JPH09210821A - 半導体圧力センサおよびその製造方法 - Google Patents

半導体圧力センサおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH09210821A
JPH09210821A JP1418996A JP1418996A JPH09210821A JP H09210821 A JPH09210821 A JP H09210821A JP 1418996 A JP1418996 A JP 1418996A JP 1418996 A JP1418996 A JP 1418996A JP H09210821 A JPH09210821 A JP H09210821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
sheet material
sensor chip
pressure sensor
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1418996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3602238B2 (ja
Inventor
Mikio Hashimoto
橋本  幹夫
Riyouji Nagano
僚治 永野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP01418996A priority Critical patent/JP3602238B2/ja
Publication of JPH09210821A publication Critical patent/JPH09210821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3602238B2 publication Critical patent/JP3602238B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体圧力センサを極めて小型化できかつ低
コストで製造できると共に、製造後の実装の際に接続を
容易にしかつ実装コストをも削減できる半導体圧力セン
サおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 導電膜回路4aが形成されかつ柔軟に曲
がり可能なFPCシート4と、FPCシート4の裏面部
に固着されかつ剛性の補強基板5と、FPCシート4の
上であって補強基板5に対応する位置にマウントされる
センサチップ3と、センサチップ3を前記導電膜回路4
aに電気的に接続するリード線7と、センサチップ3を
覆ってFPCシート4の表面部に固定されるキャップ2
とを備えて、前記導電膜回路4aを介して抵抗ゲージ3
bの歪み検出信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高度、気圧、水深
等の圧力を計測できる腕時計(ダイバーズウオッチ)等
の、小型圧力センサを必要とする機器類に利用可能な半
導体圧力センサおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧力センサは、空圧機器などの産業用か
ら大気圧モニター等の雰囲気測定用さらには家庭電化製
品の圧力調節やモニター等その用途は極めて広い。しか
も、現在では、腕時計等の携帯用の機器にまで搭載され
ており、登山用の高度計やダイバー用の水深計としての
利用により快適なスポーツライフを提供する等、その用
途はますます広がっている。
【0003】前記携帯用の機器に圧力センサを搭載する
ときには、搭載する圧力センサにより、機器が大型化し
てしまっては、携帯用機器の意味をなさないため、当
然、圧力センサの小型かつモジュール化が必要である。
【0004】従来の小型圧力センサ(ボタン型)は、金
属リードフレームでセンサチップとの導電回路を形成
し、パッケージを樹脂モールドすることにより製造され
ていた。
【0005】図10にこの種の小型圧力センサの外観構
造を示す。図の圧力センサは上部を解放して(シリコー
ン系のゲルが充填されている場合もある)外周部がモー
ルド樹脂体からなるパッケージaで覆われており、通常
は機器への搭載側になる下面にリードフレームの電極端
子bが露出している。この電極端子bはパッケージaに
搭載されたセンサチップ(図示省略)にリードフレーム
を介して接続されており、センサチップの電気的な出力
を外部機器に出力する。前記パッケージaの上部開放面
にはセンサチップの受圧面があり、該開放面から測定圧
力がセンサチップの受圧面に作用するようになってい
る。
【0006】前記小型圧力センサの従来の製造工程を図
11〜図13に示す。図11、図12はリードフレーム
およびパッケージaの成形工程である。まず、図11
(a)に示すように、厚さの薄い(例えば0.25〜
