JP3304162B2 - 傷補正回路 - Google Patents

傷補正回路

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JP3304162B2
JP3304162B2 JP10531293A JP10531293A JP3304162B2 JP 3304162 B2 JP3304162 B2 JP 3304162B2 JP 10531293 A JP10531293 A JP 10531293A JP 10531293 A JP10531293 A JP 10531293A JP 3304162 B2 JP3304162 B2 JP 3304162B2
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眞人 西澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CCD等の固体撮像素
子における欠陥画素の傷補正回路および固体撮像素子
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CCD等における欠陥画素の
傷補正処理は、欠陥画素の位置情報をあらかじめ記憶し
ておき、この傷情報に基いて欠陥画素の隣の画素から得
られる情報を単純に置き換えるいわゆる0次ホールド補
間により行ってきた。しかし、この補正方法では、図1
6に示すように、例えば、傷の直前に画像の濃淡の境界
があった場合に、欠陥補正処理を施した場所Xが目立つ
という問題点を有していた。
【0003】かかる問題を解決するため、特開平3−2
96374号に示されるように、欠陥画素近傍の複数の
画素から出力される映像信号のレベルを比較し、この比
較結果に基づいて補間に用いる画素の映像情報を選択
し、当該欠陥画素の位置における映像情報を補間するこ
とによる補正方法が提案されており、その具体的手段と
して、以下のような手段が開示されている。
【0004】まず、図17に示すように、欠陥画素Xの
1画素前と1画素後に隣接する画素DとE、その1水平
ライン前の3画素A、BおよびC、の合わせて5画素の
信号データを取り込み、当該5画素についてそれぞれ隣
接する画素間(境界I、境界II、境界III、境界I
V)の信号レベル差の絶対値を算出する。次に、当該絶
対値データより、境界I−II、境界I−III、境界
IV−II、境界IV−IIIのそれぞれについて、隣
接画素間の出力信号レベル差の絶対値の大小比較を行
い、当該結果をラッチすることにより得られるラッチ出
力をもとに、4種類の制御信号を出力する。この制御信
号は、水平、左上がり、右上がり、垂直の4種類のスト
ライプパターンに対応しており、このように識別された
ストライプパターンに対応して、図18に示すように、
垂直パターンの時には画素B、左上がりパターンの時に
は画素D、そして右上がりパターンの時には画素Eの出
力データによる0次ホールドを行い、また水平パターン
の時には画素Dと画素Eの出力データの平均と置き換え
ることにより、欠陥画素の傷補正を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の傷補正回路や、特開平3−296374号に示され
る映像情報補間回路を用いた場合、欠陥のある画素の位
置についてあらかじめ記憶しておき、その位置情報に基
づいて傷補正を行っている。したがって、位置情報の記
憶後に生ずる傷、例えば、常温では検出されないが、機
械作動に伴う温度変化により画素が高温になったときに
のみ発生する傷や、経年変化によって発生する傷等は、
機械動作中には検出することができず、全く補正されな
いという問題点があった。さらに、かかる記憶のために
は、場合によってはCCDの総画素数に相当する膨大な
記憶容量が必要となり、かかる点についても、同じく特
開平3−296374号において指摘されている。
【0006】また、特開平3−296374号において
提案される補間回路は、欠陥画素近傍の複数の画素から
出力される映像信号のレベルから、欠陥画素以外の隣接
画素間の信号レベル差の絶対値を算出した上で、当該絶
対値データの大小比較を用いることにより、間接的に欠
陥画素近傍における被写体像のパターンを識別している
ため、識別しうる被写体像のパターンは、水平、左上が
り、右上がり、垂直のストライプパターン4種類に限ら
れる。したがって、例えば、図19に示すように欠陥画
素近傍で複数の境界が交差する等の複雑な境界があった
場合には、適切に境界を認識できず、十分かつ細やかな
