JPH09217537A - クレセント錠 - Google Patents
クレセント錠Info
- Publication number
- JPH09217537A JPH09217537A JP2247196A JP2247196A JPH09217537A JP H09217537 A JPH09217537 A JP H09217537A JP 2247196 A JP2247196 A JP 2247196A JP 2247196 A JP2247196 A JP 2247196A JP H09217537 A JPH09217537 A JP H09217537A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crescent
- lockable position
- pin
- recess
- shaft
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外側障子のたてかまちの傷付きを防止する。
防犯効果を優れたものとする。 【解決手段】 基台3とクレセント5との間においてク
レセント軸4に施錠可能位置確認板6を回転自在に嵌め
被せる。施錠可能位置確認板6はクレセント5の回転に
伴ってこれと同方向に回転してその一部が内側障子1の
たてかまちの外面よりも外方に突出するようになってい
る。受け金9に、クレセント5と受け金9とが施錠可能
位置にあるときにクレセント5とともに回転した施錠可
能位置確認板6の一部が当接する当接部38を設ける。施
錠可能位置確認板6の一部が受け金9の当接部38に当接
した場合にクレセント5のそれ以上の施錠方向への回転
を許容するとともに、施錠可能位置確認板6の一部が受
け金9の当接部38に当接しない場合にクレセント5のそ
れ以上の施錠方向への回転を阻止する手段を備えてい
る。
防犯効果を優れたものとする。 【解決手段】 基台3とクレセント5との間においてク
レセント軸4に施錠可能位置確認板6を回転自在に嵌め
被せる。施錠可能位置確認板6はクレセント5の回転に
伴ってこれと同方向に回転してその一部が内側障子1の
たてかまちの外面よりも外方に突出するようになってい
る。受け金9に、クレセント5と受け金9とが施錠可能
位置にあるときにクレセント5とともに回転した施錠可
能位置確認板6の一部が当接する当接部38を設ける。施
錠可能位置確認板6の一部が受け金9の当接部38に当接
した場合にクレセント5のそれ以上の施錠方向への回転
を許容するとともに、施錠可能位置確認板6の一部が受
け金9の当接部38に当接しない場合にクレセント5のそ
れ以上の施錠方向への回転を阻止する手段を備えてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は引違い戸や引違い
窓等に用いられるクレセント錠に関し、さらに詳しく
は、両障子が完全に閉じられてクレセントと受け金とが
施錠可能位置にある場合にのみクレセントを施錠位置ま
で回転させて受け金に係合させることができるようにな
されたクレセント錠に関する。
窓等に用いられるクレセント錠に関し、さらに詳しく
は、両障子が完全に閉じられてクレセントと受け金とが
施錠可能位置にある場合にのみクレセントを施錠位置ま
で回転させて受け金に係合させることができるようにな
されたクレセント錠に関する。
【0002】この明細書において、特別に断らない限
り、屋内側を内、屋外側を外というものとする。
り、屋内側を内、屋外側を外というものとする。
【0003】
【従来の技術】従来、この種クレセント錠としては、内
側障子のたてかまちに取付けられる箱状の錠本体と、錠
本体内にクレセント軸を介して回転自在に取付けられた
クレセントと、外側障子のたてかまちに設けられかつク
レセントと係合する受け金と、クレセント操作用の回動
ハブと、錠本体内に配置され、かつ基端部がクレセント
軸とは別個の枢軸により錠本体に枢着されるとともに、
先端部が錠本体から突出した突出位置と錠本体内に収ま
った非突出位置との間で回動しうるようになされたトリ
ガー部材と、トリガー部材を常時突出位置に向かって回
動する方向に付勢しているばねと、回動ハブに設けら
れ、かつ解錠状態においてトリガー部材を非突出位置に
保持する係止ピンと、トリガー部材に設けられ、かつト
リガー部材の先端部が外側障子のたてかまちに当接した
場合に回動ハブおよびクレセントの施錠方向への回転を
許容するとともに、トリガー部材の先端部が外側障子の
たてかまちに当接しない場合に係止ピンと係合して回動
ハブおよびクレセントの施錠方向への回動を阻止する手
段とを備えたものが知られている(実開昭61−120
873号参照)。
側障子のたてかまちに取付けられる箱状の錠本体と、錠
本体内にクレセント軸を介して回転自在に取付けられた
クレセントと、外側障子のたてかまちに設けられかつク
レセントと係合する受け金と、クレセント操作用の回動
ハブと、錠本体内に配置され、かつ基端部がクレセント
軸とは別個の枢軸により錠本体に枢着されるとともに、
先端部が錠本体から突出した突出位置と錠本体内に収ま
った非突出位置との間で回動しうるようになされたトリ
ガー部材と、トリガー部材を常時突出位置に向かって回
動する方向に付勢しているばねと、回動ハブに設けら
れ、かつ解錠状態においてトリガー部材を非突出位置に
保持する係止ピンと、トリガー部材に設けられ、かつト
リガー部材の先端部が外側障子のたてかまちに当接した
場合に回動ハブおよびクレセントの施錠方向への回転を
許容するとともに、トリガー部材の先端部が外側障子の
たてかまちに当接しない場合に係止ピンと係合して回動
ハブおよびクレセントの施錠方向への回動を阻止する手
段とを備えたものが知られている(実開昭61−120
873号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
クレセント錠では、トリガー部材の先端部が外側障子の
たてかまちに当接した場合にクレセントの施錠方向への
回転を許容するようになっているので、次のような問題
があった。すなわち、施錠時には、トリガー部材の先端
部が常に外側障子のたてかまちに当接するので、このた
てまちが傷付くおそれがある。また、外側障子のたてか
まちの障子移動方向の幅はかなり大きいので、両障子が
全閉状態にならず、その結果クレセントと受け金とが施
錠位置に来ていないときにもトリガー部材の先端部は外
側障子のたてかまちに当接することがある。この場合、
回動ハブおよびクレセントの施錠方向への回転が許容さ
れるので、戸締り者が施錠されたと誤認するおそれがあ
り、防犯上の問題がある。さらに、トリガー部材の先端
部が外側障子のたてかまちに当接していたとしても、両
障子が全閉状態になっていない場合、戸締り者が両障子
を全閉状態にまで移動させると、トリガー部材の先端部
が外側障子のたてかまちに当接したままで両障子が相対
的に移動することになり、これにより外側障子のたてか
まちに引掻き傷ができるおそれがある。
クレセント錠では、トリガー部材の先端部が外側障子の
たてかまちに当接した場合にクレセントの施錠方向への
回転を許容するようになっているので、次のような問題
があった。すなわち、施錠時には、トリガー部材の先端
部が常に外側障子のたてかまちに当接するので、このた
てまちが傷付くおそれがある。また、外側障子のたてか
まちの障子移動方向の幅はかなり大きいので、両障子が
全閉状態にならず、その結果クレセントと受け金とが施
錠位置に来ていないときにもトリガー部材の先端部は外
側障子のたてかまちに当接することがある。この場合、
回動ハブおよびクレセントの施錠方向への回転が許容さ
れるので、戸締り者が施錠されたと誤認するおそれがあ
り、防犯上の問題がある。さらに、トリガー部材の先端
部が外側障子のたてかまちに当接していたとしても、両
障子が全閉状態になっていない場合、戸締り者が両障子
を全閉状態にまで移動させると、トリガー部材の先端部
が外側障子のたてかまちに当接したままで両障子が相対
的に移動することになり、これにより外側障子のたてか
まちに引掻き傷ができるおそれがある。
【0005】この発明の目的は、上記問題を解決したク
レセント錠を提供することにある。
レセント錠を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明によるクレセン
ト錠は、内側障子のたてかまちに取付けられる基台と、
基台にクレセント軸を介して回転自在に取付けられたク
レセントと、外側障子のたてかまちに取付けられかつク
レセントと係合する受け金とよりなるクレセント錠であ
って、基台とクレセントとの間においてクレセント軸に
回転自在に嵌め被せられ、かつクレセントの回転に伴っ
てこれと同方向に回転してその一部が内側障子のたてか
まちの外面よりも外方に突出するようになされた施錠可
能位置確認部材と、受け金に設けられかつクレセントと
受け金とが施錠可能位置にあるときにクレセントととも
に回転した施錠可能位置確認部材の一部が当接する当接
部と、施錠可能位置確認部材の一部が受け金の当接部に
当接した場合にクレセントのそれ以上の施錠方向への回
転を許容するとともに、施錠可能位置確認部材の一部が
受け金の当接部に当接しない場合にクレセントのそれ以
上の施錠方向への回転を阻止する手段とを備えているも
のである。
ト錠は、内側障子のたてかまちに取付けられる基台と、
基台にクレセント軸を介して回転自在に取付けられたク
レセントと、外側障子のたてかまちに取付けられかつク
