JPH09211703A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH09211703A
JPH09211703A JP1413096A JP1413096A JPH09211703A JP H09211703 A JPH09211703 A JP H09211703A JP 1413096 A JP1413096 A JP 1413096A JP 1413096 A JP1413096 A JP 1413096A JP H09211703 A JPH09211703 A JP H09211703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
frame
perforations
photographic film
perforation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1413096A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotaka Kobayashi
清隆 小林
Yasuhiko Tanaka
靖彦 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd, Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP1413096A priority Critical patent/JPH09211703A/ja
Publication of JPH09211703A publication Critical patent/JPH09211703A/ja
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光開口に対する写真フイルムの位置ズレを
防止する。 【解決手段】 カメラには、撮影コマ21に対して2個
のパーフォレーション20a,20bが並んだ写真フイ
ルム14が用いられる。フイルム給送は、光電センサ3
2でパーフォレーション20の2個分の通過を検出した
ときに停止される。このとき、コマ位置決め部材33の
係合部36が2個のパーフォレーション20a,20b
のうちフイルム移送方向の下流側のパーフォレーション
20aに入り込み、写真フイルム14の位置ズレを防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影コマを割り出
すためのパーフォレーションが撮影コマあたり2個設け
られた写真フイルムを用いるカメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カメラへの写真フイルムパトローネの装
填の簡易化、現像所での作業効率の向上、及び写真フイ
ルムパトローネの取扱い性の向上等を目的として、写真
フイルムをその先端までもスプールに巻き付けてパトロ
ーネ本体に収納しておき、これをカメラに装填してスプ
ールを回転させたときに写真フイルムの先端をパトロー
ネ本体に設けた開口から外部に送り出すようにした写真
フイルムパトローネが、米国特許4834306号明細
書、同第4832275号明細書、特開平3−3764
5号公報等に提案されている。
【0003】このような新たな写真フイルムパトローネ
は、従来の135タイプの写真フイルムパトローネと比
べていろいろな特徴を備えている。第1の特徴は、従来
の135タイプの写真フイルムパトローネではパトロー
ネ本体のフイルム出入口となる開口内に内部遮光用の一
対のテレンプが、写真フイルムを両面から挟み込むよう
に設けられているのに対し、新たな写真フイルムパトロ
ーネでは、この開口を広げて、この開口の内部に内部遮
光用の蓋を設けている。この蓋は、開口を露呈する位置
と遮蔽する位置との間で移動自在とされており、カメラ
やプリンタ等の駆動機構によって開閉される。また、1
35タイプの写真フイルムパトローネでは、写真フイル
ムの測長及び給送のために、写真フイルムの両側で全長
にわたってパーフォレーションが一定ピッチで形成され
ているのに対し、新たな写真フイルムパトローネでは、
撮影コマを割り出すために、フイルム先端とフイルム後
端との間に位置する有効露光範囲内で、写真フイルムの
片側に、短い間隔で隣接した2個のパーフォレーション
