JP2001179138A - 煙霧発生装置とこれを用いた煙霧発生方法、および煙霧発生装置を利用した表現装置と煙霧を用いた表現方法 - Google Patents

煙霧発生装置とこれを用いた煙霧発生方法、および煙霧発生装置を利用した表現装置と煙霧を用いた表現方法

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JP2001179138A
JP2001179138A JP36678799A JP36678799A JP2001179138A JP 2001179138 A JP2001179138 A JP 2001179138A JP 36678799 A JP36678799 A JP 36678799A JP 36678799 A JP36678799 A JP 36678799A JP 2001179138 A JP2001179138 A JP 2001179138A
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spray
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air
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Takashi Ogawara
孝 大河原
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Toshiba Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】災害が発生するおそれがなく、使用時に床など
が結露せずに所要の煙霧を形成できる煙霧発生装置とこ
れを用いた煙霧発生方法、および煙霧を用いた表現装置
と煙霧を用いた表現方法を提供する。 【解決手段】先端4cから加圧液体並びに加圧気体を同
時に噴出させて煙霧を発生させる複数個の噴霧ノズル4
を、各噴霧ノズル4、4の噴出口の延長線が交差するよ
うに角度をもって配置せしめ、各噴霧ノズル4、4から
噴出された噴霧衝突域を形成する如く構成した煙霧発生
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は煙霧発生装置とこれ
を用いた煙霧発生方法、および煙霧を用いた表現装置と
煙霧を用いた表現方法に係わり、特に煙霧を柱状や膜状
に形成し例えば舞台の演出効果として用いられる煙霧
柱、煙霧幕形成に適する煙霧発生装置とこれを用いた煙
霧発生方法、および煙霧を用いた表現装置と煙霧を用い
た表現方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、演劇等の舞台装置においては、演
出効果を向上させる目的で、照明、スポットライト、音
響、煙霧等、種々の形態が採用されている。
【0003】その一つに、舞台上に煙霧発生手段により
煙霧を発生させ、この煙霧に種々の色の照明やスポット
ライトをあてて幻想的な雰囲気を作り出すことで、演出
効果を上げる手法が用いられている。
【0004】この時に使用される煙霧発生手段は、油を
不完全燃焼させた時に生じる煙やドライアイスを水に接
触させた時に生じる靄などがある。
【0005】油を不完全燃焼させた時に生じる煙を使用
する場合には、発生した油煙が高温のヒーターなどに接
触すると火炎となり、火災の危険があり、安全上問題が
ある。
【0006】また、火災の危険がない場合でも、発生し
た油煙には、多くの油の微粒子が浮遊しており、これら
が、床や壁などに付着し、油滴となって床や壁を汚染す
ることになり、掃除に多くの手間がかかることになる。
【0007】さらに、ドライアイスを水に接触させて靄
を発生させる場合には、煙霧発生と共にドライアイスも
昇華し、二酸化炭素ガスが生じることになる。
【0008】二酸化炭素ガスは、空気より重いため、低
い所に流れて溜まり易いので、客席が舞台より低く、す
