JPH09218253A - 位置通報システム - Google Patents

位置通報システム

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JPH09218253A
JPH09218253A JP2798796A JP2798796A JPH09218253A JP H09218253 A JPH09218253 A JP H09218253A JP 2798796 A JP2798796 A JP 2798796A JP 2798796 A JP2798796 A JP 2798796A JP H09218253 A JPH09218253 A JP H09218253A
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JP2798796A
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Yasuyuki Suzuki
康之 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】移動体が移動が許容された領域以外の領域に侵
入した場合にその旨を管理者に対して確実に報知し、こ
れにより移動体の不適切な行動を簡易かつ確実に管理す
ることを可能とする。 【解決手段】基地局1〜3からの送信電波の到達状況に
より位置検出用のエリアを複数形成する。端末5は、基
地局1〜3からの送信電波の受信状況から自己が属する
エリアを判定して自己位置の検出を行い、これが予め設
定され、記憶部に記憶しておいた有効領域から外れてい
るか否かを監視する。そして自己位置が有効領域から外
れていたならば、端末5はその旨を通知するための報知
データを無線送信する。管理部4は、端末5が送信した
報知データを基地局1〜3を介して受けたら、所定の警
報処理を行って管理者に警報する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の所在位置
を管理するための位置通報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複数の会社が入居しているオフ
ィスビルなどでは、各会社でのセキュリティ確保が困難
である。セキュリティを確保するためには、必要箇所
(例えば各会社の入口)にそれぞれ人員(例えば警備
員)を配したり、入口を施錠するなどの手段が従来より
用いられている。
【0003】ところが上記手段のうちの前者では、人手
が必要でコストがかかる。また大規模な会社の場合、全
ての人間の出入りを確実にチェックすることは困難であ
り、不確実である。
【0004】一方上記手段のうちの後者では、自由に出
入りできるべきである人間(例えば社員など)の出入り
にも制限を与えることになって非常に不便である。ま
た、施錠し忘れたり、解錠可能な人間が解錠を行った隙
に侵入されてしまう恐れもあり、やはり不確実である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
人間などの移動体の移動を所定の領域に限定し、この所
定の領域以外への移動を制限する場合、上記所定の領域
とその外部領域との境界などにおいて人間によるチェッ
クや施錠などによって出入りを制限するものとなってい
た。このため、人手が必要で多くの人件費がかかった
り、制限なく移動可能な移動体の移動も制限してしまう
といった不具合があった。また、移動体の所定の領域以
外への移動を確実に制限することが困難であり、不確実
であるという不具合があった。
【0006】また、上記従来の方法によると、移動が制
限された移動体が所定の領域以外の領域に一旦入ってし
まった後には、当該移動体の所在を管理者側で把握する
ことが困難であるという不具合があった。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは第1に、移動体
が移動が許容された領域以外の領域に侵入した場合にそ
の旨を管理者に対して確実に報知することができ、これ
により移動体の不適切な行動を簡易かつ確実に管理する
ことを可能とする位置通報システムを提供することにあ
る。
【0008】また本発明の第2の目的は、移動体が移動
が許容された領域以外の領域に侵入した場合に、その後
における上記移動体を追尾することで上記移動体の移動
状態を管理者に対して確実に報知することができ、これ
により移動体の不適切な行動を簡易かつ確実に管理する
ことを可能とする位置通報システムを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために第1の発明は、移動体端末と、例えば管理部な
どの管理装置とで位置通報システムを構成し、かつ前記
移動体端末に、予め設定された有効領域を示す有効領域
情報を記憶する例えば記憶部などの有効領域情報記憶手
段と、自己が存在している位置を認識する例えば自己位
置認識手段などの位置認識手段と、この位置認識手段に
より認識された位置が前記有効領域情報記憶手段に記憶
された有効領域情報が示す有効領域から外れる領域外れ
が生じているか否かを判定する例えば許可領域外れ検出
手段などの領域外れ判定手段と、この領域外れ判定手段
により領域外れが生じていると判定されたことに応じ
て、その旨を前記管理装置へと通知する例えば許可領域
外れ通知手段などの領域外れ通知手段とを具備し、また
前記管理装置に、前記移動体端末の領域外れ通知手段に
より領域外れが生じている旨の通知がなされたことに応
じて、所定の警報処理を行う、例えば警報表示制御手段
41cおよび警報部45からなる警報処理手段を備え
た。
【0010】また前記第1の目的を達成するために第2
の発明は、移動体端末と、それぞれ異なるエリアを担当
する複数の例えば管理部などの管理装置とで位置通報シ
ステムを構成し、かつ前記移動体端末に、予め設定され
た有効領域を示す有効領域情報を記憶する例えば記憶部
などの有効領域情報記憶手段と、自己が存在している位
置を認識する例えば自己位置認識手段などの位置認識手
段と、この位置認識手段により認識された位置が前記有
効領域情報記憶手段に記憶された有効領域情報が示す有
効領域から外れる領域外れが生じているか否かを判定す
る例えば許可領域外れ検出手段などの領域外れ判定手段
と、この領域外れ判定手段により領域外れが生じている
と判定されたことに応じて、その旨を前記管理装置へと
通知する例えば許可領域外れ通知手段などの領域外れ通