を長い間隔で一定ピッチで形成して1コマ当たり2個の
パーフォレーションの配列としている。さらに、新たな
写真フイルムパトローネでは、長い間隔で並んだ一対の
パーフォレーションに対して撮影コマの位置が決められ
ている。
【0004】カメラのフイルム給送制御機構は、露光開
口の両側に配置されたスプール駆動軸と、フイルム先端
から写真フイルムを巻き取る巻取り軸とを回転させて写
真フイルムを給送し、例えばパーフォレーションの通過
を検出するフォトセンサを用いてこれから得られるパー
フォレーションの通過個数で写真フイルムの給送量を測
長し、1コマ分の給送量に達した時点でスプール駆動軸
及び巻取り軸への回転を停止する。このとき、巻取り軸
とスプール駆動軸との回転に差を生じさせることでスプ
ールに巻かれた写真フイルムが巻き緩まないように写真
フイルムの送り出しが行われる。
【0005】新たな写真フイルムパトローネは、初期状
態のときにはある程度写真フイルムがスプールに巻き締
められた状態とされており、スプールがフイルム送り出
し方向に回転すると写真フイルムが巻き緩み、その後に
写真フイルムの最外周がパトローネ本体の内壁に沿って
移動されてからフイルム先端がパトローネ本体の外部に
送り出される。送り出された写真フイルムは、フイルム
先端がカメラの巻取り軸に到達するまでの間でスプール
の回転だけで送り出される。その後フイルム先端が巻取
り軸に到達し、フイルム先端から巻取り軸に巻き取られ
る。この巻取り軸に写真フイルムが巻き取られていくこ
とに連動して、パトローネ本体の内部で写真フイルムが
スプールに徐々に巻き締められていく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、写真フ
イルムが巻取り軸にある程度巻き取られないと、パトロ
ーネ本体の内部でスプールに写真フイルムが巻き締まら
ない。このため、始めの数コマに撮影を行う間でカメラ
に振動等が与えられると、スプールの回転が停止してい
ても、パトローネ本体の内部で徐々に巻き締められてい
た写真フイルムのロールが均等の巻き緩み状態に戻ろう
とする。これにより、スプールに対しての写真フイルム
の巻き状態が変化し、フイルム給送方向のどちらかに僅
かに動く恐れが生じる。
【0007】このような不具合が生じると、カメラの露
光開口付近の写真フイルムに位置ズレを生じさせること
になる。露光開口に対して写真フイルムの位置ズレが生
じると、コマ間が極端に短くなったり、逆に広くなった
り、さらには一部が重なってしまう。新たな写真フイル
ムパトローネでは、長い間隔で並んだ一対のパーフォレ
ーションに対して撮影コマの位置が決められているか
ら、このような不具合が生じると、その後の写真プリン
タ等での撮影コマの割り出しでズレが生じ、プリント写
真に画面端に抜けや白縁等が生じる結果となる。
【0008】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、写真フイルムの長い間隔で並んだ一対のパーフォ
レーションに対して予め決められた撮影コマの位置が露
光開口からズレなように工夫したカメラを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、撮影コマが露光開口にセットされたと
きにこの露光開口にセットされた撮影コマ、又はこの露
光開口にセットされた撮影コマに隣接する両隣の撮影コ
マのうちいずれか一方の撮影コマに対応した2個のパー
フォレーションのうちいずれか1つに入り込む係合部
と、前記係合部を写真フイルムに向けて付勢する付勢部
材とを備え、前記係合部は、前記パーフォレーションに
入り込んだときに、前記パーフォレーションのフイルム
移送方向に沿った両エッジに当接して写真フイルムの位
置ズレを防止するようにしたものである。係合部として
は、少なくともフイルム移送方向の両側に斜面を有した
形状とされており、これらの斜面に前記パーフォレーシ
ョンの両エッジが当接するようにしておけばよい。
【0010】請求項3記載の発明では、写真フイルムの
磁気層に磁気ヘッドでデータを磁気記録するカメラであ
る。このカメラの場合には、例えば長い間隔で並んだ2
個のパーフォレーションのうちフイルム移送方向の上流
側のパーフォレーションに係合部を入り込ませるように
すると、次の磁気記録中に短い間隔で並んだパーフォレ
ーションが係合部に到達し、このパーフォレーションに
