JPH09215176A - 過電圧入力に対する保護装置 - Google Patents

過電圧入力に対する保護装置

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JPH09215176A
JPH09215176A JP2074596A JP2074596A JPH09215176A JP H09215176 A JPH09215176 A JP H09215176A JP 2074596 A JP2074596 A JP 2074596A JP 2074596 A JP2074596 A JP 2074596A JP H09215176 A JPH09215176 A JP H09215176A
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power supply
overvoltage
voltage
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power
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Takemasa Maehashi
健雅 前橋
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部電源から機器に過電圧が印加された場合
であっても、機器の安全性を確実に確保することがで
き、かつ、部品の交換や機器の修理を必要としない保護
装置を提供する。 【解決手段】 外部電源と機器とを電気的に接続又は切
断する双方向サイリスタSCR1及びスイッチ部22
と、外部電源から機器への電力の供給が開始された時点
において、外部電源の電圧が定常的な過電圧である場合
には双方向サイリスタSCR1を切断させる過電圧検出
部23と、外部電源から機器への電力の供給が開始され
た後において、外部電源の電圧が瞬時的な過渡電圧であ
る場合には過渡電圧が発生している間はスイッチ部22
を切断させる過渡電圧検出部24とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器に備えら
れる過電圧入力保護装置に関し、特に外部電源から電気
機器に過電圧が供給された場合に電気機器を保護する回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの電気機器は、外部から交流100
Vの電源の供給を受けて動作するが、これら機器には、
その電源が予期しない過電圧になった場合、例えば、何
等かの原因によりAC200Vが投入されたり、さらに
高圧のインパルスが印加された場合に対する対策が積極
的には施されていないのが一般的である。
【0003】図4は、交流電源P1に接続された従来の
機器の構成を示すブロック図である。なお、図4では、
従来の機器の構成を整流回路10と負荷11に分けて示
している。また、図4は、図示されていない機器の電源
スイッチが投入された場合のブロック図を示している。
整流回路10は、電流ヒューズF1、電圧制限素子SA
1、ブリッジダイオードBD1及び電解コンデンサC1
から構成される。
【0004】電圧制限素子SA1は、サージアブソーバ
であり、一定の値を超える電圧が印加されるとそのイン
ピーダンスが急激に下がり、その両端がショートモード
になる。交流電源P1から供給された交流は電流ヒュー
ズF1を経てブリッジダイオードBD1によって全波整
流され、さらに電解コンデンサC1によって平滑化され
て負荷11に供給される。
【0005】以上のように構成された従来の機器におい
て、電源スイッチが投入された時及び投入された後に、
何らかの原因により交流電源P1から過電圧が印加され
た場合の動作を考える。まず、電源スイッチが投入され
た時において、定常的な過電圧、即ち、一定の時間以上
に渡って継続する過電圧が印加された場合には、電圧制
限素子SA1がショートモードとなり電流ヒューズF1
が切れるか、又は、ブリッジダイオードBD1若しくは
電解コンデンサC1が耐圧オーバーによりショートモー
ドの破壊が起きて電流ヒューズF1が切れるのが一般的
である。
【0006】一方、電源スイッチが投入された後におい
て、過渡的な過電圧、即ち、瞬時的な過電圧(以下、単
に「過渡電圧」ともいう。)が印加された場合には、電
圧制限素子SA1がショートモードとなり電流ヒューズ
F1が切れることが予想される。このようにして、従来
の機器では、交流電源P1からの過電圧の印加に対する
最低限の保護が施されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
機器では、過電圧が発生すると電流ヒューズF1が切れ
たり他の電子部品が破壊されるために、その度に電流ヒ
ューズF1等を交換したり機器を修理する必要が生じ
る。また、電解コンデンサC1が破壊する場合において
は、その電解コンデンサC1が暴爆したり、場合によっ
ては発火に至るという危険性がある。
【0008】なお、電解コンデンサの発火に関しては、
