センター局3のCPU31はステップ60
1にてリンクビジー量が閾値を越えた基地局があるかど
うかを図5に示した管理表をサーチし、該当の基地局が
1局でもあった場合はステップ602に進む。CPU3
1はステップ602にて全ての基地局CS1〜CS8の
送信出力を減少させると共にキャリアセンスを低下させ
る指令を、これら基地局にISDN公衆回線網2を介し
て出す。
【0050】ここで、ある基地局のリンクビジー量が閾
値を越えて大きくなったということは、使用されている
チャネルが多く、自局に割り当て可能なチャネルがない
と誤認識して、自局のサービスエリア内の移動端末から
の発信要求に応じられなくなる基地局間干渉によるもの
と判断できる。従って、リンクビジー量を監視し、これ
が大きくなってきたということは、基地局間干渉が起き
やすい状況が生じているというを意味していることなる
ため、前記閾値を適切に選ぶことにより、基地局間干渉
が起きやすい状況を適格に判断することができる。
【0051】前記送信出力増大指令を受けた各基地局C
S1〜CS8のCPU18はこの出力減少指令を回線イ
ンタフェース部14から受けとると、アテネータ16を
減衰有りにし、高周波電力増幅部17に入力される搬送
高周波信号のレベルを小さくしてアンテナ19dから出
力小で送信すると共に、キャリアセンスレベルの閾値を
高めてキャリアセンスを低下させる。これにより、図3
に示した各基地局CS1〜CS8のサービスエリアは半
径aとなって、縮小した形になる。
【0052】上記のように各基地局CS1〜CS8の送
信出力を落とすと共に、キャリアセンスレベルを低下さ
せれば、他の基地局の送信信号の影響を受けにくくなる
ため、基地局間干渉を防止できるので、自局の通話チャ
ネルの空き具合を正確に把握して、空いている通話チャ
ネルを確実に使用することができる。これにより、基地
局間干渉により電話の掛かりにくくなるなどの現象をな
くすことができる。
【0053】ここで、各基地局の送信出力が小のPam
Wの場合、半径aのサービスエリアSは80%面カバー
率になるように置局設計がなされている。各基地局の送
信出力が大のPbmWの場合、半径bのサービスエリア
Sは99%面カバー率になるように置局設計がなされて
いる。図7と図8は99%面カバーエリアと80%面カ
バーエリアにおける送信電力と距離の関係を示したグラ
フである。この図から例えば住宅地における送信電力変
化によって同じエリアの面カバー率が99%の場合( P
b=300mW) と80%の場合 (Pa=XmW送信
時) との場合があるように設計したい場合、図からX=
25mWが求まる。即ち、図8から300mW時の99
%面カバーエリアは380m程度であることがわかり、
380mWエリアが80%になる送信電力を図9から求
めると、約25mWが求まる。
【0054】従って、通話チャネルの干渉問題が発生し
た場合、送信電力をPamWに落とし、受信キャリアセ
ンスも落とすことになるので、通話可能範囲は半径aま
で小さくなるが、この状態で元々の面カバー率80%の
置局設計がなされているので、不感地域が増すわけでは
なく、通話等に支障を来すようなことはない。
【0055】次に、センター局3は上記したように基地
局の送信出力を減少させると共に、キャリアセンスを落
とした後、トラフィックが減少して基地局間干渉の恐れ
がなくなると、基地局の送信出力とキャリアセンスを通
常のレベルに回復させる制御を行う。以下この制御につ
いて図9のフローチャートに従って説明する。センター
局3のCPU31はステップ901にて、図3に示した
管理表からトラフィック量が閾値を越えた基地局(上記
具体例ではCS1)がなくなったかどうかをチェック
し、なくなった場合はステップ902に進む。CPU3
1はステップ902にて、送信出力の増大指令及びキャ
リアセンスを高くする指令をISDN公衆回線網2を介
して各基地局に出す。
【0056】各基地局CS1〜CS8のCPU18はこ
れら指令を回線インタフェース部14から受けとると、
アテネータ16の減衰レベルを零に戻すことにより、高
周波電力増幅部17に入力される搬送高周波信号のレベ
ルを大きくして、アンテナ19dから送信される電波の
出力を増大させると共に、キャリアセンスレベルを高く
する。これにより、図3に示した各基地局CS1〜CS
8のサービスエリアは半径bとなって、通常の大きさに
なる。
【0057】本実施の形態によれば、センター局3はリ
ンクビジーが閾値を越えた基地局があると、全ての基地
局CS1〜CS8の送信出力を減少させると共に、キャ
リアセンスレベルを低下させて、基地局間干渉が起こら
ないようにすることができ、常に移動体端末M1、M
2、M3…による円滑な通話を確保することができる。
又、基地局間干渉が起こる恐れがなくなると、直ちに送
信出力を増大させると共に、キャリアセンスレベルを元
の常態に戻すため、通常の高品質(後述)のサービスが
損なわれることを最小限に止どめて入る。
【0058】更に、通常運用状態では各基地局の通話可
能範囲がbまで広がるため、図3に示すように基地局C
S1のサービスエリアS内の移動体端末M1が通話しよ
うとした時に、そのエリアで既に3チャネル使用されて
いた場合でも、基地局CS2のカバー範囲でもあるた
め、基地局CS2の通話チャネルに空きがあれば基地局
CS2の中継にて通話が可能となり、等価的にエリア内
の回線収納量が増加することになり、この分、サービス
の品質が向上することになる。
【0059】又、上記実施の形態と異なり、送信出力の
変化とキャリアセンスの変化を2段階でなく、複数段階
にし、各基地局のCPU18はセンター局3から送信出
力及びキャリアセンス減少指令を受ける度に、予め決め
られたレベルずつアテネータ16の抵抗値を変化させて
その減衰レベルを増大させると共に、CPU18はセン