レセントと係合する受け金とよりなるクレセント錠であ
って、基台とクレセントとの間においてクレセント軸に
回転自在に嵌め被せられ、かつクレセントの回転に伴っ
てこれと同方向に回転してその一部が内側障子のたてか
まちの外面よりも外方に突出するようになされた施錠可
能位置確認部材と、受け金に設けられかつクレセントと
受け金とが施錠可能位置にあるときにクレセントととも
に回転した施錠可能位置確認部材の一部が当接する当接
部と、施錠可能位置確認部材の一部が受け金の当接部に
当接した場合にクレセントのそれ以上の施錠方向への回
転を許容するとともに、施錠可能位置確認部材の一部が
受け金の当接部に当接しない場合にクレセントのそれ以
上の施錠方向への回転を阻止する手段とを備えているも
のである。
【0007】この発明のクレセント錠によれば、基台と
クレセントとの間においてクレセント軸に回転自在に嵌
め被せられ、かつクレセントの回転に伴ってこれと同方
向に回転してその一部が内側障子のたてかまちの外面よ
りも外方に突出するようになされた施錠可能位置確認部
材と、受け金に設けられかつクレセントと受け金とが施
錠可能位置にあるときにクレセントとともに回転した施
錠可能位置確認部材の一部が当接する当接部と、施錠可
能位置確認部材の一部が受け金の当接部に当接した場合
にクレセントのそれ以上の施錠方向への回転を許容する
とともに、施錠可能位置確認部材の一部が受け金の当接
部に当接しない場合にクレセントのそれ以上の施錠方向
への回転を阻止する手段とを備えているので、施錠時に
は、施錠可能位置確認部材が受け金の当接部に当接し、
外側障子のたてかまちの傷付きが防止される。しかも、
施錠可能位置確認部材が、受け金に設けられた当接部に
当接した場合にのみに、クレセントのそれ以上の施錠方
向への回転が許容されるので、確実にクレセントと受け
金とが係合して施錠される。したがって、戸締り者が施
錠されたと誤認するおそれがない。
クレセントとの間においてクレセント軸に回転自在に嵌
め被せられ、かつクレセントの回転に伴ってこれと同方
向に回転してその一部が内側障子のたてかまちの外面よ
りも外方に突出するようになされた施錠可能位置確認部
材と、受け金に設けられかつクレセントと受け金とが施
錠可能位置にあるときにクレセントとともに回転した施
錠可能位置確認部材の一部が当接する当接部と、施錠可
能位置確認部材の一部が受け金の当接部に当接した場合
にクレセントのそれ以上の施錠方向への回転を許容する
とともに、施錠可能位置確認部材の一部が受け金の当接
部に当接しない場合にクレセントのそれ以上の施錠方向
への回転を阻止する手段とを備えているので、施錠時に
は、施錠可能位置確認部材が受け金の当接部に当接し、
外側障子のたてかまちの傷付きが防止される。しかも、
施錠可能位置確認部材が、受け金に設けられた当接部に
当接した場合にのみに、クレセントのそれ以上の施錠方
向への回転が許容されるので、確実にクレセントと受け
金とが係合して施錠される。したがって、戸締り者が施
錠されたと誤認するおそれがない。
【0008】上記クレセント錠において、クレセントお
よび施錠可能位置確認部材のうちのいずれか一方に凹部
が形成されるとともに同他方に凹部に嵌まる凸部が設け
られ、凹部と凸部の嵌まり合いによりクレセントの回転
を施錠可能位置確認部材に伝えてこれを回転させるよう
になされ、かつ施錠可能位置確認部材の一部が受け金の
当接部に当接した後互いの嵌まり合い状態が解除される
ようになされていることがある。この場合、クレセント
および施錠可能位置確認部材のうちのいずれか一方に凹
部を形成するとともに同他方に凸部を設けるだけで、施
錠可能位置確認部材をクレセントの回転に伴ってこれと
同方向に回転させることができ、しかも施錠可能位置確
認部材の一部が受け金の当接部に当接した場合に、凸部
が凹部から脱出することにより、クレセントのそれ以上
の施錠方向への回転が許容される。
よび施錠可能位置確認部材のうちのいずれか一方に凹部
が形成されるとともに同他方に凹部に嵌まる凸部が設け
られ、凹部と凸部の嵌まり合いによりクレセントの回転
を施錠可能位置確認部材に伝えてこれを回転させるよう
になされ、かつ施錠可能位置確認部材の一部が受け金の
当接部に当接した後互いの嵌まり合い状態が解除される
ようになされていることがある。この場合、クレセント
および施錠可能位置確認部材のうちのいずれか一方に凹
部を形成するとともに同他方に凸部を設けるだけで、施
錠可能位置確認部材をクレセントの回転に伴ってこれと
同方向に回転させることができ、しかも施錠可能位置確
認部材の一部が受け金の当接部に当接した場合に、凸部
が凹部から脱出することにより、クレセントのそれ以上
の施錠方向への回転が許容される。
【0009】上記クレセント錠において、基台およびク
レセントのうちのいずれか一方にクレセント軸の軸心を
中心としかつ径方向外側を向いた円弧状面が形成される
とともに、同他方に円弧状面に摺接するピンが設けら
れ、円弧状面の長さが、クレセントの解錠位置と施錠位
置との間での回転中にピンが円弧状面に摺接するような
長さとされ、円弧状面の長さの中間部に径方向内側に凹
んだ凹みが形成され、ピンがクレセント軸の径方向に移
動自在となされるとともにクレセント軸の軸心に向かっ
て付勢され、クレセントとともに回転した施錠可能位置
確認部材の一部が受け金の当接部に当接した場合にはピ
ンは凹みに嵌まることがなくクレセントのそれ以上の施
錠方向への回転が許容され、かつ施錠可能位置確認部材
の一部が受け金の当接部に当接しない場合にピンが凹み
に嵌まってクレセントのそれ以上の回転が阻止され、し
かも凹みに嵌まったピンはクレセントが解錠位置に戻る
さいに凹みから脱出するようになされていることがあ
る。
レセントのうちのいずれか一方にクレセント軸の軸心を
中心としかつ径方向外側を向いた円弧状面が形成される
とともに、同他方に円弧状面に摺接するピンが設けら
れ、円弧状面の長さが、クレセントの解錠位置と施錠位
置との間での回転中にピンが円弧状面に摺接するような
長さとされ、円弧状面の長さの中間部に径方向内側に凹
んだ凹みが形成され、ピンがクレセント軸の径方向に移
動自在となされるとともにクレセント軸の軸心に向かっ
て付勢され、クレセントとともに回転した施錠可能位置
確認部材の一部が受け金の当接部に当接した場合にはピ
ンは凹みに嵌まることがなくクレセントのそれ以上の施
錠方向への回転が許容され、かつ施錠可能位置確認部材
の一部が受け金の当接部に当接しない場合にピンが凹み
に嵌まってクレセントのそれ以上の回転が阻止され、し
かも凹みに嵌まったピンはクレセントが解錠位置に戻る
さいに凹みから脱出するようになされていることがあ
る。
【0010】この場合、通常の広く用いられているクレ
セント錠に、施錠可能位置確認部材を付加し、基台およ
びクレセントのうちのいずれか一方に円弧状面を形成す
るとともに同他方にピンを設け、ピンをクレセント軸の
径方向に移動自在とするとともにクレセント軸の軸心に
向かって付勢されるようにするだけでよいので、通常の
広く用いられているクレセント錠に比較しても大型化し
ない。
セント錠に、施錠可能位置確認部材を付加し、基台およ
びクレセントのうちのいずれか一方に円弧状面を形成す
るとともに同他方にピンを設け、ピンをクレセント軸の
径方向に移動自在とするとともにクレセント軸の軸心に
向かって付勢されるようにするだけでよいので、通常の
広く用いられているクレセント錠に比較しても大型化し
ない。
【0011】上記クレセント錠において、凹みの2つの
縁部のうち一方の縁部が、ピンの凹みからの脱出を防止
するストッパ部とされ、同他方の縁部が、ピンの凹みか
らの脱出を案内するガイド部とされていることがある。
縁部のうち一方の縁部が、ピンの凹みからの脱出を防止
するストッパ部とされ、同他方の縁部が、ピンの凹みか
らの脱出を案内するガイド部とされていることがある。
【0012】上記クレセント錠において、基台に円弧状
面が設けられ、クレセントにピンが設けられ、ピンがば
ねによりクレセント軸の軸心に向かって付勢されている
ことがある。
面が設けられ、クレセントにピンが設けられ、ピンがば
ねによりクレセント軸の軸心に向かって付勢されている
ことがある。
【0013】また、上記クレセント錠において、クレセ
ントに円弧状面が設けられ、基台におけるクレセント軸
の上方の部分にピンが設けられ、ピンが重力またはばね
によりクレセント軸の軸心に向かって付勢されているこ
とがある。
ントに円弧状面が設けられ、基台におけるクレセント軸
の上方の部分にピンが設けられ、ピンが重力またはばね
によりクレセント軸の軸心に向かって付勢されているこ
とがある。
【0014】上記円弧状面は、クレセント軸の軸心を中
心とする円弧状長穴の径方向内側の側面であることが好
ましい。円弧状長穴には、貫通状のものと、有底状のも
の、すなわち凹溝状のもののいずれもが含まれる。
心とする円弧状長穴の径方向内側の側面であることが好
ましい。円弧状長穴には、貫通状のものと、有底状のも
の、すなわち凹溝状のもののいずれもが含まれる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、
内側障子が開く方向を前、これと反対側を後というもの
とする。また、クレセントおよび施錠可能位置確認部材
についての上下、内外は、それぞれ特別に断らない限
り、クレセントが解錠位置にある場合を基準としていう
ものとする。
