JPH09210361A - 燃焼器の交換装置 - Google Patents
燃焼器の交換装置Info
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- JPH09210361A JPH09210361A JP2240196A JP2240196A JPH09210361A JP H09210361 A JPH09210361 A JP H09210361A JP 2240196 A JP2240196 A JP 2240196A JP 2240196 A JP2240196 A JP 2240196A JP H09210361 A JPH09210361 A JP H09210361A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 火力発電用ガスタービンの燃焼器の点検、修
理を行う場合の、燃焼器の交換装置に関し、コンパクト
で作業精度が向上し、大巾な工期の短縮、省人化、安全
性の向上ができる装置を提供する。 【解決手段】 放射状に配置された複数の燃焼器ｂの外
周にリング状に設置されたレール１に沿って移動する台
車２に燃焼器の軸方向に進退する引き抜きスライド３が
支持され、この引き抜きスライドに燃焼器の軸方向に伸
縮する伸縮スライドが支持され、この伸縮スライドの先
端に燃焼器を把持するハンドを設ける。
理を行う場合の、燃焼器の交換装置に関し、コンパクト
で作業精度が向上し、大巾な工期の短縮、省人化、安全
性の向上ができる装置を提供する。 【解決手段】 放射状に配置された複数の燃焼器ｂの外
周にリング状に設置されたレール１に沿って移動する台
車２に燃焼器の軸方向に進退する引き抜きスライド３が
支持され、この引き抜きスライドに燃焼器の軸方向に伸
縮する伸縮スライドが支持され、この伸縮スライドの先
端に燃焼器を把持するハンドを設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電用のガス
タービンにおける燃焼器の点検、修理を行う場合などに
適用される燃焼器の交換装置に関する。
タービンにおける燃焼器の点検、修理を行う場合などに
適用される燃焼器の交換装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図６は火力発電用のガスタービンにおけ
る燃焼器の点検、修理を行う場合などにおける従来の燃
焼器交換方法の説明図である。図において、ガスタービ
ンの燃焼器ｂはノズルｎと尾筒ｔとが組み合わされてガ
スタービン本体ｇの中央部に放射状に１６台前後が等間
隔で並び、ガスタービン本体ｇ内に差し込まれてフラン
ジを介して組み込まれている。燃焼器ｂを交換する場合
は燃焼器ｂ周辺の配管などを取り外した後、簡易足場ｓ
を組立てて作業者がその簡易足場ｓ上に乗り、天井クレ
ーンｃを操作、玉掛けを行うなどして手作業により燃焼
器ｂの交換を実施している。
る燃焼器の点検、修理を行う場合などにおける従来の燃
焼器交換方法の説明図である。図において、ガスタービ
ンの燃焼器ｂはノズルｎと尾筒ｔとが組み合わされてガ
スタービン本体ｇの中央部に放射状に１６台前後が等間
隔で並び、ガスタービン本体ｇ内に差し込まれてフラン
ジを介して組み込まれている。燃焼器ｂを交換する場合
は燃焼器ｂ周辺の配管などを取り外した後、簡易足場ｓ
を組立てて作業者がその簡易足場ｓ上に乗り、天井クレ
ーンｃを操作、玉掛けを行うなどして手作業により燃焼
器ｂの交換を実施している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来、燃焼器ｂの交換
を行う場合は上記のように手作業により実施している
が、燃焼器ｂは外径が約φ４００mm、長さが約１５００
mmと長く、燃焼器ｂを引き抜く場合にはガスタービン本
体ｇの内部にも作業者が入って外部の簡易足場ｓ上の作
業者と共同して燃焼器ｂを人の力で持ち上げて外側へ運
び出した後、天井クレーンｃに玉掛けして吊り上げ、点
検、修理場所へ移動している。しかも、燃焼器ｂのノズ