ター局3からキャリアセンスレベル低下指令を受ける度
に、予め決められたレベルずつキャリアセンスレベルを
変化させるようにする。センター局3は基地局間干渉が
起きない状況になるまで、上記した指令を複数回出だし
て、できるだけ広いサービスエリアSを確保しつつ、基
地局間干渉の発生を防止するようにすることもできる。
【0060】更に、送信出力の変化とキャリアセンスの
変化を連続化しておき、センター局3から送信出力及び
キャリアセンス減少指令を出す時に、送信出力減少レベ
ル情報とキャリアセンス低下レベル情報とを含ませて、
各基地局のCPU18に送るようにする。これにより、
各基地局のCPU18は送信出力及びキャリアセンス減
少指令を受け取る毎に、同時に受け取る送信出力減少レ
ベル情報とキャリアセンス低下レベル情報に基づいて、
送信出力の減少レベルとキャリアセンスの低下レベルを
決めて、これらを減少及び低下させる制御をする。セン
ター局3は基地局間干渉が起きない状況になるまで、上
記した指令を複数回出だして、上記と同様にできるだけ
広いサービスエリアSを確保しつつ、基地局間干渉の発
生を防止するようにすることもできる。
【0061】又、上記実施の形態では、基地局間干渉が
起きる状況になると、全ての基地局について、その送信
出力及びキャリアセンスを減少させる制御を行ったが、
リンクビジーが閾値を越えた基地局と、この基地局に基
地局間干渉を与える一部の基地局のみの送信出力及びキ
ャリアセンスを減少させる制御を行っても、同様の効果
を得ることができる。
【0062】ところで、上記実施の形態では、基地局間
干渉を回避するために、送信出力とキャリアセンスの両
方を変化させているが、キャリアセンスは動かさず、送
信出力のみを減少させても、隣接基地局からの送信波が
弱まるため、基地局間干渉を回避する効果がある。又、
場合によっては、送信出力は固定で、キャリアセンスの
みを低下させるようにしても、隣接基地局の通話チャネ
ルの使用により空きチャネルがないと判断する可能性が
少くなり、基地局間干渉を回避する効果がある。
【0063】更に、上記実施の形態では、基地局間干渉
が起き易い状況になっていることをリンクビジー量の大
きさで判断したが、基地局が移動局の発信要求に対し
て、キャリアセンスレベルの閾値を増減させて、空きチ
ャネルを探す際に、空きチャネルが見付けにくくなった
状況からも、基地局間干渉が起き易い状況になっている
ことが推定できるため、基地局間干渉が起き易い状況に
なっていることを空きチャネルが見付けにくくなった度
合いにより、センター局が判断して、図6に示した処理
を行っても、同様の効果がある。
【0064】図10は本発明の移動体通信システムの第
2の実施の態様を示したブロック図である。本例は受信
部12a〜12dの受信感度をCPU18の制御により
変化できるように、アテネータ123とバッファアンプ
124が各受信部の入力側に設けられている。他の構成
は第1の実施の形態と同様である。尚、CPU18は出
力制御手段と受信感度制御手段を構成する。送信部1
5、アテネータ16、高周波電力増幅部17は送信出力
回路を構成している。受信部12、アテネータ123、
バッファアンプ124は受信回路を構成している。セン
ター局3のCPUは基地局間干渉制御手段を構成してい
る。
【0065】次に本実施の形態の動作について説明す
る。本例では、センター局3が基地局間干渉の恐れがあ
ると判断すると、全ての基地局CS1〜CS7に送信出
力の減少と受信感度の減少を指令する。これを受けた、
各基地局のCPU18は送信系のアテネータ16の減衰
を有りとして、送信出力を減少させると共に、受信系の
アテネータ123の減衰量を増加させて、受信部12a
〜12dの受信感度を減少させる制御を行う。これによ
り、本実施例も、第1の実施の形態と同様に基地局間干
渉を防止する効果がある。
【0066】図11及び12は本発明の移動体通信シス
テムの第3の実施の態様の要部を示したフローチャート
である。但し、本例の構成は図1に示した第1の実施の
形態と同一であるため、以降図1、図2、図5を借用し
て説明する。センター局3のCPU31は図11のステ
ップ111にてリンクビジー量が閾値を越えた基地局が
あるかどうかを図5に示した管理表をサーチしてチェッ
クし、該当の基地局が1局でもあった場合はステップ1
12に進む。CPU31はステップ112にて図2のR
AM32に予め設定してある順番データに従って、第1
順位の基地局を選択し、ステップ113にて該当の基地
局の送信出力を減少させると共にキャリアセンスを低下
させる指令を、該当の基地局にISDN公衆回線網2を
介して出す。
【0067】該当の基地局のCPU18はこの出力減少
及びキャリアセンス低下指令を回線インタフェース部1
4から受けとると、アテネータ16を減衰有りにし、高
周波電力増幅部17に入力される搬送高周波信号のレベ
ルを小さくしてアンテナ19dから出力小で送信すると
共に、キャリアセンスレベルの閾値を高めてキャリアセ
ンスを低下させる。これにより、該当の基地局のサービ
スエリアSは半径aとなって、縮小した形になる。その
後、センター局3のCPU31はステップ114にてリ
ンクビジーが閾値以下になったかどうかを判定し、なら
ない場合はステップ112に戻り、次の順位の基地局に
送信出力を減少させると共にキャリアセンスを低下させ
る指令を出し、閾値を以下になった場合は処理を終了す
る。
【0068】次にセンター局3のCPU31は図12の
ステップ121にて、図5に示した管理表からトラフィ
ック量が閾値を越えた基地局(上記具体例ではCS1)
がなくなったかどうかをチェックし、なくなった場合は
ステップ122に進む。CPU31はステップ122に
て図2のRAM32に予め設定してある順番データに従
