JP2000093536A - 消火方法及び消火装置 - Google Patents

消火方法及び消火装置

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JP2000093536A
JP2000093536A JP10270829A JP27082998A JP2000093536A JP 2000093536 A JP2000093536 A JP 2000093536A JP 10270829 A JP10270829 A JP 10270829A JP 27082998 A JP27082998 A JP 27082998A JP 2000093536 A JP2000093536 A JP 2000093536A
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water
fire
fluid
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fire extinguishing
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Tokio Kondo
時生 近藤
Seiji Okubo
精二 大久保
Shintaro Noguchi
真太郎 野口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水を節約して効果的に水損を防止する消火を
可能にし、しかも、連続放水でき、従来の消火銃のよう
な高水圧を必要としない消火を可能にすること。 【解決手段】 二流体ノズル3に空気等の非可燃性の気
体をコンプレッサー1から圧送し、同時に、水等の消火
能力を有する液体をポンプ2から圧送することにより、
霧状の液体7を二流体ノズル3から噴射し、この霧状の
液体7を火炎8に散布して消火を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水損を効果的に防
止することが可能な消火方法及び消火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11を参照して、従来の消火方法を説
明する。図11に示す消火方法は、貯水槽101に蓄え
られている水をポンプ102で汲み上げ、水のみを、ホ
ース103先端のノズル104から噴射して火元に散布
することにより、消火を行う方法である。
【0003】しかし、水のみを散布する従来の消火方法
では、マンション等の室内消火における水損をいかにし
て防止するかが大きな課題となっている。即ち、散布し
た水のうち実際に消火に費やされる水は極く一部である
ため、また、散布した水の顕熱のみが火元の温度を下げ
るのに費やされるため、消火には多量の水が必要であ
り、これが室内の器物破損や、階下への漏水等といった
水損に繋がっていた。
【0004】水損対策のために水を節約した消火方法と
して、空気圧で少量の水を間欠的に打ち出すインパルス
放水銃を用いる方法があるが、これでは連続放水はでき
ない。また、高圧水をノズルから噴射して霧状に放水す
るフォグ銃を用いる方法があるが、これには通常のノズ
ルよりも高い水圧が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の技
術に鑑みてなされたものであり、その課題は、下記事項
(1)〜(3)を解決する消火方法及び消火装置を提供
することである。 (1) 水損を防止するために、少量の水で消火が可能であ
ること。 (2) 従来のインパルス放水銃を用いる消火方法では実現
できなかった、連続放水が可能であること。 (3) 従来のフォグ銃を用いた消火方法のような高水圧で
なくても、消火が可能であること。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は上
記課題を解決する消火方法であり、液体と気体を同時に
二流体ノズルに圧送して霧状の液体を噴射し、この霧状
の液体を散布して消火を行うことを特徴とし、請求項2
に係る発明では、上記の液体と気体は非可燃性であるこ
とを特徴としている。ここで、非可燃性の液体または気
体とは、いかなる温度にても着火点を有しない液体また
は気体を指す。
【0007】請求項3に係る発明は上記課題を解決する
他の消火方法であり、消火能力を有する固体の小片を散
布して消火を行うことを特徴とし、請求項4に係る発明
では、前記小片が氷片とドライアイス(固体炭酸)片の
うち、少なく一方であることを特徴としている。
【0008】請求項5に係る発明は上記課題を解決する
消火装置であり、第1の流体通路手段と、第2の流体通
路手段と、非可燃性の気体を圧縮するコンプレッサー
と、液体源から消火能力を有する液体を圧送するポンプ
と、第1の流体通路手段を介してコンプレッサーに接続
され、第2の流体通路手段を介してポンプに接続され、
前記圧送された液体と圧縮された気体を混合し霧状の液
体を噴射する二流体ノズルを具備することを特徴とし、
請求項6に係る発明では、前記二流体ノズルは外筒と内
筒を含み、内筒は気体導入口と気体噴出孔を備え、外筒
は液体導入口と噴霧口を備え、外筒は気体導入口を除い
て内筒を覆っていることを特徴とし、請求項7に係る発
明では、第1の流体通路手段と第2の流体通路手段の少
なくとも一部は、2つの流体通路が同心に構成された二
流体合体通路手段であることを特徴とし、請求項8に係
る発明では、前記二流体合体通路手段はジョイントを備
え、ジョイントにより長さ方向に分離可能且つ接続可能
にされた複数の部分を有することを特徴とし、請求項9
に係る発明では、前記二流体合体通路手段は先端部で分
岐して前記二流体ノズルの気体導入口と液体導入口に接