図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、
内側障子が開く方向を前、これと反対側を後というもの
とする。また、クレセントおよび施錠可能位置確認部材
についての上下、内外は、それぞれ特別に断らない限
り、クレセントが解錠位置にある場合を基準としていう
ものとする。
【0016】実施形態1 この実施形態は図1〜図10に示すものである。
【0017】図1〜図10において、クレセント錠は、
内側障子(1) のたてかまち(2) に取付けられる基台(3)
と、基台(3) に回転自在に支持されたクレセント軸(4)
と、クレセント軸(4) の前端部に固定状に設けられたク
レセント(5) と、基台(3) とクレセント(5) との間にお
いてクレセント軸(4) の周囲に回転自在に嵌め被せられ
た施錠可能位置確認板(6) (部材)と、外側障子(7) の
たてかまち(8) に取付けられかつクレセント(5) と係合
する受け金(9) とよりなる。
内側障子(1) のたてかまち(2) に取付けられる基台(3)
と、基台(3) に回転自在に支持されたクレセント軸(4)
と、クレセント軸(4) の前端部に固定状に設けられたク
レセント(5) と、基台(3) とクレセント(5) との間にお
いてクレセント軸(4) の周囲に回転自在に嵌め被せられ
た施錠可能位置確認板(6) (部材)と、外側障子(7) の
たてかまち(8) に取付けられかつクレセント(5) と係合
する受け金(9) とよりなる。
【0018】基台(3) の上下の中央部には前方膨出部(3
a)が形成され、前方膨出部(3a)の頂壁にクレセント軸挿
通穴(11)が貫通状に形成され、このクレセント軸挿通穴
(11)にクレセント軸(4) が通されている。前方膨出部(3
a)の頂壁におけるクレセント軸挿通穴(11)よりも内側部
分に、クレセント軸挿通穴(11)、すなわちクレセント軸
(4) の軸心を中心とする有底の円弧状長穴(12)が形成さ
れている。円弧状長穴(12)の径方向内側の側面が、後述
するロックピン(27)の摺接する円弧状面となっている。
円弧状長穴(12)は、クレセント軸(4) の軸心の真下の位
置から真上の位置まで至り、その長さはクレセント(5)
の解錠位置と施錠位置との間での回転時に後述するロッ
クピン(27)の移動を許容するような長さとされている。
円弧状長穴(12)の径方向の内周縁における長さの中間部
に径内方に凹んだ凹み(13)が形成されている。クレセン
ト軸(4) の軸心を通る垂直線と、クレセント軸(4) の軸
心と凹み(13)の最深部とを結ぶ直線のなす角度(X) は、
90度未満、たとえば45度となされている。凹み(13)
の図2反時計方向前側の縁はクレセント(5) に設けられ
た後述するロックピン(27)の凹み(13)からの脱出を防止
するストッパ部(14)となっており、これと反対側の縁は
同じくロックピン(27)の凹み(13)内からの脱出を案内す
るガイド部(15)となっている。ガイド部(15)は外側に向
かって凸円弧状となっている。また、前方膨出部(3a)の
頂壁前面における円弧状長穴(12)の下端よりも若干外方
の部分に、施錠可能位置確認板(6) の回転規制用突起(1
6)が形成されている。
a)が形成され、前方膨出部(3a)の頂壁にクレセント軸挿
通穴(11)が貫通状に形成され、このクレセント軸挿通穴
(11)にクレセント軸(4) が通されている。前方膨出部(3
a)の頂壁におけるクレセント軸挿通穴(11)よりも内側部
分に、クレセント軸挿通穴(11)、すなわちクレセント軸
(4) の軸心を中心とする有底の円弧状長穴(12)が形成さ
れている。円弧状長穴(12)の径方向内側の側面が、後述
するロックピン(27)の摺接する円弧状面となっている。
円弧状長穴(12)は、クレセント軸(4) の軸心の真下の位
置から真上の位置まで至り、その長さはクレセント(5)
の解錠位置と施錠位置との間での回転時に後述するロッ
クピン(27)の移動を許容するような長さとされている。
円弧状長穴(12)の径方向の内周縁における長さの中間部
に径内方に凹んだ凹み(13)が形成されている。クレセン
ト軸(4) の軸心を通る垂直線と、クレセント軸(4) の軸
心と凹み(13)の最深部とを結ぶ直線のなす角度(X) は、
90度未満、たとえば45度となされている。凹み(13)
の図2反時計方向前側の縁はクレセント(5) に設けられ
た後述するロックピン(27)の凹み(13)からの脱出を防止
するストッパ部(14)となっており、これと反対側の縁は
同じくロックピン(27)の凹み(13)内からの脱出を案内す
るガイド部(15)となっている。ガイド部(15)は外側に向
かって凸円弧状となっている。また、前方膨出部(3a)の
頂壁前面における円弧状長穴(12)の下端よりも若干外方
の部分に、施錠可能位置確認板(6) の回転規制用突起(1
6)が形成されている。
【0019】クレセント軸(4) の後端部にカム(17)が固
定されている。また、基台(3) 内に、カム(17)の回転に
より上下動するカムフォロワ(18)が配置されている。カ
ムフォロワ(18)には、その上下動時にクレセント軸(4)
が干渉しないように長穴(18a) が形成されている。ま
た、カムフォロワ(18)には上方に伸びるロッド(19)が一
体に形成されている。カム(17)およびカムフォロワ(18)
は、クレセント(5) が解錠位置から施錠位置に向かって
回転するときにカムフォロワ(18)が上昇し、クレセント
(5) が施錠位置から解錠位置に向かって回転するときに
下降するようになされている。そして、カムフォロワ(1
8)が上昇すると、ロッド(19)に押されて図示しないマイ
クロスイッチがオン状態となり、これにより警備室等に
施錠信号が発せられるようになっている。
定されている。また、基台(3) 内に、カム(17)の回転に
より上下動するカムフォロワ(18)が配置されている。カ
ムフォロワ(18)には、その上下動時にクレセント軸(4)
が干渉しないように長穴(18a) が形成されている。ま
た、カムフォロワ(18)には上方に伸びるロッド(19)が一
体に形成されている。カム(17)およびカムフォロワ(18)
は、クレセント(5) が解錠位置から施錠位置に向かって
回転するときにカムフォロワ(18)が上昇し、クレセント
(5) が施錠位置から解錠位置に向かって回転するときに
下降するようになされている。そして、カムフォロワ(1
8)が上昇すると、ロッド(19)に押されて図示しないマイ
クロスイッチがオン状態となり、これにより警備室等に
施錠信号が発せられるようになっている。
【0020】クレセント(5) のハンドル部(20)の後面に
おけるクレセント軸(4) の軸心を通る直線上に、その長
さ方向に伸びる凹所(21)が形成されている。凹所(21)内
にハンドル部(20)の長さ方向に移動自在の縦長方形状可
動板(22)が配置されている。凹所(21)の後端開口は、そ
の上端部を除いてカバー(23)により閉鎖されており、可
動板(22)はカバー(23)により凹所(21)から後方への脱落
が防止されている。可動板(22)前面の上端から所定間隔
をおいた部分に、前方に突出したばね受け(24)が一体に
形成されており、ばね受け(24)と凹所(21)の下面との間
に圧縮コイルばね(25)が配置されている。また、可動板
(22)の内外両側縁部に、ばね受け(24)と一体となったガ
イド(26)が一体に形成されている。可動板(22)の上端部
でかつカバー(23)よりも上方の部分に、後方に突出しか
つ円弧状長穴(12)内に摺動自在に嵌まるロックピン(27)
が固定されている。したがって、ロックピン(27)は、圧
縮コイルばね(25)により上方、すなわちクレセント軸
(4) の軸心に向かって付勢されている。さらに、クレセ
ント(5) のハンドル部(20)の後面における凹所(21)より
も若干上方でかつ内方の部分にねじ穴(28)が貫通状に形
成され、このねじ穴(28)内にスプリングプランジャ(29)
(凸部)が、先端がねじ穴(28)から後方に突出するよう
にねじ嵌められている。詳しい図示は省略したが、スプ
リングプランジャ(29)は後端が開口するとともに他端が
閉鎖されかつ外周面におねじが形成されたケース内に、
プランジャが前後方向に移動自在にかつケースから後方
に突出するように配され、かつプランジャがばねにより
後方に付勢されたものである。
おけるクレセント軸(4) の軸心を通る直線上に、その長
さ方向に伸びる凹所(21)が形成されている。凹所(21)内
にハンドル部(20)の長さ方向に移動自在の縦長方形状可
動板(22)が配置されている。凹所(21)の後端開口は、そ
の上端部を除いてカバー(23)により閉鎖されており、可
動板(22)はカバー(23)により凹所(21)から後方への脱落
が防止されている。可動板(22)前面の上端から所定間隔
をおいた部分に、前方に突出したばね受け(24)が一体に
形成されており、ばね受け(24)と凹所(21)の下面との間
に圧縮コイルばね(25)が配置されている。また、可動板
(22)の内外両側縁部に、ばね受け(24)と一体となったガ
イド(26)が一体に形成されている。可動板(22)の上端部
でかつカバー(23)よりも上方の部分に、後方に突出しか
つ円弧状長穴(12)内に摺動自在に嵌まるロックピン(27)
が固定されている。したがって、ロックピン(27)は、圧
縮コイルばね(25)により上方、すなわちクレセント軸
