JPH09212649A - 動き推定方法 - Google Patents

動き推定方法

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JPH09212649A
JPH09212649A JP2016996A JP2016996A JPH09212649A JP H09212649 A JPH09212649 A JP H09212649A JP 2016996 A JP2016996 A JP 2016996A JP 2016996 A JP2016996 A JP 2016996A JP H09212649 A JPH09212649 A JP H09212649A
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JP
Japan
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motion
image
motion vectors
matrix
parameter
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JP2016996A
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English (en)
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Kazuto Kamikura
一人 上倉
Hirotaka Jiyosawa
裕尚 如沢
Atsushi Sagata
淳 嵯峨田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像信号を効率良く伝送または蓄積するた
めの動画像符号化などに際して、画像全体の拡大/縮
小、平行移動といった動きと共に、その他の画像全体の
動きをも同時に精度よく推定すること。 【解決手段】 画像全体の動きを表現するパラメータ
を、画像の小領域毎に測定された複数の動ベクトルを用
いて算出することを特徴とする動き推定方法において、
前記画像の小領域毎に測定された複数の動ベクトルの中
から一部の複数動ベクトルを選択しつつ、その選択され
た複数動ベクトルを用いて前記画像全体の動きを表現す
るパラメータの算出を繰り返すことにより、画像全体で
複数のパラメータ値を得、それらの値に対して頻度を求
め、頻度の高いパラメータ値を画像全体に対するパラメ
ータ値として決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像信号を効率
良く伝送または蓄積するための動画像符号化や、カメラ
の動き情報を利用して画像処理を行なう際の、画像全体
の動きを表現するパラメータ推定方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】画像全体の動きを表現するパラメータを
推定する従来の技術として、例えば、特開平3ー191
688号公報や特開平3ー290769号公報がある。
特開平3ー191688号公報は画像の拡大/縮小と平
行移動を表現するパラメータの推定を、画像の小領域毎
に測定された複数の動ベクトルを用いて、最小二乗法に
より算出するものである。また特開平3ー290769
号公報は、特開平3ー191688号公報のパラメータ
推定をさらに精度よく行なうために、画像の小領域毎に
測定された複数の動ベクトルの中から一部の複数動ベク
トルを選択しつつ、その選択された複数動ベクトルを用
いて画像全体の拡大/縮小、平行移動を表現するパラメ
ータの算出を繰り返して、画像全体で複数のパラメータ
値を得、最後にそのパラメータ値の中で最も頻度の高い
パラメータ値を画像全体に対するパラメータ値として決
定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】画像全体の動きは、主
に、その画像を撮影してるカメラのズームやパン、チル
トといった操作や手ブレ等によって起こる。また撮影後
に故意に画像全体を縦横や斜めに歪ませる処理等を行な
う場合にも生じる。このうち、カメラのズームは従来の
技術である特開平3ー191688号公報や特開平3ー
290769号公報における画像の平行移動を表現する
パラメータで、またカメラのパン、チルトは特開平3ー
191688号公報や特開平3ー290769号公報に
おける画像の拡大/縮小を表現するパラメータで表すこ