続され、また、前記二流体合体通路手段は基端側で分岐
して前記コンプレッサー及びポンプに接続されることを
特徴としている。
【0009】請求項10に係る発明は上記課題を解決す
る他の消火装置であり、流体通路手段と、氷片を製造し
て流体通路手段に圧送する氷片製造及び圧送手段と、流
体通路手段の先端に設けられるノズルを具備することを
特徴とし、請求項11に係る発明では、前記氷片製造及
び圧送手段として、氷塊を備蓄する備蓄手段と、備蓄手
段に備蓄された氷塊を氷片に粉砕する粉砕手段と、粉砕
手段で得られた氷片を前記流体通路手段に圧送する圧送
手段を具備することを特徴とし、請求項12に係る発明
では、前記氷片製造及び圧送手段として、水を圧送する
ポンプと、ポンプで圧送された水を過冷却状態に冷却
し、前記流体通路手段に与える冷却手段を具備すること
を特徴としている。
【0010】請求項13に係る発明は上記課題を解決す
る更に他の消火装置であり、流体通路手段と、ドライア
イス片を製造して流体通路手段に圧送するドライアイス
片製造及び圧送手段と、流体通路手段の先端に設けられ
るノズルを具備することを特徴とし、請求項14に係る
発明では、前記ドライアイス片製造及び圧送手段とし
て、ドライアイス塊を備蓄する備蓄手段と、備蓄手段に
備蓄されたドライアイス塊をドライアイス片に粉砕する
粉砕手段と、粉砕手段で得られた氷片を前記流体通路手
段に圧送する圧送手段を具備することを特徴としてい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
1〜図10に基づいて説明する。
【0012】[第1実施形態例]図1〜図2に基づき、
本発明の第1実施形態例として、液体と気体を用いて霧
状の液体を噴射する消火方法及び消火装置の例を説明す
る。この例では、液体として水を用い、気体として空気
を用いている。水は非可燃性の液体であり、空気は非可
燃性の気体である。ここで、非可燃性の液体または気体
とは、いかなる温度にても着火点を有しない液体または
気体を示す。
【0013】図1に例示する消火装置はコンプレッサー
1と、ポンプ2と、二流体ノズル3と、第1の流体通路
手段であるホース4と、第2の流体通路手段であるホー
ス5からなる。コンプレッサー1の吐出口1aと二流体
ノズル3の流体導入口9がホース4で接続され、ポンプ
2の吐出口2aと二流体ノズル3の流体導入口10がホ
ース5で接続される。11は二流体ノズル3の噴霧口を
示す。
【0014】コンプレッサー1は空気を圧縮し、ホース
4を通して二流体ノズル3に圧送する。ポンプ2は液体
源である貯水槽6に蓄えられている防火用水を汲み上げ
て加圧し、ホース5を通して二流体ノズル3に圧送す
る。二流体ノズル3はこれら同時に送られてきた加圧水
と圧縮空気を混合し、一緒に噴出する。
【0015】二流体ノズル3から噴射される水7を消火
に用い、火元の火炎8に散布する。このような消火装置
及び消火方法により、下記の作用効果が得られる。 (1) 加圧水と圧縮空気を二流体ノズル3で混合して一緒
に噴出するので、水7は霧状となって噴射される。水7
が霧状であることにより、水粒子が細かく、火炎8との
熱交換が容易となる。従って、消火には水の顕熱に加え
て、蒸発潜熱が効果的に費やされることになり、従来の
水のみを用いる消火方法に比べ、少量の水で火炎8の温
度を効果的に下げ消火を行うことができる。 (2) 加圧水と圧縮空気が二流体ノズル3で混合して一緒
に噴出するので、霧状の水7の勢いが強く、遠方の火元
まで確実に到達させることができる。従って、従来の水
のみを用いる消火方法に比べ、少量の水で消火を行うこ
とができる。 (3) また、加圧水と圧縮空気を二流体ノズル3で混合し
て一緒に噴出することから、空気が勢い良く噴射し、火
炎8を効果的に吹き消す。これにより、従来の水のみを
用いる消火方法に比べ、より少量の水で消火を行うこと
ができる。 (4) 更に、加圧水と圧縮空気を二流体ノズル3で混合し
て一緒に噴出するので、従来のフォグ銃を用いる消火方
法に比べ、高い水圧を必要とすることなく、霧状の水7
を噴射することができる。 (5) 更にまた、加圧水と圧縮空気二流体ノズル3でを混
合して噴射することから、従来のインパルス放水銃を用
いる消火方法では行えなかった連続放水が可能である。 (6) 従って、水を節約して効果的に水損を防止する消火
が可能であり、しかも、連続放水ができ、且つ、フォグ
銃を用いた消火方法のような高水圧を必要としない消火
が可能である。 (7) 以上を要するに、水等の消火能力を有する非可燃性
の液体と空気等の非可燃性の圧縮気体とを同時に二流体
ノズルに通して霧状の液体を噴射し、この霧状の液体を
散布して消火を行うことにより、少量の液体で効果的に
消火を行うことができるので、水損を防止できる。
【0016】次に、或る同一の火炎に対して、図1に示
した消火方法を適用した消火実験と、従来のフォグ銃を
用いた消火方法による消火実験を行ったので、その結果
を表1及び図2を参照して説明する。ここで、表1は試
験条件と実験結果を示し、比較例1〜比較例2は従来の
フォグ銃を用いた場合の2つの試験条件とそれぞれの実
験結果を表し、実験例1〜実験例7は図1に示した消火
方法を適用した場合の7つの試験条件とそれぞれの実験
結果を表している。図2は消火開始から鎮火までの経過
時間と延べ放水量との関係を、表1中の実験例1と比較
例2それぞれについて示している。
【0017】
【表1】
【0018】従来のフォグ銃を用いた場合は、表1中の
比較例1〜2から判るように、毎分184リットルと多
大な放水量が必要であり(比較例2参照)、それ以下、
例えば毎分40リットル位の小さな放水量では消火不可
能であった(比較例1参照)。
【0019】これに対し、図1に示した消火方法の場合