従来よりコンデンサメーカ各社においてその安全性の確
保が検討されているが、近年、製造物責任が法的に問わ
れることになり、コンデンサメーカだけでなく機器メー
カにもその安全性の確保が要求されるようになってき
た。そこで、本発明はかかる問題点や社会的要請に鑑み
てなされたものであり、外部電源から機器に過電圧が印
加された場合であっても、機器の安全性を確実に確保す
ることができ、かつ、部品の交換や機器の修理を必要と
しない保護装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る保護装置は、外部の電源から電力の供給
を受けて動作する機器に設けられる保護装置であって、
前記電源に接続され、その電源と前記機器の内部回路と
を電気的に接続又は切断する第1のスイッチ手段と、前
記電源の電圧が所定値を超える定常的な過電圧であるか
どうかを検出する過電圧検出手段と、前記電源から前記
機器への電力の供給が開始された時点において、前記過
電圧検出手段により電源の電圧が所定値を超える定常的
な過電圧であると検出された場合には前記第1のスイッ
チ手段を切断させ、電源の電圧が所定値を超える定常的
な過電圧ではないと検出された場合には前記第1のスイ
ッチ手段を接続させるよう制御する第1の制御手段とを
備えることを特徴とする。
【0010】これにより、機器への電力が投入された時
点において、外部電源が定常的な過電圧であった場合に
は、そのことが過電圧検出手段によって検出され、さら
に、第1の制御手段によって外部電源と機器とを電気的
に接続する第1のスイッチ手段が切断される。従って、
外部電源からの過電圧が機器の内部回路に印加されるこ
とが防止され、機器の内部回路は保護される。
【0011】ここで、第1の制御手段が第1のスイッチ
手段を切断又は接続させた場合には、第1のスイッチ手
段をラッチ動作させる、即ち、その後に前記外部電源か
らの電力の供給が停止されない限り第1のスイッチ手段
の状態を持続させるようにすることもできる。これによ
って、過電圧であった外部電源の電圧が正常値に戻った
場合であっても、操作者が気付かない間に自動的に機器
への電力の供給が再開されてしまうということが回避さ
れる。
【0012】また、本発明に係る保護装置は、前記電源
と前記機器の内部回路とを電気的に接続又は切断する第
2のスイッチ手段と、前記電源の電圧が所定値を超える
過渡電圧であるかどうかを検出する過渡電圧検出手段
と、前記電源から前記機器への電力の供給が開始された
後において、前記過渡電圧検出手段により電源の電圧が
所定値を超える過渡電圧であると検出されている時間に
おいては前記第2のスイッチ手段を切断させ、電源の電
圧が所定値を超える過渡電圧ではない検出されている時
間においては前記第2のスイッチ手段を接続させるよう
制御する第2の制御手段とから構成されてもよい。
【0013】これによって、外部電源からの電力の供給
が開始された後であっても、瞬時的な過渡電圧が発生し
た場合には、その時間帯における外部電源と機器との電
気的な接続が切断される。また、請求項1及び2記載の
保護装置と、交流を直流に変換する整流手段とを備え、
前記第1のスイッチ手段、前記整流手段及び前記第2の
スイッチ手段は、第1のスイッチ手段を通じて供給され
た交流電力が前記整流手段に入力され、整流手段からの
直流電力が第2のスイッチ手段を通じて前記機器の内部
回路に供給されるよう直列に接続されるよう構成するこ
ともできる。
【0014】これによって、外部電源からの電力の供給
が開始された時点における定常的な過電圧だけでなく、
電力の供給が開始された後における瞬時的な過渡電圧が
発生した場合であっても、それらが機器の内部回路に印
加されることが防止される。さらに、前記保護装置は、
前記過渡電圧検出手段により電源の電圧が所定値を超え
ていると検出されている時間においては前記機器の内部
回路の所定箇所への直流電力の供給を遮断する第3の制
御手段を備えることもできる。
【0015】これにより、過渡電圧が発生している間、
即ち、整流手段と機器が電気的に切断されている間は、
CRTディスプレイやLCDディスプレイのような機器の受動
部品への直流電力の供給が一時的に停止され、機器の内
部回路での電力消費が軽減される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る保護装
置の構成を示すブロック図である。なお、図1のブロッ
ク図は、図4に対応するものであるが、図4に示された
従来の技術に係る構成にさらに本発明に係る保護装置を
付加した構成を示している。即ち、電解コンデンサC
2、抵抗R1、双方向サイリスタSCR1、ダイオード
D1、スイッチ部22、過電圧検出部23及び過渡電圧
検出部24によって本発明に係る保護装置が構成され、
さらに、整流回路20及び負荷21によって機器が構成
される。
【0017】双方向サイリスタSCR1は、交流電源P
1とこの機器とを双方向に接続又は非接続する状態を保
持し続けるスイッチとして機能する。電解コンデンサC