って、第1順位の基地局を選択し、ステップ123にて
該当の基地局の送信出力を増大させると共にキャリアセ
ンスを高める指令を、前記該当の基地局にISDN公衆
回線網2を介して出す。
【0069】該当の基地局のCPU18はこの指令を回
線インタフェース部14から受けとると、アテネータ1
6の減衰レベルを零に戻すことにより、高周波電力増幅
部17に入力される搬送高周波信号のレベルを大きくし
てアンテナ19dから送信される電波の出力を増大させ
ると共に、キャリアセンスを高める処理をする。これに
より、該当の基地局のサービスエリアは半径bとなっ
て、通常の大きさに戻る。その後、センター局3のCP
U31はステップ124にて図5に示した管理表からリ
ンクビジーが所定値以上に上昇したかどうかを判定し、
そうでない場合はステップ122に戻って、次の順位の
基地局に送信出力を増大させると共にキャリアセンスを
高める指令を出し、所定値以上になった場合は処理を終
了する。但し、この所定値は図11のステップ111の
閾値に比べて小さいものとする。
【0070】本実施の形態によれば、基地局干渉が発生
しそうな状況になった時、全ての基地局の送信出力とキ
ャリアセンスを一度に減少させるのではなく、最も基地
局干渉を起こしやすい基地局から順番に送信出力とキャ
リアセンスを減少させ、基地局干渉が発生しそうな状況
がなくなった時点で、送信出力とキャリアセンスの減少
を止めるため、サービスエリアSが狭くなる基地局を最
小限に押さえて、基地局干渉の回避をすることができ
る。又、送信出力とキャリアセンスを元に戻す場合も、
基地局干渉が発生しない限度で、順番に基地局の送信出
力とキャリアセンスを元に戻すため、この場合も、サー
ビスエリアSが狭くなる基地局を最小限に押さえて、基
地局干渉の回避をすることができる。他の動作は第1の
実施の形態と同様であり、同様の効果がある。尚、本発
明は図10に示した第2の実施の形態に適用して同様の
効果がある。
【0071】最後に本発明の第4の実施の形態について
説明する。但し、本例の構成は図1に示した第1の実施
の形態と同一であるため、図1を借用して説明する。本
例では、各基地局のCPU18が自局のリンクビジー量
を監視し、このリンクビジー量が閾値を越えて大きくな
ると、基地局間干渉が発生しそうな状況となったと判断
して、自局のアテネータ16を減衰ありとして、送信出
力を減少させると共に、キャリアセンスを低下させて、
自局のサービスエリアSを縮小することにより、基地局
干渉の発生を回避する制御を行う。このように各基地局
が独立にサービスエリアSを縮小しても、基地局干渉の
発生を回避することができ、移動体端末の円滑な通信を
確保することができる。尚、この本発明も図10に示し
た第2の実施の形態に適用して同様の効果を得ることが
できる。
【0072】尚、以上説明した各実施の形態は、各基地
局が一般の公衆回線網2を介して接続される移動通信シ
ステムに適用した例について説明したが、専用の回線網
により各基地局とセンター局が接続される移動通信シス
テムに本発明を適用して同様の効果を得ることができ
る。更に、上記各実施の形態では各基地局で同時に使用
できる通話チャネル数が3つの場合について説明してい
るが、この数についても3つに限定されるものではな
い。又、各基地局のアンテナや受信部の数も4個に限定
されるものではない。
【0073】
【発明の効果】以上記述した如く請求項1、請求項2の
発明によれば、基地局間干渉が起きる状況が生じると、
サービスエリアを小さくすることにより、各基地局の高
出力化を行っても、基地局間干渉が起こらないようにす
ることができる。
【0074】請求項3、4、5、6の発明によれば、サ
ービスエリアの縮小幅を最小限にして、サービスの品質
をあまり低下させることなく、基地局間干渉が起こらな
いようにすることができる。
【0075】請求項7、8、9、10、11の発明によ
れば、基地局間干渉が起きやすい状況になったことをリ
ンクビジー量の大きさにより確実に把握することができ
る。
【0076】請求項12、13、14、15の発明によ
れば、サービス範囲を縮小する基地局の数を少くして、
サービスの品質が落ちる範囲を最小限にしている。
【0077】請求項16、17の発明によれば、基地局
干渉が起きにくい状況になると、サービス範囲を元の大
きさに戻して、高品質なサービスに復帰することができ
る。
【0078】請求項18、19の発明によれば、基地局
干渉が起きにくい状況になると、その状況に応じて、サ
ービス範囲を元の大きさに戻す基地局の数を増加させる
ため、高品質なサービスに迅速に復帰することができ
る。
【0079】請求項20、21の発明によれば、基地局
間干渉が起きやすい状況になったことを各基地局が空き
通話チャネルをサーチしてそれが見付かる度合いにより
確実に把握することができる。
【0080】請求項22の発明によれば、基地局間干渉
に対して、各基地局の送信出力の増減のみで対応するこ
とができる。
【0081】請求項23の発明によれば、基地局間干渉
に対して、各基地局のキャリアセンスの高低のみで対応
することができる。
【0082】請求項24の発明によれば、基地局間干渉
に対して、各基地局の受信感度の増減のみで対応するこ
とができる。
【0083】請求項25、26、27、28の発明によ
れば、基地局間干渉が起きる状況が生じると、各基地局
の判断により、自局のサービスエリアを小さくすること
により、各基地局の高出力化を行っても、基地局間干渉
が起こらないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動体通信システムの第1の実施の態
様を示したブロック図。
【図2】図1に示したセンター局の詳細例を示したブロ
ック図。
【図3】図1に示した基地局の配置とそのサービスエリ
