JPH09214981A - イメージを表す情報を処理するシステムおよびmpeg符号化イメージを表すデータのディジタル・データストリームを処理する方法 - Google Patents

イメージを表す情報を処理するシステムおよびmpeg符号化イメージを表すデータのディジタル・データストリームを処理する方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化された圧縮データを、イメージを表す
ピクセル・ブロックの形態で受信するMPEG互換の復
号器が開示されている。 【解決手段】 この復号器は復号化プロセスに付随して
再構築されたピクセル・ブロックをストアするフレーム
・メモリ(20)を備えている。以前に圧縮解除された
データは再圧縮(30)されてからメモリに書かれるよ
うになっている。ストアされた圧縮データは表示(3
4,36)のために圧縮解除されるか、あるいは動き補
償処理(32,22)などの符号化機能で必要になった
とき圧縮解除される。データをメモリに書く前に行われ
る圧縮は、与えられたピクセル・ブロックを同時に圧縮
する2つの異なる圧縮経路の一方からの圧縮データを使
用して、ブロック単位で行われる圧縮である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイメージ(画像、映
像など)を表すディジタル信号を処理するシステムに関
し、具体的には、本発明はMPEG互換のイメージ信号
復号器(デコーダともいう)におけるメモリ管理手法に
関する。
【0002】なお、本明細書の記述は本件出願の優先権
の基礎たる米国特許出願第08/579,192号(1
995年12月27日出願)の明細書の記載に基づくも
のであって、当該米国特許出願の番号を参照することに
よって当該米国特許出願の明細書の記載内容が本明細書
の一部分を構成するものとする。
【0003】
【従来の技術】ディジタル信号処理技術の急速な進歩に
伴って、例えば、直接放送衛星(direct broadcast sate
llite)および高精細(高品位)テレビジョン(high defi
nitiontelevision - HDTV)を含む、種々の分野に
おけるディジタル・イメージ信号処理が進歩を遂げてい
る。MPEG(Motion Picture Experts Group:動画専
門家グループ)信号処理標準(ISO/IEC 13818-2、199
4年5月10日) はイメージ信号処理に関して開発され
たものである。このイメージ処理標準は広く認められ、
高精細(高品位)テレビジョン(HDTV) を含む、衛
星、ケーブルおよび地上放送システムで使用する場合に
特に魅力的であることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】MPEGビデオ信号復
号器では、MPEG符号化ディジタル・データストリー
ムを復号化するためには、このデータストリームが公知
のようにI、PおよびBイメージ・フレームを表してい
るので、2以上のイメージ・フレームのメモリが必要に
なるのが代表的である。MPEGデータストリームを復
号化するために3フレームのメモリが必要であり、参照
IまたはPフレーム・データをストアするために2フレ
ームのメモリが必要であり、Bフレーム・データをスト
アするために1フレームのメモリが必要であるのが一般
である。例えば、直接放送衛星受信装置側の復号器での
従来のMPEG復号器は16Mビットのランダムアクセ
スメモリ(RAM)を搭載している場合があり、米国の
Grand Allianceで提案されているようなHDTVシステ
ムでのMPEG復号器では、約80MビットのRAMを
必要としている。現時点では、これだけの容量のRAM
のコストは大になっている。特に、ビデオ・システムや
テレビジョン・システムなどのコンシューマ製品におい
て、必要メモリ量を制限する必要性は、かかる製品のコ
ストを妥当なレベルに抑える上で重要になっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の原理によれば、
ディジタル・イメージ処理システムの必要メモリ容量を
効率的に管理することは、特に、コンシューマ製品で普
及化する可能性をもっているMPEG互換システムの場
合には望ましいことが認められている。
【0006】本発明の原理を採用するイメージ信号復号
器では、以前に圧縮解除(decompress)されていたイメー
ジ・データは圧縮されてから、復号化プロセスで使用さ
れるメモリに書かれるようになっている。開示されてい
るMPEG互換の復号器の実施例では、データはイメー
ジ・フレーム・メモリに書かれる前に圧縮され、そこに
ストアされたデータは表示されるとき、あるいは動き補
償(motion compensation) 処理などのMPEG復号化機
能(function:関数ともいう)で必要になったとき圧縮
解除されるようになっている。
【0007】本発明の特徴によれば、圧縮は2つの異な
る圧縮経路(compression path)の一方からの圧縮データ
を使用してブロック単位で行われる圧縮(block-based c
ompression) である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、テレビジョン受信装置ま
たは衛星受信装置に搭載されているようなビデオ信号プ
ロセッサの一部を示す図である。ビデオ・プロセッサは
ブロック10,12,14,16,18,20および2
2で構成された、従来のMPEG復号器を装備してい
る。MPEG符号器(encoder:エンコーダともいう)と
復号器は、例えば、Ang 他著の「ビデオ圧縮は大きな利
得をもたらす(Video CompressionMakes Big Gains) 」
(IEEE Spectrum、1991年10月) に説明されてい
る。本発明の原理によれば、MPEG復号器はさらにブ
ロック圧縮ユニット(block compressor unit) 30を含
んでおり、データは圧縮されてからフレーム・メメリに
