JPH09218249A - 低オーバヘッド入力および出力境界走査セルを含む集積回路および該集積回路において試験動作を行う方法 - Google Patents

低オーバヘッド入力および出力境界走査セルを含む集積回路および該集積回路において試験動作を行う方法

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JPH09218249A
JPH09218249A JP8138638A JP13863896A JPH09218249A JP H09218249 A JPH09218249 A JP H09218249A JP 8138638 A JP8138638 A JP 8138638A JP 13863896 A JP13863896 A JP 13863896A JP H09218249 A JPH09218249 A JP H09218249A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICコア領域内に従来技術の境界走査セルよ
り少ない論理装置を必要とする境界走査セルを提供し、
小さいICコア領域を用いて、少なくとも従来技術の境
界走査セルの機能性を実現する。 【解決手段】 アナログ信号を搬送する信号経路を含む
集積回路において、試験電圧ノード(V+)からの試験
電圧が、該信号経路へスイッチング素子S2およびS3
を用いて印加され、該試験電圧は、調節可能出力増幅器
AOAまたは電圧保持素子VMEにより、前記試験電圧
ノード(V+)とは無関係に前記信号経路上に保持され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路(IC)
に関し、特に、ICの試験およびICの相互接続配線を
簡単化するための、ICの入力および出力ピンにおいて
構成される境界走査セルに関する。
【0002】
【従来の技術】境界走査試験は、本技術分野において公
知であり、その具体化および動作モードを詳述したIE
EE標準規格(IEEE1149.1)によってサポー
トされる。図1Aは、IC出力における境界走査試験に
用いるための従来技術の境界走査セルの論理構造を示
す。この境界走査セルは、入力マルチプレクサ(Mux
1)と、フリップフロップまたは他のラッチ回路のよう
な捕獲/シフトメモリ(Mem1)と、フリップフロッ
プまたは他のラッチ回路のような出力メモリ(Mem
2)と、出力マルチプレクサ(Mux2)と、を含む。
選択信号(選択1)はMux1を制御し、Mem1が、
直列データ入力、またはICのコア論理装置からのシス
テムデータ出力から、データをロードすることを可能な
らしめる。Mem1は、制御信号(制御1)に応答して
データをロードする。Mem1の出力は、Mem2への
入力であり、直列データとして出力される。Mem2
は、制御信号(制御2)に応答してMem1からのデー
タをロードする。選択入力(選択2)はMux2を制御
し、Mux2がICの出力バッファへ、Mem2の出力
またはICのコア論理装置からのシステムデータを出力
することを可能ならしめる。複数のこれらの境界走査セ
ルは、直列入力および出力線により直列に接続され、境
界走査レジスタを形成しうる。
【0003】図1Aにおいて、出力境界走査セル論理装
置は点線内に囲まれている。この境界走査セルは、IC
のコア論理装置からの出力を、ICの出力バッファに接
続する。該出力バッファは、それがMux2から受ける
論理レベルに応答して高(V+)または低(G)電圧を
出力する。前記境界走査セルは、前記コア論理装置と同
じ領域、すなわちコア領域内に実現される。多くの場
合、すなわちIEEE1149.1標準規格に述べられ
ている規則に従って具体化される時、前記境界走査セル
論理装置は、試験専用のものとなり、システム論理機能
と共用されない。このようにして、前記境界走査セル
は、ICの正規機能動作を妨害しない非介入性試験動作
のためにアクセスされうる。
【0004】IEEE1149.1標準規格は、境界走
査セルのための3タイプの試験動作、すなわちサンプル
試験動作(サンプル)、外部試験(Extest)、お
よび内部試験(Intest)を定めている。サンプル
は、1149.1において必要な試験モードである。サ
ンプル中においては、ICは正規動作状態にあり(すな
わち、ICのコア論理装置はMux2を経て前記出力バ
ッファに接続されており)、かつMux1およびMem
1は正規のIC出力データを捕獲しシフトアウトするよ
うに動作せしめられる。外部試験は、1149.1にお
けるもう1つの必要な試験モードである。外部試験中に
おいては、出力境界走査セルは、IC出力から試験デー
タを相互接続配線上へ駆動するのに用いられ、入力境界
走査セルは、IC入力において被駆動試験データを捕獲
するのに用いられる。このようにして、外部試験は、回
路板上のICの入力および出力間の相互接続配線を試験
するのに用いられうる。内部試験は、1149.1にお
けるオプションの試験モードである。内部試験中におい
ては、入力境界走査セルは、試験データをICのコア論
理装置へ駆動するのに用いられ、出力境界走査セルは、
該コア論理装置からの応答を捕獲するのに用いられる。
このようにして、内部試験はICコア論理装置を試験す
るのに用いられうる。
【0005】正規IC動作中においては、ICのコア論
理装置の出力は、Mux2を通過して出力バッファに至
り、該出力バッファによってIC外へ駆動される。従っ
て、正規モード中においては、IC出力の機能は、Mu
x2により導入される遅延以外は、境界走査セルにより
行われない。もし正規動作中において、サンプルが行わ
れれば、境界走査セルは、選択1および制御1入力を受
けてシステムデータを捕獲し、それを検査のために直列
出力を経てシフトアウトする。
【0006】試験動作中においては、ICのコア論理装
置の出力は、境界走査セルによって受けられ捕獲および
シフトされるが、Mux2は選択2によって制御され、
Mem2内に記憶されている試験データを出力バッファ
へ出力する。従って、試験モード中においては、ICコ
ア論理装置の出力機能は境界走査セルにより使用禁止に
される。もし試験動作中において、外部試験または内部
試験が行われれば、境界走査セルは選択1および制御1
入力を受けてシステムデータをMem1内へ捕獲し、そ
れを検査のために直列出力を経てシフトアウトする。M
em1がデータを捕獲しシフトしつつある間に、Mem
2は安定した試験データを出力ピンへ出力する。Mem
1が外部試験においてその捕獲およびシフト動作を完了
した後には、それは、Mem2内へロードされるべき新
しい試験データを含有する。Mem2は、制御2上の信
号に応答してMem1から該新しい試験データをロード
する。Mem2が該新しい試験データを受けた後、該デ
ータは、Mux2および出力バッファを経てICから出
力される。Mem2の目的は、Mem1がデータを捕獲
およびシフトしつつある間、ICの出力を所望の試験論
理状態にラッチすることである。Mem2がなければ、
すなわち、もしMem1の出力がMux2に直接接続さ
れていたとすれば、ICの出力は、データがMem1内
に捕獲され、Mem1を経てシフトされている時、論理
状態間で遷移(すなわちリプル)することになろう。
【0007】サンプル、外部試験、および内部試験動作
を行う図1Aの境界走査セルの例は、図1Bのタイミン
グ図に示されている。図1Bのタイミング図および全て
の以下のタイミング図において、制御1および制御2信
号に関する「C」の表示は、低−高−低の信号シーケン
スを示し、これは、図示されている回路例においては、
Mem1およびMem2のそれぞれにデータを記憶させ
るための制御を与える。選択1および選択2上の論理的
0および1のレベルは、Mux1およびMux2の動作
の制御に用いられる論理レベルを示す。また、制御1の
7つの「C」信号は、全ての例のタイミング図に用いら
れている。制御1の最初の「C」信号は、Mem1内へ
のデータの捕獲を示し、制御1の以下6つの「C」信号
は、6つの直列に接続された境界走査セル回路を経ての
データのシフトを示す。
【0008】図2には、図1Aの境界走査セルの公知の
改良が示されている。この改良は、Mux2を、ICの
出力バッファのバッファ領域内に構成することにより行
われる。ICのバッファ領域内への試験論理装置の配置
換えは、システム(非試験)論理機能用のICのコア論
理装置内の領域を解放する。ICのコア領域内に必要と
される論理装置は、それぞれの必要とされる出力境界走
査セル用のMux2の大きさだけ減少せしめられる。こ
れは、ICのコア領域内のオーバヘッドとして、境界走
査セルのMux1、Mem1、およびMem2のみを残
す。ICのコア領域内に配置され、かつ経路選択される
必要のある境界走査セル論理装置の量は減少せしめられ
る。図2の境界走査セルは、図1Aのそれと正確に同様
に動作する。
【0009】図3Aは、図1Aの境界走査セルのもう1
つの公知の改良を示す。この改良は、1990年にディ
ー・ブハブサー(D.Bhavsar)により、IEE
Eソサイェティ・プレス・パブリケーション(IEEE
Society Press Publicatio
n)第183−189頁の「相互接続の短絡試験を助け
るセル設計(Cell Designs that H
elp Test Interconnection
Shorts)」に説明されている。この改良は、外部
試験中に出力バッファからの論理出力がMem1におい
て捕獲され且つシフトアウトされることを可能ならしめ
る。この特徴は、ピン間の短絡を検出すること、または
出力バッファ外へ駆動されるべく意図された論理レベル
と矛盾する電圧または接地電位を供給すること、を可能
ならしめる。例えば、外部試験中において、論理的1が
Mem2から駆動されれば、出力バッファは論理的1を
出力として駆動しようとする。しかし、もし出力バッフ
ァの出力が接地へ短絡されていれば、高電流(または低
インピーダンス)経路が出力バッファ内にV+から頂部
トランジスタを経て接地まで存在し、それは出力バッフ
ァの損傷または破壊を起こしうる。同様にして、もしM
em2が論理的0を出力として駆動しつつあり、出力バ
ッファの出力が供給電圧へ短絡されていれば、高電流
(または低インピーダンス)経路が底部トランジスタを
経て接地(G)まで存在し、やはり出力バッファの損傷
または破壊を起こす。図3Aの境界走査セルは、第3マ
ルチプレクサ(Mux3)と、第3選択入力(選択3)
と、入力バッファと、の追加により、これらの短絡条件
の検出を可能ならしめる。入力バッファは、出力バッフ
ァの出力における論理状態を入力する。Mux3は、シ
ステムデータと、入力バッファを経ての出力バッファの
論理状態と、を入力され、これらの信号の選択された1
つをMux1の1入力へ出力する。この例においては、
Mux3は、もし選択3が低(内部試験)ならばシステ
ム論理を選択し、もし選択3が高(外部試験)ならば出
力バッファ状態を選択する。このようにして、Mem1
は、サンプルおよび内部試験中にはICのコア論理装置
からのシステムデータを、また外部試験中には入力バッ
ファからの試験データを、捕獲してシフトする。
【0010】サンプル、外部試験、および内部試験動作
中の図3Aの境界走査セルの例は、図3Bのタイミング
図に示されている。図3Aの境界走査セルはまた、出力
が短絡されうる時間の短縮を可能ならしめる。図3Cの
タイミング図においては、完全な外部試験動作の後に、
外部試験1(すなわち、Mem1の捕獲およびシフトお
よびMem2の更新)と、短絡外部試験動作すなわち外
部試験2(すなわち、Mem1の捕獲のみ(シフトな
