JPH09209486A - コンクリート床版 - Google Patents

コンクリート床版

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JPH09209486A
JPH09209486A JP1584896A JP1584896A JPH09209486A JP H09209486 A JPH09209486 A JP H09209486A JP 1584896 A JP1584896 A JP 1584896A JP 1584896 A JP1584896 A JP 1584896A JP H09209486 A JPH09209486 A JP H09209486A
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JP
Japan
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concrete
floor slab
specific gravity
concrete layer
layer
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Pending
Application number
JP1584896A
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English (en)
Inventor
Kimimasa Hirasawa
仁正 平沢
Tatsuo Hatato
龍夫 畑戸
Akira Taga
章 多賀
Terutake Imamura
輝武 今村
Shigeru Yoshino
茂 吉野
Keizo Toma
敬造 東間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Publication date
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Publication of JPH09209486A publication Critical patent/JPH09209486A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量でかつ耐力が大きいコンクリート床版を
提供すること。 【解決手段】 コンクリート床版10を、3層のコンク
リート層11,12,13によって構成し、かつ、3層
目のコンクリート層13は強度および比重を大きく設定
してプレストレスを導入し、一方、他のコンクリート層
11,12は比重を小さく設定する。したがって、プレ
ストレスを確実に導入でき、しかも他のコンクリート層
が軽いので、軽くて耐力の大きなコンクリート床版を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床を構成
するコンクリート床版に係り、特に、軽量でかつ高強度
のコンクリート床版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自重の大きな建物はそれに伴って地震力
も大きく、柱、梁の断面が大きくなる。そこで建物の自
重を減らしコストダウン等を図るために、床版軽量化の
開発が各方面で進められている。現在までにある床版と
しては、例えば、図2〜図4にそれぞれ示すものが知ら
れている。図2に示す床版は、いわゆる在来工法として
等厚のコンクリート床1に鉄筋2を配筋したタイプであ
り、図3に示す床版は、大スパンに使用するため、図2
のタイプの床版にリブ3を設けたタイプである。また、
図4に示す床版は、コンクリート床1にPC鋼線4を用
いて張力(プレストレス)を導入するとともに、中央部
にコンクリート床1の長手方向(図4においては紙面と
直交する方向)に延びる空洞部5を多数形成したタイプ
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
2〜図4にそれぞれ示す床版においては、次のような問
題点がある。すなわち、図2に示す床版は、形状が単純
で製作し易いが、必要とする耐力を得るために、比重の
大きい(γ=2.3程度)コンクリートが使用されてい
るので、床版の自重が重くなり、また、大きいスパンに
使用するためには床版の厚さが大きくなりさらにその自
重が重くなる。
【0004】また、図3に示す床版は、リブ3の効果に
よって大きなスパンに使用できるが、リブ3を形成した
分だけ床版の厚さが大きなって自重が重くなるととも
に、リブ3を形成するためにリブ3内に、主筋3aや肋
筋3b等の配筋を行わなければならないので、その分だ
け手間がかかるとともに、配筋によっても自重が重くな
る。
【0005】さらに、図4に示す床版は空洞部5を設け
ることにより、軽量化を図っているが、プレストレスを
導入するために、強度の大きい(400kg/cm2程度)コ
ンクリートが必要となる。つまり、プレストレスを導入
するには、PC鋼線4とコンクリートとの付着強度を確
保するために、コンクリート強度を大きくする必要があ
る。強度が大きいコンクリートは、それに伴って比重も
大きくなるので、床版の自重が重くなり、結局のとこ
ろ、空洞部5による軽量化が十分に発揮されていない。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、軽量でかつ耐力が大きいコンクリート床版を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のコンクリート床版は、複数のコ
ンクリート層によって構成され、かつ、あるコンクリー
ト層にプレストレスが導入されたコンクリート床版であ
って、前記プレストレスが導入されたコンクリート層の
比重を、他のコンクリート層の比重より大きく設定した
ものである。
【0008】コンクリート床版を複数のコンクリート層
