JPH09214507A - 無線通信方法 - Google Patents

無線通信方法

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JPH09214507A
JPH09214507A JP8017625A JP1762596A JPH09214507A JP H09214507 A JPH09214507 A JP H09214507A JP 8017625 A JP8017625 A JP 8017625A JP 1762596 A JP1762596 A JP 1762596A JP H09214507 A JPH09214507 A JP H09214507A
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retransmission
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啓治 角田
Yoshinari Kumaki
良成 熊木
Osamu Moriya
修 森谷
Atsushi Mitsuki
淳 三ツ木
Takefumi Sakamoto
岳文 坂本
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】与えられている無線リンク容量の範囲を有効に
使って、重要なデータほど確実に伝送させることが可能
となり、可能な限り品質を保証した形でのリアルタイム
通信が行える無線通信方法を提供する。 【解決手段】無線端末104からの応答が異常受信を示
すものである場合に、無線基地局102では、異常であ
った無線パケットに含まれるATMセルの情報のうち、
廃棄に関するプライオリティの低いものを除いた情報を
無線パケットにて再送する。また、無線端末104から
の応答が異常受信を示すものである場合に、無線基地局
102では、異常であった無線パケットを所定回数だけ
再送し、その回数を越えた場合には該無線パケットに含
まれるATMセルの情報のうち、廃棄に関するプライオ
リティの低いものを除いた情報を無線パケットにて再送
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ATMネ
ットワークに接続された無線基地局が提供する無線チャ
ンネルを介してATMネットワークに接続する無線通信
端末が、前記ATMネットワークに接続された端末と通
信を行う際の無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナル通信の流れとして、携
帯電話やPHS(PersonalHandyphon
e System)といった無線・移動端末が普及して
きている。
【0003】これらの携帯端末は現在は主として音声の
みをサポートしているが、次第に動画やデータといった
マルチメディアを扱うような端末の増加が予想されてい
る。
【0004】一方、ATM(Asynchronous
Transfer Mode)技術は広帯域ISDN
に適用されている方式であり、ATMセルと呼ばれる固
定長のパケットを用いて通信を行うものである。ATM
技術により同じ通信プラットフォームの上で、異なる速
度やサービス品質を有する種々のメディアにフレキシブ
ルに対応することができる。従って、今後のマルチメデ
ィア通信に対するインフラストラクチャとして非常に期
待を集めている。
【0005】このような背景から、ATMネットワーク
をバックボーン網に用いて、種々のメディアを扱う無線
端末、携帯端末を収容する、ATM無線ネットワークと
いうシステムのアイディアが考えられている。
【0006】例えば、貝山、安達:「移動マルチメディ
ア・ネットワーク」(1994電子情報通信学会秋季大
会)には、ATMネットワークに収容するものとして、
旧来の無線端末の場合と、広帯域ISDN端末の場合を
挙げている。前者は、ATMネットワークにある無線基
地局においてATMセルは終端され、無線用の別のプロ
トコルによって情報の送受信が行われる。一方、後者
は、ATMセルがそのまま無線回線上を流れて、端末と
ATMネットワークの間をスルーした形で伝送される。
【0007】ATM無線網においては、普通、有線部分
はそれほどエラーがないのに対して、無線部分では雑音
によるデータの欠落が考えられる。データが欠落した場
合の対応としては、(1)そのまま何も行わない、
(2)誤り訂正を行ったり、受信側でデータを予測して
何らかの補完をする、(3)再送を行う、という方法が
考えられる。
【0008】(1)のそのまま何も行わない方法は、誤
りを検出することはあるにしても、それを使ってビット
の誤り訂正は行わず、そのままのデータを受信するもの
である。これは一般に音声等のエラーの影響を受けにく
いアプリケーションに適用される。
【0009】(2)は、リアルタイムの通信であって、
しかも再送ができないほど遅延に関して厳しい要求のあ
る場合の解である。このため、帯域を多少無駄に使って
も誤りが訂正できるような符号をつけることをしなくて
はならない。また、それとは別に受信側でデータを推測
して補完する、という方法も考えられる。動画などのよ
うな前後のデータの相関が高い場合によく用いられる方
法である。
【0010】一方、(3)は通常はリアルタイム性を要
求されないデータ通信に用いられる。たとえばTCPプ
ロトコルは正しく受信したことを示すACK信号が送信
元に返ってこないことを検出して再送を行うようになっ
ている。このように送信端と受信端で再送制御を行う場
合は、2つの端末間が離れている程、再送に時間がかか
るため、一般には高速な通信におけるリアルタイム性の
保証は難しい。
【0011】ところが、ATM無線網において、誤りの
発生頻度の高い無線部分はPHSや無線LANのような
規格のものを考えると、その距離は100m程度になる
ことが常識的である。従って、ATM網を介してエンド
ーエンドで再送を行うのではなく、無線部分のみで再送
を行うことにすれば、再送時間を大幅に短縮することが
でき、(2)の場合における厳しい遅延要求のものでは
無理であるとしても、比較的リアルタイムに通信を行う
ことが可能になる。
【0012】この一見矛盾する無線部分の再送制御とリ
アルタイム通信は、アプリケーションによってはすぐれ
た効果を発揮する可能性がある。特にATM無線網で
は、ATM網の品質というものが良いだけに、無線部分
にもそれなりのQoS(Quality of Ser
vice)を要求することになる。そのため、将来のパ
ーソナルマルチメディア通信実現のために、両者を両立
させる技術は重要である。
【0013】まず、簡単に考えられるのは、リアルタイ
ムの程度に応じた再送方式である。たとえば、1回の再
送に100ミリ秒かかるとして、リアルタイム値として
1秒以内に受信すれば問題がないとすれば、10回まで
再送できる、というものである。
【0014】上記のケースは、現在の通信のために用い
ている帯域とは別に、再送用に現用帯域以上の帯域を割
り当てられることが可能な場合には当てはまる。しかし
ながら、一般に無線の帯域がそのような余裕を持たせて
使われることは少ない。
【0015】しかし、だからといって、再送を考慮しな
いPHSのように帯域限度いっぱいに使ってしまうと、
再送のための帯域が取れないことになってしまう。この
ため、再送を考慮する場合には、通常の通信帯域に必要
最小限の余分な帯域を加えたものをあらかじめ伝送帯域
として確保して通信を行うことになるだろう。
【0016】次には、無線端末の実装可能なバッファ容
量の問題がある。可般性を考慮しなくて良いような有線
端末や、無線端末をネットワークに収容する無線基地局
のような場合は、システムに見合ったバッファを確保す
ることは、それほど困難なことではないと思われる。し
かしながら、例えば携帯型の無線端末のような場合に
は、持ち運びできる大きさの制約からバッファ量が制限
される。
【0017】例えば通信回線上、10回の再送が可能で
あったとしたら、無線端末では受信したデータの並び替
えのために少なくとも再送単位の10倍のバッファ容量
を確保しておく必要があるが、もしそれが不可能な場合
には、再送回数により厳しい制限がつくことになる。
【0018】以上のことから、リアルタイム通信と無線
再送を両立させるためには、リアルタイムアプリケーシ
ョンとしての遅延の許容範囲と、伝送帯域、無線端末の
有するバッファ量といったパラメータを勘案した、適切
な伝送方法を考える必要がある。
【0019】しかしながら従来は、これらのことを勘案
したような技術は検討されていなかった。特に、このよ
うな条件下でATM無線網としてのサービス品質を考慮
した通信を行うための検討は全くなされていなかった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、無線
部分のみの再送によって比較的リアルタイムな通信を行
うといった検討はこれまでされていなかった。特に、あ
る程度の再送を許容できるリアルタイム性と、再送のた
めの若干の余裕のある伝送帯域と、再送されたデータの
順序制御のために多少用意されたバッファとの関連を考
えながら、それなりに品質のよい通信を行うための方法
は考えられていなかった。
【0021】そこで、本発明は、この点を鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、無線端末、無
線基地局、無線伝送路の能力に応じて、エンド−エンド
間でのデータ再送を行いながら、可能な限り品質を保証
した形でのリアルタイム通信が行える無線通信方法を提
供することを目的とする。
【0022】
【発明を解決するための手段】本発明の無線通信方法
は、ネットワークに接続された無線基地局とその無線基
地局が提供する無線チャンネルを介して無線通信端末が
通信可能なようにネットワークに接続され、前記無線通
信端末は、前記無線チャンネルを使って前記無線基地局
を介して前記ネットワークと互いに通信を行う無線通信
方法において、前記無線基地局は、前記ネットワークか
ら受信した情報を無線パケットに変換して、それを前記
無線チャンネルを介して前記無線通信端末に送信し、そ
の送信された無線パケットに呼応した前記無線通信端末
の受信応答が異常受信であるとき、異常であった無線パ
ケットに含まれる情報のうち、廃棄に関するプライオリ
ティの低いものを除いた情報を無線パケットに変換して
再送することにより、廃棄に関するプライオリティの高
いものと低いものの双方を再送する場合に比較して、再
送による無線伝送路の輻輳を減少させることができ、無
線基地局、無線通信端末間でのデータ再送を行いなが
ら、可能な限り品質を保証した形でのリアルタイム通信
が行える。
【0023】本発明の無線通信方法は、ネットワークに
接続された無線基地局とその無線基地局が提供する無線
チャンネルを介して無線通信端末が通信可能なようにネ
ットワークに接続され、前記無線通信端末は、前記無線
チャンネルを使って前記無線基地局を介して前記ネット
ワークと互いに通信を行う無線通信方法において、前記
無線基地局は、前記ネットワークから受信した情報を無
線パケットに変換して、それを前記無線チャンネルを介
して前記無線通信端末に送信し、その送信された無線パ
ケットに呼応した前記無線通信端末の受信応答が異常受
信であるとき、異常受信の無線パケットを所定回数まで
再送し、再送回数が前記所定回数を越えるときは前記異
常受信の無線パケットに含まれる情報のうち、廃棄に関
するプライオリティの低いものを除いた情報を無線パケ
ットに変換して再送することにより、廃棄に関するプラ
イオリティの高いものと低いものの双方を再送する場合
に比較して、再送による無線伝送路の輻輳を減少させる
ことができ、無線基地局、無線通信端末間でのデータ再
送を行いながら、可能な限り品質を保証した形でのリア