(4) の軸心に向かって付勢されている。さらに、クレセ
ント(5) のハンドル部(20)の後面における凹所(21)より
も若干上方でかつ内方の部分にねじ穴(28)が貫通状に形
成され、このねじ穴(28)内にスプリングプランジャ(29)
(凸部)が、先端がねじ穴(28)から後方に突出するよう
にねじ嵌められている。詳しい図示は省略したが、スプ
リングプランジャ(29)は後端が開口するとともに他端が
閉鎖されかつ外周面におねじが形成されたケース内に、
プランジャが前後方向に移動自在にかつケースから後方
に突出するように配され、かつプランジャがばねにより
後方に付勢されたものである。
【0021】施錠可能位置確認板(6) は円環状で、その
外径は円弧状長穴(12)の内径と等しくなっている。施錠
可能位置確認板(6) の外周縁における上端から外端にか
けての部分に立上がり部(31)が一体に形成されており、
立上がり部(31)の外縁上端部に後方屈曲部(32)が設けら
れている。解錠位置において、立上がり部(31)は基台
(3) から外方に突出しないようになっている。また、施
錠可能位置確認板(6) の真下の部分における解錠位置に
あるクレセント(5) のロックピン(27)と対応する位置
に、その外周縁からロックピン(27)の入りうる切欠き(3
3)が形成されている。この切欠き(33)よりも図5の時計
方向前方の部分に、径方向外方に突出した突部(34)が一
体に形成されている。解錠位置にある施錠可能位置確認
板(6) の突部(34)に、同じく解錠位置にあるクレセント
(5) のロックピン(27)が当たるようになっている。ま
た、解錠位置にある施錠可能位置確認板(6) の突部(34)
が回転規制用突起(16)に当たることにより、施錠可能位
置確認板(6) の図7に示す解錠位置からの図7時計方向
への回転が規制されている。また、施錠可能位置確認板
(6) の前面にクレセント(5) のスプリングプランジャ(2
9)の先端が嵌まる凹部(35)が形成されている。
外径は円弧状長穴(12)の内径と等しくなっている。施錠
可能位置確認板(6) の外周縁における上端から外端にか
けての部分に立上がり部(31)が一体に形成されており、
立上がり部(31)の外縁上端部に後方屈曲部(32)が設けら
れている。解錠位置において、立上がり部(31)は基台
(3) から外方に突出しないようになっている。また、施
錠可能位置確認板(6) の真下の部分における解錠位置に
あるクレセント(5) のロックピン(27)と対応する位置
に、その外周縁からロックピン(27)の入りうる切欠き(3
3)が形成されている。この切欠き(33)よりも図5の時計
方向前方の部分に、径方向外方に突出した突部(34)が一
体に形成されている。解錠位置にある施錠可能位置確認
板(6) の突部(34)に、同じく解錠位置にあるクレセント
(5) のロックピン(27)が当たるようになっている。ま
た、解錠位置にある施錠可能位置確認板(6) の突部(34)
が回転規制用突起(16)に当たることにより、施錠可能位
置確認板(6) の図7に示す解錠位置からの図7時計方向
への回転が規制されている。また、施錠可能位置確認板
(6) の前面にクレセント(5) のスプリングプランジャ(2
9)の先端が嵌まる凹部(35)が形成されている。
【0022】受け金(9) は基端部において外側障子(7)
のたてかまち(8) 内面に固定されており、その先端部は
前方に突出している。受け金(9) の前端部に内方に突出
しかつ後方に屈曲されたクレセント(5) の係合部(36)が
一体に形成されている。前後の中間部において受け金
(9) の上縁に上方突出部(37)が一体に形成され、上方突
出部(37)の上端に施錠可能位置確認板(6) の立上がり部
(31)の後方屈曲部(32)が当接しうる当接部(38)が内方突
出状に一体に形成されている。施錠可能位置確認板(6)
の立上がり部(31)の後方屈曲部(32)の前後方向の寸法、
受け金(9) の当接部(38)の前後方向の寸法、およびクレ
セント(5) と受け金(9) の係合部(36)との位置関係は、
クレセント(5) と受け金(9) の係合部(36)とが施錠可能
位置にない場合に後方屈曲部(32)が当接部(38)に当接す
ることがあっても、クレセント(5)が係合部(36)に当た
るようになされている。
のたてかまち(8) 内面に固定されており、その先端部は
前方に突出している。受け金(9) の前端部に内方に突出
しかつ後方に屈曲されたクレセント(5) の係合部(36)が
一体に形成されている。前後の中間部において受け金
(9) の上縁に上方突出部(37)が一体に形成され、上方突
出部(37)の上端に施錠可能位置確認板(6) の立上がり部
(31)の後方屈曲部(32)が当接しうる当接部(38)が内方突
出状に一体に形成されている。施錠可能位置確認板(6)
の立上がり部(31)の後方屈曲部(32)の前後方向の寸法、
受け金(9) の当接部(38)の前後方向の寸法、およびクレ
セント(5) と受け金(9) の係合部(36)との位置関係は、
クレセント(5) と受け金(9) の係合部(36)とが施錠可能
位置にない場合に後方屈曲部(32)が当接部(38)に当接す
ることがあっても、クレセント(5)が係合部(36)に当た
るようになされている。
【0023】上記のクレセント錠において、施錠可能位
置確認板(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9) の当接部(3
8)に当接した場合にクレセント(5) のそれ以上の施錠方
向への回転を許容するとともに、施錠可能位置確認板
(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9) の当接部(38)に当接
しない場合にクレセント(5) のそれ以上の施錠方向への
回転を阻止する手段は、基台(3) の円弧状長穴(12)およ
び凹み(13)、クレセント(5) のロックピン(27)、ならび
に施錠可能位置確認板(6) の切欠き(33)により構成され
ている。
置確認板(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9) の当接部(3
8)に当接した場合にクレセント(5) のそれ以上の施錠方
向への回転を許容するとともに、施錠可能位置確認板
(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9) の当接部(38)に当接
しない場合にクレセント(5) のそれ以上の施錠方向への
回転を阻止する手段は、基台(3) の円弧状長穴(12)およ
び凹み(13)、クレセント(5) のロックピン(27)、ならび
に施錠可能位置確認板(6) の切欠き(33)により構成され
ている。
【0024】上記のクレセント錠において、クレセント
(5) および施錠可能位置確認板(6)が解錠位置にある場
合は、図7に示す状態となっている。このとき、クレセ
ント(5) のロックピン(27)は基台(3) の円弧状長穴(12)
の下端に位置し、クレセント(5) のスプリングプランジ
ャ(29)の先端は施錠可能位置確認板(6) の凹部(35)に嵌
まっている。
(5) および施錠可能位置確認板(6)が解錠位置にある場
合は、図7に示す状態となっている。このとき、クレセ
ント(5) のロックピン(27)は基台(3) の円弧状長穴(12)
の下端に位置し、クレセント(5) のスプリングプランジ
ャ(29)の先端は施錠可能位置確認板(6) の凹部(35)に嵌
まっている。
【0025】この状態で、施錠時には、クレセント(5)
を施錠方向(図7の反時計方向)に回転させる。する
と、スプリングプランジャ(29)と凹部(35)との嵌まり合
いにより、施錠可能位置確認板(6) も同方向に回転し、
両障子(1)(7)が全閉状態、すなわちクレセント(5) と受
け金(9) とが施錠可能位置にあれば、施錠可能位置確認
板(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9) の当接部(38)に当
接する(図8参照)。すると、施錠可能位置確認板(6)
は停止させられ、スプリングプランジャ(29)が凹部(35)
から脱出してクレセント(5) だけがさらに施錠方向に回
転させられる。このとき、円弧状長穴(12)の凹み(13)は
施錠可能位置確認板(6) における切欠き(33)よりも図8
の反時計方向に位置する部分により覆われているので、
ロックピン(27)の凹み(13)内への嵌合が阻止され、クレ
セント(5) の回転が許容される。そして、クレセント
(5) が施錠位置に至り、受け金(9) の係合部(36)に係合
して施錠される(図9参照)。ロックピン(27)は円弧状
長穴(12)の反時計方向の端部に至る。
を施錠方向(図7の反時計方向)に回転させる。する
と、スプリングプランジャ(29)と凹部(35)との嵌まり合
いにより、施錠可能位置確認板(6) も同方向に回転し、
両障子(1)(7)が全閉状態、すなわちクレセント(5) と受
け金(9) とが施錠可能位置にあれば、施錠可能位置確認
板(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9) の当接部(38)に当
接する(図8参照)。すると、施錠可能位置確認板(6)
は停止させられ、スプリングプランジャ(29)が凹部(35)
から脱出してクレセント(5) だけがさらに施錠方向に回
