JPH09217476A - 曲面形成用建築板、曲面構造、曲面用下地枠構造及び曲面構造の施工方法 - Google Patents

曲面形成用建築板、曲面構造、曲面用下地枠構造及び曲面構造の施工方法

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JPH09217476A
JPH09217476A JP4944396A JP4944396A JPH09217476A JP H09217476 A JPH09217476 A JP H09217476A JP 4944396 A JP4944396 A JP 4944396A JP 4944396 A JP4944396 A JP 4944396A JP H09217476 A JPH09217476 A JP H09217476A
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俊二 網蔵
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 そのままの状態で短期間で小さな曲面まで形
成することができ、更には目地部の修正やプライマー処
理を要しない等の施工性及び経済性等を具備する曲面形
成用建築板を提供すること。 【解決手段】 主として石膏からなる芯材を原紙で被覆
してなる建築板であって、その表裏面の少なくとも一方
の原紙の平行の引張り強度が5〜12kgfであり、板
としての面密度が2.4〜7.65kg/mであり、
且つ板としての厚さが4〜9mmであることを特徴とす
る曲面形成用建築板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲面形成用建築
板、曲面構造、曲面用下地枠構造及び曲面構造の施工方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物、特に室内の美観を昂める
一手段として、曲面状の壁や天井或は円柱等が多く採用
され、抄造繊維石膏板やケイカル板がその曲面形成用材
料として汎用されている。
【0003】そして、曲面形成用材料として抄造繊維石
膏板を用いる曲面施工においては、該石膏板の表裏面若
しくは片面を水で濡らして該板に屈曲性を付与してお
り、又、曲面形成用材料としてケイカル板を用いる場合
は、該板を水にどぶ漬けして該板に屈曲性を付与し、こ
れらの板材を貼り付けるべき曲面下地枠の曲面に沿わせ
て押し当てながら、ビス等で固定(ビス等の頭は面位置
より凹ませる)して曲面を形成している。次いで、ビス
等の頭と目地部を石膏パテ等を用いてパテ処理をして目
地部等を平滑にし、その表面をクロス貼りやペンキ塗装
等で仕上げている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の施工方法では、使用する板材を水で濡らしたり、水
にどぶ漬けしても、これらの板材には小さな曲率半径
(例えば、200mm程度)は得られず、これらの板材
を貼り付ける下地の曲面が制約され、又、板材に吸収さ
れた水分の乾燥に時間を要し、何れにしても工期短縮に
問題があった。
【0005】又、上記板材を曲面下地に貼り付ける際に
は、板材の端部同士が隣接する目地部が発生し、該目地
部は、板材の柔軟性が乏しい結果として、板材の反発力
で、相互に隣接する縁部の先端がトンガリ状に盛り上が
って美観を損ねる。従ってこのトンガリ部分をサンディ
ング処理して曲面全体を平滑にしているが、これらの板
材が高硬度であることから、その平滑化には多大な労力
と長時間を要するという欠点がある。又、上記目地部を
平滑にするためにパテ処理を行なうが、該パテ処理に際
しても、目地部とパテとの接着をよくするために、目地
部を予めプライマー処理をしなければならなかった。
【0006】従って、本発明の目的は、上記従来技術の
問題を解決し、水で濡らす等の煩雑な処理を要すること
なく、そのままの状態で短期間で小さな曲面まで形成す
ることができ、更には目地部の修正やプライマー処理を
要しない等の施工性及び経済性等を具備する曲面形成用
建築板、曲面構造、曲面用下地枠構造及び曲面構造の施
工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、主として石膏か
らなる芯材を原紙で被覆してなる建築板であって、その
表裏面の少なくとも一方の原紙の平行の引張り強度が5
〜12kgfであり、板としての面密度が2.4〜7.
