JPH09210793A - カラーイメージセンサ - Google Patents
カラーイメージセンサInfo
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- JPH09210793A JPH09210793A JP1772796A JP1772796A JPH09210793A JP H09210793 A JPH09210793 A JP H09210793A JP 1772796 A JP1772796 A JP 1772796A JP 1772796 A JP1772796 A JP 1772796A JP H09210793 A JPH09210793 A JP H09210793A
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- Japan
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- photodiode
- light
- conductivity type
- junction
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 可視光と赤外光とを同時には、良好に検出で
きなかった。 【解決手段】 受光部は、N型半導体基板1の厚さ方向
に深さを相異させて二重拡散を形成し、浅い位置に形成
した第1のフォトダイオードPD1で可視光(R、B、
G)を検出し、深い位置に形成した第2のフォトダイオ
ードで赤外光(IR)を検出する。この際、IRと検出
波長が近いRチャネル以外に形成された第2のフォトダ
イオードを利用してIRを検出することを特徴とする。
きなかった。 【解決手段】 受光部は、N型半導体基板1の厚さ方向
に深さを相異させて二重拡散を形成し、浅い位置に形成
した第1のフォトダイオードPD1で可視光(R、B、
G)を検出し、深い位置に形成した第2のフォトダイオ
ードで赤外光(IR)を検出する。この際、IRと検出
波長が近いRチャネル以外に形成された第2のフォトダ
イオードを利用してIRを検出することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視と赤外とを読
み出すカラーイメージセンサに関する。
み出すカラーイメージセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】赤色光(R)、緑色光(G)及び青色光
(B)の可視3色を検出するカラーイメージセンサは、
すでにカラーコピーやカラースキャナーなどに広く用い
られている。このカラーイメージセンサの受光部は、P
N接合で形成した多数のフォトダイオードをアレイ状に
配列させ、R、G、Bの各ラインごとに、オンチップフ
ィルタとしてのRフィルタ9R、Gフィルタ9G及びB
フィルタ9Bを帯状に形成している(図11)。
(B)の可視3色を検出するカラーイメージセンサは、
すでにカラーコピーやカラースキャナーなどに広く用い
られている。このカラーイメージセンサの受光部は、P
N接合で形成した多数のフォトダイオードをアレイ状に
配列させ、R、G、Bの各ラインごとに、オンチップフ
ィルタとしてのRフィルタ9R、Gフィルタ9G及びB
フィルタ9Bを帯状に形成している(図11)。
【0003】図10に、各オンチップフィルタの透過特
性を示す。800nm以上は、R、G、Bともこのフィ
ルタを透過してしまうため、実際には、光源とセンサの
間に赤外カットフィルタを置き、光源の赤外成分をカッ
トしている。
性を示す。800nm以上は、R、G、Bともこのフィ
ルタを透過してしまうため、実際には、光源とセンサの
間に赤外カットフィルタを置き、光源の赤外成分をカッ
トしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成で、従
来の可視3色に赤外を加えた合計4色のカラーイメージ
センサを構成し(特開平6−141138)、光源とし
て可視と赤外を発光させて、同時に読み出そうとした場
合、上述の可視オンチップフィルタは、赤外域も透過し
てしまうため、信号に可視の出力成分と赤外の出力成分