書かれるようにしている。
【0009】図1のシステムはMPEG符号化された圧
縮データの制御されたデータストリームを、その前に置
かれた入力プロセッサ、例えば、トランスポート復号器
(transport decoder) から受信する。なお、この入力プ
ロセッサは入力信号を復調したあとでデータ・パケット
を分離している。受信データは8×8ピクセル(画素)
を表すデータ・ブロックの形態になっている。このデー
タは符号化されたイントラフレーム(intraframe:フレ
ーム内)情報と、隣接ピクチャ・フレーム間のイメージ
差分を表しているインタフレーム(interframe:フレー
ム間)予測動き符号化残余イメージ情報(predictive mo
tion coded residual image information)の両方を表し
ている。インタフレーム動き符号化は、処理しようとし
ている現ブロックと先行の再構築イメージ中のブロック
間のオフセットを表している動きベクトル(motion vect
or) を生成することにより行われる。現ブロックと先行
ブロック間の最良一致(best match)を表している動きベ
クトルは符号化され、送信される。また、各動き補償8
×8ブロックと先行再構築ブロックとの差分(残余)は
DCT変換され、量子化され、可変長符号化(variable
lenght coded) されてから送信される。この動き補償符
号化プロセスは前記の Ang他著の論文に詳しく説明され
ている。
【0010】入力の圧縮ピクセル・データ・ブロックは
ユニット10のバッファに置かれてから、ユニット12
によって可変長復号化(variable length decoded) され
る。バッファ10は、メインレベルの、メインプロフィ
ール(main level, main profile)MPEGデータストリ
ームの場合には、記憶容量が1.75Mビットになって
いる。ユニット12で復号化された圧縮データは逆量子
化ユニット(inverse quantization unit) 14と逆離散
コサイン変換(inverse discrete cosine transformatio
n - DCT)ユニット16によって圧縮解除されてか
ら、加算器(adder) 18の一方の入力に印加される。逆
量子化器14から得られたステップ・サイズ(step siz
e)はバッファ10からの信号によって制御され、円滑な
データフローを保証している。復号化された動きベクト
ルは、以下で説明するように、復号器12から動き補償
ユニット(motion compensation unit)22へ渡される。
復号器12はインタフレーム/イントラフレーム・モー
ド選択制御信号も出力するが、これは公知であるので、
図面を簡略化するために図示されていない。ユニット1
2、14および16によって行われるオペレーションは、
例えば、送信装置側符号器で行われる対応するオペレー
ションの逆である。図1のMPEG復号器は、以下で簡
単に説明されている公知のMPEG処理手法を用いて受
信イメージを再構築する。
【0011】再構築されたピクセル・ブロックは、ユニ
ット16からの残余イメージ・データ(residual image
data) を、フレーム・メモリ20の内容に基づいて動き
補償ユニット22の出力から得られた予測イメージ・デ
ータ(predicted image data)と加算することによって加
算器18の出力から得られる。ピクセル・ブロックのフ
レーム全体が処理されると、その結果の再構築イメージ
はフレーム・メモリ20にストアされる。インタフレー
ム・モードでは、復号器12から得られた動きベクトル
は、ユニット22からの予測ブロックのロケーションを
得るために使用される。
【0012】加算器18、メモリ20および動き補償ユ
ニット22を使用して行われるイメージ再構築プロセス
は、本発明の原理によるブロック単位の圧縮器(compres
sor)30を使用すると、必要メモリ量が大幅に削減され
るという利点がある。具体的には、フレーム・メモリ2
0用に必要なメモリ量は、ユニット30によって行われ
る圧縮を関数として、あらかじめ決められた量だけ、例
えば、50%(またはそれ以上)削減される。圧縮器3
0の詳細は図3を参照して以下で説明する。
【0013】図2は、メモリ・デバイス20の必要メモ
リ量がどのように削減されているかを絵で表して示した
ものである。図2において、左側のメモリ・マップはフ
ルサイズ・メモリ(full size memory)内のピクセル・ブ
ロックのマップを示し、右側のメモリ・マップは50%
縮小メモリ(50% smaller memory)がどのように使用され
て、ユニット30で圧縮されたブロックをストアしてい
るかを示している。図3に示す圧縮ネットワーク(回路
網)の以下の説明で明らかにするように、各ブロック
(例えば、ブロックC)は、フルサイズ・メモリ用に通
常必要になるスペースの50%またはそれ以下内に収ま
るように保証されている。つまり、ユニット30から得
られる圧縮は50%またはそれ以下になっている。この
例では、圧縮後に残っている未使用メモリ・スペース
は、いずれかのブロックのデータの開始位置が既知ロケ
ーション、つまり、開始アドレス(starting address)と
なるように未使用のままになっている。
【0014】フルサイズ・メモリでは、ビデオ・フレー
ム・ピクセルとメモリ・ピクセル・アドレス間のマッピ
ング(mapping) は固定されているので、任意の特定ピク
セルを探し出してアクセスすることができる。縮小サイ
ズ・メモリ(reduced size memory) では、マッピングは
ピクセル単位(pixel-by-pixel)になっていない。その代
わりに、ピクセル・ブロックがメモリにマッピングされ
る。特定のブロック内からの特定のピクセルが必要にな
ったときは、そのブロック全体のデータをアクセスする
必要がある。
【0015】従来のMPEG2メインレベル、メインプ
ロフィール・システム(720×480ピクセル)で