は、表1の実験例1〜7から判るように、毎分20リッ
トル程度と極めて少ない放水量では圧縮空気量が多くて
も消火不可能であったが(実験例3参照)、毎分40リ
ットル程度の放水量があれば、或る程度の圧縮空気量を
与えることにより、十分消火することができた(実験例
1、2、4〜7参照)。なお、水量が毎分40リットル
の実験例1、2の場合、霧状の水の粒径は120μm程
度であった。実験例6、7の場合は毎分60リットル程
度の水量で消火ができたが、水量が毎分40リットルの
場合(実験例1、2)に比べて目立った優位性は認めら
れなかった。このことより、消火に適する水量は毎分4
0リットル程度であると考えられる。
【0020】以上より、図1に示した消火方法を適用す
る場合は、圧縮空気量と水量の関係(気水比)を調整す
ることにより、少ない水量で効果的に消火できることが
判る。
【0021】上述した消火方法及び消火装置は、少量の
水で効果的に消火を行えるので、その消火対象はマンシ
ョンの室内の他、各種事務所、トンネル、各種防災避難
所(公園、学校、公民館等)、立体駐車場、各種化学プ
ラント、多くの人が集合する場所(ドーム式野球場
等)、森林、船舶、飛行機、飛行場などがある。
【0022】例えば、マンションの室内、各種事務所、
トンネル等に、コンプレッサー1、ポンプ2、二流体ノ
ズル3及びホース4、5を固定設備として設置し、二流
体ノズル3を天井や壁等に配置して、スプリンクラーの
代わりに使用することができる。
【0023】また、防災避難所等では、コンプレッサー
1、ポンプ2、二流体ノズル3及びホース4、5を固定
設備として設置し、例えば二流体ノズル3を複数並べて
ウォータスクリーンを形成することができる。
【0024】液体としては水に限ることなく、海水など
種々の消火能力を有する液体を用いることができる。ま
た、気体も空気に限ることなく、炭酸ガスや窒素ガス等
の非可燃性など、種々の気体を用いることができる。更
に、消火装置が可搬設備である場合は流体通路手段とし
てホース4、5を用いるのがフレキシブル性の点で都合
良いことが多いが、固定設備の場合は流体通路手段の一
部または全部に、ホース4、5に代えて、パイプを使用
することができる。なお、液体と気体は消火対象によっ
ては必ずしもいかなる温度にても着火点を有しないとい
う非可燃性流体である必要はなく、消火対象の温度があ
まり高くないことが分かっている場合にはその温度にて
着火点を有しない流体であれば良い。
【0025】[第2実施形態例]図3〜図6に基づき、
本発明の第2実施形態例として、水と圧縮空気を用いて
霧状の水を噴射する消火装置の他の構成例を説明する。
【0026】図3に示す消火装置はコンプレッサー1
と、ポンプ2と、二流体ノズル3と、ホース4、5と、
二流体合体通路手段12としての二重ホースからなる。
なお、9と10は二流体ノズル3の流体導入口、11は
二流体ノズル3の噴霧口である。
【0027】コンプレッサー1は空気を圧縮し、ホース
4及び二重ホース12を通して二流体ノズル3に圧送す
る。ポンプ2は消火水槽等の貯水槽6に蓄えられている
水を汲み上げ、ホース5及び二重ホース12を通して二
流体ノズル3に圧送する。二流体ノズル3は送られてき
た加圧水と圧縮空気を混合して霧状の水7を噴射する。
二流体ノズル3から噴射される水7を消火に用い、火元
の火炎に散布する。
【0028】二流体ノズル3の構造の一例として、二流
体ノズル3は外筒と内筒を含み、内筒は空気等の気体を
導入する流体導入口(気体導入口)9と気体噴出孔(図
示省略)を備え、外筒は水等の液体を導入する流体導入
口(液体導入口)10と噴霧口11を備え、外筒は内筒
をそれの流体導入口(気体導入口)9を除いて覆ってい
るものを挙げることができ、この場合は、流体導入口9
に気体が圧送され、流体導入口10に液体が圧送され、
噴霧口11から霧状の液体が噴射される。
【0029】上述した二流体ノズル3の構造はあくまで
も一例に過ぎず、流体導入口9に液体が圧送され、流体
導入口10に気体が圧送され、噴霧口11から霧状の液
体が噴射される等、同時に圧送されてきた液体と気体を
混合して霧状の液体を噴射するものであれば良く、その
構造は何でも良い。
【0030】二重ホース12は図4に示すように、主と
して、径の異なる外側ホース13と内側ホース14を同
心円状の断面を持つように二重にしたものである。この
二重ホース12に2種類の流体を流すことにより、見か
け上、1本のホースを用いて二流体ノズル3で消火活動
を行うことができる。例えば、圧縮空気は外側ホース1
3と内側ホース14との間を通して送給し、水は内側ホ
ース14内を通して送給する。あるいは、水を外側ホー
ス13と内側ホース14との間を通して送給し、圧縮空
気を内側ホース14内を通して送給する。
【0031】このような二重ホース12を、コンプレッ
サー1及びポンプ2と二流体ノズル3とを接続する流体
通路の少なくとも一部に用いることにより、消火活動時
のホースの取扱いが容易になる。
【0032】また本例では、コンプレッサー1及びポン
プ2と二重ホース12との接続を簡単に行えるように、
図3に示すように、二重ホース12の基端部15で外側
ホース13と内側ホース14を分岐させてある。同様
に、二流体ノズル3と二重ホース12との接続を簡単に
行えるように、二重ホース12の先端部16でも外側ホ
ース13と内側ホース14を分岐させてある。
【0033】二重ホース12の基端部15では、図5
(a)に示すように、外側ホース13の基端を徐々に細
くし、そこに、金属等剛体の高い材料で形成した接続器
具15aを取り付けてある。一方、内側ホース14の基
端を外側ホース13の側面を貫いて引き出し、そこに、
金属等剛体の高い材料で形成した接続器具15bを取り