が混じってしまい、カラーセンサとして機能しなくなっ
てしまう。
来の可視3色に赤外を加えた合計4色のカラーイメージ
センサを構成し(特開平6−141138)、光源とし
て可視と赤外を発光させて、同時に読み出そうとした場
合、上述の可視オンチップフィルタは、赤外域も透過し
てしまうため、信号に可視の出力成分と赤外の出力成分
が混じってしまい、カラーセンサとして機能しなくなっ
てしまう。
【0005】これを避けるため、可視のセンサに対して
赤外をカットするフィルタを、赤外のセンサに対して可
視カットフィルタをそれぞれ取り付ける方法も取られて
いるが、フィルタの構成が複雑になるという欠点があっ
た。
赤外をカットするフィルタを、赤外のセンサに対して可
視カットフィルタをそれぞれ取り付ける方法も取られて
いるが、フィルタの構成が複雑になるという欠点があっ
た。
【0006】また、可視光源と赤外光源を切り替えなが
ら読み出す方式があるが、1ラインを読み込む際に2回
走査する必要があるため、読み出し時間が多くかかり高
速読み出しに適さない。また、光源用回路も切り替えが
必要となるため、回路構成が複雑になるという欠点があ
った。
ら読み出す方式があるが、1ラインを読み込む際に2回
走査する必要があるため、読み出し時間が多くかかり高
速読み出しに適さない。また、光源用回路も切り替えが
必要となるため、回路構成が複雑になるという欠点があ
った。
【0007】そこで、本発明はこのような課題を解決す
べくなされたものであり、その目的は、可視と赤外を同
時に読み出すことができるカラーイメージセンサを実現
することにある。
べくなされたものであり、その目的は、可視と赤外を同
時に読み出すことができるカラーイメージセンサを実現
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1に係る
カラーイメージセンサは、青色光を透過するBフィルタ
を備えたBフォトダイオードと、赤色光を透過するRフ
ィルタを備えたRフォトダイオードとを有するカラーイ
メージセンサであって、Bフォトダイオードは、第1導
電型半導体基板上に第2導電型拡散領域を形成した第1
のPN接合部と、この第2導電型拡散領域内に第1導電
型拡散領域を形成した第2のPN接合部とを有してお
り、第2のPN接合部において青色光を検出すると共
に、第1のPN接合部において赤外光を検出することを
特徴とする。
カラーイメージセンサは、青色光を透過するBフィルタ
を備えたBフォトダイオードと、赤色光を透過するRフ
ィルタを備えたRフォトダイオードとを有するカラーイ
メージセンサであって、Bフォトダイオードは、第1導
電型半導体基板上に第2導電型拡散領域を形成した第1
のPN接合部と、この第2導電型拡散領域内に第1導電
型拡散領域を形成した第2のPN接合部とを有してお
り、第2のPN接合部において青色光を検出すると共
に、第1のPN接合部において赤外光を検出することを
特徴とする。
【0009】請求項2に係るカラーイメージセンサは、
緑色光を透過するGフィルタを備えたGフォトダイオー
ドと、赤色光を透過するRフィルタを備えたRフォトダ
イオードとを有するカラーイメージセンサであって、G
フォトダイオードは、第1導電型半導体基板上に第2導
電型拡散領域を形成した第1のPN接合部と、この第2
導電型拡散領域内に第1導電型拡散領域を形成した第2
のPN接合部とを有しており、第2のPN接合部におい
て緑色光を検出すると共に、第1のPN接合部において
赤外光を検出することを特徴とする。
緑色光を透過するGフィルタを備えたGフォトダイオー
ドと、赤色光を透過するRフィルタを備えたRフォトダ
イオードとを有するカラーイメージセンサであって、G
フォトダイオードは、第1導電型半導体基板上に第2導
電型拡散領域を形成した第1のPN接合部と、この第2
導電型拡散領域内に第1導電型拡散領域を形成した第2
のPN接合部とを有しており、第2のPN接合部におい
て緑色光を検出すると共に、第1のPN接合部において
赤外光を検出することを特徴とする。
【0010】請求項3に係るカラーイメージセンサは、
青色光を透過するBフィルタを備えたBフォトダイオー
ドと、緑色光を透過するGフィルタを備えたGフォトダ
