JPH0920798A - ヒト抗HBs抗体 - Google Patents
ヒト抗HBs抗体Info
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- JPH0920798A JPH0920798A JP7174752A JP17475295A JPH0920798A JP H0920798 A JPH0920798 A JP H0920798A JP 7174752 A JP7174752 A JP 7174752A JP 17475295 A JP17475295 A JP 17475295A JP H0920798 A JPH0920798 A JP H0920798A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 adr型HBウイルスの感染によるB型肝炎
の発症予防に有効かつ人体への投与に安全なヒト抗HB
sモノクロ−ナル抗体製剤の提供を可能とする。 【構成】 H鎖可変領域のCDR−1のアミノ酸配列が
(Ser/Asp)-His-Gly-Met-HisかつL鎖可変領域のCDR
−2のアミノ酸配列がAla-Ala-Ser-Ser-Leu-Gln-Serで
あり、adr型HBs抗原に結合するヒトモノクロ−ナ
ル抗体。当該抗体は、adr型HBウイルスの感染によ
るB型肝炎の発症予防に使用しうる。ここで()
は、()内に記載されたアミノ酸のいずれか1つである
ことを表す。
の発症予防に有効かつ人体への投与に安全なヒト抗HB
sモノクロ−ナル抗体製剤の提供を可能とする。 【構成】 H鎖可変領域のCDR−1のアミノ酸配列が
(Ser/Asp)-His-Gly-Met-HisかつL鎖可変領域のCDR
−2のアミノ酸配列がAla-Ala-Ser-Ser-Leu-Gln-Serで
あり、adr型HBs抗原に結合するヒトモノクロ−ナ
ル抗体。当該抗体は、adr型HBウイルスの感染によ
るB型肝炎の発症予防に使用しうる。ここで()
は、()内に記載されたアミノ酸のいずれか1つである
ことを表す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、HBs抗原に対するヒ
トモノクロ−ナル抗体に関し、特にadr型HBウイル
スによるB型肝炎の発症予防に使用しうるヒトモノクロ
−ナル抗体に関する。
トモノクロ−ナル抗体に関し、特にadr型HBウイル
スによるB型肝炎の発症予防に使用しうるヒトモノクロ
−ナル抗体に関する。
【0002】
【従来の技術】HBウイルスが感染すると、急性肝炎や
慢性肝炎、時には劇症肝炎などのB型肝炎が発症する。
慢性肝炎は肝硬変や肝癌に移行することが知られてお
り、劇症肝炎とともに生命に関わる疾患である。B型肝
炎の患者数は全世界的に増加の傾向にあり、日本を含む
アジア地域にも多くのウイルス感染者(キャリア−)が
存在する。B型肝炎の治療薬としてはインターフェロン
ーαなどが知られているが、血中のウイルス量が多い場
合には効果がない。このように有効な抗ウイルス剤が存
在しない現状では、発症を予防することは極めて重要で
あり、ワクチンや抗体による予防が注目されている。
慢性肝炎、時には劇症肝炎などのB型肝炎が発症する。
慢性肝炎は肝硬変や肝癌に移行することが知られてお
り、劇症肝炎とともに生命に関わる疾患である。B型肝
炎の患者数は全世界的に増加の傾向にあり、日本を含む
アジア地域にも多くのウイルス感染者(キャリア−)が
存在する。B型肝炎の治療薬としてはインターフェロン
ーαなどが知られているが、血中のウイルス量が多い場
合には効果がない。このように有効な抗ウイルス剤が存
在しない現状では、発症を予防することは極めて重要で
あり、ワクチンや抗体による予防が注目されている。
【0003】抗体には、ワクチンに比べ、A)投与後直
ちに効果が現れるので、針刺し事故などの緊急時にも有
効である、B)ワクチンに対する感受性の低い人や免疫
不全状態の人にも有効である、といったメリットがあ
る。実際にHBウイルスへの感染予防を目的としたヒト
イムノグロブリン製剤が商品化されている。またより安
全な抗体製剤として、ヒトモノクロ−ナル抗体が知られ
ている。モノクローナル抗体とは特定の抗原に結合する
単一種の抗体であり、HBウイルスの表面蛋白質HBs
抗原に対するヒトモノクロ−ナル抗体が報告されている
(WO94/11495号公開明細書、WO93/20
205号公開明細書、EP179483号公開明細
書)。HBs抗原には、肝細胞への感染に必須な領域が
含まれており、抗HBs抗体にはウイルスの感染阻害効
果が期待される。
ちに効果が現れるので、針刺し事故などの緊急時にも有
効である、B)ワクチンに対する感受性の低い人や免疫
不全状態の人にも有効である、といったメリットがあ
る。実際にHBウイルスへの感染予防を目的としたヒト
イムノグロブリン製剤が商品化されている。またより安
全な抗体製剤として、ヒトモノクロ−ナル抗体が知られ
ている。モノクローナル抗体とは特定の抗原に結合する
単一種の抗体であり、HBウイルスの表面蛋白質HBs
抗原に対するヒトモノクロ−ナル抗体が報告されている
(WO94/11495号公開明細書、WO93/20
205号公開明細書、EP179483号公開明細
書)。HBs抗原には、肝細胞への感染に必須な領域が
含まれており、抗HBs抗体にはウイルスの感染阻害効
果が期待される。
【0004】HBs抗原にはadw、adr、ayw、
ayrの4種の型が知られており、それに対応してHB
ウイルスは4種に分類される。従ってHBsを抗原とす
るモノクローナル抗体は、それぞれのウイルスのアミノ
酸配列に合わせたものである必要がある。日本を含むア
ジア地域でよく見つかるウイルスはadr型のウイルス
であるといわれている(ウイルス肝炎 辻孝夫、南江堂
(1993年))。上に示した先行技術において、抗原
となるHBsの型を明確にし、その抗体はayw型、a
yr型、adw型HBsに結合するものであるとの記載
がある(WO94/11495号公開明細書)。しか
し、adr型HBsに結合することを明確にしたヒトモ
ノクロ−ナル抗体は未だ知られていない。
ayrの4種の型が知られており、それに対応してHB
ウイルスは4種に分類される。従ってHBsを抗原とす
るモノクローナル抗体は、それぞれのウイルスのアミノ
酸配列に合わせたものである必要がある。日本を含むア
ジア地域でよく見つかるウイルスはadr型のウイルス
であるといわれている(ウイルス肝炎 辻孝夫、南江堂
(1993年))。上に示した先行技術において、抗原
となるHBsの型を明確にし、その抗体はayw型、a
yr型、adw型HBsに結合するものであるとの記載
がある(WO94/11495号公開明細書)。しか
し、adr型HBsに結合することを明確にしたヒトモ
ノクロ−ナル抗体は未だ知られていない。
【0005】抗原特異的抗体を遺伝子工学的に作製する
には抗原特異的な可変領域塩基配列及び定常領域遺伝子
の2つが必要である。定常領域遺伝子には少数のクラス
しかなく調製が容易であるが、H鎖L鎖の可変領域塩基
配列は極めて多様性が高く、目的とする可変領域塩基配
列の取得は従来非常に困難である。ヒト型の抗原特異的
なH鎖L鎖可変領域塩基配列のスクリ−ニング法として
WO95/15393号記載の方法は、ヒト末梢血Bリ
ンパ球から調製した抗体の可変領域塩基配列を用いて動
物細胞膜上に種々の膜結合型抗体を発現させ、標識抗原
との結合性を指標に特定の抗原特異的抗体を発現した細
胞を選別、分離して抗原特異的抗体の可変領域塩基配列
を取得するというものであり、以下この方法を膜結合型
抗体スクリ−ニング法と呼ぶ。
には抗原特異的な可変領域塩基配列及び定常領域遺伝子
の2つが必要である。定常領域遺伝子には少数のクラス
しかなく調製が容易であるが、H鎖L鎖の可変領域塩基
配列は極めて多様性が高く、目的とする可変領域塩基配
列の取得は従来非常に困難である。ヒト型の抗原特異的
なH鎖L鎖可変領域塩基配列のスクリ−ニング法として
WO95/15393号記載の方法は、ヒト末梢血Bリ
ンパ球から調製した抗体の可変領域塩基配列を用いて動
物細胞膜上に種々の膜結合型抗体を発現させ、標識抗原
との結合性を指標に特定の抗原特異的抗体を発現した細
胞を選別、分離して抗原特異的抗体の可変領域塩基配列
を取得するというものであり、以下この方法を膜結合型
抗体スクリ−ニング法と呼ぶ。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、adr
型HBウイルスの感染予防を対象とするヒト抗adr型
HBsモノクローナル抗体の開発が望まれている。
型HBウイルスの感染予防を対象とするヒト抗adr型
HBsモノクローナル抗体の開発が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、adr
型HBウイルスによって引き起こされるB型肝炎の感染
予防に有効であり、かつ人体への投与に際して安全なヒ
ト抗HBsモノクロ−ナル抗体製剤を提供することにあ
る。本発明者らは、この課題の解決法として、adr型
HBsに結合するヒト抗HBsモノクロ−ナル抗体の可
変領域塩基配列を取得し、遺伝子組換え技術による製剤
製造を可能とすることを考えて鋭意研究を重ねた結果、
発明を完成した。
型HBウイルスによって引き起こされるB型肝炎の感染
予防に有効であり、かつ人体への投与に際して安全なヒ
ト抗HBsモノクロ−ナル抗体製剤を提供することにあ
る。本発明者らは、この課題の解決法として、adr型
HBsに結合するヒト抗HBsモノクロ−ナル抗体の可
変領域塩基配列を取得し、遺伝子組換え技術による製剤
製造を可能とすることを考えて鋭意研究を重ねた結果、
発明を完成した。
【0008】本発明は、以下の構成から成る。 (1) 少なくとも下記の性質を特徴とするヒトモノク
ロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域のCDR−1が、式(1)で表され
るアミノ酸配列である。 (Ser/Asp)-His-Gly-Met-His (1) ここで(Ser/Asp )は、セリンまたはアスパラギン酸の
いずれかであることを表す。 (B)L鎖可変領域のCDR−2が、式(2)で表され
るアミノ酸配列である。 Ala-Ala-Ser-Ser-Leu-Gln-Ser (2) (C)adr型HBs抗原に結合する。 (2) 上記構成(1)記載のヒトモノクロ−ナル抗体
において、H鎖可変領域のCDR−3が式(3)で表さ
れ、L鎖可変領域のCDR−3が、式(4)で表される
抗体。 Glu-Ala-Thr-Asp-Phe-Val-Val-Lys-Phe-Asp-Leu (3) Gln-Glu-Ser-Asn-Ser-Ile-Pro-Leu-Thr (4)
ロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域のCDR−1が、式(1)で表され
るアミノ酸配列である。 (Ser/Asp)-His-Gly-Met-His (1) ここで(Ser/Asp )は、セリンまたはアスパラギン酸の
いずれかであることを表す。 (B)L鎖可変領域のCDR−2が、式(2)で表され
るアミノ酸配列である。 Ala-Ala-Ser-Ser-Leu-Gln-Ser (2) (C)adr型HBs抗原に結合する。 (2) 上記構成(1)記載のヒトモノクロ−ナル抗体
において、H鎖可変領域のCDR−3が式(3)で表さ
れ、L鎖可変領域のCDR−3が、式(4)で表される
抗体。 Glu-Ala-Thr-Asp-Phe-Val-Val-Lys-Phe-Asp-Leu (3) Gln-Glu-Ser-Asn-Ser-Ile-Pro-Leu-Thr (4)
【0009】(3) 上記構成(2)記載のヒトモノク
ロ−ナル抗体において、そのH鎖可変領域のCDR−2
が、式(5)で表される抗体。 (Val/Leu)-Ile-Trp-(His/Ala)-Asp-Gly-(Thr/Ser)-Asn-
(Gln/Lys)-Tyr-Tyr-(Ala/Thr)-Asp-(Ser/Ala)-Val-(Lys
/Glu)-Gly (5) ここで()は()内に記載されたアミノ酸のいずれか1
つであることを表す。 (4) 上記構成(3)記載のヒトモノクロ−ナル抗体
において、そのH鎖可変領域のCDR−2が、式(6)
で表される抗体。 Val-Ile-Trp-Ala-Asp-Gly-Thr-Asn-Lys-Tyr-Tyr-Ala-As
p-Ala-Val-Lys-Gly(6) (5) 上記構成(3)記載のヒトモノクロ−ナル抗体
において、そのL鎖可変領域のCDR−1が、式(7)
で表される抗体。 Arg-Ala-Ser-Gln-(Ser/Asn/Thr)-Ile-(Ser/Asp/Gly)-(S
er/Arg/Asn)-(Tyr/His)-Leu-Asn (7) ここで()は、()内に記載されたアミノ酸のいずれか
1つであることを表す。
ロ−ナル抗体において、そのH鎖可変領域のCDR−2
が、式(5)で表される抗体。 (Val/Leu)-Ile-Trp-(His/Ala)-Asp-Gly-(Thr/Ser)-Asn-
(Gln/Lys)-Tyr-Tyr-(Ala/Thr)-Asp-(Ser/Ala)-Val-(Lys
/Glu)-Gly (5) ここで()は()内に記載されたアミノ酸のいずれか1
つであることを表す。 (4) 上記構成(3)記載のヒトモノクロ−ナル抗体