り鉢状になっている所では、二酸化炭素ガスが客席に溜
まり、窒息事故を起こす危険性がある。
【0009】このため、これらを解決する方策として、
図7に示すように、噴霧ノズル31を用いて水を噴霧す
る方法が考案され、噴霧ノズル31から噴出される高圧
水wに高圧空気aを吹付けて霧を作っているが、霧の粒
子mの粒径が10μm以上と大きいために、この霧が壁
や床に付着し、結露することにより壁や床を濡すため、
大量の煙霧を発生できない欠点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】煙霧発生のために、火
災やガスによる窒息を防止するためには、水を噴霧して
霧を発生させることが有効であるが、霧の結露により、
床や壁が濡れるため、あまり使用されないのが現状であ
る。
【0011】そこで、災害が発生するおそれがなく、使
用時に床などに結露せず所要の煙霧を形成できる煙霧発
生装置とこれを用いた煙霧発生方法、および煙霧を用い
た表現装置と煙霧を用いた表現方法が要望されている。
【0012】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、災害が発生するおそれがなく、使用時に床など
が結露せずに所要の煙霧を形成できる煙霧発生装置とこ
れを用いた煙霧発生方法、および煙霧を用いた表現装置
と煙霧を用いた表現方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本願請求項1の発明は、先端から加圧液体並
びに加圧気体を同時に噴出させて煙霧を発生させる複数
個の噴霧ノズルを、前記各噴霧ノズルの噴出口の延長線
が交差するように角度をもって配置せしめ、前記各噴霧
ノズルから噴出された噴霧衝突域を形成する如く構成し
たことを特徴とする煙霧発生装置であることを要旨とし
ている。
【0014】本願請求項2の発明では、前記各煙霧噴出
ノズルは、中央に設けられた細孔からなる加圧液体噴出
口と、この加圧液体噴出口を囲む如く設けられた加圧気
体噴出口から構成したことを特徴とする請求項1に記載
の煙霧発生装置であることを要旨としている。
【0015】本願請求項3の発明では、前記煙霧衝突域
近傍に冷気噴出部を設け、この冷気噴出部から噴出され
る冷気と前記各ノズルから噴出される煙霧とを混合し、
前記煙霧を微細な氷結状態とすることを特徴とする請求
項1または2に記載の煙霧発生装置であることを要旨と
している。
【0016】本願請求項4の発明では、前記冷気噴出部
は、前記各噴霧ノズルから噴出される煙霧を囲む如く設
けられた環状部材からなり、この環状部材には複数の冷
気噴出口が設けられていることを特徴とする請求項3に
記載の煙霧発生装置であることを要旨としている。
【0017】本願請求項5の発明では、前記各噴霧ノズ
ルの煙霧出口の延長線が交差する角度は、85°〜95
°であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
項に記載の煙霧発生装置であることを要旨としている。
【0018】本願請求項6の発明では、前記複数の噴霧
ノズルは2個からなる噴霧ノズル対であることを特徴と
する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の煙霧発生装
置であることを要旨としている。
【0019】本願請求項7の発明では、前記噴霧ノズル
対を適宜の間隔を有して複数対配置し、前記各噴霧ノズ
ル対から発生させる噴霧により、噴霧柱または噴霧幕を
形成することを特徴とする請求項6に記載の煙霧発生装
置であることを要旨としている。
【0020】本願請求項8の発明は、加圧気体と加圧液
体を85°〜95°の角度で衝突させ、前記加圧液体を
粒状化することを特徴とする煙霧発生方法であることを
要旨としている。
【0021】本願請求項9の発明では、前記加圧気体並
ぶに加圧液体の衝突を、適宜の間隔を有して複数個所で
発生せしめ、柱状または幕状の煙幕を形成することを特