補正ができないという問題が生ずる。
【0007】本発明はこのような従来の問題を解決する
ものであり、後天的に発生した傷の検出を可能にする傷
判定回路を提供するものであり、また周辺画素境界検出
の必要なく、目立つことのない滑らかな傷補正を簡便に
行い、さらに、欠陥画素近傍で境界が交差するなど複雑
な境界が存在する場合にも適切な傷補正を行いうる優れ
た傷補正回路を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、一の画素が出力する信号とこの画素周辺に位置する
複数の周辺画素から出力される信号とを各々比較し、第
1の閾値に基づいて相関関係の有無から傷を判断する傷
判断手段と、前記複数の周辺画素のうち隣接する周辺画
素が出力する信号からこれらの周辺画素間における画素
の境界を第2の閾値に基づいて境界を検出する境界検出
手段と、この境界検出手段により検出された周辺画素間
の境界の組合せに基づき補間方法の選択を行う補間手段
、前記傷判断手段による前記画素が傷であるとの判断
に基づき保管手段の出力への切替を行う切替手段とを備
え、前記第2の閾値を前記第1の閾値と等しいかあるい
は大きい値としたこと特徴とする傷補正回路とするもの
である。また、撮像素子における一の画素とこの画素周
辺に位置する複数の周辺画素から出力される信号を取り
込む画素取込手段と、この画素取込手段により傷を判断
する傷判断手段と、前記画素取込手段により取り込まれ
た前記複数の周辺画素のうち隣接する周辺画素が出力す
る信号からこれらの周辺画素間における画素の境界を検
出する境界検出手段と、この境界検出手段により検出さ
れた周辺画素間の境界に基づいて予め設定された選択基
準により補間方法を選択する補間方法選択手段と、この
補間方法選択手段の出力に基づいて補間出力を出力する
補間手段と、この補間手段の出力と前記画素取込手段に
より取り込まれた一の画素の出力とを比較し、前記傷判
断手段による前記画素が傷でないとの判断に基づき補間
方法の選択の適否を判断する比較手段とを備え、この比
較手段の出力に基づき、前記補間方法選択基準を更新す
ることを特徴とする傷補正回路とするものである。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】したがって、傷判断に用いられる第1の閾値と
境界検出に用いられる第2の閾値とにおいて、第2の閾
値を第1の閾値と等しいかあるいは大きい値とすること
で、適切な補正が可能となる。また、CCD動作中にも
補間方法選択基準を更新することがてきるので、様々な
入力画像に応じたよりきめ細やかなで、適正な補正が可
能となる。
【0012】
【0013】
【0014】
【実施例】図1は本発明に関する第1の実施例の構成を
示すものである。図1において、10はデジタル画像の
入力から3×3のウインドウに相当する9つの画素毎の
信号を取り込む画素取込回路、11は画素取込回路10
で取り込まれた9つの画素から出力される信号から中心
画素が傷かどうかを判断する傷判断回路である。
【0015】次に、この実施例における動作について説
明する。まず、画素から出力される信号の取り込み方法
について説明する。図2は、画素取込回路10の要部で
ある。図2において51〜56は1画素遅延回路であ
り、57および58は1水平走査遅延回路(1H遅延回
路)である。まず、第1の画素から出力される信号を取
り込んだ後、1画素遅延回路51の働きにより、当該第
1の画素の水平方向に隣接する第2の画素から出力され
る信号を取り込み、さらに、1画素遅延回路52の働き
により、当該第2の画素の水平方向に隣接する第3の画
素から出力される信号を取り込む。また、1H遅延回路
57の働きにより、第1の画素の垂直方向に隣接する第
4の画素から出力される信号を取り込み、その後、1画
素遅延回路53および54の働きにより、順次第5、第
6の画素から出力される信号を取り込む。同様にして、
1H遅延回路58の働きにより、第4の画素の垂直方向
に隣接する第7の画素から出力される信号を取り込み、
その後、1画素遅延回路55および56の働きにより、
順次第8、第9の画素から出力される信号を取り込む。
【0016】したがって、画素取込回路10からは、3
×3のウインドウに相当する9つの画素毎の信号を取り
込み、出力することとなる。すなわち、図3に示すよう
に、中心画素に相当するX11から信号x11、および
周辺画素に相当するX00〜X02、X10、X12、
X20〜X22から信号x00〜x02、x10、x1