知手段と、前記位置認識手段により認識された位置の管
理を担当する管理装置が前記複数の管理装置のいずれで
あるかの判定を行い、前記位置認識手段により認識され
た位置が、ある管理装置が担当する位置から別の管理装
置が担当する位置へと変化したことを担当エリア変化と
して検出する例えば担当エリア外れ検出手段などの担当
エリア変化検出手段と、この担当エリア変化検出手段に
より担当エリア変化が検出されたことに応じて、その旨
を前記管理装置へと通知する例えば担当エリア外れ通知
手段などの担当エリア変化通知手段とを具備し、また前
記複数の管理装置のそれぞれに、自己が担当するエリア
に存在する移動体端末に対応する識別情報を記憶する例
えば担当エリア内端末テーブルなどの担当端末情報記憶
手段と、この担当端末情報記憶手段に記憶された識別情
報に対応する移動体端末の領域外れ通知手段により領域
外れが生じている旨の通知がなされたことに応じて、所
定の警報処理を行う、例えば警報表示制御手段41cお
よび警報部45からなる警報処理手段と、前記担当端末
情報記憶手段に記憶された識別情報に対応する移動体端
末の担当エリア変化通知手段により担当エリア変化が生
じた旨が通知されたことに応じて、当該通知を行った移
動体端末の移動先を担当する管理装置が前記複数の管理
装置のうちのいずれであるかを判定する例えば管理移管
手段などの新担当判定手段と、この新担当判定手段によ
り判定された管理装置に対し、該当移動体端末の管理の
移管を通知するとともに、該当移動体端末に対応する識
別情報を前記担当端末情報記憶手段から抹消する例えば
管理移管手段などの担当端末移管手段と、他の管理装置
の前記担当端末移管手段によって管理の移管が通知され
たことに応じ、その通知で示される移動体端末に対応す
る識別情報を前記担当端末情報記憶手段に記憶させる例
えば担当エリア内端末登録手段などの担当端末登録手段
とを具備した。
【0011】また前記第1の目的を達成するために第3
の発明は、前記第1の発明または前記第2の発明に加え
て、互いに異なる識別子を示した電波を送信する基地局
を複数局備えておき、位置認識手段が、前記基地局から
送信される電波の受信を行い、受信できる電波が示す識
別子とその電波の電波強度とに基づいて自己が存在して
いる位置を認識するようにした。
【0012】また前記第1の目的を達成するために第4
の発明は、前記第1乃至第3のいずれかの発明における
位置認識手段および領域外れ判定手段を、自己が存在し
ている位置の認識および領域外れの判定を所定の機会毎
に繰り返し行い、また領域外れ通知手段は、領域外れ判
定手段により領域外れが生じていると判定されていると
きにおける所定の機会毎に繰り返して領域外れが生じて
いる旨の通知を行うものとした。
【0013】これらの手段を講じたことにより、移動体
端末では自己位置の検出およびその自己位置が予め定め
られた有効領域から外れているか否かの監視が行われ、
有効領域から外れていたら管理装置への通知がなされ
る。そして管理装置では、移動体端末からの通知に応じ
て警報処理が行われ、移動体端末が有効領域から外れた
ことが管理者に警報される。
【0014】一方、前記第2の目的を達成するために第
5の発明は、前記第1乃至第4のいずれかの発明におけ
る領域外れ通知手段を、領域外れが生じている旨を通知
する際に、位置認識手段により認識された位置を示す情
報も管理装置へと通知するようにし、かつ管理装置に、
移動体端末の前記領域外れ通知手段によって通知された
当該移動体端末の位置を表示する、例えば警報表示制御
手段および表示部からなる表示手段を備えた。
【0015】これにより、移動体端末が有効領域から外
れていたら管理装置への移動体端末の位置の通知がなさ
れる。そして管理装置では、移動体端末からの通知に応
じて移動体端末の位置の表示が行われ、移動体端末の位
置が管理者に提示される。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、図面を参照して本発明の第
1の実施の形態につき説明する。図1は本実施形態に係
る位置通報システムの概念を示す図である。この図に示
すように本実施形態の位置通報システムは、基地局1,
2,3、管理部4および移動体端末(以下、端末と称す
る)5よりなる。
【0017】基地局1,2,3は、電話回線6,7,8
をそれぞれ介して管理部4と接続されている。この基地
局1,2,3は、互いに離隔して配置されており、それ
ぞれ異なる識別子(ID)を周期的に無線送信する。そ
して、基地局1,2,3からの送信電波の到達状況に応
じ、以下のように7つの位置検出用エリア(以下、単に
エリアと称する)を形成している。 エリアA:基地局1の送信電波の電波強度のみが一定値
以上である。 エリアB:基地局2の送信電波の電波強度のみが一定値
以上である。 エリアC:基地局3の送信電波の電波強度のみが一定値
以上である。 エリアD:基地局1および基地局2の送信電波の電波強
度が一定値以上である。 エリアE:基地局2および基地局3の送信電波の電波強
度が一定値以上である。 エリアF:基地局1および基地局3の送信電波の電波強
度が一定値以上である。 エリアG:基地局1、基地局2および基地局3の送信電
波の電波強度が全て一定値以上である。 また基地局1,2,3は、端末5から送出される信号
(以下、通報信号と称する)を受信し、これを電話回線
6,7,8を介して管理部4に伝送する。
【0018】管理部4は、端末5から送出される通報信
号を基地局1,2,3および電話回線6,7,8を介し
て収集し、端末5の移動状況を管理する。端末5は、人
間などによって携帯され、各エリアを任意に移動する。
また端末5は、基地局1,2,3の送信電波を定期的に
受信し、その受信状況から自己が属するエリアを判断
し、その判断結果等を示した信号を送信する。
【0019】図2は管理部4の構成を示す機能ブロック
図である。この図に示すように管理部4は、管理制御部
41に、通信部42、記憶部43、表示部44および警
報部45をそれぞれ接続して構成されている。
【0020】通信部42は、電話回線6,7,8を介し
て基地局1,2,3のそれぞれと接続されており、基地
局1,2,3で受信され、電話回線6,7,8を介して
伝送される通報信号を受信する。そして通信部42は、
受信した通報信号を管理制御部41が処理するのに適し
たデータ(以下、通報データと称する)に変換した上で
管理制御部41へと与える。
【0021】記憶部43は例えば半導体メモリなど用い
てなり、管理制御部41が各種の処理を行う上で必要と
