JPH09212920A - 検査用ディスク - Google Patents

検査用ディスク

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JPH09212920A
JPH09212920A JP3560996A JP3560996A JPH09212920A JP H09212920 A JPH09212920 A JP H09212920A JP 3560996 A JP3560996 A JP 3560996A JP 3560996 A JP3560996 A JP 3560996A JP H09212920 A JPH09212920 A JP H09212920A
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JP
Japan
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disk
disc
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optical
thin plate
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JP3560996A
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Inventor
Akira Nishizawa
昭 西沢
Shiyuuichi Shiyukunami
拾一 宿波
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度情報記録ディスク対応のディスクプレ
ーヤの検査調整に好適な検査用ディスクを提供する。 【解決手段】 光ディスク11,貼り合わせ用ディスク
13を2枚貼り合わせたディスクの回転時における面振
れ、反り角を検査するための基準となる検査用ディスク
Cであって、光ディスク11,貼り合わせ用ディスク1
3の貼り合わせ面に、面内で厚さ分布が異なる薄板12
を介挿する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスクの検査用ディ
スクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10はコンパクトディスクの構造を示
す図、図11は貼り合わせディスクの構造を示す図であ
る。コンパクトディスク(CD)をはじめとする光ディ
スクは情報量の多さ、取り扱いの簡便さから広く普及し
ている。この光ディスクAは、図10に示すように、基
本的に基板1、情報層2、反射層3を有している。同図
中、4は保護層、矢印はレーザ光線Lの入射方向を示
す。この光ディスクAが再生専用の光ディスクであれ
ば、情報層2は成形されたピット列であり、反射層3は
再生レーザ光線を効率よく反射させるための金属膜より
成り立っている。
【0003】また、貼り合わせ光ディスクであれば、こ
のような光ディスクAを2枚、反射層3,3が内側とな
るように貼り合わせて形成される。こうした貼り合わせ
光ディスクBは、図11に示すように、光ディスクB
1,B2を貼り合わせたものであり、基本的に基板1
A,1B、情報層2A,2B、反射層3A,3Bを有し
ている。同図中、4A,4Bは保護層、矢印はレーザ光
線L1,L2の入射方向を示す。
【0004】さらに、この光ディスクB1,B2の内の
1枚は、図示していないが、情報(信号)が記録されて
いる光ディスクと同一形状(厚さ及び直径は同一)では
あるが、情報(信号)が記録されていない基板(ディス
ク)を用いることも可能である。例えば、一方のディス
クB1は基板1A、情報層2A、反射層3A、保護層4
Aから構成されているが、他方のディスクB2は基板1
Bのみから構成されているというようにである。こうし
た貼り合わせ光ディスクの作成方法や構造については、
例えば特公昭63−67258号公報、特公平4−16
863号公報、特開昭61−110350号公報に詳し
く記載されている。
【0005】さて、上述した構成の貼り合わせ光ディス
クBを再生すると再生信号が劣化する場合があり、その
原因としては、次の2つが考えられる。
【0006】第1の原因は「ディスクの再生面の変位」
と呼ばれているもので、一般的に「面振れ」と呼ばれて
いるものである。これは基準面(例えば光ディスクB1
の基板1A表面)から情報面(情報層2A)までの距離
がディスク上の任意の場所で変化する量を表しており、
光学ヘッド(光ピックアップ)がディスク上の情報を読
みとる場合、光学ヘッドが情報面に焦点を合わせるため
に対物レンズを移動する距離に相当する。光学ヘッドの
性能によっては焦点が追従できず、この結果、再生信号
の劣化に結びつく。
【0007】第2の原因は「反り角」と呼ばれているも
のである。例えば光ディスクB1の基板1A側から入射
した光学ヘッド(光ピックアップ)のレーザ光線L1が
情報層2Aのピット列の奥の反射層3Aで反射して反射
光が光学ヘッドに入射することにより信号が再生される
のであるが、このとき光学ヘッドの光軸に対してディス
ク1Bからの反射光が一致せずこれからずれてしまう現
象が生じることがある。この現象は「反射光線の角度ず
れ」、「角度ずれ」と呼ばれており、詳しくはJIS−
S8605に記載されている。再生時にこの角度ずれが
