JPH09210526A - 人工雪の製造装置及び方法 - Google Patents

人工雪の製造装置及び方法

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JPH09210526A
JPH09210526A JP2223896A JP2223896A JPH09210526A JP H09210526 A JPH09210526 A JP H09210526A JP 2223896 A JP2223896 A JP 2223896A JP 2223896 A JP2223896 A JP 2223896A JP H09210526 A JPH09210526 A JP H09210526A
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Shoji Sekihara
章司 関原
Shinji Kin
信次 金
Makoto Chokai
誠 鳥海
Toshiyasu Suzuki
俊康 鈴木
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Japan Oxygen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 滞空時間の長い薄片状のひらひらと舞い
落ちるような観賞用に適した人工雪を効率よく得ること
ができる人工雪の製造装置及び方法を提供する。 【解決手段】 一端に開口部を有する筒体1と、筒体1
内に水あるいは圧縮ガスと共に水を噴霧する水噴霧手段
2及び液化炭酸ガスを噴出する液化炭酸ガス噴出手段3
とを備え、噴霧した水を凍結させた人工雪を筒体1の開
口部から噴出する人工雪の製造装置であって、液化炭酸
ガス供給源と液化炭酸ガス噴出手段3との間に気液分離
器7を設けるとともに、気液分離器7で分離した低温炭
酸ガスと、水噴霧手段2に供給する水とを熱交換させて
水を冷却する熱交換器8を設ける。さらに、筒体1の開
口部近傍に、送風器9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工雪の製造装置
及び方法に関し、詳しくは、各種イベントやアトラクシ
ョンに使用する雪として好適な滞空時間の長い人工雪を
製造するための装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、スキー場が雪不足の時や屋内
スキー場の滑走用床面に堆積させることを目的とした人
工雪の製造技術の開発が種々行われている。このような
人工雪製造技術としては、氷点下雰囲気(大気)中に、
圧縮空気と共に水を微細な水滴として噴霧し、この水滴
を冷気と熱交換させて凍結させることにより人工雪を製
造する方法や、例えば特公平4−27474号公報に記
載されるように、人工雪発生室内に低温液化ガスを噴射
するとともに水を噴霧して人工雪を製造する装置が知ら
れている。
【0003】これらの従来の人工雪の製造技術は、屋
内、屋外にかかわらず、スキー滑走面等に堆積させるの
に適した雪質の人工雪を、より大量に製造することを主
目的としている。例えば、噴霧した水を、低温液化ガス
である液体窒素で急激に凍結させて人工雪を製造した場
合、得られる雪は、ざらざらとした氷粒状のものであ
り、滞空時間が短いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、各種イベントや
アトラクションで演出効果により雪を降らせる場合は、
視覚的に訴えられるように、できるだけ滞空時間が長い
ことが望ましく、ひらひらと舞い落ちるような雪質の人
工雪が望まれている。
【0005】しかし、従来の人工雪の製造技術では、上
述のひらひらと舞い落ちるような雪質の人工雪を得るこ
とができなかったため、例えばシャボン玉を雪の代用品
とすることも行われていた。
【0006】そこで本発明は、観賞用に適した人工雪、
すなわち、スキー滑走面等に堆積させるための従来の人
工雪とは本質的に異なり、滞空時間の長い薄片状のひら