65kg/m2であり、且つ板としての厚さが4〜9m
mであることを特徴とする曲面形成用建築板を提供す
る。
【0008】又、本発明は、柱、天井及び壁等の曲面用
下地枠又は該下地枠に曲面用下地材を取付けてなる曲面
下地壁に、前記の曲面形成用建築板を取り付けたことを
特徴とする曲面構造とその施工方法を提供する。更に本
発明は、多数の枠材を適当な間隔をおいてほぼ中空円形
状に立設固定してなる曲面壁形成用の下地枠において、
該下地枠の周囲に巻き付ける曲面用板材の目地部にあた
る枠材が、それに隣接する枠材の位置よりも1〜6mm
中心側に位置することを特徴とする曲面用下地枠構造を
提供する。
【0009】本発明者らは、前記課題を解決するために
研究を行なった結果、主として石膏からなる芯材に原紙
を積層させ、得られる板材の面密度と厚さとを制限し、
且つその原紙に引っ張り強度のあるものを用い、更に好
ましくは石膏芯材中に比較的長い繊維を混在せしめる
と、それぞれの要因による相乗効果により、有姿の状態
で曲面を容易に形成することができる曲面形成用建築板
が得られ、該建築板を使用すれば、目地部や下地材の時
間を要するサンディング等の修正や、プライマー処理工
程を経ずに良好な曲面構造が得られることを知見して本
発明を完成した。
【0010】
【発明の実施の形態】次に発明の実施の形態を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。先ず第一に、本発明の曲面
形成用建築板は、図1に示すように、主として石膏から
なる芯材1を原紙2で被覆してなる建築板Aであって、
その表裏面の少なくとも一方の原紙2の平行の引張り強
度が5〜12kgfであり、板としての面密度が2.4
〜7.65kg/m2であり、且つ板としての厚さが4
〜9mmであることを特徴とする。
【0011】本発明で用いる石膏は、天然石膏、排煙脱
硫石膏、燐酸石膏や弗酸石膏等の副産石膏等の何れでも
よく、本発明の建築板の石膏芯材は、前記石膏等を焼成
して得られる焼石膏と硫酸カリに代表される凝結促進
剤、軽量化を図るための泡、該芯材と石膏ボード用原紙
との接着を助成するための澱粉等の接着剤、防火性を向
上せしめるバーミキュライト等の骨材や水酸化アルミニ
ウム、減水剤、好ましくは比較的長い繊維等から適宜選
択される添加材及び水とを混練し硬化させて得られる。
又、これらの原料に撥水剤を添加して得られる建築板に
耐水性を付与することもできる。
【0012】尚、本発明の曲面形成用建築板において
は、繊維を含有しなくとも、建築板の原紙の強度、建築
板の面密度及び厚さの相乗効果により、それなりの小さ
な曲率半径が得られるが、芯材中に繊維を存在させるこ
とにより、靭性に欠ける石膏板の脆さが緩和され、更に
石膏板の屈曲性及び柔軟性が向上し、且つ撓み強度が増
加するので、芯材中には繊維を含有させることが好まし
い。又、同様の効果を得るために網目状のガラスネット
を芯材中に存在させることもできる。
【0013】本発明の曲面形成用建築板に使用する繊維
としては、有機繊維、無機繊維又はこれらの混合物が挙
げられ、特に有機繊維と無機繊維とを併用するのが好ま
しい。無機繊維としては、ロックウール、セピオライト
等の鉱物繊維やガラス繊維、炭素繊維等が挙げられ、特
にガラス繊維が望ましい。有機繊維としては、種々の有
機繊維が使用可能であるが、パルプ繊維、特に古紙を叩
解したものを使用するのが好ましい。これらの繊維は石
膏芯内での分散性を向上させるために、上記繊維を予め
焼石膏と混合する等して、繊維の表面を焼石膏で被覆す
るか、水に接して分散性を発現するポリエチレンオキサ
イド等で表面処理して繊維に収束性を持たせ、これを焼
石膏と水等を混練するミキサー等の混練機に供給して、
石膏スラリー中に分散させるのが好ましい。
【0014】かかる繊維の添加量は、焼石膏100重量
部当たり3.5重量部までであり、好ましくは0.1〜
3.0重量部、更に好ましくは0.5〜2.5重量部の
範囲である。これらの繊維の形状は、得られる本発明の
建築板の品質面及び製造面を考慮すると、径が5〜13
μm、及び長さが3〜25mmのものが好ましく、特に
長さが10〜20mmのものが更に好ましい。長さが3
mm未満では前記の効果がさほど得られず、長さが25