アの範囲を示した図。
【図4】図1に示したセンター局のデータ収集処理を示
したフローチャート。
【図5】図3に示したRAM内に設定されたデータ表の
一例を示した図。
【図6】図1に示したセンター局の基地局間干渉を回避
する処理を示したフローチャート。
【図7】送信電力と面カバー率80%の距離の関係を示
したグラフ。
【図8】送信電力と面カバー率99%の距離の関係を示
したグラフ。
【図9】図1に示したセンター局の基地局のサービス範
囲を通常状態に戻す処理を示したフローチャート。
【図10】本発明の移動体通信システムの第2の実施の
態様を示したブロック図。
【図11】本発明の移動体通信システムの第3の実施の
態様の要部を示したフローチャート。
【図12】本発明の移動体通信システムの第3の実施の
態様の他の要部を示したフローチャート。
【図13】従来の移動体通信システムの基地局の配置と
そのサービスエリアの範囲を示した図。
【図14】送信出力をパラメータにとった時の街路にお
ける面カバー率と距離の関係を示したグラフ。
【図15】送信出力をパラメータにとった時の住宅地お
ける面カバー率と距離の関係を示したグラフ。
【符号の説明】
1(CS1〜CS8)…基地局 2…ISDN公衆回線網 3…センター局 11…高周波スイッチ 12a〜12d…受信部(受信回路) 13…受信合成部 14…回線インタフェース部 15…送信部(送信出力回路) 16…アテネータ(送信出力回路) 17…高周波電力増幅部(送信出力回路) 18…CPU(出力制御手段、キャリアセンス制御手
段、受信感度制御手段) 19a〜19d…アンテナ 31…CPU(基地局間干渉制御手段) 32…RAM 33…ROM 34…キーボード 35…CRT 36…通信インタフェース 123…アテネータ(受信回路) 124…バッファアンプ(受信回路) M1、M2、M3…移動体端末

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の送受信を行う移動体端末と、 これら移動体端末相互間或いは、公衆回線網との通信を
    中継する複数の基地局と、 前記公衆回線網に接続されて前記各基地局の制御を行う
    センター局とを有する移動体通信システムにおいて、 前記各基地局に、送信出力レベルを変化可能な送信出力
    回路と、 この送信出力回路から出力される送信信号レベルの大き
    さを前記センター局からの指令により制御する出力制御
    手段と、 前記センター局からの指令によりキャリアセンスレベル
    を変化させるキャリアセンス制御手段とを具備すると共
    に、 前記センター局に、前記基地局の出力制御手段及びキャ
    リアセンス制御手段に前記公衆回線網を通して送信出力
    可変及びキャリアセンス可変指令を出す基地局間干渉制
    御手段とを具備したことを特徴とする移動体通信システ
    ム。
  2. 【請求項2】 情報の送受信を行う移動体端末と、 これら移動体端末相互間或いは、公衆回線網との通信を
    中継する複数の基地局と、 前記公衆回線網に接続されて前記各基地局の制御を行う
    センター局とを有する移動体通信システムにおいて、 前記各基地局に、送信出力レベルを変化可能な送信出力
    回路と、 受信感度を変化可能な受信回路と、 前記送信出力回路から出力される送信信号レベルの大き
    さを前記センター局からの指令により制御する出力制御
    手段と、 前記受信回路により受信される受信信号レベルの大きさ
    を前記センター局からの指令により変化させる受信感度
    制御手段とを具備すると共に、 前記センター局に、前記基地局の出力制御手段及び受信
    感度制御手段に前記公衆回線網を通して送信出力可変及
    び受信感度可変指令を出す基地局間干渉制御手段とを具
    備したことを特徴とする移動体通信システム。
  3. 【請求項3】 前記基地局の出力制御手段は前記センタ
    ー局の前記基地局間干渉制御手段から出力される送信出
    力可変指令を受ける毎に予め決められたレベルずつ送信
    出力回路から出力される送信出力レベルを変化させると
    共に、同基地局のキャリアセンス制御手段は前記センタ
    ー局の前記基地局間干渉制御手段から出力されるキャリ
    アセンス可変指令を受ける毎に予め決められたレベルず
    つキャリアセンスレベルを変化させることを特徴とする
    請求項1記載の移動体通信システム。
  4. 【請求項4】 前記基地局の出力制御手段は前記センタ
    ー局の前記基地局間干渉制御手段から出力される送信出
    力可変指令を受ける毎に予め決められたレベルずつ送信
    出力回路から出力される送信出力レベルを変化させると
    共に、同基地局の受信感度制御手段は前記センター局の
    前記基地局間干渉制御手段から出力される受信感度可変
    指令を受ける毎に予め決められたレベルずつ受信回路の
    受信感度を変化させることを特徴とする請求項2記載の
    移動体通信システム。
  5. 【請求項5】 前記センター局の前記基地局間干渉制御
    手段から出力される送信出力可変指令に出力変化レベル
    情報を含ませ、前記基地局の出力制御手段は前記出力変
    化レベル情報に応じたレベルに前記送信出力回路から出
    力される送信出力レベルを変化させると共に、前記セン
    ター局の前記基地局間干渉制御手段から出力されるキャ
    リアセンス可変指令にレベル変化情報を含ませ、前記基
    地局のキャリアセンス制御手段は前記レベル変化情報に
    応じたレベルにキャリアセンスレベルを変化させること
    を特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