付けてある。接続器具15aはホース4を介して又は直
接コンプレッサー1に(あるいは、ホース5を介して又
は直接ポンプ2に)接続され、接続器具15bはホース
5を介して又は直接ポンプ2に(あるいは、ホース4を
介して又は直接コンプレッサー1に)接続される。
【0034】同様に、二重ホース12の先端部16で
は、図5(b)に示すように、外側ホース13の先端を
徐々に細くし、そこに、金属等剛体の高い材料で形成し
た接続器具16aを取り付けてある。一方、内側ホース
14の先端を外側ホース13の側面を貫いて引き出し、
そこに、金属等剛体の高い材料で形成した接続器具16
bを取り付けてある。接続器具16aは二流体ノズル3
の流体導入口9(あるいは流体導入口10)に直接又は
適宜なホースを介して接続され、接続器具16bは二流
体ノズル3の液体導入口10(あるいは液体導入口9)
に直接又は適宜なホースを介して接続される。
【0035】更に本例では、図3に示すように、1本の
二重ホース12を先端側と基端側の各部分(以下、それ
ぞれ先端側二重ホース、基端側二重ホースと呼ぶ)12
a、12bに簡単に長さ方向に分離でき、且つ、先端側
二重ホース12aと基端側二重ホース12bを長さ方向
に繋いで簡単に1本の二重ホース12にできるように、
二重ホース12の基端寄りにジョイント17を備えてい
る。これにより、二重ホース12の取扱いが容易にな
る。
【0036】ジョイント17は図6(a)(b)(c)
に例示するように、二重筒状の挿入部18と受け部19
からなる。この例では、挿入部18を先端側二重ホース
12aの基端に、受け部19を基端側二重ホース12b
の先端に設けてあるが、逆に設けても良い。
【0037】挿入部18は主として、外筒18aと内筒
18bからなる。挿入部18の構造の一例を示すと、外
筒18aの先端は先端側二重ホース12aの外側ホース
13に、内筒18bの先端は先端側二重ホース12aの
内側ホース14に予め接続されている。外筒18aの外
周には、基端から離れるに従って徐々に高くなり途中で
急激に低くなる形状の爪18cを適宜数形成してある。
外筒18aと内筒18bの間にはリブ18dを設け、リ
ブ18dにより内筒18bを外筒18a内に支持しその
位置を固定している。例えば、内筒18b内に水(ある
いは空気)が流され、外筒18aと内筒18bの間に空
気(あるいは水)が流される。
【0038】受け部19は主として、外筒19aと内筒
19bからなる。受け部19の構造の一例を示すと、外
筒19aの基端は基端側二重ホース12bの外側ホース
13に、内筒19bの基端は基端側二重ホース12bの
内側ホース14に予め接続してある。外筒19aの先端
部の口径は挿入部18の外筒18aを丁度受け入れこと
ができる大きさであり、基端部よりも大きい。同様に、
内筒19bの先端部の口径は挿入部18の内筒18bを
丁度受け入れことができる大きさであり、基端部よりも
大きい。例えば、内筒19b内に水(あるいは空気)が
流され、外筒19aと内筒19bの間に空気(あるいは
水)が流される。
【0039】外筒19a及び内筒19bの先端部の内周
には水や空気等の流体の漏れ防止のため、Oリングパッ
キン19eを取り付けてある。また、外筒19aと内筒
19bの間にはリブ19dを設け、リブ19dにより内
筒19bを外筒19a内に支持しその位置を固定してい
る。
【0040】受け部19の外筒19aの周囲には、挿入
部18の爪18cを受け入れる爪受入穴19cを、爪1
8cの位置に対応して適宜数形成してある。更に、外筒
19aの外周に、爪18cと爪受入穴19cとの係合を
解除するためのリング19fを、軸方向移動可能に装着
してある。
【0041】従って、挿入部18を受け部19に押し込
むと、挿入部18の外筒18a及び内筒18bが受け部
19の外筒19a内及び内筒18b内に嵌まり、先端側
二重ホース12aと基端側二重ホース12bが接続さ
れ、ワンタッチで1本の二重ホース12になる。その
際、挿入部18の爪18cが受け部19の爪受入穴19
c内に嵌まり、先端側二重ホース12aと基端側二重ホ
ース12bの接続状態が保持される。また、Oリングパ
ッキン19eが挿入部18の外筒18aと受け部19の
外筒19a間、及び、挿入部18の内筒18bと受け部
19の内筒18b間の水や空気の漏れを防止する。
【0042】一方、リング19fを爪受入穴19cの上
に位置させると、爪18cが押されて爪受入穴19cか
ら抜けるので、挿入部18を受け部19から引き出すこ
とができる。つまり、先端側二重ホース12aと基端側
二重ホース12bの接続状態が解除され、1本の二重ホ
ース12が先端側二重ホース12aと基端側二重ホース
12bに分離される。
【0043】本例では上述したように二流体合体手段と
して二重ホース12を用いが、これはあくまでも一例に
過ぎない。例えば、2つのホース4、5を並べて束ねた
もののように、2つの流体通路を同心以外で並列に構成
した二流体合体手段であっても良く、この場合、ジョイ
ントは同心構成でなく、例えば流体通路毎のジョイント
を並列に配置して一体化したものを用いることができ
る。
【0044】[第3実施形態例]図7に基づき、本発明
の第3実施形態例として、消火能力を有する固体の小片
として、氷の小片を噴射して消火を行う方法及び装置の
例を説明する。
【0045】図7に示す消火装置は、氷片製造及び圧送
装置20と、ノズル21と、流体通路手段としてのホー
ス22からなる。氷片製造及び圧送装置20は微細な氷
片を製造してホース22に圧送する。ノズル21はホー
ス22の先端に設けられており、圧送されてきた氷片2
3を噴射する。このノズル21から噴射される微細な氷
片23を火元の火炎8に散布して消火を行う。
【0046】このような消火方法及び消火装置により、