より係合部が出入りして写真フイルムに振動を与えてし
まう。磁気記録中に写真フイルム14に振動が与えられ
ると、フイルム送りの速度変動が生じて誤った信号が記
録されたり、磁気ヘッドから写真フイルムから離れて記
録できない等の不具合が生じる。そこで、長い間隔で並
んだ2個のパーフォレーションのうちフイルム移送方向
の下流側のパーフォレーションに係合部を入り込ませる
ようにすれば、1コマ送りのときに次に係合部に到達す
るパーフォレーションが長い間隔で並んだパーフォレー
ションとなり、この間に磁気記録が完了しているから問
題はない。
【0011】
【発明の実施の形態】図2において、写真フイルムパト
ローネ9は、パトローネ本体10に写真フイルム14を
収納した形態とされている。パトローネ本体10は、各
々プラスチックで形成された上ケース11、下ケース1
2から構成されている。パトローネ本体10の内部には
スプール13が回動自在に収納され、このスプール13
の両端に取り付けられた一対のフランジ19の間のスプ
ール13に、写真フイルム14がロール状に巻き付けら
れている。上下ケース11,12はいずれも樹脂成形に
よって作られており、係止爪により結合されている。
【0012】上下ケース11,12はそれぞれ略半円筒
形状をしており、その一部にはポート部15が突出して
形成されている。上ケース11と下ケース12とを嵌合
させるときに、ポート部15内に遮光蓋16が回転自在
に嵌め込まれる。遮光蓋16が同図に示すように閉じ位
置に回動したときには、ポート部15の先端部分に形成
される開口(写真フイルム出入口)15aが完全に閉じ
られ、パトローネ本体10内は遮光状態となる。遮光蓋
16には平坦なフイルム通路17が形成され、図3に示
すように遮光蓋16が開き位置に回動したときにはパト
ローネ本体10内から送り出されてくる写真フイルム1
4の通路となる。
【0013】写真フイルムパトローネ9をカメラに装填
すると、カメラ側の機構によって遮光蓋16が開き位置
への方向に回動される。その後、スプール13がフイル
ム送り出し方向に駆動される。スプール13が駆動され
ると、写真フイルム14がスプール13と一体となって
回転する。これによりスプール13に巻かれた写真フイ
ルム14が巻き緩み、その後にフイルム先端が突起18
ですくい上げられ、フイルム通路17に導かれる。
【0014】こうして写真フイルム14の先端がフイル
ム通路17に導かれると、フイルム通路17と写真フイ
ルム出入口15aとの間が広い隙間とされているため、
写真フイルム14がスムーズにパトローネ本体10外に
送り出されるようになる。
【0015】巻戻し時にはスプール13が逆向き(フイ
ルム巻取り方向)に回転される。写真フイルム14の後
端はスプール13に係止されているため、写真フイルム
14はスプール13の逆転によりパトローネ本体10内
に巻き込まれる。写真フイルム14はフランジ19間に
引き込まれ、スプール13に巻きつけられる。
【0016】写真フイルム14には、図4に示すよう
に、フイルム先端部14aとフイルム後端部14bとを
除いた有効露光範囲内に1コマ当たり2個のパーフォレ
ーション20が形成されている。有効露光範囲は、写真
フイルム14の撮影規定枚数に応じた長さとされてい
る。写真フイルム14は、透明な支持体を挟んだ一方側
の面に感光層を、また他方側の面に透明な磁気層をそれ
ぞれ塗布した断面とされており、同図に示す面が磁気層
側である。
【0017】パーフォレーション20は、同じサイズ
で、フイルム幅方向の一方側の縁にフイルム給送方向に
沿って形成されている。パーフォレーション20の配列
は、フイルム先端部14aから短い間隔L1と長い間隔
12との2種類の間隔で交互に並んでいる。カメラに用
いられると、長い間隔L2のパーフォレーション20の
間の中心を撮影光軸に合わせた状態でセットされ、同図
に二点鎖線で示した範囲にコマ21a〜21zが形成さ
れる。パーフォレーション20の長い間隔L2は、各コ
マ21a〜21zの長さを決めるためのものであり、ま
た短い間隔L1は各コマ21a〜21zの相互の間隔を
決めるためのものである。そして、1コマ給送長は、間
隔L1+L2の長さとなる。
【0018】
【実施例】図5は、写真フイルム14をパトローネ本体
10から送り出しながら順に撮影を行うカメラ25の概
略を示している。カメラ25には、撮影レンズ26の撮