し)およびMem2に捕獲されたデータの更新)と、が
行われうることがわかる。外部試験2の動作は、出力か
らの試験データが、出力における電圧矛盾を修正するた
めに更新されてMem2内へ送られることを可能ならし
める。例えば、もし外部試験1の動作が、IC出力が接
地へ短絡さている場合に、出力バッファに論理的1を出
力することを意図したものであり、外部試験2の動作が
(接地への前記短絡により)論理的0を捕獲して更新し
たとすれば、出力バッファが(V+から頂部トランジス
タを経てGに至る)高電流状況にあった時間量は、外部
試験1の更新ステップから外部試験2の更新ステップへ
行くのに要するTCK周期数まで減少せしめられ、TC
Kは、例えば、IEEE1149.1の試験クロックで
ある。次の完全な外部試験動作(外部試験3)は、論理
的0を捕獲してシフトアウトし、短絡外部試験動作(外
部試験2)によって起こされる、接地への短絡および結
果として生じるMem2の状態の変化を表示する。もし
接地への短絡が存在していなかったならば、外部試験2
の動作は、外部試験1の動作からの論理的1によりMe
m2を再ロードしているはずであり、外部試験3の動作
は、IC出力における論理的1を確認しているはずであ
る。
【0011】このアプローチは、電圧矛盾がIC出力に
存在しうる時間量を減少させるが、修正外部試験走査動
作を実行するのに要する時間、すなわち図3Cにおける
外部試験1から外部試験2までの更新時間は、なお出力
バッファを危険にさらしうる。また、ICが最初に、そ
の正規モードにおいて電源投入される時は、短絡による
出力矛盾は、試験モードに、もし入ったとして、入る前
に延長された時間量の間存在しうる。それゆえ、図3A
の境界走査セルは、図1Aの境界走査セルに比し短絡検
出および修正の改善を与えるが、それは該修正を行うた
めの時間を必要とし、ICが直ちにその正規モード動作
に入る場合は、電源投入における保護を与えない。ま
た、図3Aの境界走査セルは、短絡検出および修正の特
徴を実現するために、追加のMux3、選択3信号、お
よび入力バッファを必要とする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上を考慮すると、よ
り小さいICコア領域を用いて、少なくとも従来技術の
境界走査セルの機能性を実現することが望ましい。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的のために、本発
明は、ICコア領域内に従来技術の境界走査セルよりも
少ない論理装置を必要とする境界走査セルを提供し;出
力境界走査セルの一部としてのIC出力バッファと、入
力境界走査セルの一部としてのIC入力バッファとを利
用し;従来技術の境界走査セル内のMem2の機能を行
うラッチ可能な入力および出力バッファ回路を提供し;
ICコア領域における境界走査セル論理装置の削減を容
易ならしめるためにMux2およびMem2の機能をI
C入力および出力両バッファ内に統合し;外部試験動作
中において出力ピン上の短絡条件を直ちにかつ非同期的
に検出し且つ修正しうる、境界走査セルと出力バッファ
との組合せを提供し;ICが最初正規モードにおいて電
源投入される時に、出力ピン上の短絡条件を直ちにかつ
非同期的に検出し且つ修正しうる、境界走査セルと出力
バッファとの組合せを提供し;また、IC出力バッファ
が短絡により損傷され、または破壊されることを阻止す
る、ICの電源投入の方法およびプロシージャを提供す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図4Aおよび図6Aは、図1A、
図2、および図3Aの従来技術の出力境界走査セルの全
ての特徴に、改善された短絡検出および修正方法を加え
たものを含み、しかもICのコア領域内に必要とする論
理装置が顕著に少ない、本発明による代表的な出力境界
走査セルを示す。図4Aおよび図6Aの境界走査セル
は、従来技術の出力境界走査セルにまさる以下の改善点
を提供する;(1)境界走査セルの機能性の増大;
(2)境界走査セル論理装置のオーバヘッドの減少;
(3)出力バッファの短絡保護の改善。図4Aの境界走
査セルは、必要とされる1149.1のサンプルおよび
外部試験動作のみを行うように設計されているが、図6
Aの境界走査セルは、必要とされるサンプルおよび外部
試験動作と、オプションの内部試験動作とを行うように
設計されている。
【0015】図4Aにおいては、境界走査セル論理装置
は、Mux1と、Mem1と、2つの伝達ゲート(TG
1およびTG2)と、ラッチバッファと、を含む。図4
Aにおいては伝達ゲートが用いられているが、3安定バ
ッファのような、他の信号転送またはスイッチング素子
もまた用いられうる。図5には、TG1およびTG2と
して働きうる伝達ゲート構造および3安定バッファの例
が示されている。従来技術のMem2機能は、IC出力
バッファと、ラッチバッファと、TG2と、の組合せに
よって実現される。Mem2機能およびICコア論理装
置は、このようにしてIC出力バッファを共用する。従
来技術の例のMux2機能は、TG1およびTG2によ
って実現される。IC出力バッファの出力は、ラッチバ
ッファの入力に接続されている。ラッチバッファの出力
は、出力バッファの入力に接続されている。この構成に
おいては、ラッチ可能出力バッファ40は、TG1およ
びTG2が使用禁止にされた時に得られる。ラッチ動作
は、出力バッファの出力が該出力バッファの入力を駆動
することを可能ならしめるラッチバッファ帰還によって
実現される。
【0016】ICの正規動作においては、TG1は使用
可能にされてシステムデータを出力バッファの入力へ通
過させ、TG2は使用禁止にされる。ICの試験動作に
おいては、TG2は使用可能にされてMem1からの試
験データを、(Mem2として働く)ラッチ可能出力バ
ッファ40の入力へ通過させ、TG1は使用禁止にされ
る。ラッチバッファは、TG1またはTG2が使用可能
にされた時にいずれもがラッチバッファの出力をオーバ
ドライブ(overdrive)しうるよう、十分に弱
い出力を有するように設計される。しかし、TG1およ
びTG2が使用禁止にされた時、ラッチバッファからの
出力は、出力バッファの入力にIC出力から帰還された
論理レベルを保持し、それによってMem2の機能を行
うラッチ機構を与えるのに十分である。もし所望なら
ば、TG1およびTG2の一方または双方は、ICのコ
ア領域内の境界走査セル論理装置の量をさらに、Mux
1およびMem1ほどの小ささまで削減するために、I
Cの出力バッファ領域内に実現されうる。Mux2およ
びMem2機能の位置は、図4Aにおいては、図1A、
図2、および図3Aの従来技術の例と比較すると、逆に
されており、すなわち、Mem2機能(TG2、ラッチ
バッファ、および出力バッファ)は、Mux2機能(T
G1およびTG2)の後に現れている。
【0017】サンプル動作中においてはICは正規モー
ドにあり、その場合、選択2はTG1を使用可能にし、
制御2はTG2を使用禁止にする。制御2信号は正規動
作中においては活動状態にはなく、低に留まってTG2
を使用禁止にする。制御2を非活動状態に保つ1つの方
法は、正規動作中においてそれを選択2信号によりゲー
トオフすることである。正規動作モードにおいては、I
Cのコア論理装置の出力(システムデータ)は、TG1
を通過してラッチ可能出力バッファ40へ入力され、I
C外へ駆動される。従って、正規動作中においては、I
C出力の機能は、TG1により導入される遅延を除外す
れば、境界走査セルにより影響されない。サンプル中に
おいては、境界走査セルは選択1および制御1入力を受
けて、TG1からMux1へのシステムデータ出力をま
ずMem1内へ捕獲し、次に該捕獲データを検査のため
に直列出力を経てシフトアウトする。従来技術のセル
は、サンプル中にMux2へ入るシステムデータを捕獲
するが、図4Aの境界走査セルはTG1から出るシステ
ムデータを捕獲する。サンプル動作中の該境界走査セル
の例は、図4Bのタイミング図に示されている。このタ
イミング図は、制御2が正規動作中(従ってサンプル
中)低に留まってTG2が使用可能にならないように保
証していることを除外すれば、従来技術のセルに対する
ものと同じである。
【0018】外部試験動作中においては、選択2はTG
1を使用禁止にし、従ってICコア論理装置を使用禁止
にして、データをラッチ可能出力バッファ40へ出力し
ないようにする。図4Aの境界走査セルが、最初外部試
験動作状態にされた時、ラッチ可能バッファ40は、M
em1からの出力をロードされる必要がある。これを実
現するために、プレロード信号が制御2上に出力されて
TG2を使用可能にし、Mem1からの論理値をラッチ
可能出力バッファ40へ駆動する。制御2上の前記プレ
ロード信号がなくなった後、TG2は使用禁止にされ、
ラッチバッファが前記論理値をIC出力に保持するのに
用いられる。ラッチ可能出力バッファのこのプレローデ
ィングは、セルが外部試験動作モードにされた最初の時
に必要とされる。この最初のプレロード動作が行われた
後、Mem1からラッチ可能出力バッファへの全ての他
の論理転送は、従来技術の境界走査セルにおいて説明さ
れたMem1からMem2への転送と同様に、すなわち
制御2入力に応答して行われる。
【0019】外部試験動作モードにおいては、ラッチ可
能出力バッファ40が安定試験データを出力している間
に、ラッチバッファの出力が捕獲およびシフトのために
Mux1へ入力される。Mux1の、ラッチバッファの
出力への接続は、図3Aの従来技術の境界走査セルにお
けるように、IC出力の観察を可能ならしめる。外部試
験動作中においては、境界走査セルは、選択1および制
御1入力を受けて、IC出力ピンデータをMem1内へ
捕獲し、次にそれを検査のために直列出力を経てシフト
アウトする。Mem1がデータを捕獲またシフトしつつ
ある間、TG2は制御2によって使用禁止にされて、ラ
ッチ可能出力バッファ40が安定試験データを出力ピン
に保持することを可能ならしめる。Mem1がその捕獲
およびシフト動作を完了した後、それはラッチ可能出力
バッファ40内へロードされるべき新しい試験データを
含有している。ラッチ可能出力バッファ40は、その新
しい試験データを、制御2の信号に応答してMem1か
らTG2を経てロードされる。ラッチ可能出力バッファ
40が新しい試験データを受けた時、該データは出力ピ
ンへ直接出力される。従来技術のセルのMem2は、新
しい試験データを出力ピンへ、まず該データをMux2
を通過させることにより、すなわち直接出力バッファへ
送らずに、出力する。外部試験動作中の境界走査セルの
例は、図4Bのタイミング図に示されている。外部試験
動作の開始時、最初に論理値をMem1からラッチ可能
出力バッファ40へ転送するための、上述の制御2上の
プレロード信号は、図4Bのタイミング図に示されてい
ないが、図4Bの外部試験動作に入った時すでに発生し
終わっていることに注意すべきである。また、図4Aの
セルは、短絡検出および修正機能を行うために図3Aの
従来技術の選択において必要とされた追加のMux3お
よび選択3信号を必要としない。
【0020】図6Aにおいて、境界走査セル論理装置
は、Mux1と、Mem1と、3つのトランジスタゲー
ト(TG1、TG2、およびTG3)と、ラッチバッフ
ァと、を含む。図4Aおよび図6Aの境界走査セルは、
図6AがTG1およびTG2の出力と、ラッチ可能出力
バッファ40への入力と、の間にTG3を含むことを除
外すれば、同じである。TG1およびTG2は、例えば
図5に示されているような、任意のタイプの信号転送素
子でありうるが、TG3は信号を双方向に伝送しえなけ