ひらと舞い落ちるような人工雪を効率よく得ることがで
きる人工雪の製造装置及び方法を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の人工雪の製造装置は、第1の構成として、
一端に開口部を有する筒体と、該筒体内に水を噴霧する
水噴霧手段及び液化炭酸ガスを噴出する液化炭酸ガス噴
出手段とを備え、噴霧した水を凍結させた人工雪を前記
筒体の開口部から噴出する人工雪の製造装置であって、
液化炭酸ガス供給源と前記液化炭酸ガス噴出手段との間
に気液分離器を設けるとともに、該気液分離器で分離し
た低温炭酸ガスと、前記水噴霧手段に供給する水とを熱
交換させて水を冷却する熱交換手段を設けたことを特徴
としている。
【0008】さらに、本発明の人工雪の製造装置の第2
の構成は、前記筒体の開口部近傍に、送風手段を設けた
ことを特徴とし、特に、該送風手段が前記筒体の外周に
同心状に送風口を備えていることを特徴としている。
【0009】また、本発明装置は、前記水噴霧手段が、
水のみを噴霧する一流体ノズルあるいは水と共に圧縮ガ
スを噴出する二流体ノズルであることを特徴とし、前記
筒体の胴部側面に、好ましくは前記二流体ノズルに用い
られる圧縮ガスの一部、あるいは気液分離器で分離した
低温炭酸ガスを駆動源とする打撃式振動器を備えている
ことを特徴としている。さらに、本発明装置は、前記筒
体の内面に、鏡面加工処理,樹脂コーティング処理ある
いはニッケル−リン−フッ素樹脂系の複合メッキ処理が
施されていることを特徴としている。
【0010】本発明の人工雪の製造方法は、第1の構成
として、一端が開口した筒体内に水噴霧手段により水、
あるいは水と共に圧縮ガスを噴霧するとともに、液化炭
酸ガス噴出手段により液化炭酸ガスを噴出させ、噴出し
た液化炭酸ガスから生成するドライアイスと噴霧した水
とを接触させて水を凍結させ、かつ、該凍結水とドライ
アイスとを付着させて前記筒体の開口部から噴出させる
人工雪の製造方法であって、前記液化炭酸ガス噴出手段
へ供給する液化炭酸ガスを気液分離器に導入して気液分
離し、分離した液化炭酸ガスを液化炭酸ガス噴出手段に
供給するとともに、分離した低温炭酸ガスを熱交換手段
に導入して前記水噴霧手段に供給する水を冷却すること
を特徴としている。
【0011】さらに、本発明の人工雪の製造方法の第2
の構成は、前記筒体の開口部近傍に送風して噴出する人
工雪を飛散させるとともに、高湿度時等に主に開口部付
近に発生する白煙を除去することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面を参照して
さらに詳細に説明する。まず、図1乃至図4は、本発明
の人工雪製造装置の第1形態例を示すものであって、図
1は人工雪製造装置の系統図、図2は筒体の正面図、図
3は筒体の設置例を示す斜視図、図4は人工雪製造装置
の使用例を示す説明図である。
【0013】まず、図1において、この人工雪製造装置
は、人工雪を生成する一端が開口した筒体1と、該筒体
1の端板部に設けられた水噴霧手段2及び液化炭酸ガス
噴出手段3と、水噴霧手段2に水と圧縮ガスとをそれぞ
れ供給する水供給経路4及び圧縮ガス供給経路5と、液
化炭酸ガス噴出手段3に液化炭酸ガスを供給する液化炭
酸ガス供給経路6と、供給する液化炭酸ガス中の蒸発分
(炭酸ガス)を分離する気液分離器7と、供給する水を
冷却するための熱交換器8と、筒体1の開口部近傍に送
風する送風器9とを備えている。
【0014】前記筒体1は、一端が閉塞され、他端が開
口した有底円筒体を、軸線を垂直にして開口が下向きに
なるようにして配設したものであって、筒体1の胴部側
面には、該筒体1を振動させるための打撃式振動器11
が設けられている。この打撃式振動器11には、駆動源
となる圧縮ガスが、圧縮ガス供給源Gから減圧弁12を
備えた駆動経路13を介して供給されており、圧縮ガス
を間欠的に作用させることにより、例えば1秒間隔で筒
体1を振動させることができる。
【0015】なお、筒体1の形状,径,長さ,肉厚は、
所要の人工雪製造能力や設置位置等に応じて適宜に設定