なる各種のデータを記憶しておくためのものである。表
示部44は例えば液晶表示器などを用いてなり、当該管
理部4のオペレータ(以下、管理オペレータと称する)
に対して各種の情報表示を行うためのものである。
【0022】警報部45は例えばブザーやランプなどを
用いてなり、管理オペレータに対して音や光による警報
を発するものである。ところで管理制御部41は、例え
ばマイクロプロセッサなどを主制御回路として有し、端
末5の移動状況を管理するための処理を行うものであ
る。そしてこの管理制御部41は、端末5の移動状況を
管理するための処理を行うために、端末通報収集手段4
1a、端末追尾処理手段41bおよび警報表示制御手段
41cを有している。
【0023】このうち端末通報収集手段41aは、通信
部42が出力する通報データを収集することで、端末5
からの通報を収集する処理を行うものである。また端末
追尾処理手段41bは、端末通報収集手段41aによっ
て収集された通報データに基づいて端末5の移動状況を
把握する処理を行うことで、端末5の追尾を行うもので
ある。警報表示制御手段41cは、通報データ中にて端
末5が所定の許可領域から外れた旨の警報が通報された
ときに、その旨を管理オペレータに報知するための表示
を表示部44に行わせる処理を行うものである。
【0024】図3は端末5の構成を示す機能ブロック図
である。この図に示すように端末5は、端末制御部5
1、アンテナ52、無線部53および記憶部54を有し
てなる。
【0025】アンテナ52は、基地局1,2,3の送信
電波を受けて電気信号に変換して無線部53へと与える
とともに、無線部53から供給される通報信号を電波と
して空中に放射する。
【0026】無線部53は、アンテナ52から与えられ
る電気信号を復調して識別子を再生し、これを端末制御
部51へと与える。また無線部53は、端末制御部51
から与えられる通報データを変調して通報信号とし、こ
れをアンテナ52へと与える。
【0027】記憶部54は例えば半導体メモリなど用い
てなり、端末制御部51が各種の処理を行う上で必要と
なる各種のデータを記憶しておくためのものである。さ
て端末制御部51は、例えばマイクロプロセッサなどを
主制御回路として有するものであり、自己位置認識手段
51a、許可領域外れ検出手段51bおよび許可領域外
れ通知手段51cを有している。
【0028】このうち自己位置認識手段51aは、無線
部53より与えられる識別子に基づいて自己が前記エリ
アA〜Gのいずれに属しているかを判断することで自己
の位置を認識するものである。また許可領域外れ検出手
段51bは、自己位置認識手段51aにより検出された
エリアが所定の許可エリアから外れたエリアである場合
に、それを許可領域外れとして検出するものである。ま
た許可領域外れ通知手段51cは、許可領域外れ検出手
段51bにより許可領域外れが検出された時に、許可領
域外れが発生した旨および自己の現在位置を管理部4に
対して通知するための処理を行うものである。
【0029】次に以上のように構成された位置通報シス
テムの動作を説明する。まず端末5には、その端末5を
携帯した移動体の移動を許可する領域(許可領域)が管
理者側で設定されるものとなっている。すなわち、例え
ばエリアAのみを許可領域とする場合、端末5の記憶部
54にはエリアAのみを許可領域とする旨のデータが予
め設定される。
【0030】さて端末5では、基地局1,2,3からの
送信電波がある一定強度(エリアを定めるものと同一)
以上の強度で到来し、これに対応する電気信号がアンテ
ナ52から無線部53に与えられると、無線部53がこ
の電気信号から識別子を再生し、端末制御部51に与え
る。そうすると端末制御部51は図4に示すように、上
述のように無線部53から与えられる識別子を取込み
(ステップST1)、この識別子からエリアの判定を行
う(ステップST2)。具体的には、図1に示すように
端末5がエリアAに属していれば、端末Aには基地局1
の送信電波のみが一定強度以上で到達することになる。
このとき、端末制御部51では基地局1の識別子のみが
取込み可能であり、エリアAに属すると判断できる。ま
た、端末5がエリアGに属していれば、端末Aには基地
局1,2,3の送信電波が全て一定強度以上で到達する
ことになる。このとき、端末制御部51では基地局1,
2,3の識別子の全てが取込み可能であり、エリアGに
属すると判断できる。
【0031】続いて端末制御部51は、現在属している
エリアが許可領域内であるか否かの判断を行う(ステッ
プST3)。そして現在属しているエリアが許可領域内
であれば、端末制御部51は所定時間以上継続して許可
領域内であるか否かの判断を行い(ステップST4)、
所定時間以上継続していれば以上のステップST1乃至
ステップST4の処理を一定時間おきに繰り返す。な
お、所定時間以上継続して許可領域内であるか否かの判
断は、後述するステップST6において収集される端末
情報に基づいて行うことができる。
【0032】端末5が属しているエリアが許可領域とは
別のエリアであった場合には、端末制御部51はその旨
を示すとともに、現在属しているエリアを示す通報デー
タを生成し、無線部53に与える(ステップST5)。
具体的には、例えばエリアAのみが許可領域に設定され
た端末5が図1に示すようにエリアAに属した状態から
エリアDへと移動した場合、端末制御部51は、端末5
が許可領域から外れた旨を示すとともに、現在エリアD
に属していることを示す通報データを生成し、無線部5
3に与える。
【0033】続いて端末制御部51は、ステップST2
で判定したエリアなどの端末情報を記憶部54に蓄積す
ることで端末情報の収集(ステップST6)を行ったの
ち、ステップST1以降の処理を一定時間おきに繰り返
す。なお、ここでの繰返し時間は、端末5が許可領域内
に属するときに比べて短く設定することで、位置の判
定、警報通知および位置通知を短い時間間隔で行うこと
とし、許可領域外に位置する端末5の位置(移動状況)
を詳細に把握する。
【0034】また、端末5が許可領域から一旦外れたの
ちに許可領域内に戻った場合には、ステップST4にお
いて所定時間以上継続して許可領域内であると判定でき
るまで、端末制御部51は現在属しているエリアを示す
通報データを生成して無線部53に与える(ステップS
T7)。このステップST7の処理を行った場合、端末
制御部51はステップST6の処理を行ったのち、ステ
ップST1以降の処理を一定時間おきに繰り返す。
【0035】さて、無線部53は端末制御部51から通