転させられる。このとき、円弧状長穴(12)の凹み(13)は
施錠可能位置確認板(6) における切欠き(33)よりも図8
の反時計方向に位置する部分により覆われているので、
ロックピン(27)の凹み(13)内への嵌合が阻止され、クレ
セント(5) の回転が許容される。そして、クレセント
(5) が施錠位置に至り、受け金(9) の係合部(36)に係合
して施錠される(図9参照)。ロックピン(27)は円弧状
長穴(12)の反時計方向の端部に至る。
【0026】施錠位置にあるクレセント(5) を解錠位置
に戻す場合には、図9に示す状態からクレセント(5) を
解錠方向(図9時計方向)に回転させる。すると、スプ
リングプランジャ(29)が凹部(35)に合致する位置まで来
て凹部(35)内に嵌まり、その後はスプリングプランジャ
(29)と凹部(35)とが嵌まり合うこと、およびロックピン
(27)が突部(34)を押すことにより施錠可能位置確認板
(6) も同方向に回転させられ、図7に示す元の解錠状態
に戻る。
に戻す場合には、図9に示す状態からクレセント(5) を
解錠方向(図9時計方向)に回転させる。すると、スプ
リングプランジャ(29)が凹部(35)に合致する位置まで来
て凹部(35)内に嵌まり、その後はスプリングプランジャ
(29)と凹部(35)とが嵌まり合うこと、およびロックピン
(27)が突部(34)を押すことにより施錠可能位置確認板
(6) も同方向に回転させられ、図7に示す元の解錠状態
に戻る。
【0027】施錠時に、両障子(1)(7)が全閉状態、すな
わちクレセント(5) と受け金(9) とが施錠可能位置にな
ければ、施錠可能位置確認板(6) の後方屈曲部(32)が受
け金(9) の当接部(38)に当接することはないので、施錠
可能位置確認板(6) はクレセント(5) とともに回転し続
ける。そして、施錠可能位置確認板(6) の切欠き(33)が
円弧状長穴(12)の凹み(13)と一致する位置に達すると、
ロックピン(27)は圧縮コイルばね(25)の付勢力によりク
レセント軸(4) の軸心方向に移動し、凹み(13)のガイド
部(15)に案内されて凹み(13)内に入っていく。ロックピ
ン(27)が凹み(13)の最深部に至るとストッパ部(14)に当
接し、これによりクレセント(5) のそれ以上の回転が阻
止される(図10参照)。したがって、クレセント(5)
は施錠位置まで回転することはなく、戸締り者が施錠さ
れたと誤認することが防止される。また、クレセント
(5) の回転がロックされた状態では、クレセント(5) の
解錠位置からの回転角度は90度未満、たとえば45度
であるので、クレセント(5)の回転がロックされたから
といって、戸締り者は施錠されたと勘違いすることはな
い。また、クレセント(5) の回転がロックされた状態で
は、クレセント(5) の解錠位置からの回転角度は45度
程度であるので、両障子(1)(7)が全閉状態になく、かつ
施錠可能位置確認板(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9)
の係合部(36)に当たるような位置にあったとしても、ク
レセント(5) の回転がロックされるまでは施錠可能位置
確認板(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9) の係合部(36)
に当たることはなく、施錠可能位置確認板(6) の停止に
よるクレセント(5) のそれ以上の回転は許容されない。
なお、このときにはスプリングプランジャ(29)は凹部(3
5)に嵌まったままである。
わちクレセント(5) と受け金(9) とが施錠可能位置にな
ければ、施錠可能位置確認板(6) の後方屈曲部(32)が受
け金(9) の当接部(38)に当接することはないので、施錠
可能位置確認板(6) はクレセント(5) とともに回転し続
ける。そして、施錠可能位置確認板(6) の切欠き(33)が
円弧状長穴(12)の凹み(13)と一致する位置に達すると、
ロックピン(27)は圧縮コイルばね(25)の付勢力によりク
レセント軸(4) の軸心方向に移動し、凹み(13)のガイド
部(15)に案内されて凹み(13)内に入っていく。ロックピ
ン(27)が凹み(13)の最深部に至るとストッパ部(14)に当
接し、これによりクレセント(5) のそれ以上の回転が阻
止される(図10参照)。したがって、クレセント(5)
は施錠位置まで回転することはなく、戸締り者が施錠さ
れたと誤認することが防止される。また、クレセント
(5) の回転がロックされた状態では、クレセント(5) の
解錠位置からの回転角度は90度未満、たとえば45度
であるので、クレセント(5)の回転がロックされたから
といって、戸締り者は施錠されたと勘違いすることはな
い。また、クレセント(5) の回転がロックされた状態で
は、クレセント(5) の解錠位置からの回転角度は45度
程度であるので、両障子(1)(7)が全閉状態になく、かつ
施錠可能位置確認板(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9)
の係合部(36)に当たるような位置にあったとしても、ク
レセント(5) の回転がロックされるまでは施錠可能位置
確認板(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9) の係合部(36)
に当たることはなく、施錠可能位置確認板(6) の停止に
よるクレセント(5) のそれ以上の回転は許容されない。
なお、このときにはスプリングプランジャ(29)は凹部(3
5)に嵌まったままである。
【0028】ロックされているクレセント(5) を解錠位
置に戻す場合には、図10に示す状態からクレセント
(5) を解錠方向(図10時計方向)に回転させる。する
と、ロックピン(27)は凹み(13)のガイド部(15)に案内さ
れ、圧縮コイルばね(25)の付勢力に抗して径方向外方に
移動し、凹み(13)内から脱出する。そして、クレセント
(5) は解錠位置に戻る。施錠可能位置確認板(6) は、ス
プリングプランジャ(29)と凹部(35)とが嵌まり合うこ
と、およびロックピン(27)が突部(34)を押すことにより
同方向に回転して元の位置に戻る。
置に戻す場合には、図10に示す状態からクレセント
(5) を解錠方向(図10時計方向)に回転させる。する
と、ロックピン(27)は凹み(13)のガイド部(15)に案内さ
れ、圧縮コイルばね(25)の付勢力に抗して径方向外方に
移動し、凹み(13)内から脱出する。そして、クレセント
(5) は解錠位置に戻る。施錠可能位置確認板(6) は、ス
プリングプランジャ(29)と凹部(35)とが嵌まり合うこ
と、およびロックピン(27)が突部(34)を押すことにより
同方向に回転して元の位置に戻る。
【0029】実施形態2 この実施形態は図11〜図18に示すものである。な
お、以下の説明において、図1〜図10に示すものと同
一物および同一部分には同一符号を付して重複する説明
を省略する。
お、以下の説明において、図1〜図10に示すものと同
一物および同一部分には同一符号を付して重複する説明
を省略する。
【0030】図11〜図18において、基台(3) の前方
膨出部(3a)の頂壁前面におけるクレセント軸挿通穴(11)
よりも上方部分のクレセント軸(4) の軸心を通る直線上
に、上下方向に伸びかつ前方膨出部(3a)の上面にまで開
口した凹所(41)が形成されている。凹所(41)内に上下方
向に移動自在の縦長方形状可動板(42)が配置されてい
る。可動板(42)前面の下端部に、前方に突出したロック
ピン(43)が固定されている。ロックピン(43)は、重力に
より下方、すなわちクレセント軸(4) の軸心に向かって
付勢されている。なお、ロックピン(43)に対する下方へ
の付勢力を増大するために、可動板(42)に重りを設けて
おいてもよい。この場合、上記実施形態1のように、ロ
ックピンを付勢するばねを必要としないので、部品点数
が少なくなるとともに組立が簡単になる。しかしなが
ら、ロックピン(43)をばねで付勢するようにしてもよ
い。
膨出部(3a)の頂壁前面におけるクレセント軸挿通穴(11)
よりも上方部分のクレセント軸(4) の軸心を通る直線上
に、上下方向に伸びかつ前方膨出部(3a)の上面にまで開
口した凹所(41)が形成されている。凹所(41)内に上下方
向に移動自在の縦長方形状可動板(42)が配置されてい
る。可動板(42)前面の下端部に、前方に突出したロック
ピン(43)が固定されている。ロックピン(43)は、重力に
より下方、すなわちクレセント軸(4) の軸心に向かって
付勢されている。なお、ロックピン(43)に対する下方へ
の付勢力を増大するために、可動板(42)に重りを設けて
おいてもよい。この場合、上記実施形態1のように、ロ
ックピンを付勢するばねを必要としないので、部品点数
が少なくなるとともに組立が簡単になる。しかしなが
ら、ロックピン(43)をばねで付勢するようにしてもよ
い。
【0031】クレセント(5) の後面におけるクレセント
軸(4) よりも内側の部分に、クレセント軸(4) の軸心を
中心とする有底の円弧状長穴(44)が形成されている。円
弧状長穴(44)の径方向内側の側面が、ロックピン(43)の
摺接する円弧状面となっている。円弧状長穴(44)は、ク
レセント軸(4) の軸心の真下の位置から真上よりも若干
外側の位置まで至り、その長さはクレセント(5) の解錠
