JPH09219853A - 動画像処理方法および装置 - Google Patents
動画像処理方法および装置Info
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- JPH09219853A JPH09219853A JP8024337A JP2433796A JPH09219853A JP H09219853 A JPH09219853 A JP H09219853A JP 8024337 A JP8024337 A JP 8024337A JP 2433796 A JP2433796 A JP 2433796A JP H09219853 A JPH09219853 A JP H09219853A
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- Image Analysis (AREA)
- Closed-Circuit Television Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光源のちらつきやノイズ混入に起因して誤抽
出される変化領域に惑わされることなく映像の変化を正
確に検出できるようにする。 【解決手段】 映像中から入力した静止画像と過去に生
じた映像変化のうち最新の変化を検出したときの最新変
化画像とを比較することにより両画像間の変化成分を抽
出する変化成分抽出ステップ2と、抽出された両画像間
の変化成分の中からノイズ成分を検出して除去する誤抽
出補正ステップ3と、これにより得られる補正された変
化成分に基づいて上記映像の変化の有無を判定する映像
変化判定ステップ4とを備え、映像中にランダムに散在
する微細な変化成分を除去して映像変化の有無を判定す
るようにすることにより、光源のちらつきや、光電走査
部または電子回路部でのノイズ混入に起因して映像中に
ランダムに発生する変化成分に惑わされることなく映像
の変化を検出することができるようにする。
出される変化領域に惑わされることなく映像の変化を正
確に検出できるようにする。 【解決手段】 映像中から入力した静止画像と過去に生
じた映像変化のうち最新の変化を検出したときの最新変
化画像とを比較することにより両画像間の変化成分を抽
出する変化成分抽出ステップ2と、抽出された両画像間
の変化成分の中からノイズ成分を検出して除去する誤抽
出補正ステップ3と、これにより得られる補正された変
化成分に基づいて上記映像の変化の有無を判定する映像
変化判定ステップ4とを備え、映像中にランダムに散在
する微細な変化成分を除去して映像変化の有無を判定す
るようにすることにより、光源のちらつきや、光電走査
部または電子回路部でのノイズ混入に起因して映像中に
ランダムに発生する変化成分に惑わされることなく映像
の変化を検出することができるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動画像処理方法およ
び装置に関し、特に、映像の変化を検出することにより
伝送データ量、記憶データ量あるいは表示データ量を削
減することができるようにした映像送信装置、映像記憶
装置あるいは動画表示装置に用いて好適なものである。
すなわち、本発明は、例えば監視領域の映像を伝送した
り記憶したりする監視装置や、TV会議装置や、動画を
扱う汎用計算機あるいはビデオサーバ等で利用すること
が可能である。
び装置に関し、特に、映像の変化を検出することにより
伝送データ量、記憶データ量あるいは表示データ量を削
減することができるようにした映像送信装置、映像記憶
装置あるいは動画表示装置に用いて好適なものである。
すなわち、本発明は、例えば監視領域の映像を伝送した
り記憶したりする監視装置や、TV会議装置や、動画を
扱う汎用計算機あるいはビデオサーバ等で利用すること
が可能である。
【0002】
【従来の技術】従来、道路監視や夜間監視などの監視分
野において、監視領域をテレビカメラなどで撮影した映
像を伝送してモニタリングしたり、記憶装置に記憶した
りすることにより、監視にかかるコストを削減するため
の装置が用いられてきた。この場合、映像の変化を検出
し、映像が変化したときだけその映像を出力することに
より伝送データ量や記憶データ量を削減することが行わ
れてきた。
野において、監視領域をテレビカメラなどで撮影した映
像を伝送してモニタリングしたり、記憶装置に記憶した
りすることにより、監視にかかるコストを削減するため
の装置が用いられてきた。この場合、映像の変化を検出
し、映像が変化したときだけその映像を出力することに
より伝送データ量や記憶データ量を削減することが行わ
れてきた。
【0003】また、近年では、TV会議などのように、
監視を目的としなくても、WAN(Wide Area Network
)やLAN(Local Area Network)などの通信網を通
して遠隔地どうしで映像を送信しあったり、記憶したり
することが多くなってきている。さらに、汎用計算機の
性能向上に伴い、単に動画を表示することから動画の送
信や記憶が汎用計算機でも行えるようになってきてい
る。
監視を目的としなくても、WAN(Wide Area Network
)やLAN(Local Area Network)などの通信網を通
して遠隔地どうしで映像を送信しあったり、記憶したり
することが多くなってきている。さらに、汎用計算機の
性能向上に伴い、単に動画を表示することから動画の送
信や記憶が汎用計算機でも行えるようになってきてい
る。
【0004】ところで、映像データはデータ量が非常に
多いため、従来、映像の処理と同等の速度で映像変化の
検出処理を行うためには、それ専用の装置が必要であっ
た。ところが、上述したように、近年において汎用計算
機を用いたTV会議システムの利用が増えるなど、汎用
計算機を利用して映像の送信、記憶あるいは表示を行う
ことが多くなってきている。このため、専用装置を使わ
なくても映像の処理と同等の速度で映像変化の検出処理
を行う方法が必要となってきている。
多いため、従来、映像の処理と同等の速度で映像変化の
検出処理を行うためには、それ専用の装置が必要であっ
た。ところが、上述したように、近年において汎用計算
機を用いたTV会議システムの利用が増えるなど、汎用
計算機を利用して映像の送信、記憶あるいは表示を行う
ことが多くなってきている。このため、専用装置を使わ
なくても映像の処理と同等の速度で映像変化の検出処理
を行う方法が必要となってきている。
【0005】一方、上記映像変化の検出方法に関して、
従来から多くの方法が提案されているが、比較的簡便な
ものとして、2つの画像間の差分をとることにより変化
領域を検出する方法が提案されている(佐久間,伊藤,
増田「フレーム間差分を用いた侵入物体検出法」、テレ
ビジョン学会技術報告,vol.14,No.49,pp1-6,1990年など
を参照)。
従来から多くの方法が提案されているが、比較的簡便な
ものとして、2つの画像間の差分をとることにより変化
領域を検出する方法が提案されている(佐久間,伊藤,
増田「フレーム間差分を用いた侵入物体検出法」、テレ
ビジョン学会技術報告,vol.14,No.49,pp1-6,1990年など
を参照)。
【0006】このように2つの画像間の差分により変化
領域を検出する方法としては、あらかじめ撮影した背景
画像と現在の撮影画像との差分により変化領域を検出す
る方法と、時間的に近接する2つのフレーム間の差分に
より変化領域を検出する方法とが代表的である。
領域を検出する方法としては、あらかじめ撮影した背景
画像と現在の撮影画像との差分により変化領域を検出す
る方法と、時間的に近接する2つのフレーム間の差分に
より変化領域を検出する方法とが代表的である。
【0007】例えば、後者のフレーム間の差分により変
化領域を検出する方法としては、監視領域の映像をVT
Rに録画する装置において、映像の変化を検出し、映像
が変化したときだけその映像をVTRに録画するように
した装置が提案されている(特開平2−2486号公
報)。
化領域を検出する方法としては、監視領域の映像をVT
Rに録画する装置において、映像の変化を検出し、映像
が変化したときだけその映像をVTRに録画するように
した装置が提案されている(特開平2−2486号公
報)。
【0008】このように画像間の差分をとることにより
変化領域を検出する簡便な方法によれば、汎用計算機で
も十分な処理速度で映像変化の検出を行うことが可能で
ある。これにより、画像間の差分によって変化領域を検
出する方法を用いて映像の変化を検出し、映像のデータ
量を削減して出力する動画像処理方法は、汎用計算機を
用いたTV会議システム用の有望な方法の1つとして注
目されている。
変化領域を検出する簡便な方法によれば、汎用計算機で
も十分な処理速度で映像変化の検出を行うことが可能で
ある。これにより、画像間の差分によって変化領域を検
出する方法を用いて映像の変化を検出し、映像のデータ
量を削減して出力する動画像処理方法は、汎用計算機を
用いたTV会議システム用の有望な方法の1つとして注
目されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た画像間の差分により変化領域を検出する方法では、光
源のちらつき、あるいは光電走査部や電子回路部でのノ
イズ混入などに起因して、変化領域の誤検出が発生しや
すいという欠点があった。
た画像間の差分により変化領域を検出する方法では、光
源のちらつき、あるいは光電走査部や電子回路部でのノ
イズ混入などに起因して、変化領域の誤検出が発生しや
すいという欠点があった。
【0010】本発明は、このような欠点を解消するため
に成されたものであり、光源のちらつき、あるいは光電
走査部や電子回路部でのノイズ混入に起因して誤って検
出された変化領域(特に、ランダムに散在する微細な誤
検出領域)に惑わされることなく、映像の変化を正確に
検出できるようにすることを目的とする。
に成されたものであり、光源のちらつき、あるいは光電
走査部や電子回路部でのノイズ混入に起因して誤って検
出された変化領域(特に、ランダムに散在する微細な誤
検出領域)に惑わされることなく、映像の変化を正確に
検出できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の動画像処理方法
は、映像中から静止画像を抽出して入力する画像入力ス
テップと、上記画像入力ステップで入力された静止画像
と、上記映像の変化を検出するための基準画像とを比較
することによって両画像間の変化成分を抽出する変化成
分抽出ステップと、上記変化成分抽出ステップで抽出さ
れた両画像間の変化成分の中から、上記映像が実際には
変化していないのに誤って抽出されたと考えられる変化
成分を検出して除去する誤抽出補正ステップと、上記誤
抽出補正ステップにより得られる補正された変化成分に
基づいて、上記映像に変化があったかどうかを判定する
映像変化判定ステップとを備えることを特徴とする。
は、映像中から静止画像を抽出して入力する画像入力ス
テップと、上記画像入力ステップで入力された静止画像
と、上記映像の変化を検出するための基準画像とを比較
することによって両画像間の変化成分を抽出する変化成
分抽出ステップと、上記変化成分抽出ステップで抽出さ
れた両画像間の変化成分の中から、上記映像が実際には
変化していないのに誤って抽出されたと考えられる変化
成分を検出して除去する誤抽出補正ステップと、上記誤
抽出補正ステップにより得られる補正された変化成分に
基づいて、上記映像に変化があったかどうかを判定する
映像変化判定ステップとを備えることを特徴とする。
【0012】また、本発明の動画像処理装置は、映像中
から静止画像を抽出して入力する画像入力手段と、上記
画像入力手段より入力された静止画像と、上記映像の変
化を検出するための基準画像とを比較することによって
両画像間の変化成分を抽出する変化成分抽出手段と、上
記変化成分抽出手段で抽出された両画像間の変化成分の
中から、上記映像が実際には変化していないのに誤って
抽出されたと考えられる変化成分を検出して除去する誤
抽出補正手段と、上記誤抽出補正手段により得られる補
正された変化成分に基づいて、上記映像に変化があった
かどうかを判定する映像変化判定手段とを備えることを
特徴とする。
から静止画像を抽出して入力する画像入力手段と、上記
画像入力手段より入力された静止画像と、上記映像の変
化を検出するための基準画像とを比較することによって
両画像間の変化成分を抽出する変化成分抽出手段と、上
記変化成分抽出手段で抽出された両画像間の変化成分の
中から、上記映像が実際には変化していないのに誤って
抽出されたと考えられる変化成分を検出して除去する誤
抽出補正手段と、上記誤抽出補正手段により得られる補
正された変化成分に基づいて、上記映像に変化があった
かどうかを判定する映像変化判定手段とを備えることを
特徴とする。
【0013】上記のように構成した本発明によれば、映
像中から抽出される静止画像と所定の基準画像との比較
により両画像間において変化したとして抽出される複数
の変化成分の中から、ランダムに散在する微細な変化成
分が映像変化の誤抽出成分として検出されて除去され、
このようにして補正された変化成分に基づいて上記映像
に変化があったかどうかが判定されるようになるので、
例えば、光源のちらつきや、光電走査部または電子回路
部でのノイズ混入に起因して映像中にランダムに発生す
る変化成分によって悪影響を受けることなく映像変化を
検出することが可能となる。
像中から抽出される静止画像と所定の基準画像との比較
により両画像間において変化したとして抽出される複数
の変化成分の中から、ランダムに散在する微細な変化成
分が映像変化の誤抽出成分として検出されて除去され、
このようにして補正された変化成分に基づいて上記映像
に変化があったかどうかが判定されるようになるので、
例えば、光源のちらつきや、光電走査部または電子回路
部でのノイズ混入に起因して映像中にランダムに発生す
る変化成分によって悪影響を受けることなく映像変化を
検出することが可能となる。
【0014】また、本発明は、上記映像の変化を検出す