は、3つのビデオ・フレームをストアするためには1
2,441,600ビットのフレーム・メモリ容量が必
要である。上述したように本発明に従ってこれらのフレ
ームを50%に圧縮してからストアするようにすると、
MPEG復号化のために必要になるメモリはわずか7,
970,800ビットである。つまり、ユニット20用
のフレーム・メモリは6,220,800ビットであ
り、ユニット10用のバッファ・メモリは1,750,
000ビットである。従って、システムが代表的な16
Mビット外部メモリ・デバイスを採用していれば、MP
EG復号化のために必要なメモリ・スペースは約8Mビ
ットだけであるので、残りの外部メモリ容量は、例え
ば、オンスクリーン・ディスプレイ、マイクロプロセッ
サRAM、トランスポート・バッファ、その他の特殊バ
ッファなどの他の目的で使用するように残しておくこと
ができる。開発される集積回路が小型化されると、復号
器メモリを他の復号器ネットワークと一緒に同一集積回
路上に集積することが可能になる。HDTV復号化シス
テムで必要メモリ量を削減することが、大幅節減をもた
らすことになる。例えば、米国内のGrand Allianceで提
案されているHDTVシステムでは、必要フレーム・メ
モリ量は次のようになっている。
【0016】
【数1】1920×1080×12×3=75,20
2,560ビット 50%圧縮すると、必要メモリ量は37,601,28
0ビットに削減される。
【0017】データをメモリ20にストアする前に圧縮
器30で圧縮を使用するためには、動き補償処理ループ
内でユニット22の以前にデータが圧縮解除されている
必要がある。これは、ブロック単位のデコンプレッサ(d
ecompressor)32が圧縮器が行うオペレーションの逆を
行うことによって行われる。ブロック単位のデコンプレ
ッサ34はユニット32と類似しており、ストアされた
ピクセル・ブロックを圧縮解除してからディスプレイ・
プロセッサ26に渡される。プロセッサ26には、例え
ば、ピクセル・データを表示するように条件づける回
路、ディスプレイ・ドライバ・ネットワーク(display d
river network)、およびイメージ再現デバイス(image r
eproducing device)を含めることができる。
【0018】上述したメモリ削減手法は、MPEG2デ
ータストリームを復号化する機能を備えていて、イメー
ジ解像度が最大CCIR601(720×480ピクセ
ル)であるMPEG2メインレベル、メインプロフィー
ル復号器で使用することができる。この手法はMPEG
1 データストリームにも、放送、ケーブルおよび衛星テ
レビジョン信号や他のタイプの情報伝達信号と関連づけ
られているような、高精細(高品位)フォーマットを含
む他のイメージ解像度にも等しく応用可能である。
【0019】Iフレームなどの、ストアされたアンカ・
フレーム(anchor frame)からのデータは、入力の圧縮デ
ータストリームの中で受信された動きベクトルに従って
ランダム方式でアクセスされるのが一般的である。ブロ
ック単位の圧縮方式によると、フレーム・メモリからの
ピクセル・データのアクセス可能性は妥当なレベルに保
たれている。8×8ピクセル・ブロックは開示された圧
縮方式と一緒に使用すると効率的であることが分かって
いる。ピクセル・ブロックを大きくすると、複雑化した
圧縮手法(sophisticated compression technique) が使
用できるが、ピクセル・アクセス可能性が低下するとい
う犠牲を伴う。ブロックを小さくすると、ピクセルをき
め細かくアクセスすることができるが、圧縮オプション
が少なくなるという犠牲を伴う。量子化と変換を含む、
種々タイプの圧縮は、特定システムの要求条件に応じて
圧縮器30の機能を実現するために使用することができ
る。
【0020】使用するタイプの圧縮はある種の特性を備
えていることが好ましいが、必ずしもそうである必要は
ない。各ブロックはあらかじめ決められた量だけまたは
それ以上に圧縮しておくと、各圧縮ブロックのロケーシ
ョンは図2に示すメモリ・マッピングを参照して説明し
たように、突き止めることが容易化される。各ブロック
は、他のブロックから独立して圧縮/圧縮解除されるべ
きである。このようにすると、どのブロックも、他のど
のブロックを読み取らなくてもアクセスすることが可能
になる。理想的には、圧縮/圧縮解除プロセスは無損失
(lossless)であるべきであるが、これはどのサイズのブ
ロックでも保証されるとは限らない。従って、圧縮/圧
縮解除プロセスは、好ましくないアーティファクト(art
ifacts)を再現イメージの中に発生してはならない。
【0021】圧縮器30で使用すると特に利点がある圧
縮手法を示したのが図3である。この圧縮手法では、可
変圧縮ネットワーク(variable compression network)を
固定圧縮ネットワーク(fixed compression network) と
並列に使用している。これらの圧縮ネットワークは同一
ピクセル・ブロックに対して同時に作用する。可変圧縮
ネットワークは無損失またはほぼ無損失であるという利
点があるので、優先的に使用される(preferred) 圧縮ネ
ットワークである。可変圧縮ネットワークがあらかじめ
決められた、望ましいデータ圧縮量を得るのに失敗する
と、固定圧縮ネットワークの出力の方が使用されること
になる。固定圧縮ネットワークは望ましい圧縮量を得る
ことができるが、他方では、このネットワークには損失
が多い(lossy) という欠点がある。
【0022】図3に示すように、ソース18からのデー
タは並列の独立データ圧縮経路314と320を含んで
いるデータ圧縮ネットワークの入力端312に入力され
る。経路314はほぼ無損失の経路であり、そこには、
可変圧縮プロセッサ316が置かれている。このプロセ
ッサは圧縮データを出力して、マルチプレクサ(MU
X)325の信号入力側の一方とビット・カウンタ31
8へ入力する。カウンタ318はユニット316によっ