生じると反射光の光量が低下して再生信号が劣化するこ
とになるので、規格により数値が定められている。この
角度ずれは光学ヘッドの光軸ずれ、クランプ用ターンテ
ーブルの平行度、ディスク自身の反りなどが加算されて
生じる現象である。「反り角」はこの内のディスク自身
の基準面に対する反りの状態を示す角度のことである。
【0008】こうした原因を解消するために、ディスク
プレーヤ(再生機)を製造する場合、「面振れ」、「反
射光線の角度ずれ」を試験的に発生させる検査用光ディ
スクを前もって作成しておく。こうして、再生機が組み
立てられた後、この検査用光ディスクを再生して得た再
生信号が基準値を満たしていないものであれば、基準値
を満たすように光学ヘッド(光ピックアップ)の光軸調
整部分、クランプ用ターンテーブルの平行度をとるため
の調整部分など調整する作業が行われる。ここでは説明
の都合上、再生機の調整についてのみ述べているが、こ
うした調整は再生機に限らず記録機あるいは記録再生機
についても同様に行われることは言うまでもない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、角度ずれ
や面振れを試験的に生じさせて再生機の性能を検査する
ための検査用光ディスクは、経時変化なく常時一定の状
態を維持するディスクであることが必要であり、こうし
た検査用光ディスクの作成は次のようにして行われる。
即ち、通常の光ディスク製造工程中でわざと角度ずれや
面振れを生じさせるディスクを作成し、こうして作成し
た光ディスクを貼り合わせることにより貼り合わせ検査
用光ディスクを作成する。具体的には、一つの方法とし
て、成形工程で予め成形で反りを与えたディスクを製作
した後、この反りの位相が合うようにして2枚のディス
クを張り合わせることで製造される。また、他の方法で
は、反りの生じていない貼り合わせディスクを用い、高
温の条件下で外部より荷重をかけ、ディスクの変形を生
じさせることより製造される。
【0010】しかし、このようにして製造された検査用
光ディスクは経時変化が生じてしまい、日によって角度
ずれや面振れの値が変化してしまう問題を有していた。
この角度ずれや面振れの値は、ディスクに記録される情
報が高密度になればなるほど、無視できないものとなっ
ている。
【0011】そこで、本発明は、この問題を解決するた
めに、単板ディスクを2枚貼り合わせることで構成され
る貼り合わせ光ディスクにおいて、貼り合わせ面に接着
剤と薄板とで構成される構造をもつ反り角、面振れテス
ト用光ディスク(検査用ディスク)を提供し、また、信
号の記録してない側の単板ディスクの厚さを、円周方向
または直径方向で変化させたものを用いることで構成さ
れる反り角、面振れテスト用光ディスク(検査用ディス
ク)を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は下記(1)〜(3)の構成を有するす
る検査用ディスクを提供する。
【0013】(1) 図1〜図6に示すように、単板デ
ィスク(光ディスク11,貼り合わせ用ディスク13)
を2枚貼り合わせることで構成される貼り合わせディス
クの回転時における面振れ、反り角を検査するための基
準となる検査用ディスクC,C1であって、前記2枚の
単板ディスク11,13の貼り合わせ面に、面内で厚さ
分布が異なる薄板(例えば、外周部から内周部に向かう
に従い連続してその厚さが減少していく薄板12、内周
部から外周部に向かうに従い連続してその厚さが減少し
ていく薄板12a、円周方向で厚さを変えた(短冊状
の)薄板12A)を介挿したことを特徴とする検査用デ
ィスク。
【0014】(2) 図8に示すように、単板ディスク
(光ディスク11,貼り合わせ用ディスク13A)を2
枚貼り合わせることで構成される貼り合わせディスクの
回転時における面振れ、反り角を検査するための基準と
なる検査用ディスクDであって、情報を記録しない一方
の単板ディスク(貼り合わせ用ディスク)13Aの厚さ
を、円周方向又は直径方向で変化させたことを特徴とす
る検査用ディスク。
【0015】(3) 上記した(1),(2)記載の検
査用ディスクC,C1,Dであって、貼り合わせディス
クの回転時における面振れ、反り角を検査するための基
準となる面振れ及び/又は反り角の値(面振れ角の値の
み、反り角の値のみ、面振れ角の値及び反り角の値)
を、一方の単板ディスク(貼り合わせ用ディスク)1
3,13A上に表示したことを特徴とする検査用ディス
ク。
【0016】
【発明の実施の態様】以下、本発明の検査用ディスクを
図1〜図9に沿って説明する。図1,図2は本発明の検
査用ディスクの第1実施例の構造を示す図、図3,図
4,図5は,図6は本発明の検査用ディスクの第2実施
例の構造を示す図、図7は反り角を説明する図、図8は
本発明の検査用ディスクの第3実施例の構造を示す図、
図9は本発明の検査用ディスクの外観を示す図である。
以下、本発明の検査用ディスクを実施例1,2,3の順
に説明する。
【0017】(実施例1)本発明の検査用ディスクC
は、図1,図2に示すように、光ディスク11、テーパ
状薄板12、貼り合わせ用ディスク13を順次積層し、
光ディスク11及びテーパ状薄板12を接着剤14で貼
り合わせると共に、テーパ状薄板12及び貼り合わせ用
ディスク13を接着剤15で貼り合わせた構成のもので
ある。
【0018】前記した光ディスク11は、厚さaが0.