るための基準画像を、過去に生じた映像変化のうち最新
の変化を検出したときの最新変化画像とするように構成
しても良い。このように構成した場合は、現在の画像と
過去に生じた映像変化のうち最新の変化を検出したとき
の最新変化画像との比較により両画像間の変化成分が抽
出されるので、近接するフレーム間の差分という簡便な
処理で実現しているにもかかわらず、映像が緩やかに変
化する場合におけるわずかな変化成分でも確実に抽出す
ることが可能となる。
るための基準画像を、過去に生じた映像変化のうち最新
の変化を検出したときの最新変化画像とするように構成
しても良い。このように構成した場合は、現在の画像と
過去に生じた映像変化のうち最新の変化を検出したとき
の最新変化画像との比較により両画像間の変化成分が抽
出されるので、近接するフレーム間の差分という簡便な
処理で実現しているにもかかわらず、映像が緩やかに変
化する場合におけるわずかな変化成分でも確実に抽出す
ることが可能となる。
【0015】また、本発明は、入力された静止画像に微
分処理を施した微分画像を用いて上記両画像間の変化成
分を抽出するように構成しても良い。このように構成し
た場合には、照明の変化による影響が除去され、照明変
化に基づく映像の変化は検出されないようにすることが
可能となる。
分処理を施した微分画像を用いて上記両画像間の変化成
分を抽出するように構成しても良い。このように構成し
た場合には、照明の変化による影響が除去され、照明変
化に基づく映像の変化は検出されないようにすることが
可能となる。
【0016】また、本発明は、入力される静止画像のう
ち、映像の変化があったと判定されたときに入力されて
いた静止画像のみを出力するように構成しても良い。こ
のように構成した場合は、出力される映像のデータ量が
削減されるようになり、例えば、伝送データ量や記憶デ
ータ量が少なくて済むようになる。
ち、映像の変化があったと判定されたときに入力されて
いた静止画像のみを出力するように構成しても良い。こ
のように構成した場合は、出力される映像のデータ量が
削減されるようになり、例えば、伝送データ量や記憶デ
ータ量が少なくて済むようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明を適用した第1の
実施形態による動画像処理方法の内容を示す処理の流れ
図である。
に基づいて説明する。図1は、本発明を適用した第1の
実施形態による動画像処理方法の内容を示す処理の流れ
図である。
【0018】図1において、画像入力ステップ1では、
図示しないビデオカメラ等による撮影によって得られる
映像や、図示しないディスク装置等に記憶されているデ
ジタル動画像等から、静止画像を抽出して入力する(以
下、この入力した静止画像を入力画像と呼ぶ)。
図示しないビデオカメラ等による撮影によって得られる
映像や、図示しないディスク装置等に記憶されているデ
ジタル動画像等から、静止画像を抽出して入力する(以
下、この入力した静止画像を入力画像と呼ぶ)。
【0019】変化成分抽出ステップ2では、上記画像入
力ステップ1において入力された入力画像と、過去に生
じた幾つかの映像変化のうち最新の変化を検出したとき
の画像(以下、最新変化画像と呼ぶ)とを比較すること
により、現時点での映像の変化成分を検出して抽出す
る。
力ステップ1において入力された入力画像と、過去に生
じた幾つかの映像変化のうち最新の変化を検出したとき
の画像(以下、最新変化画像と呼ぶ)とを比較すること
により、現時点での映像の変化成分を検出して抽出す
る。
【0020】このように最新変化画像を用いて映像の変
化成分を抽出しているのは、以下の理由による。すなわ
ち、従来技術のところで述べた2つの画像間の差分によ
り変化領域を検出する2つの方法のうち、あらかじめ撮
影した背景画像と現在の撮影画像との差分により変化領
域を検出する方法では、移動物がない背景画像をあらか
じめ用意する必要があるなどの欠点があった。
化成分を抽出しているのは、以下の理由による。すなわ
ち、従来技術のところで述べた2つの画像間の差分によ
り変化領域を検出する2つの方法のうち、あらかじめ撮
影した背景画像と現在の撮影画像との差分により変化領
域を検出する方法では、移動物がない背景画像をあらか
じめ用意する必要があるなどの欠点があった。
【0021】また、時間的に近接する2つのフレーム間
の差分により変化領域を検出する方法では、映像の変化
が緩やかな場合には差分が小さくなるため、変化領域の
検出が難しくなるという欠点があった。
の差分により変化領域を検出する方法では、映像の変化
が緩やかな場合には差分が小さくなるため、変化領域の
検出が難しくなるという欠点があった。
【0022】これに対して、本実施形態のような入力画
像と最新変化画像との比較により変化成分を抽出する方
法の場合は、背景画像などの変化しない画像を上記入力
画像と比較するための基準画像としてあらかじめ用意し
ておかなくても済むとともに、映像が緩やかに変化する
場合におけるわずかな変化でも確実に検出して抽出する
ことが可能となる。
像と最新変化画像との比較により変化成分を抽出する方
法の場合は、背景画像などの変化しない画像を上記入力
画像と比較するための基準画像としてあらかじめ用意し
ておかなくても済むとともに、映像が緩やかに変化する
場合におけるわずかな変化でも確実に検出して抽出する
ことが可能となる。
【0023】誤抽出補正ステップ3では、上記変化成分
抽出ステップ2において抽出された変化成分のうち、光
源のちらつきや、光電走査部または電子回路部等でのノ
イズ混入などに起因して誤って抽出されたと考えられる
成分を検出して、それを補正する。
抽出ステップ2において抽出された変化成分のうち、光
源のちらつきや、光電走査部または電子回路部等でのノ
イズ混入などに起因して誤って抽出されたと考えられる
成分を検出して、それを補正する。
【0024】次の映像変化判定ステップ4では、上記誤
抽出補正ステップ3で補正された変化成分に基づいて、
映像の変化があったかどうかを判定する。ここで、映像
変化があったと判定した場合は、次の最新変化画像記憶
ステップ5へと処理を移し、映像変化がなかったと判定
した場合は、画像入力ステップ1へと処理を戻す。
抽出補正ステップ3で補正された変化成分に基づいて、
映像の変化があったかどうかを判定する。ここで、映像
変化があったと判定した場合は、次の最新変化画像記憶
ステップ5へと処理を移し、映像変化がなかったと判定
した場合は、画像入力ステップ1へと処理を戻す。
【0025】最新変化画像記憶ステップ5では、上記変
化成分抽出ステップ2で変化成分を抽出した入力画像を
新たな最新変化画像として記憶する。そして、次の画像
出力ステップ6では、上記映像変化判定ステップ4で
“映像の変化あり”とを判定されたときの入力画像を図
示しない通信路(例えばWANやLAN)に出力して送
信したり、図示しない画像記憶装置に出力して記憶した
り、図示しない画像表示装置に出力して表示したりす
る。
化成分抽出ステップ2で変化成分を抽出した入力画像を
新たな最新変化画像として記憶する。そして、次の画像
出力ステップ6では、上記映像変化判定ステップ4で
“映像の変化あり”とを判定されたときの入力画像を図
示しない通信路(例えばWANやLAN)に出力して送
信したり、図示しない画像記憶装置に出力して記憶した
り、図示しない画像表示装置に出力して表示したりす
る。
【0026】上記画像出力ステップ6の処理を終える
と、処理の終了指示がない限り、再び画像入力ステップ
1の処理に戻り、以上の処理を繰り返し実行する。
と、処理の終了指示がない限り、再び画像入力ステップ
1の処理に戻り、以上の処理を繰り返し実行する。
【0027】以上のような処理では、映像変化の検出を
差分処理という簡便な処理で実現しているため、データ
量の多い映像を処理するための専用装置がなくても十分
に高速な処理速度で映像変化を検出することができる。
また、映像変化の誤抽出成分を除去した上で映像が変化
したかどうかを判定しているので、映像の変化を正確に
検出することができる。
差分処理という簡便な処理で実現しているため、データ
量の多い映像を処理するための専用装置がなくても十分
に高速な処理速度で映像変化を検出することができる。
また、映像変化の誤抽出成分を除去した上で映像が変化
したかどうかを判定しているので、映像の変化を正確に
検出することができる。
【0028】そして、映像の変化を検出したときにだけ
その映像を出力することにより、映像のデータ量を削減
して出力するようにすることができる。例えば、変化を
検出した映像のみを通信路、記憶装置あるいは表示装置
に出力するようにすることにより、伝送データ量、記憶
データ量あるいは表示データ量を削減することができ
る。
その映像を出力することにより、映像のデータ量を削減
して出力するようにすることができる。例えば、変化を
検出した映像のみを通信路、記憶装置あるいは表示装置
に出力するようにすることにより、伝送データ量、記憶
データ量あるいは表示データ量を削減することができ
る。
【0029】図2は、図1に示した処理を行う動画像処
理装置の構成例を示すブロック図である。また、図3
は、図2に示した機能を実現する実際のハードウェア構
成の例を示す図である。
理装置の構成例を示すブロック図である。また、図3
は、図2に示した機能を実現する実際のハードウェア構
成の例を示す図である。
【0030】図3において、21はCPU(中央処理装
置)であり、本実施形態による動画像処理装置全体の動
作を制御する。22はROM(リードオンリメモリ)で
あり、各種の処理プログラムが記憶されている。23は
RAM(ランダムアクセスメモリ)であり、処理プログ
ラムや静止画像など、処理の過程で種々の情報が格納さ
れる。
置)であり、本実施形態による動画像処理装置全体の動
作を制御する。22はROM(リードオンリメモリ)で
あり、各種の処理プログラムが記憶されている。23は
RAM(ランダムアクセスメモリ)であり、処理プログ
ラムや静止画像など、処理の過程で種々の情報が格納さ
れる。
【0031】24はディスク装置であり、デジタル動画
像等の情報が記憶されている。25はディスク入出力装
置(ディスクI/O)であり、上記ディスク装置24に
記憶されているデジタル動画像情報の入出力を行う。2
6はビデオカメラであり、被写体を撮影することにより
映像情報を得るためのものである。27はビデオキャプ
チャ装置であり、上記ビデオカメラ26による撮影によ
って得られる映像から静止画像を獲得する。
像等の情報が記憶されている。25はディスク入出力装
置(ディスクI/O)であり、上記ディスク装置24に
記憶されているデジタル動画像情報の入出力を行う。2
6はビデオカメラであり、被写体を撮影することにより
映像情報を得るためのものである。27はビデオキャプ
チャ装置であり、上記ビデオカメラ26による撮影によ
って得られる映像から静止画像を獲得する。
【0032】28は通信装置であり、上記ディスク装置
24からディスクI/O25を介して入力される静止画
像や、上記ビデオカメラ26からビデオキャプチャ装置
27を介して入力される静止画像をWANやLANなど
の通信路を介して送信する。29はバスであり、上記C
PU21、ROM22、RAM23、ディスクI/O2
5、ビデオキャプチャ装置27および通信装置28が接
続される。
24からディスクI/O25を介して入力される静止画
像や、上記ビデオカメラ26からビデオキャプチャ装置
27を介して入力される静止画像をWANやLANなど
の通信路を介して送信する。29はバスであり、上記C
PU21、ROM22、RAM23、ディスクI/O2
5、ビデオキャプチャ装置27および通信装置28が接
続される。
【0033】次に、図2において、画像入力手段11
は、ビデオカメラで得られる映像やディスク装置に記憶
されているデジタル動画像等から静止画像を獲得し、そ
れを入力画像記憶手段12に記憶するものである。
は、ビデオカメラで得られる映像やディスク装置に記憶
されているデジタル動画像等から静止画像を獲得し、そ
れを入力画像記憶手段12に記憶するものである。
【0034】例えば、図3においては、ROM22また
はRAM23に格納されているプログラムに従って動作
するCPU21の制御により、ビデオカメラ26による
撮影によって得られた映像からビデオキャプチャ装置2
7で静止画像(入力画像)を獲得し、それをRAM23
に格納するような公知の画像入力手段で構成することが
できる。
はRAM23に格納されているプログラムに従って動作
するCPU21の制御により、ビデオカメラ26による
撮影によって得られた映像からビデオキャプチャ装置2
7で静止画像(入力画像)を獲得し、それをRAM23
に格納するような公知の画像入力手段で構成することが
できる。
【0035】または、ROM22またはRAM23に格
納されているプログラムに従って動作するCPU21の
制御により、ディスク装置24に記憶されているデジタ
ル動画像からディスクI/O25を介して静止画像(入
力画像)を読み込み、それをRAM23に格納する公知
の画像入力手段で構成することができる。
納されているプログラムに従って動作するCPU21の
制御により、ディスク装置24に記憶されているデジタ
ル動画像からディスクI/O25を介して静止画像(入
力画像)を読み込み、それをRAM23に格納する公知
の画像入力手段で構成することができる。
【0036】図3には示していないが、ROM22また
はRAM23に格納されているプログラムに従って動作
するCPU21の制御により、デジタルスチルカメラで
静止画像(入力画像)を撮影してRAM23に格納する
公知の画像入力手段で構成することもできる。当然、上
記のような複数の画像入力手段の組み合わせから構成し
ても構わない。
はRAM23に格納されているプログラムに従って動作
するCPU21の制御により、デジタルスチルカメラで
静止画像(入力画像)を撮影してRAM23に格納する
公知の画像入力手段で構成することもできる。当然、上
記のような複数の画像入力手段の組み合わせから構成し
ても構わない。
【0037】変化成分抽出手段13は、上記入力画像記