イオードとを有するカラーイメージセンサであって、B
フォトダイオード及びGフォトダイオードのうち、いす
れか一方のフォトダイオードは、第1導電型半導体基板
上に第2導電型拡散領域を形成した第1のPN接合部
と、この第2導電型拡散領域内に第1導電型拡散領域を
形成した第2のPN接合部とを有しており、第2のPN
接合部において該当する可視光を検出すると共に、第1
のPN接合部において赤外光を検出することを特徴とす
る。
青色光を透過するBフィルタを備えたBフォトダイオー
ドと、緑色光を透過するGフィルタを備えたGフォトダ
イオードとを有するカラーイメージセンサであって、B
フォトダイオード及びGフォトダイオードのうち、いす
れか一方のフォトダイオードは、第1導電型半導体基板
上に第2導電型拡散領域を形成した第1のPN接合部
と、この第2導電型拡散領域内に第1導電型拡散領域を
形成した第2のPN接合部とを有しており、第2のPN
接合部において該当する可視光を検出すると共に、第1
のPN接合部において赤外光を検出することを特徴とす
る。
【0011】請求項4に係るカラーイメージセンサは、
青色光を透過するBフィルタを備えたBフォトダイオー
ドと、緑色光を透過するGフィルタを備えたGフォトダ
イオードと、赤色光を透過するRフィルタを備えたRフ
ォトダイオードとを有するカラーイメージセンサであっ
て、Bフォトダイオード及びGフォトダイオードのう
ち、いずれか一方のフォトダイオードは、第1導電型半
導体基板上に第2導電型拡散領域を形成した第1のPN
接合部と、この第2導電型拡散領域内に第1導電型拡散
領域を形成した第2のPN接合部とを有しており、第2
のPN接合部において該当する可視光を検出すると共
に、第1のPN接合部において赤外光を検出することを
特徴とする。
青色光を透過するBフィルタを備えたBフォトダイオー
ドと、緑色光を透過するGフィルタを備えたGフォトダ
イオードと、赤色光を透過するRフィルタを備えたRフ
ォトダイオードとを有するカラーイメージセンサであっ
て、Bフォトダイオード及びGフォトダイオードのう
ち、いずれか一方のフォトダイオードは、第1導電型半
導体基板上に第2導電型拡散領域を形成した第1のPN
接合部と、この第2導電型拡散領域内に第1導電型拡散
領域を形成した第2のPN接合部とを有しており、第2
のPN接合部において該当する可視光を検出すると共
に、第1のPN接合部において赤外光を検出することを
特徴とする。
【0012】各請求項におけるカラーイメージセンサで
は、第1導電型半導体基板の表面から深い位置に第1の
PN接合部が形成され、浅い位置に第2のPN接合部が
形成される。また、R、G、Bの各種フィルタは、該当
する各波長の光の透過率が高い以外に、波長800nm
以上の長波長光の透過率も高くなる特性を有しており、
各種フィルタにおける赤外光の透過率は高い。一方、光
の吸収係数は、波長に大きく依存する特性を有してお
り、R、G、Bなどの短波長光は光エネルギーが大きい
ため、第1導電型半導体基板の表面付近で吸収され、赤
外光などの長波長光は比較的深くまで達して吸収され
る。
は、第1導電型半導体基板の表面から深い位置に第1の
PN接合部が形成され、浅い位置に第2のPN接合部が
形成される。また、R、G、Bの各種フィルタは、該当
する各波長の光の透過率が高い以外に、波長800nm
以上の長波長光の透過率も高くなる特性を有しており、
各種フィルタにおける赤外光の透過率は高い。一方、光
の吸収係数は、波長に大きく依存する特性を有してお
り、R、G、Bなどの短波長光は光エネルギーが大きい
ため、第1導電型半導体基板の表面付近で吸収され、赤
外光などの長波長光は比較的深くまで達して吸収され
る。
【0013】このため、浅い部位に位置する第2のPN
接合部では、可視光のいずれかの成分を検出し、より深
い部位に位置する第1のPN接合部では赤外光を検出す
る。
接合部では、可視光のいずれかの成分を検出し、より深
い部位に位置する第1のPN接合部では赤外光を検出す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0015】図1、図2に、本実施形態にかかるカラー
イメージセンサの受光部の構造を示す。このカラーイメ