することが可能であり、開口側が拡開したラッパ状に形
成することもでき、水噴霧手段2及び液化炭酸ガス噴出
手段3の設置個数や設置位置も適当に選定することがで
きる。
【0016】また、筒体1の内面には、筒体1内で生成
した雪や氷等が付着することを防止するために、鏡面加
工処理や樹脂コーティング処理あるいはニッケル−リン
−フッ素樹脂系の複合メッキ処理を施しておくことが望
ましい。特に、生成した氷雪が高速で飛散する場合に
は、潤滑性を長時間維持することができるニッケル−リ
ン−フッ素樹脂(例えば、四弗化エチレン:TPFE;
商品名テフロン)系の複合メッキ処理を施しておくこと
が好ましい。このニッケル−リン−フッ素樹脂系の複合
メッキ層は、摩耗してもフッ素樹脂が略均一に存在して
いるため、潤滑性が失われることがほとんどなく、雪の
付着を長期にわたって防止することができる。
【0017】さらに、筒体1に打撃式振動器11を付設
することにより、筒体1の内面に付着した雪を強制的に
剥離することができるので、雪の付着により人工雪の製
造に支障を来すことがなくなる。なお、打撃式振動器1
1の駆動源は、前記圧縮ガスに限らず、前記気液分離器
7で分離した低温炭酸ガスや、他の供給源からの圧縮ガ
スを駆動源としてもよく、電動機や電磁石等を用いるこ
ともできる。
【0018】前記水噴霧手段2及び液化炭酸ガス噴出手
段3は、図2に示すように、筒体1の端板の中央部に水
噴霧手段2が、その周囲に等間隔で4個の液化炭酸ガス
噴出手段3が、それぞれ配置されており、水噴霧手段2
には、例えば、一流体スプレーノズルや二流体スプレー
ノズル等の水をミスト状にして噴霧可能なものが用いら
れている。
【0019】前記水供給経路4は、水貯蔵タンク41,
流量指示調節器42等を備えており、所定流量,所定圧
力の水を水噴霧手段2に供給する。また、水貯蔵タンク
41には、供給する水の圧力を所定圧力に高めるための
圧縮ガスが、圧縮ガス供給源Gから減圧弁43を備えた
加圧経路44を介して導入されている。さらに、水貯蔵
タンク41には、温度計(TI)45が設けられるとと
もに、給水管や水位計等(図示せず)が設けられる。こ
の水供給経路4から水噴霧手段2に供給される水は、前
記熱交換器8で前記気液分離器7で分離した低温炭酸ガ
スにより冷却された後、水噴霧手段2に供給される。
【0020】このように水を冷却してから水噴霧手段2
に供給することにより、雰囲気温度が高い場合でも人工
雪を発生させることが可能となり、ホテル,デパート,
劇場等の常温の室内でも滞空時間の長い薄片状の観賞用
人工雪を提供することができる。
【0021】また、水噴霧手段2から噴霧される水に塗
料等を添加して着色しておくことにより、様々な色彩の
人工雪を発生させることができ、特に、蛍光塗料を用い
るとともに発生した人工雪にブラックライトを照射する
ことにより、独特の幻想的な演出効果を得ることができ
る。
【0022】なお、水道水等、適当な圧力を有する水が
得られる場合には、水貯蔵タンク41や加圧経路44を
省略することができ、流量指示調節器42や温度計45
を設置するだけでもよい。
【0023】前記圧縮ガス供給経路5は、減圧弁51,
流量指示調節器52,圧力計(PI)53等を備えてお
り、圧縮ガス供給源Gからの圧縮ガスを、所定流量,所
定圧力で水噴霧手段2に供給する。圧縮ガスとしては、
圧縮機で昇圧した圧縮空気を用いることもできるが、圧
縮機の設置場所や騒音等を考慮して高圧ボンベに充填さ
れた窒素ガス等を用いることもできる。
【0024】なお、前記水供給経路4の流量指示調節器
42や加圧経路44の減圧弁43、圧縮ガス供給経路5
の減圧弁51、流量指示調節器52等の操作機器類は、
操作性を向上させるため、一つの制御盤14の中にまと
めて収納しておくことができる。
【0025】前記減圧弁43,51や流量指示調節器4
2,52によって水や圧縮ガスの圧力調節及び流量調節
を行うことにより、水噴霧手段2から筒体1内に噴出す
る水の粒径を調整することができ、人工雪の発生量や形
態を変化させることができる。
【0026】液化炭酸ガス供給経路6は、液化炭酸ガス
