JPH09218959A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH09218959A
JPH09218959A JP8051103A JP5110396A JPH09218959A JP H09218959 A JPH09218959 A JP H09218959A JP 8051103 A JP8051103 A JP 8051103A JP 5110396 A JP5110396 A JP 5110396A JP H09218959 A JPH09218959 A JP H09218959A
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JP
Japan
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image
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image data
unit
area
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Application number
JP8051103A
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English (en)
Inventor
Tokutaro Fukushima
徳太郎 福嶋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH09218959A publication Critical patent/JPH09218959A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イメージデータの転送の高速化と機能の向上
を図ることができる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 デジタル複写機11に持つスキャナユニ
ット、及び単体のスキャナからイメージデータを取り込
む際には、ホストコンピュータ12から指定された解像
度より低い解像度で取り込み、プリンタコントローラ1
0またはスキャナのコントローラ内で高解像度に変換す
ることにより、デジタル複写機11とプリンタコントロ
ーラ10間の転送、及びスキャナユニットとスキャナコ
ントローラ間の転送に関わる時間が低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像をスキャナに
より低解像度で取り込み、読み取ったビットイメージを
一旦メモリに蓄えた後、ビットイメージに画像処理を施
し、ベクトルデータ、あるいは高解像度のイメージデー
タに変換する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は従来技術(特開平6−2763
58号公報)のカラースキャナで画像を読み込む際の動
作の流れ図である。まず、スキャナの使用者は、スキャ
ナユニットのコンタクトガラス上に取り込みたい画像を
置き、ホストコンピュータよりスキャナユニットに対し
てスキャナの起動命令を出す。
【0003】スキャナの起動命令が出されてスキャナが
レディ状態にあると(S1でY)、ホストコンピュータ
から取り込む画像の主走査方向、副走査方向の座標、解
像度、モノクロモード/RGBモードの指定を行う(S
2)。指定された各設定値に従い、スキャナユニット
は、走査を行って原稿を読み取り(S3)、主走査方向
のライン単位でイメージデータをホストコンピュータに
送出する(S4)。
【0004】その際、送出するイメージデータには、原
稿の画像を忠実に再現するように、γ変換、シェーディ
ング補正、MTF補正等の画像処理を施して送出する。
【0005】さらにその際、RGBモードの場合には、
1ラインのR(赤)のデータをホストコンピュータに送
った後、同じラインのG(緑)のラインを送り、その次
にB(青)のラインのデータを送った後に次のラインの
Rのデータを送出する。
【0006】このようにして送られたイメージデータ
は、ホストコンピュータによりディスプレイに表示し
て、使用者がイメージデータのクリッピング、切り貼り
等、行いたい処理を施して使用することとなる。
【0007】図15は従来例に係るデジタル複写機のプ
リンタコントローラのブロック図である。デジタル複写
機をスキャナユニットとして使用する際の構成図を図1
5に従って説明する。
【0008】まず、デジタル複写機3をプリンタとして
使用する際は、プリンタコントローラ1を用いて、ホス
トコンピュータ2とデジタル複写機3を接続する必要が
ある。使用者は、印刷したい画像をホストコンピュータ
2上で作成し、プリンタコントローラ1に対して印刷命
令を出すと、ホストコンピュータ2ではホストコンピュ
ータ2内に持つプリンタドライバと呼ばれるソフトウエ