報データが与えられると、この通報データを変調して通
報信号を生成し、アンテナ52に与える。これにより、
通報信号がアンテナ52より電波として送出される。そ
うすると、この電波が基地局1,2,3のいずれかに到
達し、受信される。基地局1,2,3は、端末5から送
出された電波を受信すると、それを電気信号に変換した
上で電話回線6,7,8を介して管理部4へと伝送す
る。
【0036】管理部4では電話回線6,7,8を介して
信号が到来すると、この信号が通信部42で受信されて
通報データが再生され、管理制御部41へと与えられ
る。そうすると管理制御部41は図5に示すように、上
述のように通信部42から与えられる通報データを取込
み(ステップST11)、その通報データが許可領域か
ら外れた旨を示すものであるか否かの判断を行う(ステ
ップST12)。そして通報データが許可領域から外れ
た旨を示すものであったら、管理制御部41は警報部4
5を制御して警報を発生(ステップST13)するとと
もに、通報データに示される端末5の位置を表示部44
に表示させる(ステップST14)。以後、管理制御部
41はステップST11以降の処理を一定時間ごとに繰
り返し、端末5の追跡・表示を継続する。
【0037】そして、端末5が許可領域外から許可領域
内に戻り、通報データが許可領域から外れた旨を示すも
のではなくなったら、管理制御部41は通報データに示
される端末5の位置を表示部44に表示させる処理(ス
テップST14)を一定時間ごとに繰り返す。そして端
末5が所定時間以上継続して許可領域内に属し、通報デ
ータが到来しなくなったら、管理制御部41はステップ
ST11で通報データの待受状態になり、警報発生およ
び端末5の位置の表示を停止する。
【0038】なお、ここでは説明の簡略化のために端末
5が1つのみ存在するシステムを例示したが、実際には
複数の端末5の移動を同時に管理する。このときの許可
領域は、端末毎で任意であって良い。
【0039】以上のように本実施形態によれば、端末5
が許可領域から外れたら、管理部4の警報部45により
警報を発する。従って、端末5が許可領域から外れたこ
とを管理オペレータが確実に認識することが可能とな
る。しかも、管理オペレータは各エリア間の境界の全て
を目視する必要がなく、管理部4の近傍にいれば良い。
【0040】このようなことから、例えばオフィスビル
に入居する複数の会社がそれぞれ占有する範囲がそれぞ
れ別のエリアに属するように基地局を配置するととも
に、管理部4をビルの警備センターに配置し、さらにあ
る会社への訪問者にその会社のエリアのみを許可領域と
して設定した端末5を携帯させるようにすれば、その訪
問者が上記会社以外の会社のエリアに、誤ってあるいは
故意に進入した場合には、それを警備センターにて確実
に認識することが可能となり、警備員を手配したり、進
入先の会社に連絡するなどの処置によって上記進入者を
迅速に排除することが可能となる。しかもこのようなシ
ステムを構築した場合、少数の管理オペレータによりビ
ルの全体を管理することが可能となり、各会社の入り口
などに警備員などを配置する場合に比べて人手を著しく
削減することができるので、人件費を低く抑えることが
できる。
【0041】また本実施形態によれば、許可領域から外
れた端末5の位置を、管理部4の表示部44にて表示す
る。従って、許可領域から外れた端末5の移動状況を管
理オペレータが認識することができる。
【0042】このようなことから、前述のようなビルの
管理システムを構築した場合には、許可領域外を移動す
る不審者の行動を警備センターにて適確に追尾すること
ができ、最適な処置を講じることができる。
【0043】また上記実施形態では、端末5は許可領域
から外れない限りは基地局1,2,3からの送信電波を
受けるばかりで信号の送信を行わない。このため、端末
5を多数収容した場合であっても、端末5から基地局
1,2,3に向けてのトラヒックを低く保っておくこと
ができ、無線チャネルを有効利用することができる。
【0044】また上記実施形態では、端末5は基地局
1,2,3からの送信電波を受信しての位置の判定処理
などを、許可領域から外れたときよりも許可領域内に属
するときを長くしている。このため、許可領域から外れ
たときにおける端末5の追尾を管理部4にて詳細に行え
るようにした上で、許可領域内に属するときにおける端
末5での電力消費を低減可能としている。
【0045】(第2の実施の形態)以下、図面を参照し
て本発明の第2の実施の形態につき説明する。図6は本
実施形態に係る位置通報システムの概念を示す図であ
る。この図に示すように本実施形態の位置通報システム
は、基地局11,12,13,14、管理部15,16
および端末17よりなる。
【0046】基地局11,12は、電話回線18,19
をそれぞれ介して管理部15と接続されている。基地局
13,14は、電話回線20,21をそれぞれ介して管
理部16と接続されている。この基地局11,12,1
3,14は、互いに離隔して配置されており、それぞれ
異なる識別子(ID)を周期的に無線送信する。そし
て、基地局11,12,13,14からの送信電波の到
達状況に応じ、以下のように9つのエリアを形成してい
る。
【0047】エリアA:基地局11の送信電波の電波強
度のみが一定値以上である。 エリアB:基地局12の送信電波の電波強度のみが一定
値以上である。 エリアC:基地局13の送信電波の電波強度のみが一定
値以上である。 エリアD:基地局14の送信電波の電波強度のみが一定
値以上である。 エリアE:基地局11および基地局12の送信電波の電
波強度が一定値以上である。 エリアF:基地局12および基地局13の送信電波の電
波強度が一定値以上である。 エリアG:基地局12および基地局14の送信電波の電
波強度が一定値以上である。 エリアH:基地局13および基地局14の送信電波の電
波強度が一定値以上である。 エリアI:基地局12、基地局13および基地局14の
送信電波の電波強度が一定値以上である。
【0048】また基地局11,12,13,14は、端
末17から送出される信号(以下、通報信号と称する)
を受信し、これを電話回線18,19,20,21を介
して管理部15,16に伝送する。
【0049】管理部15,16は、端末17から送出さ
れる通報信号を基地局11,12,13,14および電
話回線18,19,20,21を介して収集し、端末1
7の移動状況を管理する。管理部15,16は、電話回
線22によって互いに接続されている。なお管理部15
は、基地局11および基地局12の送信電波の電波強度