  6. 【請求項6】 前記センター局の前記基地局間干渉制御
    手段から出力される送信出力可変指令に出力変化レベル
    情報を含ませ、前記基地局の出力制御手段は前記出力変
    化レベル情報に応じたレベルに前記送信出力回路から出
    力される送信出力レベルを変化させると共に、前記セン
    ター局の前記基地局間干渉制御手段から出力されるキャ
    リアセンス可変指令に感度変化情報を含ませ、前記基地
    局の受信感度制御手段は前記受信回路の受信感度を前記
    感度変化情報に応じた感度に変化させることを特徴とす
    る請求項2記載の移動体通信システム。
  7. 【請求項7】 前記各基地局に、自局のサービスエリア
    内の現在のリンクビジー量又はトラフィック量を測定し
    てこれを前記公衆回線網を通して前記センター局に送信
    するデータ通報手段を設けると共に、 前記センター局に、各基地局の前記データ通報手段から
    送信されたリンクビジー量又はトラフィック量を受信し
    て基地局毎に収集するデータ収集手段を設け、前記セン
    ター局の基地局間干渉制御手段は前記データ収集手段が
    収集した基地局毎のリンクビジー量に基づいて、前記送
    信出力可変指令及びキャリアセンス可変指令を出すこと
    を特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
  8. 【請求項8】 前記各基地局に、自局のサービスエリア
    内の現在のリンクビジー量又はトラフィック量を測定し
    て、これを前記公衆回線網を通して前記センター局に送
    信するデータ通報手段を設けると共に、 前記センター局に、各基地局の前記データ通報手段から
    送信されたリンクビジー量又はトラフィック量を受信し
    て基地局毎に収集するデータ収集手段を設け、 前記センター局の基地局間干渉制御手段は前記データ収
    集手段が収集した基地局毎のリンクビジー量に基づい
    て、前記送信出力可変指令及び受信感度可変指令を出す
    ことを特徴とする請求項2記載の移動体通信システム。
  9. 【請求項9】 前記基地局の通報手段は前記センター局
    の前記データ収集手段からデータの送信要求を受けた時
    に前記リンクビジー量又はトラフィック量を前記センタ
    ー局に送信することを特徴とする請求項7又は8記載の
    移動体通信システム。
  10. 【請求項10】 前記基地局間干渉制御手段は前記デー
    タ収集手段が収集した基地局毎のリンクビジー量を監視
    し、このリンクビジー量が閾値を越えた基地局が予め決
    められた頻度以上の確率で見付かると、前記送信出力可
    変指令の一種である前記送信出力減少指令及び前記キャ
    リアセンス可変指令の一種であるキャリアセンス低下指
    令を全基地局に出すことを特徴とする請求項7記載の移
    動体通信システム。
  11. 【請求項11】 前記基地局間干渉制御手段は前記デー
    タ収集手段が収集した基地局毎のリンクビジー量を監視
    し、このリンクビジー量が閾値を越えた基地局が予め決
    められた頻度以上の確率で見付かると、前記送信出力可
    変指令の一種である前記送信出力減少指令及び前記受信
    感度可変指令の一種である受信感度減少指令を全基地局
    に出すことを特徴とする請求項8記載の移動体通信シス
    テム。
  12. 【請求項12】 前記基地局間干渉制御手段は前記デー
    タ収集手段が収集したリンクビジー量が閾値を越えた基
    地局が予め決められた頻度以上の確率で見付かると、予
    め決められた一部の基地局に前記送信出力減少指令及び
    キャリアセンス低下指令を出すことを特徴とする請求項
    7記載の移動体通信システム。
  13. 【請求項13】 前記基地局間干渉制御手段は前記デー
    タ収集手段が収集したリンクビジー量が閾値を越えた基
    地局が予め決められた頻度以上の確率で見付かると、予
    め決められた一部の基地局に前記送信出力減少指令及び
    受信感度減少指令を出すことを特徴とする請求項8記載
    の移動体通信システム。
  14. 【請求項14】 前記基地局間干渉制御手段は前記デー
    タ収集手段が収集したリンクビジー量が閾値を越えた基
    地局が予め決められた頻度以上の確率で見付かると、リ
    ンクビジー量が閾値以下になるまで、予め決められた順
    番で前記送信出力減少指令及びキャリアセンス低下指令
    を基地局に順次出すことを特徴とする請求項7記載の移
    動体通信システム。
  15. 【請求項15】 前記基地局間干渉制御手段は前記デー
    タ収集手段が収集したリンクビジー量が閾値を越えた基
    地局が予め決められた頻度以上の確率で見付かると、リ
    ンクビジー量が閾値以下になるまで、予め決められた順
    番で前記送信出力減少指令及び受信感度減少指令を基地
    局に順次出すことを特徴とする請求項8記載の移動体通
    信システム。
  16. 【請求項16】 前記基地局間干渉制御手段は前記デー
    タ収集手段が収集した基地局毎のトラフィック量に基づ
    いて、トラフィック量が閾値を越えた基地局がなくなる
    と、基地局間干渉が起きにくい状況になったと判断し
    て、前記送信出力可変指令の一種である前記送信出力増
    大指令及び前記キャリアセンス可変指令の一種であるキ
    ャリアセンスを高める指令を全基地局に出すことを特徴
    とする請求項7記載の移動体通信システム。
  17. 【請求項17】 前記基地局間干渉制御手段は前記デー