位置と施錠位置との間での回転時にロックピン(43)の移
動を許容するような長さとされている。円弧状長穴(44)
の径方向の内周縁における長さの中間部に径方向内方に
凹んだ凹み(45)が形成されている。クレセント軸(4) の
軸心を通る垂直線と、クレセント軸(4)の軸心と凹み(4
5)の最深部とを結ぶ直線のなす角度は、90度未満、た
とえば60度程度であることが好ましい。凹み(45)の図
13時計方向前側の縁はロックピン(43)の凹み(45)から
の脱出を防止するストッパ部(46)となっており、これと
反対側の縁は同じくロックピン(43)の凹み(45)内からの
脱出を案内するガイド部(47)となっている。また、クレ
セント(5) の後面におけるクレセント軸(4) よりも外方
の部分に凹部(48)が形成されている。
軸(4) よりも内側の部分に、クレセント軸(4) の軸心を
中心とする有底の円弧状長穴(44)が形成されている。円
弧状長穴(44)の径方向内側の側面が、ロックピン(43)の
摺接する円弧状面となっている。円弧状長穴(44)は、ク
レセント軸(4) の軸心の真下の位置から真上よりも若干
外側の位置まで至り、その長さはクレセント(5) の解錠
位置と施錠位置との間での回転時にロックピン(43)の移
動を許容するような長さとされている。円弧状長穴(44)
の径方向の内周縁における長さの中間部に径方向内方に
凹んだ凹み(45)が形成されている。クレセント軸(4) の
軸心を通る垂直線と、クレセント軸(4)の軸心と凹み(4
5)の最深部とを結ぶ直線のなす角度は、90度未満、た
とえば60度程度であることが好ましい。凹み(45)の図
13時計方向前側の縁はロックピン(43)の凹み(45)から
の脱出を防止するストッパ部(46)となっており、これと
反対側の縁は同じくロックピン(43)の凹み(45)内からの
脱出を案内するガイド部(47)となっている。また、クレ
セント(5) の後面におけるクレセント軸(4) よりも外方
の部分に凹部(48)が形成されている。
【0032】施錠可能位置確認板(6) の外径は円弧状長
穴(44)の外径よりも若干大きくなっている。また、施錠
可能位置確認板(6) の立上がり部(31)の図14時計方向
の前側に連なって周方向に所定長さを有する小径部(49)
が形成されている。小径部(49)の外径は、円弧状長穴(4
4)の内径と等しくなっている。基台(3) のロックピン(4
3)は、小径部(49)の径方向外側を通ってその先端が円弧
状長穴(44)内に嵌まっており、その周面の一部は小径部
(49)に接している。また、小径部(49)における図14の
時計方向の前端部に、その外周縁からロックピン(43)の
入りうる切欠き(51)が形成されている。ロックピン(43)
はクレセント(5) および施錠可能位置確認板(6) が解錠
位置にある場合は、小径部(49)における図14の反時計
方向の前端部に位置している。また、施錠可能位置確認
板(6) の立上がり部(31)前面の基端部に、クレセント
(5) の円弧状長穴(44)内に摺動自在に嵌まる突起(52)が
形成されている。解錠位置にある施錠可能位置確認板
(6) の突起(52)が円弧状長穴(44)の図15の反時計方向
の前端に当たることにより、施錠可能位置確認板(6) の
図15に示す解錠位置からの図15時計方向への回転が
規制されている。また、施錠可能位置確認板(6) の前面
に、クレセント(5) の凹部(48)内に嵌まる凸部(53)が膨
出状に形成されている。
穴(44)の外径よりも若干大きくなっている。また、施錠
可能位置確認板(6) の立上がり部(31)の図14時計方向
の前側に連なって周方向に所定長さを有する小径部(49)
が形成されている。小径部(49)の外径は、円弧状長穴(4
4)の内径と等しくなっている。基台(3) のロックピン(4
3)は、小径部(49)の径方向外側を通ってその先端が円弧
状長穴(44)内に嵌まっており、その周面の一部は小径部
(49)に接している。また、小径部(49)における図14の
時計方向の前端部に、その外周縁からロックピン(43)の
入りうる切欠き(51)が形成されている。ロックピン(43)
はクレセント(5) および施錠可能位置確認板(6) が解錠
位置にある場合は、小径部(49)における図14の反時計
方向の前端部に位置している。また、施錠可能位置確認
板(6) の立上がり部(31)前面の基端部に、クレセント
(5) の円弧状長穴(44)内に摺動自在に嵌まる突起(52)が
形成されている。解錠位置にある施錠可能位置確認板
(6) の突起(52)が円弧状長穴(44)の図15の反時計方向
の前端に当たることにより、施錠可能位置確認板(6) の
図15に示す解錠位置からの図15時計方向への回転が
規制されている。また、施錠可能位置確認板(6) の前面
に、クレセント(5) の凹部(48)内に嵌まる凸部(53)が膨
出状に形成されている。
【0033】上記のクレセント錠において、施錠可能位
置確認板(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9) の当接部(3
8)に当接した場合にクレセント(5) のそれ以上の施錠方
向への回転を許容するとともに、施錠可能位置確認板
(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9) の当接部(38)に当接
しない場合にクレセント(5) のそれ以上の施錠方向への
回転を阻止する手段は、基台(3) のロックピン(43)、ク
レセント(5) の円弧状長穴(44)および凹み(45)、ならび
に施錠可能位置確認板(6) の小径部(49)および切欠き(5
1)により構成されている。
置確認板(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9) の当接部(3
8)に当接した場合にクレセント(5) のそれ以上の施錠方
向への回転を許容するとともに、施錠可能位置確認板
(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9) の当接部(38)に当接
しない場合にクレセント(5) のそれ以上の施錠方向への
回転を阻止する手段は、基台(3) のロックピン(43)、ク
レセント(5) の円弧状長穴(44)および凹み(45)、ならび
に施錠可能位置確認板(6) の小径部(49)および切欠き(5
1)により構成されている。
【0034】上記のクレセント錠において、クレセント
(5) および施錠可能位置確認板(6)が解錠位置にある場
合は、図15に示す状態となっている。このとき、基台
(3)のロックピン(43)はクレセント(5) の円弧状長穴(4
4)におけるクレセント軸(4)の真上に位置し、施錠可能
位置確認板(6) の凸部(53)はクレセント(5) の凹部(48)
内に嵌まっている。
(5) および施錠可能位置確認板(6)が解錠位置にある場
合は、図15に示す状態となっている。このとき、基台
(3)のロックピン(43)はクレセント(5) の円弧状長穴(4
4)におけるクレセント軸(4)の真上に位置し、施錠可能
位置確認板(6) の凸部(53)はクレセント(5) の凹部(48)
内に嵌まっている。
【0035】この状態で、施錠時には、クレセント(5)
を施錠方向(図15反時計方向)に回転させる。する
と、凸部(53)と凹部(48)との嵌まり合いにより、施錠可
能位置確認板(6) も同方向に回転し、両障子(1)(7)が全
閉状態、すなわちクレセント(5) と受け金(9) とが施錠
可能位置にあれば、施錠可能位置確認板(6) の後方屈曲
部(32)が受け金(9) の当接部(38)に当接する(図16参
照)。すると、施錠可能位置確認板(6) は停止させら
れ、凸部(53)が凹部(48)から脱出してクレセント(5) だ
けがさらに施錠方向に回転させられる。このとき、円弧
状長穴(44)の凹み(45)はロックピン(43)の部分を通過す
るが、ロックピン(43)は小径部(49)の外周縁に接したま
まの状態であるので、ロックピン(43)の凹み(45)内への
嵌合が阻止され、クレセント(5) の回転が許容される。
そして、クレセント(5) が施錠位置に至り、受け金(9)
の係合部(36)に係合して施錠される(図17参照)。
を施錠方向(図15反時計方向)に回転させる。する
と、凸部(53)と凹部(48)との嵌まり合いにより、施錠可
能位置確認板(6) も同方向に回転し、両障子(1)(7)が全
閉状態、すなわちクレセント(5) と受け金(9) とが施錠
可能位置にあれば、施錠可能位置確認板(6) の後方屈曲
部(32)が受け金(9) の当接部(38)に当接する(図16参
照)。すると、施錠可能位置確認板(6) は停止させら
れ、凸部(53)が凹部(48)から脱出してクレセント(5) だ
けがさらに施錠方向に回転させられる。このとき、円弧
状長穴(44)の凹み(45)はロックピン(43)の部分を通過す
るが、ロックピン(43)は小径部(49)の外周縁に接したま
まの状態であるので、ロックピン(43)の凹み(45)内への
嵌合が阻止され、クレセント(5) の回転が許容される。
そして、クレセント(5) が施錠位置に至り、受け金(9)
の係合部(36)に係合して施錠される(図17参照)。
【0036】施錠位置にあるクレセント(5) を解錠位置
に戻す場合には、図17に示す状態からクレセント(5)
を解錠方向(図17時計方向)に回転させる。すると、