2、x20〜x22がそれぞれ出力される。
【0017】次に、傷検出方法について説明する。傷判
断回路11では、かかる出力を基に、中心画素X11の
信号値(x11)と周辺8画素の信号値(x00〜x0
2、x10、x12、x20〜x22)とについて各々
その差を求める。これらの差が、ある所定の値(「しき
い値1」とする)よりも大きい場合、中心画素はその周
辺画素と相関がないと判断する。ここで、しきい値1
は、各画素の絵柄に違いがあると、肉眼で識別できる程
度の各信号値間の差であり、画素から出力される信号に
含まれるノイズ等を考慮した上で、決定される。かかる
方法により、中心画素と周辺8画素各々との相関関係を
調べ、この中心画素が周辺8画素すべてと相関がないと
判断された時、中心画素は傷であると判断する。
【0018】このように、周辺画素との相関関係を基に
傷検出を行うことにより、デジタル画像の入力と同時に
リアルタイムに傷の検出を行うことが可能となるため、
傷のある画素の位置をあらかじめ検出し記憶しておく必
要がなく、したがって記憶部を有する必要がなくなる。
さらに、これまで検知することができなかった、動作中
の温度変化に伴い発生する傷や経年変化により発生する
傷等についても検知することが可能となる。
【0019】図4は、発明に関する第2の実施例の構成
を示すものである。図4において、10および11は図
1と同一であるので説明を省略する。21は画素取込回
路10から出力された信号を加算しその平均をとる演算
器、22は傷判断回路11の出力に基づき、補間出力を
出力するか中心画素から出力される信号を出力するかを
切り替える切替回路である。
【0020】次に、本実施例の動作について説明する。
演算器21において、画素取込回路10から出力される
信号のうち中心画素に相当するX11から出力される信
号x11以外の信号、すなわち周辺画素に相当する信号
(x00〜x02、x10、x12、x20〜x22)
をもとに各信号値の総和をとり、その平均値を出す。演
算器21はかかる演算結果を補間出力pとして出力す
る。切替回路22は傷判断回路11の出力に基づき、傷
判断回路11において中心画素に相当するX11が傷で
あると判断した場合には補間出力pを出力し、傷でない
と判断した場合には画素X11の出力する信号x11を
出力する。
【0021】なお本実施例における傷検出については、
画素取込回路10を共用でき、かつ欠陥画素の検出を自
動的に行いながら傷補正が可能となることから、請求項
1の発明に関する傷検出回路を利用しているが、従来例
のようにあらかじめ記憶された位置情報を利用してもよ
い。この場合位置情報に基づき傷のある画素を中心画素
とするときにのみ本実施例にかかる傷補正回路による傷
補正を行えばよい。
【0022】このように、周辺画素から出力される信号
の平均値を補間出力とすることにより、欠陥補正処理を
施した場所が目立つことのない傷補正を、周辺画素の境
界を検出する必要もなく簡便に行うことが可能となる。
【0023】図5は、本発明に関する第3実施例の構成
を示すものである。図5において、10、11および2
2は図1および図4と同一であるので説明を省略する。
31は周辺画素から出力される8つの信号から隣接する
周辺画素間の境界を求める境界検出回路、32は境界検
出回路31からの入力に基づき補間方法を出力する補間
回路である。
【0024】次に、本実施例の動作について説明する。
まず、境界検出方法について説明する。図6は境界検出
回路31の要部である。図6において、61〜68は相
関検出回路である。境界検出回路31では、周辺画素取
込回路10から中心画素X11以外の周辺画素から出力
された信号を、8つの相関検出回路61〜68に入力す
る。すなわち、信号x00と信号x01を相関検出回路
61に入力し、信号x01と信号x02を相関検出回路
62に入力し、以下同様に、相関検出回路68まで、図
6に示されるように隣合う2つの画素から出力される信
号を入力する。
【0025】相関検出回路61〜68では、入力された
2つの信号の差を求め、これらの差がある所定の値
(「しきい値2」とする)よりも大きい場合、これら2
つの画素は相関がないと判断する。ここで、しきい値2
は、しきい値1と同様に肉眼により各々の画素の絵柄に
違いがあると認められる場合に生ずる各信号値間の差に
より決定されるが、特にしきい値1としきい値2を関係
づける必要はない。ただし以下に示すように、しきい値
1と等しいか、しきい値1よりも大きい値であれば、よ
り効果的な補正が可能となる。