アによりプリンタコントローラ1が認識できる言語に変
換して、プリンタコントローラ1内のホストインタフェ
ース4に、変換された画像データを送出する。
【0009】ホストインタフェース4では、ホストコン
ピュータ2から画像データが送られてくると、CPU5
に対して、インタラプトを発生して印刷命令が出された
ことを伝える。
【0010】CPU5は、送られてきた画像データを認
識して、RAM6内で予めフレームバッファとして区分
けされていた領域に、印刷する画像データをイメージデ
ータとして格納していく。
【0011】CPU5によりホストコンピュータ2から
送られてきた画像データが全てRAM6にイメージデー
タとして格納されると、CPU5は、エンジンインタフ
ェース7を通してデジタル複写機3と通信を行い、1枚
の印刷の準備が完了したことを伝え、デジタル複写機3
が複写動作を行っている場合などで、ビジー状態である
かレディ状態であるかの確認を行い、デジタル複写機3
が使用可能であった場合か使用可能になった時点で、R
AM6からエンジンインタフェース7へのビデオDMA
動作を行い、エンジンインタフェース7でデジタル複写
機3のデータ形式に変換して、RAM6に記憶していた
イメージデータをデジタル複写機3に送出する。
【0012】なお、プリンタコントローラ1内のROM
8には、デジタル複写機3をプリンタ/スキャナとして
動作させるための一連のシステムソフトウェアが記憶さ
れており、CPU5は、ROM8に記憶されているコー
ドを参照して各々の処理を実行していく。
【0013】また、フォントROM9には、文字がビッ
トマップで記憶されており、CPU5が、文字データを
イメージデータに展開する際に、このフォントROM9
を参照する。
【0014】次に、デジタル複写機3をスキャナとして
使用する際には、単体のスキャナと略同様な使用方法と
なるが、デジタル複写機3の持つスキャナユニットはラ
イン単位の読み取りができないため、一時RAM6にR
GBの全ての色を格納する必要がある。
【0015】但し、プリンタコントローラ1には、元々
プリンタ用に、イメージデータを1ページ分以上記憶で
きるRAM6を持っているため、ハードウェアの増設の
必要はない。この場合は、スキャナユニットがライン単
位の読み取りができず、1色毎の読み取りになるため、
RAM6にはRGBの色毎に格納され、CPU5は、ホ
ストインタフェース4にデータを送る際に、副走査方向
のライン単位にデータを直して転送を行う。
【0016】その他読み取りの際には、先に述べたよう
に、スキャン時の各設定を行い、その設定条件で、読み
込んだイメージデータをホストインタフェース4を通し
てホストコンピュータ2に送ることによりスキャナ動作
が実行できる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、ホストコンピュータに転送する画像
データと同じ解像度かもしくは高い解像度で読み取らな
ければならないため、デジタル複写機とプリンタコント
ローラの間での転送に関わる時間が膨大になるという不
具合があった。
【0018】また、プリンタコントローラ内では、読み
取った画像データをγ補正等の画像処理を施すのみであ
るため、ホストコンピュータに送出する画像データは、
必ずイメージデータとなってしまい、転送するデータが
増えてしまい、取り分け高解像度で読み込んだ場合は転
送に掛かる時間が膨大になってしまうという不具合もあ
った。
【0019】また、ホストコンピュータ内でも、取り込
んだ画像データがイメージデータであるため、取り扱え
るアプリケーションソフトも限られてしまう他、記憶さ
せる際の容量も大きくなると共に、使用者がその画像デ
ータを基に作成するデータも処理に時間が掛かり、作成
時の労力も増大しているという不具合もあった。
【0020】そこで本発明は、上記従来技術の欠点を解
決し、イメージデータの転送の高速化と機能の向上を図
ることができる画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像処
理装置は、原稿画像を読み取る画像読み取り手段と、画
像読み取り手段で読み込まれたイメージデータを記憶す
る記憶手段と、記憶手段に格納されているイメージデー
タを画像読み取り手段で読み込んだ解像度より高い解像
度に変換する解像度変換手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0022】請求項2に記載の画像処理装置は、請求項
1記載において、画像読み取り手段で読み込んだイメー
ジデータを領域毎の種類に分離する領域判別手段をさら
に備えたことを特徴とする。
【0023】請求項3に記載の画像処理装置は、請求項
2記載において、領域判別手段で分離した画像に対して
文字の認識を行う文字認識手段をさらに備えたことを特
徴とする。
【0024】請求項4に記載の画像処理装置は、請求項
3記載において、文字認識手段で認識した文字の書体を
判別する書体判別手段をさらに備えたことを特徴とす