において、そのH鎖可変領域のCDR−2が、式(6)
で表される抗体。 Val-Ile-Trp-Ala-Asp-Gly-Thr-Asn-Lys-Tyr-Tyr-Ala-As
p-Ala-Val-Lys-Gly(6) (5) 上記構成(3)記載のヒトモノクロ−ナル抗体
において、そのL鎖可変領域のCDR−1が、式(7)
で表される抗体。 Arg-Ala-Ser-Gln-(Ser/Asn/Thr)-Ile-(Ser/Asp/Gly)-(S
er/Arg/Asn)-(Tyr/His)-Leu-Asn (7) ここで()は、()内に記載されたアミノ酸のいずれか
1つであることを表す。
【0010】(6) 上記構成(4)記載のヒトモノク
ロ−ナル抗体において、そのL鎖可変領域のCDR−1
が、式(8)で表される抗体。 Arg-Ala-Ser-Gln-Ser-Ile-Ser-Ser-Tyr-Leu-Asn (8) (7) 少なくとも下記の性質を特徴とするヒトモノク
ロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域が配列表の配列番号1のアミノ酸3
位〜116位に記載された配列と本質的に同じ性能のア
ミノ酸配列を含む。 (B)L鎖可変領域が配列表の配列番号5のアミノ酸3
位〜111位に記載された配列と本質的に同じ性能のア
ミノ酸配列を含む。 (C)adr型HBs抗原に結合する。
ロ−ナル抗体において、そのL鎖可変領域のCDR−1
が、式(8)で表される抗体。 Arg-Ala-Ser-Gln-Ser-Ile-Ser-Ser-Tyr-Leu-Asn (8) (7) 少なくとも下記の性質を特徴とするヒトモノク
ロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域が配列表の配列番号1のアミノ酸3
位〜116位に記載された配列と本質的に同じ性能のア
ミノ酸配列を含む。 (B)L鎖可変領域が配列表の配列番号5のアミノ酸3
位〜111位に記載された配列と本質的に同じ性能のア
ミノ酸配列を含む。 (C)adr型HBs抗原に結合する。
【0011】(8) 少なくとも下記の性質を特徴とす
るヒトモノクロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域が配列表の配列番号9のアミノ酸3
位〜116位に記載された配列と本質的に同じ性能のア
ミノ酸配列を含む。 (B)L鎖可変領域が配列表の配列番号13のアミノ酸
3位〜111位に記載された配列と本質的に同じ性能の
アミノ酸配列を含む。 (C)adr型HBs抗原に結合する。
るヒトモノクロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域が配列表の配列番号9のアミノ酸3
位〜116位に記載された配列と本質的に同じ性能のア
ミノ酸配列を含む。 (B)L鎖可変領域が配列表の配列番号13のアミノ酸
3位〜111位に記載された配列と本質的に同じ性能の
アミノ酸配列を含む。 (C)adr型HBs抗原に結合する。
【0012】(9) 少なくとも下記の性質を特徴とす
るヒトモノクロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域が配列表の配列番号17のアミノ酸
3位〜116位にに記載された配列と本質的に同じ性能
のアミノ酸配列を含む。 (B)L鎖可変領域が配列表の配列番号21のアミノ酸
3位〜110位に記載された配列と本質的に同じ性能の
アミノ酸配列を含む。 (C)adr型HBs抗原に結合する。 (10) 少なくとも下記の性質を特徴とするヒトモノ
クロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域が配列表の配列番号25のアミノ酸
3位〜116位に記載された配列と本質的に同じ性能の
アミノ酸配列を含む。 (B)L鎖可変領域が配列表の配列番号29のアミノ酸
3位〜111位に記載された配列と本質的に同じ性能の
アミノ酸配列を含む。 (C)adr型HBs抗原に結合する。
るヒトモノクロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域が配列表の配列番号17のアミノ酸
3位〜116位にに記載された配列と本質的に同じ性能
のアミノ酸配列を含む。 (B)L鎖可変領域が配列表の配列番号21のアミノ酸
3位〜110位に記載された配列と本質的に同じ性能の
アミノ酸配列を含む。 (C)adr型HBs抗原に結合する。 (10) 少なくとも下記の性質を特徴とするヒトモノ
クロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域が配列表の配列番号25のアミノ酸
3位〜116位に記載された配列と本質的に同じ性能の
アミノ酸配列を含む。 (B)L鎖可変領域が配列表の配列番号29のアミノ酸
3位〜111位に記載された配列と本質的に同じ性能の
アミノ酸配列を含む。 (C)adr型HBs抗原に結合する。
【0013】(11)(A)通商産業省工業技術院生命
工学工業技術研究所に寄託されたプラスミッドベクター
pSEαHBs#1(FERM Pー14719)でコ
ードされる膜結合型抗体の分泌型と本質的に同じ性能の
アミノ酸配列を含み、(B)adr型HBs抗原に結合
する、ことを特徴とするヒトモノクロ−ナル抗体。(1
2)(A)通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究
所に寄託されたプラスミッドベクターpSEαHBs#
2(FERM P−14720)でコードされる膜結合
型抗体の分泌型と本質的に同じ性能のアミノ酸配列を含
み、(B)adr型HBs抗原に結合する、ことを特徴
とするヒトモノクローナル抗体。
工学工業技術研究所に寄託されたプラスミッドベクター
pSEαHBs#1(FERM Pー14719)でコ
ードされる膜結合型抗体の分泌型と本質的に同じ性能の
アミノ酸配列を含み、(B)adr型HBs抗原に結合
する、ことを特徴とするヒトモノクロ−ナル抗体。(1
2)(A)通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究
所に寄託されたプラスミッドベクターpSEαHBs#
2(FERM P−14720)でコードされる膜結合
型抗体の分泌型と本質的に同じ性能のアミノ酸配列を含
み、(B)adr型HBs抗原に結合する、ことを特徴
とするヒトモノクローナル抗体。
【0014】(13)(A)通商産業省工業技術院生命
工学工業技術研究所に寄託されたプラスミッドベクター
pSEαHBs#17(FERM P−14722)で
コードされる膜結合型抗体の分泌型と本質的に同じ性能
のアミノ酸配列を含み、(B)adr型HBs抗原に結
合する、ことを特徴とするヒトモノクローナル抗体。
(14)(A)通商産業省工業技術院生命工学工業技術
研究所に寄託されたプラスミッドベクターpSEαHB
s#31(FERM P−14723)でコードされる
膜結合型抗体の分泌型と本質的に同じ性能のアミノ酸配
列を含み、(B)adr型HBs抗原に結合する、こと
を特徴とするヒトモノクローナル抗体。
工学工業技術研究所に寄託されたプラスミッドベクター
pSEαHBs#17(FERM P−14722)で
コードされる膜結合型抗体の分泌型と本質的に同じ性能
のアミノ酸配列を含み、(B)adr型HBs抗原に結
合する、ことを特徴とするヒトモノクローナル抗体。
(14)(A)通商産業省工業技術院生命工学工業技術
研究所に寄託されたプラスミッドベクターpSEαHB
s#31(FERM P−14723)でコードされる
膜結合型抗体の分泌型と本質的に同じ性能のアミノ酸配
列を含み、(B)adr型HBs抗原に結合する、こと
を特徴とするヒトモノクローナル抗体。
【0015】さらに本発明は、上記記載の本発明のヒト
モノクローナル抗体をコードする核酸からなる。さらに
また本発明は、上記記載の本発明のヒトモノクロ−ナル
抗体と医薬的に許容しうる担体とからなる医薬組成物を
提供する。抗体は大小2種類のポリペプチドからなり、
その大きい方の鎖を「H鎖」といい、小さい方の鎖を
「L鎖」という。また、それぞれの鎖はN末端側に存在
して抗原結合部位を形成する「可変領域」と、抗体のク
ラス別に一定の定常領域からなっている。可変領域は、
更に、特に抗原結合部位の形成に密接に関係している相
補性決定領域「CDR」とその間に介在する枠組領域
(フレームワーク)に分けられる。CDRには、H鎖と
L鎖のそれぞれについて、N末端側から「CDR−1」
「CDR−2」「CDR−3」と呼ばれる3つの領域が
存在することが知られている。図1にIgGの構造模式
図を示す。
モノクローナル抗体をコードする核酸からなる。さらに
また本発明は、上記記載の本発明のヒトモノクロ−ナル
抗体と医薬的に許容しうる担体とからなる医薬組成物を
提供する。抗体は大小2種類のポリペプチドからなり、
その大きい方の鎖を「H鎖」といい、小さい方の鎖を
「L鎖」という。また、それぞれの鎖はN末端側に存在
して抗原結合部位を形成する「可変領域」と、抗体のク
ラス別に一定の定常領域からなっている。可変領域は、
更に、特に抗原結合部位の形成に密接に関係している相
補性決定領域「CDR」とその間に介在する枠組領域
(フレームワーク)に分けられる。CDRには、H鎖と
L鎖のそれぞれについて、N末端側から「CDR−1」
「CDR−2」「CDR−3」と呼ばれる3つの領域が
存在することが知られている。図1にIgGの構造模式
図を示す。
【0016】本発明でいう「ヒトモノクローナル抗体」
とは、完全な抗体の他に、H鎖とL鎖の可変領域の組み
合わせで形成される抗原結合部位を少なくとも1つ含む
Fabなどのような抗体の一部も指す。本発明でいう
「adr型HBs抗原」とは、組換えDNA技術を応用
して酵母に産生させたadr型のB型肝炎ウィルス表面
抗原をいう。本発明でいう「本質的に同じ性能」とは、
抗原分子上のエピトープ、抗原との結合力が実質上同じ
であることをいう。可変領域のフレームワークや定常領
域におけるアミノ酸置換は、しばしば本質的に同じ性能
の抗体を生成することが知られている。本発明でいう
「膜結合型抗体の分泌型」とは、細胞膜貫通領域を持ち
細胞表面上に保持される膜結合型抗体から細胞膜貫通領
域を除いた、細胞外に分泌される可溶性抗体をいう。
とは、完全な抗体の他に、H鎖とL鎖の可変領域の組み
合わせで形成される抗原結合部位を少なくとも1つ含む
Fabなどのような抗体の一部も指す。本発明でいう
「adr型HBs抗原」とは、組換えDNA技術を応用
して酵母に産生させたadr型のB型肝炎ウィルス表面
抗原をいう。本発明でいう「本質的に同じ性能」とは、
抗原分子上のエピトープ、抗原との結合力が実質上同じ
であることをいう。可変領域のフレームワークや定常領
域におけるアミノ酸置換は、しばしば本質的に同じ性能
の抗体を生成することが知られている。本発明でいう
「膜結合型抗体の分泌型」とは、細胞膜貫通領域を持ち
細胞表面上に保持される膜結合型抗体から細胞膜貫通領
域を除いた、細胞外に分泌される可溶性抗体をいう。
【0017】本発明では、adr型HBsを酵母で発現
させた遺伝子組換え体にビオチン標識したものを抗原と
して使用し、HBs特異的ヒトモノクロ−ナル抗体の取
得を図った。膜結合型抗体スクリ−ニング法を採用する
ことによって、4種の抗HBs抗体が得られ、その塩基
配列の比較解析によってCDR領域のアミノ酸配列に顕
著な特徴を見いだした。抗体の抗原特異性と抗原への結
合の強さが、主にCDRのアミノ酸配列によって決定さ
れることはマウス抗体のヒト化で示されている(Gus
sow,D. and Seemann,G.,Met
hods inEnzymology,203:99−
121(1991);Glaser,S.M. et
al.,J.Immunology 149:2607
−2614(1992))。
させた遺伝子組換え体にビオチン標識したものを抗原と
して使用し、HBs特異的ヒトモノクロ−ナル抗体の取
得を図った。膜結合型抗体スクリ−ニング法を採用する
ことによって、4種の抗HBs抗体が得られ、その塩基
配列の比較解析によってCDR領域のアミノ酸配列に顕
著な特徴を見いだした。抗体の抗原特異性と抗原への結
合の強さが、主にCDRのアミノ酸配列によって決定さ
れることはマウス抗体のヒト化で示されている(Gus
sow,D. and Seemann,G.,Met
hods inEnzymology,203:99−
121(1991);Glaser,S.M. et
al.,J.Immunology 149:2607
−2614(1992))。
【0018】ヒト抗HBs抗体可変領域塩基配列の取得
とその塩基配列の解析は、実施例1記載の方法で可能で
ある。HBウイルスの感染予防に用いる抗体の持つべき
性質の1つとして、HBs抗原への結合活性が強いこと
があげられる。膜結合型抗体スクリ−ニング法の原理に
基づくと、抗原結合活性の高い抗原特異的抗体を取得す
るためには次のような工夫をするのが望ましい。1つ
は、血中の抗HBs抗体価が高い人を供血者とするこ
と、1つはスクリ−ニングの条件をより厳しくするこ
と、1つは得られたH鎖L鎖可変領域塩基配列を基にし
て、より抗原結合活性が高くなるようなH鎖L鎖可変領
域塩基配列の組合わせを再び選ぶ(ChainShuf
fling)(Kang,A.S.,Jones,T.