mmを超え且つ添加量が3.5重量部を超えると、他の
成分との混練が困難となって、石膏スラリー中における
繊維の分散が均一にならない。
【0015】又、本発明で用いる原紙は、引張り強度が
平行方向で5〜12kgfの範囲が好ましく、更に好ま
しくは7〜10kgfの範囲である(このときの直角方
向の引張り強度は一般に11〜27kgfであり、前記
の更に好ましい強度に対しては17〜22kgfとな
る)。原紙の引張り強度が5kgf未満では、得られる
曲面形成用建築板が折れ易く、12kgfを超えると建
築板の反発力が増大し、曲面形成用の建築板としては施
工上好ましくない。
【0016】尚、本発明では、本発明の建築板の原紙と
して、実公平2−4158号公報若しくは実公平3−4
2359号公報に開示される原紙を構成する表層と中層
又は中層のみに、鉱物繊維であるワラステナイトを混抄
せしめた不燃性の原紙や、ワラステナイトの代わりに水
酸化アルミニウムを用いた不燃性の原紙及びその他の不
燃性の原紙を使用することができる。これらの原紙で前
記石膏芯材の表面及び/又は裏面を被覆すると、曲面を
容易に形成することができる建築板が得られることに加
え、防火性が向上した曲面形成用建築板が得られる。
又、上記のそれぞれの原紙に撥水剤を含有させて、得ら
れる建築板に撥水性を持たせることもできる。
【0017】又、本発明の曲面形成用建築板の厚さは、
4〜9mmがよく、施工性を考慮すれば厚さ4〜8mm
で、特に7mmのものが良い。尚、厚さが4mm未満で
は施工上扱いにくく実際的でなく、9mmを超えると、
得られる建築板の曲率半径が大き過ぎて好ましくない。
又、本発明の曲面形成用建築板の面密度は2.4〜7.
65kg/m2、好ましくは2.4〜6.75kg/m2
であり、軽いほど扱い易く且つ曲げ易くなる。尚、面密
度が2.4kg/m2未満では原紙と石膏芯との接着が
悪くなり製造上の問題があり、一方、7.65kg/m
2を超えると、小さな曲率半径を有する建築板が得られ
なくなる。
【0018】尚、本発明の曲面形成用建築板の長手方向
の端部の形状は、図1aに示すようにスクエアでもよい
が、曲面形成時にそれらの端部同士が突き付け合う目地
部をパテ等を用いて平滑にする必要から、好ましくは図
1bのaを約3mm切り欠いたベベル状がよく、より好
ましくは図1cの深さbが約1.0mm、幅cが約60
mmに切り欠いた形状のテーパー状とするのがよい。
又、目地部のパテ処理に際しては、図3bに示すよう
に、単にパテ4を詰めて目地部Bを平滑にしてもよい
が、図3aに示すように補強用テープ3を目地部Bを構
成する両建築板Aの両端部に渡って貼り、その上からパ
テ4で平滑にすると、目地部Bがより補強されるので好
ましい。
【0019】以上、本発明の曲面形成用建築板を上記の
構成とすること、即ち、石膏芯材を被覆する原紙の引張
り強度、形成される建築板の面密度及び厚さ、又は繊維
を用いる場合、特にガラス繊維として添加量を特定範囲
にすることにより、各要因の効果が相乗して小さい曲率
半径(例えば、厚さ4mmのもので曲率半径150m
m)を有する建築板が得られる。又、本発明の建築板
は、曲面を形成するときに反発力(復元力)が弱く、有
姿の状態で容易に曲面状にすることができ、抄造繊維石
膏板やケイカル板等を使用する時に水をかける工程や、
サンディング等による目地部の修正を必要としなくな
る。又、本発明の建築板は、表面が原紙で構成されるの
で、施工時においてビス頭の凹みや目地部を平滑にする
ためのパテ処理は、予めプライマーを塗布しなくとも施
工することができるばかりでなく、他の面もプライマー
処理をせずに、クロス仕上げや塗装仕上げをすることが
でき、種々の化粧材に適応させることができる。
【0020】又、本発明は、柱、天井及び壁等の曲面用
下地枠又は該下地枠に曲面用下地材を取付けてなる曲面
下地壁に、前記の曲面形成用建築板を取り付けたことを
特徴とする曲面構造及びその施工方法を提供する。図2
を参照して説明すると、鉄筋(図示せず)を埋設したコ
ンクリート製等の円形の躯体柱5の上端より下方で、且
つ円周の1/4の間隔をおいた4ケ所のところと、これ
よりそれぞれ高さ方向に適当なピッチでボルト6をそれ