る。
【0025】請求項5に記載の画像処理装置は、請求項
2記載において、領域判別手段で分離した画像に対して
イメージデータをベクトルデータに変換するベクトル変
換処理手段を備えたことを特徴とする。
【0026】請求項6に記載の画像処理装置は、請求項
5記載において、ベルトル変換処理手段は、領域判別手
段で判別されたイメージデータの濃度が同じ値であるこ
とを判断してベクトルデータに変換することを特徴とす
る。
【0027】請求項7に記載の画像処理装置は、原稿画
像を読み取る画像読み取り手段と、画像読み取り手段で
読み込まれた複数の色のイメージデータを同時に記憶す
る記憶手段と、画像読み取り手段で読み込んだイメージ
データを領域毎の種類に分離する領域判別手段と、領域
判別手段で分離した画像に対して複数の色のイメージデ
ータを全ての色の濃度が同じ値であることを判断してベ
クトルデータに変換するベクトル変換処理手段と、記憶
手段に格納されているイメージデータを画像読み取り手
段で読み込んだ解像度より高い解像度に変換する解像度
変換手段とを備えたことを特徴とする。
【0028】請求項8に記載の画像処理装置は、原稿画
像を読み取る画像読み取り手段と、画像読み取り手段で
読み込まれたイメージデータを記憶する記憶手段と、画
像読取手段で読み込んだイメージデータを領域毎の種類
に分離する領域判別手段と、領域判別手段で分離した画
像に対して文字の認識を行う文字認識手段と、文字認識
手段で認識した文字の書体を判別する書体判別手段と、
領域判別手段で分離した画像に対してイメージデータを
ベクトルデータに変換するベクトル変換処理手段と、文
字データ及びベクトルデータをページ記述言語に変換す
るページ記述言語変換手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態に
係る画像処理装置のブロック図である。この実施の形態
では、カラーのプリンタ/スキャナコントローラ10に
デジタルカラー複写機11を接続する構成としている。
【0030】まず、デジタルカラー複写機11をカラー
プリンタとして使用するためには、使用者は、印刷した
い画像をホストコンピュータ12上で作成し、プリンタ
/スキャナコントローラ10に対して印刷命令を出す。
【0031】すると、ホストコンピュータ12ではホス
トコンピュータ12内に持つプリンタドライバと呼ばれ
るソフトウェアによりプリンタ/スキャナコントローラ
10が認識できる言語に変換して、プリンタ/スキャナ
コントローラ10内のホストインタフェース13に、変
換された画像データを送出する。
【0032】ホストインタフェース13では、ホストコ
ンピュータ12から画像データが送られてくると、CP
U14に対して、インタラプトを発生して印刷命令が出
されたことを伝える。
【0033】CPU14は、送られてきた画像データを
認識して、RAM15内で予めフレームバッファとして
区分けされていた領域に、印刷する画像データをCMY
Kの各色ごとに濃度を求めて、イメージデータとして格
納していく。CPU14によりホストコンピュータ12
から送られてきた画像データが全てRAM15にイメー
ジデータとして格納されると、CPU14は、エンジン
インタフェース16を通してデジタルカラー複写機11
と通信を行い、1枚の印刷の準備が完了したことを伝え
る。
【0034】また、デジタルカラー複写機11が複写動
作を行っている場合などで、ビジー状態であるかレディ
状態であるかの確認を行い、デジタルカラー複写機11
が使用可能であった場合か使用可能になった時点で、R
AM15からエンジンインタフェース16へのビデオD
MA動作を行い、エンジンインタフェース16でデジタ
ルカラー複写機11のデータ形式に変換して、RAM1
5に記憶していたイメージデータをデジタルカラー複写
機11に送出する。
【0035】次に、デジタルカラー複写機11をカラー
スキャナとして使用する際の説明を行う。スキャナの場
合には、この実施の形態では、通常のスキャナ機能とし
てのノーマルモードと、低解像度でとって高解像度に変
換する解像度変換モードと、読み取った画像データをフ
ァイルに落とすディスクモードの3種類のモードを有し
ている。
【0036】まず、カラースキャナをノーマルモードで
使用する際には、単体のスキャナと略同様な使用方法と
なるが、デジタルカラー複写機11の持つスキャナユニ
ットは、ライン単位の読み取りができないため、一時R
AM15にRGBの全ての色を格納する。この場合は、
スキャナユニットがライン単位の読み取りができず、1
色毎の読み取りになるため、RAM15にはRGBの色
毎に格納され、CPU14は、ホストインタフェース1
3にデータを送る際に、副走査方向のライン単位にデー
タを直して転送を行う。
【0037】ノーマルモードでは、解像度の変更は行わ
ないため、読み取った画像データのままのイメージデー
タをホストインタフェース13を通してホストコンピュ