とができる。しかしながらカメラの手ブレ等によって生
じる回転や画像全体を縦横や斜めに歪ませることによっ
て生じる動き、またはその他の動きを表現するパラメー
タは、特開平3ー191688号公報や特開平3ー29
0769号公報においては考慮されていない。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決し、画像
全体の拡大/縮小、平行移動といった動きと共に、その
他の画像全体の動きをも同時に精度よく推定することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、画像全体の動きを表現するパラメータ
を、画像の小領域毎に測定された複数の動ベクトルを用
いて算出することを特徴とする動き推定方法において、
前記画像の小領域毎に測定された複数の動ベクトルの中
から一部の複数動ベクトルを選択しつつ、その選択され
た複数動ベクトルを用いて前記画像全体の動きを表現す
るパラメータの算出を繰り返すことにより、画像全体で
複数のパラメータ値を得、それらの値に対して頻度を求
め、頻度の高いパラメータ値を画像全体に対するパラメ
ータ値として決定することを特徴とする。
【0006】また、本発明は、前記画像の小領域毎に測
定された複数の動ベクトルの中から一部の複数動ベクト
ルを選択する選び方を変えたり、更に、小領域の位置が
パラメータ算出時に設定する座標軸または座標原点に対
して互いに対称の位置にあるような小領域の動ベクトル
同士を選択することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】先ず、本発明によるパラメータ推
定方法の理論について説明する。
【0008】画像の小領域毎に測定された動ベクトルを
Wi,j とする。ここで点(i,j)は小領域の代表点の
座標である。一方、画像全体の動きを式(1)のように
モデル化しておく。
【0009】
【数1】 ここでVi,j は、画像全体の動きによって点(i,j)
で生じる動ベクトルの理想的な値である。またMi,j
は、点(i,j)のx座標i、y座標jおよび定数を要
素とする行列、ベクトルPは画像全体の様々な動きのパ
ラメーを要素とする行列である。
【0010】本発明では、実際に測定された動ベクトル
Wi,j と画像全体の動きモデルから得られる理想的な動
ベクトルVi,j との2乗誤差を最小にするように、行列
Pの各要素を決定する。即ちその評価関数Jは、
【0011】
【数2】 となる。式(2)に対して偏微分∂J/∂P=0なる条
件を与えると、式(3)となる。
【0012】
【数3】 ここで、
【0013】
【数4】 である。
【0014】このように、点(i,j)の水平成分iと
垂直成分jおよび定数を要素とする行列Mi,j 、および
画像の小領域毎に測定された動ベクトルWi,j から、画
像全体の様々な動きを表すパラメータを要素とする行列
Pを式(3)により算出する。
【0015】また、行列Pを式(3)により算出する際
には、一部の複数動ベクトルWi,jのみを選びつつ、そ
の選択された動ベクトルWi,j を用いて行列Pの要素を
算出することを繰り返し、画像全体で行列Pの各要素に
対して複数の値を得、それらの値に対して頻度を求め、
頻度の高いものを行列Pの各要素の値として決定する。
【0016】また場合によっては、一部の複数動ベクト
ルWi,j のみを選びつつ、その選択された動ベクトルW
i,j を用いて行列Pの要素を算出することを繰り返す際
に、行列Pの要素の算出に用いる複数動ベクトルWi,j
の選び方をいろいろと変える。
【0017】さらにまた場合によっては、その一部の複
数動ベクトルWi,j の選択規則として、小領域の位置が
i=0,j=0、または点(i,j)に対して互いに対称
の位置にあるような小領域の動ベクトル同士、即ちWi,
j とWーi,j、Wi,ーj、またはWーi,ーj 同士を選ぶ。
【0018】ここで、本発明の実施例に即して具体的
に、画像の中心を原点(i=0,j=0)とし、画像全
体の動きのモデルとして、式(1)において
【0019】
【数5】
【0020】
【数6】
【0021】
【数7】 とする。また、動ベクトルWi,jは
【0022】
【数8】 である。
【0023】式(1)に式(5)〜(7)を代入し書き
直すと式(9)のとおりとなる。
【0024】
【数9】 式(9)において、右辺のR,Z,T,S,H,Vは、それ
ぞれ画像全体の回転、拡大/縮小、縦横歪み、斜め歪
み、水平方向への平行移動、垂直方向への平行移動の大