て圧縮された各データ・ブロックのビット・カウントを
モニタし、スイッチング制御信号をMUX325の制御
入力側に入力する。圧縮経路314の詳細は図4に示さ
れているが、その詳しい説明は同図を参照して下述す
る。経路320は損失の多い経路であり、そこには、そ
の詳細が図5に示されている固定圧縮プロセッサ322
が置かれている。ユニット322からの圧縮出力データ
はMUX325の他方の信号入力側に入力される。MU
X325は、経路314からの圧縮データまたは経路3
20からの圧縮データのどちらかを圧縮ネットワークの
出力端328へ送る。これについては、以下で詳しく説
明する。出力の圧縮データは図1のフレーム・メモリ2
0へ送られる。
【0023】ブロック単位の圧縮ネットワーク314,
320は各ピクセル・ブロックを相互に独立して圧縮
し、基本的には、各ブロックがあらかじめ決められた圧
縮係数またはそれより大の係数だけ圧縮されることを保
証する。圧縮経路314または圧縮経路320のどちら
かが選択されてメモリ20に入力され、十分なイメージ
品質と所望の圧縮係数(この例では、50%)が得られ
るようになる。50%より大きい圧縮係数を使用するこ
とも可能である。なお、圧縮係数が50%未満でも、良
好な結果が得られることが確認されている。圧縮係数が
25%のときは、その圧縮係数は、そのような圧縮が行
われない従来の復号器の処理に比べてほぼトランスペア
レント(transparent) になっている。圧縮が50%のと
きは、結果はトランスペアレントが低下するが、その結
果は十分に良好であり、メモリ削減のない従来の符号器
の処理に比べて大きな差異は認められない。
【0024】圧縮ネットワークは複数経路になっている
ので、高イメージ品質が達成され、少なくとも固定圧縮
係数が達成されることが保証される。可変圧縮経路31
4は無損失または無損失に近い圧縮を示しているが、経
路314から得られる出力ビットの数は可変になってい
る。経路314からの圧縮ブロック出力ビットの数はカ
ウンタ318によってモニタされる。圧縮ブロック・ビ
ット314の数があらかじめ決められた圧縮係数に関連
する、あらかじめ決められたターゲット・ビットカウン
トと等しいか、それ以下であれば、経路314からの圧
縮データ出力がMUX325によって選択され、メモリ
20へ送られる。そうでなければ、固定圧縮器322か
らの圧縮ブロック出力が使用される。固定圧縮器322
は損失の多い圧縮ルーチンを量子化と共に使用して、固
定ターゲット・ビット出力を出力する。圧縮解除を容易
化するために、各圧縮ブロックごとに、各圧縮ネットワ
ークは、どのタイプの圧縮がそのブロックで行われたか
を示すためのシグナリング(通知)情報をデータストリ
ームに挿入する。このシグナリング情報は1または2以
上のビットにして、各圧縮データ・ブロックの先頭に、
例えば、ヘッダに挿入することができる。シグナリング
・ビットは圧縮解除ネットワーク32と34(図1)に
よって検出され、そこでは、与えられたシグナリング・
ビットに関連するブロックを圧縮するために使用された
圧縮とは逆のことが行われる。ヘッダには、例えば、量
子化制御情報などの、他の制御情報を入れることも可能
である。
【0025】可変圧縮はイメージの滑らかなエリアで使
用することが好ましく、そうすれば煩わしい輪郭アーテ
ィファフト(contouring artifact) の発生が防止され
る。可変圧縮器316は量子化をほとんど、あるいはま
ったく使用せず、ほぼ無損失のプロセスが行われるの
で、上記のようなエリアでは高イメージ品質がほぼ保証
される。これに対して、固定圧縮器322は重要なディ
テール情報を含んでいるイメージ・エリアで使用するこ
とができる。このようなエリアに量子化ノイズがあって
も、目立った誤差が生じるおそれがないので、経路32
0で固定圧縮を受けるイメージ・エリアの目に見える品
質は良好になる可能性が大である。しかし、多くのシス
テムでは、そうした方が好都合であるとしても、可変圧
縮と固定圧縮を上記のように使い分ける必要はない。こ
れらの2圧縮ブロックのどちらを選択して使用するか
は、可変圧縮器316からの圧縮ブロックのビットカウ
ントに基づくだけである。圧縮器316が所望の圧縮を
達成したことをビットカウントが示していれば、圧縮器
316が使用される。そうでなければ、圧縮器322が
使用される。
【0026】圧縮ネットワーク314,320による圧
縮はブロック単位で行われ、すべてのブロックは独立し
て圧縮されるので、復号器は他のブロックに関する情報
を必要とすることなく、すべてのブロックを復号化する
ことができる。各ブロックはあらかじめ決められた圧縮
係数で圧縮されるので、各ブロックの最初のピクセルの
メモリ・アドレスは事前に分かっている。従って、各ブ
ロックは他のブロックに関する情報がなくてもメモリか
らアクセスすることができる。この点に関して注目すべ
きことは、エリアは各ブロックごとにメモリに予約され
ていることである。圧縮が50%の場合には、各予約エ
リアはオリジナル・ブロックの半分のサイズになってい
る。このようにして、各圧縮ブロックはそのブロック用
に予約されたメモリ・エリアに収まることになるが、こ
れはビットがカウントされ、圧縮器322の出力は必要
時に使用されることによるためである。好ましい方の圧
縮器316がターゲット圧縮量以上を達成することに成
功したときは、圧縮器316の出力が使用されるので、
予約されたメモリ・スペースの一部は圧縮ブロック・デ
ータで使用されないことになる。つまり、各圧縮ブロッ
クは、あらかじめ決められた開始アドレスからそのブロ
ック・エリアを満たしていき、そのブロック用に予約さ
れた最後のアドレス以下のアドレスまで続けていく。こ
のプロセスは図2を参照して説明されている。
【0027】ブロック単位の圧縮機能として望ましこと
は、圧縮効率を高めると同時に、ピクセル・ブロックの
各ピクセルへのアクセスを容易化することであるが、こ
れらの2つは結果的には、相互に矛盾する性格をもって
いる。つまり、圧縮効率を高めるには、ブロック・サイ