ータ12に送ることにより、ノーマルモードのスキャナ
動作が実行できる。
【0038】次に、解像度変換モードで読み込む場合に
は、色空間がCMYKで扱う場合には、色変換を行っ
て、RGBデータからCMYKデータに変換して、RA
M15に格納し直し、またRGBデータでそのまま処理
を行う場合には、色変換は行わず、RAM15のデータ
はそのままとする。
【0039】次に、RAM15に格納された画像データ
を各座標毎に、イメージデータか、テキストデータかを
判別する。その際には、図2のようなテーブルを作成し
て、以降の処理に使用する。イメージデータ、テキスト
データに分類された領域は、予めROM22に記憶され
ていたOCRソフトにより、文字認識がなされる。
【0040】なお、ROM22には、OCRのソフト以
外にもプリンタ/スキャナコントローラを制御するシス
テムソフトの他、解像度を変える処理、ファイルに落と
す処理、ベクトル化する処理のソフトなど、全ての制御
ソフトが記憶してある。
【0041】次に、イメージデータ、文字データに変換
されたデータは、共にベクトル化されるが、それぞれに
対してカラーデータを扱うため、RGBデータで扱う場
合には、RGBの各色の濃度値が全て一致している部分
の領域を1つのパスとしてベクトル化する。
【0042】また、CMYKデータでも同様に、CMY
K各色の濃度値が全て一致している部分の領域を1つの
パスとしてベクトル化する。さらに、テキストデータの
領域に関しては、フォントROM17に記憶されている
フォント情報、及び予めユーザによってHDD18にダ
ウンロードされているフォント情報と比較して、これら
にあるフォントであれば、図2のテーブルに書体を登録
しておく。
【0043】次に、ベクトル化されたデータを所定の解
像度に拡張して変換する。但し、その際は、ビットマッ
プデータを単純拡大させたときのように、斜線部などに
ギザギザが出ないようにするために、ベクトルの掛かっ
た画素に対しても、ドットを打つように変換させる。こ
のようにして得られた、画像データをホストインタフェ
ース13を通してホストコンピュータ12に送出して低
解像度でのスキャナ動作を行う。
【0044】次に、ディスクモードで書き込む場合は、
解像度変換モードと同様に、イメージデータとテキスト
データの分離、文字の認識、フォントの認識、及びベク
トル化を行った後、ポストスクリプト言語に変換して、
ユーザからの指定により、HDD18、MO19、及び
FD20の何れかに作成したポストスクリプトファイル
の書き込みを行う。このような処理を行い、スキャナ
を、ノーマルモード、解像度変換モード、ディスクモー
ドでの動作が可能となる。
【0045】また、この具体例では、フォトCDに記憶
されているイメージデータも、CDROMドライブ21
で読み込むことによりイメージデータからベクトルデー
タに変換して、ホストインタフェース13を通してホス
トコンピュータ12に送り込むことやファイルに落とし
て、HDD18、MO19、FD20に書き込むことが
でき、また低解像度で記憶されているイメージデータを
高解像度に変換して、かつベクトル化することにより、
綺麗な画像を印刷することも可能となる。
【0046】なお、通常、基のデータを解像度を高くし
てそのまま印刷してしまうと、画像は縮小してしまう
が、この場合には、画像サイズを変更することなく、か
つ高解像度で印刷、ホストコンピュータ12への転送、
及びファイルに落とすことが可能となる。
【0047】図3は本発明の実施の形態に係る画像処理
装置の動作を示す流れ図である。使用者から、スキャナ
ユニットまたはプリンタコントローラにスキャナの起動
命令が出されると、従来技術での構成と同様に、読み取
り座標、解像度等が指定される(S11)。画像処理装
置内では、実際、スキャナで読み取る解像度を低解像度
とするため、ある一定の予め決められた解像度(72d
pi,100dpi)などで読み込むことを決定する。
【0048】解像度が決定すると、その決められた解像
度でスキャナを起動し、読み込まれたイメージデータの
転送を行い、一旦、画像処理装置内にあるRAM15中
のフレームバッファ領域に読み込んだイメージデータを
格納する(S12でY、S13)。
【0049】イメージ情報として蓄えられた画像データ
は、イメージデータであるか、テキストデータであるか
の判別を行い、各領域の分離を行う(S14)。分離さ
れた画像データがイメージデータであった場合には(S
15でY)、イメージデータルーチン(S16)で、各
画素の濃度を調べ、隣接した画素と比較して取り込んだ
原稿の特徴点を抽出する。また、判別の結果がテキスト
データであった場合には(S15でN)、その画像の文
字認識を行い、どのような文字が書かれているかを調
べ、さらに使用されていたフォントを調べる(S1
7)。
【0050】次に、読み込んだ画像データの出力先とし
て、ホストコンピュータ12にイメージデータで出力す
るか、ベクトルデータとしてファイルに落とすかを判断