2、抵抗R1及びダイオードD1は、双方向サイリスタ
SCR1のゲートに接続され、過電圧検出部23による
双方向サイリスタSCR1のon制御を確実のものとし
ている。
【0018】スイッチ部22は、過渡電圧検出部24か
らの信号に基づき、ブリッジダイオードBD1で整流さ
れた直流電源を負荷21に供給したり遮断したりする。
過電圧検出部23は、交流電源P1が投入された時にお
ける交流電源P1の電圧を監視することにより、定常的
な過電圧が供給されたかどうかを検出し、その結果、定
常的な過電圧が供給されていない場合にのみ双方向サイ
リスタSCR1をon状態にすると共に、過渡電圧検出
部24からの信号により、そのon状態を保持させる。
【0019】過渡電圧検出部24は、ブリッジダイオー
ドBD1の陽極出力の電圧、即ち、電解コンデンサC1
の陽極電極での電圧を監視することにより、負荷21に
対して過渡的な過電圧が供給されたかどうかを検出し、
その結果、過渡的な過電圧が供給された場合には、その
検出されている間だけスイッチ部22をoff状態にす
る。同時に、負荷21に直流電圧が印加されたことを過
電圧検出部23に伝える。
【0020】以上のように構成された保護装置の動作に
ついて、図1及び図2を用いて説明する。図2は、図1
に示されたスイッチ部22、過電圧検出部23及び過渡
電圧検出部24の詳細な構成及びそれら相互の接続関係
を示す回路図である。過電圧検出部23は、大きく分け
て、ダイオードD2及び電解コンデンサC3からなる整
流部、定電圧ダイオードDZ1及び抵抗R2,R3から
なる過電圧監視部、サイリスタSCR2、抵抗R4〜R
6、電解コンデンサC4及びトランジスタTR1からな
るサイリスタ駆動部から構成される。
【0021】過電圧検出部23においては、機器の電源
スイッチの投入時に交流電源P1から正常な電圧が印加
された場合には、トランジスタTR1はon状態にな
り、そのコレクタからの信号はダイオードD1を介して
双方向サイリスタSCR1のゲートに入力され、双方向
サイリスタSCR1はon状態となる。一方、機器の電
源スイッチの投入時に交流電源P1から定常的な過電圧
が印加された場合、即ち、ダイオードD2と電解コンデ
ンサC3によって整流された直流電圧が定電圧ダイオー
ドDZ1に基づく一定電圧を超える場合には、抵抗R2
とR3との接続点に電圧が発生し、サイリスタSCR2
はon状態にラッチされ、さらにトランジスタTR1は
off状態となり、双方向サイリスタSCR1はoff
状態に保持される。
【0022】これによって、この機器は、交流電源P1
との電気的な接続が遮断された状態となり、定常的な過
電圧の投入から保護される。なお、サイリスタSCR2
のon状態はラッチされているので、この状態は、この
機器と交流電源P1との接続が外されたり、又は、交流
電源P1からの電源の供給が中止されない限り、保持さ
れる。
【0023】次に、スイッチ部22と過渡電圧検出部2
4の動作を説明する。過渡電圧検出部24は、大きく分
けて、抵抗R9及びフォトカプラTR5,D3からなる
過電圧検出禁止部、定電圧ダイオードDZ2及び抵抗R
10,R11からなる過渡電圧監視部、抵抗R12及び
トランジスタTR3,TR4からなる出力部から構成さ
れる。
【0024】まず、抵抗R9及びフォトカプラTR5,
D3からなる過電圧検出禁止部の動作を説明する。機器
の電源スイッチの投入により、この機器と交流電源P1
とが一旦電気的に接続されると、この機器の負荷21に
ブリッジダイオードBD1からの直流電圧が印加され、
抵抗R9を介してフォトカプラのダイオードD3が発光
してトランジスタTR5がon状態となる。そのため
に、過電圧検出部23において、サイリスタSCR2が
off状態に維持され、その後、過電圧検出部23への
入力において過電圧が検出されてもサイリスタSCR2
がon状態となることがない。即ち、一旦、交流電源P
1から機器に正常に電力の供給が行われた後は、過電圧
検出部23による過電圧の検出動作を禁止し、その結
果、双方向サイリスタSCR1はon状態を維持し続け
る。
【0025】これによって、機器の電源スイッチが投入
された後において過渡的な過電圧が発生した場合であっ
ても、双方向サイリスタSCR1でのon状態が維持さ
れ、過渡電圧検出部24における過電圧の検出が確実に
行われる。また、この過電圧検出禁止部の機能とサイリ
スタSCR2のラッチ特性とにより、過電圧検出部23
は、機器の電源スイッチが投入された時点における交流
電源P1の電圧によって決定される状態、即ち、双方向
サイリスタSCR1をon又はoffにする状態を維持
し続けることが可能となる。
【0026】次に、過渡電圧検出部24の過渡電圧監視
部及び出力部の動作を説明する。交流電源P1から機器
に正常な電圧が印加された後に、交流電源P1が一時的
な異常を起こし過渡的な過電圧が発生した場合を考え
る。この場合には、電解コンデンサC1の陽極における
直流電圧が定電圧ダイオードDZ2に基づく一定電圧を
超え、抵抗R10とR11との接続点に電圧が発生す
る。そして、トランジスタTR3はon状態となり、ト