きさを表わすパラメータである。また式(9)において
【0025】
【数10】 と置いて整理すると、式(11)のようにアフィンの動
きモデルとなる。
【0026】
【数11】 従って、式(6)および式(7)を代入した式(1)の
動きモデルは、アフィンの動きモデルと等価であること
が分かる。
【0027】式(9)は、上述のように画像全体の回
転、拡大/縮小、縦横歪み、斜め歪み、水平方向への平
行移動および垂直方向への平行移動といった動きを表わ
しているが、画像全体の縦横および斜め歪みは実際には
あまり生じないため、本実施例では、画像全体の縦横お
よび斜め歪みによる動きは無いことを前提とする。
【0028】すなわち、T=0,S=0であり、式
(6)および式(7)は各々式(12)、式(13)と
表せる。
【0029】
【数12】
【0030】
【数13】 すなわち、本発明の実施例において用いる画像全体の動
きモデルは、式(1)に式(12)および式(13)を
代入したものとなる。
【0031】この条件の下で、式(3)の行列Pの各要
素を算出する際には、本発明の実施例として、中心の座
標が(i1,j1)と(i2,j2)の2つのブロックにおいてブ
ロックマッチング法により得られた動ベクトルWi1,j1
およびWi2,j2 を利用しつつ行列Pの各要素を算出する
ことを、ブロックの位置を順次ずらしながら繰り返すこ
ととする。そうすると、式(3)において、
【0032】
【数14】
【0033】
【数15】 となる。
【0034】更に、本発明の実施例として、ブロックの
中心座標(i1,j1)と(i2,j2)の関係が以下の3通りと
なるような選択規則で2つのブロックを選び,各々の場
合についてブロックの位置を順次ずらしながら行列Pの
各要素を算出する。
【0035】[選択規則1]:2つのブロツクの中心座
標が原点に対して対称となるように選ぶ。すなわち(i
2,j2)=(-i1,-j1)であり、式(14)、式(15)
は各々式(16)、式(17)となる。
【0036】
【数16】
【0037】
【数17】 [選択規則2]:2つのブロックの中心座標がi軸(j
=0)に対して対称となるように選ぶ。すなわち(i2,j
2)=(i1,-j1)であり、式(14)、式(15)は各
々式(18)、式(19)となる。
【0038】
【数18】
【0039】
【数19】 [選択規則3]:2つのブロツクの中心座標がj軸(i
=0)に対して対称となるように選ぶ。すなわち(i2,j
2)=(-i1,j1)であり、式(15)は各々式(2
0)、式(21)となる。
【0040】
【数20】
【0041】
【数21】 これらの式(16)〜式(21)は式(14)、式(1
5)に比較して簡単になっており、従って演算量も少な
くて済む。
【0042】次に、本発明の実施例について説明する。
【0043】図1は本実施例の構成を示す図で、前述の
選択規則1〜3に基づく実施を併せて図示したものであ
る。図1において、1は画像データの入力端子、2は入
力画像データの1フレーム分を蓄えるフレームメモリで
ある。3は、ブロックマツチング動き推定部で、入力端
子1に入力した現フレームの画像データとフレームメモ
リ2からの1フレーム前の画像データとから動ベクトル
Wi,jを算出する。4はブロックマッチング動き推定部
3で算出された1フレーム分の動ベクトルWi,jを蓄え
るメモリである。5は中心座標が原点に対して対称とな
るように2つのブロックを選びつつ、そのブロックにつ
いて行列Pの各要素を算出する行列P算出部、6は中心
座標がi軸(j=0)に対して対称となるように2つの
ブロックを選びつつ、そのブロックについて行列Pの各
要素を算出する行列P算出部、7は中心座標がj軸(i
=0)に対して対称となるように2つのブロックを選び
つつ、そのブロックについて行列Pの各要素を算出する
行列P算出部である。8、9、10は、それぞれ、4つ
の端子11〜14を切り替るスイッチで、各行列P算出
部5、6、7の出力をそれぞれの頻度算出部15〜18
に送出する。15、16、17、18は、行列Pの各要
素R,Z,H,Vの値について頻度算出部である。
【0044】本発明の実施例における作用について説明
する。
【0045】1フレームあたり横192画素、縦128
画素の画像データが入力端子1から入力し、フレームメ
モリ2に1フレーム分蓄えられると共に、ブロツクマッ
チング動き推定部3に入力する。ブロックマツチング動
き推定部3では、入力端子1から入力した現フレームの
画像データと、フレームメモリ2から入力した1フレー