する(S18)。イメージデータの場合には、解像度を
指定された値まで変換して(S19)、ホストコンピュ
ータ12に出力する(S20)。またファイルに落とす
場合には、イメージデータ、テキストデータ共にベルト
ルデータに変換した後(S21)、そのままファイルに
落とすか、ポストスクリプト言語のような、ページ記述
言語に変換してファイルに落とす(S22)。
【0051】次に、各処理毎の詳細の説明を行う。ま
ず、イメージデータとテキストデータを分離する方法の
説明を行う。例えば、図4に示すような画像をスキャナ
で取り込んだ場合、上側の写真の領域は、読み込んだ画
像データが中間調濃度であることが多いという特徴があ
るため、読み込んだ画像濃度の値を見ることにより、こ
の領域がイメージデータであると認識できる。
【0052】一方、下側の文字で書いてある部分は、画
像濃度の値が略最高濃度(仮に1色あたり8ビットの階
調で、読み込む場合は200〜255程度)に近い値で
読み込まれるため、これらの領域はテキストデータであ
ると認識できる。このような操作を行い、得られる結果
として、図5に示すような、中間調の領域(A)と、テ
キストの領域(B)に分けられる。
【0053】次に、領域の分離後、中間調領域と判別さ
れた部分に関しては、イメージデータの処理が施され
る。図5の領域Aでは、内部に領域Bもあるため、一
旦、OCRを掛け、文字の認識を行う。文字の認識を行
うことで、中間調の領域内のテキストデータである部分
も抽出が行え、かつ、左側の領域に示されているような
画像濃度値のみの比較のため、イメージデータ画像であ
るにも関わらず、テキスト領域と誤判別されてしまった
領域を修正することが可能となる。
【0054】また、図4及び図5の例では、該当するも
のはないが、中間調のデータでもテキストデータである
場合(網掛け処理などを施したテキストデータなど)
は、中間調領域と判別された部分のテキストデータを修
正でき、正確なイメージ領域と、テキスト領域の分離が
行える。このようにして、新たに分離された領域は図6
のようになる。
【0055】さらに、イメージ領域は、図7に示される
ように、ある一定濃度の領域と、さらに違う濃度の領域
が複数存在して構成されていることから、同じ濃度の値
を上下、左右の各画素毎に調べて、輪郭を作成する。さ
らに、図7で作成された輪郭を図8に示すようにベクト
ル化する(但し、図8の例では便宜上、粗い矢印で近似
しているが、実際はさらに細かくベクトル化を行う)。
【0056】また、取り扱う画像がカラーである場合に
は、イメージデータをベクトル化する際に、1色の濃度
のみで比較すると、同じ色としての輪郭作成を間違える
ため、RGBまたはCMYKの全ての濃度が同じ値の領
域のみを1つの輪郭としての処理をすることにより、カ
ラーデータも扱うことが可能となる。
【0057】次に、領域の分離後、テキスト領域と判別
された部分に関しても、中間調領域と同様にOCRを掛
け、テキストデータの領域の文字の検出を行う。この際
は、前述のように本来、イメージデータであるにも関わ
らず、テキストデータ領域と誤判別された部分に関して
の修正が可能となる。
【0058】さらに、テキストデータは、認識された文
字と、プリンタコントローラ10内に持つフォントデー
タとのパターンマッチングを行い、実際使われていた書
体を調べる。また、パターンマッチングの結果、プリン
タコントローラ10内に無いフォントデータと判断され
た場合には、イメージデータの場合と同様の方法で、図
9に示すようにベクトルデータに変換する。
【0059】従って、書体を調べることにより、元々プ
リンタコントローラ10内のフォント(スケーラブルフ
ォント)のベクトル情報が使えることになり、テキスト
データのベクトル化に関わる時間の短縮が可能となる。
【0060】次に、ホストコンピュータ12に、スキャ
ナ装置と同様にして、本来出力すべき解像度のイメージ
データで出力する場合には、ベクトルデータを伸張して
ビットマップデータに変換する。例えば、ホストコンピ
ュータ12からの解像度指定が400dpiで、スキャ
ナユニットで読み込んだ解像度が100dpiであった
と仮定すると、図10に示すような画像が読み込まれた
場合、ベクトル化すると、図11のように近似される。
【0061】さらに、解像度を400dpiにするため
には、主走査方向、副走査方向の各方向に対しても、4
倍の密度にする必要があるため、図12のように、各画
素を伸張し、それに伴いベクトルも各方向に4倍する。
これをベクトル化したときと逆の要領でビットマップ化
するが、その際、ベクトルの掛かった画素は、データ有
りとして濃度を出力し、図13のデータが得られる。
【0062】なお、図12、図13の例では、便宜上、
サイズを大きくしたが、解像度が大きくなっただけであ
り、実際のサイズは原稿と全く同じになる。このよう
に、ベクトル化した後、伸張してビットマップ化するこ
とにより、どのような解像度にしても、ギザギザの無い
綺麗な出力が得られることとなる。