徴とする請求項8に記載の煙霧発生方法であることを要
旨としている。
【0022】本願請求項10の発明では、前記衝突によ
り形成された粒状化液体に低温液体を吹き付け、前記粒
状化液体を氷結状態にすることを特徴とする請求項8ま
たは9に記載の煙霧発生方法であることを要旨としてい
る。
【0023】本願請求項11の発明は、前記請求項1乃
至7のいずれか1項に記載の煙霧発生装置と、この煙霧
発生装置により形成された煙霧に投光する投光手段とを
有することを特徴とする煙霧発生装置を利用した表現方
法であることを要旨としている。
【0024】本願請求項12の発明では、前記投光手段
は、映像を投影する投影機であることを特徴とする請求
項11に記載の煙霧発生装置を利用した表現装置である
ことを要旨としている。
【0025】本願請求項13の発明は、前記請求項8乃
至10のいずれか1項に記載の煙霧発生方法により煙霧
を発生させ、この発生された煙霧に投光することを特徴
とする煙霧を用いた表現方法であることを要旨としてい
る。
【0026】本願請求項14の発明では、前記投光は、
前記煙霧に映像を投影することを特徴とする請求項13
に記載の煙霧を用いた表現方法であることを要旨として
いる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下本発明に係わる煙霧発生装置
の実施形態について図面を参照して説明する。
【0028】図1に示すように、煙霧発生装置1は煙霧
噴出ノズル2を有し、この煙霧噴出ノズル2は煙霧噴出
ノズル本体3と、この煙霧噴出ノズル本体3の一側に設
けられ、高圧空気と、例えば高圧水を同時に噴出して煙
霧を発生させる複数個、例えば一対の噴霧ノズル4、4
を有しており、この一対の噴霧ノズル4、4は中心線の
延長線上で交差し、この交差点に形成されるノズル角が
85〜95°をなすように配置されて形成されている。
【0029】図2に示すように、一側に一対の噴霧ノズ
ル4、4を有する煙霧噴出ノズル本体3の他側には、高
圧空気供給用の高圧空気供給口3aと高圧水供給用の高
圧給水口3bが設けられており、図3に示すように、高
圧空気供給口3aは一対の噴霧ノズル4、4に各々設け
られた高圧空気噴出口4a、4aに連通され、高圧水供
給口3bも同様に各々の高圧水噴出口4b、4bに連通
されている。高圧水噴出口4b、4bはリング形状の高
圧空気噴出口4a、4aにより囲繞されるように配置さ
れており、さらに、この高圧空気噴出口4a、4aおよ
び高圧水噴出口4b、4bは、共に図示しないが、細孔
で形成され、霧が発生しやすくなっている。
【0030】従って、図3に示すように、煙霧噴出ノズ
ル2の噴霧ノズル4、4は空気と水を噴出して水を粒状
化して霧とし、この霧(空気と水)を衝突させ、霧(空
気と水)の衝撃作用により、粒状化した水の粒子が粒径
10μm以下の微細な粒状になるようになっている。
【0031】なお、噴霧ノズル4、4は複数個設ける必
要があるが、必ずしも2個に限られる必要はなく、3個
以上でもよいが、煙霧噴出ノズル本体3に設けられる高
圧空気供給口3a、高圧給水口3bおよび連通路を設け
ることを考慮すれば、2個であることが好ましい。
【0032】さらに、図1に示すように、高圧空気供給
口3aはコンプレッサ用モータ5により駆動される空気
圧縮用コンプレッサ6に接続され、高圧水供給口3bは
ポンプ駆動用モータ7により駆動される給水ポンプ8に
接続されている。
【0033】煙霧噴出ノズル2からの加圧空気と加圧水
の衝突域(煙霧発生域)近傍には、低温の空気(冷気)
を噴出する冷気噴出ノズル9が設けられている。
【0034】この冷気噴出ノズル9は、リング形状をな
すノズル本体9aの内周囲9bに等間隔で多数穿設され
た噴出孔9cを有しており、この噴出孔9cから噴出さ
れる冷気が、煙霧噴出ノズル2により発生し、リング形
状のノズル本体9aの内側を通過する煙霧と混合し、効
率的に煙霧を微細な氷結状態にするようになっている。