ム前の画像データとの間で、16画素×l6画素のブロ
ックの単位について動き検出を行ない、動ベクトルWi,
jを算出する。ここで(i,j)は各ブロツクの中心点の座
標である。1フレーム分の画像と座標との関係を図2に
示す。ブロックマッチング動き推定部3で算出された動
ベクトルWi,jはメモリ4に1フレーム分蓄えられる。
【0046】行列P算出部5では、中心座標が原点に対
して対称となるように2つのブロックを選びつつ、その
ブロックについて行列Pの各要素を算出する。すなわち
図2において、画像の上半分の48個のブロックBl〜
B48の各々について、ブロツクBmの中心座標とメモ
リ4から得られるブロックBmの動ベクトル、およびブ
ロックBmに対して原点について点対称の位置にあるブ
ロックBnの中心座標とメモリ4から得られるブロック
Bnの動ベクトルを用いて、式(16)と式(17)を
代入した式(3)により行列Pの各要素R,Z,H,V
を算出する。例えばブロックBlの場合は、ブロックB
1の中心座標(i1,j1)と動ベクトルWi1,j1,およびブ
ロックBlと原点について点対称の位置にあるブロック
B96の中心座標(ーi1,ーj1)と動ベクトルW-i1,-j1を
用いることとなる。要素Rについては1/1024の精
度で算出し、スイッチ8を端子11に接続して、その要
素Rの値を頻度算出部15に送る。要素Zについてはや
はり1/1024の精度で算出し、スイッチ8を端子1
2に接続して、その要素Zの値を頻度算出部16に送
る。要素Hについては1/4の精度で算出し、スイッチ
8を端子13に接続して、その要素Hの値を頻度算出部
17に送る。要素Vについてはやはり1/4の精度で算
出し、スイッチ8を端子14に接続して、その要素Vの
値を頻度算出部18に送る。この処理により、頻度算出
部15、頻度算出部16、頻度算出部17、頻度算出部
18には、各々行列Pの要素R,Z,H,Vの値が48
個ずつ入力する。
【0047】行列P算出部6では、中心座標がi軸(j
=0)に対して対称となるように2つのブロックを選び
つつ、そのブロックについて行列Pの各要素を算出す
る。すなわち図2において、画像の上半分の48個のブ
ロックBl〜B48の各々について、ブロックBmの中
心座標とメモリ4から得られるブロツクBmの動ベクト
ル、およびブロツクBmに対してi軸(j=0)につい
て対称の位置にあるブロックBn′の中心座標とメモリ
4から得られるブロツクBn′の動ベクトルを用いて、
式(18)と式(19)を代入した式(3)により行列
Pの各要素R,Z,H,Vを算出する。例えばブロック
Blの場合は、ブロックBlの中心座標(i1,j1)と動
ベクトルWi1,j1および、ブロツクBlとi軸(j=
0)について対称の位置にあるブロックB85の中心座
標(i1,-j1)と動ベクトルWi1,-j1を用いることとな
る。要素Rについては1/1024の精度で算出し、ス
イッチ9を端子11に接続して、その要素Rの値を頻度
算出部15に送る。要素Zについてはやはり1/102
4の精度で算出し、スイッチ9を端子12に接続して、
その要素Zの値を頻度算出部16に送る。要素Hについ
ては1/4の精度で算出し、スイッチ9を端子13に接
続して、その要素Hの値を頻度算出部17に送る。要素
Vについてはやはり1/4の精度で算出し、スイッチ9
を端子14に接続して、その要素Vの値を頻度算出部1
8に送る。この処理により、頻度算出部15,頻度算出
部16,頻度算出部17、頻度算出部18には、各々行
列Pの要素R,Z,H,Vの値が更に48個ずつ入力す
る。
【0048】行列P算出部7では、中心座標がj軸(i
=0)に対して対称となるように2つのブロックを選び
つつ、そのブロックについて行列Pの各要素を算出す
る。すなわち図2において、画像の左半分の48個のブ
ロックBl〜B6、Bl3〜Bl8,B25〜B30,
B37〜B42,B49〜B54,B61〜B66,B
73〜B78,B85〜B90の各々について、ブロッ
クBmの中心座標とメモリ4から得られるブロックBm
の動ベクトル、およびブロックBmに対してj軸(i=
0)について対称の位置にあるブロツクBn″の中心座
標とメモリ4から得られるブロックBn″の動ベクトル
を用いて、式(20)と式(21)を代入した式(3)
により行列Pの各要素R,Z,H,Vを算出する。例え
ばブロツクBlの場合は、ブロックBlの中心座標(i
1,j1)と動ベクトルWi1,j1および、ブロツクBlとj
軸(i=0)について対称の位置にあるブロックBl2