ればならない。それゆえ、TG3は、図5の伝達ゲート
の例、または他のタイプの双方向性信号伝達素子のよう
に動作する必要がある。TG3の双方向性動態の理由は
後述される。TG1、TG2、およびTG3の1つまた
はそれ以上は、ICの出力バッファ領域内にラッチ可能
出力バッファ40の一部として構成することができ、そ
れによりICコア領域内の試験論理装置の量は、Mux
1およびMux2ほどの小ささに削減される。
【0021】ICの正規動作においては、TG1および
TG3が使用可能にされてシステムデータを出力バッフ
ァの入力へ通過させ、TG2は使用禁止にされる。IC
の試験動作においては、TG2およびTG3が使用可能
にされて試験データをMem1から出力バッファの入力
へ通過させ、TG1は使用禁止にされる。TG3が使用
可能にされた時は、それはラッチバッファの出力をオー
バドライブして、システムまたは試験データを出力ピン
へ通過させる。TG3が使用禁止にされた時は、ラッチ
バッファは、IC出力から出力バッファの入力への帰還
を保持して、試験データを出力ピンにラッチし保持す
る。
【0022】サンプル動作中においてはICは正規モー
ドにあり、その場合、選択2はTG1を使用可能にし、
転送信号はTG3を使用可能にし、また制御2はTG2
を使用禁止にする。正規動作モードにおいては、ICの
コア論理装置の出力は、TG1およびTG3を通過して
ラッチ可能出力バッファ40から出力される。サンプル
中においては、境界走査セルは選択1および制御1入力
を受けて、TG1からMux1へのシステムデータ出力
をまずMem1内へ捕獲し、次に該捕獲データを検査の
ために直列出力を経てシフトアウトする。従って、この
サンプル動作は、図4Aのセルに対して説明されたもの
と同じである。サンプル動作中の図6Aの境界走査セル
の例は、図6Bのタイミング図に示されている。
【0023】外部試験動作中においては、選択2はTG
1を使用禁止にし、従ってICコア論理装置を使用禁止
にして、データをラッチ可能出力バッファ40へ出力し
ないようにする。図6Aの境界走査セルが、最初外部試
験動作状態にされた時、ラッチ可能バッファ40は、M
em1からの出力をロードされる必要がある。これを実
現するために、プレロード信号が制御2および転送上に
出力されてTG2およびTG3を使用可能にし、Mem
1からの論理値をラッチ可能出力バッファ40へ駆動す
る。プレローディングの後、ラッチ可能出力バッファ、
TG2およびTG3は使用禁止にされ、ラッチ可能出力
バッファがプレロードされた論理値を出力ピンに保持す
ることを可能ならしめる。
【0024】外部試験動作の捕獲ステップ中において
は、TG2は制御2により使用禁止にされ、かつTG3
は転送信号により瞬間的に使用可能にされて、ラッチバ
ッファの出力がMux1を経てMem1内へ捕獲されう
るようにする。この捕獲ステップの後、TG3は使用禁
止にされ、外部試験動作が行われる。ラッチ可能出力バ
ッファ40は、シフトステップ中ラッチバッファ帰還に
より安定状態に留まる。転送信号によるTG3の瞬間的
使用可能化は、IC出力が図3Aの従来技術の境界走査
セルにおけるように捕獲されることを可能ならしめる
が、図3Aのセルにおいて必要とされた追加のMux3
および選択3信号のオーバヘッドはない。Mem1がそ
の捕獲およびシフト動作を完了した後、それはラッチ可
能出力バッファ40内へロードされるべき新しい試験デ
ータを含有している。ラッチ可能出力バッファは、その
新しい試験データを、制御2および転送信号によるTG
2およびTG3の瞬間的使用可能化に応答して、Mem
1からロード(更新)する。ラッチ可能出力バッファ4
0は、該データが転送された後にTG2およびTG3が
使用禁止にされた時、該新しい試験データを出力ピンに
保持する。
【0025】外部試験動作中の図6Aの境界走査セルの
例は、図6Bのタイミング図に示されている。ここで
も、外部試験動作の開始時、最初に論理値をMem1か
らラッチ可能出力バッファ40へ転送するための、上述
の制御2および転送上のプレロード信号は、図6Bのタ
イミング図に示されていないが、図6Bの外部試験動作
に入った時すでに発生し終わっていることに注意すべき
である。また、外部試験の捕獲および更新動作中におけ
るTG3の双方向性動態にも注意すべきである。捕獲動
作中、TG3は転送信号によって使用可能にされ、デー
タを、ラッチ可能出力バッファ40からMux1を経て
Mem1へ通過させるが、更新動作中は、TG3は転送
信号によって使用可能にされ、データをMem1からラ
ッチ可能出力バッファ40へ通過させる。
【0026】図6Aにおける内部試験動作中において
は、選択2はTG1を使用禁止にし、従ってICコア論
理装置を使用禁止にして、データをラッチ可能出力バッ
ファ40へ出力しないようにする。図6Aの境界走査セ
ルが、最初内部試験動作状態にされた時、ラッチ可能バ
ッファ40は、外部試験動作において説明したように、
Mem1からの試験データをプレロードされる。
【0027】内部試験動作の捕獲ステップ中において
は、TG1は選択2により瞬間的に使用可能にされる
が、TG2およびTG3は使用禁止状態に留まる。TG
1の瞬間的使用可能化は、ICコア論理装置からのシス
テムデータが、Mux1を経てMem1内へ捕獲されう
るようにする。TG3は使用禁止にされているので、ラ
ッチ可能出力バッファ40の状態は、捕獲ステップ中保
持される。捕獲ステップの後、捕獲されたデータがMe
m1からシフトアウトされる時、TG1は、TG2およ
びTG3と共に使用禁止にされる。選択2によるTG1
の瞬間的使用可能化は、図1A、図2、および図3Aの
従来技術の内部試験動作において説明したように、IC
のシステムデータが捕獲され且つシフトされることを可
能ならしめる。Mem1がその捕獲およびシフト動作を
完了した後、それはラッチ可能出力バッファ40内へロ
ード(更新)されるべき新しい試験データを含有してい
る。ラッチ可能出力バッファ40は、その新しい試験デ
ータを、制御2および転送信号によるTG2およびTG
3の瞬間的使用可能化に応答して、Mem1からロード
する。ラッチ可能出力バッファ40は、TG2およびT
G3が再び使用禁止にされた時、該新しい試験データを
保持する。内部試験動作中の前記境界走査セルの例は、
図6Bのタイミング図に示されている。ここでも、内部
試験動作の開始時、最初に論理値をMem1からラッチ
可能出力バッファ40へ転送するための、上述の制御2
および転送上のプレロード信号は、図6Bのタイミング
図に示されていないが、図6Bの内部試験動作に入った
時すでに発生し終わっていることに注意すべきである。
【0028】外部試験および内部試験中に、Mem1の
データをラッチ可能出力バッファ40内へロード(更
新)する上述の方法は、(後述されるように)出力ピン
短絡保護のために好ましいが、別のロード方法も可能で
ある。該別の方法は、外部試験および内部試験に入った
時直ちに、図4Aのセルにおける制御2と、図6Aのセ
ルにおける制御2および転送信号と、が起動されて、図
4AのTG2と、図6AのTG2およびTG3と、のそ
れぞれを使用可能にすることを除外すれば、上述の方法
と同様である。この条件は、データがMem1において
捕獲またシフトされつつある時を除外すれば、外部試験
および内部試験中有効である。この別の方法を用いる
と、TG2(図4A)またはTG2およびTG3(図6
A)が、Mem1が試験データを捕獲またシフトしつつ
ある時以外の全ての時刻において、Mem1の試験デー
タをラッチ可能出力バッファ40へ出力する。捕獲およ
びシフト動作中においては、制御2または制御2および
転送信号が(例えば、図4Aおよび図6Aに関して上述
されたように)必要なように操作され、適切なデータ
(外部試験における出力データまたは内部試験における
ICデータ)をMem1において捕獲させ、またシフト
させる。捕獲およびシフト動作が完了した後、制御2ま
たは制御2および転送信号が、再びTG2またはTG2
およびTG3を使用可能にして、試験データをラッチ可
能出力バッファ40へ転送する。Mem1のデータをラ
ッチ可能出力バッファ40へ通過させるための、制御2
または制御2および転送信号の前述の瞬間的起動ではな
く、この別の方法は、Mem1の捕獲およびシフト動作
中を除外して、Mem1のデータをラッチ可能出力バッ
ファへ連続的に転送するために、制御2または制御2お
よび転送上の連続的レベルを用いる。この別の制御方法
を用いた制御2または制御2および転送信号の操作は、
図4Cおよび図6Cのタイミング図に示されている。
【0029】瞬間的な制御2または制御2および転送信
号を用い、それらの信号を使用可能化レベルに保持しな
い1つの利点は、瞬間的起動が、TG2またはTG2お
よびTG3が短時間中に試験データをラッチ可能出力バ
ッファ40へ通過させることを可能ならしめ、次にラッ
チバッファが該試験データを出力ピンにラッチし保持す
ることを可能ならしめることである。制御2または制御
2および転送信号の使用可能化状態への保持は、ラッチ
バッファ帰還機能の短絡修正作用を無視し、強制的にT
G2またはTG2およびTG3をして試験データを連続
的にラッチ可能出力バッファ40へ駆動せしめる。
【0030】例えば、もしIC出力ピンに接地への短絡
が存在し、瞬間的制御方法が論理的1をMem1からラ
ッチ可能出力バッファ40へ転送するために用いられた
とすれば、該ラッチ可能出力バッファは、(制御2また
は制御2および転送信号の時間中に)一時的に出力を強
制的に論理的1にする。しかし、瞬間的制御がなくなっ
た後には、ラッチ可能出力バッファ40は、ラッチバッ
ファからの出力帰還により直ちに、論理的1の出力から
論理的0の出力へスイッチし、従ってIC出力ピンにお
ける電圧コンテンションを除去する。もし別の(連続
的)制御方法が、論理的1をMem1からラッチ可能出
力バッファ40へ連続的に転送するために用いられたと
すれば、該ラッチ可能出力バッファは、制御2または制
御2および転送信号が高にセットされている限り、短絡
した出力を連続的に強制的に論理的1にしようとするは
ずである。この場合、瞬間的制御方法の連続的制御方法
にまさる利点は、それが、短絡(または他の電圧コンテ
ンション)条件が出力ピン上に存在しうる時間を減少さ
せ、従って出力バッファが損傷または破壊される可能性
を減少させることである。
【0031】図4Aおよび図6Aの境界走査セルは、従
来技術の図3Aにおいて用いられている方法にまさる改
善された短絡保護を与える。図3Aにおいては、接地ま
たは供給電圧(論理的0または1)への短絡は、連続し
た走査動作(外部試験1および外部試験2)を行うこと
によって修正される。図3Aの方法は、短絡された出力
が、外部試験1における試験データの更新から外部試験
2における試験データの更新へ行くのに要するTCK周
期数の間保持されることを可能ならしめる。IEEE1
149.1の試験の標準タイミングを例として用いる
と、上述の外部試験1および外部試験2の更新ステップ
間には、最小限4TCK周期が存在しなければならな
い。図3Aの従来技術の境界走査セルを用いると、短絡
は出力ピンに少なくとも4TCK周期の間存在する。T
CK周波数は、例えば1Hzのシングルステップ速度か
ら、例えば20MHzのフリーランニング速度までに及
びうる。低電流出力バッファは、完全な破壊なしに一定
の持続時間の短絡を許容しうるが、高電流出力バッファ
はそうでない。たとえ出力バッファが、4TCK周期の
間短絡された後正常に動作しているように見えても、そ
れは該短絡により、その推定使用寿命をかなり減少さ