ルタイム通信が行える。
【0024】本発明の無線通信方法は、ネットワークに
接続された無線基地局とその無線基地局が提供する無線
チャンネルを介して無線通信端末が通信可能なようにネ
ットワークに接続され、前記無線通信端末は、前記無線
チャンネルを使って前記無線基地局を介して前記ネット
ワークと互いに通信を行う無線通信方法において、前記
無線基地局は、前記ネットワークから受信した情報のう
ち廃棄に関するプライオリティが同じもののみをまとめ
て無線パケットに変換して、それを前記無線チャンネル
を介して前記無線通信端末に送信し、その送信された無
線パケットに呼応した前記無線通信端末の受信応答が異
常受信であるとき、異常受信の無線パケットに含まれる
情報の廃棄に関するプライオリティが所定値以上の無線
パケットのみを再送することにより、無線パケットのヘ
ッダのオーバヘッドを小さくしつつ、かつ優先度の高い
パケットの廃棄率を減少させる効果があり、無線基地
局、無線通信端末間でのデータ再送を行いながら、可能
な限り品質を保証した形でのリアルタイム通信が行え
る。また、無線基地局から無線通信端末へ送信される情
報の順序をプライオリティ毎に保証することができる。
【0025】また、本発明の無線通信方法は、ネットワ
ークに接続された無線基地局とその無線基地局が提供す
る無線チャンネルを介して無線通信端末が通信可能なよ
うにネットワークに接続され、前記無線通信端末は、前
記無線チャンネルを使って前記無線基地局を介して前記
ネットワークと互いに通信を行う無線通信方法におい
て、前記無線通信端末は、前記ネットワークへ送信する
情報を無線パケットに変換して、それを前記無線チャン
ネルを介して前記無線基地局に送信し、その送信された
無線パケットに呼応した前記無線基地局の受信応答が異
常受信であるとき、異常であった無線パケットに含まれ
る情報のうち、廃棄に関するプライオリティの低いもの
を除いた情報を無線パケットに変換して再送することに
より、廃棄に関するプライオリティの高いものと低いも
のの双方を再送する場合に比較して、再送による無線伝
送路の輻輳を減少させることができ、無線基地局、無線
通信端末間でのデータ再送を行いながら、可能な限り品
質を保証した形でのリアルタイム通信が行える。
【0026】また、本発明の無線通信方法は、ネットワ
ークに接続された無線基地局とその無線基地局が提供す
る無線チャンネルを介して無線通信端末が通信可能なよ
うにネットワークに接続され、前記無線通信端末は、前
記無線チャンネルを使って前記無線基地局を介して前記
ネットワークと互いに通信を行う無線通信方法におい
て、前記無線通信端末は、前記ネットワークへ送信する
情報を無線パケットに変換して、それを前記無線チャン
ネルを介して前記無線基地局に送信し、その送信された
無線パケットに呼応した前記無線基地局の受信応答が異
常受信であるとき、異常受信の無線パケットを所定回数
まで再送し、再送回数が前記所定回数を越えるときは前
記異常受信の無線パケットに含まれる情報のうち、廃棄
に関するプライオリティの低いものを除いた情報を無線
パケットに変換して再送することにより、再送による無
線伝送路の輻輳を減少させることができ、無線基地局、
無線通信端末間でのデータ再送を行いながら、可能な限
り品質を保証した形でのリアルタイム通信が行える。
【0027】すなわち、本発明によれば、無線基地局と
無線端末との間の無線リンクで生じたデータのエラーに
対して、再送を行う必要があり、その再送を行うにあた
って、データのプライオリティに応じて、再送回数等の
閾値を決める、という再送の制御を行うことにより、与
えられている無線リンク容量の範囲を有効に使って、重
要なデータほど確実に伝送させることが可能となり、可
能な限り品質を保証した形でのリアルタイム通信が行え
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0029】図1は、本実施形態に係る通信システムの
全体の構成を概略的に示したものである。基幹ネットワ
ークとして、例えば、ATMネットワーク101には少
なくとも1つの無線基地局102が接続されている。無
線基地局102とATMネットワーク101の間のイン
タフェース103には、ATMセルによる情報および制
御信号が流れる。
【0030】また、ATMネットワーク101には、複
数の端末105を収容し、インタワーキングユニット
(IWU)108を介して他のネットワーク109と接
続されることもある。
【0031】無線基地局102は、少なくとも1台の無
線端末104を収容し、無線基地局102から無線端末
104方向への下り無線通信リンク106と、無線端末
104から無線基地局102方向への上り無線通信リン
ク107を介して無線端末14はATMネットワーク1
01に接続される。
【0032】無線通信リンク106、107は、上り下
りがそれぞれ単一のリンクとは限らず、例えば、制御用
の別リンクを有している場合や、通信用に複数のリンク
を有している場合も考えられる。また必ずしも対称であ
るとは限らず、速度や帯域の異なる場合、あるいはそれ
らが変化する場合もあり得る。それぞれの場合は、無線
端末104の持つ通信能力や、無線端末104と無線基
地局102間の通信プロトコル等によって決まる。
【0033】無線基地局102と無線端末104との間
は、無線通信リンク106、107を介して、例えば、
図2に示すような無線パケット201が送受信されて、
実際の通信が行われると考える。ただし、実際の伝送形
態としては、これらを時分割したり、また複数のリンク
に分割して送信することも考えられる。上りの無線リン
クと下りの無線リンクで、無線パケットの長さやフォー
マットが異なることもあり得る。
【0034】図2に示すように、無線パケット201
は、大きく分けてヘッダ部204とデータ部203、ト
レイラ部202から構成される。
【0035】ヘッダ部204は、例えば、パケットの同
期をとるための同期パターン205、パケットを他のパ
ケットと区別するためのパケット識別子206、データ
部203の内容に関する情報207等の制御情報から構
成される。データ部に関する情報207とは、例えば、
無線パケットが運んでいる情報のコネクション識別子
や、必要ならばサービス品質に関する情報、さらにヘッ
ダ部分204に対する誤り保護の情報等が含まれる。誤
り保護は、同期パターンのみに対して別途付加される場
合もあり得る。
【0036】トレイラ部202は、例えば、データ部2
03の長さを示す長さ情報208や、無線パケットに対
する誤り制御情報209から構成される。ただし、高速
性を考慮すると無線パケット長は一定であることが望ま
しく、その場合、データ部203の長さは自明として長
さ情報208は省略されることもあり得る。
【0037】データ部203に関しては、無線リンクの
プロトコルにより、種々の形態が考えられるが、基本的
には無線パケットはどのレイヤの情報を扱うか、による
ものと思われる。
【0038】図3にデータ部203の構成の具体例を示
す。
【0039】図3(a)は、複数のATMセル、すなわ
ち、セルヘッダ情報部302とセルペイロード303か
ら構成される場合を示している。セルヘッダ情報部30
2は、ATMセルヘッダそのものとは限らず、HEC
(Header ErrorControl)を除いた
4オクテットのものであったり、またこれらのヘッダ情
報を何らかの形で圧縮したものであったり、独自に識別
できるように付け替えをしたものであったもよい。セル
ペイロード部303は、48オクテットのものを考えて
いるが、その一部をセルヘッダ部302の中に混ぜてし
まう場合もあり得る。例えば、AAL(ATM Ada
ptation Layer)タイプ1のSAR(Se
gment And Reassembly)ヘッダの
情報をセルヘッダ部302の中に混ぜてしまい、47オ
クテットのみをセルペイロード部303に入れる、とい
うことも可能である。さらに、図3(a)では、複数の
ATMセルから構成されるようになっているが、これが
ATMセル1つ分、あるいは1つ未満が無線パケットデ
ータ部の単位になることもあり得る。
【0040】図3(b)は、複数のATMセルの各セル
ヘッダ情報部のみを1箇所に集めたセルヘッダ部305
と、それ以外をセルペイロード部306に収容する場合
の構成例を示している。セルヘッダ部305に収容され
る各ATMセルのセルヘッダ情報およびセルペイロード
部306は、それぞれ図3(a)と同様の特徴を持つ。
【0041】図3(c)は、ATMセルのヘッダ部に関
連する情報は、図2の無線パケットヘッダ部204の中
に収容されてしまい、無線パケットのデータ部203に
は、ATMセルのペイロード部308のみから構成され
る場合を示している。
【0042】図3(d)は、1つの単位がAALのデー
タになる。例えば、SARレイヤのPDU(Proto
col Data Unit)のペイロード、CPCS
(Common Part Convergence
Sublayer)のPDU、SSCS(Servic
e Specific Convergence Su
blayer)のPDU、AAL IDU(Infor
mation Data Unit)、AAL SDU
(Service Data Unit)等の集まりと
なる。これらについても、AALデータは無線パケット
内に1つ以下でも良い。
【0043】図3(e)は、レイヤ2以上のパケット、
例えばIPパケットなどがそのままデータ部203に入
る場合を示している。
【0044】これらの無線パケットのデータ部203に
ついて、データ部の大きさよりも有意な情報部分、すな
わち、その中に入れられる情報部分が少ない場合、残り
の部分はパディングされるようになっていてもよい。こ
のような形態は、例えば無線パケットが固定の長さであ
るような場合に発生し得る。
【0045】次に、このような構成の通信システムにお
ける無線通信方法について、無線基地局102から無線
端末104に対し下り無線通信リンク106を介してデ
ータ(無線パケット)を送信する場合と、無線端末10
4から無線基地局102に対し上り無線通信リンク10
7を介してデータ(無線パケット)を送信する場合とに
分けて説明する。
【0046】まず、前者の場合について説明する。すな
わち、無線基地局102から無線端末104に対して無
線パケットを送信し、無線端末104が無線パケットの
受信応答を返し、それに基づき無線基地局102が再送
制御を行う場合について説明する。
【0047】このような下り方向の通信を実現するため
の無線基地局102の構成例を図4、図5に示し、無線
端末104の構成例を図6に示す。
【0048】図4において、無線基地局102は、AT
Mネットワーク101に接続するためのインターフェー
スとしての送受信回路102a、無線端末104との間
で無線通信を行うための無線アンテナ101b、およ
び、それに接続される無線インターフェースとしての無
線送受信回路102c、バッファメモリ102d、セル
の再送回数をカウントする再送カウンタ102e、送受
信回路102a、無線送受信回路102c、バッファメ
モリ102d、再送カウンタ102eに接続された再送
制御部102fから構成される。
【0049】無線送受信回路102cは、送受信回路1
02aを介して受信されたATMネットワーク101か
らのATMセルの少なくとも有意な情報部分を無線パケ
ットに変換して無線端末104に無線チャネル106を
介して送信し、一方、無線端末104からの応答を無線
チャネル107を介して受信するようになっている。
【0050】再送制御部102fは、無線端末104か
らの受信応答が異常受信を示すものである場合には、送
信すべきパケットを構成するATMセルのうち、廃棄に
関するプライオリティの低いものを除いた情報を再送す
る動作を行なう。すなわち、再送カウンタ102eから