ージセンサの受光部は、PN接合で形成した多数のフォ
トダイオードをアレイ状に配列させ、R、G、Bの各ラ
インごとに、オンチップフィルタとしてのRフィルタ9
R、Gフィルタ9G及びBフィルタ9Bを帯状に形成し
ている。受光部を形成する各画素は、N型半導体基板1
上にP型拡散領域2を形成し、さらにこのP型拡散領域
2内にN型拡散領域3を形成した、二重拡散によって形
成している。すなわち、N型半導体基板1の厚さ方向に
深さを相異させて二重拡散を形成し、浅い位置に形成し
たPN接合部によって可視光を検出する第1のフォトダ
イオードPD1を形成し、深い位置に形成したPN接合
部によって赤外光を検出する第2のフォトダイオードP
D2を形成している。
イメージセンサの受光部の構造を示す。このカラーイメ
ージセンサの受光部は、PN接合で形成した多数のフォ
トダイオードをアレイ状に配列させ、R、G、Bの各ラ
インごとに、オンチップフィルタとしてのRフィルタ9
R、Gフィルタ9G及びBフィルタ9Bを帯状に形成し
ている。受光部を形成する各画素は、N型半導体基板1
上にP型拡散領域2を形成し、さらにこのP型拡散領域
2内にN型拡散領域3を形成した、二重拡散によって形
成している。すなわち、N型半導体基板1の厚さ方向に
深さを相異させて二重拡散を形成し、浅い位置に形成し
たPN接合部によって可視光を検出する第1のフォトダ
イオードPD1を形成し、深い位置に形成したPN接合
部によって赤外光を検出する第2のフォトダイオードP
D2を形成している。
【0016】各画素のN型拡散領域3には、各々オーミ
ックコンタクトがとられた電極4が設けられ、N型半導
体基板1の下面に設けられた電極6との間にバイアスが
与えられることで、可視光(R、G、B)を検出する第
1のフォトダイオードを形成している。また、Gライン
を構成する中央の画素にのみ、P型拡散領域2にもオー
ミックコンタクトがとられた電極5が設けられており、
電極6との間にバイアスが与えられることで、赤外光
(IR)を検出する第2のフォトダイオードを形成して
いる。N型半導体基板1の表面には、絶縁膜8が形成さ
れており、さらに絶縁膜8上には、部分的にAlや黒レ
ジストなどの遮光膜7が形成されている。これは、N型
半導体基板1の表面に表れているP型拡散領域2及びP
N接合部に可視光が入射すると信号電荷が発生してしま
い、赤外光のみの信号電荷が読み出せなくなるためであ
る。このため、この領域を覆うように遮光膜7が設けら
れている。また、裏面から電極を取り出しやすくするた
めに、裏面にN+拡散をしたり、Au蒸着をおこなうこ
とが好ましい。なお、電極4、5は、各カラーフィルタ
(9R、9G、9B)で覆われており、隣り合うチップ
との間を配線が走っている(図5参照)。
ックコンタクトがとられた電極4が設けられ、N型半導
体基板1の下面に設けられた電極6との間にバイアスが
与えられることで、可視光(R、G、B)を検出する第
1のフォトダイオードを形成している。また、Gライン
を構成する中央の画素にのみ、P型拡散領域2にもオー
ミックコンタクトがとられた電極5が設けられており、
電極6との間にバイアスが与えられることで、赤外光
(IR)を検出する第2のフォトダイオードを形成して
いる。N型半導体基板1の表面には、絶縁膜8が形成さ
れており、さらに絶縁膜8上には、部分的にAlや黒レ
ジストなどの遮光膜7が形成されている。これは、N型
半導体基板1の表面に表れているP型拡散領域2及びP
N接合部に可視光が入射すると信号電荷が発生してしま
い、赤外光のみの信号電荷が読み出せなくなるためであ
る。このため、この領域を覆うように遮光膜7が設けら
れている。また、裏面から電極を取り出しやすくするた
めに、裏面にN+拡散をしたり、Au蒸着をおこなうこ
とが好ましい。なお、電極4、5は、各カラーフィルタ
(9R、9G、9B)で覆われており、隣り合うチップ
との間を配線が走っている(図5参照)。
【0017】本実施態様では、バルクウエハを例に説明
したが、エピウエハを使用する場合には、N型エピ基板
の電極は、基板の表面に形成する必要がある。表面に表
れるN型エピ領域の一部をN+型に不純物拡散して電極