ルｎは約３５０kg、尾筒ｔは約９０kgの重量があって分
割する必要があり、このために多くの時間を費やしてい
るが、分割には構造的に限界があって狭隘な内部と不安
定な外部の簡易足場ｓ上における作業は適正な姿勢がと
れないために著しく危険を伴う。さらに、作業性が悪い
ために時として燃焼器ｂ、或いはガスタービン本体ｇの
内部を損傷することがあり、これらの手直しにさらに多
くの時間と費用を必要とするなどの不具合がある。この
ため、燃焼器ｂの交換作業を機械化しようとしても装置
が大型化し、ガスタービン本体ｇの燃料、冷却用などの
各種配管が輻輳しているためにスペース的に実施が難し
い。
を行う場合は上記のように手作業により実施している
が、燃焼器ｂは外径が約φ４００mm、長さが約１５００
mmと長く、燃焼器ｂを引き抜く場合にはガスタービン本
体ｇの内部にも作業者が入って外部の簡易足場ｓ上の作
業者と共同して燃焼器ｂを人の力で持ち上げて外側へ運
び出した後、天井クレーンｃに玉掛けして吊り上げ、点
検、修理場所へ移動している。しかも、燃焼器ｂのノズ
ルｎは約３５０kg、尾筒ｔは約９０kgの重量があって分
割する必要があり、このために多くの時間を費やしてい
るが、分割には構造的に限界があって狭隘な内部と不安
定な外部の簡易足場ｓ上における作業は適正な姿勢がと
れないために著しく危険を伴う。さらに、作業性が悪い
ために時として燃焼器ｂ、或いはガスタービン本体ｇの
内部を損傷することがあり、これらの手直しにさらに多
くの時間と費用を必要とするなどの不具合がある。この
ため、燃焼器ｂの交換作業を機械化しようとしても装置
が大型化し、ガスタービン本体ｇの燃料、冷却用などの
各種配管が輻輳しているためにスペース的に実施が難し
い。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明に係る燃焼器の交
換装置は上記課題の解決を目的としており、放射状に配
置された複数の燃焼器の外周にリング状に設置されたレ
ールに沿って移動する台車に上記燃焼器の軸方向に進退
する引き抜きスライドが支持され、この引き抜きスライ
ドに上記燃焼器の軸方向に伸縮する伸縮スライドが支持
され、この伸縮スライドの先端に上記燃焼器を把持する
ハンドが設けられている。本燃焼器の交換装置を使用し
て例えばガスタービン本体から燃焼器を引き抜く場合
は、これら燃焼器の周りをレールに沿って旋回する台車
で各燃焼器の円周方向の中心の位置を割り出し、引き抜
きスライドを前進させるとともに伸縮スライドを伸ばし
て燃焼器のフランジ面にハンドを当接し、フランジとハ
ンドとをボルトで結合して伸縮スライドを縮退させ引き
抜きスライドを後退させることによりガスタービン本体
から燃焼器を引き抜き、台車によりガスタービン本体の
上部に移動してクレーンなどで玉掛けして搬出する。ま
た、点検整備した燃焼器は本燃焼器の交換装置を使用し
て逆手順で挿入することにより再び組み込むことができ
る。このように、燃焼器の引き抜き、挿入などの交換作
業が機械化されて重い燃焼器を特に人の力を要さずにコ
ンパクトな装置で交換することができる。
換装置は上記課題の解決を目的としており、放射状に配
置された複数の燃焼器の外周にリング状に設置されたレ
ールに沿って移動する台車に上記燃焼器の軸方向に進退
する引き抜きスライドが支持され、この引き抜きスライ
ドに上記燃焼器の軸方向に伸縮する伸縮スライドが支持
され、この伸縮スライドの先端に上記燃焼器を把持する
ハンドが設けられている。本燃焼器の交換装置を使用し
て例えばガスタービン本体から燃焼器を引き抜く場合
は、これら燃焼器の周りをレールに沿って旋回する台車
で各燃焼器の円周方向の中心の位置を割り出し、引き抜
きスライドを前進させるとともに伸縮スライドを伸ばし
て燃焼器のフランジ面にハンドを当接し、フランジとハ
ンドとをボルトで結合して伸縮スライドを縮退させ引き
抜きスライドを後退させることによりガスタービン本体
から燃焼器を引き抜き、台車によりガスタービン本体の