得られるセル再送回数の情報をもとに、バッファメモリ
102dに一時的に蓄積されているセルの再送制御を送
受信回路102aおよび無線送受信回路102cに対し
て行なう。また、逆に送受信回路102aもしくは10
2cにて受信されたセルをバッファメモリ102dに蓄
積する制御等を行なう。
【0051】図5は、無線基地局102の他の構成例を
示したもので、図4と異なる部分は、再送制御部102
fに、さらに、送受信回路102aで送受信されるAT
Mセルと無線送受信回路102cで送受信される無線パ
ケットとのフォーマットを変換するフォーマット変換部
102gを具備していることである。
【0052】図4、図5に示したような無線基地局10
2は、図6に示すような構成の無線端末104と無線通
信を行う。
【0053】図6は、無線パケットを受信し、その品質
の監視を行なった結果を受信応答として無線基地局10
2に返す機能を持つ無線端末104の構成例を示したも
のである。
【0054】図6において、無線端末104は、無線基
地局102との間で無線通信を行うための送受信アンテ
ナ104a、およびそれに接続された無線送受信回路1
04b、サービス機能部104c、無線パケットとして
受信したデータの誤り、遅延等の品質をチェックするデ
ータ品質管理部104d、バッファメモリ104e、お
よび、無線送受信回路104b、サービス機能部104
c、データ品質管理部104d、バッファメモリ104
eに接続されて受信された無線パケットのデータ品質情
報もしくは再送要求を無線送受信回路104bを通じて
送信する機能を有する制御部104fから構成される。
【0055】データ品質管理部104dにおいて受信さ
れた無線パケットのデータ品質がある基準を満たしてい
ないことが検出された場合にはその旨を制御部104f
に通知するようになっている。
【0056】制御部104fは、データ品質管理部10
4dからの通知をもとに、品質悪化を示す信号もしくは
再送要求信号を無線送受信回路104b、送受信アンテ
ナ104aを介して送出するようになっている。
【0057】次に、無線基地局102のより具体的な構
成について図7を参照して説明する。
【0058】図7において、無線基地局102は、主
に、ATMセル送受信部200と、受信用ATMセル蓄
積FIFO(First In First Out:
先入れ先出し)バッファ201と、送信用ATMセル蓄
積FIFOバッファ202と、再送用ATMセル蓄積F
IFOバッファ203と、無線/ATMセルフォーマッ
ト変換部204と、狭帯域無線送受信部205と、広帯
域無線送受信部206と、制御部207とから構成され
る。
【0059】ATMセル送受信部200は、ATMネッ
トワーク101とのインタフェース部であり、制御部2
07から与えられるタイミング信号に基づき動作し、A
TMネットワーク101より入力される受信信号に含ま
れるATMセルを抽出して、受信用ATMセル蓄積FI
FOバッファ201に出力する機能と、送信用ATMセ
ル蓄積FIFOバッファ202から読み出されたATM
セルをATMネットワーク101へ送信する信号に変換
して出力する機能を少なくとも具備する。
【0060】受信用ATMセル蓄積FIFOバッファ2
01は、制御部207から与えられる書き込みアドレス
信号、書き込みタイミング信号に基づき、ATMセル送
受信部200から入力されるATMセルを蓄積し、制御
部207から与えられる読みだしタイミング信号に基づ
き、読みだしアドレス信号の指示する領域(先頭アドレ
ス)からATMセルを読みだして無線/ATMフォーマ
ット変換部204に出力する機能を少なくとも具備す
る。
【0061】送信用ATMセル蓄積FIFOバッファ2
02は、制御部207から与えられる書き込みアドレス
信号、書き込みタイミング信号に基づき、無線/ATM
フォーマット変換部204から入力されるATMセルを
蓄積し、制御部207から与えられる読み出しタイミン
グ信号に基づき、読みだしアドレス信号の指示する領域
(先頭アドレス)からATMセルを読みだしてATMセ
ル送受信部200へ出力する機能を少なくとも具備す
る。
【0062】再送用ATMセル蓄積FIFOバッファ2
03は、制御部207から与えられる書き込みアドレス
信号、書き込みタイミング信号に基づき、受信用ATM
セル蓄積FIFOバッファ201に蓄積されたATMセ
ルのデータ部のうち、廃棄に関するプライオリティの低
いものを除いたATMセル(以下、再送ATMセルと呼
ぶ)を蓄積し、制御部207から与えられる読みだしタ
イミング信号に基づき、読みだしアドレス信号の指示す
る領域(先頭アドレス)からATMセルを読みだして無
線/ATMフォーマット変換部204へ出力する機能を
少なくとも具備する。
【0063】コネクション管理テーブル208は、無線
基地局102に割り当てられているATMネットワーク
101上のチャンネル及び無線チャンネルとその使用状
況について管理するとともに、ATMネットワーク10
1上のチャンネルと無線チャネルの対応づけを行い、ど
の無線チャネルにどのATMセルヘッダを持ったATM
セルを入出力すれば良いか判断できるように、コネクシ
ョン毎の優先度、輻輳状態、再送回数閾値、ATMセル
ヘッダの変換や、付加情報、無線パケットヘッダの変換
や付加情報、無線チャネル情報(タイムスロット、周波
数、コード)などのコネクション制御情報を記憶し、制
御部207、無線/ATMセルフォーマット変換部20
4から与えられるタイミング信号に基づき、コネクショ
ン制御情報の読み出し、書き込みが行えるようになって
いる。
【0064】無線/ATMセルフォーマット変換部20
4は、制御部207から与えられるタイミング信号に基
づき動作し、受信用ATMセル蓄積FIFOバッファ2
01、及び再送用ATMセル蓄積バッファ203のそれ
ぞれから入力されるATMセル、再送ATMセルから無
線パケットを作成し、制御部207からの制御信号とに
基づき、広帯域無線送受信部206または狭帯域無線送
受信部205に出力する機能と、受信用ATMセル蓄積
FIFOバッファ201から入力されるATMセルから
廃棄に関するプライオリティの低いものを除いた再送A
TMセルに変換して再送用ATMセル蓄積バッファ20
3へ出力する機能と、狭帯域無線送受信部205または
広帯域無線送受信部206から入力される無線パケット
から、制御情報とATMセル、再送ATMセルを抽出し
て、制御情報を制御部207へ、ATMセル、再送AT
Mセルを送信用ATMセル蓄積FIFOバッファ202
へ出力する機能とを少なくとも具備する。
【0065】狭帯域無線送受信部205は無線/ATM
フォーマット変換部204から入力される図8に示すよ
うな無線パケットを狭帯域無線伝送信号に変換して無線
端末104へ出力する機能と、無線端末104からの狭
帯域無線伝送信号を受信して、該受信信号に含まれる図
8に示すような無線パケットを抽出して無線/ATMフ
ォーマット変換部104へ出力する機能とを少なくとも
具備する。
【0066】広帯域無線送受信部206は無線/ATM
フォーマット変換部204から入力される図8に示すよ
うな無線パケットを広帯域無線伝送信号に変換して無線
端末104へ出力する機能と、無線端末104からの広
帯域無線伝送信号を受信して、該受信信号に含まれる図
8に示すような無線パケットを抽出して無線/ATMフ
ォーマット変換部204へ出力する機能とを少なくとも
具備する。
【0067】制御部207は、クロック源と、タイミン
グ信号作成部と、異常受信検出部等から構成される。
【0068】制御部207のタイミング信号作成部は、
再送カウンタ208及び再送カウンタ209のカウンタ
値と、制御部207のクロック源のクロック信号と、コ
ネクション管理テーブル208のコネクション制御情報
と、無線/ATMフォーマット変換部204から与えら
れる制御信号、ATMセルヘッダ、無線パケットのヘッ
ダ部204内の制御情報とに基づき、ATMセル送受信
部200、受信用ATMセル蓄積FIFOバッファ20
1、送信用ATMセル蓄積FIFOバッファ202、再
送用ATMセル蓄積FIFOバッファ203、無線/A
TMセルフォーマット変換部204、狭帯域無線送受信
部205、広帯域無線送受信部206等に与える制御信
号を作成する。
【0069】制御部207の異常受信検出部は、無線/
ATMフォーマット変換部204から入力される制御信
号内に含まれる無線端末104からの応答信号が異常受
信であるか正常受信であるかを検出し、異常受信である
ことが検出された場合は、制御部207のタイミング信
号作成部に通知する。
【0070】このとき、制御部207のタイミング作成
部では、再送カウンタ208及び再送カウンタ209を
インクリメントし、再送カウンタ208のカウンタ値C
NT1が再送回数閾値TH1より大きい場合、再送カウ
ンタ209のカウンタ値CNT2が再送回数閾値TH2
より大きい場合等のそれぞれ対応する再送カウンタ20
8あるいは209のカウンタ値をクリアする制御信号を
作成する機能を具備する。
【0071】再送カウンタ208は、制御部207の異
常受信検出部で異常受信が検出された場合に制御部20
7から与えられる制御信号に基づきカウンタ値CNT1
をインクリメントし、カウンタ値CNT1が再送回数閾
値TH1より大きい値である場合に制御部207から与
えられる制御信号に基づきカウンタ値CNT1をクリア
する機能を具備する。
【0072】再送カウンタ209は、制御部207の異
常受信検出部で異常受信が検出された場合に制御部20
7から与えられる制御信号に基づきカウンタ値CNT2
をインクリメントし、カウンタ値CNT2が再送回数閾
値TH2より大きい値である場合に制御部207から与
えられる制御信号に基づきカウンタ値CNT2をクリア
する機能を具備する。
【0073】次に、図1に示すような構成の通信システ
ムにおいて、無線端末104が無線基地局102とAT
Mネットワーク101を介して、ATMネットワーク1
01に接続された端末105と通信を行う場合の動作に
ついて、図9〜図11に示すフローチャートを参照して
説明する。
【0074】その際、無線端末104が無線基地局10
2からデータ(無線パケット)を受信する下り方向の場
合について説明する。なお、ここでは、主に、無線端末
104が無線基地局102からの無線パケットを受信し
た際の応答が異常受信を示すものである場合に、異常で
あった無線パケットに含まれるATMセルのデータのう
ち、廃棄に関するプライオリティの低い部分を除いたデ
ータを無線パケットにて再送する場合の無線基地局10
2(制御部207)の処理動作を説明する。
【0075】また、「廃棄に関するプライオリティが低
い」とは、そのデータの重要度が低く、プライオリティ
のより高いデータに比べて廃棄されても仕方がないよう
なデータのことを意味するものとする。
【0076】以下、図9〜図11の各ステップについて
説明する。
【0077】(ステップS1〜S2) まず、端末10
5から無線端末104に対して、従来のATMネットワ
ークやPHS等の無線通信システムと同様に発着信制御
が行われて、有線チャンネル及び無線チャネルの割当て
られ、コネクションが設定される。その後、端末105
と無線端末104との間で設定されたコネクションを用
いて通信が開始される。このとき、無線基地局102
は、端末105からネットワーク101を介してATM
セルを受信すると受信用ATMセル蓄積FIFOバッフ
ァ201に蓄積する。
【0078】(ステップS5〜S7) 制御部207
は、受信用ATMセル蓄積FIFOバッファ201の先
頭アドレス(A1)および再送用ATMセル蓄積FIF
Oバッファ203の先頭アドレス(A2)を基に空状態
(Empty状態)をチェックする。そして、その結果
をもとに、受信用ATMセル蓄積FIFOバッファ20
1の先頭アドレスからATMセル、及び、再送用ATM