憶手段12に記憶されている入力画像と、最新変化画像
記憶手段16に記憶されている最新変化画像とを比較す
ることにより、現時点での映像の変化成分を抽出する。
誤抽出補正手段14は、上記変化成分抽出手段13で抽
出した映像の変化成分の中から、図示しない光源のちら
つきや、図示しない光電走査部または電子回路部等での
ノイズ混入などに起因して誤抽出されたと考えられる成
分を検出して、それを補正する。
憶手段12に記憶されている入力画像と、最新変化画像
記憶手段16に記憶されている最新変化画像とを比較す
ることにより、現時点での映像の変化成分を抽出する。
誤抽出補正手段14は、上記変化成分抽出手段13で抽
出した映像の変化成分の中から、図示しない光源のちら
つきや、図示しない光電走査部または電子回路部等での
ノイズ混入などに起因して誤抽出されたと考えられる成
分を検出して、それを補正する。
【0038】次に、映像変化判定手段15は、上記誤抽
出補正手段14により補正された映像の変化成分を受け
取って、映像の変化があったかどうかを判定する。ここ
で、映像変化があったと判定した場合は、最新変化画像
記憶手段16は、そのとき入力画像記憶手段12に記憶
されている入力画像を読み込んで、新たな最新変化画像
として記憶する。
出補正手段14により補正された映像の変化成分を受け
取って、映像の変化があったかどうかを判定する。ここ
で、映像変化があったと判定した場合は、最新変化画像
記憶手段16は、そのとき入力画像記憶手段12に記憶
されている入力画像を読み込んで、新たな最新変化画像
として記憶する。
【0039】上述した変化成分抽出手段13、誤抽出補
正手段14および映像変化判定手段15は何れも、例え
ば図3において、ROM22またはRAM23に格納さ
れているプログラムに従って動作するCPU21と、ワ
ークメモリとして使用するRAM23またはディスク装
置24とで構成することができる。もちろん、それぞれ
専用のCPU、RAMおよびディスク装置により構成し
たり、専用のハードウェアにより構成したりしても構わ
ない。
正手段14および映像変化判定手段15は何れも、例え
ば図3において、ROM22またはRAM23に格納さ
れているプログラムに従って動作するCPU21と、ワ
ークメモリとして使用するRAM23またはディスク装
置24とで構成することができる。もちろん、それぞれ
専用のCPU、RAMおよびディスク装置により構成し
たり、専用のハードウェアにより構成したりしても構わ
ない。
【0040】次いで、画像出力手段17は、上記映像変
化判定手段15において“映像の変化あり”と判定され
たときに、入力画像記憶手段12に記憶されている入力
画像を通信路(WANやLANなど)に出力して送信し
たり、画像記憶装置に出力して記憶したり、画像表示装
置に出力して表示したりするものである。
化判定手段15において“映像の変化あり”と判定され
たときに、入力画像記憶手段12に記憶されている入力
画像を通信路(WANやLANなど)に出力して送信し
たり、画像記憶装置に出力して記憶したり、画像表示装
置に出力して表示したりするものである。
【0041】例えば、図3においては、ROM22また
はRAM23に格納されているプログラムに従って動作
するCPU21の制御により、通信装置28を通じてW
ANやLAN等の通信路に画像データを送信する公知の
画像出力手段で構成することができる。
はRAM23に格納されているプログラムに従って動作
するCPU21の制御により、通信装置28を通じてW
ANやLAN等の通信路に画像データを送信する公知の
画像出力手段で構成することができる。
【0042】または、ROM22またはRAM23に格
納されているプログラムに従って動作するCPU21の
制御により、デジタル動画像の一部としてディスク装置
24に記憶する公知の画像出力手段で構成することがで
きる。ここで、ディスク装置24は、LANなどのネッ
トワークを通して利用可能なものでも構わない。
納されているプログラムに従って動作するCPU21の
制御により、デジタル動画像の一部としてディスク装置
24に記憶する公知の画像出力手段で構成することがで
きる。ここで、ディスク装置24は、LANなどのネッ
トワークを通して利用可能なものでも構わない。
【0043】図3には示していないが、静止画像をディ
スプレイ上の同じ部分に連続的に表示することにより動
画像として表示するようにした公知の画像出力手段で構
成することもできる。当然、上記のような複数の画像出
力手段を組み合わせて構成し、それらの制御プログラム
を適時選択して使用することができるようにしても構わ
ない。
スプレイ上の同じ部分に連続的に表示することにより動
画像として表示するようにした公知の画像出力手段で構
成することもできる。当然、上記のような複数の画像出
力手段を組み合わせて構成し、それらの制御プログラム
を適時選択して使用することができるようにしても構わ
ない。
【0044】上述の入力画像記憶手段12および最新変
化画像記憶手段16は、例えば図3において、RAM2
3またはディスク装置24で構成することができる。も
ちろん、それぞれの記憶手段12、16を専用の記憶装
置で構成しても構わない。
化画像記憶手段16は、例えば図3において、RAM2
3またはディスク装置24で構成することができる。も
ちろん、それぞれの記憶手段12、16を専用の記憶装
置で構成しても構わない。
【0045】なお、上記入力画像記憶手段12および最
新変化画像記憶手段16は、図4に示すように2つの画
像記憶手段18a,18bを用い、それらを切り替えて
利用する構成であっても構わない。すなわち、この構成
では、変化成分抽出手段13で映像の変化成分を抽出す
るたびに、図1の最新変化画像記憶ステップ6において
それぞれの画像記憶手段18a,18bの役割を切り替
えるようにする。
新変化画像記憶手段16は、図4に示すように2つの画
像記憶手段18a,18bを用い、それらを切り替えて
利用する構成であっても構わない。すなわち、この構成
では、変化成分抽出手段13で映像の変化成分を抽出す
るたびに、図1の最新変化画像記憶ステップ6において
それぞれの画像記憶手段18a,18bの役割を切り替
えるようにする。
【0046】例えば、一方の画像記憶手段18aに入力
画像が順次記憶されているときに、ある時点で映像の変
化が検出されると、上記一方の画像記憶手段18aは最
新変化画像を記憶するための記憶手段に切り替えられ、
他方の画像記憶手段18bが入力画像を記憶するための
記憶手段に切り替えられる。
画像が順次記憶されているときに、ある時点で映像の変
化が検出されると、上記一方の画像記憶手段18aは最
新変化画像を記憶するための記憶手段に切り替えられ、
他方の画像記憶手段18bが入力画像を記憶するための
記憶手段に切り替えられる。
【0047】これにより、映像の変化が検出された時点
で画像記憶手段18aに記憶されていた入力画像は、そ
の後は最新変化画像として利用されるようになり、図2
の場合に行っていた入力画像記憶手段12から最新変化
画像記憶手段16に入力画像を複写する処理を削減する
ことができるという特有の利益が得られる。
で画像記憶手段18aに記憶されていた入力画像は、そ
の後は最新変化画像として利用されるようになり、図2
の場合に行っていた入力画像記憶手段12から最新変化
画像記憶手段16に入力画像を複写する処理を削減する
ことができるという特有の利益が得られる。
【0048】以下、図1に示した各ステップの処理内容
について、図2および図3の構成を用いながら詳細に説
明する。
について、図2および図3の構成を用いながら詳細に説
明する。
【0049】<画像入力ステップ1>画像入力ステップ
1では、画像入力手段11が、ビデオカメラ26で得ら
れる映像やディスク装置24に記憶されているデジタル
動画像から静止画像を獲得し、あるいは図示しないデジ
タルスチルカメラ等を用いて静止画像を撮影し、このよ
うにして得られる静止画像を入力画像記憶手段12に記
憶する。
1では、画像入力手段11が、ビデオカメラ26で得ら
れる映像やディスク装置24に記憶されているデジタル
動画像から静止画像を獲得し、あるいは図示しないデジ
タルスチルカメラ等を用いて静止画像を撮影し、このよ
うにして得られる静止画像を入力画像記憶手段12に記
憶する。
【0050】<変化成分抽出ステップ2>変化成分抽出
ステップ2では、上述のようにして入力画像記憶手段1
2に記憶された入力画像と、最新変化画像記憶手段16
に記憶されている最新変化画像とを比較することによ
り、現時点での映像の変化成分を検出して抽出する。
ステップ2では、上述のようにして入力画像記憶手段1
2に記憶された入力画像と、最新変化画像記憶手段16
に記憶されている最新変化画像とを比較することによ
り、現時点での映像の変化成分を検出して抽出する。
【0051】この変化成分抽出ステップ2における処理
は、入力画像と最新変化画像とを用いて対応する各画素
間(それぞれの画像中の同位置にある各画素間)の画素
値差分(絶対値)を算出し、その値がある閾値以上であ
る画素値差分を映像の変化成分として抽出することによ
って行う。ここで、画素値差分の算出は、図5中の矢印
に示すように画像の各画素をラスタ順に処理することに
よって行うものとして以下の説明を進めるが、もちろ
ん、各画素を並列に処理しても構わない。
は、入力画像と最新変化画像とを用いて対応する各画素
間(それぞれの画像中の同位置にある各画素間)の画素
値差分(絶対値)を算出し、その値がある閾値以上であ
る画素値差分を映像の変化成分として抽出することによ
って行う。ここで、画素値差分の算出は、図5中の矢印
に示すように画像の各画素をラスタ順に処理することに
よって行うものとして以下の説明を進めるが、もちろ
ん、各画素を並列に処理しても構わない。
【0052】<誤抽出補正ステップ3>誤抽出補正ステ
ップ3では、上記変化成分抽出ステップ2において変化
成分抽出手段13により抽出された変化成分のうち、光
源のちらつきや、光電走査部または電子回路部等でのノ
イズ混入などに起因して誤って抽出されたと考えられる
成分を検出してそれを補正し、補正された映像の変化成
分を生成する。また、補正された映像の変化成分の合計
を生成する。
ップ3では、上記変化成分抽出ステップ2において変化
成分抽出手段13により抽出された変化成分のうち、光
源のちらつきや、光電走査部または電子回路部等でのノ
イズ混入などに起因して誤って抽出されたと考えられる
成分を検出してそれを補正し、補正された映像の変化成
分を生成する。また、補正された映像の変化成分の合計
を生成する。
【0053】この誤抽出補正処理では、まず、上記変化
成分抽出ステップ2で抽出した変化成分が、以下の2つ
の条件を満たすか否かを判定する。 入力画像と最新変化画像間の対応する各画素間(そ
れぞれの画像フレーム中の同位置にある各画素間)の画
素値差分(絶対値)がある値(閾値1)を越え、かつ、
その注目画素(現在処理を行っている画素)の近傍8画
素の全てにわたって、入力画像と最新変化画像間の対応
する各画素間の画素値差分(絶対値)がある値(閾値
1)以下の画素か否か、もしくは、
成分抽出ステップ2で抽出した変化成分が、以下の2つ
の条件を満たすか否かを判定する。 入力画像と最新変化画像間の対応する各画素間(そ
れぞれの画像フレーム中の同位置にある各画素間)の画
素値差分(絶対値)がある値(閾値1)を越え、かつ、
その注目画素(現在処理を行っている画素)の近傍8画
素の全てにわたって、入力画像と最新変化画像間の対応
する各画素間の画素値差分(絶対値)がある値(閾値
1)以下の画素か否か、もしくは、
【0054】 入力画像と最新変化画像間の対応する
各画素間の画素値差分(絶対値)がある値(閾値1)以
下で、かつ、その注目画素の近傍8画素の全てにわたっ
て、入力画像と最新変化画像間の対応する各画素間の画
素値差分(絶対値)がある値(閾値1)を越えているか
否か。
各画素間の画素値差分(絶対値)がある値(閾値1)以
下で、かつ、その注目画素の近傍8画素の全てにわたっ
て、入力画像と最新変化画像間の対応する各画素間の画
素値差分(絶対値)がある値(閾値1)を越えているか
否か。
【0055】そして、上記の条件に該当する場合は、
映像の変化成分を誤って抽出したと判断し、その値は合
計変化量(本実施形態では、処理途中における画素値差
分(補正された映像の変化成分)の合計を合計変化量と
呼ぶ。合計変化量の算出は、上述した画素値差分の算出
に準じて、図5の矢印に示したように画像の各画素をラ
スタ走査順に行う。)に合算しないようにする。
映像の変化成分を誤って抽出したと判断し、その値は合
計変化量(本実施形態では、処理途中における画素値差
分(補正された映像の変化成分)の合計を合計変化量と
呼ぶ。合計変化量の算出は、上述した画素値差分の算出
に準じて、図5の矢印に示したように画像の各画素をラ
スタ走査順に行う。)に合算しないようにする。
【0056】また、上記の条件に該当する場合は、該
当する画素間の画素値差分(絶対値)を、その周囲8画
素の位置における各画素値差分(絶対値)の平均値に変
更して合計変化量に合算するようにする。また、上記
、の条件の何れにも該当しない場合は、該当する画
素間の画素値差分(絶対値)そのものを合計変化量に合
算するようにする。
当する画素間の画素値差分(絶対値)を、その周囲8画
素の位置における各画素値差分(絶対値)の平均値に変
更して合計変化量に合算するようにする。また、上記
、の条件の何れにも該当しない場合は、該当する画
素間の画素値差分(絶対値)そのものを合計変化量に合
算するようにする。
【0057】すなわち、補正された映像の変化成分と
は、上記およびの2つの条件のうち、上記の条件
に該当する画素の画素値差分(絶対値)が0とされると
ともに、上記の条件に該当する画素の画素値差分がそ
の注目画素の周囲8画素の位置における各画素値差分
(絶対値)の平均値とされ、上記、の条件の何れに
も該当しない画素の画素値差分が上記変化成分抽出ステ
ップ2で抽出された画素値差分(絶対値)の値そのもの
である映像の変化成分である。
は、上記およびの2つの条件のうち、上記の条件