の中心座標(-i1,j1)と動ベクトルW-i1,j1を用いるこ
ととなる。要素Rについては1/1024の精度で算出
し、スイッチ10を端子11に接続して、その要素Rの
値を頻度算出部15に送る。要素Zについてはやはり1
/1024の精度で算出し、スイッチ10を端子12に
接続して、その要素Zの値を頻度算出部16に送る。要
素Hについては1/4の精度で算出し、スイッチ10を
端子13に接続して、その要素Hの値を頻度算出部17
に送る。要素Vについてはやはり1/4の精度で算出
し、スイッチ10を端子14に接続して、その要素Vの
値を頻度算出部18に送る。この処理により、頻度算出
部15,頻度算出部16、頻度算出部17、頻度算出部
18には、各々行列Pの要素R,Z,H,Vの値が更に
48個ずつ入力する。
【0049】頻度算出部15、頻度算出部16、頻度算
出部17、頻度算出部18では各々、入力してきた行列
Pの要素R,Z,H,Vの値の数をカウントして頻度を
求める。その結果が図3のとおりであったとする。頻度
算出部15では図3(a)のとおりR=6/1024が
最大頻度であるため、6/1024なる値を出力端子1
9ヘ出力する。頻度算出部16では図3(b)のとおり
Z=−17/1024が最大頻度であるため、−17/
1024なる値を出力端子20ヘ出力する。頻度算出部
17では図3(C)のとおりH=−10/4が最大頻度
であるため、−10/4なる値を出力端子21ヘ出力す
る。頻度算出部18では図3(d)のとおりV=−1/
4が最大頻度であるため、−1/4なる値を出力端子2
2ヘ出力する。
【0050】なお本実施例では、中心座標が原点または
i軸またはj軸に対して対称な2つのブロックを用いて
式(3)の行列Pの要素を求めているが、もちろんこれ
に限定されるものではなく、例えば原点またはi軸また
はj軸に対して対称でない2つのブロックを使ってもよ
い。この場合には、式(14)と式(15)を代入した
式(3)により行列Pの要素を求めればよい。また、2
つではなく3つや4つのブロックを使って行列Pの要素
を求めてもよい。
【0051】また本実施例では、式(12)および式
(13)を式(1)に代入した関数を動きモデルとして
用いているが、式(6)および式(7)を式(1)に代
入した関数を動きモデルとして用いてもよいし、その他
の動きモデル、例えば透視投影動きモデル等を用いても
よい。
【0052】これらの場合には、行列Pおよび行列Mi,
j をその動きモデルに対応したものに置き換えればよ
い。その際、算出に用いるブロツクの数が2つでは式
(4)の行列Aの逆行列Aー1が存在しない場合もあるの
で、その場合には算出に用いるブロックの数を例えば3
つとか4つとかいうように多くして、逆行列Aー1が存在
するようにすればよい。また、動きパラメータである行
列Pの各要素の精度は1/1024や1/4等に限定さ
れるものではなく、必要に応じて粗くしたり細かくした
りしてよい。
【0053】また本実施例では、画像の中心を原点とし
て座標軸を設定したが、画像の中心以外を原点としても
別に問題ない。また本実施例では、ブロックの中心座標
が原点に対して対称な2つのブロックを用いた場合、i
軸に対して対称な2つのブロックを用いた場合、j軸に
対して対称な2つのブロックを用いた場合、の3つの場
合の頻度の合計から動きパラメータを決定しているが、
演算量を減らす目的で、例えばi軸とj軸に対して対称
な2つのブロックを用いることはせず、原点に対して対
称な2つのブロックを用いた結果のみから動きパラメー
タを決定してもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、式(1)の形式で表現
される画像全体の動きモデルに対して、その動きの大き
さを表すパラメータを要素として持つ行列Pを算出する
ため、拡大/縮小、平行移動に限らず様々な画像全体の
動きを推定することができる。
【0055】また、行列Pを算出する際には、一部の複
数動ベクトルのみを選びつつ、その選択された動ベクト
ルを用いて行列Pの要素を算出することを繰り返し、画
像全体で行列Pの各要素に対して複数の値を得、それら
の値に対して頻度を求め、頻度の高いものを行列Pの各
要素の値として決定するため、画像内に局所的な動きが
ある部分の影響を受けずに、精度良く行列Pの各要素の
値を求めることができる。
【0056】また、一部の複数動ベクトルのみを選びつ
つ、その選択された動ベクトルを用いて行列Pの要素を