によって構成する場合、例えば、3層のコンクリート層
で構成する。そして、最も下方に位置する3層目のコン
クリート層の強度および比重を大きく設定し、この3層
目のコンクリート層にプレストレスを導入する。プレス
トレスを導入するには、PC鋼線を緊張した状態でコン
クリート層に埋設することによって行う。また、2層目
のコンクリート層には、3層目のコンクリート層より比
重の小さいコンクリートを使用するとともに、該2層目
のコンクリート層中に、長手方向に延びる空洞部を多数
形成することによって、軽量化を図る。
【0009】さらに、1層目のコンクリート層はその表
面が床版の表面となるので、該表面の耐摩耗性を考慮し
て、2層目のコンクリート層より硬度の高いコンクリー
トを使用する。硬度の高いコンクリートとしては、例え
ばセメントリッチの富調合コンクリートを使用する。こ
のコンクリートは比重が比較的大きいので、1層目のコ
ンクリート層の厚さは、2層目、3層目より小さく設定
する。
【0010】請求項1のコンクリート床版にあっては、
プレストレスを導入するコンクリート層の強度および比
重が大きいので、該コンクリート層とプレストレスを導
入するためのPC鋼線との付着強度を十分に確保してプ
レストレスを導入することにより、耐力を向上させるこ
とができ、また、他のコンクリート層を比重の軽いコン
クリートによって形成することによって、軽量化を図る
ことができる。つまり、軽くて耐力の大きなコンクリー
ト床版を得ることができる。
【0011】請求項2のコンクリート床版は、請求項1
記載において、前記他のコンクリート層の少なくとも一
部に空洞部を形成したものである。前記空洞部は、例え
ば、コンクリート層の長手方向に延在するようにして形
成され、かつコンクリート層の幅方向に所定ピッチで形
成される。また、空洞部の断面形状は、円形、長円形、
楕円形、三角形、四角形、その他の多角形状等であれば
よく、また、その大きさも大小に変形してもよい。
【0012】請求項2のコンクリート床版にあっては、
プレストレスを導入するコンクリート層以外のコンクリ
ート層の少なくとも一部に空洞部を形成しているので、
この空洞部の分だけ軽量化を図ることができる。
【0013】請求項3のコンクリート床版は、請求項1
または2において、各コンクリート層を発泡ビーズ混入
コンクリートで形成したものである。
【0014】発泡ビーズコンクリートとは、例えば、発
泡スチロールビーズをコンクリートに混練してなるもの
である。また、発泡スチロールビーズとコンクリートと
を混練する場合、その混合比を調整することによって、
各コンクリート層の比重を調整する。請求項3のコンク
リート床版にあっては、各コンクリート層が発泡ビーズ
混入コンクリートで形成されているので、さらに軽量化
を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照して本発明のコ
ンクリート床版の実施の形態の一例を説明する。図1
は、本発明に係るコンクリート床版の一例を示す横断面
図である。このコンクリート床板10は、3層のコンク
リート層で構成されており、符号11が1層目のコンク
リート層、符号12が2層目のコンクリート層、符号1
3が3層目のコンクリート層を示す。
【0016】これらコンクリート層11,12,13は
それぞれ比重の異なる発泡ビーズ混入コンクリートによ
って形成されている。前記発泡ビーズ混入コンクリート
は、モルタルと発泡ビーズとを混練して形成したもので
ある。該発泡ビーズは、具体的には発泡スチロールビー
ズであり、下記のような物理的特性を有している。 粒径:1.2mm〜2.5mm、 実積率:60.6% 空隙率:39.4%、 単位体積重量:0.021(g/cm3) 比重:0.035(g/cm3
【0017】そして、前記2層目のコンクリート層12
は、モルタルと発泡ビーズとを容積比で約1:1に混練
してなるコンクリートであり、比重は、γ=1.0に設
定されている。また、2層目のコンクリート層12内に
は、長手方向(図1においては紙面と直交する方向)に
延びる断面楕円形状の空洞部14が幅方向に所定ピッチ
で多数形成されており、これによって、軽量化が図られ
ている。
【0018】また、前記3層目のコンクリート層13
は、前記2層目のコンクリート層12より比重が大きく
設定され、具体的にはγ=1.7〜2.3程度に設定さ
れている。このように比重を大きくするには、モルタル
と発泡ビーズとを混練する際に、前記2層目のコンクリ
ート層より、モルタルの量を多くして混練する。例え
ば、モルタルと発泡ビーズとを容積比で4:1に混練す
る。
【0019】さらに、前記3層目のコンクリート層13
にはプレストレスが導入されている。該プレストレスを
導入するには、PC鋼線15…を緊張した状態でコンク
リート層内に埋設する周知のプレテンション工法によっ
て行う。この場合、コンクリート層13の比重が大きい
ので、該コンクリート層13と前記PC鋼線15…との
付着強度を十分に確保してプレストレスを導入すること
ができ、これによって、床版としての耐力が向上する。
【0020】また、前記1層目のコンクリート層11
は、その表面が床版の表面となるので、該表面の耐摩耗
性を考慮して、2層目のコンクリート層12より硬度の
高いコンクリートによって形成されている。硬度の高い
コンクリートとしては、例えばセメントリッチの富調合
コンクリートを使用される。このコンクリートは比重が
比較的大きいので、1層目のコンクリート層の厚さは、
2層目、3層目より小さく設定され、これによって、軽
量化が図られている。なお、1層目のコンクリート層1
1の比重は、γ=2.3程度に設定されている。
【0021】上記のような3層構造のコンクリート床版
10によれば、プレストレスを導入する3層目のコンク
リート層13の強度および比重が、他の2層目、1層目
のコンクリート層12,11より大きいので、3層目の
コンクリート層13とPC鋼線15…との付着強度を十