影光軸26aを挟んだ一方側にパトローネ装填室が、ま
た他方側に写真フイルム14を巻き取る巻取り室が配置
されている。パトローネ装填室には、パトローネ10が
スプール13の軸方向に沿って装填され、内部にはスプ
ール13に係合するスプール駆動軸27と遮光蓋16に
係合する遮光蓋開閉軸28とが設けられている。遮光蓋
開閉軸28は、図示していないパトローネ装填室の底蓋
を開いたときに遮光蓋16が閉じ位置に、また底蓋を閉
じたときに遮光蓋16が開き位置になるように底蓋に連
動して回動する。パトローネ装填室の底蓋は、写真フイ
ルム14が送り出されているときにはロックがかかって
いる。
【0019】フイルム巻取り室には、フイルム巻取り軸
29が配置されている。フイルム巻取り軸29には内部
にモータ29aが内蔵されており、このモータ29aの
駆動がギヤ列30を介してフイルム巻取り軸29及びス
プール駆動軸27とにそれぞれ伝達される。ギヤ列30
には、切換えギヤ30aが組み込まれている。この切換
えギヤ30aは、モータ29aの回転方向によって自然
に切り換わる。この切換えギヤ30aの切換えによりモ
ータ29aの回転方向に対してフイルム巻取り軸29と
スプール駆動軸27とがそれぞれ同方向に回転する。な
お、図示していない制御部がモータ29aの回転方向及
び駆動停止等の制御を行う。
【0020】カメラ25の露光開口31には、光電セン
サ32、コマ位置決め部材33、及び磁気ヘッド34と
がそれぞれ配置されている。光電センサ32は、写真フ
イルム14が給送されたときにパーフォレーション20
の通過個数をカウントして写真フイルム14の測長を行
う。この光電センサ32から得られる信号は、パーフォ
レーション20のフイルム給送方向に沿った先端エッジ
を検出したときに「H」レベルの信号を、また後端エッ
ジを検出したときに「L」レベルの信号を検出し、これ
らの信号は図示していない制御部に取り込まれ、フイル
ム給送の減速、及びフイルム給送停止タイミングとして
用いられる。コマ位置決め部材33は、写真フイルム1
4のパーフォレーション20に入り込んで長い間隔12
のパーフォレーション20の間に撮影光軸26aが合う
ようにコマ21を露光開口31に位置決めする。磁気ヘ
ッド34は、フイルム給送中に、パーフォレーション2
0側とは逆側の写真フイルム14の縁に撮影情報等を磁
気記録する。
【0021】コマ位置決め部材33は、図6に示すよう
に、パーフォレーション20に係合する係合部36と板
バネ37とで構成されている。係合部36は、略台形を
しており、フイルム給送方向に沿った両側に斜面36
a,36bが形成されている。これら斜面36a,36
bの根元を通る輪郭部分がパーフォレーション20と同
じサイズとされている。この係合部36は、係合部36
よりもサイズが一回り大きい台座部36cに一体に形成
されており、この台座部36cを介して板バネ37に取
り付けられる。
【0022】板バネ37は、係合部36が写真フイルム
14に向けて付勢される向きに向けて予め折り曲げられ
た形状とされており、フイルム給送方向に対して直交す
る方向に向けて弾性変形するように取り付けられる。な
お、板バネ37の代わりに、コイルバネ等を利用しても
よい。
【0023】コマ位置決め部材33は、図7に示すよう
に、写真フイルム14を挟んで露光開口31側とは逆側
の背後壁38に取り付けられている。背後壁38は、周
知のように、パトローネ装填室とフイルム巻取り室との
間で写真フイルムを給送するためのトンネル通路39を
構成している。この背後壁38には、係合部36をトン
ネル通路39に向けて露呈させるための開口40が形成
されている。この開口40の内壁には、段差部40aが
形成されている。段差部40aは、台座部36cに当接
して係合部36の突出量を規制する。
【0024】また、図1に示すように、コマ位置決め部
材33は、各コマ21の位置を割り出すための2個のパ
ーフォレーション20a,20bのうち、フイルム巻上
げ方向の下流側のパーフォレーション20aに係合部3
6が入り込む向きに配置されている。
【0025】上記構成の作用を説明する。カメラ25の
底蓋を開けて写真フイルムパトローネ9を装填する。そ
の後、底蓋を閉じることでこれの操作に連動して遮光蓋
開閉軸28が回転し、パトローネ本体10の遮光蓋16
が開く。その後にモータ29aがフイルム巻き上げ方向