M.,andBurton,D.R.(1991);P
roc.Natl.Acad.Sci.USA,88,
11120−11123.)ことであるが、本発明では
供血者の選定を重視することにした。
とその塩基配列の解析は、実施例1記載の方法で可能で
ある。HBウイルスの感染予防に用いる抗体の持つべき
性質の1つとして、HBs抗原への結合活性が強いこと
があげられる。膜結合型抗体スクリ−ニング法の原理に
基づくと、抗原結合活性の高い抗原特異的抗体を取得す
るためには次のような工夫をするのが望ましい。1つ
は、血中の抗HBs抗体価が高い人を供血者とするこ
と、1つはスクリ−ニングの条件をより厳しくするこ
と、1つは得られたH鎖L鎖可変領域塩基配列を基にし
て、より抗原結合活性が高くなるようなH鎖L鎖可変領
域塩基配列の組合わせを再び選ぶ(ChainShuf
fling)(Kang,A.S.,Jones,T.
M.,andBurton,D.R.(1991);P
roc.Natl.Acad.Sci.USA,88,
11120−11123.)ことであるが、本発明では
供血者の選定を重視することにした。
【0019】接種前既に有意な血中抗HBs抗体価を持
っていた3人のボランティアに、B型肝炎ワクチン接種
を追加して行い、血中抗HBs抗体価が最も高くなった
人を供血者に選定した。膜結合型抗体スクリ−ニング法
の詳細は、WO95/15393号公開明細書に記載さ
れており、このプロセスは大別してリンパ球を含む末梢
血単核球画分の調製、単核球由来cDNAの調製、PC
Rによるヒト抗体可変領域塩基配列の調製、膜結合型ヒ
ト抗体発現COS7細胞ライブラリ−の作製、フロ−サ
イトメ−タ−による選別、選別細胞からのプラスミド回
収(Hirt法)という6つのステップからなってい
る。前3者の実験操作はWO95/15393号公開明
細書の実施例7,後3者の実験操作は同明細書の実施例
8の記載に従って行なうことが可能である。フロ−サイ
トメ−タ−による選別を3回行って得られたプラスミド
pSEhVHBsを大腸菌DH5へ組み込み、出現した
コロニ−の約8割に相当する79個のクロ−ンからそれ
ぞれプラスミドDNAを単離後COS7細胞へ導入し
て、ヒト抗体の発現とHBs抗原への結合を調べた。抗
HBs抗体を発現するクロ−ンは79個中58個存在し
ており、HBsとは結合しないヒト抗体を発現するクロ
−ンが2個得られた。
っていた3人のボランティアに、B型肝炎ワクチン接種
を追加して行い、血中抗HBs抗体価が最も高くなった
人を供血者に選定した。膜結合型抗体スクリ−ニング法
の詳細は、WO95/15393号公開明細書に記載さ
れており、このプロセスは大別してリンパ球を含む末梢
血単核球画分の調製、単核球由来cDNAの調製、PC
Rによるヒト抗体可変領域塩基配列の調製、膜結合型ヒ
ト抗体発現COS7細胞ライブラリ−の作製、フロ−サ
イトメ−タ−による選別、選別細胞からのプラスミド回
収(Hirt法)という6つのステップからなってい
る。前3者の実験操作はWO95/15393号公開明
細書の実施例7,後3者の実験操作は同明細書の実施例
8の記載に従って行なうことが可能である。フロ−サイ
トメ−タ−による選別を3回行って得られたプラスミド
pSEhVHBsを大腸菌DH5へ組み込み、出現した
コロニ−の約8割に相当する79個のクロ−ンからそれ
ぞれプラスミドDNAを単離後COS7細胞へ導入し
て、ヒト抗体の発現とHBs抗原への結合を調べた。抗
HBs抗体を発現するクロ−ンは79個中58個存在し
ており、HBsとは結合しないヒト抗体を発現するクロ
−ンが2個得られた。
【0020】抗HBs抗体58クロ−ンのうち33クロ
−ンのH鎖L鎖可変領域塩基配列を調べたところ、これ
らは4種に分類され、特定の制限酵素切断部位の有無か
ら識別が可能であることがわかった。(pSE αHB
s#1、pSE αHBs#2、pSE αHBs#1
7、pSE αHBs#31)。残る25個のクロ−ン
の上記制限酵素による切断パタ−ンは全てこの4種のう
ちのいずれかに分類された。これら4種のクロ−ンのH
鎖L鎖CDR領域アミノ酸配列の比較により、H鎖CD
R−1及びL鎖CDR−2にクロ−ン間で相同性の高い
アミノ酸配列が存在することを見いだした。CDR領域
は抗体と抗原の結合に重要な領域であり、該CDR領域
にこのコンセンサス配列を有するH鎖とL鎖を持つこと
がadr型HBs抗原への結合に必須であることが示さ
れた。
−ンのH鎖L鎖可変領域塩基配列を調べたところ、これ
らは4種に分類され、特定の制限酵素切断部位の有無か
ら識別が可能であることがわかった。(pSE αHB
s#1、pSE αHBs#2、pSE αHBs#1
7、pSE αHBs#31)。残る25個のクロ−ン
の上記制限酵素による切断パタ−ンは全てこの4種のう
ちのいずれかに分類された。これら4種のクロ−ンのH
鎖L鎖CDR領域アミノ酸配列の比較により、H鎖CD
R−1及びL鎖CDR−2にクロ−ン間で相同性の高い
アミノ酸配列が存在することを見いだした。CDR領域
は抗体と抗原の結合に重要な領域であり、該CDR領域
にこのコンセンサス配列を有するH鎖とL鎖を持つこと
がadr型HBs抗原への結合に必須であることが示さ
れた。
【0021】本発明のヒトモノクローナル抗体を得るに
は、例えば実施例1で得られたクローンから得られたH
鎖及びL鎖可変領域塩基配列を分泌型抗体産生ベクター
へ組換え、COS7細胞を宿主とする発現生産を行うこ
とで可能である。COS7細胞による抗体の分泌発現に
は、種々のベクタ−が使用可能であるが(Whittl
e,N.and Adair,J. et al.(1
987),Protein Eng.,1(6),49
9−505.; Sutter,K.D.and Fe
ys,V. et al.(1992),Gene 1
13,223−30.)、本発明では膜結合型抗体の発
現に用いたベクタ−pSEを母体としてTMを除去した
ベクタ−pG1を使用した。pSEとpG1はH鎖L鎖
の可変領域塩基配列を含む領域が共通の配列となってい
るため、膜結合型抗体から分泌型抗体への変換が容易に
行える利点がある。その概略は、pSEのL鎖可変領域
の5’末端にあるXhoI部位から、H鎖可変領域の
3’末端にあるEcoRI部位に至る断片を入れ換える
というものである。このようにして4種の分泌型抗HB
s抗体発現プラスミド及びHBsとは結合しないヒト抗
体の分泌発現プラスミドを作製した(pG1 αHBs
#1、pG1 αHBs#2、pG1 αHBs#1
7、pG1 αHBs#31)。これらをCOS7細胞
へ組み込み、ヒト抗HBs抗体および対照に用いる分泌
型ヒト抗体の生産を行える。
は、例えば実施例1で得られたクローンから得られたH
鎖及びL鎖可変領域塩基配列を分泌型抗体産生ベクター
へ組換え、COS7細胞を宿主とする発現生産を行うこ
とで可能である。COS7細胞による抗体の分泌発現に
は、種々のベクタ−が使用可能であるが(Whittl
e,N.and Adair,J. et al.(1
987),Protein Eng.,1(6),49
9−505.; Sutter,K.D.and Fe
ys,V. et al.(1992),Gene 1
13,223−30.)、本発明では膜結合型抗体の発
現に用いたベクタ−pSEを母体としてTMを除去した
ベクタ−pG1を使用した。pSEとpG1はH鎖L鎖
の可変領域塩基配列を含む領域が共通の配列となってい
るため、膜結合型抗体から分泌型抗体への変換が容易に
行える利点がある。その概略は、pSEのL鎖可変領域
の5’末端にあるXhoI部位から、H鎖可変領域の
3’末端にあるEcoRI部位に至る断片を入れ換える
というものである。このようにして4種の分泌型抗HB
s抗体発現プラスミド及びHBsとは結合しないヒト抗
体の分泌発現プラスミドを作製した(pG1 αHBs
#1、pG1 αHBs#2、pG1 αHBs#1
7、pG1 αHBs#31)。これらをCOS7細胞
へ組み込み、ヒト抗HBs抗体および対照に用いる分泌
型ヒト抗体の生産を行える。
【0022】COS7細胞は、通常10%ウシ胎児血清
加Dulbecco’s Modified Eagl
e’s Medium(DMEM培地)を用い、5%C
O2存在下37℃で培養する。COS7細胞への遺伝子
導入法や遺伝子導入後の細胞の育種生産法は、バイオマ
ニュアルシリ−ズ4 遺伝子導入と発現・解析法;横田
祟、新井 賢一 羊土社(1994)等の実験書に記
載されている。COS7細胞への遺伝子導入法は、電気
穿孔法の他、 DEAEデキストラン法(Bebbin
gton,C.R.(1991); METHODS:
ACompanion to Methods i
n Enzymology,2(2),136−4
5.)であっても良い。本発明では、pG1に組み込ま
れた定常領域遺伝子がCγ1であるため、各クロ−ンは
IgG1として発現した。分泌型抗体の生産時には、血
清由来のウシ抗体の混入を避けるために、無血清のDM
EM培地によって培養することが望ましい。こうして培
養上清中に分泌された抗HBs抗体は、例えばプロテイ
ンAやプロテインGを用いる一般的なIgG抗体の精製
法によって容易に精製することができる。
加Dulbecco’s Modified Eagl
e’s Medium(DMEM培地)を用い、5%C
O2存在下37℃で培養する。COS7細胞への遺伝子
導入法や遺伝子導入後の細胞の育種生産法は、バイオマ
ニュアルシリ−ズ4 遺伝子導入と発現・解析法;横田
祟、新井 賢一 羊土社(1994)等の実験書に記
載されている。COS7細胞への遺伝子導入法は、電気
穿孔法の他、 DEAEデキストラン法(Bebbin
gton,C.R.(1991); METHODS:
ACompanion to Methods i
n Enzymology,2(2),136−4
5.)であっても良い。本発明では、pG1に組み込ま
れた定常領域遺伝子がCγ1であるため、各クロ−ンは
IgG1として発現した。分泌型抗体の生産時には、血
清由来のウシ抗体の混入を避けるために、無血清のDM
EM培地によって培養することが望ましい。こうして培
養上清中に分泌された抗HBs抗体は、例えばプロテイ
ンAやプロテインGを用いる一般的なIgG抗体の精製
法によって容易に精製することができる。
【0023】抗HBs抗体各クロ−ンの精製標品とHB
s抗原の結合は、HBs抗原を固相化したプレ−トを用
いて調べることができる。HBs抗原に結合しないヒト
抗体クロ−ンを対照として、4種の代表的な抗HBs抗
体クロ−ンの抗原結合活性を比較した結果、全てのクロ
−ンに抗原結合活性が認められ、実施例1記載の事実が
確認された。より詳細には、各クロ−ンの抗原結合活性
はpG1 αHBs#2が最も高く、次いでpG1 α
HBs#1、pG1 αHBs#17、pG1αHBs
#31の順となった。クロ−ン間での抗原結合活性の違
いは、クロ−ン間で最も相同性の低かったH鎖及びL鎖
のCDR−3領域のアミノ酸配列の違いを反映したもの
と考えられた。従ってHBs抗原に対する結合活性を持
つ抗体の特徴として、実施例1記載の特徴を有するH鎖
L鎖によって構成されるもの、より望ましくは実施例1
記載の特徴を有するH鎖L鎖によって構成され、かつH
鎖L鎖CDR−3領域のアミノ酸配列がpG1 αHB
s#2の該当する配列に相同または同一な配列であるも
の、が挙げられる。
s抗原の結合は、HBs抗原を固相化したプレ−トを用
いて調べることができる。HBs抗原に結合しないヒト
抗体クロ−ンを対照として、4種の代表的な抗HBs抗
体クロ−ンの抗原結合活性を比較した結果、全てのクロ
−ンに抗原結合活性が認められ、実施例1記載の事実が
確認された。より詳細には、各クロ−ンの抗原結合活性
はpG1 αHBs#2が最も高く、次いでpG1 α
HBs#1、pG1 αHBs#17、pG1αHBs
#31の順となった。クロ−ン間での抗原結合活性の違
いは、クロ−ン間で最も相同性の低かったH鎖及びL鎖
のCDR−3領域のアミノ酸配列の違いを反映したもの
と考えられた。従ってHBs抗原に対する結合活性を持
つ抗体の特徴として、実施例1記載の特徴を有するH鎖
L鎖によって構成されるもの、より望ましくは実施例1
記載の特徴を有するH鎖L鎖によって構成され、かつH
鎖L鎖CDR−3領域のアミノ酸配列がpG1 αHB
s#2の該当する配列に相同または同一な配列であるも
の、が挙げられる。
【0024】工業生産の場合の宿主としてはCHO細
胞、ミエロ−マSp2/0細胞がよく知られている(X
iang,J. et al.(1990) Mol.