分に確保してプレストレスを導入することができ、一
方、他のコンクリート層12,11は比重の軽いコンク
リートによって形成され、しかもこれらコンクリート層
12,11にはそれぞれ、空洞部14を形成したり、厚
さを小さくして軽量化が図られているので、軽くて耐力
の大きなコンクリート床版を得ることができる。
【0022】なお、上記の例では、コンクリート床版1
0を発泡ビーズ混入コンクリートによって形成したが、
本発明はこれに限ることなく、通常のコンクリートや、
軽量骨材コンクリートによって形成してもよい。要は、
プレストレスを導入するコンクリート層の強度および比
重を他のコンクリート層より大きく設定すれば、その他
の構成は変更自由である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のコンクリート床版は、複数のコンクリート層によって
構成され、かつ、あるコンクリート層にプレストレスが
導入され、前記プレストレスが導入されたコンクリート
層の比重を、他のコンクリート層の比重より大きく設定
したものであるから、比重の大きいコンクリート層とプ
レストレスを導入するためのPC鋼線との付着強度を十
分に確保してプレストレスを導入することにより、耐力
を向上させることができ、また、他のコンクリート層を
比重の軽いコンクリートによって形成することによっ
て、軽量化を図ることができるので、軽くて耐力の大き
なコンクリート床版を得ることができる。さらに、性能
的には大きなスパンをとばすことができるため、小梁が
必要なくなり建物の軽量化に大きく寄与するものとな
る。
【0024】請求項2のコンクリート床版は、請求項1
において、前記他のコンクリート層の少なくとも一部に
空洞部を形成したものであるから、空洞部の分だけ軽量
化を図ることができる。
【0025】請求項3のコンクリート床版は、請求項1
または2において、各コンクリート層を発泡ビーズ混入
コンクリートで形成したものであるから、さらに軽量化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート床版の一例を示す横断面
図である。
【図2】従来のコンクリート床版の第一例を示す横断面
図である。
【図3】従来のコンクリート床版の第二例を示す横断面
図である。
【図4】従来のコンクリート床版の第三例を示す横断面
図である。
【符号の説明】
10 コンクリート床版 11,12,13 コンクリート層 14 空洞部 15 PC鋼線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今村 輝武 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 吉野 茂 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 東間 敬造 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンクリート層によって構成さ
    れ、かつ、あるコンクリート層にプレストレスが導入さ
    れたコンクリート床版であって、 前記プレストレスが導入されたコンクリート層の比重
    を、他のコンクリート層の比重より大きく設定したこと
    を特徴とするコンクリート床版。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンクリート床版におい
    て、 前記他のコンクリート層の少なくとも一部に空洞部を形
    成したことを特徴とするコンクリート床版。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のコンクリート床
    版において、 各コンクリート層を発泡ビーズ混入コンクリートで形成
    したことを特徴とするコンクリート床版。
JP1584896A 1996-01-31 1996-01-31 コンクリート床版 Pending JPH09209486A (ja)

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JP1584896A JPH09209486A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 コンクリート床版

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JP1584896A JPH09209486A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 コンクリート床版

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JPH09209486A true JPH09209486A (ja) 1997-08-12

Family

ID=11900248

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JP1584896A Pending JPH09209486A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 コンクリート床版

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JP (1) JPH09209486A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100930516B1 (ko) * 2008-11-03 2009-12-09 동국대학교 산학협력단 중공 티형 슬래브

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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