に駆動される。この駆動はギヤ列30を介してスプール
駆動軸27に伝達されることで写真フイルム14がフイ
ルム先端14aから送り出される。
【0026】写真フイルム14がトンネル通路39を通
る過程では、フイルム先端14aが係合部36に当接す
る。このとき、係合部36のフイルム先端14aが当接
する方向側に斜面36aを形成しているから、送り出さ
れる写真フイルム14により斜面36aが押されて板バ
ネ37が弾性変形し、係合部36が開口40の奥に退避
して図8に示す状態となる。これにより写真フイルム1
4に負荷を与えることなく、写真フイルム14がスムー
ズにコマ位置決め部材33を通過する。
【0027】フイルム給送が行われている間には、光電
センサ32から得られる信号の監視が行われている。最
初のコマ21aを露光開口31にセットするときには、
光電センサ32がコマ位置決め部材33よりもフイルム
巻き上げ方向とは逆方向側に1コマ給送長分寄った位置
に配置されているため、フイルム先端14aから3個目
のパーフォレーション20の先端エッジを検知したとき
にモータ29aの回転が減速され、4個目のパーフォレ
ーション20の先端エッジを検出したときにモータ29
aの駆動が停止される。
【0028】この間、コマ位置決め部材33には、1個
目のパーフォレーション20が到達する。このとき、い
ったん係合部36が1個目のパーフォレーション20に
入り込むが、フイルム給送が停止されないから、再び斜
面36aが押されて板バネ37の付勢に抗して開口40
の奥に退避して1個目のパーフォレーション20の通過
を許容する。そして、光電センサ32が4個目のパーフ
ォレーション20の先端エッジを検出したときにフイル
ム給送が停止される。このとき、係合部36がフイルム
先端14aから2個目のパーフォレーション20に入り
込み、図7に示す状態となる。これにより、露光開口3
1には最初のコマ21aがセットされる。このとき、斜
面36a,36bにパーフォレーション20のフイルム
給送方向の両エッジが当接した状態となっている。これ
により、例えばカメラに振動を与えてもパトローネ本体
10の内部で写真フイルム14の巻き緩みが生じて送り
出されている写真フイルム14が僅かに動いても、露光
開口31にセットされた最初のコマ21aの位置にズレ
を生じさせることはない。
【0029】撮影は、まず、シャッタボタンの半押しを
行うことで測光と測距とが行われ、このままシャッタボ
タンの全押しを行うことで適正露出で、且つ被写体に撮
影レンズ26のピントが合った状態で行われる。撮影完
了後には、モータ29aがフイルム巻き上げ方向に回転
され、写真フイルム14の巻き上げが自動的に行われ
る。この間、光電センサ32から得られる信号の監視が
行われ、フイルム先端14aから5個目の先端エッジを
検知したときにモータ29aの回転が減速され、フイル
ム先端14から6個目のパーフォレーション20の先端
エッジを検出したときにモータ29aの駆動が停止され
る。すなわち、その後の1コマ給送では、短い間隔L1
で配置された2個のパーフォレーション20のうち、フ
イルム巻き上げ方向の先頭のパーフォレーション20の
先端エッジの検出で減速を、後続のパーフォレーション
20の先端エッジの検出で停止を順に行う。
【0030】ところで、1コマ給送中には、磁気ヘッド
34で写真フイルム14の磁気層に撮影情報等の記録が
行われる。この記録に対しては、1コマ給送長のうちで
きるだけ長い区間を利用して記録を行うことが望まれ、
パーフォレーション20の短い間隔L1よりも長く、ま
たパーフォレーション20の長い間隔L2よりも短い区
間に記録される。しかしながら、例えば図1に示すコマ
21の位置を割り出すための2個のパーフォレーション
20a,20bのうちフイルム巻上げ方向の上流側のパ
ーフォレーション20bに係合部36を入り込ませるよ
うにコマ位置決め部材33を配置すると、次の1コマ給
送時の磁気記録中に短い間隔L1で並んだパーフォレー
ション20cが係合部36に到達し、このパーフォレー
ション20cにより係合部36が出入りして磁気記録中
にフイルム給送の速度を変動させる、又は写真フイルム
14に振動を与える等の不具合が生じる。そこで、本実
施例では、長い間隔L2で並んだパーフォレーション2
0a,20bのうちフイルム巻上げ方向の下流側のパー
フォレーション20aに係合部36を入り込ませるよう