せ、早期の予期しない故障を起こすように劣化せしめら
れうる。また、多ピン短絡を生じて、更新ステップ間に
おいて複数の出力バッファにストレスを与え、IC内に
熱を発生せしめうる。
【0032】図4Aおよび図6Aの本発明の境界走査セ
ルを用いる場合、ラッチ可能出力バッファ40は、制御
2(図4A)または制御2および転送信号(図6A)の
瞬間的制御方法と組合わせて用いられる時、出力バッフ
ァが強制的に短絡条件にされうる時間をかなり減少させ
る。例えば、制御2または制御2および転送信号は、更
新中の1/2TCK周期のみの間TG2またはTG2お
よびTG3を瞬間的に使用可能化するようにされうる。
該瞬間的更新可能化がなくなった後、ラッチバッファは
帰還を行って、出力短絡条件を直ちに修正する。短絡修
正時間を、図3Aの境界走査セル(4TCK周期)と、
図4Aおよび図6Aの境界走査セル(1/2TCK周
期)と、の間で比較すると、本発明のセルは、従来技術
のセルが短絡を修正するのに要する時間の12.5%で
短絡を修正する。従って、本発明は、外部試験または内
部試験動作中に出力バッファが劣化または破壊される可
能性を減少させる。本発明により短絡保護のこの改善が
与えられる理由は、ラッチ可能出力バッファ40が直ち
に且つ非同期的に、ラッチバッファを帰還機構として用
いる出力バッファの入力と出力との間の論理差を修正す
ることによる。
【0033】IC内に3状態(3S)出力バッファが用
いられる時は、図1Aの従来技術の境界走査セルは、図
7に示されているように、データ入力に、また3状態出
力バッファの3状態制御入力に、置かれる。これらの境
界走査セルは、システムデータおよび3状態制御を、3
状態バッファへ入力しうるようにする。
【0034】図8は、図4Aと同様の境界走査セルがど
のようにして3状態出力バッファを制御するのに用いら
れうるかの例を示す。正規動作中においては、図8の3
状態(3S)バッファは、ICのコア論理装置からの3
S制御出力により使用可能または使用禁止にされる。試
験動作においては、該3状態バッファは、図8の境界走
査セル80のラッチ可能出力バッファ81内に記憶され
ている試験データにより使用可能または使用禁止にされ
る。図8の境界走査セル80は、図4Aおよび図6Aに
示されているIC出力バッファを用いる代わりに、正規
データバッファ82を用いてラッチ可能出力を発生する
ことに注意すべきである。図8のセル80の動作は、図
4Aにおけると同様である。境界走査セル80は、図4
Aおよび図6Aに示されているIC出力バッファを用い
る代わりに、正規データバッファ82を用いてMem2
の機能を作っているが、セル80は、たとえ該セルの一
部としての出力バッファを用いていなくても、必要とす
る論理装置は、図1Aおよび図7の従来技術のセルより
も依然として少ない。
【0035】図9は、図1Aの従来技術の境界走査セル
が、どのようにIC入力において用いられるかの例を示
す。正規のIC動作中においては、該セルは、入力バッ
ファの出力からのデータを、Mux2を経てICのコア
論理装置へ通過させる。試験モード中においては、該セ
ルは、Mem2からの試験データを、Mux2を経てI
Cのコア論理装置へ通過させる。いずれのモードにおい
ても、入力バッファからのシステムデータは、サンプル
動作に関して前述したように、Mem1において捕獲さ
れかつシフトアウトされうる。試験モード中において
は、図9のタイプのセルは、ICのコア論理装置への入
力を、Mem2およびMux2の使用により、更新動作
間において安定状態に保持することを可能ならしめる。
この安定した試験データの保持は、リセット、使用可能
化、などのような非同期IC入力においては重要であ
る。このアプローチに関する公知の問題は、Mux2の
出力がコア論理装置を駆動するために、入力バッファの
強い出力駆動能力の利用が妨げられることである。多く
の場合、コア論理装置に対し必要な駆動を与えるため
に、Mux2の出力には(点線で示されている)大形デ
ータバッファ90が必要とされる。この高駆動データバ
ッファ90は、論理装置のオーバヘッドを増大させ、ま
た入力データ信号経路に追加の遅延を導入する。
【0036】図10は、IC入力に構成された本発明に
よる代表的境界走査セルを示す。この境界走査セルは、
2部分をなすように示されている。第1部分100は、
Mux1と、Mem1と、TG2と、を含み、第2部分
101は、TG1と、IC入力バッファおよびラッチバ
ッファから構成されるラッチ可能入力バッファ103
と、を含む。図10の境界走査セルの回路素子は、IC
内のどこにでも配置されうるが、図10の例において
は、第1部分100は、ICコア論理装置領域内に構成
され、第2部分101は、IC入力バッファ領域内に構
成される。図9の従来技術の境界走査セルのMem2機
能は、TG2と、IC入力バッファと、ラッチバッファ
と、の組合せにより、図10の入力境界走査セル内に実
現される。また、図9の従来技術のセルのMux2機能
は、図10においてはTG1およびTG2によって実現
される。
【0037】サンプル中においては、TG1が選択2に
より使用可能にされてデータを、入力バッファを経てI
Cコア論理装置へ入力し、TG2は制御2により使用禁
止にされる。選択1および制御1入力は印加されると、
TG1から出力されたデータが、Mem1において捕獲
されかつシフトアウトされて、サンプル動作を実現する
ことを可能にする。外部試験中においては、TG1が、
選択2により使用可能にされて、Mem1が選択1およ
び制御1信号に応答してICへのデータ入力を捕獲しか
つシフトアウトすることを可能にする。内部試験中にお
いては、TG1は、選択2により使用禁止にされて、外
部信号妨害を阻止し、一方Mux1、Mem1、および
TG2は、図4Aの前述のセルと同様に操作されて、
(1)ラッチ可能入力バッファ103の出力からの試験
データを捕獲し、(2)直列入力から直列出力までデー
タをシフトし、(3)ICコア論理装置へ入力されるべ
き、ラッチ可能入力バッファ103の入力への新しい試
験データを更新する。該ラッチ可能入力バッファは、図
4Aに関して前述したようにラッチ可能出力バッファ4
0がプレロードされたのと同様に、内部試験の開始時に
Mem1からの試験データをプレロードされる。図10
のセルは、入力バッファがコア論理装置を駆動すること
を可能にし、従って図9の追加の高駆動データバッファ
90の必要と、それが導入する信号遅延とを解消する。
【0038】図11においては、IC入力に別の代表的
境界走査セルが構成されている。図11の境界走査セル
は、第2部分111がラッチ可能入力バッファ103の
入力にTG3を含んでいること以外は、図10のものと
同様である。TG3は、図11のセルが、外部試験中に
ICコア論理装置へ安全な論理値を入力することを可能
ならしめる。図9の従来技術の境界走査セルのMem2
機能は、TG2と、TG3と、IC入力バッファと、ラ
ッチバッファと、の組合せにより、図11の入力境界走
査セル内に実現される。また、図9の従来技術のセルの
Mux2機能は、図11においては、TG1、TG2、
およびTG3によって実現される。
【0039】サンプル中においては、TG1およびTG
3が選択2および転送信号により使用可能にされて、デ
ータを入力バッファを経てICコア論理装置へ入力し、
TG2は制御2により使用禁止にされる。選択1および
制御1入力は印加されると、TG1から出力されたデー
タが、Mem1において捕獲されかつシフトアウトされ
て、サンプル動作を実現することを可能にする。外部試
験中においては、TG1が、選択2により使用可能にさ
れて、Mem1が選択1および制御1信号に応答してI
Cへのデータ入力を捕獲しかつシフトアウトすることを
可能にする。外部試験においては、TG3は、転送信号
により使用禁止にされて、ラッチ可能入力バッファ10
3が、捕獲およびシフト動作中にICコア論理装置への
安定したデータを保持することを可能ならしめ、それは
該コア論理装置が試験中に入力ピンへの論理入力を受け
るのを阻止する。転送信号は、該コア論理装置への安全
なデータを連続的に保持するように制御されることがで
き、または制御2およびTG2と共に、それぞれの走査
動作の終わりにMem1からラッチ可能入力バッファ1
03への新しい試験データを更新するように制御される
ことができる。内部試験中においては、TG1は、選択
2により使用禁止にされて、外部信号妨害を阻止し、一
方Mux1、Mem1、およびTG2は、図6Aの前述
のセルと同様に操作されて、(1)ラッチ可能入力バッ
ファ103の出力からの試験データを捕獲し、(2)直
列入力から直列出力までデータをシフトし、(3)IC
コア論理装置へ入力されるべき、ラッチ可能入力バッフ
ァ103への新しい試験データを更新する。内部試験ま
たは外部試験の開始時に、TG2およびTG3は、図6
Aに関して前述したようにラッチ可能出力バッファ40
がプレロードされたのと同様に、Mem1からラッチ可
能入力バッファ103へデータをプレロードするように
操作される。図11の入力境界走査セルの構成は、入力
バッファがコア論理装置を駆動することを可能にし、従
って図9の追加の高駆動データバッファ90の必要と、
それが導入する信号遅延とを解消する。
【0040】従って、上述の本発明が提供する諸利点に
は以下のものが含まれる:図4Aにおいては、TG2
と、ラッチバッファと、出力バッファと、の組合せが、
従来技術の境界走査セルのMem2の機能を実現し、従
って試験論理のオーバヘッドをかなり減少させる;図6
Aにおいては、TG2およびTG3と、ラッチバッファ
と、出力バッファと、の組合せが、従来技術の境界走査
セルのMem2の機能を実現し、従って試験論理のオー
バヘッドをかなり減少させる;図4AのTG1およびT
G2の一方または双方、および図6AのTG1、TG
2、およびTG3の1つまたはそれ以上は、ICの出力
バッファ領域内へ統合されることにより、ICのコア論
理装置内に必要とされる境界走査論理装置を、Mem1
およびMux1ほどの小ささまで削減しうる;図4Aに
おいては、TG1およびTG2が、従来技術の境界走査
セルのMux2の機能を実現し、従って試験論理のオー
バヘッドをかなり減少させる;図6Aにおいては、TG
1、TG2、およびTG3が、従来技術の境界走査セル
のMux2の機能を実現し、従って試験論理のオーバヘ
ッドをかなり減少させる;図4Aおよび図6Aの境界走
査セルは、図3Aの従来技術の境界走査セルにおいて必
要とされた第3マルチプレクサ、選択制御、および短絡
外部試験動作の追加を要することなく、ラッチバッファ
帰還経路を経て、IC出力ピンの論理状態を試験するこ
とを可能にする;図6AのTG3は双方向性のものであ
り、出力ピンデータが外部試験の捕獲操作中にMem1
へ通過せしめられることを可能にし、またMem1デー
タが外部試験または内部試験の更新操作中に、出力ピン
のラッチ可能出力バッファへ通過せしめられることを可
能にする;該ラッチ可能出力バッファは、出力バッファ
のIC出力における電圧レベルの矛盾の、即座の非同期
的修正を準備する;図8からわかるように、正規データ
バッファは、IC出力バッファの代わりに用いられてM
em2の機能を実現することができる;図4Aおよび図
6Aの出力境界走査セル構造は、図10および図11に
示されているように、IC入力において用いられるよう
にされうる;従来技術の入力境界走査セルのMem2の
機能は、TG2および帰還ラッチバッファ(図10)、
またはTG2および帰還ラッチバッファおよびTG3
(図11)を、IC入力バッファと組合わせて用いるこ
とにより実現されうる;従来技術の入力境界走査セルの