4、5と同様にして電極の配線を行う。ここで、N+型
にするのは電極材料とのコンタクトを良好にするためで
ある。なお、Gラインを構成する中央の画素の等価回路
を図3に示しておく。図中、前述した第1のフォトダイ
オードをPD1、第2のフォトダイオードをPD2として
示す。
したが、エピウエハを使用する場合には、N型エピ基板
の電極は、基板の表面に形成する必要がある。表面に表
れるN型エピ領域の一部をN+型に不純物拡散して電極
4、5と同様にして電極の配線を行う。ここで、N+型
にするのは電極材料とのコンタクトを良好にするためで
ある。なお、Gラインを構成する中央の画素の等価回路
を図3に示しておく。図中、前述した第1のフォトダイ
オードをPD1、第2のフォトダイオードをPD2として
示す。
【0018】P型拡散領域2の拡散深さを10μm、N
型拡散領域3の拡散深さを1μmとした場合、前述した
可視光用の第1のフォトダイオードと赤外光用の第2の
フォトダイオードとの分光感度特性を測定すると、図4
のような結果を示す。これは、シリコンの光吸収係数が
波長依存性を有しており、長波長の光ほど深い位置で吸
収されるためである。
型拡散領域3の拡散深さを1μmとした場合、前述した
可視光用の第1のフォトダイオードと赤外光用の第2の
フォトダイオードとの分光感度特性を測定すると、図4
のような結果を示す。これは、シリコンの光吸収係数が
波長依存性を有しており、長波長の光ほど深い位置で吸
収されるためである。
【0019】以上のように構成するカラーイメージセン
サは、図5に示すように、各ラインを構成する第1のフ
ォトダイオードからは、R、G、Bの各信号を取り出
し、その信号が読み出し用のチャージアンプ20に与え
られる。一方、IRの信号はGラインを構成する各画素
の第2のフォトダイオードから取り出し、読み出し用の
チャージアンプ20に与えられる。これら各第1のフォ
トダイオードと各第2のフォトダイオードからの信号を
読み出すには、図6に示すような積分回路を用いる。第
1のフォトダイオードPD1で発生する電流は、第1の
積分回路201に入力し、積分され第1の積分信号Vout
1として出力される。同様に第2のフォトダイオードP
D2で発生する電流は、第2の積分回路202に入力し、
積分され第2の積分信号Vout2として出力される。
サは、図5に示すように、各ラインを構成する第1のフ
ォトダイオードからは、R、G、Bの各信号を取り出
し、その信号が読み出し用のチャージアンプ20に与え
られる。一方、IRの信号はGラインを構成する各画素
の第2のフォトダイオードから取り出し、読み出し用の
チャージアンプ20に与えられる。これら各第1のフォ
トダイオードと各第2のフォトダイオードからの信号を
読み出すには、図6に示すような積分回路を用いる。第
1のフォトダイオードPD1で発生する電流は、第1の
積分回路201に入力し、積分され第1の積分信号Vout
1として出力される。同様に第2のフォトダイオードP
D2で発生する電流は、第2の積分回路202に入力し、
積分され第2の積分信号Vout2として出力される。
【0020】第1と第2のフォトダイオードは、二重拡
散で作られる複合素子のため、2つのフォトダイオード
ともに逆バイアスを印加させるための設定は複雑にな
る。また、チャージアンプ20からのバイアス設定が画
素毎に異なるため、アンプ部の構成も複雑になる。そこ
で、本実施形態では、図6におけるV1、V2、V3を
同電位に設定し、フォトダイオードPD1、PD2はゼロ
バイアス状態で動作させる。この方法を用いれば、バイ
アスの設定及びアンプの構成が簡略化される。また、同
時にフォトダイオードの暗出力を抑えることもできる。
散で作られる複合素子のため、2つのフォトダイオード
ともに逆バイアスを印加させるための設定は複雑にな
る。また、チャージアンプ20からのバイアス設定が画
素毎に異なるため、アンプ部の構成も複雑になる。そこ
で、本実施形態では、図6におけるV1、V2、V3を
同電位に設定し、フォトダイオードPD1、PD2はゼロ
バイアス状態で動作させる。この方法を用いれば、バイ
アスの設定及びアンプの構成が簡略化される。また、同
時にフォトダイオードの暗出力を抑えることもできる。