0.5mm)リードフレーム材(金属板例えば銅板、リ
ン青銅等)を帯状にしたものcを、(b)に示すように
プレス加工により型抜きしてリードフレームdを形成す
る。
【0007】そして、図11(c)および図12(a)
に示すようにリードフレームdの所定箇所eを下方に向
けて折り曲げて電極端子bを形成する。さらに、図11
(d)および図12(b)に示すように、PPS(ポリ
フェニレンサルファイド)等のプラスチック樹脂を個々
のリードフレームdに射出成形して上部の開放されたパ
ッケージaを形成する。その後、図12(c)に示すよ
うに、パッケ−ジaから下方に突出した電極端子bを折
り曲げる。
【0008】図13は、センサの組み立て工程である。
前記リードフレームdに成形されたパッケ−ジaは、図
13(a)に示すように、上部が開放されており、その
上部開放部f内に台座gおよびセンサチップhを搭載し
てそれをシリコーン樹脂等で接着する。そして、図13
(b)に示すように、センサチップhをワイヤーボンド
iによりリードフレームdに接続し、(c)に示すよう
に、上部開放部f内にシリコーン系のゲルjを埋め込
む。なお、シリコーン系ゲルは必要に応じて使用する。
【0009】以上の工程までは型抜きされた複数のリー
ドフレームd上に複数個のモールド樹脂からなるパッケ
ージaを一次元的に付けたままで、全組み立て工程を流
し、最終的にリードフレームd(例えばセンサ10個/
1リードフレーム)を個々の圧力センサ毎に切り離して
分離し(図13(c)参照)、これにより圧力センサが
完成する。
【0010】上記のリードフレームによる製造方法を採
用するのは、金属板に一次元的に金属リードフレームを
製造できかつそのリードフレームdに樹脂パッケージa
を成形した状態で製造ライン上を流せるので、大量生産
に向くからである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の工程で作成される小型圧力センサでは、次のような
構造上および製造方法上の理由から小型化およびコスト
低減に限界があり、さらなる小型化および低価格化のニ
ーズに応えることができないという問題点がある。例え
ば、従来の小型圧力センサではボタン型で直径が約6m
mで厚さが2.5mm程度が限界となっていた。しか
し、従来技術ではこの設計限界を乗り越え、しかも製造
コストを下げることができる技術はなかった。
【0012】射出成形樹脂からなるパッケージをリー
ドフレームに一体成形する従来のやり方では、これ以上
小型化するのは加工技術上の限界であった。つまり、小
型化するにはフレームの厚さおよび幅を小さくする必要
があり、センサチップへの接続端子部分等の箇所で部分
的にリードフレームの幅を0.25mm程度の非常に狭
いものに成形しなければならない。しかしながら、従来
のパッケージは、リードフレームを複雑に折り曲げた構
造をしているためにその加工精度を保つ寸法は、現在の
プレス成形技術ではリードフレームの幅および金属板の
厚さの限界があり、端子の幅をこの限界以下に狭くする
と、その端子でリードフレームが非常に脆弱になってし
まうので、フレーム自体のゆがみや折れが生じやすく、
また、フレーム自体の剛性も低下してしまう。さらに、
圧力センサの小型化にともなって、パッケージも小型化
するために、成形樹脂を射出する空間が小さくなってし
まい、現在の射出成形技術の限界を超えてしまってい
た。したがって、上記の理由から、小型化圧力センサは
ボタン型で直径が約6mmで厚さが2.5mm程度が既
に限界になっていた。
【0013】この種の射出成形のパッケージでは、加
工費がコストの重要なるファクターとなるので、このよ
うな射出成形では、パッケージのコストダウンは非常に
困難が伴うものであった。
【0014】センサの組み立て工数は、パッケージ工
程に依存し、センサの大きさにはほとんど関係ない。
【0015】なお、半導体圧力センサ素子の小型化が進
むと、その圧力センサ素子を各機器に実装する場合に、
圧力センサ素子の電極端子に機器の電極を半田(はん
だ)で直接に接続することが困難になる。そこで、実装
以前の圧力センサに予め電極端子としてフレキシブルプ
リントサーキット(FPC)等の引き出し電極を接続し
てそのFPCにより電極を外に取り出したものを、各機
器に実装する場合が多くなった。しかしながら、このよ
うなFPCを接続する工程が必要になるに伴い、圧力セ
ンサの機器への実装コストは当然上昇する。この工程の
改善によりコストダウンを図れるが、従来はそのような
技術が無かった。
【0016】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、半導体圧力センサを極めて小
型化できかつ低コストで製造できると共に、製造後の実
装の際に接続を容易にしかつ実装コストをも削減できる
半導体圧力センサおよびその製造方法を提供することを
課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。請求項1の発明は、半導