【0035】冷気噴出ノズル9はボルテックスチューブ
10に連通されている。このボルテックスチューブ10
は、図4に示すような一般的に用いられているもので、
多数のノズル10aが設けられた旋回室10bと大口径
で長いホットチューブ10cとよりなり、ホットチュー
ブ10cの先端にはバルブ10dを介して暖気排気口1
0eが設けられており、また、旋回室10bのホットチ
ューブ10cと反対側には冷気排気口10fが設けられ
ている。
【0036】この冷気排気口10fを介して、ボルテッ
クスチューブ10は冷気噴出ノズル9と連通されてお
り、また、暖気排気口10eを介して、ボルテックスチ
ューブ10は噴霧ノズル4、4に設けられた凍結防止パ
イプ11に接続されており、さらに、旋回室10bを介
して、ボルテックスチューブ10は空気圧縮用コンプレ
ッサ2に連通されている。
【0037】従って、ボルテックスチューブ10によ
り、空気圧縮用コンプレッサ6からの圧縮空気を利用し
て、得られた暖気を用いて煙霧噴出ノズル2の凍結を防
止し、また、得られた冷気を用いて煙霧を微細な氷結状
態にすることができるようになっている。
【0038】なお、12は噴霧ノズル4、4への高圧水
の流れを制御する水用制御弁、13は噴霧ノズル4、4
への高圧空気の流れを制御する空気用制御弁、14はボ
ルテックスチューブ10への高圧空気の流れを制御する
チューブ空気用制御弁、15は凍結防止パイプ11への
暖気の流れを制御する暖気制御弁である。
【0039】次に本発明に係わる煙霧発生方法について
説明する。
【0040】図1に示すような高圧水用制御弁12およ
び高圧空気用制御弁13を開放し、コンプレッサ用モー
タ5、ポンプ駆動用モータ7を回転させて空気圧縮用コ
ンプレッサ6、給水ポンプ8を作動させる。
【0041】図3に示すように、空気圧縮用コンプレッ
サ6、給水ポンプ8の作動により水(清水)は噴霧ノズ
ル4、4の高圧水噴出口4b、4bの多数の細孔から噴
出されると共に、この清水をリング形状の高圧水噴出口
4b、4bから噴出される高圧空気によりリング状に包
み込むようにして高圧空気を噴出することにより、清水
は噴霧ノズル4、4の先端部4c、4cにおいて、霧状
の微細な粒子となる。この水の微粒子の粒径は、空気圧
や水の圧力を調整しても、数十μmと大きく、10μm
以下にはならない。
【0042】しかし、一対の噴霧ノズル4、4から噴出
した霧状の粒子が衝突すると、衝撃波が発生し、霧は連
続的に噴霧されており、霧の衝突が連続して起こるた
め、連続した衝撃波発生部4dが、一対の噴出ノズル
4、4の中心線の延長線上の交差点付近に形成され、こ
の衝撃波が霧に作用し、霧をさらに細かい粒子に分割
し、粒径10μm以下の霧を発生させる。
【0043】上記のように空気圧縮用コンプレッサ6か
ら供給された高圧空気および給水ポンプ8から供給され
た高圧水は、噴出ノズル4、4により、粒径が数十μm
の水微粒子となり、さらに霧(空気と水)を衝突させる
ことにより、粒径10μm以下の水微粒子を発生させる
ものである。
【0044】高圧水用制御弁12と空気用制御弁13を
適宜制御して、霧(空気と水)の相対湿度を変えること
により、霧の濃度を変えることもできる。
【0045】この粒径10μm以下の水微粒子は、結露
しない微細な霧となり、周囲を水で濡らすことがなく、
視覚効果に優れた煙霧となる。粒径が10μmより大き
いと、水微粒子の重量が増し、空間に漂う時間が短くな
り、大きな煙霧柱または煙霧幕を作ることができない。
【0046】さらに、粒径10μm以下の水微粒子が安
定して発生するようになったら、チューブ空気用制御弁
14を制御して、図4に示すように、旋回室10aを介
して空気圧縮用コンプレッサ6からボルテックスチュー
ブ10に高圧空気を送る。
【0047】旋回室10bに送られた高圧空気は音速ま
たは音速に近い速度でノズル10aに入り、拡大し、そ
の圧力を失う。また、ノズル10aは、空気流が旋回室
10bの周壁に向け、接線方向に噴出するように設けら