【0063】次に、ホストコンピュータ12には出力せ
ずに、ベクトル化してファイルに落とす場合には、ファ
イル形式は、使用するホストコンピュータ12のアプリ
ケーションソフトに依存するため、プリンタ用言語のデ
ータに変換し直す。元々、ポストスクリプト言語に代表
されるページ記述言語は、テキストデータだけでなく、
グラフッィクデータ、イメージデータも全てベクトルで
表現されているため、テキストであれば文字の大きさ
(ポイント数)、フォント名、グラフィックデータ、イ
メージデータであれば画像の濃度をRGBかまたはCM
YKで表せばよい。
【0064】以上の処理を行うことにより、スキャナま
たはイメージデータで入力された画像データをその解像
度より高い解像度でも扱え、かつイメージデータの転送
に関わる時間も短縮でき、さらにベクトルデータとして
扱うことも可能になるため、拡大してもギザギザの無い
綺麗が画像が得られ、またファイルに落とすことも可能
となる。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、デジタル
複写機に持つスキャナユニット、及び単体のスキャナか
らイメージデータを取り込む際には、ホストコンピュー
タから指定された解像度より低い解像度で取り込み、プ
リンタコントローラまたはスキャナのコントローラ内で
高解像度に変換することにより、デジタル複写機とプリ
ンタコントローラ間の転送、及びスキャナユニットとス
キャナコントローラ間の転送に関わる時間が低減される
ので、イメージデータの転送の高速化が可能となる。
【0066】請求項2記載の発明によれば、上記の効果
に加え、高解像度に変換する際に、スキャナによって読
み込まれた画像データの各領域を、イメージデータであ
るかテキストデータであるかを判別することにより、低
解像度から高解像度への変換を信頼性よく行うことがで
き、機能の向上が可能となる効果がある。
【0067】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明において、テキストデータと判別された場合に
は、そのデータが文字であるかどうかの判別を行うこと
により、低解像度から高解像度への変換がさらに信頼性
よく行うことができる。
【0068】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明において、データが文字であった場合には、ど
のフォントが使われているかを認識することにより、低
解像度から高解像度への変換をする際に、テキストデー
タがどのような解像度でも、綺麗で高品質に変換でき
る。
【0069】請求項5記載の発明によれば、イメージデ
ータをベクトルデータに変換することにより、どのよう
な画像データであっても、任意の解像度の変換が可能と
なり、かつ拡大縮小などを行っても、常に高品質な画像
が得られることで、機能の向上が可能となる。
【0070】請求項6記載の発明によれば、イメージデ
ータをベクトルデータに変換する際に、イメージデータ
の濃度が同じ部分に注目して、特徴を抽出することによ
り、ベクトルデータへの変換を間違えなく行えること
で、精度の向上が可能となる。
【0071】請求項7記載の発明によれば、カラーデー
タとしてスキャナで取り込む際には、イメージデータを
ベクトルデータに変換する際に、1色ずつの濃度に限定
することなく、全ての色の濃度を比較して特徴を抽出す
ることにより、カラーデータでのベクトルデータへの変
換を間違えなく行えることで、機能の向上が可能とな
る。
【0072】請求項8記載の発明によれば、テキストデ
ータ及びイメージデータを共にベクトルデータに変換
し、さらにポストスクリプト言語に代表されるページ記
述言語に変換することにより、読み込んだ画像データを
ベクトルで表現されたファイルに落とすことができるた
め、そのファイルをホストコンピュータに転送せずに、
そのまま他のホストコンピュータで読み込むことが可能
であり、さらに他のプリンタで印刷も可能となり、その
際、拡大印刷を行っても、高品質な画像を得ることも可
能となることで、さらなる機能の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置のブロ
ック図である。
【図2】RAM内のデータテーブルの説明図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の動作
を示す流れ図である。
【図4】イメージデータとテキストデータが存在する画
像の一例を示す説明図である。
【図5】図4の画像の中間調領域Aとテキスト領域Bを
示す説明図である。
【図6】図5の領域を修正した結果を示す説明図であ
る。
【図7】複数の濃度領域で構成されたイメージ領域を示
す説明図である。
【図8】図7で作成された同じ濃度の値の輪郭をベクト
ル化して示す説明図である。
【図9】テキストデータをベクトル化して示す説明図で
ある。
【図10】任意の画像の各画素のパターンを示す説明図