にコマ位置決め部材33を配置しているから、次回の1
コマ給送のときに係合部36に到達するパーフォレーシ
ョン20が長い間隔L2で並んだパーフォレーション2
0bとなり、この間に記録が完了しているから軸ヘッド
34の記録中に写真フイルム14に振動を与えることは
ない。
【0031】以後、シャッタレリーズを行うごとに各コ
マ21に撮影が順次に行われるとともに、各コマ21の
範囲外で下方側の磁気層に撮影データ等の記録が行われ
る。そして、最後のコマ21zに撮影を完了した後に
は、例えばフイルムカウンタ等で最後のコマ21zへの
撮影を完了したことを検知してモータ29aが前述した
方向とは逆方向、すなわちフイルム巻戻し方向に回転さ
れる。これにより、スプール駆動軸27及びフイルム巻
取り軸29がフイルム巻戻し方向に回転し、露光済の写
真フイルム14がパトローネ本体10の内部に収納され
る。全部の露光済写真フイルム14がパトローネ本体1
0の内部に収納されるとモータ29aの駆動が停止され
る。その後、撮影者による底蓋の開き操作に連動してパ
トローネ本体10の遮光蓋16が閉じ位置に回転され、
遮光蓋16で閉じられた状態で写真フイルムパトローネ
9がパトローネ装填室から取り出される。
【0032】上記実施例では、磁気ヘッド34で写真フ
イルム14の磁気層に撮影情報を記録するカメラとして
いるが、例えば磁気層に撮影情報を記録しないカメラの
場合には、コマ位置決め部材33の向きについては限定
することはなく、図1に示すコマ21の位置を割り出す
ための2個のパーフォレーション20a,20bのうち
いずれか一方側のパーフォレーション20a,20bに
係合部36が入り込むように配置すればよい。
【0033】また、コマ位置決め部材33をトンネル通
路の背後に配置しているが、本発明ではこれに限定され
ることなく、逆に露光開口31の側のカメラ本体部に配
置してもよい。また、裏蓋を開けて写真フイルムパトロ
ーネ9を装填するタイプのカメラの場合には、パトロー
ネ装填室とフイルム巻取り室との間のフイルム給送通路
の裏蓋側が写真フイルム14を露光開口31に押し付け
る圧板とされている。この場合には、コマ位置決め部材
33を圧板に取り付ける。
【0034】さらに、フイルム後端14bからフイルム
先端14aに向けて巻き戻しながら各コマ21に撮影を
行うタイプの場合には、図1に示すコマ21の位置を割
り出すための2個のパーフォレーション20a,20b
のうち、フイルム巻上げ方向とは逆のフイルム巻戻し方
向の下流側のパーフォレーション20bに係合部36が
入り込む向きにコマ位置決め部材33を配置すればよ
い。
【0035】図9は、係合部36が入り込むパーフォレ
ーション20の位置を変えた別の実施例を示している。
この位置決め部材50は、露光開口31にコマ21aが
セットされたときに、このコマ21aに隣接する2つの
コマのうちいずれか一方のコマ、例えば同図に示すコマ
21bを割り出すための2個のパーフォレーションのう
ちフイルム移送方向の下流側のパーフォレーション20
cに係合部36が入り込むように配置されている。この
場合には、図1で説明したコマ位置決め部材33が用い
ていたパーフォレーション20aを検出する位置に光電
センサ32を配置する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のカ
メラでは、撮影コマが露光開口にセットされたときに、
この露光開口にセットされた撮影コマ、又はこの露光開
口にセットされた撮影コマに隣接する両隣の撮影コマの
うちいずれか一方の撮影コマに対応した2個のパーフォ
レーションのうちいずれか1つに入り込む係合部を入り
込ませるようにしたから、写真フイルムの位置ズレを確
実に防止することができる。また、請求項2記載の発明
では、係合部のフイルム移送方向の両側に斜面を形成し
たから、パーフォレーションへの係脱がスムーズに行え
る。
【0037】請求項3記載のカメラでは、長い間隔で並
んだ2個のパーフォレーションのうちフイルム移送方向
の下流側のパーフォレーションに係合部を入り込ませる
ようにしたから、1コマ送りのときの磁気記録中にパー
フォレーションに係合部が入り込まないため、記録品質
の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】コマ位置決め部材の係合部が入り込むパーフォ