【0021】そして、このようなチャージアンプ20か
らの出力信号は、シフトレジスタ30によって順次アド
レススイッチが選択されて、信号出力線25を介して外
部に読み出される。
らの出力信号は、シフトレジスタ30によって順次アド
レススイッチが選択されて、信号出力線25を介して外
部に読み出される。
【0022】具体的には、可視のR、G、Bの信号は各
々のラインの第1のフォトダイオードPD1から読み出
される。第1のフォトダイオードPD1は、波長800
nm以上の赤外感度が小さいため、R、G、Bのオンチ
ップフィルタの赤外透過率が高くても、赤外カットフィ
ルタを用いることなく、R、G、B各々の可視の信号光
のみを読み出すことができる。
々のラインの第1のフォトダイオードPD1から読み出
される。第1のフォトダイオードPD1は、波長800
nm以上の赤外感度が小さいため、R、G、Bのオンチ
ップフィルタの赤外透過率が高くても、赤外カットフィ
ルタを用いることなく、R、G、B各々の可視の信号光
のみを読み出すことができる。
【0023】一方、IRの信号はGの第2のフォトダイ
オードPD2から読み出される。第2のフォトダイオー
ドPD2は、波長600nm以下の感度が小さいため、
600nm〜800nmの光透過率が低く、かつ、波長
800nm以上の赤外透過率の高いGのフィルタを介し
て赤外の信号光のみを読み出すことができる。なお、こ
のように構成するカラーイメージセンサの分光感度特性
を図7に示しておく。この特性より、R、G、B、IR
のいずれの光も良好に検出できることがわかる。
オードPD2から読み出される。第2のフォトダイオー
ドPD2は、波長600nm以下の感度が小さいため、
600nm〜800nmの光透過率が低く、かつ、波長
800nm以上の赤外透過率の高いGのフィルタを介し
て赤外の信号光のみを読み出すことができる。なお、こ
のように構成するカラーイメージセンサの分光感度特性
を図7に示しておく。この特性より、R、G、B、IR
のいずれの光も良好に検出できることがわかる。
【0024】以上説明した実施態様では、IRの信号は
Gの第2のフォトダイオードPD2に接続する例を示し
たが、Bの第2のフォトダイオードに接続しても同様の
効果が得られる。
Gの第2のフォトダイオードPD2に接続する例を示し
たが、Bの第2のフォトダイオードに接続しても同様の
効果が得られる。
【0025】また、図5の構成では、各色毎にパラレル
に信号出力線を設ける構成を例示したが、図8に示すよ
うに、信号出力線25を1本とし、この信号出力線25
からシリアルに信号を取り出す構成を採用することもで
きる。
に信号出力線を設ける構成を例示したが、図8に示すよ
うに、信号出力線25を1本とし、この信号出力線25
からシリアルに信号を取り出す構成を採用することもで
きる。
【0026】さらに、前述の実施態様では、3ラインの
カラーイメージセンサを例に説明したが、図9に示すよ
うに、R、G、Bのカラーフィルタを1ライン上に順に
配置する方式のイメージセンサにも勿論適用することが
できる。
カラーイメージセンサを例に説明したが、図9に示すよ
うに、R、G、Bのカラーフィルタを1ライン上に順に
配置する方式のイメージセンサにも勿論適用することが
できる。
【0027】また、前述の実施態様では、3ラインのカ
ラーイメージセンサを例に説明したが、G、Bのいずれ
かのラインを省いたカラーイメージセンサにおいても同
様の効果が奏される。この場合には、設けられたGライ
ン、或はBラインのいずれかのラインを構成する画素の
第2のフォトダイオードでIRを検出する。
ラーイメージセンサを例に説明したが、G、Bのいずれ
かのラインを省いたカラーイメージセンサにおいても同
様の効果が奏される。この場合には、設けられたGライ
ン、或はBラインのいずれかのラインを構成する画素の
第2のフォトダイオードでIRを検出する。
【0028】さらに、前述した実施態様では、N型半導
体基板上にP型拡散とN型拡散を行った場合について説
明したが、導電型についてはN型とP型とを逆にしても
かまわない。
体基板上にP型拡散とN型拡散を行った場合について説
明したが、導電型についてはN型とP型とを逆にしても