下記の作用効果が得られる。 (1) 氷片23は微細であるから、火炎8との熱交換が容
易に行われる。つまり、氷片23が溶けた後の水の顕熱
及び蒸発潜熱に加えて、氷片23が溶ける際の溶解潜熱
も火元の温度を下げるために費やされる。従って、従来
の水のみを用いる消火方法に比べ、少量の水(少量の氷
片23)で火炎8の温度を効果的に下げ消火を行うこと
ができる。 (2) また、ノズル21から氷片23を噴射すれば良いの
で、従来のフォグ銃を用いる消火方法に比べ、高い水圧
を必要とすることなく、氷片23を噴射することができ
る。 (3) 更に、ノズル21から氷片23を噴射すれば良いの
で、従来のインパルス放水銃を用いる消火方法では行え
なかった連続放水が可能である。 (4) 従って、水を節約して効果的に水損を防止する消火
が可能であり、しかも、連続放水ができ、且つ、フォグ
銃を用いた消火方法のような高水圧を必要としない消火
が可能である。 (5) 以上を要するに、氷の小片等、消火能力を有する固
体の小片を散布して消火を行うことにより、少量の液体
で効果的に消火を行うことができるので、水損を防止で
きる。
【0047】消火に用いる氷片23としては、予め備蓄
してある大きな氷塊を切削等で粉砕して用いても良く、
または、消火現場で水を凍結させて作っても良い。言い
換えれば、氷片製造及び圧送装置20の構成は、予め備
蓄した氷塊を切削して微細な氷片23を製造するもの、
あるいは、消火現場で水を凍結させて微細な氷片23を
製造するものいずれでも良い。
【0048】[第4実施形態例]図8に基づき、本発明
の第4実施形態例として、消火能力を有する固体の小片
としてドライアイス(固体炭酸)の小片を噴射して消火
を行う方法及び装置の例を説明する。
【0049】図8に示す消火装置は、ドライアイス片製
造及び圧送装置24とノズル21とホース22からな
る。ドライアイス片製造及び圧送装置24は微細なドラ
イアイス片を製造してホース22に圧送する。ノズル2
1はホース22の先端に設けられており、圧送されてき
たドライアイス片25を噴射する。このノズル21から
噴射される微細なドライアイス片25を火元の火炎8に
散布して消火を行う。このような消火方法及び消火装置
により、下記の作用効果が得られる。 (1) ドライアイス片25は微細であるから、火炎8との
熱交換が容易に行われる。また、ドライアイス片25は
潜熱が大きく、火元の温度を効果的に下げる。従って、
少量のドライアイス片25で消火を行うことができる。
従来の水のみを用いる消火方法に比べ、少量の水(少量
の氷片23)で火炎8の温度を効果的に下げ消火を行う
ことができる。 (2) ドライアイス片25は消火時に昇華し、液体になら
ない。従って、水損は生じない。 (3) また、ノズル21からドライアイス片25を噴射す
れば良いので、従来のフォグ銃を用いる消火方法に比
べ、高い水圧を必要とすることなく、ドライアイス片2
5を噴射することができる。 (4) 更に、ノズル21からドライアイス片25を噴射す
れば良いので、従来のインパルス放水銃を用いる消火方
法では行えなかった連続放水が可能である。 (5) 従って、水を使用せず水損が生じない消火が可能で
あり、しかも、連続放水ができ、且つ、フォグ銃を用い
た消火方法のような高水圧を必要としない消火が可能で
ある。 (6) 以上を要するに、ドライアイス片を散布して消火を
行うことにより、水損を生じさせることなく効果的に消
火を行うことができるので、
【0050】消火に用いるドライアイス片25として
は、予め備蓄してあるドライアイスの大きな塊を切削等
で粉砕して用いても良く、または、消火現場で炭酸ガス
から作っても良い。言い換えれば、ドライアイス片製造
及び圧送装置24の構成は、予め備蓄したドライアイス
の塊を切削して微細なドライアイス片25を製造するも
の、あるいは、消火現場で炭酸ガスから微細なドライア
イス片25を製造するものいずれでも良い。
【0051】[第5実施形態例]図9に基づき、本発明
の第5実施形態例として、予め備蓄してある氷塊を切削
して氷片を作り、これを噴射する消火装置の例を説明す
る。
【0052】図9に示す消火装置は、図7に示した氷片
製造及び圧送装置20として、備蓄槽26と、粉砕手段
としての砕氷機27と、ホース22に氷片23を圧送す
る圧送装置28を備える。この氷片製造及び圧送装置2
0は例えば、消防車に搭載される。ノズル21は、圧送
装置28に接続されるホース22の先端に設けられる。
【0053】備蓄槽26の内部空間は下端部がすぼまっ
た円筒状をなし、下端部は開放しているが、上端部は蓋
26aにより開閉可能となっている。備蓄槽26の内部
下方には円形の受け板26bを設けてあり、この上に氷
塊29を載せて貯蔵する。備蓄槽26は適宜な冷却手段
(図示省略)を有しており、氷塊29の貯蔵に際し必要
に応じて氷塊29を冷却する。
【0054】砕氷機27は受け板26bに固定して設け
たカッタ27aと、備蓄槽26内に蓋26aを貫通して
回転可能且つ上下移動可能に設けた軸27bと、軸27
bの下端に固定して設けた押え板27cと、軸27bを
回転させながら徐々に上下移動させる駆動装置27dか
らなる。押え板27cの下面には爪(図示省略)を設け
てある。駆動装置27dはモータ27eと、モータ27
eに設けたプーリ27fと、軸27bに設けたプーリ2
7gと、プーリ27f、27g間に掛け渡したベルト2
7hからなる。モータ27eの一方向の回転により軸2
7bが回転しながら長さ方向下方へ徐々に移動し、逆方
向の回転により軸27bが回転しながら長さ方向上方へ
徐々に移動する。軸27bの回転に伴う上下移動は、送
りネジ機構、バネ機構等によって達成される。
【0055】従って、備蓄槽26に氷塊29を貯蔵した