上部に移動してクレーンなどで玉掛けして搬出する。ま
た、点検整備した燃焼器は本燃焼器の交換装置を使用し
て逆手順で挿入することにより再び組み込むことができ
る。このように、燃焼器の引き抜き、挿入などの交換作
業が機械化されて重い燃焼器を特に人の力を要さずにコ
ンパクトな装置で交換することができる。
【０００５】
【発明の実施の形態】図１乃至図５は本発明の実施の一
形態に係る燃焼器の交換装置の説明図である。図におい
て、本実施の形態に係る燃焼器の交換装置は火力発電用
のガスタービンにおける燃焼器の点検、修理を行う場合
などに使用されるもので、ガスタービンの燃焼器ｂはノ
ズルｎと尾筒ｔとが組み合わされてガスタービン本体ｇ
の中央部に放射状に１６台前後が等間隔で並び、ガスタ
ービン本体ｇ内に差し込まれてフランジを介して組み込
まれている。この燃焼器ｂの交換を容易に行うことがで
きるように、本燃焼器の交換装置は図に示すようにガス
タービン本体ｇの外周にリング状にレール１を敷設し、
このレール１を軌道として燃焼器ｂの回りを旋回する台
車２に、放射状に配置された燃焼器ｂの軸方向に移動す
る引き抜きスライド３と、この引き抜きスライド３に支
持されて燃焼器ｂの軸方向に出入りする多段の伸縮スラ
イド４とを取付け、この伸縮スライド４の先端に燃焼器
ｂを把持するハンド５を備えたことにより、装置全体を
コンパクトにして周囲の各種の配管Ｐを取り外さずに燃
焼器ｂをガスタービン本体ｇから引き抜いたり挿入した
りすることができるようになっている。
形態に係る燃焼器の交換装置の説明図である。図におい
て、本実施の形態に係る燃焼器の交換装置は火力発電用
のガスタービンにおける燃焼器の点検、修理を行う場合
などに使用されるもので、ガスタービンの燃焼器ｂはノ
ズルｎと尾筒ｔとが組み合わされてガスタービン本体ｇ
の中央部に放射状に１６台前後が等間隔で並び、ガスタ
ービン本体ｇ内に差し込まれてフランジを介して組み込
まれている。この燃焼器ｂの交換を容易に行うことがで
きるように、本燃焼器の交換装置は図に示すようにガス
タービン本体ｇの外周にリング状にレール１を敷設し、
このレール１を軌道として燃焼器ｂの回りを旋回する台
車２に、放射状に配置された燃焼器ｂの軸方向に移動す
る引き抜きスライド３と、この引き抜きスライド３に支
持されて燃焼器ｂの軸方向に出入りする多段の伸縮スラ
イド４とを取付け、この伸縮スライド４の先端に燃焼器
ｂを把持するハンド５を備えたことにより、装置全体を
コンパクトにして周囲の各種の配管Ｐを取り外さずに燃
焼器ｂをガスタービン本体ｇから引き抜いたり挿入した
りすることができるようになっている。
【０００６】即ち、本燃焼器の交換装置は図１に示すよ
うにガスタービン本体ｇ中央部の燃焼器ｂが取付けられ
ている近傍外周に断面がＴ型のレール１がリング状に敷
設されており、台車２がこのレール１上を自走してθ方
向に旋回するようになっている。台車２には燃焼器ｂの
軸方向に移動する引き抜きスライド３が搭載され、この
引き抜きスライド３の可動部に燃焼器ｂの軸方向に作動
する伸縮スライド４が設けられ、この伸縮スライド４の
可動部先端に燃焼器ｂのノズルｎ、尾筒ｔのフランジと
ボルトで結合可能なハンド５が取付けられている。
うにガスタービン本体ｇ中央部の燃焼器ｂが取付けられ
ている近傍外周に断面がＴ型のレール１がリング状に敷
設されており、台車２がこのレール１上を自走してθ方
向に旋回するようになっている。台車２には燃焼器ｂの
軸方向に移動する引き抜きスライド３が搭載され、この
引き抜きスライド３の可動部に燃焼器ｂの軸方向に作動
する伸縮スライド４が設けられ、この伸縮スライド４の
可動部先端に燃焼器ｂのノズルｎ、尾筒ｔのフランジと
ボルトで結合可能なハンド５が取付けられている。
【０００７】台車２は図２に示すようにレール１のレー
ルフランジ１１に対応してフレームに取付けた上部車輪
２２、下部車輪２３、幅車輪２４でクランプガイドさ
れ、レール１に張り付けたラック１２にモータ２５の出
力軸に取付けたピニオン２６を嵌合させて自走するよう