セル蓄積FIFOバッファ203の先頭アドレスから再
送ATMセルを読みだして、図8に示すような形式の無
線パケットを作成して無線端末104へ送信する。
【0079】受信用ATMセル蓄積FIFOバッファ2
01および再送用ATMセル蓄積FIFOバッファ20
3がEmpty状態の場合には、図8(d)に示す無線
パケットk104のように、無線パケットのデータ部2
03のATMセル挿入部220および再送ATMセル挿
入部221に空セルを挿入する。
【0080】再送用ATMセル蓄積FIFOバッファ2
03のみがEmpty状態の場合には、図8(c)に示
す無線パケットk103のように、無線パケットのデー
タ部203のATMセル挿入部220に受信用ATMセ
ル蓄積FIFOバッファ201の先頭アドレスから読み
出したATMセルを挿入し、再送ATMセル挿入部22
1には空セルを挿入する。
【0081】受信用ATMセル蓄積FIFOバッファ2
01のみがEmpty状態の場合には、図8(b)に示
す無線パケットk102のように、無線パケットのデー
タ部203の再送ATMセル挿入部221に再送用AT
Mセル蓄積FIFOバッファ203の先頭アドレスから
読み出した再送ATMセルを挿入し、ATMセル挿入部
220には空セルを挿入する。
【0082】受信用ATMセル蓄積FIFOバッファ2
01および再送用ATMセル蓄積FIFOバッファ20
3がともにEmpty状態でない場合には、図8(a)
に示す無線パケットk101のように、ATMセル挿入
部220に受信用ATMセル蓄積FIFOバッファ20
1の先頭アドレスから読み出したATMセルを挿入し、
再送ATMセル挿入部221には再送ATMセル挿入部
221に再送用ATMセル蓄積FIFOバッファ203
の先頭アドレスから読み出した再送ATMセルを挿入す
る。
【0083】無線端末104は、無線基地局102から
送信された図8に示したような無線パケットのいずれか
を受信すると、該無線パケットが正常受信されたか異常
受信されたかを示す応答信号を無線基地局104へ送信
する。
【0084】(ステップS8〜S10、S19) 無線
端末104からの応答信号を受信した無線基地局102
は、該応答信号が正常受信である場合には、再送カウン
タ208、209のカウンタ値をクリアする。そして、
受信用ATMセル蓄積FIFOバッファ201及び再送
用ATMセル蓄積FIFOバッファ203のそれぞれの
最後尾アドレス(書き込みアドレス:このアドレスの指
示する領域にはセルは蓄積されていない状態である)ポ
インタWP1、WP2を先頭アドレス方向へシフトし
て、ステップS3に戻る。
【0085】(ステップS9、S11〜S12) 異常
受信である場合には、再送カウンタ208のカウンタ値
CNT1、及び、再送カウンタ209のカウンタ値CN
T2をインクリメントした後、それぞれ、再送回数閾値
TH1、TH2と比較する。
【0086】ここで、再送カウンタ208、209のそ
れぞれのカウンタ値を(CNT1、CNT2)と表すこ
とにする。比較結果後の処理は、(閾値TH1以下、閾
値TH2以下)の場合はステップS3に戻り、(閾値T
H1より大、閾値TH2以下)の場合はステップS20
へ進み、(閾値TH1以下、閾値TH2より大)の場合
はステップS30に進み、(閾値TH1より大、閾値T
H2より大)の場合はステップS40へ進む。
【0087】(ステップS20〜S24) 再送カウン
タ208のカウンタ値CNT1をクリアし、受信ATM
セル蓄積FIFOバッファ201の先頭アドレスからA
TMセルを読みだし、廃棄に関するプライオリティの低
いものを除いた再送ATMセルを作成し、再送用ATM
セル蓄積FIFOバッファ203の最後尾アドレス(書
き込みアドレス)ポインタWP2の指示するアドレスへ
蓄積し、最後尾アドレスポインタWP2をインクリメン
トし、ステップS3に戻る。
【0088】(ステップS30〜S31) 再送カウン
タ209のカウンタ値CNT2をクリアし、再送用AT
Mセル蓄積バッファ203の最後尾アドレスポインタW
P2の値を更新(先頭アドレス方向へシフト)し、ステ
ップS3に戻る。
【0089】(ステップS40〜S45) 再送カウン
タ208、209のそれぞれのカウンタ値CNT1、C
NT2をクリアし、再送用ATMセル蓄積バッファ20
3の最後尾アドレスポインタWP2を先頭アドレス方向
にシフトした後、受信用ATMセル蓄積バッファ201
の先頭アドレスからATMセルを読みだし、廃棄に関す
るプライオリティの低いものを除いた再送ATMセルを
作成し、最後尾アドレスポインタWP2の指示するアド
レスへ蓄積するととも、受信用ATMセル蓄積バッファ
201の最後尾アドレスポインタWP1を先頭方向にシ
フトして、ステップS3に戻る。
【0090】なお、ここで、受信用ATMセル蓄積バッ
ファ201、再送用ATMセル蓄積バッファ203のセ
ルバッファがフル(FULL)状態の場合には、双方の
バッファのアドレス領域ではない、ある特定アドレスを
それぞれ指示するようにする。
【0091】また、受信用ATMセル蓄積バッファ20
1、再送用ATMセル蓄積バッファ203のセルバッフ
ァがEmpty状態の場合には、双方のバッファの先頭
アドレスをそれぞれの最後尾アドレスポインタ(書き込
みアドレスポインタ)WP1、WP2が指示している状
態である。すなわち、Empty状態とは、ステップS
19、ステップS24、ステップS31、ステップS4
5においてWP1、WP2は先頭アドレスを指示した状
態とする。
【0092】ところで、ATMネットワーク101を介
して無線基地局102が受信したATMセルは、受信用
ATMセル蓄積バッファ201の最後尾アドレスWP1
の指示するアドレス領域に書き込まれた後、最後尾アド
レスWP1の値がインクリメントされる。受信用ATM
セル蓄積バッファ201がFULL状態の場合には、該
受信したATMセルが廃棄される構成でも、ATMセル
蓄積バッファK102の値が読み出されるときと同様に
先頭方向にシフトして、先頭に蓄積されているATMセ
ルを廃棄して最後尾アドレスに該受信したATMセルを
蓄積する構成でも良い。
【0093】また、受信用ATMセル蓄積バッファ20
1及び再送用ATMセル蓄積バッファ203は読み出し
/書き込みが同時に非同期で実行可能なように、最後尾
アドレスポインタWP1、WP2の更新と、それぞれの
セル蓄積バッファへのデータの書き込みに競合が発生し
た場合には、その状態を検出して最後尾アドレスポイン
タWP1、WP2の更新後に、データを書き込むような
構成でも良いし、非同期読み出し/書き込みが可能な2
ポートRAM内に論理的なFIFOを構築した構成でも
良い。
【0094】また、ATMコネクション単位毎(VPI
単位毎、またはVCI単位毎)に論理的なFIFOを構
築した構成でも良い。
【0095】ここでは、無線端末104からの受信応答
を受信する毎に毎回、対応のATMセルを再送し、当該
ATMセルの送受信が成功したら、次のATMセルを送
信するStop&Wait形式の動作アルゴリズムの例
を示したが、複数のATMセルを連続的に送信し、異常
受信が発生した場合に受信応答を返して再送を要求する
Selective Repeat(SR)形式の動作
アルゴリズムに適用することも可能である。
【0096】また、再送カウンタ208、209のそれ
ぞれのカウンタ値(CNT1、CNT2)の閾値(TH
1、TH2)は、特に規定していないが、TH1=0、
すなわち、(0、TH2)とすれば、無線端末104か
ら受信異常の応答が返ってきたとき、その受信異常のあ
った無線パケットに含まれるATMセルのうち、廃棄に
関するプライオイティの低いものを除いたデータをTH
2回再送する場合となる(この場合を第1の実施形態と
呼ぶ)。
【0097】また、TH1≠0、すなわち、(TH1、
TH2)とすれば、無線端末104から受信異常の応答
が返ってきたとき、その受信異常のあった無線パケット
をTH1回再送し、それでもなお受信異常が返ってきた
とき、該無線パケットに含まれるATMセルのうち、廃
棄に関するプライオイティの低いものを除いた情報をT
H2回再送する場合となる(この場合を第2の実施形態
と呼ぶ)。
【0098】なお、(N1、0)の場合は、ATMセル
を最大N1回まで再送し、再送ATMセルの再送を行わ
ないことを意味し、(0、N2)の場合は、ATMセル
を再送ATMセルに変換して最大N2回まで再送するこ
とっを意味し、(N1、N2)の場合には、ATMセル
を最大N1回まで再送し、その後ATMセルを再送AT
Mセルに変換して最大N2回まで再送を行うことを意味
する。
【0099】以上の説明では、端末105と無線基地局
102との間に設定されるATMネットワーク101上
のチャネルの帯域幅と、無線基地局102と無線端末1
04との間に設定される無線チャネルの帯域幅について
記載していなかったが、無線基地局102と無線端末1
04との間で再送が行われることを考慮して、再送に必
要な帯域幅分だけ、ATMセットワーク101上のチャ
ネルの帯域幅に比較して、無線チャネルの帯域幅を余分
に割り当てて通信を行う構成としてもよい。
【0100】また、再送が発生した場合に、オンデマン
ドで転送レートを増加するように要求するようにしても
よい。
【0101】また、以上の説明では、無線基地局102
は、再送すべきか否かの判断を再送カウンタ208、2
09のカウンタ値CN1、CN2に基づいて判定してい
たが、再送カウンタ208、209を用いる代わりに、
無線基地局102から最初に送信された時間や、応答送
信元の無線端末104から出力された時間などをパラメ
ータとしてタイマー管理によって行っても良い。この場
合、再送カウンタ208、209の代わりにタイマー
を、再送回数閾値TH1、TH2の代わりにタイムアウ
ト閾値を、再送カウンタ208、209のクリアの代わ
りにタイマのクリア(リセット)に置き換えれば、上記
と同様のアルゴリズムで再送動作を実現することができ
る。
【0102】また、再送すべきか否かの判断をCLP
(Cell Loss Priority)を用いて行っても良い。すなわ
ち、CLP=1であるセル(セル廃棄率に関して低優先
処理を行うセル)に対しては再送を行わず、CLP=0
であるセル(セル廃棄率に関して高優先処理を行うセ
ル)に対しては再送を行うように制御してもよい。ま
た、CLPの値によって、再送回数閾値、タイムアウト
閾値などを異ならせて再送制御を行ってもよい。また、
再送カウンタとタイマ管理の双方を併用して再送制御を
行ってもよい。
【0103】ところで、図9〜図11に示した再送制御
アルゴリズムでは転送するATMセルの情報部(ペイロ
ード)が図12(a)に示すように優先度の高い情報部
分と優先度の低い情報部分の2つの部分からなる構成で
あったために、再送制御のための閾値(TH1、TH
2)が2つ用いるようになっていた。しかし、図12
(b)に示すようにATMセルの情報部が優先度に応じ
てN個の部分から構成され、その各部分に対する再送回
数閾値を設定して制御を行う構成でもよい。
【0104】また、再送回数閾値(TH1、TH2)や
タイムアウト値は、無線基地局102の最初の無線パケ
ット転送時に設定され、その後、その無線パケットの転
送完了、またはパケット廃棄までは変更されないように
なっていたが、受信側の無線端末104におけるバッフ
ァ量によって、受信側からの指示で再送回数が決定、変
更される構成でもよい。
【0105】次に、図4、図5に示したような構成の無
線基地局102における再送制御方法について説明す
る。
【0106】無線基地局102では、ATMネットワー
ク101からATMセルを受信すると、それらは、図5
のフォーマット変換部102gにおいて無線伝送のプロ
トコルに適したフォーマットに変換されるが、その際、
1つ、あるいは、複数のATMセルを1つの無線パケッ