状態で、モータ27eを一方向に回転すると、押え板2
7cが回転しながら徐々に下方へ移動し、氷塊29に達
したところで爪が氷塊29に食い込み、氷塊29を受け
板26b上で回転させる。この回転により、カッタ27
aが氷塊29を切削して微細な氷片23を作る。氷片2
3は備蓄槽26の下端部開口より落下する。
【0056】氷塊29が無くなったりして、新たな氷塊
を貯蔵する場合は、モータ27eを逆回転させて押え板
27cを上昇させ、蓋26aを外して受け板26b上に
新たな氷塊を載せ、蓋26aを装着する。
【0057】圧送装置28は筒体28aと、筒体28a
内に設けたファン28bからなる。筒体28aの基端は
開放しており、ファン28bよりも先端側の側面にて備
蓄槽26の下端部開口と連通している。筒体28aの先
端はホース22に接続される。ファン28bは基端開口
より空気を吸い込んでホース22に強く送り出すように
回転するものであり、この空気流が、備蓄槽26の下端
部開口より落下してきた氷片23をホース22内に輸送
する。
【0058】このように圧送装置28で氷片23をホー
ス22中に空気輸送することにより、ホース先端のノズ
ル21から氷片23が噴射される。
【0059】従って、消防士30はノズル21を持ち、
火炎8に向けて氷片23を放出することにより、消火を
行うことができる。また、氷片23と一緒にノズル22
から空気が勢い良く噴射し、火炎8を効果的に吹き消
す。これにより、従来の消火方法に比べ、より少量の水
で消火を行うことができる。
【0060】[ドライアイス片製造及び圧送装置]次
に、図9に示す消火装置において、備蓄槽26にドライ
アイスの塊を備蓄すれば、氷片製造及び圧送装置20は
そのまま、図8に示したドライアイス片製造及び圧送装
置24になる。
【0061】つまり、備蓄槽26にドライアイス塊を貯
蔵した状態で、モータ27eを一方向に回転すると、砕
氷機27の押え板27cが回転しながら徐々に下方へ移
動し、ドライアイス塊に達したところで爪がドライアイ
ス塊に食い込み、受け板26b上で回転させる。この回
転により、カッタ27aがドライアイス塊を切削して微
細なドライアイス片(図9の符号25参照)を作る。ド
ライアイス片は備蓄槽26の下端部開口より圧送装置2
8の筒体28a内に落下する。落下してきたドライアイ
ス片は、ファン28bによる空気流でホース22内に輸
送され、先端のノズル21から噴射される。従って、消
防士等がノズル21を持ち、火炎8に向けてドライアイ
ス片を放出することにより、消火を行うことができる。
【0062】図9では、氷片製造及び圧送装置20に
も、ドライアイス片製造及び圧送装置24にも粉砕手段
として上記砕氷機27が用いられているが、これはあく
までも一例であり、砕氷機27の他に、氷塊29やドラ
イアイス塊の粉砕に普通の破砕装置(アイスクラッシャ
ー型)などを用いてをも良い。
【0063】[第6実施形態例]図10に基づき、本発
明の第6実施形態例として、消火現場で水を凍結させて
氷片を作り、これを噴射する消火装置の例を説明する。
【0064】図10に示す消火装置は、図7に示した氷
片製造及び圧送装置20として、ポンプ31と冷却器3
2を備える。この氷片製造及び圧送装置20は例えば、
消防車に搭載される。ノズル21は、冷却器32に接続
されるホース22の先端に設けられる。
【0065】ポンプ31は適宜な水源から水を汲み上
げ、冷却器32に圧送する。冷却器32はポンプ31か
ら圧送されてくる水を過冷却状態に冷却し、ホース22
に与える。過冷却状態の水は、ポンプ31で加えられた
圧力により、ホース22を通してノズル21に至り、ノ
ズル21から噴射する。
【0066】過冷却状態の水がノズル21から噴射され
て大気圧に開放されると、その一部が噴射直後に凍結
し、氷片23となる。この氷片23は残りの水と混合し
ており、シャーベット状の氷片となっている。
【0067】従って、消防士等がノズル21を持ち、火
炎8に向けてシャーベット状の氷片23を放出すること
により、消火を行うことができる。
【0068】上述した第2〜第6実施形態例の各種消火
方法及び消火装置も、水損を効果的に防止して消火を行
えるので、その消火対象はマンションの室内の他、各種
事務所、トンネル、各種防災避難所(公園、学校、公民
館等)、立体駐車場、各種化学プラント、多くの人が集
合する場所(ドーム式野球場等)、森林、船舶、飛行
機、飛行場などがある。
【0069】消火能力を有する固体片としては氷片23
やドライアイス片25に限ることなく、種々の固体片を
用いることができる。また、第5実施形態例では氷片2
3の輸送に空気を用いたが、これも空気に限ることな
く、炭酸ガス、窒素ガス等、種々の非可燃性の気体を用
いることができる。
【0070】
【発明の効果】請求項1に係る発明の消火方法は、液体
と気体を同時に二流体ノズルに圧送して霧状の液体を噴
射し、この霧状の液体を散布して消火を行うので、火炎
との熱交換が容易となり、液体の顕熱に加えて、蒸発潜
熱が消火に費やされる。従って、従来の水のみを用いる
消火方法に比べ、少量の液体で火炎の温度を効果的に下
げ消火を行うことができる。また、液体と圧縮気体を二
流体ノズルで混合して一緒に噴出するので、霧状の液体
の勢いが強く、遠方の火元まで確実に到達させることが
できる。更に、気体が二流体ノズルから勢い良く噴射
し、火炎を効果的に吹き消す。液体と気体が二流体ノズ
ルで混合して一緒に噴出するので、従来のフォグ銃を用
いる消火方法に比べ、高い水圧を必要とすることなく、
霧状の液体を噴射することができる。更にまた、液体と
気体を二流体ノズルで混合して噴射することから、従来
のインパルス放水銃を用いる消火方法では行えなかった
連続放水が可能である。従って、水を節約して効果的に