導出弁61及び蒸発ガス(低温炭酸ガス)導出弁62を
備えた液化炭酸ガス貯槽63からなるもので、装置の運
転開始に先立って蒸発ガス導出弁62を開き、低温炭酸
ガスで液化炭酸ガス供給経路6を加圧し、配管内でのド
ライアイス生成による閉塞を防止した後、液化炭酸ガス
導出弁61を開いて液化炭酸ガスの導出を開始する。液
化炭酸ガス導出弁61から導出された液化炭酸ガスは、
前記気液分離器7に導入されて気液分離され、分離した
液化炭酸ガスが前記液化炭酸ガス噴出手段3に供給さ
れ、分離した低温炭酸ガスは、前記熱交換器8に導入さ
れて水の冷却源となった後、排気管64から排気され
る。すなわち、熱交換器8では、前記水供給経路4の水
と気液分離器7で分離した低温炭酸ガスとが熱交換を行
い、水が、例えば0℃程度にまで冷却される。
【0027】このとき、熱交換器8内で水が凍結して流
路を閉塞することを防止するため、適当な箇所の温度を
測定して熱交換時間や低温炭酸ガスの流量等を調節する
ようにしてもよい。
【0028】前記送風器9は、筒体1の開口部付近に適
当な風速,風量の風を送風するためのもので、開口部付
近の雰囲気湿度や液化炭酸ガスの供給圧力や供給量等の
条件変化によって発生する白煙を霧散させて消滅させ、
白煙による視界の悪化や見映えの低下を防止するととも
に、噴出した人工雪を広範囲に飛散させる作用も有して
いる。
【0029】また、送風器9は、図1に示すように、適
当な支持部材15で支持するようにしてもよいが、図3
に示すように、人工雪噴出用の開口16aを有するケー
シング16内に筒体1と共に収納するようにしてもよ
い。
【0030】上述のような構成の人工雪製造装置は、例
えば、図4に示すように、屋内スキー場の壁面上部に、
筒体1や送風器9を備えたケーシング16を設置すると
ともに、各種操作機器や計器類を収めた制御盤14を壁
面下部や別室に設置して使用することができる。
【0031】上記構成の人工雪製造装置において、筒体
1に全長1m,内径20cmのストレートタイプのもの
を使用し、これを地上から3mの位置に開口を下向きに
して設置するとともに、筒体1の開口から水平距離で
1.2mの位置に送風器9を設置して人工雪製造試験を
行った。水供給経路4からの水は、圧力1.7kgf/
cm2 で毎分1リットルの水を熱交換器8で低温炭酸ガ
スにより0℃に冷却して水噴霧手段2である二流体ノズ
ルに供給し、圧縮ガス供給経路5からの圧縮ガスは、窒
素ガスを3kgf/cm2 の圧力に調節して前記二流体
ノズルに供給した。また、液化炭酸ガス供給経路6から
は、圧力20kgf/cm2 の液化炭酸ガスを毎分1
6.8kgで液化炭酸ガス噴出手段3であるノズルに供
給した。
【0032】その結果、筒体1内で凍結した氷にドライ
アイスが付着した薄片状ではあるが比較的大きい結晶の
雪が得られた。この雪は、滞空時間が長く、ひらひらと
舞い落ちるような状態であり、アトラクション等に好適
な滞空時間の長い観賞用人工雪を得ることができた。
【0033】このとき、温度と湿度との関係で、例えば
湿度が70%以上になると筒体1の開口からの白煙の噴
出が顕著になるが、液化炭酸ガスの供給圧力を20kg
f/cm2 から7〜8kgf/cm2 に低下させること
により、白煙の発生をある程度は防止することができ
た。しかし、液化炭酸ガスの供給圧力を低下させただけ
では完全に白煙を消滅させることはできなかった。
【0034】一方、白煙が発生するような条件下でも、
送風器9から適当な風速の風、例えば、毎秒7.0m程
度の風速で送風することにより、液化炭酸ガスの供給圧
力を下げることなく白煙を略完全に消滅させることがで
き、また、降雪範囲も拡大することができた。
【0035】図5は、白煙防止を図るために、液化炭酸
ガス供給経路6の液化炭酸ガス噴出手段3の手前に圧力
指示調節計(PIC)65及び制御弁66を設け、液化
炭酸ガス噴出手段3から噴出する液化炭酸ガスの圧力を
任意に設定可能にした例を示すものである。
【0036】例えば、屋内のイベントやアトラクション
等で、人工雪製造装置の筒体1を天井部に設置し、開口