ランジスタTR4はoff状態となり、トランジスタT
R2はベース電位が上昇してoff状態となる。
【0027】これによって、過渡電圧が発生している間
は、ブリッジダイオードBD1からの直流電源の供給が
遮断されるので、電解コンデンサC1や負荷21は、そ
の過電圧から保護される。なお、過渡電圧検出部24
は、過電圧が一定電圧を超えている時間のみにおいて電
源の供給を遮断する点で、ラッチ動作する過電圧検出部
23の動作と異なる。従って、ブリッジダイオードBD
1からの直流電圧が一定電圧以下になると、再び、トラ
ンジスタTR2はon状態となり、電解コンデンサC1
及び負荷21への正常な直流電源の供給が行われる。
【0028】このようにして過渡的な過電圧が負荷21
に印加されることが防止されるが、本実施形態では、さ
らに、一時的なトランジスタTR2のoff状態に起因
するシステムダウン等の機器の異常動作の発生を回避す
る対策を施している。図3は、その対策を実現する構成
を備えた負荷21の構成ブロック図である。図3に示さ
れるように、電解コンデンサC1の陽極から負荷21に
供給された直流電源は、ロジック部25を経由してCR
Tディスプレイや液晶ディスプレイ等の受動部品26に
供給されたり、電源安定化回路や能動部品等の機器のメ
インボード上の他の負荷に供給されたりする。
【0029】ロジック部25は、過渡電圧検出部24の
トランジスタTR4のコレクタから、過電圧を検出した
旨の信号を受けると、受動部品26への直流電源の供給
を遮断する。これによって、過電圧の発生時における負
荷21での電力消費が抑えられ、パワー供給不足による
システムダウン等の異常現象の発生が防止される。以上
のようにして、本発明に係る保護装置は、双方向サイリ
スタSCR1と過電圧検出部23によって外部の交流電
源から機器への定常的な過電圧の印加を阻止し、また、
スイッチ部22と過渡電圧検出部24によって過渡的な
過電圧の印加を阻止することにより、電解コンデンサC
1等の部品が破壊されてしまうことを防止している。さ
らに、負荷21に設けられたロジック部25により、過
渡的な過電圧の発生に起因する機器の動作異常が防止さ
れる。
【0030】なお、過電圧検出部23に関し、本実施形
態で用いられた手法は、あくまで一例であり、例えば、
双方向サイリスタSCR1やサイリスタSCR2の代わ
りに、リレーやトランジスタ等の半導体部品を使用する
などの別の手法が考えられる。即ち、定常電圧を検出す
る手段と、検出された定常電圧に基づいて機器と外部電
源との接続を制御できる手段とから構成されていれば、
他の手法でも構わない。また過電圧検出部23は、ラッ
チ型に限定されるものではない。
【0031】また、本実施形態におけるスイッチ部22
には、トランジスタが用いられたが、リレーに代表され
る他の継電装置やサイリスタ等の半導体素子を使用して
も構わない。さらに、本実施形態では、フォトカプラT
R5,D3を使って過電圧検出部23の機能を停止させ
たが、これに替えてトランスやリレー等の継電器を使っ
ても構わない。
【0032】また、本実施形態におけるロジック部25
は、過渡電圧検出部24からの信号を受けて直流電源を
on/offできるスイッチ回路であればよく、トラン
ジスタやリレー等によって容易に構成されることは言う
までもない。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の保護装置によれば、機器への電力が投入された
時点において、外部電源が定常的な過電圧であった場合
には、外部電源と機器とは電気的に切断された状態に維
持される。これによって、操作者の誤使用/供給電源の
異常等により、機器に定格電圧を越える定常的な過電圧
が印加された場合であっても、半導体部品、電解コンデ
ンサ等の機器内部回路が発煙/発火に至るような危険な
状態になることが防止されるという効果がある。
【0034】請求項2記載の保護装置によれば、機器へ
の電力が投入された時点において外部電源が過電圧であ
った場合には、外部電源と機器との切断状態は、機器へ
の電力供給が完全に中止されるまで保持される。これに
よって、危険な状態が発生していることが操作者に知ら
されることになり、操作者は、過電圧の発生に対する原
因の追求等を速やかに行うことができる。
【0035】請求項3記載の保護装置によれば、外部電
源からの電力の供給が開始された後において瞬時的な過
渡電圧が発生した場合には、その時間帯における外部電
源と機器との電気的な接続が切断される。これによっ
て、電源の投入後において瞬時的な過渡電圧が発生した
場合であっても、その異常な電圧が機器の内部回路に印
加されることが防止され、機器の内部回路は保護され
る。
【0036】請求項4記載の保護装置によれば、請求項
1及び2記載の保護装置と、交流を直流に変換する整流
手段とが直列に接続されている。これによって、外部電
源からの電力の供給が開始された時点における定常的な
過電圧だけでなく、電力の供給が開始された後における
瞬時的な過渡電圧が発生した場合であっても、それらが