である。
【図11】図10に示す画像を読み込んでベクトル化し
て示す説明図である。
【図12】図11に示す各画素を伸張しベクトルを4倍
して示す説明図である。
【図13】図10の画像の4倍の解像度の画像を示す説
明図である。
【図14】従来技術のカラースキャナで画像を取り込む
際の動作の流れ図である。
【図15】従来例に係るデジタル複写機のプリンタコン
トローラのブロック図である。
【符号の説明】
10 プリンタコントローラ 11 デジタルカラー複写機 12 ホストコンピュータ 13 ホストインタフェース 14 CPU 15 RAM 16 エンジンインタフェース 17 フォントROM 18 HDD 19 MO 20 FD 21 CDROMドライブ 22 ROM

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を読み取る画像読み取り手段
    と、画像読み取り手段で読み込まれたイメージデータを
    記憶する記憶手段と、記憶手段に格納されているイメー
    ジデータを画像読み取り手段で読み込んだ解像度より高
    い解像度に変換する解像度変換手段とを備えたことを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、画像読み取り手
    段で読み込んだイメージデータを領域毎の種類に分離す
    る領域判別手段をさらに備えたことを特徴とする画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、領域判別手段で
    分離した画像に対して文字の認識を行う文字認識手段を
    さらに備えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、文字認識手段で
    認識した文字の書体を判別する書体判別手段をさらに備
    えたことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載において、領域判別手段で
    分離した画像に対してイメージデータをベクトルデータ
    に変換するベクトル変換処理手段を備えたことを特徴と
    する画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載において、ベルトル変換処
    理手段は、領域判別手段で判別されたイメージデータの
    濃度が同じ値であることを判断してベクトルデータに変
    換することを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 原稿画像を読み取る画像読み取り手段
    と、画像読み取り手段で読み込まれた複数の色のイメー
    ジデータを同時に記憶する記憶手段と、画像読み取り手
    段で読み込んだイメージデータを領域毎の種類に分離す
    る領域判別手段と、領域判別手段で分離した画像に対し
    て複数の色のイメージデータを全ての色の濃度が同じ値
    であることを判断してベクトルデータに変換するベクト
    ル変換処理手段と、記憶手段に格納されているイメージ
    データを画像読み取り手段で読み込んだ解像度より高い
    解像度に変換する解像度変換手段とを備えたことを特徴
    とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 原稿画像を読み取る画像読み取り手段
    と、画像読み取り手段で読み込まれたイメージデータを
    記憶する記憶手段と、画像読取手段で読み込んだイメー
    ジデータを領域毎の種類に分離する領域判別手段と、領
    域判別手段で分離した画像に対して文字の認識を行う文
    字認識手段と、文字認識手段で認識した文字の書体を判
    別する書体判別手段と、領域判別手段で分離した画像に
    対してイメージデータをベクトルデータに変換するベク
    トル変換処理手段と、文字データ及びベクトルデータを
    ページ記述言語に変換するページ記述言語変換手段とを
    備えたことを特徴とする画像処理装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010102709A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Nhn Corp 文字列認識方法、文字列認識システム及び文字列認識プログラム用記録媒体
JP2014052884A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理システムおよび印刷方法
JP5512024B1 (ja) * 2013-07-08 2014-06-04 有限会社岳南塗装デザイン カッティングシート作成方法および描画方法

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