かまわない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、各請求項にかかる
いずれのカラーイメージセンサにおいても、IRと検出
波長が近いRフォトダイオード以外のフォトダイオード
を利用して、第1導電型半導体基板の表面から浅い位置
に形成された第2のPN接合部において該当する可視光
を検出すると共に、深い位置に形成された第1のPN接
合部において赤外光を検出する。このため、従来の可視
光検出用と同様なフィルタ構成において、可視光と赤外
光を同時に読み出すことができる。
いずれのカラーイメージセンサにおいても、IRと検出
波長が近いRフォトダイオード以外のフォトダイオード
を利用して、第1導電型半導体基板の表面から浅い位置
に形成された第2のPN接合部において該当する可視光
を検出すると共に、深い位置に形成された第1のPN接
合部において赤外光を検出する。このため、従来の可視
光検出用と同様なフィルタ構成において、可視光と赤外
光を同時に読み出すことができる。
【図1】本実施形態にかかるカラーイメージセンサにお
ける各画素の配置を示す平面及び断面図である。
ける各画素の配置を示す平面及び断面図である。
【図2】図1のカラーイメージセンサにおけるl−l’
線断面の詳細図である。
線断面の詳細図である。
【図3】第1のフォトダイオードと第2のフォトダイオ
ードとの接続関係を示す等価回路図である。
ードとの接続関係を示す等価回路図である。
【図4】第1のフォトダイオード及び第2のフォトダイ
オードの分光感度特性を示すグラフである。
オードの分光感度特性を示すグラフである。
【図5】カラーイメージセンサの構成図である。
【図6】図5におけるチャージアンプ(読み出し回路)
の構成を示す回路図である。
の構成を示す回路図である。
【図7】フィルタをつけた場合における各フォトダイオ
ードの分光感度特性を示すグラフである。
ードの分光感度特性を示すグラフである。
【図8】カラーイメージセンサの他の構成を示す構成図
である。
である。
【図9】各画素の他の配列例を示す説明図である。
【図10】フィルタの透過率を示すグラフである。
【図11】従来のカラーイメージセンサにおける各画素
の配置を示す平面及び断面図である。
の配置を示す平面及び断面図である。
1…N型半導体基板、2…P型拡散領域、3…N型拡散
領域、4、5、6…電極、7…遮光膜、8…絶縁膜、9
R…Rフィルタ、9G…Gフィルタ、9B…Bフィル
タ。
領域、4、5、6…電極、7…遮光膜、8…絶縁膜、9
R…Rフィルタ、9G…Gフィルタ、9B…Bフィル
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 仁 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 青色光を透過するBフィルタを備えたB
フォトダイオードと、赤色光を透過するRフィルタを備
えたRフォトダイオードとを有するカラーイメージセン
サであって、 前記Bフォトダイオードは、 第1導電型半導体基板上に第2導電型拡散領域を形成し
た第1のPN接合部と、この第2導電型拡散領域内に第
1導電型拡散領域を形成した第2のPN接合部とを有し
ており、 前記第2のPN接合部において青色光を検出すると共
に、前記第1のPN接合部において赤外光を検出するこ
とを特徴とするカラーイメージセンサ。 - 【請求項2】 緑色光を透過するGフィルタを備えたG
フォトダイオードと、赤色光を透過するRフィルタを備
えたRフォトダイオードとを有するカラーイメージセン
サであって、 前記Gフォトダイオードは、 第1導電型半導体基板上に第2導電型拡散領域を形成し
た第1のPN接合部と、この第2導電型拡散領域内に第
1導電型拡散領域を形成した第2のPN接合部とを有し
ており、 前記第2のPN接合部において緑色光を検出すると共
に、前記第1のPN接合部において赤外光を検出するこ
とを特徴とするカラーイメージセンサ。 - 【請求項3】 青色光を透過するBフィルタを備えたB
フォトダイオードと、緑色光を透過するGフィルタを備
えたGフォトダイオードとを有するカラーイメージセン
サであって、 前記Bフォトダイオード及びGフォトダイオードのう