トに収容して無線伝送するのが一般的である。このよう
な場合の再送制御方法を次に説明する。
【0107】まず、1回目の無線パケットの送信に対
し、無線端末104から受信異常の応答が返ってきたと
き、その受信異常のあった無線パケットに含まれるAT
Mセルのうち、廃棄に関するプライオイティの低いもの
を除いて所定回数再送する場合について、図13〜図1
4を参照して説明する。
【0108】図13(a)に示すように、ATMセルA
〜Cのうち、ATMセルAとCは優先度が高く、ATM
セルBはそれよりも優先度が低いものとする。1回目の
送信ではATMセルA、B、Cは、全て無線パケットに
収容されるが、再送では優先度の低いATMセルBは除
かれて、優先度の高いATMセルA、Cのみが無線パケ
ットに収容される。これにより、再送の際のトラヒック
を軽減し、無線伝送での輻輳を減少させることが可能と
なる。
【0109】再送を繰り返す場合にはその途中でさらに
パケット長を変更するようにしてもい。例えば、図13
(b)に示すように、再送の際に、1回目の送信におい
て、無線パケットには含まれていなかったATMセルD
の情報を組み込んで送信しても同等の効果を得る。再送
を繰り返す場合には、その途中でさらに無線パケットの
内容に別のATMセルを組み込んだり、はずすようにし
てもよい。
【0110】図14において、ATMセルA〜Fのう
ち、A、C、Dは優先度が高く、ATMセルB、E、F
はそれよりも低いものとする。1回目の送信ではATM
セルA〜Fは順にパケット化されて送信されるが、再送
では優先度の高いATMセルは短いパケットで送信さ
れ、優先度の低いATMセルB、E、Fはまとめて1つ
のパケットに収容されて送信される。
【0111】これにより、優先度の高いATMセルは小
さな遅延時間で伝送され、優先度の低いATMセルは、
まとめられることによりヘッダのオーバヘッドは減少す
るので、サービス品質要求に応じた無線伝送をデータス
ループットの低下を抑えて行うことが可能となる。
【0112】1回目の無線パケットの送信に対し、無線
端末104から受信異常の応答が返ってきたとき、その
受信異常のあった無線パケットを所定回数再送し、それ
でもなお受信異常が返ってきたとき、さらに、該無線パ
ケットに含まれるATMセルのうち、廃棄に関するプラ
イオイティの低いものを除いた情報を所定回数再送する
場合について、図15〜図16を参照して説明する。
【0113】ATMネットワーク101を介して、例え
ば図4あるいは図5に示したような無線基地局102の
送受信回路102aで受信されたATMセルは、フォー
マット変換部102gで所定の無線パケットのフォーマ
ットに変換された後、あるいは、そのまま、無線送受信
回路102cを介して無線端末104に送信される。再
送制御部102fは無線端末104から該無線パケット
の受信異常の応答が返ってきたときに、ATMセルの再
送制御を行うが、その際、再送回数を再送カウンタ10
2eでカウントしておく。
【0114】図15は、無線基地局102が図4に示し
た構成の場合の再送制御方法を説明するための図で、図
16は、無線基地局102が図5に示した構成の場合の
再送制御を方法を説明するための図である。
【0115】図15において、再送カウンタ102eで
カウントされる再送回数がm回まではATMセルA〜C
を順に無線パケットに収容して無線端末104に送信す
るが、再送回数が(m+1)回以降は優先度の高いAT
MセルA、Cのみを無線パケットに収容して伝送し、優
先度の低いATMセルBについては廃棄して無線端末1
04に送信しない。
【0116】なお、m回目までの再送の際の無線パケッ
トの構成と、(m+1)回目以降の再送の際の無線パケ
ットの構成とが異なっていてもよい。すなわち、図16
に示すように、再送カウンタ102eでカウンタされる
再送回数がm回までは、どのATMセルも再送するが、
(m+1)回目以降の再送では、優先セルであるA、C
のみ再送し、非優先セルBは再送しない。
【0117】これにより、再送による無線伝送路の輻輳
を減少させることが可能となる。
【0118】以上の説明からも明らかなように、上記第
2の実施形態は、無線端末104から異常受信が返って
きたときに、該ATMセルの情報部のうち、廃棄に関す
るプライオリティの高い情報と低い情報の双方を共にあ
る回数だけ再送した後、廃棄に関するプライオリティの
低い部分を除いた情報で再送するようになっているが、
上記第1の実施形態では、無線端末104から異常受信
が返ってきたときに、すぐに、該ATMセルの廃棄に関
するプライオリティの低い部分をのぞいた情報で再送す
るようになっている。
【0119】次に、第3の実施形態について説明する。
【0120】上記第1、第2の実施形態によれば、無線
基地局102に到着したATMセルの順序を少なくとも
コネクション毎には保証してパケット化して無線端末1
04に送信することができる。
【0121】それに対して、第3の実施形態は、到着し
たATMセルの順序をプライオリティ毎に保証するもの
である。
【0122】図17は、第3の実施形態に係る再送制御
方法の概略を説明するためのものである。
【0123】図17において、無線基地局102から無
線端末104に優先度の高いATMセルから構成される
無線パケット(優先パケットA)と、優先度の低いAT
Mセルから構成される無線パケット(非優先パケット
B)とが送信され、無線端末104がこれらを正しく受
信できないか、あるいは、正しく受信できたことを示す
ACK信号が正しく無線基地局104に到達しなかった
等の理由により、無線基地局102では再送を行う必要
が生じている。
【0124】このとき、無線基地局102は、優先パケ
ットAを再送し、非優先パケットBを再送しないことに
より、再送される無線パケットによる下り無線回線のパ
ケット輻輳を減少させることができる。これは一般に、
より多くの優先度を持った場合にも適用される。
【0125】図5に示したような構成の無線基地局10
2について、第3の実施形態に係る再生制御方法をより
具体的に説明する。
【0126】図5に示した無線基地局102では、AT
Mネットワーク101から送受信回路102aを介して
ATMセルを受信すると、フォーマット変換部102g
において無線パケットに変換され、無線送受信回路10
2cを介して無線端末104に送信される。無線基地局
102では、無線送受信回路102cの無線パケットヘ
ッダのオーバヘッドの増大によるスループット低下の影
響を少なくするため、ATMネットワーク101から送
受信回路102aを介して受信されたATMセルをバッ
ファメモリ102dに一旦蓄積し、同一の廃棄優先度を
持つセルを集めて無線パケットとして送信するようにな
っている。
【0127】例えば、図18に示すように、受信された
ATMセルA〜Fのうち、優先度の高いATMセルA、
C、Dは1つの優先パケットとして、また、優先度の低
いATMセルB、E、Fはそれぞれ1つの非優先パケッ
トとして、無線端末104に送信される。
【0128】無線基地局102と無線端末104との間
の無線区間における無線パケットは、例えば、図19に
示すように、ヘッダ部に廃棄の優先度を示す、少なくと
も1ビットのフィールドを設ける。
【0129】無線基地局102では、無線端末104か
ら無線パケットの異常受信を示す信号を受信するか、あ
るいは、正常受信を示す信号を予め設定された時間内に
受信できなかった場合に、無線パケットの再送を行う
が、その際、優先パケットは再送し、非優先パケットは
再送せずに廃棄する。
【0130】このような優先制御を行うことにより、優
先制御を行わない場合と比較してオーバーヘッドの増大
を小さくしながら、優先度の高いパケットの廃棄率を低
下させる効果がある。
【0131】なお、上記第3の実施形態は、前述の第1
および第2の実施形態における無線基地局102のパケ
ット生成のポリシーを変更するだけで、容易に実現され
る。
【0132】また、上記第3の実施形態の説明では、端
末105と無線基地局102との間に設定されるATM
ネットワーク101上のチャンネルの帯域幅と、無線基
地局102と無線端末104との間に設定される無線チ
ャンネルの帯域幅について記載していなかったが、無線
基地局102と無線端末104との間で再送が行われる
ことを考慮して、図20に示すように、ATMネットワ
ーク101上のチャンネルの帯域幅(1301)に比較
して、無線チャンネルの帯域幅(1302)を再送に必
要な帯域幅分だけ余分に割り当てて通信を行うようにし
てもよい。
【0133】また、再送が発生した場合に、オンデマン
ドで転送レートを増加するように要求し、それに対応し
て帯域1304を追加するようにしてもよい。
【0134】無線チャネルの帯域幅をATMネットワー
ク101上のチャネルの帯域幅に対して余分に割当なか
った場合に、無線チャネルにおける再送の分だけトラヒ
ックが増大し、その分、セル廃棄等が余分に生じるた
め、割当られた帯域に対して要求品質を満たせない場合
が生じる。一方、この場合に、無線チャネルの帯域を広
げて救済するにしても、その分ATMネットワーク10
1上のチャンネルの帯域も比例して増大させると結果的
に無線基地局102への到着セルが増大したり、逆にA
TMネットワーク101の余分な帯域を確保することに
よる資源利用効率の低下が生じてしまうという問題が発
生する。
【0135】以上説明したように、上記第1の実施形態
によれば、無線端末104からの応答が異常受信を示す
ものである場合に、無線基地局102では、異常であっ
た無線パケットに含まれるATMセルの情報のうち、廃
棄に関するプライオリティの低いものを除いた情報を無
線パケットにて再送することにより、廃棄に関するプラ
イオリティの高いものと低いものの双方を再送する場合
に比較して、再送による無線伝送路の輻輳を減少させる
ことができる。
【0136】また、上記第2の実施形態によれば、無線
端末104からの応答が異常受信を示すものである場合
に、無線基地局102では、異常であった無線パケット
をある回数だけ再送するようにして、なるべく廃棄に関
するプライオリティの低いものの廃棄も少なく抑えつ
つ、その回数を越えた場合には、該無線パケットに含ま
れるATMセルの情報のうち、廃棄に関するプライオリ
ティの低いものを除いた情報を無線パケットにて再送す
るようにして、第1の実施形態の場合と同様に再送によ
る無線伝送路の輻輳を減少させることができる。
【0137】また、上記第1、第2の実施形態によれ
ば、無線基地局102に到着したATMセルの順序を少
なくともコネクション毎には保証してパケット化して無
線端末104に送信することができる。
【0138】また、上記第3の実施形態によれば、無線
基地局102は、廃棄に関する優先度が同じATMセル
のみをまとめて無線パケット化して、無線端末104に
送信することにより、無線パケットのヘッダのオーバヘ
ッドを少なくすることができ、さらに、その応答が異常
受信を示すものである場合に、異常であった無線パケッ
トの廃棄優先度が決められた閾値を満たさないものにつ
いては、再送を行わず、閾値よりも高いプライオリティ
を持つ無線パケットのみを再送することにより、優先度
の高い無線パケットの廃棄率を低下させることができ
る。すなわち、第3の実施形態によれば、無線パケット
のヘッダのオーバヘッドを小さくしつつ、かつ優先度の
高いパケットの廃棄率を減少させる効果がある。すなわ
ち、無線基地局102に到着したATMセルの順序をプ
ライオリティ毎に保証して無線端末104へ送信するこ
とができる。
【0139】また、上記第1〜第3の実施形態によれ
ば、無線基地局104のコネクション管理テーブル20
8(図7参照)にコネクション毎の再送回数閾値、タイ
ムアウト閾値を記憶して、これをもとに、コネクション
毎のQOS保証値にあわせてその閾値を設定することが