Immun.,27,809; Bebbingto
n,C.R. et al.(1992) Bio/t
echnology,10,169;Larrick,
J.W.and Wallace,E.F. et a
l.(1992) Imunol.Rev.130,6
9−85.; Deyev,S.M.andLiebe
r,A. et al.(1994) Appl.Bi
ochem.Biotechnol.47(2−3),
143−54.)。例えばCHO細胞では、MTX等の
薬剤により生産性の高いクロ−ンを選択する方法も報告
されており(Bebbington,C.R. (19
91) METHODS: ACompanion t
o Methods in Enzymology,2
(2),136−45.)、安定な高生産株が取得でき
れば、その株を組換え抗HBs抗体の工業的生産に利用
できる。
胞、ミエロ−マSp2/0細胞がよく知られている(X
iang,J. et al.(1990) Mol.
Immun.,27,809; Bebbingto
n,C.R. et al.(1992) Bio/t
echnology,10,169;Larrick,
J.W.and Wallace,E.F. et a
l.(1992) Imunol.Rev.130,6
9−85.; Deyev,S.M.andLiebe
r,A. et al.(1994) Appl.Bi
ochem.Biotechnol.47(2−3),
143−54.)。例えばCHO細胞では、MTX等の
薬剤により生産性の高いクロ−ンを選択する方法も報告
されており(Bebbington,C.R. (19
91) METHODS: ACompanion t
o Methods in Enzymology,2
(2),136−45.)、安定な高生産株が取得でき
れば、その株を組換え抗HBs抗体の工業的生産に利用
できる。
【0025】こうして得られた本発明の抗HBs抗体
は、種々の形態の治療用製剤を提供する。例えば医薬的
に許容しうる成分組成の担体や安定化剤など人体への投
与に際し、該抗体の活性を保持させるために使用される
物質とともに医薬用組成物中に含まれていてもよい。医
薬的に許容しうるとは、悪心、目眩、吐き気等投与に伴
う望ましくない副作用、頻回投与時の製剤に対する免疫
応答などが起きないことを意味する。また、医薬的に許
容しうる適当な溶剤や希釈剤、安定化剤とともに溶解さ
れた液状の医薬用組成物でもよい。さらに上記の医薬組
成物に加えて生体内における濃度調節を目的とするミク
ロスフィア−、リポゾ−ム等の徐放移植体を含む医薬用
組成物であってもよい。
は、種々の形態の治療用製剤を提供する。例えば医薬的
に許容しうる成分組成の担体や安定化剤など人体への投
与に際し、該抗体の活性を保持させるために使用される
物質とともに医薬用組成物中に含まれていてもよい。医
薬的に許容しうるとは、悪心、目眩、吐き気等投与に伴
う望ましくない副作用、頻回投与時の製剤に対する免疫
応答などが起きないことを意味する。また、医薬的に許
容しうる適当な溶剤や希釈剤、安定化剤とともに溶解さ
れた液状の医薬用組成物でもよい。さらに上記の医薬組
成物に加えて生体内における濃度調節を目的とするミク
ロスフィア−、リポゾ−ム等の徐放移植体を含む医薬用
組成物であってもよい。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を記述するが、これら
実施例は具体例により本発明を更に説明するものであっ
て、本発明を限定するものではない。
実施例は具体例により本発明を更に説明するものであっ
て、本発明を限定するものではない。
【0027】
【実施例1】adr型のB型肝炎ウィルス表面抗原(H
Bs)を組換えDNA技術によって酵母に産生させたB
型肝炎ワクチン「ビームゲン」(化学及血清療法研究所
製)を健常人のボランティア3人に投与し、ワクチン接
種6日後の血中の抗HBs抗体価を調べた。抗体価の測
定はエス・ア−ル・エル(株)に測定を依頼した。この
3人はもともと有意な血中抗HBs抗体価を持っていた
が、接種6日後に最も抗体価が高かった人を供血者とし
て選定した。
Bs)を組換えDNA技術によって酵母に産生させたB
型肝炎ワクチン「ビームゲン」(化学及血清療法研究所
製)を健常人のボランティア3人に投与し、ワクチン接
種6日後の血中の抗HBs抗体価を調べた。抗体価の測
定はエス・ア−ル・エル(株)に測定を依頼した。この
3人はもともと有意な血中抗HBs抗体価を持っていた
が、接種6日後に最も抗体価が高かった人を供血者とし
て選定した。
【0028】ワクチン接種後6日後にこの供血者から採
取した末梢血をソ−スとして、以下膜結合型スクリ−ニ
ング法による抗HBs抗体の可変領域塩基配列の取得を
行った。膜結合型抗体スクリ−ニング法の詳細は、WO
95/15393号公開明細書に記載されている。この
プロセスは大別してリンパ球を含む末梢血単核球画分の
調製、単核球由来cDNAの調製、PCRによるヒト抗
体可変領域塩基配列の調製、膜結合型ヒト抗体発現CO
S7細胞ライブラリ−の作製、フロ−サイトメ−タ−に
よる選別、選別細胞からのプラスミド回収(Hirt
法)という6つのステップからなっており、前3者の実
験操作はWO95/15393号公開明細書の実施例
7,後3者の実験操作は同明細書の実施例8の記載に従
って行なった。本発明での結果の要点を記すと、150
mlの末梢血から1.2x107個の単核球を得てH鎖
L鎖の可変領域塩基配列を調製した。両可変領域塩基配
列を組み込んだヒト抗体可変領域プラスミドライブラリ
−(pSEhVmix)は、約1.0x107個の大腸
菌コロニーから調製した。pSEhVmixをCOS7
細胞へ導入して得られるライブラリ−をフロ−サイトメ
−タ−によって3回選別して抗HBs抗体の可変領域塩
基配列を含むプラスミドを濃縮し、最終的にpSEhV
HBsを得た。
取した末梢血をソ−スとして、以下膜結合型スクリ−ニ
ング法による抗HBs抗体の可変領域塩基配列の取得を
行った。膜結合型抗体スクリ−ニング法の詳細は、WO
95/15393号公開明細書に記載されている。この
プロセスは大別してリンパ球を含む末梢血単核球画分の
調製、単核球由来cDNAの調製、PCRによるヒト抗
体可変領域塩基配列の調製、膜結合型ヒト抗体発現CO
S7細胞ライブラリ−の作製、フロ−サイトメ−タ−に
よる選別、選別細胞からのプラスミド回収(Hirt
法)という6つのステップからなっており、前3者の実
験操作はWO95/15393号公開明細書の実施例
7,後3者の実験操作は同明細書の実施例8の記載に従
って行なった。本発明での結果の要点を記すと、150
mlの末梢血から1.2x107個の単核球を得てH鎖
L鎖の可変領域塩基配列を調製した。両可変領域塩基配
列を組み込んだヒト抗体可変領域プラスミドライブラリ
−(pSEhVmix)は、約1.0x107個の大腸
菌コロニーから調製した。pSEhVmixをCOS7
細胞へ導入して得られるライブラリ−をフロ−サイトメ
−タ−によって3回選別して抗HBs抗体の可変領域塩
基配列を含むプラスミドを濃縮し、最終的にpSEhV
HBsを得た。
【0029】pSEhVHBsを大腸菌DH5へ導入し
て出現したコロニ−100個から79個を単離してプラ
スミドDNAを抽出精製した後、電気穿孔法によりCO
S7細胞へ組み込み、膜結合型ヒト抗体の発現とビオチ
ン標識yHBsとの結合を調べた。この実験操作はWO
95/15393号公開明細書の実施例8の記載に従っ
て行なった。その結果、単離した79個のうち58個の
クロ−ンがヒト抗体を発現し、かつyHBsに結合し
た。また、2クロ−ンは膜結合型ヒト抗体は発現した
が、yHBsには結合しなかった(pSE#37,pS
E#53)。そこでyHBsに結合した58クロ−ンの
うち33クロ−ンについて、H鎖及びL鎖の可変領域塩
基配列を決定した。塩基配列の決定はDNA シークエ
ンサー Ver.1.2.0 ,Model373A
(Applied Biosystems社)を用い、
メーカーのプロトコールに従って行った。標識反応は、
H鎖はSEQHC (5’CTCTTGGAGGAGGGTGCCAG3’)を、κ
鎖はSEQLC (5’CCAGATTTCAACTGCTCATCAGA 3’)をプ
ライマーとして、PRISM Ready React
ion DyeDeoxy Terminator C
ycle Sequencing Kit(Appli
ed Biosystems社)を用い、方法は添付の
プロトコールに従った。
て出現したコロニ−100個から79個を単離してプラ
スミドDNAを抽出精製した後、電気穿孔法によりCO
S7細胞へ組み込み、膜結合型ヒト抗体の発現とビオチ
ン標識yHBsとの結合を調べた。この実験操作はWO
95/15393号公開明細書の実施例8の記載に従っ
て行なった。その結果、単離した79個のうち58個の
クロ−ンがヒト抗体を発現し、かつyHBsに結合し
た。また、2クロ−ンは膜結合型ヒト抗体は発現した
が、yHBsには結合しなかった(pSE#37,pS
E#53)。そこでyHBsに結合した58クロ−ンの
うち33クロ−ンについて、H鎖及びL鎖の可変領域塩
基配列を決定した。塩基配列の決定はDNA シークエ
ンサー Ver.1.2.0 ,Model373A
(Applied Biosystems社)を用い、
メーカーのプロトコールに従って行った。標識反応は、
H鎖はSEQHC (5’CTCTTGGAGGAGGGTGCCAG3’)を、κ
鎖はSEQLC (5’CCAGATTTCAACTGCTCATCAGA 3’)をプ
ライマーとして、PRISM Ready React
ion DyeDeoxy Terminator C
ycle Sequencing Kit(Appli
ed Biosystems社)を用い、方法は添付の
プロトコールに従った。
【0030】塩基配列解析の結果、この33クロ−ンは
4種に分類された。この4種のクロ−ンは制限酵素Sp
hI、SalI、NcoI、ScaI、PstIの切断
部位の有無によって分類識別することが可能であった。 ・pSE αHBs#1(H鎖:配列番号1、L鎖:配
列番号5;通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究
所寄託 FERM P−14719)SphI及びNc
oIによって切断される。 ・pSE αHBs#2(H鎖:配列番号9、L鎖:配
列番号13;通商産業省工業技術院生命工学工業技術研
究所寄託 FERM P−14720)SphI、Nc
oI、SalIによって切断される。 ・pSE αHBs#17(H鎖:配列番号17、 L
鎖:配列番号21;通商産業省工業技術院生命工学工業
技術研究所寄託 FERM P−14722)SphI
及びScaIによって切断される。 ・pSE αHBs#31(H鎖:配列番号25、L
鎖:配列番号29;通商産業省工業技術院生命工学工業
技術研究所寄託 FERM P−14723)SphI
及びPstIによって切断される。 yHBsに結合するヒト抗体を発現した残る25クロ−
ンを上記の制限酵素で分類したところ、全てのクロ−ン
がこの4種のいずれかと同じ切断パタ−ンを示したが、
yHBsに結合しなかった2クロ−ンの上記制限酵素に
よる切断パタ−ンは、これらとは異なっていた。
4種に分類された。この4種のクロ−ンは制限酵素Sp
hI、SalI、NcoI、ScaI、PstIの切断
部位の有無によって分類識別することが可能であった。 ・pSE αHBs#1(H鎖:配列番号1、L鎖:配
列番号5;通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究
所寄託 FERM P−14719)SphI及びNc
oIによって切断される。 ・pSE αHBs#2(H鎖:配列番号9、L鎖:配
列番号13;通商産業省工業技術院生命工学工業技術研
究所寄託 FERM P−14720)SphI、Nc
oI、SalIによって切断される。 ・pSE αHBs#17(H鎖:配列番号17、 L
鎖:配列番号21;通商産業省工業技術院生命工学工業
技術研究所寄託 FERM P−14722)SphI
及びScaIによって切断される。 ・pSE αHBs#31(H鎖:配列番号25、L
鎖:配列番号29;通商産業省工業技術院生命工学工業
技術研究所寄託 FERM P−14723)SphI
及びPstIによって切断される。 yHBsに結合するヒト抗体を発現した残る25クロ−
ンを上記の制限酵素で分類したところ、全てのクロ−ン
がこの4種のいずれかと同じ切断パタ−ンを示したが、
yHBsに結合しなかった2クロ−ンの上記制限酵素に
よる切断パタ−ンは、これらとは異なっていた。
【0031】クロ−ンpSE αHBs#1のH鎖CD
Rは順に以下のアミノ酸配列となっていた。CDR−
1:Ser-His-Gly-Met-His (配列番号2)、CDR−
2:Val-Ile-Trp-His-Asp-Gly-Thr-Asn-Gln-Tyr-Tyr-Th
r-Asp-Ser-Val-Glu-Gly (配列番号3)、CDR3:Gl
u-Gly-Leu-Glu-Trp-Phe-Pro-Ile-Leu-Asp-Tyr (配列番
号4)。一方、L鎖CDRは順にCDR−1:Arg-Ala-
Ser-Gln-Ser-Ile-Ser-Ser-Tyr-Leu-Asn (配列番号
6)、CDR−2:Ala-Ala-Ser-Ser-Leu-Gln-Ser (配
列番号7)、CDR−3:Gln-Gln-Ser-Tyr-Ser-Thr-Pr
o-Arg-Thr (配列番号8)であった。
Rは順に以下のアミノ酸配列となっていた。CDR−
1:Ser-His-Gly-Met-His (配列番号2)、CDR−
2:Val-Ile-Trp-His-Asp-Gly-Thr-Asn-Gln-Tyr-Tyr-Th
r-Asp-Ser-Val-Glu-Gly (配列番号3)、CDR3:Gl
u-Gly-Leu-Glu-Trp-Phe-Pro-Ile-Leu-Asp-Tyr (配列番
号4)。一方、L鎖CDRは順にCDR−1:Arg-Ala-
Ser-Gln-Ser-Ile-Ser-Ser-Tyr-Leu-Asn (配列番号
6)、CDR−2:Ala-Ala-Ser-Ser-Leu-Gln-Ser (配
列番号7)、CDR−3:Gln-Gln-Ser-Tyr-Ser-Thr-Pr
o-Arg-Thr (配列番号8)であった。
【0032】クロ−ンpSE αHBs#2のH鎖CD
Rは順に以下のアミノ酸配列となっていた。CDR−
1: Asp-His-Gly-Met-His(配列番号10)、CDR−