に該当する画素の画素値差分(絶対値)が0とされると
ともに、上記の条件に該当する画素の画素値差分がそ
の注目画素の周囲8画素の位置における各画素値差分
(絶対値)の平均値とされ、上記、の条件の何れに
も該当しない画素の画素値差分が上記変化成分抽出ステ
ップ2で抽出された画素値差分(絶対値)の値そのもの
である映像の変化成分である。
【0058】<映像変化判定ステップ4>映像変化判定
ステップ4では、上記誤抽出補正ステップ3において誤
抽出補正手段14により補正された映像の変化成分の合
計(合計変化量)に基づいて、映像の変化があったかど
うかを判定する。すなわち、上記合計変化量と、あらか
じめ定めたある値(閾値2)との大きさを比較し、合計
変化量が閾値2よりも大きくなった場合には“映像の変
化あり”と判定する。また、フレーム内の全画素の処理
を終えても合計変化量が閾値2よりも大きくならない場
合には、そのフレームでは“映像の変化なし”と判定す
る。
ステップ4では、上記誤抽出補正ステップ3において誤
抽出補正手段14により補正された映像の変化成分の合
計(合計変化量)に基づいて、映像の変化があったかど
うかを判定する。すなわち、上記合計変化量と、あらか
じめ定めたある値(閾値2)との大きさを比較し、合計
変化量が閾値2よりも大きくなった場合には“映像の変
化あり”と判定する。また、フレーム内の全画素の処理
を終えても合計変化量が閾値2よりも大きくならない場
合には、そのフレームでは“映像の変化なし”と判定す
る。
【0059】図6のフローチャートに、上述した図1の
変化成分抽出ステップ2、誤抽出補正ステップ3および
映像変化判定ステップ4において、図3のROM22ま
たはRAM23に格納されているプログラムに従ってC
PU21が実行する処理内容の詳細の一例を示す。
変化成分抽出ステップ2、誤抽出補正ステップ3および
映像変化判定ステップ4において、図3のROM22ま
たはRAM23に格納されているプログラムに従ってC
PU21が実行する処理内容の詳細の一例を示す。
【0060】この図6で示される処理では、入力画像と
最新変化画像間における対応する各画素間の画素値差分
(絶対値)を算出し、その算出した各画素間の画素値差
分の中で、ある値(閾値1)を越える値を持つ画素値差
分のみを画像全体にわたって合計していく。そして、そ
の合計値(合計変化量)が、もう1つのある値(閾値
2)を越えれば、入力画像が最新変化画像と比べて変化
している、すなわち、“映像の変化あり”と判断する。
一方、画像全体の合計変化量が求まってもなお、その合
計変化量が閾値2以下の場合には、“映像の変化なし”
と判断する。
最新変化画像間における対応する各画素間の画素値差分
(絶対値)を算出し、その算出した各画素間の画素値差
分の中で、ある値(閾値1)を越える値を持つ画素値差
分のみを画像全体にわたって合計していく。そして、そ
の合計値(合計変化量)が、もう1つのある値(閾値
2)を越えれば、入力画像が最新変化画像と比べて変化
している、すなわち、“映像の変化あり”と判断する。
一方、画像全体の合計変化量が求まってもなお、その合
計変化量が閾値2以下の場合には、“映像の変化なし”
と判断する。
【0061】ただし、対応する画素間の画素値差分(絶
対値)が閾値1を越える値を持つ画素値差分であって
も、その画素値差分を持つ注目画素の近傍位置にある8
画素の各画素値差分が全て閾値1以下の場合には、上記
注目画素位置における画素値差分は誤抽出成分である、
すなわち、変化成分の誤抽出であると判断し、その値は
合計変化量に合算しないようにする。
対値)が閾値1を越える値を持つ画素値差分であって
も、その画素値差分を持つ注目画素の近傍位置にある8
画素の各画素値差分が全て閾値1以下の場合には、上記
注目画素位置における画素値差分は誤抽出成分である、
すなわち、変化成分の誤抽出であると判断し、その値は
合計変化量に合算しないようにする。
【0062】また、対応する画素間の画素値差分(絶対
値)が、ある値(閾値1)以下の値であっても、その画
素値差分を持つ注目画素の近傍位置にある8画素の各画
素値差分が全て閾値1を越えている場合には、映像の変
化成分の抽出漏れと判断し、上記注目画素位置における
画素値差分を、その周囲8画素の位置における各画素値
差分(絶対値)の平均値に変更して、その変更した値を
合計変化量に合算するようにする。
値)が、ある値(閾値1)以下の値であっても、その画
素値差分を持つ注目画素の近傍位置にある8画素の各画
素値差分が全て閾値1を越えている場合には、映像の変
化成分の抽出漏れと判断し、上記注目画素位置における
画素値差分を、その周囲8画素の位置における各画素値
差分(絶対値)の平均値に変更して、その変更した値を
合計変化量に合算するようにする。
【0063】以下、図6のフローチャートに沿って説明
する。図6において、ステップS101では、縦3×横
3の9画素領域を用いた誤抽出補正処理に必要な初期化
処理を行う。上述のように、映像の変化成分の誤抽出を
判断するためには、誤抽出か否かを判断する注目画素位
置の周囲にある8画素の画素値差分が既に求まっている
必要がある。図5はその様子を示している。
する。図6において、ステップS101では、縦3×横
3の9画素領域を用いた誤抽出補正処理に必要な初期化
処理を行う。上述のように、映像の変化成分の誤抽出を
判断するためには、誤抽出か否かを判断する注目画素位
置の周囲にある8画素の画素値差分が既に求まっている
必要がある。図5はその様子を示している。
【0064】図5において、Aで示す位置を誤抽出か否
かを判断するための注目位置であるとすると、斜線部分
で示した縦3×横3の9画素領域が、注目位置Aについ
て誤抽出か否かを判定するために参照する各画素位置
(以下、ノイズ判定着目領域ともいう)となる。図5で
は、処理をラスタ走査順に従って進めるために、注目位
置Aに対して誤抽出か否かを判定する際に、以降の判定
で必要となる画素位置Bにおける画素値差分(絶対値)
を算出しておくようにする。
かを判断するための注目位置であるとすると、斜線部分
で示した縦3×横3の9画素領域が、注目位置Aについ
て誤抽出か否かを判定するために参照する各画素位置
(以下、ノイズ判定着目領域ともいう)となる。図5で
は、処理をラスタ走査順に従って進めるために、注目位
置Aに対して誤抽出か否かを判定する際に、以降の判定
で必要となる画素位置Bにおける画素値差分(絶対値)
を算出しておくようにする。
【0065】このステップS101での初期化処理の詳
細な内容を、次に示す図7のフローチャートに沿って説
明する。図7において、ステップS1001では、合計
変化量を0に初期化する。ステップS1002では、画
素値差分算出位置(図5の位置B)とノイズ判定注目位
置(図5の位置A)とのずれ画素数(主走査方向の画素
数をxとすれば、x+2)を、図示しない第1のテンポ
ラリバッファにセットする。
細な内容を、次に示す図7のフローチャートに沿って説
明する。図7において、ステップS1001では、合計
変化量を0に初期化する。ステップS1002では、画
素値差分算出位置(図5の位置B)とノイズ判定注目位
置(図5の位置A)とのずれ画素数(主走査方向の画素
数をxとすれば、x+2)を、図示しない第1のテンポ
ラリバッファにセットする。
【0066】次に、ステップS1003では、画素値差
分の算出結果、および算出した画素値差分があらかじめ
定めた閾値1に比べて大きいか否かの判定結果を出力す
るための出力先のメモリアドレスを、それぞれ図示しな
い第2のテンポラリバッファおよび第3のテンポラリバ
ッファにセットする。このとき、画素値差分の出力先お
よび閾値1との大小比較結果の出力先は共に、それぞれ
独立にRAM23の空き領域に確保する。
分の算出結果、および算出した画素値差分があらかじめ
定めた閾値1に比べて大きいか否かの判定結果を出力す
るための出力先のメモリアドレスを、それぞれ図示しな
い第2のテンポラリバッファおよび第3のテンポラリバ
ッファにセットする。このとき、画素値差分の出力先お
よび閾値1との大小比較結果の出力先は共に、それぞれ
独立にRAM23の空き領域に確保する。
【0067】ステップS1004では、画素値差分を算
出する画素位置を、画像をラスタ走査する順での先頭の
画素位置(フレームの先頭位置)として図示しない第4
のテンポラリバッファにセットする。ステップS100
5では、上記第4のテンポラリバッファにセットされて
いる画素位置における画素値差分を算出する。ここで算
出された画素値差分は、上記第2のテンポラリバッファ
に保持されている画素値差分の出力先(RAM23の空
き領域)に出力される。
出する画素位置を、画像をラスタ走査する順での先頭の
画素位置(フレームの先頭位置)として図示しない第4
のテンポラリバッファにセットする。ステップS100
5では、上記第4のテンポラリバッファにセットされて
いる画素位置における画素値差分を算出する。ここで算
出された画素値差分は、上記第2のテンポラリバッファ
に保持されている画素値差分の出力先(RAM23の空
き領域)に出力される。
【0068】ここで、画素値差分の値は、入力画像が濃
淡画像であれば、例えば注目画素の値の差の絶対値とす
る。また、入力画像がカラー画像であれば、例えば注目
画素のRGB値のそれぞれの差の絶対値を算出し、それ
らを合計した値とする。
淡画像であれば、例えば注目画素の値の差の絶対値とす
る。また、入力画像がカラー画像であれば、例えば注目
画素のRGB値のそれぞれの差の絶対値を算出し、それ
らを合計した値とする。
【0069】ステップS1006では、上記ステップS
1005で算出した画素値差分の値が、あらかじめ設定
した閾値1よりも大きいか否かを判定し、画素値差分の
方が閾値1よりも大きい場合にはステップS1007へ
進み、そうでなければステップS1008へ進む。
1005で算出した画素値差分の値が、あらかじめ設定
した閾値1よりも大きいか否かを判定し、画素値差分の
方が閾値1よりも大きい場合にはステップS1007へ
進み、そうでなければステップS1008へ進む。
【0070】ステップS1007では、そのときの注目
画素位置の画素値差分があらかじめ設定した閾値1より
も大きい位置であることを示す信号として、上記第3の
テンポラリバッファにセットされている注目画素位置に
対応するビットマップデータ保持領域(画素値差分が閾
値1より大きいか否かの判定結果の出力先)に“1”
(黒画素とも称する)を出力して、ステップS1009
に進む。
画素位置の画素値差分があらかじめ設定した閾値1より
も大きい位置であることを示す信号として、上記第3の
テンポラリバッファにセットされている注目画素位置に
対応するビットマップデータ保持領域(画素値差分が閾
値1より大きいか否かの判定結果の出力先)に“1”
(黒画素とも称する)を出力して、ステップS1009
に進む。
【0071】また、ステップS1008では、そのとき
の注目画素位置の画素値差分があらかじめ設定した閾値
1以下の位置であることを示す信号として、上記注目画
素位置に対応するビットマップデータ保持領域に“0”
(白画素とも称する)を出力して、ステップS1009
に進む。
の注目画素位置の画素値差分があらかじめ設定した閾値
1以下の位置であることを示す信号として、上記注目画
素位置に対応するビットマップデータ保持領域に“0”
(白画素とも称する)を出力して、ステップS1009
に進む。
【0072】上記ビットマップデータ保持領域は、RA
M23上において、変化検出中の映像の画像サイズと同
じサイズを有するビットマップ画像データ領域であり、
変化検出中の画像の各画素位置に、それぞれ対応する画
素から成る2値画像データ(黒画素データあるいは白画
素データ)を保持するようになっている。
M23上において、変化検出中の映像の画像サイズと同
じサイズを有するビットマップ画像データ領域であり、
変化検出中の画像の各画素位置に、それぞれ対応する画
素から成る2値画像データ(黒画素データあるいは白画
素データ)を保持するようになっている。
【0073】ステップS1009では、上記第4のテン
ポラリバッファにセットされている画素位置を更新し
て、画素値差分を算出する画素位置を1画素先の位置に
ずらす。また、次のステップS1010では、上記第2
のテンポラリバッファのセット内容を更新して、画素値
差分の算出結果の出力先を1画素先の位置にずらすとと
もに、上記第3のテンポラリバッファのセット内容を更
新して、算出した画素値差分があらかじめ定めた閾値1
に比べて大きいか否かの判定結果を出力するための出力
先を1画素先の位置にずらす。
ポラリバッファにセットされている画素位置を更新し
て、画素値差分を算出する画素位置を1画素先の位置に
ずらす。また、次のステップS1010では、上記第2
のテンポラリバッファのセット内容を更新して、画素値
差分の算出結果の出力先を1画素先の位置にずらすとと
もに、上記第3のテンポラリバッファのセット内容を更
新して、算出した画素値差分があらかじめ定めた閾値1
に比べて大きいか否かの判定結果を出力するための出力
先を1画素先の位置にずらす。
【0074】ステップS1011では、上記第1のテン
ポラリバッファにセットされている値(画素値差分算出
位置とノイズ判定注目位置とのずれ画素数)から1を減
ずる。そして、ステップS1002で、上記第1のテン
ポラリバッファにセットされた値が0か否かを見ること
によって、初期化に必要な全ての画素を処理したかどう
かを判定する。
ポラリバッファにセットされている値(画素値差分算出
位置とノイズ判定注目位置とのずれ画素数)から1を減
ずる。そして、ステップS1002で、上記第1のテン
ポラリバッファにセットされた値が0か否かを見ること
によって、初期化に必要な全ての画素を処理したかどう
かを判定する。
【0075】ここで、第1のテンポラリバッファ内の値
が0である場合は、初期化に必要な全ての画素を処理し
たとして、図6のステップS101の処理を終了して元
の処理ルーチンに復帰する。また、第1のテンポラリバ
ッファ内の値が0でない場合は、ステップS1005の
処理に戻り、初期化処理を更に進める。
が0である場合は、初期化に必要な全ての画素を処理し