できる。
【0140】また、このコネクション管理テーブル20
8の設定を制御部207(図7参照)により書き換える
ことにより、コネクションの輻輳状態、無線端末104
の残存バッファ量などの状態に応じて、再送制御方法を
動的に切り替えることが可能となり、QOS保証に対し
てより柔軟できめ細かな対応が可能となる。
【0141】また、再送回数ではなく、タイマ値を用い
て再送制御を行うことにより、遅延時間の保証値を過ぎ
て、送信されても無意味となった情報を無線端末104
に送信することを減少させることができる。
【0142】また、ATMネットワーク101上に設定
されたのチャネルの帯域幅と無線チャネルの帯域幅を等
しく割り当てた場合、再送が頻繁に行われて、無線チャ
ネルの実行スループットが減少すると、セル廃棄が発生
しやすくなるという欠点があるが、ATMネットワーク
101上のチャネルの帯域幅に比較して、再送に必要な
帯域幅分だけ余分に無線チャネルの帯域幅を割り当てる
(下りの場合には無線チャンネル上の実行スループット
がATMネットワーク101上に設定されたチャンネル
における実行スループット以上になるように割り当て
て、上りの場合には無線チャンネル上の実行スループッ
トがATMネットワーク101上のチャンネルにおける
実行スループット以下となるように割り当てる)ことに
より、上記欠点を解決することができ、再送による無線
伝送路の輻輳を減少させることができる。
【0143】次に、図1に示したような構成の通信シス
テムにおける無線通信方法について、無線端末104か
ら無線基地局102への上り無線通信リンク107を介
してデータ(無線パケット)を送信する場合について説
明する。すなわち、無線端末104から無線基地局10
2へ無線パケットを送信し、無線基地局102が無線パ
ケットの受信応答を返し、それに基づき無線端末104
が再送制御を行う場合について説明する。
【0144】まず、第4の実施形態について説明する。
【0145】無線端末104から無線基地局102への
通信において、無線端末104から送信された無線パケ
ットに誤りを検出した場合、無線基地局102はその無
線パケット番号を無線端末104へ知らせ、再送を行な
わせる。この時、再送される無線パケットには、廃棄に
関するプライオリティがつけられており、プライオリテ
ィの高いパケットのみを再送する、もしくは、ある回数
まではプライオリティに関係なく再送し、それ以上の再
送ではプライオリティの高いパケットのみを再送する。
【0146】図21は、このような再送制御方法を適用
する無線基地局102の構成を示したものである。すな
わち、図21に示す無線基地局102は、無線端末10
4からの無線パケットを受信し、その品質の監視を行っ
た結果を受信応答として無線基地局102に返す機能を
もち、そのために、少なくとも、ATMネットワーク1
01に接続するためのインタフェースとしての送受信回
路102h、無線端末104との間で無線通信を行うた
めの無線アンテナ102iおよびそれに接続される無線
インタフェースとしての無線送受信回路102j、バッ
ファメモリ102k、アンテナ102iおよび無線送受
信回路102jを介して受信された無線端末104から
の無線パケットに含まれるデータの誤り検出を行う誤り
検出部102l、送受信回路102aで送受信されるA
TMセルと無線送受信回路102cで送受信される無線
パケットとのフォーマットを変換するフォーマット変換
部102mと、送受信回路102h、無線送受信回路1
02j、バッファメモリ102k、誤り検出部102
l、フォーマット変換部102mに接続されて、これら
全体の制御を司る制御部102mから構成される。
【0147】制御部102mは、誤り検出部102lの
無線端末104側から送信された無線パケットの誤りの
検出結果をもとに、無線基地局102に受信応答を送信
する制御を行うとともに、送受信回路102hにて受信
されたATMセルをバッファメモリ102kに蓄積する
制御等を行なう。
【0148】図22は、無線端末104の構成例を示し
たものである。
【0149】図22において、無線端末104は、主
に、無線基地局102との間で無線通信を行うための送
受信アンテナ104h、およびそれに接続された無線送
受信回路104i、ユーザがデータを入力したりユーザ
に対し情報を出力するユーザインタフェースとしての機
能を具備する入出力部104j、入出力部104jより
入力された送信データをパケットに分解し、また受信し
た無線パケットから受信データを組み立てるパケット構
成部104k、無線基地局102への送信用バッファメ
モリと無線基地局102への再送用のバッファメモリと
から構成されるバッファメモリ104l、および、無線
送受信回路104i、入出力部104j、パケット構成
部104k、バッファメモリ104lに接続されてこれ
ら全体の制御を司るとともに、無線基地局102との間
の無線パケットの再送制御を司る制御部104mから構
成される。
【0150】制御部104mにおいて再送制御を行う際
には、再送カウンタ104nで再送回数をカウントする
ようになっている。
【0151】無線基地局102と無線端末104との間
は、例えば、TDMA−TDD(Time Division Multip
le Access - Time Division Duplex)方式により通信を
行なう。この場合、スロット構成を図24に示す。すな
わち、4多重TDMA−TDDの場合、8スロットのう
ち、上り、下り、それぞれ1スロットは、再送用スロッ
トとして使用されており、他の上り、下りの1組のスロ
ットは、通信用に用いられている。従って、再送用スロ
ットは、他の3組のスロットで通信を行っている無線端
末が再送用に共用できるものとする。再送用スロットは
共用するため、他の無線端末の再送とぶつかる可能性が
あるが、これは、無線基地局104が無線端末に対して
送信するNAKの中にどのタイミングで再送用スロット
を使用すべきかを示しておくことで解決される。
【0152】無線端末104には、上り、下り、それぞ
れの1スロットが通信用として割り当てられ、無線基地
局104と通信可能となる。
【0153】また、無線端末104並びに無線基地局1
02において2スロット同時に送受信できるものとす
る。
【0154】無線端末104が無線基地局102へ送信
する無線パケットには、優先度が付けられる。ここでい
う優先度とは、前述したCLPのように、無線パケット
の廃棄を許容するかしないかが示されているものであ
る。
【0155】無線端末104から基地局102へ送信さ
れる無線パケットの構成は、図24、図25に示すよう
に2通りが考えられる。
【0156】図24は、各無線パケット単位で優先度が
付された無線パケットの構成例を示している。
【0157】図25に示す無線パケットの構成例では、
1つの無線パケットは、複数のサブパケットから構成さ
れ、各サブパケットの1つ1つに優先度が付されたもの
である。
【0158】なお、以下の説明において、図24、図2
5に示すような構成の無線パケット、サブパケットをま
とめてパケットと呼ぶことがある。
【0159】無線端末104と無線基地局102との間
で通信を行う際、まず、無線端末104から無線基地局
102へ発呼要求(セットアップメッセージ)を送信す
る。この発呼要求には、この通信が遅延を許容するかど
うかが示されている。無線基地局102では、発呼要求
を受けると、空き回線を調べ要求を満たす回線が存在す
る場合には図24に示したような物理スロットを割り当
て、回線が存在しない場合には呼損とする。
【0160】回線が張られた場合、無線端末104は、
送信データをパケット化し、それを無線パケットとして
送信を開始する。このとき、各無線パケット、あるい
は、各サブパケットには優先度が付けられている。
【0161】無線端末104から無線基地局102へ無
線パケットを送信し、基地局102がその無線パケット
を正常に受信した場合(誤りなしの場合)は、基地局1
02は無線端末104へACKメッセージを送信し、一
方、無線基地局102で受信した無線パケットに誤り
(異常)を検出した場合は、無線基地局102は、無線
端末104へNAKメッセージを送信する。このAC
K、NAKメッセージには、その対応する無線パケット
あるいはサブパケットのパケット番号がつけられてい
る。
【0162】次に、無線端末104が、ACK、NAK
を受信した時の処理動作について説明する。
【0163】なお、ここでの再送方式は、Select
ive Repeat(SR) 方式であり、この方式
は基本的には無線端末104がパケットを連続的に送信
し、無線基地局102からNAKが返ってきた時にそれ
に対応する無線パケットあるいは、サブパケットのみを
再送する方式である。このとき、1つのパケットの最大
再送回数をMX回とする。つまり、MX回再送しても正
しく受信できない場合はこのパケットの再送をあきらめ
ることにする。
【0164】無線端末104に具備されたバッファメモ
リ104lには、送信用のバッファメモリと再送用のバ
ッファメモリが存在し、送信用バッファメモリ内に蓄積
されたパケットを順番に無線パケットとして送信し、無
線パケットの送信が終了すると、そのパケットを再送用
バッファメモリにコピーし、送信用バッファメモリから
消去する。
【0165】そして、無線基地局102からACKメッ
セージを受信すると、対応する番号のパケットを再送用
バッファメモリから消去し、そのまま送信用バッファメ
モリ内のパケットの送信を続けていく。
【0166】一方、無線基地局102からNAKメッセ
ージを受信すると再送用バッファメモリ内にある対応す
るパケットを再送する(このとき、再送カウンタ104
nのカウンタ値を1インクリメントする)。この再送パ
ケットに対して無線基地局102からACKメッセージ
が返されたとき、あるいは、再送回数がMX回になった
ら再送用バッファメモリから消去する。
【0167】次に、無線端末104が無線基地局102
からNAKメッセージを受信した場合の処理動作につい
て、さらに詳細に説明する。
【0168】この処理動作は、NAKメッセージを受け
たパケットを再送するかどうかによって異なる。つま
り、パケットを再送するかどうかは、発呼要求(セット
アップメッセージ)の中に示されていた、現在行なって
いる通信が遅延を許容するかどうかによって決定する。
【0169】まず、無線パケットが図24に示した構成
である場合について、図26を参照して説明する。な
お、ここでは、無線端末104が再送を行う際に、あら
かじめ無線端末104に割り当てられた通信用のスロッ
トを用いる場合を示している。
【0170】無線端末104から送信された無線パケッ
トに対応して無線基地局102から送信された応答メッ
セージがNAKであったとき、その通信が遅延を許容す
る場合は、誤りが検出されたパケットを再送する一般的
なSR方式での再送を行なう。無線端末104では、N
AKを受信すると、それに対応するパケットの優先度を
調べる。そして、優先度が高いことを検出するとそのパ
ケットを再送用バッファメモリから読みだし再送する
(ステップS100〜S103)。
【0171】一方、遅延を許容しない場合、NAKを受
けたパケットが優先度の高いパケットであるならばステ
ップS103に進み、再送し、優先度の低いパケットで
あるならば再送しない。すなわち、NAKに対応する優
先度の低いパケットは、再送用バッファメモリから消去
される(ステップS102、S104)。
【0172】再送は、最大MX回までおこなわれる。正
しく受信されるか、MX回まで再送されたときは、その
パケットは再送用バッファメモリから消去される(ステ
ップS105〜S106)。
【0173】次に、図23に示すように、現在通信を行
なっているスロットでは、そのまま連続的にパケットの
送信を続け、NAKを受けたパケットについては、その