Mux2の機能は、TG1およびTG2(図10)、ま
たはTG1、TG2、およびTG3(図11)により実
現されうる;図10および図11の入力境界走査セル
は、IC入力バッファが、従来技術のセルのMux2出
力における高駆動データバッファの必要を解消して、前
記コア論理装置を駆動することを可能にする。
【0041】多重ICを含むプリント配線板および他の
マルチチップモジュールは、通常は、ICを正規動作モ
ードにするよう構成された、ICの試験論理装置により
電源投入され、その場合例えば、ICコア論理装置はI
C出力バッファに直接接続されて、IC外への駆動を行
う。しかし、新たに組立てられたプリント配線板または
他のマルチチップモジュールは、1つまたはそれ以上の
IC出力ピンを、接地、供給電圧、または他のICピン
へ短絡させる欠陥を含みうる。もしそのような欠陥が、
新たに組立てられたマルチチップモジュールの電源投入
時に存在すれば、短絡したICピンを駆動する出力バッ
ファであって、ICのコア論理装置に直接接続された該
出力バッファは、試験が行われうる前に該短絡により損
傷を受けうる。従って、本発明は、短絡の試験が終わる
まで、ICがデータを出力バッファへ出力するのを阻止
するように、図4Aおよび図6Aの境界走査セルを用い
るための、構造、方法、およびプロシージャを提供す
る。
【0042】図12は、TG1が、選択2信号の代わり
にANDゲート120から出力される信号により制御さ
れることを除外すれば、図4Aの境界走査セルと同じ構
造および動作の境界走査セルを示す。前記ANDゲート
は、2つの入力、すなわち選択2および使用禁止を受け
る。図4Aに関連して前述された全ての信号は、図12
においても同様に働く。使用禁止信号およびANDゲー
トは、図4Aと図12との間の相違である。ANDゲー
トは、それぞれの境界走査セルの必要な部品ではなく、
むしろIC内の複数の出力境界走査セルへの入力となる
出力を有する単一ゲートである。
【0043】ICが電源投入される時、使用禁止信号は
低にセットされる。使用禁止信号の信号源は、IC入力
ピンでありうる。電源投入の際、使用禁止信号が低であ
る時は、ラッチ可能出力バッファ40はICコア論理装
置により駆動されず、IC出力はラッチバッファからの
帰還に応答して安定状態になる。もしIC出力に接地へ
の短絡が存在していたとすれば、該安定状態は論理的0
になるはずである。もし短絡が存在しなかったとすれ
ば、該安定状態は、ラッチバッファにより入力された論
理レベルになるはずである。ラッチバッファは、IC出
力が接地または供給電圧へ短絡されていない時に、ラッ
チ可能出力バッファ40の振動を避けるために、ヒステ
リシスをもつように設計されうる。
【0044】低使用禁止信号は、TG1によりコア論理
装置を出力バッファから隔離するためにのみ役立つの
で、図4Aに関連して上述したように、それは外部試験
動作に影響を及ぼさない。従って、上述のようにICが
電源投入された後には、図4Aに関連して前述したよう
に、外部試験動作が行われうる。外部試験動作状態にな
ると、境界走査セルは短絡した出力を試験するように操
作される。境界走査セルの外部試験部分は、TG1のみ
に対する使用禁止信号によって使用禁止にされないこと
に注意することは重要である。もし短絡が検出されれ
ば、それらは修理される。短絡の修理後、または無短絡
の決定後、ICは正規動作状態に置かれ、その機能を使
用可能にする。すなわち、境界走査セルは正規モードに
セットされ、使用禁止信号は非活動状態にされる。電源
投入から、出力の使用禁止へ、外部試験動作へ、さらに
(もし試験に合格したならば)正規動作へ、のこの順序
付けは、IC出力を、従来技術の境界走査セルに用いら
れる従来の電源投入方法による損傷から保護する方法を
与える。出力短絡が存在しないことを確認するため、ま
たは短絡を識別して修理するための、外部試験動作が行
われ終わるまで、出力バッファはICのコア論理装置に
より駆動されないので、このプロシージャは、IC出力
が常に電圧矛盾にさらされることを阻止する。
【0045】前記使用禁止信号は、ICを含む新たに組
立てられた回路板の最初の電源投入に際して用いられる
ことを必要とするのみである。回路板上のICの出力短
絡試験が終わった後は、将来の電源投入操作がICを直
ちに正規動作に入らせるように、使用禁止信号の信号源
(例えばピン)は、非活動化されるか、または除去され
る。しかし、代わりに、使用禁止信号を、例えば、回路
板が電源投入される毎に、または回路板が電源投入され
る時選択的に、所望のように用いることもできる。
【0046】図13は、図6Aの境界走査セルが前記安
全な電源投入機能を含むよう、どのように設計されうる
かを示す。図12のセルと同様に、使用禁止信号は、図
13のセルが外部試験動作を行うことを阻止せず、それ
はTG1のみを使用禁止にする。
【0047】上述の本発明が提供する諸利点には以下の
ものが含まれる:新たに組立てられた回路板またはマル
チチップモジュールのための短絡試験プロシージャおよ
び保護方法;IC出力ピンが電源投入に際して矛盾のな
い状態になることを可能ならしめる使用禁止機能;IC
が正規動作に入ることを可能にする前の短絡試験施行;
IC出力ピンに短絡がないことを保証するための、電源
投入における諸ステップのシーケンス;IC出力バッフ
ァ内に設計された帰還、およびたとえ出力が短絡されて
いても安全なICの電源投入を可能ならしめる、コア論
理装置出力を使用禁止にする能力。
【0048】図14は、図6AのTG3の使用の必要な
くサンプル、外部試験、および内部試験の動作を行い、
従って、試験および正規双方のIC動作中における信号
の遅延を解消する、別の出力セルの設計を示す。図14
の出力セルは、図4Aおよび図6Aの2つの入力Mux
1の代わりに、3入力マルチプレクサ(Mux1)と、
追加の選択制御信号(選択入力)とを用いている。図1
4のMux1は、コア論理装置からの入力(システムデ
ータ)と、ラッチ可能出力バッファ40からの入力と、
直列入力と、を受ける。コア論理装置からのシステムデ
ータをMux1へ直接入力することにより、内部試験中
において図6AのTG3により与えられる信号隔離能力
の必要はなくなる。サンプル動作においては、図14の
TG1は使用可能にされTG2は使用禁止にされて、正
規のシステムデータ流を可能ならしめる。サンプル動作
中においては、前述のように、Mux1は、システムデ
ータをMem1へ入力して捕獲およびシフトアウトさせ
るように制御される。外部試験においては、前述のよう
に、図14のTG1は使用禁止にされ、TG2はラッチ
可能出力バッファ40への試験データを更新するように
操作される。外部試験動作中においては、前述のよう
に、Mux1は、出力ピンデータをMem1へ入力して
捕獲およびシフトアウトさせるように制御される。内部
試験においては、図14のTG1は使用禁止にされ、T
G2は前述のようにラッチ可能出力バッファへの試験デ
ータを更新するように操作される。内部試験動作中にお
いては、前述のように、Mux1は、システムデータを
Mem1へ入力して捕獲およびシフトアウトさせるよう
に制御される。
【0049】図14の代表的セルにおいては、サンプル
および内部試験中におけるシステムデータおよび試験デ
ータ信号の捕獲は、該信号がTG1を通過することを必
要ととしないが、図4Aおよび図6Aのセルは、サンプ
ルおよび内部試験動作中にそれぞれTG1を通過するシ
ステムデータおよび試験データ信号を捕獲およびシフト
アウトすることができ、それはTG1信号経路を検査す
る。しかし、特殊なTG1経路試験動作は、図14のM
ux1がTG1の出力からのシステムデータまたは試験
データを捕獲し且つシフトアウトできるように定められ
うる。
【0050】図15は、図11のTG3の使用の必要な
くサンプル、外部試験、および内部試験の動作を行い、
従って、試験および正規双方のIC動作中における信号
の遅延を解消する、別の入力セルの設計を示す。図15
の入力セルは、図4Aおよび図10および図11の2つ
の入力Mux1の代わりに、3入力マルチプレクサ(M
ux1)と、追加の選択制御信号(選択入力)とを用い
ている。図15のMux1は、入力ピンからの入力と、
ラッチ可能入力バッファ103の入力からの入力と、直
列入力と、を受ける。入力ピンデータをMux1へ直接
入力することにより、外部試験中において図11のTG
3により与えられる信号隔離能力の必要はなくなる。そ
のわけは、図15のセル構成においては、TG1がその
機能を行うからである。サンプル動作においては、図1
5のTG1は使用可能にされTG2は使用禁止にされ
て、正規のシステムデータ流を可能ならしめる。サンプ
ル動作中においては、前述のように、Mux1は、ラッ
チ可能入力バッファ103からのデータをMem1へ入
力して捕獲およびシフトアウトさせるように制御され
る。外部試験においては、図11に関して前述したよう
に、図15のTG1は使用禁止にされ、TG2はMem
1からの試験データを更新するように操作される。外部
試験動作中においては、前述のように、Mux1は、入
力ピンデータをMem1へ入力して捕獲およびシフトア
ウトさせるように制御される。内部試験においては、前
述のように、図15のTG1は使用禁止にされ、TG2
はMem1からラッチ可能入力バッファ103への試験
データを更新するように操作される。内部試験動作中に
おいては、図11に関して前述したように、Mux1
は、ラッチ可能入力バッファ103の出力からのシステ
ムデータをMem1へ入力して捕獲およびシフトアウト
させるように制御される。
【0051】図16には、図15のセルと同様のセルが
示されており、該セルは、TG2の出力をラッチ可能入
力バッファ103の入力に結合せしめるための、また該
ラッチ可能入力バッファの出力をMux1の入力に結合
せしめるための、別個の接続を有する。このセルの動作
は、図15におけると同じである。相違は、Mem1か
ら(TG2を経ての)ラッチ可能入力バッファへのデー
タ更新動作と、ラッチ可能入力バッファからMem1へ
のデータ捕獲動作とが、図15のセル内に示されている
同じ接続(すなわち共用信号経路)を経てではなく、別
個の接続(すなわち別個の異なる信号経路)を経て行わ
れることのみである。図15においては、ラッチ可能入
力バッファ103からのデータ出力は、ラッチバッファ
を経由する帰還経路を経てMem1内に捕獲されるが、
図16においては、ラッチ可能入力バッファ103から
のデータ出力は、該ラッチ可能入力バッファの出力とM
ux1との間の直接接続を経てMem1内に捕獲され
る。ラッチ可能入力バッファへのデータを更新し、ラッ
チ可能入力バッファからのデータを捕獲する、別個の接
続の代表的な利点は以下の通りである:(1)Mux1
/Mem1/TG2試験回路に対する別個の接続を経
て、入力が制御可能であり、出力が観測可能であること
による、入力バッファを試験する能力;入力ピンからT
G1を経てラッチ可能入力バッファ103に至る入力信
号パフォーマンスを改善する、TG1により駆動される
負荷の削減(Mux1の入力はこの負荷から除かれ
る)。
【0052】図14、図15、および図16の入力およ
び出力セルは、図4A、図6A、図10、および図11
のセルに対して前述された利点と同じ利点を有する。図
14の出力セルはまた、図12の出力セルに関して前述
したように制御されて、電源投入短絡保護を行うことも
できる。
【0053】これまでの議論は、ディジタル回路に用い
るための新しい境界走査セルの説明に限定されていた
が、本発明の概念はアナログ回路にも適用される。今日
アナログ境界走査セルは、P1149.4と呼ばれるI