    タ収集手段が収集した基地局毎のトラフィック量に基づ
    いて、全ての基地局のトラフィック量が閾値以下なる
    と、基地局間干渉が起きにくい状況になったと判断し
    て、前記送信出力可変指令の一種である前記送信出力増
    大指令及び前記受信感度可変指令の一種である受信感度
    を高める指令を全基地局に出すことを特徴とする請求項
    8記載の移動体通信システム。
  18. 【請求項18】 前記基地局間干渉制御手段は前記デー
    タ収集手段が収集した基地局毎のリンクビジー量及びト
    ラフィック量に基づいて、全ての基地局のトラフィック
    量が閾値以下なると、基地局間干渉が起きにくい状況に
    なったと判断して、リンクビジー量が所定値以上になる
    まで、予決められた順番で前記送信出力増大指令及びキ
    ャリアセンスを高める指令を基地局に順次出すことを特
    徴とする請求項7記載の移動体通信システム。
  19. 【請求項19】 前記基地局間干渉制御手段は前記デー
    タ収集手段が収集した基地局毎のリンクビジー量及びト
    ラフィック量に基づいて、全ての基地局のトラフィック
    量が閾値以下なると、基地局間干渉が起きにくい状況に
    なったと判断して、リンクビジー量が所定値以上になる
    まで、予決められた順番で前記送信出力増大指令及び受
    信感度増大指令を基地局に順次出すことを特徴とする請
    求項7記載の移動体通信システム。
  20. 【請求項20】 前記データ収集手段はリンクビジー量
    の代わりに各基地局で移動体端末からの送信要求を受け
    て空き通話チャネルをサーチしてそれが見付かる度合を
    収集し、前記センター局の基地局間干渉制御手段は前記
    データ収集手段が収集した基地局毎の前記度合に基づい
    て前記送信出力可変指令及びキャリアセンス可変指令を
    基地局に出すことを特徴とする請求項7記載の移動体通
    信システム。
  21. 【請求項21】 前記データ収集手段はリンクビジー量
    の代わりに各基地局で移動体端末から送信要求を受けて
    空き通話チャネルをサーチしてそれが見付かる度合を収
    集し、前記センター局の基地局間干渉制御手段は前記デ
    ータ収集手段が収集した基地局毎の前記度合に基づいて
    前記送信出力可変指令及び受信感度可変指令を基地局に
    出すことを特徴とする請求項8記載の移動体通信システ
    ム。
  22. 【請求項22】 情報の送受信を行う移動体端末と、 これら移動体端末相互間或いは、公衆回線網との通信を
    中継する複数の基地局と、 前記公衆回線網に接続されて前記各基地局の制御を行う
    センター局とを有する移動体通信システムにおいて、 前記各基地局に、送信出力レベルを変化可能な送信出力
    回路と、 この送信出力回路から出力される送信信号レベルの大き
    さを前記センター局からの指令により制御する出力制御
    手段とを具備すると共に、 前記センター局に、前記基地局の出力制御手段に前記公
    衆回線網を通して送信出力可変指令を出す基地局間干渉
    制御手段とを具備したことを特徴とする移動体通信シス
    テム。
  23. 【請求項23】 情報の送受信を行う移動体端末と、 これら移動体端末相互間或いは、公衆回線網との通信を
    中継する複数の基地局と、 前記公衆回線網に接続されて前記各基地局の制御を行う
    センター局とを有する移動体通信システムにおいて、 前記センター局からの指令によりキャリアセンスレベル
    を変化させるキャリアセンス制御手段を前記各基地局に
    具備すると共に、 前記センター局に、前記基地局のキャリアセンス制御手
    段に前記公衆回線網を通してキャリアセンス可変指令を
    出す基地局間干渉制御手段を具備したことを特徴とする
    移動体通信システム。
  24. 【請求項24】 情報の送受信を行う移動体端末と、 これら移動体端末相互間或いは、公衆回線網との通信を
    中継する複数の基地局と、 前記公衆回線網に接続されて前記各基地局の制御を行う
    センター局とを有する移動体通信システムにおいて、 受信感度を変化可能な受信回路と、 前記受信回路により受信される受信信号レベルのC/N
    を前記センター局からの指令により変化させる受信感度
    制御手段とを具備すると共に、 前記センター局に、前記基地局の受信感度制御手段に前
    記公衆回線網を通して受信感度可変指令を出す基地局間
    干渉制御手段を具備したことを特徴とする移動体通信シ
    ステム。
  25. 【請求項25】 情報の送受信を行う移動体端末と、 これら移動体端末相互間或いは、公衆回線網との通信を
    中継する複数の基地局と、 前記公衆回線網に接続されて前記各基地局の制御を行う
    センター局とを有する移動体通信システムにおいて、 前記各基地局に、送信出力レベルを変化可能な送信出力
    回路と、 この送信出力回路から出力される送信信号レベルの大き
    さを前記センター局からの指令により制御する出力制御
    手段と、 前記センター局からの指令によりキャリアセンスレベル
    を変化させるキャリアセンス制御手段と、 自局のリンクビジー量に基づいて、前記出力制御手段及
    びキャリアセンス制御手段に送信出力可変及びキャリア
    センス可変指令を出す基地局間干渉制御手段とを具備し
    たことを特徴とする移動体通信システム。
  26. 【請求項26】 情報の送受信を行う移動体端末と、 これら移動体端末相互間或いは、公衆回線網との通信を
    中継する複数の基地局と、 前記公衆回線網に接続されて前記各基地局の制御を行う