【0026】すなわち、しきい値の設定には、各々の画
素に関係する信号に含まれるノイズ等が考慮されている
が、温度変化等よりノイズが想定された値より大きい場
合の生ずるおそれがある。このような場合、各々の画素
の絵柄にそれほどの差異がなくとも、信号値の差異が大
きくなり、しきい値を超えて、2つの画素に相関がない
と誤って判断されることとなる。ここで、本発明の傷補
正回路においては、後述のように、検出された境界に基
づき傷の補間を行っているため、境界を誤って検出する
と傷補間が正常に行えないこととなり、不自然な画像を
提供することとなる。一方、傷補間が正常になされてい
れば、傷判断回路11において傷判断が誤ってなされて
も、それほど不自然な画像とはならない。したがって、
誤検出が発生することがあっても、誤補間が発生するこ
とのないように、しきい値2をしきい値1と等しいか、
しきい値1よりも大きい値とすることにより、より適切
な補正を行うことが可能となる。
【0027】相関検出回路61〜68において、相関が
ないと判断した場合には、それぞれ信号[1]を出力
し、境界が存在することを示す。ここで、A〜Hはどの
周辺画素の間に境界があるのかを示すもので、図7にそ
れぞれの位置を示す。例えば、Aが[1]を出力する場
合は、信号x00と信号x01の差がしきい値2より大
きいこと、すなわち、周辺画素X00とX01との間に
境界が存在することを示している。
【0028】次に本実施例で採用する補間方法について
説明する。本実施例では、補間出力yとして、図8に示
されるように4つの補間出力y1〜y4を用いる。y1
は、補間の必要な傷のある画素(X11とする)の水平
方向の両隣の画素(X10とX12)より出力される信
号を平均した出力である。y2は、X11の垂直方向の
両隣の画素(X01とX21)より出力される信号を平
均した出力である。y3は、X11の右下がりの対角線
上の両隣の画素(X00とX22)より出力される信号
を平均した出力である。y4は、X11の右上がりの対
角線上の両隣の画素(X02とX20)より出力される
信号を平均した出力である。
【0029】なお、このような4つの補間方法のほか
に、例えば、すでに入力されている欠陥画素周辺の8画
素を補間出力として用いたり、前記4つの補間出力y1
〜y4と周辺8画素との双方を用いる場合等が考えられ
る。
【0030】次に補間方法の選択方法について説明す
る。境界検出回路31により検出された各周辺画素間の
8つの境界位置(A〜H)に存在する境界は、CCD等
に入力される映像情報に基づき2〜8の境界の組合せと
なり、例えば、[A,C,F]や[A,B,G,H]等
のいくつかの組合せにより構成される。その組合せの数
は、境界が2つもしくは7つ検出された場合に各28通
り、境界が3つもしくは6つ検出された場合に各56通
り、境界が4つもしくは5つ検出された場合に各70通
り、さらに境界が8つ検出された場合が1通りの計30
9通りとなる。
【0031】このような境界の組合せに対する補間方法
の選択は、補間回路32において、各々の境界の組合せ
に対して出力すべき補間方法をあらかじめ一義的に設定
しておく。以下に境界の組合せと補間方法との関係につ
いて具体的に説明する。
【0032】境界検出回路31により検出された境界
が、図9(a)に示すように[A,C,F]である場
合、現実の周辺画像境界は、図9(b)、図9(c)等
のいくつかの場合が想定される。しかしながら、これら
の想定された周辺画像境界の中で、検出された境界の組
合せに対応するもっとも頻度が高く一般的な周辺画像境
界は、経験則上特定されうる。かかる特定に基づき、境
界検出回路31により検出された境界の組合せに対して
出力すべき補間方法を一義的に決定する。例えば前述の
境界の組合せの場合であれば、図9(b)の周辺画像境
界が採用され、その補間に適切な補間出力y3を用いる
と定めておく。
【0033】以上のように決定された補間出力につい
て、切替回路22は傷判断回路11の出力に基づき、傷
判断回路11において中心画素に相当するX11が傷で
あると判断した場合には補間出力yを出力し、傷でない
と判断した場合には画素X11の出力する信号x11を
出力する。なお傷検出について、請求項1の発明に関す
る傷検出回路を利用することによる利点ならびに従来例
を利用できることについては前記第2の実施例と同様で
ある。
【0034】このように境界検出回路31により検出さ
れた境界の309通りの組合せに対する補間方法をすべ
て一義的に決定しておくことにより、欠陥画素近傍にお