れており、噴出した空気は全て、旋回室10bに続くホ
ットチューブ10cに入る。ホットチューブ10cに流
入した空気流は、ホットチューブ10cと暖気排気口1
0eとの間で熱分離が行われる。旋回室10bを介して
対極にあるホットチューブ10cの内径は、冷気排出口
10fの内径よりも常に大きくなっており、旋回空気流
がホットチューブ10cの端にあるバルブ10dに向か
って流れるときに、遠心力の働きで管壁近くに空気を押
しつける。この外側旋回流(自由渦)の空気流は、バル
ブ10dに届く時間まで、ノズル10aの噴出圧力より
少し低い圧力を持つが、大気よりも高い(冷気排気口1
0fの圧力が大気圧と仮定して)圧力を持つ。さらに、
バルブ10dの背後の圧力は、冷気排気口10dよりも
常に高くなる。
【0048】熱い空気と冷たい空気を分離するには、こ
の外側旋回流の空気のー部を逃がすようにする必要があ
り、バルフ10eの開閉によって、どれだけの空気が暖
気排出ロ10eから出ていくかを決め、残りの空気はホ
ットチューブ10cの中心へ押し戻され、旋回しながら
ホットチューブ10cと旋回室10bの中心を内側旋回
流(強制渦)となって通過して、冷気排気ロ10fに向
かって流れる。これらの作用により、圧縮空気は、暖気
と冷気に分離される。
【0049】図1に示すように、圧縮空気から分離され
た冷気は、リング形状をなす冷気噴出ノズル9の多数の
噴出孔9cから噴射され、煙霧噴出ノズル2で発生し、
リング形状のノズル本体9aの内側を通過する煙霧と混
合し、煙霧を微細な氷結状態にし、微細な氷粒として気
流とともに氷結した水粒子部を形成し、白濁した濃霧と
して気流にて拡散され、約20mの丈の高さの煙霧柱、
煙霧幕を作ることができる。白濁した濃霧は、蒸発しに
くく、長時間維持できる煙霧を生成することができる。
【0050】一方、ボルテックスチューブ10にて生成
された暖気は、暖気排気口10eより排出され、暖気制
御弁15を開放することにより供給量を調整した後、暖
気供給パイプ11aを介して、噴霧ノズル4、4に設け
られた凍結防止用パイプ11に供給され、噴霧時および
冷気噴出ノズル9から噴出された冷気によって噴霧ノズ
ル4、4が凍結し、目ずまりが生じるのを防止する。
【0051】微細な霧を氷結状態にするためにボルテッ
クスチューブ10を用いることにより、このボルテック
スチューブ10作動用に煙霧噴出ノズル2用の高圧空気
を利用することが可能となり、従って、冷気を、氷結し
た水粒子を生成するのに用い、暖気を、噴霧ノズル4、
4の凍結防止に用いることができ、さらに、冷凍機やヒ
ータを設ける必要がないので必要な電力を少なくするこ
とができる。
【0052】また、ボルテックスチューブ10を煙霧噴
出ノズル2に近接して設けることができるので、冷気を
送風するための配管の断熱施工が最小限ですみ、噴霧発
生装置1をコンパクト化、簡素化ができる。
【0053】上述のようにして、連続的、安定的に粒径
が10μm以下の微細な氷粒の煙霧を生成することがで
きる。この粒径10μm以下の水微粒子は、結露しない
微細な霧となり、周囲を水で濡らすことがなく、視覚効
果に優れた煙霧となる。粒径が10μmより大きいと、
水微粒子の重量が増し、空間に漂う時間が短くなり、大
きな煙霧柱または煙霧幕を作ることができない。
【0054】なお、上述した実施形態においては、煙霧
噴出ノズルを1個設けた場合について説明したが、煙霧
噴出ノズルを適宜の間隔を有して複数個配設すれば、煙
霧柱または煙霧幕を形成することができ、さらに、各煙
霧噴出ノズルに対応して冷気噴出ノズルを設ければ、煙
霧が微細な氷結状態の煙霧柱または煙霧幕を形成するこ
とができる。また、複数個配設された煙霧噴出ノズルを
多重に配設すれば、多層の煙霧柱または煙霧幕を形成す
ることができ、さらに、各煙霧噴出ノズルに対応して冷
気噴出ノズルを設ければ、多層の煙霧が微細な氷結状態
の煙霧柱または煙霧幕を形成することができる。