ぞれ適当な深さに埋設して固定する。躯体柱5の円周に
沿った該ボルト6の周囲に、適当な曲率半径にR加工し
た横断面形状C型の軽量形鋼を躯体柱5の高さと太さに
応じて複数本巻き、これらをボルト6に、例えば、溶接
によってその先端に固定する。次いで、このように固定
されたそれぞれの円形枠7に、横断面形状M型のC型軽
量型鋼のMバー8を垂直に躯体柱5に沿って適当な手
段、例えば、溶接によって固定する。更に、円形枠7の
周囲に上記固定したMバー8から適当なピッチで同様に
して他のMバー8を固定して中空の籠状にする(図示の
例は理解が容易になるように、少ない本数の円形枠7と
Mバー8で記載されているが、躯体柱5の径や長さによ
って円形枠7及びMバー8の本数を適当な本数にする。
例えば、後述の実施例参照)。このようにして円柱用の
曲面形成用下地枠Cを作成する。
【0021】次いで、上記曲面形成用下地枠Cに、例え
ば、図3aに示すように、前記本発明の曲面形成用建築
板Aの長手方向の縁部がMバー8のウエブの中央部に位
置するように当設させ、目地部Bを形成する建築板Aの
端部を適用なピッチでビス(9)留めし、図3b〜dに
示すように建築板Aの縁部より離れたMバー8のところ
でも適当なピッチで同様のビス9で固定する。尚、ビス
頭は前記建築板Aの面位置より凹むようにすることが好
ましい。更に本発明では、図2に示すように、上記のよ
うに巻き付け固定した建築板A’の上に更に二重に建築
板Aを巻きつけて施工することができる。この際、上記
建築板A’の代わりに他の材料を用いてもよいが、最表
面になる建築板Aとしては本発明の建築板を用いるのが
好ましい。
【0022】更に詳しく説明すると、本発明の曲面形成
用建築板Aは、芯材を主として石膏で構成しているので
防火性を有するが、曲面状構築物の防火性や強度等を向
上させるために、曲面用下地枠Cに、本発明の曲面形成
用建築板Aを有姿の状態で巻き取り付け、ビス及び/又
は糊を用いて積層することができるばかりでなく、従来
のガラス繊維補強石膏板A’を下地枠Cに先に取付け、
この曲面下地材A’に本発明の曲面形成用建築板Aを前
記と同様の方法で積層固定することができる。このガラ
ス繊維補強石膏板A’には厚さ4〜10mmのものがあ
る。
【0023】又、上記の場合には曲面下地材の取付け
が、水打ちする半乾式工法となるが、曲面下地材として
ガラス繊維補強石膏板の替わりに、水をかけて曲面状に
することができる抄造繊維石膏板(例えば、商品名:F
Gボード)やケイカル板を使用することができる。そし
てこの場合、図2に示すようにかかる曲面下地材A’の
目地部B’に5mm程度の段違い(トンガリも含む)が
あっても、その上に本発明の曲面形成用建築板Aを巻き
付け、ビス及び/又は糊を用いて目地部Bの位置をB’
と異なる位置に積層すると、敢えて上記の段違い目地部
B’を平滑に処理する必要はなく、曲面の仕上がり面は
良好となる。
【0024】尚、曲面施工(特に、円柱)に際しては、
縦目地Bのところに、曲面形成用建築板Aの原紙で被覆
された端部を位置させると、この部分でビス留めしても
本発明の建築板Aは、抄造繊維石膏板やケイカル板のよ
うに縁部が破損することがない。又、建築板Aの両端部
からなる縦目地Bのビス留めピッチは50〜150m
m、建築板Aの端部から離れた中央よりの面における縦
と横方向のビス留めを450〜900mmのピッチで固
定すると、仕上り曲面は良好となる。従って下地枠Cの
Mバー8は建築板Aのビス位置に対応するところに配置
されるようにする。尚、ビス頭は面位置より凹むように
する。
【0025】更に、本発明は、曲面壁形成用の下地枠に
おいて、該枠材が間隔をおいて設けられ、且つこれに配
設する曲面用板材の目地部にあたる枠材が、隣接する枠
材の位置より、1〜6mm中心側に位置することを特徴
とする曲面用下地枠構造を提供する。図3b〜cを参照
して説明すると、複数のMバー8によって形成された下
地枠Cに本発明の建築板Aを貼り付け施工する際(図2
参照)に、建築板Aの両端部によって形成される目地部
Bの部分の建築板Aの両端部を固定するMバー8の位置
を、図3bの点線でに示したように、複数のMバー8で
構成される円周上よりも1〜6mm程度内側(即ち中心
方向)に位置させることによって、目地部Bをパテ処理