凸部(53)が凹部(48)に合致する位置まで来て凹部(48)内
に嵌まり、その後は凸部(53)と凹部(48)とが嵌まり合う
こと、および円弧状長穴(44)の反時計方向前端部が突起
(52)を押すことにより施錠可能位置確認板(6) も同方向
に回転させられ、図15に示す元の解錠状態に戻る。
に戻す場合には、図17に示す状態からクレセント(5)
を解錠方向(図17時計方向)に回転させる。すると、
凸部(53)が凹部(48)に合致する位置まで来て凹部(48)内
に嵌まり、その後は凸部(53)と凹部(48)とが嵌まり合う
こと、および円弧状長穴(44)の反時計方向前端部が突起
(52)を押すことにより施錠可能位置確認板(6) も同方向
に回転させられ、図15に示す元の解錠状態に戻る。
【0037】施錠時に、両障子(1)(7)が全閉状態、すな
わちクレセント(5) と受け金(9) とが施錠可能位置にな
ければ、施錠可能位置確認板(6) の後方屈曲部(32)が受
け金(9) の当接部(38)に当接することはないので、施錠
可能位置確認板(6) はクレセント(5) とともに回転し続
ける。そして、施錠可能位置確認板(6) の切欠き(51)が
クレセント(5) の凹み(45)と一致する位置に達すると、
ロックピン(43)は重力によりクレセント軸(4) の軸心方
向に移動し、凹み(45)のガイド部(47)に案内されて凹み
(45)内に入っていく。ロックピン(43)が凹み(45)の最深
部に至ると、ストッパ部(46)に当接し、これによりクレ
セント(5) のそれ以上の回転が阻止される(図18参
照)。したがって、クレセント(5) は施錠位置まで回転
することはなく、戸締り者が施錠されたと誤認すること
が防止される。また、クレセント(5) の回転がロックさ
れた状態では、クレセント(5) の解錠位置からの回転角
度は90度未満、たとえば60度程度であるので、クレ
セント(5) の回転がロックされたからといって、戸締り
者は施錠されたと勘違いすることはない。なお、このと
きには凸部(53)は凹部(48)から脱出している。
わちクレセント(5) と受け金(9) とが施錠可能位置にな
ければ、施錠可能位置確認板(6) の後方屈曲部(32)が受
け金(9) の当接部(38)に当接することはないので、施錠
可能位置確認板(6) はクレセント(5) とともに回転し続
ける。そして、施錠可能位置確認板(6) の切欠き(51)が
クレセント(5) の凹み(45)と一致する位置に達すると、
ロックピン(43)は重力によりクレセント軸(4) の軸心方
向に移動し、凹み(45)のガイド部(47)に案内されて凹み
(45)内に入っていく。ロックピン(43)が凹み(45)の最深
部に至ると、ストッパ部(46)に当接し、これによりクレ
セント(5) のそれ以上の回転が阻止される(図18参
照)。したがって、クレセント(5) は施錠位置まで回転
することはなく、戸締り者が施錠されたと誤認すること
が防止される。また、クレセント(5) の回転がロックさ
れた状態では、クレセント(5) の解錠位置からの回転角
度は90度未満、たとえば60度程度であるので、クレ
セント(5) の回転がロックされたからといって、戸締り
者は施錠されたと勘違いすることはない。なお、このと
きには凸部(53)は凹部(48)から脱出している。
【0038】ロックされているクレセント(5) を解錠位
置に戻す場合には、図18に示す状態からクレセント
(5) を解錠方向(図18時計方向)に回転させる。する
と、ロックピン(43)は凹み(45)のガイド部(47)に案内さ
れ、可動板(42)およびロックピン(43)の重力に抗して径
方向外方、すなわち上方に移動し、凹み(45)内から脱出
する。そして、クレセント(5) は解錠位置に戻る。施錠
可能位置確認板(6) は、凸部(53)と凹部(48)とが嵌まり
合うこと、および円弧状長穴(44)の反時計方向前端部が
突起(52)を押すことにより同方向に回転して元の位置に
戻る。
置に戻す場合には、図18に示す状態からクレセント
(5) を解錠方向(図18時計方向)に回転させる。する
と、ロックピン(43)は凹み(45)のガイド部(47)に案内さ
れ、可動板(42)およびロックピン(43)の重力に抗して径
方向外方、すなわち上方に移動し、凹み(45)内から脱出
する。そして、クレセント(5) は解錠位置に戻る。施錠
可能位置確認板(6) は、凸部(53)と凹部(48)とが嵌まり
合うこと、および円弧状長穴(44)の反時計方向前端部が
突起(52)を押すことにより同方向に回転して元の位置に
戻る。
【0039】上記実施形態2において、クレセント軸
(4) の軸心を通る垂直線と、クレセント軸(4) の軸心と
凹み(45)の最深部とを結ぶ直線のなす角度は、60度程
度とされているが、この角度は上記実施形態1と同様に
45度とされていてもよい。この場合、両障子(1)(7)が
全閉状態になく、かつ施錠可能位置確認板(6) の後方屈
曲部(32)が受け金(9) の係合部(36)に当たるような位置
にあったとしても、クレセント(5) が解錠位置から45
度回転してロックされるまでは、施錠可能位置確認板
(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9) の係合部(36)に当た
ることがなく、施錠可能位置確認板(6) の停止によるク
レセント(5) のそれ以上の回転は許容されない。
(4) の軸心を通る垂直線と、クレセント軸(4) の軸心と
凹み(45)の最深部とを結ぶ直線のなす角度は、60度程
度とされているが、この角度は上記実施形態1と同様に
45度とされていてもよい。この場合、両障子(1)(7)が
全閉状態になく、かつ施錠可能位置確認板(6) の後方屈
曲部(32)が受け金(9) の係合部(36)に当たるような位置
にあったとしても、クレセント(5) が解錠位置から45
度回転してロックされるまでは、施錠可能位置確認板
(6) の後方屈曲部(32)が受け金(9) の係合部(36)に当た
ることがなく、施錠可能位置確認板(6) の停止によるク
レセント(5) のそれ以上の回転は許容されない。
【0040】上記2つの実施形態においては、円弧状長
孔の径方向内側の側面が、ロックピンの摺接する円弧状
面となされているが、これに限るものではなく、適宜変
更可能である。
孔の径方向内側の側面が、ロックピンの摺接する円弧状
面となされているが、これに限るものではなく、適宜変
更可能である。
【0041】
【発明の効果】この発明の請求項1の発明によれば、上
述のように、施錠時に、外側障子のたてかまちの傷付き
が防止される。しかも、戸締り者が施錠されたと誤認す
るおそれがないので、防犯効果も優れたものとなる。
述のように、施錠時に、外側障子のたてかまちの傷付き
が防止される。しかも、戸締り者が施錠されたと誤認す
るおそれがないので、防犯効果も優れたものとなる。
【図1】この発明の実施形態1のクレセント錠を示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図2】実施形態1のクレセント錠の基台の正面図であ
る。
る。
【図3】同じくクレセントの正面図である。
【図4】図3のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】実施形態1のクレセント錠の施錠可能位置確認
板の正面図である。
板の正面図である。
【図6】同じくクレセントおよび施錠可能位置確認板を
取付けた基台の背面図である。
取付けた基台の背面図である。
【図7】実施形態1のクレセント錠を示し、クレセント
および施錠可能位置確認板が解錠状態にある一部省略垂
直断面図である。
および施錠可能位置確認板が解錠状態にある一部省略垂
直断面図である。
【図8】同じく施錠可能位置確認板が受け金の当接部に
当接した状態にある一部省略垂直断面図である。
当接した状態にある一部省略垂直断面図である。
【図9】同じくクレセントが施錠位置にある一部省略垂
直断面図である。
直断面図である。
【図10】同じくクレセントと受け金とが施錠可能位置
からずれており、クレセントがロックされている状態の
一部省略垂直断面図である。
からずれており、クレセントがロックされている状態の
一部省略垂直断面図である。
【図11】この発明の実施形態2のクレセント錠を示す
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図12】実施形態2のクレセント錠の基台の正面図で
ある。
ある。
【図13】同じくクレセントの正面図である。
【図14】同じく施錠可能位置確認板の正面図である。
【図15】実施形態2のクレセント錠を示し、クレセン
トおよび施錠可能位置確認板が解錠状態にある一部省略
垂直断面図である。
トおよび施錠可能位置確認板が解錠状態にある一部省略
垂直断面図である。
【図16】同じく施錠可能位置確認板が受け金の当接部
に当接した状態にある一部省略垂直断面図である。
に当接した状態にある一部省略垂直断面図である。
【図17】同じくクレセントが施錠位置にある一部省略
垂直断面図である。
垂直断面図である。
【図18】同じくクレセントと受け金とが施錠可能位置
からずれており、クレセントがロックされている状態の
一部省略垂直断面図である。
からずれており、クレセントがロックされている状態の
一部省略垂直断面図である。
(1) 内側障子 (2) たてかまち (3) 基台 (4) クレセント軸 (5) クレセント (6) 施錠可能位置確認板(施錠可能位置確