体センサチップに圧力により歪む部分と歪みの検出部と
を形成し該歪み検出部の出力信号を検出する半導体圧力
センサにおいて、配線層が形成されかつ柔軟に曲がり可
能なシート材と、シート材の裏面部に固定されかつ剛性
の補強部材と、シート材の上に固定されるセンサ素子と
を備えて、前記配線層を介して前記検出部の歪み検出信
号を出力するようにしたことを特徴とする半導体圧力セ
ンサである。
【0018】請求項2の発明は、半導体センサチップに
圧力により歪む部分と歪みの検出部とを形成し該歪み検
出部の出力信号を検出する半導体圧力センサの製造方法
において、柔軟に曲がり可能なシート材に、前記検出部
からの信号を出力するための配線層形成工程と、剛性の
補強部材をシート材の裏面部の1以上の位置に固着する
補強部材固着工程と、シート材の上で補強部材に対応す
る1以上の位置にセンサチップをマウントするセンサチ
ップマウント工程と、センサチップを前記配線層に電気
的に接続する接続工程と、センサチップを覆ってシート
材の上に函体を固定する工程と、センサチップに対応し
て函体の周囲のシート材を所定の端子形状に切断するこ
とによりセンサチップ毎のセンサ素子を分離するセンサ
素子分離工程とを含むことを特徴とする半導体圧力セン
サの製造方法である。
【0019】請求項1および2の発明の半導体圧力セン
サおよびその製造方法においては、柔軟性を持つシート
材に、前記検出部出力信号を伝達するための配線層を形
成する。また、剛性の補強部材をシート材の裏面部に固
着し、シート材の上の補強部材に対応する位置にセンサ
素子を固定する。または、当該位置にセンサチップをマ
ウントし、そして、センサチップを前記配線層に電気的
に接続して、さらに、センサチップを覆ってシート材の
表面部に函体を固定する。
【0020】したがって、センサチップと端子との電気
的な接続を従来のような型抜きのリードフレーム材を用
いづに行うことができる。このため、リードフレーム材
を用いたときに比較して、はるかに容易に半導体圧力セ
ンサの小型化を図ることができる。また、リードフレー
ム材を不要にしてプリント配線を主にすると共に、パッ
ケージは、射出成形によらずに函体等を被せるだけで良
いため、材料費、加工費の面でコストダウンも確実に図
れる。
【0021】また、シート材が補強部材で剛性を有する
部分にセンサチップおよび函体を固定し、半導体センサ
素子をFPC上に形成する。よって、FPCが半導体圧
力センサの引き出し電極付となり、圧力センサ製造後に
引き出し電極を接続する工程は不用となる。
【0022】請求項2の発明においては、シート材に裏
面部の1以上の位置に補強部材を固定する。また、シー
ト材上の補強部材に対応する1以上の位置にセンサチッ
プをマウントし、かつ函体を固定してセンサ素子を形成
する。そして、シート材の切断によりセンサチップに対
応するセンサ素子毎に分離する。
【0023】したがって、単一のシート材上に2次元的
に配列してセンサ素子を製造できるため、より一層の大
量生産が可能であり、圧力センサの低コスト化を図るこ
とができる。しかも、シート材の切断は、予めシート材
にセンサ素子に対応した電極形状に切り込みを入れてお
けば、容易に切断・分離できるので、無駄がなくなる。
【0024】なお、発明者はガラス(繊維)入りエポキ
シ基板に1以上のセンサチップを配列してセンサ素子を
構成し、そして、そのガラス入りエポキシ基板を打ちぬ
いてセンサ素子を個々に分離する製造方法を考えた。し
かるに、この製造方法によると、最終工程で打ち抜く
(型抜き)ことが必要となり、打ち抜き型の刃が入るだ
けのスペースがセンサ素子の回りに必要になると共に打
ち抜きが難しいという問題があった。
【0025】これに対して、請求項2の発明では、前記
のように予めシート材にセンサ素子に対応した電極形状
に切り込みを入れておけば、容易に切断・分離できるの
で、無駄がなくなる。また、基板の型抜き時に該基板に
加わるような衝撃が生じることがなく、その衝撃による
センサ素子の不具合を確実に防止できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1〜図2本発明の実施形
態に係る半導体圧力センサ素子(以下センサ素子とい
う)を単体とした場合の説明図であって、図1(a)は
平面図、(b)は縦断面図、図2は外観斜視図である。
【0027】図に示すように、センサ素子10は、外形
が概略椀形状であってかつ中央部に穴(受圧穴:圧力導
入穴)1の明いたキャップ(函体に相当)2が半導体セ
ンサチップ(以下センサチップという)3上を覆ってF
PCシート4に固定されているものである。
【0028】このFPCシート4は、導電膜回路(配線
層に相当)4aが形成されかつ柔軟に曲がり可能なもの
であり、FPCシート4の裏面部には剛性の補強基板
(補強部材に相当)5が固定され、また、FPCシート
4の上の補強部材に対応する位置にセンサチップ3が固
定される。