    センター局とを有する移動体通信システムにおいて、 前記各基地局に、送信出力レベルを変化可能な送信出力
    回路と、 受信感度を変化可能な受信回路と、 前記送信出力回路から出力される送信信号レベルの大き
    さを前記センター局からの指令により制御する出力制御
    手段と、 前記受信回路により受信される受信信号レベルのC/N
    を前記センター局からの指令により変化させる受信感度
    制御手段と、 前記センター局からの指令により前記受信回路の受信感
    度を変化させる受信感度制御手段と、 自局のリンクビジー量に基づいて、前記出力制御手段及
    び受信感度制御手段に送信出力可変及び受信感度可変指
    令を出す基地局間干渉制御手段とを具備したことを特徴
    とする移動体通信システム。
  27. 【請求項27】 基地局間干渉制御手段は前記リンクビ
    ジー量の代わりに各基地局で移動体端末から送信要求を
    受けて空き通話チャネルをサーチしてそれが見付かる度
    合に基づいて、前記出力制御手段及びキャリアセンス制
    御手段に送信出力可変及びキャリアセンス可変指令を出
    す基地局間干渉制御手段とを具備したことを特徴とする
    請求項25記載の移動体通信システム。
  28. 【請求項28】 基地局間干渉制御手段は前記リンクビ
    ジー量の代わりに各基地局で移動体端末から送信要求を
    受けて空き通話チャネルをサーチしてそれが見付かる度
    合に基づいて前記出力制御手段及び受信感度制御手段に
    送信出力可変及び受信感度可変指令を出す基地局間干渉
    制御手段とを具備したことを特徴とする請求項26記載
    の移動体通信システム。
JP8023653A 1996-02-09 1996-02-09 移動体通信システム Withdrawn JPH09219883A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8023653A JPH09219883A (ja) 1996-02-09 1996-02-09 移動体通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8023653A JPH09219883A (ja) 1996-02-09 1996-02-09 移動体通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09219883A true JPH09219883A (ja) 1997-08-19

Family

ID=12116496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8023653A Withdrawn JPH09219883A (ja) 1996-02-09 1996-02-09 移動体通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09219883A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010004187A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Ntt Docomo Inc 基地局及び移動通信方法
JP2010041428A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Ntt Docomo Inc 基地局及び移動通信方法
JP2010062951A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Ntt Docomo Inc 基地局及び移動通信方法
JP2010087701A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Oki Electric Ind Co Ltd 車々間通信装置、及び車々間通信装置によるアクセス制御方法
JP2010154172A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Kyocera Corp 基地局装置および基地局装置の制御方法
JP2013030834A (ja) * 2011-07-26 2013-02-07 Sumitomo Electric Ind Ltd 通信装置及び通信方法
WO2013031791A1 (ja) * 2011-09-01 2013-03-07 日本電気株式会社 管理方法、管理ノード、通信システム、およびプログラムの記録媒体
US8401322B2 (en) 2009-07-27 2013-03-19 Sony Corporation Image recording device, image recording method and program
JP2013232912A (ja) * 2008-08-11 2013-11-14 Qualcomm Inc ノードbにおいて自己調整送信電力及び感度レベルを補償する自動化されたパラメータ調整のための方法及び装置
US9456423B2 (en) 2014-06-18 2016-09-27 Qualcomm Incorporated Automated parameter adjustment to compensate self adjusting transmit power and sensitivity level at the node B