認部材) (7) 外側障子 (8) たてかまち (12) 円弧状長穴 (13) 凹み (27) ロックピン (29) スプリングプランジャ (33) 切欠き (35) 凹部 (38) 当接部 (43) ロックピン (44) 円弧状長穴 (45) 凹み (48) 凹部 (49) 小径部 (51) 切欠き (53) 凸部
認部材) (7) 外側障子 (8) たてかまち (12) 円弧状長穴 (13) 凹み (27) ロックピン (29) スプリングプランジャ (33) 切欠き (35) 凹部 (38) 当接部 (43) ロックピン (44) 円弧状長穴 (45) 凹み (48) 凹部 (49) 小径部 (51) 切欠き (53) 凸部
Claims (7)
- 【請求項1】 内側障子のたてかまちに取付けられる基
台と、基台にクレセント軸を介して回転自在に取付けら
れたクレセントと、外側障子のたてかまちに取付けられ
かつクレセントと係合する受け金とよりなるクレセント
錠であって、 基台とクレセントとの間においてクレセント軸に回転自
在に嵌め被せられ、かつクレセントの回転に伴ってこれ
と同方向に回転してその一部が内側障子のたてかまちの
外面よりも外方に突出するようになされた施錠可能位置
確認部材と、受け金に設けられかつクレセントと受け金
とが施錠可能位置にあるときにクレセントとともに回転
した施錠可能位置確認部材の一部が当接する当接部と、
施錠可能位置確認部材の一部が受け金の当接部に当接し
た場合にクレセントのそれ以上の施錠方向への回転を許
容するとともに、施錠可能位置確認部材の一部が受け金
の当接部に当接しない場合にクレセントのそれ以上の施
錠方向への回転を阻止する手段とを備えているクレセン
ト錠。 - 【請求項2】 クレセントおよび施錠可能位置確認部材
のうちのいずれか一方に凹部が形成されるとともに同他
方に凹部に嵌まる凸部が設けられ、凹部と凸部の嵌まり
合いによりクレセントの回転を施錠可能位置確認部材に
伝えてこれを回転させるようになされ、かつ施錠可能位
置確認部材の一部が受け金の当接部に当接した後互いの
嵌まり合い状態が解除されるようになされている請求項
1記載のクレセント錠。 - 【請求項3】 基台およびクレセントのうちのいずれか
一方にクレセント軸の軸心を中心としかつ径方向外側を
向いた円弧状面が形成されるとともに、同他方に円弧状
面に摺接するピンが設けられ、円弧状面の長さが、クレ
セントの解錠位置と施錠位置との間での回転中にピンが
円弧状面に摺接するような長さとされ、円弧状面の長さ
の中間部に径方向内側に凹んだ凹みが形成され、ピンが
クレセント軸の径方向に移動自在となされるとともにク
レセント軸の軸心に向かって付勢され、クレセントとと
もに回転した施錠可能位置確認部材の一部が受け金の当
接部に当接した場合にはピンは凹みに嵌まることがなく
クレセントのそれ以上の施錠方向への回転が許容され、
かつ施錠可能位置確認部材の一部が受け金の当接部に当
接しない場合にピンが凹みに嵌まってクレセントのそれ
以上の回転が阻止され、しかも凹みに嵌まったピンはク
レセントが解錠位置に戻るさいに凹みから脱出するよう
になされている請求項1または2記載のクレセント錠。 - 【請求項4】 凹みの2つの縁部のうち一方の縁部が、
ピンの凹みからの脱出を防止するストッパ部とされ、同
他方の縁部が、ピンの凹みからの脱出を案内するガイド
部とされている請求項3記載のクレセント錠。 - 【請求項5】 基台に円弧状面が設けられ、クレセント
にピンが設けられ、ピンがばねによりクレセント軸の軸
心に向かって付勢されている請求項3または4記載のク
レセント錠。 - 【請求項6】 クレセントに円弧状面が設けられ、基台
におけるクレセント軸の上方の部分にピンが設けられ、
ピンが重力またはばねによりクレセント軸の軸心に向か
って付勢されている請求項3または4記載のクレセント
錠。 - 【請求項7】 円弧状面が、クレセント軸の軸心を中心
とする円弧状長穴の径方向内側の側面である請求項3〜
6のうちのいずれか1つに記載のクレセント錠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2247196A JPH09217537A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | クレセント錠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2247196A JPH09217537A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | クレセント錠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09217537A true JPH09217537A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12083633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2247196A Withdrawn JPH09217537A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | クレセント錠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09217537A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000022268A1 (en) * | 1998-10-14 | 2000-04-20 | Interlock Group Limited | A sash lock |
KR100407705B1 (ko) * | 1999-08-12 | 2003-12-01 | 다키겐 세이조 가부시키가이샤 | 개구부 로크 장치 |
JP2006214261A (ja) * | 2005-01-07 | 2006-08-17 | Shin Nikkei Co Ltd | クレセント付サッシ |
JP2006214254A (ja) * | 2005-01-07 | 2006-08-17 | Shin Nikkei Co Ltd | クレセント及びクレセント付サッシ |
JP2006328638A (ja) * | 2005-05-23 | 2006-12-07 | Usc Corp | クレセント錠装置 |
JP2007032167A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Irie:Kk | クレセント錠及びサッシ |
JP2007146607A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Tostem Corp | 内蔵式のクレセント錠を備えた開口部装置 |
JP2007146650A (ja) * | 2007-03-09 | 2007-06-14 | Meiko:Kk | 施錠側金具、クレセント錠およびこれらを取り付けた窓 |
-
1996
- 1996-02-08 JP JP2247196A patent/JPH09217537A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000022268A1 (en) * | 1998-10-14 | 2000-04-20 | Interlock Group Limited | A sash lock |
KR100407705B1 (ko) * | 1999-08-12 | 2003-12-01 | 다키겐 세이조 가부시키가이샤 | 개구부 로크 장치 |
JP2006214261A (ja) * | 2005-01-07 | 2006-08-17 | Shin Nikkei Co Ltd | クレセント付サッシ |
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JP2006328638A (ja) * | 2005-05-23 | 2006-12-07 | Usc Corp | クレセント錠装置 |
JP4721332B2 (ja) * | 2005-05-23 | 2011-07-13 | 株式会社ユーエスシー | クレセント錠装置 |
JP2007032167A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Irie:Kk | クレセント錠及びサッシ |
JP2007146607A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Tostem Corp | 内蔵式のクレセント錠を備えた開口部装置 |
JP2007146650A (ja) * | 2007-03-09 | 2007-06-14 | Meiko:Kk | 施錠側金具、クレセント錠およびこれらを取り付けた窓 |
JP4638460B2 (ja) * | 2007-03-09 | 2011-02-23 | 株式会社明工 | 施錠側金具、クレセント錠およびこれらを取り付けた窓 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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