が一定値以上であるエリア(エリアA、エリアB、エリ
アE、エリアF、エリアG、エリアI)に属する端末1
7の移動状況を管理する。また管理部16は、基地局1
3および基地局14の送信電波の電波強度が一定値以上
であるエリア(エリアC、エリアD、エリアF、エリア
G、エリアH、エリアI)に属する端末17の移動状況
を管理する。
【0050】端末17は、人間などによって携帯され、
各エリアを任意に移動する。また端末17は、基地局1
1,12,13,14の送信電波を定期的に受信し、そ
の受信状況から自己が属するエリアを判断し、その判断
結果等を示した信号を送信する。
【0051】図7は管理部15,16の構成を示す機能
ブロック図である。なお、図2と同一部分には同一符号
を付し、その詳細な説明は省略する。この図に示すよう
に管理部15,16は、管理制御部41′に、通信部4
2、記憶部43′、表示部44および警報部45をそれ
ぞれ接続して構成されている。
【0052】すなわち、本実施形態における管理部1
5,16は、前述した第1実施形態における管理部4と
ほぼ同様な構成をなすが、管理制御部41′および記憶
部43′が前述した第1実施形態における管理制御部4
1および記憶部43と若干異なっている。
【0053】記憶部43′は、一部領域が担当エリア内
端末テーブル43aに設定されている点が第1実施形態
における記憶部43と異なっている。担当エリア内端末
テーブル43aは、当該記憶部43′を有した管理部が
担当するエリアに現在属している端末の識別情報を設定
したものである。
【0054】管理制御部41′は、端末通報収集手段4
1a、端末追尾処理手段41bおよび警報表示制御手段
41cに加えて、担当外端末管理抑止手段41d、管理
移管手段41eおよび担当エリア内端末登録手段41f
を有している点が第1実施形態における管理制御部41
と異なっている。
【0055】担当外端末管理抑止手段41dは、記憶部
43′の担当エリア内端末テーブル43aを参照しつ
つ、当該管理制御部41′を有した管理部が担当するエ
リアに現在属している端末以外の端末からの通報が到来
した場合には端末通報収集手段41a、端末追尾処理手
段41bおよび警報表示制御手段41cによる処理を行
わせないものである。管理移管手段41eは、当該管理
制御部41′を有した管理部が担当するエリアに現在属
している端末から後述する担当エリア外れの通知がなさ
れたときに、該当端末の移動先のエリアを担当する管理
部に対して管理を移管する処理を行うものである。また
担当エリア内端末登録手段41fは、他の管理部からあ
る端末に関する管理の移管が通知されたとき、その端末
の識別情報を担当エリア内端末テーブル43aに登録す
るものである。
【0056】図8は端末17の構成を示す機能ブロック
図である。なお、図3と同一部分には同一符号を付し、
その詳細な説明は省略する。この図に示すように端末1
7は、端末制御部51′、アンテナ52、無線部53お
よび記憶部54を有してなる。
【0057】すなわち、本実施形態における端末17
は、前述した第1実施形態における端末5とほぼ同様な
構成をなすが、端末制御部51′が前述した第1実施形
態における端末制御部51と若干異なっている。
【0058】端末制御部51′は、自己位置認識手段5
1a、許可領域外れ検出手段51bおよび許可領域外れ
通知手段51cに加えて、担当エリア外れ検出手段51
dおよび担当エリア外れ通知手段51eを有している点
が第1実施形態における端末制御部51と異なってい
る。
【0059】担当エリア外れ検出手段51dは、今まで
当該端末制御部51′を有した管理部が担当するエリア
に属していた端末17が担当エリアから外れたことの検
出を行うものである。また担当エリア外れ通知手段51
eは、担当エリア外れ検出手段51dによって担当エリ
ア外れが検出されたことに応じ、その旨をおよび端末1
7が移動した先のエリアを示す通報データを送出するも
のである。
【0060】次に以上のように構成された位置通報シス
テムの動作を説明する。まず端末17の端末制御部5
1′は図9に示すように、基本的には前述した第1実施
形態における端末5の端末制御部51と同様に動作す
る。
【0061】しかし端末制御部51′は、許可領域内に
所定時間以上継続して属している場合、ステップST4
からステップST1に戻る前に、今回判定したエリアが
前回判定したエリアと同一の管理部が担当するものであ
るか否かの判断を行う。そして、今回判定したエリアが
前回判定したエリアと同一の管理部が担当するものであ
る限りは、端末制御部51′はそのままステップST1
以降の処理を一定時間おきに繰り返す。すなわち、端末
17がエリアA、エリアB、エリアE、エリアF、エリ
アGおよびエリアIの中、またはエリアC、エリアD、
エリアF、エリアG、エリアHおよびエリアIの中を移
動している限りは、端末制御部51′はそのままステッ
プST1以降の処理を一定時間おきに繰り返す。
【0062】これに対して、今回判定したエリアが前回
判定したエリアと別の管理部が担当するものであった場
合、担当エリア外れが生じたことを示すとともに、現在
属しているエリア(今回判定したエリア)を示す通報デ
ータを生成し、無線部53に与える(ステップST
9)。具体的には、エリアB、エリアDおよびエリアG
が許可領域に設定され、かつエリアDに属していた端末
17が、図6に破線で示すようにエリアGを通ってエリ
アBへと移動した場合を考える。この場合、エリアGま
では管理部16の担当エリアであるが、エリアBは管理
部16の担当エリアではないので、端末がエリアGから
エリアBへと進入したことによってステップST8の判
断結果がNOとなる。そしてこのときに端末制御部5
1′は、担当エリア外れが生じたことを示すとともに、
現在エリアBに属していることを示す通報データを生成
し、無線部53に与える。
【0063】さて、無線部53は端末制御部51′から
通報データが与えられると、この通報データを変調して
通報信号を生成し、アンテナ52に与える。これによ
り、通報信号がアンテナ52より電波として送出され
る。そうすると、この電波が基地局13,14のいずれ
かで受信され、管理部16へと伝送される。
【0064】一方管理部15,16の管理制御部41′
は図10に示すように、基本的には前述した第1実施形
態における管理部4の管理制御部41と同様に動作す
る。しかし管理制御部41′は、ステップST11にお
いて通報データの取り込みを行うのに先立ち、他の管理
部から管理移管通知がなされるか、担当エリア内端末テ