たとして、図6のステップS101の処理を終了して元
の処理ルーチンに復帰する。また、第1のテンポラリバ
ッファ内の値が0でない場合は、ステップS1005の
処理に戻り、初期化処理を更に進める。
【0076】図6のステップS102では、上記第4の
テンポラリバッファにセットされている画素位置(ノイ
ズ判定の注目位置)における画素値差分を算出する。こ
こで算出された画素値差分は、上記第2のテンポラリバ
ッファに保持されている画素値差分の出力先に出力され
る。次のステップS103では、上記ステップS102
で算出した画素値差分の値が、あらかじめ設定した閾値
1よりも大きいか否かを判定し、画素値差分の方が大き
い場合にはステップS104へ進み、そうでなければス
テップS105へ進む。
テンポラリバッファにセットされている画素位置(ノイ
ズ判定の注目位置)における画素値差分を算出する。こ
こで算出された画素値差分は、上記第2のテンポラリバ
ッファに保持されている画素値差分の出力先に出力され
る。次のステップS103では、上記ステップS102
で算出した画素値差分の値が、あらかじめ設定した閾値
1よりも大きいか否かを判定し、画素値差分の方が大き
い場合にはステップS104へ進み、そうでなければス
テップS105へ進む。
【0077】ステップS104では、上記ステップS1
02における画素値差分算出位置での画素値差分があら
かじめ設定した閾値1よりも大きい位置であることを示
す信号として、上記第3のテンポラリバッファにセット
されている注目画素位置に対応するビットマップデータ
保持領域に“1”のデータ(黒画素)を出力して、ステ
ップS106に進む。
02における画素値差分算出位置での画素値差分があら
かじめ設定した閾値1よりも大きい位置であることを示
す信号として、上記第3のテンポラリバッファにセット
されている注目画素位置に対応するビットマップデータ
保持領域に“1”のデータ(黒画素)を出力して、ステ
ップS106に進む。
【0078】また、ステップS105では、上記ステッ
プS102における画素値差分算出位置での画素値差分
があらかじめ設定した閾値1以下の位置であることを示
す信号として、上記注目画素位置に対応するビットマッ
プデータ保持領域に“0”のデータ(白画素)を出力し
て、ステップS106に進む。
プS102における画素値差分算出位置での画素値差分
があらかじめ設定した閾値1以下の位置であることを示
す信号として、上記注目画素位置に対応するビットマッ
プデータ保持領域に“0”のデータ(白画素)を出力し
て、ステップS106に進む。
【0079】ステップS106では、ノイズ判定の注目
位置(例えば、図5における位置Aとする)での画素値
差分(絶対値)が上述したの条件を満たすか否か、す
なわち、上記注目位置Aでの画素値差分が、上記閾値1
を越える値を持つ画素値差分であって、かつ、その画素
位置Aの近傍にある8画素の位置での各画素値差分の値
が全て閾値1以下の場合に該当するか否かを、以下のよ
うに判定する。
位置(例えば、図5における位置Aとする)での画素値
差分(絶対値)が上述したの条件を満たすか否か、す
なわち、上記注目位置Aでの画素値差分が、上記閾値1
を越える値を持つ画素値差分であって、かつ、その画素
位置Aの近傍にある8画素の位置での各画素値差分の値
が全て閾値1以下の場合に該当するか否かを、以下のよ
うに判定する。
【0080】すなわち、上記ノイズ判定注目位置Aを中
心とした縦3×横3の9画素領域(図5の斜線で示すノ
イズ判定着目領域)に対応するビットマップデータ保持
領域に記憶されている2値画像データを参照して、その
ノイズ判定着目領域の中心画素が黒の孤立点(中心画素
のみが黒画素で、それ以外の周囲の8画素が全て白画
素)であるか否かを見ることによって判定する。ここ
で、黒の孤立点である場合にはステップS113に進
み、そうでない場合はステップS107に進む。
心とした縦3×横3の9画素領域(図5の斜線で示すノ
イズ判定着目領域)に対応するビットマップデータ保持
領域に記憶されている2値画像データを参照して、その
ノイズ判定着目領域の中心画素が黒の孤立点(中心画素
のみが黒画素で、それ以外の周囲の8画素が全て白画
素)であるか否かを見ることによって判定する。ここ
で、黒の孤立点である場合にはステップS113に進
み、そうでない場合はステップS107に進む。
【0081】ステップS107では、ノイズ判定注目位
置(例えば、図5における位置A)での画素値差分(絶
対値)が上述したの条件を満たすか否か、すなわち、
上記注目位置Aでの画素値差分が、上記閾値1以下の値
を持つ画素値差分であって、かつ、その画素位置Aの近
傍にある8画素の位置での各画素値差分の値が全て閾値
1を越える値を持つ場合に該当するか否かを、以下のよ
うに判定する。
置(例えば、図5における位置A)での画素値差分(絶
対値)が上述したの条件を満たすか否か、すなわち、
上記注目位置Aでの画素値差分が、上記閾値1以下の値
を持つ画素値差分であって、かつ、その画素位置Aの近
傍にある8画素の位置での各画素値差分の値が全て閾値
1を越える値を持つ場合に該当するか否かを、以下のよ
うに判定する。
【0082】すなわち、上記ノイズ判定注目位置Aを中
心とした縦3×横3の9画素領域(図5の斜線で示すノ
イズ判定着目領域)に対応するビットマップデータ保持
領域に記憶されている2値画像データを参照して、その
ノイズ判定着目領域の中心画素が白の孤立点(中心画素
のみが白画素で、それ以外の周囲の8画素が全て黒画
素)であるか否かを見ることによって判定する。ここ
で、白の孤立点である場合にはステップS108に進
み、そうでない場合はステップS109に進む。
心とした縦3×横3の9画素領域(図5の斜線で示すノ
イズ判定着目領域)に対応するビットマップデータ保持
領域に記憶されている2値画像データを参照して、その
ノイズ判定着目領域の中心画素が白の孤立点(中心画素
のみが白画素で、それ以外の周囲の8画素が全て黒画
素)であるか否かを見ることによって判定する。ここ
で、白の孤立点である場合にはステップS108に進
み、そうでない場合はステップS109に進む。
【0083】ステップS108では、画素値差分の算出
結果を保持しているRAM23の該当領域を参照するこ
とによって、ノイズ判定注目位置Aを中心とした縦3×
横3の9画素領域(図5の斜線で示すノイズ判定着目領
域)のうち、注目位置Aを取り囲む8画素の位置におけ
る各画素値差分(絶対値)の平均値を算出する。そし
て、得られた平均値をもって当該ノイズ判定注目位置A
の画素値差分とする。
結果を保持しているRAM23の該当領域を参照するこ
とによって、ノイズ判定注目位置Aを中心とした縦3×
横3の9画素領域(図5の斜線で示すノイズ判定着目領
域)のうち、注目位置Aを取り囲む8画素の位置におけ
る各画素値差分(絶対値)の平均値を算出する。そし
て、得られた平均値をもって当該ノイズ判定注目位置A
の画素値差分とする。
【0084】また、ステップS109では、ノイズ判定
注目位置Aでの画素値差分(絶対値)が上記閾値1を越
える値を持つ画素値差分であるか否かを、当該ノイズ判
定注目位置Aに対応するビットマップデータ保持領域に
記憶されている2値画像データを参照して、そのノイズ
判定注目位置Aの画素が黒画素であるか否かを見ること
によって判定する。ここで、黒画素である場合にはステ
ップS110に進み、そうでない場合はステップS11
3に進む。
注目位置Aでの画素値差分(絶対値)が上記閾値1を越
える値を持つ画素値差分であるか否かを、当該ノイズ判
定注目位置Aに対応するビットマップデータ保持領域に
記憶されている2値画像データを参照して、そのノイズ
判定注目位置Aの画素が黒画素であるか否かを見ること
によって判定する。ここで、黒画素である場合にはステ
ップS110に進み、そうでない場合はステップS11
3に進む。
【0085】ステップS110では、それまでの合計変
化量に画素値差分の値(ステップS108の処理を経た
場合は上述した平均値、ステップS109の処理を経た
場合はステップS102で算出した値そのもの)を加え
て新しい合計変化量とする。次のステップS111で
は、上記ステップS110で更新した合計変化量があら
かじめ定められた閾値2を越えるか否かを判定し、越え
る場合はステップS112に進み、越えない場合はステ
ップS113に進む。
化量に画素値差分の値(ステップS108の処理を経た
場合は上述した平均値、ステップS109の処理を経た
場合はステップS102で算出した値そのもの)を加え
て新しい合計変化量とする。次のステップS111で
は、上記ステップS110で更新した合計変化量があら
かじめ定められた閾値2を越えるか否かを判定し、越え
る場合はステップS112に進み、越えない場合はステ
ップS113に進む。
【0086】ステップS112では、映像に変化があっ
たとして、図6に示すフローチャートの処理を終了す
る。また、ステップS113では、全ての画素について
処理を終了したかどうかを判定する。ここで、全ての画
素について処理を終えた場合はステップS114に進
み、映像に変化がなかったとして図6に示すフローチャ
ートの処理を終了する。一方、全ての画素の処理を終え
ていない場合は、ステップS115に処理を進める。
たとして、図6に示すフローチャートの処理を終了す
る。また、ステップS113では、全ての画素について
処理を終了したかどうかを判定する。ここで、全ての画
素について処理を終えた場合はステップS114に進
み、映像に変化がなかったとして図6に示すフローチャ
ートの処理を終了する。一方、全ての画素の処理を終え
ていない場合は、ステップS115に処理を進める。
【0087】ステップS115では、次の画素に処理を
移して、すなわち、画素値差分算出位置とノイズ判定注
目位置とを共に次の画素に移すことによってノイズ判定
の注目画素を更新してステップS102の処理に戻る。
移して、すなわち、画素値差分算出位置とノイズ判定注
目位置とを共に次の画素に移すことによってノイズ判定
の注目画素を更新してステップS102の処理に戻る。
【0088】なお、以上の処理において、ノイズ判定注
目位置を中心とした縦3×横3の9画素領域は、上記注
目位置が画像の端部(上端、下端、左端、右端)にある
ときのように、一部対応する2値画像データや画素値差
分の値が存在しない場合が発生する。その場合には、そ
れぞれを白画素データおよび“0”として扱うものとす
る。
目位置を中心とした縦3×横3の9画素領域は、上記注
目位置が画像の端部(上端、下端、左端、右端)にある
ときのように、一部対応する2値画像データや画素値差
分の値が存在しない場合が発生する。その場合には、そ
れぞれを白画素データおよび“0”として扱うものとす
る。
【0089】<最新変化画像記憶ステップ5>最新変化
画像記憶ステップ5では、上記映像変化判定ステップ4
で“映像の変化あり”と判定されたときに、上記画像入
力ステップ1で入力され入力画像記憶手段12に記憶さ
れていた入力画像を新たな最新変化画像として最新変化
画像記憶手段16に記憶する。
画像記憶ステップ5では、上記映像変化判定ステップ4
で“映像の変化あり”と判定されたときに、上記画像入
力ステップ1で入力され入力画像記憶手段12に記憶さ
れていた入力画像を新たな最新変化画像として最新変化
画像記憶手段16に記憶する。
【0090】<画像出力ステップ6>画像出力ステップ
6では、上記映像変化判定ステップ4において“映像の
変化あり”と判定されたときに、上記入力画像記憶手段
12に記憶されていた入力画像を通信装置28等を通し
て通信路(WANやLANなど)に出力して送信した
り、ディスク装置24などに出力して記憶したり、図示
しない画像表示装置に出力して表示したりする。
6では、上記映像変化判定ステップ4において“映像の
変化あり”と判定されたときに、上記入力画像記憶手段
12に記憶されていた入力画像を通信装置28等を通し
て通信路(WANやLANなど)に出力して送信した
り、ディスク装置24などに出力して記憶したり、図示
しない画像表示装置に出力して表示したりする。
【0091】以上のように、第1の実施形態によれば、
映像中から抽出される静止画像と最新変化画像との比較
により抽出される両画像間の変化成分の中から、ランダ
ムに散在する微細な変化成分を映像変化の誤抽出成分と
して検出して除去し、このようにして補正した変化成分
に基づいて上記映像に変化があったかどうかを判定する
ことが可能となるので、例えば、光源のちらつきや、光
電走査部または電子回路部でのノイズ混入に起因して映
像中にランダムに発生する変化成分に惑わされることな
く映像変化を検出することができ、映像の変化を正確に
検出することができるようになる。
映像中から抽出される静止画像と最新変化画像との比較
により抽出される両画像間の変化成分の中から、ランダ
ムに散在する微細な変化成分を映像変化の誤抽出成分と
して検出して除去し、このようにして補正した変化成分
に基づいて上記映像に変化があったかどうかを判定する
ことが可能となるので、例えば、光源のちらつきや、光
電走査部または電子回路部でのノイズ混入に起因して映
像中にランダムに発生する変化成分に惑わされることな
く映像変化を検出することができ、映像の変化を正確に
検出することができるようになる。
【0092】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。この第2の実施形態は、上記した第1の実施形
態における変化成分抽出ステップ2、誤抽出補正ステッ
プ3および映像変化判定ステップ4における処理の別の
実現例を示すものである。
明する。この第2の実施形態は、上記した第1の実施形
態における変化成分抽出ステップ2、誤抽出補正ステッ
プ3および映像変化判定ステップ4における処理の別の
実現例を示すものである。
【0093】図8は、第2の実施形態による変化成分抽
出ステップ2、誤抽出補正ステップ3および映像変化判
定ステップ4において、図3のROM22またはRAM
23に格納されているプログラムに従ってCPU21が
実行する処理内容の一例を示すフローチャートである。