を下方に向けて特定の場所に雪を降らせようとする場合
は、水平方向に送風することができず、また、下方に向
けて送風すると、風が雪を落下させる方向に作用するの
で、雪がひらひらと舞い落ちる雰囲気が損なわれる。し
たがって、このようなときには、上述のように液化炭酸
ガス供給経路6に圧力指示調節計65及び制御弁66を
設け、人工雪発生場所の条件に応じて前記圧力指示調節
計65に適当な圧力を設定することにより、白煙の発生
を防止しながら人工雪を発生させることができる。
【0037】図6は、筒体1の外周に同心状に送風口9
1を設けた例を示している。この送風口91は、前記人
工雪製造装置の筒体1の外周に、一端に開口を有する大
径筒体92を適宜なスペーサーを介して同心状に一体的
に配設し、該大径筒体92の開口を筒体1の開口と同方
向に向けたものであって、大径筒体92の他端部には、
送風器9に連通する配管93が接続されている。
【0038】このように人工雪製造装置の筒体1の外周
に送風口91を設けることにより、白煙の発生を防止し
ながら人工雪を発生させることができるとともに、適宜
な支持手段で首振り可能に支持することにより、人工雪
の噴出方向を変化させることができ、各種イベント等で
効果的な人工雪を降らせることができる。
【0039】また、図7に示すように、筒体1に設ける
水噴霧手段2として、適当な圧力を有する水のみを噴霧
するノズル(一流体ノズル)を設け、該ノズルから水の
みを筒体1内に噴霧するとともに、液化炭酸ガス噴出手
段3から液化炭酸ガスを噴出させるようにしても、上記
同様の人工雪を発生させることが可能である。このと
き、水を加圧する手段としては、図7に示すように適当
な加圧ポンプPを用いてもよく、図1と同様の水貯蔵タ
ンクを用いた圧縮ガスによる加圧を採用することができ
る。さらに、水として適度な温度の水が得られる場合
は、熱交換器8を省略することもできる。
【0040】なお、図5乃至図7においては、前記図1
に示した装置と実質的に同一の要素には同一符号を付し
て、その詳細な説明は省略する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の人工雪の
製造装置及び方法によれば、観賞用に適した滞空時間の
長い薄片状のひらひらと舞い落ちるような人工雪を効率
よく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の人工雪製造装置の一例を示す系統図
である。
【図2】 筒体の正面図である。
【図3】 筒体の設置例を示す斜視図である。
【図4】 人工雪製造装置の使用例を示す説明図であ
る。
【図5】 人工雪製造装置の他の形態例を示す要部の系
統図である。
【図6】 人工雪製造装置のさらに他の形態例を示す要
部の系統図である。
【図7】 人工雪製造装置のさらに他の形態例を示す要
部の系統図である。
【符号の説明】
1…筒体、2…水噴霧手段、3…液化炭酸ガス噴出手
段、4…水供給経路、5…圧縮ガス供給経路、6…液化
炭酸ガス供給経路、7…気液分離器、8…熱交換器、9
…送風器、11…打撃式振動器、41…水貯蔵タンク、
42…流量指示調節器、51…減圧弁、52…流量指示
調節器、53…圧力計、63…液化炭酸ガス貯槽、65
…圧力指示調節計、66…制御弁、91…送風口、92
…大径筒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥海 誠 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 鈴木 俊康 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に開口部を有する筒体と、該筒体内
    に水を噴霧する水噴霧手段及び液化炭酸ガスを噴出する
    液化炭酸ガス噴出手段とを備え、噴霧した水を凍結させ
    た人工雪を前記筒体の開口部から噴出する人工雪の製造
    装置であって、液化炭酸ガス供給源と前記液化炭酸ガス
    噴出手段との間に気液分離器を設けるとともに、該気液