EEE標準規格により発展せしめられつつある。IEE
E P1149.4に提案されているアナログ試験のア
プローチは、1993年の国際試験会議議事録(Int
ernationalTest Conference
Proceedings)」に発表されたパーカー
(Parker)による「アナログ試験可能性バスのた
めの構造および測定学(Structure and
Metrology for an Analog T
estability Bus)」と題する論文に説明
されている。パーカーの論文は、アナログ境界走査方法
を提示していおり、該アナログ境界走査方法は、アナロ
グ出力におけるアナログ境界走査セルが論理レベルを出
力するようにセットされ、アナログ入力におけるアナロ
グ境界走査セルがそれらの論理レベルを捕獲して、出力
と入力との間の相互接続を検査する点では、ディジタル
境界走査試験と同様である。
【0054】図17は、アナログ回路の入力および出力
におけるアナログ境界走査セルに対する、パーカー論文
の基本構想を示す。ディジタル試験動作は、図17にお
いてコア切断(CD)と呼ばれているスイッチと、スイ
ッチVおよびGと、ディジタルレシーバ(DR)と、に
関係する。図18の、パーカー論文のアナログ境界走査
セルの詳細図は、スイッチVおよびGの開閉と、データ
の捕獲(C4)と、を制御する走査セルC3およびC4
を含む。
【0055】図18において:(1)走査セルC3およ
びC4はそれぞれ、データを捕獲およびシフトするため
の捕獲/シフトメモリ(C)と、該捕獲/シフトメモリ
からの更新されたデータを記憶するための更新メモリ
(U)とを含む;(2)更新メモリの出力には、Vおよ
びGがつねに同時に閉じないようにするためにゲーティ
ングが必要とされる。そのわけは、それらが同時に閉じ
ると、VおよびGの両端に接続された電圧間に高電流経
路を与えるからである;(3)DR、V、およびGは、
CDのアナログコアから見た反対側に接続される。すな
わち、それらは信号がアナログコアから出ていく、また
はアナログコアに到着する、線の相互接続点に接続され
る。その場所においてはアナログ境界走査セルの諸素子
がすぐ近くにあって、静電気放電保護回路のような入力
および出力回路に結合せしめられる;(4)試験中にお
いては、セルが接続されている線は、CDによってコア
から隔離されているので、セルに関連するアナログ信号
の入力または出力性は無関係である;(5)CDがさま
ざまに構成されうることは公知である。すなわち、それ
は、線をアナログコアから切断するために開く直列スイ
ッチとして構成でき、または切断効果はアナログコア内
のアナログ出力増幅器の出力の使用禁止(3状態化)か
らも得られうる。
【0056】図19Aは、アナログ回路と、アナログま
たは混合信号デバイス内のアナログ出力増幅器(OA)
と、の間に配置された、本発明による代表的アナログ境
界走査セル(ABSC)を示す。この、および全ての以
下の、ABSCの例においては、OAは、アナログ回路
が正規または試験動作状態にある時、出力端子191を
駆動する回路である。OAは、利得1の電圧ホロワのよ
うな完全な増幅器回路でありえ、またはそれは、増幅器
回路の出力トランジスタ段でありえ、該増幅器回路の残
余の諸部品はアナログ回路内に存在する。前記ABSC
は、Mux1およびMem1と、スイッチング素子S
1、S2、S3、およびS4(これらの例は図5に示さ
れている)と、DRと、電圧帰還素子(VFE)と、O
Aと、を含む。Mux1およびMem1は、前述のよう
に動作してデータを捕獲し、シフトする。DRは、図1
8の従来技術のセルのDRが行ったように、アナログ回
路出力上の電圧を、電圧スレショルド(VT)と比較
し、比較の結果をMux1へ出力する。VTは、前記デ
バイス内の固定内部電圧によって与えられうるが、該デ
バイスへの外部入力によりVTを与え、VTレベルを変
化させうるようにし、異なる出力電圧レベルと比較する
DRの能力を改善することが好ましい。試験モード中に
おいては、VFEおよびOAは、図4Aの帰還ラッチバ
ッファおよび出力バッファが、ラッチ可能出力バッファ
(LOB)40を形成するのと同様に、調節可能出力増
幅器(AOA)を形成するように動作する。
【0057】正規動作中においては、S1が、図4Aの
選択2信号と同様の切断制御(DC)信号により閉じら
れ、OAを経てのアナログ回路からの機能出力を可能な
らしめる。正規動作においてはVFEは使用禁止にさ
れ、あるいはもし使用可能にされればS1により容易に
オーバドライブされ、機能出力のパフォーマンスに衝撃
を与えることはない。VFEは、OAの出力からOAの
入力へ帰還を行うので、もしOAが内部的にS1または
S2によって駆動されなければ、または外部出力端子1
91に接続された何かによって強く駆動されても、OA
からの出力電圧は保持される。これは、図4AのLOB
において帰還ラッチバッファが論理状態を保持するのと
同様である。OAとVFEとの組合せは、ABSCが試
験モードにある時、AOA機能を有する。試験モードに
おいては、AOA機能は更新メモリ機能として役立つ。
【0058】図19Bおよび図19Cには、VFE機能
を与えるために用いられうる2つの回路例が示されてい
る。他の回路構成もまた、VFE機能を実現するために
用いられうることを理解すべきである。図19BのVF
E回路の例は、試験モード中に(制御入力Cにより)閉
成/使用可能化されて、OAの入力と出力との間の帰還
を与えることができ、また正規機能モード中に開放/使
用禁止化されうる。図19BのVFEの例は、OAの入
力と出力との間の帰還を与えるのに用いられうる、弱い
利得1の帰還増幅器である。
【0059】ABSCを試験モードにする前に、試験デ
ータがMem1内へシフトされる。試験データが入力さ
れると、S1がDCによって開かれてAOAをアナログ
回路から隔離し、S2が更新制御信号UCによって閉じ
られてAOAを、Mem1内のデータにより選択された
出力電圧レベル、すなわちV+またはV−、まで予充電
する。この動作は、図4Aに関して前述された動作と同
様である。S1によって与えられる隔離もまた、試験中
に図17および図18のCDが行う隔離と同様である。
従来技術の図17および図18の隔離技術と、図19A
のABSCの隔離技術と、の間の1つの相違は、図18
の従来技術のセルがCDによって隔離を行う時、IC端
子に接続されたままである機能性アナログ回路はない
が、図19Aの出力端子にはOAが接続されたままであ
り、ABSCの出力端子と残部との間に位置する。
【0060】図19AのABSCの出力部分は、スイッ
チS2、S3、およびS4と、AOAとを含む。S3お
よびS4は、試験中に高および低電圧出力レベルとして
用いられる電圧V+およびV−に接続されている。S3
およびS4を操作する選択制御は、Mem1から行われ
る。Mem1は、一時に1つのスイッチを閉じるように
のみ制御する。この例においては、もしMem1が低レ
ベルを出力すれば、S4が閉じられ、S3が開かれて、
もしMem1が高レベルを出力すれば、S3が閉じら
れ、S4が開かれる。データがMem1により捕獲さ
れ、かつシフトされる時、その出力は高と低との間で遷
移(リプル)し、それがS3およびS4を繰返し開閉す
る。しかし、捕獲およびシフト中におけるS3およびS
4の開閉の効果は、S2を開くことによりAOAから隔
離される。捕獲およびシフト動作が完了した後、(図4
Aに関して前述された制御2信号と同様の)更新制御
(UC)がS2を瞬間的に閉じて、Mem1内のデータ
によって選択された電圧レベルがAOA内に記憶され、
かつAOAから出力されることを可能ならしめる。
【0061】図19Aにおいて、捕獲/シフト動作中に
は、S2の位置がAOAをS3およびS4からの出力リ
プルから隔離する。S2のこの隔離効果は、単一メモリ
(Mem1)が、更新動作中にAOAから出力されるべ
き2つの電圧レベル(V+またはV−)間の選択を行う
ために用いられうるようにする。すなわち、図19Aの
ABSCは、単一の電圧選択メモリを必要とするのみで
ある。これとは対照的に、図18の従来技術のセルは、
V+レベルおよびV−レベルを選択するための4つのメ
モリ(C3およびC4のCおよびU)と、これら2つの
電圧レベルが同時に選択されるのを阻止するためのゲー
ティングと、を必要とする。図19AにおけるS2とA
OAとの組合せは、図18の従来技術のセルの2つの更
新メモリ(V+に対するU、およびV−に対するU)の
代わりとなる。OAが、従来技術および図19Aの双方
における機能動作に必要であることを認識すると、図1
9AのABSCが、図18の従来技術のセルの4つのメ
モリ(C3およびC4のCおよびU)と、ゲーティング
とを、1つのメモリ(Mem1)と、1つのスイッチS
2と、VFEと、に代えていることがわかる。アナログ
出力毎の試験論理オーバヘッドのこの節約は有利であ
る。例えば、図18の従来技術のセルのゲーティング領
域が、図19AのABSCのS2およびVFE領域に等
しいと仮定すると、図19AのABSCの、従来技術セ
ルにまさる領域節約は、4メモリ対1メモリ、すなわち
75%である。
【0062】OAが出力電流駆動を行うので、スイッチ
S2からS4までは大電流容量スイッチである必要はな
い。同様にして、試験電圧基準V+およびV−は、大電
流駆動能力を有する必要はない。これは、試験電圧と、
スイッチVおよびGとが、ICからの出力駆動用の十分
大きい電流容量をもたなければならない図18の従来技
術のセルとは対照的である。従って、スイッチS3およ
びS4は、図18におけるそれらの対応物であるVおよ
びGよりも小さい回路領域を必要とする。もしVFEが
スイッチ(図19B)として実現され、S2が閉じる時
開き、S2が開く時閉じるならば、S2はVFEをオー
バドライブするのに十分な電流容量さえ必要としない。
【0063】S2は、S3およびS4と、アナログ出力
信号経路との間に配置されて、リプル隔離および更新機
能を行うように図示されているが、S3およびS4が、
もし該隔離および更新機能を行うように制御されるとす
れば、S3およびS4は直接アナログ信号経路に接続さ
れうるはずである。S2の使用の代表的利点は、それが
アナログ信号経路上の負荷を単一スイッチ(S2)に制
限し、かつ単一スイッチ(S2)は、隔離および更新動
作を行うために2つのスイッチ(S3およびS4)より
も簡単に制御されることである。
【0064】図23は、S3およびS4が直接アナログ
信号経路に接続されている前述の構成の代表的実施例を
示す。図23においては、スイッチS3およびS4はA
NDゲートAの出力により制御される。UCが低である
時に、S3およびS4は開かれる。UCが高である時に
は、Mem1の出力が、S3(Mem1の出力=1の
時)またはS4(Mem1の出力=0の時)を閉じる。
図23の1つの利点は、UCが低である時S3およびS
4が走査経路から隔離され、従って走査動作中にS3お
よびS4の不必要な電力消費動作が避けられることであ
る。
【0065】図19AのABSCの入力部分(Mux1
およびMem1)は、DRから出力されたデータを捕獲
し、シフトアウトする。正規モードにおいては、DRか
ら捕獲されるデータは、図19Aに示されているよう
に、VTをアナログ回路から出力された電圧と比較した
結果である。試験モードにおいては、ABSCは、VT
を、従来技術の図18におけるように出力線から直接受
けた電圧とではなく、DRがAOAの帰還素子(VF
E)から受けた電圧と比較した結果として得られたデー
タを捕獲する。図19Aにおいては、試験モードの捕獲
ステップ中において、S1およびS2が共に開かれ、V