出ステップ2、誤抽出補正ステップ3および映像変化判
定ステップ4において、図3のROM22またはRAM
23に格納されているプログラムに従ってCPU21が
実行する処理内容の一例を示すフローチャートである。
【0094】この図8で示される処理では、入力画像と
最新変化画像とを用いて対応する各画素間の画素値差分
(絶対値)を各々算出し、個々の画素値差分の値がある
値(閾値1)以上であれば、注目画素は変化していると
する(以下では、変化した画素を変化画素と呼ぶ)。さ
らに、入力画像の全体においてこの変化画素の数がある
値(閾値3)以上であれば、その入力画像は最新変化画
像と比べて変化していると判断する。すなわち、映像が
変化したと判断する。
最新変化画像とを用いて対応する各画素間の画素値差分
(絶対値)を各々算出し、個々の画素値差分の値がある
値(閾値1)以上であれば、注目画素は変化していると
する(以下では、変化した画素を変化画素と呼ぶ)。さ
らに、入力画像の全体においてこの変化画素の数がある
値(閾値3)以上であれば、その入力画像は最新変化画
像と比べて変化していると判断する。すなわち、映像が
変化したと判断する。
【0095】ただし、対応する画素間の画素値差分(絶
対値)が閾値1を越える値を持つ画素値差分であって
も、その画素値差分を持つ注目画素の近傍位置にある8
画素の各画素値差分が全て閾値1以下の場合には、上記
注目画素位置における画素値差分は誤抽出成分である、
すなわち、変化成分の誤抽出であると判断し、変化画素
として数えないようにする。
対値)が閾値1を越える値を持つ画素値差分であって
も、その画素値差分を持つ注目画素の近傍位置にある8
画素の各画素値差分が全て閾値1以下の場合には、上記
注目画素位置における画素値差分は誤抽出成分である、
すなわち、変化成分の誤抽出であると判断し、変化画素
として数えないようにする。
【0096】また、対応する画素間の画素値差分(絶対
値)が、ある値(閾値1)以下の値であっても、その画
素値差分を持つ注目画素の近傍位置にある8画素の各画
素値差分が全て閾値1を越えている場合には、映像の変
化成分の抽出漏れと判断し、この注目画素も変化画素と
して数えることとする。
値)が、ある値(閾値1)以下の値であっても、その画
素値差分を持つ注目画素の近傍位置にある8画素の各画
素値差分が全て閾値1を越えている場合には、映像の変
化成分の抽出漏れと判断し、この注目画素も変化画素と
して数えることとする。
【0097】上記変化画素の判定は、第1の実施形態と
同様に、図5に示したように画像中の各画素をラスタ走
査順に処理することによって行うものとし、処理途中の
変化画素の合計を変化画素数と呼ぶことにする。もちろ
ん、各画素を並列に処理しても構わない。
同様に、図5に示したように画像中の各画素をラスタ走
査順に処理することによって行うものとし、処理途中の
変化画素の合計を変化画素数と呼ぶことにする。もちろ
ん、各画素を並列に処理しても構わない。
【0098】以下、図8のフローチャートに沿って説明
する。図8において、ステップS201では、図6にお
けるステップ101の処理と同様に、縦3×横3の9画
素領域を用いた誤抽出補正処理に必要な初期化処理を行
う。
する。図8において、ステップS201では、図6にお
けるステップ101の処理と同様に、縦3×横3の9画
素領域を用いた誤抽出補正処理に必要な初期化処理を行
う。
【0099】このステップ201では、図5に示したよ
うにラスタ走査順に従って処理を進めるために、注目位
置Aに対して誤抽出か否かを判定する際に、以降の判定
で必要となる画素位置Bにおける画素値差分(絶対値)
を算出するとともに、それらの算出した画素値差分が各
々、あらかじめ定められた閾値1を越えるか否かを判定
しておく。
うにラスタ走査順に従って処理を進めるために、注目位
置Aに対して誤抽出か否かを判定する際に、以降の判定
で必要となる画素位置Bにおける画素値差分(絶対値)
を算出するとともに、それらの算出した画素値差分が各
々、あらかじめ定められた閾値1を越えるか否かを判定
しておく。
【0100】そして、上記判定の結果、画素値差分があ
らかじめ定められた閾値1を越える場合には黒画素を対
応させ、そうでない場合は白画素を対応させることによ
り、変化検出中の画像の各画素位置にそれぞれ対応する
画素から成る2値画像データを生成しておくようにす
る。
らかじめ定められた閾値1を越える場合には黒画素を対
応させ、そうでない場合は白画素を対応させることによ
り、変化検出中の画像の各画素位置にそれぞれ対応する
画素から成る2値画像データを生成しておくようにす
る。
【0101】このステップS201での初期化処理は、
図6におけるステップS101での初期化処理と同様
に、図7に示したフローチャートの処理を実行すること
によって実現することができる。
図6におけるステップS101での初期化処理と同様
に、図7に示したフローチャートの処理を実行すること
によって実現することができる。
【0102】ただし、第2の実施形態の場合には、第1
の実施形態で用いた第2のテンポラリバッファや、画素
値差分の値そのものを保持しておくためのメモリ領域は
不要である。このため、図7中のステップS1003、
S1005、S1010の処理では、第1の実施形態で
述べた第2のテンポラリバッファや画素値差分の値その
ものを保持しておくためのメモリ領域に関する処理は不
要である。
の実施形態で用いた第2のテンポラリバッファや、画素
値差分の値そのものを保持しておくためのメモリ領域は
不要である。このため、図7中のステップS1003、
S1005、S1010の処理では、第1の実施形態で
述べた第2のテンポラリバッファや画素値差分の値その
ものを保持しておくためのメモリ領域に関する処理は不
要である。
【0103】また、第2の実施形態では、図7のステッ
プS1001における“合計変化量を0に初期化する”
処理を、“変化画素数を0に初期化する”処理に読み替
えて動作するものである。
プS1001における“合計変化量を0に初期化する”
処理を、“変化画素数を0に初期化する”処理に読み替
えて動作するものである。
【0104】図8のステップS202では、画素値差分
算出位置(ノイズ判定の注目位置)における画素値差分
を、第1の実施形態と同様の方法で算出する。次のステ
ップS203では、上記ステップS202で算出した画
素値差分の値が、あらかじめ設定した閾値1よりも大き
いか否かを判定し、画素値差分の方が閾値1よりも大き
い場合にはステップS204へ進み、閾値1よりも大き
くなければステップS205へ進む。
算出位置(ノイズ判定の注目位置)における画素値差分
を、第1の実施形態と同様の方法で算出する。次のステ
ップS203では、上記ステップS202で算出した画
素値差分の値が、あらかじめ設定した閾値1よりも大き
いか否かを判定し、画素値差分の方が閾値1よりも大き
い場合にはステップS204へ進み、閾値1よりも大き
くなければステップS205へ進む。
【0105】ステップS204では、上記ステップS2
02における画素値差分算出位置での画素値差分があら
かじめ設定した閾値1よりも大きい位置であることを示
す信号として、図示しない第3のテンポラリバッファに
セットされている注目画素位置に対応するビットマップ
データ保持領域に“1”のデータ(黒画素)を出力し
て、ステップS206に進む。
02における画素値差分算出位置での画素値差分があら
かじめ設定した閾値1よりも大きい位置であることを示
す信号として、図示しない第3のテンポラリバッファに
セットされている注目画素位置に対応するビットマップ
データ保持領域に“1”のデータ(黒画素)を出力し
て、ステップS206に進む。
【0106】また、ステップS205では、上記ステッ
プS202における画素値差分算出位置での画素値差分
があらかじめ設定した閾値1以下の位置であることを示
す信号として、上記注目画素位置に対応するビットマッ
プデータ保持領域に“0”のデータ(白画素)を出力し
て、ステップS206に進む。
プS202における画素値差分算出位置での画素値差分
があらかじめ設定した閾値1以下の位置であることを示
す信号として、上記注目画素位置に対応するビットマッ
プデータ保持領域に“0”のデータ(白画素)を出力し
て、ステップS206に進む。
【0107】ステップS206では、ノイズ判定注目位
置(例えば、図5における位置Aとする)での画素値差
分(絶対値)が上述したの条件を満たすか否かを、第
1の実施形態と同様に、上記ノイズ判定注目位置Aがそ
れを中心とした縦3×横3の9画素領域(図5の斜線で
示すノイズ判定着目領域)において黒の孤立点であるか
否かを見ることによって判定する。ここで、黒の孤立点
である場合にはステップS212に進み、そうでない場
合はステップS207に進む。
置(例えば、図5における位置Aとする)での画素値差
分(絶対値)が上述したの条件を満たすか否かを、第
1の実施形態と同様に、上記ノイズ判定注目位置Aがそ
れを中心とした縦3×横3の9画素領域(図5の斜線で
示すノイズ判定着目領域)において黒の孤立点であるか
否かを見ることによって判定する。ここで、黒の孤立点
である場合にはステップS212に進み、そうでない場
合はステップS207に進む。
【0108】ステップS207では、ノイズ判定注目位
置(例えば、図5における位置A)での画素値差分(絶
対値)が上述したの条件を満たすか否かを、第1の実
施形態と同様に、上記ノイズ判定注目位置Aがそれを中
心とした縦3×横3の9画素領域(図5の斜線で示すノ
イズ判定着目領域)において白の孤立点であるか否かを
見ることによって判定する。ここで、白の孤立点である
場合にはステップS209に進み、そうでない場合はス
テップS208に進む。
置(例えば、図5における位置A)での画素値差分(絶
対値)が上述したの条件を満たすか否かを、第1の実
施形態と同様に、上記ノイズ判定注目位置Aがそれを中
心とした縦3×横3の9画素領域(図5の斜線で示すノ
イズ判定着目領域)において白の孤立点であるか否かを
見ることによって判定する。ここで、白の孤立点である
場合にはステップS209に進み、そうでない場合はス
テップS208に進む。
【0109】ステップS208では、ノイズ判定注目位
置Aでの画素値差分(絶対値)が上記閾値1を越える値
を持つ画素値差分であるか否かを、当該ノイズ判定注目
位置Aに対応するビットマップデータ保持領域に記憶さ
れている2値画像データを参照して、そのノイズ判定注
目位置Aの画素が黒画素であるか否かを見ることによっ
て判定する。ここで、黒画素である場合にはステップS
209に進み、そうでない場合はステップS212に進
む。
置Aでの画素値差分(絶対値)が上記閾値1を越える値
を持つ画素値差分であるか否かを、当該ノイズ判定注目
位置Aに対応するビットマップデータ保持領域に記憶さ
れている2値画像データを参照して、そのノイズ判定注
目位置Aの画素が黒画素であるか否かを見ることによっ
て判定する。ここで、黒画素である場合にはステップS
209に進み、そうでない場合はステップS212に進
む。
【0110】ステップS209では、それまでの変化画
素数に1を加えて新しい変化画素数とする。次のステッ
プS210では、上記ステップS209で更新した変化
画素数があらかじめ定められた閾値3を越えるか否かを
判定し、越える場合はステップS211に進み、越えな
い場合はステップS212に進む。
素数に1を加えて新しい変化画素数とする。次のステッ
プS210では、上記ステップS209で更新した変化
画素数があらかじめ定められた閾値3を越えるか否かを
判定し、越える場合はステップS211に進み、越えな
い場合はステップS212に進む。
【0111】ステップS211では、映像に変化があっ
たとして、図8に示すフローチャートの処理を終了す
る。また、ステップS212では、全ての画素について
処理を終了したかどうかを判定する。ここで、全ての画
素について処理を終えた場合はステップS213に進
み、映像に変化がなかったとして図8に示すフローチャ
ートの処理を終了する。一方、全ての画素の処理を終え
ていない場合は、ステップS214に処理を進める。
たとして、図8に示すフローチャートの処理を終了す
る。また、ステップS212では、全ての画素について
処理を終了したかどうかを判定する。ここで、全ての画
素について処理を終えた場合はステップS213に進
み、映像に変化がなかったとして図8に示すフローチャ
ートの処理を終了する。一方、全ての画素の処理を終え
ていない場合は、ステップS214に処理を進める。
【0112】ステップS214では、次の画素に処理を
移して、すなわち、画素値差分算出位置とノイズ判定注
目位置とを共に次の画素に移すことによってノイズ判定
の注目画素を更新してステップS202の処理に戻る。
移して、すなわち、画素値差分算出位置とノイズ判定注
目位置とを共に次の画素に移すことによってノイズ判定
の注目画素を更新してステップS202の処理に戻る。
【0113】なお、以上の処理において、ノイズ判定の
注目位置を中心とした縦3×横3の9画素領域は、上記
注目位置が画像の端部(上端、下端、左端、右端)にあ
るときのように、一部対応する2値画像データが存在し
ない場合が発生する。その場合には、その領域は白画素
データとして扱うものとする。
注目位置を中心とした縦3×横3の9画素領域は、上記
注目位置が画像の端部(上端、下端、左端、右端)にあ
るときのように、一部対応する2値画像データが存在し
ない場合が発生する。その場合には、その領域は白画素
データとして扱うものとする。
【0114】この第2の実施形態においても第1の実施
形態と同様に、例えば、光源のちらつきや、光電走査部
または電子回路部でのノイズ混入に起因して映像中にラ
ンダムに発生する変化成分に惑わされることなく映像変
化を検出することができ、映像の変化を正確に検出する
ことができるようになる。
形態と同様に、例えば、光源のちらつきや、光電走査部
または電子回路部でのノイズ混入に起因して映像中にラ
ンダムに発生する変化成分に惑わされることなく映像変
化を検出することができ、映像の変化を正確に検出する
ことができるようになる。