ズを大きくする必要があり、ピクセルへのアクセスを容
易化するには、ブロック・サイズを小さくする必要があ
る。これらの特性の両方は、ピクセル・ブロック・サイ
ズを8×8ピクセルと16×4ピクセルにすると、ほぼ
達成できることが分かっている。これらのブロックは、
前述したようにユニット10において必要なN×Nピク
セル・サイズに形成される。
【0028】この例では、各フィールド・ベースのピク
セル・ブロックは図6に示すように左から右へ下方に向
かってラスタ方式でスキャンされる。このスキャンは、
それぞれ図4と5に示すようにディレイ・エレメント(d
elay element:遅延素子)452〜456とディレイ・
エレメント552〜556を使用して両ユニット316
と322で行われる。これについては、以下で説明す
る。可変圧縮ネットワークは図4に示されている。この
ネットワークは適応予測(adaptive prediction)付きの
DPCMループを使用して、公知手法を用いて差分信号
(残余)を出力する。この差分は可変長符号化(variabl
e length coded) され、その結果の符号化差分ビット数
はモニタされ、所望の圧縮係数が現ブロックで得られた
かどうかを示している。
【0029】図4に示すように、差分ネットワーク(dif
ferencing network)442はユニット442の非反転入
力端(+)に印加された入力ピクセル値とユニット44
2の反転入力端(−)に印加された予測ピクセル値との
差分(残余)を表している出力を出力する。予測値は、
差分器(differencer) 442、可変長符号器444、お
よびユニット444の符号化オペレーションの逆を行う
可変長復号器446を含んでいるDPCM処理ループを
使用して得られる。可変長符号器にオプションの高解像
度量子化器とエントロピ符号器(entropy encoder) (例
えば、ハフマン符号器(Huffman coder) )を含めておく
と、無損失または無損失に近い圧縮を行うことができ
る。可変長復号器は逆量子化器とエントロピ復号器を含
んでいる。ユニット446からの逆復号化出力は、予測
器(predictor) 450および関連のピクセル・ディレイ
・エレメント452,454および456を含んでいる
予測ネットワークからの出力とユニット448で加算さ
れる。これらのエレメントからは、それぞれ1ピクセ
ル、7ピクセルおよび1ピクセルの遅延が得られる。ユ
ニット450から出力された予測ピクセル値は加算器4
48と差分器442の入力に印加される。
【0030】図7は、DPCMネットワークの予測処理
と符号化オペレーションに関連する4つのピクセルA、
B、CおよびX(予測されるピクセル)のグループの構
成例を示している。このピクセル・グループは図6に示
すピクセル・ブロックの中でも参照されている。この例
では、ピクセルBはピクセルCに対して1ピクセル・イ
ンターバルだけ遅延され、ピクセルAはピクセルBに対
して7ピクセル・インターバルだけ遅延され、ピクセル
XはピクセルAに対して1ピクセル・インターバルだけ
遅延されている。DPCM予測プロセスは周知である
が、これについては後述する。可変長符号器444の出
力からの圧縮ピクセル・データはユニット460でバッ
ファされてから図3のMUX325へ送られる。バッフ
ァ460は、1つのブロック全体が処理されるまで可変
圧縮プロセスの出力をストアしておき、その処理が完了
した時点で、ターゲット圧縮係数まで達したかどうかが
判断される。
【0031】符号器444からの各圧縮ブロック出力の
ビットカウントはビットカウンタ418によってモニタ
されるが、このビットカウンタはいくつかの公知手法の
いずれによっても実現することが可能である。各ピクセ
ル・ブロックが可変圧縮されたあと、圧縮ビットカウン
トがあらかじめ決められたしきい値まで達したか、ある
いはそれ以下にあって、所望の圧縮量が可変圧縮器によ
って達成されたか、あるいは越えていたことを示してい
れば、カウンタ418から制御出力信号(Control outpu
t signal) が出力される。この制御信号はMUX325
のスイッチング制御入力端に印加され、これを受けてM
UX325は、可変長圧縮器からの出力を利用ネットワ
ーク(utilization network) へ送る。そうでなければ、
固定長圧縮器からの圧縮ブロック出力(同一ピクセル・
ブロックに対する)が利用ネットワークへ送られる。
【0032】固定圧縮ネットワークは図5に示されてい
る。このネットワークも、可変圧縮の場合と同じよう
に、適応予測付きのDPCMループを使用している。図
5において、エレメント548,550,552,55
4および556の働きは、図4に示す対応するエレメン
トのそれと同じである。差分ネットワーク542も図4
のユニット442と同じ目的に使用され、残余ピクセル
値を出力するが、以下で説明するように使用される状況
が若干異なっている。
【0033】固定圧縮ネットワークでは、DPCMによ
る処理の結果としてユニット542の出力から得られた
差分(残余)ピクセル値を非線形的に量子化する。ユニ
ット542の非反転入力端(+)には、64ピクセル・
ディレイ・エレメント555によって64ピクセル・イ
ンターバルだけ遅延された入力ピクセル値が入力され
る。ユニット542の反転入力端(−)には、予測器5
50からの予測ピクセル値が入力される。ユニット54
2からの残余ピクセル値の出力はそれぞれ、ユニット5
56と558によって量子化と逆量子化を受ける。ユニ
ット556で行われる量子化は固定であり、所望のデー
タ圧縮量を保証する。例えば、8ビットのデータワード
を50%圧縮するためには、ユニット556は最後の下
位有効4ビットを除去する。固定圧縮量は所望の圧縮量
以下になることはない。ユニット556と558は、各
ピクセル・ブロックの最小および最大ピクセル値を判断
する、最小値/最大値(Min/Max)比較ネットワ
ーク560の制御の下で動作する。
【0034】量子化器556は、固定量子化ルール(fix