ーブル43aに対応する識別情報が設定された端末17
からの通報データが到来するのを待ち受ける(ステップ
ST21,22)。そして担当エリア内端末テーブル4
3aに対応する識別情報が設定された端末17からの通
報データが到来したら、ステップST11においてその
通報データの取込みを行う。担当エリア内端末テーブル
43aに対応する識別情報が設定された端末17以外か
らの通報データが到来した場合には、当該通報データを
創出した端末17は担当エリア外に存在する端末、すな
わち他の管理部が管理を担当する端末であるので、取込
みを行わない。
【0065】担当エリア内端末テーブル43aに対応す
る識別情報が設定された端末17からの通報データが到
来した場合、管理制御部41′はステップST11以降
の処理を前述した第1実施例のときと同様にして行う。
ただし、通報データが許可領域から外れた旨を示すもの
ではなかった場合、管理制御部41′は通報データが担
当エリア外れを示すものであるか否かの判断を行い(ス
テップST23)、ここで通報データが担当エリア外れ
を示すものでもなければ、前述した第1実施形態におい
てステップST12で通報データが許可領域から外れた
旨を示すものではないと判断したときと同様にステップ
ST14を行う。
【0066】さて、通報データが担当エリア外れを示す
ものであった場合、管理制御部41′はステップST1
3の警報の発生処理を行わない。そして管理制御部4
1′は、通報データに示される端末17の現在位置から
新たな担当管理部を判定する(ステップST24)。具
体的には、例えば前述のように端末17がエリアBに移
動したのだとすれば、管理制御部41′は新たな担当管
理部が管理部15であると判定する。
【0067】続いて管理制御部41′は、ステップST
24にて判定した管理部に対し、ここで処理している通
報データの出力元である端末17の管理の移管を通知す
る(ステップST25)とともに、当該端末17を示す
識別情報を自己に接続された記憶部43′の担当エリア
内端末テーブル43aから抹消する。そして管理制御部
41′はこののち、ステップST21およびステップS
T22の待ち受け状態に戻る。
【0068】ところで、管理の移管の通知を受けた管理
部(例えば上記具体例では管理部15)では、ステップ
ST21において管理移管の通知が到来したと判断し、
その通知にて示される端末17の識別情報を自己に接続
された記憶部43′の担当エリア内端末テーブル43a
に登録する。かくして、例えば上記具体例の場合には、
端末17の管理が、管理部16から管理部15へと移さ
れる。そしてこののちに端末17が許可領域から外れる
ことがあれば、管理部15にて警報の発生および端末1
7の位置の表示が行われることになる。
【0069】なお、ここでは説明の簡略化のために端末
17が1つのみ存在する如く説明したが、実際には複数
の端末17の移動を同時に管理する。このときの許可領
域は、端末毎で任意であって良い。
【0070】以上のように本実施形態によれば、前述し
た第1実施形態と同様な効果を達成可能である。しかも
本実施形態では、2つの管理部15,16にて分担して
管理処理を行うことができるので、大規模なビルなどの
ように広い範囲を管理しなければならない場合などにお
いて有効的な管理を行うことが可能となる。
【0071】なお本発明は上記各実施形態に限定される
ものではなく、以下のような各種の変形例を始めとし
て、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が
可能である。
【0072】(1) 前記第1実施形態では基地局を3局
としているが、基地局は1局以上であれば任意の局数で
あって良い。 (2) 前記第2実施形態では基地局を4局としている
が、基地局は1つの管理部に対して1局以上設ければ良
い。
【0073】(3) 前記第2実施形態では管理部を2つ
としているが、3つ以上としても良い。 (4) 前記各実施形態では、複数の基地局からの送信電
波が一定レベル以上で到来する位置は、その基地局の組
み合わせに応じてそれぞれ1つのエリアとしているが、
各基地局に優先度を決めておき、複数の基地局からの送
信電波が一定レベル以上で到来する位置は優先度の高い
基地局のエリアに属するという形でエリアを設定しても
良い。あるいは、複数の基地局からの送信電波が一定レ
ベル以上で到来する位置はより電波強度の高い側の基地
局のエリアに属するという形でエリアを設定しても良
い。このほか、位置検出用のエリアの設定方法に関して
は任意であって良い。
【0074】(5) 前記各実施形態では、各基地局が互
いに異なる識別子を送信するものとしているが、同一の
識別子を送信する基地局を複数設けることもできる。こ
のようにすることで、1つのエリアの配置の自由度を高
めることができる。
【0075】(6) 前記各実施形態では、基地局からの
送信電波の到達状況により位置検出用のエリアを形成
し、端末5,17はどのエリアに属するかに基づいて現
在位置を検出するものとしているが、例えば緯度経度が
既知である複数の基地局からの送信電波の電波強度から
緯度経度を算出したり、あるいは例えばGPS装置等の
ような緯度経度の検出が可能な装置を用いることによっ
て、現在位置を緯度経度で検出するようにしても良い。
このようにすれば、端末5,17の位置をより詳細に把
握することができる。なお、GPS装置等を用いる場
合、基地局は必ずしも必要ではない。
【0076】(7) 前記各実施形態では、端末5,17
は許可領域から外れたときにのみ位置の通知を行うもの
としているが、許可領域内においても位置の通知を行う
ようにしても良い。このようにすれば、許可領域内にお
ける端末5,17の移動状況をも管理部4,15,16
において把握することが可能となる。なおこの場合に
は、許可領域内であるときの位置の通知の繰り返し時間
は、許可領域から外れたときよりも長くして無線回線の
有効利用を図ることが望ましい。あるいは、エリアが変
わった時にのみ位置の通知を行うようにすることも無線
回線の有効利用を図る上で有効である。
【0077】(8) 前記各実施形態では、許可領域外か
ら許可領域内に戻ったとき、端末5,17は一定時間に
亙って位置の通知を行うものとしているが、許可領域外
から許可領域内に戻ったら即座に通報データの出力を停
止するようにしても良い。
【0078】(9) 端末5,17に、例えば音、光、画
像あるいは振動などによって警報を発する機能を設け、
許可領域から外れたことを端末5,17の携帯者に対し