になっている。また、引き抜きスライド３は図３に示す
ように台車２に取付けられたフランジ３１をベースにフ
レーム３２を枠組みし、このフレーム３２の両側面に張
り付けられたレール３３にガイド３４を介して嵌められ
ており、フレーム３２に固定したモータ３５の出力で駆
動されるスクリュー３６を軸受３７で支持し、このスク
リュー３６にスライド３の下部に取付けられたナット３
８を嵌合させて駆動されるようになっている。
ルフランジ１１に対応してフレームに取付けた上部車輪
２２、下部車輪２３、幅車輪２４でクランプガイドさ
れ、レール１に張り付けたラック１２にモータ２５の出
力軸に取付けたピニオン２６を嵌合させて自走するよう
になっている。また、引き抜きスライド３は図３に示す
ように台車２に取付けられたフランジ３１をベースにフ
レーム３２を枠組みし、このフレーム３２の両側面に張
り付けられたレール３３にガイド３４を介して嵌められ
ており、フレーム３２に固定したモータ３５の出力で駆
動されるスクリュー３６を軸受３７で支持し、このスク
リュー３６にスライド３の下部に取付けられたナット３
８を嵌合させて駆動されるようになっている。
【０００８】伸縮スライド４は図４に示すように引き抜
きスライド３に取付けられた固定フレーム４１に箱型の
外枠４２を取付け、この外枠４２内部の４コーナに設け
た溝付きレールガイド４３に嵌まるレール４４を外面の
４コーナに取付けた内枠４５を差し込み、さらにその内
枠４５内部の４コーナに設けたガイド４６に嵌まるレー
ル４７を外面の４コーナに設けた内枠４８を差し込み、
さらにその内枠４８内部のコーナに設けたガイド４９に
嵌まるレール４１０を外面の４コーナに設けた内枠４１
１を差し込み、さらにその内枠４１１内部のコーナに設
けたガイド４１２に嵌まるレール４１３を外面の４コー
ナに設けた内枠４１４を差し込んで合計４組の枠で構成
されており、各枠のレールの取付け面を交互に異なるよ
うにして全体の断面寸法を小さくすることにより剛性を
上げている。また、各内枠のレールには外に抜けないよ
うにガイドに当たるストッパ４１５，４１６，４１７，
４１８を取付けている。また、先端４１４の中心に固定
したナット４１６に通したねじ軸４１７の基部を固定フ
レーム４１に回転自在に取付け、ねじ軸４１７に取付け
た冠歯車４１８に直交して噛み合う歯車４１９を固定フ
レーム４１に取付けたモータ４２０の出力軸に結合して
いる。内枠４１４の先端に取付けたハンド５は、燃焼器
ｂのノズルｎ、尾筒ｔのフランジ面に対応してボルト穴
を穿けたフランジ型になっている。
きスライド３に取付けられた固定フレーム４１に箱型の
外枠４２を取付け、この外枠４２内部の４コーナに設け
た溝付きレールガイド４３に嵌まるレール４４を外面の
４コーナに取付けた内枠４５を差し込み、さらにその内
枠４５内部の４コーナに設けたガイド４６に嵌まるレー
ル４７を外面の４コーナに設けた内枠４８を差し込み、
さらにその内枠４８内部のコーナに設けたガイド４９に
嵌まるレール４１０を外面の４コーナに設けた内枠４１
１を差し込み、さらにその内枠４１１内部のコーナに設
けたガイド４１２に嵌まるレール４１３を外面の４コー
ナに設けた内枠４１４を差し込んで合計４組の枠で構成
されており、各枠のレールの取付け面を交互に異なるよ
うにして全体の断面寸法を小さくすることにより剛性を
上げている。また、各内枠のレールには外に抜けないよ
うにガイドに当たるストッパ４１５，４１６，４１７，
４１８を取付けている。また、先端４１４の中心に固定
したナット４１６に通したねじ軸４１７の基部を固定フ
レーム４１に回転自在に取付け、ねじ軸４１７に取付け
た冠歯車４１８に直交して噛み合う歯車４１９を固定フ
レーム４１に取付けたモータ４２０の出力軸に結合して
いる。内枠４１４の先端に取付けたハンド５は、燃焼器
ｂのノズルｎ、尾筒ｔのフランジ面に対応してボルト穴
を穿けたフランジ型になっている。
【０００９】本燃焼器の交換装置を使用して燃焼器ｂを
交換するために例えば尾筒ｔを引き抜く場合は、図５
（ａ）に示すように燃焼器ｂの尾筒ｔのフランジ面に本