遅延許容に応じて再送用スロットで再送するといった、
同時に2スロットを使用して通信を行なう方式を採用し
た場合について、図27に示すフローチャートを参照し
て説明する。なお、図26と同一ステップには同一符号
を付し、説明は省略する。
【0174】図27のステップS102において、遅延
の許容度の制限が厳しい場合には、再送用スロットを用
いて再送を行うことができる。この場合、再送用スロッ
トで再送されるパケットは、NAKを受けた全てのパケ
ット、あるいは、NAKを受けたパケットの内で優先度
の高いパケットのみとする(ステップS110〜ステッ
プS112)。
【0175】無線端末104は、NAKを受信してパケ
ットを再送する場合、無線基地局102から指定された
再送用スロットで対応するパケットを送信し、それとと
もに、それまでの通信も送信用スロットで継続する。無
線基地局104では、再送用スロットと、送信用スロッ
トの両スロットからパケットを受信し、誤り検出を行な
い、それぞれのパケットに対する受信応答を2スロット
でおこなう。そして、無線端末104から再送すべきパ
ケットがなくなった場合は、再び1スロットのみで送信
を続ける。
【0176】なお、図26、図27の説明において、最
大再送回数MXを、優先度の高いパケットと優先度の低
いパケットとで異なるようにしても良い。例えば、優先
度の高いパケットの最大再送回数をMXH、優先度の低
いパケットの最大再送回数をMXLとする((MXH)
>(MXL))。
【0177】次に、無線パケットが図25に示した構成
である場合について、図28を参照して説明する。な
お、図26と同一ステップには同一符号を付し、説明を
省略する。また、ここでは、無線端末104が再送を行
う際に、あらかじめ無線端末104に割り当てられた通
信用のスロットを用いる場合を示している。
【0178】無線端末104と無線基地局102との間
の通信に遅延が許容されていない場合、NAKを受けた
無線パケットの中に優先度の高いサブパケットがあるな
らば、それらを再送し、優先度の低いサブパケットのみ
で構成されているならば再送しない(ステップS10
2、ステップS120)。
【0179】この時、無線端末104では、NAKを受
信すると、それに対応する無線パケットの中の各サブパ
ケットの優先度を調べる。そして、優先度が高いサブパ
ケットの存在を検出するとそのパケットを再送用バッフ
ァメモリから読みだし、再送する。一方、NAKに対応
する無線パケットを構成するサブパケットの優先度がす
べて低いことを検出した時は、再送用バッファメモリか
らそのパケットを消去し、再送はしない。
【0180】無線パケットが複数のサブパケットから構
成される場合も、再送の際には、再送用のスロットを用
いることにより、図27と同様な処理動作可能である。
この場合、再送用のスロットを用いて再送されるのは、
遅延の許容度に応じて、NAKを受けた無線パケット内
の全てのサブパケットであってもよいし、あるいは、N
AKを受けた無線パケット内の優先度の高いサブパケッ
トのみであってもよい。
【0181】また、NAKを受けた無線パケット内の全
てのサブパケットを所定回数再送した後、それでもなお
NAKが返ってくるようであれば、そのNAKを受けた
無線パケットの中の優先度の高いサブパケットのみをと
りだし、新たに無線パケットを作り直し、所定回数まで
再送するようにしてもよい。
【0182】すなわち、図29に示すように、無線端末
104では、NAKを受けた無線パケットの中の優先度
の高いサブパケットのみをとりだし、新たに無線パケッ
トを作り直し、再送する。その際、1つの無線パケット
の中の優先度の高いサブパケットのみで新たに無線パケ
ットを構成するか、あるいは、複数の無線パケットの中
から優先度の高いサブパケットをとりだし、新たに無線
パケットを構成するという方法が考えられる。
【0183】なお、上記図26〜図28の説明におい
て、誤りの検出されたパケットの最大再送回数の決定
は、再送カウンタ104nによって行なっているが、カ
ウンタではなくパケットを送信してからのタイマによっ
て最大再送回数を決定しても良い。つまり、パケットを
送信してからある時間以内であれば何度でも再送できる
ようにする。
【0184】また、無線基地局102、無線端末104
それぞれのその時のバッファ容量に応じて最大再送回数
を決定しても良い。
【0185】さらに、再送回数に応じて段階的に情報量
を減らすことも考えられる。つまり、最初の再送はプラ
イオリティに関係なく行ない、再送回数がある閾値を越
えた場合に、プライオリティの高いパケットのみを再送
するようにする。
【0186】以上説明したように、上記第4の実施形態
によれば、無線基地局102からの応答が異常受信を示
すものである場合に、無線端末104では、異常であっ
た無線パケットに含まれるパケットあるいはサブパケッ
トのうち、廃棄に関するプライオリティの低いものを除
いて無線パケットにて再送することにより、廃棄に関す
るプライオリティの高いものと低いものの双方を再送す
る場合に比較して、再送による無線伝送路の輻輳を減少
させることができる。 また、無線基地局102からの
応答が異常受信を示すものである場合に、無線端末10
4では、異常であった無線パケットをある回数だけ再送
するようにして、なるべく廃棄に関するプライオリティ
の低いものの廃棄も少なく抑えつつ、その回数を越えた
場合には、該無線パケットに含まれるパケットあるいは
サブパケットのうち、廃棄に関するプライオリティの低
いものを除いて無線パケットにて再送するようにして、
再送による無線伝送路の輻輳を減少させることができ
る。
【0187】また、パケットに誤りを検出しそのパケッ
トを再送する場合に、再送専用のスロットを利用するこ
とにより、通信のサービス品質、特に、遅延許容度に応
じた再送制御が可能となる。さらに、通信に利用できる
帯域が常に一定でなく、通信開始時に使用できる帯域よ
り増える場合にも対処できる。
【0188】次に、第5の実施形態について説明する。
【0189】ここでは、図22に示したような構成の無
線端末104から無線基地局102への無線リンクの帯
域を一定に保ちつつ、リアルタイム性に対する要求を満
足する、無線端末の再送制御方法について、図30に示
すフローチャートを参照して説明する。
【0190】無線端末104は送信が開始されると、送
信終了がユーザにより指示されるまで無線パケットの送
信を行なう(ステップS200)。
【0191】まず、無線端末104から送信された無線
パケットが無線基地局104で正常に受信されている間
の動作について説明する。
【0192】ユーザにより入力されたデータはパケット
構成部104kにおいて符号化され、バッファメモリ1
04lの送信バッファメモリに蓄積され、少なくともそ
のデータが送信完了されるか廃棄されるまで保持され
る。
【0193】パケット構成部104kの処理は無線端末
104の種類およびユーザの要求により決定され、例え
ば、ATMセル化の処理を行なっても良い。
【0194】ここでは、入出力部104jに入力された
データを、廃棄を許容できない高優先度データと廃棄を
許容できる低優先度データとに分割して出力するものと
し、バッファメモリ104lでは、高優先度データと低
優先度データとに区別されて蓄積される。
【0195】パケット構成部104kは、例えば、高優
先度データと低優先度データとを含む無線パケットを作
成し、無線送受信信回路104iは無線パケットを無線
リンク107を介して無線基地局102へ送信する(ス
テップS201)。
【0196】無線基地局は102では、無線パケットを
正常に受信した場合、正常受信を示す正常受信通知を無
線端末104へ送信する。無線端末104の無線送受信
回路104iは正常受信通知を受信すると(ステップS
202)、次の入力データに対して上記と同様の処理を
行なう。すなわち、無線基地局102から正常受信通知
を受信している間は、ユーザから送信終了の指示を受け
ない限り、上記の動作(ステップS200〜ステップS
202)を繰り返す。
【0197】次に、無線端末104の送信した無線パケ
ットが無線基地局102で正常に受信されない場合の動
作について説明する。
【0198】無線基地局102では、無線端末104が
送信した無線パケットを正常に受信できなかった場合に
は、例えば、正常受信を示す正常受信通知を無線端末1
04へ送信しないようにする。無線端末104の無線送
受信回路部104iは、予め定められた時間以内に正常
受信通知を受信しないと、無線端末104は無線基地局
102が無線パケットを正常に受信できなかったと判定
する(ステップS202)。
【0199】また、無線基地局102が無線パケットを
正常に受信できないとき、無線端末104に対して異常
受信通知を送信する場合には、無線端末104の無線送
受信回路104iが異常受信通知を受信することによ
り、無線端末104は無線基地局102が無線パケット
を正常に受信できなかったと判定する(ステップS20
2)。
【0200】このように、無線端末104が無線基地局
102の異常受信を検出すると、無線端末104は無線
基地局102に正常受信されていないデータのうち、低
優先度データを廃棄し、パケット構成部104kは高優
先度データのみを時間的に古い順に無線パケット化し
て、無線送受信回路104iを介して無線基地局102
に送信する(ステップS203)。
【0201】このようにして送信された無線パケットを
無線基地局102が正常に受信できない場合には、予め
定められた許容遅延時間以内であれば該無線パケットを
再送する。該許容遅延時間以内であれば該再送を繰り返
し、許容遅延時間を越えた時点で再送を中止し、該無線
パケットに含まれている該許容遅延時間を越えた高優先
度情報を廃棄する。そして、パケット構成部104kに
おいて、高優先度データを時間的に古い順に無線パケッ
ト化して、無線送受信回路104iを介して無線パケッ
トを無線基地局102に送信する(ステップS204〜
ステップS206)。
【0202】一方、以上のように再送された無線パケッ
トを無線基地局102が正常に受信した場合には、無線
端末104は入力データと無線パケットの送信に遅延が
生じているかどうか判定し、遅延が生じている場合に
は、上記同様に高優先度データのみをパケット化して送
信することにより、遅延を少なくするようになってい
る。遅延が生じていない場合には、入力データの高優先
度データと低優先度データをパケット化し送信する(ス
テップS204、ステップS207〜S208)。
【0203】無線端末104は、図30に示したような
処理動作を行うことにより、無線リンクの帯域を増やす
ことなく、また、予め定められた以上の遅延時間を生じ
ることなく、より誤りの少ないデータを送信することが
可能となる。
【0204】次に、図22に示したような構成の無線端
末104における無線パケット送信の際の詳細な処理動
作について図31に示すフローチャートを参照して説明
する。
【0205】送信開始とともに、無線基地局102に送
信する入力データをカウントする送信入力情報カウンタ
iと、無線端末104が送信した無線パケット数をカウ
ントする送信パケットカウンタjとを「1」に設定する
(ステップS300)。
【0206】パケット構成部104kは、高優先度デー
タCihと低優先度データCilとを含む無線パケットSi
を作成し(ステップS301)、無線送受信回路104
iを介して無線パケットSi を送信する(ステップS3
02)。
【0207】送信終了の指示がある場合は送信を終了す
るが(ステップS303)、送信終了の指示がない場合
には、カウンタjを「1」だけインクリメントする(ス
テップS304)。
【0208】無線基地局102は、無線パケットSi を
正常に受信して、無線端末104に正常受信通知Ai を