2:Val-Ile-Trp-Ala-Asp-Gly-Thr-Asn-Lys-Tyr-Tyr-Al
a-Asp-Ala-Val-Lys-Gly (配列番号11)、CDR−
3:Glu-Ala-Thr-Asp-Phe-Val-Val-Lys-Phe-Asp-Leu
(配列番号12)。一方、L鎖CDRは順にCDR−
1:Arg-Ala-Ser-Gln-Ser-Ile-Ser-Ser-Tyr-Leu-Asn
(配列番号14)、CDR−2:Ala-Ala-Ser-Ser-Leu-
Gln-Ser (配列番号15)、CDR−3:Gln-Glu-Ser-
Asn-Ser-Ile-Pro-Leu-Thr (配列番号16)であった。
Rは順に以下のアミノ酸配列となっていた。CDR−
1: Asp-His-Gly-Met-His(配列番号10)、CDR−
2:Val-Ile-Trp-Ala-Asp-Gly-Thr-Asn-Lys-Tyr-Tyr-Al
a-Asp-Ala-Val-Lys-Gly (配列番号11)、CDR−
3:Glu-Ala-Thr-Asp-Phe-Val-Val-Lys-Phe-Asp-Leu
(配列番号12)。一方、L鎖CDRは順にCDR−
1:Arg-Ala-Ser-Gln-Ser-Ile-Ser-Ser-Tyr-Leu-Asn
(配列番号14)、CDR−2:Ala-Ala-Ser-Ser-Leu-
Gln-Ser (配列番号15)、CDR−3:Gln-Glu-Ser-
Asn-Ser-Ile-Pro-Leu-Thr (配列番号16)であった。
【0033】クロ−ンpSE αHBs#17のH鎖C
DRは順に以下のアミノ酸配列となっていた。CDR−
1:Ser-His-Gly-Met-His (配列番号18)、CDR−
2:Val-Ile-Trp-His-Asp-Gly-Ser-Asn-Lys-Tyr-Tyr-Al
a-Asp-Ser-Val-Lys-Gly (配列番号19)、CDR−
3:Glu-Ala-Leu-Leu-Leu-Trp-Thr-Ile-Phe-Asp-Ser
(配列番号20)。一方、L鎖CDRは順にCDR−
1:Arg-Ala-Ser-Gln-Asn-Ile-Asp-Arg-Tyr-Leu-Asn
(配列番号22)、CDR−2:Ala-Ala-Ser-Ser-Leu-
Gln-Ser (配列番号23)、CDR−3:Gln-Gln-Ser-
Tyr-Ser-Ala-Leu-Thr (配列番号24)であった。
DRは順に以下のアミノ酸配列となっていた。CDR−
1:Ser-His-Gly-Met-His (配列番号18)、CDR−
2:Val-Ile-Trp-His-Asp-Gly-Ser-Asn-Lys-Tyr-Tyr-Al
a-Asp-Ser-Val-Lys-Gly (配列番号19)、CDR−
3:Glu-Ala-Leu-Leu-Leu-Trp-Thr-Ile-Phe-Asp-Ser
(配列番号20)。一方、L鎖CDRは順にCDR−
1:Arg-Ala-Ser-Gln-Asn-Ile-Asp-Arg-Tyr-Leu-Asn
(配列番号22)、CDR−2:Ala-Ala-Ser-Ser-Leu-
Gln-Ser (配列番号23)、CDR−3:Gln-Gln-Ser-
Tyr-Ser-Ala-Leu-Thr (配列番号24)であった。
【0034】クロ−ンpSE αHBs#31のH鎖C
DRは順に以下のアミノ酸配列となっていた。CDR−
1: Ser-His-Gly-Met-His(配列番号26)、CDR−
2:Leu-Ile-Trp-Ala-Asp-Gly-Thr-Asn-Lys-Tyr-Tyr-Al
a-Asp-Ser-Val-Lys-Gly(配列番号27)、CDR−
3:Glu-Glu-Leu-Thr-Leu-Val-Thr-Ala-Phe-Gly-Tyr
(配列番号28)。一方、L鎖CDRは順に CDR−
1:Arg-Ala-Ser-Gln-Thr-Ile-Gly-Asn-His-Leu-Asn
(配列番号30)、CDR−2: Ala-Ala-Ser-Ser-Leu
-Gln-Ser(配列番号31)、CDR−3:Gln-Gln-Ser-
Tyr-Asp-Thr-Pro-Arg-Thr (配列番号32)。
DRは順に以下のアミノ酸配列となっていた。CDR−
1: Ser-His-Gly-Met-His(配列番号26)、CDR−
2:Leu-Ile-Trp-Ala-Asp-Gly-Thr-Asn-Lys-Tyr-Tyr-Al
a-Asp-Ser-Val-Lys-Gly(配列番号27)、CDR−
3:Glu-Glu-Leu-Thr-Leu-Val-Thr-Ala-Phe-Gly-Tyr
(配列番号28)。一方、L鎖CDRは順に CDR−
1:Arg-Ala-Ser-Gln-Thr-Ile-Gly-Asn-His-Leu-Asn
(配列番号30)、CDR−2: Ala-Ala-Ser-Ser-Leu
-Gln-Ser(配列番号31)、CDR−3:Gln-Gln-Ser-
Tyr-Asp-Thr-Pro-Arg-Thr (配列番号32)。
【0035】上記4種の抗HBs抗体各クロ−ンのCD
R領域のアミノ酸配列の比較から、H鎖CDR−1、L
鎖CDR−2にクロ−ン間で類似した配列が含まれてい
ることが明らかとなった。より詳細にはH鎖CDR−1
のコンセンサス配列として式(1)(Asp/Ser)-His-Gly
-Met-His、L鎖CDR−2のコンセンサス配列として式
(2) Ala-Ala-Ser-Ser-Leu-Gln-Serが導かれた。CD
R領域は抗原との結合に重要な部位であり、該CDR領
域にこれらコンセンサス配列を含むH鎖L鎖を持つこと
がadr型HBsを抗原とする抗体に必須である。
R領域のアミノ酸配列の比較から、H鎖CDR−1、L
鎖CDR−2にクロ−ン間で類似した配列が含まれてい
ることが明らかとなった。より詳細にはH鎖CDR−1
のコンセンサス配列として式(1)(Asp/Ser)-His-Gly
-Met-His、L鎖CDR−2のコンセンサス配列として式
(2) Ala-Ala-Ser-Ser-Leu-Gln-Serが導かれた。CD
R領域は抗原との結合に重要な部位であり、該CDR領
域にこれらコンセンサス配列を含むH鎖L鎖を持つこと
がadr型HBsを抗原とする抗体に必須である。
【0036】
【実施例2】膜結合型ヒト抗体の発現ベクタ−pSEの
膜貫通領域(TM)を除去し、ヒト抗体を分泌発現可能
なベクタ−を作製した。まずpSEを制限酵素SalI
で消化後、切断末端を平滑化した。この反応は、DNA
Blunting Kit(宝酒造)を用い、添付の
プロトコ−ルに従って操作した。以上の処理を行ったp
SEを制限酵素ApaIで消化後、0.7%アガロ−ス
ゲルにて電気泳動し、Cγ1遺伝子及び膜貫通領域(T
M)を含む遺伝子領域が欠失したpSEベクタ−DNA
を抽出精製した。この反応はGeneCleanII
Kit(フナコシ)を用い、添付のプロトコ−ルに従っ
て操作した。抽出したpSEベクタ−の制限酵素切断末
端は、ウシアルカリフォスファタ−ゼ(宝酒造)によ
り、自己環化が起きないよう処理した。次に、ヒトCγ
1遺伝子の全長が組み込まれたプラスミドDNA pU
CCG1を制限酵素KpnI(宝酒造)で消化し、切断
末端を平滑末端化した後、制限酵素ApaIで消化し
た。この反応物を0.7%アガロ−スゲルにて電気泳動
し、Cγ1遺伝子の全長を含むDNA断片を抽出精製し
た。このDNA断片と、先の処理を行ったpSEベクタ
−をライゲ−ションキットVer.2(宝酒造)を用い
て連結し、連結反応産物を大腸菌DH5株へ導入した。
出現したコロニ−から数個を選んで培養し、常法に従っ
てプラスミドDNAを抽出精製した。pSEに存在する
適当な制限酵素を用いてこれらプラスミドの切断パタ−
ンを調べ、予想されたパタ−ンに一致したものを選び出
した。以上の操作によって得られたプラスミドをpG1
とした。図2に作製フロ−を示した。
膜貫通領域(TM)を除去し、ヒト抗体を分泌発現可能
なベクタ−を作製した。まずpSEを制限酵素SalI
で消化後、切断末端を平滑化した。この反応は、DNA
Blunting Kit(宝酒造)を用い、添付の
プロトコ−ルに従って操作した。以上の処理を行ったp
SEを制限酵素ApaIで消化後、0.7%アガロ−ス
ゲルにて電気泳動し、Cγ1遺伝子及び膜貫通領域(T
M)を含む遺伝子領域が欠失したpSEベクタ−DNA
を抽出精製した。この反応はGeneCleanII
Kit(フナコシ)を用い、添付のプロトコ−ルに従っ
て操作した。抽出したpSEベクタ−の制限酵素切断末
端は、ウシアルカリフォスファタ−ゼ(宝酒造)によ
り、自己環化が起きないよう処理した。次に、ヒトCγ
1遺伝子の全長が組み込まれたプラスミドDNA pU
CCG1を制限酵素KpnI(宝酒造)で消化し、切断
末端を平滑末端化した後、制限酵素ApaIで消化し
た。この反応物を0.7%アガロ−スゲルにて電気泳動
し、Cγ1遺伝子の全長を含むDNA断片を抽出精製し
た。このDNA断片と、先の処理を行ったpSEベクタ
−をライゲ−ションキットVer.2(宝酒造)を用い
て連結し、連結反応産物を大腸菌DH5株へ導入した。
出現したコロニ−から数個を選んで培養し、常法に従っ
てプラスミドDNAを抽出精製した。pSEに存在する
適当な制限酵素を用いてこれらプラスミドの切断パタ−
ンを調べ、予想されたパタ−ンに一致したものを選び出
した。以上の操作によって得られたプラスミドをpG1
とした。図2に作製フロ−を示した。
【0037】実施例1で得られた4種のクロ−ンから抗
HBs抗体のH鎖L鎖可変領域塩基配列を含む遺伝子断
片をpG1へ組み込み、分泌型抗HBs抗体を発現可能
なプラスミドを作製した。各クロ−ンのプラスミドDN
Aを制限酵素XhoI(宝酒造)及びEcoRI(宝酒
造)で消化後、0.7%アガロ−スゲルにて電気泳動
し、L鎖及びH鎖可変領域塩基配列を含むDNA断片を
切り出し抽出した。アガロ−スゲルからのDNA断片の
抽出には、GeneCleanII Kit(フナコ
シ)を用い、添付のプロトコ−ルに従って操作を行っ
た。次に、ベクタ−pG1を制限酵素XhoI及びEc
oRIで消化後、0.7%アガロ−スゲルにて同様に切
り出し抽出したものと連結し、連結反応物を大腸菌DH
5株へ導入した。この連結反応には、ライゲ−ションキ
ットver.2(宝酒造)を用いた。形質転換した大腸
菌をアンピシリン含有LBプレ−トに蒔いて一晩培養
し、出現したコロニ−の中から数個を選び、常法に従っ
てプラスミドDNAを抽出精製した。これらを組み込み
に用いた制限酵素XhoI及びEcoRIにて消化し、
H鎖及びL鎖可変領域塩基配列を含む断片が挿入された
ものを選び出した。以上の方法にて得られた分泌型抗体
発現プラスミドをそれぞれpG1 αHBs#1、pG
1 αHBs#2、pG1 αHBs#17、pG1
αHBs#31とした。また、HBsに結合しない膜結
合型ヒト抗体クロ−ンの遺伝子の組換えも同じ方法で行
い、pG1 #53を得た。以上の手順の概略を図3に
示した。
HBs抗体のH鎖L鎖可変領域塩基配列を含む遺伝子断
片をpG1へ組み込み、分泌型抗HBs抗体を発現可能
なプラスミドを作製した。各クロ−ンのプラスミドDN
Aを制限酵素XhoI(宝酒造)及びEcoRI(宝酒
造)で消化後、0.7%アガロ−スゲルにて電気泳動
し、L鎖及びH鎖可変領域塩基配列を含むDNA断片を
切り出し抽出した。アガロ−スゲルからのDNA断片の
抽出には、GeneCleanII Kit(フナコ
シ)を用い、添付のプロトコ−ルに従って操作を行っ
た。次に、ベクタ−pG1を制限酵素XhoI及びEc
oRIで消化後、0.7%アガロ−スゲルにて同様に切
り出し抽出したものと連結し、連結反応物を大腸菌DH
5株へ導入した。この連結反応には、ライゲ−ションキ
ットver.2(宝酒造)を用いた。形質転換した大腸
菌をアンピシリン含有LBプレ−トに蒔いて一晩培養
し、出現したコロニ−の中から数個を選び、常法に従っ
てプラスミドDNAを抽出精製した。これらを組み込み
に用いた制限酵素XhoI及びEcoRIにて消化し、
H鎖及びL鎖可変領域塩基配列を含む断片が挿入された
ものを選び出した。以上の方法にて得られた分泌型抗体
発現プラスミドをそれぞれpG1 αHBs#1、pG
1 αHBs#2、pG1 αHBs#17、pG1
αHBs#31とした。また、HBsに結合しない膜結
合型ヒト抗体クロ−ンの遺伝子の組換えも同じ方法で行
い、pG1 #53を得た。以上の手順の概略を図3に
示した。
【0038】以上5種の分泌型抗体発現プラスミドを、
DEAEデキストラン法(Beb−bington,
C.R.(1991); METHODS:A Com
pa−nion to Methods in Enz
ymology,2(2),136−45.)にてそれ
ぞれCOS7細胞へ導入した。COS7細胞を10%ウ
シ胎児血清(FCS)加Dulbecco’s Mod
ified Eagle’s Medium(DME
M)にて、遺伝子組み込みの2日前に直径100mmの
ディッシュあたり約1.9x106C ells/10m
lとなるよう蒔き直し、培養した。2日後、まず上清を
除き、PBS(−)にて細胞を静かに洗浄して、4ml
の10%FCS加Dulbecco’s Modifi
ed Eagle’s Medium (DMEM)を
加え、次いでDEAEデキストラン/分泌型抗体発現プ
ラスミド混合液を細胞へ均一にふりかけて、37℃で4
時間インキュベ−トした。この混合液は20mg/ml
のDEAEデキストラン(ファルマシア社 Code
No.170350−01,Lot.PF9732
3)水溶液と、分泌型抗体プラスミドをTBS(−)
(20mM Tris・HCl(pH7.4),0.1
5M NaCl)により0.17μg/μlとした溶液
を2:1(v/v)で混合したものであり、ディッシュ
あたり180μlを添加する。インキュベ−ション後、
上清を捨て、10%ジメチルスルフォキシド(DMS
O)加PBS(−)5mlを加えて1分静置した。次い
で上清を捨て、PBS(−)で洗浄後、100μMクロ
ロキン(Sigma No− 6628)入りの2%F
CS加DMEM 7mlを加え、37℃で3時間インキ
ュベ−トした。その後、上清を捨て、PBS(−)で洗
浄して、10% FCS加DMEM10mlを加え、培
養した。翌日、PBS(−)及びDMEMにてFCS加
DMEMをよく除去した後、無血清のDMEM10ml
を加え、生産を開始した。
DEAEデキストラン法(Beb−bington,
C.R.(1991); METHODS:A Com
pa−nion to Methods in Enz
ymology,2(2),136−45.)にてそれ
ぞれCOS7細胞へ導入した。COS7細胞を10%ウ
シ胎児血清(FCS)加Dulbecco’s Mod
ified Eagle’s Medium(DME
M)にて、遺伝子組み込みの2日前に直径100mmの
ディッシュあたり約1.9x106C ells/10m
lとなるよう蒔き直し、培養した。2日後、まず上清を
除き、PBS(−)にて細胞を静かに洗浄して、4ml
の10%FCS加Dulbecco’s Modifi
ed Eagle’s Medium (DMEM)を
加え、次いでDEAEデキストラン/分泌型抗体発現プ
ラスミド混合液を細胞へ均一にふりかけて、37℃で4
時間インキュベ−トした。この混合液は20mg/ml
のDEAEデキストラン(ファルマシア社 Code
No.170350−01,Lot.PF9732
3)水溶液と、分泌型抗体プラスミドをTBS(−)
(20mM Tris・HCl(pH7.4),0.1
5M NaCl)により0.17μg/μlとした溶液
を2:1(v/v)で混合したものであり、ディッシュ
あたり180μlを添加する。インキュベ−ション後、
上清を捨て、10%ジメチルスルフォキシド(DMS
O)加PBS(−)5mlを加えて1分静置した。次い
で上清を捨て、PBS(−)で洗浄後、100μMクロ
ロキン(Sigma No− 6628)入りの2%F
CS加DMEM 7mlを加え、37℃で3時間インキ
ュベ−トした。その後、上清を捨て、PBS(−)で洗
浄して、10% FCS加DMEM10mlを加え、培
養した。翌日、PBS(−)及びDMEMにてFCS加
DMEMをよく除去した後、無血清のDMEM10ml
を加え、生産を開始した。
【0039】生産開始から2日後の培養上清の一部をと
り、ヒトIgGの定量を行った。定量は、ヤギ抗ヒトI
gG抗体(Cappel社 cat.#55007)を
固相化し、ペルオキシダ−ゼ標識ヤギ抗ヒトIgG(F
c)抗体(Cappel社cat.#55226)を2
次抗体、ヒトIgG(Cappel社 cat.#55
908)をスタンダ−ドとする酵素免疫測定系(ELI
SA)を用いた。ELISAの一般的な方法は、生化学
実験講座11 エンザイムイムノアッセイ石川栄治監訳
東京化学同人(1989)等の実験書に記載されてい
る。各クロ−ンともヒトIgGが生産されていることを
確認しながら、約2週間生産を続けた。得られた培養上
清を集め、分子量30000カットの限外濾過膜で濃縮
した後、プロテインA セファロ−スカラムクロマトグ
ラフィ−により精製した。
り、ヒトIgGの定量を行った。定量は、ヤギ抗ヒトI
gG抗体(Cappel社 cat.#55007)を
固相化し、ペルオキシダ−ゼ標識ヤギ抗ヒトIgG(F
c)抗体(Cappel社cat.#55226)を2
次抗体、ヒトIgG(Cappel社 cat.#55
908)をスタンダ−ドとする酵素免疫測定系(ELI
SA)を用いた。ELISAの一般的な方法は、生化学
実験講座11 エンザイムイムノアッセイ石川栄治監訳
東京化学同人(1989)等の実験書に記載されてい
る。各クロ−ンともヒトIgGが生産されていることを
確認しながら、約2週間生産を続けた。得られた培養上
清を集め、分子量30000カットの限外濾過膜で濃縮
した後、プロテインA セファロ−スカラムクロマトグ
ラフィ−により精製した。
【0040】各クロ−ン精製標品のyHBs抗原(組換
えDNA技術を応用して酵母に産生させたadr型HB
s抗原)への結合は次の方法により確認した。96穴プ
レ−ト(Nunc社Immunoplate)の各ウェ
ルに、PBS(−)にて50μg/mlに濃度を調整し
たyHBs抗原を50μlずつ分注し、4℃にて24時
間静置した。静置後、yHBs抗原を回収し、洗浄液
(0.05%Tween20加PBS(−))で3回洗
浄してから50% FCS/PBS(−)を各ウェル5
0μl添加し、室温にて2時間ブロッキングを行った。
その後、ブロッキング剤を捨て、洗浄液で3回洗浄を行
った後、各クロ−ンの精製標品を各ウェル50μlずつ
加え、室温12時間反応させた。反応後、3回洗浄液で
洗浄し、ペルオキシダ−ゼ標識ヤギ抗ヒトIgG(F
c)抗体(1/8000希釈)を各ウェル50μlずつ
加えて、室温で1時間反応させた。反応後、5回洗浄を
行い、1.5mg/mlのテトラメチルベンジジン(T
MBZ)、0.03%過酸化水素を50μl基質として
加え12分間発色させた。2N硫酸50μlにより発色
停止後、450nmにおける吸光度を測定した。図4
に、各クロ−ン精製標品のyHBs抗原への結合を比活
性で表した。
えDNA技術を応用して酵母に産生させたadr型HB
s抗原)への結合は次の方法により確認した。96穴プ
レ−ト(Nunc社Immunoplate)の各ウェ
ルに、PBS(−)にて50μg/mlに濃度を調整し
たyHBs抗原を50μlずつ分注し、4℃にて24時
間静置した。静置後、yHBs抗原を回収し、洗浄液
(0.05%Tween20加PBS(−))で3回洗
浄してから50% FCS/PBS(−)を各ウェル5
0μl添加し、室温にて2時間ブロッキングを行った。
その後、ブロッキング剤を捨て、洗浄液で3回洗浄を行
った後、各クロ−ンの精製標品を各ウェル50μlずつ
加え、室温12時間反応させた。反応後、3回洗浄液で
洗浄し、ペルオキシダ−ゼ標識ヤギ抗ヒトIgG(F
c)抗体(1/8000希釈)を各ウェル50μlずつ
加えて、室温で1時間反応させた。反応後、5回洗浄を
行い、1.5mg/mlのテトラメチルベンジジン(T
MBZ)、0.03%過酸化水素を50μl基質として
加え12分間発色させた。2N硫酸50μlにより発色
停止後、450nmにおける吸光度を測定した。図4
に、各クロ−ン精製標品のyHBs抗原への結合を比活
性で表した。
【0041】HBsとは結合しないクローンpG1 #
53の吸光度をバックグラウンドとして補正後比較する
と、抗HBs抗体pG1 αHBs#1、pG1 αH
Bs#2、pG1 αHBs#17、pG1 αHBs
#31由来の精製標品は全て、yHBs抗原への結合活
性を保持していることが確認され、実施例1記載の特徴
を有する分泌型のヒトモノクロ−ナル抗体にはHBs抗
原に対する結合活性があることが実証された。各クロ−
ンのHBs抗原への結合活性はpG1 αHBs#2が
最も高く、次いでpG1 αHBs#1、pG1 αH
Bs#17、pG1 αHBs#31の順となった。こ
のクロ−ン間での抗原結合活性の違いは、各クロ−ン間
で最も相同性が低いH鎖L鎖のCDR−3領域のアミノ
酸配列の違いを反映していると考えられた。
53の吸光度をバックグラウンドとして補正後比較する
と、抗HBs抗体pG1 αHBs#1、pG1 αH
Bs#2、pG1 αHBs#17、pG1 αHBs
#31由来の精製標品は全て、yHBs抗原への結合活
性を保持していることが確認され、実施例1記載の特徴
を有する分泌型のヒトモノクロ−ナル抗体にはHBs抗
原に対する結合活性があることが実証された。各クロ−
ンのHBs抗原への結合活性はpG1 αHBs#2が
最も高く、次いでpG1 αHBs#1、pG1 αH
Bs#17、pG1 αHBs#31の順となった。こ
のクロ−ン間での抗原結合活性の違いは、各クロ−ン間
で最も相同性が低いH鎖L鎖のCDR−3領域のアミノ
酸配列の違いを反映していると考えられた。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、人体投与に際して安全
性が高くadr型HBウイルスに有効なヒト型抗HBs
モノクロ−ナル抗体製剤が提供可能となる。
性が高くadr型HBウイルスに有効なヒト型抗HBs
モノクロ−ナル抗体製剤が提供可能となる。
【0043】
配列番号:1 配列の長さ:357 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 G GAT CCG CTG GTG GAG TCT GGG GGA GAC GTG GTC CAG CCT GGG AGG 46 Asp Pro Leu Val Glu Ser Gly Gly Asp Val Val Gln Pro Gly Arg 5 10 15 TCC CTG AGA CTC TCC TGT GCA GCG TCT GGA TTC ACC TTC AGT AGC CAT 94 Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Ser His 20 25 30 GGC ATG CAC TGG GTC CGC CAA GGT CCA GGC AAG GGG CTG GAG TGG CTG 142 Gly Met His Trp Val Arg Gln Gly Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Leu 35 40 45 GCA GTT ATT TGG CAT GAC GGA ACT AAT CAA TAC TAT ACA GAC TCC GTG 190 Ala Val Ile Trp His Asp Gly Thr Asn Gln Tyr Tyr Thr Asp Ser Val 50 55 60 GAG GGC CGA TTC ACC ATC TCC AGA GAC AAT TCC AAG AGC ACA CTG TAT 238 Glu Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ser Lys Ser Thr Leu Tyr 65 70 75 CTG CAA ATG AAC AGC CTG AGA GCC GAG GAC ACG GCT GTG TAT TAC TGT 286 Leu Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys 80 85 90 95 GCG AGA GAG GGT TTG GAG TGG TTT CCA ATC CTT GAC TAC TGG GGC CAA 334 Ala Arg Glu Gly Leu Glu Trp Phe Pro Ile Leu Asp Tyr Trp Gly Gln 100 105 110 GGG ACC CCG GTC ACC GTG AAT TC 357 Gly Thr Pro Val Thr Val Asn 115 配列番号:2 配列の長さ:15 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 AGC CAT GGC ATG CAC 15 Ser His Gly Met His
【0044】配列番号:3 配列の長さ:51 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 GTT ATT TGG CAT GAC GGA ACT AAT CAA TAC TAT ACA GAC TCC GTG GAG 48 Val Ile Trp His Asp Gly Thr Asn Gln Tyr Tyr Thr Asp Ser Val Glu 5 10 15 GGC 51 Gly 配列番号:4 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列番号:5 配列の長さ:341 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 CTC GAG ATG ACC CAG TCT CCT TCT TCC CTG TCT GCA TCT GTA GGA GAC 48 Leu Glu Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly Asp 5 10 15 AGA GTC ACC ATC ACT TGC CGG GCA AGT CAG AGC ATT AGC AGC TAT TTA 96 Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Ser Ile Ser Ser Tyr Leu 20 25 30 AAC TGG TAT CAG CAG AAA CCA GGG AAA GCC CCT AAG CTC CTG ATC TAT 144 Asn Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Leu Leu Ile Tyr 35 40 45 GCT GCA TCC AGT TTG CAA AGT GGG GTC CCA TCA AGG TTC AGT GGC AGT 192 Ala Ala Ser Ser Leu Gln Ser Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly Ser 50 55 60 GGA TCT GGG ACA GAT TTC ACT CTC ACC ATC AGC AGT CTG CAA CCT GAA 240 Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro Glu 65 70 75 80 GAT TTT GCA ACT TAC TAC TGT CAA CAG AGT TAC AGT ACC CCT CGA ACG 288 Asp Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Ser Tyr Ser Thr Pro Arg Thr 85 90 95 TTC GGC CAA GGG ACC AAG GTG GAA ATC AAA CGT ACT GTG GCT GCA CCA 336 Phe Gly Gln Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys Arg Thr Val Ala Ala Pro 100 105 110 CTA GT 341 Leu Val
【0045】配列番号:6 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列番号:7 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列番号:8 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列番号:9 配列の長さ:358 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 G GAT CCG CTG GTG GAG TCT GGG GGA GAC TTG GTC CAG CCT GGG AGG 46 Asp Pro Leu Val Glu Ser Gly Gly Asp Leu Val Gln Pro Gly Arg 5 10 15 TCC CTG AGA CTC TCC TGT GCA GCG TCT GGA TTC ACC TTC AGT GAC CAT 94 Ser Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Asp His 20 25 30 GGC ATG CAC TGG GTC CGC CAG GCT CCA GGC AAG GGG CTG GAG TGG CTG 142 Gly Met His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Leu 35 40 45 GCA GTC ATT TGG GCT GAT GGA ACT AAT AAA TAC TAT GCG GAC GCC GTG 190 Ala Val Ile Trp Ala Asp Gly Thr Asn Lys Tyr Tyr Ala Asp Ala Val 50 55 60 AAG GGC CGA ATC ACC ATC GCC AGA GAC AAT TTC AAG AAC ACA CTG TTT 238 Lys Gly Arg Ile Thr Ile Ala Arg Asp Asn Phe Lys Asn Thr Leu Phe 65 70 75 CTG CAA GTG AAC AGC CTG AAG GTC GAC GAC ACG GCT GTC TAT TAC TGT 286 Leu Gln Val Asn Ser Leu Lys Val Asp Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys 80 85 90 95 GTC AGA GAG GCC ACA GAC TTT GTG GTG AAG TTT GAC CTC TGG GGC CAA 334 Val Arg Glu Ala Thr Asp Phe Val Val Lys Phe Asp Leu Trp Gly Gln 100 105 110 GGG ACC ACG GTC ACC GTG AAT TC 358 Gly Thr Thr Val Thr Val Asn Ser 115
【0046】配列番号:10 配列の長さ:15 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列番号:11 配列の長さ:51 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 GTC ATT TGG GCT GAT GGA ACT AAT AAA TAC TAT GCG GAC GCC GTG AAG 48 Val Ile Trp Ala Asp Gly Thr Asn Lys Tyr Tyr Ala Asp Ala Val Lys 5 10 15 GGC 51 Gly 配列番号:12 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 GAG GCC ACA GAC TTT GTG GTG AAG TTT GAC CTC 33 Glu Ala Thr Asp Phe Val Val Lys Phe Asp Leu 5 10
【0047】配列番号:13 配列の長さ:341 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 CTC GAG GTG ACC CAG TCT CCA TCT TCC CTG TCT GCA TCT GTA GGA GAC 48 Leu Glu Val Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly Asp 5 10 15 AGA GTC ACC ATC ACT TGC CGG GCA AGT CAG AGC ATT AGC AGC TAT TTA 96 Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Ser Ile Ser Ser Tyr Leu 20 25 30 AAT TGG TAT CAG CAG AAA CCA GGG AAA GCC CCT AAG CTC CTG ATC TAT 144 Asn Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Leu Leu Ile Tyr 35 40 45 GCT GCA TCC AGT TTG CAA AGT GGG GTC CCA TCA AGG TTC AGT GGC AGT 192 Ala Ala Ser Ser Leu Gln Ser Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly Ser 50 55 60 GGA TCT GGG ACA GAT TTC ACT CTC ACC ATC AGC AGT CTG CAA CCT GAA 240 Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro Glu 65 70 75 80 GAT TTT GCA ACT TAC TAC TGT CAA GAG AGT AAC AGT ATA CCG CTC ACT 288 Asp Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Glu Ser Asn Ser Ile Pro Leu Thr 85 90 95 TTC GGC GGA GGG ACC AAG GTG GAG ATC AAA CGT ACT GTG GCT GCA CCA 336 Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys Arg Thr Val Ala Ala Pro 100 105 110 CTA GT 341 Leu 配列番号:14 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列番号:15 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト
【0048】配列番号:16 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列番号:17 配列の長さ:357 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 G GAT CCG CTG GTG GAG TCT GGA GGA GGC TTG GTC CGG CCT GGG AGG 46 Asp Pro Leu Val Glu Ser Gly Gly Gly Leu Val Arg Pro Gly Arg 5 10 15 TCC CTG AGA CTC TCC TGT GAA GCG TCT GGA TTC ACG TTC GGC AGT CAT 94 Ser Leu Arg Leu Ser Cys Glu Ala Ser Gly Phe Thr Phe Gly Ser His 20 25 30 GGC ATG CAC TGG GTC CGC CAG GCT CCA GGC AAG GGG CTG GAG TGG GTG 142 Gly Met His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val 35 40 45 GGA GTT ATA TGG CAC GAT GGA AGT AAT AAG TAC TAT GCA GAC TCC GTG 190 Gly Val Ile Trp His Asp Gly Ser Asn Lys Tyr Tyr Ala Asp Ser Val 50 55 60 AAG GGC CGG TTC ACC ATC TCC AGA GAC AAT TCC AAA AAC ACA CTG TAT 238 Lys Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ser Lys Asn Thr Leu Tyr 65 70 75 CTG CAA ATG AAC AGT CTG AGC GCC GAG GAC ACG GCT GTG TAC TAC TGT 286 Leu Gln Met Asn Ser Leu Ser Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys 80 85 90 95 GCG AGA GAA GCA CTA CTC CTG TGG ACC ATT TTT GAC TCC TGG GGC CAA 334 Ala Arg Glu Ala Leu Leu Leu Trp Thr Ile Phe Asp Ser Trp Gly Gln 100 105 110 GGC ACA CTG GTC ACC GTG AAT TC 357 Gly Thr Leu Val Thr Val Asn Ser 115 配列番号:18 配列の長さ:15 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列番号:19 配列の長さ:51 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 GTT ATA TGG CAC GAT GGA AGT AAT AAG TAC TAT GCA GAC TCC GTG AAG 48 Val Ile Trp His Asp Gly Ser Asn Lys Tyr Tyr Ala Asp Ser Val Lys 5 10 15 GGC 51 Gly
【0049】配列番号:20 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列番号:21 配列の長さ:338 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 CTC GAG GTG ACC CAG TCT CCT TCC TCC CTG TCT GCA TCT GTA GGA GAC 48 Leu Glu Val Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly Asp 5 10 15 AGA GTC ACC ATC ACT TGC CGG GCA AGT CAG AAC ATT GAC AGA TAT TTA 96 Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Asn Ile Asp Arg Tyr Leu 20 25 30 AAT TGG TAT CAG CAG AAA CCA GGG AAA GCC CCT AAG CTC CTG ATC TAT 144 Asn Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Leu Leu Ile Tyr 35 40 45 GCT GCA TCC AGT TTG CAA AGT GGA GTC CCA TCA AGG TTC AGT GGC AGT 192 Ala Ala Ser Ser Leu Gln Ser Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly Ser 50 55 60 GGA TCT GTG ACA GAT TTC ACT CTC ACC ATC AGC AAT CTG CAA CCT GAA 240 Gly Ser Val Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Asn Leu Gln Pro Glu 65 70 75 80 GAT TTT GCA ACT TAC TAC TGT CAG CAG AGT TAC AGT GCC CTC ACT TTC 288 Asp Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Ser Tyr Ser Ala Leu Thr Phe 85 90 95 GGC GGA GGG ACC AAG GTG GAG ATC AAA CGT ACT GTG GCT GCA CCA CTA 336 Gly Gly Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys Arg Thr Val Ala Ala Pro Leu 100 105 110 GT 338 Val 配列番号:22 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 CGG GCA AGT CAG AAC ATT GAC AGA TAT TTA AAT 33 Arg Ala Ser Gln Asn Ile Asp Arg Tyr Leu Asn 5 10
【0050】配列番号:23 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列番号:24 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列番号:25 配列の長さ:358 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 G GAT CCG CTG GTG GAG TCT GGG GGA GAC GTG GTC CAG CCT GGG GGG TCC 48 Asp Pro Leu Val Glu Ser Gly Gly Asp Val Val Gln Pro Gly Gly Ser 5 10 15 CTG AGA CTC TCC TGT GCA GCG TCT GGA TTC ACC TTC AGT AGT CAT GGC 96 Leu Arg Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Ser His Gly 20 25 30 ATG CAC TGG GTC CGC CAG GCT CCA GGC AAG GGG CTG GAG TGG GTG GCA 144 Met His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Lys Gly Leu Glu Trp Val Ala 35 40 45 CTT ATA TGG GCT GAC GGA ACT AAT AAA TAT TAT GCT GAC TCC GTG AAG 192 Leu Ile Trp Ala Asp Gly Thr Asn Lys Tyr Tyr Ala Asp Ser Val Lys 50 55 60 GGC CGA TTC ACC ATC TCC AGA GAC AAT TCC AAG AAC ACG CTG TAT CTG 240 Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ser Lys Asn Thr Leu Tyr Leu 65 70 75 80 CAG ATG AAC AGC CTG AGA GCC GAG GAC ACG GCT GTG TAT TAC TGT GCG 288 Gln Met Asn Ser Leu Arg Ala Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys Ala 85 90 95 AGA GAA GAG CTG ACT CTG GTG ACT GCC TTT GGC TAC TGG GGC CAG GGC 336 Arg Glu Glu Leu Thr Leu Val Thr Ala Phe Gly Tyr Trp Gly Gln Gly 100 105 110 ACA CCG GTC ACC GTG AAT TC 358 Thr Pro Val Thr Val Asn Ser 115
【0051】配列番号:26 配列の長さ:15 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列番号:27 配列の長さ:51 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 CTT ATA TGG GCT GAC GGA ACT AAT AAA TAT TAT GCT GAC TCC GTG AAG 48 Leu Ile Trp Ala Asp Gly Thr Asn Lys Tyr Tyr Ala Asp Ser Val Lys 5 10 15 GGC 51 Gly 配列番号:28 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 GAA GAG CTG ACT CTG GTG ACT GCC TTT GGC TAC 33 Glu Glu Leu Thr Leu Val Thr Ala Phe Gly Tyr 5 10
【0052】配列番号:29 配列の長さ:341 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 CTC GAG GTG ACC CAG TCT CCT TCT TCC CTG TCT GCA TCT ATA GGA GAC 48 Leu Glu Val Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Ile Gly Asp 5 10 15 ACA GTC ACC ATC ACT TGC CGG GCA AGT CAG ACC ATC GGC AAC CAT TTA 96 Thr Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Thr Ile Gly Asn His Leu 20 25 30 AAT TGG TAT CGC CAC AAG CCA GGG AAA GCC CCT AAC CTC CTG ATC TAT 144 Asn Trp Tyr Arg His Lys Pro Gly Lys Ala Pro Asn Leu Leu Ile Tyr 35 40 45 GCT GCA TCC AGT TTG CAA AGT GGG GTC CCA TCA AGG TTC ATT GGC AGT 192 Ala Ala Ser Ser Leu Gln Ser Gly Val Pro Ser Arg Phe Ile Gly Ser 50 55 60 GGA TCT GGG ACA GAT TTC ACT CTC ACC ATC ACT TCT CTG CAA CCT GAA 240 Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Thr Ser Leu Gln Pro Glu 65 70 75 80 GAT CTT GCA ACT TAC TAC TGT CAA CAG AGT TAC GAT ACC CCT CGC ACA 288 Asp Leu Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Ser Tyr Asp Thr Pro Arg Thr 85 90 95 TTC GGC CAG GGG ACC AGG GTG GAC ATC AAA CGT ACT GTG GCT GCA CCA 336 Phe Gly Gln Gly Thr Arg Val Asp Ile Lys Arg Thr Val Ala Ala Pro 100 105 110 CTA GT 341 Leu Val 配列番号:30 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 CGG GCA AGT CAG ACC ATC GGC AAC CAT TTA AAT 33 Arg Ala Ser Gln Thr Ile Gly Asn His Leu Asn 5 10 配列番号:31 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト 配列 GCT GCA TCC AGT TTG CAA AGT 21 Ala Ala Ser Ser Leu Gln Ser 5 配列番号:32 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源: 生物名:ヒト
【図面の簡単な説明】
【図1】IgGの構造を模式的に示したものである。
【図2】pG1作製手順の概略図である。
【図3】膜結合型抗HBs抗体発現プラスミドから、分
泌型抗HBs抗体発現プラスミドを作製する手順の概略
図である。
泌型抗HBs抗体発現プラスミドを作製する手順の概略
図である。
【図4】HBs抗原固相化プレ−トを用い、各クロ−ン
とHBs抗原の結合能を示す図である。
とHBs抗原の結合能を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/08 G01N 33/576 B G01N 33/53 33/577 B 33/576 9162−4B C12N 15/00 A 33/577 9162−4B ZNAC //(C12P 21/08 C12R 1:91)
Claims (20)
- 【請求項1】 少なくとも下記の性質を特徴とするヒト
モノクロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域のCDR−1が、式(1)で表され
るアミノ酸配列である。 (Ser/Asp)-His-Gly-Met-His (1) ここで(Ser/Asp )は、セリンまたはアスパラギン酸の
いずれかであることを表す。 (B)L鎖可変領域のCDR−2が、式(2)で表され
るアミノ酸配列である。 Ala-Ala-Ser-Ser-Leu-Gln-Ser (2) (C)adr型HBs抗原に結合する。 - 【請求項2】 請求項1記載のヒトモノクロ−ナル抗体
において、H鎖可変領域のCDR−3が式(3)で表さ
れ、L鎖可変領域のCDR−3が、式(4)で表される
抗体。 Glu-Ala-Thr-Asp-Phe-Val-Val-Lys-Phe-Asp-Leu (3) Gln-Glu-Ser-Asn-Ser-Ile-Pro-Leu-Thr (4) - 【請求項3】 請求項2記載のヒトモノクロ−ナル抗体
において、そのH鎖可変領域のCDR−2が、式(5)
で表される抗体。 (Val/Leu)-Ile-Trp-(His/Ala)-Asp-Gly-(Thr/Ser)-Asn-
(Gln/Lys)-Tyr-Tyr-(Ala/Thr)-Asp-(Ser/Ala)-Val-(Lys
/Glu)-Gly (5) ここで()は()内に記載されたアミノ酸のいずれか1
つであることを表す。 - 【請求項4】 請求項3記載のヒトモノクロ−ナル抗体
において、そのH鎖可変領域のCDR−2が、式(6)
で表される抗体。 Val-Ile-Trp-Ala-Asp-Gly-Thr-Asn-Lys-Tyr-Tyr-Ala-As
p-Ala-Val-Lys-Gly(6) - 【請求項5】 請求項3記載のヒトモノクロ−ナル抗体
において、そのL鎖可変領域のCDR−1が、式(7)
で表される抗体。 Arg-Ala-Ser-Gln-(Ser/Asn/Thr)-Ile-(Ser/Asp/Gly)-(S
er/Arg/Asn)-(Tyr/His)-Leu-Asn (7) ここで()は、()内に記載されたアミノ酸のいずれか
1つであることを表す。 - 【請求項6】 請求項4記載のヒトモノクロ−ナル抗体
において、そのL鎖可変領域のCDR−1が、式(8)
で表される抗体。 Arg-Ala-Ser-Gln-Ser-Ile-Ser-Ser-Tyr-Leu-Asn (8) - 【請求項7】 少なくとも下記の性質を特徴とするヒト
モノクロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域が配列表の配列番号1のアミノ酸3
位〜116位に記載された配列と本質的に同じ性能のア
ミノ酸配列を含む。 (B)L鎖可変領域が配列表の配列番号5のアミノ酸3
位〜111位に記載された配列と本質的に同じ性能のア
ミノ酸配列を含む。 (C)adr型HBs抗原に結合する。 - 【請求項8】 少なくとも下記の性質を特徴とするヒト
モノクロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域が配列表の配列番号9のアミノ酸3
位〜116位に記載された配列と本質的に同じ性能のア
ミノ酸配列を含む。 (B)L鎖可変領域が配列表の配列番号13のアミノ酸
3位〜111位に記載された配列と本質的に同じ性能の
アミノ酸配列を含む。 (C)adr型HBs抗原に結合する。 - 【請求項9】 少なくとも下記の性質を特徴とするヒト
モノクロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域が配列表の配列番号17のアミノ酸
3位〜116位にに記載された配列と本質的に同じ性能
のアミノ酸配列を含む。 (B)L鎖可変領域が配列表の配列番号21のアミノ酸
3位〜110位に記載された配列と本質的に同じ性能の
アミノ酸配列を含む。 (C)adr型HBs抗原に結合する。 - 【請求項10】 少なくとも下記の性質を特徴とするヒ
トモノクロ−ナル抗体。 (A)H鎖可変領域が配列表の配列番号25のアミノ酸
3位〜116位に記載された配列と本質的に同じ性能の
アミノ酸配列を含む。 (B)L鎖可変領域が配列表の配列番号29のアミノ酸
3位〜111位に記載された配列と本質的に同じ性能の
アミノ酸配列を含む。 (C)adr型HBs抗原に結合する。 - 【請求項11】(A)通商産業省工業技術院生命工学工
業技術研究所に寄託されたプラスミッドベクターpSE
αHBs#1(FERM Pー14719)でコードさ
れる膜結合型抗体の分泌型と本質的に同じ性能のアミノ
酸配列を含み、(B)adr型HBs抗原に結合する、
ことを特徴とするヒトモノクロ−ナル抗体。 - 【請求項12】(A)通商産業省工業技術院生命工学工
業技術研究所に寄託されたプラスミッドベクターpSE
αHBs#2(FERM P−14720)でコードさ
れる膜結合型抗体の分泌型と本質的に同じ性能のアミノ
酸配列を含み、(B)adr型HBs抗原に結合する、
ことを特徴とするヒトモノクローナル抗体。 - 【請求項13】(A)通商産業省工業技術院生命工学工
業技術研究所に寄託されたプラスミッドベクターpSE
αHBs#17(FERM P−14722)でコード
される膜結合型抗体の分泌型と本質的に同じ性能のアミ
ノ酸配列を含み、(B)adr型HBs抗原に結合す
る、ことを特徴とするヒトモノクローナル抗体。 - 【請求項14】(A)通商産業省工業技術院生命工学工
業技術研究所に寄託されたプラスミッドベクターpSE
αHBs#31(FERM P−14723)でコード
される膜結合型抗体の分泌型と本質的に同じ性能のアミ
ノ酸配列を含み、(B)adr型HBs抗原に結合す
る、ことを特徴とするヒトモノクローナル抗体。 - 【請求項15】 請求項1記載のヒトモノクローナル抗
体をコードする核酸。 - 【請求項16】 請求項7記載のヒトモノクローナル抗
体をコードする核酸。 - 【請求項17】 請求項8記載のヒトモノクローナル抗
体をコードする核酸。 - 【請求項18】 請求項9記載のヒトモノクローナル抗
体をコードする核酸。 - 【請求項19】 請求項10記載のヒトモノクロ−ナル
抗体をコ−ドする核酸。 - 【請求項20】 請求項1記載のヒトモノクロ−ナル抗
体と医薬的に許容しうる担体とからなる医薬組成物。
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---|---|---|---|
JP7174752A JPH0920798A (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | ヒト抗HBs抗体 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7174752A JPH0920798A (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | ヒト抗HBs抗体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0920798A true JPH0920798A (ja) | 1997-01-21 |
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ID=15984070
Family Applications (1)
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JP7174752A Withdrawn JPH0920798A (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | ヒト抗HBs抗体 |
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JP (1) | JPH0920798A (ja) |
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