FEをDRへの入力の唯一のドライバとして残すことに
注意すべきである。
【0066】捕獲中においてはS2が開かれているの
で、もしV+およびV−ノードの一方が外部的にアクセ
ス可能であり、(破線の接続によって示されているよう
に)VTに接続されていれば、所望の電圧基準がV+ま
たはV−ノードを経てVTに印加され、捕獲動作におい
てDRにより用いられうる。すなわち、VTはV+また
はV−によって外部アクセス可能であり、そのような外
部アクセスのための専用端子の必要はない。V+および
V−ノードはまた、図19Aに示されているように、S
2が開かれている間に、IC内における他の応用のため
に利用可能である。
【0067】試験モード中における図19AのABSC
の独自の特徴は、AOAの以下の能力である:(1)正
規の出力負荷が駆動されつつある限り、AOA内に前に
記憶された出力電圧レベルを保持し、または(2)もし
予期しない出力負荷が駆動されつつあれば、AOA内に
前に記憶された出力電圧レベルを自動的に修正する。例
えば、もしAOAの出力がもう1つのデバイスを駆動
し、そのデバイスが、電圧コンテンション、電圧クラン
ピング、または高電流なしに、AOAからの更新された
V+およびV−電圧レベルの双方を電気的に受け入れる
ことができれば、AOAは、S2の更新動作間において
所望電圧を保持する。これらの場合のそれぞれの例は、
以下に与えられる。
【0068】以下は電圧コンテンションの例である。も
しS2からの更新動作に続くAOAからの電圧出力が1
0ボルトであり、この出力が、例えば5ボルトのもっと
強い電圧源とのコンテンションにあったとすれば、AO
Aはその出力電圧を、VFEによって与えられる帰還に
より、他の電圧源の5ボルトレベルに等しくなるように
速やかに調節する。この調節は、該2つの電圧源間の電
流を最小化する。図18の従来技術のセルは、不利なこ
とに電圧コンテンションおよび高電流出力の状況を継続
する。
【0069】以下は電圧クランピングの例である。もし
S2からの更新動作に続くAOAからの電圧出力が10
ボルトであり、この出力が、5ボルトにクランプするツ
ェナダイオードを駆動したとすれば、AOAはその出力
電圧を、VFEによって与えられる帰還により、5ボル
トのツェナに等しくなるように速やかに調節する。図1
8の従来技術のセルは、不利なことに電圧矛盾および高
電流出力の状況を継続する。
【0070】以下は高電流の例である。もしS2からの
更新動作に続くAOAからの電圧出力が−10ボルトで
あり、この出力が、例えば、製造の欠陥により接地へ短
絡されたとすれば、AOAはその出力電圧を、VFEに
よって与えられる帰還により、接地電位に等しくなるよ
うに速やかに調節する。この調節は、接地への短絡から
AOAへ流れ込む電流を最小化する。図18の従来技術
のセルは、不利なことに電圧矛盾および高電流入力の状
況を継続する。
【0071】試験モード中において、図19AのABS
Cは更新制御(UC)を受け、S2の瞬間的閉成により
選択された電圧レベル(V+またはV−)によってAO
Aを予充電する。この電圧レベルは、AOAから出力さ
れて、接続されているデバイスの入力を駆動する。DR
へのVTはV+とV−との間の電圧レベルにセットさ
れ、DRが、もしAOAの出力電圧がVTより大きけれ
ば論理的1を出力し、あるいはもしAOAの出力電圧が
VTより小さければ論理的0を出力することを可能なら
しめる。AOAの出力電圧は、AOA内のVFEを経て
DRへ入力される。捕獲およびシフト動作中において
は、図19AのABSCの入力部分(Mux1およびM
em1)と、駆動されるデバイスのアナログ入力セルの
同様の入力部分(すなわち、DR、Mux1、およびM
em1)とは、DRからの論理レベルをロードし、かつ
シフトアウトする。これは、以下のことを準備する;
(1)駆動するABSCの出力電圧レベルの試験、
(2)受取るアナログ入力セルの入力電圧レベルの試
験、(3)駆動するセルと、受取るセルとの間の相互接
続の試験。
【0072】VTを外部的に制御することの利点は、A
OAから出力されるべく意図された電圧が実際に出力さ
れているかどうかの診断試験を可能にすることである。
例えば、もし10ボルトが意図された出力電圧であれ
ば、VTは9.5ボルトにセットされうる。もしAOA
が満足な駆動を行い、出力に10ボルトを保持すれば、
DRは、9.5ボルトのVTを、VFEからの帰還を経
た10ボルトのAOAの電圧出力と比較する。10ボル
トの出力レベルを受けると、DRは、ABSCの入力部
分へ論理的1を出力する。この論理的1は、捕獲され且
つシフトアウトされて、AOAが、意図された10ボル
トの出力を出力し且つ保持しえたことを表示する。しか
し、前述の電圧クランピングの例においては、意図され
たAOAの出力電圧は、調節されて5ボルトまで下げら
れる。DRへ入力されたこの5ボルトは論理的0を生
じ、それはABSCの入力部分において捕獲され且つシ
フトアウトされて、AOAが、意図された10ボルトの
出力を出力し且つ保持しえなかったことを表示する。
【0073】繰返して;(1)外部的に制御可能なVT
を調節し、(2)捕獲およびシフト動作を行い、かつ
(3)捕獲されたデータを検査することにより、AOA
がどのような電圧レベルに調節されたかを決定すること
ができる。どのような電圧調節がアナログ出力において
なされたかを決定するこの能力は、該調節を生ぜしめて
いるものについての洞察を与える。例えば、調節が接地
または供給電圧へ行われたことの決定は、短絡が、アナ
ログ出力と、接地または供給電圧との間に存在する可能
性を示すはずである。AOAは、その出力電圧を矛盾す
る電圧レベルに等しいように調節しうるので、上述の診
断試験を行うのに必要な時間の間それが接続されている
アナログ出力または信号源/デバイスに対する、高電流
が流れた結果としての損傷は発生しないことに注意する
ことは重要である。
【0074】図20Aは、OAの入力へ更新された電圧
を保持するための電圧保持素子(VME)を用いてお
り、その他の点では図19AのABSCと同様な、もう
1つの代表的ABSCを示す。試験モードにおけるVM
Eの機能は、更新中にS2からの電圧を受け入れ、その
電圧を次の更新時までOAの入力に保持することであ
る。正規動作においては、VMEの機能は使用禁止にさ
れ、あるいはもし使用可能にされれば、アナログ回路か
らの機能性出力により容易にオーバドライブされる。図
20Bには、前記VMEの機能を与えるために用いられ
うる回路の1例が、スイッチトキャパシタ回路であるよ
うに示されている。該スイッチトキャパシタ回路は、一
端をアナログ信号経路に、他端をキャパシタに接続され
たスイッチ201を含む。該キャパシタは、スイッチ2
01と接地との間に接続されている。アナログ回路の正
規モード中においては、スイッチ201は制御入力Cに
よって開かれて、キャパシタ負荷を、アナログ出力信号
に影響を及ぼさないように隔離する。試験モードに入っ
た時は、スイッチ201は制御入力Cによって閉じられ
て、キャパシタをアナログ信号経路に接続する。また、
試験モードに入った時は、S2が瞬間的に閉成/使用可
能化されて、該キャパシタを、Mem1によって選択さ
れた電圧レベル、すなわちV+またはV−、まで充電す
る。キャパシタに蓄えられた電圧レベルはOAの入力を
駆動し、OAは次にアナログ出力を駆動する。後の更新
動作中においては、S2が瞬間的に閉成/使用可能化さ
れて、新しい電圧レベルを該キャパシタに充電し、該キ
ャパシタは次にOAを経てアナログ出力から駆動され
る。捕獲およびシフト動作中においては、S2が開放/
使用禁止化され、キャパシタがS3およびS4からのリ
プル電圧を受けるのを阻止する。VMEの機能を実現す
るのに、他の回路も用いられうることを理解すべきであ
る。
【0075】図21には、3状態アナログ出力信号用の
代表的ABSCが示されている。3状態ABSC212
は、アナログ出力信号経路上の図19AのABSC21
1と、3状態制御経路上の図20Aに示されているもの
と同様のABSC210と、を含む。正規モードにおい
ては、両ABSC210および211は使用禁止にされ
(S1は閉じられ、S2は開かれる)、アナログ回路は
3状態アナログ出力の動作を調整する。試験モード中に
おいては、制御経路ABSC210は、3状態出力増幅
器(3SOA)とVFEとを含む3状態調節可能出力増
幅器(3SAOA)が、使用可能にされるか、使用禁止
にされるかを制御する。試験モード中においては、信号
経路ABSC211が、3SAOAからの電圧出力を制
御し且つ観察する。制御経路ABSC210は、制御経
路から電圧を受けるDRと、V+とV−との間の例えば
中間点にセットされたVTと、を有するように図示され
ている。制御経路ABSC210のV+およびV−は、
信号経路ABSC211のV+およびV−と同じであっ
ても、異なってもよいが、3SAOAを使用可能/使用
禁止にするのに十分なものでなければならない。制御経
路ABSCのDR部分は主として、該制御経路ABSC
の出力部分が3SAOAを使用可能または使用禁止状態
にしていることを自己試験または監視するために備えら
れている。
【0076】3SAOAが制御経路ABSC210によ
って使用可能にされている試験モード中においては、信
号経路ABSC211は図19AのABSCと同様に動
作する。3SAOAが制御経路ABSC210によって
使用禁止にされている試験モード中においては、信号経
路ABSC211は出力電圧を観察する働きをするのみ
であり、すなわちそれは電圧出力を駆動しえない。図1
9Aおよび図21の両ABSC間の代表的な相違は以下
の通りである;(1)図21の3状態ABSC212
は、それぞれの捕獲およびシフト動作中にロードおよび
アンロードするための2つのMem1を有する、(2)
図21の3状態ABSC212は、出力を使用禁止に
し、別のデバイスにより該出力に駆動される電圧を観察
することのみをなしうる、(3)図21の3状態ABS
C212は、出力についてのより多くの情報を捕獲且つ
シフトアウトし、すなわちそれは、それが使用可能にさ
れて電圧出力を駆動しつつあるかどうか、またはそれが
使用禁止にされて外部電圧によって駆動されつつあるか
どうか、を表示する。
【0077】図22には、アナログ信号の入出力(I/
O)用のABSCが示されている。図22のI/O A
BSCは、図21の3状態ABSCに類似している。機
能モード中における1つの相違は、アナログ信号が、I
/O端子220とアナログ回路との間において両方向に
通過することである。試験モード中における1つの相違
は、出力信号経路上のABSC221が、図21の3状
態ABSC212におけるように出力信号経路上の出力
電圧でなく、入力信号経路に入るI/O電圧を観察する
ことである。この別の電圧観察接続点の1つの利点は、
それが、I/Oピンから出力されるよう意図された電圧
が入力信号経路上に存在することの試験を可能ならしめ
ることである。
【0078】本発明の代表的な実施例を以上に説明した
が、この説明は本発明の範囲を制限するものではなく、
本発明はさまざまな実施例により実施されうる。
【0079】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1)アナログ信号を搬送する信号経路と、試験電圧を
発生する試験電圧ノードと、該試験電圧ノードに接続さ
れた入力を有し、かつ前記信号経路に結合せしめられた
出力を有し、かつ制御入力を有するスイッチであって、
該スイッチが該制御入力に応答して前記入力を前記出力
に接続する該スイッチと、前記制御入力に接続された直
列走査経路と、を含む、集積回路。