6mm、直径bが120mmの光ディスクである。この
光ディスク11は前述した光ディスクA(図10に図
示)と厚さは相違するがこれと同様の構成をしており、
基板1、情報層2、反射層3、保護層4を順次積層して
なるものである。情報層2は成形されたピット列であ
り、反射層3はレーザ光線L3を効率よく反射させるた
めの金属膜より成り立っている。保護層4はこの情報ピ
ットを保護するために設けられている。
【0019】ここで保護層4に接着作用がない場合、光
ディスク11は接着剤14の接着剤層を介してテーパ状
薄板12に貼り合わせる。一方、ここでは図示しない
が、保護層4に接着作用がある場合,接着剤層は不要と
なるから光ディスク11はテーパ状薄板12に直接貼り
合わせることができる。このように、光ディスク11を
テーパ状薄板12に貼り合わせる場合、保護層4の種類
によって接着剤14を用いる場合と用いない場合とがあ
り、また保護層4と接着剤層(接着剤14)とは同一材
料であっても異なる材料であっても良いことは勿論であ
る。以下説明の都合上、保護層4に接着作用がない場合
について説明する。
【0020】前記した貼り合わせ用ディスク13は光デ
ィスク11の厚さ及び直径と同一である(厚さ0.6m
m、直径120mm)。この貼り合わせ用ディスク13
には、前述した光ディスク11にある如くの情報層2、
反射層3、保護層4はなく、基板1あるいは保護層4を
厚さ0.6mm、直径120mmとしたものに等しい。
図1〜図8中、10はセンタホール、oは検査用ディス
クC,C1の中心線、矢印はレーザ光線L3の入射方向
を示す。
【0021】前記したテーパ状の薄板12は、図2
(A)に示すように、外周部から内周部に向かうに従い
連続してその厚さが減少していく(最外周の厚さcは
0.2mm、最内周の厚さはほぼ0mm)、例えば最大
直径が120mmであるディスク形状(前記した光ディ
スク11及び貼り合わせ用ディスク13の形状及び直径
に等しい)のスペーサといったものである。
【0022】また、別のタイプのテーパ状の薄板12a
は、図2(B)に示すように、内周部から外周部に向か
うに従い連続してその厚さが減少していく(最内周の厚
さcは0.2mm、最外周の厚さはほぼ0mm)、例え
ば最大直径が120mmであるディスク形状(前記した
光ディスク11及び貼り合わせ用ディスク13の形状及
び直径に等しい)のスペーサといったものである。
【0023】(実施例2)上記した(実施例1)の検査
用ディスクCを構成する薄板12,12aは光ディスク
11及び貼り合わせ用ディスク13の形状及び直径に等
しいものであったが、ここで述べる検査用ディスクC1
は、図3〜図6に示すように、こうした薄板を光ディス
ク11及び貼り合わせ用ディスク13の形状及び直径に
等しくないものであり、円周方向で厚さを変えた構成の
ものである。前述したものと同一構成部分には同一符号
を付し、その説明を省略する。
【0024】例えば,図3に示すように、外周部から内
周部に向かうに従い連続してその厚さが減少していく短
冊状の薄板12A(12b,12c,12d)を光ディ
スク11及び貼り合わせ用ディスク13の間に挿入して
両者を貼り合わせると、円周方向で反り角の異なる検査
用ディスクC1を製作することができる。
【0025】図4(A)〜図4(D)は検査用ディスク
C1の構造を示す図であり、この断面形状はその切り口
により主に次のようなものとなる。例えば、検査用ディ
スクC1の一方の半径部分にはテーパ状の薄板12Aを
光ディスク11及び貼り合わせ用ディスク13間に挿入
して両者を貼り合わせてあるのに対し、他方の半径部分
には薄板12Aがない場合(図4(A))、この反対に
検査用ディスクC1の他方の半径部分にはテーパ状の薄
板12Aを光ディスク11及び貼り合わせ用ディスク1
3間に挿入して両者を貼り合わせてあるのに対し、一方
の半径部分には薄板12Aがない場合(図4(B))。
また、検査用ディスクC1の両方の半径部分にはいずれ
も薄板12Aがない場合(図4(C))、この反対に検
査用ディスクC1の両方の半径部分にはいずれも薄板1
2Aがある場合である(図4(D)。
【0026】また、別のタイプのテーパ状の薄板12a
としては、図5(A)〜(D)に示すように、内周部か
ら外周部に向かうに従い連続してその厚さが減少してい
く短冊状の薄板12Bを光ディスク11及び貼り合わせ
用ディスク13の間に挿入して両者を貼り合わせると、
円周方向で反り角の異なる検査用ディスクC1を製作す
ることができる。
【0027】図5(A)〜(D)は検査用ディスクC1