    分離器で分離した低温炭酸ガスと、前記水噴霧手段に供
    給する水とを熱交換させて水を冷却する熱交換手段を設
    けたことを特徴とする人工雪の製造装置。
  2. 【請求項2】 一端に開口部を有する筒体と、該筒体内
    に水を噴霧する水噴霧手段及び液化炭酸ガスを噴出する
    液化炭酸ガス噴出手段とを備え、噴霧した水を凍結させ
    た人工雪を前記筒体の開口部から噴出する人工雪の製造
    装置であって、前記筒体の開口部近傍に、送風手段を設
    けたことを特徴とする人工雪の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記水噴霧手段は、水と共に圧縮ガスを
    噴出する二流体ノズルであることを特徴とする請求項1
    又は2記載の人工雪の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記送風手段は、前記筒体の外周に同心
    状に送風口を備えていることを特徴とする請求項2記載
    の人工雪の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記筒体は、胴部側面に打撃式振動器を
    備えていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記
    載の人工雪の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記打撃式振動器は、圧縮ガスを駆動源
    とすることを特徴とする請求項5記載の人工雪の製造装
    置。
  7. 【請求項7】 前記筒体は、その内面に、鏡面加工処
    理,樹脂コーティング処理あるいはニッケル−リン−フ
    ッ素樹脂系の複合メッキ処理が施されていることを特徴
    とする請求項1又は2記載の人工雪の製造装置。
  8. 【請求項8】 一端が開口した筒体内に水噴霧手段によ
    り水を噴霧するとともに、液化炭酸ガス噴出手段により
    液化炭酸ガスを噴出させ、噴出した液化炭酸ガスから生
    成するドライアイスと噴霧した水とを接触させて水を凍
    結させ、かつ、該凍結水とドライアイスとを付着させて
    前記筒体の開口部から噴出させる人工雪の製造方法であ
    って、前記液化炭酸ガス噴出手段へ供給する液化炭酸ガ
    スを気液分離器に導入して気液分離し、分離した液化炭
    酸ガスを液化炭酸ガス噴出手段に供給するとともに、分
    離した低温炭酸ガスを熱交換手段に導入して前記水噴霧
    手段に供給する水を冷却することを特徴とする人工雪の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 一端が開口した筒体内に水噴霧手段によ
    り水を噴霧するとともに、液化炭酸ガス噴出手段により
    液化炭酸ガスを噴出させ、噴出した液化炭酸ガスから生
    成するドライアイスと噴霧した水とを接触させて水を凍
    結させ、かつ、該凍結水とドライアイスとを付着させて
    前記筒体の開口部から噴出させる人工雪の製造方法であ
    って、前記筒体の開口部近傍に送風して噴出する人工雪
    を飛散させるとともに、高湿度時等に開口部付近に発生
    する白煙を除去することを特徴とする人工雪の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記水噴霧手段は、水と共に圧縮ガス
    を噴出する二流体ノズルであることを特徴とする請求項
    8又は9記載の人工雪の製造方法。
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CN102667373A (zh) * 2009-12-16 2012-09-12 阿特拉斯·科普柯空气动力股份有限公司 用于制造人造雪的设备
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