装置のハンド５を台車２で割り出して対峙させ、引き抜
きスライド３を一杯に前進Ｘ１させるとともに、伸縮ス
ライド４をモータ４２０で歯車４１９、冠歯車４１８を
介してねじ軸４１７を回すことにより先端の内枠４１４
を押し出し、ストッパ４１８がガイド４１２に当たった
ならば次の内枠４１１を押し出し、ストッパ４１７がガ
イド４９に当たったならば次の内枠４８を押し出し、ス
トッパ４１６がガイド４６に当たったならば次の内枠４
５を押し出して伸長Ｘ２させ、尾筒ｔのフランジ面の中
心にハンド５を位置決め合わせしてボルトで結合する。
そして、同図（ｂ）に示すように伸縮スライド４を逆動
作により縮退Ｘ３させ、同図（ｃ）に示すように引き抜
きスライド３を後退Ｘ４させて尾筒ｔをガスタービン本
体ｇから完全に引き出す。さらに、台車２をガスタービ
ン本体ｇ上部の水平部分に回転させることにより天井ク
レーンの玉掛けが容易になって尾筒ｔを搬出することが
できる。なお、ノズルｎを引き抜く場合は伸縮スライド
４を停止させた状態で引き抜きスライド３のみで引き出
すことができる。また、ノズルｎ、尾筒ｔを挿入する場
合は逆の手順で実施することができる。
交換するために例えば尾筒ｔを引き抜く場合は、図５
（ａ）に示すように燃焼器ｂの尾筒ｔのフランジ面に本
装置のハンド５を台車２で割り出して対峙させ、引き抜
きスライド３を一杯に前進Ｘ１させるとともに、伸縮ス
ライド４をモータ４２０で歯車４１９、冠歯車４１８を
介してねじ軸４１７を回すことにより先端の内枠４１４
を押し出し、ストッパ４１８がガイド４１２に当たった
ならば次の内枠４１１を押し出し、ストッパ４１７がガ
イド４９に当たったならば次の内枠４８を押し出し、ス
トッパ４１６がガイド４６に当たったならば次の内枠４
５を押し出して伸長Ｘ２させ、尾筒ｔのフランジ面の中
心にハンド５を位置決め合わせしてボルトで結合する。
そして、同図（ｂ）に示すように伸縮スライド４を逆動
作により縮退Ｘ３させ、同図（ｃ）に示すように引き抜
きスライド３を後退Ｘ４させて尾筒ｔをガスタービン本
体ｇから完全に引き出す。さらに、台車２をガスタービ
ン本体ｇ上部の水平部分に回転させることにより天井ク
レーンの玉掛けが容易になって尾筒ｔを搬出することが
できる。なお、ノズルｎを引き抜く場合は伸縮スライド
４を停止させた状態で引き抜きスライド３のみで引き出
すことができる。また、ノズルｎ、尾筒ｔを挿入する場
合は逆の手順で実施することができる。
【００１０】従来、燃焼器の交換を行う場合は手作業に
より実施しているが、燃焼器は外径が約φ４００mm、長
さが約１５００mmと長く、燃焼器を引き抜く場合にはガ
スタービン本体の内部にも作業者が入って外部の簡易足
場上の作業者と共同して燃焼器を人の力で持ち上げて外
側へ運び出した後、天井クレーンに玉掛けして吊り上
げ、点検、修理場所へ移動している。しかも、燃焼器の
ノズルは約３５０kg、尾筒は約９０kgの重量があって分
割する必要があり、このために多くの時間を費やしてい
るが、分割には構造的に限界があって狭隘な内部と不安
定な外部の簡易足場上における作業は適正な姿勢がとれ
ないために著しく危険を伴う。さらに、作業性が悪いた
めに時として燃焼器、或いはガスタービン本体の内部を
損傷することがあり、これらの手直しにさらに多くの時
間と費用を必要とするなどの不具合がある。このため、
燃焼器の交換作業を機械化しようとしても装置が大型化
し、ガスタービン本体の燃料、冷却用などの各種配管が
輻輳しているためにスペース的に実施が難しい。これに
対し、本燃焼器の交換装置においてはガスタービンの中
央部に放射状に組み込まれている燃焼器ｂの周りにレー
ル１をリング状に取付け、そのレールフランジ１１に台
車２を装着し、この台車２上に放射状に配置された燃焼
器ｂの軸方向に移動する引き抜きスライド３を搭載し、
この引き抜きスライド３に支持されたフレームに、内面
コーナにガイドを取付けた外枠に外面にレールを取付け
た内枠を順に差し込んで多段テレスコを形成し、その先
端内枠の中心にナットを取付け、フレームに設けたモー