機器の内部回路に印加されることが防止され、より確実
に機器の内部回路は保護される。
【0037】請求項5記載の保護装置によれば、過渡電
圧が発生している間、即ち、整流回路と機器が電気的に
切断されている間は、機器内部での電力消費が抑えられ
る。これによって、機器内部の蓄電池やコンデンサから
の電力供給における負担が軽減され、電力供給不足によ
り機器が異常動作してしまうということが回避される。
【0038】よって、本発明により、外部電源から機器
に定常的な過電圧や瞬時的な過電圧が印加された場合で
あっても、機器の安全性を確実に確保することができ、
かつ、部品の交換や機器の修理を必要としない保護装置
が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保護装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】図1に示されたスイッチ部22、過電圧検出部
23及び過渡電圧検出部24の詳細な構成及びそれら相
互の接続関係を示す回路図である。
【図3】図1に示された負荷21の構成を示すブロック
図である。
【図4】従来の機器の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
SCR1,SCR2 サイリスタ DZ1,DZ2 定電圧ダイオード TR5,D3 フォトカプラ TR1〜4 トランジスタ BD1 ブリッジダイオード 20 整流回路 21 負荷 22 スイッチ部 23 過電圧検出部 24 過渡電圧検出部 25 ロジック部 26 受動部品

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部の電源から電力の供給を受けて動作
    する機器に設けられる保護装置であって、 前記電源に接続され、その電源と前記機器の内部回路と
    を電気的に接続又は切断する第1のスイッチ手段と、 前記電源の電圧が所定値を超える定常的な過電圧である
    かどうかを検出する過電圧検出手段と、 前記電源から前記機器への電力の供給が開始された時点
    において、前記過電圧検出手段により電源の電圧が所定
    値を超える定常的な過電圧であると検出された場合には
    前記第1のスイッチ手段を切断させ、電源の電圧が所定
    値を超える定常的な過電圧ではないと検出された場合に
    は前記第1のスイッチ手段を接続させるよう制御する第
    1の制御手段とを備えることにより電力の供給を開始し
    た時点における定常的な過電圧から機器を保護すること
    を特徴とする保護装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の制御手段は、前記第1のスイ
    ッチ手段を切断又は接続させた場合は、その後に前記電
    源からの電力の供給が停止されない限り、前記第1のス
    イッチ手段の状態を持続させるよう制御することを特徴
    とする請求項1記載の保護装置。
  3. 【請求項3】 前記電源と前記機器の内部回路とを電気
    的に接続又は切断する第2のスイッチ手段と、 前記電源の電圧が所定値を超える過渡電圧であるかどう
    かを検出する過渡電圧検出手段と、 前記電源から前記機器への電力の供給が開始された後に
    おいて、前記過渡電圧検出手段により電源の電圧が所定
    値を超える過渡電圧であると検出されている時間におい
    ては前記第2のスイッチ手段を切断させ、電源の電圧が
    所定値を超える過渡電圧ではない検出されている時間に
    おいては前記第2のスイッチ手段を接続させるよう制御
    する第2の制御手段とを備えることにより電力の供給が
    開始された後における瞬時的な過電圧から機器を保護す
    ることを特徴とする保護装置。
  4. 【請求項4】 請求項1及び2記載の保護装置と、 交流を直流に変換する整流手段とを備え、 前記第1のスイッチ手段、前記整流手段及び前記第2の
    スイッチ手段は、第1のスイッチ手段を通じて供給され
    た交流電力が前記整流手段に入力され、整流手段からの
    直流電力が第2のスイッチ手段を通じて前記機器の内部
    回路に供給されるよう直列に接続されていることを特徴
    とする保護装置。
  5. 【請求項5】 前記保護装置はさらに、前記過渡電圧検
    出手段により電源の電圧が所定値を超えていると検出さ
    れている時間においては、前記機器の内部回路の所定箇
    所への直流電力の供給を遮断する第3の制御手段を備え
    ることを特徴とする請求項4記載の保護装置。
JP2074596A 1996-02-07 1996-02-07 過電圧入力に対する保護装置 Pending JPH09215176A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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