【0055】次に煙霧発生装置を利用した表現装置につ
いて説明する。なお、上述した煙霧発生装置と同一部分
には同一符号を付して説明する。
【0056】図6に示すように、煙霧発生装置1を利用
した表現装置21は、煙霧発生装置1に投光手段、例え
ば投影機22を設けたものである。
【0057】煙霧噴出ノズル2と冷気噴出ノズル9は複
数個、水平直線状に配置され、噴霧され氷結された微粒
子のむらが少なくなるようにその間隔は適宜調整され
る。
【0058】なお、各冷気噴出ノズル9は1個のボルテ
ックスチューブ10に接続されている。
【0059】さらに、投影機22は、スクリーン形状に
形成された煙霧幕Sに映像Pが写るように配置されてい
る。
【0060】従って、表現装置21を用いた表現方法
は、最初に、それぞれの煙霧噴出ノズル2に圧縮空気や
水を供給し、さらに、冷気噴出ノズル9に冷気を供給し
て、氷結した微細な粒子部を形成し、噴霧する気流によ
り拡散させ、平面をなすスクリーン形状の煙霧幕Sを形
成する。
【0061】また、氷結した微粒子を拡散する場合、気
流の流速が速すぎると乱流域ができ、形成された煙霧幕
Sの平坦度が乱されるため気流の流速は、煙霧幕Sの平
坦度の乱れを少なくなるように各々流速を調整する。微
細な霧を氷結状態とすることにより、より白濁し、且
つ、蒸発しにくい煙霧を生成することができる。
【0062】次にスクリーン形状の煙霧幕Sの氷結した
粒子部に投影機22から映像または、彩色光を投影する
ことにより、煙霧幕Sの表面に映像Pが投影される。
【0063】以上のようにして、煙霧幕Sと映像Pの相
乗作用により幻想的な演出(表現)効果を出すことがで
きる。
【0064】投光手段は、投影機22に限らず、一般的
な投光機、レーザー光を発光するレーザー発振器、照明
装置、スポットライトなどであってもよい。
【0065】
【実施例】図1に示すような煙霧発生装置を用い、圧縮
空気の供給圧力値および水の水圧値を変え、10μm以
下の霧の発生範囲と発生量を調べた。
【0066】結果を図5に示す。
【0067】空気圧値は3〜7kg/cm、水圧値は
0〜0.5kg/cmが好ましく、両者の圧力が高い
程噴霧量が多いことがわかった。
【0068】
【発明の効果】本発明に係わる煙霧発生装置とこれを用
いた煙霧発生方法、および煙霧発生装置を利用した表現
装置と煙霧を用いた表現方法によれば、災害が発生する
おそれがなく、使用時に床などが結露せずに所要の煙霧
を形成でき、さらに演出効果を向上させることができる
煙霧発生装置とこれを用いた煙霧発生方法、および煙霧
を用いた表現装置と煙霧を用いた表現方法を提供するこ
とができる。
【0069】すなわち、先端から加圧液体並びに加圧気
体を同時に噴出させて煙霧を発生させる複数個の噴霧ノ
ズルを、各噴霧ノズルの噴出口の延長線が交差するよう
に角度をもって配置せしめ、各噴霧ノズルから噴出され
た噴霧衝突域を形成する如く構成した煙霧発生装置であ
るので、水の粒子を粒径10μm以下の微細な粒状に
し、結露しない微細な霧となり、周囲を水で濡らすこと
がなく、視覚効果に優れた煙霧とすることができる。
【0070】また、各煙霧噴出ノズルは、中央に設けら
れた細孔からなる加圧液体噴出口と、この加圧液体噴出
口を囲む如く設けられた加圧気体噴出口から構成したの
で、粒状化した水の粒子が粒径10μm以下の微細な粒
状の霧を容易に発生させることができる。
【0071】また、煙霧衝突域近傍に冷気噴出部を設
け、冷気噴出部から噴出される冷気と各ノズルから噴出
される煙霧とを混合し、煙霧を微細な氷結状態とするの
で、白濁した濃霧として気流にて拡散され、丈の高い煙
霧柱、煙霧幕を作ることができ、さらに白濁した濃霧
は、蒸発しにくく、長時間維持できる煙霧を生成するこ
とができる。
【0072】また、冷気噴出部は、各噴霧ノズルから噴
出される煙霧を囲む如く設けられた環状部材からなり、
環状部材には複数の冷気噴出口が設けられているので、
冷気噴出孔から噴出される冷気が、煙霧噴出ノズルによ