タ４２０で駆動されるねじ軸４１７を通した伸縮スライ
ド４を設置し、この伸縮スライド４の先端に燃焼器ｂを
把持するハンド５を備えており、本燃焼器の交換装置を
使用してガスタービン本体ｇから燃焼器ｂを引き抜く場
合は、燃焼器ｂの回りを旋回する台車１により各燃焼器
ｂの円周方向の中心位置を割り出し、引き抜きスライド
３を前進させて燃焼器ｂのノズルｎのフランジ面にハン
ド５を当接し、フランジとハンド５とを３本程度のボル
トで結合するとともに、ガスタービン本体ｇの内部でノ
ズルｎを尾筒ｔから切り離して引き抜きスライド３を後
退させてガスタービン本体ｇからノズルｎを引き抜き、
ガスタービン本体ｇの上部へ台車１を移動させて簡易ク
レーンで玉掛けして搬出する。その後、同様に引き抜き
スライド３を前進させるとともに伸縮スライド４を伸ば
してガスタービン本体ｇ内奥の尾筒ｔのフランジにハン
ド５を当接してボルトで結合し、それぞれ後退させて尾
筒ｔを引き抜いて搬出する。点検整備した尾筒ｔ、ノズ
ルｎは逆手順で再び組み込むことができる。このように
して重い燃焼器ｂを人の力を特に掛けずに引き抜いたり
挿入したりすることができる。また、多段の伸縮スライ
ド４は箱型の枠の４コーナに角形レールを交互に配置す
る構造であることにより、断面寸法を小さくすることが
できて計量で９０kgの高荷重に耐えるとともに精度を保
持することができる。また、燃焼器ｂの引き抜き、挿入
などの交換作業がコンパクトな装置により機械化され、
各種の配管のある小スペースでも実施が可能となる。ま
た、燃焼器ｂの交換作業の機械化により大幅な工期の短
縮、省人化、安全性などが著しく向上する。また、燃焼
器ｂの交換作業における動作の精度が向上して燃焼器
ｂ、ガスタービン本体ｇの損傷がなくなり、交換作業の
信頼性が確保される。
より実施しているが、燃焼器は外径が約φ４００mm、長
さが約１５００mmと長く、燃焼器を引き抜く場合にはガ
スタービン本体の内部にも作業者が入って外部の簡易足
場上の作業者と共同して燃焼器を人の力で持ち上げて外
側へ運び出した後、天井クレーンに玉掛けして吊り上
げ、点検、修理場所へ移動している。しかも、燃焼器の
ノズルは約３５０kg、尾筒は約９０kgの重量があって分
割する必要があり、このために多くの時間を費やしてい
るが、分割には構造的に限界があって狭隘な内部と不安
定な外部の簡易足場上における作業は適正な姿勢がとれ
ないために著しく危険を伴う。さらに、作業性が悪いた
めに時として燃焼器、或いはガスタービン本体の内部を
損傷することがあり、これらの手直しにさらに多くの時
間と費用を必要とするなどの不具合がある。このため、
燃焼器の交換作業を機械化しようとしても装置が大型化
し、ガスタービン本体の燃料、冷却用などの各種配管が
輻輳しているためにスペース的に実施が難しい。これに
対し、本燃焼器の交換装置においてはガスタービンの中
央部に放射状に組み込まれている燃焼器ｂの周りにレー
ル１をリング状に取付け、そのレールフランジ１１に台
車２を装着し、この台車２上に放射状に配置された燃焼
器ｂの軸方向に移動する引き抜きスライド３を搭載し、
この引き抜きスライド３に支持されたフレームに、内面
コーナにガイドを取付けた外枠に外面にレールを取付け
た内枠を順に差し込んで多段テレスコを形成し、その先
端内枠の中心にナットを取付け、フレームに設けたモー
タ４２０で駆動されるねじ軸４１７を通した伸縮スライ
ド４を設置し、この伸縮スライド４の先端に燃焼器ｂを
把持するハンド５を備えており、本燃焼器の交換装置を
使用してガスタービン本体ｇから燃焼器ｂを引き抜く場
合は、燃焼器ｂの回りを旋回する台車１により各燃焼器
ｂの円周方向の中心位置を割り出し、引き抜きスライド
３を前進させて燃焼器ｂのノズルｎのフランジ面にハン
ド５を当接し、フランジとハンド５とを３本程度のボル
トで結合するとともに、ガスタービン本体ｇの内部でノ
ズルｎを尾筒ｔから切り離して引き抜きスライド３を後
退させてガスタービン本体ｇからノズルｎを引き抜き、
ガスタービン本体ｇの上部へ台車１を移動させて簡易ク