【0115】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。上述した第1の実施形態および第2の実施形態
では、注目画素位置として、図5の位置Aおよび位置B
のように“ノイズ判定注目位置”と“画素値差分算出位
置”との2箇所を設け、それぞれの位置の間に相応(画
像の主走査方向に対する画素数+2画素分)のずれをも
たせる。そして、ラスタ走査を一静止画像につき1回の
み行うことによって映像の変化を検出するように構成し
ているが、本発明はこれに限られない。
明する。上述した第1の実施形態および第2の実施形態
では、注目画素位置として、図5の位置Aおよび位置B
のように“ノイズ判定注目位置”と“画素値差分算出位
置”との2箇所を設け、それぞれの位置の間に相応(画
像の主走査方向に対する画素数+2画素分)のずれをも
たせる。そして、ラスタ走査を一静止画像につき1回の
み行うことによって映像の変化を検出するように構成し
ているが、本発明はこれに限られない。
【0116】すなわち、一静止画像につきラスタ走査を
2回行い、最初の走査時に、一画像全体にわたる画素値
差分の算出処理と、算出した各画素値差分があらかじめ
定めておいた閾値1を越えるか否かの判定結果を示す2
値画像データの作成処理とを行うようにする。そして、
同じ静止画像の2回目の走査時に、ノイズ判定および同
画像が変化画像であるか否かの判定を行うように構成し
ても良い。
2回行い、最初の走査時に、一画像全体にわたる画素値
差分の算出処理と、算出した各画素値差分があらかじめ
定めておいた閾値1を越えるか否かの判定結果を示す2
値画像データの作成処理とを行うようにする。そして、
同じ静止画像の2回目の走査時に、ノイズ判定および同
画像が変化画像であるか否かの判定を行うように構成し
ても良い。
【0117】また、2箇所の注目画素位置(ノイズ判定
注目位置と画素値差分算出位置)に関しても、必ずしも
(画像の主走査方向に対する画素数+2画素分)のずれ
を持たせるだけでなく、例えば、((画像の主走査方向
に対する画素数)×2+3画素分)のずれを持たせるよ
うにしても良い。
注目位置と画素値差分算出位置)に関しても、必ずしも
(画像の主走査方向に対する画素数+2画素分)のずれ
を持たせるだけでなく、例えば、((画像の主走査方向
に対する画素数)×2+3画素分)のずれを持たせるよ
うにしても良い。
【0118】この場合は、ノイズ判定注目位置を中心と
した縦5×横5の25画素領域を参照して誤抽出の判定
を行うことが可能となる。ここでは、例えば、上記25
画素領域中の中心画素が白画素で、周囲24画素が全て
黒画素のときは変化成分の誤抽出であるとみなすとか、
周囲24画素のうち22画素以上が中心画素と異なる値
を持つときは変化成分の誤抽出であるとみなすといった
判定を行う。
した縦5×横5の25画素領域を参照して誤抽出の判定
を行うことが可能となる。ここでは、例えば、上記25
画素領域中の中心画素が白画素で、周囲24画素が全て
黒画素のときは変化成分の誤抽出であるとみなすとか、
周囲24画素のうち22画素以上が中心画素と異なる値
を持つときは変化成分の誤抽出であるとみなすといった
判定を行う。
【0119】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。第4の実施形態では、図9に示すように、上記
第1〜第3の実施形態で示した図1の処理手順におい
て、画像入力ステップ1の処理と変化成分抽出ステップ
2の処理との間に微分画像作成ステップ7を加えてい
る。
明する。第4の実施形態では、図9に示すように、上記
第1〜第3の実施形態で示した図1の処理手順におい
て、画像入力ステップ1の処理と変化成分抽出ステップ
2の処理との間に微分画像作成ステップ7を加えてい
る。
【0120】この微分画像作成ステップ7では、画像入
力ステップ1で入力された入力画像に、いわゆるソーベ
ルオペレータなどの公知の微分処理を施す(以下、微分
処理を施した画像を微分画像と呼ぶ)。他の処理ステッ
プ1〜6は、第1〜第3の実施形態で述べたのと同様で
あるが、変化成分抽出ステップ2では、第1〜第3の実
施形態と同様の処理を、入力画像に対してではなく微分
画像に対して行う。また、最新変化画像記憶ステップ5
では、入力画像を記憶するのではなく、微分画像を記憶
する。
力ステップ1で入力された入力画像に、いわゆるソーベ
ルオペレータなどの公知の微分処理を施す(以下、微分
処理を施した画像を微分画像と呼ぶ)。他の処理ステッ
プ1〜6は、第1〜第3の実施形態で述べたのと同様で
あるが、変化成分抽出ステップ2では、第1〜第3の実
施形態と同様の処理を、入力画像に対してではなく微分
画像に対して行う。また、最新変化画像記憶ステップ5
では、入力画像を記憶するのではなく、微分画像を記憶
する。
【0121】このようにすることにより、処理は複雑に
なるが、照明の変化に起因する映像の変化を検出しない
ようにすることが可能となる。これは、一部の応用分野
において、照明の変化に起因する映像の変化を検出しな
い方が有利な場合があるからである。上記した第1〜第
3の実施形態においても、閾値の設定方法によっては同
様の効果を期待できるが、本実施形態では、閾値を設定
するときに照明の変化を考慮する必要がないという利点
を持っている。
なるが、照明の変化に起因する映像の変化を検出しない
ようにすることが可能となる。これは、一部の応用分野
において、照明の変化に起因する映像の変化を検出しな
い方が有利な場合があるからである。上記した第1〜第
3の実施形態においても、閾値の設定方法によっては同
様の効果を期待できるが、本実施形態では、閾値を設定
するときに照明の変化を考慮する必要がないという利点
を持っている。
【0122】図10は、図9に示した処理を行う動画像
処理装置の構成例を示すブロック図である。なお、図1
0に示した構成例は、第1〜第3の実施形態と同様に、
図3に示したハードウェアで実現することが可能であ
る。
処理装置の構成例を示すブロック図である。なお、図1
0に示した構成例は、第1〜第3の実施形態と同様に、
図3に示したハードウェアで実現することが可能であ
る。
【0123】すなわち、図10の微分画像作成手段19
は、図3のROM22またはRAM23に格納されてい
るプログラムに従って動作するCPU21と、ワークメ
モリとして使用するRAM23またはディスク装置24
とで構成することができる。この微分画像作成手段19
は、入力画像記憶手段12に記憶されている入力画像に
上述の微分処理を施し、これにより得られる微分画像を
微分画像記憶手段20に記憶する。
は、図3のROM22またはRAM23に格納されてい
るプログラムに従って動作するCPU21と、ワークメ
モリとして使用するRAM23またはディスク装置24
とで構成することができる。この微分画像作成手段19
は、入力画像記憶手段12に記憶されている入力画像に
上述の微分処理を施し、これにより得られる微分画像を
微分画像記憶手段20に記憶する。
【0124】また、上記微分画像記憶手段20は、例え
ば図3において、図10の入力画像記憶手段12および
最新変化画像記憶手段16と同様にRAM23またはデ
ィスク装置24で構成することができる。もちろん、各
記憶手段12、16、20を専用の記憶装置で構成して
も構わない。
ば図3において、図10の入力画像記憶手段12および
最新変化画像記憶手段16と同様にRAM23またはデ
ィスク装置24で構成することができる。もちろん、各
記憶手段12、16、20を専用の記憶装置で構成して
も構わない。
【0125】図10に示した他の手段は第1〜第3の実
施形態で述べたのと同様であるが、変化成分抽出手段1
3は、第1〜第3の実施形態と同様の処理を、入力画像
記憶手段12に記憶されている入力画像に対してではな
く、微分画像記憶手段20に記憶されている微分画像に
対して行う。また、最新変化画像記憶手段16は、入力
画像記憶手段12に記憶されている入力画像を最新変化
画像として記憶するのではなく、微分画像記憶手段20
に記憶されている微分画像を記憶する。
施形態で述べたのと同様であるが、変化成分抽出手段1
3は、第1〜第3の実施形態と同様の処理を、入力画像
記憶手段12に記憶されている入力画像に対してではな
く、微分画像記憶手段20に記憶されている微分画像に
対して行う。また、最新変化画像記憶手段16は、入力
画像記憶手段12に記憶されている入力画像を最新変化
画像として記憶するのではなく、微分画像記憶手段20
に記憶されている微分画像を記憶する。
【0126】また、図10に示した構成は、第1〜第3
の実施形態と同様に、図11に示すような構成に置き換
えることが可能である。すなわち、図10の微分画像記
憶手段20と最新変化画像記憶手段16とを、図11に
示すように2つの画像記憶手段18a,18bを切り替
えて利用する形態に変更することが可能である。このよ
うにすれば、図10の場合に行っていた微分画像記憶手
段20から最新変化画像記憶手段16に微分画像を複写
する処理を削減することができる。
の実施形態と同様に、図11に示すような構成に置き換
えることが可能である。すなわち、図10の微分画像記
憶手段20と最新変化画像記憶手段16とを、図11に
示すように2つの画像記憶手段18a,18bを切り替
えて利用する形態に変更することが可能である。このよ
うにすれば、図10の場合に行っていた微分画像記憶手
段20から最新変化画像記憶手段16に微分画像を複写
する処理を削減することができる。
【0127】
【発明の効果】本発明は上述したように、映像中から抽
出した静止画像と上記映像の変化を検出するための基準
画像とを比較することによって両画像間の変化成分を抽
出し、その抽出した変化成分の中から映像変化の誤抽出
成分を検出して除去するようにし、これにより得られる
補正された変化成分に基づいて映像変化の有無を判定す
るようにしたので、映像中にランダムに散在する微細な
変化成分を除去して映像変化の有無を判定することがで
きるようになり、例えば、光源のちらつきや、光電走査
部または電子回路部でのノイズ混入に起因して映像中に
ランダムに発生する変化成分に惑わされることなく映像
の変化を検出することができ、映像の変化を正確に検出
することができる。
出した静止画像と上記映像の変化を検出するための基準
画像とを比較することによって両画像間の変化成分を抽
出し、その抽出した変化成分の中から映像変化の誤抽出
成分を検出して除去するようにし、これにより得られる
補正された変化成分に基づいて映像変化の有無を判定す
るようにしたので、映像中にランダムに散在する微細な
変化成分を除去して映像変化の有無を判定することがで
きるようになり、例えば、光源のちらつきや、光電走査
部または電子回路部でのノイズ混入に起因して映像中に
ランダムに発生する変化成分に惑わされることなく映像
の変化を検出することができ、映像の変化を正確に検出
することができる。
【0128】また、本発明の他の特徴によれば、映像変
化を検出するための基準画像を、過去に生じた映像変化
のうち最新の変化を検出したときの最新変化画像とする
ようにしたので、近接するフレーム間の差分という簡便
な処理で変化成分の抽出を実現しているにもかかわら
ず、映像が緩やかに変化する場合におけるわずかな変化
成分でも確実に抽出することができるようになる。
化を検出するための基準画像を、過去に生じた映像変化
のうち最新の変化を検出したときの最新変化画像とする
ようにしたので、近接するフレーム間の差分という簡便
な処理で変化成分の抽出を実現しているにもかかわら
ず、映像が緩やかに変化する場合におけるわずかな変化
成分でも確実に抽出することができるようになる。
【0129】また、本発明のその他の特徴によれば、入
力された静止画像に微分処理を施した微分画像を用いて
上記両画像間の変化成分を抽出するようにしたので、照
明の変化による影響を除去することができ、照明変化に
基づく映像の変化が検出されないようにすることができ
る。これにより、映像の変化をより一層正確に検出する
ことができる。
力された静止画像に微分処理を施した微分画像を用いて
上記両画像間の変化成分を抽出するようにしたので、照
明の変化による影響を除去することができ、照明変化に
基づく映像の変化が検出されないようにすることができ
る。これにより、映像の変化をより一層正確に検出する
ことができる。
【0130】また、本発明のその他の特徴によれば、入
力される静止画像のうち、映像の変化があったと判定さ
れたときに入力されていた静止画像のみを出力するよう
にしたので、出力される映像のデータ量を削減すること
ができ、例えば、伝送データ量や記憶データ量を少なく
することができる。
力される静止画像のうち、映像の変化があったと判定さ
れたときに入力されていた静止画像のみを出力するよう
にしたので、出力される映像のデータ量を削減すること
ができ、例えば、伝送データ量や記憶データ量を少なく
することができる。
【図1】本発明の第1〜第3の実施形態による動画像処
理方法の処理の大まかな流れを示す図である。
理方法の処理の大まかな流れを示す図である。
【図2】図1の処理を実現する第1〜第3の実施形態に
よる動画像処理装置の一構成例を示すブロック図であ
る。
よる動画像処理装置の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】第1〜第4の実施形態による動画像処理装置の
ハードウェア構成例を示す図である。
ハードウェア構成例を示す図である。
【図4】図1の処理を実現する第1〜第3の実施形態に
よる動画像処理装置の他の構成例を示すブロック図であ
る。
よる動画像処理装置の他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】第1〜第4の実施形態において映像変化を検出
する際の画素の処理順序を説明するための図である。
する際の画素の処理順序を説明するための図である。
【図6】第1の実施形態による変化成分抽出ステップ、
誤抽出補正ステップおよび映像変化判定ステップの処理
の詳細を示すフローチャートである。
