JPH09211283A - レンズ鏡胴 - Google Patents

レンズ鏡胴

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Publication number
JPH09211283A
JPH09211283A JP1540496A JP1540496A JPH09211283A JP H09211283 A JPH09211283 A JP H09211283A JP 1540496 A JP1540496 A JP 1540496A JP 1540496 A JP1540496 A JP 1540496A JP H09211283 A JPH09211283 A JP H09211283A
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JP
Japan
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barrel
lens group
light
optical axis
axis direction
Prior art date
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Pending
Application number
JP1540496A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyotoshi Kawasaki
豊年 川崎
Hiroyuki Ogura
宏之 小倉
Sadamitsu Oosawa
貞満 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IIYAMA KOSHINA KK
Minolta Co Ltd
Original Assignee
IIYAMA KOSHINA KK
Minolta Co Ltd
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Publication date
Application filed by IIYAMA KOSHINA KK, Minolta Co Ltd filed Critical IIYAMA KOSHINA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレアと光漏れとをともに防止するレンズ鏡
胴を提供する。 【解決手段】 第4レンズ群9の移動に際して、光軸方
向に長い移動遮光部材10の光漏れ防止部10bと遮光
筒1cとが、光軸方向で常にオーバーラップする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、レンズ鏡胴に関す
るもので、特に、鏡胴内でレンズ群を光軸方向に移動可
能に保持するレンズ鏡胴に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラの撮影レンズ等に使用され
ている複数のレンズ群を有する撮影光学系では、レンズ
群の一部あるいは全部を光軸方向に移動させて、変倍を
行ったりフォーカシングを行ったりしている。このよう
に移動するレンズ群を有するレンズ鏡胴においては、レ
ンズ群の遮光が非常に重要である。遮光には、フレア防
止と光漏れ防止の2種類が存在する。
【0003】移動するレンズ群を有するレンズ鏡胴にお
いて、一体または別体で移動する遮光部材を有するレン
ズ鏡胴が提案されている。このレンズ鏡胴を図面を参照
して説明する。
【0004】図2、3は従来例のレンズ鏡胴の断面図で
ある。図2、3のレンズ鏡胴は、ズーミングに際して、
光軸方向の移動量が異なる第1レンズ群108と第2レ
ンズ群109とを有している。図2は第1レンズ群10
8と第2レンズ群109とが物体側に移動する前の状
態、図3は第1レンズ群108と第2レンズ群109と
が物体側に移動した後の状態を示す。なお、これらの図
はレンズ鏡胴において、以下の説明に必要な要部のみを
示した図である。
【0005】図2,3のレンズ鏡胴において、固定筒1
01の外周部には、ズーム操作環102が光軸回りの回
転方向にのみ自由に保持されている。固定筒101に
は、第1レンズ群用カム溝113と、第2レンズ群用カ
ム溝114とが設けてある。これらのカム溝113,1
23は、第1レンズ群108の保持筒に設けられたカム
フォロア108aと螺合している。また、ズーム操作環
102には、第1レンズ群用カム溝123と、第2レン
ズ群用カム溝124とが設けてある。これらのカム溝1
14,124は、第2レンズ群109の保持筒105に
設けられたカムフォロア105aと螺合している。
【0006】また、第2レンズ群109の保持筒105
の外周には、可動フレアカッター110が、保持筒10
5の外周面と内径とを概略嵌合させて設けられている。
可動フレアカッター110は、光軸方向のびた筒状をな
し、物体側端部に内径側に折り曲げて形成されたフレア
カッター部110aを形成している。また、可動フレア
カッター110と、保持筒105とは、スプリング11
1により互いに離間する方向に付勢されている。
【0007】さらに、第2レンズ群109の像側には、
固定筒101と一体的に支持されているレンズマウント
101bが設けられている。このレンズマウント101
bの内径側には、物体側に延びた筒状の遮光筒101c
が設けられている。
【0008】以上の構成において、図2の状態でズーム
操作環102を回転操作するとカムフォロア108aが
カム溝113,123に案内されて、第1レンズ群10
8が物体側へ移動する。同様にカムフォロア105aが
カム溝114,124に案内されて、第2レンズ群10
9が物体側へ移動する。
【0009】また、第2レンズ群109の物体側への移
動にともなって、可動フレアカッター110も物体側に
移動する。このとき、第1レンズ群108と第2レンズ
群109とが十分離れている状態においては、スプリン
グ111の付勢により、可動フレアカッター110のフ
レアカッター部110と、保持筒105とは、一定の間
隔を保って物体側へ移動する。その後、光軸方向の移動
量は第2レンズ群109の方が第1レンズ群108より
大きいことにより、フレアカッター部110aが第1レ
ンズ群108の保持筒と接触する。接触した後は、第2
レンズ群109は付勢力に抗して物体側に移動し、図3
の状態に至る。
【0010】以上説明したように、フレアカッター部1
10aは、第1レンズ群108の像側から物体側への移
動時、第2レンズ群108と一定の間隔で移動した後、
第1レンズ群109と一体的に移動することになる。こ
のようなフレアカッター部110aの移動により、フレ
アを効率的にカットすることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
レンズ鏡胴では、レンズ群の移動のために光漏れが生じ
やすいという問題があった。
【0012】すなわち、図2で示される移動前では、第
1レンズ群108の群保持筒105と遮光筒101cが
光軸方向でオーバーラップしているので、光漏れはおき
ない。しかし、図3で示される移動後では、保持筒10
5と遮光筒101cが光軸方向でオーバーラップしなく
なるので、光漏れが生じる。
【0013】この光漏れを、遮光筒101cをさらに物
体側に延長することにより解決しようとすると、内部の
移動部材、例えばカムフォロア105aとの干渉が生
じ、著しい設計上の制約を与えてしまう。
【0014】本発明はこの様な状況に鑑みてなされたも
のであって、簡単な構成によりフレアと光漏れと防止し
たレンズ鏡胴を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のレンズ鏡胴は、固定筒と、前記固定
筒に対して光軸方向に移動可能にレンズ群を保持するレ
ンズ群保持筒と、前記レンズ保持筒と連動して光軸方向
に移動する略円筒形状の第1の遮光部材と、前記固定筒
に対して固定された略円筒形状の第2の遮光部材と、を
有し、前記第1及び前記第2の遮光部材のいずれか一方
の遮光部材は、他方の遮光部材を常に全周で覆っている
ことを特徴とする。
【0016】また、請求項2記載のレンズ鏡胴は、請求
項1記載のレンズ鏡胴において、前記第1の遮光部材
と、前記第2の遮光部材とは、互いに略嵌合関係にある
ことを特徴とする。
【0017】また、請求項3記載のレンズ鏡胴は、固定
筒と、前記固定筒に対して光軸方向に移動可能にレンズ
群を保持するレンズ群保持筒と、前記レンズ保持筒と連
動して光軸方向に移動する略円筒形状の第1の遮光部材
と、略円筒形状の第3の遮光部材と、を有し、前記第3
の遮光部材は、前記第1の遮光部材と前記第2の遮光部
材との光軸方向の間隔を常に全周で覆っていることを特
徴とする。
【0018】また、請求項4記載のレンズ鏡胴は、請求
項3記載のレンズ鏡胴において、前記第3の遮光部材
は、前記第1の遮光部材及び第2の遮光部材との少なく
とも一方と略嵌合関係にあることを特徴とする。
【0019】また、請求項5記載のレンズ鏡胴は、請求
項1または請求項3記載のレンズ鏡胴において、前記第
1の遮光部材は、光軸と垂直な方向の内径側に折り曲げ
て形成されたフレアカッター部を有することを特徴とす
る。
【0020】また、請求項6記載のレンズ鏡胴は、請求
項1または請求項3記載のレンズ鏡胴において、前記第
1の遮光部材は、光軸と垂直な方向の内径側に折り曲げ
て形成されたフレアカッター部を有し、前記第1の遮光
部材と前記レンズ群との光軸方向の間隔は、レンズ群の
光軸方向への移動と連動して変化することを特徴とす
る。
【0021】また、請求項7記載のレンズ鏡胴は、請求
項1または請求項3記載のレンズ鏡胴において、前記レ
ンズ群は最も像側に位置することを特徴とする。
【0022】請求項1記載の構成によれば、第1及び第
2の遮光部材のいずれか一方が、他方の遮光部材を常に
覆っているので、レンズ群が光軸方向に移動しても、光
漏れを生じない。
【0023】また、請求項2記載の構成によれば、請求
項1記載の構成において、さらに第1及び第2の遮光部
材が互いに嵌合関係にあるので、第1及び第2の遮光部
材の径方向に隙間を生じない。
【0024】また、請求項3記載の構成によれば、第1
及び第2の遮光部材の光軸方向の間隔がさらに第3の遮
光部材によって覆われるので、レンズ群が光軸方向に移
動しても、光漏れを生じない。
【0025】また、請求項4記載の構成によれば、請求
項3記載の構成において、さらに第3の遮光部材は、第
1及び第2の遮光部材の少なくとも一方と略嵌合関係に
あるので、略嵌合関係にある遮光部材と第3の遮光部材
との径方向に隙間を生じない。
【0026】また、請求項5記載の構成によれば、請求
項1または請求項3記載の構成において、第1の遮光部
材は光軸と垂直な方向の内径側に折り曲げて形成された
フレアカッター部を有しているので、光漏れ防止に加え
てフレアも防止される。
【0027】また、請求項6記載の構成によれば、請求
項1または請求項3記載の構成において、第1の遮光部
材は光軸と垂直な方向の内径側に折り曲げて形成された
フレアカッター部を有し、第1の遮光部材とレンズ群と
の光軸方向の間隔は、レンズ群の光軸方向への移動と連
動して変化するので、効率良くフレアがカットされる。
【0028】また、請求項7記載の構成によれば、請求
項1または請求項3記載の構成において、最も像側のレ
ンズ群に第1及び第2の遮光部材を設けたので、フィル
ム面に光り漏れ成分が到達することはない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施したレンズ鏡
胴を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明を実施
したズームレンズ鏡胴を示す断面図である。
【0030】実施形態のズームレンズ鏡胴は、物体側か
ら順に、第1レンズ群6と、第2レンズ群7と、第3レ
ンズ群8と、第4レンズ群9とを保持している。また、
実施形態のズームレンズ鏡胴は、側面が外周筒と内周筒
とからなる2重構造を有する固定筒1と、同じく側面が
外周筒と内周筒とからなる2重構造のズーム操作環2と
を備えている。これらの、固定筒1とズーム操作環2と
は、ともに外周筒と内周筒とを一体に構成しているが、
別部材によって2重構造を達成しても良い。
【0031】固定筒1の外周筒の外側にズーム操作環2
の外周筒が嵌合し、固定筒1の内周筒の外側にズーム操
作環2の外周筒が嵌合している。これらは、光軸方向に
は移動せず、固定筒1に対し、ズーム操作環2が光軸回
りの回転方向にのみ自由に保持されている。
【0032】また、固定筒1の後部の像側にはレンズマ
ウント保持部1aが接続されており、その光軸方向の内
周方向に向けてマウント部1bが保持されている。ま
た、マウント部1bの内径側には、光軸方向の物体側に
延びた円筒状の遮光筒1cが固定されている。
【0033】また、ズーム操作環2の内周筒外側と固定
筒1の外周筒内側とがなす空間には、距離環4と、その
内周に嵌合している第1レンズ群保持環3とが保持され
ている。第1レンズ群保持環3は、第1レンズ群6を保
持している。
【0034】距離環4の像側の内周側には、フォーカス
ギア4bが設けられ、不図示のフォーカスモーターに設
けられたギアから回転駆動力が伝達される。距離環4の
ピン4aは固定筒外周筒と係合しており、固定筒に対し
て光軸方向には移動せず、光軸回りの回転方向のみ自由
に保持されている。第1レンズ群保持環3には、直進キ
ー3bが設けられており、距離環4に設けられている直
進溝4cと係合している。この結果、第1レンズ群保持
環3は距離環4に対し、光軸方向は自由に移動できる
が、距離環4の回転時には一体となって光軸回りに回転
するように保持されている。
【0035】また、固定筒1の内周筒には、カム溝1
3、14、15が設けられており、ズーム操作環2の内
周筒には、前記カム溝13、14、15に対応するカム
溝23、24、25が設けられている。
【0036】第2レンズ群7は、保持筒に保持されてお
り、保持筒に設けられたカムフォロア7aと前述のカム
溝15及び25との螺合により、固定筒1に対して光軸
方向に移動可能に保持されている。
【0037】第3レンズ群8も、保持筒に保持されてお
り、保持筒に設けられたカムフォロア8aと前述のカム
溝13及び23との螺合により、固定筒1に対して光軸
方向に移動可能に保持されている。
【0038】第4レンズ群9は、保持筒5に保持されて
いる。この保持筒5の外周面は固定筒1の内周筒の内側
と嵌合するとともに、第4レンズ群9を保持している。
また、保持筒5は、外周面の像側端部近傍に、前述のカ
ム溝14及び24と螺合するカムフォロア5aを形成し
ている。また、保持筒5の物体側端部は、前述の第2レ
ンズ群7と第3レンズ群8の保持筒を逃がしながら物体
側に延長されており、最も物体側は、外周方向に折り曲
げられてヘリコイド部5bを形成している。ヘリコイド
部5bは、第1レンズ群保持環3のヘリコイド溝部に係
合している。
【0039】また、保持筒5の第4レンズ群9を保持す
る保持部付近には、遮光機構が設けられている。この機
構の詳細な構成については後述する。
【0040】なお、本実施形態では、第2〜第4レンズ
群は、カム溝とカムフォロアの組み合わせにより移動機
構が構成されているが、いずれか1つの移動機構は直進
キーを使用した機構であっても良い。
【0041】次に、以上の構成によるレンズ鏡胴の動作
を、ズーミング時とフォーカシング時に分けて説明す
る。始めに、ズーミング時を説明する。ズーミングに際
して、ズーム操作環2が光軸回りに回転されると、第2
レンズ群7はカム溝15及び25とカムフォロア7aの
螺合により、また、第3レンズ群8は、カム溝13及び
23とカムフォロア8aの螺合により、光軸回りに回転
しながらそれぞれ光軸方向に移動する。一方、第4レン
ズ群9の保持筒5のカムフォロア5aとカム溝14及び
24とは、ズーム操作環2の回転運動に対して、光軸方
向に直進運動するようにカム機構が形成されている。そ
のため、ズーミング時には、ズーム操作環2が回転され
ると、第4レンズ群9が光軸方向に直進移動する。ま
た、保持筒5が第1レンズ群保持環3とヘリコイド部に
て係合しているため、第1レンズ群保持環3に設けられ
た直進キー部3bが距離環4に設けられている直進溝4
cに案内されて、第1レンズ群6が光軸方向に第4レン
ズ群と一体的に直進移動する。
【0042】次に、フォーカシング時を説明する。フォ
ーカシング時には、不図示のフォーカシングモータから
の駆動力により、距離筒4が光軸回りに回転する。距離
筒4が回転すると、第1レンズ群保持環3もそれにとも
なって光軸回りに回転し、係合しているヘリコイド3
a、5bにより、保持筒5に対し光軸方向へ、回転しな
がらの繰り出す。
【0043】すなわち、ズーム時、第1レンズ群保持環
3が回転しないときは第1レンズ群保持環3と保持筒5
は一体で移動する。また、フォーカス時、第1群保持環
3はフォーカスモーターにより回転させられ、ヘリコイ
ドにより、保持筒5に対し繰り出しを行っていく。
【0044】以下、レンズ鏡胴の遮光機構について図面
を参照して説明する。図4、5は本発明による第1の実
施形態を示し、図1のレンズ鏡胴のうち要部を拡大した
断面図である。図4は、第3レンズ群8と第4レンズ群
9とが、最も像側に位置している状態を示す。また、図
5は、第3レンズ群8と第4レンズ群9とが、図4の状
態からともに物体側に移動した状態を示す。なお、両図
とも、説明を簡略化するため、保持筒5は第4レンズ群
9のみを保持する構成としている。
【0045】図4、5において、第4レンズ群9の保持
筒5の外周には、保持筒5の外周面と概略嵌合させて、
可動遮光部材10が設けられている。可動遮光部材10
は、光軸方向にのびた筒状をなし、物体側端部に内径側
に折り曲げて形成されたフレアカッター部10aと筒状
に延びた光漏れ防止部10bとからなる。
【0046】円筒形状の光漏れ防止部10bは、光軸方
向像側に十分長く延長されており、第4レンズ群9の移
動前、移動後に係わらず、光軸方向で固定の遮光筒1c
の全周をオーバーラップさせて覆っている。また、可動
遮光部材10と、保持筒5とは、スプリング11により
互いに離間する方向に付勢されている。
【0047】また、前述のように固定筒1の後部の像側
にはレンズマウント保持部1aが接続されており、その
光軸方向の内周方向に向けてマウント部1bが保持され
ている。また、マウント部1bの内径側には、光軸方向
の物体側に延びた円筒状の遮光筒1cが固定されてい
る。
【0048】以上の構成において、第4レンズ群9の物
体側への移動すると、可動遮光部材10も物体側に移動
する。このとき、第3レンズ群8と第4レンズ群9とが
十分離れている状態においては、スプリング11の付勢
により、可動遮光部材10のフレアカッター部10と、
保持筒5とは、一定の間隔を保って物体側へ移動する。
その後、光軸方向の移動量は第4レンズ群9の方が第3
レンズ群8より大きいことにより、フレアカッター部1
0aが第1レンズ群8の保持筒と接触する。接触した後
は、第2レンズ群9は付勢力に抗して物体側に移動し、
図5の状態に至る。
【0049】上記第1の実施形態によると、第4レンズ
群9の光軸方向の位置にかかわらず可動遮光部材10の
光漏れ防止部10bと遮光筒1cとは、全周で光軸方向
にオーバーラップしているので、レンズが移動しても十
分に光漏れが防止される。とくに、光軸に垂直な光漏れ
に対して効果的である。
【0050】また、可動遮光部材10の光漏れ防止部1
0bと遮光筒1cとは、概略嵌合しているので、光漏れ
成分の内、光軸水平成分を効率的に除去できる。また、
第4レンズ群9の移動前と移動後において、前記概略嵌
合関係がはずれないので、光漏れを確実に除去できる。
なお、このように嵌合関係は、完全な嵌合でなくてもよ
く、光漏れ防止部10aと遮光筒1cとのオーバーラッ
プの長さに応じて、嵌合の精度を適宜定めてよい。
【0051】また、第1の実施形態では、フレアカッタ
ー部10aと光漏れ防止部10bとを一体で構成したた
め、部品点数を削減することができ、簡単な構成でフレ
アと光漏れとを防止することができる。
【0052】さらに、第1の実施形態では、レンズ鏡胴
のうち、最も像側に位置する部分に効率のよい遮光機構
を設けたので、フィルム面に光り漏れ成分が到達するこ
とはない。
【0053】図6、7は、本発明による第2の実施形態
を示す。図1のレンズ鏡胴のうち要部を拡大した断面図
である。なお、第2の実施形態は、上記第1の実施形態
の変形例であり、概略構成は第1の実施形態と同一であ
る。したがって、第2実施形態の説明にあたっては、第
1実施形態との相違点のみを示し、共通する構成につい
ては説明を省略する。図6は、第3レンズ群8と第4レ
ンズ群9とが、最も像側に位置している状態を示す。ま
た、図7は、第3レンズ群8と第4レンズ群9とが、図
6の状態からともに物体側に移動した状態を示す。
【0054】図6、7において、第2実施形態のレンズ
鏡胴では、円筒形状の光漏れ防止筒12が、可動遮光部
材10の光漏れ防止部10bの外周面と遮光部材1cの
内周面とにそれぞれ概略嵌合保持されて設けられてい
る。
【0055】第2実施形態のレンズ鏡胴では、第4レン
ズ群9の物体側への移動にともなって、可動遮光部材1
0も物体側に移動する。このとき、第3レンズ群8と第
4レンズ群9とが十分離れている状態においては、スプ
リング11の付勢により、可動遮光部材10のフレアカ
ッター部10と、保持筒5とは、一定の間隔を保って物
体側へ移動する。その後、光軸方向の移動量は第4レン
ズ群9の方が第3レンズ群8より大きいことにより、フ
レアカッター部10aが第1レンズ群8の保持筒と接触
する。接触した後は、第2レンズ群9は付勢力に抗して
物体側に移動し、図5の状態に至る。この移動の間、光
漏れ防止筒12は、光漏れ防止部10bと遮光部材1c
との間の間隔を覆っている。
【0056】このように、光漏れ防止保持筒12は、光
軸方向に十分な長さを有し、第4レンズ群9の光軸方向
への移動にかかわらず、光漏れ防止部10bと遮光部材
1cとの間の間隔を覆っている。
【0057】上記第2の実施形態によると、第4レンズ
群9の光軸方向の位置にかかわらず可動遮光部材10の
光漏れ防止部10bと遮光筒1cとの間に光漏れ防止筒
12が存在するため、レンズが移動しても十分に光漏れ
が防止される。とくに、光軸に垂直な光漏れに対して効
果的である。
【0058】また、可動遮光部材10の光漏れ防止部1
0b及び遮光筒1cと光漏れ防止筒12とは、概略嵌合
しているので、光漏れ成分の内、光軸水平成分を効率的
に除去できる。また、第4レンズ群9の移動前と移動後
において、前記概略嵌合関係がはずれないので、光漏れ
を確実に除去できる。なお、このように嵌合関係は、完
全な嵌合でなくてもよく、光漏れ防止筒12の長さに応
じて、嵌合の精度を適宜定めてよい。
【0059】また、第2の実施形態では、光漏れ防止部
10bと光漏れ防止筒12を別体で構成したため、レン
ズ鏡胴を設計する際の設計自由度を向上させることがで
き、簡単な構成でフレアと光漏れとを防止することがで
きる。
【0060】さらに、第2の実施形態では、レンズ鏡胴
のうち、最も像側に位置する部分に効率のよい遮光機構
を設けたので、フィルム面に光り漏れ成分が到達するこ
とはない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構成でフレアと光漏れとをともに防止したレンズ鏡
胴を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鏡胴全体を示す断面図。
【図2】従来の遮光機構を示す断面図。
【図3】従来の遮光機構を示す断面図。
【図4】本発明の第1の実施例による遮光機構を示す断
面図。
【図5】本発明の第1の実施例による遮光機構を示す断
面図。
【図6】本発明の第2の実施例による遮光機構を示す断
面図。
【図7】本発明の第2の実施例による遮光機構を示す断
面図。
【符号の説明】
1c 遮光筒 5 保持筒 9 第4レンズ群 10 可動遮光部材 10a フレアカッター部 10b 光漏れ防止部 12 光漏れ防止筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 貞満 長野県中野市七瀬73

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定筒と、 前記固定筒に対して光軸方向に移動可能にレンズ群を保
    持するレンズ群保持筒と、 前記レンズ保持筒と連動して光軸方向に移動する略円筒
    形状の第1の遮光部材と、 前記固定筒に対して固定された略円筒形状の第2の遮光
    部材と、 を有し、前記第1及び前記第2の遮光部材のいずれか一
    方の遮光部材は、他方の遮光部材を常に全周で覆ってい
    ることを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 【請求項2】 前記第1の遮光部材と、前記第2の遮光
    部材とは、互いに略嵌合関係にあることを特徴とする請
    求項1記載のレンズ鏡胴。
  3. 【請求項3】 固定筒と、 前記固定筒に対して光軸方向に移動可能にレンズ群を保
    持するレンズ群保持筒と、 前記レンズ保持筒と連動して光軸方向に移動する略円筒
    形状の第1の遮光部材と、 前記固定筒に対して固定された略円筒形状の第2の遮光
    部材と、 略円筒形状の第3の遮光部材と、を有し、前記第3の遮
    光部材は、前記第1の遮光部材と前記第2の遮光部材と
    の光軸方向の間隔を常に全周で覆っていることを特徴と
    するレンズ鏡胴。
  4. 【請求項4】 前記第3の遮光部材は、前記第1の遮光
    部材及び第2の遮光部材との少なくとも一方と略嵌合関
    係にあることを特徴とする請求項3記載のレンズ鏡胴。
  5. 【請求項5】 前記第1の遮光部材は、光軸と垂直な方
    向の内径側に折り曲げて形成されたフレアカッター部を
    有することを特徴とする請求項1または請求項3記載の
    レンズ鏡胴。
  6. 【請求項6】 前記第1の遮光部材は、光軸と垂直な方
    向の内径側に折り曲げて形成されたフレアカッター部を
    有し、前記第1の遮光部材と前記レンズ群との光軸方向
    の間隔は、レンズ群の光軸方向への移動と連動して変化
    することを特徴とする請求項1または請求項3記載のレ
    ンズ鏡胴。
  7. 【請求項7】 前記レンズ群は最も像側に位置すること
    を特徴とする請求項1または請求項3記載のレンズ鏡
    胴。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10123391A (ja) * 1996-10-23 1998-05-15 Nikon Corp レンズ鏡筒
JP2007249064A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Casio Comput Co Ltd 可動絞り付き移動レンズ機構及びこのレンズ機構を備えたプロジェクタ
JP2007264017A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Nikon Corp 交換レンズ及びカメラシステム

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