水損を防止する消火が可能であり、しかも、連続放水が
でき、且つ、フォグ銃を用いた消火方法のような高水圧
を必要としない消火が可能である。
【0071】請求項2に係る発明の消火方法は、上記の
液体と気体が非可燃性であるので、いかなる温度におい
ても着火点を有さず、火炎の温度が高くても消火を行う
ことができる。
【0072】請求項3に係る発明の消火方法は、消火能
力を有する固体の小片を散布して消火を行うので、火炎
との熱交換が容易に行われ、固体片が溶けた後の顕熱及
び蒸発潜熱に加えて、固体片が溶ける際の溶解潜熱も火
元の温度を下げるために費やされる。また、ノズルから
固体片を噴射すれば良いので、従来のフォグ銃を用いる
消火方法に比べ、高い水圧を必要とすることなく、固体
片を噴射することができる。同じく、ノズルから固体片
を噴射すれば良いので、従来のインパルス放水銃を用い
る消火方法では行えなかった連続放水が可能である。従
って、水を節約して効果的に水損を防止する消火が可能
であり、しかも、連続放水ができ、且つ、フォグ銃を用
いた消火方法のような高水圧を必要としない消火が可能
である。
【0073】請求項4に係る発明の消火方法では、消火
能力を有する固体片が氷片とドライアイス片のうち、少
なく一方であるから、氷片の場合は入手あるいは製造が
極めて容易であり、ドライアイス片の場合は消火時に昇
華し水損が全く生じない。
【0074】請求項5に係る発明の消火装置は、第1の
流体通路手段と、第2の流体通路手段と、非可燃性の気
体を圧縮するコンプレッサーと、液体源から消火能力を
有する液体を圧送するポンプと、第1の流体通路手段を
介してコンプレッサーに接続され、第2の流体通路手段
を介してポンプに接続され、前記圧送された液体と圧縮
された気体を混合して霧状の液体を噴射する二流体ノズ
ルを具備するので、請求項1に係る発明の消火方法を簡
単に実現することができる。
【0075】請求項6に係る発明の消火装置では、二流
体ノズルは外筒と内筒を含み、内筒は気体導入口と気体
噴出孔を備え、外筒は液体導入口と噴霧口を備え、外筒
は気体導入口を除いて内筒を覆っているので、液体導入
口に圧送されてきた液体と気体導入口と圧送されてきた
気体を混合して霧状の液体を噴射することができる。
【0076】請求項7に係る発明の消火装置では、第1
の流体通路手段と第2の流体通路手段の少なくとも一部
が2つの流体通路が同心に構成された二流体合体通路手
段であるので、消火活動時の流体通路手段の取扱いが容
易になる。
【0077】請求項8に係る発明の消火装置では、二流
体合体通路手段はジョイントを備え、ジョイントにより
長さ方向に分離可能且つ接続可能にされた複数の部分を
有するので、二流体合体通路手段の取扱いが容易であ
る。
【0078】請求項9に係る発明の消火装置では、二流
体合体通路手段は先端部で分岐して前記二流体ノズルの
気体導入口と液体導入口に接続され、また、前記二流体
合体通路手段は基端側で分岐して前記コンプレッサー及
びポンプに接続されるので、二流体ノズルと二流体合体
通路手段との接続、並びに、二流体合体通路手段とコン
プレッサー及びポンプとの接続を簡単に行うことができ
る。
【0079】請求項10に係る発明の消火装置は、流体
通路手段と、氷片を製造して流体通路手段に圧送する氷
片製造及び圧送手段と、流体通路手段の先端に設けられ
るノズルを具備するので、請求項3または4に係る発明
の消火方法を簡単に実現することができる。
【0080】請求項11に係る発明の消火装置では、氷
片製造及び圧送手段として、氷塊を備蓄する備蓄手段
と、備蓄手段に備蓄された氷塊を氷片に粉砕する粉砕手
段と、粉砕手段で得られた氷片を前記流体通路手段に圧
送する圧送手段を具備するので、予め備蓄した氷塊から
簡単に氷片を製造しノズルに圧送することができる。
【0081】請求項12に係る発明の消火装置では、氷
片製造及び圧送手段として、水を圧送するポンプと、ポ
ンプで圧送された水を過冷却状態に冷却し、前記流体通
路手段に与える冷却手段を具備するので、消火現場で水
から簡単に氷片を製造しノズルに圧送することができ
る。
【0082】請求項13に係る発明の消火装置は、流体
通路手段と、ドライアイス片を製造して流体通路手段に
圧送するドライアイス片製造及び圧送手段と、流体通路
手段の先端に設けられるノズルを具備するので、請求項
3または4に係る発明の消火方法を簡単に実現すること
ができる。
【0083】請求項14に係る発明の消火装置では、ド
ライアイス片製造及び圧送手段として、ドライアイス塊
を備蓄する備蓄手段と、備蓄手段に備蓄されたドライア
イス塊をドライアイス片に粉砕する粉砕手段と、粉砕手
段で得られたドライアイス片を前記流体通路手段に圧送
する圧送手段を具備するので、消火現場でドライアイス
片を製造しノズルに圧送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例に係る消火方法及び消
火装置の例を示す図。
【図2】消火開始から鎮火までの経過時間と延べ放水量
の関係を示す図。
【図3】本発明の第2実施形態例に係る消火装置の構成
例を示す図。
【図4】二重ホースの二重構造例を示す図。
【図5】二重ホースの先端部及び基端部での分岐構造例
を示す図。
【図6】二重ホースのジョイントの構造例を示す断面
図。
【図7】本発明の第3実施形態例に係る消火方法及び消
火装置の例を示す図。
【図8】本発明の第4実施形態例に係る消火方法及び消
火装置の例を示す図。
【図9】本発明の第5実施形態例に係る消火装置の構成
例を示す図。
【図10】本発明の第6実施形態例に係る消火装置の構
成例を示す図。
【図11】従来の消火方法を示す図。
【符号の説明】