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8583124B2 (en) 2008-06-18 2013-11-12 Ntt Docomo, Inc. Base station and mobile communication method to change a transmission power of communication channel
JP2010004187A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Ntt Docomo Inc 基地局及び移動通信方法
JP2010041428A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Ntt Docomo Inc 基地局及び移動通信方法
JP2013232912A (ja) * 2008-08-11 2013-11-14 Qualcomm Inc ノードbにおいて自己調整送信電力及び感度レベルを補償する自動化されたパラメータ調整のための方法及び装置
JP2010062951A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Ntt Docomo Inc 基地局及び移動通信方法
JP2010087701A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Oki Electric Ind Co Ltd 車々間通信装置、及び車々間通信装置によるアクセス制御方法
JP2010154172A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Kyocera Corp 基地局装置および基地局装置の制御方法
US8401322B2 (en) 2009-07-27 2013-03-19 Sony Corporation Image recording device, image recording method and program
JP2013030834A (ja) * 2011-07-26 2013-02-07 Sumitomo Electric Ind Ltd 通信装置及び通信方法
WO2013031791A1 (ja) * 2011-09-01 2013-03-07 日本電気株式会社 管理方法、管理ノード、通信システム、およびプログラムの記録媒体
JPWO2013031791A1 (ja) * 2011-09-01 2015-03-23 日本電気株式会社 管理方法、管理ノード、通信システム、およびプログラムの記録媒体
US9439108B2 (en) 2011-09-01 2016-09-06 Nec Corporation Management method, management node, communication system, and recording medium for program
US9456423B2 (en) 2014-06-18 2016-09-27 Qualcomm Incorporated Automated parameter adjustment to compensate self adjusting transmit power and sensitivity level at the node B

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0641136B1 (en) Low-power wireless system for telephone services
US6574474B1 (en) Load balancing for cellular and wireless systems
JP3104514B2 (ja) 移動無線ステーションの引き渡し手順
US5454026A (en) Mobile communication congestion control system
JP3167773B2 (ja) セルラー移動無線電話システム及び呼接続ハンドオフ方法
JP3019061B2 (ja) 移動通信システム及びその無線回線制御方法
US7835694B2 (en) Apparatus and method for repeater-based cellular coverage switching
JPH09509801A (ja) セルラーネットワークにおいて異なる優先順位の呼びを送信する方法
JP2843956B2 (ja) 移動通信チャネル切替方式および移動局装置
CN1192114A (zh) 在无线通信系统中建立呼叫的方法
JPS5828975B2 (ja) 固定加入者及び移動加入者のための情報伝送方式
JPH09219883A (ja) 移動体通信システム
JPH07170566A (ja) 無線電話システムの通信制御方式
GB2316578A (en) Control system for cellular network
JPH09163435A (ja) 移動通信システムにおけるトラヒック負荷分散方式
JP2946492B2 (ja) セルラ移動通信方式
JPS6329862B2 (ja)
JP3308865B2 (ja) 干渉回避チャネル検出方法
JPH09163443A (ja) 移動体通信システム
JP3414351B2 (ja) 無線ネットワーク装置、移動機、無線移動通信システム及びプログラムを記憶した記憶媒体
JPH06133351A (ja) 通信制御システム
JPH11187452A (ja) 移動体通信制御方式
JPH0568285A (ja) 移動通信システムの無線回線制御方法
JPH08154266A (ja) 無線通信システム
JP2793494B2 (ja) 移動体通信システムにおけるチャネル切替え方式

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030506