レーションの位置を示す説明図であり、写真フイルムの
磁気層側から見た説明図である。
【図2】遮光蓋を閉じた状態の写真フイルムパトローネ
の断面図である。
【図3】遮光蓋を開けた状態の写真フイルムパトローネ
の断面図である。
【図4】写真フイルムを磁気層側から見た平面図であ
る。
【図5】カメラの内部機構の概略を示した説明図であ
る。
【図6】コマ位置決め部材の平面図である。
【図7】パーフォレーションに入り込んだ状態のコマ位
置決め部材を示す要部断面図である。
【図8】パーフォレーションが形成されていない写真フ
イルムの部分で押し込まれた状態のコマ位置決め部材を
示す要部断面図である。
【図9】露光開口にセットされたコマに隣接するコマに
対応する2個のパーフォレーションのうちフイルム移送
方向の下流側のパーフォレーションに係合部を入り込ま
せるようにコマ位置決め部材を配置した別の実施例を示
す説明図である。
【符号の説明】
14 写真フイルム 16 遮光蓋 21 コマ 29a モータ 32 光電センサ 33,50 コマ位置決め部材 34 磁気ヘッド 36 係合部 37 板バネ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載のカメラでは、撮影コマが露光開口に
セットされたときにこの露光開口にセットされた撮影コ
マ、又はこの露光開口にセットされた撮影コマに隣接す
る両隣の撮影コマのうちいずれか一方の撮影コマに対応
した2個のパーフォレーションのうちいずれか1つに入
り込む係合部と、前記係合部を写真フイルムに向けて付
勢する付勢部材とを備え、前記係合部は、前記パーフォ
レーションに入り込んで写真フイルムの位置ズレを防止
するようにしたものである。また、請求項2記載のカメ
ラでは、前記パーフォレーションのフイルム移送方向に
直交した両エッジに当接して、位置決めするようにし
た。さらに、請求項3記載のカメラでは、係合部に、少
なくともフイルム移送方向の両側に斜面を設け、これら
の斜面に前記パーフォレーションの両エッジが当接する
ようにしたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のカ
メラでは、撮影コマが露光開口にセットされたときに、
この露光開口にセットされた撮影コマ、又はこの露光開
口にセットされた撮影コマに隣接する両隣の撮影コマの
うちいずれか一方の撮影コマに対応した2個のパーフォ
レーションのうちいずれか1つに係合部を入り込ませる
ようにしたから、写真フイルムの位置ズレを確実に防止
することができる。また、請求項2記載のカメラでは、
係合部をフイルム移送方向に直交する両エッジに当接さ
せるようにしたから、写真フイルムの両方向への位置ズ
レを確実に防止することができる。さらに、請求項
載のカメラでは、係合部のフイルム移送方向の両側に斜
面を形成したから、パーフォレーションへの係脱がスム
ーズに行える。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】この間、コマ位置決め部材33には、1個
目のパーフォレーション20が到達する。このとき、い
ったん係合部36が1個目のパーフォレーション20に
入り込むが、フイルム給送が停止されないから、再び斜
面36aが押されて板バネ37の付勢に抗して開口40
の奥に退避して1個目のパーフォレーション20の通過
を許容する。そして、光電センサ32が4個目のパーフ
ォレーション20の先端エッジを検出したときにフイル
ム給送が停止される。このとき、係合部36がフイルム
先端14aから2個目のパーフォレーション20に入り
込み、図7に示す状態となる。これにより、露光開口3
1には最初のコマ21aがセットされる。このとき、斜
面36a,36bにパーフォレーション20のフイルム
給送方向に直交する両エッジが当接した状態となってい
る。これにより、例えばカメラに振動を与えてもパトロ
ーネ本体10の内部で写真フイルム14の巻き緩みが生
じて送り出されている写真フイルム14が僅かに動いて
も、露光開口31にセットされた最初のコマ21aの位
置にズレを生じさせることはない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】パーフォレーション20は、同じサイズ
で、フイルム幅方向の一方側の縁にフイルム給送方向に
沿って形成されている。パーフォレーション20の配列