算出することを繰り返す際に、行列Pの要素の算出に用
いる複数動ベクトルの選び方をいろいろ変えるため、一
つの動ベクトルで複数回、行列Pの要素の算出を行なう
ことができ、頻度を求める際の母数を増やすことができ
るため、精度良く行列Pの各要素の値を求めることがで
きる。さらに、例えば右半分に局所的な動きがある場合
や上半分に局所的な動きがある場合でも全体としてその
局所的な動きの影響を受けづらくなり、精度良く行列P
の各要素の値を求めることができる。
【0057】さらにまた、その一部の複数動ベクトルの
選択規則として、小領域の代表点が、画像に対して設定
した座標の原点や座標軸に対して互いに対称の位置にあ
るような小領域の動ベクトル同士を選ぶ場合には、行列
Pの要素を算出するための式が簡単化し、少ない演算量
で行列Pの要素の値を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す図
【図2】本発明の実施例において1フレーム分の画像と
座標軸、ブロックの中心位置や動ベクトル等の関係を示
す図
【図3】各動きパラメータの頻度分布を示す図
【符号の説明】
1 入力端子 2 フレームメモリ 3 ブロツクマッチング動き推定部 4 メモリ 5 行列P算出部 6 行列P算出部 7 行列P算出部 8 スイッチ 9 スイッチ 10 スイッチ 11 端子 12 端子 13 端子 14 端子 15 頻度算出部 16 頻度算出部 17 頻度算出部 18 頻度算出部 19 出力端子 20 出力端子 21 出力端子 22 出力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像全体の動きを表現するパラメータ
    を、画像の小領域毎に測定された複数の動ベクトルを用
    いて算出することを特徴とする動き推定方法において、 前記画像の小領域毎に測定された複数の動ベクトルの中
    から一部の複数動ベクトルを選択しつつ、その選択され
    た複数動ベクトルを用いて前記画像全体の動きを表現す
    るパラメータの算出を繰り返すことにより、画像全体で
    複数のパラメータ値を得、それらの値に対して頻度を求
    め、頻度の高いパラメータ値を画像全体に対するパラメ
    ータ値として決定することを特徴とする動き推定方法。
  2. 【請求項2】 前記画像の小領域毎に測定された複数の
    動ベクトルの中から一部の複数動ベクトルを選択しつ
    つ、その選択された複数動ベクトルを用いて前記画像全
    体動きを表現するパラメータの算出を繰り返す際に、前
    記一部の複数動ベクトルの選択規則をいくつか変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の動き推定方法。
  3. 【請求項3】 前記画像の小領域毎に測定された複数の
    動ベクトルの中から一部の複数動ベクトルを選択しつ
    つ、その選択された複数動ベクトルを用いて前記画像全
    体動きを表現するパラメータの算出を繰り返す際に、前
    記一部の複数動ベクトルの選択規則として、小領域の位
    置がパラメータ算出時に設定する座標軸または座標原点
    に対して互いに対称の位置にあるような小領域の動ベク
    トル同士を選択することを特徴とする請求項2に記載の
    動き推定方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6380986B1 (en) 1998-05-19 2002-04-30 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Motion vector search method and apparatus
US7502052B2 (en) 2004-03-19 2009-03-10 Canon Kabushiki Kaisha Image deformation estimating method and image deformation estimating apparatus
US11948328B2 (en) 2019-01-09 2024-04-02 Olympus Corporation Image-processing device, image-processing method, and image-processing program

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