の構造を示す図であり、この断面形状はその切り口によ
り主に次のようなものとなる。例えば、検査用ディスク
C1の一方の半径部分にはテーパ状の薄板12Bを光デ
ィスク11及び貼り合わせ用ディスク13間に挿入して
両者を貼り合わせてあるのに対し、他方の半径部分には
薄板12Bがない場合(図5(A))、この反対に検査
用ディスクC1の他方の半径部分にはテーパ状の薄板1
2Bを光ディスク11及び貼り合わせ用ディスク13間
に挿入して両者を貼り合わせてあるのに対し、一方の半
径部分には薄板12Bがない場合(図5(B))。ま
た、検査用ディスクC1の両方の半径部分にはいずれも
薄板12Bがない場合(図5(C))、この反対に検査
用ディスクC1の両方の半径部分にはいずれも薄板12
Bがある場合である(図5(D))。
【0028】上述したように、短冊状の薄板12A,1
2Bを有する検査用ディスクC1は、概略、図6に示す
ように、短冊状の薄板12A(12B)を介することな
く光ディスク11と貼り合わせ用ディスク13が直接貼
り合わされる部分と、短冊状の薄板12A(12B)を
介して光ディスク11と貼り合わせ用ディスク13が直
接貼り合わされる部分とを備えたものである。
【0029】ところで、上記した検査用ディスクCは、
テーパ状薄板12を介して光ディスク11及び貼り合わ
せ用ディスク13が貼り合わされてある。このために、
薄板12のテーパ形状(薄板12の最外周の厚さcある
いは薄板12aの最内周の厚さc)に応じて、図3に示
すように、ディスク自身の基準面に対する反りの状態を
示す角度である反り角αを任意に設定することができ
る。反り角αを大きくとりたければこの厚さcをそれに
応じて大とすることによりこれが得られ、反対に、反り
角αを小さくとりたければ最外周あるいは最内周の厚さ
cをそれに応じて小とすることによりこれが得られるこ
とは言うまでもない。
【0030】ここで、薄板12の最外周の厚さcを0.
2mmとすると、再生機の図示せぬ光ヘッドから検査用
ディスクC上へ照射されるレーザ光L3の光軸lに対す
る反り角(l1〜l2)の幅は最大0.2mmになっ
た。上述した構造を有する検査用ディスクCは、ほぼ同
一の部材である光ディスク11及び貼り合わせ用ディス
ク13の間にこれとは異なる部材である薄板12を介挿
貼付したので、経年変化により光ディスク11あるいは
貼り合わせ用ディスク13に発生するであろう反りをこ
の薄板12で強力に抑制する結果、これら2枚のディス
クを貼り合わせただけの前述した従来の検査用ディスク
のように、環境の変化や外力により反り角、面振れが変
化する量は極めて少なく、再生機で再生したところ、環
境の変化や外力により変化の少ない再生データを得るこ
とができ、再生機の調整に最適であった。
【0031】さて、反り角αの値を変化させるために
は、テーパ状薄板12の厚さをcとすると、薄板12端
面のテーパの長さd(例えば直径bの1/2)は、 d=c・Tanα (αは反り角) となり、この値を基準にして薄板12を作成したものを
用いてこれを達成することができる。
【0032】(実施例3)本発明の検査用ディスクD
は、図4に示すように、光ディスク11、テーパ状の貼
り合わせ用ディスク13Aを積層し、光ディスク11及
び貼り合わせ用ディスク13A間を接着剤16で貼り合
わせた構成のものである。前述したものと同一構成部分
には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0033】前記した貼り合わせ用ディスク13Aは、
直径120mm、内周部分の厚さdが0.59mm、最
外周部分の厚さeが0.79mmのように、基板の厚さ
が外周と内周とで異なるテーパ状のディスクである。こ
の貼り合わせ用ディスク13Aと貼り合わせる前記した
光ディスク11は、厚さaが0.6mm、直径bが12
0mmの光ディスクである。
【0034】上述した構造を有する検査用ディスクD
は、ほぼ同一の部材である光ディスク11及びテーパ状
の貼り合わせ用ディスク13Aを貼り合わせたので、貼
り合わせ用ディスク13Aを厚さが均一でなくテーパ状
とした厚み分、経年変化により光ディスク11あるいは
貼り合わせ用ディスク13Aに発生するであろう反りを
相殺できる結果、上述した検査用ディスクCと同等のよ
うに、環境の変化や外力により反り角、面振れが変化す
る量を極めて少なく抑えることができ、再生機で再生し
たところ、環境の変化や外力により変化の少ない再生デ
ータを得ることができ、再生機の調整に最適であった。