り発生しリング形状のノズル本体の内側を通過する煙霧
と混合し、効率的に煙霧を微細な氷結状態にすることが
できる。
【0073】また、各噴霧ノズルの煙霧出口の延長線が
交差する角度は、85°〜95°であるので、粒状化し
た水の粒子を粒径10μm以下の微細な粒状にし、結露
しない微細な霧となり、周囲を水で濡らすことがなく、
視覚効果に優れた煙霧とすることができる。
【0074】また、複数の噴霧ノズルは2個からなる噴
霧ノズル対であるので、構造が簡単で容易に粒状化で
き、さらに水の粒子は結露しない微細な霧となり、周囲
を水で濡らすことがなく、視覚効果に優れた煙霧とする
ことができる。
【0075】また、噴霧ノズル対を適宜の間隔を有して
複数対配置し、各噴霧ノズル対から発生させる噴霧によ
り、噴霧柱または噴霧幕を形成するので、容易かつ確実
に煙霧柱または煙霧幕を形成することができ、さらに、
各煙霧噴出ノズルに対応して冷気噴出ノズルを設けれ
ば、煙霧が微細な氷結状態の煙霧柱または煙霧幕を形成
することができる。
【0076】また、加圧気体と加圧液体を85°〜95
°の角度で衝突させ、加圧液体を粒状化する煙霧発生方
法であるので、粒状化した水の粒子を確実に粒径10μ
m以下の微細な粒状にし、結露しない微細な霧となり、
周囲を水で濡らすことがなく、視覚効果に優れた煙霧と
することができる。
【0077】また、加圧気体並ぶに加圧液体の衝突を、
適宜の間隔を有して複数個所で発生せしめ、柱状または
幕状の煙幕を形成するので、結露しない微細な霧とな
り、周囲を水で濡らすことがなく、視覚効果に優れた煙
霧柱または煙霧幕が得られる。
【0078】また、衝突により形成された粒状化液体に
低温液体を吹き付け、粒状化液体を氷結状態にするの
で、白濁した濃霧として気流にて拡散され、丈の高い煙
霧柱、煙霧幕を作ることができ、さらに白濁した濃霧
は、蒸発しにくく、長時間維持できる煙霧を生成するこ
とができる。
【0079】また、煙霧発生装置により形成された煙霧
に投光する投光手段とを有するので、煙霧と光を用いる
ことにより、煙霧と光の相乗作用で幻想的な演出(表
現)効果を出すことができる表現装置が得られる。
【0080】また、投光手段は、映像を投影する投影機
であるので、煙霧と映像の相乗作用で幻想的な演出効果
を出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる煙霧発生装置の概念図。
【図2】本発明に係わる煙霧発生装置に用いられる噴霧
ノズルの説明図。
【図3】本発明に係わる煙霧発生装置に用いられる噴霧
ノズルによる噴霧状態を示す説明図。
【図4】本発明に係わる煙霧発生装置に用いられるボル
テックスチューブの説明図。
【図5】本発明に係わる煙霧発生装置を用いた実施例の
試験結果図。
【図6】本発明に係わる煙霧発生装置を利用した表現装
置の概念図。
【図7】従来の噴霧ノズルの説明図。
【符号の説明】
1 煙霧発生装置 2 煙霧噴出ノズル 3 煙霧噴出ノズル本体 3a 高圧空気供給口 3b 高圧給水口 4 噴霧ノズル 4a 高圧空気噴出口 4b 高圧水噴出口 4c 先端部 5 コンプレッサ用モータ 6 空気圧縮用コンプレッサ 7 ポンプ駆動用モータ 8 給水ポンプ 9 冷気噴出ノズル 9a ノズル本体 9b 内周囲 9c 噴出孔 10 ボルテックスチューブ 10a ノズル 10b 旋回室 10cホットチューブ 10d バルブ 10e 暖気排気口 10f 冷気排気口 11 凍結防止パイプ 11a 暖気供給パイプ 12 水用制御弁 13 空気用制御弁 14 チューブ空気用制御弁 15 暖気制御弁 21 表現装置 22 投影機 P 映像 S 煙霧幕

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端から加圧液体並びに加圧気体を同時
    に噴出させて煙霧を発生させる複数個の噴霧ノズルを、
    前記各噴霧ノズルの噴出口の延長線が交差するように角