レーンで玉掛けして搬出する。その後、同様に引き抜き
スライド３を前進させるとともに伸縮スライド４を伸ば
してガスタービン本体ｇ内奥の尾筒ｔのフランジにハン
ド５を当接してボルトで結合し、それぞれ後退させて尾
筒ｔを引き抜いて搬出する。点検整備した尾筒ｔ、ノズ
ルｎは逆手順で再び組み込むことができる。このように
して重い燃焼器ｂを人の力を特に掛けずに引き抜いたり
挿入したりすることができる。また、多段の伸縮スライ
ド４は箱型の枠の４コーナに角形レールを交互に配置す
る構造であることにより、断面寸法を小さくすることが
できて計量で９０kgの高荷重に耐えるとともに精度を保
持することができる。また、燃焼器ｂの引き抜き、挿入
などの交換作業がコンパクトな装置により機械化され、
各種の配管のある小スペースでも実施が可能となる。ま
た、燃焼器ｂの交換作業の機械化により大幅な工期の短
縮、省人化、安全性などが著しく向上する。また、燃焼
器ｂの交換作業における動作の精度が向上して燃焼器
ｂ、ガスタービン本体ｇの損傷がなくなり、交換作業の
信頼性が確保される。
【００１１】
【発明の効果】本発明に係る燃焼器の交換装置は前記の
ように構成されており、燃焼器の引き抜き、挿入などの
交換作業が機械化されて重い燃焼器を特に人の力を要さ
ずにコンパクトな装置で交換することができるので、交
換作業の精度が向上して燃焼器、ガスタービン本体など
の損傷がなくなり、大幅な工期の短縮、省人化、安全性
などが著しく向上する。
ように構成されており、燃焼器の引き抜き、挿入などの
交換作業が機械化されて重い燃焼器を特に人の力を要さ
ずにコンパクトな装置で交換することができるので、交
換作業の精度が向上して燃焼器、ガスタービン本体など
の損傷がなくなり、大幅な工期の短縮、省人化、安全性
などが著しく向上する。
【図１】図１（ａ）は本発明の実施の一形態に係る燃焼
器の交換装置の正面図、同図（ｂ）は同図（ａ）におけ
るＢ−Ｂ矢視図、同図（ｃ）はそのレールの断面図であ
る。
器の交換装置の正面図、同図（ｂ）は同図（ａ）におけ
るＢ−Ｂ矢視図、同図（ｃ）はそのレールの断面図であ
る。
【図２】図２（ａ）はその台車の正面図、同図（ｂ）は
側面図、同図（ｃ）は同図（ａ）におけるＣ−Ｃ矢視断
面図である。
側面図、同図（ｃ）は同図（ａ）におけるＣ−Ｃ矢視断
面図である。
【図３】図３（ａ）はその引き抜きスライドの上面図、
同図（ｂ）は同図（ａ）におけるＢ−Ｂ矢視図である。
同図（ｂ）は同図（ａ）におけるＢ−Ｂ矢視図である。
【図４】図４（ａ）はその伸縮スライドの正面図、同図
（ｂ）は側面図である。
（ｂ）は側面図である。
【図５】図５はこれらの作用説明図である。
【図６】図６（ａ）は従来の燃焼器の交換方法の説明
図、同図（ｂ）は燃焼器の正面図である。
図、同図（ｂ）は燃焼器の正面図である。
１ レール ２ 台車 ３ 引き抜きスライド ４ 伸縮スライド ５ ハンド １１ レールフランジ １２ ラック ２２ 上部車輪 ２３ 下部車輪 ２４ 幅車輪 ２５ モータ ２６ ピニオン ３１ フランジ ３２ フレーム ３３ レール ３４ ガイド ３５ モータ ３６ スクリュー ３７ 軸受 ３８ ナット ４１ 固定フレーム ４２ 外枠 ４３ ガイド ４４ レール ４５ 内枠 ４６ ガイド ４７ レール ４８ 内枠 ４９ ガイド ４１０ レール ４１１ 内枠 ４１２ ガイド ４１３ レール ４１４ 内枠 ４１５ ストッパ ４１６ ストッパ ４１７ ねじ軸 ４１８ 冠歯車 ４１９ 歯車 ４２０ モータ
Claims (1)
- 【請求項１】 放射状に配置された複数の燃焼器の外周
にリング状に設置されたレールと、該レールに沿って移
動する台車と、該台車に支持され上記燃焼器の軸方向に
進退する引き抜きスライドと、該引き抜きスライドに支
持され上記燃焼器の軸方向に伸縮する伸縮スライドと、
該伸縮スライドの先端に設けられ上記燃焼器を把持する