て報知するようにしても良い。このようにすれば、端末
5,17の携帯者が許可領域から外れたことを知って、
自ら許可領域に戻ることができるので、管理者が注意す
るなどの対処を行う手間を省くことができる。
【0079】(10) 前記各実施形態では、端末5,17
と管理部4,15,16との間での通報データの伝送は
基地局を介して行うものとしているが、管理部4,1
5,16に無線通信機能を設けて端末5,17と管理部
4,15,16との間で直接的に通信を行うようにして
も良い。
【0080】
【発明の効果】本発明は、移動体端末と、例えば管理部
などの管理装置とで位置通報システムを構成し、かつ前
記移動体端末に、予め設定された有効領域を示す有効領
域情報を記憶する例えば記憶部などの有効領域情報記憶
手段と、自己が存在している位置を認識する例えば自己
位置認識手段などの位置認識手段と、この位置認識手段
により認識された位置が前記有効領域情報記憶手段に記
憶された有効領域情報が示す有効領域から外れる領域外
れが生じているか否かを判定する例えば許可領域外れ検
出手段などの領域外れ判定手段と、この領域外れ判定手
段により領域外れが生じていると判定されたことに応じ
て、その旨を前記管理装置へと通知する例えば許可領域
外れ通知手段などの領域外れ通知手段とを具備し、また
前記管理装置に、前記移動体端末の領域外れ通知手段に
より領域外れが生じている旨の通知がなされたことに応
じて、所定の警報処理を行う、例えば警報表示制御手段
41cおよび警報部45からなる警報処理手段を備え
た。
【0081】また別の本発明は、移動体端末と、それぞ
れ異なるエリアを担当する複数の例えば管理部などの管
理装置とで位置通報システムを構成し、かつ前記移動体
端末に、予め設定された有効領域を示す有効領域情報を
記憶する例えば記憶部などの有効領域情報記憶手段と、
自己が存在している位置を認識する例えば自己位置認識
手段などの位置認識手段と、この位置認識手段により認
識された位置が前記有効領域情報記憶手段に記憶された
有効領域情報が示す有効領域から外れる領域外れが生じ
ているか否かを判定する例えば許可領域外れ検出手段な
どの領域外れ判定手段と、この領域外れ判定手段により
領域外れが生じていると判定されたことに応じて、その
旨を前記管理装置へと通知する例えば許可領域外れ通知
手段などの領域外れ通知手段と、前記位置認識手段によ
り認識された位置の管理を担当する管理装置が前記複数
の管理装置のいずれであるかの判定を行い、前記位置認
識手段により認識された位置が、ある管理装置が担当す
る位置から別の管理装置が担当する位置へと変化したこ
とを担当エリア変化として検出する例えば担当エリア外
れ検出手段などの担当エリア変化検出手段と、この担当
エリア変化検出手段により担当エリア変化が検出された
ことに応じて、その旨を前記管理装置へと通知する例え
ば担当エリア外れ通知手段などの担当エリア変化通知手
段とを具備し、また前記複数の管理装置のそれぞれに、
自己が担当するエリアに存在する移動体端末に対応する
識別情報を記憶する例えば担当エリア内端末テーブルな
どの担当端末情報記憶手段と、この担当端末情報記憶手
段に記憶された識別情報に対応する移動体端末の領域外
れ通知手段により領域外れが生じている旨の通知がなさ
れたことに応じて、所定の警報処理を行う、例えば警報
表示制御手段41cおよび警報部45からなる警報処理
手段と、前記担当端末情報記憶手段に記憶された識別情
報に対応する移動体端末の担当エリア変化通知手段によ
り担当エリア変化が生じた旨が通知されたことに応じ
て、当該通知を行った移動体端末の移動先を担当する管
理装置が前記複数の管理装置のうちのいずれであるかを
判定する例えば管理移管手段などの新担当判定手段と、
この新担当判定手段により判定された管理装置に対し、
該当移動体端末の管理の移管を通知するとともに、該当
移動体端末に対応する識別情報を前記担当端末情報記憶
手段から抹消する例えば管理移管手段などの担当端末移
管手段と、他の管理装置の前記担当端末移管手段によっ
て管理の移管が通知されたことに応じ、その通知で示さ
れる移動体端末に対応する識別情報を前記担当端末情報
記憶手段に記憶させる例えば担当エリア内端末登録手段
などの担当端末登録手段とを具備した。
【0082】これらの手段を講じたことで、移動体が移
動が許容された領域以外の領域に侵入した場合にその旨
を管理者に対して確実に報知することができ、これによ
り移動体の不適切な行動を簡易かつ確実に管理すること
を可能とする位置通報システムとなる。
【0083】さらに別の本発明によれば、前記領域外れ
通知手段を、領域外れが生じている旨を通知する際に、
位置認識手段により認識された位置を示す情報も管理装
置へと通知するようにし、かつ管理装置に、移動体端末
の前記領域外れ通知手段によって通知された当該移動体
端末の位置を表示する、例えば警報表示制御手段および
表示部からなる表示手段を備えたので、移動体が移動が
許容された領域以外の領域に侵入した場合に、その後に
おける上記移動体を追尾することで上記移動体の移動状
態を管理者に対して確実に報知することができ、これに
より移動体の不適切な行動を簡易かつ確実に管理するこ
とを可能とする位置通報システムとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る位置通報システム
の概念を示す図。
【図2】図1中の管理部4の構成を示す機能ブロック
図。
【図3】図1中の端末5の構成を示す機能ブロック図。
【図4】図3中の端末制御部51の処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図5】図2中の管理制御部41の処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図6】本発明の第2実施形態に係る位置通報システム
の概念を示す図。
【図7】図6中の管理部15,16の構成を示す機能ブ
ロック図。
【図8】図6中の端末17の構成を示す機能ブロック
図。
【図9】図8中の端末制御部51′の処理手順を示すフ
ローチャート。
【図10】図7中の管理制御部41′の処理手順を示す
フローチャート。
【符号の説明】