する際に、目地部Bに充填したパテ4が盛り上がること
なく、滑らかな円周面を形成することができる。
【0026】又、用いる曲面形成用建築板Aは、その幅
方向の切り口面同士を突き合わせたときにV字状になる
ように、該切り口面を予めカット(図3b)すると、目
地部Bをパテ処理して良好な曲面性を得るのに好都合で
ある。図3bでは建築板Aの両端部を1個のMバー8で
固定しているが、図3c及び図3dに示すように2個の
Mバー8で固定してもよい。又、本発明において、曲面
用板材とは、本発明の曲面形成用建築板の他、ガラス繊
維やガラスネットを混在させて防火性や強度を向上させ
たガラス繊維補強石膏板や抄造繊維石膏板及びケイカル
板等を指す。
【0027】又、曲面施工をするときに、図3a〜cに
示すように、枠材8(Mバー等)を間隔をおいて下地枠
を構成するときは、曲面用板材の端部同士で形成されて
いる縦目地Bのところにあたる曲面用下地枠材8(例え
ば、Mバー)の位置が、両側に隣接する枠材8(Mバ
ー)の位置より1〜6mm(好ましくは、2〜4mm)
中心側に位置するように予め調整すると、端部がスクエ
アの曲面用板材であっても目地部が容易に平滑となり、
目地部にトンガリ状の盛り上がりがなく、サンディング
工程を必要としない。尚、図3c〜dに示すように、こ
のときの目地部Bの中央(端部同士が接するところ)よ
り両脇にそれぞれ1〜50mm離れるように枠材8を設
け、且つそれぞれの枠材8を所定の半径より1〜3mm
少なくして中心側に設けると、目地部Bにおける建築板
Aの端部が盛り上がらず、縁部の突き付け部分はめり込
む状態となり、サンディング工程を必要としない、より
よい目地に施工することができる曲面用下地枠となる。
【0028】又、前記曲面用板材A同士の目地部Bにお
ける突き付けのところが盛り上がらないようにするに
は、目地部にあたる下地枠材8の幅を広げたり、又、該
板材Aのそれぞれの端部の位置に下地枠材8を設け、更
には、それぞれに設けた下地枠材8を50mmまで離す
ことができる。尚、目地部Bの下地枠材8を離すとき
は、前記曲面用板材同士の目地部Bにジョイントテープ
を貼り(図3a,d)パテ処理して平滑にして(ジョイ
ント施工)、目地部における強度や防火性の低下を防止
することができる。
【0029】尚、本発明における曲面形成用建築板の有
姿状態とは、水打ちしたり、石膏板面に切り目や凹溝を
切削加工し、該凹溝に石膏プラスター等を充填して曲面
を形成した曲面板を指すものでなく、縁部がスクエア、
ベベル或はテーパーの、なにも処理しない平板のままの
状態のものを意味している。
【0030】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。 実施例1 曲面形成用建築板を構成する石膏芯材の組成、面密度、
原紙及び厚さを表1に示す構成とした曲面形成用建築板
を試作した。尚、各曲面形成用建築板の成型に際して
は、それぞれ、焼石膏に、泡剤、澱粉及び水とを焼石膏
に対しそれぞれ添加しミキサーで混練りしたスラリー
を、各種の原紙(表側)上に流し、その上に、同様の原
紙(裏側)を当接させ、生ボードを成形して乾燥し、図
1に示す形状の幅1210mm、長さ2730mmの本
発明の曲面形成用建築板を製造した。
【0031】次に、表1に示されるそれぞれの曲面形成
用建築板を、有姿の状態で種々の半径を有する型枠に当
接させ、破損しない施工可能な最小半径を曲率半径とし
た。その結果を表1に示す。これより、原紙の強度、面
密度及びガラス繊維(GF)の添加量を変化させたとき
の曲面形成用建築板の厚さと曲率半径との関係は、それ
ぞれ図4、図5及び図6に示す通りであった。
【0032】表1
【0033】実施例2(円柱の施工)使用する曲面形成用建築板の製造 焼石膏100重量部に、径10μm、長さ12mmのガ
ラス繊維3重量部、泡剤0.08重量部、澱粉0.8重
量部及び水80重量部とをミキサーで混練りしたスラリ
ーを、引張り強度が平行で8.0kgfの原紙(表側)
上に流し、その上に、同様の原紙(裏側)を当接させて
成形及び乾燥し、図1に示すように、厚さ7mm、幅1
210mm、長さ2730mm、面密度5.25kg/
2のガラス繊維で補強した縁部がテーパー(深さ1.