いて複雑な画像境界が存在する場合においても、効果的
な傷補正が可能となる。
【0035】図10は、本発明に関する第4の実施例の
構成を示すものである。図10において、10、11、
22および31は図1、図4および図5と同一であるの
で説明を省略する。41は境界検出回路31で検出され
た周辺画素間の境界から周辺画像の境界をパターン化す
る画像境界識別層、42は画像境界識別層からの出力に
基づき中心画素に対する最適な補間方法を選択する補間
方法選択層、43は補間方法選択層14からの入力に基
づき補間方法を出力する補間回路、44は画像境界識別
層41と補間方法選択層42から成る補間方法選択回路
である。
【0036】境界検出回路31により検出された境界A
〜Hに関する信号は、画像境界識別層41に入力され
る。図11に、画像境界識別層41の要部を示す。画像
境界識別層41では、図11に示されるように、8つの
入力信号のうちの2つずつが28個のAND回路71〜
98によって結線されており、例えば、A,Fに関係す
る信号が[1]と入力された場合には、AND回路71
より信号u1が、A,Bに関係する信号が[1]と入力
された場合には、AND回路85より信号u25が、と
いうように、AND回路71〜98より信号が出力され
る。これらの出力信号u1〜u28は、図12に示すよ
うに、周辺画素の集合による3×3のウインドウに対し
て得られる28通りの周辺画像の境界を表している。こ
のように、画像境界識別層31の働きにより、周辺画素
間の境界を利用して直接的に周辺画像の境界を識別する
ことが可能であり、また、周辺の8画素を基準として境
界パターンを認識するために、複雑な境界パターンであ
っても容易に識別することが可能となる。
【0037】では、境界検出回路31の出力信号と画像
境界識別層41の出力信号との関係を具体的に説明す
る。まず、境界検出回路31により検出された境界に関
する信号の2つが[1]である場合には、画像境界識別
層41は、これら2つの境界に対応する28通りの周辺
画像境界うちの1つを出力する。また、境界検出回路3
2により検出された境界に関する信号の3つ以上が
[1]である場合には、画像境界識別層41は、28通
りの周辺画像境界のうちの複数を出力する。例えば、境
界検出回路31により図7に示す境界A,E,F,Hに
関係する信号が[1]と出力された場合、画像境界識別
層42からは、周辺画像の境界に関する信号u9(境界
A−E),u1(境界A−F),u21(境界A−
H),u27(境界E−F),u6(境界E−H),u
20(境界F−H)が出力され、6通りの境界を有する
ことを示している。
【0038】次に、補間方法について説明する。補間方
法選択層42では、画像境界識別層41からの出力u1
〜u28を入力とし、画像境界識別層41で決定された
これらの境界を基に補間方法を決定し、補間回路43よ
り補間方法を出力する。補間方法選択層42の要部を図
13に示す。ここで、81〜84は、周辺画像の境界に
関する信号u1〜u28に係数による重み付けがなされ
た信号を加算する加算器である。かかる加算器における
演算結果を比較し、その中で最大値となる加算器から信
号が出力される。
【0039】本実施例の補間出力として、前記第3の実
施例と同様に4つの補間出力y1〜y4を用いる。な
お、この4つの補間方法のほかに、すでに入力されてい
る欠陥画素周辺の8画素や、前記4つの補間出力y1〜
y4と周辺8画素との双方の12通りを補間出力として
用いることが可能なことは、前記第3の実施例と同様で
ある。
【0040】では、補間方法選択層42での補間方法の
選択方法について説明する。補間方法選択層42は、図
13に示すように、[0]か[1]の値を持つ画像境界
識別層41からの入力ui(i=1〜28)に対して、
補間出力yj(j=1〜4)を出力するために、重み付
け係数k(i,j)を掛けた値が、それぞれの加算器8
1〜84において加算される。この重み付け係数k
(i,j)の値は、入力信号u1〜u28の組合せに対
して、以下の方法により、あらかじめ行われるシミュレ
ーションによって決定される。
【0041】すなわち、CCD等にある任意の映像情報
を入力するシミュレーションを行うと、画像境界識別層
41から出力された入力uiに対して、補間方法選択層
42において重み付け係数k(i,j)を乗じた値がそ
れぞれ4つの加算器に入力され、これら加算された4つ
の値を比較し最大となった補間方法が、欠陥画素に対し
て補間方法選択層42より出力される。例えば、前述の