1,2,3,11,12,13,14…基地局 4,15,16…管理部 5,17…端末 6,7,8,18,19,20,21,22…電話回線 41,41′…管理制御部 41a…端末通報収集手段 41b…端末追尾処理手段 41c…警報表示制御手段 41d…担当外端末管理抑止手段 41e…管理移管手段 41f…担当エリア内端末登録手段 42…通信部 43,43′…記憶部 43a…担当エリア内端末テーブル 44…表示部 45…警報部 51,51′…端末制御部 51a…自己位置認識手段 51b…許可領域外れ検出手段 51c…許可領域外れ通知手段 51d…担当エリア外れ検出手段 51e…担当エリア外れ通知手段 52…アンテナ 53…無線部 54…記憶部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体端末と管理装置とからなり、 前記移動体端末に、 予め設定された有効領域を示す有効領域情報を記憶する
    有効領域情報記憶手段と、 自己が存在している位置を認識する位置認識手段と、 この位置認識手段により認識された位置が前記有効領域
    情報記憶手段に記憶された有効領域情報が示す有効領域
    から外れる領域外れが生じているか否かを判定する領域
    外れ判定手段と、 この領域外れ判定手段により領域外れが生じていると判
    定されたことに応じて、その旨を前記管理装置へと通知
    する領域外れ通知手段とを具備し、 また前記管理装置に、 前記移動体端末の領域外れ通知手段により領域外れが生
    じている旨の通知がなされたことに応じて、所定の警報
    処理を行う警報処理手段を備えたことを特徴とする位置
    通報システム。
  2. 【請求項2】 移動体端末と、それぞれ異なるエリアを
    担当する複数の管理装置とからなり、 前記移動体端末に、 予め設定された有効領域を示す有効領域情報を記憶する
    有効領域情報記憶手段と、 自己が存在している位置を認識する位置認識手段と、 この位置認識手段により認識された位置が前記有効領域
    情報記憶手段に記憶された有効領域情報が示す有効領域
    から外れる領域外れが生じているか否かを判定する領域
    外れ判定手段と、 この領域外れ判定手段により領域外れが生じていると判
    定されたことに応じて、その旨を前記管理装置へと通知
    する領域外れ通知手段と、 前記位置認識手段により認識された位置の管理を担当す
    る管理装置が前記複数の管理装置のいずれであるかの判
    定を行い、前記位置認識手段により認識された位置が、
    ある管理装置が担当する位置から別の管理装置が担当す
    る位置へと変化したことを担当エリア変化として検出す
    る担当エリア変化検出手段と、 この担当エリア変化検出手段により担当エリア変化が検
    出されたことに応じて、その旨を前記管理装置へと通知
    する担当エリア変化通知手段とを具備し、 また前記複数の管理装置のそれぞれに、 自己が担当するエリアに存在する移動体端末に対応する
    識別情報を記憶する担当端末情報記憶手段と、 この担当端末情報記憶手段に記憶された識別情報に対応
    する移動体端末の領域外れ通知手段により領域外れが生
    じている旨の通知がなされたことに応じて、所定の警報
    処理を行う警報処理手段と、 前記担当端末情報記憶手段に記憶された識別情報に対応
    する移動体端末の担当エリア変化通知手段により担当エ
    リア変化が生じた旨が通知されたことに応じて、当該通
    知を行った移動体端末の移動先を担当する管理装置が前
    記複数の管理装置のうちのいずれであるかを判定する新
    担当判定手段と、 この新担当判定手段により判定された管理装置に対し、
    該当移動体端末の管理の移管を通知するとともに、該当
    移動体端末に対応する識別情報を前記担当端末情報記憶
    手段から抹消する担当端末移管手段と、 他の管理装置の前記担当端末移管手段によって管理の移
    管が通知されたことに応じ、その通知で示される移動体
    端末に対応する識別情報を前記担当端末情報記憶手段に
    記憶させる担当端末登録手段とを具備したことを特徴と
    する位置通報システム。
  3. 【請求項3】 互いに異なる識別子を示した電波を送信
    する基地局を複数局備えておき、 位置認識手段は、前記基地局から送信される電波の受信
    を行い、受信できる電波が示す識別子とその電波の電波
    強度とに基づいて自己が存在している位置を認識するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の位置通
    報システム。
  4. 【請求項4】 位置認識手段および領域外れ判定手段
    は、自己が存在している位置の認識および領域外れの判
    定を所定の機会毎に繰り返し行い、また領域外れ通知手
    段は、領域外れ判定手段により領域外れが生じていると
    判定されているときにおける所定の機会毎に繰り返して
    領域外れが生じている旨の通知を行うことを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の位置通報シス
    テム。
  5. 【請求項5】 領域外れ通知手段は、領域外れが生じて
    いる旨を通知する際に、位置認識手段により認識された
    位置を示す情報も管理装置へと通知するようにし、 かつ管理装置には、移動体端末の前記領域外れ通知手段
    によって通知された当該移動体端末の位置を表示する表
    示手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4
    のいずれかに記載の位置通報システム。
JP2798796A 1996-02-15 1996-02-15 位置通報システム Pending JPH09218253A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7203493B2 (en) 2000-12-27 2007-04-10 Canon Kabushiki Kaisha Wireless communication system
JP2007192736A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Nippon Telegraph & Telephone West Corp 移動体監視システム
JP2020518797A (ja) * 2017-04-30 2020-06-25 ポイントム リミテッド ビーコンベースのポジション・アウェアネス・システム

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