送信する。無線端末104が正常受信通知Ai を予め定
められた時間以内に受信すると(ステップS305)、
送信した入力データを廃棄し(ステップS306)、カ
ウンタiを「1」だけインクリメントする(ステップS
307)。
【0209】カウンタiとjの値が等しとき(ステップ
S308)、ユーザによる入力されたデータと無線パケ
ットの送信の間に再送による遅延が生じていないことを
示すため、ステップS301に戻り、次の入力データの
パケット化を行なう。
【0210】ステップS308で、カウンタiとjの値
が等しくないときは、カウンタiを「1」だけインクリ
メントする(ステップS309)。さらに、iが(j−
1)以下でなければ(ステップS310)、ユーザによ
るデータ入力と無線パケットの送信の間に再送による遅
延が生じていないことを示すため、ステップS301に
戻り、次の入力データのパケット化を行なう。
【0211】一方、ステップS305で、無線端末10
4が正常受信通知Ai を無線基地局102から受信して
いない場合は、ステップS320に進み、カウンタjと
iの値の差(j−i)が予め定められた許容遅延D以下
であるか判定する。このとき、判定が「真」であれば、
ユーザによるデータの入力と無線パケットの送信の間の
再送による遅延が許容遅延以下であることを示すため、
ステップS321に進み、パケット構成部104kは、
廃棄されていない最も古い高優先度データCihとその次
に古い高優先度データC(i+1)hを、無線パケットSi に
含ませ、ステップS302に戻り、無線送受信回路10
4iを介して無線基地局102に送信する。
【0212】ステップS320での判定が「偽」のと
き、ユーザのデータ入力と無線パケットの送信の間の再
送による遅延が許容遅延以上であることを示すため、廃
棄されていない最も古い高優先度データCihを廃棄し
(ステップS322)、カウンタiを「1」だけインク
リメントした後(ステップS323)、ステップS32
1に進み、パケット化を行なう。
【0213】ステップS310で、カウンタiが(j−
1)以下のとき、ユーザのデータ入力と無線パケットの
送信の間に再送による遅延が生じていることを示すた
め、ステップS321に進み、高優先度データのみをパ
ケット化し、ステップS302で、その作成されたパケ
ットSi を無線基地局102に送信する。
【0214】無線端末104は、図31に示したような
処理動作を行うことにより、無線リンクの帯域を増やす
ことなく、また、予め定められた以上の遅延時間を生じ
ることなく、より誤りの少ないデータを送信することが
可能となる。
【0215】以上、説明したように、上記第4、第5の
実施形態によれば、無線端末104から無線基地局10
2への上り方向でのデータの送信に際、無線パケットに
含まれるデータの廃棄に関するプライオリティに応じ
て、無線パケットの送信を制御することにより、無線基
地局102での受信が異常であった無線パケットの再送
により生じ得る遅延時間を、ある定められた時間以内に
抑えつつ、ユーザにとって有意な情報の損失を少なく抑
えることが可能となる。
【0216】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
与えられている無線リンク容量の範囲を有効に使って、
重要なデータほど確実に伝送させることが可能となり、
可能な限り品質を保証した形でのリアルタイム通信が行
える無線通信方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る通信システムの全体の
構成を示した図。
【図2】無線パケットの構成例を示した図。
【図3】図2の無線パケットのデータ部の構成例を示し
た図。
【図4】無線基地局の構成例を示した図。
【図5】無線基地局の他の構成例を示した図で、ATM
セルと無線パケットの変換機能を有する無線基地局の場
合を示した図。
【図6】無線通信端末の構成例を示した図。
【図7】無線基地局の構成を詳細に示したブロック図。
【図8】無線パケットの構成例を示した図。
【図9】無線基地局における再送制御の処理動作を説明
するためのフローチャート。
【図10】無線基地局における再送制御の処理動作を説
明するためのフローチャート。
【図11】無線基地局における再送制御の処理動作を説
明するためのフローチャート。
【図12】複数の優先度を持つATMセルの構成を説明
するための図。
【図13】第1の実施形態に係る無線基地局の再送制御
の処理動作の概略を説明するための図。
【図14】第1の実施形態に係る無線基地局の他の再送
制御の処理動作の概略を説明するための図。
【図15】第2の実施形態に係る無線基地局の再送制御
の処理動作の概略を説明するための図。
【図16】第2の実施形態に係る無線基地局の他の再送
制御の処理動作の概略を説明するための図。
【図17】第3の発明に係る無線基地局の再送制御の処
理動作の概略を説明するための図。
【図18】第3の実施形態に係る無線パケットの構成例
を説明するための図。
【図19】第3の実施形態に係る無線パケットの他の構
成例を説明するための図。
【図20】再送を行う際に帯域を増やして再送制御を行
う場合を模式的に示した図。
【図21】第4、第5の実施形態に係る無線基地局の構
成例を示した図。
【図22】第4、第5の実施形態に係る無線通信端末の
構成例を示した図。
【図23】無線基地局と無線通信端末との間の通信が4
多重TDMA−TDDの場合のスロット構成を説明する
ための図。
【図24】無線通信端末から無線基地局への上り無線リ
ンク上の無線パケットの構成例を示した図。
【図25】無線通信端末から無線基地局への上り無線リ
ンク上の無線パケットの他の構成例を示した図。
【図26】無線通信端末における再送制御の処理動作を
説明するためのフローチャート。
【図27】無線通信端末における再送制御の他の処理動
作を説明するためのフローチャートで、通信用スロット
と再送用スロットを用いる場合について示している。
【図28】無線通信端末における再送制御のさらに他の
処理動作を説明するためのフローチャート。
【図29】無線パケットを再送する際の無線パケットの
再構成の方法を説明するための図。
【図30】無線リンクの帯域を一定に保ちつつ再送制御
を行う場合の処理動作を説明するためのフローチャー
ト。
【図31】無線リンクの帯域を一定に保ちつつ再送制御
を行う場合の処理動作を更に詳細に説明するためのフロ
ーチャート。
【符号の説明】
101…ATMネットワーク、102…無線基地局、1
04…無線通信端末、105…端末、106…無線の下
りリンク(チャンネル)、107…無線の上りリンク
(チャンネル)、108…IWU、109…他のネット
ワーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三ツ木 淳 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 坂本 岳文 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続された無線基地局と
    その無線基地局が提供する無線チャンネルを介して無線
    通信端末が通信可能なようにネットワークに接続され、
    前記無線通信端末は、前記無線チャンネルを使って前記
    無線基地局を介して前記ネットワークと互いに通信を行
    う無線通信方法において、 前記無線基地局は、前記ネットワークから受信した情報
    を無線パケットに変換して、それを前記無線チャンネル
    を介して前記無線通信端末に送信し、その送信された無
    線パケットに呼応した前記無線通信端末の受信応答が異
    常受信であるとき、異常であった無線パケットに含まれ
    る情報のうち、廃棄に関するプライオリティの低いもの
    を除いた情報を無線パケットに変換して再送することを
    特徴とする無線通信方法。
  2. 【請求項2】 ネットワークに接続された無線基地局と
    その無線基地局が提供する無線チャンネルを介して無線
    通信端末が通信可能なようにネットワークに接続され、
    前記無線通信端末は、前記無線チャンネルを使って前記
    無線基地局を介して前記ネットワークと互いに通信を行
    う無線通信方法において、 前記無線基地局は、前記ネットワークから受信した情報
    を無線パケットに変換して、それを前記無線チャンネル
    を介して前記無線通信端末に送信し、その送信された無
    線パケットに呼応した前記無線通信端末の受信応答が異
    常受信であるとき、異常受信の無線パケットを所定回数
    まで再送し、再送回数が前記所定回数を越えるときは前
    記異常受信の無線パケットに含まれる情報のうち、廃棄
    に関するプライオリティの低いものを除いた情報を無線
    パケットに変換して再送することを特徴とする無線通信
    方法。
  3. 【請求項3】 ネットワークに接続された無線基地局と
    その無線基地局が提供する無線チャンネルを介して無線
    通信端末が通信可能なようにネットワークに接続され、
    前記無線通信端末は、前記無線チャンネルを使って前記
    無線基地局を介して前記ネットワークと互いに通信を行
    う無線通信方法において、 前記無線基地局は、前記ネットワークから受信した情報
    のうち廃棄に関するプライオリティが同じもののみをま
    とめて無線パケットに変換して、それを前記無線チャン
    ネルを介して前記無線通信端末に送信し、その送信され
    た無線パケットに呼応した前記無線通信端末の受信応答
    が異常受信であるとき、異常受信の無線パケットに含ま
    れる情報の廃棄に関するプライオリティが所定値以上の
    無線パケットのみを再送することを特徴とする無線通信
    方法。
  4. 【請求項4】 ネットワークに接続された無線基地局と
    その無線基地局が提供する無線チャンネルを介して無線
    通信端末が通信可能なようにネットワークに接続され、
    前記無線通信端末は、前記無線チャンネルを使って前記
    無線基地局を介して前記ネットワークと互いに通信を行
    う無線通信方法において、 前記無線通信端末は、前記ネットワークへ送信する情報
    を無線パケットに変換して、それを前記無線チャンネル
    を介して前記無線基地局に送信し、その送信された無線
    パケットに呼応した前記無線基地局の受信応答が異常受
    信であるとき、異常であった無線パケットに含まれる情
    報のうち、廃棄に関するプライオリティの低いものを除
    いた情報を無線パケットに変換して再送することを特徴
    とする無線通信方法。
  5. 【請求項5】 ネットワークに接続された無線基地局と
    その無線基地局が提供する無線チャンネルを介して無線
    通信端末が通信可能なようにネットワークに接続され、
    前記無線通信端末は、前記無線チャンネルを使って前記
    無線基地局を介して前記ネットワークと互いに通信を行
    う無線通信方法において、 前記無線通信端末は、前記ネットワークへ送信する情報
    を無線パケットに変換して、それを前記無線チャンネル
    を介して前記無線基地局に送信し、その送信された無線
    パケットに呼応した前記無線基地局の受信応答が異常受
    信であるとき、異常受信の無線パケットを所定回数まで
    再送し、再送回数が前記所定回数を越えるときは前記異
    常受信の無線パケットに含まれる情報のうち、廃棄に関
    するプライオリティの低いものを除いた情報を無線パケ
    ットに変換して再送することを特徴とする無線通信方
    法。
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