1 コンプレッサー 1a コンプレッサーの吐出口 2 ポンプ 2a ポンプの吐出口 3 二流体ノズル 4 ホース(第1の流体通路手段) 5 ホース(第2の流体通路手段) 6 貯水槽(液体源) 7 霧状の水 8 火炎 9、10 二流体ノズルの流体導入口 11 二流体ノズルの噴霧口 12 二重ホース(二流体合体通路手段) 12a 先端側二重ホース(二流体合体通路手段の一
部) 12b 基端側二重ホース(二流体合体通路手段の一
部) 13 二重ホースの外側ホース 14 二重ホースの内側ホース 15 二重ホースの基端部 15a、15b 接続器具 16 二重ホースの先端部 16a、16b 接続器具 17 ジョイント 18 ジョイントの挿入部 18a 挿入部の外筒 18b 挿入部の内筒 18c 挿入部の爪 18d 挿入部のリブ 19 ジョイントの受け部 19a 受け部の外筒 19b 受け部の内筒 19c 受け部の爪受入穴 19d 受け部のリブ 19e 受け部のOリングパッキン 19f 受け部の係合解除用リング 20 氷片製造及び圧送装置 21 ノズル 22 ホース(流体通路手段) 23 氷片 24 ドライアイス片製造及び圧送装置 25 ドライアイス片 26 備蓄槽 26a 蓋 26b 受け板 27 砕氷機(粉砕手段) 27a カッタ 27b 軸 27c 押え板 27d 駆動装置 27e モータ 27f、27g プーリ 27h ベルト 28 圧送装置 28a 筒体 28b ファン 29 氷塊 30 消防士 31 ポンプ 32 冷却器 101 貯水槽 102 ポンプ 103 ホース 104 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 真太郎 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社横浜研究所内 Fターム(参考) 2E189 BA05 DB01 KB04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体と気体を同時に二流体ノズルに圧送
    して霧状の液体を噴射し、この霧状の液体を散布して消
    火を行うことを特徴とする消火方法。
  2. 【請求項2】 上記の液体と気体は非可燃性であること
    を特徴とする請求項1に記載の消火方法。
  3. 【請求項3】 消火能力を有する固体の小片を散布して
    消火を行うことを特徴とする消火方法。
  4. 【請求項4】 前記小片が氷片とドライアイス片のう
    ち、少なく一方であることを特徴とする請求項3に記載
    の消火方法。
  5. 【請求項5】 第1の流体通路手段と、第2の流体通路
    手段と、非可燃性の気体を圧縮するコンプレッサーと、
    液体源から消火能力を有する液体を圧送するポンプと、
    第1の流体通路手段を介してコンプレッサーに接続さ
    れ、第2の流体通路手段を介してポンプに接続され、前
    記圧送された液体と圧縮された気体を混合して霧状の液
    体を噴射する二流体ノズルを具備することを特徴とする
    消火装置。
  6. 【請求項6】 前記二流体ノズルは外筒と内筒を含み、
    内筒は気体導入口と気体噴出孔を備え、外筒は液体導入
    口と噴霧口を備え、外筒は気体導入口を除いて内筒を覆
    っていることを特徴とする請求項5に記載の消火装置。
  7. 【請求項7】 第1の流体通路手段と第2の流体通路手
    段の少なくとも一部は、2つの流体通路が同心に構成さ
    れた二流体合体通路手段であることを特徴とする請求項
    5又は6に記載の消火装置。
  8. 【請求項8】 前記二流体合体通路手段はジョイントを
    備え、ジョイントにより長さ方向に分離可能且つ接続可
    能にされた複数の部分を有することを特徴とする請求項
    7に記載の消火装置。
  9. 【請求項9】 前記二流体合体通路手段は先端部で分岐
    して前記二流体ノズルの気体導入口と液体導入口に接続
    され、また、前記二流体合体通路手段は基端側で分岐し
    て前記コンプレッサー及びポンプに接続されることを特
    徴とする請求項7に記載の消火装置。
  10. 【請求項10】 流体通路手段と、氷片を製造して流体
    通路手段に圧送する氷片製造及び圧送手段と、流体通路
    手段の先端に設けられるノズルを具備することを特徴と
    する消火装置。
  11. 【請求項11】 前記氷片製造及び圧送手段として、氷
    塊を備蓄する備蓄手段と、備蓄手段に備蓄された氷塊を
    氷片に粉砕する粉砕手段と、粉砕手段で得られた氷片を
    前記流体通路手段に圧送する圧送手段を具備することを
    特徴とする請求項10に記載の消火装置。
  12. 【請求項12】 前記氷片製造及び圧送手段として、水
    を圧送するポンプと、ポンプで圧送された水を過冷却状
    態に冷却し、前記流体通路手段に与える冷却手段を具備
    することを特徴とする請求項10に記載の消火装置。
  13. 【請求項13】 流体通路手段と、ドライアイス片を製
    造して流体通路手段に圧送するドライアイス片製造及び
    圧送手段と、流体通路手段の先端に設けられるノズルを
    具備することを特徴とする消火装置。
  14. 【請求項14】 前記ドライアイス片製造及び圧送手段
    として、ドライアイス塊を備蓄する備蓄手段と、備蓄手
    段に備蓄されたドライアイス塊をドライアイス片に粉砕
    する粉砕手段と、粉砕手段で得られたドライアイス片を
    前記流体通路手段に圧送する圧送手段を具備することを
    特徴とする請求項13に記載の消火装置。
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