0mm、幅60mm)の本発明の曲面形成用建築板Aを
製造した。次に、上記の曲面形成用建築板Aの曲率半径
を確認したところ300mmであった。測定方法は前記
と同様である。
【0034】曲面形成用下地枠の施工 図2に示すように、 鉄筋(図示せず)を埋設した半径245mm、高さ2
750mmのコンクリートの円形躯体柱の上部より10
mm下、且つ円周の1/4の4ケ所のところと、 これよりそれぞれ高さ方向に455mmピッチでボル
ト(M18、長さ 150mm)をそれぞれ30mm埋
設して固定し、 躯体柱の円周に沿った該ボルトの周囲に、曲率半径3
45mmにR加工した横断面形状C型の断面寸法0.5
×20×20の軽量形鋼(7本)を巻き、ボルト先端に
図2のように溶接固定した。 次いで、該円形のそれぞれの枠に、横断面形状M型の
寸法厚さ0.5mm、ウエブ20mm、フランジ20m
m、長さ2730mmのC型軽量型鋼のMバーを垂直に
躯体柱に沿って溶接固定した。 更に、上記固定したMバーより円形枠の周囲に150
mmピッチで同様にしてMバー固定した(円形枠上のM
バーの数16本)。上記手順で曲率半径385mmの円
柱用の曲面形成用下地枠を施工した。
【0035】曲面施工 次いで、上記曲面形成用下地枠に実施例1で得た曲面形
成用建築板Aの長手方向の縁部の端がMバーのウエブの
中央部に位置するように当設させ、目地部は100mm
ピッチでビス(寸法4.0φ×25mm)留めし、縁部
より離れたMバーのところは455mmピッチで同様の
ビスで固定した。尚、ビス頭は前記ボードの面位置より
凹むようにした。
【0036】以下同様にして、前記形状の曲面形成用建
築板を曲面形成用下地枠に取り付けた。次に、目地部の
ところと、他の面におけるビス頭の凹みを吉野石膏
(株)製のパテ(商品名:ジョイントタイガーセメン
ト)を用いて平滑にし、化粧仕上げ前(以下、無垢とい
う)の円柱を施工した。
【0037】実施例3(以下、目地部下地枠材の位置の
例) 又、目地部にあたるMバーとして、図3aに示すように
フランジが20mm、ウエブが50mmであるMバーを
用いて、曲面形成用下地枠を作成して、上記と同様にし
て無垢の円柱を施工した。
【0038】実施例4 更に、曲面形成用建築板の目地部にあたるMバーのウエ
ブ面が、3mm柱の中心寄りになるように(図3b)、
フランジの長さが17mmであるMバーを用いて曲面形
成用下地枠を作成して、該下地枠に上記と同様にして曲
面形成用建築板を巻き付け、目地部及びビス頭の凹みを
パテ処理して平滑にし、無垢の円柱を施工した。
【0039】実施例5 又、実施例4における目地部に、曲面形成用建築板の端
部のそれぞれに、フランジの長さが17mmであるMバ
ーを1本づつ25mm離して設けた下地枠を施工し(図
3c)、該下地枠に上記と同様にして曲面形成用建築板
を巻き付け、目地及びビス頭をパテ処理して平滑にし無
垢の円柱を施工した。
【0040】実施例6 又、実施例5における目地部にあたる部分に、フランジ
の長さが17mmであるMバーを設け、その近くにそれ
ぞれ50mm離し(図3d)、且つフランジの高さが2
0mmのMバーを新たに設け、以下上記と同様にして無
垢の円柱を施工した。上記施工例を示す実施例の何れに
おいても、簡単に曲面を形成することができた。尚、実
施例3乃至6の曲面形成用建築板の目地部の状態はより
良好であった。このことに加え、曲面形成用下地枠の半
径の長短をMバーのフランジの高さで簡単に調整するこ
とができるので、曲面形成用下地枠の作成に際しても容
易に施工することができた。
【0041】
【発明の効果】本発明の曲面形成用建築板は、被覆する
原紙に引張り強度のあるものを用い、更には石膏芯材中