【0029】また、前記圧力センサにおいては、半導体
センサチップ3に圧力により歪むダイヤフラム部3aと
歪みを検出する歪み抵抗ゲージ3bとを形成し、該セン
サチップ3に前記圧力導入穴1を通る測定対象圧力が作
用して該センサチップ3に生じる歪みを前記歪み抵抗ゲ
ージ3bの出力信号から検出することにより、該測定対
象圧力を測定する。
【0030】前記FPCシート4は、導電膜回路4aが
形成されて曲がり可能なものであって、長さ方向一端部
に前記センサチップ3が台座8を介して直接ダイボンド
で接着され、また、他端部に導電膜回路4aに電気的に
接続される外部取り出し用の引き出し電極6が形成され
る。前記導電膜回路4aには、前記センサチップ3の歪
み抵抗ゲージ3bが前記導電膜回路4aに金線等のリー
ド線(ワイヤーボンド)7で電気的に接続される。
【0031】キャップ2は、椀を伏せた形状を呈してお
り、上底部中央には圧力をキャップ2内に導く穴1が貫
通して形成されている。また、キャップ2は、金属また
はPPS等のプラスチック製のものであって、センサチ
ップ3を覆ってFPCシート4の表面部に金属キャップ
であれば半田(はんだ)により、または、プラスチック
であればエポキシ樹脂等により接着・固定(固着)され
る。
【0032】また、前記キャップ2には、前記のように
上部に圧力導入穴1が設けてあり、実施形態の圧力セン
サで水圧を測る場合には、この穴1からキャップ2内部
にシリコーン系の防水ゲル(符号2aで示す)例えば黒
色シリコーンゲル(カーボンブラック入り)を充填する
ことが望ましい。
【0033】また、前記補強基板5はキャップ2の底面
形状に対応する円形形状を呈した剛体の絶縁体からなる
ものであり、基板材として、フェノール樹脂基板、エポ
キシ樹脂基板、ガラスエポキシ樹脂基板等を用いること
ができる。
【0034】以上のセンサ素子10では、前記センサチ
ップ3の歪み抵抗ゲージ3bの検出信号はリード線7、
導電膜回路4a、および、前記引き出し電極6を介して
出力するようになっている。
【0035】また、前記のセンサ素子10は、図1に示
すように、キャップ2の上面部から補強基板5の底面部
にかけての高さはhは2.5〜3mm、キャップ2の外
径Dは4mmの寸法を目標に形成できる。
【0036】したがって、実施形態の圧力センサ(セン
サ素子10)によれば、リードフレームを用いることな
く導電膜回路4aおよび引き出し電極6により接続構造
を形成するため、従来のリードフレームのようなプレス
成形時の曲がりや折れが生じないようにするための寸法
制約等がないため、リードフレームに比較してはるかに
センサの小型化を図ることができる。また、FPCシー
ト4にプリント配線等により導電膜回路4aを形成すれ
ばよいため、材料費、加工費の面でコストダウンも確実
に図れる。
【0037】また、前記センサ素子10によれば、機器
にセンサ素子10を組みつける場合に引き出し電極6に
よりセンサ素子10と他の機器との位置関係を厳密に調
整することなく比較的自由に選択して接続することがで
きるので、容易な接続を可能にし、センサ素子10の組
付け性を向上させることができる。
【0038】次に、前記圧力センサの製造工程を図3〜
図8により説明する。図3に示すように、切断後に個々
の圧力センサ素子10の前記補強基板5になるいわば基
板の素材である、剛性が高く曲がり難い絶縁体からなる
基板素材11を用意する。また、個々のセンサ素子10
接続用の回路が縦横のマトリックス状の配列でパターニ
ングされていて、切り離した後にFPCシート4になる
FPCシート素材12を用意する(配線層形成工程)。
なお、このFPCシート素材12には、各センサ素子1
0の個々に備えるFPCシート4の形状に合わせて厚さ
方向に切り込みを入れることができ、これによりセンサ
素子10をFPCシート素材12に多数形成した後に素
子10毎に切り離し易くすることができる。
【0039】そして、図3に示すように、この基板素材
11をセンサ素子10の大きさに合わせて全面から多数
を打ち抜き、補強基板5としての円盤状ペレットを作製
する。
【0040】次いで、図4((a)は裏面図、(b)は
断面図)に示すように、補強基板5ペレットをFPCシ
ート素材12の裏面部12bであって、1以上のセンサ
素子10の形成位置に対応する回路部分にエポキシ系樹
脂で接着・固定する(補強部材固着工程)。
【0041】そして、図5に示すように、FPCシート
素材12の上12aの補強基板5の対応する1以上の位
置(つまりセンサ素子10の形成位置に対応する回路部
分)にセンサチップ3を台座8を介して直接ダイボンド
して固定(マウント)する(センサチップマウント工
程)。
【0042】次いで、図6に示すように、センサチップ
3の抵抗ゲージ3bを各FPCシート4導電膜回路4a
にリード線7で電気的に接続する(接続工程)。
【0043】そして、図7に示すように、導電膜回路4
aにセンサチップ3が電気的に接続された状態でそのセ