【0035】ところで、上述した検査用ディスクCは、
光ディスク11,貼り合わせ用ディスク13を2枚貼り
合わせることで構成される貼り合わせディスクの回転時
における面振れ、反り角を検査するための基準となる検
査用ディスクであって、光ディスク11,貼り合わせ用
ディスク13の貼り合わせ面に、最外周部が最大の厚さ
を有しかつ最内周部が最小の厚さを有するテーパ状の薄
板12を介挿した構成のディスクである。また、上述し
た検査用ディスクDは、光ディスク11,貼り合わせ用
ディスク13Aを2枚貼り合わせることで構成される貼
り合わせディスクの回転時における面振れ、反り角を検
査するための基準となる検査用ディスクであって、情報
を記録しない貼り合わせ用ディスク13Aの厚さを、円
周方向又は直径方向で変化させたディスクである。
【0036】また、上述した構成の検査用ディスクC,
Dであって、図5に湿すように、貼り合わせディスクの
回転時における面振れ、反り角を検査するための基準と
なる面振れ及び/又は反り角の値(面振れ角の値のみ、
反り角の値のみ、面振れ角の値及び反り角の値)17を
貼り合わせ用ディスク13,13A上に表示したディス
クであっても良い。
【0037】
【発明の効果】上述した本発明の検査用ディスクは、単
板ディスクを2枚貼り合わせることで構成される貼り合
わせディスクの回転時における面振れ、反り角を検査す
るための基準となる検査用ディスクであって、2枚の単
板ディスクの貼り合わせ面に、面内で厚さ分布が異なる
薄板を介挿したから、調整状態に応じて反り角や面振れ
の値を任意に変更可変であるので、例えば、組立終了後
の調整工程における高密度情報記録ディスク対応のディ
スクプレーヤの光ヘッドの光軸調整に好適であり、しか
もこのディスクの形状は経時変化が極めて低いので、こ
の結果、高密度情報記録ディスクの記録再生走査時に悪
影響を及ぼす角度ずれや面振れをほぼ完全に除去するよ
うに、常時均一な調整精度でディスクプレーヤの光ヘッ
ドの光軸調整が可能となる検査用ディスクを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検査用ディスクの第1実施例の構造を
示す図である。
【図2】本発明の検査用ディスクの第1実施例の構造を
示す図である。
【図3】本発明の検査用ディスクの第1実施例の構造を
示す図である。
【図4】本発明の検査用ディスクの第2実施例の構造を
示す図である。
【図5】本発明の検査用ディスクの第2実施例の構造を
示す図である。
【図6】本発明の検査用ディスクの第2実施例の構造を
示す図である。
【図7】反り角を説明する図である。
【図8】本発明の検査用ディスクの第3実施例の構造を
示す図である。
【図9】本発明の検査用ディスクの外観を示す図であ
る。
【図10】コンパクトディスクの構造を示す図である。
【図11】貼り合わせディスクの構造を示す図である。
【符号の説明】
11 光ディスク 12,12A,12a 薄板 13,13A 貼り合わせ用ディスク C,C1,D 検査用ディスク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単板ディスクを2枚貼り合わせることで構
    成される貼り合わせディスクの回転時における面振れ、
    反り角を検査するための基準となる検査用ディスクであ
    って、 前記2枚の単板ディスクの貼り合わせ面に、面内で厚さ
    分布が異なる薄板を介挿したことを特徴とする検査用デ
    ィスク。
  2. 【請求項2】単板ディスクを2枚貼り合わせることで構
    成される貼り合わせディスクの回転時における面振れ、
    反り角を検査するための基準となる検査用ディスクであ
    って、 情報を記録しない一方の単板ディスクの厚さを、円周方
    向又は直径方向で変化させたことを特徴とする検査用デ
    ィスク。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の検査用ディスクであ
    って、 貼り合わせディスクの回転時における面振れ、反り角を
    検査するための基準となる面振れ及び/又は反り角の値
    を、一方の単板ディスク上に表示したことを特徴とする
    検査用ディスク。
JP3560996A 1996-01-30 1996-01-30 検査用ディスク Pending JPH09212920A (ja)

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