ように境界A,E,F,Hに関係する信号が[1]と出
力された場合に、画像境界識別層41からはu1等の6
通りの境界に関係する信号が[1]の値を持って出力さ
れ、図14に示されるように、4つの加算器81〜84
に向けて24通り信号が伝達される。これら24通りの
信号それぞれに重み付け係数k(i,j)が乗じられ、
その値が加算器81〜84において加算される。これら
の加算された値の中で、加算器81における値が他の加
算器における値よりも大きい場合、補間出力としてy1
が選択され、補間回路43に加算器81から信号が出力
される。このようにして選択され補間回路43より出力
される補間出力を、人間の目や機械を用いることにより
シミュレーションにおいて与えた映像情報と比較、確認
し、最適な補間方法を選択しているか否かを補間方法選
択層42に指示する。補間方法選択層42では、これら
の指示に基いて、適切な補間方法を選択した場合および
不適切な補間方法を選択した場合、それぞれについて重
み付け係数k(i,j)に関するデータが蓄積される。
このようなシミュレーションをさまざまな状況下で繰り
返し行い、蓄積されたデータに基づき、適切な補間方法
の選択を行うような重み付け係数k(i,j)の値を画
像境界識別層31からの入力に対して一義的に決定す
る。
【0042】以上のように決定された補間出力につい
て、切替回路22は傷判断回路11の出力に基づき、傷
判断回路11において中心画素に相当するX11が傷で
あると判断した場合には補間出力yを出力し、傷でない
と判断した場合には画素X11の出力する信号x11を
出力する。なお傷検出について、第1の実施例に関する
傷検出回路を利用することによる利点、ならびに従来例
を利用できることについては前記第2の実施例と同様で
ある。
【0043】このような重み付け係数k(i,j)を用
いた補間方法により、前記第3の実施例で示したよう
に、境界検出回路31により検出された境界が、図9
(a)に示すように[A,C,F]であり、いくつかの
現実の周辺画像境界が想定される場合に、経験則によっ
てその補間出力を決定することなく、蓄積データに基づ
く細やかな補正が可能となる。
【0044】図15は、本発明に関する第5の実施例の
要部の構成を示すものである。図15において、10、
11、および41〜43は図1および図10と同一であ
るので説明を省略する。45は画素取込回路10で取り
込まれた9つの画素のうちの中心画素X11の信号値
(x11)と補間回路43の補間出力を比較する比較回
路である。
【0045】次に、本実施例の動作について説明する。
補間方法選択層42では、前記第4の実施例と同様に、
画像境界識別層41からの出力u1〜u28を入力と
し、画像境界識別層41で決定されたこれらの境界を基
に補間方法を決定し、補間回路43より補間方法を出力
する。ここで、周辺画像の境界に関する信号u1〜u2
8に係数による重み付けがなされるが、この重み付け係
数k(i,j)の値は、以下のようにして決定される。
【0046】まず、ある入力映像情報に対して、暫定的
に任意に定められた重み付け係数k(i,j)を利用す
ることにより決定された補間方法を補間回路43から補
間出力yを出力し、比較回路45に入力する。一方、画
素取込回路10で取り込まれた中心画素X11の信号値
(x11)を同じく比較回路45に入力する。かかる比
較回路45において、傷判断回路11の信号に基づき中
心画素X11が傷でないと判断された場合に、入力され
た補間出力yとx11とを比較し、その補間方法の選択
の適否を判断し、補間方法選択層42へ当該判断の結果
を伝達する。このようにして得られた比較結果を順次蓄
積することにより、適切な補間方法の選択を行うような
重み付け係数k(i,j)の値を決定していく。なお、
重み付け係数k(i,j)の初期値は、暫定的に任意に
定められたものを用いてもよく、また第4の実施例で説
明したようにシミュレーションによりあらかじめ決定さ
れた値を用いてもよい。
【0047】このような構成とすることにより、前記第
4の実施例において、シミュレーションによる蓄積デー
タに基づき画像境界識別層31からの入力に対して一義
的に決定される重み付け係数k(i,j)の値を、CC
Dの動作中に新たなデータに基づき、更新することが可
能となるため、様々な入力画像に応じたよりきめ細やか
で、かつ適正な傷補正が可能となる。さらに、動作中に
おける比較結果を随時蓄積することが可能となるため、
より適切な補正しうる能力の後天的な獲得が可能とな
る。
【0048】