ンサチップ3を個々にキャップ2で覆いかつFPCシー
ト素材12の上にキャップ2を接着し固定する(函体固
定工程)。
【0044】なお、前記センサ素子10が水圧を検出す
るものであれば、図8に示すように、キャップ2をFP
Cシート素材12に固定した後に、シリコーン系の防水
ゲル2aを穴1を通してキャップ2内に充填する。
【0045】最後に、FPCシート素材12をセンサ素
子10毎の型に沿ってプレスで打ち抜いて個々にFPC
シート4を切り離して、センサチップ3毎のセンサ素子
10を分離する(センサ素子分離工程)。
【0046】なお、前記FPCシート素材12の裏面部
12bの各所定箇所に補強基板5ペレットを接着する作
業、該素材12の上12aの各所定箇所にセンサチップ
3を固定する作業、あるいは、リード線7の接続作業等
は、予め定められたプログラムにしたがって精度良くX
−Y位置決めができ、かつ、このような種々の作業が実
行可能な、産業用のロボットハンドを用いて行うことが
できる。
【0047】上記の実施形態の製造工程では、大きなF
PCシート素材12上に一次元的な広がりのみならず、
二次元的な広がりを持ってセンサ素子10を形成でき
る。例えば、100×100以上のセンサ素子を配列で
きる。したがって、FPCシート素材12上に多数のセ
ンサ素子10を形成できる。しかも、そのセンサ素子1
0をFPCシート素材12の切り離しで個々のセンサ素
子10にできるので、多数のセンサ素子を一括で製造で
きる。また、組み立ては上記のロボットハンドを用いる
等自動機を使用するため、生産性が向上する。よって、
量産性が極めて高い。
【0048】また、前記実施の形態では、予めFPCシ
ート材にセンサ素子10に対応した電極形状に切り込み
を入れておけば、容易に切断・分離できるので、無駄が
なくなる。また、FPCシートの型抜き時にガラス(繊
維)入りエポキシ基板を打ち抜く際に加わるような衝撃
が生じることがなく、その衝撃によるセンサ素子の不具
合を確実に防止できる。
【0049】次に、前記実施形態の圧力センサの変形例
を図9に基づき説明する。前記センサ素子は図1、図
2、図8などに示すように椀を伏せた形状のキャップ2
を用いていたが、センサ素子の使用用途により、函体は
種々のものを用いることができる。キャップの形状を例
えば図9に示すように、キャップ13をその上底部から
延びるパイプ13aを付けたものにすれば、使用範囲が
広がる。
【0050】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1および請求項
2の発明によれば、センサチップ(センサ素子)と端子
との電気的な接続を従来のような型抜きのリードフレー
ム材を用いずに行うことができる。よって、リードフレ
ーム材を用いたときに比較して、はるかに半導体圧力セ
ンサの小型化を図ることができる。また、リードフレー
ム材を不要にしてプリント配線を主にすると共に、パッ
ケージは、射出成形によらずに函体等を被せるだけで良
いため、材料費、加工費の面でコストダウンも確実に図
れる。
【0051】また、シート材が剛性の補強部材で曲がり
難くなった部分の上にセンサチップをマウントし、かつ
函体を固定するので、半導体センサ素子がシート材上に
形成できる。よって、シート材の配線層が半導体圧力セ
ンサの引き出し電極になり、圧力センサ製造後に引き出
し電極を接続する工程を削減できるので、製造コストを
低減できる。
【0052】また、請求項2の発明は、単一のシート材
上に2次元的に配列してセンサ素子を製造できるため、
より一層の大量生産が可能であり、圧力センサの低コス
ト化を図ることができる。しかも、シート材の切断は、
予めシート材にセンサ素子に対応した電極形状に切り込
みを入れておけば、容易に切断・分離できるので、無駄
がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体圧力センサの単
体とした場合の説明図であって、(a)は平面図、
(b)は縦断面図である。
【図2】図1のセンサ素子の斜視図である。
【図3】センサ素子の製造工程の説明図であって、基板
素材の平面図である。
【図4】センサ素子の製造工程の説明図であって、
(a)はFPCシートに補強基板を配列固定した状態の
平面図、(b)は同縦断面図である。
【図5】センサ素子の製造工程の説明図であって、セン
サチップをFPCシート上に固定した状態の縦断面図で
ある。
【図6】センサ素子の製造工程の説明図であって、セン
サチップにリード線を接続した状態の縦断面図である。
【図7】センサ素子の製造工程の説明図であって、リー
ド線を接続したセンサチップにキャップを被せてFPC
シートに固定した状態の縦断面図である。
【図8】センサ素子の製造工程の説明図であって、FP
Cシートを切り離した後のセンサ素子の縦断面図であ
る。
【図9】センサ素子の変形例を説明する縦断面図であ
る。
【図10】従来の小型圧力センサの外観構造を示す説明
図であって(a)は側面視図、(b)は底面視図であ