ハンドとを備えたことを特徴とする燃焼器の交換装置。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2240196A JPH09210361A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 燃焼器の交換装置 |
| PCT/JP1996/003030 WO1997014529A1 (fr) | 1995-10-19 | 1996-10-18 | Appareil a remplacer les bruleurs |
| CA 2206983 CA2206983C (en) | 1995-10-19 | 1996-10-18 | Burner replacing system |
| US08/849,996 US5921075A (en) | 1995-10-19 | 1996-10-18 | Burner replacing system |
| DE69621585T DE69621585T2 (de) | 1995-10-19 | 1996-10-18 | Vorrichtung zum auswechseln von brennern |
| EP96935369A EP0800892B1 (en) | 1995-10-19 | 1996-10-18 | Exchanging device for combustor |
| ES96935369T ES2177812T3 (es) | 1995-10-19 | 1996-10-18 | Dispositivo de reempllazo de quemadores. |
| IDP970381A ID15898A (id) | 1996-02-08 | 1997-02-06 | Sistem penggantian pembakaran |
| TW086101663A TW326485B (en) | 1996-02-08 | 1997-02-11 | Exchanger for combustor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2240196A JPH09210361A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 燃焼器の交換装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09210361A true JPH09210361A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12081651
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2240196A Withdrawn JPH09210361A (ja) | 1995-10-19 | 1996-02-08 | 燃焼器の交換装置 |
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| Country | Link |
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| ID (1) | ID15898A (ja) |
| TW (1) | TW326485B (ja) |
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1996
- 1996-02-08 JP JP2240196A patent/JPH09210361A/ja not_active Withdrawn
-
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- 1997-02-06 ID IDP970381A patent/ID15898A/id unknown
- 1997-02-11 TW TW086101663A patent/TW326485B/zh active
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