ち、いずれか一方のフォトダイオードは、 第1導電型半導体基板上に第2導電型拡散領域を形成し
た第1のPN接合部と、この第2導電型拡散領域内に第
1導電型拡散領域を形成した第2のPN接合部とを有し
ており、 前記第2のPN接合部において該当する可視光を検出す
ると共に、前記第1のPN接合部において赤外光を検出
することを特徴とするカラーイメージセンサ。 - 【請求項4】 青色光を透過するBフィルタを備えたB
フォトダイオードと、緑色光を透過するGフィルタを備
えたGフォトダイオードと、赤色光を透過するRフィル
タを備えたRフォトダイオードとを有するカラーイメー
ジセンサであって、 前記Bフォトダイオード及びGフォトダイオードのう
ち、いずれか一方のフォトダイオードは、 第1導電型半導体基板上に第2導電型拡散領域を形成し
た第1のPN接合部と、この第2導電型拡散領域内に第
1導電型拡散領域を形成した第2のPN接合部とを有し
ており、 前記第2のPN接合部において該当する可視光を検出す
ると共に、前記第1のPN接合部において赤外光を検出
することを特徴とするカラーイメージセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1772796A JPH09210793A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | カラーイメージセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1772796A JPH09210793A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | カラーイメージセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09210793A true JPH09210793A (ja) | 1997-08-15 |
Family
ID=11951786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1772796A Pending JPH09210793A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | カラーイメージセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09210793A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008076377A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-04-03 | Hitachi High-Technologies Corp | 欠陥検査装置 |
CN105609515A (zh) * | 2014-11-19 | 2016-05-25 | 硅谷实验室公司 | 用于环境光感测和接近感测的光电二极管 |
WO2018088466A1 (ja) * | 2016-11-11 | 2018-05-17 | コニカミノルタ株式会社 | 測色計及び2次元測色装置 |
-
1996
- 1996-02-02 JP JP1772796A patent/JPH09210793A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008076377A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-04-03 | Hitachi High-Technologies Corp | 欠陥検査装置 |
CN105609515A (zh) * | 2014-11-19 | 2016-05-25 | 硅谷实验室公司 | 用于环境光感测和接近感测的光电二极管 |
WO2018088466A1 (ja) * | 2016-11-11 | 2018-05-17 | コニカミノルタ株式会社 | 測色計及び2次元測色装置 |
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