は、フイルム先端部14aから短い間隔L1と長い間隔
2との2種類の間隔で交互に並んでいる。カメラに用
いられると、長い間隔L2のパーフォレーション20の
間の中心を撮影光軸に合わせた状態でセットされ、同図
に二点鎖線で示した範囲にコマ21a〜21zが形成さ
れる。パーフォレーション20の長い間隔L2は、各コ
マ21a〜21zの長さを決めるためのものであり、ま
た短い間隔L1は各コマ21a〜21zの相互の間隔を
決めるためのものである。そして、1コマ給送長は、間
隔L1+L2の長さとなる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】カメラ25の露光開口31には、光電セン
サ32、コマ位置決め部材33、及び磁気ヘッド34と
がそれぞれ配置されている。光電センサ32は、写真フ
イルム14が給送されたときにパーフォレーション20
の通過個数をカウントして写真フイルム14の測長を行
う。この光電センサ32から得られる信号は、パーフォ
レーション20のフイルム給送方向に沿った先端エッジ
を検出したときに「H」レベルの信号を、また後端エッ
ジを検出したときに「L」レベルの信号を検出し、これ
らの信号は図示していない制御部に取り込まれ、フイル
ム給送の減速、及びフイルム給送停止タイミングとして
用いられる。コマ位置決め部材33は、写真フイルム1
4のパーフォレーション20に入り込んで長い間隔
のパーフォレーション20の間に撮影光軸26aが合う
ようにコマ21を露光開口31に位置決めする。磁気ヘ
ッド34は、フイルム給送中に、パーフォレーション2
0側とは逆側の写真フイルム14の縁に撮影情報等を磁
気記録する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1コマ当たり2個のパーフォレーション
    を配列した写真フイルムをコマ送り制御手段で1コマず
    つ移送して各撮影コマを露光開口にセットしながら撮影
    を行うカメラにおいて、前記撮影コマが露光開口にセッ
    トされたときにこの露光開口にセットされた撮影コマ、
    又はこの露光開口にセットされた撮影コマに隣接する両
    隣の撮影コマのうちいずれか一方の撮影コマに対応した
    2個のパーフォレーションのうちいずれか1つに入り込
    む係合部と、前記係合部を写真フイルムに向けて付勢す
    る付勢部材とを備え、前記係合部は、前記パーフォレー
    ションに入り込んだときに、前記パーフォレーションの
    フイルム移送方向に沿った両エッジに当接して写真フイ
    ルムの位置ズレを防止することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記係合部は、少なくともフイルム移送
    方向の両側に斜面を有した形状とされており、これらの
    斜面に前記パーフォレーションの両エッジが当接するこ
    とを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 2種類の間隔でパーフォレーションが交
    互に並んだ写真フイルムをコマ送り制御手段で1コマず
    つ移送して長い間隔で並んだパーフォレーション間の中
    心を露光開口にセットしながら撮影を行って長い間隔で
    並んだ2個のパーフォレーションに対して1個の撮影コ
    マを形成するとともに、撮影完了後のフイルム移送中に
    磁気ヘッドで写真フイルムの背面に塗布された透明な磁
    気層にデータの記録を行うカメラであって、 前記撮影コマが露光開口にセットされたときにこの露光
    開口にセットされた撮影コマ、又はこの露光開口にセッ
    トされた撮影コマに隣接する両隣の撮影コマに対応した
    2個のパーフォレーションのうち、フイルム移送方向の
    下流側のパーフォレーションに入り込む係合部と、前記
    係合部を写真フイルムに向けて付勢する付勢部材とを備
    え、前記係合部は、前記パーフォレーションに入り込ん
    だときに、前記パーフォレーションのフイルム移送方向
    に沿った両エッジに当接して写真フイルムの位置ズレを
    防止することを特徴とするカメラ。
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