ed quantizer rule)を使用するように構成することも可
能である。しかし、処理されるブロックに関連する最小
および最大ピクセル値に応じて、量子化ルールを適応す
るようにした方が効率的である。最小値/最大値比較ユ
ニット560はこれらの値を判断する。エレメント55
5は、検査される所与のブロックの全64ピクセルの最
小値と最大値に必要なタイムディレイを行ってからその
ブロックの最初のピクセルが処理される。
【0035】図3に戻って説明すると、圧縮器322は
固有のディレイをもっていないが、最小値/最大値比較
ユニットとディレイ・エレメント555(図5)を組み
合わせると、圧縮器322は1ブロック・ディレイを示
すことになる。このディレイは、可変圧縮経路が示す1
ブロック・ディレイに一致している。固定長圧縮ネット
ワークは各8×8ピクセル・ブロックの64ピクセル値
の各々を2回評価して、そのブロックの最小および最大
ピクセル値を判断する。このプロセスはエレメント55
5で64ピクセル(1ブロック)のディレイを引き起こ
すことにより容易化される。最小値と最大値は、処理さ
れる各ブロックごとに使用される非線形量子化ルールの
中から1つを適応的に選択するために使用される。各ブ
ロックを2回評価するために必要な2経路手法(two pas
s approach) によると、可変圧縮器が所望の圧縮を達成
したかどうかを判断するときバッファ460で起こる可
変圧縮のレイテンシ(latency) は1ブロック分であるの
で、余分のレイテンシがシステムに起こることはない。
【0036】上述したように、圧縮器316と322が
並列に配置され、固定圧縮器が最小値/最大値比較を採
用しているときは、圧縮器322に1ブロック・ディレ
イが起こることになる。可変圧縮器316は固有の1ブ
ロック・ディレイをもっていないので、ビット・バッフ
ァ460はビットを1ブロック時間だけ長く保持し、圧
縮器322の出力を待つことになる。固定圧縮器322
が最小値/最大値を使用していなければ、圧縮器322
に1ブロック・ディレイが起こることがない。可変圧縮
器316には、バッファ460に起因する固有の1ブロ
ック・ディレイが起こることがない。バッファ460は
圧縮器316のビットをストアしておき、そのあとで可
変または固定圧縮出力のどちらを使用すべきかの判断が
行われる。ビットカウンタ318は、可変および固定圧
縮ネットワークが並列に配置されているときどちらの出
力を使用すべきかを判断する。
【0037】なお、圧縮器316と322は図8に示す
ように、並列に配列されている必要はない。この場合に
は、圧縮器316が最初にピクセル・ブロックを処理
し、これと同時に、最小値/最大値比較ユニット560
は前述したように、そのブロックの最小および最大ピク
セル値を判断する。1ブロック・ディレイのあと、圧縮
器316がターゲット圧縮を達成したかどうかが分かる
ので、固定圧縮器322がそのブロックを処理する必要
があるかどうかが分かることになる。可変圧縮器316
がターゲット圧縮係数を達成していれば、可変圧縮出力
をフレーム・メモリに出力する。そうでなければ、ユニ
ット322はそのブロックを圧縮することになる。圧縮
器316と322には類似のアーキテクチャと機能エレ
メントを実装できるので、そのように実装すると、ユニ
ット316で可変圧縮のために使用された類似エレメン
トをユニット322で固定長圧縮のために再び使用でき
るという利点がある。
【0038】図5の量子化器556に対して量子化ルー
ルを適応的に変更することは重要ではない。単純な線形
量子化を使用することも可能である。量子化ルールを最
小/最大ピクセル値に応じて適応すると、損失量が減少
する。各ブロックは最小ピクセル値と最大ピクセル値を
見つけるためにスキャンされる。これらの値が分かって
いると、該当する量子化ルールが選択されてから最初の
(残余)値が量子化されることになる。エレメント55
5は量子化ルールが設定されるまで最初のピクセルを遅
延するが、これは、このルールが逆量子化器558によ
っても使用されるからである。そのためには、シグナリ
ング(通知)ビットをデータストリームに追加して、量
子化ルールの圧縮解除機能が使用されることを通知する
必要がある。
【0039】量子化器は、ユニット542からの出力ビ
ットがアドレスを表しているルックアップ・テーブル(l
ook-up table) と考えることができる。量子化器556
は50%圧縮の場合には4ビット・データを出力する。
量子化器556の出力はインデックスとなっており、こ
れはユニット542の出力に近似させるためにユニット
558によって使用される。ユニット558への入力が
4ビットだけのデータならば、可能とされるデータの組
合せは16通りだけであるのに対し、ユニット542か
ら得られる出力は最大256個まで可能であるので、こ
こで損失が起こっているおそれがある。図5の固定圧縮
ネットワークの場合は、出力バッファは不要である。
【0040】この実施例では、同じDPCM予測符号化
プロセスが図4と図5の圧縮ネットワークによって採用
されている。符号化される現ピクセルはそれ以前に符号
化されたピクセルを使用して予測されるが、これらのピ
クセルはデコンプレッサ32と34(図1)に知らされ
ている。予測プロセスを理解しやすくするために、図7
を参照して説明すると、図7において、ピクセルXは予
測符号化されるピクセル値である。ピクセルA、B、お
よびCは以前に予測符号化されており、圧縮解除セクシ
ョンに知らされている。X,Xpredの予測は、次の疑似
コードに従ってA、BおよびCの値を使用する。この疑
似コードは使用されるアルゴリズムを記述したものであ
る。
【0041】 if (|A−C|<e1 && |B−C|>e2),Xpred =B else if (|B−C|<e1 && |A−C|>e2),Xpred =A else Xpred =(A+B)/2 値e1 とe2 はあらかじめ決められたしきい値を表す定
数である。このアルゴリズムは、処理されるブロックの
第1行または第1列に置かれていないピクセルに対して
のみ使用される。いくつかの例外があるが、これらは次
のように処理される。ブロック内の最初のピクセルは他
のどのピクセルも参照することなく非常に良好に符号化
され、第1行のピクセルはピクセル値Aを予測参照値(p
redictor)として使用し、第1列のピクセルはピクセル
値Bを予測参照値として使用する。基本的には、このア
ルゴリズムはエッジを検出することを試みる。第1のケ
ースでは、ピクセルCとB間とピクセルAとX間に垂直
エッジがあるものと想定される。従って、Bが最良予測
参照値である。第2のケースでは、AとC間とBとX間
に水平エッジがあるものと想定される。従って、Aが最
良予測参照値である。第3のケースでは、明白なエッジ
は見つからない。このケースでは、AとBが共に等しく
良好予測参照値であるので、その平均値が使用される。
【0042】
【発明の効果】上述してきたブロック単位のデータ圧縮
ネットワークを使用すると、MPEG準拠のデータワー
ドを処理できるという利点がある。このネットワークに
よると、無損失に近い圧縮を行うことができるので、8
×8輝度(luminance) データまたは4×4 U,V(ク
ロミナンス)データをストアするために必要なメモリ量
を削減することができる。圧縮量は選択可能であり、例
えば25%または50%にすることができる。低コント
ラストの、低ディテール・イメージ・ブロックは無損失
で圧縮されるのが通常であるのに対し、高コントラスト
の、高ディテール・イメージ・ブロックは特に50%デ
ータ圧縮の場合には若干の損失を受けるが、その損失は
許容し得るものである。ケースによっては、圧縮解除さ
れたピクセル・ブロックはオリジナル・ピクセル・ブロ
ックに比べて差異を示すことがあるが、水平ディテール
低減を行うよりも、開示された圧縮システムを使用した
方が必要メモリ量を削減することができる。図3に示す
圧縮システムはMPEG規格のすべてのプロフィールお
よびすべてのレベルで使用できるだけでなく、他のディ
ジタル・データ処理方式にも使用することができる。
【0043】圧縮器30は図3と図8に示すようなデュ
アル圧縮ネットワークを採用すると有利であるが、圧縮
ネットワークの一方を取り除いてシステムを単純化する
ことも可能である。例えば、ハードウェア設計を単純化
するために、システムによっては、固定長圧縮ネットワ
ークを単独で使用するだけでも十分な場合もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を採用しているMPEG復号器の
部分を示すブロック図である。
【図2】メモリがフルの場合と削減された場合のメモリ
・マッピングを示す図である。
【図3】図1のMPEG復号器で使用すると便利な圧縮
ネットワークを示すブロック図である。
【図4】図3のネットワークの詳細を示す図である。
【図5】図3のネットワークの詳細を示す図である。
【図6】図4と図5に示すネットワークをオペレーショ
ンの側面から見てその理解に役立つピクセル構成を示す
図である。
【図7】図4と図5に示すネットワークをオペレーショ
ンの側面から見てその理解に役立つピクセル構成を示す
図である。
【図8】別実施例のデュアル経路圧縮ネットワークを示
す図である。
【符号の説明】
12 デコンプレッサ 14 デコンプレッサ 20 メモリ 26 入力ネットワーク 30 圧縮器 34 入力ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バース アラン キャンフィールド アメリカ合衆国 46038 インディアナ州 フイッシャーズ ノッチンガム ロード 13446 (72)発明者 ウェイ−マン ラム アメリカ合衆国 10598 ニューヨーク州 ヨークタウン ハイツ ファーンクレス ト ドライブ 3030ビー (72)発明者 ビリー ウェズリー ベイヤーズ ジュニ ア アメリカ合衆国 46140 インディアナ州 グリーンフィールド ウッドクレスト 6920

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MPEG互換復号器を有し、イメージを
    表す情報を処理するシステムにおいて、 MPEG符号化データを含んでいる入力データストリー
    ムを圧縮解除して、圧縮解除されたデータを出力するデ
    コンプレッサと、 前記圧縮解除されたデータを圧縮して、再圧縮されたデ
    ータを出力する圧縮器と、 前記再圧縮されたデータをストアするメモリと、 前記メモリにストアされたデータを処理する入力ネット
    ワークとを備えていることを特徴とするイメージを表す
    情報を処理するシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記メモリにストアされたデータを圧縮解除してから出
    力ネットワークへ送るようにする別のデコンプレッサを
    さらに含んでいることを特徴とするイメージを表す情報
    を処理するシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 圧縮解除されたデータを処理する動き情報処理ネットワ
    ークをさらに含み、 前記圧縮器は前記動き情報処理ネットワークによって処
    理されたデータを圧縮してから前記メモリにストアされ
    るようにし、 前記出力ネットワークは該メモリにストアされたデータ
    を処理するイメージ・プロセッサであることを特徴とす
    るイメージを表す情報を処理するシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記イメージを表すデータはあらかじめ決められたサイ
    ズのイメージ・ピクセル・データのブロックからなるこ
    とを特徴とするイメージを表す情報を処理するシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記動き情報処理ネ