    度をもって配置せしめ、前記各噴霧ノズルから噴出され
    た噴霧衝突域を形成する如く構成したことを特徴とする
    煙霧発生装置。
  2. 【請求項2】 前記各煙霧噴出ノズルは、中央に設けら
    れた細孔からなる加圧液体噴出口と、この加圧液体噴出
    口を囲む如く設けられた加圧気体噴出口から構成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の煙霧発生装置。
  3. 【請求項3】 前記煙霧衝突域近傍に冷気噴出部を設
    け、この冷気噴出部から噴出される冷気と前記各ノズル
    から噴出される煙霧とを混合し、前記煙霧を微細な氷結
    状態とすることを特徴とする請求項1または2に記載の
    煙霧発生装置。
  4. 【請求項4】 前記冷気噴出部は、前記各噴霧ノズルか
    ら噴出される煙霧を囲む如く設けられた環状部材からな
    り、この環状部材には複数の冷気噴出口が設けられてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の煙霧発生装置。
  5. 【請求項5】 前記各噴霧ノズルの煙霧出口の延長線が
    交差する角度は、85°〜95°であることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれか1項に記載の煙霧発生装
    置。
  6. 【請求項6】 前記複数の噴霧ノズルは2個からなる噴
    霧ノズル対であることを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか1項に記載の煙霧発生装置。
  7. 【請求項7】 前記噴霧ノズル対を適宜の間隔を有して
    複数対配置し、前記各噴霧ノズル対から発生させる噴霧
    により、噴霧柱または噴霧幕を形成することを特徴とす
    る請求項6に記載の煙霧発生装置。
  8. 【請求項8】 加圧気体と加圧液体を85°〜95°の
    角度で衝突させ、前記加圧液体を粒状化することを特徴
    とする煙霧発生方法。
  9. 【請求項9】 前記加圧気体並ぶに加圧液体の衝突を、
    適宜の間隔を有して複数個所で発生せしめ、柱状または
    幕状の煙幕を形成することを特徴とする請求項8に記載
    の煙霧発生方法。
  10. 【請求項10】 前記衝突により形成された粒状化液体
    に低温液体を吹き付け、前記粒状化液体を氷結状態にす
    ることを特徴とする請求項8または9に記載の煙霧発生
    方法。
  11. 【請求項11】 前記請求項1乃至7のいずれか1項に
    記載の煙霧発生装置と、この煙霧発生装置により形成さ
    れた煙霧に投光する投光手段とを有することを特徴とす
    る煙霧発生装置を利用した表現方法。
  12. 【請求項12】 前記投光手段は、映像を投影する投影
    機であることを特徴とする請求項11に記載の煙霧発生
    装置を利用した表現装置。
  13. 【請求項13】 前記請求項8乃至10のいずれか1項
    に記載の煙霧発生方法により煙霧を発生させ、この発生
    された煙霧に投光することを特徴とする煙霧を用いた表
    現方法。
  14. 【請求項14】 前記投光は、前記煙霧に映像を投影す
    ることを特徴とする請求項13に記載の煙霧を用いた表
    現方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101804397B1 (ko) * 2016-06-27 2017-12-05 주식회사 터보이엔지 물 분사장치를 구비한 무대장치봉을 포함하는 무대장치
CN107890888A (zh) * 2017-11-07 2018-04-10 西安智水环境科技有限公司 一种升降式喷淋消霾实验装置
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