【0080】(2)前記信号経路と、前記スイッチの前
記出力との間に接続されたもう1つのスイッチを含む、
第1項記載の回路。 (3)アナログ信号を搬送する信号経路と、試験電圧を
発生する試験電圧ノードと、該試験電圧ノードと前記信
号経路との間に結合せしめられた試験信号経路であっ
て、前記試験電圧が前記信号経路に印加されることを可
能ならしめる該試験信号経路と、前記信号経路に接続さ
れた電圧保持回路であって、前記試験電圧ノードとは無
関係に、前記試験電圧を前記信号経路上に保持する該電
圧保持回路と、を含む、集積回路。
【0081】(4)前記電圧保持回路がスイッチおよび
キャパシタを含み、該スイッチが、前記信号経路に接続
された入力を有し、かつ該キャパシタに接続された出力
を有する、第3項記載の回路。
【0082】(5)前記電圧保持回路が増幅器を含み、
該増幅器が、前記信号経路に接続された入力を有し、か
つ前記集積回路の外部からアクセスされうる端子に結合
せしめられた出力を有し、該増幅器が前記アナログ信号
を該端子へ駆動するよう動作しうる、第3項記載の回
路。
【0083】(6)前記信号経路に接続された1入力を
有し、かつ前記試験電圧ノードに接続されたもう1つの
入力を有する比較器を含み、前記試験電圧ノードが前記
集積回路の外部からアクセスされうる、第3項記載の回
路。
【0084】(7)集積回路であって、該集積回路の外
部からアクセスされうる端子であって、外部アクセスさ
れるアナログ出力信号を発生する該端子と、試験電圧レ
ベルを発生する試験電圧ノードと、該試験電圧ノードと
前記端子との間に結合せしめられた試験信号経路であっ
て、前記端子の端子電圧が前記試験電圧レベルにセット
されることを可能ならしめる該試験信号経路と、前記端
子に結合せしめられた電圧調節回路であって、前記端子
における電圧コンテンション条件に応答して、前記端子
電圧を前記試験電圧レベルから該試験電圧レベル以外の
電圧レベルへ調節する該電圧調節回路と、を含む、集積
回路。
【0085】(8)前記端子が2状態出力端子である、
第7項記載の回路。 (9)前記端子が3状態出力端子である、第7項記載の
回路。 (10)前記端子が入出力端子である、第7項記載の回
路。
【0086】(11)集積回路であって、該集積回路の
外部からアクセスされうる端子であって、外部アクセス
されるアナログ出力信号を発生する該端子と、前記端子
に結合せしめられた出力を有し、前記アナログ出力信号
を前記端子へ駆動する出力増幅器と、試験電圧を発生す
る試験電圧ノードと、該試験電圧ノードと前記端子との
間に結合せしめられ、前記試験電圧が前記端子に印加さ
れることを可能ならしめる試験信号経路であって、該試
験信号経路が前記出力増幅器を含む該試験信号経路と、
前記出力増幅器の前記出力から該出力増幅器の入力へ接
続された帰還経路と、を含む、集積回路。
【0087】(12)前記試験信号経路が、前記試験電
圧ノードと、前記出力増幅器の前記入力との間に結合せ
しめられたスイッチを含む、第11項記載の回路。 (13)前記帰還経路がもう1つの増幅器を含み、該も
う1つの増幅器が、前記出力増幅器の前記出力に接続さ
れた入力を有し、かつ前記出力増幅器の前記入力に接続
された出力を有し、前記スイッチが前記もう1つの増幅
器の前記出力をオーバドライブするよう動作しうる、第
12項記載の回路。
【0088】(14)前記帰還経路がスイッチを含む、
第11項記載の回路。 (15)前記帰還経路がもう1つの増幅器を含み、該も
う1つの増幅器が、前記出力増幅器の前記出力に接続さ
れた入力を有し、かつ前記出力増幅器の前記入力に接続
された出力を有する、第11項記載の回路。
【0089】(16)前記端子が2状態出力端子であ
る、第11項記載の回路。 (17)前記端子が3状態出力端子である、第11項記
載の回路。 (18)前記端子が入出力端子である、第11項記載の
回路。
【0090】(19)アナログ信号を搬送する信号経路
を含む集積回路において試験動作を行う方法であって、
試験電圧ノードに試験電圧を発生せしめるステップと、
該試験電圧ノードからの該試験電圧を前記信号経路に印
加するステップと、前記試験電圧ノードとは無関係に、
前記試験電圧を前記信号経路上に保持するステップと、
を含む、アナログ信号を搬送する信号経路を含む集積回
路において試験動作を行う方法。
【0091】(20)アナログ出力信号を発生する外部
アクセス可能端子を有する集積回路において試験動作を
行う方法であって、前記端子の端子電圧を試験電圧レベ
ルにセットするステップと、前記端子における電圧コン
テンション条件に応答して、前記端子電圧を前記試験電
圧レベルから該試験電圧レベル以外の電圧レベルへ調節
するステップと、を含む、アナログ出力信号を発生する
外部アクセス可能端子を有する集積回路において試験動
作を行う方法。
【0092】(21)アナログ信号を搬送する信号経路
を含む集積回路において試験動作を行う方法であって、
試験電圧ノードに試験電圧を発生せしめるステップと、
該試験電圧ノードからの該試験電圧を前記信号経路に印
加するステップと、前記試験電圧ノードとは無関係に、
前記試験電圧を前記信号経路上に保持するステップと、
該保持ステップ中において、前記試験電圧ノードに前記
試験電圧と異なるもう1つの電圧を発生せしめるステッ
プと、を含む、アナログ信号を搬送する信号経路を含む
集積回路において試験動作を行う方法。
【0093】(22)アナログ出力信号を発生する外部
アクセス可能端子を有する集積回路において試験動作を
行う方法であって、前記端子の端子電圧を試験電圧レベ
ルにセットするステップと、基準電圧ノードに第1基準
電圧を発生せしめるステップと、該第1基準電圧を前記
端子電圧と比較するステップと、前記基準電圧ノードに
第2基準電圧を発生せしめるステップと、該第2基準電
圧を前記端子電圧と比較するステップと、を含む、アナ
ログ出力信号を発生する外部アクセス可能端子を有する
集積回路において試験動作を行う方法。
【0094】(23)アナログ信号を搬送する信号経路
と、該信号経路上に第1時間量の間試験電圧を発生する
試験回路と、を含み、該試験回路が、前記試験電圧を発
生する試験電圧ノードと、該試験電圧ノードと前記信号
経路との間に接続されたスイッチと、を含み、該スイッ
チが制御信号に接続され且つそれに応答して前記第1時
間量より小さい第2時間量の間のみ該スイッチを閉じ
る、集積回路。
【0095】(24)アナログ信号を搬送する信号経路
を含む集積回路において試験動作を行う方法であって、
試験電圧ノードに試験電圧を発生せしめるステップと、
該試験電圧ノードと前記信号経路との間に接続されたス
イッチを配設するステップと、前記試験電圧を前記信号
経路上に第1時間量の間発生せしめるステップであっ
て、該ステップが該第1時間量より小さい第2時間量の
間のみ該スイッチを閉じるステップを含む、前記試験電
圧を前記信号経路上に前記第1時間量の間発生せしめる
前記ステップと、を含む、アナログ信号を搬送する信号
経路を含む集積回路において試験動作を行う方法。
【0096】(25)アナログ信号を搬送する信号経路
を含む集積回路において、試験電圧ノード(V+)から
の試験電圧が該信号経路に印加され(S2、S3)、該
試験電圧は、前記試験電圧ノードとは無関係に前記信号
経路上に保持される(AOA、VME)。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは従来技術の出力境界走査セル構造を示し、
BはAの従来技術の出力境界走査セル構造によって行わ
れる3つの異なる試験動作を示す3つのタイミング図を
含む図。
【図2】従来技術の出力境界走査セル構造を示す図。
【図3】Aは従来技術の出力境界走査セル構造を示し、
BはAの従来技術の出力境界走査セル構造によって行わ
れる3つの異なる試験動作を示す3つのタイミング図を
含み、CはIC出力における短絡を検出し且つ修正する
ためにAの従来技術の出力境界走査セル構造によって行
われる試験動作のシーケンスを示す3つのタイミング図
を含む図。
【図4】Aは本発明による代表的な出力境界走査セル構
造を示し、BはAの出力境界走査セル構造によって行わ
れる2つの異なる試験動作を示す2つのタイミング図を
含み、CはAの出力境界走査セル構造によって行われる
もう1つの試験動作を示すタイミング図を含む図。
【図5】図4Aの伝達ゲートを実現する代表的回路を示
す図。
【図6】Aは本発明によるもう1つの代表的な出力境界
走査セル構造を示し、BはAの出力境界走査セル構造に
よって行われる3つの異なる試験動作を示す3つのタイ
ミング図を含み、CはAの出力境界走査セル構造によっ
て行われる2つの追加の試験動作を示す2つのタイミン
グ図を含む図。
【図7】3状態出力用の従来技術の出力境界走査セル構
造を示す図。
【図8】3状態出力用の本発明による代表的な出力境界
走査セル構造を示す図。
【図9】従来技術の入力境界走査セル構造を示す図。
【図10】本発明による代表的な入力境界走査セル構造
を示す図。
【図11】本発明によるもう1つの代表的入力境界走査
セル構造を示す図。
【図12】出力を短絡されたICの安全な電源投入を可
能ならしめるための、図4Aの構造の改変を示す図。
【図13】出力を短絡されたICの安全な電源投入を可
能ならしめるための、図6Aの構造の改変を示す図。
【図14】本発明によるもう1つの代表的出力境界走査
セル構造を示す図。
【図15】本発明によるもう1つの代表的出力境界走査
セル構造を示す図。
【図16】本発明によるもう1つの代表的出力境界走査
セル構造を示す図。
【図17】アナログ回路用の従来技術の境界走査セルを
示す図。
【図18】アナログ回路用の従来技術の境界走査セルを
示す図。
【図19】AからCまでは、アナログ回路用の本発明に
よる代表的な境界走査セルを示す図。
【図20】AおよびBは、アナログ回路用の本発明によ
るもう1つの代表的な境界走査セルを示す図。
【図21】アナログ回路用の本発明によるもう1つの代
表的な境界走査セルを示す図。
【図22】アナログ回路用の本発明によるもう1つの代
表的な境界走査セルを示す図。
【図23】図19Aから図22までにおけるスイッチS
3およびS4の配置に代わる、代表的な別の配置を示す
図。
【符号の説明】 191 外部出力端子 AOA 調節可能出力増幅器 S1 スイッチング素子 S2 スイッチング素子 S3 スイッチング素子 S4 スイッチング素子 OA アナログ出力増幅器 UC 更新制御信号 V+ 試験電圧基準 V− 試験電圧基準 VME 電圧保持素子 VT 電圧スレショルド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号を搬送する信号経路と、 試験電圧を発生する試験電圧ノードと、 該試験電圧ノードに接続された入力を有し、かつ前記信
    号経路に結合せしめられた出力を有し、かつ制御入力を
    有するスイッチであって、該スイッチが該制御入力に応
    答して前記入力を前記出力に接続する該スイッチと、 前記制御入力に接続された直列走査経路と、を含む、集
    積回路。
  2. 【請求項2】 アナログ信号を搬送する信号経路を含む
    集積回路において試験動作を行う方法であって、 試験電圧ノードに試験電圧を発生せしめるステップと、 該試験電圧ノードからの該試験電圧を前記信号経路に印
    加するステップと、 前記試験電圧ノードとは無関係に、前記試験電圧を前記
    信号経路上に保持するステップと、を含む、アナログ信
    号を搬送する信号経路を含む集積回路において試験動作
    を行う方法。
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