【発明の効果】以上から明らかなように、傷判断に用い
られる第1の閾値と境界検出に用いられる第2の閾値と
において、第2の閾値を第1の閾値と等しいかあるいは
大きい値とすることで、適切な補正が可能となる。ま
た、CCD動作中にも補間方法選択基準を更新すること
ができるので、様々な入力画像に応じたよりきめ細やか
なで、適正な補正が可能となる。
【0049】
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する第1の実施例における傷判定回
路の概略ブロック図
【図2】画素取込回路の要部を示すブロック図
【図3】画素取込回路により取り込まれた画素のウイン
ドウを示す図
【図4】本発明に関する第2の実施例における傷補正回
路の概略ブロック図
【図5】本発明に関する第3の実施例における傷補正回
路の概略ブロック図
【図6】境界検出回路の要部を示すブロック図
【図7】境界の位置を示す図
【図8】補間方法を示す図
【図9】境界検出の具体例を示す図
【図10】本発明に関する第4の実施例における傷補正
回路の概略ブロック図
【図11】画像境界識別層の要部を示すブロック図
【図12】画像境界識別層により識別される境界を示す
【図13】補間方法選択層の要部を示す図
【図14】補間方法選択の具体例を示す図
【図15】本発明に関する第5の実施例のにおける傷補
正回路の要部を示すブロック図
【図16】従来の0次ホールド補間による傷補正処理を
示す図
【図17】従来例における欠陥画素近傍の画素配置状態
を示す図
【図18】従来例により識別されるストライプパターン
を示す図
【図19】欠陥画素近傍に生じた境界を示す図
【符号の説明】
10 画素取込回路 11 傷判断回路 21 演算器 22 切替回路 31 境界検出回路 32 補間回路 41 画像境界識別層 42 補間方法選択層 43 補間回路 44 補間方法選択回路 45 比較回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−261974(JP,A) 特開 昭63−232579(JP,A) 特開 平3−296374(JP,A) 特開 平5−75861(JP,A) 特開 昭60−256280(JP,A) 特開 昭61−208980(JP,A) 特開 平4−239886(JP,A) 特開 平4−304091(JP,A) 特開 平5−41867(JP,A) 特開 平4−345383(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の画素が出力する信号とこの画素周辺
    に位置する複数の周辺画素から出力される信号とを各々
    比較し、第1の閾値に基づいて相関関係の有無から傷を
    判断する傷判断手段と、前記複数の周辺画素のうち隣接
    する周辺画素が出力する信号からこれらの周辺画素間に
    おける画素の境界を第2の閾値に基づいて境界を検出す
    る境界検出手段と、この境界検出手段により検出された
    周辺画素間の境界の組合せに基づき補間方法の選択を行
    う補間手段と、前記傷判断手段による前記画素が傷であ
    るとの判断に基づき補間手段の出力への切替を行う切替
    手段とを備え、前記第2の閾値を前記第1の閾値と等し
    いかあるいは大きい値としたことを特徴とする傷補正回
    路。
  2. 【請求項2】 撮像素子における一の画素とこの画素周
    辺に位置する複数の周辺画素から出力される信号を取り
    込む画素取込手段と、この画素取込手段により傷を判断
    する傷判断手段と、前記画素取込手段により取り込まれ
    た前記複数の周辺画素のうち隣接する周辺画素が出力す
    る信号からこれらの周辺画素間における画素の境界を検
    出する境界検出手段と、この境界検出手段により検出さ
    れた周辺画素間の境界に基づいて予め設定された選択基
    準により補間方法を選択する補間方法選択手段と、この
    補間方法選択手段の出力に基づいて補間出力を出力する
    補間手段と、この補間手段の出力と前記画素取込手段に
    より取り込まれた一の画素の出力とを比較し、前記傷判
    断手段による前記画素が傷でないとの判断に基づき補間
    方法の選択の適否を判断する比較手段とを備え、この比
    較手段の出力に基づき、前記補間方法選択基準を更新す
    ることを特徴とする傷補正回路
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