    ットワークは、 ストアされたデータを前記メモリから受け取る入力と動
    き補償データを出力する出力とをもつ動き補償ネットワ
    ークと、 前記動き補償データを前記デコンプレッサからの圧縮解
    除データと結合する結合器とを含んでおり、 前記圧縮器は前記結合器からの結合データを前記メモリ
    ・ユニットの入力へ送るようにしたことを特徴とするイ
    メージを表す情報を処理するシステム。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記メモリ・ユニットからの出力データを圧縮解除して
    から前記動き補償ネットワークへ送られるようにする第
    2デコンプレッサをさらに含んでいることを特徴とする
    イメージを表す情報を処理するシステム。
  7. 【請求項7】 請求項5において、 前記メモリ・ユニットからの出力データを圧縮解除して
    から前記出力イメージ・プロセッサへ送られるようにす
    る第3デコンプレッサをさらに含んでいることを特徴と
    するイメージを表す情報を処理するシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 前記圧縮器はブロック単位の圧縮器であることを特徴と
    するイメージを表す情報を処理するシステム。
  9. 【請求項9】 請求項1において、前記圧縮器は、 第1のデータ圧縮特性を示す第1圧縮器と、 異なる第2のデータ圧縮特性を示し、圧縮すべきデータ
    を前記第1圧縮器と同時に受信する第2圧縮器と、 所望の圧縮係数を示す圧縮データを前記第1および第2
    圧縮器の一方または他方から前記メモリ・ユニットへ送
    る選択ネットワークとを含んでいることを特徴とするイ
    メージを表す情報を処理するシステム。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記第1圧縮器は可変圧縮特性を示し、 前記第2圧縮器は固定圧縮特性を示していることを特徴
    とするイメージを表す情報を処理するシステム。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記可変圧縮は前記固定圧縮よりも優先され、前記選択
    ネットワークは、(a)前記可変圧縮データがあらかじ
    め決められた所望の圧縮係数またはそれより大の係数を
    示しているときは前記第1圧縮器からの可変圧縮データ
    を選択し、(b)該可変圧縮データが前記圧縮係数以下
    を示しているときは前記第2圧縮器からの固定圧縮デー
    タを選択するようにしたことを特徴とするイメージを表
    す情報を処理するシステム。
  12. 【請求項12】 請求項1において、前記圧縮器は、 可変データ圧縮特性を示すブロック単位の第1圧縮器
    と、 固定データ圧縮特性を示すブロック単位の第2圧縮器で
    あって、前記第1圧縮器と並列に動作する第2圧縮器
    と、 イメージ・データのブロックを該第1圧縮器と該第2圧
    縮器に同時に入力する手段と、 前記第1圧縮器に結合されていて、該第1圧縮器によっ
    て処理されたデータ・ブロックが所望の圧縮係数を示し
    ているかどうかを判断する手段と、 (a)前記可変圧縮データがあらかじめ決められた所望
    の圧縮係数またはそれより大の係数を示しているときは
    該第1圧縮器からの可変圧縮データを、(b)該可変圧
    縮データが前記圧縮係数以下を示しているときは該第2
    圧縮器からの固定圧縮データを選択的に利用ネットワー
    クへ送る選択ネットワークとを含んでいることを特徴と
    するイメージを表す情報を処理するシステム。
  13. 【請求項13】 MPEG符号化イメージを表すデータ
    のディジタル・データストリームを処理する方法であっ
    て、 (a)前記MPEG符号化データの入力データストリー
    ムを圧縮解除して、圧縮解除されたデータを出力するス
    テップと、 (b)前記圧縮解除データを圧縮して、再圧縮されたデ
    ータを出力するステップと、 (c)前記再圧縮されたデータをストアするステップ
    と、 (d)前記ストアされた再圧縮データをイメージ情報処
    理ネットワークへ送るステップとを含むことを特徴とす
    る方法。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 (e)前記ストアされたデータを圧縮解除してから該ス
    トア・データを前記イメージ情報処理ネットワークへ送
    るようにするステップをさらに含むことを特徴とする方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項13において、 前記圧縮するステップ(b)はブロック単位の圧縮を行
    い、 前記圧縮解除するステップ(a)はブロック単位の圧縮
    解除を行うことを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項13において、 (e)前記メモリにストアされた情報を圧縮解除して、
    表示のための出力イメージ情報を出力するステップと、 (f)前記表示のための出力イメージ情報をディスプレ
    イ・プロセッサへ送るステップとをさらに含むことを特
    徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項13において、 (e)前記メモリにストアされた情報を圧縮解除して、
    圧縮解除されたストア情報を出力するステップと、 (h)前記圧縮解除されたストア情報を動き処理して、
    動き情報を出力するステップと、 (g)前記動き情報を前記圧縮解除データと結合して、
    前記圧縮ステップ(b)で圧縮された該情報を出力する
    ステップとをさらに含むことを特徴とする方法。
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