る。
【図11】図10の小型圧力センサの従来の製造工程の
説明図であって、(a)〜(d)はそれぞれリードフレ
ームおよびパッケージの成形工程説明図である。
【図12】(a)〜(c)は、それぞれリードフレーム
およびパッケージの成形工程説明図である。
【図13】(a)〜(c)は、それぞれパッケージ内の
センサチップの接続工程説明図である。
【符号の説明】
1 圧力導入穴 2 キャップ 3 センサチップ 4 FPCシート 4a 導電膜回路 5 補強基板 6 引き出し電極 7 リード線 10 圧力センサ素子 11 基板素材 12 FPCシート素材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体センサチップに圧力により歪む部
    分と歪みの検出部とを形成し該歪み検出部の出力信号を
    検出する半導体圧力センサにおいて、 配線層が形成されかつ柔軟に曲がり可能なシート材と、 シート材の裏面部に固定されかつ剛性の補強部材と、 シート材の上に固定されるセンサ素子とを備えて、 前記配線層を介して前記検出部の歪み検出信号を出力す
    るようにしたことを特徴とする半導体圧力センサ。
  2. 【請求項2】 半導体センサチップに圧力により歪む部
    分と歪みの検出部とを形成し該歪み検出部の出力信号を
    検出する半導体圧力センサの製造方法において、 柔軟に曲がり可能なシート材に、前記検出部からの信号
    を出力するための配線層形成工程と、 剛性の補強部材をシート材の裏面部の1以上の位置に固
    着する補強部材固着工程と、 シート材の上で補強部材に対応する1以上の位置にセン
    サチップをマウントするセンサチップマウント工程と、 センサチップを前記配線層に電気的に接続する接続工程
    と、 センサチップを覆ってシート材の上に函体を固定する工
    程と、 センサチップに対応して函体の周囲のシート材を所定の
    端子形状に切断することによりセンサチップ毎のセンサ
    素子を分離するセンサ素子分離工程とを含むことを特徴
    とする半導体圧力センサの製造方法。
JP01418996A 1996-01-30 1996-01-30 半導体圧力センサおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3602238B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01418996A JP3602238B2 (ja) 1996-01-30 1996-01-30 半導体圧力センサおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01418996A JP3602238B2 (ja) 1996-01-30 1996-01-30 半導体圧力センサおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09210821A true JPH09210821A (ja) 1997-08-15
JP3602238B2 JP3602238B2 (ja) 2004-12-15

Family

ID=11854186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01418996A Expired - Fee Related JP3602238B2 (ja) 1996-01-30 1996-01-30 半導体圧力センサおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3602238B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102763A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 ミツミ電機株式会社 半導体センサ装置
CN106293251A (zh) * 2016-09-12 2017-01-04 汕头超声显示器技术有限公司 一种力学感应装置及其制造方法
CN107976897A (zh) * 2017-11-20 2018-05-01 深圳市沃特沃德股份有限公司 传感器连接组件及穿戴设备
CN108042231A (zh) * 2018-01-30 2018-05-18 深圳市云顶信息技术有限公司 电动牙刷

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5248317B2 (ja) 2006-11-29 2013-07-31 株式会社フジクラ 圧力センサモジュール
EP2783395A4 (en) * 2011-11-23 2015-09-02 S3C Inc MECHANICAL ENCAPSULATION TECHNIQUE FOR ELECTROMECHANICAL MICROSYSTEM CONNECTION AND FLEXIBLE CIRCUIT