に比較的長い繊維、好ましくは特にガラス繊維を混在せ
しめ、面密度を2.4〜7.65kg/m2、厚さを4
〜9mmとしたものであり、該曲面形成用建築板は柔軟
性を有し、その施工に際しては、水を打ちかけたりせ
ず、曲面用下地枠や曲面下地壁に有姿の状態で巻き取り
付ける乾式工法を可能とし、目地部の状態が、時間を要
するサンディング等の修正工程を省略することができる
状態であり、更には、ビス頭の凹みや目地部を平滑にす
るためのパテ処理に際して、それらの箇所を予めプライ
マー処理する必要がなく、工期を短縮することができ、
各種化粧仕上げ材への適応性、防火性、遮音性及び経済
性等を具備した美観を伴う曲面構造を容易に形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の建築板の斜視図と、その一部の詳細
図。
【図2】 本発明の工法を説明する図。
【図3】 本発明の工法を説明する図。
【図4】 本発明の実施例の結果を示す図。
【図5】 本発明の実施例の結果を示す図。
【図6】 本発明の実施例の結果を示す図。
【符号の説明】
A:建築板 A’:下地材(建築板) B:目地部 B’:下地材の目地部 C:下地枠 1:芯材 2:原紙 3:テープ 4:パテ 5:躯体柱 6:ボルト 7:円形枠 8:Mバー 9:ビス

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として石膏からなる芯材を原紙で被覆
    してなる建築板であって、その表裏面の少なくとも一方
    の原紙の平行の引張り強度が5〜12kgfであり、板
    としての面密度が2.4〜7.65kg/m2であり、
    且つ板としての厚さが4〜9mmであることを特徴とす
    る曲面形成用建築板。
  2. 【請求項2】 石膏芯材中に、焼石膏100重量部当た
    り、径が5〜13μm及び長さ3〜25mmの繊維を
    0.1〜3.0重量部の割合で含有する請求項1記載の
    曲面形成用建築板。
  3. 【請求項3】 繊維が、ガラス繊維である請求項2記載
    の曲面形成用建築板。
  4. 【請求項4】 表面及び/又は裏面の原紙が、不燃性原
    紙である請求項1乃至3記載の曲面形成用建築板。
  5. 【請求項5】 柱、天井及び壁等の曲面用下地枠又は該
    下地枠に曲面用下地材を取付けてなる曲面下地壁に、請
    求項1乃至4記載の曲面形成用建築板を取り付けたこと
    を特徴とする曲面構造。
  6. 【請求項6】 曲面用下地材が、ガラス繊維補強石膏板
    である請求項5記載の曲面構造。
  7. 【請求項7】 柱、天井及び壁等の曲面用下地枠又は該
    下地枠に曲面用下地材を取付けてなる曲面下地壁に、請
    求項1乃至4記載の曲面形成用建築板を有姿の状態で巻
    き取り付け且つ固定することを特徴とする曲面構造の施
    工方法。
  8. 【請求項8】 曲面用下地材が、ガラス繊維補強石膏板
    である請求項7記載の曲面構造の施工方法。
  9. 【請求項9】 多数の枠材を適当な間隔をおいてほぼ中
    空円形状に立設固定してなる曲面壁形成用の下地枠にお
    いて、該下地枠の周囲に巻き取り付ける曲面用板材の目
    地部にあたる枠材が、それに隣接する枠材の位置よりも
    1〜6mm中心側に位置することを特徴とする曲面用下
    地枠構造。
  10. 【請求項10】 曲面用下地枠が、請求項9記載の曲面
    用下地枠構造である請求項7乃至8記載の曲面構造の施
    工方法。
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