誤抽出補正ステップおよび映像変化判定ステップの処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図6に示したステップS101における初期化
処理の詳細を示すフローチャートである。
処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態による変化成分抽出ステップ、
誤抽出補正ステップおよび映像変化判定ステップの処理
の詳細を示すフローチャートである。
誤抽出補正ステップおよび映像変化判定ステップの処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第4の実施形態による動画像処理方法
の処理の大まかな流れを示す図である。
の処理の大まかな流れを示す図である。
【図10】図9の処理を実現する第4の実施形態による
動画像処理装置の一構成例を示すブロック図である。
動画像処理装置の一構成例を示すブロック図である。
【図11】図9の処理を実現する第4の実施形態による
動画像処理装置の他の構成例を示すブロック図である。
動画像処理装置の他の構成例を示すブロック図である。
1 画像入力ステップ 2 変化成分抽出ステップ 3 誤抽出補正ステップ 4 映像変化判定ステップ 5 最新変化画像記憶ステップ 6 画像出力ステップ 7 微分画像作成ステップ 11 画像入力手段 12 入力画像記憶手段 13 変化成分抽出手段 14 誤抽出補正手段 15 映像変化判定手段 16 最新変化画像記憶手段 17 画像出力手段 18a,18b 画像記憶手段 19 微分画像作成手段 20 微分画像記憶手段
Claims (21)
- 【請求項1】 映像中から静止画像を抽出して入力する
画像入力ステップと、 上記画像入力ステップで入力された静止画像と、上記映
像の変化を検出するための基準画像とを比較することに
よって両画像間の変化成分を抽出する変化成分抽出ステ
ップと、 上記変化成分抽出ステップで抽出された両画像間の変化
成分の中から、上記映像が実際には変化していないのに
誤って抽出されたと考えられる変化成分を検出して除去
する誤抽出補正ステップと、 上記誤抽出補正ステップにより得られる補正された変化
成分に基づいて、上記映像に変化があったかどうかを判
定する映像変化判定ステップとを備えることを特徴とす
る動画像処理方法。 - 【請求項2】 上記映像の変化を検出するための基準画
像は、過去に生じた映像変化のうち最新の変化を検出し
たときの最新変化画像であり、 上記映像変化判定ステップで映像の変化があったと判定
されたときに、上記画像入力ステップで入力されていた
静止画像を上記最新変化画像として記憶する最新変化画
像記憶ステップを上記映像変化判定ステップの後に備え
ることを特徴とする請求項1に記載の動画像処理方法。 - 【請求項3】 上記映像変化判定ステップで映像の変化
があったと判定されたときにのみ上記画像入力ステップ
で入力されていた静止画像を出力する画像出力ステップ
を上記映像変化判定ステップの後に備えることを特徴と
する請求項1または2に記載の動画像処理方法。 - 【請求項4】 上記変化成分抽出ステップでは、上記画
像入力ステップで入力された静止画像と上記基準画像と
を用いて対応する画素間の画素値差分を算出し、その算
出した画素値差分の値が第1の閾値を越える場合に、そ
の画素値差分を上記両画像間の変化成分として抽出する
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の動
画像処理方法。 - 【請求項5】 上記誤抽出補正ステップでは、上記変化
成分抽出ステップで抽出された両画像間の変化成分を持
つ注目画素の近傍にある複数画素の画素値差分の値が全
て上記第1の閾値以下である場合に、上記注目画素に対
応する両画像間の変化成分を誤抽出による変化成分であ
るとして除去することを特徴とする請求項4に記載の動
画像処理方法。 - 【請求項6】 上記映像変化判定ステップでは、上記誤
抽出補正ステップで誤抽出による変化成分が除去された
上で算出される画像全体での画素値差分の合計が第2の
閾値を越えるときに上記映像に変化があったと判定する
ことを特徴とする請求項4または5に記載の動画像処理
方法。 - 【請求項7】 上記映像変化判定ステップでは、上記誤
抽出補正ステップで誤抽出による変化成分が除去された
上で算出される画像全体での変化画素数が第3の閾値を
越えるときに上記映像に変化があったと判定することを
特徴とする請求項4または5に記載の動画像処理方法。 - 【請求項8】 映像中から静止画像を抽出して入力する
画像入力ステップと、 上記画像入力ステップで入力された静止画像に微分処理
を施して微分画像を作成する微分画像作成ステップと、 上記微分画像作成ステップで作成された微分画像と、上
記映像の変化を検出するための基準画像とを比較するこ
とによって両画像間の変化成分を抽出する変化成分抽出
ステップと、 上記変化成分抽出ステップで抽出された両画像間の変化
成分の中から、上記映像が実際には変化していないのに
誤って抽出されたと考えられる変化成分を検出して除去
する誤抽出補正ステップと、 上記誤抽出補正ステップにより得られる補正された変化
成分に基づいて、上記映像に変化があったかどうかを判
定する映像変化判定ステップとを備えることを特徴とす
る動画像処理方法。 - 【請求項9】 上記映像の変化を検出するための基準画
像は、過去に生じた映像変化のうち最新の変化を検出し
たときの最新変化画像であり、 上記映像変化判定ステップで映像の変化があったと判定
されたときに、上記微分画像作成ステップで作成されて
いた微分画像を上記最新変化画像として記憶する最新変
化画像記憶ステップを上記映像変化判定ステップの後に
備えることを特徴とする請求項8に記載の動画像処理方
法。 - 【請求項10】 上記映像変化判定ステップで映像の変
化があったと判定されたときにのみ上記画像入力ステッ
プで入力されていた静止画像を出力する画像出力ステッ
プを上記映像変化判定ステップの後に備えることを特徴
とする請求項8または9に記載の動画像処理方法。 - 【請求項11】 映像中から静止画像を抽出して入力す
る画像入力手段と、 上記画像入力手段より入力された静止画像と、上記映像
の変化を検出するための基準画像とを比較することによ
って両画像間の変化成分を抽出する変化成分抽出手段
と、 上記変化成分抽出手段で抽出された両画像間の変化成分
の中から、上記映像が実際には変化していないのに誤っ
て抽出されたと考えられる変化成分を検出して除去する
誤抽出補正手段と、 上記誤抽出補正手段により得られる補正された変化成分
に基づいて、上記映像に変化があったかどうかを判定す
る映像変化判定手段とを備えることを特徴とする動画像
処理装置。 - 【請求項12】 上記映像の変化を検出するための基準
画像は、過去に生じた映像変化のうち最新の変化を検出
したときの最新変化画像であることを特徴とする請求項
11に記載の動画像処理装置。 - 【請求項13】 上記画像入力手段より入力される静止
画像を記憶する入力画像記憶手段と、 上記映像変化判定手段で映像の変化があったと判定され
たときに、上記入力画像記憶手段に記憶されていた静止
画像を上記最新変化画像として記憶する最新変化画像記
憶手段とを更に備えることを特徴とする請求項12に記
載の動画像処理装置。 - 【請求項14】 上記画像入力手段により入力される静
止画像のうち、上記映像変化判定手段により映像の変化
があったと判定されたときに入力されていた画像のみを
出力する画像出力手段を更に備えることを特徴とする請
求項11〜13の何れか1項に記載の動画像処理装置。 - 【請求項15】 上記入力画像記憶手段および上記最新
変化画像記憶手段は2つの画像記憶手段により構成さ
れ、上記映像変化判定手段で映像の変化があったと判定
するごとに上記2つの画像記憶手段の役割が切り替えら
れるようにしたことを特徴とする請求項13に記載の動
画像処理装置。 - 【請求項16】 映像中から静止画像を抽出して入力す
る画像入力手段と、 上記画像入力手段より入力された静止画像に微分処理を
施して微分画像を作成する微分画像作成手段と、 上記微分画像作成手段により作成された微分画像と、上
記映像の変化を検出するための基準画像とを比較するこ
とによって両画像間の変化成分を抽出する変化成分抽出
手段と、 上記変化成分抽出手段で抽出された両画像間の変化成分
の中から、上記映像が実際には変化していないのに誤っ
て抽出されたと考えられる変化成分を検出して除去する
誤抽出補正手段と、 上記誤抽出補正手段により得られる補正された変化成分
に基づいて、上記映像に変化があったかどうかを判定す
る映像変化判定手段とを備えることを特徴とする動画像
処理装置。 - 【請求項17】 上記映像の変化を検出するための基準
画像は、過去に生じた映像変化のうち最新の変化を検出
したときの最新変化画像であり、 上記映像変化判定手段で映像の変化があったと判定され
たときに、上記微分画像作成手段で作成されていた微分
画像を上記最新変化画像として記憶する最新変化画像記
憶手段を更に備えることを特徴とする請求項16に記載
の動画像処理装置。 - 【請求項18】 上記画像入力手段により入力される静
止画像のうち、上記映像変化判定手段により映像の変化
があったと判定されたときに入力されていた画像のみを
出力する画像出力手段を更に備えることを特徴とする請
求項16または17に記載の動画像処理装置。 - 【請求項19】 上記画像出力手段は、上記画像入力手
段により入力される静止画像のうち、上記映像変化判定
手段により映像の変化があったと判定されたときに入力
されていた画像のみを通信路に出力して映像を送信する
ことを特徴とする請求項14または18に記載の動画像
処理装置。 - 【請求項20】 上記画像出力手段は、上記画像入力手
段により入力される静止画像のうち、上記映像変化判定
手段により映像の変化があったと判定されたときに入力
されていた画像のみを記憶装置に出力して映像を記憶す
ることを特徴とする請求項14または18に記載の動画
像処理装置。 - 【請求項21】 上記画像出力手段は、上記画像入力手
段により入力される静止画像のうち、上記映像変化判定
手段により映像の変化があったと判定されたときに入力
されていた画像のみを表示装置に出力して映像を表示す
ることを特徴とする請求項14または18に記載の動画
像処理装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8024337A JPH09219853A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 動画像処理方法および装置 |
US08/651,348 US6661838B2 (en) | 1995-05-26 | 1996-05-22 | Image processing apparatus for detecting changes of an image signal and image processing method therefor |
US10/656,128 US20040046896A1 (en) | 1995-05-26 | 2003-09-08 | Image processing apparatus and method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8024337A JPH09219853A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 動画像処理方法および装置 |
Publications (1)
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JPH09219853A true JPH09219853A (ja) | 1997-08-19 |
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ID=12135374
Family Applications (1)
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JP (1) | JPH09219853A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007243832A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Hiroshima Univ | 画像処理装置及び画像処理方法 |
JP2016039496A (ja) * | 2014-08-07 | 2016-03-22 | 株式会社リコー | 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法およびプログラム |
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1996
- 1996-02-09 JP JP8024337A patent/JPH09219853A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007243832A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Hiroshima Univ | 画像処理装置及び画像処理方法 |
WO2007105641A1 (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | National University Of Corporation Hiroshima University | 画像処理装置及び画像処理方法 |
JP2016039496A (ja) * | 2014-08-07 | 2016-03-22 | 株式会社リコー | 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法およびプログラム |
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