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102763A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 ミツミ電機株式会社 半導体センサ装置
CN106293251A (zh) * 2016-09-12 2017-01-04 汕头超声显示器技术有限公司 一种力学感应装置及其制造方法
CN106293251B (zh) * 2016-09-12 2023-11-03 汕头超声显示器技术有限公司 一种力学感应装置及其制造方法
CN107976897A (zh) * 2017-11-20 2018-05-01 深圳市沃特沃德股份有限公司 传感器连接组件及穿戴设备
CN108042231A (zh) * 2018-01-30 2018-05-18 深圳市云顶信息技术有限公司 电动牙刷
CN108042231B (zh) * 2018-01-30 2023-08-22 深圳市云顶信息技术有限公司 电动牙刷

Also Published As

Publication number Publication date
JP3602238B2 (ja) 2004-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6441503B1 (en) Bond wire pressure sensor die package
KR100995874B1 (ko) 반도체 패키지, 반도체 모듈, 그 제조 방법, 및 전자 기기
US6432737B1 (en) Method for forming a flip chip pressure sensor die package
US6933493B2 (en) Image sensor having a photosensitive chip mounted to a metal sheet
KR100730906B1 (ko) 리드 프레임 장치와 그 제조 방법
CN101359645B (zh) 半导体装置、预模制封装结构及其制造方法
US6420201B1 (en) Method for forming a bond wire pressure sensor die package
US20050236644A1 (en) Sensor packages and methods of making the same
EP3624468B1 (en) Micro-electrical mechanical system sensor package and method of manufacture thereof
US7629660B2 (en) Semiconductor sensor component including a sensor chip and methods for the manufacturing thereof
CN107527874B (zh) 腔式压力传感器器件
KR101420015B1 (ko) 반도체 장치용 패키지의 집합체, 반도체 장치의 집합체, 반도체 장치의 제조 방법
JP3602238B2 (ja) 半導体圧力センサおよびその製造方法
US7592197B2 (en) Image sensor chip package fabrication method
US6683370B1 (en) Semiconductor component and method of manufacturing same
US5963782A (en) Semiconductor component and method of manufacture
EP3680211B1 (en) Sensor unit and method of interconnecting a substrate and a carrier
US10340211B1 (en) Sensor module with blade insert
JPH08320341A (ja) 力学量検出装置
JPH09138172A (ja) 半導体圧力センサおよびその製造方法
JP4566066B2 (ja) 回路装置およびその製造方法
JP2007199049A (ja) 半導体装置
JP6317956B2 (ja) 圧力センサ、及び圧力センサの製造方法
US20020135050A1 (en) Semiconductor device
JP3578347B2 (ja) 圧力センサ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040921

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040922

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees